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  • GG賞8度の名外野手・エドモンズ 新型コロナ感染の疑い

    2020.3.29 11:00 Sunday

     ハイレベルな攻守を兼ね備えた中堅手としてカージナルスなどで活躍し、現在は「FOX Sports Midwest」で解説者を務めているジム・エドモンズ(49歳)は、日本時間3月29日にインスタグラムを更新し、自身の体調不良と新型コロナウイルスの検査を受けたことを明らかにした。エドモンズはマスク姿の写真を投稿し、レントゲン検査を受ける予定であることを付け加えた。別の投稿によると、現在は検査の結果を待っている状況だという。

     エドモンズによると、現時点では新型コロナウイルスに陽性反応が出たとは知らされておらず、「新型コロナウイルスに感染したのか、体調が非常に悪いだけなのか、検査結果を待っている」状況であるようだ。「他者とはできる限り接触しないようにしている」とエドモンズ。「(もし感染していたら)乗り越えるのが大変だと思う。今回のウイルスはジョークじゃないからね」と率直な気持ちを投稿した。

     エドモンズは、古巣・カージナルスの特別インストラクターとして今年が2年目のシーズンとなり、「FOX Sports Midwest」の解説者を務めるのは今年が8年目。カージナルスの試合を担当するのは今年が5年目である。現役時代は全盛期をカージナルスで過ごし、カージナルスで過ごした8シーズンでポストシーズンに6度出場。2000年と2004年はMVP投票で5位以内にランクインする活躍を見せ、2006年にはワールドシリーズ制覇に貢献した。

     エンゼルスでプロ野球選手としてのキャリアをスタートしたエドモンズは、1995年に初のオールスター・ゲーム選出を果たし、1997年から2年連続でゴールドグラブ賞を受賞。2000年3月にケント・ボッテンフィールド、アダム・ケネディとのトレードでカージナルスに加入した。移籍後は、オールスター・ゲームに3度選出され、2004年には自身唯一となるシルバースラッガー賞を受賞。ゴールドグラブ賞には2000年から6年連続で選出された。

     2007年限りでカージナルスを放出されたあとはチームを転々とし、2011年2月に現役引退を表明。17シーズンで通算2011試合に出場して1949安打、打率.284、393本塁打、1199打点、OPS.903をマークした。余談だが、2007年12月にエドモンズをパドレスへトレードした際にカージナルスが獲得したのは、当時24歳のマイナーリーガーだったデービッド・フリース。このフリースは2011年のポストシーズンで大活躍を見せ、2006年以来5年ぶりのワールドシリーズ制覇に大きく貢献することになる。

  • 今後の運営方針についてMLB機構と選手会が正式に合意

    2020.3.28 12:00 Saturday

     日本時間3月28日、新型コロナウイルスの感染拡大によりレギュラーシーズンの開幕が延期となっているなか、選手のサラリーやサービスタイムの扱いなどの諸問題について、オーナー会議の場で全会一致により承認され、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会のあいだで正式に合意が成立した。短縮シーズンでの開催が有力視されているが、レギュラーシーズンを10月まで、ポストシーズンを11月まで行う可能性も含め、できる限り多くの試合を開催する方針となっている。

     まず、選手のサービスタイムについては、通常であれば172日が1年分として扱われるが、実際に行われる試合数にかかわらず、シーズンを通してアクティブ・ロースターまたは故障者リストに登録された選手は1年分のサービスタイムを保証されることになった。また、シーズンが中止となった場合は、2019年シーズンと同じサービスタイムが各選手に与えられることになっている。なお、既存の出場停止処分は、2020年シーズンが中止の場合、2021年シーズンには持ち越されない。

     各球団のトランザクションについては、日本時間3月28日をもって、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会によって決定される日時までのあいだ、すべて凍結されることになった。今季が強行日程で開催される場合、選手の負担を軽減するためにロースター枠が拡大される可能性もあるが、現時点では合意内容に含まれておらず、今後議論が進められることになる。

     今年のドラフトについては、当初は6月10日(現地時間)に行われる予定だったが、7月20日(現地時間)まで延期される可能性がある。また、従来は40巡目まで指名が行われていたが、最少の場合、5巡目までに縮小される可能性がある。指名された選手が即座に受け取れる契約金は最大10万ドルに設定され、残りの金額の半分を2021年7月1日(現地時間)まで、残りの金額のもう半分を2022年7月1日(現地時間)までに受け取ることになっている。また、ドラフトで指名されなかった選手が得られる契約金は最大2万ドルに制限されている。さらに、2021年のドラフトも20巡目までに縮小される可能性がある。

     国際フリーエージェント選手との契約については、次の契約可能期間のスタートが2020年7月2日(現地時間)から2021年1月15日(現地時間)まで延期される可能性がある。ドラフト指名権や国際フリーエージェント選手との契約金のボーナス・スロットをトレードすることは禁止された。

     このほか、選手やファンの安全が確認されるまでシーズンを開幕しないこと、ポストシーズンの出場チーム数が拡大される可能性があること、メジャーリーグ機構がメジャーリーグ選手会に4~5月分のサラリーとして1億7000万ドルを支払うこと、などが現地の記者によって報じられている。シーズン開幕に向けて、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を見ながら、さらなる議論が行われることになりそうだ。

  • 各媒体の有望株ランキングを比較 レイズ・フランコは圧倒的支持

    2020.3.27 15:00 Friday

     日本時間3月27日、メジャーリーグ公式サイトではジョナサン・マヨが各媒体のプロスペクト(有望株)・ランキングを比較して考察する特集記事を公開した。今回、比較の対象となったのは「MLB Pipeline」、「ジ・アスレチック」、「ベースボール・アメリカ」、「ベースボール・プロスペクタス」、「ESPN」、「FanGraphs」の合計6媒体。ワンダー・フランコ(レイズ)は全6媒体がランキング1位とする圧倒的な支持を得た。

     マヨによると、全6媒体で100位以内にランクインした有望株は65人。平均順位のトップ10は以下のようになっている(平均順位/MLB Pipelineの順位)。

    1位 ワンダー・フランコ(レイズ)1.0位/1位
    2位 ギャビン・ラックス(ドジャース)2.8位/2位
    3位 ジョー・アデル(エンゼルス)4.5位/6位
    4位 ルイス・ロベルト(ホワイトソックス)4.8位/3位
    5位 マッケンジー・ゴア(パドレス)5.0位/5位
    6位 アドリー・ラッチマン(オリオールズ)5.2位/4位
    7位 ネイト・ピアソン(ブルージェイズ)9.8位/8位
    8位 ジャレッド・ケレニック(マリナーズ)10.0位/11位
    9位 ヘスス・ルザード(アスレチックス)11.0位/12位
    10位 フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)12.2位/18位

     上記10人のうち、各媒体のなかで最も順位が低かったのは、ルザードの26位(ジ・アスレチック)。ピアソンは「ベースボール・プロスペクタス」のランキングで19位、ロドリゲスは「MLB Pipeline」のランキングで18位だった。

     プロスペクト・ランキングは各媒体の個性があり、一部の媒体だけで高く評価されている選手も存在する。各媒体の平均順位と比較して「MLB Pipeline」が高く評価している選手は以下のような顔ぶれである。

    ケーシー・マイズ(タイガース)15.0位/7位
    ロイス・ルイス(ツインズ)21.2位/9位
    ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)29.4位/10位
    アンドリュー・ボーン(ホワイトソックス)31.6位/16位
    ドリュー・ウォータース(ブレーブス)56.8位/26位
    JJ・ブレデイ(マーリンズ)51.2位/28位
    ニック・ロドロ(レッズ)79.2位/48位
    ジョシュ・ユング(レンジャーズ)99.6位/55位
    ブレイディ・シンガー(ロイヤルズ)112.8位/59位
    サム・ハフ(レンジャーズ)119.8位/74位

     また、87位のブライソン・ストット(フィリーズ)、99位のセス・コリー(ジャイアンツ)、100位のジョージ・カービー(マリナーズ)も「MLB Pipeline」のランキングのみに登場している。

     逆に、各媒体の平均順位と比較して「MLB Pipeline」が低く評価している選手もいる。主な顔ぶれは以下のようになっている。

    ダスティン・メイ(ドジャース)13.6位/23位
    ルイス・パティーノ(パドレス)14.8位/27位
    A.J.プク(アスレチックス)20.8位/60位
    ブランドン・マーシュ(エンゼルス)39.2位/79位
    デイビー・ガルシア(ヤンキース)48.6位/92位

     プクは「MLB Pipeline」以外の5つの媒体で25位以内、パティーノも同じく5つの媒体で20位以内にランクイン。ガルシアは「ベースボール・プロスペクタス」のランキングで24位、マーシュは「ESPN」のランキングで27位に名を連ね、メイに至っては「ベースボール・プロスペクタス」と「ジ・アスレチック」のランキングでトップ10に入っている。

     媒体によって評価が大きく分かれる有望株も散見される。たとえばアレックス・キリロフ(ツインズ)は最高9位から最低86位、ニック・マドリガル(ホワイトソックス)は13位からトップ100圏外、ジョーイ・バート(ジャイアンツ)は7位から44位、ダニエル・リンチ(ロイヤルズ)は13位から93位、カーター・キーブーム(ナショナルズ)は11位から74位といった具合に、評価が大きく分かれている。

     逆に、各媒体の評価が一致している選手もおり、全6媒体が1位としたフランコはその典型例。それ以外では、ゼイビアー・エドワーズ(レイズ)が最高64位から最低95位、CJ・エイブラムス(パドレス)が22位から33位、エバン・ホワイト(マリナーズ)が54位から86位、ヘラルド・ペルドモ(ダイヤモンドバックス)が62位から98位といった具合に、比較的狭い範囲に収まっている。

     自分の感覚に最も近いランキングだけを信用するのも良し、複数のランキングを比較しながら楽しむのも良し。新型コロナウイルスの感染拡大により、野球の試合が行われない日々が続いているが、プロスペクト・ランキングだけでも様々な方法で楽しむことができそうだ。

  • ポージーとモリーナはどちらが上? MLB公式サイトが特集

    2020.3.27 13:00 Friday

     メジャーリーグ公式サイトでは、オープン戦が中止、レギュラーシーズンが開幕延期となり、試合がなくなった期間を利用して様々な企画を行っている。アンソニー・カストロビンスは、球界を代表する名捕手であるバスター・ポージー(ジャイアンツ)とヤディアー・モリーナ(カージナルス)の2人を比較し、どちらが優れたキャリアを送っているかを分析。ちなみに、カストロビンスがTwitterで行っている投票では、得票率56%のモリーナが同44%のポージーを上回っている(日本時間3月27日13時時点)。

     まずは、将来の殿堂入り候補である両者のキャリアを比較してみよう(ポージー/モリーナの順)。

    年齢:33歳/37歳
    デビュー:2009年9月11日/2004年6月3日
    MVP:1回/0回
    オールスター選出:6回/9回
    ワールドシリーズ制覇:3回/2回
    シルバースラッガー賞:4回/1回
    ゴールドグラブ賞:1回/9回
    プラチナグラブ賞:0回/4回
    bWAR:41.8/40.1
    fWAR:52.7/54.0
    守備WAR:10.1/25.0
    DRS:121/169
    捕手出場:987試合/1947試合
    通算打率:.302/.282
    通算出塁率:.370/.333
    通算長打率:.456/.405
    OPS+:128/98
    通算安打:1380/1963
    通算本塁打:140/156
    通算二塁打:270/379
    通算打点:673/916
    通算四球:484/507
    通算三振:634/782

     ポージーは、本格的なルーキーイヤーとなった2010年に打率.305、18本塁打、OPS.862の活躍を見せ、新人王に選出されただけでなく、サンフランシスコ移転後初となるワールドシリーズ制覇に大きく貢献。翌2011年は危険なタックルを受けて負傷し、シーズンの大部分を棒に振ったものの、2012年には打率.336、24本塁打、OPS.957という自己最高のシーズンを過ごし、MVPに輝いた。この年に記録したWAR10.1(FanGraphs版)は捕手のメジャー記録となっている。

     2012年と2014年にもワールドシリーズ制覇を経験し、通算3度の世界一はモリーナを上回っている。通算の打撃成績を見ても、モリーナより優れた打者であることが一目瞭然である。

     一方、守備面ではモリーナのレベルには達していない。また、30代後半に突入しても元気に正捕手を務めているモリーナとは対照的に、ポージーは直近2年間で衰えが顕著に見られるようになりつつある。さらに、身体への負担を考慮して一塁手として出場するケースも多く、捕手としての出場試合数でも年上のモリーナを下回る水準が続いている。守備面や耐久性の評価では、モリーナに及ばない。

     モリーナは、16シーズンのキャリアでポストシーズンに10度出場し、リーグ優勝4回、ワールドシリーズ制覇2回の実績を誇る。ポストシーズンでの出場試合数はナ・リーグ史上最多となっている。残念ながらモリーナの「存在感」や「チームメイトに与える安心感」のようなものを正確に表す指標は存在しないが、カージナルスにおけるモリーナの存在の大きさは誰の目にも明らかだろう。

     通算盗塁阻止率は40.2%に達し、2002年以降のデータが残っているDRS(守備防御点)では、エイドリアン・ベルトレイの202、アンドレルトン・シモンズの193に次ぐ169をマーク。捕手としてモリーナより多くのゴールドグラブ賞を受賞しているのは、殿堂入りの名捕手であるイバン・ロドリゲス(13回)とジョニー・ベンチ(10回)の2人だけである。ポージーほどの打撃力はないものの、打率3割を5度記録しており、打率.315の2012年と打率.319の2013年には2年連続でMVP投票の4位以内にランクインした。

     ただし、モリーナはポージーより700試合以上も多く出場しているにもかかわらず、打撃面で大きく劣るため、通算WARはポージーと同水準に過ぎない。攻守両面でハイレベルな実力を持つ好打者であるポージーを取るか、守備力と耐久性でポージーを上回り、「扇の要」として圧倒的な存在感を持つモリーナを取るか。「捕手」として何を重視するかによって、意見は分かれそうだ。

  • サービスタイムの扱いなどについてMLB機構と選手会が合意

    2020.3.27 11:45 Friday

     日本時間3月27日、ESPNのジェフ・パッサンが報じたところによると、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会はサービスタイムの扱いなど、様々な項目について合意に達したことが明らかになった。選手会はすでにこの件に関する投票を終えており、日本時間3月28日に行われる予定のオーナー会議で承認されたあと、正式にアナウンスされる見込みとなっている。

     新型コロナウイルスの感染拡大によりオープン戦が中止となり、レギュラーシーズンの開幕が延期されるなか、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会は5月中旬ごろにスプリング・トレーニングを再開し、6月上旬からレギュラーシーズンをスタートすることを目指していることがすでに報じられている。もちろん、シーズン開幕の可否は新型コロナウイルスの感染拡大の状況次第であり、決して楽観視はできない。

     今回の合意のなかでは、メジャーリーグ機構には今年のドラフトを5巡目までに短縮する権利を有する。また、例年7月にスタートする国際フリーエージェント契約期間は、来年1月までスタートが先延ばしとなる可能性があるようだ。さらに、メジャーリーグ機構は2021年のドラフトを20巡目までに短縮することができ、2021~2022年の国際フリーエージェント契約期間も2021年7月スタートではなく、2022年1月~2022年12月の1年間に変更される可能性があるという。

     選手会にとって最も重要なサービスタイムの扱いについては、短縮シーズンとなった場合でも、1年を通してアクティブ・ロースターまたは故障者リストに登録された選手は、通常の1年分に相当するサービスタイムを得られることになった。それ以外の選手については、通常のシーズンとの比率に基づいてサービスタイムが算出される。また、シーズンが完全に中止となった場合は、2019年と同じサービスタイムが各選手に与えられる。よって、ムーキー・ベッツ(ドジャース)、トレバー・バウアー(レッズ)、マーカス・ストローマン(メッツ)、J.T.リアルミュート(フィリーズ)といった選手たちは、シーズンが完全に中止となった場合でも、今年11月にフリーエージェントとなる。

     また、短縮シーズンとなった場合は、個人成績のうち、本塁打、勝利、奪三振といった「積み上げ型」の部門で通常のシーズンより数字が小さくなることが予想されるが、年俸調停などの際には、選手側が損をしないように、短縮シーズンであることを考慮して調整が加えられることになった。ここで紹介した内容以外の詳細な項目についても、明日以降の正式発表によって明らかになるだろう。

  • インディアンス ローテ候補のプリーサックらマイナー降格

    2020.3.27 11:00 Friday

     日本時間3月27日、インディアンスはザック・プリーサック、アーロン・シバーレ、ジェームス・カリンチャック、ブラッドリー・ジマーの4選手をAAA級コロンバスへ降格させたことを発表した。外野手の層が厚いため、ジマーはこのままAAA級で開幕を迎えることになると見られるが、プリーサック、シバーレ、カリンチャックの3選手は依然として有力な開幕ロースター候補である。特にプリーサックとシバーレの2人は開幕ローテーションに名を連ねることが有力視されている。

     現在、インディアンスは先発投手陣のうち、マイク・クレビンジャーとカルロス・カラスコの両右腕がコンディション面に不安を抱えているものの、レギュラーシーズンの開幕が延期となっていることにより、両者とも万全の状態で開幕を迎えることができると見られている。開幕投手に指名されていたシェーン・ビーバーを含むこれらの3投手に続く残りの2枠をプリーサック、シバーレ、アダム・プルッコの3人が争う状況となっており、プリーサックとシバーレのうち、少なくとも1人は開幕時にメジャーへ昇格することになるだろう。

     25歳のプリーサックは、昨年5月にメジャーデビューを果たし、21試合に先発して8勝6敗、防御率3.81をマーク。今年のオープン戦でも3試合に先発して1勝0敗、防御率3.24と安定感のあるピッチングを見せていた。一方、24歳のシバーレは、昨年6月にメジャーデビューを果たし、10試合に先発して3勝4敗ながら防御率2.34の好成績をマーク。今年のオープン戦でも2試合に先発して1勝0敗、防御率1.80と好投していた。

     開幕ローテーション争いのライバルとなるプルッコは、マイナー・オプションが切れているため、プリーサックやシバーレより優先して開幕ロースターに加えられる可能性が高い。ただし、プルッコにはリリーフの経験もあるため、プリーサックとシバーレがともに開幕ローテーションに名を連ね、プルッコがブルペンに回る可能性もありそうだ。

  • 無断帰国で解雇のムニョス Rソックスとマイナー契約

    2020.3.26 14:10 Thursday

     レッドソックス公式サイトのトランザクションのページによると、レッドソックスはユーティリティ・プレイヤーのジャイロ・ムニョスとマイナー契約を結んだようだ。過去2年間、カージナルスで合計196試合に出場したムニョスだが、出場機会や起用法への不満を抱き、3月上旬にカージナルスのキャンプ地を無断で離脱して母国のドミニカ共和国へ帰国。これによりカージナルスを解雇され、フリーエージェントとなっていた。レッドソックスはムニョスをAAA級ポータケットへ配属した。

     現在25歳のムニョスは、2012年1月にアスレチックスと契約し、2017年12月にスティーブン・ピスコッティとのトレードでマックス・シュロックとともにカージナルスへ加入。翌2018年に開幕ロースター入りを果たし、108試合に出場して打率.276、8本塁打、OPS.763をマークした。

     昨季は88試合に出場して打率.267、2本塁打、OPS.653と成績を落としたが、一塁以外の内外野6ポジションをこなすなど、ユーティリティ・プレイヤーとしてチームに貢献。今季も貴重な控え選手として開幕ロースター入りが有力視されていたが、オープン戦で内野安打を放った際に左ハムストリングを痛めていた。

     痛めた左ハムストリングのMRI検査が予定されていたものの、ムニョスは予定日時に姿を見せず、その後、チームメイトへのテキストメッセージを通して無断帰国していたことが発覚。カージナルスはムニョスを即日解雇した。ムニョスは出場機会や起用法について不満を抱いていたと見られるが、詳細なことは明らかになっていない。

     レッドソックスは三塁にラファエル・デバース、遊撃にザンダー・ボガーツという不動のレギュラーがおり、ムニョスは二塁での出場機会増を目指すことになるだろう。昨季ルーキーながら18本塁打を放ったマイケル・チェイビスや新加入で俊足巧打のホゼ・ペラザらがライバルとなる。

  • ロイヤルズが救援右腕・ローゼンタールとメジャー契約

    2020.3.26 13:45 Thursday

     日本時間3月26日、ロイヤルズはマイナー契約を結んで招待選手としてスプリング・トレーニングに参加していた右腕トレバー・ローゼンタールとメジャー契約を結び、40人ロースターに登録したことを発表した。ローゼンタールは本来のレギュラーシーズン開幕日である日本時間3月27日がオプトアウト(契約破棄)の期限となっており、ロイヤルズはローゼンタールの流出を阻止した形となる。ローゼンタールの加入に伴い、40人ロースターの枠を開けるために左腕エリック・スコグランドがDFAとなった。

     現在29歳のローゼンタールは、オープン戦で5試合に登板して5イニングを投げ、被安打3、奪三振9、無四球、無失点という見事なピッチングを披露。98~102マイルの速球を武器に、カージナルスのクローザーを務めた全盛期を思い起こさせるようなパフォーマンスを見せ、見事にロースター入りを勝ち取った。

     カージナルス時代の2014年に45セーブ、翌2015年に48セーブを記録するなど、リーグを代表するクローザーとして活躍したローゼンタールだが、2016年以降は成績が悪化し、2017年には右肘を痛めてトミー・ジョン手術を受けた。2018年は無所属のままリハビリに専念し、昨季はナショナルズに加入。ところが、開幕から4登板連続でアウトを1つも取ることができないなど、12試合に登板して防御率22.74に終わり、6月下旬には解雇された。

     その後、タイガースに加入したものの、10試合に登板して被打率.103ながら防御率7.00と結果を残せず、8月に戦力外。1週間後に加入したヤンキースではメジャーに昇格できず、シーズン終了後にフリーエージェントとなってロイヤルズとマイナー契約を結んだ。

     なお、通算206セーブの実績を誇る34歳のベテラン右腕グレッグ・ホランドも同様にオプトアウトの期限を迎えており、こちらの動向も注目される。一方、DFAとなったスコグランドは27歳の左腕で、昨季は6試合(うち4先発)に登板して0勝3敗、防御率9.00を記録。昨年1月には禁止薬物の使用が発覚し、80試合の出場停止処分を受けた。

  • 球団史上最高の捕手は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

    2020.3.25 18:10 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を開始している。その第1弾として、各球団の番記者が球団史上最高の捕手を決定するファン投票をTwitterで実施中(それぞれの番記者のツイートから投票可能)。ファン投票の結果とは別に、それぞれの番記者が球団の歴代捕手のなかからトップ5を選出して紹介している。

    アメリカン・リーグ東部地区

    オリオールズ
    【1位】リック・デンプシー(1976-86,92)
    捕手としての1230試合出場は球団史上最多。1983年のワールドシリーズではMVPに輝いた。
    【2位】クリス・ホイルズ(1989-98)
    【3位】ガス・トリアンドス(1955-62)
    【4位】マット・ウィータース(2009-16)
    【5位】アンディ・エチェバレン(1962,65-75)

    レッドソックス
    【1位】カールトン・フィスク(1969,71-80)
    捕手として通算2226試合出場は同じ「パッジ」の愛称で親しまれたイバン・ロドリゲスに次ぐ史上2位。
    【2位】ジェイソン・バリテック(1997-2011)
    【3位】リッチ・ゲドマン(1980-90)
    【4位】リック・フェレル(1933-37)
    【5位】サミー・ホワイト(1951-59)

    ヤンキース
    【1位】ヨギ・ベラ(1946-63)
    通算1430打点はメジャーリーグの捕手としては史上最多の数字。
    【2位】ビル・ディッキー(1928-46)
    【3位】サーマン・マンソン(1969-79)
    【4位】ホルヘ・ポサダ(1995-2011)
    【5位】エルストン・ハワード(1955-67)

    レイズ
    【1位】ディオナー・ナバーロ(2006-10)
    チームがリーグ優勝を果たした2008年にオールスター・ゲーム選出。
    【2位】ウィルソン・ラモス(2017-18)
    【3位】トビー・ホール(2000-06)
    【4位】ジョン・フラハティ(1998-2002)
    【5位】トラビス・ダーノウ(2019)

    ブルージェイズ
    【1位】アーニー・ウィット(1977-89)
    2009年にカナダの野球殿堂入りを果たした。8年連続2ケタ本塁打。
    【2位】ラッセル・マーティン(2015-18)
    【3位】グレッグ・ゾーン(2004-08)
    【4位】ダリン・フレッチャー(1998-2002)
    【5位】パット・ボーダース(1988-94,99)

    アメリカン・リーグ中部地区

    ホワイトソックス
    【1位】カールトン・フィスク(1981-93)
    本塁打、二塁打、得点、打点、長打率は捕手として球団史上1位。
    【2位】レイ・シャーク(1912-28)
    【3位】A.J.ピアジンスキー(2005-12)
    【4位】シャーム・ロラー(1952-63)
    【5位】ロン・カーコバイス(1986-97)

    インディアンス
    【1位】ビクトル・マルティネス(2002-09)
    通算100本塁打以上の捕手は球団史上唯一。打率(通算500打数以上)も捕手で球団1位。
    【2位】サンディ・アロマーJr.(1990-2000)
    【3位】スティーブ・オニール(1911-23)
    【4位】ジム・ヒーガン(1941-57)
    【5位】ジョン・ロマノ(1960-64)

    タイガース
    【1位】ビル・フリーハン(1961-76)
    オールスター・ゲーム選出11度を誇る。通算200本塁打。
    【2位】ミッキー・カクレーン(1934-37)
    【3位】ランス・パリッシュ(1977-86)
    【4位】イバン・ロドリゲス(2004-08)
    【5位】ミッキー・テトルトン(1991-94)

    ロイヤルズ
    【1位】サルバドール・ペレス(2011-現在)
    オールスター・ゲーム選出6度、ゴールドグラブ賞5度を誇る好捕手。
    【2位】ダレル・ポーター(1977-80)
    【3位】ジョン・ワーサン(1976-85)
    【4位】マイク・マクファーレン(1987-94,96-98)
    【5位】ジム・サンドバーグ(1985-86)

    ツインズ
    【1位】ジョー・マウアー(2004-18)
    ア・リーグで首位打者に輝いた捕手は史上唯一(首位打者3度)。
    【2位】アール・バテイ(1961-67)
    【3位】ブライアン・ハーパー(1988-93)
    【4位】ティム・ロードナー(1981-89)
    【5位】ブッチ・ワイネガー(1976-81,82)

    アメリカン・リーグ西部地区

    アストロズ
    【1位】ブラッド・オースマス(1997-98,2001-08)
    捕手としての出場試合数は球団史上最多。前エンゼルス監督。
    【2位】アラン・アシュビー(1979-89)
    【3位】ジェイソン・カストロ(2010-16)
    【4位】トニー・エウセビオ(1991-2001)
    【5位】ジョニー・エドワーズ(1969-74)

    エンゼルス
    【1位】ボブ・ブーン(1982-88)
    通算7度のゴールドグラブ賞のうち、エンゼルス在籍時に4度受賞。
    【2位】ベンジー・モリーナ(1998-2005)
    【3位】ブライアン・ダウニング(1978-90)
    【4位】マイク・ナポリ(2005-10)
    【5位】ジェフ・マシス(2005-11)

    アスレチックス
    【1位】ミッキー・カクレーン(1925-33)
    WAR39.8(FanGraphs版)は捕手として球団史上最高。捕手として初めて殿堂入り。
    【2位】テリー・スタインバック(1986-96)
    【3位】ジーン・テナス(1969-76)
    【4位】フランキー・ヘイズ(1933-42,44-45)
    【5位】ラモン・ヘルナンデス(1999-2003)

    マリナーズ
    【1位】ダン・ウィルソン(1994-2005)
    捕手として1251試合出場は球団の他の歴代捕手より400試合以上も多い。
    【2位】マイク・ズニーノ(2013-18)
    【3位】デーブ・バレ(1984-93)
    【4位】城島健司(2006-09)
    【5位】ボブ・スティンソン(1977-80)

    レンジャーズ
    【1位】イバン・ロドリゲス(1991-2002,09)
    フルシーズン11年でオールスター・ゲーム選出10度、ゴールドグラブ賞10度、1999年MVP。
    【2位】ジム・サンドバーグ(1974-83,88-89)
    【3位】マイク・ナポリ(2010-11,15,17)
    【4位】ロビンソン・チリーノス(2013-18、今季から再び在籍)
    【5位】ドン・スロート(1985-87)

    ナショナル・リーグ東部地区

    ブレーブス
    【1位】ブライアン・マッキャン(2005-13,19)
    WAR43.6(FanGraphs版)は捕手で球団史上1位。球団の歴代全野手のなかでも6位。
    【2位】ハビー・ロペス(1992-2003)
    【3位】ジョー・トーレ(1960-68)
    【4位】デル・クランドール(1949-63)
    【5位】エディ・ペレス(1995-2001,04-05)

    マーリンズ
    【1位】J.T.リアルミュート(2014-18)
    「wRC+」108と「wOBA」.329はマーリンズの捕手で歴代1位。現在はフィリーズに所属。
    【2位】チャールズ・ジョンソン(1994-98,2001-02)
    【3位】イバン・ロドリゲス(2003)
    【4位】ベニト・サンティアゴ(1993-94)
    【5位】マイク・レドモンド(1998-2004)

    メッツ
    【1位】マイク・ピアッツァ(1998-2005)
    殿堂入りの際にメッツのキャップでプラークに刻まれることを選択した史上唯一の野手。
    【2位】ゲーリー・カーター(1985-89)
    【3位】ジェリー・グロート(1966-77)
    【4位】トッド・ハンドリー(1990-98)
    【5位】ジョン・スターンズ(1975-84)

    フィリーズ
    【1位】ダレン・ドールトン(1983,85-97)
    1992年に109打点を叩き出して打点王のタイトルを獲得。
    【2位】ボブ・ブーン(1972-81)
    【3位】カルロス・ルイーズ(2006-16)
    【4位】マイク・リーバーサル(1994-2006)
    【5位】アンディ・セミニック(1943-51,55-57)&スタン・ロパタ(1948-58)

    ナショナルズ
    【1位】ゲーリー・カーター(1974-84,92)
    キャリア初期は外野手としてプレイしていたが殿堂入りの名捕手に成長。
    【2位】ウィルソン・ラモス(2010-16)
    【3位】ヤン・ゴームス(2019-現在)&カート・スズキ(2012-13,19-現在)
    【4位】ダリン・フレッチャー(1992-97)
    【5位】イバン・ロドリゲス(2010-11)

    ナショナル・リーグ中部地区

    カブス
    【1位】ギャビー・ハートネット(1922-40)
    WAR52.7(FanGraphs版)はチームの歴代全野手のなかで8位の数字。
    【2位】ジョディ・デービス(1981-88)
    【3位】ジョニー・クリング(1900-08,10-11)
    【4位】ランディ・ハンドリー(1966-73,76-77)
    【5位】ウィルソン・コントレラス(2016-現在)

    レッズ
    【1位】ジョニー・ベンチ(1967-83)
    17年間レッズ一筋でMVPを2度受賞。1989年に殿堂入りを果たす。
    【2位】アーニー・ロンバルディ(1932-41)
    【3位】バブルス・ハーグレイブ(1921-28)
    【4位】エド・ベイリー(1953-61)
    【5位】ライアン・ハニガン(2007-13)

    ブリュワーズ
    【1位】ジョナサン・ルクロイ(2010-16)
    WAR35.3(FanGraphs版)は球団の歴代全野手のなかで4位。今年2月にレッドソックスとマイナー契約。
    【2位】テッド・シモンズ(1981-85)
    【3位】B.J.サーホフ(1987-95)
    【4位】デーブ・ニルソン(1992-99)
    【5位】チャーリー・ムーア(1973-86)

    パイレーツ
    【1位】ジェイソン・ケンドール(1996-2004)
    WAR(FanGraphs版31.2、Baseball-Reference版30.7)と67本塁打は捕手で球団史上1位。
    【2位】マニー・サンギーエン(1967-76,78-80)
    【3位】トニー・ペーニャ(1980-86)
    【4位】ジョージ・ギブソン(1905-16)
    【5位】スモーキー・バージェス(1959-64)

    カージナルス
    【1位】ヤディアー・モリーナ(2004-現在)
    ワールドシリーズ制覇2度、オールスター・ゲーム選出9度、ゴールドグラブ賞9度、プラチナグラブ賞4度。
    【2位】テッド・シモンズ(1968-80)
    【3位】ティム・マッカーバー(1959-74)
    【4位】トム・パグノージ(1987-98)
    【5位】マイク・マシーニー(2000-04)

    ナショナル・リーグ西部地区

    ダイヤモンドバックス
    【1位】ミゲル・モンテロ(2006-14)
    WAR23.3(FanGraphs版)はチームの歴代全野手のなかで3位の数字。
    【2位】ダミアン・ミラー(1998-2002)
    【3位】クリス・スナイダー(2004-10)
    【4位】ケリー・スティネット(1998-2000,05)
    【5位】カーソン・ケリー(2019-現在)

    ロッキーズ
    【1位】ヨービット・トーレアルバ(2006-09,13)
    レギュラーシーズンでのOPS.694に対しポストシーズンではOPS.805を記録。
    【2位】クリス・アイアネッタ(2006-11,18-19)
    【3位】ジョー・ジラルディ(1993-95)
    【4位】トニー・ウォルターズ(2016-現在)
    【5位】ジェフ・リード(1996-98)

    ドジャース
    【1位】ロイ・キャンパネラ(1948-57)
    通算盗塁阻止率57.4%は現在もメジャー記録。通算242本塁打。1953年に打点王。
    【2位】マイク・ピアッツァ(1992-98)
    【3位】マイク・ソーシア(1980-92)
    【4位】ジョン・ローズボロ(1957-67)
    【5位】スティーブ・イエーガー(1972-85)

    パドレス
    【1位】ベニト・サンティアゴ(1986-92)
    1988年から3年連続でゴールドグラブ賞。同賞を受賞した捕手は球団史上唯一。
    【2位】テリー・ケネディ(1981-86)
    【3位】ジーン・テナス(1977-80)
    【4位】ブラッド・オースマス(1993-96)
    【5位】ラモン・ヘルナンデス(2004-05)

    ジャイアンツ
    【1位】バスター・ポージー(2009-現在)
    ノーヒッター達成3度かつワールドシリーズ制覇3度の捕手は史上3人だけ。
    【2位】バック・ユーイング(1883-89,91-92)
    【3位】ロジャー・ブレスナハン(1902-08)
    【4位】トム・ハラー(1961-67)
    【5位】チーフ・マイヤーズ(1909-15)

  • トミー・ジョン手術から復活した投手たち 代表格はデグロム

    2020.3.25 12:25 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのデービッド・アドラーによると、1974年9月にトミー・ジョンがフランク・ジョーブ医師による肘の靱帯の再建手術を受けて以降、1000人を超えるプロの投手が「トミー・ジョン手術」を受けてきた。手術後、再起できないまま消えていった投手もいるが、見事な復活を遂げて華々しい活躍を見せた投手も少なくない。アドラーは、トミー・ジョン手術の「成功者」から10人をピックアップ。「成功者」の代表格にはジェイコブ・デグロム(メッツ)が挙げられている。

     デグロムは史上初めて「トミー・ジョン手術を受けたあとにサイ・ヤング賞を受賞した先発投手」となった。マイナー時代の2010年10月にトミー・ジョン手術を受けたデグロムは、2014年にメジャー昇格を果たして新人王を受賞。2018年は防御率1.70、269奪三振、昨季も防御率2.43、255奪三振の好成績を残し、2年連続でサイ・ヤング賞に輝いている。

     2009年のドラフト全体1位指名で入団し、翌2010年にメジャーデビューしたスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)は、2010年9月にトミー・ジョン手術を受け、1年後の2011年9月に復帰。2012年以降の8シーズンで7度の2ケタ勝利をマークし、昨季は自己最多の18勝で最多勝のタイトルを手にしたほか、ポストシーズンでも好投を続け、ワールドシリーズMVPに輝いた。

     ジョニー・ベンタース(現在フリーエージェント)は2005年、2013年、2014年と3度のトミー・ジョン手術を受けたことで知られている。2010年代初頭はブレーブスの中継ぎエースとして活躍したが、酷使が祟って2013年に自身2度目のトミー・ジョン手術を受け、メジャーに復帰できたのは2018年4月のこと。3度目のトミー・ジョン手術を受けたあとのリハビリ中には4度目の靱帯断裂を経験し、ニール・エラトラシュ医師によってトミー・ジョン手術とは異なる形の手術を受けている。

     アドラーは、この3人以外にアダム・ウェインライト(カージナルス)、リッチ・ヒル(ツインズ)、呉昇桓(オ・スンファン:三星ライオンズ)、ジョン・スモルツ(元ブレーブス)、エリック・ガニエ(元ドジャース)、デービッド・ウェルズ(元ヤンキース)、ジョンをピックアップしている。ちなみに、「成功率1%」と言われた手術から復活を遂げたジョンは、通算288勝の過半数となる164勝を手術後に記録。復活後は故障することなくキャリアを過ごし、登板回避はインフルエンザでの体調不良によるものだけだった。

  • Rソックス傘下マイナーリーガーの新型コロナ感染が判明

    2020.3.25 11:20 Wednesday

     日本時間3月25日、レッドソックスは自軍のマイナーリーガー1名が新型コロナウイルスに陽性反応を示したことを発表した。レッドソックスによると、このマイナーリーガーはフロリダ州フォートマイヤーズのキャンプ施設を離脱したあと、居住地で検査を受け、陽性であることが判明したという。このマイナーリーガーがキャンプ施設のフェンウェイ・サウスに姿を見せたのは日本時間3月16日が最後であり、レッドソックスはフェンウェイ・サウスのジェットブルー・パークを少なくとも2週間閉鎖することを決定した。

     球団広報のケビン・グレッグが発表した文書によると、レッドソックスはこのマイナーリーガーがキャンプ地を離脱したタイミングや陽性であることが判明したタイミングを踏まえ、このマイナーリーガーがキャンプ地を離脱したあとに新型コロナウイルスに感染したと考えているという。しかし、最善の予防策を講じるため、キャンプ施設のフェンウェイ・サウスを最低2週間閉鎖し、徹底的な消毒作業を行うことを決定。すでに多くの選手がフロリダを離脱しているものの、キャンプ施設にとどまってトレーニングを続けている選手もいたようだ。

     また、レッドソックスは、この感染者と濃厚接触した可能性のある選手やスタッフには、他者との接触を2週間避けるように指示を出している。さらに、保健機関やメジャーリーグ機構、球団のメディカル・チームからの推奨事項に従う意向であることを明言している。選手のプライバシーを守るため、詳細な言及は避けたものの、感染者の症状は深刻ではなく、体調は良好だという。

     ヤンキースでは、すでにマイナーのキャンプ施設から2人の感染者が出たことが明らかになっているが、感染者とメジャーリーガーとの接触はなく、メジャーのキャンプ施設でトレーニングを続けている選手もいる。また、レッズのキャンプ地の従業員からも感染者が1名出たことが報じられている。レッドソックス関係者では、今回のマイナーリーガーが初の感染者となる。

  • メッツの剛腕・シンダーガードがトミー・ジョン手術へ

    2020.3.25 10:45 Wednesday

     日本時間3月25日、メッツは先発右腕のノア・シンダーガードがトミー・ジョン手術を受ける予定であることを発表した。メッツによると、シンダーガードは右肘の違和感を訴え、チームのトレーナーはMRI検査を受けることを推奨。検査の結果、右肘の内側側副靭帯が断裂していることが判明し、トミー・ジョン手術が必要との判断に至った。メジャー最高クラスの平均球速を誇るシンダーガードは、肘を壊すリスクがあることを常に認識していたが、その懸念が現実のものとなってしまった。

     シンダーガードは、本来の2020年レギュラーシーズン開幕日だった日本時間3月27日にフロリダ州ウエストパームビーチでトミー・ジョン手術を受ける予定となっている。一般的にトミー・ジョン手術から戦列復帰までには12~18ヶ月を要するため、シンダーガードがメジャーのマウンドに復帰できるのは2021年の夏ごろになるだろう。2021年シーズン終了後には、シンダーガードはフリーエージェントとなる予定である。

     Statcastが計測したデータによると、シンダーガードはメジャーでプレイした5年間で速球(ツーシームとフォーシーム)の平均球速が97.8マイル、スライダーの平均球速が90.8マイルを記録しており、どちらも先発投手ではメジャー最速の数字となっている。シンダーガードは、メジャー最速レベルの速球を投げ続けるリスクを認識しつつも、「何の問題もなく無事にキャリアを終えた投手もいる。僕もその一員になれたらいいな」と語っていたが、トミー・ジョン手術を回避することはできなかった。

     今季のメッツはリック・ポーセロとマイケル・ワカを獲得して先発候補が6人となり、ワカまたはスティーブン・マッツにはブルペンの一員として開幕を迎える可能性もあった。しかし、シンダーガードの離脱により、ジェイコブ・デグロム、マーカス・ストローマン、ポーセロ、マッツ、ワカの5人で先発ローテーションを形成することになりそうだ。

  • 不滅の大記録 イチローのシーズン262安打も選出

    2020.3.24 15:30 Tuesday

     「記録は破られるためにある」とはよく言われるが、長い歴史を誇るメジャーリーグの世界には更新不可能と思われる「不滅の大記録」がいくつも存在する。メジャーリーグ公式サイトでは、マット・ケリーがそれらの「不滅の大記録」を紹介する特集記事を公開。ジョー・ディマジオの56試合連続安打、ジョニー・バンダミーアの2試合連続ノーヒッターなどと並び、2004年にイチローが記録したシーズン262安打も紹介されている。

     ケリーは、イチローの記録について「ヒットを打つ機会とヒットを打つ能力という、継続性の珍しいコンビネーションが必要になる」と指摘。イチローは262安打を放った2004年に704打数を記録したが、シーズン700打数以上を記録した打者はイチローを含めて史上4人しかいない。ケリーは「イチローの記録を破るためには、700打数以上で打率.373が必要になる」と述べており、更新のハードルが極めて高い記録であることがお分かりいただけるだろう。

     イチローのシーズン262安打以外には、ノーラン・ライアンの通算5714奪三振と2795与四球、リッキー・ヘンダーソンの通算1406盗塁とシーズン130盗塁(1982年)、ハック・ウィルソンのシーズン191打点(1930年)、チーフ・ウィルソンのシーズン36三塁打(1912年)、バリー・ボンズのシーズン232四球(2004年)、ベーブ・ルースのシーズン177得点(1921年)、ピート・ローズの通算15890打席と通算4256安打、カル・リプケンJr.の2632試合連続出場、ハンク・アーロンの通算6856塁打などが挙げられている。

     これ以外に、あまり目立たない記録ではあるものの、ロン・ハントのシーズン50死球(1971年)、レジー・クリーブランドのシーズン被本塁打3本(1976年:規定投球回以上の投手のみ)、ジョディ・デービスのシーズン89盗塁刺(1986年)、ジョー・スーウェルのシーズン3三振(1932年:規定打席以上の打者のみ)などが挙げられている。本塁打や三振が急増している現代の球界において、クリーブランドやスーウェルの記録も「不滅の大記録」と呼ぶことができそうだ。

  • 2001年のボンズは史上最高の「打者天国」なら95本塁打!?

    2020.3.24 14:50 Tuesday

     2001年、バリー・ボンズ(ジャイアンツ)は3年前にマーク・マグワイア(カージナルス)が樹立したシーズン70本塁打のメジャー記録を更新する73本塁打を放った。メジャーリーグ公式サイトのマイク・ペトリエロは、メジャー史上最強打者の一人であるボンズの成績を、史上最高の「打撃天国」だった1999年のクアーズ・フィールドと史上最高の「投手天国」だった1968年のドジャー・スタジアムでプレイしたと仮定して換算。2001年のボンズが史上最高の「打者天国」でプレイすれば95本塁打を放つことになるようだ。

     1999年のクアーズ・フィールドは1試合6.3得点、1968年のドジャー・スタジアムは1試合3.1得点で、それぞれ史上最高の「打者天国」と「投手天国」として球史に名を残している。もしボンズがキャリアを通してすべてのホームゲームをこの2球場でプレイしていた場合、前者であればボンズは通算1000本塁打、後者であればボンズは通算634本塁打になるという。ただし、通算1000本塁打は史上最多ではなく、ハンク・アーロンの成績を史上最高の「打者天国」に換算すると通算1012本塁打となる。

     ボンズは2002年に打率.370、46本塁打、出塁率.582、OPS1.381という驚異的な成績を残したが、これを1999年のクアーズ・フィールドを本拠地としていた場合に換算すると、打率.441、61本塁打、出塁率.651、OPS1.600という凄まじい数字が弾き出される。同様に、打率.328、73本塁打、出塁率.515、OPS1.379をマークした2001年の成績を換算すると、打率.386、95本塁打、出塁率.579、OPS1.599となる。

     2000年に開場したジャイアンツの本拠地パシフィック・ベル・パーク(現オラクル・パーク)は打者にとって不利な球場であり、ボンズはそのなかで毎年コンスタントに怪物級の打撃成績を残していた。これを「打者天国」に換算すればとんでもない数字が弾き出されるのは、ある意味当然のことと言える。ちなみに、ボンズがキャリアを通して1999年のクアーズ・フィールドを本拠地としていた場合、その通算成績は3868安打、1000本塁打、2987打点、打率.354、出塁率.507、OPS1.226となる。

  • マリナーズはイチローの27試合 各球団の連続試合安打記録は?

    2020.3.23 17:20 Monday

     1941年にヤンキースのジョー・ディマジオが記録した56試合連続安打は、メジャーリーグにおけるアンタッチャブル・レコード(不滅の大記録)の一つと言われることも多い。では、球団別の連続試合安打記録はどのようになっているのだろうか。日本時間3月23日、メジャーリーグ公式サイトのジェイソン・カターニア、サラ・ラングス、アンドリュー・サイモンは球団別の連続試合安打記録を紹介する特集記事を公開。マリナーズの球団記録はイチローが2009年にマークした27試合となっている。

     記事のなかで紹介されている球団別の連続試合安打記録は以下の通り。なお、前身の球団も含めたフランチャイズ・レコードは、オリオールズが1922年(当時セントルイス・ブラウンズ)のジョージ・シスラーによる41試合、ツインズが1933年(当時ワシントン・セネタース)のヘイニー・マナシュによる33試合、アスレチックスが1925年(当時フィラデルフィア・アスレチックス)のビル・ラマーによる29試合、ブレーブスが1945年(当時ボストン・ブレーブス)のトミー・ホームズによる37試合、ナショナルズが1999年(当時モントリオール・エクスポズ)のブラディミール・ゲレーロによる31試合、ジャイアンツが1893年(当時ニューヨーク・ジャイアンツ)のジョージ・デービスによる33試合となっている。

    オリオールズ:エリック・デービス(1998年)30試合
    レッドソックス:ドム・ディマジオ(1949年)34試合
    ヤンキース:ジョー・ディマジオ(1941年)56試合
    レイズ:ジェイソン・バートレット(2009年)19試合
    ブルージェイズ:ショーン・グリーン(1999年)28試合

    ホワイトソックス:カルロス・リー(2004年)28試合
    インディアンス:ナップ・ラジョイ(1906年)31試合
    タイガース:タイ・カッブ(1911年)40試合
    ロイヤルズ:ウィット・メリフィールド(2018~19年)31試合
    ツインズ:ケン・ランドロー(1980年)31試合

    アストロズ:ウィリー・タベラス(2006年)30試合
    エンゼルス:ギャレット・アンダーソン(1998年)28試合
    アスレチックス:ジェイソン・ジアンビ(1997年)25試合
    マリナーズ:イチロー(2009年)27試合
    レンジャーズ:ゲーブ・キャプラー(2000年)28試合

    ブレーブス:ダン・アグラ(2011年)33試合
    マーリンズ:ルイス・カスティーヨ(2002年)35試合
    メッツ:モイゼス・アルー(2007年)30試合
    フィリーズ:ジミー・ロリンズ(2005~06年)38試合
    ナショナルズ:ライアン・ジマーマン(2009年)30試合

    カブス:ビル・ダーレン(1894年)42試合
    レッズ:ピート・ローズ(1978年)44試合
    ブリュワーズ:ポール・モリター(1987年)39試合
    パイレーツ:チャーリー・グリム(1922~23年)30試合
    カージナルス:ロジャース・ホーンスビー(1922年)33試合

    ダイヤモンドバックス:ルイス・ゴンザレス(1999年)30試合
    ロッキーズ:ノーラン・アレナード(2014年)28試合
    ドジャース:ウィリー・デービス(1969年)31試合
    パドレス:ベニト・サンティアゴ(1987年)34試合
    ジャイアンツ:ジャック・クラーク(1978年)26試合

  • エンゼルスはトラウト 各球団の在籍中最高WAR選手は誰だ!?

    2020.3.23 16:45 Monday

     メジャーリーグ公式サイトのマット・ケリーによると、現在所属中のチームでしかプレイしたことがなく、なおかつ在籍期間が10年を超える選手はヤディアー・モリーナ(カージナルス)などわずか12人しかいない。つまり、メジャーリーグの世界では選手の移籍は日常茶飯事なのだ。では、現在所属中のチームで最高のWARを稼いでいる選手は誰なのだろうか。日本時間3月23日、メジャーリーグ公式サイトのウィル・レイッチは「各球団の最高WAR選手」を紹介する特集記事を公開した。

     レイッチは「そのチームに現在所属している選手」が「そのチームで稼いだWAR」のみを対象としており、たとえばマニー・マチャド(パドレス)はオリオールズ時代にWAR31.6を記録しているものの、オリオールズに在籍中ではないため対象外となっている。また、WARの数値はデータサイト「Baseball-Reference」が算出しているものを使用している。

     各球団の最高WAR選手と、そのWARの値は以下のようになっている。

    オリオールズ:クリス・デービス(WAR12.5)
    レッドソックス:ダスティン・ペドロイア(同51.6)
    ヤンキース:ブレット・ガードナー(同42.3)
    レイズ:ケビン・キアマイアー(同25.7)
    ブルージェイズ:キャバン・ビジオ(同2.9)

    ホワイトソックス:ホゼ・アブレイユ(同20.9)
    インディアンス:カルロス・サンタナ(同28.9)
    タイガース:ミゲル・カブレラ(同51.3)
    ロイヤルズ:アレックス・ゴードン(同35.1)
    ツインズ:マックス・ケプラー(同11.5)

    アストロズ:ホゼ・アルトゥーベ(同36.7)
    エンゼルス:マイク・トラウト(同72.8)
    アスレチックス:マーカス・セミエン(同20.5)
    マリナーズ:カイル・シーガー(同32.5)
    レンジャーズ:エルビス・アンドルース(同30.9)

    ブレーブス:フレディ・フリーマン(同35.7)
    マーリンズ:ブライアン・アンダーソン(同6.7)
    メッツ:ジェイコブ・デグロム(同35.5)
    フィリーズ:アーロン・ノラ(同19.4)
    ナショナルズ:ライアン・ジマーマン(同38.5)

    カブス:アンソニー・リゾー(同33.9)
    レッズ:ジョーイ・ボットー(同62.0)
    ブリュワーズ:ライアン・ブラウン(同46.8)
    パイレーツ:ジェイムソン・タイオン(同8.2)
    カージナルス:ヤディアー・モリーナ(同40.1)

    ダイヤモンドバックス:デービッド・ペラルタ(同13.2)
    ロッキーズ:ノーラン・アレナード(同37.5)
    ドジャース:クレイトン・カーショウ(同67.9)
    パドレス:ウィル・マイヤーズ(同8.5)
    ジャイアンツ:バスター・ポージー(同41.8)

  • 「MLB.TV」が2018年と2019年の全試合を無料公開中!

    2020.3.23 10:50 Monday

     新型コロナウイルスの感染拡大によりオープン戦が中止となり、レギュラーシーズン開幕の見通しも立たない状況が続いているなか、過去2年分のレギュラーシーズン全試合(ポストシーズンを含む)が無料で視聴可能となっている。メジャーリーグの公式ライブ中継サービスである「MLB.TV」は、過去2シーズンの合計4800試合以上を全世界の野球ファンに向けて無料で公開。パソコン、スマートフォン、一部のゲーム機などで高画質の配信を楽しむことができる。

     メジャーリーグ公式サイトでは、ナショナルズの球団史上初となるワールドシリーズ制覇やジャスティン・バーランダー(アストロズ)のキャリア通算3度目となるノーヒッターなど、2019年の名場面を振り返ることができるとアピール。レッドソックスが球団史上最多の108勝をマークして世界一に輝き、クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)が36本塁打を放ってナショナル・リーグMVPに選出された2018年についても同様である。

     もちろん、毎年コンスタントにMVP級のパフォーマンスを披露しているマイク・トラウト(エンゼルス)の活躍を堪能することもできる。これらはあくまでも視聴可能な試合の一部に過ぎず、過去2シーズンの名場面を順番に振り返ったり、応援しているチームの戦いぶりを改めてチェックしたり、様々な楽しみ方ができる。詳しい情報については「MLB.TV」の公式サイトへアクセス。パソコンやスマートフォンなど、お好みのデバイスでMLBの公式アプリをダウンロードすれば、すぐに視聴可能だ。

  • 短縮シーズン濃厚のMLB サービスタイムの扱いが争点に

    2020.3.22 12:35 Sunday

     メジャーリーグには「サービスタイム」という概念がある。これは簡単に言えば「メジャー登録日数」のようなもので、ある選手がアクティブ・ロースターまたは故障者リストに登録されている日数がカウントされる。サービスタイム172日が1年に相当し、基本的にはこれが3年に達すると年俸調停の権利を獲得。6年に達するとフリーエージェントになる。新型コロナウイルスの感染拡大により開幕が延期となり、試合数を減らした「短縮シーズン」での開催が濃厚となるなか、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会の交渉のなかで、サービスタイムの扱いが争点となっているようだ。

     この件については、ジ・アスレチックのケン・ローゼンタールが詳しく伝えている。ローゼンタールによると、ジョン・レスター(カブス)、チャーリー・ブラックモン(ロッキーズ)、カルロス・カラスコ(インディアンス)らの代理人を務めるセス・レビンソンは、新型コロナウイルスの感染拡大により選手たちが貴重なキャリアのなかの1シーズンの一部あるいは全部を失ってしまう可能性があることを懸念。野球選手としてのキャリアは有限であり、仮にシーズンが短縮または中止になったとしても、選手たちには1年分のサービスタイムが保証されるべきだと主張する。

     「短縮シーズン」で開催される場合、サービスタイムの扱いはそれほど難しくない。たとえば、昨年は移動日も含めて186日間でシーズンが開催され、サービスタイムは172日=1年という計算だった。もし100試合の「短縮シーズン」となる場合、同じ比率で計算すると115日間でシーズンが開催されることになり、サービスタイムは106日=1年となる。1年未満の端数についても、比率で計算して昨年までのものと合算するのは容易なことだ。

     しかし、完全にシーズンが中止となった場合は話がややこしくなる。ニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマンによると、メジャーリーグ選手会はシーズンが中止となった場合、昨年60日以上のサービスタイムがあった選手には1年分のサービスタイムが保証されるべきだと主張しているという。一方、メジャーリーグ機構(要するに球団側)がどのような主張をしているかは明らかになっていない。

     今季終了後のフリーエージェント市場において最大の注目選手となるムーキー・ベッツ(ドジャース)は、予定通りシーズンが開催されれば28歳でフリーエージェントとなり、超大型契約を得ることが見込まれていた。ところが、サービスタイムの扱い次第では、29歳になるまでフリーエージェントとなることができない可能性がある。野球選手のキャリアが有限である以上、この1年の違いは決して小さくない。

     ただし、シーズンが中止となれば、各球団の財政事情にも大きなダメージを与えるのは確実であり、ベッツが28歳でフリーエージェントになったとしても、期待していたほどの契約を得られない可能性もある。しかし、フリーエージェントの権利を手にしていれば、市場の様子を見ながら1年契約で妥協し、翌年のオフに改めて大型契約を目指すという選択もできる。選択肢が増えるという意味でもやはり、選手側はサービスタイムの保証を主張し続けるだろう。

     もちろん、サービスタイムの扱いが影響するのは、ベッツのような今オフにフリーエージェントとなる予定のスター選手だけではない。サービスタイムが3年未満の選手にとっては、年俸調停の権利を獲得する時期に影響を与えることになり、3年以上6年未満の選手にとっては、フリーエージェントとなる時期に影響を与えることになる。つまり、これはすべての選手のサラリーに影響を与える問題なのだ。

     試合が行われなかったとしても、選手たちの有限なキャリアの一部は消費されてしまう。その「失われる時間」の重要性を最も認識しているのは選手たちであり、メジャーリーグ機構との交渉においてメジャーリーグ選手会が妥協することはないだろう。

  • 引退から1年 MLB公式サイトがイチローの名場面を特集

    2020.3.22 11:30 Sunday

     日本時間3月22日、昨年3月に現役を引退したイチロー(元マリナーズなど)の最終出場試合から1年が経過したことを受け、メジャーリーグ公式サイトでマリナーズの番記者を務めるグレッグ・ジョンズはイチローの「名場面トップ10」を振り返る特集記事を公開した。1年前の現役ラストゲームでイチローは多くのファンやチームメイト、憧れのケン・グリフィーJr.(元マリナーズなど)らが見守るなか4打数ノーヒットに終わり、8回裏開始時にライトの守備位置に就いたあと、大歓声に包まれながらベンチへ退いた。

     ジョンズがイチローの名場面として真っ先に挙げたのは、マーリンズ時代の2016年8月7日(現地時間)に達成したメジャー通算3000安打だ。クリス・ラシン(ロッキーズ)からフェンス直撃の三塁打を放ち、メジャー史上30人目となる通算3000安打を達成。球場に詰めかけた多くのファンやチームメイトから温かい祝福を受けた。

     2番目は2004年にジョージ・シスラー(1920年ブラウンズ時代に257安打)の記録を更新するシーズン258本目の安打を放ったシーン(最終的に262安打まで記録を伸ばした)、3番目はメジャー1年目の2001年にライトから三塁への「レーザービーム」で走者をアウトにしたシーン、4番目は2007年のオールスター・ゲームでランニング本塁打を放ったシーンが登場。5番目には「イチローが放ったベストの本塁打」として2009年9月18日(現地時間)にヤンキースの絶対的クローザー、マリアーノ・リベラからサヨナラ本塁打を放ったシーンが挙げられている。

     6番目は2012年の東京ドームでの開幕シリーズでの大活躍、7番目はメジャー史上初となる10年連続200安打(2010年)、8番目はマリナーズ相手に放ったヤンキース移籍後初安打(2012年)、9番目は2005年5月2日(現地時間)の試合でギャレット・アンダーソン(エンゼルス)の本塁打をもぎ取ったスーパーキャッチ、10番目はマリナーズに復帰した2018年の開幕2戦目でホゼ・ラミレス(インディアンス)の打球を好捕した本塁打キャッチが登場。これらの輝かしいキャリアは、5年後の「一発合格」が確実視されるアメリカ野球殿堂入りの際に、改めてスポットライトを浴びることになるだろう。

  • 強力ブルペンTOP10 MLB公式サイトが選出

    2020.3.21 12:20 Saturday

     日本時間3月21日、メジャーリーグ公式サイトでは30球団のリリーフ投手陣の戦力を分析し、「強力ブルペンTOP10」を選出して紹介する特集記事を公開した。1位には守護神のアロルディス・チャップマンを中心に、質量ともに抜群の充実度を誇るヤンキースが選出。昨季セーブ王のカービー・イエーツに、レイズからエミリオ・パガーンを加えたパドレスが2位、2年連続トレバー・ホフマン賞(ナ・リーグ最優秀救援投手)のジョシュ・ヘイダーを擁し、元クローザーのコリー・クネーベルも故障から戻ってくるブリュワーズが3位にランクイン。TOP10にランクインしたチーム以外の注目リリーバーとしては、マット・バーンズ(レッドソックス)、ホゼ・レクラーク(レンジャーズ)、ケン・ジャイルズ(ブルージェイズ)の名前が挙げられている。

     メジャーリーグ公式サイトが選出した「強力ブルペンTOP10」は以下の通り。

    1位 ヤンキース
    クローザー:アロルディス・チャップマン
    セットアッパー:ザック・ブリットン、アダム・オッタビーノ、トミー・ケインリー

    2位 パドレス
    クローザー:カービー・イエーツ
    セットアッパー:エミリオ・パガーン、ドリュー・ポメランツ、クレイグ・スタメン

    3位 ブリュワーズ
    クローザー:ジョシュ・ヘイダー
    セットアッパー:ブレント・スーター、デービッド・フェルプス、コリー・クネーベル

    4位 レイズ
    クローザー:ニック・アンダーソン
    セットアッパー:ディエゴ・カスティーヨ、ホゼ・アルバラード、コリン・ポーシェ

    5位 ツインズ
    クローザー:テイラー・ロジャース
    セットアッパー:トレバー・メイ、タイラー・ダフィー、タイラー・クリッパード

    6位 ブレーブス
    クローザー:マーク・マランソン
    セットアッパー:ウィル・スミス、シェーン・グリーン、ダレン・オデイ

    7位 メッツ
    クローザー:エドウィン・ディアス
    セットアッパー:デリン・ベタンセス、セス・ルーゴ、ジューリス・ファミリア

    8位 アスレチックス
    クローザー:リアム・ヘンドリックス
    セットアッパー:ホアキム・ソリア、ジェイク・ディークマン、ルー・トリビーノ

    9位 アストロズ
    クローザー:ロベルト・オスーナ
    セットアッパー:ライアン・プレスリー、ジョー・スミス、クリス・デベンスキー

    10位 ドジャース
    クローザー:ケンリー・ジャンセン
    セットアッパー:ジョー・ケリー、ブレイク・トライネン、ペドロ・バイエズ

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