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  • レイズがウェンドルをマーリンズへ放出 若手の台頭で余剰戦力に

    2021.12.1 11:00 Wednesday

     日本時間12月1日、マーリンズはマイナー外野手のキャメロン・マイズナーとのトレードでレイズから今季オールスター・ゲーム初選出の内野手、ジョーイ・ウェンドルを獲得したことを発表した。ウェンドルはブランドン・ラウ、ランディ・アロザレーナに次ぐチーム3位のWARを記録するなど、球団新記録のシーズン100勝を挙げたレイズの快進撃に大きく貢献したが、ワンダー・フランコ、テイラー・ウォールズ、ビダル・ブルハーンといった若手内野手の台頭により余剰戦力となりつつあった。

     現在31歳のウェンドルはメジャー6年目の今季、136試合に出場して打率.265、11本塁打、54打点、8盗塁、OPS.741をマーク。三塁や遊撃の守備でも堅実なプレーを見せ、オールスター・ゲームに初選出されただけでなく、三塁手部門でゴールドグラブ賞のファイナリストにもノミネートされた。来季が年俸調停期間2年目(予想年俸400万ドル)のシーズンとなり、FAまであと2年保有可能。新天地では三塁のレギュラー、もしくは内野のユーティリティとしての起用が有力だ。

     レイズは二塁にラウ、三塁にヤンディ・ディアス、そして遊撃に大型契約を結んだばかりのフランコがおり、ウェンドルは必ずしも必要な戦力ではなかった。ウェンドルの年俸が400万ドル近くまで上昇すると予想されていることや、ウォールズ、ブルハーンといった若手内野手が台頭していることも、ウェンドルの放出を後押ししたとみられる。レイズは今年5月にもフランコの昇格に備えて正遊撃手ウィリー・アダメスをブリュワーズへ放出しており、戦力の入れ替えをチームのプラン通りにスムーズに進めている。

     レイズが獲得したマイズナーは23歳の外野手で、2019年ドラフト1巡目(全体35位)指名でマーリンズに入団。今季はA+級とAA級で合計102試合に出場し、打率.253、12本塁打、59打点、26盗塁、OPS.788をマークした。「MLBパイプライン」による球団別プロスペクト・ランキングではマーリンズの21位にランクインしていたが、選手育成に定評のあるレイズでどんな成長を見せるか注目だ。

  • 今季王者ブレーブス スニッカー監督の2024年のオプションを行使

    2021.12.1 10:30 Wednesday

     日本時間12月1日、1995年以来26年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げたブレーブスは、ブライアン・スニッカー監督の2024年シーズンの契約オプションを行使したことを発表した。スニッカー監督は今年2月に2022年からスタートする2年+オプション1年の契約を結んでおり、今回のオプション行使により3年分の契約が保証された形となる。現在66歳のスニッカー監督は、2016年途中からブレーブスの監督に就任。就任3年目の2018年から今季まで4年連続地区優勝を継続している。

     スニッカー監督は1977年にブレーブスでプロ野球選手としてのキャリアをスタート。1976年のドラフト25巡目でカブスに指名されたものの、大学に残ることを選択し、翌年ドラフト外でブレーブスに入団した。捕手兼一塁手としてマイナーで4年間プレーしたものの、メジャー昇格を果たすことはできず、1980年に解雇。しかし、当時ブレーブスのファーム・ディレクターを務めていたハンク・アーロンからインストラクターの職を紹介され、指導者としてのキャリアをスタートした。

     1982年にマイナーで初めて監督を務め、そこから40年以上にわたってブレーブスのメジャーもしくはマイナーで監督やコーチを務める生活がスタート。ところが、メジャーの監督を務める機会はなかなか巡ってこず、2016年途中にフレディ・ゴンザレス監督が解任され、ようやく暫定監督としてチームの指揮を執ることになった。暫定監督としての手腕を評価され、2016年10月には正式にメジャーの監督に就任。選手からの信頼も厚く、メジャーの監督として6シーズン目を迎えた今季、ついにワールドシリーズ制覇を成し遂げた。

     2018年からの地区4連覇の期間中、2018年は最優秀監督賞を受賞し、2019年は同賞の投票で3位、昨季と今季はいずれも4位にランクイン。リーグを代表する名将との評価は不動のものとなりつつある。メジャー6年間の通算成績は441勝390敗(勝率.531)となっている。

  • カブスがゴームスらを獲得 正捕手コントレラスはトレード放出か

    2021.12.1 10:00 Wednesday

     カブスはアスレチックスからFAとなった34歳のベテラン捕手、ヤン・ゴームスと2年1300万ドル+オプション1年で契約合意に達したようだ。レギュラー級の実力を持つベテラン捕手の加入により、正捕手ウィルソン・コントレラスがトレードで放出される可能性が高まっている。また、カブスはクリント・フレイジャーとも1年契約で合意したことが報じられている。27歳のフレイジャーは11月中旬にDFAでヤンキースの40人枠から外れ、その後FAとなっていた。

     現在34歳のゴームスはインディアンス時代の2014年に自己最多の21本塁打を放ってシルバースラッガー賞を受賞し、2018年にはオールスター・ゲーム選出の経験もあるベテラン捕手。ナショナルズ移籍1年目の2019年はワールドシリーズ制覇を経験し、今季は7月末のトレード・デッドラインでナショナルズからアスレチックスへ移籍し、2球団で合計103試合に出場して打率.252、14本塁打、52打点、OPS.723をマークした。

     契約条件は2年1300万ドル+オプション1年。2024年の球団オプションは年俸600万ドルとなっており、スタメン出場試合数に基づく出来高も設けられているという。よって、カブスはゴームスを正捕手に据えることを考えていると思われる。今後は来季終了後にFAとなる正捕手コントレラスのトレード放出に向けた動きが加速することになりそうだ。

     現在27歳のフレイジャーは1年契約で合意したことが報じられている。今オフ初めて年俸調停権を取得しており、FAまであと3年保有可能。今季は眩暈(めまい)の症状で長期離脱し、66試合で打率.186、5本塁打、15打点、OPS.633と不本意な成績に終わったが、2019年は69試合で12本塁打、OPS.806、短縮シーズンの昨季も39試合で8本塁打、OPS.905と限られた出場機会のなかで好成績をマーク。コンディションさえ万全ならば、強打の外野手として大きな戦力になるはずだ。

  • バイエズが6年1億4000万ドルでタイガースへ 大物遊撃手は残り2人

    2021.12.1 00:00 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、タイガースはメッツからFAとなったスター遊撃手、ハビアー・バイエズと6年1億4000万ドルで契約合意に達したようだ。「デトロイト・フリー・プレス」のエバン・ペトゾルド記者はオプトアウト(契約破棄)の権利が含まれていることを報じている。大物遊撃手の獲得に動くことが確実視されていたタイガースだが、3億ドル規模の超大型契約が必要となるカルロス・コレアではなく、バイエズを手に入れた。

     現在28歳のバイエズは、今季カブスで91試合、メッツで47試合、合計138試合に出場して打率.265、31本塁打、87打点、18盗塁、OPS.813を記録。28四球に対してリーグ最多の184三振を喫したように、粗いアプローチには依然として改善の兆しが見えないものの、OPS.599に終わった昨季の大不振を脱した。メッツの遊撃には大親友のフランシスコ・リンドーアがいるため、メッツ移籍後は二塁を守っていたが、新天地タイガースでは再び遊撃を守ることになる。

     若手の着実な成長もあり、再建モードから徐々に勝負モードへ移行しつつあるタイガースは今オフ、トレードでタッカー・バーンハート、FAでエドゥアルド・ロドリゲスを獲得するなど積極的な補強を展開。さらなる先発投手補強と並行して遊撃手補強を目指し、AJ・ヒンチ監督との関係性からコレア獲得の最有力候補に挙げられることも多かったが、アル・アビラGMは1人の選手に3億ドル規模の超大型契約を与えることを回避するという選択をした。

     今オフのFA市場における「遊撃手ビッグ5」のうち、マーカス・セミエンとコリー・シーガーはすでにレンジャーズと合意して「総額5億ドルの二遊間」を形成することが決まっており、市場から消えるのはバイエズが3人目。残りはコレアとトレバー・ストーリーの2人だけとなり、アストロズ、ヤンキース、エンゼルスなど遊撃手の補強を必要としているチームの動向が注目される。

  • ロックアウト前の「駆け込み」目立つ移籍市場 日本時間30日のまとめ

    2021.11.30 14:00 Tuesday

     現行の労使協定が現地時間12月1日23時59分(日本時間12月2日13時59分)をもって失効し、ロックアウト突入が濃厚となっているため、今オフの移籍市場ではロックアウト前の「駆け込み」のトレードやFA契約が目立っている。日本時間11月30日もマックス・シャーザー、コリー・シーガー、ロビー・レイといった大物FA選手が移籍先を決めるなど、移籍市場には大きな動きがあった。ここでは日本時間11月30日に報じられた主な移籍情報を整理していく。

    メッツがシャーザーと3年契約で合意

     メッツはドジャースからFAとなった先発右腕マックス・シャーザーと3年1億3000万ドルで合意した。年平均4333万ドルは史上最高額であり、総額1億ドル以上の契約を結んだ選手としては史上最年長(37歳)となった。

    レンジャーズがシーガーと10年契約で合意

     レンジャーズはドジャースからFAとなった強打の遊撃手、コリー・シーガーと10年3億2500万ドルで合意した。総額3億2500万ドルは史上6位タイの超大型契約である。前日のマーカス・セミエンに続く大型補強となった。

    マリナーズがレイと5年契約で合意

     マリナーズはブルージェイズからFAとなった先発左腕ロビー・レイと5年1億1500万ドルで合意した。昨季は大不振に陥ったが、今季はア・リーグのサイ・ヤング賞を受賞する大活躍を見せ、大型契約を手に入れた。

    マーリンズがストーリングスを獲得

     マーリンズは右腕ザック・トンプソン、マイナー右腕カイル・ニコラス、マイナー外野手コナー・スコットの3選手とのトレードでパイレーツから今季のゴールドグラブ賞捕手、ジェイコブ・ストーリングスを獲得した。

    レイズがレイリーと2年契約で合意

     レイズはアストロズからFAとなった救援左腕ブルックス・レイリーと2年1000万ドル+オプション1年で合意した。韓国球界から復帰後、アストロズのブルペンを2年間支えたサウスポーがレイズに加わることになった。

    ブレーブスがイエーツと2年契約で合意

     ブレーブスはブルージェイズからFAとなった救援右腕カービー・イエーツと2年825万ドル+オプション1年で合意した。トミー・ジョン手術で来季途中まで投げられないため、来季の年俸は100万ドルと格安に設定されている。

    ドジャースがハドソンと1年契約で合意間近

     ドジャースはパドレスからFAとなった救援右腕ダニエル・ハドソンと1年700万ドル前後で合意間近となっているようだ。今季はナショナルズで好投していたハドソンだが、パドレス移籍後は調子を落とし、期待外れに終わった。

    ジャイアンツがカッブと2年契約で合意間近

     ジャイアンツはエンゼルスからFAとなった先発右腕アレックス・カッブと2年2000万ドル前後で合意間近となっているようだ。以前からジャイアンツが獲得に向けて積極的に交渉を進めていることが報じられていた。

  • ブレーブス・オズーナに20試合出場停止処分 来季は開幕から出場可

    2021.11.30 10:30 Tuesday

     日本時間11月30日、メジャーリーグ機構はDV規定に違反したマーセル・オズーナ(ブレーブス)に対して20試合の出場停止処分を科したことを発表した。ただし、オズーナは日本時間9月11日に制限リスト入りしたあと、レギュラーシーズン終了までに20試合分の出場停止を消化しており、今回の処分は来季には影響を与えず、来季は開幕戦から出場可能となる。ブレーブスはロナルド・アクーニャJr.が来季の開幕に間に合わない可能性があり、2020年二冠王のオズーナは心強い戦力となりそうだ。

     ロブ・マンフレッド・コミッショナーは「マーセル・オズーナがメジャーリーグ機構のDV規定に違反したという疑惑について、我々は調査を完了した。入手可能な証拠から総合的に判断した結果、オズーナはDV規定に違反しており、出場停止処分を科すのが適切であるとの結論に至った」と今回の経緯を説明。オズーナは5月末にアトランタ地域の自宅でのDV疑惑によって逮捕され、当初は妻の首を絞めたことによる重罪の加重暴行で起訴されていたが、この重罪は7月に取り下げられていた。

     ブレーブスは「いかなる家庭内暴力も容認できるものではなく、コミッショナー事務局の決定を全面的に支持する。マーセルが自身の行動について全責任を負い、今回の状況から学び、成長するために必要な措置を取っていることを知り、勇気づけられた」との声明を発表。オズーナは200時間の社会奉仕活動を行うことや違法薬物の使用を控えること、妻との接触を避けることを命じられており、アンガーマネジメントなどのプログラムにも参加しているという。オズーナがすべての条件をクリアすれば、軽犯罪の罪も取り下げられるようだ。

     オズーナは短縮シーズンの2020年に本塁打王と打点王の二冠を獲得する活躍を見せ、ブレーブスと4年6500万ドルで再契約。しかし、今季は48試合で打率.213、7本塁打、26打点、OPS.645と不振を極め、5月下旬に左手中指と薬指の骨折で戦列を離れた。ブレーブスはシーズン途中に加入してワールドシリーズ制覇に貢献した4人の外野手のうち、ジョク・ピーダーソン、ホルヘ・ソレアー、エディ・ロサリオの3人がFAとなっており、得点力を維持するうえでオズーナの復活は必要不可欠だ。

  • 大谷翔平がエドガー・マルティネス賞を受賞 今季のベストDHに選出

    2021.11.30 10:00 Tuesday

     日本時間11月30日、今季のエドガー・マルティネス賞(最優秀指名打者)の受賞者が発表され、大谷翔平(エンゼルス)が選出された。同賞はア・リーグに指名打者制が導入された1973年から表彰がスタートし、「史上最高の指名打者」と呼ばれるエドガー・マルティネスの功績をたたえて2004年に改称。エンゼルスの選手が受賞するのは今回が初めてである。投票は各球団の番記者やブロードキャスターなどによって行われ、次点はJ・D・マルティネス(レッドソックス)だった。

     大谷はメジャー4年目の今季、打者として155試合に出場し、打率.257、26二塁打、8三塁打、46本塁打、100打点、103得点、26盗塁、96四球、189三振、出塁率.372、長打率.592、OPS.965を記録。指名打者としての出場は126試合で、代打での出場が9試合、登板時の投打同時出場が20試合あった。同一シーズンに45本塁打、25盗塁、5三塁打を記録するのはメジャー史上初の快挙であり、MVPとエドガー・マルティネス賞の同時受賞も史上初めてとなった。

     大谷はシルバースラッガー賞の指名打者部門に選出されただけでなく、「オールMLB」でも指名打者部門でファーストチームに選出。指名打者として受賞できる3つのアウォードを独占し、文句なしの「今季のベストDH」となった。リーグMVPに満票で選ばれたほか、選手間投票による年間最優秀選手、「ベースボール・アメリカ」「ベースボール・ダイジェスト」「スポーティング・ニュース」の各媒体が選出する年間最優秀選手も受賞。さらに、ロブ・マンフレッドのコミッショナー就任後初めてとなる「コミッショナー特別表彰」も与えられた。

     個人の賞をほぼ総なめにした今季の大谷。次はポストシーズンでの活躍を見たいところだが、エンゼルスは2014年以来のポストシーズン進出に向けてノア・シンダーガードらを獲得した。しかし、アストロズは依然として強力であり、マリナーズやレンジャーズも大型補強を展開中。メジャー屈指の激戦区となりつつあるア・リーグ西部地区を勝ち抜くためには、大谷以外の選手の奮起はもちろん、大谷が今季の活躍を継続することも必要となりそうだ。

  • マリナーズ サイ・ヤング賞左腕・レイと5年1億1500万ドルで合意

    2021.11.30 09:30 Tuesday

     再建期を終えて本格的に勝負モードに突入しようとしているマリナーズが大型補強を実現させた。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、マリナーズはブルージェイズからFAとなった先発左腕ロビー・レイと5年1億1500万ドルで契約合意。全球団に対するトレード拒否権のほか、3年目のシーズン終了後にオプトアウト(契約破棄)できる権利も盛り込まれているようだ。パドレスからトレードで獲得したアダム・フレイジャーに加えて今季サイ・ヤング賞に輝いたレイの獲得にも成功し、マリナーズは着実に戦力をアップさせている。

     現在30歳のレイは、今季ブルージェイズで32試合に先発してリーグ最多の193回1/3を投げ、13勝7敗、防御率2.84、248奪三振の好成績をマーク。最優秀防御率と最多奪三振の二冠を獲得し、サイ・ヤング賞も受賞した。ダイヤモンドバックスとブルージェイズでプレーした2020年は防御率6.62という大乱調だったが、サイ・ヤング賞を受賞した投手の前年の防御率としては歴代ワーストの数字である。

     マリナーズの先発ローテーションからは年俸1300万ドルの選手オプションを破棄してFAとなった菊池雄星が抜けたが、菊池がサイ・ヤング賞左腕のレイに代わったと考えれば大幅な戦力アップと言えるだろう。現時点ではレイ、マルコ・ゴンザレス、クリス・フレクセン、ローガン・ギルバート、ジャスタス・シェフィールド、ジャスティン・ダンといった顔ぶれの先発ローテーションとなるが、マリナーズがさらなる先発投手補強に動く可能性も残されている。

     問題はレイの今季の大ブレイクがホンモノなのかという点だろう。今季は自己ベストの与四球率2.42をマークしたものの、2014年のメジャーデビューから昨季まで制球面に課題を抱えてきた投手であり、今季を除けば2017年の15勝5敗、防御率2.89、218奪三振という成績が目立つくらい。ただし、この年は規定投球回ギリギリの162イニングしか投げていない。今季の大ブレイクがホンモノであれば、5年1億1500万ドルという契約はバーゲンになる可能性もあるが、果たして。

  • セミエン獲得のレンジャーズ シーガーと10年3億2500万ドルで合意

    2021.11.30 09:00 Tuesday

     潤沢な補強資金を武器にマーカス・セミエン、コール・カルフーン、ジョン・グレイと契約合意したばかりのレンジャーズが連日の大型補強を実現させた。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、レンジャーズはドジャースからFAとなった強打の遊撃手、コリー・シーガーと10年3億2500万ドルという超大型契約で合意。二塁手メジャー新記録の45本塁打を放ったセミエン(7年1億7500万ドル)と合わせて「総額5億ドルの二遊間」が誕生することになった。

     現在27歳のシーガーは、今季ドジャースで95試合に出場して打率.306、16本塁打、57打点、OPS.915を記録。2016年に新人王を受賞し、オールスター・ゲーム選出2度(2016~17年)、シルバースラッガー賞2度(2016~17年)、ワールドシリーズMVP(2020年)といった輝かしい実績を誇るスター遊撃手であり、今オフのFA市場の大物遊撃手5人のなかでは「最高の打撃力を持つ」と評価されていた。ただし、140試合以上に出場したのは2016~17年の2シーズンのみであり、耐久性の面では不安を抱えている。

     レンジャーズのクリス・ウッドワード監督は、2016~18年にドジャースで三塁ベースコーチを務めており、シーガーが移籍先を決めるうえでウッドワード監督の存在が決め手となった可能性はある。また、新たにレンジャーズの打撃コーチに就任するティム・ハイヤーズもドジャース在籍経験のある人物だ(2016~17年にドジャースで打撃コーチ補佐)。

     セミエンとシーガーの加入により、レンジャーズの二遊間は完全に一新され、好守のアイザイア・カイナーファレファは2020年にゴールドグラブ賞を受賞したポジションである三塁に戻る可能性が高い。ただし、レンジャーズの三塁は有望株ジョシュ・ヤングの昇格が控えており、カイナーファレファは内野のユーティリティとして起用されるか、安価な遊撃手を欲するチームへトレードされることになるかもしれない。

  • FAの目玉・シャーザーはメッツへ デグロムとの最強二本柱が完成!

    2021.11.30 03:30 Tuesday

     メッツはドジャースからFAとなった先発右腕マックス・シャーザーと3年1億3000万ドルで契約合意に達した。年平均4333万ドルは史上最高額となり、全球団に対するトレード拒否権と2023年シーズン終了後にオプトアウト(契約破棄)できる権利が盛り込まれているという。最終的には再契約を目指すドジャースやエンゼルスとの争いになったとみられるが、「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者によると、メッツが3年契約を提示したことがシャーザー獲得の決め手となったようだ。

     現在37歳のシャーザーは、メジャー通算190勝、3020奪三振、サイ・ヤング賞3度の実績を誇り、将来のアメリカ野球殿堂入りを有力視されている球界屈指の先発右腕。ナショナルズとの7年契約のラストイヤーとなった今季は、7月末のトレードでドジャースへ移籍し、2球団合計で30試合に先発して179回1/3を投げ、15勝4敗、防御率2.46、236奪三振の好成績をマークした。主要タイトルは獲得できず、サイ・ヤング賞投票でも3位どまりだったが、通算8度目のオールスター・ゲーム選出。オールスター・ゲームの先発投手を務めたのは通算4度目だった。

     フランシスコ・リンドーアらを獲得しながらも77勝85敗と期待はずれのシーズンを過ごしたメッツは、ビリー・エプラーを新GMに迎え、ルイス・ロハスの後任となる新監督はまだ決まっていないものの、今オフの補強をスタート。日本時間11月27日にエドゥアルド・エスコバー、マーク・キャナ、スターリング・マーテイの3選手と契約合意に至り、さらにシャーザー獲得と大富豪のスティーブ・コーエン・オーナーの本気度がうかがえる大型補強を見せている。

     シャーザー獲得に成功したことで、メッツは絶対的エースのジェイコブ・デグロムとシャーザーによる「最強二本柱」が完成。穴のない万全の戦力とは言い難いものの、3選手の加入によって強化された打線、そしてデグロムとシャーザーのダブルエースは他球団にとって大きな脅威となりそうだ。

  • エンゼルスが「二刀流」のロレンゼンと契約合意 先発ローテ入りか

    2021.11.29 12:30 Monday

    「ファンサイディッド」のロバート・マレー記者によると、エンゼルスはレッズからFAとなった右腕マイケル・ロレンゼンと1年700万ドル前後の契約で合意に達したようだ。ロレンゼンはレッズ時代にリリーバーとして活躍しただけでなく、代打や外野手としても多くの試合に出場した二刀流選手。マレー記者は「エンゼルスの先発ローテーションに加わるだろう」と記しているが、ジョー・マドン監督が新たに加わった二刀流選手をどのように起用していくか注目が集まりそうだ。

     現在29歳のロレンゼンは、今季レッズで27試合に登板して29イニングを投げ、1勝2敗4セーブ、11ホールド、防御率5.59、21奪三振を記録。ブルペンが崩壊したレッズ投手陣のなかで、セットアッパーやクローザーを任された時期もあったが、5点台の防御率が示すように安定したピッチングとは言い難い出来に終わった。そもそも今季は先発ローテーション入りの可能性が取り沙汰されていたものの、右肩痛により開幕から長期離脱。後半戦から戦列復帰したが、7月後半にも右ハムストリング痛で10日ほど戦列を離れた。

     キャリアハイのシーズンは2019年で、この年は73試合に登板して83回1/3を投げ、1勝4敗7セーブ、21ホールド、防御率2.92、85奪三振の好成績をマーク。中堅手として6試合にスタメン出場するなど、野手(もしくは打者)としての出場も多く、100試合で打率.208、1本塁打、OPS.596を記録した。2018年には打率.290、4本塁打、OPS1.043という素晴らしい打撃成績を残したこともある。

     もしエンゼルスのペイロールが今季と同レベル(1億8000万ドル前後)の場合、補強資金はあと2000万ドル弱しか残っておらず、守護神ライセル・イグレシアスと再契約し、中継ぎ投手を数人補充する程度でオフシーズン終了となる可能性もある。来季のエンゼルスの開幕ローテーションは大谷翔平、ノア・シンダーガード、パトリック・サンドバル、ホゼ・スアレス、ロレンゼン、ハイメ・バリア(もしくはグリフィン・キャニング)という顔ぶれになるかもしれない。

  • レンジャーズが積極補強 セミエンに続いてグレイ、カルフーンも獲得

    2021.11.29 12:00 Monday

    「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、レンジャーズはロッキーズからFAとなった先発右腕ジョン・グレイと4年5600万ドルで契約合意に達したようだ。グレイについてはロッキーズも再契約を目指していたが、総額3500万~4000万ドルの3~4年契約をオファーしていたことが報じられており、レンジャーズが大幅に上回った形となる。また、ダイヤモンドバックスからFAとなった元エンゼルスの外野手、コール・カルフーンと1年520万ドル+オプション1年で合意したことも明らかになっている。

     セミエンと7年1億7500万ドルの大型契約で合意したことが報じられているレンジャーズだが、1億ドル超とも言われる補強資金を武器に、さらなる補強に動いた。現在30歳のグレイは、メジャー2年目の2016年から4年連続で2ケタ勝利をマークした先発右腕。今季は29試合に先発して149イニングを投げ、8勝12敗、防御率4.59をマークした。通算防御率は4.59と平凡だが、「打者天国」と呼ばれるクアーズ・フィールドを本拠地としていたため、球場補正を考慮した「ERA+」ではメジャー平均を上回る数字を残している。

     現在34歳のカルフーンは、2012年にメジャーデビューし、2019年まで8年間エンゼルスでプレー。ダイヤモンドバックス移籍1年目の昨季は54試合で16本塁打を放ち、キャリアハイのOPS.864をマークしたが、今季は51試合で打率.235、5本塁打、17打点、OPS.670と大きく成績を落とした。健康であれば攻守両面で堅実な働きを期待できる選手であり、新天地での復活が期待される。

     今後のさらなる補強次第ではあるものの、グレイは若手主体の先発投手陣のなかでローテーションの柱としての役割を担うことになる。また、レンジャーズの外野陣は正中堅手アドリス・ガルシア以外は流動的な布陣となっており、カルフーンは右打者とのプラトーンになる可能性はあるものの、右翼のレギュラー格として起用されることになりそうだ。

  • 右腕・ゴーズマンがブルージェイズへ 5年1億1000万ドルで合意

    2021.11.29 11:00 Monday

    「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、ブルージェイズはジャイアンツからFAとなっていた先発右腕ケビン・ゴーズマンと5年1億1000万ドルで契約合意に達したようだ。ジャイアンツが再契約を目指し、メッツやマリナーズ、エンゼルスも争奪戦に加わっていることが報じられていたが、最終的に争奪戦を制したのはブルージェイズだった。「MLBトレード・ルーマーズ」では6年1億3800万ドルでのジャイアンツ残留が予想されていたが、それを下回る契約規模での決着となった。

     現在30歳のゴーズマンは、2012年ドラフト1巡目(全体4位)指名でオリオールズに入団し、メジャー5年目の2017年に自身初の2ケタ勝利となる11勝をマーク。しかし、その後は伸び悩みが続き、2018年7月にブレーブスへトレードされ、2019年に8月にはウエーバーでレッズへ移籍した。2020年のジャイアンツ入団を機に本格開花の兆しを見せるようになり、スプリッターを武器に2020年は59回2/3を投げて防御率3.62、79奪三振を記録。そして、クオリファイング・オファーを受諾してジャイアンツに残留した今季は33試合に先発して192イニングを投げ、14勝6敗、防御率2.81、227奪三振という自己最高の成績を残した。

     特にシーズン前半は5月に月間MVPを受賞するなど好調で、18先発で9勝3敗、防御率1.73の好成績をマークし、オールスター・ゲーム初選出。後半戦は15先発で5勝3敗、防御率4.42と失速したものの、シーズン終了後には「オールMLB」の先発投手部門でセカンドチームに選出された。

     ブルージェイズは今季サイ・ヤング賞に輝いたロビー・レイがFAとなっているものの、ゴーズマン、柳賢振(リュ・ヒョンジン)、ホゼ・ベリオスが強力な先発三本柱を形成。ここにアレック・マノア、ネイト・ピアソンという両若手右腕の成長が加われば、球界有数の先発ローテーションを形成することができそうだ。

  • ブルージェイズがガルシアと合意 2年1100万ドル+オプション1年

    2021.11.29 10:00 Monday

     ブルージェイズはアストロズからFAとなったリリーフ右腕、イミー・ガルシアと2年1100万ドル+球団オプション1年で合意したようだ。身体検査終了後、契約が正式発表される見込みとなっている。サインボーナス100万ドル、来季の年俸400万ドル、2023年の年俸500万ドル、2024年の球団オプションは年俸500万ドル(バイアウト100万ドル)という契約内容。登板数や投球イニング数に応じた出来高も設けられている。なお、契約合意の第一報は、元メジャーリーガーのカルロス・バイエガのインスタグラムで伝えられた。

     現在31歳のガルシアは、今季マーリンズで39試合、アストロズで23試合、合計62試合に登板して57回2/3を投げ、4勝9敗15セーブ、4ホールド、防御率4.21、60奪三振を記録。マーリンズではクローザーとしてまずまずの働き(防御率3.47)を見せていたが、アストロズ移籍後は防御率5.48と安定感を欠き、ポストシーズンでも10試合に登板して防御率7.00に終わった。

     今季のブルージェイズはワイルドカード獲得にあと1勝届かず、ブルペンが明確な補強ポイントとなっていた。ジョーダン・ロマノが頼れるクローザーに成長したものの、7回や8回を担うセットアッパーは人材不足。平均96マイルの球速を持ち、速球のスピンレートもメジャー全体で上位につけるガルシアは、その速球を武器にセットアッパー候補の1人となりそうだ。

     なお、今オフのブルージェイズはロビー・レイ、マーカス・セミエンという投打の主力がFAとなり、セミエンは7年契約でレンジャーズと合意したことが報じられている。サイ・ヤング賞に輝いたレイとの再契約を目指して交渉を続けているが、ブルペンのさらなる補強と並行して、セミエンに代わる二塁手、そしてレイ流出の場合にはレイに代わる先発投手の獲得も必要となる。ケビン・ゴーズマンの獲得を狙っているとの情報もあり、今後も移籍市場で活発に動いていくことになるだろう。

  • マーリンズが強打の外野手を獲得 ガルシアと4年5300万ドルで合意

    2021.11.29 09:00 Monday

     打線の強化を目指すマーリンズは、ブリュワーズからFAとなっていたアビサイル・ガルシアと4年5300万ドルで合意したようだ。キャリアハイの29本塁打、86打点をマークしたガルシアは、ブリュワーズとの年俸1200万ドルの相互オプションを拒否してFAに。打撃面のみならず、走塁面や強肩を生かした守備面でも好成績を残し、4年契約を手に入れた。新天地では本職の右翼手としての起用が濃厚だが、中堅手としての出場経験もあるため、チーム状況次第では中堅手としての出場が増える可能性もありそうだ。

     現在30歳のガルシアは、今季ブリュワーズで135試合に出場して打率.262、29本塁打、86打点、8盗塁、OPS.820を記録。打率やOPSはホワイトソックス時代の2017年(打率.330、OPS.886)に及ばなかったものの、本塁打数はキャリアハイを大幅に更新し、打点も自己最多の数字だった。何より、全体的に低調だったブリュワーズ打線のなかで、ポイントゲッターとして1年間チームを牽引した功績は非常に大きい。

     マーリンズは今季途中にコリー・ディッカーソンをブルージェイズ、スターリング・マーテイをアスレチックス、アダム・デュバルをブレーブスへ放出。レギュラー3人が1人もいなくなり、9月には左翼ルイス・ブリンソン(27歳)、中堅ブライアン・デラクルーズ(24歳)、右翼ヘスス・サンチェス(23歳)という布陣がメインとなった。各選手ともまずまずの活躍を見せたものの、キム・アングGMとデレク・ジーターCEOは打線の強化を今オフの課題に挙げており、まずはガルシアとの契約合意に至った。

     なお、マーリンズはレッズからオプトアウト(契約破棄)でFAとなったニック・カステヤーノスにも興味を示していることが報じられている。FA市場の人気物件であるカステヤーノスの争奪戦を制すことができる保証はないが、ガルシアに加えてカステヤーノスも獲得することができれば、外野の攻撃力は一気にグレードアップすることになりそうだ。

  • レイズがクルーバーと1年契約 800万ドル+出来高で最大1300万ドル

    2021.11.29 08:40 Monday

     シェーン・マクラナハン、ドリュー・ラスムッセン、ルイス・パティーニョ、シェーン・バズといった若手先発投手が台頭しているレイズは今オフ、経験豊富なベテラン投手の獲得を目指していたが、ヤンキースからFAとなったコリー・クルーバーと1年契約で合意したようだ。年俸は800万ドルと報じられており、出来高の条件をクリアした場合、最大1300万ドルになるという。なお、レイズはジョーダン・ループロウを放出して40人枠が1枠空いているため、他の選手をロースターから外すことなくクルーバーを獲得できる。

     現在35歳のクルーバーは、今季ヤンキースで16試合に先発して80イニングを投げ、ノーヒッターを含む5勝3敗、防御率3.83、82奪三振を記録。インディアンスからFAとなり、ヤンキースと1年1100万ドルで契約して復活を目指したシーズンだったが、3年連続の故障離脱となり、完全復活を遂げることはできなかった。インディアンス時代にはシーズン18勝以上を4度マークし、最多勝2度、最優秀防御率1度、オールスター・ゲーム選出3度、サイ・ヤング賞2度といった輝かしい実績を残している。

     レイズがクルーバー獲得を狙ったのは今回が初めてではない。レイズは昨オフ、チャーリー・モートンのオプション行使を見送り、ブレイク・スネルをトレードで放出したため、先発投手の補強が必要となり、クルーバー獲得を目指していた。しかし、クルーバーは1年1100万ドルでヤンキースと契約することを選択。レイズは2年連続のラブコールでクルーバー獲得を実現させた。

     レイズはエース右腕のタイラー・グラスノウがトミー・ジョン手術により来季はほとんど投げられない可能性が高いため、24歳のマクラナハン、26歳のラスムッセン、22歳のパティーニョとバズらが先発ローテーションを形成することになる。こうした若手投手のメンター役としてもクルーバーの存在は貴重だ。戦力面では今季23試合に先発したマイケル・ワカ(レッドソックスと1年700万ドルで契約)の穴を埋めることが期待される。

  • バクストンが7年1億ドルで契約延長 MVP投票10位以内でボーナス

    2021.11.29 08:20 Monday

     ツインズがバイロン・バクストンと7年1億ドルの契約延長に合意したことが明らかになった。1億ドルの内訳は、サインボーナス100万ドル、来季の年俸900万ドル、2023~28年の6年間の年俸が各1500万ドルで、全球団に対するトレード拒否権が盛り込まれているという。また、MVP投票で10位以内にランクインすると、順位に応じてボーナスが発生する。契約延長が実現しなかった場合、トレード要員になるとみられていたバクストンだが、ツインズはバクストンのポテンシャルに賭け、7年1億ドルまで条件を引き上げた。

     現在27歳のバクストンは、シーズン中から契約延長について交渉中との噂があり、7年8000万ドル程度のオファーを拒否していたことなどが報じられた。ツインズはオファーを7年1億ドルまで引き上げることによりバクストンとの契約延長を実現。故障が多く、球界有数のポテンシャルをなかなかフルに開花させることができていないバクストンだが、近年は出場さえすれば好成績を残すようになっており、ツインズはバクストンのポテンシャルに賭けることを選択したようだ。

     今季のバクストンは61試合に出場して打率.306、19本塁打、32打点、9盗塁、OPS1.005を記録。4月に18試合で打率.426、8本塁打、14打点、3盗塁、OPS1.363という大活躍を見せ、自身初の月間MVPに輝いたものの、右股関節を痛めて1ヶ月半ほど離脱し、戦列復帰直後に左手を骨折して今度は2ヶ月の離脱を強いられた。9月5日以降の26試合では打率.314、9本塁打、13打点、4盗塁、OPS1.061の好成績を残してシーズンを終えている。

     メジャー7年間で唯一100試合以上(140試合)に出場した2017年にはゴールドグラブ賞とプラチナグラブ賞を受賞しているバクストン。故障さえなければオールスター級の活躍は間違いなしとみられており、MVP投票10位以内のボーナスを契約に盛り込んだのも、その自信の表れと言っていいだろう。MVP投票10位以内のボーナスは、1位800万ドル、2位700万ドル、3位600万ドル、4位500万ドル、5位400万ドル、6~10位300万ドルとなっている。

  • レンジャーズがセミエン獲得 7年1億7500万ドルの大型契約で合意

    2021.11.29 08:00 Monday

     現行の労使協定が失効する現地時間12月1日23時59分(日本時間12月2日13時59分)の「デッドライン」が迫るなか、移籍市場が大きく動き始めた。1億ドル超の補強資金を用意しているレンジャーズは、ブルージェイズからFAとなったマーカス・セミエンと7年1億7500万ドルという大型契約で合意。二塁手のメジャー新記録となるシーズン45本塁打を記録し、シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞をダブル受賞した強打の内野手が再建中のレンジャーズに加わることになった。

     現在31歳のセミエンは、今季ブルージェイズで全162試合に出場して打率.265、45本塁打、102打点、15盗塁、OPS.873の好成績をマーク。オールスター・ゲームに初選出されたほか、二塁手としてシルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞を受賞し、MVP投票では大谷翔平(エンゼルス)、同僚のブラディミール・ゲレーロJr.に次ぐ3位にランクインした。アスレチックス時代の2019年にもMVP投票で3位となっており、直近3年間で2度の「MVPファイナリスト」となっている。

     2020年シーズン終了後にFAとなり、1年1800万ドルでブルージェイズと契約。アスレチックスでプレーした6年間は遊撃以外のポジションの守備に就かなかったが、ブルージェイズの遊撃にはボー・ビシェットがいるため、今季は7年ぶりに二塁を守った。しかし、コンバートの影響を全く感じさせず、守備でも好プレーを連発し、ゴールドグラブ賞を受賞。遊撃から二塁へ移り、守備面の負担が軽くなったことが打撃にも好影響を与え、45本塁打の大活躍でシルバースラッガー賞も受賞した。

     レンジャーズの遊撃には好守のアイザイア・カイナーファレファがいるものの、二塁は守備に不安を抱えるニック・ソラックがレギュラー格であり、セミエンは新天地でも引き続き二塁を守ることが予想される。再建中で若手の多いチームだけに、チームリーダーとしての働きも期待されることになりそうだ。

  • スーパー2は2年116日以上 アストロズ・アルバレスは惜しくも対象外に

    2021.11.28 11:00 Sunday

    「MLBトレード・ルーマーズ」のティム・ディアークス記者によると、今オフの「スーパー2」の対象者がサービスタイム(メジャー登録日数)2年116日以上3年未満の選手に決定したようだ。通常、年俸調停権を得るのはサービスタイム3年以上の選手だが、サービスタイム2年以上3年未満の選手のうち、サービスタイムが上位22%の選手にも年俸調停権が与えられ、これを「スーパー2」と呼ぶ。よって、「スーパー2」の対象者は通常3年間の年俸調停期間を4年与えられることになる。

     今オフの「スーパー2」の対象者がサービスタイム2年116日以上3年未満に決定したことにより、たとえば2019年ア・リーグ新人王のヨーダン・アルバレス(アストロズ)はサービスタイムが2年113日のため、年俸調停権取得を来オフまで待たねばならなくなった。一方、今季23本塁打とブレイクしたルイス・ウリアス(ブリュワーズ)はサービスタイムが2年120日のため、「スーパー2」の対象者となり、今オフから年俸調停権を得る。

     メジャーリーグの現行の制度では、サービスタイム172日を1年と換算し、サービスタイムが3年以上の選手に年俸調停権が与えられ、サービスタイムが6年以上になるとFAとなる。プロスペクトのメジャーデビューを意図的に遅らせる球団が多いのは、「スーパー2」の対象やFAになるのを遅らせることが狙いである。また、年俸調停権取得前はメジャー最低保証年俸に近い水準のサラリーしか得られず、年俸が100万ドルを超えることすらめったにない。

    「スーパー2」の対象者はサービスタイム2年以上3年未満の選手のうち、サービスタイムが上位22%の選手と決まっているため、区切りの日数は毎年変動する。2009年以降では、2011年オフの「2年146日」が最も多く、2019年オフの「2年115日」が最も少ない。今オフの「2年116日」は2019年に次ぐ少なさとなった。なお、現在行われている労使交渉によって年俸調停の制度が変更される可能性があり、「スーパー2」が来オフ以降どのように扱われるかは不透明だ。

  • ストローマンがメッツに失望? 「メッツは僕を欲しがっていない」

    2021.11.28 09:30 Sunday

     メッツは日本時間11月27日にエドゥアルド・エスコバー、マーク・キャナ、スターリング・マーテイの3選手との契約合意が報じられ、野手の補強をほぼ完了したとみられている。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者によると、メッツのフロントオフィスは現在、先発投手の獲得に注力しているようだ。そんななか、メッツからFAとなった先発右腕マーカス・ストローマンは「僕はメッツに戻りたいと思っている。でも、彼らは他の投手を好んでいるんだ」とツイートし、波紋を呼んでいる。

     現在30歳のストローマンは新型コロナウイルスのパンデミックのなかで行われた2020年シーズンの出場を辞退したものの、今季は33試合に先発して179イニングを投げ、10勝13敗、防御率3.02、158奪三振を記録。勝ち星には恵まれなかったが、防御率はリーグ8位の好成績だった。ブルージェイズ時代の2017年にもリーグ4位の防御率3.09をマークした実績があり、200イニング前後と防御率3点台前半を計算できる好投手である。

     メッツは昨オフ、シーズン全休のストローマンに対してクオリファイング・オファーを提示し、ストローマンはそれを受諾して1年1890万ドルで残留。今オフ再びFAとなり、複数年の大型契約を目指している。「MLBトレード・ルーマーズ」のティム・ディアークス記者によると、ストローマンに興味を示しているチームのなかにメッツも含まれているが、メッツはマックス・シャーザーやケビン・ゴーズマンとの契約交渉を優先しているとの報道もあり、ストローマンのもとにメッツの熱意は届いていないようだ。

     ストローマンは「来年もメッツに戻りたいと思っている。僕はニューヨークで投げられることを証明した。他の投手はニューヨークのプレッシャーに負けてしまうことが多い。しかし、ある情報筋によると、(メッツの)フロントオフィスは市場に出ている他の投手を好んでいるようだ。最終的にどのチームへ行ったとしても、僕は活躍してみせるよ」とツイート。さらに、このツイートを引用し、「ある情報筋というのは僕のことだよ」と付け加えた。

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