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  • 【連載コラム】MLB全30球場を制覇 第8話 桜咲く、アメリカ首都の野球場

    2023.1.27 18:53 Friday

     澄み渡る青空。美しい芝。白球が奏でる音に、歓声が重なり合う。最高峰のプレーに心躍り、熱く盛り上がる場所。今年アメリカ中を飛び回り、MLB全30球場を制覇したスポーツアナウンサー福田太郎が、あなたを「夢のボールパーク」にお連れします。MLBスタジアムの世界へ、ようこそ。

    桜咲く野球場

     ナショナルズ・パークは、お花見をしながら野球観戦ができる、MLBで唯一のボールパークです。ワシントンD.C.では、春に見られる満開の「チェリーブロッサム」が名物のひとつです。きっかけは今から100年以上前、日本から桜の木が贈られたことだったそうです。

     ワシントン・ナショナルズは、2019年にチーム創設後初めてワールドチャンピオンに輝きました。サクラサク常勝軍団になるためのスタートダッシュと、野球と桜のコラボレーションを観に行きましょう!

    ユニフォームに満開の桜!

    ナショナルズ・パークへ

     アメリカ東海岸のMLBスタジアムを巡る旅。最後はアメリカの首都、ワシントンD.C.に向かいます。ボルティモアから「ワシントン・ユニオン駅」まで、おなじみの鉄道「アムトラック」で南へ1時間弱です。駅を降りた瞬間から、白を基調とした大きな美しい建築物を目にすることができます。「議会議事堂」や「ホワイト・ハウス」など、まさに政治の中心地です。

    アメリカ合衆国議会議事堂!

     そこから一転、先進的なマンションや飲食店街、再開発を続けるクレーン群が見えてきたら… Nationals Park! Nice to meet you!

     ちなみに、空の玄関口「ワシントン・ダレス国際空港」は、アメリカ大手の「ユナイテッド航空」の拠点空港なので、全米どこからでもアプローチしやすいのも魅力です。

    Ballparkの楽しみ方

     球場レフト側にある正面玄関をくぐると、両脇に植えられた桜の木が私たちを出迎えてくれます。見頃は3月下旬から4月上旬なので、まさしく球春到来のタイミングが一番のおすすめです! 2022年、MLB各球団が街の魅力を反映させたユニフォームを着た「シティ・コネクト」でも、ナショナルズは桜をモチーフにしました。

     その桜の木を望めるレフトスタンドは、レストランのオープンテラス席になっていて、予約をすれば誰でも食事を楽しめます。球団職員のおすすめスタジアムフードは「ベンズ・ハーフスモーク」のホットドッグ。チリソースと玉ねぎをたっぷり乗せていただくのがワシントンスタイルだそうですよ。

    歩みを続けるアメリカとMLB

     ワシントンD.C.がアメリカの首都でもあることから、地元・政府と連携したボールパーク作りが行われています。事実、周辺の再開発では、球団がスタジアム周辺の土地を買い上げ、レジデンスやビルを建設。エンターテインメントの拠点を広げていくことで治安も改善され、新しいカルチャーが生まれています。

     球場内には「ライブラリー・コングレス」という、アメリカ政治の歩みと、野球の歴史とを対比させながら学べるエリアがあります。ちょっと読んでみると、ナショナルズの前身は、かつてカナダにあった「モントリオール・エクスポズ」だそうです。1969年、両リーグが12球団制へ移行するための球団数拡張をきっかけに誕生し、アメリカ以外の国にできた史上初のMLB球団でした。

     2005年、ワシントンD.C.に拠点を移したことで、今の形になりました。マスコットはプレジデント(大統領)たち。試合中に彼らが全力疾走する「プレジデント・レース」も人気です

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    福田太郎(ふくだ・たろう)/ 1991年生まれ。HTB北海道テレビ放送アナウンサー。プロ野球の実況中継や、朝の情報番組MCを担当した後、2022年2月から11月まで休職。MLB全30球団・ボールパークを訪ね、世界最高峰のスポーツエンターテイメントを学び、12月に復職。写真:福田太郎

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  • 【連載コラム】MLB全30球場を制覇 第7話 東海岸の旅 歴史と今が交差する巨大倉庫と野球場

    2023.1.25 14:30 Wednesday

     澄み渡る青空。美しい芝。白球が奏でる音に、歓声が重なり合う。最高峰のプレーに心躍り、熱く盛り上がる場所。今年アメリカ中を飛び回り、MLB全30球場を制覇したスポーツアナウンサー福田太郎が、あなたを「夢のボールパーク」にお連れします。MLBスタジアムの世界へ、ようこそ。

    野球場に310メートルの巨大倉庫

     開業30周年を迎えた「オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズ」は、球場内の至るところに愛らしく楽しげな鳥たちが描かれています。「Baltimore Oriole(=ボルティモア・ムクドリモドキ)」文字通りチーム名の由来にもなった、地元メリーランドで愛される州の鳥です。

    鳥さんの可愛い絵がたくさん!

     スタジアムに素晴らしい景観をもたらしてくれるのが、ライトからセンターにかけて続く巨大なレンガ造りの建物です。築117年、全長約310メートルの圧倒的な存在感。かつては鉄道の倉庫として使われていた「ボルティモア&オハイオ・ウェアハウス」の外観をそのままに、内観をリノベーション。球団事務所のほか、チームストア、カフェテリア、スポーツバーが並び、歴史と今が交差する場所になりました。

    オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズへ

     アメリカ東海岸のMLBスタジアムを巡る旅。その続きに出発しましょう。フィラデルフィアからボルティモアまでは鉄道アムトラックで1時間ほど。車窓には、アメリカ屈指の港町へと繋がる、雄大な川の流れを臨みます。駅から車に乗り換えて15分で街の中心部に。高層ビルを抜けて、レンガ造りの大きな建物が見えてきたら… Oriole Park at Camden Yards! Nice to meet you!

    夕暮れ時が特に美しい!

    Ballparkの楽しみ方

     港町ならではのアメリカン・シーフードを堪能しましょう。「クラブケーキ・エッグロール」は、カニの身がぎっしり詰まった揚げ春巻きのようなもの。ポン酢ソースの酸味との相性も抜群です。「モ・ガバズ・フライドシュリンプ」は、プリップリのエビフライ。売上につき1ドルが難病と闘う子供たちのために寄付されます。MLBスタジアムの中でも指折りの美味しい料理でお腹を満たしたら、球場散策に出かけましょう!

    MLB屈指の美食スタジアム!

     外野スタンドにある「ユートウ・ストリート」が人気のスポットです。通りを歩けば、名物の倉庫1階のチームストアやレストランを楽しめます。

     また足元には、無数のメダル(丸い金属板)があって、ホームランを打ち込んだ選手の名前や飛距離が、ボールの落下地点に埋め込まれています。オリオールズに限らず、全チームのホームランバッターがいるので、お気に入りの選手を探してみてください!

     センター側の入り口付近まで歩けば、ボルティモアで生まれた野球の神様、ベーブ・ルースさんの銅像が立っています。過去にタイムスリップしたような、どこかノスタルジックな雰囲気を、ぜひ楽しんでください!

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    福田太郎(ふくだ・たろう)/ 1991年生まれ。HTB北海道テレビ放送アナウンサー。プロ野球の実況中継や、朝の情報番組MCを担当した後、2022年2月から11月まで休職。MLB全30球団・ボールパークを訪ね、世界最高峰のスポーツエンターテイメントを学び、12月に復職。写真:福田太郎

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  • 【連載コラム】MLB全30球場を制覇 第6話 東地区の旅 ナ・リーグ王者編

    2023.1.23 13:43 Monday

     澄み渡る青空。美しい芝。白球が奏でる音に、歓声が重なり合う。最高峰のプレーに心躍り、熱く盛り上がる場所。今年アメリカ中を飛び回り、MLB全30球場を制覇したスポーツアナウンサー福田太郎が、あなたを「夢のボールパークに」お連れします。MLBスタジアムの世界へ、ようこそ。

    2022年 ナショナル・リーグ チャンピオン

     フィラデルフィアは、熱狂的なファンが多いことで知られています。ただでさえ、普段から盛り上がっているスタジアムが、地鳴りのような大歓声に包まれました。レギュラーシーズン・東部地区3位ながらも、ポストシーズンのワイルドカードと、ディビジョン・シリーズを勝ち抜き、ナ・リーグ王者に輝いたのです。土壇場での勝負強い一打で、フィリーズをワールドシリーズに導いたブライス・ハーパー選手のバッティングにも注目です!

    シチズンズ・バンク・パークへ

     アメリカ東海岸に連なる、MLBスタジアムを巡る旅に出ましょう。ニューヨークのマンハッタンから、アムトラックという鉄道に乗って、南へ向かいます。景色の移ろいを楽しみながら、「フィラデルフィア30thストリート駅」までは、特急列車で1時間半くらいです。ここから先にも、ボルチモア、ワシントンD.C.と、楽しみが待っているので、ぜひまたご一緒しましょう。

     スタジアムまでは、車で10分ちょっと。赤れんが造りの壁が見えてきました! 「自由の鐘」のオブジェに出迎えられたら…Citizens Bank Park! Nice to meet you!

    球場外の鐘は、前の本拠地「ベテランズ・スタジアム」にあったものを復元

    Ballparkの楽しみ方

     フィラデルフィアは、アメリカ合衆国・建国の地。その象徴で、チームロゴにもなっているのが「自由の鐘(リバティ・ベル)」です。フィリーズ選手がホームランを打つと、スタジアム内にある電飾が揺れ、「ゴ〜ン!」と、鐘の音が鳴り響きます。

     そのちょうど真下、外野通路の「アシュバーン・アレイ」を歩いてみましょう。殿堂入り選手の銅像やチャンピオンズトロフィーなどが並び、19世紀から続くチームの長い歴史を感じられます。

     美味しそうなフード販売店が軒を連ねているので、だんだんお腹が空いてくるかも。人気なのが「ブルズBBQ」という、球場内でバーベキューができるお店。フィラデルフィア発祥、名物の「チーズステーキ(チーズと牛肉のサンドイッチ)」は絶品です!

    とっても濃厚ジューシー!

    みんなで楽しめるボールパーク!

     充実のキッズエリア「ザ・ヤード」は、小さな野球場をはじめ、ピッチングやクライミングといった体を動かせるコーナーが盛り沢山。家族連れにも嬉しい空間です。日本ではなかなかお目にかかれない、ホットドックの弾を発射させ、的に当てるゲームがとってもユニーク。愉快なマスコット「フィリー・ファナティック」が遊びにきてくれるかもしれません。

    ホットドッグ、当てられるかな?

     チームが誕生したのは、1883年。地元民に愛される「フィリーズ」という名前は、プロスポーツ史上、ひとつの都市で最も長く続いているものだそうです。

     2026年には、アメリカ建国250周年を祝ってオールスター・ゲームの会場になることがすでに決まっています。祖国とチームの伝統を守り、ますます強くなるフィリーズ。老若男女、幅広い年代のファンが作り上げる「シチズンズ・バンク・パーク」の熱気に、ぜひ包まれてみてください!

    建国の地での国歌斉唱(ナショナル・アンセム)は圧巻!

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    福田太郎(ふくだ・たろう)/ 1991年生まれ。HTB北海道テレビ放送アナウンサー。プロ野球の実況中継や、朝の情報番組MCを担当した後、2022年2月から11月まで休職。MLB全30球団・ボールパークを訪ね、世界最高峰のスポーツエンターテイメントを学び、12月に復職。写真:福田太郎

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  • 【連載コラム】MLB全30球場を制覇 第5話 MLB史上最強球団で野球の伝統・進化を感じよう!

    2023.1.22 12:15 Sunday

     澄み渡る青空。美しい芝。白球が奏でる音に、歓声が重なり合う。最高峰のプレーに心躍り、熱く盛り上がる場所。今年アメリカ中を飛び回り、メジャーリーグ全30球場を制覇したスポーツアナウンサー福田太郎が、あなたを「夢のボールパーク」にお連れします。MLBスタジアムの世界へ、ようこそ。

    MLB史上最強球団

     ワールドシリーズ制覇27回。ニューヨーク・ヤンキースは、MLBの長い歴史の中で最も多く、その頂点に立ち続けてきました。「野球の神様」ベーブ・ルースさん、「打撃王」ルー・ゲーリッグさん、「ザ・キャプテン」デレック・ジーターさんなど、野球殿堂に名を連ねる方の数もMLB最多です。

     日本からも松井秀喜さん、イチローさん、田中将大さんなど、世界に誇る選手が伝統あるピンストライプのユニフォームに袖を通しました。球団は日本人選手のスカウティングを続け、獲得の好機を狙っています。次にチャンスを掴むのは誰でしょう? 精鋭たちのハイレベルなプレー、ジェントルマンな姿に触れると、心の底からワクワクできるはずです。

    ヤンキー・スタジアムへ

     ニューヨークシティの中心部マンハッタンからメトロ(地下鉄)でアップタウン・ブロンクス方面へと向かいます。球場の最寄り「161st ストリート駅」は、20〜30分ほどで着けちゃいます。地下は圏外なので、改札へ入る前にきっちり確認しておいてくださいね! 僕は乗る電車をよく間違えて何度も遠回りをしたものです(笑) 余談ですが、同じニューヨーク球団のメッツと対戦する『サブウェイ・シリーズ』は一年で最も盛り上がるカードのひとつです。

     地下鉄だけど、駅は地上にあります。陽の光が差し込んできたら、球場はもうすぐそこ! Yankee Stadium! Nice to meet you!

    圧倒的迫力!開放感!これがヤンキー・スタジアム!

    「スーパースター」アーロン・ジャッジ

     スタジアム周辺は試合を心待ちにするファンでいつも賑わっていて、開場を待ち遠しく感じます。お!? 背番号「55」と「99」のユニフォーム姿の親子が手を繋いで歩いています。話しかけてみましょう!

    お父さん「マツイが僕たちをワールドチャンピオンにしてくれた! 彼は僕にとって生涯のヤンキーさ!」
    お子さん「僕はジャッジが好き!」

     ファンにはそれぞれの『ヤンキー(=大好きな選手)』がいます。「世代ごとの選手を応援することで、ヤンキースの伝統は受け継がれていくんだ!」と、お父さんが教えてくれました。2022年シーズンにア・リーグ新記録の62本塁打を放ち、大谷翔平選手を抑えてMVPに輝いたジャッジ選手。9年の超大型契約を結んだだけでなく、ジーターさん以来となるヤンキース第16代キャプテンに選ばれました。真のヤンキーが豪快なアーチを描き、歴史を作る姿を、ぜひその目に焼き付けてください!

    ジャッジ選手vs大谷選手の記念Tシャツ!ホームランを打つのはどっち?

    Ballparkの楽しみ方

     センターのバックスクリーンには、試合前だけ開かれる『モニュメント・パーク』があります。レジェンドたちのレリーフ、その功績を記したパネルが並び、語り継がれる歴史と伝統を感じられる場所です。グラウンド整備の時に『YMCA』が流れ始めたら、一緒に踊りましょう。

     バラエティに富んだ食べ物も充実しています。とってもクレイジーなフードを、2つご紹介しますね。「ポテト&チキンテンダー+ドリンク」のセットは、食事と飲み物をワンハンドで持てて、野球観戦に集中できる優れもの! 「カラフルなケーキ+パフェ」は、迫力とボリューム満点! チョコレートとベリーのケーキは、甘さと酸味のバランスが絶妙です。ちなみに、七色レインボーケーキの日もあるそうですよ。

     チームストアは、全30球団トップクラスの品揃え。オリジナルのグッズも多く、季節によってラインナップがリニューアルされるので、訪れるたびに楽しめます。

     ヤンキースは、ベースボールの伝統を守りながら、新しいエンターテインメントにも挑戦し続けています。これぞ、MLB! 圧倒的なスケールを、全身で感じてみてはいかがでしょうか?

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    福田太郎(ふくだ・たろう)/ 1991年生まれ。HTB北海道テレビ放送アナウンサー。プロ野球の実況中継や、朝の情報番組MCを担当した後、2022年2月から11月まで休職。MLB全30球団・ボールパークを訪ね、世界最高峰のスポーツエンターテイメントを学び、12月に復職。写真:福田太郎

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  • 【連載コラム】MLB全30球場を制覇 第4話 世界都市ニューヨークで千賀滉大投手に会おう!

    2022.12.25 12:00 Sunday

     澄み渡る青空。美しい芝。白球が奏でる音に、歓声が重なり合う。最高峰のプレーに心躍り、熱く盛り上がる場所。今年アメリカ中を飛び回り、MLB全30球場を制覇したスポーツアナウンサー福田太郎が、あなたを「夢のボールパーク」にお連れします。MLBスタジアムの世界へ、ようこそ。

    世界都市ニューヨークの強豪球団に

     今季、球団創設60周年を迎えたメッツ。レギュラーシーズンで101勝を重ね、圧倒的な強さでニューヨークのファンを沸かせました。MLB史上最高年俸の契約を結んだマックス・シャーザー投手や、アストロズのワールドシリーズ優勝に貢献したジャスティン・バーランダー投手など、素晴らしい先発ピッチャー陣に、千賀投手が加わります。来シーズン、より一層厚みを増すこと、間違いなしです!

    超満員!ここがメッツのシティ・フィールド!

    シティ・フィールドへ

     ニューヨーク州クイーンズ。球場から車で5分ほどのところに、アメリカ国内線のラガーディア空港(LGA)があり、飛行機が頻繁に上空を行き交います。また、日本からの直行便も飛ぶ、ジョン・F・ケネディ空港(JFL)や、ニューアーク空港(ERW)からも1時間ほど。マンハッタンからだと、電車で15分、地下鉄で30分と、アクセスしやすいのが特徴です。しかも、駅から歩いてすぐのところに「シティ・フィールド」はあります。大きなリンゴのオブジェと、トム・シーバー投手の銅像に迎えられたら… Citi Field! Nice to meet you!

    千賀滉大投手に会おう!

     振り返れば、今年のシーズンが始まる前から、MLBの関係者は、千賀投手に興味を示していました。実際に「日本へ視察に行ってきたよ!」と報告してくれるスカウトマンも。やはり強みは、フォークボール。ストンと落ちるボールが苦手なメジャーの強打者にも、十分通用するという評価でした。そこで、彼らに必ず伝えていた言葉があります。「Ghost Splitter!」 文字通り、オバケフォークのことです。「Kodai Sengaのフォーク(メジャーでいうスプリット)は、突然オバケみたいに消えるんだ!」 そう話すと、必ずウケてました。ぜひ隣の席に座っているメッツファンたちに教えてあげてください! 地元の方の仲間に入れてもらえたら、千賀投手の応援も、野球観戦も、より楽しくなるはずです。

    ポストシーズンも大盛り上がり。360度、大歓声に包まれます!

    MLBで最も多くの日本人がプレーした球団

     これまで、13人の日本人選手が所属しました。興味深いことに、そのうち3人が、現在NPBで監督を務める、千葉ロッテマリーンズ・吉井理人さん、東京ヤクルトスワローズ・高津臣吾さん、北海道日本ハムファイターズ・新庄剛志さんなんです。ファンに聞けば、日本人選手のことを覚えている人も結構いますよ! 特に新庄さんは、アメリカ人たちの記憶にも、しっかり残ったようで「素晴らしい選手で、とてもクレイジーだった!(褒め言葉) マネージャー(監督)をしているなんて、信じられないくらい嬉しいよ!」と話してくれました。千賀投手は、14人目の日本人選手です。

    トム・シーバー投手の背番号41は永久欠番です

    Ballparkの楽しみ方

     センターにある大きなりんごは「ホームランアップル」と呼ばれ、メッツの選手がホームランを放つと、スッと現れます。りんごの器に入ったソフトクリームは、メッツカラーの青とオレンジのスプリンクルがかかっていて、大人気。バニラとチョコのミックスが、とっても濃厚! まろやかで美味しいです。食べ終わったら綺麗に洗って、ぜひお土産に。

     また、同じニューヨークで活躍した名選手、ジャッキー・ロビンソン(ブルックリン・ドジャース)の功績を讃えるオブジェがあり、エントランスには名言が掲げられています。野球殿堂・チームの永久欠番入りした名投手トム・シーバーや、名捕手マイク・ピアッツァが試合で使っていた道具も飾られています。7回には「Take Me Out to the Ball Game」を。8回には、ニューヨーク出身の歌手、ビリー・ジョエルさんの名曲「Piano Man」をみんなで熱唱したら、気分はすっかりニューヨーカー! でしょう?

    夜のスタジアムも雰囲気抜群です!

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    福田太郎(ふくだ・たろう)/ 1991年生まれ。HTB北海道テレビ放送アナウンサー。プロ野球の実況中継や、朝の情報番組MCを担当した後、2022年2月から11月まで休職。MLB全30球団・ボールパークを訪ね、世界最高峰のスポーツエンターテイメントを学び、12月に復職。写真:福田太郎

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  • 【連載コラム】MLB全30球場を制覇 第3話 世界最古の歴史ある球場で吉田正尚選手に会おう!

    2022.12.23 15:00 Friday

     澄み渡る青空。美しい芝。白球が奏でる音に、歓声が重なり合う。最高峰のプレーに心躍り、熱く盛り上がる場所。今年アメリカ中を飛び回り、メジャーリーグ全30球場を制覇したスポーツアナウンサー福田太郎が、あなたを「夢のボールパーク」にお連れします。MLBスタジアムの世界へ、ようこそ。

    MLBで最も歴史のあるボールパーク

     学問・アート・シーフード… あらゆる魅力が詰まったボストンの街に、レッドソックスの本拠地「フェンウェイ・パーク」はあります。古き良きをそのままに、球団とファンが「歴史」を守り続けてきました。野球の神様ベーブ・ルースが、メジャーリーガーとしてのキャリアをスタートさせたのも、この場所。「じいさんが私をよくここに連れて来てくれてね、ルースの話をしてくれたんだ」。生き字引のようなガイドさんの語りに浸り、世界中から集まった野球ファンと交流出来る「スタジアムツアー」も大人気です。ひとたび、ボールパークに足を踏み入れれば、1912年から続く息吹を感じられるはずです。

    1912年に植えられたエルムの木が、開業からずっとスタジアムを見守り続けている

    フェンウェイ・パークへ

     アメリカ北東部・マサチューセッツ州の古都ボストン。ローガン国際空港から球場までは、バスや地下鉄が便利。車でも15分ほどの近さです。ダウンタウンの高層ビルやチャールズ川の景色を眺めながら、最寄の「ケンモア駅」へ向かいましょう。改札を抜けると、すぐそこにレンガ造りの建物が見えます。愉快なパフォーマー・ミスタービッグリーグブライアンにご挨拶したら… Fenway Park! Nice to meet you!

    来シーズンよりMLBで活躍する吉田正尚選手!どこから見る?

     レッドソックスでは、松坂大輔さんが、日本人として初めてワールドシリーズに先発して勝利したり、上原浩治さんが、守護神としてポストシーズン13試合登板、防御率0.66を記録したりと、日本人投手たちが世界一に貢献してきました。今シーズン所属した澤村拓一投手に続き、新たな歴史にその名を刻むのが、日本屈指のスラッガー・吉田正尚選手です。チームは、初めて日本人野手を迎えます。

    グリーン・モンスター

    「フェンウェイ・パーク」の象徴でもあり、圧倒的な存在感を放つのが、レフト後方にそびえ立つ「グリーン・モンスター」です。およそ11.3メートルもの高い壁を越えていく特大アーチが飛び出すと、より大きな歓声が湧き上がります。今から110年前、空いた土地の形に合わせて建てられたボールパークなので、歪な形をしています。レフトまでの距離が近く、フェンスの高さを上げるために生まれたのが、この緑の壁でした。当然、超えることは容易ではありません。故に、昨シーズン、片手でホームランを放った大谷選手は「翔平こそモンスターだ!」と、ボストンでも語り種になりました。

    大きな緑の壁!グリーン・モンスター!

     スコアボードとしても使われていて、試合経過や、リーグの順位・他球団の結果などが一目で分かります。特別に許可を頂いたので、中にもご案内します! パネル置き場になっているんですが、よく見るとサインだらけ! レッドソックスの選手はもちろん、試合で訪れたビジターの選手や関係者が、記念に名前を記すのが伝統なんです。今年は、レッドソックスOBの松坂さんや、テキサス・レンジャーズの有原航平投手がサインをしていました。

    Ballparkの楽しみ方

     外野手の吉田選手をより近くで見るのに、おすすめの場所があります。まずは「グリーン・モンスター」からフィールドを望む景色が壮観です。レフトがメインポジションの吉田選手を、まるで真上から見ているような感覚に。あなたの声援も届くはずです。打席を近くで楽しみたいなら、110年前から変わらない、木製の座席はいかがですか? 内野をぐるりと囲む趣深い椅子に座れば、歴史を肌で感じられます。

     また、野球場と言えばホットドッグですが、ここではちょっと贅沢をしてロブスター・ロール(時価)を頂くのも、素敵な思い出になるはず。名物のクラムチャウダーも温まります。スタジアムの雰囲気を感じられたら、あなたはもう「フェンウェイ・パーク」の、大切な「歴史」の一部です。

    名物ロブスターロール(この日は31ドル+税=日本円で約5000円!)

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    福田太郎(ふくだ・たろう)/ 1991年生まれ。HTB北海道テレビ放送アナウンサー。プロ野球の実況中継や、朝の情報番組MCを担当した後、2022年2月から11月まで休職。MLB全30球団・ボールパークを訪ね、世界最高峰のスポーツエンターテイメントを学び、12月に復職。写真:福田太郎、Gettyimages

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  • 【連載コラム】MLB全30球場を制覇 第2話 ダルビッシュ有投手に会いに行こう!

    2022.12.22 16:58 Thursday

     澄み渡る青空。美しい芝。白球が奏でる音に、歓声が重なり合う。最高峰のプレーに心躍り、熱く盛り上がる場所。今年アメリカ中を飛び回り、メジャーリーグ全30球場を制覇したスポーツアナウンサー福田太郎が、あなたを「夢のボールパーク」にお連れします。MLBスタジアムの世界へ、ようこそ。

    日本のエースは、世界のエースに!

     サンディエゴ・パドレスでプレーするダルビッシュ有投手。メジャー10年目の今シーズン、日米通算3000奪三振を達成しました。北海道日本ハムファイターズからアメリカに渡り、レンジャーズ、ドジャース、カブスで経験を重ね、36歳になった右腕は、今もなお、絶対的エースです。力と技を巧みに操るピッチングや、思いやりに溢れる言葉からも、ベテランの風格を感じます。

     グラウンドにダルビッシュ投手がやって来ました! チームメイトと談笑する声が聞こえてきます。とっても楽しそう。しかも英語で!

     ブルペンに見慣れない左ピッチャーの姿が!? 近づいてみると… 左で投げ込むダルビッシュ投手がいます! 先発登板のない日でも、理論と経験に裏付けされた、ユニークな練習・調整を見られるかもしれません。

    球場周辺の街灯で、ダルビッシュ投手のフラッグを発見!

    ぺトコ・パークへ

     ロサンゼルスから南に、車で1時間半〜2時間。サンディエゴに向かう道中は、とても気持ちが良いものです。どこまでも続くような南カリフォルニアの青空、右手には太平洋の雄大な景色を望みます。海の向こう側、ちょうど同じ緯度に位置するのが、日本の九州です。

     南国を感じる、ヤシの木に囲まれたスタジアムが見えてきたら… Petco Park! Nice to meet you!

    Ballparkの楽しみ方

     高層ビルに囲まれ、街と一体になっている都市型のボールパーク。のんびり過ごせる外野エリアが、とてもユニークです。ライブイベントで賑わう広場や、寝そべるのにぴったりな芝生の丘は、憩いの場所。子供用の小さな野球場やビーチ(砂場)、バーベキューコーナーなど、家族連れにもピッタリです。メキシコにも近く、豊富な食事メニューからも、素敵な文化の交わりを感じられます。

    The history of San Diego is here.

     レフト側にある「ウエスタン・メタル・サプライ・ビル」が象徴的です。レンガ造りのレトロな建物は、なんと築113年。街の経済発展に貢献してきた歴史的建造物を、当時のまま残して、球場を建てたのです。中に入ると、木造のウッディーな香りが漂います。今は、チームストアやバー&レストランにリノベーションされ、ファンの皆さんが必ず訪れる場所になりました。まさに温故知新です。

    街の中心が、ここにある

     ポストシーズンでは「BEAT LA」を合言葉に、宿敵ロサンゼルス・ドジャースに打ち勝つ、歴史的な一年になりました。選手・お客さん・球場が、三位一体となって、楽しい空間を作り上げています。かつて「ウエスタン・メタル・サプライ・ビル」がそうだったように、サンディエゴの街の中心が、ここにあるように思えます。

     ダルビッシュ投手はもちろん、日本でプレーしたニック・マルティネス投手や、ロベルト・スアレス投手も、あなたのことを待っています。陽気でオープンな雰囲気が魅力の「ぺトコ・パーク」を、思いっ切り楽しんでください!

    ドジャースに勝った翌日、ベンチに幸運のグース!

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    福田太郎(ふくだ・たろう)/ 1991年生まれ。HTB北海道テレビ放送アナウンサー。プロ野球の実況中継や、朝の情報番組MCを担当した後、2022年2月から11月まで休職。MLB全30球団・ボールパークを訪ね、世界最高峰のスポーツエンターテイメントを学び、12月に復職。写真:福田太郎

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  • 【新コラム】MLB全30球場を制覇 第1話 大谷翔平選手に会いに行こう!(北海道テレビ 福田太郎さん)

    2022.12.15 18:00 Thursday

     澄み渡る青空。美しい芝。白球が奏でる音に、歓声が重なり合う。最高峰のプレーに心躍り、熱く盛り上がる場所。今年アメリカ中を飛び回り、MLB全30球場を制覇したスポーツアナウンサー福田太郎が、あなたを「夢のボールパークに」お連れします。MLBスタジアムの世界へ、ようこそ。

    世界の大谷翔平が、そこに!

     日本の誇りは、今やMLB屈指のプレイヤー。アメリカでもスーパースターであることを感じます。暗い話題の多い世の中を一閃。まばゆい輝きを放つ、希望の光です。”Welcome to Angel Stadium of Anaheim!”  ほら、すぐそこで、大谷選手が投げて! 打って! 走って! 躍動しています! 一挙手一投足から目が離せません。地元ファンの皆さんと一緒に、Go! Shohei! Ohtani-san! と大きな声を上げる。大谷選手を中心に、大歓喜の輪が広がっていく… その素晴らしい雰囲気に包まれると、なんだかとっても幸せな気持ちになれるはずです。

    開幕戦はお祭り騒ぎ!開場前には長蛇の列が!

    エンゼル・スタジアムへ

     東京からLAX(ロサンゼルス国際空港)までは、直行便でおよそ10時間。アナハイムに向け、40分ほど車を走らせたら到着です。正面入り口にある2つの真っ赤な帽子と、大谷選手の大きな写真が出迎えてくれます。バットのオブジェをくぐったら… Angel Stadium! Nice to meet you!

    Ballparkの楽しみ方

     まず行って欲しいのはチームストアです。なぜなら、大谷翔平選手のグッズは大人気! あっという間に売り切れてしまうから。シーズンによってデザインが変わるTシャツや、サイン入りの激レアアイテムなど、どうぞお早めに!

     2階にはメモリアルコーナーがあり、大谷選手の軌跡を辿ることが出来ます。実際に試合で使用したユニフォームやバット、昨季受賞したMVPの盾も。ボブルヘッドや等身大フィギュア、色んな種類の特大写真など、フォトスポットも目白押しです。

     推しフードは「ヘルメットナチョ」。ナチョスの上に、チーズ、ビーンズ、チキン、トマトのサルサ、アボカド、ハラペーニョがこんもり! 食べ終わったら綺麗に洗って、頭にかぶって応援です!

    お土産にピッタリ!ビールとの相性も◎

     大谷翔平選手がよくホームランを打ち込む、あの岩にも行ってみましょう。かつて球団を経営していたディズニー社が残した、ユニークな世界観です。近づいてみると、滝が流れています。

    Be the witness for Shohei making history

     大谷選手が、新しい時代を切り拓く姿を目の当たりに出来る私たちは、いわば歴史の証人です。同じ空間で、同じ時を過ごした経験は、一生の思い出になるはず。次はあなたの大切な家族やお友達を、Angel Stadiumに連れて来てあげてください! また野球場で、お会いしましょう!

    Nice to meet you! I am Taro Fukuda, a sports broadcaster for the Fighters!

     最後まで読んでくださって、ありがとうございました!初めまして。福田太郎と申します。

     HTB北海道テレビ放送のアナウンサーとして、北海道日本ハムファイターズの実況中継を担当しています。この春オープンするファイターズの新球場「ES CON FIELD HOKKAIDO」は、MLBのエッセンスを取り込んだ、世界でただひとつの! 北海道オリジナルの! まさに夢のボールパークです。

     開業を一緒に盛り上げるため、世界最先端のスポーツエンターテイメントを学ぼうと、2月に会社を休職。アメリカ中を飛び回り、MLB全30球場を訪ね、その魅力を存分に感じると共に、各球団職員の方々にご協力頂き、素晴らしい知識と経験、人との出会いに恵まれました。

     リポーターをさせて頂いたABEMA TVの「MLB スタジアム」で、現地からの生中継を観て、応援してくださった方にも、感謝の気持ちでいっぱいです。おかげさまで9ヶ月の武者修行から無事帰国しました。

     日本の皆さんに還元していきます。MLBを愛してやまない方には、もっと深く。これから好きになってくださる方には、広くあまねく。アメリカの風を感じ、みんなで楽しめるきっかけをお届け出来たら嬉しいです。そして、自由に海外へ行けるような世の中になったら「まずはMLBスタジアムに行きたい!」と思っていただけるよう、丁寧に、言葉を紡いで参ります。

    これからも宜しくお願いします!

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    福田太郎(ふくだ・たろう)/ 1991年生まれ。HTB北海道テレビ放送アナウンサー。プロ野球の実況中継や、朝の情報番組MCを担当した後、2022年2月から11月まで休職。MLB全30球団・ボールパークを訪ね、世界最高峰のスポーツエンターテイメントを学び、12月に復職。写真:福田太郎

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