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  • 新人王受賞者によるベストナイン イチローも選出

    2020.4.4 13:00 Saturday

     メジャーリーグではこれまでにフランク・ロビンソン、ウィリー・メイズ、ジョニー・ベンチといった球史に残る名選手たちが新人王を受賞してきた。現役選手のなかでも、マイク・トラウト(エンゼルス)、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)、コディ・ベリンジャー(ドジャース)、クレイグ・キンブレル(カブス)といったスター選手たちが新人王受賞者のリストに名を連ねている。日本時間4月4日、メジャーリーグ公式サイトのリチャード・ジャスティスは、これらの新人王受賞者のなかからベストナインを選出する特集記事を公開。2001年にアメリカン・リーグの新人王を受賞したイチローも「新人王ベストナイン」に選出された。

     今回の企画では、新人王を受賞した選手のそのシーズンの成績のみが選考対象となっている。新人王は1947年に制定され、黒人メジャーリーガー第1号となったジャッキー・ロビンソンが初代受賞者となり、1987年にはロビンソンの名前が冠せられるようになった(ジャッキー・ロビンソン賞)。したがって、今回の企画では1936年と1939年にそれぞれ大活躍を見せたジョー・ディマジオとテッド・ウィリアムスなど、新人王制定以前のルーキーは含まれていない。

     ジャスティスが選出したベストナインのなかで、賛否が大きく分かれるのは一塁手部門だろう。ジャスティスは、新人最多記録の53本塁打を放った2019年のピート・アロンゾや打率.329、37本塁打、130打点をマークした2001年のアルバート・プーホルスではなく、1947年のロビンソンを選出。純粋な個人成績ではアロンゾやプーホルスに及ばないものの、「彼のパフォーマンスは数字では測れない」とロビンソンの功績をたたえている。

     また、外野手部門では2012年のトラウトとともに、2001年のイチローと1975年のフレッド・リンが選出されている。新人王とMVPを同時受賞したのはメジャーリーグの長い歴史のなかでイチローとリンの2人だけであり、打率.326、30本塁打、49盗塁をマークしたトラウトも、ミゲル・カブレラが三冠王でなければMVPに選出されていたはずだ。MVPに値する活躍を見せた3人による極めて強力な外野トリオとなった。

     ジャスティスが選出した「新人王ベストナイン」の顔ぶれは以下の通り。

    捕手
    マイク・ピアッツァ(1993年・ドジャース)
    149試合 打率.318 35本塁打 112打点 3盗塁 OPS.932

    一塁手
    ジャッキー・ロビンソン(1947年・ドジャース)
    151試合 打率.297 12本塁打 48打点 29盗塁 OPS.810

    二塁手
    ダスティン・ペドロイア(2007年・レッドソックス)
    139試合 打率.317 8本塁打 50打点 7盗塁 OPS.823

    三塁手
    ディック・アレン(1964年・フィリーズ)
    162試合 打率.318 29本塁打 91打点 3盗塁 OPS.939

    遊撃手
    コリー・シーガー(2016年・ドジャース)
    157試合 打率.308 26本塁打 72打点 3盗塁 OPS.877

    外野手
    マイク・トラウト(2012年・エンゼルス)
    139試合 打率.326 30本塁打 83打点 49盗塁 OPS.963

    外野手
    イチロー(2001年・マリナーズ)
    157試合 打率.350 8本塁打 69打点 56盗塁 OPS.838

    外野手
    フレッド・リン(1975年・レッドソックス)
    145試合 打率.331 21本塁打 105打点 10盗塁 OPS.967

    指名打者
    ヨルダン・アルバレス(2019年・アストロズ)
    87試合 打率.313 27本塁打 78打点 0盗塁 OPS1.067

    先発投手
    マーク・フィドリッチ(1976年・タイガース)
    31試合 19勝9敗0セーブ 防御率2.34 250回1/3 97奪三振

    救援投手
    クレイグ・キンブレル(2011年・ブレーブス)
    79試合 4勝3敗46セーブ 防御率2.10 77回 127奪三振

  • 各球団の次代のエースは誰だ!? MLB公式サイトが特集

    2020.4.4 11:45 Saturday

     ヤンキースが9年3億2400万ドルという大金を投じてゲリット・コールを獲得したように、ワールドシリーズ制覇を目指すうえで絶対的エースの存在は必要不可欠である。絶対的エースをフリーエージェントやトレードで外部から補強することも可能だが、理想は生え抜きのエースを育て上げること。メジャーリーグ公式サイトでは、30球団の番記者が各球団の「次代のエース」候補を1人ずつ選出して紹介している。

     「次代のエース」候補として選出された30人のなかで、ルーカス・ジオリト(ホワイトソックス)、ジャック・フラハティ(カージナルス)、ウォーカー・ビューラー(ドジャース)はすでにそれに近い位置にいる。タイラー・グラスノー(レイズ)も今季の活躍次第では近いうちにエースと呼ばれるようになるだろう。

     アーロン・シバーレ(インディアンス)、グリフィン・キャニング(エンゼルス)、ランス・マカラーズJr.(アストロズ)、ザック・ギャレン(ダイヤモンドバックス)、タイラー・ビーディ(ジャイアンツ)といった若手投手や新人王候補の1人であるヘスス・ルザード(アスレチックス)も順当に選出。ケーシー・マイズ(タイガース)、スペンサー・ハワード(フィリーズ)、マッケンジー・ゴア(パドレス)などのトップ・プロスペクトも名を連ねた。

     注目したいのは100マイル超の速球を武器とするネイト・ピアソン(ブルージェイズ)だ。変化球の質や制球力にはまだ課題を残すものの、昨季はマイナー3階級で合計101回2/3を投げ、防御率2.30、被打率.176、WHIP0.89、奪三振率10.53をマーク。今年のオープン戦でも4試合に登板して防御率1.29、奪三振率14.14と結果を残した。順調にいけば今季中にメジャーデビューする見込みであり、シーズンが終わるころにはエースと呼ばれるようになっているかもしれない。

     なお、各球団の番記者が選出した「次代のエース」候補30人は以下の通り。

    オリオールズ:グレイソン・ロドリゲス
    レッドソックス:ノア・ソング
    ヤンキース:クラーク・シュミット
    レイズ:タイラー・グラスノー
    ブルージェイズ:ネイト・ピアソン

    ホワイトソックス:ルーカス・ジオリト
    インディアンス:アーロン・シバーレ
    タイガース:ケーシー・マイズ
    ロイヤルズ:ジャクソン・カワー
    ツインズ:ジョーダン・バラゾビック

    アストロズ:ランス・マカラーズJr.
    エンゼルス:グリフィン・キャニング
    アスレチックス:ヘスス・ルザード
    マリナーズ:ローガン・ギルバート
    レンジャーズ:ハンス・クラウス

    ブレーブス:イアン・アンダーソン
    マーリンズ:シクスト・サンチェス
    メッツ:マシュー・アラン
    フィリーズ:スペンサー・ハワード
    ナショナルズ:アンドリー・ララ

    カブス:ブライリン・マルケス
    レッズ:ハンター・グリーン
    ブリュワーズ:コービン・バーンズ
    パイレーツ・ミッチ・ケラー
    カージナルス:ジャック・フラハティ

    ダイヤモンドバックス:ザック・ギャレン
    ロッキーズ:ライアン・ロリソン
    ドジャース:ウォーカー・ビューラー
    パドレス:マッケンジー・ゴア
    ジャイアンツ:タイラー・ビーディ

  • MLB選手会 マイナー契約の招待選手に最大5万ドルを前払いへ

    2020.4.4 11:00 Saturday

     日本時間4月4日、AP通信が報じたところによると、メジャーリーグ選手会は各球団とマイナー契約を結んで招待選手としてスプリング・トレーニングに参加していた約370選手に対し、最大5万ドルを前払いすることを決定した。全てのマイナー選手は5月31日(現地時間)までメジャーリーグ機構から1週間あたり400ドルを受け取れることになっているが、選手会からの前払い分はこれとは別に支給されるという。

     新型コロナウイルスの感染拡大により2020年レギュラーシーズンの開幕が延期となるなか、選手たちへの経済的支援・保障の枠組みが次々に決定している。今回、選手会が決定した招待選手への最大5万ドルの前払いは、フェリックス・ヘルナンデス(ブレーブス)、マット・ケンプ(マーリンズ)、パブロ・サンドバル(ジャイアンツ)、ニール・ウォーカー(フィリーズ)、デレク・ホランド(パイレーツ)、ジェリー・ブレビンス(ジャイアンツ)、エドウィン・ジャクソン(ダイヤモンドバックス)、クリス・アイアネッタ(ヤンキース)、ブランドン・モロー(カブス)、ジョナサン・ルクロイ(レッドソックス)、トレバー・ケーヒル(ジャイアンツ)といったベテラン選手たちも対象となる。

     最低1日でもメジャー登録日数がある選手は5000ドルを受け取ることができる。メジャー登録日数が1年以上の選手は7500ドル、2年以上の選手は15000ドル、3年以上の選手は25000ドル、6年以上の選手は50000ドルとなる。ただし、この前払い金の受け取りは任意であり、経済的に余裕のある選手は受け取りを辞退することもできる。また、スプリング・トレーニング中止が発表された翌日の3月13日(現地時間)の時点でチームに残っていた選手のみが対象となる。

     メジャーリーグ機構は4~5月分のサラリーとして1億7000万ドルを前払いすることをすでに発表しており、メジャー契約を結んでいる選手は契約状況に応じて15000ドル~28万6500ドルを受け取ることができる。マイナー契約の選手はこの対象とならないため、こうした選手たちを救済するための枠組みの調整が進められていた。

  • 「真のドラフト全体1位指名」はボンズ? MLB公式サイトが特集

    2020.4.3 13:35 Friday

     メジャーリーグ公式サイトではジム・キャリス、ジョナサン・マヨ、マイク・ローゼンバームの3人が興味深い企画の特集記事を公開している。ドラフトが開始された1965年以降に全体10位以内で指名された選手を対象として3人がドラフトを実施し、野手8人(各ポジション1人)と投手2人(左右1人ずつ)のドリームチームを作るという企画だ。各年の全体10位以内に指名された選手のなかから真っ先に指名されたのはバリー・ボンズだった。

     今回の企画には「各ポジション1人ずつを指名する」「各年の全体10位以内に指名された選手が対象」のほかにもう1つルールが決められており、全体1位指名選手から全体10位指名選手までを必ず1人ずつ指名しなければならない。たとえば、ボンズは1985年にパイレーツから全体6位で指名されたため、ボンズを指名したあとはほかの年度の全体6位指名選手は指名できなくなる。

     指名はローゼンバーム、キャリス、マヨの順に完全ウエーバー制で行われ、10巡目の最後にローゼンバームが指名したところで終了。各チーム10人、合計30人の選手が指名された。それでは、ラウンドごとに各チームの指名選手を見ていこう(通算WARの数値はBaseball-Referenceのものを使用)。

    1巡目
    ローゼンバーム:バリー・ボンズ外野手(1985年6位・WAR162.8)
    キャリス:アレックス・ロドリゲス三塁手(1993年1位・WAR117.5)
    マヨ:ポール・モリター二塁手(1977年3位・WAR75.7・殿堂入り)

    2巡目
    マ:クレイトン・カーショウ投手(2006年7位・WAR67.9・現役)
    キ:フランク・トーマス一塁手(1989年7位・WAR73.8・殿堂入り)
    ロ:チッパー・ジョーンズ三塁手(1990年1位・WAR85.3・殿堂入り)

    3巡目
    ロ:ジャスティン・バーランダー投手(2004年2位・WAR71.6・現役)
    キ:ロビン・ヨーント外野手(1973年3位・WAR77.3・殿堂入り)
    マ:ケン・グリフィーJr.外野手(1987年1位・WAR83.8・殿堂入り)

    4巡目
    マ:レジー・ジャクソン外野手(1966年2位・WAR74.0・殿堂入り)
    キ:テッド・シモンズ捕手(1967年10位・WAR50.3・殿堂入り)
    ロ:バリー・ラーキン遊撃手(1985年4位・WAR70.5・殿堂入り)

    5巡目
    ロ:マーク・マグワイア一塁手(1984年10位・WAR62.2)
    マ:デレク・ジーター遊撃手(1992年6位・WAR71.3・殿堂入り)
    キ:デーブ・ウィンフィールド外野手(1973年4位・WAR64.2・殿堂入り)

    6巡目
    キ:ハビアー・バイエズ二塁手(2011年9位・WAR16.8・現役)
    マ:ケビン・エイピアー投手(1987年9位・WAR54.5)
    ロ:バスター・ポージー捕手(2008年5位・WAR41.8・現役)

    7巡目
    ロ:バリー・ジート投手(1999年9位・WAR31.9)
    キ:ライアン・ブラウン外野手(2005年5位・WAR46.8・現役)
    マ:デール・マーフィー外野手(1974年5位・WAR46.5)

    8巡目
    マ:サーマン・マンソン捕手(1968年4位・WAR46.0)
    キ:フランシスコ・リンドーア遊撃手(2011年8位・WAR27.6・現役)
    ロ:ロニー・スミス外野手(1974年3位・WAR38.5)

    9巡目
    ロ:ニック・マーケイキス外野手(2003年7位・WAR34.2・現役)
    キ:ザック・グレインキー投手(2002年6位・WAR71.0・現役)
    マ:トッド・ヘルトン一塁手(1995年8位・WAR61.8)

    10巡目
    マ:ロビン・ベンチュラ三塁手(1988年10位・WAR56.1)
    キ:グレッグ・スウィンデル投手(1986年2位・WAR30.5)
    ロ:トッド・ウォーカー二塁手(1994年8位・WAR10.5)

    ※キャリスとマヨは14番目&17番目の指名権と15番目&16番目の指名権をトレードした。そのため、5巡目と6巡目は指名順がほかと異なっている。

     WARの合計はマヨの637.6が最高で、ローゼンバームが609.3、現役選手4人を指名したキャリスは575.8となった。ローゼンバームは「入手できるベストの選手を指名するのは簡単なこと」と迷わずボンズを指名。キャリスは「ボンズに次いで2番目に優れた選手」としてロドリゲスを1巡目で指名し、マヨは「層が薄いポジション(二塁手)を1巡目で指名することにした」とモリターを選択した。

     マヨが6巡目で指名したエイピアーは2ケタ勝利を10度記録し、通算169勝をマークした右腕で、ドラフト全体9位指名としては史上最高の通算WARを記録している。マヨはドワイト・グッデン(1982年5位・WAR53.0)と迷いつつも、WARでわずかに上回るエイピアーを選択した。

     ローゼンバームは7巡目終了時点で外野手をボンズしか指名しておらず、8巡目で通算370盗塁のスミス、9巡目で通算2355安打のマーケイキスを慌てて指名。ほかの2チームに比べると寂しい外野陣となってしまったが、ボンズのおかげで外野手3人の平均WARは80近い数字になっている。

     キャリスが10巡目で指名したスウィンデルは2ケタ勝利を6度記録し、通算123勝をマークした左腕。キャリア後半はリリーフに転向し、2001年にはダイヤモンドバックスの世界一にも貢献した。

     そして、ローゼンバームは最後にウォーカーを指名。「すべてのポジションと順位で良い指名をすることはできない」と言い訳しつつ、指名された30人のなかでWARが最も低いウォーカーを指名して「全体8位」と「二塁手」の2つの穴を埋めた。

  • 1995年ア・リーグMVPの再投票 MLB公式サイトが特集

    2020.4.3 11:50 Friday

     1995年のアメリカン・リーグMVP投票は、モー・ボーン(レッドソックス)がアルバート・ベル(インディアンス)をわずか8ポイント差でかわし、自身唯一となるMVPを受賞した。しかし、このMVP争いはこれほど僅差になるべきだったのだろうか。また、勝者は正しかったのだろうか。メジャーリーグ公式サイトでは、13人のライターが再投票を実施。マーク・フェインサンドが特集記事でその結果を公開している。

     この年のMVP投票では、28人の投票者から1位票をボーンが12票、ベルが11票獲得。エドガー・マルティネス(マリナーズ)に4票、ホゼ・メサ(インディアンス)にも1票が入った。また、ボーンとベルは28人の投票者全員から3位までの投票を得た。この年のMVP投票の実際の結果は以下のようになっている。

    1位 モー・ボーン(レッドソックス)
    2位 アルバート・ベル(インディアンス)
    3位 エドガー・マルティネス(マリナーズ)
    4位 ホゼ・メサ(インディアンス)
    5位 ジェイ・ビューナー(マリナーズ)

     この年のインディアンスは、144試合制の短縮シーズンでありながらシーズン100勝(44敗)をマークし、2位に30ゲームの大差をつけて地区優勝を果たした。その強力打線の中心となったベルは、いずれもリーグ1位の50本塁打、126打点、52二塁打、121得点、長打率.690を記録する大活躍。シーズン50二塁打&50本塁打を達成したのは、メジャー史上でこの年のベルが唯一である。

     一方、MVP受賞者となったボーンも、地区優勝を果たしたレッドソックスの主砲として打率.300、39本塁打、126打点の好成績をマーク。ベルと並んで打点王のタイトルを手にしたが、それ以外にリーグ1位の部門は三振(150)だけだった。

     単純に個人成績だけを比較すれば、ベルが圧勝してもおかしくないように見えるが、問題児として名をはせたベルの人間性を嫌う記者が多く、また、ベルが前年にコルクバット使用で出場停止処分を受けていたことも逆風となった。ボーン自身も「成績だけじゃない。性格も重要なんだね」と成績以外の要素が投票に影響を与えていたことを認めたほどだ。

     では、メジャーリーグ公式サイトのライター13人が現在の価値基準で投票した結果はどのようになったのか。トップ5は以下の通りである。

    1位 アルバート・ベル(インディアンス)
    2位 エドガー・マルティネス(マリナーズ)
    3位 ランディ・ジョンソン(マリナーズ)
    4位 ティム・サーモン(エンゼルス)
    5位 フランク・トーマス(ホワイトソックス)

     再投票の結果、1位票8、2位票4、3位票1を獲得したベルが1位となった。実際の投票で3位だったマルティネスが2位、同6位のジョンソンが3位、同7位のサーモンが4位、同8位のトーマスが5位へ順位を上げている点にも注目だ。一方、実際の受賞者であるボーンはトップ5に入ることができず、6位に終わった。

     フェインサンドは「投票者たちは、ストーリー性や性格に関連した問題よりも選手のスタッツを入念に調べるようになった」と結論付けた。もちろん、1995年の投票結果が間違いというわけではない。選手を評価する各種の指標がまだ発達していなかった時代ならではの出来事の1つと言えるのではないだろうか。

  • 名外野手・エドモンズ 新型コロナ陽性も現在は回復

    2020.4.3 11:00 Friday

     元オールスター外野手で、現在は「FOX Sports Midwest」の解説者を務めているジム・エドモンズは、現地時間4月1日の夜にSNSを更新し、新型コロナウイルスに感染したことを公表した。現在49歳のエドモンズは、呼吸困難で緊急治療室に入ったことを先週末にインスタグラムで明らかにし、肺炎と診断されたことを公表。新型コロナウイルスについては検査の結果待ちとなっていたが、陽性反応が出たようだ。ただし、体調はすでに回復しているという。

     インスタグラムのストーリー機能を使用して投稿されたビデオのなかで、エドモンズは先週末から自宅で安静にして順調に回復し、現在は「体調が非常に良い」ことを明らかにした。エドモンズによると、周囲の人々の話をしっかり聞き、指示通りに隔離生活を送っていたようだ。

     また、エドモンズは古巣・カージナルスのスプリング・トレーニングにインストラクターとして参加していたため、カージナルスのジョン・モゼリアック野球部門社長はエドモンズの行動記録を辿っていることを明らかにした。モゼリアックによると、フロリダ州ジュピターのキャンプ施設に滞在していたときに、エドモンズがウイルスを保持していたかどうかは不明だという。

     エドモンズはビデオのなかで「今回のこと(新型コロナウイルス)を軽く見てはいけません。もし体調が良くなければ医者へ行ってください。もし呼吸できなければ緊急治療室へ行ってください。軽く見てはいけません。体調にお気をつけて」とメッセージを発信している。

     現役時代のエドモンズはハイレベルな攻守を兼ね備えた中堅手としてエンゼルスやカージナルスで活躍し、オールスター・ゲームに4度選出されたほか、ゴールドグラブ賞を8度受賞。2006年にはワールドシリーズ制覇に貢献した。1997年6月のロイヤルズ戦で見せた背走ダイビングキャッチや2004年のリーグ優勝決定シリーズ第7戦(対アストロズ)でのダイビングキャッチは、歴史に残る好プレイの1つとして現在も語り継がれている。

  • エンゼルスに朗報 右腕・キャニングが投球練習再開へ

    2020.4.2 12:25 Thursday

     新型コロナウイルスの感染拡大により明るいニュースが少ない状況が続くなか、エンゼルスに朗報が飛び込んできた。右肘を痛めてPRP注射による治療を受けていた先発右腕グリフィン・キャニングが、再検査の結果、投球プログラムの開始にゴーサインを得たのだ。日本時間4月2日、ビリー・エプラーGMが明らかにした。

     日本時間3月7日にPRP注射を受けたキャニングは今後、投球練習を再開して徐々に強度を上げていき、4月末までにマウンドからの投球練習を行うことを目指す。ひとまず手術を回避することができ、開幕が延期となっているレギュラーシーズンにも間に合う可能性が高く、チームにとってもキャニング自身にとっても明るいニュースとなった。

     キャニングは過去2シーズンにわたって右肘の問題を抱えており、メジャーデビューした昨季は右肘の炎症により2度の戦線離脱を余儀なくされた。今年のオープン戦でも、日本時間2月27日のドジャース戦に先発したあとに右肘の違和感を訴え、右肘の慢性的な不調に悩まされていた。そして3月上旬、医師の意見を聞いたあと、PRP注射による治療を受けた。

     2017年ドラフト2巡目(全体47位)で入団したキャニングは、昨年5月1日(日本時間)にメジャーデビューを果たし、18試合(うち17先発)に登板して90回1/3を投げ、5勝6敗、防御率4.58、96奪三振をマーク。今季はアンドリュー・ヒーニー、フリオ・テーラン(新加入)、ディラン・バンディ(新加入)に次ぐ先発4番手に予定されている。

     打線に昨季ナショナル・リーグ打点王のアンソニー・レンドンを加える一方で、投手陣に大きな不安を抱えるエンゼルスだが、先発ローテーションの一角を担う予定のキャニングが長期離脱を回避できたのは朗報。シーズンの開幕が延期となったことにより、大谷翔平も開幕から先発ローテーションに名を連ねる可能性があり、開幕延期はエンゼルスにとって追い風となりそうだ。

  • ロンドンでの公式戦開催が中止に 新型コロナの影響

    2020.4.2 11:15 Thursday

     昨年、史上初のヨーロッパでの公式戦としてヤンキース対レッドソックスの2連戦が開催され、大いに盛り上がった。今年もロンドンで行われる試合がレギュラーシーズンの日程に組み込まれ、カージナルスとカブスが6月13~14日(現地時間)にロンドン・スタジアムで2連戦を行う予定となっていた。しかし、新型コロナウイルスの感染が世界規模で拡大していることを受け、メジャーリーグ機構は日本時間4月2日、ロンドンでの2連戦を中止することを発表した。

     カージナルスとカブスによるロンドンでの2連戦は、ヨーロッパで新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた時点から開催が危ぶまれていた。3月上旬、カージナルスは開催可否の判断を開催日付近まで待つことを望んでいたが、アメリカ国内でも新型コロナウイルスの感染が急速に拡大し、国外への長距離遠征を伴うロンドンでの公式戦開催は絶望的に。カージナルスもロンドンで公式戦で開催することよりも大きな問題に目を向けるようになり、ロンドンでの2連戦を延期ではなく中止するという決断に至った。

     近年、カージナルスは世界進出に向けた動きを開始しており、昨年はメキシコのモンテレイでレッズと2試合を戦った。今年のロンドンでの2連戦は、それに続く世界進出への動きとなるはずだったが、この2試合はカージナルスの本拠地ブッシュ・スタジアムで開催されることになりそうだ。メジャーリーグ機構は「我々は前例のない事態に直面している。選手、従業員、ファンの健康と安全以上に重要なものはない」と中止を決断した理由を説明している。

     なお、今年4月にはメキシコシティでパドレス対ダイヤモンドバックス、プエルトリコでメッツ対マーリンズの公式戦が開催される予定だったが、こちらもすでに中止が決定している。依然としてシーズン開幕の見通しは立っていないが、これらの試合が行われる際には、ロンドンでの2試合と同様に、ホームチームの本拠地球場で開催されることになるだろう。

  • レンジャーズ・秋信守 マイナー選手に約20万ドルを寄付

    2020.4.2 10:30 Thursday

     レンジャーズの秋信守(チュ・シンス)は、自身のマイナーリーガー時代に苦しい生活を送った経験を踏まえ、新型コロナウイルスの感染拡大によりシーズンの開幕が延期となるなか、自軍のファーム組織に属するマイナーリーガー191人に1000ドルずつ、総額19万1000ドルを寄付することを発表した。秋は「20年前に韓国から来たとき、僕には何もなかった。野球が僕にたくさんのものを与えてくれたんだ。それを他人へ還元したい」と語った。

     2000年8月にマリナーズと契約した秋は、インディアンス移籍後の2008年に94試合に出場してメジャー定着を果たすまで、7年間をマイナーで過ごした。マイナー最上位のAAA級で過ごした最後の3年間(2005~2007年)は、週給350ドルで妻と息子を養っていかなければならず、苦しい生活を強いられた。生活に必要なものを買うために、遠征先で支給される1日20ドルの食費を節約したこともあったという。

     「あの経験は今でも覚えているよ。マイナー時代を忘れることはないと思う」と秋。2週間前、キャンプ地のアリゾナを離脱するためにチームのチャーター機に乗っていたときから、マイナーリーガーへの支援について考え始めていたという。「マイナーリーガーの生活は15~20年前に比べれば改善されているけど、金銭的にまだ厳しい状況であることは知っている。マイナーリーガーはチームにとってとても大切な存在だからね。世界が困難な状況に直面してるなか、手助けができるのは素晴らしいことだよ」とマイナーリーガーへの支援を決めた。

     これ以外にも、秋は母国・韓国のコミュニティ基金に20万ドルを寄付することを決めている。秋が寄付したお金は新型コロナウイルスにより大きな打撃を受けた大邱(テグ:人口およそ250万人)へ送られるようだ。「大邱は深刻な状況だと聞いた。多くの人々がコロナウイルスに感染している。その地域の助けになりたいんだ」と秋は語った。

  • 球団史上最高の一塁手は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

    2020.4.1 15:50 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を実施している。捕手に続く第2弾として、各球団の番記者が球団史上最高の一塁手を決定するファン投票をTwitterで実施中(それぞれの番記者のツイートから投票可能)。ファン投票の結果とは別に、それぞれの番記者が球団の歴代一塁手のなかからトップ5を選出して紹介している。

    アメリカン・リーグ東部地区

    オリオールズ
    【1位】エディ・マレー(1977-88,96)
    通算3255安打、504本塁打。メジャー史上最高のスイッチヒッターの1人。
    【2位】ブーグ・パウエル(1961-74)
    【3位】ラファエル・パルメイロ(1994-98,2004-05)
    【4位】クリス・デービス(2011-現在)
    【5位】ジム・ジェンタイル(1960-63)

    レッドソックス
    【1位】ジミー・フォックス(1936-42)
    1938年の50本塁打はデービッド・オルティス(2006年54本塁打)に抜かれるまで球団記録だった。
    【2位】モー・ボーン(1991-98)
    【3位】ケビン・ユーキリス(2004-12)
    【4位】ジョージ・スコット(1966-71,77-79)
    【5位】エイドリアン・ゴンザレス(2011-12)

    ヤンキース
    【1位】ルー・ゲーリッグ(1923-39)
    1925年から1939年にかけてメジャー記録(当時)の2130試合連続出場を達成した鉄人。
    【2位】ドン・マティングリー(1982-95)
    【3位】ティノ・マルティネス(1996-2001,05)
    【4位】ムース・スコーロン(1954-62)
    【5位】ジェイソン・ジアンビ(2002-08)

    レイズ
    【1位】カルロス・ペーニャ(2007-10,12)
    WAR18.1(Baseball-Reference版)は球団史上7位。2007年の46本塁打は球団記録。
    【2位】フレッド・マグリフ(1998-2001,04)
    【3位】オーブリー・ハフ(2000-06)
    【4位】ジェームス・ローニー(2013-15)
    【5位】ローガン・モリソン(2016-17)

    ブルージェイズ
    【1位】カルロス・デルガド(1993-2004)
    WAR34.7(FanGraphs版)は球団史上5位。通算本塁打、打点、二塁打などの部門で球団記録を保持。
    【2位】ジョン・オルルド(1989-96)
    【3位】フレッド・マグリフ(1986-90)
    【4位】ウィリー・アップショー(1978,80-87)
    【5位】ジャスティン・スモーク(2015-19)

    アメリカン・リーグ中部地区

    ホワイトソックス
    【1位】フランク・トーマス(1990-2005)
    通算本塁打、打点、OPSなど打撃成績の9部門で球団記録を保持。1993年から2年連続でMVP受賞。
    【2位】ポール・コナーコ(1999-2014)
    【3位】ホゼ・アブレイユ(2014-現在)
    【4位】ディック・アレン(1972-74)
    【5位】ジーク・ボヌーラ(1934-37)

    インディアンス
    【1位】ジム・トーメイ(1991-2002,11)
    在籍時に放った337本塁打は球団記録。通算612本塁打はメジャー史上8位の大記録。
    【2位】ハル・トロスキー(1933-41)
    【3位】カルロス・サンタナ(2010-17,2019-現在)
    【4位】ジョージ・バーンズ(1920-21,24-28)
    【5位】エド・モーガン(1928-33)

    タイガース
    【1位】ハンク・グリーンバーグ(1930,33-41,45-46)
    第二次世界大戦により全盛期の4年間を棒に振るも、在籍時のOPSは1.028という驚異的な水準。
    【2位】ミゲル・カブレラ(2008-現在)
    【3位】ノーム・キャッシュ(1960-74)
    【4位】セシル・フィルダー(1990-96)
    【5位】ルディ・ヨーク(1934,37-45)

    ロイヤルズ
    【1位】マイク・スウィーニー(1995-2007)
    在籍時に放った197本塁打は球団史上2位。オールスター・ゲーム選出5度。
    【2位】ジョン・メイベリー(1972-77)
    【3位】エリック・ホズマー(2011-17)
    【4位】ウィリー・エイキンズ(1980-83)
    【5位】ビリー・バトラー(2007-14)

    ツインズ
    【1位】ハーモン・キルブリュー(1961-74)
    シーズン40本塁打以上を8度も記録した大砲。球団史上初のアメリカ野球殿堂入り。
    【2位】ケント・ハーベック(1981-94)
    【3位】ジャスティン・モーノー(2003-13)
    【4位】ドン・ミンチャー(1961-66)
    【5位】ダグ・ミントケイビッチ(1998-2004)

    アメリカン・リーグ西部地区

    アストロズ
    【1位】ジェフ・バグウェル(1991-2005)
    アストロズ一筋15年の殿堂入り一塁手。通算449本塁打と1529打点は球団記録。
    【2位】ボブ・ワトソン(1966-79)
    【3位】グレン・デービス(1984-90)
    【4位】ユリ・グリエル(2016-現在)
    【5位】リー・メイ(1972-74)

    エンゼルス
    【1位】ロッド・カルー(1979-85)
    移籍1年目から6年連続オールスター・ゲーム選出。在籍7年間で打率.314をマーク。
    【2位】ウォーリー・ジョイナー(1986-91,2001)
    【3位】ダリン・アースタッド(1996-2006)
    【4位】アルバート・プーホルス(2012-現在)
    【5位】スコット・スピージオ(2000-03)

    アスレチックス
    【1位】ジミー・フォックス(1925-35)
    メジャー史上10人しかいない三冠王の1人(1933年に打率.356、48本塁打、163打点で三冠王)。
    【2位】マーク・マグワイア(1986-97)
    【3位】ジェイソン・ジアンビ(1995-2001,09)
    【4位】ハリー・デービス(1901-11,13-17)
    【5位】スタフィー・マキニス(1909-17)

    マリナーズ
    【1位】アルビン・デービス(1984-91)
    WAR20.1(Baseball-Reference版)は一塁手として球団史上1位。「ミスター・マリナー」として知られる。
    【2位】ジョン・オルルド(2000-04)
    【3位】ブルース・ボクテ(1978-82)
    【4位】ティノ・マルティネス(1990-95)
    【5位】リッチー・セクソン(2005-08)

    レンジャーズ
    【1位】ウィル・クラーク(1994-98)
    打率.308は球団史上2位、出塁率.395は同2位タイ。1994年にオールスター・ゲーム選出。
    【2位】ラファエル・パルメイロ(1989-93,99-2003)
    【3位】マーク・テシェイラ(2003-07)
    【4位】ピート・オブライエン(1982-88)
    【5位】マイク・ハーグローブ(1974-78)

    ナショナル・リーグ東部地区

    ブレーブス
    【1位】フレディ・フリーマン(2010-現在)
    メジャー定着を果たした2011年以降、WAR34.6(FanGraphs版)は一塁手でメジャー4位。
    【2位】ジョー・アドコック(1953-62)
    【3位】フレッド・マグリフ(1993-97)
    【4位】フレッド・テニー(1894-1907,11)
    【5位】クリス・チャンブリス(1980-86)

    マーリンズ
    【1位】ジェフ・コナイン(1993-97,2003-05)
    オールスター・ゲーム選出2度、1995年はオールスターMVP。球団史上2度の世界一の両方に貢献。
    【2位】デレク・リー(1998-2003)
    【3位】ジャスティン・ボーア(2014-18)
    【4位】ギャビー・サンチェス(2008-12)
    【5位】カルロス・デルガド(2005)

    メッツ
    【1位】キース・ヘルナンデス(1983-89)
    球団史上初のキャプテンを務めた。キャリア通算で11度のゴールドグラブ賞を受賞。
    【2位】エド・クレインプール(1962-79)
    【3位】ジョン・オルルド(1997-99)
    【4位】カルロス・デルガド(2006-09)
    【5位】ピート・アロンゾ(2019-現在)

    フィリーズ
    【1位】ライアン・ハワード(2004-16)
    2005年に新人王、2006年にMVP。2007~2009年も3年連続でMVP投票5位以内にランクイン。
    【2位】ジョン・クルック(1989-94)
    【3位】ピート・ローズ(1979-83)
    【4位】ジム・トーメイ(2003-05,12)
    【5位】ドルフ・カミリ(1934-37)

    ナショナルズ
    【1位】アンドレス・ガララーガ(1985-91,2002)
    1988年に打率.302、29本塁打、OPS.893の活躍でオールスター・ゲーム選出、シルバースラッガー賞、球団MVP。
    【2位】アダム・ラローシュ(2011-14)
    【3位】ロン・フェアリー(1969-74)
    【4位】ニック・ジョンソン(2004-06,08-09)
    【5位】アダム・ダン(2009-10)

    ナショナル・リーグ中部地区

    カブス
    【1位】アンソニー・リゾー(2012-現在)
    一塁手では球団史上1位となる217本塁打。チームリーダーとして現在も活躍を続けている。
    【2位】マーク・グレイス(1988-2000)
    【3位】キャップ・アンソン(1876-97)
    【4位】フランク・チャンス(1898-1912)
    【5位】フィル・カバレッタ(1934-53)

    レッズ
    【1位】ジョーイ・ボットー(2007-現在)
    通算出塁率.421は200試合以上に出場した全選手のなかで球団史上ベストの数字。
    【2位】トニー・ペレス(1964-76,84-86)
    【3位】テッド・クルズースキー(1947-57)
    【4位】フランク・マコーミック(1934-45)
    【5位】リー・メイ(1965-71)

    ブリュワーズ
    【1位】セシル・クーパー(1977-87)
    WAR30.8(Baseball-Reference版)はロビン・ヨーント、ポール・モリター、ライアン・ブラウンに次いで球団史上4位。
    【2位】プリンス・フィルダー(2005-11)
    【3位】ジョージ・スコット(1972-76)
    【4位】リッチー・セクソン(2000-03)
    【5位】ジョン・ジャーハ(1992-98)

    パイレーツ
    【1位】ウィリー・スタージェル(1962-82)
    通算本塁打、打点、四球の球団記録保持者。1979年にMVPを受賞し、2度の世界一にも貢献。
    【2位】ジェイク・ベックリー(1888-96)
    【3位】ジョージ・グランサム(1925-31)
    【4位】エルビー・フレッチャー(1939-47)
    【5位】ガス・スール(1930-39)

    カージナルス
    【1位】アルバート・プーホルス(2001-11)
    2001年に鮮烈なデビューを飾り、10年連続で打率3割、30本塁打、100打点をクリア。MVP受賞3度。
    【2位】ジム・ボトムリー(1922-35)
    【3位】ジョニー・マイズ(1936-41)
    【4位】キース・ヘルナンデス(1974-83)
    【5位】マーク・マグワイア(1997-2001)

    ナショナル・リーグ西部地区

    ダイヤモンドバックス
    【1位】ポール・ゴールドシュミット(2011-18)
    WAR40.7(Baseball-Reference版)はランディ・ジョンソンに次ぐ球団史上2位の数字。
    【2位】エルビエル・デュラーゾ(1999-2002)
    【3位】コナー・ジャクソン(2005-10)
    【4位】グレッグ・コルブラン(1999-2002,04)
    【5位】マーク・グレイス(2001-03)

    ロッキーズ
    【1位】トッド・ヘルトン(1997-2013)
    WAR61.8(Baseball-Reference版)は球団史上1位。2007年には球団史上唯一のリーグ優勝に貢献。
    【2位】アンドレス・ガララーガ(1994-97)
    【3位】ジャスティン・モーノー(2014-15)
    【4位】マーク・レイノルズ(2016-17,19)
    【5位】ジェイソン・ジアンビ(2009-12)

    ドジャース
    【1位】ギル・ホッジス(1943,47-61)
    WAR43.3(Baseball-Reference版)は一塁手として球団史上1位。殿堂入りしていない最高の選手の1人。
    【2位】スティーブ・ガービー(1969-82)
    【3位】ジェイク・ドーバート(1910-18)
    【4位】ドルフ・カミリ(1938-43)
    【5位】ウェス・パーカー(1964-72)

    パドレス
    【1位】エイドリアン・ゴンザレス(2006-10)
    40本塁打を放った2009年に記録したWAR6.9(Baseball-Reference版)は球団史上4位の数字。
    【2位】ネイト・コルバート(1969-74)
    【3位】ライアン・クレスコ(2000-06)
    【4位】ウォーリー・ジョイナー(1996-99)
    【5位】スティーブ・ガービー(1983-87)

    ジャイアンツ
    【1位】ウィリー・マッコビー(1959-73,77-80)
    1959年に新人王、1969年にオールスターMVPとリーグMVP。1986年にはアメリカ野球殿堂入り。
    【2位】ビル・テリー(1923-36)
    【3位】ウィル・クラーク(1986-93)
    【4位】オーランド・セペダ(1958-66)
    【5位】ロジャー・コナー(1883-89,91,93-94)

  • 2010年代最高のファーム組織は? MLB公式サイトが特集

    2020.4.1 12:00 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのジム・キャリスは、各球団のファーム組織が輩出したメジャーリーガーの質と量を総合的に評価して、2010年代最高のファーム組織として上位10球団を選出した。1位に選ばれたのはフレディ・フリーマンやロナルド・アクーニャJr.といったスター選手を次々に輩出し、10年間で5度のポストシーズン進出を果たしたブレーブス。上位10球団には直近10年間でワールドシリーズ制覇を成し遂げた球団が6つ含まれており、ファーム組織の充実がチームの勝利につながることを裏付ける結果となった。

     1位のブレーブスは、フリーマンとアクーニャJr.のほかにも、アンドレルトン・シモンズ、ジェイソン・ヘイワード、クレイグ・キンブレル、オジー・アルビーズ、マイク・ソローカなど好選手を次々に輩出。フリオ・テーラン、マイク・マイナー、アレックス・ウッド、ダンズビー・スワンソン、マックス・フリードなどもブレーブスで育った選手だ。

     2位はMVP(ホゼ・アルトゥーベ)とサイ・ヤング賞(ダラス・カイケル)の受賞者を誕生させ、新人王も2人(カルロス・コレアとヨルダン・アルバレス)輩出したアストロズ。アレックス・ブレグマンやジョージ・スプリンガーもおり、J.D.マルティネスもアストロズ出身だ。

     3位はムーキー・ベッツを育て上げたレッドソックス。ドラフトの6巡目でアンソニー・リゾー、9巡目でトラビス・ショウ、17巡目でジョシュ・レディックを指名するなど選手を見る目も確かで、ザンダー・ボガーツ、ヨアン・モンカダ、ラファエル・デバースなど国際フリーエージェント市場でも逸材の獲得に成功した。

     アストロズとレッドソックスのほか、4位のカブス、5位のナショナルズ、7位のカージナルス、10位のロイヤルズが直近10年間でワールドシリーズ制覇を経験。8位のドジャースも好選手を次々に輩出し、地区7連覇を継続中だ。6位にはポール・ゴールドシュミットらを育てたダイヤモンドバックス、9位にはジャンカルロ・スタントンやクリスチャン・イェリッチを輩出したマーリンズがランクインしている。

  • MLB機構がマイナーリーガーへの支援延長を発表

    2020.4.1 11:00 Wednesday

     日本時間4月1日、メジャーリーグ機構はマイナーリーガーへの経済的支援を5月31日(現地時間)もしくはシーズン開幕のいずれか早い方まで延長することを発表した。当初、メジャーリーグ機構は4月8日(現地時間・マイナーリーグの本来のシーズン開幕日)までマイナーリーガーに経済的支援を行う予定だったが、シーズン開幕の見込みが立っていないことを受け、これを延長した形となる。

     マイナーリーガーには1週間あたり400ドルが支払われる。この金額は、マイナーの上位階級に所属する選手が本来受け取る金額よりは少ないものの、下位階級に所属する選手が本来受け取る金額よりは多いため、多くのマイナーリーガーにとって非常にありがたい支援となる。

     ただし、メジャー契約を結んでいる選手、住宅や食料などのサービスをすでに球団から受けている選手、制限リストに登録されている選手、引退を発表した選手などは、今回の経済的支援の対象外となる。また、最下級のリーグの1つであるドミニカ共和国のサマーリーグのロースターに登録されている選手に対しても、各球団が独自に支援を行う予定となっている。

     新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、球界では支援の輪が広がっており、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会は食料に関する2つの慈善団体に対して総額100万ドルを寄付することを発表。メジャー30球団は球場の従業員に対して総額3000万ドルの支援を行うことを発表している。また、メジャーリーグ機構はファナティックスと協力し、普段はメジャーリーグのユニフォームを作るために使用する材料を使ってマスクや病衣を作る動きを進めている。

     ブルージェイズの本拠地であるカナダのトロントで6月末まで公的イベントの開催が禁止されるなど、依然としてシーズン開幕の見込みは立っていないが、世界的な危機的状況が続くなか、球界による社会貢献の動きは今後も拡大していきそうだ。

  • 過去50年で最多のWARを稼いだ選手は? MLB公式サイトが特集

    2020.3.31 12:20 Tuesday

     日本時間3月31日、メジャーリーグ公式サイトのウィル・レイッチは「過去50年間に球団別で最多のWARを稼いだ選手」を紹介する特集記事を公開した。各リーグに東地区と西地区の2地区制が導入されたのは1969年であり、「地区制導入後の最多WAR選手」と言い換えることもできるだろう。WARの数値はBaseball-Referenceが算出したものが使用されている。また、そのチームに在籍した期間中に記録したWARだけが対象となっている点にも注意が必要だ。

     記事中で紹介されている30人のなかで、WARの数値が90を超えているのは3人。ジャイアンツのバリー・ボンズ(112.5)、フィリーズのマイク・シュミット(106.9)、オリオールズのカル・リプケンJr.(95.9)という顔ぶれだ。なお、ボンズはパイレーツ(50.3)でも1位になっている。

     現役選手からは5人が登場。ただし、現在もそのチームに在籍しているのはエンゼルスのマイク・トラウト(72.8)とドジャースのクレイトン・カーショウ(67.9)だけであり、エバン・ロンゴリア(ジャイアンツ)はレイズ(51.8)、ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)はマーリンズ(35.7)、アルバート・プーホルス(エンゼルス)はカージナルス(86.6)の1位となっている。

     レイッチが紹介している過去50年間の球団別最多WAR選手は以下の通り。

    オリオールズ:カル・リプケンJr.(1981-2001年:95.9)
    レッドソックス:ロジャー・クレメンス(1984-96年:80.7)
    ヤンキース:デレク・ジーター(1995-2014年:71.3)
    レイズ:エバン・ロンゴリア(2008-17年:51.8)
    ブルージェイズ:デーブ・スティーブ(1979-92年・98年:56.9)

    ホワイトソックス:フランク・トーマス(1990-2005年:68.3)
    インディアンス:ケニー・ロフトン(1992-96年・98-2001年・07年:48.6)
    タイガース:ルー・ウィテカー(1977-95年:75.1)
    ロイヤルズ:ジョージ・ブレット(1973-93年:88.6)
    ツインズ:ロッド・カルー(1967-78年:59.3)

    アストロズ:ジェフ・バグウェル(1991-2005年:79.9)
    エンゼルス:マイク・トラウト(2011-現在:72.8)
    アスレチックス:リッキー・ヘンダーソン(1979-84年・89-93年・94-95年・98年:72.7)
    マリナーズ:ケン・グリフィーJr.(1989-99年・2009-10年:70.6)
    レンジャーズ:イバン・ロドリゲス(1991-2002年・09年:50.0)

    ブレーブス:チッパー・ジョーンズ(1993-2012年:85.3)
    マーリンズ:ジャンカルロ・スタントン(2010-17年:35.7)
    メッツ:トム・シーバー(1967-77年・83年:65.8)
    フィリーズ:マイク・シュミット(1972-89年:106.9)
    ナショナルズ:ゲーリー・カーター(1974-84年・92年:55.8)

    カブス:ライン・サンドバーグ(1982-94年・96-97年:68.1)
    レッズ:ジョニー・ベンチ(1967-83年:75.2)
    ブリュワーズ:ロビン・ヨーント(1974-93年:77.3)
    パイレーツ:バリー・ボンズ(1986-92年:50.3)
    カージナルス:アルバート・プーホルス(2001-11年:86.6)

    ダイヤモンドバックス:ランディ・ジョンソン(1999-2004年・07-08年:52.6)
    ロッキーズ:トッド・ヘルトン(1997-2013年:61.8)
    ドジャース:クレイトン・カーショウ(2008-現在:67.9)
    パドレス:トニー・グウィン(1982-2001年:69.2)
    ジャイアンツ:バリー・ボンズ(1993-2007年:112.5)

  • パイレーツの右腕・タイオン 開幕時期にかかわらず今季全休へ

    2020.3.31 11:25 Tuesday

     昨年8月に自身2度目のトミー・ジョン手術を受けたジェイムソン・タイオン(パイレーツ)は、新型コロナウイルスの感染拡大によってレギュラーシーズンの開幕が延期となり、10月まで試合が行われる可能性が浮上したため、今季中に戦列復帰できる可能性が出てきた。しかし、今季中にメジャーのマウンドに復帰する可能性を尋ねられたタイオンは、その可能性を明確に否定した。

     新型コロナウイルスの感染拡大という世界規模での危機的状況のなか、球界でも試合が全く行われない日々が続いているが、タイオンはプログラムに沿ったリハビリを継続している。また、パイレーツの代表としてメジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会のあいだで行われた協議にも参加。協議の結果、10月以降にもレギュラーシーズンの試合を開催する道がひらかれた。

     昨年8月にタイオンがトミー・ジョン手術を受けた時点では、パイレーツは「タイオンの復帰は2021年になる」と明言していた。しかし、リハビリが順調に進行し、10月や11月に試合が行われるようであれば、今季中にタイオンがメジャーのマウンドに立つことは十分に可能。だが、タイオンは「その可能性について考えたことがないと言えば嘘になるけど」としつつも、「チームはとても素早くその可能性を排除したよ」と語り、今季中の戦列復帰の可能性を否定した。

     タイオンはメジャー昇格前の2014年にもトミー・ジョン手術を受けており、今回が2度目となる。よって、パイレーツはタイオンの戦列復帰までのプロセスを慎重に扱いたいと考えている。また、10月や11月に試合が行われることは、来季開幕までのオフの期間が短くなることを意味するため、手術明けのタイオンに不要な負担をかけたくないという思惑もあるようだ。

     現在28歳のタイオンは、メジャー3年目の2018年に14勝10敗、防御率3.20の好成績をマークし、パイレーツのエース格とみなされるようになった。昨季は故障離脱までのあいだ、7試合に先発し、2勝3敗、防御率4.10という成績だった。

  • セールのトミー・ジョン手術が終了 復帰は来年6月か

    2020.3.31 10:45 Tuesday

     トミー・ジョン手術が必要であることが判明してから11日が経過した日本時間3月31日、レッドソックスのエース左腕であるクリス・セールはロサンゼルスでニール・エラトラシュ医師によるトミー・ジョン手術を受けた。レッドソックスはセールの手術が無事に終了したことを報告した。

     新型コロナウイルスの感染拡大によって通常の生活やトレーニングが行えない状況のなか、レッドソックスとセールはトミー・ジョン手術を受けるべきかを熟考したという。「言うまでもなく、今は普通の状況ではない」と語ったのは、チーフ・ベースボール・オフィサーのチェイム・ブルーム。「社会全体として、我々は困難に直面している。今回のような手術も通常通りにはいかないと思うし、リハビリなどのスケジュール調整にも難しいところが出てくるだろう」と今後の見通しについて語った。

     ブルームはエラトラシュ医師と個人的に相談する場を設け、セールの手術を実施すべきかを話し合ったという。エラトラシュ医師は熟考の末、手術を実施することを決断。ブルームは「彼は手術を実施してくれただけでなく、私たちのために様々なことを考慮し、議論する時間を作ってくれた」とエラトラシュ医師への感謝を口にした。

     3月30日(現地時間)に31歳の誕生日を迎えたセールは、今季を全休することが決定的となり、来年6月の戦列復帰を目指す。ブルームは「もっと復帰が早い人もいるけど、トミー・ジョン手術からの復帰には一般的に14ヶ月くらいかかる。正確なことはわからないけどね」とコメント。ブルームによると、セールはフロリダへ戻り、戦列復帰に向けた長いリハビリを開始するようだ。

     セールはレッドソックス移籍後の3シーズンで84試合に先発して519回2/3を投げ、35勝23敗、防御率3.08、763奪三振をマーク。昨年3月に今季から始まる5年1億4500万ドルの大型契約を結んでいるが、その最初の1年半はリハビリに費やされることになる。

  • 最も強力な速球トップ5 ダルビッシュのカッターも選出

    2020.3.30 12:50 Monday

     日本時間3月30日、メジャーリーグ公式サイトではデービッド・アドラーらが球界で最も「ナスティ」な速球トップ5を紹介する特集記事を公開した。「ナスティ」とは本来「不快な、嫌な」という意味で使われる形容詞で、「打者にとって不快なボール」、要するに「強力なボール」を形容する際によく使われる。一口に「速球」と言っても様々な種類があり、今回はフォーシーム、ツーシーム、シンカー、カッターが対象。選出されたトップ5のなかには、ダルビッシュ有(カブス)のカッターもランクインした。

     「強力な速球」として真っ先に挙げられたのがジョシュ・ヘイダー(ブリュワーズ)のフォーシームだ。昨季のヘイダーは全投球の8割近くをフォーシームが占めたが、このフォーシームはマリアーノ・リベラ(元ヤンキース)のカッターのように「来るとわかっていても打てないボール」である。ヘイダーは昨季、フォーシームしか投げなかった登板が7度もあり、この7試合でのフォーシームに対する69度のスイングのうち、空振りは実に43度。打球が前に飛んだのは10度だけだった。ヘイダーはフォーシームだけを投げた7度の登板で防御率1.04、奪三振率57%という驚異的な数字をマークしている。

     ゲリット・コール(ヤンキース)は、アストロズでプレイした昨季、フォーシームが平均球速97.1マイル、平均スピンレート2530を記録。このフォーシームは空振り率37.6%を記録し、被打率.166は先発投手のなかでベストの数字だった。

     ブランドン・ウッドラフ(ブリュワーズ)のフォーシームも強力で、平均球速は96.3マイルを記録。打球の初速度や発射角度に基づいた得点期待値から算出される「xwOBA」は先発投手のなかで2位となる.264を記録し、これより優れた数字をマークしたのはコールだけだった。

     ジョーダン・ヒックス(カージナルス)のシンカーは「メジャー最速の速球」として知られており、昨季は平均球速100.6マイルを記録。まだメジャーで通算100イニングほどしか投げていないにもかかわらず、100マイル以上の投球の数はアロルディス・チャップマン(ヤンキース)に次ぐメジャー2位である(ピッチ・トラッキングが開始された2008年以降の合計)。102マイル以上の投球の71%がヒックスによるものであり、その球速は最速105マイルに達する。

     そして、特集記事の最後にダルビッシュのカッターが登場する。10個の球種を使い分けるダルビッシュは2種類(80マイル後半と90マイル前半)のカッターを使い分けていると見られ、このカッターが昨季後半戦の好投のカギの一つとなっていた。昨季カッターで奪った三振77個はメジャー最多の数字。カッターで決着した246打数での被打率は.195だった。

  • サイ・ヤング賞0回の名投手たち ダルビッシュの名前も

    2020.3.30 11:50 Monday

     日本時間3月30日、史上最多の通算511勝を誇るサイ・ヤングの誕生から153年となったことを受けて、メジャーリーグ公式サイトのトーマス・ハリガンは「サイ・ヤング賞を受賞したことがない名投手」を特集する記事を公開した。最も優れた投手を表彰するサイ・ヤング賞が設立されたのは1956年だが、ハリガンの特集記事のなかでは1900年以降の名投手たちが紹介されている(記事中で使用されているWARはBaseball-Referenceが算出しているもの)。

     まず紹介されているのは、サイ・ヤング賞設立以前の名投手たちである。ウォルター・ジョンソン(通算WAR164.5)、グローバー・アレクサンダー(同119)、レフティ・グローブ(同106.7)、クリスティ・マシューソン(同106)、カール・ハッベル(同68.2)といった伝説の名投手たちは、自身の現役時代にサイ・ヤング賞のようなアウォードが存在していれば、何度も受賞していたことだろう。

     次に、惜しくも受賞できなかった名投手たちが紹介されている。バート・ブライレブン(同94.5)は1984年と1985年にア・リーグのサイ・ヤング賞投票で3位、マイク・ムシーナ(同82.8)は1999年にア・リーグ2位、ノーラン・ライアン(同81.3)は1973年にア・リーグ2位、カート・シリング(同79.5)は2001年と2002年にナ・リーグ2位、2004年にはア・リーグ2位、ケビン・ブラウン(同67.8)は1996年にナ・リーグ2位にランクインしたが、最後までサイ・ヤング賞の受賞者となることはできなかった。

     現役投手からは、「現時点で受賞しておらず、今後も受賞できない可能性が高いベテラン投手」として5人がピックアップ。コール・ハメルズ(ブレーブス:同59.5)、ジョン・レスター(カブス:同44.8)、アダム・ウェインライト(カージナルス:同40.5)、マディソン・バムガーナー(ダイヤモンドバックス:同36.8)、ジョニー・クエイト(ジャイアンツ:同32)という顔ぶれである。この5人のなかでは、レスター(2016年)、ウェインライト(2010年と2013年)、クエイト(2014年)の3人がサイ・ヤング賞投票で2位にランクインした経験がある。

     また、「今後もまだ受賞の可能性がある投手」も5人がピックアップされており、クリス・セール(レッドソックス:同45.3)、スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ:同33.5)、ゲリット・コール(ヤンキース:同23.9)、ダルビッシュ有(カブス:同22.4)、パトリック・コービン(ナショナルズ:同17.1)という顔ぶれ。セール(2017年)、コール(2019年)、ダルビッシュ(2013年)はいずれもサイ・ヤング賞投票で2位にランクインした経験があり、今後の活躍にも期待したい。

  • MLB機構と選手会の合意内容 ESPNが詳細を報じる

    2020.3.30 11:00 Monday

     日本時間3月28日、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会が今後の運営方針について合意に達したことが明らかになった。2020年レギュラーシーズン開幕に向けての動き、各選手のサービスタイムの扱いなど、様々な項目について議論が行われたと見られるが、まだ正式な発表が行われていないため、全貌は不明のままである。そんななか、ESPNのジェフ・パッサンとカイリー・マクダニエルが現時点で明らかになっている情報を整理して伝えている。

     ロブ・マンフレッド・コミッショナーによると、2020年レギュラーシーズンは【1】多くの人々が集まることについて政府からの制限がなくなり、各球団がホームゲームを開催できるようになること、【2】アメリカとカナダのなかで渡航への規制がなくなること、【3】専門家との議論の結果、選手やスタッフ、ファンに健康上のリスクをもたらすことがないと確認されること、という3つの条件がクリアされた時点で開始される。中立地での開催や無観客試合など、通常の運営方法と異なる形も含め、柔軟に対応していく方針だ。

     今後のスケジュールについては依然として不透明なままだが、レギュラーシーズン開幕の前に改めてキャンプとオープン戦が行われる予定だ。選手会はレギュラーシーズンの試合をできるだけ多く開催するためにダブルヘッダーを増やすことに同意しており、レギュラーシーズンが10月、ポストシーズンが11月まで行われる可能性もある。ワールドシリーズを温暖な中立地で開催したり、ポストシーズンのフォーマットを変更したり、こちらも柔軟な対応が検討されている。

     理想の流れとしては、5月中旬にキャンプを再開して6月上旬にレギュラーシーズン開幕。この場合は、通常162試合のレギュラーシーズンを130試合前後のスケジュールで開催することも可能だろう。ただし、これはかなり楽観的な見方であり、80~100試合くらいの規模に収まると考えるのが現実的な見方といえる。

     サービスタイムについては、試合数にかかわらず、1年を通してアクティブ・ロースターまたは故障者リストに登録されれば、1年分のサービスタイムが保証される。また、シーズンが完全に中止となった場合は、2019年シーズンと同じサービスタイムが各選手に与えられる。

     選手のサラリーについては、試合数に応じた比率に基づいて支払われる。たとえば、81試合のレギュラーシーズンが開催されれば、選手は本来の50%にあたるサラリーを得ることになる。出来高の各項目についても、162試合との比率に基づいて計算されるようだ。また、4~5月分のサラリーとして、各チームは選手に対して総額1億7000万ドルを保証している。シーズンが始まれば、この1億7000万ドルはサラリーの一部として扱われるが、シーズンが中止となった場合、この1億7000万ドルの保有権は選手側にある。

     この1億7000万ドルの分配方法についても詳細が報じられており、年俸調停権を持ち、メジャーリーガーであるかマイナーリーガーであるかにかかわらず、サラリーの額が確定している選手は、1日あたり5000ドル、1ヶ月あたり約15万ドルを得る。フアン・ソト(ナショナルズ)はメジャーリーガーなら年俸62万9400ドル、マイナーリーガーなら年俸28万9150ドルというように、いわゆる「スプリット契約」を結んでいるが、マイナーリーガーとしての年俸が15万ドル以上のスプリット契約の選手は、1日あたり1000ドル、2ヶ月間で約6万ドルを得る。ボー・ビシェット(ブルージェイズ)のように、マイナーリーガーとしての年俸が9万1800万ドル以上15万ドル未満のスプリット契約の選手は、1日あたり500ドルを得る。また、クリスチャン・パチェ(ブレーブス)のように、マイナーリーガーとしての年俸が9万1800万ドル未満のスプリット契約の選手は、1日あたり275ドルを得る。

     40人ロースター外の招待選手としてスプリング・トレーニングに参加していた選手には、サラリーの保証はない。現在フリーエージェントの選手についても同様である。ただし、選手会は40人ロースター外の招待選手への経済的なサポートを行うことを検討しているようだ。また、シーズン終了後の年俸調停のシステムにも調整が加えられる予定であり、シーズンの開幕時期次第では、オールスター・ゲームの開催が中止となる可能性もある。

     ドラフトについては、当初の開催予定日である6月10日(現地時間)から最大で7月20日(現地時間)まで延期される可能性がある。また、今年のドラフトは最少で5巡目まで、来年のドラフトは最少で20巡目までに縮小される可能性がある。指名された選手の契約金は、最大10万ドルが契約から30日以内に支払われ、残りのうちの50%が翌年の7月1日(現地時間)まで、さらにその残りがその翌年の7月1日(現地時間)までに支払われる。ドラフトで指名されなかった選手が得られる契約金は最大2万ドルに制限されている。ドラフト指名候補の選手たちの公開練習が開催される可能性もあるようだ。

     国際フリーエージェント選手の扱いについては、通常であれば7月2日(現地時間)にスタートする契約可能期間が2021年1月15日(現地時間)スタートに変更される可能性がある。次の契約可能期間についても同様で、2022年1月15日(現地時間)スタートとなる可能性がある。なお、ドラフト指名権や国際フリーエージェント選手との契約金のボーナスプールをトレードすることは、今後2年間にわたって禁止されることになった。

  • GG賞8度の名外野手・エドモンズ 新型コロナ感染の疑い

    2020.3.29 11:00 Sunday

     ハイレベルな攻守を兼ね備えた中堅手としてカージナルスなどで活躍し、現在は「FOX Sports Midwest」で解説者を務めているジム・エドモンズ(49歳)は、日本時間3月29日にインスタグラムを更新し、自身の体調不良と新型コロナウイルスの検査を受けたことを明らかにした。エドモンズはマスク姿の写真を投稿し、レントゲン検査を受ける予定であることを付け加えた。別の投稿によると、現在は検査の結果を待っている状況だという。

     エドモンズによると、現時点では新型コロナウイルスに陽性反応が出たとは知らされておらず、「新型コロナウイルスに感染したのか、体調が非常に悪いだけなのか、検査結果を待っている」状況であるようだ。「他者とはできる限り接触しないようにしている」とエドモンズ。「(もし感染していたら)乗り越えるのが大変だと思う。今回のウイルスはジョークじゃないからね」と率直な気持ちを投稿した。

     エドモンズは、古巣・カージナルスの特別インストラクターとして今年が2年目のシーズンとなり、「FOX Sports Midwest」の解説者を務めるのは今年が8年目。カージナルスの試合を担当するのは今年が5年目である。現役時代は全盛期をカージナルスで過ごし、カージナルスで過ごした8シーズンでポストシーズンに6度出場。2000年と2004年はMVP投票で5位以内にランクインする活躍を見せ、2006年にはワールドシリーズ制覇に貢献した。

     エンゼルスでプロ野球選手としてのキャリアをスタートしたエドモンズは、1995年に初のオールスター・ゲーム選出を果たし、1997年から2年連続でゴールドグラブ賞を受賞。2000年3月にケント・ボッテンフィールド、アダム・ケネディとのトレードでカージナルスに加入した。移籍後は、オールスター・ゲームに3度選出され、2004年には自身唯一となるシルバースラッガー賞を受賞。ゴールドグラブ賞には2000年から6年連続で選出された。

     2007年限りでカージナルスを放出されたあとはチームを転々とし、2011年2月に現役引退を表明。17シーズンで通算2011試合に出場して1949安打、打率.284、393本塁打、1199打点、OPS.903をマークした。余談だが、2007年12月にエドモンズをパドレスへトレードした際にカージナルスが獲得したのは、当時24歳のマイナーリーガーだったデービッド・フリース。このフリースは2011年のポストシーズンで大活躍を見せ、2006年以来5年ぶりのワールドシリーズ制覇に大きく貢献することになる。

  • 各媒体の有望株ランキングを比較 レイズ・フランコは圧倒的支持

    2020.3.27 15:00 Friday

     日本時間3月27日、メジャーリーグ公式サイトではジョナサン・マヨが各媒体のプロスペクト(有望株)・ランキングを比較して考察する特集記事を公開した。今回、比較の対象となったのは「MLB Pipeline」、「ジ・アスレチック」、「ベースボール・アメリカ」、「ベースボール・プロスペクタス」、「ESPN」、「FanGraphs」の合計6媒体。ワンダー・フランコ(レイズ)は全6媒体がランキング1位とする圧倒的な支持を得た。

     マヨによると、全6媒体で100位以内にランクインした有望株は65人。平均順位のトップ10は以下のようになっている(平均順位/MLB Pipelineの順位)。

    1位 ワンダー・フランコ(レイズ)1.0位/1位
    2位 ギャビン・ラックス(ドジャース)2.8位/2位
    3位 ジョー・アデル(エンゼルス)4.5位/6位
    4位 ルイス・ロベルト(ホワイトソックス)4.8位/3位
    5位 マッケンジー・ゴア(パドレス)5.0位/5位
    6位 アドリー・ラッチマン(オリオールズ)5.2位/4位
    7位 ネイト・ピアソン(ブルージェイズ)9.8位/8位
    8位 ジャレッド・ケレニック(マリナーズ)10.0位/11位
    9位 ヘスス・ルザード(アスレチックス)11.0位/12位
    10位 フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)12.2位/18位

     上記10人のうち、各媒体のなかで最も順位が低かったのは、ルザードの26位(ジ・アスレチック)。ピアソンは「ベースボール・プロスペクタス」のランキングで19位、ロドリゲスは「MLB Pipeline」のランキングで18位だった。

     プロスペクト・ランキングは各媒体の個性があり、一部の媒体だけで高く評価されている選手も存在する。各媒体の平均順位と比較して「MLB Pipeline」が高く評価している選手は以下のような顔ぶれである。

    ケーシー・マイズ(タイガース)15.0位/7位
    ロイス・ルイス(ツインズ)21.2位/9位
    ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)29.4位/10位
    アンドリュー・ボーン(ホワイトソックス)31.6位/16位
    ドリュー・ウォータース(ブレーブス)56.8位/26位
    JJ・ブレデイ(マーリンズ)51.2位/28位
    ニック・ロドロ(レッズ)79.2位/48位
    ジョシュ・ユング(レンジャーズ)99.6位/55位
    ブレイディ・シンガー(ロイヤルズ)112.8位/59位
    サム・ハフ(レンジャーズ)119.8位/74位

     また、87位のブライソン・ストット(フィリーズ)、99位のセス・コリー(ジャイアンツ)、100位のジョージ・カービー(マリナーズ)も「MLB Pipeline」のランキングのみに登場している。

     逆に、各媒体の平均順位と比較して「MLB Pipeline」が低く評価している選手もいる。主な顔ぶれは以下のようになっている。

    ダスティン・メイ(ドジャース)13.6位/23位
    ルイス・パティーノ(パドレス)14.8位/27位
    A.J.プク(アスレチックス)20.8位/60位
    ブランドン・マーシュ(エンゼルス)39.2位/79位
    デイビー・ガルシア(ヤンキース)48.6位/92位

     プクは「MLB Pipeline」以外の5つの媒体で25位以内、パティーノも同じく5つの媒体で20位以内にランクイン。ガルシアは「ベースボール・プロスペクタス」のランキングで24位、マーシュは「ESPN」のランキングで27位に名を連ね、メイに至っては「ベースボール・プロスペクタス」と「ジ・アスレチック」のランキングでトップ10に入っている。

     媒体によって評価が大きく分かれる有望株も散見される。たとえばアレックス・キリロフ(ツインズ)は最高9位から最低86位、ニック・マドリガル(ホワイトソックス)は13位からトップ100圏外、ジョーイ・バート(ジャイアンツ)は7位から44位、ダニエル・リンチ(ロイヤルズ)は13位から93位、カーター・キーブーム(ナショナルズ)は11位から74位といった具合に、評価が大きく分かれている。

     逆に、各媒体の評価が一致している選手もおり、全6媒体が1位としたフランコはその典型例。それ以外では、ゼイビアー・エドワーズ(レイズ)が最高64位から最低95位、CJ・エイブラムス(パドレス)が22位から33位、エバン・ホワイト(マリナーズ)が54位から86位、ヘラルド・ペルドモ(ダイヤモンドバックス)が62位から98位といった具合に、比較的狭い範囲に収まっている。

     自分の感覚に最も近いランキングだけを信用するのも良し、複数のランキングを比較しながら楽しむのも良し。新型コロナウイルスの感染拡大により、野球の試合が行われない日々が続いているが、プロスペクト・ランキングだけでも様々な方法で楽しむことができそうだ。

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