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  • フィリーズの新監督候補はベイカー、ジラルディ、ショウォルター

    2019.10.17 15:35 Thursday

     フィリーズがゲーブ・キャプラーに代わる新監督に求めているものは明らかだ。監督初挑戦となったキャプラー政権下の2年間で161勝163敗に終わったフィリーズは、優勝を狙える戦力を擁するチームを率いる人物に監督経験を求めている。そして、新監督候補はすでにダスティ・ベイカー、ジョー・ジラルディ、バック・ショウォルターの3人に絞られているようだ。

     フィリーズは、日本時間10月15日にショウォルターとジラルディ、同17日にはベイカーとの面談を実施。マット・クレンタックGMとネッド・ライスGM補佐が新監督の選考を進めている。

     今のところ、この3人以外の候補者の名前は浮上しておらず、関係者によると、すでに候補者はこの3人に絞られており、早ければ来週中にも新監督が決定する可能性があるという。来季こそポストシーズン進出を果たしたいフィリーズは、監督経験があり、チームを優勝に導ける手腕を持っていることを新監督に求めていると見られている。

     ベイカー、ジラルディ、ショウォルターの3人は、合計8000試合以上の監督経験があり、ベイカーとショウォルターは20年以上、ジラルディは10年以上の監督経験のなかで通算勝率は5割を上回っている。ベイカーはジャイアンツ監督時代の2002年、ジラルディはヤンキース監督時代の2009年にワールドシリーズを制しており、ショウォルターもオリオールズ監督時代の2014年にリーグ優勝決定シリーズへ進出した。

     なお、ジラルディはカブスの新監督候補にも挙げられており、プレミア12の米国代表の監督を退任して新天地探しに専念している。ジョー・マドンの新監督就任が決まったエンゼルスの新監督候補にもなっていたショウォルターは、フィリーズの球団社長であるアンディ・マクフェイルがオリオールズ在籍時に監督を務めていたため、フィリーズ新監督の最有力候補に挙げる声もある。また、ベイカーはメッツの新監督候補にも挙げられていたが、メッツとの話は進んでいないようだ。

     ブライス・ハーパーら有力選手を多数擁するフィリーズの新監督に誰が選ばれるのか。今後の動向に注目したい。

  • ワシントンがパドレス新監督の最有力候補に浮上

    2019.10.17 14:45 Thursday

     日本時間10月17日、サンディエゴ・ユニオン・トリビューンは、パドレスの新監督候補がロン・ワシントンとジェイス・ティングラーの2人に絞られたことを報じた。そして、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、元レンジャーズ監督であるワシントンが最有力候補となっているようだ。

     パドレスのA.J.プレラーGMは、2004年に国際スカウト部門とプロスカウト部門のディレクターとしてレンジャーズに採用され、ジョン・ダニエルズGMの右腕的存在として活躍。2014年8月にパドレスのGMに就任するまでの間、最終的にはGM補佐にまで上り詰めた。そのレンジャーズで2007年から2014年まで監督を務めていたのがワシントンであり、2010年と2011年には2年連続でリーグ優勝を経験。一方のティングラーは2007年から現在に至るまで、コーチング・スタッフやフロント・オフィスの一員としてレンジャーズで活躍してきた。

     今季をナ・リーグ西部地区の最下位で終えたパドレスは、シーズン終盤に解任されたアンディ・グリーンに代わる新監督に豊富な監督経験を求めており、その点において、メジャーでの監督経験がないティングラーよりもレンジャーズで監督経験があるワシントンのほうが優位に立っていると見られている。直近3シーズンをブレーブスの三塁ベースコーチとして過ごしたワシントンは、内野手育成の手腕に定評があり、レンジャーズではエルビス・アンドルース、アスレチックスのコーチ時代にはマーカス・セミエン、ブレーブスではオジー・アルビーズやダンズビー・スワンソンといった選手たちを育て上げてきた。パドレスの新監督に就任した場合には、マニー・マチャドやフェルナンド・タティスJr.を含む内野陣をさらに成長させることが期待される。

     なお、監督通算2000勝を達成し、今季限りでジャイアンツの監督を退任したブルース・ボウチーの名前も新監督候補として挙げられている。ボウチーがかつてパドレスで監督を務めていたこともあってパドレスの球団内にはボウチーの支持者がおり、ボウチーも来季以降にどこかのチームで指揮を執る可能性を否定していないため、新監督候補の1人と見られているようだ。

  • ナショナルズ 球団創設51年目で初のWS進出は歴代最長記録

    2019.10.17 13:25 Thursday

     ナショナルズはリーグ優勝決定シリーズでカージナルスに4連勝し、前身のエクスポズ時代を含めると球団創設51年目にして初のワールドシリーズ進出となった。実は、これはメジャー歴代最長記録である。MLB公式サイトでは、デービッド・アドラーが「ワールドシリーズ開始の1903年からワールドシリーズ初出場までの年数」「現在の本拠地に移転してからワールドシリーズ初出場までの年数」の2つのタイプを含む、ワールドシリーズ初出場までに要した年数のランキングを発表している。

     歴代最長は前述のとおり、前身のエクスポズ時代を含むナショナルズであり、1969年の球団創設から51年目にして初のワールドシリーズ進出となった。それに続くのが、前日のセネタース時代を含むレンジャーズで、1961年の球団創設から50年目となる2010年に初出場。3位は1962年の球団創設から44年目となる2005年に初出場したアストロズだが、マリナーズは今季が1977年の球団創設から43年目となり、来季ワールドシリーズ初出場を果たしても3位のアストロズに並ぶことになる。

     これに続くのが、1961年の球団創設から42年目となる2002年に初出場したエンゼルスと1903年から42年目となる1944年に初出場したオリオールズ(当時ブラウンズ)。テキサス移転後のレンジャーズ(1972年に移転して2010年に初出場)が39年目で7位、アトランタ移転後のブレーブス(1966年に移転して1991年に初出場)が26年目で8位、カージナルス(1926年に初出場)が24年目で9位にランクインし、10位は前身のセネタース時代を含むツインズ(1924年に初出場=当時セネタース)の22年目となっている。

     ちなみに、ワールドシリーズ未出場はナショナルズを除くとマリナーズのみだが、レイズ、レンジャーズ、ブリュワーズ、ロッキーズ、パドレスもワールドシリーズ制覇の経験はない。近年では2001年のダイヤモンドバックスや2002年のエンゼルスが初出場初優勝を成し遂げているが、ナショナルズはそれに続くことができるだろうか。

  • 4連敗で敗退のカージナルス オフの補強プランは?

    2019.10.17 12:15 Thursday

     ナショナルズとのリーグ優勝決定シリーズで4連敗を喫し、今季の戦いを終えたカージナルス。正三塁手のマット・カーペンターが想定外の大不振に陥って定位置を失い、4番打者のマーセル・オズーナがフリーエージェントを迎えるなか、どのような補強を展開するのだろうか。

     昨オフ、カージナルスがトレードでポール・ゴールドシュミットを獲得し、カーペンターとの契約を延長した時点では、カージナルスの内野の両コーナーは今後数年間安泰かと思われた。しかし、カーペンターが急激にパフォーマンスを低下させて新人のトミー・エドマンに出場機会を奪われる状況となり、ESPNのデーブ・シェーンフィールドは補強ポイントに三塁を挙げている。

     今オフのフリーエージェント市場には複数の有力三塁手がおり、主砲のオズーナがフリーエージェントとなるカージナルスは「三塁」と「4番」の穴を同時に埋めることも可能である。超大型契約が必要なトップ選手に手を出さないカージナルスの傾向を考えると、目玉の1人であるアンソニー・レンドン(ナショナルズ)は候補から外れ、ジョシュ・ドナルドソン(ブレーブス)が現実的な獲得候補となるだろう。ただし、ドナルドソンを獲得すれば、残り2年3700万ドルの契約を抱えるカーペンターをベンチに置くことになるため、カージナルスは難しい判断を強いられることになる。

     また、オズーナはカージナルス残留を希望していることが報じられており、「カージナルスが僕を残留させようとしてくれるなら素晴らしいことだし、僕はそれを受け入れるよ。セントルイスで2年間プレイしたけど、素晴らしい経験だったし、ファンも最高だった。あとはカージナルスの判断次第だね」と語っている。エドマン、ホゼ・マルティネス、タイラー・オニール、有望株のディラン・カールソンなど、オズーナの後釜候補は球団内部に多数おり、ポストシーズンで主に守備面で精彩を欠いたオズーナについて、カージナルスの判断が注目される。

     さらに、アダム・ウェインライトとマイケル・ワカがフリーエージェントとなるため、先発投手陣の補強も必須である。フランチャイズ・プレイヤーであるウェインライトと再契約を結んだとしても、カルロス・マルティネスを引き続きリリーバーとして起用するのであれば、最低1人は先発投手を補強しておきたいところ。こちらでも最大の目玉であるゲリット・コールは候補から外れ、マディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)、ザック・ウィーラー(メッツ)、柳賢振(リュ・ヒョンジン:ドジャース)といった投手たちが現実的な獲得候補となりそうだ。

  • 大谷所属のエンゼルス 新監督に名将・マドンが就任

    2019.10.17 11:35 Thursday

     日本時間10月17日、エンゼルスは新監督としてジョー・マドンと3年契約を結んだことを発表した。マドンはエンゼルスに31年間の在籍経験があり、1996年と1999年に暫定監督を務めたほか、2002年にはマイク・ソーシア監督の下でベンチコーチとしてワールドシリーズ制覇を経験。レイズとカブスの監督を経て古巣に復帰し、低迷が続くチームの再建を託されることになった。

     エンゼルスがブラッド・オースマス監督を解任したあと、カブスの監督を退任していたマドンは新監督の最有力候補に挙げられていた。バック・ショウォルター、ジョン・ファレル、ジョニー・ワシントンなど、他にも候補者はいたものの、エンゼルスは大方の予想通り、マドンを新監督に招聘することを決定した。

     マドンは「地元に戻り、この素晴らしい組織の監督を務めることができるなんて、こんなに嬉しいことはない」と喜びのコメント。「私のエンゼルスでのキャリアに新たなページを加える機会を与えてくれたアート・モレノ(オーナー)、ビリー・エプラー(GM)、ジョン・カルピノ(球団社長)に感謝したい。私は幸運なことにも、球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げたチームの一員でいられた。今度は2度目の優勝をエンゼルスのファンにプレゼントしたいね」と意気込みを口にした。

     現在65歳のマドンは、2006~2014年にレイズ、2015~2019年にカブスで監督を務め、レイズでは2度の地区優勝と2008年にリーグ優勝、カブスでは2度の地区優勝と2016年にワールドシリーズ制覇を経験。監督通算1252勝1068敗をマークし、カブスでは今季84勝78敗に終わるまで、4年連続で90勝以上&ポストシーズン進出を達成していた。

     マイナーの捕手、スカウト、マイナーの打撃インストラクター、マイナーの監督、一塁ベースコーチ、ベンチコーチ、暫定監督などを歴任し、31年間をエンゼルスで過ごしてきたマドンが、15年ぶりの復帰となる古巣でどのような采配を見せるのか。来季から「二刀流」を再開する大谷翔平の起用法にも注目したい。

  • ALCS第4戦が雨天延期 田中は第4戦の先発が決定

    2019.10.17 10:55 Thursday

     日本時間10月17日に行われる予定だったアメリカン・リーグのリーグ優勝決定シリーズ第4戦は、悪天候のため延期されることが決定した。これにより明日18日から最大4日間連続で試合が行われることになったが、この日程変更はアストロズとヤンキースの両軍にどのような影響を与えるのだろうか。なお、当初は第5戦での先発が予定されていたヤンキースの田中将大は、今回の日程変更により中4日で第4戦に先発することが決定している。

     まず、今回の日程変更により両軍の先発ローテーションに変更が生じた。ヤンキースは第4戦でブルペン・デーを予定していたが、第1戦から中4日で田中が先発することが可能になり、第5戦には第2戦から中4日でジェームス・パクストンが先発する。一方のアストロズも、当初は第1戦から中3日でザック・グレインキーを先発させることを検討していたようだが、それぞれ中4日で第4戦にグレインキー、第5戦にジャスティン・バーランダーを投入することが可能になった。強力な先発三本柱をフルに活用できるようになったため、今回の日程変更はアストロズに有利に作用すると見る向きが強い。

     現在2勝1敗でリードしているアストロズは、グレインキーとバーランダーで連勝してしまえばワールドシリーズ進出を決めることができる。また、3勝2敗で第6戦を迎えることになった場合は、中3日でゲリット・コールを先発させるギャンブルをせずに第6戦をブルペン・デーで凌ぎ、第7戦が必要となった場合のみ中4日でコールを投入して必勝を期すことになるだろう。ヤンキースは最大7戦のうち6戦を万全の状態の先発三本柱と戦う必要が出てきたというわけだ。

     また、アストロズの先発三本柱と対照的に、ヤンキースはパクストンとルイス・セベリーノがそれほど長いイニングを投げられないため、ブルペンにかかる負担が大きい。その点において、最大4日間連続で試合が行われることもヤンキースには不利に作用するだろう。

     ヤンキースがこれらの逆境をはねのけ、ワールドシリーズへ駒を進めるためには、第4戦で田中の快投が必要不可欠。再びグレインキーと投げ合う一戦で、田中がどんな投球を見せるか注目したい。

  • 36歳のベテラン・ケンドリックがNLCSのMVPに選出

    2019.10.16 12:45 Wednesday

     ナショナルズが4連勝でカージナルスを下し、球団史上初のワールドシリーズ進出を決めたナショナル・リーグのリーグ優勝決定シリーズ。そのMVPには、勝負強いバッティングでチームに貢献した36歳のベテラン内野手、ハウィー・ケンドリックが選出された。

     ドジャースとの地区シリーズ第5戦で決勝の満塁本塁打を放ち、チームをリーグ優勝決定シリーズ進出に導いたケンドリックは、その勢いのままにリーグ優勝決定シリーズでも快打を連発し、4試合で打率.333、4二塁打、4得点、4打点、出塁率.412、長打率.600、OPS1.012の好成績をマーク。特に第3戦では3本の二塁打を放ち、3打点を叩き出す大活躍を見せた。

     ケンドリックは1979年のウィリー・スタージェル(39歳)、2002年のベニト・サンティアゴ(37歳)に次ぐ史上3番目の高齢でのナ・リーグ優勝決定シリーズMVP受賞となり、「私のキャリアにおける最高の瞬間が今季起こった」と大喜び。MVPのトロフィーを受け取り、「このトロフィーは私だけのものではない。なぜなら我々はチームとしてこのトロフィーを勝ち取ったからだ」と誇らしげに語った。

  • 今オフFAのレンドン アレナードを超える大型契約を得るのか

    2019.10.15 15:10 Tuesday

     ナショナルズの正三塁手として7シーズンにわたって活躍し、今季は打率.319、34本塁打、126打点、OPS1.010の好成績をマークしてナ・リーグ打点王に輝いたアンソニー・レンドンが今オフ、フリーエージェントとなる。ハイレベルな攻守を兼ね備えた三塁手ということもあり、複数球団による争奪戦が予想されるレンドンだが、昨オフに同じ三塁手のノーラン・アレナードがロッキーズと結んだ7年2億6000万ドルを超える大型契約を手にする可能性はあるのだろうか。

     ナショナルズは現在、カージナルスとのリーグ優勝決定シリーズを戦っており、第3戦にも勝利して球団史上初のワールドシリーズ進出に王手をかけている。そんななか、オフシーズンに向けて周囲が少しずつ騒がしくなってきており、特にレンドンの動向には大きな注目が集まっている。当然のことながら、ナショナルズはレンドンの引き留めに全力を注ぐ方針だが、昨オフにブライス・ハーパーがフィリーズと契約したように、レンドンが他球団へ流出する可能性は十分にある。

     ワシントン・ポストは9月にナショナルズがレンドンに対して総額2億1000万ドル~2億1500万ドル程度の7年契約をオファーしたことを報じた。しかし、レンドンはフリーエージェント市場でこれ以上の契約を得るというのが大方の見方である。レンドンと同じ三塁手であるアレナードは、昨オフにロッキーズと契約を延長したが、そのときの契約が7年2億6000万ドル。レンドンはこのアレナードの契約を基準としてフリーエージェント市場に打って出ることになるだろう。

     レンドンとアレナードは同じ2013年にメジャーデビューを果たしたが、アレナードが打者天国と呼ばれるクアーズ・フィールドを本拠地とするロッキーズでプレイしていることもあり、本塁打や打点といった表面上の成績ではレンドンよりも優れた成績を残してきた。しかし、通算の「OPS+」「wRC+」「fWAR」といった数値ではレンドンのほうが優れた数字をマークしており、レンドンがアレナードを超える大型契約を手にしても決して不思議ではない。

     三塁手を欲している球団が多いことも、レンドンの超大型契約を後押しすることになるだろう。MLBネットワークのジョン・ヘイマンは、レンドン争奪戦に加わる可能性があるチームとしてレンジャーズ、エンゼルス、フィリーズの名前を挙げた。また、ナショナルズはスティーブン・ストラスバーグもオプトアウトの権利を行使してフリーエージェントとなる可能性があり、その場合にはレンドンとストラスバーグのどちらか一方しか引き留められない可能性が極めて高く、難しい決断を強いられることになりそうだ。

  • ドナルドソン、ソレアーらカムバック賞の候補者6名が発表

    2019.10.15 13:05 Tuesday

     日本時間10月15日、メジャーリーグ選手会は「Player Choice Awards」の1つであるカムバック賞の候補者6名を発表した。ア・リーグからはルーカス・ジオリト(ホワイトソックス)、ハンター・ペンス(レンジャーズ)、ホルヘ・ソレアー(ロイヤルズ)、ナ・リーグからはジョシュ・ドナルドソン(ブレーブス)、ソニー・グレイ(レッズ)、柳賢振(リュ・ヒョンジン:ドジャース)がノミネート。受賞者は現地時間10月21日から始まる週に発表される予定となっている。

     ジオリトは昨季防御率6点台に終わったものの、今季はエース級の活躍を見せてオールスター・ゲームに初選出。新天地レンジャーズに移ったペンスは指名打者として貴重な戦力となり、2014年以来5年ぶりとなるオールスター・ゲーム選出を果たした。ソレアーはついに長距離砲としての才能を開花させ、球団新の48本塁打で本塁打王のタイトルを獲得。ドナルドソンは新天地ブレーブスで復活を遂げ、37本塁打を放って地区優勝に貢献した。トレードでヤンキースから放出されたグレイは新天地レッズで先発ローテーションの柱となり、2015年以来4年ぶりのオールスター・ゲーム選出。柳は韓国人投手としては初となるオールスター・ゲームの先発を務め、両リーグベストの防御率2.32をマークした。なお、6名の昨季と今季の成績は以下の通り。

    ルーカス・ジオリト(ホワイトソックス)
    【2018年】32試合 10勝13敗 防御率6.13 173.1回 125奪三振
    【2019年】29試合 14勝9敗 防御率3.41 176.2回 228奪三振

    ハンター・ペンス(レンジャーズ)
    【2018年】97試合 打率.226 4本塁打 24打点 OPS.590
    【2019年】83試合 打率.297 18本塁打 59打点 OPS.910

    ホルヘ・ソレアー(ロイヤルズ)
    【2018年】61試合 打率.265 9本塁打 28打点 OPS.820
    【2019年】162試合 打率.265 48本塁打 117打点 OPS.922

    ジョシュ・ドナルドソン(ブレーブス)
    【2018年】52試合 打率.246 8本塁打 23打点 OPS.801
    【2019年】155試合 打率.259 37本塁打 94打点 OPS.900

    ソニー・グレイ(レッズ)
    【2018年】30試合 11勝9敗 防御率4.90 130.1回 123奪三振
    【2019年】31試合 11勝8敗 防御率2.87 175.1回 205奪三振

    柳賢振(リュ・ヒョンジン:ドジャース)
    【2018年】15試合 7勝3敗 防御率1.97 82.1回 89奪三振
    【2019年】29試合 14勝5敗 防御率2.32 182.2回 163奪三振

  • ALCS進出の立役者・コール 10個の驚くべきデータを紹介

    2019.10.11 18:40 Friday

     日本時間10月11日、アストロズはレイズとの地区シリーズ第5戦に6対1で勝利し、ヤンキースとのリーグ優勝決定シリーズへの進出を決めた。その立役者となったのが、2度の先発登板で2勝をマークしたゲリット・コールである。MLB公式サイトではコールについて10個の驚くべきデータを紹介している。

    ①コールは第5戦での8個目の奪三振により今シリーズでの奪三振数が23となり、2012年のジャスティン・バーランダーと2017年のスティーブン・ストラスバーグによる従来の地区シリーズ記録(22奪三振)を更新。最終的に記録を25まで伸ばした。

    ②25奪三振は地区シリーズ新記録だったのみならず、ポストシーズンの単一シリーズでの球団記録を更新。従来の記録は2017年にバーランダーがリーグ優勝決定シリーズでマークした21奪三振だった。

    ③単一ポストシーズンでの最初の2登板で合計25奪三振は歴代2位の数字。これを上回るのは1968年のワールドシリーズのボブ・ギブソン(27奪三振)だけである(当時のポストシーズンはワールドシリーズだけだった)。

    ④ポストシーズンでの連続した2登板で合計25奪三振は、マイク・ムシーナと並ぶ歴代2位の数字。これを上回るのは前述のギブソンだけである。

    ⑤日本時間8月8日から地区シリーズ第5戦まで、コールは11登板連続で2ケタ奪三振を記録。レギュラーシーズンでの9登板連続2ケタ奪三振はメジャー新記録となった。

    ⑥ポストシーズンを含めると、今季のコールは351奪三振を記録している。これは歴代6位の数字であり、歴代最多は2001年のランディ・ジョンソンによる419奪三振となっている。

    ⑦コールは地区シリーズ第5戦の3回に三振を奪えなかったが、それまで日本時間8月2日から73イニング連続で三振を奪っていた。データ会社の「エリアス・スポーツ・ビュロー」によるとエクスパンション時代(1961年以降)の従来の記録は33イニングだった。なお、コールは第5戦の7回にも三振を奪えなかった。

    ⑧コールが先発した試合でアストロズが敗れたのは、日本時間7月13日の敵地でのレンジャーズ戦が最後である。ホームでの試合に限定すると、アストロズが最後に敗れたのは、日本時間5月23日のホワイトソックス戦が最後である。

    ⑨コールは前述のホワイトソックス戦以降、自身18連勝中である。STATS社によると、単年の連勝記録(ポストシーズンを含む)としては1912年にニューヨーク・ジャイアンツのルーブ・マーカードが19連勝を記録して以来の快挙となった。

    ⑩ピッチ・トラッキングが開始された2008年以降、レギュラーシーズンとポストシーズンの合計で676回の空振りを奪ったのは歴代最多である。コールは地区シリーズ第2戦で33回、第5戦で19回、合計52回の空振りを奪った。

  • Rソックス・ベッツ 来季の年俸は2770万ドルとの予想

    2019.10.11 17:30 Friday

     レッドソックスが誇るスター外野手、ムーキー・ベッツは来季終了後にフリーエージェントとなる。そのベッツについて、選手の移籍情報などを扱う「MLB Trade Rumors」は来季の年俸を2770万ドルと予想。これは昨オフ、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)が8年2億6000万ドルで契約を延長する前に手にした2600万ドルを上回り、年俸調停権を有するフリーエージェント前の選手としては史上最高額となる。

     ベッツは以前からフリーエージェント市場で自身の価値を試したい意向を示しており、レッドソックスとの契約延長には消極的である。一方、レッドソックスの筆頭オーナーであるジョン・ヘンリーは、来季の年俸総額をぜいたく税の課税ラインとなる2億800万ドル以下に抑える方針を明らかにしており、球団社長兼CEOのサム・ケネディは、ベッツとJ.D.マルティネスの両者を来季もチームに留めておくのは難しいと発言。マルティネスのオプトアウト(=契約破棄)の決断次第ではあるものの、ベッツがトレードで放出される可能性が高まっている。

     レッドソックスは戦力補強のためにトレードで次々に若手有望株を放出してきたため、球団の次代を担う若手有望株に乏しいという現状がある。そのため、レッドソックスはベッツがフリーエージェントとなって他球団へ流出した際に得られるドラフト補償指名権よりも、ベッツのトレードで複数の若手有望株を得ることを好むであろうと見られている。レッドソックスが契約延長の可能性がないベッツの放出に踏み切っても決して不思議なことではない。

     ベッツがトレードで放出される場合、その行き先は契約が残り1年のベッツに複数の若手有望株を差し出すことを躊躇しないコンテンダー(=優勝を目指すチーム)に限られる。「MLB Trade Rumors」のマーク・ポリシャックは先日、ベッツ獲得に適したチームとしてフィリーズ、パドレス、レッズ、メッツの4球団を挙げていた。

  • MLB公式サイトが独自に地区シリーズのMVPを選出

    2019.10.11 15:05 Friday

     日本時間10月11日、メジャーリーグは地区シリーズの全試合を消化し、ア・リーグはアストロズとヤンキース、ナ・リーグはカージナルスとナショナルズがリーグ優勝決定シリーズへの進出を決めた。リーグ優勝決定シリーズやワールドシリーズとは異なり、地区シリーズではMVPが選出されないものの、MLB公式サイトではウィル・レイッチが独自にMVPを選出して紹介している。

    ◆ヤンキース対ツインズ
    ヤンキースが3勝0敗でリーグ優勝決定シリーズ進出
    MVP:グレイバー・トーレス(ヤンキース)
    打率.417、1本塁打、2盗塁の活躍を見せたほか、守備面でも見事な働きを披露した。

    ◆アストロズ対レイズ
    アストロズが3勝2敗でリーグ優勝決定シリーズ進出
    MVP:ゲリット・コール(アストロズ)
    2勝0敗、防御率0.57、25奪三振という圧巻の投球で、しぶとく食い下がるレイズの前に立ちはだかった。

    ◆ナショナルズ対ドジャース
    ナショナルズが3勝2敗でリーグ優勝決定シリーズ進出
    MVP:スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)
    チームの3勝のうち2試合で先発し、1勝0敗、防御率3.00、17奪三振の力投を見せた。

    ◆カージナルス対ブレーブス
    カージナルスが3勝2敗でリーグ優勝決定シリーズ進出
    MVP:ポール・ゴールドシュミット(カージナルス)
    打率.429、2本塁打、OPS1.383の活躍で、マーセル・オズーナとともに打線を支えた。

  • フィリーズが元巨人のキャプラー監督を解任

    2019.10.11 14:40 Friday

     日本時間10月11日、フィリーズはゲーブ・キャプラー監督を解任したことを発表した。今回の人事は決してサプライズではなく、ブライス・ハーパー、J.T.リアルミュートら大型補強を施しながらも81勝81敗の勝率5割でナ・リーグ東部地区4位に沈んだ責任を取らされる形となった。

     かつて日本プロ野球の読売ジャイアンツでのプレイ経験もあるキャプラーは、昨季からフィリーズの指揮を執り、2年間で161勝163敗に終わった。今年9月にはリーダーシップの欠如やクラブハウスの緊張感のなさが取り沙汰され、監督としての資質に疑問の声が上がるようになっていた。マット・クレンタックGMはキャプラーの続投に前向きだったものの、筆頭オーナーであるジョン・ミドルトンが球団の現状を調査し、解任を決断したという。

     ミドルトンは声明文のなかで「数年前、私は地元ファンにワールドシリーズを狙えるチームを作ることを約束した。その目標は今も変わっていない。今年の後半戦から今週まで、様々な人の意見を聞きながらチームの状況を評価した結果、いくつかの変化が必要であるという決断に至った」とキャプラー解任に至った経緯を説明。キャプラーではチームをワールドシリーズ制覇に導くことができないと判断したようだ。

     キャプラーを解任する一方、ミドルトンはファンから成績不振の責任を問われている球団社長のアンディ・マクフェイルやクレンタックを解任するつもりはないという。また、キャプラー以外のコーチ陣は来季も引き続きチームに残る予定であることが球団から発表されている。

     今後、フィリーズは新監督探しに向けて動き始めることになるが、現時点では前オリオールズ監督のバック・ショウォルターが最有力候補に挙げられている。ショウォルター以外には、ジョー・ジラルディ、ジョン・ファレル、ダスティ・ベイカー、ジョー・マドンら監督経験者が候補に挙がっており、監督の座が空席となっている他球団との争奪戦を繰り広げることになりそうだ。

  • NLDS敗退のブレーブス ベテラン捕手・マッキャンが引退表明

    2019.10.10 16:55 Thursday

     日本時間10月10日、ブレーブスはカージナルスとの地区シリーズ第5戦に1対13で大敗し、敗退が決定した。その試合後、15シーズンにわたってメジャーでプレイし、7度のオールスター・ゲーム選出の実績を誇る35歳のベテラン捕手、ブライアン・マッキャンが今季限りでの現役引退を表明した。

     マッキャンは「ポストシーズンに進出し、ポストシーズンでプレイするチャンスが欲しかったんだ。それが僕の求めていたものだった」と語り、古巣をポストシーズンへ導くために6年ぶりにブレーブスへ帰ってきたことを明らかにした。そして、「今後は自宅に戻って、父親として子供たちと遊びながら過ごすよ。これでおしまいさ」と今季限りで現役を引退する意向であることを明言した。

     今季のマッキャンは、85試合に出場して打率.249、12本塁打、45打点、OPS.734をマーク。メジャー定着後最悪の成績に終わった昨季からの復調を遂げ、主戦捕手の1人としてチームの地区優勝に貢献した。チーム内にはマッキャンを慕う後輩も多く、マッキャンが試合後のインタビューを受けている間、フレディ・フリーマン、ダラス・カイケル、タイラー・フラワーズといった選手たちがその様子を見つめていた。

     ブレーブスの試合を見ながら育ったロナルド・アクーニャJr.にとって、マッキャンは憧れのスター選手の1人だったという。ジョージア州出身のマッキャンも幼少期はブレーブスのファンであり、メジャー昇格後はチームのレジェンドであるチッパー・ジョーンズやジョン・スモルツとともにプレイする機会を得たが、アクーニャJr.も「彼のキャリアを目にすることができて幸運だった。彼はスーパースターだし、素晴らしいキャリアを過ごして、このチームに素晴らしいインパクトを与えてくれた」とマッキャンとともにプレイできたことを感激した様子で振り返っていた。

     通算282本塁打は、捕手としてはメジャー史上8位の数字。シーズン20本塁打以上を10度以上記録した捕手は、マッキャンを含めて4人しかいない。マッキャンは通算6度のシルバースラッガー賞を受賞したが、それより受賞回数が多いのはともに殿堂入りの名捕手であるマイク・ピアッツァ(10度)とイバン・ロドリゲス(7度)だけだ。近年は衰えが見え始めていたものの、間違いなくメジャーを代表する好捕手の1人だった。

  • 【NLDS】カージナルスが初回10得点のポストシーズン新記録

    2019.10.10 07:20 Thursday

     日本時間10月10日、ブレーブスの本拠地サントラスト・パークで行われている地区シリーズ第5戦でカージナルスが1回表に大量10得点。1イニング10得点はポストシーズン史上4度目であり、初回に限ればポストシーズン史上初の快挙となった。

     ブレーブス先発のマイク・フォルティネビッチに対して、先頭のデクスター・ファウラーが四球で出塁したカージナルスは、コルテン・ウォンが手堅く送りバントを決めて一死二塁。ポール・ゴールドシュミットの内野安打で一・三塁とチャンスが広がり、マーセル・オズーナがライトへのタイムリーを放って1点を先制した。

     一死一・二塁からヤディアー・モリーナの痛烈な打球が一塁フレディ・フリーマンのエラーを誘って満塁となり、マット・カーペンターが押し出しの四球を選んで2点目。ここでトミー・エドマンが一塁線を破るタイムリー二塁打を放って2点を追加し、ポール・デヨングが敬遠されて再び一死満塁となったところでフォルティネビッチはマウンドを降りた。

     ブレーブス2番手のマックス・フリードから先発投手のジャック・フラハティが押し出しの四球を選んで打順が一巡し、ファウラーのタイムリー二塁打で7対0。さらにウォンが左中間へのタイムリー二塁打を放ってリードを9点に広げ、ゴールドシュミットがライトフライに倒れて二死三塁となったあと、オズーナの振り逃げで三塁走者のウォンが生還し、2ケタ得点となった。

     勝者がリーグ優勝決定シリーズに進出する地区シリーズ第5戦は初回から10点差が付く予想外の展開となり、2回終了時点でカージナルスが大量11点をリード。カージナルス先発のフラハティは後半戦防御率0.91(99回1/3で自責点10)の好投手であり、ブレーブスは極めて厳しい状況に追い込まれている。なお、ポストシーズン史上最大の逆転勝利は1929年のワールドシリーズ第4戦でアスレチックスが1イニング10得点によって逆転した8点差であり、ブレーブスが勝利するためにはポストシーズン史上最大の奇跡を起こす必要がある。

  • パドレス・マチャド 恩師の新監督就任を希望か

    2019.10.9 12:35 Wednesday

     日本時間10月9日、ESPNのバスター・オルニーが報じたところによると、パドレスのマニー・マチャドは自軍の新監督にオリオールズ時代の恩師であるバック・ショウォルターが就任することを希望しているようだ。ショウォルターは2010年途中から2018年まで8シーズン半にわたってオリオールズの監督を務め、ショウォルター政権での最大のスター選手がマチャドだった。この両者がサンディエゴで再会を果たすことになるかもしれない。

     現在、パドレスは今季終盤に解任されたアンディ・グリーンに代わる新監督探しを進めている。マチャドは新監督探しのなかで、ショウォルターを新監督候補の1人として、「せめて検討だけでもしてほしい」と望んでいるという。

     2010年のドラフトで全体3位指名を受けてオリオールズに入団したマチャドは、2012年8月にメジャーデビューを果たし、2018年途中にトレードでドジャースへ放出するまでチーム最大のスター選手として活躍。マチャドがオリオールズの球団組織に在籍した期間と、ショウォルターがオリオールズの監督を務めた期間は、ほとんど一致しているのだ。昨季終了後にドジャースからフリーエージェントとなり、10年総額3億ドルの超大型契約でパドレスに加入したマチャドには、恩師・ショウォルターの下で心地よくプレイしたいという思いがあるのだろう。

     長らく低迷が続いていたオリオールズは、ショウォルター政権3年目、マチャドがメジャーデビューを果たした2012年にワイルドカードを獲得して15年ぶりのポストシーズン進出。その後、2014年に地区優勝を果たし、2016年にワイルドカードを獲得して、5年間で3度ポストシーズンに進出した。若手有望株の着実な成長により再建期間が終わりを迎えつつあるパドレスがショウォルターを監督に迎え、勝負モードに舵を切る可能性はゼロではないのかもしれない。マチャドの希望が実現するのか、今後の動向に注目だ。

  • DeNA・筒香がポスティング制度でメジャー挑戦へ

    2019.10.8 16:25 Tuesday

     日本時間10月8日、日本プロ野球の横浜DeNAベイスターズは、メジャーリーグへの挑戦を希望している筒香嘉智外野手について、ポスティング制度を利用しての移籍を容認する意向であることを明らかにした。MLB公式サイトのマーク・フェインサンドによると、筒香は大手代理人事務所のワッサーマン・メディア・グループと契約して、メジャーリーグへの移籍交渉を行う見込みである。

     ポスティングの申請は早ければ日本時間11月2日に行われ、筒香は申請日からの30日間を交渉期間としてメジャーリーグの各球団と交渉を行うことができる。譲渡金は筒香が得る契約規模に応じて決定され、総額2500万ドルまでの20%、2500万ドルから5000万ドルまでの17.5%、5000万ドルを超える部分の15%にあたる金額がDeNA側に支払われる。

     2014年に打率.300、22本塁打、77打点、OPS.902の好成績をマークしてレギュラー定着を果たした筒香は、そこから今季まで6年連続で22本塁打・77打点・OPS.899以上の数字を残し、2016年にはリーグトップの44本塁打・110打点・319塁打・長打率.680・OPS1.110を記録。10シーズンでの通算成績は、打率.285・205本塁打・OPS.910となっている。

     筒香は今年11月に28歳の誕生日を迎え、23歳でメジャーデビューを果たした大谷翔平(エンゼルス)ほどは若くない。また、好成績をマークしてきた打撃とは対照的に、守備に対する評価は決して高くなく、「外野の両翼を任せられるだけの打撃成績を期待できるかどうか」や「レギュラーとして常時出場できるだけの守備力があるかどうか」といった点が評価の分かれ目となるだろう。なお、左翼ではブレット・ガードナー(ヤンキース)やマーセル・オズーナ(カージナルス)、右翼ではニコラス・カステヤーノス(カブス)やコール・カルフーン(エンゼルス)が今オフのフリーエージェント市場における目玉選手と目されている。

  • マドンがエンゼルスと面談へ ベルトランとジラルディも監督業に意欲

    2019.10.7 15:30 Monday

     大方の予想では、カブスの監督を退任したジョー・マドンがエンゼルスの新監督に就任するものと見られているが、その実現に向けて進展があった。日本時間10月7日、MLBネットワークのケン・ローゼンタールが報じたところによると、マドンは今週中にエンゼルスとの面談を行う予定だという。マドンは選手、マイナーの監督、メジャーのコーチとしてエンゼルスに30年以上の在籍経験があり、メジャーの監督として古巣復帰が実現するかもしれない。

     マドンは2015年から5シーズンにわたってカブスの監督を務め、2016年には108年ぶりとなるワールドシリーズ制覇を成し遂げた。5シーズンで通算471勝339敗(勝率.581)をマークし、今季を除く4シーズンでポストシーズンに進出。監督としての手腕に疑いの余地はなく、MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、エンゼルスのみならずパドレスもマドンの招聘に関心を示しているという。また、MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシは、エンゼルスとパドレス以外にも、マドンとコンタクトを取っているチームが存在することを報じている。

     マドンが多くの球団からの人気を集めている一方、監督業に意欲を見せる人物もいる。その1人が、現在ヤンキースでブライアン・キャッシュマンGMの特別アドバイザーを務めているカルロス・ベルトランだ。2005年から2011年までメッツでプレイしたベルトランは、古巣からの連絡があれば、話を聞く準備があることを明言している。1998年のメジャーデビューから2004年までプレイしたロイヤルズも監督の座が空席となっており、こちらの新監督に就任する可能性もありそうだ。ただし、MLB公式サイトのマーク・フェインサンドは、ベルトランがパドレスからの面談要請を断ったことを報じており、あくまでもベルトランの関心は古巣に限られているようだ。

     また、前ヤンキース監督のジョー・ジラルディも監督復帰を目指している。ジラルディは近日中にカブスとの面談を行う予定であることが報じられているが、ジラルディはカブスのほかにメッツにも興味を示しているという。2006年にマーリンズの監督して最優秀監督賞に輝き、2008年から10シーズンにわたってヤンキースの監督を務め、2009年には松井秀喜の活躍もあってワールドシリーズを制覇。監督としての実績は申し分なく、マドン同様に複数球団による争奪戦が繰り広げられる可能性もありそうだ。

  • トレードが噂されるRソックス・ベッツ 新天地候補は4球団?

    2019.10.7 14:00 Monday

     レッドソックスの筆頭オーナーであるジョン・ヘンリーは、来季の年俸総額をぜいたく税の対象とならない2億800万ドル以下に抑える方針を明らかにしている。球団社長のサム・ケネディは、高額年俸のムーキー・ベッツとJ.D.マルティネスの両方を2020年も自軍にキープしておくのは難しいとの見解を示しており、来季終了後にフリーエージェントとなるベッツのトレード放出の可能性が取り沙汰されている。球界屈指のオールラウンダーであるベッツの新天地候補として、MLB Trade Rumorsのマーク・ポリシャックはナ・リーグの4球団を挙げている。

     ベッツは以前からレッドソックスとの契約延長よりも、フリーエージェント市場に出て自身の価値を試したい意向を明らかにしており、レッドソックスがベッツのFA移籍により得られるドラフト補償指名権よりも、ベッツのトレード放出により得られる若手有望株を欲する場合は、ベッツを含む大型トレードが実現しても決して不思議ではない。ただし、ベッツの来季の年俸は2000万ドルをはるかに上回ることが確実であり、来季終了後にフリーエージェントとなることを考えると、新天地候補はポストシーズン進出を狙うであろうチームのみに限られる。また、若手有望株を豊富に抱えているとはいえ、宿敵のヤンキースにベッツを放出するようなことはあり得ないだろう。

     そうした状況を踏まえ、ポリシャックが新天地候補として挙げるのは、フィリーズ、パドレス、レッズ、メッツの4球団である。大型補強を施して今季を迎えたフィリーズは、81勝81敗の勝率5割という期待外れの結果に終わった。再び優勝争いに挑むべく、ベッツの獲得に動く可能性はある。ただし、ベッツの獲得よりも投手陣の整備が優先課題となるだろう。

     パドレスは、フェルナンド・タティスJr.ら生え抜きの若手有望株が着実に成長し、チーム再建を順調に進めている。昨オフはマニー・マチャドを10年3億ドルの超大型契約で獲得したが、チーム再建のラストピースとしてベッツの獲得を検討する可能性はありそうだ。

     レッズは、ディック・ウィリアムス野球部門社長が年俸総額を増やす予定であることを明言。今季は投手陣の整備が進んでおり、打線強化のためにベッツの獲得に動くかもしれない。

     メッツは正中堅手が不在であり、ベッツはチーム状況にフィットする存在である。ただし、昨オフから今季にかけてのトレードで多くの若手有望株を放出しており、レッドソックスを満足させる交換要員を用意するのは難しそうだ。

     レッドソックスは年俸総額を抑制したうえで覇権奪回を目指すために、どのような手を打つのか。ベッツが今オフの移籍市場における注目株の1人となることは間違いなさそうだ。

  • 監督解任のパイレーツ 名投手コーチのシアリッジらを解任

    2019.10.4 15:40 Friday

     先日、クリント・ハードル監督を解任したパイレーツは、新監督決定までコーチ陣の顔ぶれも固まらない見込みだ。そうした状況のなか、今季のコーチ陣のうち、投手コーチのレイ・シアリッジとベンチコーチのトム・プリンスは今季限りでの解任が決定し、来季のコーチ陣に加わらないことが明らかになった。その他のコーチの去就については、新監督決定後に正式決定される見込みとなっている。

     今季のパイレーツは、1953年以降では球団ワーストとなる防御率5.18に終わり、投手陣の崩壊がチーム低迷(69勝93敗)の主要因となっていた。2010年8月の投手コーチ就任以来、A.J.バーネット、フランシスコ・リリアーノ、エディンソン・ボルケス、J.A.ハップといった投手たちを再生または成長させるなど、投手コーチとして手腕を発揮してきたシアリッジだが、今季の「投壊」の責任を取らされる形でチームを去ることになった。

     近年、シアリッジの指導には陰りが見え始めており、前述の投手たちを見事に戦力にしてみせた2013~2015年とは対照的に、2016年シーズンはジョン・ニース、フアン・ニカシオ、ライアン・ボーグルソンといった面々をチームの戦力へと変えることができなかった。また、昨季途中にトレードで獲得したクリス・アーチャーも、移籍後は期待外れのパフォーマンスが続いており、ゲリット・コール、チャーリー・モートン、タイラー・グラスナウ、ジョーダン・ライルズなど、パイレーツ退団後に才能をフルに開花させた投手も少なくない。

     もちろん、今季の「投壊」はシアリッジのみの責任ではなく、ジェイムソン・タイオン、チャド・クール、エドガー・サンタナの3人がトミー・ジョン手術を受け、アーチャー、トレバー・ウィリアムス、スティーブン・ブロールト、ライルズ、キーオニー・ケラ、カイル・クリックらが一時戦列を離れるなど、相次ぐ故障者の発生にも悩まされた。正捕手のフランシスコ・セルベリが長期欠場し、エリアス・ディアスとジェイコブ・ストーリングスという若手捕手の2人体制でシーズンを戦うことを強いられたのも痛かった。

     シアリッジの下で多くの投手を貴重な戦力に変え、2013年から3年連続でポストシーズンに進出したパイレーツ。新監督決定後、投手陣の立て直しを任せることのできる投手コーチを探し始めることになりそうだ。

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