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  • 「Top 100 Right Now」のランキング発表終了 1位はトラウト

    2020.2.14 12:55 Friday

     MLBネットワークの人気企画の1つである「Top 100 Right Now」では、メジャーリーグのトップ選手たちを100位から1位までランキング形式で発表している。日本時間2月13日の時点で100位から21位までの発表が完了しており、日本時間2月14日に残りの20位から1位までが発表されたことにより、すべてのランキング発表が終了した。1位に選ばれたのはマイク・トラウト(エンゼルス)。日本人選手の最高順位は大谷翔平(エンゼルス)の57位となっている。

     「Top 100 Right Now」にランクインした100人のメジャーリーガーの顔ぶれは以下の通り(チーム名の後ろに昨年の順位を明記)。

    1位 マイク・トラウト(エンゼルス:1位)
    2位 クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ:8位)
    3位 コディ・ベリンジャー(ドジャース:44位)
    4位 ムーキー・ベッツ(ドジャース:2位)
    5位 アレックス・ブレグマン(アストロズ:7位)
    6位 アンソニー・レンドン(エンゼルス:21位)
    7位 ゲリット・コール(ヤンキース:42位)
    8位 ジェイコブ・デグロム(メッツ:10位)
    9位 ノーラン・アレナード(ロッキーズ:3位)
    10位 フランシスコ・リンドーア(インディアンス:4位)

    11位 フアン・ソト(ナショナルズ:36位)
    12位 ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス:35位)
    13位 ジャスティン・バーランダー(アストロズ:20位)
    14位 マックス・シャーザー(ナショナルズ:5位)
    15位 フレディ・フリーマン(ブレーブス:17位)
    16位 アーロン・ジャッジ(ヤンキース:12位)
    17位 ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ:6位)
    18位 ジョージ・スプリンガー(アストロズ:37位)
    19位 マット・チャップマン(アスレチックス:27位)
    20位 スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ:80位)

    21位 トレバー・ストーリー(ロッキーズ:30位)
    22位 ザンダー・ボガーツ(レッドソックス:46位)
    23位 ハビアー・バイエズ(カブス:29位)
    24位 ピート・アロンゾ(メッツ:圏外)
    25位 ケテル・マーテイ(ダイヤモンドバックス:圏外)
    26位 ジョシュ・ドナルドソン(ツインズ:61位)
    27位 J.D.マルティネス(レッドソックス:11位)
    28位 ジャック・フラハティ(カージナルス:圏外)
    29位 ウォーカー・ビューラー(ドジャース:65位)
    30位 マーカス・セミエン(アスレチックス:圏外)

    31位 グレイバー・トーレス(ヤンキース:69位)
    32位 フェルナンド・タティスJr.(パドレス:圏外)
    33位 ブライス・ハーパー(フィリーズ:15位)
    34位 クリス・ブライアント(カブス:32位)
    35位 エウヘニオ・スアレス(レッズ:50位)
    36位 マックス・マンシー(ドジャース:63位)
    37位 DJ・レメイヒュー(ヤンキース:圏外)
    38位 マット・オルソン(アスレチックス:58位)
    39位 アンソニー・リゾー(カブス:34位)
    40位 ラファエル・デバース(レッドソックス:圏外)

    41位 J.T.リアルミュート(フィリーズ:40位)
    42位 ヤスマニ・グランダル(ホワイトソックス:96位)
    43位 カルロス・コレア(アストロズ:31位)
    44位 マイケル・ブラントリー(アストロズ:75位)
    45位 オースティン・メドウズ(レイズ:圏外)
    46位 ポール・ゴールドシュミット(カージナルス:16位)
    47位 マイク・クレビンジャー(インディアンス:82位)
    48位 パトリック・コービン(ナショナルズ:78位)
    49位 ジェフ・マクニール(メッツ:圏外)
    50位 ホゼ・ラミレス(インディアンス:9位)

    51位 ネルソン・クルーズ(ツインズ:74位)
    52位 チャーリー・モートン(レイズ:圏外)
    53位 柳賢振(ブルージェイズ:圏外)
    54位 ジャスティン・ターナー(ドジャース:22位)
    55位 オジー・アルビーズ(ブレーブス:85位)
    56位 ウィット・メリフィールド(ロイヤルズ:49位)
    57位 大谷翔平(エンゼルス:81位)
    58位 シェーン・ビーバー(インディアンス:圏外)
    59位 マニー・マチャド(パドレス:14位)
    60位 ヨアン・モンカダ(ホワイトソックス:圏外)

    61位 クレイトン・カーショウ(ドジャース:25位)
    62位 クリス・セール(レッドソックス:13位)
    63位 ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース:19位)
    64位 ジョーイ・ギャロ(レンジャーズ:圏外)
    65位 ヨルダン・アルバレス(アストロズ:圏外)
    66位 ザック・グレインキー(アストロズ:71位)
    67位 マイク・ソローカ(ブレーブス:圏外)
    68位 トミー・ファム(パドレス:45位)
    69位 ホルヘ・ソレアー(ロイヤルズ:圏外)
    70位 ジョシュ・ベル(パイレーツ:圏外)

    71位 ニック・カステヤーノス(レッズ:87位)
    72位 マックス・ケプラー(ツインズ:圏外)
    73位 カービー・イエーツ(パドレス:圏外)
    74位 ジョシュ・ヘイダー(ブリュワーズ:51位)
    75位 アロルディス・チャップマン(ヤンキース:73位)
    76位 トレイ・ターナー(ナショナルズ:84位)
    77位 コリー・シーガー(ドジャース:48位)
    78位 マイケル・コンフォート(メッツ:60位)
    79位 ウィルソン・コントレラス(カブス:圏外)
    80位 ゲーリー・サンチェス(ヤンキース:93位)

    81位 アーロン・ノラ(フィリーズ:24位)
    82位 ブレイク・スネル(レイズ:26位)
    83位 ルイス・セベリーノ(ヤンキース:43位)
    84位 ラモン・ラウレアーノ(アスレチックス:圏外)
    85位 チャーリー・ブラックモン(ロッキーズ:38位)
    86位 カルロス・サンタナ(インディアンス:圏外)
    87位 エドゥアルド・エスコバー(ダイヤモンドバックス:圏外)
    88位 ホルヘ・ポランコ(ツインズ:圏外)
    89位 ミッチ・ガーバー(ツインズ:圏外)
    90位 ミゲル・サノー(ツインズ:圏外)

    91位 ルイス・カスティーヨ(レッズ:圏外)
    92位 タイラー・グラスノー(レイズ:圏外)
    93位 マイク・ムスターカス(レッズ:圏外)
    94位 ケストン・ヒウラ(ブリュワーズ:圏外)
    95位 ティム・アンダーソン(ホワイトソックス:圏外)
    96位 ホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス:77位)
    97位 エロイ・ヒメネス(ホワイトソックス:圏外)
    98位 ジョク・ピーダーソン(ドジャース:圏外)
    99位 ボー・ビシェット(ブルージェイズ:圏外)
    100位 ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ:圏外)

  • フィリーズ・クレンタックGM 「予想を上回れる」と自信

    2020.2.14 12:15 Friday

     フィリーズのマット・クレンタックGMは、成績予想システム「PECOTA」による順位予想を見ていないことを明言した。その「PECOTA」の予想では、フィリーズはメジャーで最も年俸総額の大きいチームの1つでありながら、77勝しかできずナショナル・リーグ東部地区で4位に低迷すると予想されている。しかし、これはコンピューターが叩き出した単なる予想に過ぎない。クレンタックは「我々はそれを上回ることができると思うよ」と自軍の戦力への自信を見せた。

     自身の予想を尋ねられたクレンタックは「去年の我々は81勝だった。前年から1勝しか増やせなかったけど、予定通りにいかないことが多すぎたんだ」と昨季の戦いを振り返った。そして「今季はザック・ウィーラーとディディ・グレゴリアスを獲得できたし、ジョー・ジラルディ、ブライアン・プライス、ジョー・ディロンという優秀な指導者も加わった。投手も野手も層は厚くなっているし、彼らはスプリング・トレーニングで競争を繰り広げるだろう。昨季のチームより良い成績を残すと考えるのは、とても理に適っていると思うんだ」と昨季以上の成績を最低ラインに挙げた。

     就任5年目のシーズンを迎えるクレンタックは、そろそろ結果を残さねばならない立場にある。ブライス・ハーパーなどの大型補強を展開した昨季を含め、過去2シーズンはいずれも好スタートを切りながらも失速。クレンタックの就任後、フィリーズは勝ち越したシーズンが1度もないのだ。ジョン・ミドルトン・オーナーは、ゲーブ・キャプラー監督とジョン・マリー打撃コーチを解任し、クリス・ヤング投手コーチも職を失った。今季も期待を裏切る結果に終わるようであれば、次にチームから追われるのはクレンタックだろう。

     多くの資金を投入して一流選手を揃えるだけでなく、今季は「勝てる監督」としてヤンキース前監督のジラルディを招聘。フロントオフィスからのプレッシャーに打ち勝って、クレンタックがチームに「結果」をもたらすことができるか注目したい。

  • チャップマン アルトゥーベの決勝弾は「少し怪しいと思う」

    2020.2.14 11:35 Friday

     10年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指した2019年のヤンキースの戦いは、アストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第6戦でクローザーのアロルディス・チャップマンがホゼ・アルトゥーベにサヨナラ本塁打を浴びたことにより幕を閉じた。しかし、チャップマンが投げる球種がわかっていたかのようなアルトゥーベの思い切りのよいスイングについて、サイン盗みが行われていたのではないかという疑惑が持ち上がっている。チャップマンは、実際にサイン盗みが行われていたかどうかはわからないと前置きしつつも、「少し怪しいと思っている」とコメントした。

     チャップマンは、アルトゥーベに浴びた決勝弾について「あれについてはいろんな憶測が広がっているよね」と発言。「僕はあの出来事の責任を受け入れるよ。僕が本塁打を打たれて僕たちは負けた。マウンドに立っていた投手は僕で、アルトゥーベと対戦していた男も僕だからね」と語りつつも、ホームインするアルトゥーベのユニフォームをチームメイトが脱がそうとしなかったこと、アルトゥーベがユニフォームのなかに何らかの電子デバイスを装着していた疑惑があることについて「多くの人があのビデオを見たと思うよ。今、とても有名な映像だからね」と言及した。

     「あのときの彼の行動を見たら、少し怪しいと思うのは当然じゃないかな。結局のところ、事実がどうなのかはわからないけどね」とチャップマン。2017年シーズンのサイン盗みについて、アストロズにはメジャーリーグ機構からの処分が下されたものの、チャップマンはアストロズがヤンキースを破った昨年のリーグ優勝決定シリーズも、アストロズのサイン盗みの対象となっていた可能性があると考えているようだ。また、2017年にアストロズに在籍していた野手のなかで、真っ先にこの問題について口を開いて謝罪したマーウィン・ゴンザレス(ツインズ)の言動を高く評価していることも明らかにした。

  • アストロズのサイン盗み ブレグマン、アルトゥーベらが謝罪

    2020.2.14 11:15 Friday

     日本時間2月14日、スプリング・トレーニング初日を迎えたアストロズは、自軍のサイン盗み問題について、ジム・クレイン・オーナー、ダスティ・ベイカー新監督、アレックス・ブレグマン、ホゼ・アルトゥーベが出席して会見を行った。メジャーリーグ機構による調査と処分を受けて、AJ・ヒンチ前監督とジェフ・ルーノウ前GMを解任したアストロズは、クレインが謝罪を口にしていたものの、在籍する選手たちは基本的に沈黙を貫いていた。ようやく選手たちが口を開いた形となった。

     ブレグマンは「私のチーム、私の組織、そして私によって行われた選択について、本当に申し訳なく思っています。今回のことから多くのことを学びました。野球ファンの信頼を取り戻したいと思っています。また、支えてくれたアストロズのファンに感謝したいです。私たちは、チームとして、2020年シーズンに向かっていくことに集中しています」との声明を発表。アストロズはこの会見の前日にチーム全体でのミーティングを行い、クレインが出席していたのはもちろんのこと、監督に就任したばかりのベイカーもその様子を見守っていたようだ。

     アルトゥーベは「昨夜、私たちは素晴らしいチームミーティングを行いました。アストロズの組織全体、そしてチーム全体が2017年に起きたことについて申し訳なく思っているということは言っておきたいです。特に、私たちのファンや野球というゲームに対して与えてしまったインパクトについて、私たちは激しく後悔しています。私たちのチームは、前を向くことを決めました。一生懸命プレイして、2020年はヒューストンの街に優勝を取り戻したいです」との声明を発表。過去に言及しつつも、すでに今後を見据えているという部分についてはブレグマンと共通している。

     選手も含めた謝罪の場を作ったアストロズだが、メジャーリーグ機構から処分を受けた2017年の出来事にのみ言及する形となり、現地の報道などで取り上げられているその他の疑惑について明確なコメントはしなかった。また、クレインが「2017年のサイン盗みがどれくらい試合に影響を与えていたかはわからない」と発言するなど、事態をそれほど深刻に捉えていない様子が見受けられたことも事実。アストロズはこの会見をもって幕引きとしたいのかもしれないが、ファンも含め、納得している者はそれほど多くはなさそうだ。

  • 今季の新監督10人 5年後も監督を務めている可能性が高いのは?

    2020.2.13 15:35 Thursday

     レッドソックスがロン・レネキーを暫定監督に任命したことにより、今季のメジャーリーグでは全30球団の3分の1にあたる10球団で昨季と異なる監督が指揮を執ることになった。MLB公式サイトのウィル・レイッチは、「新監督10人のうち、5年後も同じチームで監督を務めている可能性が最も高いのは誰か」という観点から10人の新監督をランク付け。1位にはフィリーズの新監督に就任したジョー・ジラルディが選出されている。

     現役監督のうち、現在のチームで最も長く指揮を執っているのは2011年途中に監督に就任したボブ・メルビン(アスレチックス)である。では、5年以上にわたって指揮を執っている監督は何人いるだろうか。答えはわずか3人。メルビンのほか、2013年からインディアンスの監督を務めるテリー・フランコーナ、2015年からレイズの監督を務めるケビン・キャッシュだけである。要するに、「同じチームで監督を5年間務める」というのは極めて難易度の高いタスクなのだ。

     レイッチが新監督10人のうち、5年後も同じチームで監督を務めている可能性が最も高いと判断したのがジラルディだ。ヤンキース監督時代に安定した成績を残していたこと、まだ55歳と比較的若いことなどがその理由だが、大型補強を展開するフィリーズではすぐに結果を求められ、結果を残せない場合には契約満了を待たずしてクビが飛ぶ可能性があることも指摘されている。

     ジラルディに次ぐ2位にランクインしたのはジョー・マドン監督(エンゼルス)だ。レイズやカブスで残した実績は申し分なく、マイク・トラウトという「球界の宝」を活用して最初の3年間で一定の成果を上げることができれば、契約延長のオファーを得られる可能性は高いだろう。ただし、レイッチは66歳という年齢を懸念材料として挙げている。

     3位はマイク・マシーニー監督(ロイヤルズ)、4位はゲーブ・キャプラー監督(ジャイアンツ)と、すでに監督経験があり、なおかつ比較的若い監督がランクイン。5位から8位には監督初挑戦となる監督がズラリと並び、デービッド・ロス監督(カブス)、デレク・シェルトン監督(パイレーツ)、ジェイス・ティングラー監督(パドレス)、ルイス・ロハス監督(メッツ)の順にランクインしている。

     9位はレッドソックスのレネキー暫定監督で、近日中に正式に監督に就任することが確実視されているものの、これはアレックス・コーラ前監督が解任されたことを受けた人事であり、あくまでも次代を任せる監督が決まるまでの「つなぎ役」に過ぎない。同様に、10位はアストロズのダスティ・ベイカー監督で、実績を買われてAJ・ヒンチの後任として監督に就任したものの、すでに70歳。与えられた契約も1年契約である(2年目の球団オプション付き)。オプションが行使されて監督を2年間務めれば、通算2000勝達成はほぼ確実なだけに、ベイカーがアストロズの監督を務めるのは最大でも2年ということになりそうだ。

  • アスレチックス・メルビン監督 「告発者」の先発右腕を擁護

    2020.2.13 14:05 Thursday

     アストロズの不正なサイン盗みについてメジャーリーグ機構による調査が行われるようになったのは、2017年にアストロズでプレイしていたマイク・ファイアーズ(アスレチックス)による「告発」がきっかけだった。「クラブハウスで起きた出来事を外に持ち出さない」というクラブハウスの「掟(おきて)」を破ったとして元同僚から批判を受ける場面も見受けられるファイアーズだが、アスレチックスのボブ・メルビン監督は「(野球という)ゲームは彼のおかげで良い方向へ向かっている」とファイアーズを擁護した。

     メルビンはメディア対応のなかで「私は我々が今、この立場に居られることを嬉しく思っている。マイクはそのことに大きく関わっているんだ。彼のおかげでゲームは良い方向に向かっているし、これからも良い方向に向かい続けるだろう」とコメント。「平等にプレイしていると思われていたものが、実はそうではなかった。メジャーリーグ機構は前進するために正しい対応としたと思っている」とメジャーリーグ機構のこれまでの一連の対応に一定の評価を与えた。

     また、ファイアーズについては「彼の名前はこれまでと少し違った形で見られることになるだろう。でも、時間が経てば、彼のおかげでゲームが良くなったということに、より多くの人々が気付くと思うよ」とコメント。「告発者」として批判を受けることもあるファイアーズだが、メルビンはその勇気を称え、擁護するスタンスを貫いている。

     メジャーリーグでは、日本時間2月13日に17球団がバッテリー組のキャンプインを迎え、サイン盗み問題に関する選手たちのコメントが至るところで報じられるようになっている。大谷翔平が所属するエンゼルスでは、アンドリュー・ヒーニーら複数の選手がアストロズの不正を批判する声を上げた。ファイアーズの勇気ある「告発」をきっかけに大きく動き始めたメジャーリーグ。不正を働いた者に適切な処分が下され、「クリーン」な状態で2020年シーズンの開幕を迎えられることを祈るばかりである。

  • マーゴ獲得のレイズ 「外野2人シフト」の本格導入を検討か

    2020.2.13 13:35 Thursday

     パドレスとのトレードで俊足好守の外野手であるマニュエル・マーゴを獲得したレイズは、より効率的にアウトを取るために「外野2人シフト」の本格導入を検討しているようだ。ヒットが出ればサヨナラ負けという絶対絶命のピンチの場面などで使われることのある「外野2人シフト」だが、チームの戦術の1つとしてコンスタントに使うとなると球界で初めての試みとなる。オープナー戦術など、これまでにも革新的な戦術を生み出してきたレイズだが、再び球界に新たな風を吹き込むことになるのだろうか。

     レイズは、先日のパドレスとのトレードでマーゴを獲得。マーゴは昨季メジャーの外野手で7位となるOAA(Outs Above Average)+11をマークし、直近3年間の合計+33は同9位の数字である。また、レイズには球界屈指の外野守備を誇る名手、ケビン・キアマイアーがおり、キアマイアーは昨季メジャー2位の+17、直近3年で同5位タイの+37を記録している。直近3年間で2人合計の+70は、ツインズのバイロン・バクストンとマックス・ケプラーの+65を上回り、外野手コンビとしてベストの数字となっている。

     この2人のハイレベルな外野守備を活かすべく、レイズは「外野2人シフト」の本格導入を検討している。たとえば、両翼が狭く左中間と右中間が広い球場で試合を行う際に、キアマイアーとマーゴを左中間と右中間に置いたり、極端な打球傾向のある打者が打席に入る際に、打球傾向に合わせてキアマイアーをセンターに置いたまま、マーゴをレフトまたはライトに置いたり、といったケースが考えられる。ゴロ率の高い打者が打席に入る際に、「外野2人シフト」を敷いて内野手を5人にすることで、アウトを取る確率を高めることができるというわけだ。

     もちろん、試合を通して「外野2人シフト」が採用されることはないだろう。しかし、レイズにはキアマイアーとマーゴのほかにも、ハンター・レンフローなど守備力の高い外野手がおり、球場の形状や打者の打球傾向に合わせて従来よりも高い頻度で「外野2人シフト」が敷かれる可能性は否定できない。レイズのこの試みが球界に新たな流れを生み出すか注目したい。

  • ウォーカーが古巣・マリナーズに復帰 先発5番手の有力候補に

    2020.2.13 13:05 Thursday

     日本時間2月13日、マリナーズがフリーエージェントの先発右腕、タイワン・ウォーカーと1年間のメジャー契約を結んだことが明らかになった。ESPNのジェフ・パッサンによると、ウォーカーの年俸は200万ドルで、最大100万ドルの出来高が設定されているという。2018年にトミー・ジョン手術を受けたため、直近2シーズンで4試合にしか登板できていないウォーカーだが、4年ぶりの古巣復帰となるマリナーズでは、先発5番手の有力候補として期待されている。

     マリナーズのジェリー・ディポートGMは「タイワンがシアトルに戻ってくることに興奮しているよ。我々は彼に(先発ローテーション入りの)機会を与えることができるし、彼はその機会に見合うだけのスキルを有している。もし健康ならば、彼はメジャーリーグの先発投手として我々にとって大きな戦力となるだろう」と語り、ウォーカーの復活に期待を寄せた。

     ウォーカーはすでにマリナーズのキャンプ施設に姿を見せており、マリナーズとの契約は完了していると見られる(メジャーリーグ公式サイトでは未発表)。ウォーカーとの契約に伴い、ロースターの枠を空けるために、左膝手術からのリハビリ中のオースティン・アダムスが60日間の故障者リストに登録されるようだ。

     2013年にマリナーズでメジャーデビューを果たしたウォーカーは、2015年に自己最多の11勝をマーク。2016年オフにジーン・セグーラ、ミッチ・ハニガー、ザック・カーティスとのトレードでケテル・マーテイとともにダイヤモンドバックスへ移籍し、移籍1年目の2017年は9勝を挙げた。しかし、翌2018年の4月に右肘を痛めてトミー・ジョン手術を受けることが決定し、2018年と2019年はほぼ全休。昨年9月29日(現地時間)のパドレス戦で復帰し、先発で1イニングだけ投げた。

     今季のマリナーズは、マルコ・ゴンザレス、菊池雄星、ジャスタス・シェフィールド、ケンドール・グレイブマンの4人が先発1~4番手を務めると見られており、ウォーカーは先発5番手候補の1人。プロスペクト右腕のジャスティン・ダンのほか、マイナー契約で加入した陳偉殷(チェン・ウェイン)らと競争することになりそうだ。

  • マーテイ放出のパイレーツ 俊足好守のダイソンとメジャー契約へ

    2020.2.13 12:35 Thursday

     正中堅手のスターリング・マーテイをダイヤモンドバックスへ放出したパイレーツが、マーテイに代わる正中堅手候補の確保に成功した。日本時間2月13日、関係者の話によると、パイレーツはフリーエージェントの外野手、ジャロッド・ダイソンと1年間のメジャー契約を結ぶことで合意に達したようだ。MLBネットワークのジョン・ヘイマンは、ダイソンの年俸が200万ドルになる見込みであることを伝えている。

     現在35歳のダイソンは、ハイレベルな外野守備とメジャー有数の快足で知られており、規定打席に到達したシーズンが1度もないにも関わらず、メジャー10シーズンの858試合で通算250盗塁をマークしている。30歳中盤を迎えても外野守備は高いレベルを維持しており、昨季はOAA(Outs Above Average)+6を記録。少なくとも守備面と走塁面ではマーテイの穴をしっかり埋めることができるはずだ。

     昨季はダイヤモンドバックスの外野陣に故障者が多かったこともあり、自己最多となる130試合・452打席に出場。自己最多の7本塁打を放ち、3年ぶり5度目となるシーズン30盗塁もクリアしたが、打率.230、出塁率.313、長打率.320、OPS.633と打撃成績は至って平凡だった。パイレーツではマーテイの後釜として正中堅手を務めることになると見られるが、右打ちのギジェルモ・エレディアとプラトーンに近い形で起用されることになるかもしれない。

     チームの立て直しを目指すパイレーツは、守備力の高いジェイコブ・ストーリングスを正捕手に据え、控え捕手には好守に定評のあるルーク・メイリーを獲得。平均以上の守備力を持つ内野手のJT・リドルに加え、ダイソンを獲得するなど、守備力に重きを置いたチーム編成を進めている。守備力を向上させることで投手の成績アップに繋げる狙いがあるようだが、この試みがどのような成果を上げるのか、今季のパイレーツの戦いぶりに注目したい。

  • ワンポイント禁止、ロースター26人制など今季導入の新ルール発表

    2020.2.13 12:15 Thursday

     日本時間2月13日、メジャーリーグ機構は今季導入される新ルールを正式に発表した。発表された新ルールは「ワンポイント禁止(最低3人の打者と対戦)」「ロースターの制限」「故障者リストと再昇格までの期間」「チャレンジまでの時間」の4つのカテゴリーに分類されている。

     試合に最も大きな影響を与えるのは「ワンポイント禁止」だろう。先発・リリーフに関わらず、すべての投手は打者3人と対戦するかイニングを終了するまでマウンドを降りることはできない。ただし、故障や病気により打者3人と対戦できなくなった場合は例外となる。これに伴い、左打ちの強打者を抑えることを専門としてきた「ワンポイント投手」は姿を消すことが予想される。また、オープナーが打者1人または2人を抑えてマウンドを降りることもできなくなる。

     「ロースターの制限」は5つの項目に分かれている。【1】通常のアクティブ・ロースターの枠は25人から26人に拡大される。ただし、投手は最大13人までしか登録できない。【2】従来、9月に入るとアクティブ・ロースターの枠が40人に拡大されていたが、9月のロースター枠は28人に変更される(投手は最大14人)。頻繁な選手交代を排除することで試合時間短縮の効果が期待されている。【3】投手・野手のほかに「二刀流選手」の区分が登場し、「二刀流選手」は投手としても野手としても自由に試合に出場できる。ただし、「二刀流選手」に区分されるためには、そのシーズンまたは前年に投手として20イニング以上に投げ、野手として20試合以上にスタメン出場して3打席以上に立つ必要がある。また、「二刀流選手」は投手の人数にカウントされない。【4】野手が登板できるケースは、延長戦もしくは6点以上の点差がついた場合に限られる。【5】ダブルヘッダーでは「27人目の選手」をロースターに登録できる(投手を14人にすることも可能)。

     「故障者リストと再昇格までの期間」については、投手(と二刀流選手)のみ10日間から15日間に戻される。野手は10日間のままとなる。

     「チャレンジまでの時間」については、システム性能の向上もあり、監督がチャレンジするかどうかを決定するまでの時間が30秒から20秒に短縮される。

  • フィリーズがベテラン救援右腕のハンターと再契約 1年85万ドル

    2020.2.13 11:50 Thursday

     日本時間2月13日、フィリーズは自軍からフリーエージェントとなった33歳のベテラン救援右腕、トミー・ハンターと1年契約を結んだことを発表した。MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ハンターの年俸は85万ドルで、最大130万ドルの出来高が設定されているようだ。なお、フィリーズはハンターとの再契約に伴い、ロースターの枠を空けるために、トミー・ジョン手術からのリハビリ中のデービッド・ロバートソンを60日間の故障者リストに登録している。

     2018年に65試合で5勝4敗、4セーブ、25ホールド、防御率3.80とまずまずの活躍を見せたハンターだが、昨季は右前腕痛に苦しみ、わずか5試合にしか登板できなかった。7月に手術を受けて12月にはキャッチボールを再開。数週間前にはマウンドからの投球練習を開始しており、このまま順調にいけば、レギュラーシーズン開幕に間に合う見込みとなっている。

     ハンターは、レイズでプレイした2017年にも61試合で3勝5敗、1セーブ、26ホールド、防御率2.61という安定した成績を残しており、故障さえなければブルペンの一角としてある程度の働きを計算できる投手である。キャリア初期には先発投手として活躍し、レンジャーズ時代の2010年には13勝4敗、防御率3.73をマークしたが、規定投球回到達の経験は1度もない。

     今オフのフィリーズは、打線にディディ・グレゴリアス、先発ローテーションにザック・ウィーラーを加えたものの、ブルペンにはほとんど補強を施しておらず、ブリュワーズからウエーバーでデオリス・ゲラを獲得したのが目立つ程度。ブルペンの戦力アップのためには、昨季故障に泣いたハンターやセランソニー・ドミンゲスが本来の実力をしっかり発揮することが必要不可欠となる。

     なお、2年2300万ドルで加入したロバートソンは、昨年8月にトミー・ジョン手術を受けたため、復帰は早くても夏場以降になる。最悪の場合、メジャーのマウンドに戻らないままフィリーズを去ることになる可能性もありそうだ。

  • 左打者を求めるカージナルス ミラーをメジャー契約で獲得

    2020.2.13 11:25 Thursday

     日本時間2月13日、左打者の補強を目指していたカージナルスは、フリーエージェントの内野手、ブラッド・ミラーと1年間のメジャー契約を結んだことを発表した。MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ミラーの年俸は200万ドルになる見込みのようだ。なお、カージナルスはミラーの加入に伴い、ロースターの枠を空けるために、トミー・ジョン手術からのリハビリ中のジョーダン・ヒックスを60日間の故障者リストに登録している。

     現在30歳のミラーは、昨季の開幕をインディアンスで迎えたものの、13試合に出場したところでDFAとなり、マイナー契約でヤンキースに加入。ヤンキースではメジャーに昇格できなかったが、金銭トレードでフィリーズへ移り、66試合に出場した。2チーム合計で79試合に出場し、打率.260、13本塁打、25打点、2盗塁、OPS.894をマーク。コンスタントに長打が出たため、長打率(.565)とOPSは自己ベストを更新した。

     昨季は二塁、三塁、左翼の3ポジションで12試合以上にスタメン出場し、遊撃と右翼でも1試合ずつに途中出場。メジャーではこの5ポジション以外に、一塁と中堅の守備に就いた経験もある。カージナルスはコルテン・ウォンとポール・デヨングの二遊間コンビのバックアップの層が薄いため、ミラーは本職である二遊間での出場機会が多くなりそうだ。また、控えとしてロースター入りが予想される選手は右打者が多く、左打ちの代打1番手として起用されるケースも多くなるだろう。

     ミラーはマリナーズ、レイズ、ブリュワーズ、インディアンス、フィリーズで合計7シーズンのメジャー経験があり、レイズ移籍1年目の2016年は自身唯一となる規定打席をクリア。この年は打率.243、OPS.786ながら30本塁打、81打点と予想外の活躍を見せた。内外野の全ポジションを守れるユーティリティ性と左打席からのパンチ力は、カージナルスにとって貴重な戦力となりそうだ。

  • メイビンが古巣・タイガースに復帰 年俸150万ドルの1年契約

    2020.2.13 10:55 Thursday

     日本時間2月13日、右翼手を必要としていたタイガースは、フリーエージェントの外野手、キャメロン・メイビンと1年契約を結んだことを発表した。契約条件は1年150万ドルで、MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、最大130万ドルの出来高が設定されているようだ。現在32歳のメイビンは、メジャーデビューイヤーの2007年と2016年にもタイガースでプレイしており、タイガースに在籍するのは4年ぶり3度目となる。

     タイガースのアル・アビラGMは、メイビンについて「キャメロンはダイナミックな外野手で、守備面でも攻撃面でも頼りになる男だ。彼の経験値は(若手の多い)我々の打線のなかで貴重な存在になると思うし、彼をタイガースに呼び戻すことができて嬉しいよ」とコメント。メジャー歴13年、タイガースを含む8球団でプレイしてきた男の活躍に期待を寄せた。

     昨季のメイビンは、4月下旬に金銭トレードで加入したヤンキースで82試合に出場し、打率.285、11本塁打、32打点、9盗塁、OPS.858をマーク。故障者が続出したチームのなかで出場機会を確保し、特に前半戦は42試合で打率.314、5本塁打、OPS.891の活躍を見せた。FanGraphsが算出するWARでは1.6を記録し、タイガースの野手で昨季これを上回る数字を記録したのは、ニコ・グッドラム(1.9)だけである(ビクトル・レイエスがメイビンと同じ1.6を記録)。

     今季のタイガース外野陣は、レフトにクリスティン・スチュワート、センターにジャコビー・ジョーンズ、そしてライトにメイビンが入る布陣が予想される。昨季69試合で打率.304をマークしたレイエスもいるが、首脳陣はレイエスを1つのポジションに固定するのではなく、外野3ポジションでフレキシブルに起用することを考えているようだ。

     なお、タイガースはメイビン獲得に伴い、ロースターの枠を空けるためにトミー・ジョン手術からのリハビリ中のマイケル・フルマーを60日間の故障者リストに登録している。

  • 成績予想システム「PECOTA」が各地区の順位予想を公開

    2020.2.12 14:20 Wednesday

     各球団のキャンプインが目前に迫るなか、「Baseball Prospectus」の成績予想システムである「PECOTA」が全30球団の勝敗数の予想と全6地区の順位予想を公開した。ポストシーズン進出の確率で見ると、90%以上という高い評価を得ているのはドジャース(99.9%)、ヤンキース(97.5%)、アストロズ(96.9%)の3球団。その一方で、マリナーズとタイガースの2球団は0%という厳しい評価となっている。

     レッドソックスからムーキー・ベッツを獲得する前の時点でも文句なしの地区優勝候補だったドジャースは、ベッツを加えたことにより103勝との予想が出ている。地区2位との予想になっているパドレスとは24ゲームもの大差がついており、これが実現すれば地区1位と2位の間のゲーム差としては直近25シーズンで最大となる。また、ベッツとコディ・ベリンジャーの予想成績をチームから除外してもなお、ドジャースの地区1位は変わらず、ドジャースの圧倒的な戦力を裏付けるものとなった。

     サイン盗み問題に揺れ、ゲリット・コールを失ったアストロズは、アメリカン・リーグでヤンキースの99勝に次ぐ98勝を挙げ、地区4連覇を達成するとの予想が出ている。投手力に不安を抱えるエンゼルスは87勝で地区2位、第2ワイルドカードを獲得するとの好意的な予想となっている。また、ナショナル・リーグでは、東部地区でメッツ、中部地区でレッズが優勝するとの予想が出ており、もし予想通りにレッズが地区優勝すれば、この地区では4年連続で異なる王者が誕生することになる。

     一方、コリー・クルーバーらを獲得したレンジャーズは73勝、ザック・ウィーラーなどを補強したフィリーズも77勝という厳しい予想に。ベッツを放出したレッドソックスは、依然として勝率5割を上回る戦力を維持しているとの予想だが、85勝でワイルドカードには届かないとの評価になっている。なお、全30球団の勝敗数の予想と全6地区の順位予想は以下の通り(勝敗数は小数点以下第1位を四捨五入)。

    アメリカン・リーグ

    【東部地区】
    1位 ヤンキース(99勝63敗)
    2位 レイズ(87勝75敗)
    3位 レッドソックス(85勝77敗)
    4位 ブルージェイズ(77勝85敗)
    5位 オリオールズ(63勝99敗)

    【中部地区】
    1位 ツインズ(93勝69敗)
    2位 インディアンス(86勝76敗)
    3位 ホワイトソックス(83勝79敗)
    4位 タイガース(69勝93敗)
    5位 ロイヤルズ(68勝94敗)

    【西部地区】
    1位 アストロズ(98勝64敗)
    2位 エンゼルス(87勝75敗)
    3位 アスレチックス(85勝77敗)
    4位 レンジャーズ(73勝89敗)
    5位 マリナーズ(66勝96敗)

    ナショナル・リーグ

    【東部地区】
    1位 メッツ(88勝74敗)
    2位 ナショナルズ(87勝75敗)
    3位 ブレーブス(83勝79敗)
    4位 フィリーズ(77勝85敗)
    5位 マーリンズ(71勝91敗)

    【中部地区】
    1位 レッズ(86勝76敗)
    2位 カブス(85勝77敗)
    3位 カージナルス(80勝82敗)
    4位 ブリュワーズ(79勝83敗)
    5位 パイレーツ(70勝92敗)

    【西部地区】
    1位 ドジャース(103勝59敗)
    2位 パドレス(79勝83敗)
    3位 ダイヤモンドバックス(79勝83敗)
    4位 ロッキーズ(77勝85敗)
    5位 ジャイアンツ(68勝94敗)

  • ベッツ放出のRソックス ピラーとメジャー契約へ

    2020.2.12 13:15 Wednesday

     日本時間2月12日、MLBネットワークのジョン・ヘイマンは、レッドソックスがフリーエージェントの外野手、ケビン・ピラーとの契約合意に近付いていることを報じた(おそらくメジャー契約)。ムーキー・ベッツをトレードで放出したあと、レギュラーの外野手3人(アンドリュー・ベニンテンディ、ジャッキー・ブラッドリーJr.、アレックス・ベルドゥーゴ)がいずれも左打者となり、「右打ちの外野手」が補強ポイントとなっていたレッドソックスだが、それにピタリと当てはまる人材の確保に成功したようだ。

     現在31歳のピラーは、主に中堅手としてプレイしてきたものの、外野3ポジションでの出場経験があり、「左打ちの外野手トリオ」をサポートするバックアップ役としてはうってつけの存在と言えるだろう。特にハイレベルな守備力には定評があり、ゴールドグラブ賞の受賞経験こそないが、ブルージェイズ時代の2015年には「ウィルソン年間最優秀守備選手賞」に中堅手部門で選出。その守備力の高さは、暫定監督に昇格したばかりのロン・レネキーにとって心強い戦力となるはずだ。

     昨季のピラーは、開幕直後にブルージェイズからジャイアンツへトレードされ、2球団合計で161試合に出場して打率.259、21本塁打、88打点、14盗塁、OPS.719を記録。本塁打、打点、長打率(.432)、OPSなどの各部門でキャリアハイを更新したが、わずか18四球(うち敬遠4)、出塁率.287という打撃の粗さが敬遠されたのか、2月に入っても契約を得られない状況が続いていた。新天地のレッドソックスでは、レギュラーの座を保証されているわけではなく、「4人目の外野手」あるいは「ベルドゥーゴとのプラトーン要員」という立場からスタートすることになりそうだ。

     なお、レッドソックスのピラー獲得が実現すれば、レッドソックスは正中堅手にピラーを据え、ブラッドリーJr.の放出に動く可能性もある。ブラッドリーJr.は今季の年俸が1100万ドルで、今季終了後にフリーエージェントとなる予定である。

  • 複数のチームがカブス・ブライアントの動向をチェック

    2020.2.12 12:40 Wednesday

     クリス・ブライアント(カブス)は今週中にアリゾナ州メサのキャンプ施設に到着する予定となっている。今のところ、ブライアントは3月26日(現地時間)のブリュワーズとの開幕戦にカブスの一員として出場することが確実視されているが、カブスはブライアントのトレード放出に向けた動きを継続しているようだ。関係者によると、レンジャーズ、ロッキーズ、ナショナルズ、フィリーズなどがカブスと連絡を取り、ブライアントの動向をチェックしているという。

     MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシは、ブライアントのトレードについて交渉が進展している様子がないことを報じている。ただし、ブライアントが意図的にメジャーデビューを遅らされた2015年シーズンの扱いをめぐって仲裁機関による裁定を求めたように、カブスとブライアントの関係は決して良好とは言えない。ブライアントは2021年シーズン終了後にフリーエージェントとなるが、長期契約でカブスに留まる可能性は低いだろう。よって、カブスがブライアントの放出に動く可能性は十分にあり、開幕までにトレードが成立しなくとも、今季前半戦で下位に低迷したりすれば、放出に向けての動きは加速しそうだ。

     セオ・エプスタイン野球部門社長は、キャンプインを目前に控えていることを踏まえ、「チームが集まって、試合に勝つことに集中すべき時期が来た」としてブライアントの放出に積極的に動く可能性を否定。しかし、フリーエージェントになる時期が近付いてきて、なおかつ所属球団と長期契約を結んでいない選手についてトレードの噂が広まることについては、「それもビジネスの一部だ」と理解を示している。

     カブスは年俸総額がぜいたく税の対象ライン前後まで膨れ上がっているため、今オフは目立った補強を行うことができていない。しかし、年俸総額削減を最優先課題としてムーキー・ベッツとデービッド・プライスの放出に動いたレッドソックスのようなスタンスでブライアントの放出に動くことはないと見られている。あくまでも今季のポストシーズン進出争いに加わることが最優先。ただし、前半戦の戦いぶりによって、状況は大きく変わるかもしれない。

  • カブスが正二塁手候補・キプニスとマイナー契約へ

    2020.2.12 12:15 Wednesday

     MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、カブスはフリーエージェントの二塁手、ジェイソン・キプニスとのマイナー契約が成立目前となっているようだ。キプニスがメジャーのロースター入りを果たした場合、年俸100万ドル+出来高の契約になるという。身体検査を経て、無事に契約が成立すれば、キプニスは招待選手としてスプリング・トレーニングに参加し、正二塁手争いに加わることになりそうだ。

     シカゴ北部の郊外で生まれ育ったキプニスは、イリノイ州のグレンブルック・ノース高校に通い、インディアンスの一員としてメジャーリーガーになり、ワールドシリーズではカブスの本拠地リグリー・フィールドで本塁打を放ったこともある。そのキプニスが、インディアンスで過ごした9シーズンを経て、地元球団のカブスでプレイする機会を得ることになった。

     インディアンスからフリーエージェントとなった現在32歳のキプニスには、ホワイトソックスやアスレチックスからの関心も報じられていたが、キプニスは地元球団のカブスで正二塁手争いに加わることを選択。現時点では右打ちのデービッド・ボーティが最有力候補と見られており、左打ちのキプニスはボーティに代わるレギュラーとしてはもちろん、ボーティとのプラトーン要員としてもロースター入りのチャンスがあるだろう。ベテランのダニエル・デスカルソや有望株のニコ・ホーナーもライバルとなる。

     昨季のキプニスは、121試合に出場して打率.245、17本塁打、65打点、7盗塁、OPS.715を記録。9月中旬に右手の有鉤骨を骨折してシーズンを終え、年俸1650万ドルの球団オプションを行使されなかったため、バイアウトの250万ドルを得てフリーエージェントとなった。2013年と2015年にオールスター・ゲームに選出。2016年は打率.275、23本塁打、82打点、15盗塁、OPS.811の好成績をマークし、不動の正二塁手としてインディアンスのリーグ優勝に貢献した。

  • エンゼルス・大谷 投手としてのメジャー復帰は5月中旬か

    2020.2.12 11:45 Wednesday

     バッテリー組のキャンプインを目前に控えているエンゼルスのビリー・エプラーGMは、大谷翔平が投手としては5月中旬までメジャー復帰しない見込みであることを明らかにした。ただし、今季から導入される「二刀流ルール」により、大谷は投手としてマイナーで調整を続けながら打者としてメジャーの試合に出場し続けることが可能になると見られており、指名打者として開幕からエンゼルス打線の中核を担うことになりそうだ。

     大谷のトミー・ジョン手術からのリハビリは、昨年9月に受けた左膝の手術によって遅延が生じ、昨年12月にようやく完了。ドクターやトレーナーによる診察の結果、今季の開幕からメジャーのマウンドに立つのは難しいと判断され、エプラーは「投手・大谷」の具体的なメジャー復帰時期として「5月中旬」を挙げた。それまでの間はマイナーの試合で調整登板を行い、徐々に球数を増やすなどしてメジャー復帰の準備を進めていくことになるだろう。

     エプラーは「ショウヘイがマウンドに戻ってくる時期として、我々は5月中旬を目標としている。今後、大きな問題が起こらなければ、指名打者としてシーズン開幕を迎えることになるだろう。新しいルールのおかげで、彼はマイナーの試合で投げながら打者としてメジャーの試合に出場することができる」とコメント。ジョー・マドン監督は、大谷の才能を高く評価しつつも「復帰を焦ってはいけない。彼にとっても私にとっても我慢がとても大切だ」と大谷の復帰時期を慎重に判断していく方針を示した。

     「投手・大谷」が開幕に間に合わないため、エンゼルスは5人制ローテーションで開幕を迎えることが有力だが、シーズン序盤は試合のない日が多く、先発5番手を置かない4人制ローテーションでスタートする可能性もある。アンドリュー・ヒーニーに新加入のフリオ・テーランとディラン・バンディを加えた3人は先発ローテーション入りが確実で、若手右腕のグリフィン・キャニングも故障さえなければ先発ローテーションに名を連ねるだろう。先発5番手が必要となる場合には、マット・アンドリース、パトリック・サンドバル、ハイメ・バリア、ホゼ・スアレス、ディロン・ピータース、フェリックス・ペーニャらが候補となりそうだ。

  • Rソックス レネキーが内部昇格で暫定監督に就任

    2020.2.12 11:20 Wednesday

     日本時間2月12日、レッドソックスはベンチコーチのロン・レネキーが暫定監督に昇格することを発表した。2018年シーズンのサイン盗み疑惑に関するメジャーリーグ機構の調査が完了したあと、正式に監督に就任する見込みとなっている。レッドソックスは2017年シーズンのアストロズの不正なサイン盗みにベンチコーチとして関与していたことが明らかになったため、アレックス・コーラ監督を解任して後任の選定を進めていた。

     レネキーの監督就任について、レッドソックスのチーフ・ベースボール・オフィサーであるチェイム・ブルームは次のように語っている。「暫定という肩書きについて説明しておきたい。球団内で話し合いを行い、2018年の我々に対する調査を尊重するベストの方法は、ロンを暫定監督に任命することであると判断した。でも、我々はロンがこのグループを率いる能力を高く評価しているし、この役割に最適の人材だと思っている。ロンは今回の調査の結果、(監督就任の妨げとなるような)処分を受ける理由はない。もちろん、まだ調査は完了していないけどね」。ブルームの発言から判断する限り、調査完了後にレネキーの肩書きから「暫定」の二文字が外れることは間違いないだろう。

     現在63歳のレネキーは、2011年から2015年までブリュワーズで監督を務め、1990年代にはドジャース傘下の複数のマイナー球団で5年間にわたって監督を務めた経験もある。過去2年間はレッドソックスのベンチコーチを務めており、選手からの信頼も厚い。レネキーは「最も大切なのは選手たちを最大限に活用することだと思う。それは自分がコーチであっても監督であっても変わらないよ。(コーチよりも監督のほうが)少し発言力が大きくなるくらいじゃないかな」とコメント。正中堅手のジャッキー・ブラッドリーJr.は「素晴らしいよ。彼はとても頭の切れる男だ。野球をとても愛している。素晴らしい人物だよ」とレネキーの監督就任を歓迎している。

     2002年にマイク・ソーシア監督のもとでワールドシリーズ制覇を成し遂げたエンゼルスで三塁ベースコーチを務めていたレネキーは、2018年にレッドソックスで自身2つ目のチャンピオン・リングを獲得。2017年にはリーグ優勝しながらもワールドシリーズでアストロズに敗れたドジャースで三塁ベースコーチを務めていた。指導者としての経験は豊富なだけに、サイン盗み疑惑やムーキー・ベッツとデービッド・プライスのトレード放出などに揺れるレッドソックスをどのように率いていくか注目したい。

  • ポストシーズンに新フォーマット導入の可能性が浮上

    2020.2.11 12:25 Tuesday

     一発勝負のワイルドカード・ゲームからスタートする現在のポストシーズンのフォーマットに変更が加えられる可能性が浮上した。現在提案されているのは、ポストシーズン出場チームを各リーグ5球団から7球団に増やし、ワイルドカード・ゲームを一発勝負から2勝先取の3試合制に変更するというものだ。ニューヨーク・ポストが最初に報じたこの新フォーマットは、早ければ2022年シーズンから導入される可能性があるようだ。

     現在提案されている新フォーマットは、以下のような内容である。まず、各リーグで最高勝率をマークしたチームは、自動的に地区シリーズ出場が決定。残りの地区優勝チーム2つと、地区2位のチームのうち最高勝率のチームが、2勝先取制のワイルドカード・ゲームを全試合ホームで開催する権利を得る。各リーグの残り11球団のうち、勝率が高い3チームがワイルドカード・ゲームの出場権を得る。よって、ポストシーズンに出場するチームは各リーグ7球団となる。また、ワイルドカード・ゲームの対戦相手を選ぶ権利は勝率の高いチームから順に与えられるようだ。

     例えは、昨季のアメリカン・リーグをこのフォーマットに当てはめると、リーグ最高勝率のアストロズは自動的に地区シリーズ出場が決定。勝率2位のヤンキース、3位のツインズ、4位のアスレチックスが本拠地でワイルドカード・ゲームを開催する。ヤンキースは勝率5位のレイズ、6位のインディアンス、7位のレッドソックスのなかから対戦相手を選び、次にツインズが残りの2球団のなかから対戦相手を選ぶ。こうしてワイルドカード・ゲームの対戦カードが決定する。

     この新フォーマットが採用されれば、より多くのチームがシーズンの最後までポストシーズン出場の可能性を残すことになり、消化試合削減の効果が期待できる。また、リーグ勝率2位以下のチームが地区シリーズ出場までに最低2試合を戦わなければならないため、リーグ最高勝率のチームには大きなアドバンテージが与えられることになる。また、これとは別に、同率で並んだ場合などにレギュラーシーズン163試合目として行われるタイブレーカーを完全に撤廃することも検討されているようだ。

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