English Español 韓国語
  • ドジャースの地区優勝までマジック1

    2017.9.22 10:46 Friday

     9月後半になった今、各地区では次々と優勝チームが決まっている。昨日はレッドソックスがポストシーズン進出を決めた。一方のナ・リーグ西地区首位のドジャースは優勝へのマジックを2として日本時間9月22日のフィリーズ戦に臨み、この日の先発マウンドには前田健太が立った。

     今季25度目の先発となった前田は13勝目を目指す大切な試合であり、チームのマジックナンバーを減らす重要な役割を担っていた。現地ではポストシーズンでリリーフにまわる話がでていることもあり、これが実質、今年のレギュラーシーズン最後の先発となる可能性がある。今回、対戦したフィリーズとは通算3試合に登板して3勝負けなしととても相性がよい。今年は日本時間4月29日、本拠地のドジャー・スタジアムで対戦しており7回2失点と好投している。

     注目の立ち上がり。初回は先頭打者のセザー・ヘルナンデスにいきなり四球で歩かせると、次打者のフレディ・ガルビスに右翼への安打を許し無死一・二塁のピンチを迎える。しかし、その後は2者連続三振に抑えて2死とするが5番のアーロン・アルテールを四球で出塁させて2死満塁とさらにピンチを広がった。それでも前田は落ち着いており、続くオドゥベル・ヘレーラを見逃し三振に抑えて結果的に球数を要したものの、この回のアウトをすべて三振でとった。

     続く2回は3者凡退に抑えこのまま序盤を乗り切るかに思われたが、3回の投球で試練が待っていた。2対0とドジャースのリードで迎えた3回裏のフィリーズの攻撃、先頭打者のヘルナンデスに二塁打を許すも続くガルビスの進塁打により1死三塁とする。だが、3番のニック・ウィリアムズに初球のチェンジアップを捉えられてこれが本塁打となり2対2の同点とされた。それでもその後は崩れることもなく残りの2人の打者を打ち取って最少失点で3回の投球を終えた。この時点で既に前田の球数は61に達しており、デーブ・ロバーツ監督はここで前田を代えるという決断を下した。

     前田が序盤で降板し、3番手として登板したジョシュ・フィールズが5回裏に2点を失うもドジャース打線が6、7回の攻撃で合計3点をとり5対4と逆転に成功した。最終回は守護神のケンリー・ジャンセンがフィリーズ打線を3人で抑えて試合終了。チームは勝利を収めてマジックを1としたがこの日は2位、ダイヤモンドバックスの試合がないために本日の地区優勝は決まらなかった。

     この日、先発の前田は3回3安打2失点の投球も勝ち負けはつかず。今回はポストシーズンでのロングリリーフを見据えてのものだったのかもしれない。先発ではないが、チームのワールドシリーズ制覇に向けて必要な戦力であることには変わりはない。ドジャースは明日からジャイアンツ戦に臨み、リッチ・ヒルが先発予定。次こそ地区優勝を決めたいところだ。


     関連ニュース


     関連動画

  • ブルージェイズがエストラーダと契約延長

    2017.9.21 06:37 Thursday

     今季限りで2年契約が終了し、シーズン終了後にフリーエージェントになる予定だったマルコ・エストラーダ(ブルージェイズ)が1年1300万ドルで契約延長に合意した。ブルージェイズは日本時間9月21日に正式に契約合意を発表している。

     エストラーダは2008年にナショナルズでメジャーデビューを果たし、ナショナルズで2年、ブリュワーズで5年プレイした後、総額2600万ドルの2年契約でブルージェイズに加入。加入1年目の2015年に13勝8敗、防御率3.13という自己ベストの成績を残し、昨季は9勝9敗、防御率3.48をマークした。

     今季は5月末の時点で4勝2敗、防御率3.15と上々のスタートを切ったものの、6月に0勝4敗、防御率9.11の大不振に陥り、日本時間7月22日の時点で防御率は5.52まで悪化。9月に入ってようやく本来のピッチングを取り戻し、今季ここまでの成績は9勝8敗、防御率4.84となっている。

     昨季は腰の故障により2度の故障者リスト入りを経験したが、今季は戦列を離れることなく31試合に先発。マーカス・ストローマンとともに開幕から先発ローテーションを守っている。ある程度のイニング数を計算できるイニング・イーターである点、そして9月に入って本来のピッチングを取り戻し、来季に向けての光明が見えてきた点などが評価されて契約延長に至ったと見て差し支えないだろう。

     これで来季のブルージェイズはストローマン、アーロン・サンチェス、J.A.ハップ、エストラーダで先発4番手までが確定。残り1枠をジョー・ビアジーニやライアン・ボルッキらが争うことになりそうだ。ホゼ・バティースタの今季限りでの退団が確実となっており、一つの時代が終わったことを感じさせつつあるブルージェイズ。その中で先発ローテーションの顔ぶれにある程度の目処がついたことは朗報と言えそうだ。


     関連ニュース


     関連動画

  • シーズン本塁打の新記録誕生!17年ぶりの記録更新

    2017.9.21 05:40 Thursday

     日本時間9月20日、シーズン5693本塁打(2000年)のメジャーリーグ記録がついに更新された。ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)らが本塁打続出のシーズンを牽引してきたが、記念すべき5694本目の本塁打を放ったのは極度の打撃不振に苦しむあの男だった。

     タイガース対アスレチックス戦の5回裏、アレックス・プレスリー(タイガース)がダニエル・ゴセット(アスレチックス)から2号ソロを放ち、5693本塁打のメジャーリーグ記録に並んだ。そしてロイヤルズ対ブルージェイズ戦の8回表、アレックス・ゴードン(ロイヤルズ)がライアン・テペラ(ブルージェイズ)から8号ソロを放ち、これが記念すべき記録更新の一発となった。レギュラーシーズン12日を残しての記録更新である。

     ゴードンは今季137試合に出場して打率.209、8本塁打、44打点、OPS.600の大不振。OPS.692に終わった昨季の数字すら下回り、長打率.314とOPS.600は規定打席に到達している150人の中でワーストの数字である。そのゴードンが記録更新の一発を放ったのだから面白い。

     今季はシーズン本塁打以外にも本塁打に関する記録が続々と生まれている。1試合複数本塁打を記録した選手は延べ374人。これは1999年の362人を上回る新記録である。日本時間5月31日から6月27日にかけての28日間は、1試合複数本塁打を記録した選手が毎日現れた。さらに、日本時間9月20日にヤスマニ・グランダル(ドジャース)とイアン・キンズラー(タイガース)が20号本塁打を放ち、これで今季20本塁打に到達した選手は110人となった。歴代最多記録は昨季の111人。こちらも記録更新は間違いないだろう。

     ジャッジ、コディ・ベリンジャー(ドジャース)のほか、リース・ホスキンス(フィリーズ)、マット・オルソン(アスレチックス)といった新時代のスラッガーたちが続々と台頭してきた2017年シーズン。記録にも記憶にも残る一年となったことは間違いないだろう。


     関連ニュース


     関連動画

  • 三振率50%超 キンブレルのずば抜けた三振奪取能力

    2017.9.20 07:21 Wednesday

     レッドソックスのクローザー、クレイグ・キンブレルが歴史的なシーズンを過ごしている。62試合に登板して5勝0敗33セーブ、防御率1.41というのはキンブレルにとっては特別優れた数字ではないかもしれないが、64イニングで120奪三振。なんと対戦した打者の過半数から三振を奪っているのだ。

     キンブレルは今季ここまで236人の打者と対戦し、120人から三振を奪っている。三振率は実に50.8%。もしキンブレルが50%以上の三振率をキープしたままレギュラーシーズンを終えれば、60イニング以上の投手としては史上2度目の快挙となる。ちなみに、史上初の三振率50%超えを2012年に成し遂げたのもキンブレルである。この年、キンブレルは231人の打者と対戦して116三振を奪い、三振率50.2%をマークした。

     60イニング以上ではキンブレルしか達成していない「三振率50%超え」だが、イニング数の制限を50イニングまで下げると2014年のアロルディス・チャップマン(当時レッズ)が三振率52.5%(打者202人から106奪三振)を記録している。しかし、イニング数の制限をさらに下げて30イニングとしても、三振率50%超えは現れない。2015年にカーター・キャップス(当時マーリンズ)が三振率49.2%(打者118人から58奪三振)を記録したのが惜しかった唯一のケースである。

     キンブレルの登場前、三振率のメジャー記録を持っていたのはエリック・ガニエだった。ガニエは55度のセーブ機会をすべて成功させ、2勝3敗55セーブ、防御率1.20という驚異的な成績を残してサイ・ヤング賞を受賞したドジャース時代の2003年に三振率44.8%(打者306人から137奪三振)を記録。ガニエはこの年82.1イニングを投げていたが、80イニング以上ではもちろんガニエの数字が歴代トップ。年々打者の三振率が上昇しているメジャーリーグだが、50イニング以上までハードルを下げてもガニエを上回るのはキンブレルとチャップマンだけである。

     今季のキンブレルは対戦した236人の打者のうち184人を2ストライクに追い込んでいる。割合にすると78.0%という高率になるが、これはカウントの記録が残されるようになった1988年以降で最高の数字である。また、キンブレルは対戦した打者の35.2%をカウント0-2に追い込んでいる。2012年の43.3%には劣るものの、昨季の26.4%から大きく上昇。投手有利のカウントを作り、高めのフォーシームないし低めのカーブで仕留めるというパターンで三振の山を築いている。

     球界屈指の三振奪取能力を誇るキンブレル。最終的にどのような数字を残して今季を終えるのか楽しみだ。


     関連ニュース


     関連動画

  • 第24週のMVPはクルーバーとJ.D.マルティネス

    2017.9.19 07:24 Tuesday

     第24週(9月11日~9月17日)の週間最優秀選手が発表され、ア・リーグはコリー・クルーバー(インディアンス)、ナ・リーグはJ.D.マルティネス(ダイヤモンドバックス)が選出された。

     クルーバーは2試合に先発して16イニングを投げ、1完封を含む2勝0敗、防御率0.00、奪三振17、与四球0という完璧なパフォーマンスで第12週以来今季2度目、通算4度目となる週間MVPに輝いた。四球を1つも与えなかっただけでなく、許したヒットもわずか8本だけ。文字通り支配的なピッチングを展開し、チームの22連勝に大きく貢献した。日本時間9月13日のタイガース戦では被安打5、奪三振8の無四球完封勝利をマーク。この快投によりインディアンスはア・リーグタイ記録となる20連勝を成し遂げた。また、日本時間9月18日のロイヤルズ戦でも7イニングを投げて被安打3、奪三振9、与四球0の好投。これで8月以降の10先発で9勝1敗となり、特に9月は4戦4勝、防御率0.87という驚異的なピッチングを続けている。腰痛により5月上旬からおよそ1ヶ月を欠場しながらも、今季ここまで17勝4敗、防御率2.35、252奪三振という素晴らしい成績をマーク。今やサイ・ヤング賞の筆頭候補に挙げられている。

     マルティネスは打率.435(23打数10安打)、3本塁打、6打点、OPS1.437の好成績をマークし、なんと2週連続今季4度目、通算6度目の週間MVP受賞となった。1シーズンに4度の週間MVPを受賞したのは史上初の快挙。また、同一シーズンに両リーグで週間MVPを受賞したのは2004年のカルロス・ベルトラン(ロイヤルズ&アストロズ)に次いで史上2人目の快挙である。期間中の長打率.957はリーグトップ、10安打は同トップタイ、3本塁打は同2位タイ、打率.435は同4位の好成績だった。日本時間9月9日から15日にかけて7試合連続打点を記録したが、これは球団史上3位の記録。また、日本時間9月2日から15日にかけての12試合で18得点、10本塁打、20打点を記録したが、これは史上5人目の快挙だった。ダイヤモンドバックス加入後の51試合で24本塁打を量産しているスラッガーの勢いはまだまだ止まりそうにない。


     関連ニュース

  • シーズン本塁打記録更新目前!あと31本塁打で新記録

    2017.9.19 05:15 Tuesday

     レギュラーシーズンも残すところ2週間。「フライボール・レボリューション」に象徴されるようにメジャーリーグ全体の本塁打量産が話題となった今季だが、レギュラーシーズン第24週を終えた時点で5663本もの本塁打が飛び出した。歴代最多記録は2000年の5693本塁打。あと31本塁打で新記録樹立となるのである。

     4月に歴代2位となる863本塁打が飛び出した今季は、5月に1060本塁打(歴代2位)、6月に1101本塁打(歴代最多)、7月に936本塁打(歴代2位タイ)、8月に1119本塁打(歴代最多)と驚異的なペースで本塁打が量産され、9月はここまで584本塁打。6月に全ての月を通じての最多本塁打記録を更新し、それをさらに8月に更新するという記録ラッシュで、いわゆる「ステロイド時代」に樹立されたシーズン5693本塁打の歴代最多記録の更新が目前に迫っている。

     8月に18本塁打を放ち、マーリンズのシーズン最多本塁打記録を塗り替えたジャンカルロ・スタントンはここまで両リーグ最多の54本塁打。前半戦だけで30本塁打を放ち、ルーキーとしては史上2人目のシーズン40本塁打をクリアしたアーロン・ジャッジ(ヤンキース)はここまでア・リーグ最多の43本塁打。そして、1試合4本塁打を記録するなど、史上5人目となる「1シーズンで複数球団に所属してシーズン40本塁打」の快挙を成し遂げたJ.D.マルティネス(ダイヤモンドバックス)はここまで40本塁打。40本塁打以上を放っているのはこの3人だけだが、30本塁打以上がすでに31人、20本塁打以上がすでに107人も誕生し、20本塁打以上の選手数は歴代最多記録(昨年の111人)を超えそうな勢いである。

     今季は1試合1チームあたり1.26本の本塁打が飛び出しており、このままのペースでいけば日本時間9月20日にも新記録が誕生する。それどころか、このペースを維持すれば最終的には6100本塁打を超える計算であり、空前絶後の大記録が生まれることになりそうだ。

  • 第24週の最優秀ブルペンはフィリーズ

    2017.9.19 03:38 Tuesday

     MLB公式サイトでは今季から週ごとに独自の計算方法で「週間最優秀ブルペン」を選出している。第24週の最優秀ブルペンにはフィリーズが選出された。

     計算方法は至ってシンプル。以下のルールに従ってポイントを加減していくだけである(合計100ポイントで優秀だと考えられている)。
    ・1アウト=+1.5ポイント
    ・1奪三振=+1.5ポイント
    ・1セーブ=+5ポイント
    ・1被安打=-2ポイント
    ・1自責点=-4ポイント
    ・1非自責点=-2ポイント
    ・1与四球=-1ポイント
    ・1セーブ失敗=-5ポイント

     

     第24週のフィリーズは28.2回(=86アウト)で34奪三振、1セーブを記録した一方、被安打11、自責点4、与四球7、セーブ失敗1で合計135ポイントを獲得。防御率1.26という安定したパフォーマンスで期間中の6試合を4勝2敗と勝ち越したチームの戦いを支え、第24週にして「週間最優秀ブルペン」初受賞となった。新人左腕のホビー・ミルナーと新人右腕のリカルド・ピントがチーム最多の4試合に登板し、それぞれ無失点の好投。日本時間9月13日にメジャーデビューを果たしたばかりのビクトル・アラーノ、今季から本格的にリリーバーへ転向したアダム・モーガン、日本時間9月3日にカージナルスからウエーバーで獲得したケビン・シーグリストもそれぞれ3試合に登板して無失点だった。期間中唯一のセーブを挙げたクローザーのヘクター・ネリスは2試合に登板して2本塁打を浴び、防御率6.00と今一つ。なお、獲得ポイント数の2位はブリュワーズ(130ポイント)、3位はレッドソックス(107.5ポイント)だった。

     

    各週の最優秀ブルペン
    第1週 ロッキーズ(98ポイント)
    第2週 レッズ(119.5ポイント)
    第3週 アストロズ①(132.5ポイント)
    第4週 エンゼルス①(100.5ポイント)
    第5週 インディアンス①(125ポイント)
    第6週 エンゼルス②(80.5ポイント)
    第7週 アストロズ②(106ポイント)
    第8週 ドジャース①(126ポイント)
    第9週 マーリンズ(124.5ポイント)
    第10週 マリナーズ(87ポイント)
    第11週 レッドソックス(106.5ポイント)
    第12週 ドジャース②(120.5ポイント)
    第13週 ジャイアンツ(116ポイント)
    第14週 ブリュワーズ(101.5ポイント)
    第15週 オールスター週のため発表なし
    第16週 ヤンキース①(112ポイント)
    第17週 カブス(118.5ポイント)
    第18週 ヤンキース②(99ポイント)
    第19週 ツインズ(114ポイント)
    第20週 ナショナルズ(91ポイント)
    第21週 ドジャース③(132ポイント)
    第22週 エンゼルス③(109.5ポイント)
    第23週 インディアンス②(116.5ポイント)
    第24週 フィリーズ(135ポイント)
    (丸印は受賞回数)


     関連ニュース

  • 【戦評】ボイド ノーヒッターまであと1人も快挙逃す

    2017.9.18 08:32 Monday

     長年タイガースのエースとして活躍したジャスティン・バーランダーがアストロズを地区優勝に導いた日本時間9月18日、26歳の左腕マシュー・ボイド(タイガース)がノーヒッターまであと1人に迫る快投を披露。9回二死からティム・アンダーソンに二塁打を浴びて快挙達成はならなかったものの、ノーヒッターまであと1人に迫ったのはタイガースではバーランダー以来6年ぶりのことだった。

     この試合では序盤からタイガース打線が機能し、初回から6イニング連続得点で大量9点をリード。7回裏こそ無得点に終わったものの、8回裏にはジャイマー・キャンデラリオに3号スリーランが飛び出し、試合の行方を決定づけた。そして、猛打爆発の陰に隠れてボイドがノーヒットピッチングを展開。気付けば観客の関心は試合の行方よりも、ノーヒッターの行方に向けられていた。

     9回表のホワイトソックスの攻撃。先頭のアダム・エンゲルがカウント2-1からの4球目を打ち上げて三塁へのファウルフライに倒れると、代打で登場したケバン・スミスはカウント0-2からの3球目を打って二塁ゴロに倒れ、ノーヒッター達成まであと1人となった。ここで打席には1番アンダーソン。「ノーヒッターを達成させないように、何とかしようと思っていたんだ」と自身の打席を振り返ったアンダーソンはカウント2-0からの3球目、外角低めへのチェンジアップを右中間へ弾き返し、これが二塁打となってノーヒッター阻止に成功したのだった。114球目を打たれて快挙達成を逃したボイドだったが、気落ちすることなくヨアン・モンカダを打ち取って記念すべきメジャー初完投&初完封を達成。121球の熱投だった。

     試合後、ブラッド・オースマス監督はシーズンの大半を三塁手として過ごし、ここ最近になってライトを守る機会が多くなったニコラス・カステヤーノスに守備固めを起用する考えはなかったのかと問われ、「あの打球は誰も捕れないよ」と答えた。惜しくも快挙を逃したボイドだが、9月は4先発で防御率2.16と好投を続けており、8月末の時点で6.13だった防御率は5.33まで向上。今日の好投は来季の先発ローテーション定着に向けて大きなアピールとなったに違いない。


     関連ニュース


     関連動画

  • アストロズがア・リーグ編入後初の地区優勝!

    2017.9.18 07:55 Monday

     地区優勝へのマジックナンバーを1としていたアストロズが、日本時間9月18日のマリナーズ戦に7-1で快勝。2013年にア・リーグ西部地区へ編入して以降初めて、2001年以来16年ぶりとなる地区優勝を成し遂げた。

     地区優勝を懸けた試合で先発のマウンドに上がったのは8月末のトレードでチームに加入したジャスティン・バーランダー。アストロズ加入後の2先発で計14イニングを投げて1失点と好投したベテラン右腕は、この試合でも7回1失点の好投を見せ、試合の流れを引き寄せた。打線は1点ビハインドの5回裏にデレク・フィッシャーの5号ツーランとマーウィン・ゴンザレスの22号ツーランで4点を奪い、逆転に成功。7回裏にもジョージ・スプリンガーに32号ソロ、カルロス・コレアに21号ツーランが飛び出し、合計4発の一発攻勢で好投するバーランダーを援護した。

     7-1と6点差がついたものの、A.J.ヒンチ監督は8回にクリス・デベンスキー、9回にケン・ジャイルズを起用する必勝リレーを展開。ジャイルズが一死から3連打を浴びて満塁のピンチを背負ったが、ネルソン・クルーズを空振り三振、カイル・シーガーをショートフライに打ち取り、歓喜の瞬間を迎えた。

     日本時間7月29日の時点で貯金は34を数え、シーズン100勝を軽く超えそうな勢いで勝利を積み重ねていたが、8月に入って11勝17敗と急失速。7月末のトレード・デッドラインでの補強失敗により選手の士気が低下したとの報道も出ていたが、8月末のバーランダー獲得をきっかけに盛り返した。バーランダーは加入後3戦3勝の活躍ぶり。バーランダーの獲得が地区優勝に繋がったことは言うまでもないだろう。

     チーム打率.282、815得点、OPS.824はいずれもリーグトップ。221本塁打もリーグ3位の数字だが、その一方で987三振はリーグ最少。確実性と破壊力を兼ね備えた強力打線がチームの快進撃を支えてきた。バーランダーが加入したとはいえ決して強力とは言えない投手陣を打線が援護することができれば、ポストシーズンでも十分に戦えるはず。次なる目標は2005年以来となるリーグ優勝、そして球団史上初となるワールドシリーズ制覇だ。


     関連ニュース


     関連動画

  • ベリンジャーがナ・リーグ新人最多タイの38本塁打

    2017.9.17 11:17 Sunday

     泥沼11連敗を脱出したドジャースはクレイトン・カーショウ、ダルビッシュ有、アレックス・ウッドの3人で再び3連勝と上昇気流に乗った。そして日本時間9月17日に行われたナショナルズ戦で4番打者として出場したコディ・ベリンジャーがナ・リーグ新人最多タイとなるシーズン38本塁打を記録した。

     3連勝で迎えたナショナルズとの第5回戦、両チームは今季2勝2敗と五分五分の戦いをしている。終盤戦の9月に突入しても好調を維持し続けているベリンジャーの試合前までの月間成績は打率.288 3本塁打 7打点の成績。迎えた今回の試合では2回表の第1打席から魅せ場がやってきた。

     対戦したナショナルズの先発は今季わずか1勝のA.J.コール。2回表の先頭打者として打席に立ったベリンジャーは2球目のフォーシームを捉えてその打球は右中間スタンドまで飛んでいきドジャースに先制点をもたらした。これでシーズン38号となり、ナ・リーグ新人最多タイの本数となった。ちなみに過去にこの記録を達成したのは1930年に当時のボストン・ブレーブスに所属していたワリー・バーカーと1956年にレッズで活躍したフランク・ロビンソンの2人となっている。試合はドジャースが3対2でナショナルズを下して4連勝を飾った。

     去る日本時間9月4日のパドレス戦で1993年にマイク・ピアッツァが持つドジャース新人最多本塁打記録「35」を塗り替えたベリンジャー。球団記録の次はナ・リーグ記録も塗り替えようとしておりこの大型新人がどこまでその本数を伸ばすのか注目される。


     関連ニュース


     関連動画

  • 右膝を故障していたヌニェスが戦線復帰

    2017.9.16 11:29 Saturday

     2年連続のア・リーグ東地区制覇を狙うレッドソックスは2位のヤンキースと3ゲーム差とし烈な優勝争いを繰り広げられている。長いシーズン中はどうしても故障者が出てしまうが、この大事な時期にきて投手では左肘を痛めていたデービッド・プライスが、野手では右膝を故障したエドゥアルド・ヌニェスが復帰した。

     ヌニェスは日本時間7月27日にジャイアンツから移籍後は主に1播打者として37試合に出場し打率.319 8本塁打 27打点と新天地で本領を発揮している。しかし、日本時間9月10日に行われたレイズ戦の1回裏に二盗を成功させるも左膝を痛めてしまった。その後もプレーを続けて2安打の活躍も大事をとって途中交代となり試合から退いた。その後はこの試合を最後に数日間の休養が決まり、静養していた。そして日本時間9月16日のレイズ戦からスタメンではないものの、戦線復帰を果たした。

     ジョン・ファレル監督は「ヌニェスの復帰はチームによってとても良いことだ。週末のトロピカーナ・フィールドでのレイズ戦には帯同できる。ただし、まだ完全な状態ではないためにスタメンに戻るにはまだ数日かかるだろう」と話している。

     既に今季、ヤンキースとの直接対決は終了していることから自力で勝利を積み重ねていくしかないレッドソックス。直近10試合では6勝4敗と勝ち越しており、ヌニェスがスタメン復帰となれば再びリードオフマンとして活躍してくれることだろう。


     関連ニュース


     関連動画

  • ラッキー&コントレラスのバッテリーが退場処分

    2017.9.16 10:35 Saturday

     ナ・リーグ中地区首位を走るカブスは2位タイのカージナルス(日本時間9月15日時点)との首位攻防戦に臨んでいる。初戦は8対2と勝利を収めてこれで4連勝を飾ったものの、試合は途中、先発と4番打者が同時退場する出来事があった。

     今回、退場となったはジョン・ラッキーとウィルソン・コントレラス。発端は1対1で迎えた5回表のカージナルスの攻撃、2死一・二塁の場面で打席にはカルロス・マルティネスがいたときだった。カウント2-2でラッキーが投じた5球目のカッターは外角へ、これがストライクかに思われたが審判の判定はボールとなった。これに激高するラッキー、その間にジョー・マドン監督が審判に確認をとるも判定が覆ることなく試合は続けられた。その直後の6球目のカッターをマルティネスに捉えられてこれが適時打となり勝ち越しを許した。

     2失点となったラッキーは5球目の判定に不服な状態のまま、再び審判に詰め寄ると退場処分を受けてしまった。直後に捕手のコントレラスもマスクを叩きつけて怒りを露わにしたが、彼も続けて退場することになった。同時に2人が途中交代することになったカブスは投手がジャスティン・ウィルソン、捕手がアレックス・アビラに交代した。試合は6回裏にカブス打線が爆発して7得点を挙げ、逃げ切った。

     試合後、コントレラスは「この怒りをコントロールすることができなかった。審判にあたった訳ではないのだが、謝罪したい」と振り返っている。また、打席に立っていたマルティネスは「5球目はボールだと確信していたよ」とコメントしている。実際にこの事件の発端となった球が投じられた直後に彼は打席を外している。ラッキーは審判の判定に不服なのと同時に彼がボール球だと堂々と打席を外したことが許されなかった可能性もある。試合こそ勝ったカブスだが、4連勝を飾った試合で一波乱の出来事だった。


     関連ニュース


     関連動画

  • 【戦評】田中7回2失点で12勝目 ジャッジがスリーラン2発

    2017.9.15 13:08 Friday

     ヤンキースのレギュラーシーズンは残り17試合。そのうちの14試合を本拠地ヤンキー・スタジアムで戦うことができる。ジョー・ジラルディ監督は「今夜からスタートだ」とスケジュールの利を生かしたラストスパートを誓ったが、日本時間9月15日のオリオールズ戦はラストスパート開始に相応しい試合展開となった。

     1回裏、ヤンキース打線がいきなり火を噴いた。1番ジャコビー・エルズベリーからの3連打であっという間に1点を先制すると、マット・ホリデイの内野ゴロの間に2点目。チェイス・ヘッドリーのタイムリーの後、トッド・フレイジャーの25号スリーランで一挙6得点のビッグイニングとなり、オリオールズ先発のウェイド・マイリーをノックアウトした。

     4回裏にアーロン・ジャッジの42号スリーランで3点、6回裏にはジャッジの43号スリーランとゲーリー・サンチェスの31号ソロで4点を追加。大量13点の援護を先発の田中将大にプレゼントした。

     大量援護をもらった田中は4回表にジョナサン・スコープに32号ソロ、6回表にトレイ・マンシーニに24号ソロを浴びたものの、7イニングを投げて失点はこの2点だけ。オリオールズ打線に8安打を許しながらも要所をしっかりと締め、反撃のきっかけを与えなかった。

     ヤンキースは8回表に2番手ブライアン・ミッチェルが2失点、9回表にジオバニー・ガジェゴスが1失点を喫したが、いわゆる勝ちパターンを担う投手を使わずに勝利。本拠地6連戦の初戦を良い形で取ることができた。

     田中は今季12勝目(11敗)をマークし、日米通算150勝に到達。「150勝もできるなんて夢にも思っていなかった」と語った田中だが、4回7失点でノックアウトされた前回登板の反省を生かして7回2失点の好投。前回登板を除けば後半戦は毎試合のように試合を作っており、頼れるエースが戻ってきたと判断しても良さそうだ。なお、この試合で31号本塁打を放ったサンチェスは1952年と1956年に30本塁打を放ったヨギ・ベラ、2003年に30本塁打を放ったホルヘ・ポサダを抜き、捕手によるシーズン本塁打の球団記録を更新している。


     関連ニュース


     関連動画

  • 【戦評】9回二死から追い付き延長10回サヨナラで22連勝

    2017.9.15 12:41 Friday

     ノーヒッター達成の試合にファインプレイが付き物であるように、奇跡にはドラマが付き物だ。日本時間9月15日のロイヤルズ戦で21連勝中のインディアンスがまさにドラマチックな奇跡を起こしてみせた。連勝ストップまであと1アウトに追い込まれながら同点に追い付き、延長戦の末、メジャーリーグ史上単独2位となる22連勝を成し遂げたのだ。

     インディアンスはタイガースとの3連戦を終え、この日からロイヤルズとの4連戦。その初戦はジョシュ・トムリン(インディアンス)とジェイコブ・ジュニス(ロイヤルズ)の両先発で始まった。ロイヤルズは2回表に無死一、三塁のチャンスを作り、マイク・ムスターカスの併殺打の間に先制。インディアンスは3回裏にロニー・チゼンホールのタイムリーで同点に追い付いたが、ロイヤルズが6回表にエリック・ホズマーのタイムリー二塁打で勝ち越しに成功し、ロイヤルズが1点をリードしたまま試合は9回裏を迎えた。

     9回裏、ロイヤルズはクローザーのケルビン・ヘレーラを投入。インディアンスは先頭のヤンディ・ディアスがショートゴロに倒れた後、タイラー・ネークインがレフト前ヒットで出塁したが、フランシスコ・メヒアが二塁ゴロに倒れ、連勝ストップまであと1アウトに追い込まれてしまった。しかし、ここでフランシスコ・リンドーアがレフトフェンスを直撃する二塁打を放ち、メヒアの代走として出場していたエリック・ゴンザレスが一塁から一気に生還。土壇場での同点劇に、本拠地プログレッシブ・フィールドは大歓声に包まれた。

     クローザーのコディ・アレンが10回表のロイヤルズの攻撃を無得点に抑え、そして迎えた10回裏。先頭のホゼ・ラミレスが今季50本目の二塁打で出塁すると、エドウィン・エンカーナシオンが四球を選んで無死一、二塁のチャンスを作る。ここでジェイ・ブルースがライト線へのタイムリー二塁打を放ち、22連勝が達成された。

     1916年にニューヨーク・ジャイアンツが記録した26連勝まであと4つ。今日のドラマのような同点劇、サヨナラ劇を見ればメジャー記録の更新も不可能ではないように思われるが、まずはマジック3(インディアンスの試合終了時点)に迫った地区優勝が次なる目標となりそうだ。


     関連ニュース


     関連動画

  • アストロズ 俊足好守の外野手・マリズニックが戦線離脱

    2017.9.15 12:18 Friday

     アストロズの控え外野手、ジェイク・マリズニックが日本時間9月14日のエンゼルス戦で右手親指を骨折し、ポストシーズンを含めた今季の残り試合を欠場する可能性が高くなった。チームの発表によるとマリズニックは日本時間9月16日に手術を受ける予定であり、全治には6~8週間を要すると見られている。

     マリズニックは日本時間9月14日のエンゼルス戦の3回表、一塁手と右翼手の間に落ちるポテンヒットを放って二塁へスライディングした際に右手を負傷。そのまま試合から退いたが、検査の結果、親指の骨折が判明した。全治6~8週間との診断であり、復帰は早くても10月末。ちょうどワールドシリーズの時期であり、アストロズがワールドシリーズまで進出すればマリズニックが間に合う可能性もあるが、6週間で完治する保証はなく、今季中の戦列復帰は極めて難しい状況だ。

     3月に26歳の誕生日を迎えたマリズニックは今季がメジャー5年目。今季は打撃面で急成長を遂げて自己最高のシーズンを送っており、ここまで106試合に出場して打率.243、16本塁打、35打点、OPS.815をマークしている。昨季までの自己最多本塁打が9本(2015年)、通算OPSが.607だったことを考えるとまさに急成長。一方、2015年に24盗塁を記録するなど3年連続2ケタ盗塁を記録していたものの、今季は9盗塁どまりであり、外野でのDRS(守備防御点)も2014年に+15、2015年に+13、2016年に+18をマークしていたが、今季は+2どまりと、自慢の守備・走塁面ではやや精彩を欠くシーズンだった。また、マリズニックの離脱により8月末に獲得したキャメロン・メイビンの出場機会がさらに増加することが予想されている。

     アストロズが親指の故障に悩まされるのはこれが2度目である。オールスター遊撃手のカルロス・コレアが左手親指靱帯の断裂により7月中旬からおよそ6週間にわたって戦線離脱。コレアの離脱中にアストロズは急失速し、現在はア・リーグ最高勝率の座をインディアンスに譲ってしまっている。レギュラー選手ではないものの、控え外野手としてチームを支えていたマリズニックの離脱は小さくないダメージとなりそうだ。


     関連ニュース


     関連動画

  • マリナーズ・岩隈 今季中の戦列復帰は絶望か

    2017.9.15 11:51 Friday

     右肩の故障に苦しんでいる岩隈久志(マリナーズ)の今季中の戦列復帰は実現しない可能性が高くなりつつある。マリナーズのスコット・サービス監督は36歳右腕のシーズンが終了したとは明言していないものの、レギュラーシーズンの残り3週間で再びマウンドに立つのは難しいと考えているようだ。

     メジャーデビューからの5シーズン、安定感のあるピッチングでマリナーズを支えてきた岩隈だったが、今季は右肩の炎症で5月上旬に故障者リスト入り。回復具合も思わしくなく、未だに戦列復帰を果たせないでいる。今季は6試合に先発して0勝2敗、防御率4.35。このまま白星を手にすることなくシーズンを終える可能性が高くなっている。

     岩隈は戦列復帰に向けて6月にマイナーで2度のリハビリ登板を行った。しかし、右肩の不調により2試合に投げただけでリハビリ登板をストップ。戦列復帰には至らなかった。現在は本拠地セーフコ・フィールドで定期的にボールを投げており、日本時間9月10日にはチームメイトを相手に実戦形式での登板を実施。しかし、右肩は思ったように回復しておらず、状態は万全ではない。

     サービス監督は「岩隈はいくつかのオプションを探っている。右肩にとってベストの選択は何なのかを検討中なんだ」と岩隈の現状について説明した。「詳しいことはよく知らない。セーフコ・フィールドから行ける範囲の病院へ行って、何人かの医者に意見を聞いているみたいだよ。それが私が知っている最新の情報だ」

     では、岩隈が今季中に戦列復帰を果たす可能性はあるのだろうか。サービス監督が「100%無理だとは言わないけれど、可能性はかなり低いだろうね」と語ったように、レギュラーシーズンが残り3週間となった時点で右肩の状態が未だ万全でないことを考えると、今季中の戦列復帰は難しいと言わざるを得ない。来季以降のために動き始めるのが得策だろう。

     昨季、岩隈は自己最多の16勝(12敗)をマーク。チームでただ一人、シーズンを通してローテーションを守り抜いた先発投手だった。その負担が36歳を迎えた今季、一気に岩隈の右肩を襲ったのかもしれない。岩隈は今季125イニングを投げれば、来季の年俸1500万ドルが保証されるはずだった。それを達成できず、来季の契約は年俸1000万ドルの球団オプションとなっている。もし球団がオプション破棄を選択すれば、岩隈は100万ドルのバイアウトを得たうえでフリーエージェント市場に出ることになる。マリナーズがオプションを行使するかどうかは、岩隈の右肩の状態にかかっていると言えそうだ。


     関連ニュース


     関連動画

  • 大谷獲得候補の5球団はここだ!

    2017.9.15 11:00 Friday

     北海道日本ハムファイターズの大谷翔平が今季終了後にポスティング・システムを利用してメジャーリーグへ挑戦するとの報道が出始めている。メジャーリーグ公式サイトではジョン・モロシ氏が大谷獲得に動く可能性が高い5球団をピックアップ。世界屈指の才能を手に入れるのはいったいどの球団になるのだろうか。

     大谷のメジャーリーグ挑戦に関しては、とにかく不確定要素が多すぎる。メジャーリーグの各球団はどのくらい大谷獲得に本気なのか。大谷はどのくらい二刀流にこだわるのか。故障の多さに懸念が残る大谷はメジャーリーグでも二刀流を継続できるのか。大谷はどのくらい西海岸を好むのか。そして、日米間のポスティング・システムに関するルールはどのようになるのか。

     しかし、少なくとも5球団がGM、あるいはそれ以上の地位の人物を今季、大谷の視察に派遣していることは紛れもない事実である。ドジャースの野球部門社長であるアンドリュー・フリードマン、ヤンキースのGMであるブライアン・キャッシュマン、パドレスのGMであるA.J.プレラー、マリナーズのGMであるジェリー・ディポート、そしてレンジャーズの野球部門社長であるジョン・ダニエルズがそれに該当する。この5球団について簡単に見ていこう。

     ドジャースはダルビッシュ有が今季終了後にフリーエージェントとなる。ダルビッシュのメジャーリーグ移籍後に背番号を受け継いだ大谷だが、ドジャースはダルビッシュと再契約するしないに関わらず、大谷獲得に動くと見られている。ドジャースは契約金を最大30万ドルしか用意できないのが難点だ。しかし、大谷が金銭面の条件にこだわらないのであれば、ドジャースが大谷を獲得するチャンスは十分にある。これまでに野茂英雄、黒田博樹、ダルビッシュ、前田健太といった日本人投手が数多くプレイしている点は大きなアピールポイントとなるだろう。

     ヤンキースはトレードによって海外選手との契約に使える予算枠を増やしている。今季終了後にCCサバシアとハイメ・ガルシアがフリーエージェントとなり、田中将大にもオプトアウトの可能性が残っているため、先発投手の獲得は急務である。キャッシュマンGMが視察に訪れていることを考えても、ヤンキースが大谷獲得に動くことは間違いないだろう。

     パドレスは2つのハンデを抱えている。1つは「勝てるチーム」ではないということ。10年以上ポストシーズンから遠ざかっており、現在も再建を進めている段階である。もう1つはドジャース同様に契約金を最大で30万ドルしか用意できないということだ。ただし、プレラーGMには大谷とのコネクションがある。大谷がプロ入り前にメジャーリーグ球団との契約を考えていたとき、ドジャース、ジャイアンツ、レンジャーズの3球団が候補となっていた。そのときにレンジャーズでシニア・ディレクターを務めていたのがプレラーだったのだ。

     マリナーズはイチロー、佐々木主浩、岩隈久志らに代表されるように、日本人選手が多数在籍してきたチームの1つである。獲得に成功した際には先発投手と指名打者を兼任させるといった具体的な話も出ているようだ。先発投手陣に故障者が続出し、苦しい戦いを強いられたマリナーズにとって先発投手の補強は最優先課題であり、エース級のポテンシャルを秘める大谷は是非とも獲得したい存在だろう。

     レンジャーズもヤンキース同様に予算枠を増やしている。大谷がプロ入り前に入団を考えていたメジャーリーグ球団の1つであり、そのときのコネクションをフルに活用していくことだろう。レンジャーズの先発ローテーションにもいくつかの穴があり、指名打者制のあるア・リーグの球団であることも二刀流をサポートしていくうえで大きな利点となりそうだ。

     もちろん、大谷獲得に動いているのは上記の5球団だけではない。一流の先発投手をフリーエージェント市場で獲得するのに比べてかなり安い金額で獲得できる可能性が高く、ほとんどの球団が大谷争奪戦に参戦すると見られている。大谷は来季、どのユニフォームを着ているのか。今後の動向に注目だ。


     関連ニュース

  • ハーパーが戦列復帰に向けて一歩前進

    2017.9.15 10:24 Friday

     左膝を痛めて日本時間8月14日に故障者リスト入りしたブライス・ハーパー(ナショナルズ)が、ポストシーズンでの戦列復帰に向けて順調に回復している。ハーパーは日本時間9月15日のブレーブス戦の試合開始前に、ウォーニング・トラックでランニングを行った。

     チームの打撃練習中、ハーパーは両翼のポール間でランニングを実施。痛めた左膝の状態を確認しながらスプリントを繰り返し、おそらく故障後、最も激しく膝を動かしていた。ハーパーはさらに、チーム・トレーナーとキャッチボールを行い、戦列復帰に向けて順調に回復していることをアピールした。

     ハーパーがゆっくりとはいえ着実に戦列復帰へのステップを踏んでいることは、ナショナルズにとって朗報だ。チームはハーパーがポストシーズンに戻ってきてくれることを望んでいる。日本時間9月14日にはダスティ・ベイカー監督がハーパーがすでに軽いティー打撃やトス打撃を開始していることを明らかにしており、まもなく本格的な打撃練習を開始できる見込みであるという。

     ハーパーは日本時間8月13日のジャイアンツ戦で一塁ベースを駆け抜けた際に左膝を痛め、そのまま途中交代。翌日、故障者リストに登録された。激しく転倒したため重傷が予想されたが、幸いにも今季絶望のような事態には至らず、ポストシーズンで戦列復帰できると見られている。

     すでに地区優勝を決めているナショナルズは、およそ3週間後にナ・リーグ地区シリーズの初戦を迎える。今季106試合に出場して打率.326、29本塁打、87打点、OPS1.034をマークしているハーパーは地区シリーズの初戦に出場することを目指しており、また、チームもそれを望んでいる。強力ナショナルズ打線の中軸を担う2015年ナ・リーグMVPはポストシーズン初戦に間に合うのか。ハーパーのコンディションがナショナルズのポストシーズンの戦いを大きく左右することになるかもしれない。


     関連ニュース


     関連ニュース

  • 【戦評】ダルビッシュ好投で9勝目 ドジャース2連勝

    2017.9.14 16:03 Thursday

     前日の試合に勝利し、連敗を11で止めたドジャース。日本時間9月14日のジャイアンツ戦では直近3先発で0勝3敗、防御率9.49と打ち込まれる試合が続いているダルビッシュ有が先発のマウンドに上がったが、周囲の不安を一掃する好投を披露した。

     1回裏、先頭のハンター・ペンスにヒットを許したものの、ジャレット・パーカーを二塁ゴロ、ディナード・スパンを変則的な形でのダブルプレイに打ち取り、上々の立ち上がりを見せる。2回裏は二死からニック・ハンドリーにヒットを打たれたが、2つの空振り三振を奪って無失点。ハンドリーにヒットを打たれた後、7回裏に先頭のパーカーにヒットを許すまで、打者13人をパーフェクトに抑える見事なピッチングを見せた。

     打線は1回表、コリー・シーガーが四球で出塁し、二死二塁から4番コディ・ベリンジャーがタイムリー三塁打。さらに5番ローガン・フォーサイスがタイムリー二塁打で続き、幸先よく2点を先制した。5回表には先頭のジャスティン・ターナーが二塁打でチャンスを作り、ベリンジャーがライト場外への37号ツーランを放って2点を追加。ダルビッシュに4点の援護点をプレゼントした。

     ダルビッシュは87球で7イニングを投げ切り、8回表に打順が回ってきたところで代打を送られた。奪三振は5個どまりであり、本来の実力を十分に発揮したとは言えない内容だったが、打たれたヒットはわずか3本。四球を1つも与えない安定したピッチングでドジャース移籍後3勝目、今季通算9勝目をマークした。ドジャースは最終回に登板した新人、ウォーカー・ビューラーが1点を失ったものの、4-1でジャイアンツに快勝。日本時間8月25日~26日以来およそ3週間ぶりの2連勝となった。

     デーブ・ロバーツ監督は「初回を無失点で乗り切れたのが大きかったね」と、1回裏一死二塁の場面で奪った「1-6-5-4」のダブルプレイを試合のターニング・ポイントに挙げた。クレイトン・カーショウ、ダルビッシュという二枚看板で連勝を飾り、最悪の状況を抜け出しつつあるドジャース。チーム状態を立て直しつつ、メジャー最高勝率でレギュラーシーズンを終えることが今後の目標となりそうだ。


     関連ニュース


     関連動画

  • 【戦評】インディアンス ア・リーグ新記録の21連勝

    2017.9.14 12:55 Thursday

     快進撃を続けるインディアンスがついにア・リーグ新記録を樹立した。インディアンスは日本時間9月14日のタイガース戦に5-3で勝利。これで21連勝となり、2002年にアスレチックスが作った20連勝のア・リーグ記録を15年ぶりに更新したのだ。

     20連勝中にリードを許したのは4イニングだけという強さを誇るインディアンスは、この日もその強さを見せつけた。1回表にジャイマー・キャンデラリオのタイムリー二塁打で先制を許したものの、その裏にジェイ・ブルースの34号スリーランであっという間に逆転。3回裏にエドウィン・エンカーナシオンのタイムリーでリードを3点に広げ、6回表には1点差に詰め寄られたものの、7回裏にロベルト・ペレスの6号ソロで突き放し、結局イニング単位で見れば最後までリードを許さなかった。

     先発のマイク・クレビンジャーは4試合ぶりの失点を喫したものの、5.2イニングを投げて3失点(自責点1)と試合を作り、その後はニック・グッディ、タイラー・オルソン、ブライアン・ショウ、コディ・アレンの4投手が無失点リレー。連勝期間中のチーム防御率が1点台という強力投手陣が、この日も安定したパフォーマンスを発揮した。

     「彼らは野球を楽しんでいるんだと思うよ」とテリー・フランコーナ監督。インディアンスの選手たちは連勝中、特に連勝のことを気にせず自然体でプレイしていることを強調していたが、この日も21連勝を締めくくったクローザーのアレンは「(21連勝は)とても素晴らしいし、間違いなく栄誉なことだ。でも、これはプロセスの一部に過ぎないんだ。僕たちはできるだけ多くの試合に勝とうとしている。全部勝てるなら素晴らしいけどね」と連勝を気にせず、目の前の一戦に集中していることを強調した。

     21連勝は1935年のカブスと並んでメジャーリーグ史上2位の数字。メジャーリーグ記録は1916年にジャイアンツが記録した26連勝(雨天コールドにより同点で終了した1試合を挟む)だとされており、インディアンスはあと5に迫っている。安定感抜群の戦いを続けるインディアンス。今のインディアンスに関する疑問はただ一つ、「どこまで連勝が続くのか」ということだけだろう。


     関連ニュース


     関連動画

Next Page »