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  • エンゼルス・大谷 今季終了後にトミー・ジョン手術へ

    2018.9.26 09:30 Wednesday

     日本時間9月26日、エンゼルスは右肘の内側側副靱帯に損傷が見つかっている大谷翔平がオフシーズンの最初の週にトミー・ジョン手術を受ける予定であることを明らかにした。来季の大谷は打者一本でプレイすることになりそうだ。

     日本時間9月3日のアストロズ戦で投手としての戦列復帰を果たした大谷だが、その後MRI検査を受けた結果、右肘の内側側副靱帯の損傷が発覚。球団はトミー・ジョン手術を受けることを推奨したが、大谷は決断を保留していた。最終的には球団の勧めに従い、トミー・ジョン手術を受けることを決断したようだ。この決断により、大谷が来季、投手としてプレイできないことはほぼ確定。しかし、指名打者としての出場は可能であると見られており、来季は投手としてのリハビリを続けながら打者一本でプレイすることになるだろう。

     トミー・ジョン手術を受けた場合、一般的に打者は投手よりも早く戦列に戻ることができ、たとえば昨季途中に利き腕ではないほうのトミー・ジョン手術を受けたグレイバー・トーレス(ヤンキース)は今年4月にメジャーデビューを果たし、大谷と新人王を争う活躍を見せている。また、今年5月にトミー・ジョン手術を受けたコリー・シーガー(ドジャース)は来季の開幕ロースターに名を連ねることが確実視されている。ほかにもザック・コザート(エンゼルス)、ミゲル・サノー(ツインズ)、クリスチャン・バスケス(レッドソックス)といった選手がトミー・ジョン手術を受けているが、いずれも1年以内に戦列復帰を果たしている。

     現在、大谷はア・リーグ新人王の最有力候補に挙げられている。長打率.564は300打席以上の打者では7位の好成績であり、投手としても10先発で51回2/3を投げて防御率3.31、63奪三振を記録。投打両面でインパクトのある活躍を見せ、ミゲル・アンドゥハー(ヤンキース)、トーレスらライバルよりも高い支持を得ているようだ。

  • ヤンキースに痛手 正遊撃手・グレゴリウスの右手首負傷が発覚 

    2018.9.24 11:00 Monday

     歓喜の裏で今後が心配なニュースが飛び込んできた。ヤンキースの正遊撃手のディディ・グレゴリウスが右手首を負傷していたことが発表され、ポストシーズンでプレーすることができずこのまま今季絶望となる可能性が出てきた。前日の試合でチームはワイルドカードを獲得し世界一への挑戦権を得たばかりだった。

     日本時間9月23日に行われたオリオールズ戦でヤンキースは延長戦を制して勝利。その際にサヨナラのホームを踏んだのがグレゴリウスでアーロン・ヒックスの二塁打で一気に生還した際に右手首を痛めたという。その直後はガッツポーズをし、試合後の祝賀会でも痛みを感じることはなかったというが、日付が変わった現在では痛みがあるとのこと。本人は状態をトレーナーに報告したことで負傷が明らかになった。

     これを受けて日本時間9月24日の同対戦ではグレゴリウスは欠場し、彼の代わりにアデイニー・エチャバリアが遊撃手として出場したが、チームは3-6で敗れた。グレゴリウスの状態についてアーロン・ブーン監督は「彼がポストシーズンを戦えるかどうかは様子を見なければならない。まだ何とも言えない状態だ。ディディは偉大な選手であり彼が抜けたことがチームに何を意味するかみんなわかっている」とコメントしている。また、前日にサヨナラ打を放ったヒックスは「ディディがケガをしているなんて知らなかったよ。彼はチームにとって必要不可欠な選手なんだ。守備面でも頼りにしている。」と驚いた様子だった。

     気になるところは今後はプレーができるどうか。グレゴリウス本人によると現時点では手術する可能性は低いという。ブーン監督が言うように数日間のケガの回復具合を見なければならない。もし、復帰することができれば安心だが、その逆の場合は大きな痛手となる。ワイルドカードを獲得しこれからという時に気がかりな出来事だが、まずはチーム一丸となってレギュラーシーズンを走りきる。

  • ブレーブスが5年ぶりとなるナ・リーグ東地区制覇

    2018.9.23 13:30 Sunday

     5年ぶりの頂点だ。ブレーブスは日本時間9月23日、本拠地で行われた試合でフィリーズを5-3で退け2013年以来、18回目の地区優勝を果たした。試合前まで3連勝中と好調のチームは序盤から4得点とリードを広げるも後半に1点差に詰め寄られるがなんとか逃げ切り勝利。優勝が決まった瞬間、球場内は歓喜に包まれた。

     今回、ブレーブスは地区2位のフィリーズとの4連戦。初戦開始前の時点ではマジック6からのスタートも連勝したおかげもあり、3戦目を迎えた日本時間9月23日の時点で優勝に王手をかけていた。そして運命の今試合、初回から満塁のチャンスをつくるとヨハン・カマルゴが2点適時打を放ち先制。続く2回には2死一・三塁からフレディ・フリーマンのタイムリーでさらなる追加点を挙げて4-0とリードを広げ主導権を握った。先発のマイク・フォルティネビッチは四球で走者こそ背負うも6回まで相手打線を無安打に抑える好投をみせて勝利をアシストする。

     フィリーズは7回、先頭のオドゥベル・ヘレーラに安打が飛び出し、ノーヒッターを阻止すると続く8回には1死満塁からセザー・ヘルナンデス、リズ・ホスキンスの連続適時打で瞬く間に1点差まで詰め寄った。だが、その直後のブレーブスの攻撃ではカート・スズキの貴重な適時打により2点リードとして最終回はアローディス・ビスカイーノが締めチームを勝利に導いた。

     今季はロナルド・アクーニャJr.の台頭やフリーマンの復活などチームに勢いを与える話題が多い。そのフリーマンは試合後「今年の春季キャンプの最初の週が終わったときスペシャルなことができる選手達が揃っていると感じた」とコメント。また、ブレーブスのブライアン・スニッカー監督も「選手達は信じられないことをやってくれた」と喜びの声を語っている。ブレーブスは本拠地がサントラスト・パークになってからわずか2年での優勝、そしてナ・リーグで今季地区優勝1番乗りを決めた。古豪復活へ、チームの本当の戦いはこれからだ。

  • DLから復帰のバウアーが先発で2回途中無失点

    2018.9.22 11:10 Saturday

     今季一番乗りで地区優勝を果たしたインディアンスに心強い味方が帰ってきた。右足の骨折により故障者リスト(DL)入りしていたトレバー・バウアーが日本時間9月22日のレッドソックス戦で先発し、2回途中無失点で見事な復活登板を果たした。

     バウアーは今季もチームの先発ローテーションの一角として8月時点で2桁12勝、防御率2.22と好成績を収めていたが、日本時間8月12日のホワイトソックス戦で勝利投手もホゼ・アブレイユの打球が直撃し右足骨折となった。離脱期間は4週間から6週間とされ、テリー・フランコーナ監督や医療スタッフは早期復帰が可能とコメントを残していた。静養しながらも着実に準備、実践形式の練習を経て今回の復帰に至った。

     迎えた本拠地でのレッドソックス戦。先発マウンドに立ったバウアーは初回、1死からブランドン・フィリップスを四球で出塁を許すも2死後に捕手、ヤン・ゴームズのアシストもあり無失点に抑えた。そして2回、先頭のJ.D.マルティネスを三球三振に仕留めたが、続く打者に2者連続安打を浴びたところで降板となった。彼からマウンドを託されたタイラー・オルソンがピンチを脱してバウアーは無失点で復帰登板を飾った。

     予定通りに事が進めばバウアーの次回登板は日本時間9月26日のホワイトソックスになる見込み。今回無事に復帰できたことが第一歩、そしてバウアー自身が勝利を挙げることができれば地区シリーズに向けて勢いづくだろう。次はより長いイニングを投げて完全復活を印象づけたいところだ。

  • Rソックスがメッツとの接戦を制し3年連続地区優勝へマジック「2」

    2018.9.17 13:30 Monday

     3年連続の地区優勝まであと少しだ。日本時間9月17日に行われたレッドソックスとメッツによる交流戦は終盤に勝ち越したレッドソックスが逃げ切って勝利。これでチームは今季103勝目を挙げ、同時に優勝へのマジックナンバーを「2」とした。

     前日にインディアンスがひと足先に地区優勝を決めていることもあり、今季唯一の100勝超えをしているレッドソックスとしてはこちらも早く優勝を決めたいところ。今試合の先発はエースのクリス・セール。そしてメッツもジェイコブ・デグロムを先発させたことで緊迫した投手戦が予想された。そして先制したのはホームのレッドソックスだった。1死一・三塁からムーキー・ベッツの犠牲フライで先制すると続くブロック・ホルトに2ランが飛び出して一挙3得点を挙げて試合の主導権を握った。

     セールはわずか3イニングで降板もブルペン陣の細かい継投で4-3となんとか1点差を守り切って勝利した。対するメッツはデグロムが7回3失点の好投、打線では6回にマイケル・コンフォートが適時二塁打、7回にはアメッド・ロサリオにも適時打が飛び出し一時は同点としたが8回、アンドリュー・ベニンテンディに決勝の犠牲フライを許して許して接戦をモノにすることができなかった。

     これでマジック2となったレッドソックスだったが、心配な出来事も起こっている。それは今試合でベッツが左わき腹を痛めて途中交代したことだ。試合後、アレックス・コーラ監督によると彼の状態は良いとのことで日本時間9月19日からのヤンキース3連戦には出場できる見込みだという。敵地、ヤンキー・スタジアムでの3連戦となるがライバルの目の前で地区優勝を決める可能性が高い。本日の試合で先発したセールも試合後に「(3年連続の地区優勝は)素晴らしいことだよ。できればホームで達成したかったけどそれは難しい。それでもどこにいても楽しむことができると思うよ」と優勝目前の心境を語っている。チームは次なる勝利に向けて全力を尽くす。

  • インディアンスが3年連続となるア・リーグ中地区制覇

    2018.9.16 20:20 Sunday

     まずは第一関門突破だ。日本時間9月16日、インディアンスがタイガース戦で15-0と大勝したことで3年連続となる地区優勝が決定した。メジャー30球団でもっとも世界一から遠ざかっているチームとしては今年こそ頂点に立ちたいところ。そのためにはポストシーズン進出が第一条件であり、今季も世界一への挑戦権を得た。

     優勝マジック1で迎えた今試合、インディアンスは初回から打線が爆発する。先頭のフランシスコ・リンドーアとマイケル・ブラントリーの2者連続弾で得点するとその後も打線がつながりこの回だけで一挙6得点。2回にもホゼ・ラミレスやメルキー・カブレラの適時打などでさらに5得点を挙げるなど序盤2回までで11-0と大量リードとなった。勢いに乗ったチームは4イニング連続で得点し、早々に試合を決めた。先発のマイク・クレビンジャーは強力援護に守られて6回1安打無失点の好投をみせた。

     勝利が決まった瞬間、選手達は喜びを爆発させた。クラブハウスでは恒例のシャンパンファイトが行われ、レギュラーシーズンを走り続けてきたチームは地区優勝決定の喜びに酔いしれた。地区3連覇はインディアンスが1995年から1999年まで5連覇を果たしたとき以来の記録。ちなみにテリー・フランコ―ナ監督になってから6年間で実に4度目となるポストシーズン進出決定となる。これらの結果を踏まえてもチームは以前のような常勝軍団になりつつある。

     インディアンス一筋でチームを支えているコディ・アレンは「10月もプレーができる権利を得た。もっともっと野球がしたいんだ」と喜びを語ると同時に既に次のステージに向けて意気込んでいる。昨年は地区シリーズで敗退しているだけに「次こそは」という気持ちだろう。目指すは2016年以来のワールドシリーズ、そして世界一の座だ。今季最初に優勝の美酒に酔った彼らは難関を突破できるのか。インディアンスの本当の戦いはこれからだ。

  • ヤンキース・ジャッジが帰還 守備固めとして試合復帰

    2018.9.15 16:00 Saturday

     ヤンキースに主砲が帰還だ。日本時間9月15日、本拠地、ヤンキー・スタジアムで迎えたブルージェイズ戦で右手首の骨折により戦線離脱していたアーロン・ジャッジが故障者リスト(DL)から復帰し地元ファンを沸かせた。ワイルドカード争いがし烈な今、チームに心強い味方が帰ってきた。

     ジャッジは日本時間7月27日のロイヤルズ戦でスタメン出場を果たしたが、初回の打席で死球を受けたことで右手首を骨折。すぐにDL入りをし、当初は3週間で復帰予定もその後のMRI検査で実現は難しいと発表されていた。その後、リハビリを続けたジャッジは迎えた本日のブルージェイズ戦の試合前には打撃練習を行い、快音を連発していた。すぐにはスタメン復帰とはならずベンチスタート。それでもチームは彼の復帰を祝福しているかのように序盤から猛打を発揮し、7回終了時点で9-0と大量リードし主導権を握った。

     そして8回、ヤンキースの選手達が守備位置に就く際、球場が大歓声に包まれた。背番号99が久々にライトの守備に就くとファンも彼の復帰を喜んだ。彼の守備機会はなかったが、チームとしてはジャッジがグラウンドに帰ってきたことが大きな力となり、その裏の攻撃でダメ押しの追加点を挙げ11-0でブルージェイズを下した。ジャッジの打席は次戦以降にお預けとなったものの、ヤンキースにとって印象深い日となったことだろう。

     アーロン・ブーン監督は「ジャッジはまだ万全な状態ではない。当面は代走や守備固めといった起用をしながら彼自身はリハビリを続けることになるだろう」と話している。たとえスタメンでなくともジャッジは今やチームに欠かすことのできない存在であり、グラウンドに立つだけでもチームに勢いを与える。ヤンキースは主砲の完全復活のために慎重に起用していく予定だ。果たして復帰初本塁打はいつになるのか。多くのファンが彼の一発を待っている。

  • ツインズのジョー・マウアーが今季終了後の引退を検討中

    2018.9.14 11:30 Friday

     6度のオールスター・ゲーム選出経験を誇り、2009年にはア・リーグMVPに輝いたジョー・マウアー(ツインズ)が、チームとの長期大型契約が終了する今季終了後に現役を引退する可能性があることが明らかになった。マウアーは自身の進退について熟考しているようだ。

     メジャー15年目を迎えたマウアーは、今季ここまで112試合に出場して打率.274、6本塁打、43打点、OPS.719をマーク。球界を代表する強打の捕手として3度の首位打者を獲得した頃の輝きは失われてしまったものの、巧打堅守の一塁手として現在も安定した出塁能力を維持している(今季の出塁率は.345)。マウアーが捕手から一塁手へコンバートされるきっかけとなったのが脳震盪だが、今年5月の試合中にダイビングキャッチを試みた際に後頭部を強打。その後、再び脳震盪のような症状に悩まされることになり、これが現役引退を検討する一因となっているという。

     「これはタフな決断だよ」とマウアー。2001年のドラフトで地元ツインズから全体1位指名を受けてプロ入りし、今季までツインズ一筋でプレイしてきたマウアーにとって、ツインズ以外でプレイする自身の姿が想像できないという点も現役引退を検討する一因となっているのだろう。マウアーは今季限りでツインズとの8年1億8400万ドルの長期大型契約が終了するが、仮に現役を続行した場合、大幅な減俸は確実。確実性のある打撃と堅実な守備は魅力だが、長打力に欠けるベテラン一塁手を好条件で迎える球団はないと見られる。現役を続行するのであれば、年俸を大幅に下げた形でのツインズとの再契約が現実的な道だろう。

     とはいえ、チーム内には25歳のミゲル・サノー、27歳のタイラー・オースティン、28歳のケニーズ・バルガスなど、マウアーの後釜となる正一塁手候補が控えており、ツインズが無理にマウアーと契約する必要がないのも事実。ツインズ一筋でプレイしてきた35歳の好打者は、シーズン終了後にどのような決断を下すのだろうか。

  • メッツのデービッド・ライトが今季限りで事実上の引退へ

    2018.9.14 11:00 Friday

     日本時間9月14日、メッツは本拠地シティ・フィールドで記者会見を開き、チームのキャプテンであるデービッド・ライトが日本時間9月26日から始まるホーム6連戦でおよそ2年半ぶりに戦列復帰を果たし、同30日のマーリンズ戦では三塁手として先発出場する予定であることを明らかにした。これが現役選手として最後のプレイとなる可能性が高く、事実上の現役引退となるようだ。

     2001年のドラフトでメッツから1巡目(全体38位)指名を受けてプロ入りしたライトは2004年7月にメジャー昇格を果たし、まもなく正三塁手に定着。2005~2010年の6シーズンで打率3割、25本塁打、100打点を各5度マークし、球界を代表する三塁手として活躍した。2007年からは2年連続でシルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞をダブル受賞。2009年と2013年にはアメリカ代表の一員としてワールド・ベースボール・クラシックにも出場し、いつしか「キャプテン・アメリカ」のニックネームも定着した。

     しかし、150試合以上に出場したのは2012年が最後であり、その後は故障と戦う日々に。特に背中の故障は重傷で、日常生活にも大きな影響を及ぼすほどだった。2015年は38試合、2016年は37試合のみの出場に終わり、昨季と今季はメジャーでの出場はなし。その間、首や肩、背中の手術を受け、完全復活を目指したものの、記者会見でライト自身が「身体的にも、今の自分の感触的にも、そして医者に言われたことから判断しても、これ以上(身体のコンディションが)改善することはないだろう」と語ったように、傷だらけの身体が元に戻ることはなかった。

     記者会見では球団側もライト自身も「引退」という言葉を使わなかった。代わりに「プレイできる状態ではない」と説明したが、関係者の話によるとライトは2020年まで残っているメッツとの契約を全うする可能性が高いという。安打、二塁打、四球、得点、打点の各部門で球団記録を保持するチームの象徴は、2020年までロースターに名前を残しつつ、今季限りでグラウンドを去ることになるようだ。

  • 岩隈が今季限りでマリナーズ退団 日本球界復帰へ

    2018.9.12 11:05 Wednesday

     日本時間9月12日、マリナーズの岩隈久志は今季限りでマリナーズを退団し、日本球界への復帰を目指す意向であることを明らかにした。昨年11月にマリナーズとマイナー契約で再契約を結び、右肩の故障からの復帰を目指していた岩隈だが、残念ながらメジャー復帰は叶わなかった。

     今季の岩隈はシーズンの大半を右肩の手術のリハビリに費やし、マイナーでの登板はA級ショートシーズンでの2試合だけ。2先発で計3イニングを投げ、被安打2、奪三振2、与四球1、失点1というのが今季の投球内容だった。

     メジャー2年目の2013年には219回2/3を投げて14勝6敗、防御率2.66、185奪三振の好成績をマークし、サイ・ヤング賞の投票では3位にランクイン。2015年にはノーヒッターを達成し、2016年は防御率4.12ながら自己最多かつチーム最多となる16勝を挙げた。昨季は右肩の故障により6試合のみの登板にとどまったものの、メジャー6シーズンで63勝39敗、防御率3.42の好成績をマーク。2010年代の先発ローテーションを支えた投手の一人として、マリナーズファンの記憶に残り続けることだろう。

     「ここでは良い思い出しかありません。チームを去らなければならないのは残念ですが、前向きな退団なので嬉しく思っています。マリナーズのユニフォームを7年間着ることができたことは、僕にとって特別なことでした」とチームへの感謝を口にした岩隈。「長期にわたるリハビリでしたが、長いトンネルを抜けてようやく明かりが見えてきました。マリナーズの一員として復帰できなかったのは残念ですが、日本は僕の原点です。僕は日本でキャリアをスタートしましたし、そこでキャリアを終えるのが良いのかなと思っています」と日本球界復帰を考えていることを明らかにした。

     故障のリスクを抱え、すでに37歳の岩隈だが、日米通算170勝を誇る実績と豊富な経験は貴重。古巣の東北楽天を中心に、多くの球団が獲得に興味を示すことになるだろう。

  • 今秋開催の「2018日米野球」にモリーナら8選手が参加予定

    2018.9.11 11:45 Tuesday

     日本時間9月11日、MLB機構とMLB選手会は11月に日本で開催される「2018日米野球」に参加する予定の8選手を発表した。MLB選抜の指揮はマーリンズのドン・マティングリー監督が執ることになっており、残りの選手については今後数週間のうちに明らかにされる予定である。

     今回発表された8選手のなかには今年のオールスター・ゲームに選出された3選手が含まれている。カージナルスの正捕手にしてメジャーを代表する名捕手であるヤディアー・モリーナ、近年攻守両面で急成長を遂げているレッズの正三塁手エウヘニオ・スアレス、ブリュワーズの快進撃を牽引してMVP候補の一人に挙げられているクリスチャン・イェリッチの3人だ。他にはナ・リーグ新人王の最有力候補であるロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)、フィリーズの強打者コンビであるリーズ・ホスキンスカルロス・サンタナ、昨季のア・リーグ盗塁王であるウィット・メリーフィールド(ロイヤルズ)、内外野をこなすユーティリティ・プレイヤーであるクリス・テイラー(ドジャース)と豪華な顔ぶれ。今回発表された8選手だけを見ても「ドリームチーム」であると言えるだろう。

     このうち、フィリーズのサンタナは前回(2014年)の日米野球でも来日しており、日米野球に参加するのは今回が2度目。ベテラン捕手のモリーナは日米野球に初参戦となるが、ワールド・ベースボール・クラシックにはプエルトリコ代表の一員として4度の出場経験があり、国際試合での経験は豊富である。

     日米野球は1908年に始まり、今回が37度目。日本時間11月8日にMLB選抜vs読売ジャイアンツのエキシビジョン・ゲームが行われたあと、同9~11日に東京ドームで3試合、同13日にマツダスタジアムで1試合、同14~15日にナゴヤドームで2試合、合計6試合にわたってMLB選抜vs侍ジャパン(日本代表)の試合が行われる予定となっている。

  • ツインズ・サンタナの今季中復帰は厳しい見込み

    2018.9.9 20:00 Sunday

     ツインズは地区2位ではあるが、ポストシーズン進出は厳しい状態にある。昨年はワイルドカードで進出はできたが、今年は勝ちきることができず苦戦している。その一因として考えられるのは昨年16勝を挙げたアービン・サンタナの不在だろう。

     サンタナは今季もエースとしての働きが期待されたが、右中指の故障でシーズン開幕から戦線離脱。2月初旬の手術の影響で復帰は7月までずれ込んだ。今季初登板となった日本時間7月26日のブルージェイズ戦では5回3失点も勝敗つかず、通算5試合に登板も0勝1敗 防御率8.03の成績で再度DL入りとなった。ポール・モリタ―監督は「私たちはできる限り最善のサポートをしたい」とコメントを残しており、サンタナの復帰を待っている。

     しかし、サンタナは今季が契約最終年であり、来季契約決定は球団次第となっている。更新となれば1400万ドルを得ることができるが今回の右中指のケガによってそれは難しい。昨年のような圧倒的な成績を残しているのならば残留の可能性もあったが、故障に悩まされたためにシーズンオフはFAになるとみられている。現地メディア「MLB TRADE RUMORS」でも「驚くべきことではない」とサンタナの去就が予想できているようだ。

     35歳となったサンタナは今季は再びマウンドに立つことはないだろう。ツインズ4年間で30勝25敗 防御率3.68の成績を残している。今、球団内ではサンタナの契約について早急に話し合う機会が必要だという。良い知らせを聞くことは難しそうではあるが、まずは正式な決定を待とう。今後、サンタナ自身も1日でも早い復帰を目指し奮闘する。

  • Wソックスの有望株・コペックがトミー・ジョン手術へ

    2018.9.8 16:00 Saturday

     9月となり登録枠が拡大する「セプテンバーコールアップ」の時期を迎え、各球団の有望選手達が昇格を果たしている。今後はチームの主力になっていくにあたってできる限り故障は避けたいところだ。しかし、ホワイトソックスの有望株の1人であるマイケル・コペックがトミー・ジョン手術を受ける可能性が高いことが報じられた。

     22歳のコペックは日本時間8月22日のツインズ戦でメジャー初先発を果たすと2回3安打無失点とまずまずのデビュー。次戦のタイガース戦では6回1失点の好投で念願のメジャー初勝利を飾った。彼はマイナーリーグで169キロを投げたとされ、球界全体の有望株ランキングでは13位に入っているほど今後の活躍が期待されている右腕だ。しかし、直近登板となった日本時間9月6日のタイガース戦では初勝利の時とは一変、4回途中9安打7失点大炎上していた。

     その後の検査では右肘靭帯損傷が発覚し、今回のトミー・ジョン手術を受ける可能性が高まった。コペックは「予想していなかった事態だ。毎回投げるごとに痛みを感じていたのだけど、明確にいつから痛くなったのかは覚えていないし、この数日間は不快感があったよ」と話している。また、ホワイトソックスのリック・ハーンGMは「コペックは2020年のスプリングトレーニングまで復帰することが難しくなる。それは長期的に活躍ができないことを意味している」とコメントを残しており、今後はセカンドオピニオンを求め、最終的にどのようにするかを決めるという。

     チームのリック・レンテリア監督は「コペックは復帰に向けてどんな困難でも乗り越えてくれるだろう」と長期離脱する有望株にエールを送った。最速169キロの直球を投げ、大きな注目を浴びている選手の1人だっただけに残念な結果となった。コペックが順調に回復し、再びマウンドで躍動する姿を多くのファンは望んでいる。

  • 今オフのFA市場は大豊作 ハーパー、マチャドら大物ズラリ

    2018.9.7 17:55 Friday

     今オフのフリーエージェント市場はブライス・ハーパー(ナショナルズ)やマニー・マチャド(ドジャース)を筆頭に大豊作となることが見込まれている。ここでは今オフのフリーエージェント選手を一覧形式で確認してみよう。

     以下のリストには今季限りで現行の契約が終了してフリーエージェントとなる選手や、メジャー在籍期間が6年に達してフリーエージェントとなる選手、また、オプトアウト(契約破棄)の権利を有しており、フリーエージェント市場に出てくる可能性のある選手が含まれている。なお、クリス・セール(レッドソックス)、マディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)、コール・ハメルズ(カブス)といった、球団側がオプションを行使する可能性の高い選手は一覧から外れている点にご注意いただきたい。

    ●捕手
    ヤスマニ・グランダル(ドジャース)
    ウィルソン・ラモス(フィリーズ)
    カート・スズキ(ブレーブス)
    A.J.エリス(パドレス)
    マーティン・マルドナード(アストロズ)
    ニック・ハンドリー(ジャイアンツ)
    ジョナサン・ルクロイ(アスレチックス)
    デビン・メゾラコ(メッツ)
    レネイ・リベラ(ブレーブス)
    マット・ウィータース(ナショナルズ)
    ジェフ・マシス(ダイヤモンドバックス)
    ドリュー・ビュテラ(ロッキーズ)

    ●一塁手
    スティーブ・ピアース(レッドソックス)
    ジョー・マウアー(ツインズ)
    マット・アダムス(カージナルス)
    マーク・レイノルズ(ナショナルズ)
    ルーカス・デューダ(ブレーブス)
    ハンリー・ラミレス

    ●二塁手
    ジェッド・ラウリー(アスレチックス)
    イアン・キンズラー(レッドソックス)
    アズドゥルバル・カブレラ(フィリーズ)
    ダニエル・デズカルソ(ダイヤモンドバックス)
    DJレメイヒュー(ロッキーズ)
    ブライアン・ドージャー(ドジャース)
    ダニエル・マーフィー(カブス)
    ローガン・フォーサイス(ツインズ)
    ショーン・ロドリゲス
    アンドリュー・ロマイン(マリナーズ)
    ニール・ウォーカー(ヤンキース)
    ブランドン・フィリップス(レッドソックス)

    ●三塁手
    エドゥアルド・エスコバー(ダイヤモンドバックス)
    エイドリアン・ベルトレイ(レンジャーズ)
    ジョシュ・ドナルドソン(インディアンス)
    パブロ・サンドバル(ジャイアンツ)
    チェイス・ヘッドリー
    ダニー・バレンシア
    ホゼ・レイエス(メッツ)
    ルイス・バルブエナ

    ●遊撃手
    マニー・マチャド(ドジャース)
    ホゼ・イグレシアス(タイガース)
    エルビス・アンドルース(レンジャーズ)※オプトアウト可
    ジョーディ・マーサー(パイレーツ)
    フレディ・ギャルビス(パドレス)
    アデイニー・エチャバリア(ヤンキース)
    アルシデス・エスコバー(ロイヤルズ)
    エリック・ソガード

    ●左翼手
    マイケル・ブラントリー(インディアンス)
    マーウィン・ゴンザレス(アストロズ)
    カーティス・グランダーソン(ブリュワーズ)
    クレイグ・ジェントリー
    キャメロン・メイビン(マリナーズ)
    マット・ジョイス(アスレチックス)
    グレガー・ブランコ(ジャイアンツ)
    ハンター・ペンス(ジャイアンツ)
    マット・ホリデイ(ロッキーズ)

    ●中堅手
    レオニス・マーティン(インディアンス)
    A.J.ポロック(ダイヤモンドバックス)
    アダム・ジョーンズ(オリオールズ)
    ラジェイ・デービス(インディアンス)
    オースティン・ジャクソン(メッツ)

    ●右翼手
    ブライス・ハーパー(ナショナルズ)
    ニック・マーケイキス(ブレーブス)
    ジェイソン・ヘイワード(カブス)※オプトアウト可
    カルロス・ゴンザレス(ロッキーズ)
    アンドリュー・マカッチェン(ヤンキース)
    ジョン・ジェイ(ダイヤモンドバックス)
    ロニー・チゼンホール(インディアンス)
    メルキー・カブレラ(インディアンス)
    ホゼ・バティースタ(フィリーズ)
    カルロス・ゴメス(レイズ)
    クリス・ヤング(エンゼルス)

    ●指名打者
    ネルソン・クルーズ(マリナーズ)
    エバン・ギャティス(アストロズ)
    ペドロ・アルバレス(オリオールズ)

    ●先発投手
    パトリック・コービン(ダイヤモンドバックス)
    ダラス・カイケル(アストロズ)
    クレイトン・カーショウ(ドジャース)※オプトアウト可
    チャーリー・モートン(アストロズ)
    デービッド・プライス(レッドソックス)※オプトアウト可
    J.A.ハップ(ヤンキース)
    CCサバシア(ヤンキース)
    ランス・リン(ヤンキース)
    トレバー・ケーヒル(アスレチックス)
    デレク・ホランド(ジャイアンツ)
    クレイ・バックホルツ(ダイヤモンドバックス)
    アニバル・サンチェス(ブレーブス)
    ネイサン・イバルディ(レッドソックス)
    ジオ・ゴンザレス(ブリュワーズ)
    柳賢振(リュ・ヒョンジン:ドジャース)
    マット・ハービー(レッズ)
    ジェレミー・ヘリクソン(ナショナルズ)
    ウェイド・マイリー(ブリュワーズ)
    ギャレット・リチャーズ(エンゼルス)
    タイソン・ロス(カージナルス)
    ブレット・アンダーソン(アスレチックス)
    エドウィン・ジャクソン(アスレチックス)
    マルコ・エストラーダ(ブルージェイズ)
    バートロ・コローン(レンジャーズ)
    ハイメ・ガルシア(カブス)
    アダム・ウェインライト(カージナルス)
    ドリュー・ポメランツ(レッドソックス)
    ミゲル・ゴンザレス(ホワイトソックス)
    フランシスコ・リリアーノ(タイガース)
    クリス・ティルマン(レンジャーズ)
    ヨバニ・ガヤード(レンジャーズ)
    岩隈久志(マリナーズ)※今季メジャー登板なし

    ●救援投手
    アダム・オッタビーノ(ロッキーズ)
    ジューリス・ファミリア(アスレチックス)
    デービッド・ロバートソン(ヤンキース)
    クレイグ・キンブレル(レッドソックス)
    セルジオ・ロモ(レイズ)
    ジェシー・チャベス(カブス)
    オリバー・ペレス(インディアンス)
    ジェイク・ディークマン(ダイヤモンドバックス)
    トニー・シップ(アストロズ)
    ブラッド・ブラック(ブレーブス)
    ザック・デューク(マリナーズ)
    ジョー・ケリー(レッドソックス)
    ジャスティン・ウィルソン(カブス)
    マーク・マランソン(ジャイアンツ)※オプトアウト可
    タイラー・クリッパード(ブルージェイズ)
    アンドリュー・ミラー(インディアンス)
    ケルビン・ヘレーラ(ナショナルズ)
    トニー・バーネット(レンジャーズ)
    アーロン・ループ(フィリーズ)
    バド・ノリス(カージナルス)
    ジョニー・ベンタース(ブレーブス)
    アダム・ウォーレン(マリナーズ)
    ジョン・アックスフォード(ドジャース)
    グレッグ・ホランド(ナショナルズ)
    ショーン・ケリー(アスレチックス)
    ジェリー・ブレビンス(メッツ)
    サンティアゴ・カシーヤ(ロッキーズ)
    フェルナンド・サラス
    ライアン・マドソン(ドジャース)
    ザック・マカリスター(ドジャース)
    ブレイク・ウッド(エンゼルス)
    ダニエル・ハドソン(ドジャース)
    ザック・ブリットン(ヤンキース)
    ホルヘ・デラローサ(カブス)
    ジェンマー・ゴメス(ホワイトソックス)
    AJラモス(メッツ)
    ジム・ジョンソン(エンゼルス)
    マット・ベライル(ツインズ)
    ランドール・デルガード(ダイヤモンドバックス)
    ブーン・ローガン
    ブラッド・ジーグラー(ダイヤモンドバックス)
    コディ・アレン(インディアンス)
    ヘクター・サンティアゴ(ホワイトソックス)
    ピーター・モイラン(ブレーブス)
    田澤純一(エンゼルス)
    ブレイン・ボイヤー
    ジョシュ・トムリン(インディアンス)
    デービッド・フェルプス(マリナーズ)※今季メジャー登板なし
    ホアキン・ベノワ(ナショナルズ)※今季メジャー登板なし

  • 三冠王誕生なるか Rソックス・マルティネスの挑戦

    2018.9.7 16:00 Friday

     2018年のレギュラーシーズンは残り1ヶ月を切り、各地区の優勝争いは佳境を迎えている。そんななか、今季からレッドソックスに加わったスラッガー、J.D.マルティネスは打撃成績の各部門で好成績をマーク。三冠王誕生の可能性を残している。

     日本時間9月7日の全試合が終了した時点で、マルティネスは打率.33531でリーグ2位(同僚のムーキー・ベッツが打率.33547)、39本塁打でリーグ2位(アスレチックスのクリス・デービスが40本塁打)、115打点でリーグ1位(2位のデービスは106打点)にランクイン。いずれの部門もメジャー全体でも同順位であり、もし「打撃3部門でメジャートップの三冠王」が誕生すれば1956年に打率.353、52本塁打、130打点で三冠王となったミッキー・マントル(ヤンキース)以来62年ぶりの快挙となる。

     1901年にアメリカン・リーグが誕生して以降、打撃3部門でメジャートップの成績を残した選手は1909年のタイ・カッブ(タイガース:打率.377、9本塁打、107打点)、1925年のロジャース・ホーンスビー(カージナルス:打率.403、39本塁打、143打点)、1934年のルー・ゲーリッグ(ヤンキース:打率.363、49本塁打、166打点)、1942年のテッド・ウィリアムス(レッドソックス:打率.356、36本塁打、137打点)、そして前出のマントルの5人だけ。マルティネスは史上6人目となる快挙を成し遂げる可能性がある。

     マルティネスは8月に打率.373、7本塁打、25打点、OPS1.139の好成績を残し、自身2度目となる月間MVPを受賞。9月に入ってからはまだ本塁打は出ていないものの、打率.400と好調を維持しており、三冠王誕生の可能性は十分にあると言えるだろう。2012年にミゲル・カブレラ(タイガース)が1967年のカール・ヤストレムスキー(レッドソックス)以来45年ぶりの三冠王に輝いてからわずか6年。レッドソックスの快進撃を支えるスラッガーが快挙を成し遂げるのか注目だ。

  • マイナー年間最優秀選手にゲレーロJr.とシーズが選出

    2018.9.7 12:50 Friday

     各球団の有望株情報やマイナーリーグの情報などを扱う「MLB Pipeline」は、独自に選出した2018年シーズンの最優秀打者と最優秀投手を発表。最優秀打者にはブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)、最優秀投手にはディラン・シーズ(ホワイトソックス)が選出された。

     19歳のゲレーロは今季マイナー全体で最高となる打率.381、長打率.636、OPS1.073をマーク。29二塁打、20本塁打、78打点、出塁率.437など各部門で自己最高の成績を残し、2試合連続無安打が1度もなかった(最後に2試合連続無安打に終わったのは日本時間2017年7月21~22日)。AA級の61試合では打率.402という凄まじい打棒を発揮し、一時は年間打率4割への挑戦が注目を浴びたものの、AAA級での30試合では打率.336にとどまり、年間打率.381でシーズン終了。残念ながら打率4割達成はならなかった。殿堂入り選手である父親譲りの類稀なる打撃センスは高い評価を受けており、来季中のメジャーデビューは確実。ブルージェイズ新時代の象徴となりそうだ。

     一方、22歳のシーズはA+級とAA級での23先発で12勝2敗、防御率2.40をマーク。三振率32.5%はマイナー全体で4位(規定投球回以上)の好成績であり、被打率.189は同6位、160奪三振は同12位、12勝は同4位タイと各部門で優れた数字を残した。AA級での最終9先発では計47回2/3を投げて防御率0.94、71奪三振と素晴らしいピッチングを見せており、順調にいけば来季中にもメジャーのマウンドで投げる姿が見られるかもしれない。なお、シーズは昨年7月にホゼ・キンターナとのトレードでカブスからホワイトソックスに加入したが、ともに移籍したイロイ・ヒメネスもAA級とAAA級の合計で打率.337、22本塁打、OPS.961の好成績をマーク。ホワイトソックスが主力選手とのトレードで得た若手有望株は、着実に成長を遂げている。

  • ブルージェイズ ギボンズ監督が今季限りで退任へ

    2018.9.7 11:45 Friday

     ジョン・ギボンズがブルージェイズの監督として過ごす期間が終わりに近付いているようだ。日本時間9月7日、MLBネットワークのジョン・ヘイマンはブルージェイズとギボンズが今季終了後に別の道へ進む可能性が高まっていることを報じた。

     ヘイマンは球団関係者の話として、ブルージェイズが新監督とともに2019年シーズンを迎える可能性が「99.9%」であると報じ、MLB.comのマーク・フェインサンドもギボンズが今季終了後に監督の座を退く可能性が非常に高いことを伝えている。ロス・アトキンスGMはこの件に関するコメントを避けているが、関係者の話を総合すると、ギボンズが今季終了までチームの指揮を執ることはほぼ確実。ギボンズの契約は少なくとも2019年まで(2020年は球団オプション)残っているものの、ブルージェイズは今季終了後に新監督探しに動くことになりそうだ。

     今季のブルージェイズは63勝77敗の借金14でア・リーグ東部地区の4位に低迷。首位レッドソックスに33.5ゲームもの大差をつけられている。2015年に22年ぶりの地区優勝を果たし、2016年にはワイルドカードでポストシーズンに進出して2年連続でリーグ優勝決定シリーズまでコマを進めたものの、2015年はロイヤルズ、2016年はインディアンスの前に敗退。当時の主力選手が次々に衰え、チームを去っていったこともあり、昨季は地区4位、今季も地区4位と苦しいシーズンが続いている。

     チームは8月末にジョシュ・ドナルドソンをインディアンスへ放出。これで2年連続のポストシーズン進出を支えた主力選手はほとんどいなくなり、関係者の間ではドナルドソンの放出を「新時代開始の合図」と捉える向きもある。球団傘下にはブラディミール・ゲレーロJr.やボー・ビシェットといったトップ・プロスペクトもおり、新監督の下でチーム再建に向けて新たなスタートを切りたいというのが球団の思惑なのだろう。

     ギボンズは2004年途中から2008年途中までブルージェイズの監督を務めており、2013年に始まった現在の政権は第2次政権。計11シーズンにわたってブルージェイズの監督を務め、通算1560試合で783勝777敗(ポストシーズン進出2度)という成績を残している。

  • エンゼルス・大谷の右肘に新たなダメージ トミー・ジョン手術か

    2018.9.6 11:10 Thursday

     大谷翔平(エンゼルス)の二刀流は、しばらくの間「お預け」ということになりそうだ。日本時間9月6日、エンゼルスは大谷がMRI検査を受けた結果、右肘の内側側副靱帯に新たなダメージが見つかり、医者からトミー・ジョン手術を勧められていることを明らかにした。大谷が手術を受けるのかどうか、また、手術を受ける場合はいつ受けるのか、といったことについて現時点では何も決まっていない状況だが、大谷がトミー・ジョン手術を受けた場合、来季は投手としてプレイできない可能性が極めて高い。

     エンゼルスのビリー・エプラーGMは、日本時間9月11日に大谷と面会し、将来について話し合う予定であることを明らかにした。エンゼルスは先月末から11試合にわたるロード遠征に出ており、チームが本拠地に戻ってくるのを待って、将来についての決断を下す形。エプラーによると、打者としての出場に支障はなく、大谷は日本時間9月6日のレンジャーズ戦に「3番・指名打者」で先発出場して17号本塁打を放っている。

     エンゼルスは大谷がトミー・ジョン手術を受けた場合も引き続き大谷を二刀流で起用していく方針だが、来季は打者に専念することになる可能性が高い。投手がトミー・ジョン手術を受けた場合、戦列復帰には14~16ヶ月を要するのが一般的であり、大谷が今月中に手術を受けたとしても来季中のマウンド復帰は難しい。一方、打者がトミー・ジョン手術を受けた場合は投手よりも早く戦列に戻れるのが一般的であり、たとえば今年5月にトミー・ジョン手術を受けたコリー・シーガー(ドジャース)は来季の開幕メンバーに名を連ねることが確実視されている。

     大谷は今年6月に右肘の内側側副靱帯の損傷で故障者リスト入りした際、手術をしない治療方法を選択し、7月上旬に打者として戦列復帰を果たしたあと、日本時間9月3日のアストロズ戦で復帰登板。エンゼルスがポストシーズン争いから脱落していることもあり、「無理に復帰させるべきでなかった」との声も聞こえるが、今季中に大谷の右肘の状態を実戦で確認しておくことはエンゼルスに必要だった。仮に大谷がトミー・ジョン手術を受けることになったとしても、6月に受けた場合と10月に受けた場合では「2019年登板不可・2020年復帰」という状況は変わらない。むしろ、大谷の実戦復帰を来春のスプリング・トレーニングまで待ち、トミー・ジョン手術を受けることになってしまった場合、2020年どころか2021年の前半戦までも犠牲にする可能性がある。こうした点から考えると、エンゼルスは大谷の復帰登板について適切な選択としたと言えるだろう。

     現時点で得られている情報から判断する限り、大谷はトミー・ジョン手術を回避できそうにない。来季は打者・大谷がフルシーズンでどれほどの成績を残すのかという点に注目が集まることになりそうだ。

  • 8月の表彰選手が発表 最優秀新人はアンドゥハーとアクーニャJr.

    2018.9.5 11:20 Wednesday

     日本時間9月5日、8月の表彰選手が発表され、月間最優秀選手にJ.D.マルティネス(レッドソックス)とジャスティン・ターナー(ドジャース)、月間最優秀投手にブレイク・スネル(レイズ)とコール・ハメルズ(カブス)、月間最優秀新人にミゲル・アンドゥハー(ヤンキース)とロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)、月間最優秀救援投手にエドウィン・ディアス(マリナーズ)とヘクター・ネリス(フィリーズ)がそれぞれ選出された。

     マルティネスは26試合に出場して打率.373(102打数38安打)、7本塁打、25打点、OPS1.139の好成績を残し、ダイヤモンドバックスでプレイしていた昨年9月以来自身2度目の月間MVP受賞。現在、打率と本塁打でリーグ2位、打点でリーグ1位にランクインしており、三冠王誕生の可能性を残している。ターナーは25試合に出場して打率.402(97打数39安打)、6本塁打、20打点、OPS1.213という素晴らしい成績をマーク。熾烈な地区優勝争いを繰り広げるチームにおいて、打線の軸として活躍し、自身初の月間MVPに選出された。

     スネルは5試合に先発して4勝0敗、防御率1.04と安定感抜群のピッチングで自身初の月間最優秀投手に選出された。防御率2.02はリーグ2位、17勝はリーグ1位タイの好成績となっており、投球イニング数が物足りないため受賞は難しいと思われるものの、サイ・ヤング賞候補の一人に挙げる声も聞こえるようになっている。レンジャーズからカブスへ移籍したハメルズは6試合に先発して4勝0敗、防御率0.69とほぼ完璧なピッチング。ナ・リーグ中部地区の首位を走るチームに大きく貢献し、自身初の月間最優秀投手に選出された。

     アンドゥハーは30試合に出場して打率.320、10本塁打、29打点、OPS.967という見事な活躍を見せ、6月に続いて自身2度目の月間最優秀新人受賞となった。一方のアクーニャJr.も30試合に出場して打率.336、11本塁打、21打点、OPS1.103と素晴らしい成績を残し、月間最優秀新人を初受賞。8月の活躍により成績を大幅に向上させた両選手は、MLB公式サイトの記者投票において新人王の最有力候補に挙げられている。

     ディアスは11試合に登板して10セーブ、防御率1.64をマーク。4月、6月、7月に続いて今季4度目の月間最優秀救援投手に選出され、メジャー記録(2008年フランシスコ・ロドリゲスの62セーブ)に迫るペースでセーブを積み重ねている(現在52セーブ)。ネリスは10試合に登板して9イニングを投げ、防御率0.00、20奪三振と支配的なピッチングを展開。今季は開幕から不振が続き、2度のマイナー降格を経験したものの、完全復活を遂げ、自身初の月間最優秀投手に選出された。

  • ロベルト・クレメンテ賞の候補者30名が発表

    2018.9.5 10:50 Wednesday

     日本時間9月5日、フィールド内外での人格面や社会貢献活動を評価し、最も優れた選手に贈られるロベルト・クレメンテ賞の2018年の候補者30名が発表された。1971年の設立当初は「コミッショナー賞」と呼ばれていたこの賞だが、1972年末に名選手ロベルト・クレメンテが地震の救援活動のためにニカラグアへ向かう際に航空機事故で死亡したことを受け、慈善活動に熱心に取り組んだクレメンテの功績を称えて1973年から「ロベルト・クレメンテ賞」と呼ばれるようになった。メジャーリーガーにとって最も名誉ある賞の一つとなっている。

     ロベルト・クレメンテ賞は全30球団から受賞に相応しいと思われる選手が各1名ノミネートされ、計30名のノミネート選手の中から1名が選出されるという形式になっている。受賞者はコミッショナーのロバート・マンフレッドを含む選考委員会によって選出されるが、レギュラーシーズン終了後に行われるファン投票の勝者には選考委員1人分の票が与えられる。選考委員会による選考を経て、2018年のロベルト・クレメンテ賞受賞者はワールドシリーズ期間中に発表される予定となっている。昨季はアンソニー・リゾー(カブス)が受賞した。2018年のノミネート選手は以下のとおり。

     

    ロベルト・クレメンテ賞 ノミネート選手
    クリス・デービス(オリオールズ)
    ブロック・ホルト(レッドソックス)
    CCサバシア(ヤンキース)
    マレックス・スミス(レイズ)
    ケビン・ピラー(ブルージェイズ)
    ホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)
    カルロス・カラスコ(インディアンス)
    マイケル・フルマー(タイガース)
    ダニー・ダフィー(ロイヤルズ)
    ジョー・マウアー(ツインズ)
    チャーリー・モートン(アストロズ)
    アンドリュー・ヒーニー(エンゼルス)
    チャド・ピンダー(アスレチックス)
    ネルソン・クルーズ(マリナーズ)
    コール・ハメルズ(レンジャーズ)※
    カート・スズキ(ブレーブス)
    マーティン・プラド(マーリンズ)
    スティーブン・マッツ(メッツ)
    リーズ・ホスキンス(フィリーズ)
    ライアン・ジマーマン(ナショナルズ)
    ジョン・レスター(カブス)
    タッカー・バーンハート(レッズ)
    コリー・クネーベル(ブリュワーズ)
    ジェイムソン・タイオン(パイレーツ)
    ヤディアー・モリーナ(カージナルス)
    ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)
    イアン・デズモンド(ロッキーズ)
    ジャスティン・ターナー(ドジャース)
    クレイトン・リチャード(パドレス)
    バスター・ポージー(ジャイアンツ)

    ※レンジャーズからノミネートされたハメルズは日本時間7月28日にカブスへ移籍

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