English Español 韓国語
  • 見落とされた好打者・ウォーカーは殿堂入りに値するのか

    2017.11.24 16:36 Friday

     殿堂入り投票であまり話題に上らない名選手がいる。エクスポズ、ロッキーズなどで17シーズンにわたってプレイし、通算打率.313、383本塁打、OPS.965をマークした好打者、ラリー・ウォーカーだ。過去7度の投票では2012年に記録した得票率22.9%が最高。輝かしい実績と比較すると極めて寂しい得票率である。ウォーカーは殿堂入りに相応しい選手ではないのだろうか。

     まずはウォーカーの実績を整理してみよう。エクスポズで6シーズン、ロッキーズで10シーズン半、カージナルスで1シーズン半プレイし、通算1988試合に出場。2160安打、471二塁打、62三塁打、383本塁打、1311打点、230盗塁を積み重ね、通算打率.313、出塁率.400、長打率.565、OPS.965をマークした。自己最多の49本塁打を放って本塁打王に輝いた1997年にはMVPを受賞。この年から1999年までの3年間は毎年.363以上の高打率をマークし、1998年、1999年、2001年と3度の首位打者に輝いている。オールスター・ゲーム選出5度、ゴールドグラブ受賞7度、シルバースラッガー受賞3度。故障が多く、150試合以上に出場したシーズンが1度しかなかったため、積み上げ系のスタッツにはやや物足りなさが残るものの、殿堂入りの可能性を完全に否定されてしまうような数字ではない。

     メジャーリーグの歴史上、打率.300、出塁率.400、長打率.550、450二塁打、60三塁打、350本塁打、1250打点をすべてクリアした打者はウォーカーを含め6人しかいない。他の5人はスタン・ミュージアル、ベーブ・ルース、ジミー・フォックス、テッド・ウィリアムス、ルー・ゲーリッグという豪華な顔ぶれ。この5人はいずれも殿堂入り選手である。また、ウォーカーはBaseball-Reference版のWARで通算72.6を記録しているが、72.5以上の通算WARを記録している野手で殿堂入りを果たせていないのはウォーカーを含め5人しかいない。ウォーカーは最高得票率22.9%という数字が不思議なくらいの実績を残した選手なのだ。

     ウォーカーの殿堂入りの是非を問う際に必ず話題に上るのが「打者天国」と呼ばれるクアーズ・フィールドの存在である。ウォーカーはクアーズ・フィールドで通算打率.381、OPS1.172という驚異的な数字をマーク。これが通算成績を押し上げていることは否めない。しかし、アウェイでも通算打率.278をマークしている。この打率より低い通算打率で殿堂入りしている選手は何人もいるのだ。クアーズ・フィールドを本拠地としていたという理由だけでウォーカーの殿堂入りを否定してしまうのはあまりに安直すぎるだろう。ゴールドグラブを7度も受賞しているように、打撃だけの選手ではなかったことも見落としてはいけない。

     ウォーカーに与えられたチャンスはあと3回。各記者は最大10人に投票できるが、10人では足りないと言われるほどに殿堂入りに相応しい候補者が溢れており、ウォーカーの殿堂入りは難しいかもしれない。それでも、ウォーカーの実績が適切に得票率に反映されることを願うばかりである。

  • 前タイガース監督のオースマスがエンゼルスのフロント入り

    2017.11.24 15:40 Friday

     日本時間11月23日、エンゼルスは今季までタイガースの監督を務めたブラッド・オースマスがフロント入りすることを発表した。オースマスの肩書きがビリー・エプラーGMの特別アシスタントになることが併せて発表されている。

     現役時代のオースマスは捕手としてパドレス、アストロズ、タイガース、ドジャースの4球団でプレイ。タイガース時代の1999年にオールスター・ゲームに選出されたほか、ゴールドグラブ受賞3度を誇る名捕手であり、通算1971試合に出場して打率.251、80本塁打、607打点、102盗塁、OPS.669をマークした。2012年に行われた第3回ワールド・ベースボール・クラシックの予選ではイスラエル代表の監督を務め、2013年オフにタイガースの監督に就任。監督就任1年目となった2014年は90勝72敗でア・リーグ中部地区を制し、地区4連覇を達成したものの、その後は最下位→2位→最下位と不安定な戦いが続き、今年9月下旬に球団側から契約を更新する意思がないことを告げられた。

     再建期に突入したタイガースの監督にはロン・ガーデンハイアーが就任。オースマスはいくつかの球団で新監督の候補に挙げられていたが、最終的にはエンゼルスのフロントに入ることを決断した。GMの特別アシスタントというポジションは、エンゼルスでは2016年にバド・ブラックが務めており、ブラックはその年のオフにロッキーズの監督に就任。今季は新人投手が中心の先発ローテーションを上手く機能させてワイルドカードを獲得し、チームをポストシーズンへ導いた。オースマスにも再び監督就任のチャンスが訪れる可能性はある。

     エンゼルスは今オフ、二塁、三塁、ブルペンなどが補強ポイントとなっており、二塁のグレードアップのためにイアン・キンズラー(タイガース)の獲得に動いているという報道もある。キンズラーの獲得レースにおいてはタイガースでの4年間をともに過ごしたオースマスの存在が大きなアドバンテージとなるかもしれない。

  • メッツのリリーフ補強 筆頭候補は新監督の教え子か

    2017.11.24 12:53 Friday

     ブルペンが補強ポイントの一つとなっているメッツだが、早くも補強に向けての動きを見せ始めている。ニューヨーク・ポストのマイク・プーマによると、インディアンスからフリーエージェントとなったブライアン・ショウが獲得筆頭候補に挙がっているようだ。

     ショウは2012年オフにインディアンス、ダイヤモンドバックス、ヤンキースが絡んだ三角トレードでダイヤモンドバックスからインディアンスへ移籍。加入1年目の2013年から今季まで5年連続で70試合以上に登板し、2014年から4年連続で23ホールド以上をマークするなど、リーグを代表するセットアッパーとして確固たる地位を築くことに成功した。この5年間で投げた358回2/3はリリーバーとしてはメジャー全体で最多の数字。防御率3.11、FIP3.45と「量」だけでなく「質」の面でも結果を残しており、インディアンスが誇る強力ブルペンの一角を担ってきた。

     ショウがインディアンスに加入した2013年は今オフ、メッツの新監督に就任したミッキー・キャラウェイがインディアンスの投手コーチに就任した年でもあり、キャラウェイにとってショウは思い入れのある教え子の一人。メッツがブルペンの補強を必要としているなか、キャラウェイがショウを獲得筆頭候補と考えているのも決して不思議なことではない。故障者リスト入りの経験が1度もなく、メジャー有数のタフネスぶりを誇るショウは、故障者続出に苦しむメッツ投手陣を助ける存在として適任だろう。

     現在、メッツのブルペンにはクローザーとしてジューリス・ファミリア、セットアッパーとしてA.J.ラモスがおり、2年連続で73試合以上&防御率2点台のジェリー・ブレビンスらも控えている。ファミリアの復調次第という部分もあるが、ここにショウが加われば、インディアンスの強力ブルペンを築いたキャラウェイのもとで盤石のブルペンを形成することも不可能ではない。キャラウェイとショウが再び同じユニフォームに袖を通すことになるのか。今後の動向に注目だ。

  • マリナーズがジェイ獲得に向けて交渉中か

    2017.11.24 12:13 Friday

     アスレチックスとのトレードでライオン・ヒーリーを獲得し、大谷翔平の獲得にも積極的な姿勢を見せるなど、今オフもマリナーズのジェリー・ディポートGMは活発に動いている。ジャロッド・ダイソンがフリーエージェントとなり、補強が必要となっている外野手だが、MLB.comのマーク・フェインサンドによると、マリナーズはジョン・ジェイとの交渉を進めているようだ。

     ジェイは今季カブスに1年契約で加入。8月上旬まで打率3割をキープしたあと、一時的に調子を落としたが、9月に打率.321をマークし、最終的には141試合に出場して打率.296と上々の数字をマークした。完全なレギュラーとしての起用ではなかったため規定打席には届かなかったものの、打率.296はカージナルス時代の2014年に.303をマークして以来の好成績。昨季も.291をマークしており、通算打率.288を誇る安定した打撃技術には定評がある。今季はプラトーン起用が中心となったが、左投手に対しても85打数27安打で打率.318と好成績を残しており、左打者ながら左投手を苦にしないのは長所の一つである。

     キャリア通算ではセンターでの出場が最も多いが、今季はレフトで64試合(先発32試合)、センターで54試合(同43試合)、ライトで19試合(同11試合)に出場。肩の強さにやや不安を抱えるものの、今季は無失策でシーズンを終えるなど外野守備は堅実で、外野3ポジションを守ることができるのも魅力である。

     来季のマリナーズは現時点ではレフトにベン・ギャメル(25歳)、センターにギレルモ・エレディア(26歳)、ライトにミッチ・ハニガー(26歳)を置く布陣が有力視されているが、ダイソンの退団により控え外野手が不足。外野3ポジションを守ることができ、レギュラー級の実力を誇るジェイはうってつけの存在と言えるだろう。フリーエージェント市場のセンターではロレンゾ・ケインが最大の注目株となっているが、ジェイはそれに次ぐ存在。獲得に成功すればマリナーズにとって大きな戦力となりそうだ。

  • 今オフの「お買い得」候補は誰だ!?

    2017.11.24 11:30 Friday

     ロッキーズは今年1月下旬にグレッグ・ホランド、2月上旬にマーク・レイノルズと契約し、前者はセーブ王のタイトルを獲得、後者は30本塁打を放つなど、期待以上の活躍でチームのワイルドカード獲得に大きく貢献した。このような「お買い得」な契約を引き当てたチームはやはり強い。MLB公式サイトではリチャード・ジャスティスが今オフの「お買い得」候補として10選手をピックアップしている。

     「お買い得」候補の筆頭に挙げられたのがアンソニー・スウォーザック。今季はホワイトソックスとブリュワーズで計70試合に登板し、防御率2.33、奪三振率10.59の好成績をマークした。今季急成長を遂げたため、今季の好成績のわりに比較的安価で契約できるはず。ウェイド・デービス、ホランド、ブランドン・モロー、マイク・マイナーといったリリーバーたちが市場から消えたあと、彼らの獲得に失敗したチームが獲得に動くのではないだろうか。

     2位のトミー・ハンターも今季は61試合に登板して防御率2.61の好成績をマーク。一方、3位のクリス・ティルマンは今季1勝7敗、防御率7.84という悲惨な成績に終わったものの、2013年から4年連続2ケタ勝利の実績があり、復調が期待できる選手である。4位のレイノルズは今季マイナー契約から出発して最終的には6年ぶりのシーズン30本塁打。低コストである程度の本塁打数を期待できる貴重な存在だ。

     5位のホゼ・バティースタは実績に期待といったところか。6位のミゲル・ゴンザレスは今季ホワイトソックスとレンジャーズの2球団でプレイし、合計で8勝13敗、防御率4.62を記録。先発4~5番手としてある程度のイニングを稼いでくれるはずだ。7位のカーティス・グランダーソンは衰えを隠せなくなりつつあるものの、長打力と選球眼は健在。ジェイ・ブルースやカルロス・ゴンザレスを逃したチームが獲得に動くことになりそうだ。

     8位のハウィー・ケンドリックは今季フィリーズとナショナルズでプレイし、OPS.844の好成績。複数のポジションを守れるため、準レギュラーとして欲しいチームは多数あるに違いない。9位のブランドン・フィリップスは若手な野手の教育係として理想的な存在。攻守ともに一定水準以上の実力を維持しており、遅かれ早かれ所属先は見つかるはずだ。そして10位にはマイルズ・マイコラスがランクイン。巨人3年目となった今季は14勝8敗、防御率2.25という素晴らしい成績を残した。かつてのコルビー・ルイスのように日本球界を経て、メジャー復帰後に期待以上の活躍を見せる可能性もありそうだ。

     この10選手以外にも思わぬ「掘り出し物」が見つかる可能性はある。来季はどの選手が予想外の活躍を見せてくれるのか。今から来季が楽しみだ。

  • 「ブラック・フライデー」に大型トレードは実現するか?

    2017.11.24 11:02 Friday

     感謝祭の翌日にあたる「ブラック・フライデー」はアメリカの小売業界において最も売り上げを見込める日とされているが、メジャーリーグの世界でも大型トレードが成立してきた歴史がある。2014年オフにブルージェイズがジョシュ・ドナルドソンを獲得したトレードや、2003年にレッドソックスがカート・シリングを獲得したトレードがそれにあたる。MLB公式サイトではジム・デュケットが「ブラック・フライデー」に見てみたいトレードとして5つのトレード案を挙げている。

     まずはジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)のカージナルス移籍である。ジャイアンツとともにスタントン獲得に積極的な球団の一つとされているカージナルス。資金的に余裕があること、勝利モードの球団であること、交換要員となり得る有望株を多数抱えていることなどからスタントン獲得の本命と見る向きもある。デュケットは外野手のスティーブン・ピスコッティに若手右腕のルーク・ウィーバー、さらにジュニア・フェルナンデスら有望株をセットにすることでトレードをまとめることができるのではないかと提案している。

     2つ目はクリス・アーチャー(レイズ)のカブス移籍。ジェイク・アリエタがフリーエージェントとなり、エース級の先発投手を求めているカブスにとって3年連続230奪三振以上のアーチャーは理想的な存在と言える。デュケットは球団1位の有望株であるオスカー・デラクルスと同4位のアレックス・ラングを含めたパッケージで獲得可能と考えているようだ。

     3つ目はクリスチャン・イェリッチ(マーリンズ)のドジャース移籍。スタントン獲得レースに参戦しているとの噂があるドジャースだが、デュケットはイェリッチのほうがドジャースにフィットすると考えている。球団2位の有望株であるアレックス・ベルドゥーゴまたは同3位のヤディエル・アルバレスをパッケージの軸とし、そこに数名の有望株を加えれば獲得可能だとデュケットは提案している。

     4つ目はドナルドソンのエンゼルス移籍。三塁のグレードアップが必要なエンゼルスにとって、ドナルドソンは喉から手が出るくらいに欲しい存在だろう。ただし、ドナルドソン獲得のためには今年のドラフトで全体10位指名を受けたジョー・アデルを放出するのは不可避であると見られている。また、ブルージェイズに対してはドナルドソン放出で空いた三塁にトッド・フレイジャーを獲得することを勧めている。

     そして最後はマニー・マチャド(オリオールズ)のヤンキース移籍である。マチャドは来季終了後にフリーエージェントとなる予定であり、契約延長が不可能であれば今オフ中にトレードすべきだとデュケットは主張している。球界最高級の有望株であるグレイバー・トーレスをヤンキースが放出すれば、スター三塁手のマチャドを獲得することは不可能でないとデュケットは考えているようだ。

     デュケットが挙げたトレード案のなかに実現するものはあるのか。それともこれらのトレード案とは別の大型トレードが成立するのか。日本時間では11月25日にあたる「ブラック・フライデー」に注目だ。

  • マリナーズが大谷獲得に向けて本腰を入れる

    2017.11.23 22:12 Thursday

     今オフのFA市場で目玉である大谷翔平(北海道日本ハム)の動向は日が経つごとに注目度が増している。多くの球団が獲得を狙う中、これまで多くの日本人と縁があるマリナーズが「二刀流」の獲得に向けて本腰を入れることになった。

     マリナーズにはこれまでイチロー(マーリンズ)をはじめ、城島健司や佐々木主浩、そして岩隈久志といった多くの日本人選手が在籍してきた。ジェリー・ディポトGMは「我がチームに在籍した日本人選手達は誰もが活躍し、大きな力になってくれた。彼らは今でも称賛されている」と振り返っている。

     チームは大谷の二刀流を容認する姿勢もみせており、もし彼を獲得できた際には今季打点王に輝いたネルソン・クルーズに左翼を守らせるプランがあるという。近年は指名打者が主で守備にはあまり就かないが過去には左翼も守っていた経験もあり、オリオールズ時代の2014年には60試合で守っている。これが実現すれば大谷を投手として先発起用でき、指名打者としてもバットで活躍することができる。

     ディポトGMは「我々はこれまで日本人選手がプレーしやすい環境を整えてきた。日米文化の違いや適応方法も知っていることもあり大谷に対しても同様のことができる。私はこれまで二刀流選手をみたことがない。必ず彼ならチームの力になってくれると信じている」と獲得に自信をもっているようだ。マリナーズは同様に大谷獲得を狙っているヤンキースやレンジャーズなどと比べて金銭面で不利な部分もあるが、これまでの「実績」を大きな力にして日本のスター選手のハートをつかむ。


     関連ニュース


     関連動画

  • 殿堂入りの名二塁手が薬物使用者への投票回避を呼びかけ

    2017.11.22 18:37 Wednesday

     日本時間11月22日、殿堂入りの名二塁手であり、現在はアメリカ野球殿堂の副理事長を務めているジョー・モーガンが殿堂入りの投票権を持つ記者全員に対して薬物使用者または薬物使用疑惑のある者に投票しないように呼びかけるメールを送ったことが明らかになった。

     モーガンは「ビッグ・レッド・マシン」として恐れられた黄金期のレッズを支えた名二塁手であり、22年間にわたるキャリアで通算2649試合に出場して2517安打、打率.271、268本塁打、1133打点、689盗塁、OPS.819をマーク。1975年から2年連続でMVPに輝いたほか、5度のゴールドグラブ受賞、10度のオールスター・ゲーム選出という輝かしい実績を誇り、1990年に有資格初年度で殿堂入りを果たした(得票率81.8%)。そのモーガンが記者に送ったメールの中で「我々は薬物使用者が殿堂入りする日が決してやってこないことを望んでいる。彼らは不正を働いたんだ。薬物使用者は殿堂に入るべきではない」と主張したのだ。

     これは主にロジャー・クレメンスとバリー・ボンズの2人に対して向けられたメッセージであるとの見方が強い。両者とも抜群の実績を残しているものの、薬物を使用していたことが確実視されており、これまでの5度の投票では殿堂入りを果たすことができていない。しかし、前回の投票ではクレメンスが得票率54.1%、ボンズが同53.8%と初めて50%のラインを突破。50%超えは「殿堂入りに相応しい選手」として認められたことのサインであると言われており、両者は残り5度のチャンスのうちに殿堂入りを果たすことが有力視されている。今回のタイミングでモーガンが彼らへの投票回避を呼びかけたのは、クレメンスとボンズの殿堂入りが現実味を帯びつつあることに対する危機感の表れだろう。

     すでに殿堂入りしている選手全員が薬物を使用していなかったという保証はどこにもなく、今回のモーガンの呼びかけに対しては疑問を投げかける声も多い。クレメンス、ボンズ以外にも薬物使用者が多数いたなかで抜群の成績を残していたのだから殿堂入りに値する、という考え方も間違っていないはずだ。アメリカ野球殿堂の副理事長という立場にいるモーガンによる呼びかけだけに、かなりの影響力を持つものと見られるが、あくまでも最終的に判断するのは投票権を持つ記者自身。彼らがどのような判断を下し、どのような投票結果が出るのか。投票結果は日本時間1月25日に発表される予定となっている。


     関連ニュース

  • ホズマーがベストフィットするチームはどこだ!?

    2017.11.22 12:58 Wednesday

     今オフのフリーエージェント市場において最高の一塁手と目されているエリック・ホズマー。MLB公式サイトではマイク・ペトリエロが全30球団の一塁手事情を考慮しながら、ホズマーにフィットするチームをランキング形式で発表している。1位に輝いたのは…?

     まずはホズマーの獲得に動く可能性がゼロに等しい30位から25位。30位のカブスはアンソニー・リゾー、29位のダイヤモンドバックスはポール・ゴールドシュミット、28位のレッズはジョーイ・ボットー、27位のブレーブスはフレディ・フリーマン、26位のドジャースはコディ・ベリンジャー、25位のタイガースはミゲル・カブレラというスター一塁手を抱えている。この6球団がホズマー獲得レースに加わることはないだろう。

     次に「十分に優秀な一塁手がいる」と評価された24位から14位の11球団。24位のブリュワーズにはエリック・テームズ、23位のパドレスにはウィル・マイヤーズ、22位のナショナルズにはライアン・ジマーマン、21位のホワイトソックスにはホゼ・アブレイユ、20位のブルージェイズにはジャスティン・スモーク、19位のアストロズにはユリ・グリエル、18位のジャイアンツにはブランドン・ベルト、17位のツインズにはジョー・マウアー、16位のオリオールズにはクリス・デービス、15位のレンジャーズにはジョーイ・ギャロ、14位のマーリンズにはジャスティン・ボーアがいる。各球団の補強ポイントなどを考慮しても、この11球団がホズマー獲得に動くとは考えにくい。

     13位から10位には有望な若手一塁手を抱えている4球団が並んだ。13位のパイレーツにはジョシュ・ベル、12位のフィリーズにはリーズ・ホスキンス、11位のアスレチックスにはマット・オルソン、10位のヤンキースにはグレッグ・バードがいる。さらに、9位から5位の5球団は「ホズマー獲得により戦力アップが可能だが、獲得の可能性は低いチーム」となっており、9位にはライオン・ヒーリーを獲得したマリナーズ、8位には有望株のドミニク・スミスがいるメッツ、7位と6位にはホズマーよりも安価な選手を狙うであろうレイズとインディアンス、5位にはC.J.クロン、ジェフリー・マーテイ、ルイス・バルブエナらを抱えるエンゼルスがランクインしている。

     よって、ホズマー獲得の可能性があるのは以下の4球団に絞られる。4位と3位には「現時点での一塁手を他のポジションに移すことが可能なチーム」としてロッキーズとカージナルスがランクイン。ロッキーズはイアン・デズモンドを外野に、カージナルスはマット・カーペンターを二塁ないし三塁に移すことができ、実際にカージナルスがホズマー獲得に興味を持っているとの報道もある。2位はホズマー獲得レースの本命と言われるレッドソックス、そして1位に選ばれたのは元所属球団のロイヤルズとなっている。ロイヤルズにとってホズマーは打線の核としても、内野守備の要としても、チームリーダーとしても替えのきかない存在であり、ホズマーとの再契約に注力しているのもうなずける。

     フリーエージェント市場にはカルロス・サンタナ、ローガン・モリソン、ルーカス・デューダ、ヨンダー・アロンゾ、ミッチ・モアランドとホズマー以外にも人材が溢れており、ホズマー争奪戦が予想以上に盛り上がらない可能性もある。今季シルバースラッガー&ゴールドグラブをダブル受賞したリーグ屈指の一塁手はどのような決断を下すのだろうか。


     関連ニュース


     関連動画

  • ブルージェイズは再建せず 来季はポストシーズン復帰を目指す

    2017.11.22 12:25 Wednesday

     2015年から2年連続でア・リーグ優勝決定シリーズに進出していたブルージェイズにとって、76勝86敗でギリギリ地区最下位を回避した2017年は落胆のシーズンに他ならなかった。主軸打者のジョシュ・ドナルドソンに放出の噂が出るなか、ロス・アトキンスGMは来季再びポストシーズン争いに加わることが可能だと信じており、再建に乗り出すつもりはないようだ。

     「すでに良いチームが出来上がっており、そこに戦力をプラスしようとしているだけさ。このチームは間違いなく勝つことができる。それについて疑いの余地はないよ」とアトキンスは来季のポストシーズン争いに自信を見せる。ドナルドソン放出の噂は絶えないが、むしろアトキンスはドナルドソンが来季ポストシーズンに進出するためのキーマンになると考えている。「ジョシュ・ドナルドソンは球界における最も優れた選手の一人であり、これからもそうであり続けるだろう。彼がフィールドに立っていれば、我々には勝つチャンスがあるんだ」

     今季のブルージェイズは主力選手の故障に悩まされた。ドナルドソンは故障により38試合を欠場し、ラッセル・マーティンは42試合、トロイ・トゥロウィツキーは86試合、デボン・トラビスは102試合を欠場するなど、なかなかベストメンバーが揃わない状況。25選手が延べ31回にわたって故障者リスト入りし、欠場試合数は合計で1400試合を超えた。「打線が高齢化し、故障も増えた。故障を防ぐだけでなく、故障離脱に備えた準備も必要だ」とアトキンスは選手層を増強する必要性を感じている。

     ブルージェイズは今オフ、長年にわたってチームの主砲として活躍したホゼ・バティースタに別れを告げた。一方で、ジェイ・ブルースやロレンゾ・ケインの獲得に動いていることが報じられている。「我々にはチームをより良くする余地がある」とアトキンスも大型補強の可能性を否定していない。さらに、アトキンスは今季ブレイクを遂げたジャスティン・スモークに続くブレイク候補としてテオスカー・ヘルナンデス、ライアン・ボルッキらの名前を挙げている。

     エドウィン・エンカーナシオン(インディアンス)とバティースタがチームを去り、新たな時代に突入したことを感じさせるブルージェイズ。ドナルドソンら主力選手が故障なくシーズンを過ごし、補強による戦力アップと若手選手のブレイクが加われば、レッドソックスやヤンキースと地区優勝を争うことも不可能ではない。ア・リーグ東部地区の「戦国時代」はまだまだ続きそうだ。


     関連ニュース


     関連動画

  • 海外選手獲得ルール違反のブレーブスに厳罰 前GMは永久追放

    2017.11.22 11:48 Wednesday

     海外フリーエージェント選手の獲得に関してMLBの規則に違反していたとされるブレーブスに対する処分が日本時間11月22日に決定し、該当期間に契約した選手との契約無効化、ジョン・コッポレラ前GMの球界永久追放など厳しい処分が下された。

     ロブ・マンフレッド・コミッショナーはブレーブスのルール違反に関する調査結果について声明を発表。2015年10月に4年契約でGMに就任したコッポレラは、海外フリーエージェント選手との契約についての制限を回避するために制限内で契約したかのように装い、その後、別の形で該当選手や代理人に追加の金銭を受け渡していたとされている。本来であれば、契約金総額の上限を超過すれば罰金を支払ったうえで次の契約ピリオドにおいて契約金に制限が設けられることになっているが、コッポレラは2015年から2016年の契約ピリオドにおいて前述の不正を行うことによりこれを回避。2016年とから2017年の契約ピリオドでも契約金を制限されることなく、海外フリーエージェント選手と契約を結んでいた。さらに、ロバート・プアソンという有望選手の代理人と交渉し、2019年から2020年の契約ピリオドにおいてブレーブスと契約するように仕組んでいたという(禁止行為)。

     これに対する処分として、MLB機構はブレーブスが契約した13選手との契約無効化を決定。これらの選手はフリーエージェントとなり、他球団との契約交渉が可能になる。さらに、2019年から2020年の契約ピリオドにおいて契約金が1万ドルを超える契約を結ぶことを禁止され、2020年から2021年の契約ピリオドでは使用可能な契約金総額が50%削減されることになった。また、来年のドラフトでは3巡目の指名権を喪失。これらの不正を主導したとされるコッポレラは永久追放処分となり、国際スカウト部長を務めていたゴードン・ブラックリーにも1年間の停職処分が科されている。

     1991年から2005年まで14季連続地区優勝(ストライキでシーズン中断となった1994年を除く)を飾った名門球団による大スキャンダル。すでにジョン・ハート野球部門社長も辞任しており、アレックス・アンソポロスGMのもとで再出発を図ることが決定している。腐敗にまみれた名門球団は栄光を取り戻すことができるのだろうか。


     関連動画

  • ジャッジが左肩手術 春季キャンプには間に合う見込み

    2017.11.22 10:57 Wednesday

     日本時間11月22日、ヤンキースは今季のア・リーグ新人王に輝いたアーロン・ジャッジが日本時間11月21日に左肩の関節鏡視下手術を受けたことを発表した。来春のスプリング・トレーニング開始までには全快する見込みとなっている。

     ジャッジは手術を受けるためにロサンゼルスへ飛び、ニール・エラットラシェ医師による施術を受けた。今回の手術には遊離体の除去やクリーニングが含まれているとのこと。来季の活躍に備えて、身体のメンテナンスを行った格好だ。

     今季のジャッジは155試合に出場して打率.284、52本塁打、114打点、OPS1.049の大活躍。月間最優秀新人に4月、5月、6月、9月と4度も選出されたほか、6月と9月には月間MVPを受賞し、1987年にマーク・マグワイアがマークした49本塁打の新人本塁打記録を更新して満票でア・リーグ新人王に選出された。ア・リーグ最多得票でオールスター・ゲームにも選出され、オールスター・ゲーム前日のホームラン・ダービーでは圧巻のパフォーマンスで初出場初優勝。シルバースラッガー賞も受賞し、メジャーの歴史に残るルーキー・イヤーを過ごした。

     ア・リーグMVPの投票ではホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)に敗れたものの、それでも堂々の2位にランクイン。1975年のフレッド・リン、2001年のイチローに次ぐ史上3人目の「MVP&新人王ダブル受賞」はならなかったが、今季のメジャーリーグを盛り上げた主役の一人であったことは間違いないだろう。

     来季はジャッジにとって「2年目のジンクス」と戦う重要なシーズンとなる。大手データサイトのFanGraphsが公開している成績予測では打率.253、37本塁打、97打点、OPS.883という数字になっており、今季の活躍を再現するのは難しいと予想されているが、夏場の不振を脱して9月に大爆発を見せたジャッジだけに、予想を上回る活躍を見せる活躍も十分。規格外の大型スラッガーのさらなる活躍に期待したい。


     関連ニュース


     関連動画

  • ポスティング新制度が大筋合意 大谷のメジャー挑戦が始まる

    2017.11.22 10:36 Wednesday

     大谷翔平(北海道日本ハム)が今オフ、メジャーリーグへ移籍する準備がようやく整った。日本時間11月22日、MLB、NPB、MLB選手会の三者がポスティング・システムの新制度について合意に達したと現地メディアが報道。大谷は早ければ日本時間12月2日にもポスティング・システム利用の申請が可能となる。

     交渉期限を24時間延長し、日本時間11月22日午前10時が最終期限となっていたポスティング・システムの新制度交渉。今オフは昨年までの旧制度を維持し、来オフからの3年間は新制度を適用することが決定した。よって、今オフのメジャー移籍を目指す大谷や牧田和久(埼玉西武)のポスティングについては入札金額の上限は2000万ドルとなり、最高額で入札した全てのチームが該当選手と交渉可能になる。

     交渉の争点となっていたのはNPB球団が保有する「撤回権」だ。これは入札金額に納得いかなかった場合にNPB球団がポスティングを破棄できる権利だが、選手の望み通りにメジャー移籍が実現できない可能性があるため、MLB選手会は「撤回権」の破棄を求めていた。最終的にはNPB側が「撤回権」を破棄することで双方が歩み寄り、合意に至ったようだ。

     来オフから3年間にわたって適用される新制度では、選手の契約総額に応じてNPB球団が手にする移籍金が変動するシステムが採用されることになった。2500万ドルまでの部分は20%、2500万ドルを超えて5000万ドルまでの部分は17.5%、5000万ドルを超える部分は15%に相当する金額が移籍金となり、NPB球団に支払われることになっている。

     大谷のメジャー移籍に関して、ポスティング・システム以外の部分では今オフから適用されている新労使協定のルールに従うことになっており、25歳未満である大谷はマイナー契約しか結ぶことができない。300万ドルを超える契約金を用意できるレンジャーズ、ヤンキース、ツインズの3球団が金銭面でリードしていると見られるが、大谷は二刀流を全面的に受け入れてくれるチームを最優先に考えるはず。大谷のハートを射止めるのはどのチームなのか。いよいよ争奪戦が幕を開ける。


     関連ニュース

  • 2018年の殿堂入り候補者は33名 チッパーら5名が有力候補

    2017.11.21 18:48 Tuesday

     日本時間11月21日、2018年のアメリカ野球殿堂入り候補者33名が発表された。今回から殿堂入り投票の対象となったのはチッパー・ジョーンズ、ジム・トーメイ、オマー・ビスケルら19名。投票結果は日本時間1月25日にMLBネットワークとMLB.comでアナウンスされる予定となっている。

     今回から殿堂入り候補者となった19名のうち、初年度で殿堂入りする可能性があると言われているのがC.ジョーンズ、トーメイ、ビスケルの3名だ。歴代屈指のスイッチヒッターとしてブレーブス一筋で19シーズンにわたって活躍したC.ジョーンズは通算2726安打を放ち、打率.303、468本塁打、1623打点、OPS.930をマーク。オールスター・ゲームに8度選出され、自己最多の45本塁打を放った1999年にはナ・リーグMVPに輝いている。インディアンス、フィリーズなどで活躍したトーメイは40本塁打以上6回、30本塁打以上12回を誇る90年代後半~2000年代を代表するスラッガー。本塁打王のタイトルはフィリーズ時代の2003年に獲得しただけだったが、通算612本塁打は歴代8位の大記録である。21歳でメジャーデビューしてから45歳で現役を退くまで24シーズンにわたって遊撃を守り続けたビスケルはゴールドグラブ受賞11度を誇る歴代屈指の名手。通算2877安打、404盗塁を記録するなど、遊撃守備以外でも素晴らしい成績を残している。

     この3名に加えて有資格3年目となるトレバー・ホフマン、有資格2年目となるブラディミール・ゲレーロの2名も殿堂入りを有力視されている。史上初めて通算600セーブの大台を突破し、歴代2位の通算601セーブをマークしているホフマンは前回の投票で5票足りずに殿堂入りを逃した(得票率74.0%、殿堂入り基準は得票率75%)。走攻守すべてにおいて野性味あふれるプレイを見せ、通算2590安打、打率.318、449本塁打、1496打点、OPS.931をマークしたゲレーロは前回の投票で15票不足(得票率71.7%)。例年の傾向を考えると、前回の投票で得票率75%目前まで迫っているこの2名は、今回の投票で殿堂入りを果たす可能性が極めて高い。

     ほかにはサイ・ヤング賞を2度受賞したヨハン・サンタナ、49歳まで投げ続け通算269勝をマークしたジェイミー・モイヤー、ゴールドグラブ賞を10度受賞して通算434本塁打を放ったアンドリュー・ジョーンズらが初登場。ヤンキースの主力打者として活躍し、2009年のワールドシリーズでMVPに輝いた松井秀喜も日本人野手として初めて殿堂入り候補に名を連ねた。

     エドガー・マルティネス、ロジャー・クレメンス、バリー・ボンズらビッグネームも引き続き殿堂入り候補に名を連ねており、最大10名にしか投票できない投票者たちにとっては難しい選考となるはず。33名の候補者の中から新たなホール・オブ・フェイマーが何人生まれるのか。およそ2ヶ月後の結果発表が待ち遠しい。

     

    殿堂入り候補者33名
    バリー・ボンズ、クリス・カーペンター、ロジャー・クレメンス、ジョニー・デイモン、ブラディミール・ゲレーロ、リバン・ヘルナンデス、トレバー・ホフマン、オーランド・ハドソン、オーブリー・ハフ、ジェイソン・イズリングハウゼン、アンドリュー・ジョーンズ、チッパー・ジョーンズ、ジェフ・ケント、カルロス・リー、ブラッド・リッジ、エドガー・マルティネス、松井秀喜、フレッド・マグリフ、ケビン・ミルウッド、ジェイミー・モイヤー、マイク・ムシーナ、マニー・ラミレス、スコット・ローレン、ヨハン・サンタナ、カート・シリング、ゲーリー・シェフィールド、サミー・ソーサ、ジム・トーメイ、オマー・ビスケル、ビリー・ワグナー、ラリー・ウォーカー、ケリー・ウッド、カルロス・ザンブラーノ


     関連ニュース

  • ルール5ドラフトに向けて各球団が有望株をプロテクト

    2017.11.21 12:46 Tuesday

     日本時間11月21日、ルール5ドラフトに向けてのロースター変更期限を迎え、各球団がルール5ドラフトからプロテクトしたい有望株を40人枠に登録した。ルール5ドラフトはウィンター・ミーティング最終日の日本時間12月15日に行われる。

     ルール5ドラフトは各球団の40人枠外の選手を他球団が獲得できる、いわば飼い殺しを防ぐための制度である。18歳以下で入団した選手は5年以内、19歳以上で入団した選手は4年以内に40人枠に登録されなければルール5ドラフトの対象となり、他球団が指名可能となる。ただし、メジャーリーグ・フェイズで指名して獲得した選手は翌年のシーズンを通してアクティブ・ロースターに登録しておく必要があり、アクティブ・ロースターから外れる場合には元の所属球団へ返還される。

     今年のルール5ドラフトで指名対象となる選手のうち、MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで全体100位以内にランクインしているのはグレイバー・トーレス(ヤンキース:全体1位)、イロイ・ヒメネス(ホワイトソックス:同4位)、ブレント・ハニーウェル(レイズ:同11位)、オースティン・メドウズ(パイレーツ:同16位)、スティーブン・ゴンサルベス(ツインズ:同63位)、ジェイク・バウアーズ(レイズ:同72位)、タイラー・オニール(カージナルス:同86位)、ホルヘ・マテオ(アスレチックス:同97位)の8選手。この8選手は全員が40人枠に登録され、ルール5ドラフトからプロテクトされた。

     MLB公式サイトが発表している各球団のプロスペクト・ランキングTOP30にランクインしている選手のなかにもプロテクトされていない選手は多数おり、彼らがルール5ドラフトの目玉となるはずだ。現役選手ではオドゥベル・ヘレーラ(フィリーズ)、ジャスティン・ボーア(マーリンズ)、ダレン・オデイ(オリオールズ)らがルール5ドラフトによる移籍を経験しており、ルール5ドラフトでの移籍をきっかけに出場機会を得て才能を開花させる選手もいる。今回のルール5ドラフトから新たなスター選手が生まれる可能性も十分にありそうだ。

  • 本格化しつつあるスタントン争奪戦の行方は?

    2017.11.21 12:10 Tuesday

     ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)をめぐる争奪戦は初期段階を終え、本格化しつつある。すでにジャイアンツとカージナルスがマーリンズに対して正式なオファーを提示したことが報じられており、レッドソックスもこれに続くと見られている。また、ジャイアンツが提示したオファーの具体的な内容も明らかになっている。

     シリウスXMのクレイグ・ミッシュによると、マーリンズとジャイアンツはスタントンのトレードについて具体的な選手名を挙げてトレード交渉を行ったようだ。マーリンズはスタントンとディー・ゴードンを差し出し、ジャイアンツはその対価としてジョー・パニック、タイラー・ビーディ、クリス・ショウの3選手を準備。ゴードンは今季メジャー最多の60盗塁をマークした俊足巧打の二塁手であり、2020年まで総額3790万ドルの契約が残っている。ジャイアンツはゴードンに代わる二塁手としてパニックを差し出し、球団2位&3位のプロスペクトであるショウとビーディも合わせて放出する意思を示した。このオファーに対するマーリンズ側からの反応は現時点では明らかになっていない。

     一方、カージナルスからのオファーについては具体的な内容はいまだ不明である。カージナルスとのトレード交渉では交換要員の質よりもスタントンが持つトレード拒否権に注目が集まっており、MLBネットワークのジョン・ヘイマンはスタントンが西海岸の球団へのトレードを希望していることを報じている。ただし、カージナルス移籍以外の選択肢がなくなった場合に、スタントンがマーリンズ残留とカージナルス移籍のどちらを選択するのかは微妙なところである。また、カージナルスはスタントンのトレード交渉が不調に終わった場合、フリーエージェント市場に目を移してJ.D.マルティネスやエリック・ホズマーの獲得に動く可能性が高いと見られている。

     ジャイアンツ、カージナルス以外にもレッドソックス、ドジャースなど少なくとも8球団が参戦していると見られるスタントン争奪戦。今後、さらに争奪戦が激化していくことは間違いなく、当分の間はオフシーズンの話題の中心であり続けるだろう。


     関連ニュース


     関連動画

  • ブリュワーズがアリエタ、リンの獲得に興味

    2017.11.21 11:31 Tuesday

     今季、期待以上の躍進を遂げたブリュワーズは、来季の優勝争いのために先発投手の補強を目指している。先発1~2番手を任せられる実力者がターゲットとなっており、なかでも今季14勝のジェイク・アリエタと同11勝のランス・リンに興味を示していると伝えられている。

     ブリュワーズは今季29試合に先発して12勝6敗、防御率3.49、199奪三振というエース級の成績を残したジミー・ネルソンが右肩の手術により来季の開幕に間に合わないことが確定している。今季12勝のチェイス・アンダーソン、同17勝のザック・デイビーズで先発ローテーションの2枠は埋まっているが、現時点では残りの3枠をブレント・スーター、ブランドン・ウッドラフ、ジュニア・ゲラ、アーロン・ウィルカーソンといった面々で争わなくてはならない。彼らは決して悪い投手ではないものの、地区王者のカブスに対抗する先発ローテーションとしては物足りなさは否めず、先発投手の補強は急務となっている。

     そして、ブリュワーズには大型補強を可能にするだけの資金的余裕がある。トラビス・ショウ、ドミンゴ・サンタナ、オーランド・アルシア、エリック・テームズといった主力野手の年俸を安価に抑えることができているため、年俸総額を1億ドル前後まで増やすことを前提とすればおよそ3000万ドル以上の余裕があるのだ。これだけの余裕があれば、アリエタとリンの両獲りは難しくとも、どちらか一方を獲得することは十分に可能なはず。アリエタはカブスから、リンはカージナルスからフリーエージェントとなっており、同地区ライバルの主力投手を引き抜けるという点も戦力の差し引きを考えれば大きなプラスだ。

     また、ローテーション争いのダークホースとしてジョシュ・ヘイダーを挙げる声もある。今年6月にメジャーデビューを果たしたヘイダーは35試合(すべてリリーフ)に登板して防御率2.08、被打率.156、奪三振率12.84の好成績をマーク。マイナーでは通算127登板のうち95試合に先発しており、ヘイダーを先発に回すのも選択肢の一つとなるだろう。ただし、現時点ではブリュワーズはヘイダーの来季の起用法を明らかにしていない。


     関連ニュース


     関連動画

  • アフリカ初のメジャーリーガー・ンゴペがブルージェイズ移籍

    2017.11.21 11:00 Tuesday

     日本時間11月21日、パイレーツはルール5ドラフトからのプロテクトのためにトップ・プロスペクトのオースティン・メドウズら3選手を40人枠に登録した一方、アフリカ大陸出身者としては初のメジャーリーガーとなったギフト・ンゴペを金銭または後日指名選手との交換でブルージェイズへ放出した。

     ルール5ドラフトはウィンター・ミーティング最終日の日本時間12月15日に行われ、ルール5ドラフトに向けてのロースター整備の締め切りが日本時間11月21日午前10時となっていた。パイレーツはメドウズ、ルイス・エスコバー、ダリオ・アグラザルの3選手を40人枠に登録。この3選手はルール5ドラフトにおいて他球団が指名することはできない。この動きと同時に、パイレーツはンゴペをブルージェイズへ放出することを決断した。

     ンゴペは2008年9月にパイレーツと契約。9シーズンにわたるマイナー生活を経て今年4月に念願のメジャーデビューを果たし、アフリカ大陸出身者初のメジャーリーガーとなった。メジャー初打席でヒットを放ち、デビュー2戦目では三塁打1本を含む3打数3安打の活躍。しかし、6月初めにAAA級降格となり、その後はメジャーの舞台に戻ってくることはできなかった。

     「素晴らしいストーリーだよ」とニール・ハンティントンGMはンゴペについて語った。「(ンゴペが)メジャーの舞台に辿り着くまでは長い道のりだった。もし彼がもう一度メジャーの舞台に立ったとしても我々は驚かないだろう。彼の今後の活躍を祈っているよ」

     ンゴペは今季メジャーで28試合に出場し、打率.222、0本塁打、6打点、OPS.619を記録。AAA級でも77試合で打率.220、6本塁打、27打点、OPS.681という寂しい成績に終わっており、すでに27歳という年齢を考えても打撃力の劇的な向上は望めそうにない。しかし、ンゴペの魅力はあくまでも守備力だ。メジャーでは二塁、三塁、遊撃の3ポジションを守って無失策で切り抜けており、最も多く守った二塁ではDRS、UZRともプラスの数値を記録。新天地では内野のユーティリティとしてメジャー昇格を目指すことになるだろう。


     関連動画

  • 復活を目指す岩隈 マイナー契約でマリナーズに残留か

    2017.11.21 10:32 Tuesday

     右肩の故障により今季はわずか6試合のみの登板に終わった岩隈久志。シーズン終了後に来季のオプションを破棄されてフリーエージェントとなったが、マリナーズから再契約のオファーがあったことを認めており、メジャー7年目の来季もマリナーズでプレイすることになりそうだ。

     日本時間11月21日、岩隈は日本の記者に対してマリナーズから再契約のオファーをすでに受けており、来季の開幕までに戦列に復帰することを目指していることを明らかにした。

     「近いうちに良い形で発表できたらいいなと思っています」とジャパン・タイムズ紙に対して語った岩隈。来季の契約は年俸1000万ドルの球団オプションとなっていたが、マリナーズ側がこれを破棄し、岩隈は一旦フリーエージェントとなった。36歳という年齢、そして右肩の故障の状況を考慮すると、マリナーズとの新たな契約はマイナー契約もしくはインセンティブ付きの少額のメジャー契約になる可能性が高い。

     岩隈は2012年のマリナーズ入団以来、毎年のように安定した成績を残し、チームで最も信頼できる先発投手の一人だった。しかし、今季は6試合のみの登板で0勝2敗、防御率4.35に終わり、9月下旬には右肩を手術。来年2月のスプリング・トレーニング開始前後まで投球を再開できないと見られている。オフに入ってセーフコ・フィールドでリハビリやトレーニングを行っている岩隈は「いつ復帰できるかはわかりませんが、来季の開幕に間に合えばいいなと思っています」と開幕ローテーション入りを目指すことを宣言した。

     メジャー6年目を終えた岩隈は136先発を含む通算150試合に登板し、63勝39敗、防御率3.42をマーク。2013年にオールスター・ゲーム初選出、2015年にノーヒッターを達成し、2013年と2016年にはマリナーズの球団最優秀投手に選ばれた。健康であれば2ケタ勝利と防御率3点台を確実に期待できる投手であり、来季は完全復活を期待したい。


     関連ニュース


     関連動画

  • カージナルスがスタントン獲得に向けて正式オファー

    2017.11.20 16:49 Monday

     日本時間11月18日にジャイアンツがマーリンズに対してジャンカルロ・スタントン獲得のオファーを提示したと報じられてから2日、カージナルスもマーリンズに対してオファーを出したようだ。この2球団以外にもスタントン獲得を狙う球団は多数存在し、レッドソックスなど数球団も数日以内にオファーを出すと見られている。

     日本時間11月20日、MLB.comのジョン・ポール・モロシが「カージナルスがスタントン獲得への正式なオファーをマーリンズへ提示した」との情報を伝えた(球団からの正式発表はなし)。スタントンには10年2億9500万ドルという巨額の契約が残っているほか、スタントンは全球団に対するトレード拒否権を持っており、また、両海岸(特に西海岸)のチームを好むのではないかという報道が出るなど、トレードに関して様々な情報や憶測が飛び交っている。

     カージナルスは早い段階からスタントン獲得候補の1つに挙げられていたチームであり、MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで全体100位以内の6人を送り込むなど、交換要員となる有望株も豊富に持ち合わせている。「中軸を任せられる強打者」という補強ポイントにも合致するだけに、なんとか争奪戦を制したいところだが、両海岸に本拠地を置くチームを希望しているとの報道がやや気掛かりだ。

     一方、ジャイアンツは交換要員としての有望株がやや人材不足の感はあるが、スタントンの残り契約の大半を受け入れることで交換要員のハードルを下げる戦略だ。先発右腕のジョニー・クエイトを交換要員として差し出す用意があるとの報道も出ている。正右翼手のハンター・ペンスが来季はプラトーン要員に格下げになる可能性があることをボビー・エバンスGMが示唆しており、ポジションの面でも問題はない。今季は両リーグ最少の128本塁打に終わっただけに、59本塁打を放ってナ・リーグMVPに輝いたスタントンは喉から手が出るほど欲しい存在だろう。

     スタントンを手に入れるのはカージナルスか、ジャイアンツか、それとも別のチームか。いよいよ本格化しつつあるスタントン争奪戦の行方から目が離せない。


     関連ニュース


     関連動画

Next Page »