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  • 混乱必至のノンテンダーFA期限は日本時間3日の午前10時

    2020.12.2 15:00 Wednesday

     メジャーリーグは日本時間12月3日の午前10時に「ノンテンダー・デッドライン」を迎える。要するに、サービスタイム(メジャー登録日数)が6年未満の選手に対して各球団が来季の契約をオファーするかどうかを決断する期限である。サービスタイムが3年以上で年俸調停権を有する選手の場合、年俸と実力が見合わなくなるケースがあり、来季の契約をオファーされずに「ノンテンダーFA」となる可能性がある。新型コロナウイルスの影響を受ける今オフは、例年以上の混乱状態になることが予想される。

     年俸調停権を持たない選手はメジャー最低保証年俸に近い金額で契約することができるため、ノンテンダーFAとなることはほとんどない。また、年俸調停権を取得したばかりの選手がノンテンダーFAとなるケースも少ない。最も大きな影響を受けるのは、年俸調停期間(通常は3年間)の2年目または3年目を迎えている中堅選手だ。

     昨オフは56人の選手がノンテンダーFAとなり、そのなかには今季ジャイアンツで好成績を残してクオリファイング・オファーを受諾したケビン・ゴーズマン(レッズからノンテンダーFA)も含まれていた。タイワン・ウォーカー、セザー・ヘルナンデス、ブレイク・トライネン、マイケル・フランコ、ケビン・ピラーらもノンテンダーFAとなり、移籍を強いられている。

     今オフはコロナ禍の減収の影響で年俸総額の削減を目指しているチームが多く、移籍市場が冷え込むことが予想されている。そのため、年俸調停権を持つ選手たちは、たとえ希望額を下回る金額であったとしても、来季の契約を手に入れるために「ノンテンダー・デッドライン」の前に球団とのあいだで契約合意に達するのではないかとの見方が強まっている。球団には来季の年俸額を早めに確定できるというメリットもある。

     そもそも、今オフの年俸調停は何を基準に行われるのか不透明だ。今季の成績を162試合の成績に換算するのか、今季の成績をそのまま60試合分の成績として扱うのか、全く見通しが立っていない。そのため、年俸調停権を有する選手を年俸額が確定しないまま抱えておくのはリスクとなってしまう。よって、各球団は年俸調停に持ち込まれるケースをできるだけ減らそうとするだろう。また、各球団の減収の影響により、例年であれば来季の契約をオファーされたであろう選手がノンテンダーFAとなるケースが多発することも予想される。

     頭を悩ませているのは球団だけではなく、年俸調停権を有する選手たちも難しい判断を強いられている。なぜなら、今オフは移籍市場の動きが例年以上に遅く、自身がノンテンダーFAとなって市場に出た場合に得られるであろう契約の規模を予測するのが困難だからだ。ノンテンダーFAとなったあと、契約がなかなか決まらないというケースも考えられるだけに、球団から提示された年俸額をそのまま受け入れる選手も多く現れるに違いない。

     ノンテンダーFA候補にはカイル・シュワーバー(カブス)、エディ・ロサリオ(ツインズ)、トミー・ファム(パドレス)といった各球団の主力選手の名前も挙がっている。誰が球団からの提示を受け入れ、誰がノンテンダーFAとなり、誰が年俸調停に突入するのか。各球団と各選手の決断に注目したい。

  • ツインズがロサリオをウエーバー公示 昨季32本塁打の外野手

    2020.12.2 14:00 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、ツインズは日本時間12月2日に主力打者の1人であるエディ・ロサリオ外野手をウエーバー公示したようだ。ウエーバーでの獲得を希望する球団が現れた場合、その球団は1000万ドル前後まで上昇することが予想されるロサリオの年俸をそのまま引き継ぐことになる(今季の年俸は775万ドル)。獲得を希望する球団が現れず、なおかつツインズが来季の契約をオファーしなかった場合、ロサリオはノンテンダーFAとなる。

     現在29歳のロサリオは、2010年のドラフトで4巡目指名されてから今季までツインズ一筋で過ごしてきた生え抜き選手であり、今季は57試合に出場して打率.257、13本塁打、42打点、OPS.792を記録。2017年から3年連続で24本以上の本塁打を放っており、2019年には自己最多の32本塁打、109打点をマークした。

     しかし、通算打率.277に対して通算出塁率.310という数字が示すように、四球の少ないフリースインガーであり、通算OPSは.788に過ぎない。左翼の守備も決して上手いとは言えず、本塁打数が示すほど実際の貢献度は高くない。ツインズでは有望株のアレックス・キリロフとブレント・ルーカーが今季デビューし、トレバー・ラーナックのデビューも近付いているため、1000万ドル前後の年俸を支払ってまでロサリオを引き留める必要はないと考えているのだろう。

     もちろん、ロサリオがノンテンダーFAとなったあとにツインズが再契約の交渉を行う可能性は残っている。ウエーバーでの獲得を希望する球団が現れないということはすなわち「ロサリオに1000万ドル前後を支払うのは高すぎる」という球界の共通認識を示すことになるため、より安価な金額での交渉が可能になるからだ。

     はっきりとした欠点を抱える選手ではあるものの、シーズン30本塁打を期待できるパンチ力は魅力であり、ノンテンダーFAとなった場合には両翼の外野手の補強を目指すチームから関心が寄せられることになりそうだ。

  • レンジャーズ オドーア&アンドルースの二遊間がレギュラー剥奪

    2020.12.2 11:00 Wednesday

     レンジャーズは正二塁手のルーグネッド・オドーアと正遊撃手のエルビス・アンドルースからレギュラーの座を剥奪する方針を固めたようだ。レンジャーズは両選手に対し、複数のポジションを守る準備をするように指示を出したという。ジョン・ダニエルズGMは今季三塁手としてゴールドグラブ賞を受賞したイサイアー・カイナーファレファを正遊撃手として起用する方針を明らかにしており、来季がメジャー3年目となるニック・ソラックには正二塁手となるチャンスが与えられる見込みだ。

     クリス・ウッドワード監督は12年間にわたってチームの正遊撃手を務めてきたアンドルースからレギュラーの座を剥奪することについて「エルビスがこのチームのために成し遂げてきたことを考えると、今回の決断は簡単なものではなかった」と心情を吐露。一方、新たに正遊撃手を務める予定のカイナーファレファについては「彼にはそのポジションを務める能力があると信じている」と期待を寄せた。

     カイナーファレファはミドル・インフィールダー(二塁と遊撃を守る内野手)としてプロ入りしたが、メジャー昇格のチャンスを増やすために捕手への転向を決断。捕手としてメジャー昇格を果たしたが、捕手としての能力に限界を感じ、今季は内野のユーティリティとして春季キャンプを迎えていた。春季キャンプで正三塁手の座を勝ち取り、周囲を驚かせたが、レギュラー定着にとどまらず、ゴールドグラブ賞まで獲得。来季はプロ入り時のポジションである遊撃に戻ることになる。

     なお、カイナーファレファが三塁から遊撃に移ることによって正三塁手が不在となるが、ウッドワードはアンドルースまたはオドーアが正三塁手となる可能性を排除していない。三塁手を外部から補強することも検討されているものの、球団ナンバーワン有望株のジョシュ・ヤングのメジャー昇格が近付いているため、ヤングへの「つなぎ役」が現有戦力から選ばれる可能性も十分にある。正二塁手も春季キャンプで競争が行われる予定であり、アンドルースとオドーアが来季の開幕をレギュラーとして迎える可能性はゼロではなさそうだ。

  • ロイヤルズが左腕・マイナー獲得を正式発表 2年1800万ドル

    2020.12.2 09:40 Wednesday

     ロイヤルズは日本時間12月2日、アスレチックスからフリーエージェントとなった左腕マイク・マイナーを獲得したことを正式に発表した。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、契約期間は2年で、マイナーに保証されるのは1800万ドル。その内訳は、2021年の年俸が700万ドル、2022年の年俸が1000万ドル、2023年の契約は年俸1300万ドルの球団オプション(バイアウト100万ドル)となっているようだ。

     マイナーは2016~17年の2シーズンをロイヤルズで過ごしており、このときは2016年を故障のリハビリに費やしたものの、2017年は3年ぶりのメジャー復帰を果たしてリリーバーとして復活。65試合に登板して6勝6敗6セーブ、17ホールド、防御率2.55の好成績を残した。この活躍が認められ、3年契約でレンジャーズへ移籍。2018年は12勝、2019年はいずれも自己最多となる14勝、208回1/3、200奪三振をマークした。

     ところが、契約最終年の今季は開幕からの7先発で0勝5敗、防御率5.60と不振を極め、8月末のトレードでアスレチックスへ放出。移籍後も調子は上がらず、2球団合計で12試合(うち11先発)に登板して56回2/3を投げ、1勝6敗、防御率5.56、62奪三振という不本意な成績に終わった。フォーシームの平均球速が昨季の92.5マイルから今季は90.6マイルと大きく下落していたのは気になるところだ。

     しかし、ロイヤルズのデイトン・ムーアGMは「速球のスピンレートは素晴らしい。平均球速の下落は気にしていない」と語る。また、契約交渉のなかでリリーフ起用については議論されなかったようで、「若い先発陣にベテランを加える必要があった。彼はチームにフィットする存在だ」とマイナーの先発起用を明言した。

     マイナーの加入により、ロイヤルズの先発ローテーションはブラッド・ケラー、ダニー・ダフィー、ブレイディ・シンガー、マイナー、クリス・ブービッチの5人で形成されることになる。ムーアは「若手投手と経験豊富な投手がミックスされた良い布陣だ」と満足げに語った。

  • レッドソックス サイ・ヤング賞2度の34歳・クルーバーに興味

    2020.12.2 09:20 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシが日本時間12月2日に伝えたところによると、レッドソックスはレンジャーズから来季オプションの行使を拒否されてフリーエージェントとなった先発右腕コリー・クルーバーの獲得に興味を示しているようだ。クルーバーは故障により今季1イニングしか投げられなかったものの、インディアンス時代にサイ・ヤング賞を2度受賞。レッドソックスは崩壊した投手陣の立て直しが今オフの最優先課題となっている。

     現在34歳のクルーバーは2014年(18勝9敗、防御率2.44、269奪三振)と2017年(18勝4敗、防御率2.25、265奪三振)にサイ・ヤング賞を受賞。2016年にも18勝、2018年には自己最多の20勝をマークするなど、インディアンスのエースとして活躍してきた。ところが、2019年は故障の影響で7試合しか投げられず、2勝3敗、防御率5.80と不本意なシーズンに。トレードでレンジャーズへ移籍して復活を目指した今季も故障に泣き、わずか1イニングしか投げられなかった。

     シーズン終了後、レンジャーズはクルーバーの年俸1800万ドルの来季オプションの行使を拒否。クルーバーはバイアウトの100万ドルを受け取ってフリーエージェントとなった。モロシによると、故障が癒えつつあるクルーバーは今月中にもブルペンでの投球練習を開始できる見込みだという。また、オフシーズンを過ごす自宅がボストン近郊にあることをレッドソックスとの契約を後押しする要素として挙げている。

     レッドソックスは今季、クリス・セールやエドゥアルド・ロドリゲスの離脱もあって投手陣が崩壊し、チーム防御率5.58はメジャー28位。先発防御率5.34はメジャー25位、救援防御率5.79はメジャー27位と先発、リリーフとも全く機能しなかった。来季はセールとロドリゲスが復帰できる見込みだが、この両左腕を除くとある程度計算できる先発投手はネイサン・イバルディしかおらず、今オフの補強が急務となっている。

  • メッツが救援右腕・メイを獲得へ 2年1500万ドルとの報道

    2020.12.2 09:00 Wednesday

     今オフの大型補強を予想されているメッツがいよいよ動き始めた。複数の現地メディアが日本時間12月2日に報じたところによると、メッツはツインズからフリーエージェントとなった救援右腕トレバー・メイと契約合意に至ったようだ。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンはメイの契約が2年1500万ドル前後の規模であることを伝えている。サンディ・アルダーソン球団社長は捕手、先発投手とともに救援投手を今オフの補強ポイントの1つに挙げていた。

     現在31歳のメイは、今季ツインズで24試合に登板して23回1/3を投げ、1勝0敗2セーブ、9ホールド、防御率3.86、38奪三振を記録。奪三振率14.66は自己ベストの数字だった。トミー・ジョン手術を受けて2017年シーズンを全休したが、復帰後の3年間は防御率3.19と安定。フォーシームの平均球速は2018年から94.0マイル→95.5マイル→96.3マイルと年々上昇している。

     メイはエドウィン・ディアス、ジューリス・ファミリア、デリン・ベタンセス、ミゲル・カストロ、ブラッド・ブラックらとともにメッツのブルペンを形成することになる。先発投手の補強に成功した場合、セス・ルーゴもブルペンに加わるだろう。メッツのブルペンは今季、メジャー18位の救援防御率4.60に終わっており、メイにはブルペンの立て直しに貢献することが期待される。

     なお、メイはメッツでジェレミー・ヘフナー投手コーチと再会する。ヘフナーは2019年にツインズで投手コーチ補佐を務めていたが、この年メイは65試合に登板して5勝3敗2セーブ、17ホールド、防御率2.94という自己最高の成績をマーク。メイはヘフナーと良好な関係を築き、ヘフナーの指導の下で好成績を残していた。まだメッツの来季のコーチ陣の顔ぶれは正式に発表されていないが、メイにとってヘフナーの存在がメッツと契約する決め手となったのかもしれない。

  • 1939年創設のパイオニア・リーグが来季から独立リーグの1つに

    2020.12.1 17:00 Tuesday

     メジャーリーグ機構は日本時間12月1日、パイオニア・リーグが来季から「MLBパートナー・リーグ」の1つとなることを発表した。パイオニア・リーグは1939年創設で81年にわたる歴史を持ち、1964年から今季まではマイナーのルーキー級に所属。しかし、来季からはメジャーリーグ球団と提携するリーグではなく、独立したプロ野球リーグ(要するに独立リーグ)として運営される。現在パイオニア・リーグには8球団が加盟しているが、この8球団は引き続きリーグに参加することが発表されている。

     パイオニア・リーグの8球団はモンタナ、アイダホ、コロラド、ユタの4州に本拠地を置いている。ビリングス・マスタングス、グレートフォールズ・ボイジャーズ、ミズーラ・パドルヘッズはモンタナ州、アイダホフォールズ・チュカーズはアイダホ州、グランドジャンクション・ロッキーズ、ロッキーマウンテン・バイブス、ノーザンコロラド・オウルズはコロラド州、オグデン・ラプターズはユタ州の球団だ。

     メジャーリーグではマイナーリーグ球団の削減が行われており、パイオニア・リーグと同じルーキー級に所属していたアパラチアン・リーグは9月下旬に全米トップクラスの大学1~2年生が参加するリーグ(木製バットを使用)へ「進化」することが発表された。また、日本時間12月1日には6球団が参加する「MLBドラフト・リーグ」が創設されることも発表されており、球団を存続させつつも、メジャーリーグ球団の傘下から除外するという動きが進められている。

     パイオニア・リーグは今後、独立リーグのアトランティック・リーグ、アメリカン・アソシエーション、フロンティア・リーグに加わり、「MLBパートナー・リーグ」の1つとなる。各リーグはアメリカとカナダの異なる地域をカバーし、メジャー経験者も含め、様々なレベルの経験を持つ選手たちがプレーしている。今季は新型コロナウイルスの影響によってマイナーリーグのシーズンが行われなかったため、パイオニア・リーグがメジャーリーグ球団と提携するリーグとして開催したシーズンは2019年が最後となった。

  • ドラフト候補の有望株が参加する「MLBドラフト・リーグ」創設へ

    2020.12.1 16:00 Tuesday

     メジャーリーグ機構は日本時間12月1日、ドラフト候補の有望株が参加する「MLBドラフト・リーグ」を創設することを発表した。同リーグにはその年のドラフトで指名対象となる選手が参加する。来年のドラフトは7月に「オールスター・ウィーク」の一環として開催されるため、ドラフト候補の選手にとって同リーグはメジャーリーグ球団へのアピールの場となる。オハイオ、ペンシルベニア、ウエストバージニア、ニュージャージーの4州に本拠地を置く5球団が同リーグの創設メンバーとして発表された。

     同リーグに参加が決定したのは、マホニングバレー・スクラッパーズ(オハイオ州)、ステートカレッジ・スパイクス(ペンシルベニア州)、トレントン・サンダー(ニュージャージー州)、ウエストバージニア・ブラックベアーズ(ウエストバージニア州)、ウィリアムスポート・クロスカッターズ(ペンシルベニア州)の5球団。同リーグは6つ目のチームとの協議を行っており、数週間以内に参加が発表される見込みとなっている。ドラフトを中心とし、68試合制のレギュラーシーズンが開催される。各チームが30人のロースターを構成し、6チーム合計180選手が参加するという構想があるようだ。

     オールスター・ブレークを挟んだ前半戦はドラフト候補の有望株がプレーすることになるが、ドラフトで指名を受けた選手が後半戦も同リーグに参加するかどうかは定かではない。今回のリーグ創設はマイナーリーグ球団の削減に伴う動きであり、ドラフトで指名した選手をマイナーでプレーさせる代わりに、後半戦もこのリーグでプレーさせるメジャーリーグ球団も出てくるかもしれない。後半戦はドラフトで指名されなかった選手にとって、ドラフト外でメジャーリーグ球団と契約するためのアピールの場にもなるだろう。

     ドラフト候補の有望株が1つのリーグに集まってスカウトなどの球団関係者の前でプレーするのは画期的な試みと言える。このリーグでプレーするなかで評価を急上昇させる選手が現れる可能性もあり、ファンにとっても新たな楽しみの1つとなるに違いない。ドラフト直前に実際のプレーを見られることにより、各球団のドラフト戦略に大きな影響を与える可能性もありそうだ。

  • 43歳のロドニー メジャー復帰を目指して冬季リーグに参加中

    2020.12.1 15:00 Tuesday

     現在43歳のフェルナンド・ロドニーは今季16年ぶりにメジャーでの登板機会がなかったが、メジャー復帰を諦めていないようだ。ロドニーはレオネス・デル・エスコヒードの一員として母国・ドミニカ共和国のウィンター・リーグに参加し、現地時間11月29日の試合で初登板。4点ビハインドの8回裏にマウンドに上がり、1イニングを三者凡退に抑える好投を披露した。このままウィンター・リーグで好投を続ければ、メジャーリーグ球団からマイナー契約のオファーが届くかもしれない。

     ロドニーは1997年11月にタイガースと契約。2002年5月4日(現地時間)のツインズ戦でメジャーデビューした。メジャーリーグ公式サイトのマット・モナガンは、ロドニーがタイガースの新監督に就任したAJ・ヒンチや現在「ESPN」で解説者を務めるエドゥアルド・ペレス、いずれもアメリカ野球殿堂入りの名捕手であるイバン・ロドリゲスとマイク・ピアッツァなどと対戦経験があることを紹介している。

     2009年オフにフリーエージェントとなり、タイガースを離れたあとは毎年のように移籍しながら現役生活を続け、これまでにタイガース、エンゼルス、レイズ、マリナーズ、カブス、パドレス、マーリンズ、ダイヤモンドバックス、ツインズ、アスレチックス、ナショナルズの11球団でプレー。マリナーズ時代の2014年に両リーグ最多の48セーブを記録するなど、これまでに歴代17位の通算327セーブを挙げている。

     昨季ナショナルズで自身初のワールドシリーズ制覇を経験したあとフリーエージェントとなり、今年7月末に故障者続出のアストロズとマイナー契約。しかし、メジャー昇格を果たせず、9月上旬に解雇された。40代に突入してもファストボールとチェンジアップのコンビネーションによるパワー・ピッチングは健在であり、ウィンター・リーグでの好投が続けば、メジャーリーガーとしてのキャリアを続行するチャンスが訪れる可能性もありそうだ。

  • ナショナルズ ブライアント獲得を狙うも有望株投手放出は拒否

    2020.12.1 14:00 Tuesday

     ナショナルズは今オフの三塁手補強としてクリス・ブライアント(カブス)の獲得を狙っていると言われている。そんななか、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンはナショナルズがブライアントの獲得を目指す一方で、その対価として有望株投手のジャクソン・ラトレッジとケイド・キャバリを放出しない方針を固めていることを伝えた。ラトレッジは2019年ドラフト1巡目(全体17位)、キャバリは今年のドラフト1巡目(全体22位)でナショナルズから指名されてプロ入りした有望株である。

     ブライアントは現在28歳。2015年に新人王、2016年にMVPを受賞するなど、球界を代表するスター三塁手の1人として活躍を続けてきたが、今季は1860万ドルという高額年俸ながら故障と不振に悩まされ、34試合にしか出場できず、打率.206、4本塁打、11打点、OPS.644という自己最悪のシーズンを過ごした。高額年俸に見合わない成績だったこともあり、一部ではブライアントがノンテンダーFAとなる可能性も取り沙汰されていたが、ヘイマンはカブスがブライアントに来季の契約をオファーする可能性が高いことを伝えている。

     ただし、カブスはコロナ禍での減収の影響によって年俸総額の削減を強いられており、来季終了後にフリーエージェントとなるブライアントは、ハビアー・バイエズやカイル・シュワーバーらとともにトレード放出候補の1人に挙げられている。ナショナルズにはカーター・キーブームという有望株がいるものの、メジャーレベルの投手に対して苦戦が続いており、三塁手のグレードアップのためにブライアントの獲得を検討しているようだ。

     なお、ヘイマンはブライアントがフィットするその他のチームとしてメッツ、ジャイアンツ、ブルージェイズの3球団を挙げている。メッツとブルージェイズは確固たる正三塁手が不在。一方、ジャイアンツの三塁にはエバン・ロンゴリアがいるため、ブライアントを獲得した場合は外野手として起用することになるだろう。

  • レッズは遊撃手補強を優先 リンドーアやストーリーも獲得候補か

    2020.12.1 12:30 Tuesday

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、レッズは今オフの戦力補強として遊撃手を獲得することを最優先に考えているようだ。モロシはレッズが獲得を検討する可能性のある候補として、トレード市場ではフランシスコ・リンドーア(インディアンス)とトレバー・ストーリー(ロッキーズ)、フリーエージェント市場ではマーカス・セミエン、アンドレルトン・シモンズ、ディディ・グレゴリアスといった大物遊撃手の名前を挙げている。

     今季のレッズはフレディ・ギャルビスが正遊撃手を務めたが、47試合に出場して打率.220、7本塁打、16打点、OPS.712と今一つの成績に終わった。シーズン終了後にギャルビスがフリーエージェントとなったため、現在はその後釜となる遊撃手を探している。チーム内には22歳の有望株ホゼ・ガルシアがいるものの、AAA級どころかAA級でのプレー経験もなく、今季は「飛び級」でメジャーへ昇格して24試合で打率.194、OPS.400とメジャーレベルの投手に全く対応できなかった。ガルシアにレギュラーを任せるのは時期尚早のため、外部からの補強を検討している。

     リンドーアとストーリーは来季終了後にフリーエージェントとなるため、トレードで放出される可能性が取り沙汰されている。特にリンドーアはインディアンスの財政事情により、今オフ中の放出が濃厚。インディアンスが外野手を必要としている一方、レッズは外野手が余り気味のため、レッズがオファーする交換要員次第ではトレードが一気に加速するかもしれない。

     フリーエージェントの3選手のなかでは、現在30歳のセミエンが昨季アメリカン・リーグのMVP投票で3位にランクインする大活躍を見せたが、今季は一転して大不振。同じく現在30歳のグレゴリアスは今季1年契約でフィリーズに加入し、10本塁打、OPS.827の好成績を残した。現在31歳のシモンズは衰えが見え始めているものの、ゴールドグラブ賞4度の実績を誇っている。

     2017年オフにザック・コザートが退団して以降、毎年のように異なる選手が正遊撃手を務めているレッズ(2018年はホゼ・ペラザ、2019年はホゼ・イグレシアス)。来季の正遊撃手として誰を迎えることになるのだろうか。

  • メッツの捕手補強 リアルミュートよりマッキャン獲得を優先か

    2020.12.1 12:00 Tuesday

     オフシーズンがスタートした時点で、メッツはJ・T・リアルミュートを獲得するチームの本命に挙げられていた。正捕手を必要としているチーム事情に加え、大富豪のスティーブ・コーエンを新オーナーに迎えて潤沢な補強資金を用意しているからだ。ところが、メッツは別の捕手の獲得を検討しているようだ。「SNY」のアンディ・マルティノによると、メッツはリアルミュートよりもジェームス・マッキャンを熱心に追いかけており、獲得への動きが本格化する可能性があるという。

     なぜメッツはリアルミュートではなくマッキャンを獲得しようとしているのか。理由は単純明快で、捕手補強の費用を抑えることで他のポジションの補強が可能になるからだ。マルティノはジョージ・スプリンガーについて「今オフのメッツのトップ・ターゲットの1人」と伝えており、リアルミュートよりもはるかに安い金額で契約できるであろうマッキャンを獲得することでスプリンガーに大金を投じることが可能になるというわけだ。

     とはいえ、マッキャンの獲得を狙っているチームはメッツだけではない。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、メッツのほか、ヤンキース、カージナルス、エンゼルスもマッキャンに興味を示しており、ホワイトソックスもマッキャンとの再契約を検討しているという。さらに、リアルミュートの引き留めに失敗した場合、フィリーズもマッキャン獲得に乗り出すことが予想されている。

     現在30歳のマッキャンは今季31試合に出場して打率.289、7本塁打、15打点、OPS.896をマーク。ヤスマニ・グランダルとの併用となったが、限られた出場機会のなかで好成績を残した。また、メジャーリーグ公式サイトのマット・ケリーはメジャー最低クラスだったマッキャンのフレーミング能力が劇的に改善されたことを指摘。このあたりの事情もマッキャンの市場人気につながっているのかもしれない。

     価格と実力のバランスが取れ、思わぬ注目株となっているマッキャン。メッツは争奪戦を制し、マッキャンを獲得することができるだろうか。

  • 左腕・アーリンが日本ハムと1年契約で合意 メジャー通算13勝

    2020.12.1 11:30 Tuesday

     「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールは日本時間12月1日、フリーエージェントの左腕ロビー・アーリンが北海道日本ハムファイターズとの1年契約に合意したことを自身のTwitterで伝えた。現在30歳のアーリンは、今季パイレーツの一員として開幕を迎え、日本時間8月8日にウエーバーでブレーブスへ移籍。ブレーブスでは故障者続出の影響もあって先発も務めたが、2球団合計で9試合(うち5先発)に登板して0勝0敗、防御率8.10に終わり、日本時間9月15日に解雇されていた。

     アーリンは2009年のドラフト3巡目指名でレンジャーズに入団し、2011年7月末にマイク・アダムスとのトレードでジョー・ウィーランド(元・横浜DeNAベイスターズ)とともにパドレスへ移籍。2013年にメジャーデビューを果たし、この年は3勝、翌2014年は4勝を挙げた。その後は左肘の故障の影響で登板機会が減少し、2016年5月にトミー・ジョン手術を受けて2017年は全休。2018年に復活を遂げ、自己最多の39試合(うち12先発)に登板して109回を投げ、4勝7敗、防御率4.21、88奪三振をマークした。パドレスでは6シーズンにわたってプレーし、通算13勝を記録している。

     投手のタイプとしては制球力に長けた技巧派左腕で、メジャー通算の与四球率は1.83と非常に優秀。ただし、ファストボールの平均球速が90マイル前後と球威に欠けるため、メジャーでの防御率はデビューから5シーズン連続で4点台、昨季は5点台、今季は8点台となっている(通算防御率4.85)。ピッチングは基本的にファストボールとカーブ、チェンジアップのコンビネーション。カーブは2018年が被打率.197、2019年が被打率.182と上々の数字を記録していたが、今季は被打率.348と打ち込まれた。

     また、リリーフだけでなく先発の経験もある点は強みの1つと言えるだろう。ただし、今季は5度の先発登板でいずれも5イニングを投げ切れず、通算成績でもリリーフ時の防御率4.16に対して先発時は防御率5.24と1点以上の差がついている。

  • ブルージェイズがレメイヒュー獲得失敗に備えてウォンに興味

    2020.12.1 11:00 Tuesday

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、ブルージェイズはカージナルスから来季オプションの行使を拒否されてフリーエージェントとなったゴールドグラブ賞二塁手コルテン・ウォンの獲得に興味を示しているようだ。ただし、ブルージェイズはヤンキースからフリーエージェントとなったDJ・レメイヒューを二塁手補強の第1候補と考えており、ウォンは「プランB」であると考えられている。レメイヒューの獲得に失敗した場合に備えてウォンの調査を進めていると見られる。

     現在30歳のウォンは、今季カージナルスで53試合に出場して打率.265、1本塁打、16打点、5盗塁、OPS.675を記録。自己最高のシーズンを過ごした前年から打撃成績は悪化してしまったものの、守備面ではハイレベルなパフォーマンスを維持し、2年連続のゴールドグラブ賞に輝いた。カージナルスは今オフ、コロナ禍の減収の影響によって年俸総額の削減を強いられており、ウォンの年俸1250万ドルの来季オプションの行使を拒否。ウォンにはエンゼルスなども興味を示していることが報じられている。

     ブルージェイズにはキャバン・ビジオという若き正二塁手がおり、必ずしも二塁手を補強する必要はない。ただし、ビジオは二塁以外にも内外野の多くのポジションを守ることができるため、レメイヒューないしウォンの獲得に成功した場合、ビジオをチームの穴となっている三塁へ移すことも可能である。あるいはテオスカー・ヘルナンデスを指名打者に固定し、ビジオを右翼に置くこともできる。

     あくまでもブルージェイズの二塁手補強の「本命」はレメイヒューだが、1900年以降の近代野球では史上初となる両リーグ首位打者を達成した好打の二塁手はニューヨークに留まることを希望しており、ヤンキースとの再契約が有力視されている。レメイヒュー争奪戦に敗れた場合、ブルージェイズは本格的にウォンの獲得を検討することになりそうだ。

  • マーリンズが金銭トレードでシンバーを獲得 ウレーニャはDFA

    2020.12.1 10:30 Tuesday

     マーリンズは日本時間12月1日、インディアンスから金銭トレードでアンダーハンドのリリーフ右腕アダム・シンバーを獲得したことを発表した。シンバーはインディアンスがウエーバーで右腕ジョーダン・ハンフリーズを獲得したことに伴い、日本時間11月26日にDFAとなって40人枠から外されていた。なお、マーリンズはシンバーの獲得に伴い、ノンテンダーFA候補の1人だった右腕ホゼ・ウレーニャをDFAとしたことを発表している。

     現在30歳のシンバーは、今季インディアンスで14試合に登板して0勝1敗、3ホールド、防御率3.97を記録。2018年にパドレスでメジャーデビューしたときには牧田和久(現・東北楽天ゴールデンイーグルス)と同じアンダーハンドの新人リリーフ右腕として注目された。メジャー1年目の2018年途中にプロスペクト捕手のフランシスコ・メヒアとのトレードでブラッド・ハンドとともにインディアンスへ移籍。2018年は2球団合計で70試合に登板して12ホールド、2019年は68試合に登板して自己最多の19ホールドを記録している。

     現在29歳のウレーニャは、2008年8月にマーリンズと契約して以来、チーム一筋でプレーしてきた。メジャー3年目の2017年に自己最多の14勝をマークするなど、先発ローテーションの中心的存在へと成長し、2018年から2年連続で開幕投手を務めたが、2019年は防御率5点台の不振。今季は新型コロナウイルスに感染した影響もあって5試合しか投げられず、0勝3敗、防御率5.40に終わった。

     マーリンズはサンディ・アルカンタラ、パブロ・ロペス、シクスト・サンチェス、エリーサー・ヘルナンデス、トレバー・ロジャースの5人のほか、エドワード・カブレラ、ニック・ナイダート、ダニエル・カスターノ、ブラクストン・ギャレットといった有望株など、先発候補を多く抱えており、今季の年俸が375万ドルだったウレーニャはノンテンダーFA候補となっていた。マーリンズは日本時間12月3日のノンテンダーFA期限を待たず、一足先にウレーニャを40人枠から外すことを決定した。

  • ロイヤルズがナショナルズからFAのテイラー外野手と1年契約

    2020.12.1 10:00 Tuesday

     ロイヤルズは日本時間12月1日、ナショナルズからフリーエージェントとなったマイケル・A・テイラーと1年契約を結んだことを発表した。関係者がメジャーリーグ公式サイトに伝えたところによると、1年175万ドルのメジャー契約だという。デイトン・ムーアGMはZOOMでの会見のなかで「彼にはまだ秘めたる可能性があると思っている。彼にはスピードとパワーという武器がある」とテイラーへの期待を語り、正中堅手候補の1人として考えていることを明らかにした。

     現在29歳のテイラーは、メジャーデビューした2014年から今季まで7シーズンにわたってナショナルズでプレーし、メジャー4年目の2017年に118試合で打率.271、19本塁打、53打点、17盗塁、OPS.806という自己最高の成績をマーク。2015年は自己最多の138試合に出場して14本塁打、63打点、16盗塁、2018年は134試合に出場して自己最多の24盗塁を記録した。また、2019年は故障の影響で53試合の出場にとどまったものの、ポストシーズンで2本塁打を放つ活躍を見せ、球団史上初のワールドシリーズ制覇に貢献した。

     今季は故障なくシーズンを過ごしたが、まずまずのペースで本塁打を放つ一方で打率が上がらず、38試合に出場して打率.196、5本塁打、16打点、OPS.676と不本意なシーズンに。三振が非常に多いという欠点を抱えているテイラーは「2ストライクに追い込まれることが多すぎる。スイングをコンパクトにして、すべての打席で長打を狙うのをやめようと思う。三振を減らすのは大切なことだ」と自身の課題を認識している。ムーアも「彼は空振りの多さを改善することの重要性を理解しているよ」と期待を寄せた。

     なお、ロイヤルズはテイラーの獲得に伴い、ロースターの枠を空けるために25歳の左腕フォスター・グリフィンをDFAとしたことを発表した。グリフィンは今年7月にメジャーデビューを果たしたが、メジャーでの登板はデビュー戦の1試合だけだった(1回2/3を無安打無失点に抑えてメジャー初勝利を記録)。

  • 今季不振の左腕・マイナー 古巣・ロイヤルズと2年契約で合意

    2020.11.30 14:00 Monday

     「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、アスレチックスからフリーエージェントとなった先発左腕マイク・マイナーが古巣・ロイヤルズと2年契約を結ぶことで合意に達したようだ。現時点では契約内容の詳細は明らかになっておらず、身体検査を経て、球団から正式に契約成立が発表される見込みとなっている。肩の故障を克服して2017年にロイヤルズでリリーバーとして復活を遂げ、その後のキャリアにつなげたマイナーは、その古巣で再び復活を目指すことになった。

     2010年にブレーブスでメジャーデビューしたマイナーは、2012年から2年連続2ケタ勝利をマークするなど、ブレーブス先発陣の一角として活躍していたが、左肩の故障により2015年シーズンを全休。同年オフにノンテンダーFAとなり、2年契約でロイヤルズに加入したが、2016年はマイナーで10試合に投げただけだった。しかし、翌2017年は3年ぶりのメジャー復帰を果たし、65試合に登板して6勝6敗6セーブ、17ホールド、防御率2.55の好成績をマーク。同年オフ、3年2800万ドルでレンジャーズに加入した。

     レンジャーズでは先発に復帰し、移籍1年目の2018年は12勝、翌2019年はどちらも自己最多となる14勝&200奪三振をマーク。ところが、契約最終年の今季は開幕からの7先発で0勝5敗、防御率5.60と不振を極め、8月末のトレードでアスレチックスへ放出。移籍後も5試合(うち4先発)で防御率5.48と調子は上向かず、2球団合計で1勝6敗、防御率5.56に終わった。ただし、今季唯一の勝利を挙げた9月14日のマリナーズとのダブルヘッダー第2試合では2安打完封勝利(7イニング制)をマークし、ポストシーズンでも3試合にリリーフ登板して無失点に抑える好投を見せた。

     ロイヤルズは25歳のブラッド・ケラー、24歳のブレイディ・シンガー、23歳のクリス・ブービッチと若い先発投手が多いため、現在32歳のマイナーは、31歳のダニー・ダフィーとともに先発ローテーションの一角を担いつつ、若手投手をサポートする役割を担うことになりそうだ。

  • 田中将大 「最高のオフスピード・ピッチを持つFA投手」に選出

    2020.11.30 13:00 Monday

     メジャーリーグ公式サイトでは日本時間11月30日、「ベストのツールを持つフリーエージェント投手」を特集する記事を公開し、オフスピード・ピッチ(チェンジアップ/スプリッター)部門を担当したサラ・ラングスはヤンキースからフリーエージェントとなった田中将大を選出した。ラングスは田中を選出する決め手となったスタッツとして、「今季のスプリッターの被打率が.207だった」ことを挙げている。また、次点にはマット・シューメイカーとトニー・ワトソンの2人が挙げられている。

     ラングスによると、今季300球以上を投げた投手のうち、田中よりもファストボールの使用割合が低かった投手は1人だけ。田中のファストボールの投球割合は31.6%で、これはツインズの前田健太(28.5%)に次いでメジャーで2番目に低い数字だった。スライダーが全投球の38.6%、チェンジアップが29.4%を占めていた前田に対し、田中はスライダーとスプリッターを多用。スライダーが全投球の37.7%、スプリッターが24.8%を占めた。

     ラングスは、メジャー最初の3年間はスプリッターの投球割合が最も大きかったものの、2017年からはスライダーが最多となったことを紹介。しかし、「(スライダーが最多となってからも)スプリッターはカギとなる球種だった」とスプリッターの重要性に言及した。今季はスプリッターの被打率が.207、被長打率が.379を記録したが、これは田中の他のどの球種よりも優れた数字だった(1打数0安打のカーブは除く)。

     前年はスプリッターが思うように機能せず、被打率.254と被長打率.408はいずれも自己ワーストの数字だったが、今季はその数字を改善することに成功。ラングスは「ファストボールをあまり使わない投球アプローチのなかで、田中のスプリッターは彼の成功のカギとなっていた」と結論づけた。

     決して圧倒的な存在ではないものの、スライダーとスプリッターを中心とした巧みなピッチングで先発ローテーションの一角として安定した働きを期待できる田中。日本球界復帰の可能性も取り沙汰されているが、32歳の右腕にはどんなオファーが届くのだろうか。

  • 遅咲きのヤストレムスキー「ジャイアンツに長く在籍したい」

    2020.11.30 12:00 Monday

     1967年にアメリカン・リーグ三冠王に輝いたカール・ヤストレムスキー(レッドソックス一筋で23年間プレーした殿堂入り外野手)の孫として知られるマイク・ヤストレムスキー(ジャイアンツ)は、長いマイナー生活を経て、2019年にジャイアンツでようやくメジャーデビュー。今季はナショナル・リーグのMVP投票で8位にランクインするほどの活躍を見せた。そのヤストレムスキーは「可能ならばとても長い期間にわたってサンフランシスコに留まりたいと思っている」とジャイアンツへの愛着を語った。

     現在30歳のヤストレムスキーは、2度のドラフト入団拒否を経て、2013年のドラフトでオリオールズから14巡目指名を受けてプロ入り。2016年の時点ですでにAAA級に到達していたものの、メジャー昇格を果たせないまま2019年3月にマイナーリーガー同士のトレードでジャイアンツへ放出された。

     2019年は開幕をAAA級で迎え、40試合で打率.316、12本塁打、25打点、出塁率.414、OPS1.090の好成績をマーク。5月下旬にメジャーデビューを果たすと、107試合に出場して打率.272、21本塁打、55打点、OPS.852と持ち味を発揮し、一気にレギュラー定着を果たした。今季は四球率が前年から大幅に向上するなど、さらなる成長を見せ、54試合に出場して打率.297、10本塁打、35打点、OPS.968の活躍。出塁率は4割の大台に乗った。

     もちろん、ジャイアンツにとってヤストレムスキーは必要不可欠な戦力だが、長期契約を急ぐ必要は全くない。ヤストレムスキーのサービスタイム(メジャー登録日数)はまだ2年にも達しておらず、ジャイアンツは少なくとも2025年シーズンまでヤストレムスキーを保有できるからだ。メジャー定着が遅かったため、2025年シーズン終了時にヤストレムスキーは35歳。現在の実力をキープしている保証はない。ジャイアンツへの愛着を語るヤストレムスキーだが、早い段階で長期契約を得られる可能性は低そうだ。

  • ロッキーズ・アレナードのトレード 高額年俸が大きな障壁に

    2020.11.30 11:30 Monday

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシは先日、ドジャースがノーラン・アレナード(ロッキーズ)をトレードで獲得することに興味を持っていることを報じた。しかし、「ESPN」のバスター・オルニーは、アレナードのトレードには「克服するのが不可能なほどの障壁が存在する」と指摘。アレナードは6年1億9900万ドルもの契約を残しているが、オルニーは「コロナ禍で縮小している球界の予算規模において、これは天文学的な金額だ」と述べている。

     現在29歳のアレナードは、今季48試合に出場して打率.253、8本塁打、26打点、OPS.738を記録。開幕直後に左肩を負傷した影響もあり、打撃面では不本意な成績に終わったものの、守備面では例年以上の素晴らしい動きを見せ、メジャーデビューした2013年から8年連続となるゴールドグラブ賞に輝いた。8年間のメジャー生活で本塁打王3度、打点王2度、オールスター・ゲーム選出5度、シルバースラッガー賞4度、プラチナグラブ賞4度の実績を誇っている。

     ロッキーズは2019年2月、アレナードと8年2億6000万ドルという巨額の長期契約を締結。ところが、アレナードは勝つ姿勢を見せない球団フロントの補強方針に不満を募らせており、2021年シーズン終了後にオプトアウト(契約破棄)の権利を行使する可能性が取り沙汰されている。ロッキーズとしてはオプトアウトで退団される前にトレードを成立させたいところだが、各球団がコロナ禍での減収に苦しむなか、高額年俸のアレナードの放出を実現するのは困難だ。

     オルニーは「ドジャースはコリー・シーガーとの新たな契約とコディ・ベリンジャーとの大型契約のために資金を確保しておく必要がある」と指摘。ベリンジャーはサービスタイム(メジャー登録日数)が3年を超えて年俸が大きく上昇するフェイズに突入し、シーガーは来季終了後にフリーエージェントとなる。ドジャースにとって、アレナードの獲得よりもこれら2選手との契約のほうが優先順位が高いのは間違いないだろう。

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