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  • 【戦評】ボイド ノーヒッターまであと1人も快挙逃す

    2017.9.18 08:32 Monday

     長年タイガースのエースとして活躍したジャスティン・バーランダーがアストロズを地区優勝に導いた日本時間9月18日、26歳の左腕マシュー・ボイド(タイガース)がノーヒッターまであと1人に迫る快投を披露。9回二死からティム・アンダーソンに二塁打を浴びて快挙達成はならなかったものの、ノーヒッターまであと1人に迫ったのはタイガースではバーランダー以来6年ぶりのことだった。

     この試合では序盤からタイガース打線が機能し、初回から6イニング連続得点で大量9点をリード。7回裏こそ無得点に終わったものの、8回裏にはジャイマー・キャンデラリオに3号スリーランが飛び出し、試合の行方を決定づけた。そして、猛打爆発の陰に隠れてボイドがノーヒットピッチングを展開。気付けば観客の関心は試合の行方よりも、ノーヒッターの行方に向けられていた。

     9回表のホワイトソックスの攻撃。先頭のアダム・エンゲルがカウント2-1からの4球目を打ち上げて三塁へのファウルフライに倒れると、代打で登場したケバン・スミスはカウント0-2からの3球目を打って二塁ゴロに倒れ、ノーヒッター達成まであと1人となった。ここで打席には1番アンダーソン。「ノーヒッターを達成させないように、何とかしようと思っていたんだ」と自身の打席を振り返ったアンダーソンはカウント2-0からの3球目、外角低めへのチェンジアップを右中間へ弾き返し、これが二塁打となってノーヒッター阻止に成功したのだった。114球目を打たれて快挙達成を逃したボイドだったが、気落ちすることなくヨアン・モンカダを打ち取って記念すべきメジャー初完投&初完封を達成。121球の熱投だった。

     試合後、ブラッド・オースマス監督はシーズンの大半を三塁手として過ごし、ここ最近になってライトを守る機会が多くなったニコラス・カステヤーノスに守備固めを起用する考えはなかったのかと問われ、「あの打球は誰も捕れないよ」と答えた。惜しくも快挙を逃したボイドだが、9月は4先発で防御率2.16と好投を続けており、8月末の時点で6.13だった防御率は5.33まで向上。今日の好投は来季の先発ローテーション定着に向けて大きなアピールとなったに違いない。


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  • 【戦評】田中7回2失点で12勝目 ジャッジがスリーラン2発

    2017.9.15 13:08 Friday

     ヤンキースのレギュラーシーズンは残り17試合。そのうちの14試合を本拠地ヤンキー・スタジアムで戦うことができる。ジョー・ジラルディ監督は「今夜からスタートだ」とスケジュールの利を生かしたラストスパートを誓ったが、日本時間9月15日のオリオールズ戦はラストスパート開始に相応しい試合展開となった。

     1回裏、ヤンキース打線がいきなり火を噴いた。1番ジャコビー・エルズベリーからの3連打であっという間に1点を先制すると、マット・ホリデイの内野ゴロの間に2点目。チェイス・ヘッドリーのタイムリーの後、トッド・フレイジャーの25号スリーランで一挙6得点のビッグイニングとなり、オリオールズ先発のウェイド・マイリーをノックアウトした。

     4回裏にアーロン・ジャッジの42号スリーランで3点、6回裏にはジャッジの43号スリーランとゲーリー・サンチェスの31号ソロで4点を追加。大量13点の援護を先発の田中将大にプレゼントした。

     大量援護をもらった田中は4回表にジョナサン・スコープに32号ソロ、6回表にトレイ・マンシーニに24号ソロを浴びたものの、7イニングを投げて失点はこの2点だけ。オリオールズ打線に8安打を許しながらも要所をしっかりと締め、反撃のきっかけを与えなかった。

     ヤンキースは8回表に2番手ブライアン・ミッチェルが2失点、9回表にジオバニー・ガジェゴスが1失点を喫したが、いわゆる勝ちパターンを担う投手を使わずに勝利。本拠地6連戦の初戦を良い形で取ることができた。

     田中は今季12勝目(11敗)をマークし、日米通算150勝に到達。「150勝もできるなんて夢にも思っていなかった」と語った田中だが、4回7失点でノックアウトされた前回登板の反省を生かして7回2失点の好投。前回登板を除けば後半戦は毎試合のように試合を作っており、頼れるエースが戻ってきたと判断しても良さそうだ。なお、この試合で31号本塁打を放ったサンチェスは1952年と1956年に30本塁打を放ったヨギ・ベラ、2003年に30本塁打を放ったホルヘ・ポサダを抜き、捕手によるシーズン本塁打の球団記録を更新している。


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  • 【戦評】9回二死から追い付き延長10回サヨナラで22連勝

    2017.9.15 12:41 Friday

     ノーヒッター達成の試合にファインプレイが付き物であるように、奇跡にはドラマが付き物だ。日本時間9月15日のロイヤルズ戦で21連勝中のインディアンスがまさにドラマチックな奇跡を起こしてみせた。連勝ストップまであと1アウトに追い込まれながら同点に追い付き、延長戦の末、メジャーリーグ史上単独2位となる22連勝を成し遂げたのだ。

     インディアンスはタイガースとの3連戦を終え、この日からロイヤルズとの4連戦。その初戦はジョシュ・トムリン(インディアンス)とジェイコブ・ジュニス(ロイヤルズ)の両先発で始まった。ロイヤルズは2回表に無死一、三塁のチャンスを作り、マイク・ムスターカスの併殺打の間に先制。インディアンスは3回裏にロニー・チゼンホールのタイムリーで同点に追い付いたが、ロイヤルズが6回表にエリック・ホズマーのタイムリー二塁打で勝ち越しに成功し、ロイヤルズが1点をリードしたまま試合は9回裏を迎えた。

     9回裏、ロイヤルズはクローザーのケルビン・ヘレーラを投入。インディアンスは先頭のヤンディ・ディアスがショートゴロに倒れた後、タイラー・ネークインがレフト前ヒットで出塁したが、フランシスコ・メヒアが二塁ゴロに倒れ、連勝ストップまであと1アウトに追い込まれてしまった。しかし、ここでフランシスコ・リンドーアがレフトフェンスを直撃する二塁打を放ち、メヒアの代走として出場していたエリック・ゴンザレスが一塁から一気に生還。土壇場での同点劇に、本拠地プログレッシブ・フィールドは大歓声に包まれた。

     クローザーのコディ・アレンが10回表のロイヤルズの攻撃を無得点に抑え、そして迎えた10回裏。先頭のホゼ・ラミレスが今季50本目の二塁打で出塁すると、エドウィン・エンカーナシオンが四球を選んで無死一、二塁のチャンスを作る。ここでジェイ・ブルースがライト線へのタイムリー二塁打を放ち、22連勝が達成された。

     1916年にニューヨーク・ジャイアンツが記録した26連勝まであと4つ。今日のドラマのような同点劇、サヨナラ劇を見ればメジャー記録の更新も不可能ではないように思われるが、まずはマジック3(インディアンスの試合終了時点)に迫った地区優勝が次なる目標となりそうだ。


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  • 【戦評】ダルビッシュ好投で9勝目 ドジャース2連勝

    2017.9.14 16:03 Thursday

     前日の試合に勝利し、連敗を11で止めたドジャース。日本時間9月14日のジャイアンツ戦では直近3先発で0勝3敗、防御率9.49と打ち込まれる試合が続いているダルビッシュ有が先発のマウンドに上がったが、周囲の不安を一掃する好投を披露した。

     1回裏、先頭のハンター・ペンスにヒットを許したものの、ジャレット・パーカーを二塁ゴロ、ディナード・スパンを変則的な形でのダブルプレイに打ち取り、上々の立ち上がりを見せる。2回裏は二死からニック・ハンドリーにヒットを打たれたが、2つの空振り三振を奪って無失点。ハンドリーにヒットを打たれた後、7回裏に先頭のパーカーにヒットを許すまで、打者13人をパーフェクトに抑える見事なピッチングを見せた。

     打線は1回表、コリー・シーガーが四球で出塁し、二死二塁から4番コディ・ベリンジャーがタイムリー三塁打。さらに5番ローガン・フォーサイスがタイムリー二塁打で続き、幸先よく2点を先制した。5回表には先頭のジャスティン・ターナーが二塁打でチャンスを作り、ベリンジャーがライト場外への37号ツーランを放って2点を追加。ダルビッシュに4点の援護点をプレゼントした。

     ダルビッシュは87球で7イニングを投げ切り、8回表に打順が回ってきたところで代打を送られた。奪三振は5個どまりであり、本来の実力を十分に発揮したとは言えない内容だったが、打たれたヒットはわずか3本。四球を1つも与えない安定したピッチングでドジャース移籍後3勝目、今季通算9勝目をマークした。ドジャースは最終回に登板した新人、ウォーカー・ビューラーが1点を失ったものの、4-1でジャイアンツに快勝。日本時間8月25日~26日以来およそ3週間ぶりの2連勝となった。

     デーブ・ロバーツ監督は「初回を無失点で乗り切れたのが大きかったね」と、1回裏一死二塁の場面で奪った「1-6-5-4」のダブルプレイを試合のターニング・ポイントに挙げた。クレイトン・カーショウ、ダルビッシュという二枚看板で連勝を飾り、最悪の状況を抜け出しつつあるドジャース。チーム状態を立て直しつつ、メジャー最高勝率でレギュラーシーズンを終えることが今後の目標となりそうだ。


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  • 【戦評】インディアンス ア・リーグ新記録の21連勝

    2017.9.14 12:55 Thursday

     快進撃を続けるインディアンスがついにア・リーグ新記録を樹立した。インディアンスは日本時間9月14日のタイガース戦に5-3で勝利。これで21連勝となり、2002年にアスレチックスが作った20連勝のア・リーグ記録を15年ぶりに更新したのだ。

     20連勝中にリードを許したのは4イニングだけという強さを誇るインディアンスは、この日もその強さを見せつけた。1回表にジャイマー・キャンデラリオのタイムリー二塁打で先制を許したものの、その裏にジェイ・ブルースの34号スリーランであっという間に逆転。3回裏にエドウィン・エンカーナシオンのタイムリーでリードを3点に広げ、6回表には1点差に詰め寄られたものの、7回裏にロベルト・ペレスの6号ソロで突き放し、結局イニング単位で見れば最後までリードを許さなかった。

     先発のマイク・クレビンジャーは4試合ぶりの失点を喫したものの、5.2イニングを投げて3失点(自責点1)と試合を作り、その後はニック・グッディ、タイラー・オルソン、ブライアン・ショウ、コディ・アレンの4投手が無失点リレー。連勝期間中のチーム防御率が1点台という強力投手陣が、この日も安定したパフォーマンスを発揮した。

     「彼らは野球を楽しんでいるんだと思うよ」とテリー・フランコーナ監督。インディアンスの選手たちは連勝中、特に連勝のことを気にせず自然体でプレイしていることを強調していたが、この日も21連勝を締めくくったクローザーのアレンは「(21連勝は)とても素晴らしいし、間違いなく栄誉なことだ。でも、これはプロセスの一部に過ぎないんだ。僕たちはできるだけ多くの試合に勝とうとしている。全部勝てるなら素晴らしいけどね」と連勝を気にせず、目の前の一戦に集中していることを強調した。

     21連勝は1935年のカブスと並んでメジャーリーグ史上2位の数字。メジャーリーグ記録は1916年にジャイアンツが記録した26連勝(雨天コールドにより同点で終了した1試合を挟む)だとされており、インディアンスはあと5に迫っている。安定感抜群の戦いを続けるインディアンス。今のインディアンスに関する疑問はただ一つ、「どこまで連勝が続くのか」ということだけだろう。


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  • 【戦評】ツインズ大勝 初回から7イニング連発は史上初

    2017.9.13 13:04 Wednesday

     ワイルドカード2位につけるツインズが本拠地ターゲット・フィールドにパドレスを迎えての2連戦。その初戦はツインズ打線が7本塁打を含む18安打16得点と爆発し、パドレスに16-0で圧勝した。

     メジャーリーグの歴史に残る本塁打ショーは1回裏、ブライアン・ドージャーの先頭打者アーチで幕を開けた。ドージャーはこの一発が今季30号。2年連続で30本塁打以上を放ったのはハーモン・キルブリュー、ボブ・アリソン、ゲーリー・ガエッティ、ジャスティン・モーノーに次いで球団史上5人目の快挙となった。

     2回裏はジェイソン・カストロ、エイレ・アドリアンザ、ジョー・マウアーのタイムリーで4点を追加した後、ホルヘ・ポランコが11号ツーラン。大量6点のビッグイニングとなり、リードを7点に広げた。

     3回裏はカストロが8号ツーラン、4回裏はエディ・ロサリオが22号ツーラン、5回裏は再びカストロが9号ソロ、6回裏はエドゥアルド・エスコバーが18号ソロ、そして7回裏にはケニーズ・バルガスが11号スリーランを放ち、メジャーリーグ史上初となる「初回から7イニング連続本塁打」の快挙を達成。「7イニング連続本塁打」という括りで見ても1999年9月4日のレッズ(2回から8回まで7イニング連続で計9本塁打)以来18年ぶりの記録であり、また1試合7本塁打は2010年に開場したターゲット・フィールドでの球団新記録となった。

     投げては8月下旬以降絶好調のカイル・ギブソンが、この試合でも6回無失点の好投。打線の大量援護にも恵まれ、2年ぶり3度目となる2ケタ勝利に到達した。1ヶ月前には6点台だった防御率がこの試合を経て、ついに4点台(4.97)に突入。安定感を取り戻した右腕はレギュラーシーズンの残り試合、そしてポストシーズンの戦いにおいて頼もしい戦力となりそうだ。

     レギュラーシーズンは残り18試合。ヤンキースやインディアンスといった強豪チームとの対戦を残しており、7年ぶりのポストシーズン進出はまだまだ予断を許さない状況だが、再建中と目されていたツインズがワイルドカードを手中に収めるようなら今季屈指のサプライズとなることは間違いない。


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  • 【戦評】ベッツ6打点 レッドソックスが地区優勝に前進

    2017.9.13 12:29 Wednesday

     打っては3番ムーキー・ベッツが2本塁打を含む3安打6打点の大暴れ。投げては先発エドゥアルド・ロドリゲスが6回1失点の好投。投打が噛み合ったレッドソックスが11-1でアスレチックスに大勝し、この日敗れたヤンキースとのゲーム差を4に広げて地区優勝に一歩前進した。

     初回にジェッド・ラウリーのタイムリー二塁打であっさり先制を許したレッドソックスだったが、2回以降は完全にレッドソックスのペースだった。2回裏は先頭のサム・トラビスからの4連打で2点を奪って逆転に成功し、一死後にダスティン・ペドロイアのタイムリー、二死後にベッツの2点タイムリー三塁打が飛び出してこの回大量5得点。4回裏はベッツの20号ツーラン、5回裏はクリスチャン・バスケスとジャッキー・ブラッドリーJr.のタイムリー二塁打、6回裏はベッツの21号ツーランでそれぞれ2点を追加し、終わってみればレッドソックス打線は16安打11得点の大爆発だった。

     ベッツは今季すでに24盗塁を決めており、今日の2本塁打によって2年連続で「20本塁打&20盗塁」を達成。2年連続の「20-20」はレッドソックスの選手としては史上初の快挙となった。また、1試合2本塁打以上は今季362人目(延べ人数)。これは1999年と並びメジャーリーグ史上最多タイの数字となっている。さらに、ベッツは今季100人目の20本塁打到達者となったが、メジャー記録は昨年の111人。20本塁打まであと2本塁打以内に迫っている選手が18人おり、こちらも記録更新の可能性が高まっている。

     ヤンキースとの地区優勝争いもいよいよ大詰め。両軍の直接対決は残っておらず、現時点で4ゲーム差をつけて首位を走っているレッドソックスが有利な状況であることは間違いない。レギュラーシーズン最終カードであるアストロズ4連戦を除いて勝率5割未満のチームとの対戦が続くのも、レッドソックスにとっては好材料だ。地区優勝へのマジックナンバーは15。歓喜の瞬間がまもなくやってくる。


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  • 【戦評】クルーバー無四球完封!インディアンス20連勝

    2017.9.13 12:03 Wednesday

     驚異の快進撃を続けるインディアンス。日本時間9月13日のタイガース戦ではエース右腕のコリー・クルーバーが今季2度目の無四球完封を達成する快投を見せ、ついに2002年アスレチックスが記録した20連勝のア・リーグ記録に肩を並べた。

     タイガースは初回、先頭打者のイアン・キンズラーが二塁打で出塁すると、2番アレックス・プレスリーが送りバント。インディアンスの連勝ストップのために執念を見せたが、クルーバーは3番ミゲル・カブレラと4番ニコラス・カステヤーノスを連続三振に抑え、先制点を与えなかった。するとその裏、インディアンスはフランシスコ・リンドーアの30号先頭打者アーチであっさり先制。勢いの違いを見せつけるかのような初回の攻防だった。

     クルーバーは初回に一死三塁のピンチを背負ったものの、それ以降は連打を許さず、三塁を踏ませない安定感抜群のピッチング。四球を1つも与えず、1イニングに複数安打を許すこともなく、まさに危なげのないピッチングを展開した。打線は2度の満塁のチャンスを潰すなど、なかなか追加点を奪えずにいたが、6回裏に相手投手の暴投で追加点。今日のクルーバーには2点あれば十分だった。

     全く隙を見せない盤石の戦いぶりで20連勝に到達。2002年アスレチックスのア・リーグ記録(20連勝)に並び、1935年カブスのメジャー記録(21連勝)まであと1に迫った。1916年ジャイアンツが引き分けを挟んで27試合で26連勝をマークしているが、まずは1935年カブスのメジャー記録が次なる目標となる。20連勝の期間中、先発投手陣は18勝0敗、防御率1.71と安定感抜群のパフォーマンスを披露。明日先発予定のマイク・クレビンジャーも直近3先発で計18イニング無失点と素晴らしいピッチングを続けており、21連勝達成に大きな期待がかかる。

     「連勝については全く気にしていないよ」とクルーバーが語ったように、自然体の野球を続けるインディアンス。このまま負けずにワールドシリーズ制覇まで上り詰めてしまうのではないか。そう思わせてしまうくらいの強さが今のインディアンスにはある。


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  • 【戦評】ドジャース11連敗 前田は3回4失点で降板

    2017.9.12 18:51 Tuesday

     インディアンスが19連勝と驚異的な快進撃を続けている一方で、ドジャースの連敗が止まらない。日本時間9月12日に行われたドジャース対ジャイアンツの一戦は、天候不良によって試合開始が42分遅れ、試合開始後、打者1人を終えたところで今度は2時間52分にわたって中断。試合が終わったのは現地時間午前2時11分であり、敗れたドジャースにとっては疲労と失望だけが残る1日となってしまった。

     連敗ストップを目指して先発のマウンドに上がった前田健太だったが、トータル3時間34分の遅延が影響したのか、初回にいきなりディナード・スパンに12号先制ツーランを浴び、2回裏にはジャレット・パーカーに4号ソロを被弾。3回裏にもハンター・ペンスに三塁打を浴びた後、内野ゴロの間に1点を失い、3回4失点でマウンドを降りた。

     それでも4回表にドジャース打線が奮起し、一死満塁のチャンスでローガン・フォーサイスがタイムリー。前田の代打に起用されたクリス・テイラーもタイムリーを放ち、2-4と2点差に詰め寄った。さらに二死満塁からコリー・シーガーがライトへ2点タイムリーを放ち、ドジャースは一挙4得点で同点に追い付いた。

     5回以降は点の取り合い。5回表にヤシエル・プイーグの25号ソロでドジャースが勝ち越すと、5回裏にジャイアンツがスパンとバスター・ポージーの連続タイムリーで逆転に成功。6回表にジャスティン・ターナーのタイムリー二塁打で再びドジャースが同点に追い付いたが、6回裏にペンスのタイムリーでジャイアンツが勝ち越した。

     ジャイアンツは7回裏にもポージーのタイムリー二塁打で1点を追加し、8回をハンター・ストリックランド、9回をサム・ダイソンが抑えて試合終了。接戦を落としたドジャースは11連敗となり、球団ワーストの16連敗を喫した1944年以降のワースト記録を更新した。

     11連敗を喫しながらも両リーグ最高勝率をキープしているドジャースだが、両リーグ2位の勝率を誇るナショナルズとはわずか3.5ゲーム差。地区2位のダイヤモンドバックスとの差も9ゲームまで縮まっており、歴史的な大逆転劇が実現する可能性も出てきた。ポストシーズンでのホームフィールド・アドバンテージを得るために、まずは明日先発のクレイトン・カーショウに連敗ストップを託す。


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  • 【戦評】止まらないインディアンス 11得点の大勝で19連勝

    2017.9.12 14:21 Tuesday

     インディアンスの快進撃が止まらない。しかも、インディアンスはただ勝っているだけではないのだ。19連勝中の総得点132に対して総失点は32。期間中の得失点差+100という数字が示すように、投打で相手チームを圧倒しているのである。

     日本時間9月12日のタイガース戦でも投打がガッチリと噛み合った。2回裏にヤン・ゴームズのタイムリー、フランシスコ・リンドーアの3点タイムリー三塁打、ホゼ・ラミレスの犠飛で一挙5点を先制すると、試合中盤にもラミレスの26号ツーランなどで加点し、8回裏には相手の暴投とブランドン・ガイヤーの犠飛で2点をあげてダメ押し。投げては先発のカルロス・カラスコが6回9奪三振無失点の好投を演じ、2番手のダニー・サラザーが2イニング、3番手のザック・マカリスターが1イニングを零封して完封リレーを完成させた。

     日本時間8月25日のレッドソックス戦から始まった連勝は19に伸び、「マネーボール」で注目された2002年のアスレチックスが記録した20連勝まであと1。1935年のカブスが記録したメジャー記録(21連勝)の更新も現実味を帯びつつある。ちなみに、1916年のジャイアンツは引き分けを挟んで27試合で26連勝を成し遂げている。

     特筆すべきは19試合のうち17試合で先発投手が勝利投手になっていることだろう。期間中、先発投手は計117.1イニングを投げ、防御率1.84という驚異的な安定感を発揮している。この試合で先発したカラスコは期間中の4先発で29イニングを投げ、防御率0.62という安定ぶりだ。

     テリー・フランコーナ監督は連勝記録についてなるべく触れないようにしているという。「(連勝記録に触れると)間違ったメッセージを送ることになると思うからね。いつも通りが一番だよ。『よし、グラウンドに出て、今日も相手を負かしてやるぞ!』ってね。選手たちは本当に素晴らしい仕事をしてくれているよ」

     「ミスター・スマイル」ことリンドーアの笑顔に象徴されるように、常に自然体でプレイを続けるインディアンスの選手たち。彼らが自然体で実力を発揮し続ける限り、連勝はどこまでも伸びていきそうだ。


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  • 【戦評】カーショウでも勝てず ドジャース7連敗

    2017.9.8 16:46 Friday

     大黒柱のクレイトン・カーショウをしてもチームの悪い流れを止めることはできなかった。戦列復帰後2試合目の登板となったカーショウは初回の先頭打者から4連打(うち1本はノーラン・アレナードの31号先制スリーラン)を浴びるなど、本来の出来からは程遠いピッチングに終始し、4回途中4失点で降板。ドジャースは2013年5月以来4年ぶりとなる7連敗を喫してしまった。

     「選手たちは今、戸惑っている。彼らはフラストレーションを感じている。数週間前には負ける気なんてしなかったんだけど、今は1つ勝つための方法を必死に探している。(数週間前とは)全く正反対の状況になってしまったよ。コーチたちも責任を感じているけど、我々はこれまでシーズンを通してやってきたことをやろうとしているだけなんだ。なかなか結果がついてこない。でも立ち止まるわけにはいかない。我々は試合に勝つための方法を見つけなければならないんだ」とデーブ・ロバーツ監督は苦しい心の内を明らかにした。

     カーショウの降板後、ブルペン陣もロッキーズ打線を抑えることができず、5回表に2失点、7回表に3失点。大量9失点をカバーする元気は今のドジャース打線にはなく、4回裏にヤシエル・プイーグのタイムリー二塁打で1点を返すのみに終わった。

     快進撃を続けていた時期は2~3点のビハインドなら簡単にひっくり返せるような勢いがあった。しかし、現在のドジャースは好投した先発投手ですら簡単に見殺しにしてしまうような状況だ。先発投手が早いイニングで打ち込まれる試合も増え、開幕から奮闘してきたブルペン陣にも疲れが見え始めている。全てが上手くいっていた最高のチーム状態から一転、何をやっても上手くいかない最悪のチーム状態である。

     この試合唯一と言っても過言ではない明るい話題は、メジャーデビューを果たした有望株ウォーカー・ビューラーの快投だ。8点ビハインドという状況ではあったものの、8回からの2イニングを投げてチャーリー・ブラックモンから初奪三振を記録するなど1安打無失点。時速100マイル近い速球と威力のあるスライダーを組み合わせたピッチングは、将来に向けての大きな可能性を感じさせた。

     最大21ゲームあった2位との差は、ドジャースの失速とダイヤモンドバックスの快進撃によりあっという間に10ゲームまで縮まった。しかし、それでもまだ10ゲームも差があるのである。地区優勝はほぼ確実な状況であり、今ドジャースが考えるべきことはポストシーズンの戦いに向けていかにチームを立て直すかということだけだろう。レギュラーシーズンは残り22試合。その中で復調のきっかけを掴みたいところである。


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  • 【戦評】終盤に勝ち越したツインズが再びワイルドカード圏内へ

    2017.9.7 11:07 Thursday

     7チームが3ゲーム差の中にひしめく熾烈なワイルドカード争いが続いている今季のア・リーグ。3連敗を喫してエンゼルスにワイルドカード2位の座を奪われてしまったツインズだが、日本時間9月7日のレイズ戦では試合終盤に勝ち越して10-6で勝利。この日敗れたエンゼルスを抜き、再びワイルドカード圏内に浮上した。

     試合中盤までは「取れば取られる」の打撃戦となった。1回表にツインズがブライアン・ドージャーの29号先頭打者アーチで先制すると、その裏にレイズがエバン・ロンゴリアの18号ソロで同点に。2回表にツインズがエイレ・アドリアンザの2号スリーランで勝ち越したものの、3回裏にルーカス・デューダに28号スリーランが飛び出し、レイズが再び同点に追い付いた。さらに5回表にツインズがエドゥアルド・エスコバーのタイムリーで2点を勝ち越すと、5回裏にレイズがケビン・キアマイアーの11号ツーランですぐさま同点に。両軍の先発投手はともに5回持たずにノックアウトされ、試合は6-6の同点のまま終盤に突入した。

     レイズは7回表、7月下旬の加入以降18試合連続無失点を継続していたスティーブ・シーシェックをマウンドへ送ったが、これが裏目となってしまった。この回先頭のドージャーに四球を与えると、次打者ホルヘ・ポランコのバント処理を焦ったシーシェックが一塁へ悪送球。この間にドージャーが勝ち越しのホームを踏み、ポランコは三塁まで進塁した。一死後、エスコバーにタイムリーを浴びて2失点目。ここでシーシェックは降板となったが、その後内野ゴロの間にエスコバーが生還し、シーシェックには3失点が記録された。

     ツインズは9回表にロビー・グロスマンの犠飛で1点を追加し、最終的には10-6で勝利。3安打3打点の活躍を見せたエスコバーは「競争だったね。僕たちは戦った。彼ら(レイズ)も戦った。とても良い試合だったんじゃないかな」と試合を振り返った。ポール・モリター監督は「『勝たなければならない』と言うにはまだ少し早すぎるけど、残り試合も少なくなっているし、チームの失速を最小限に留めるのは大切なことだよ。多くのチームが僅差で争っているから残りの3週間で状況が大きく変わる可能性もあるしね」と勝利を喜びつつも、次なる戦いに向けて気を引き締めていた。

     「売り手」に回ったかと思いきや、その後の快進撃でワイルドカード争いに加わっているツインズ。熾烈なワイルドカード争いを制するのはどのチームなのか。各球団の戦いから目が離せない日々はまだまだ続きそうだ。


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  • 【戦評】フィリーズ打線がデグロム攻略 自己最悪9失点

    2017.9.6 13:03 Wednesday

     フィリーズ期待のプロスペクトであるJ.P.クロフォードがメジャーデビューを果たしたこの試合。メッツの本拠地シティ・フィールドで最大のインパクトを残したのは、クロフォードではない新人選手だった。フィリーズ先発の新人右腕、ベン・ライブリーがメッツ打線を7回1失点に封じただけでなく、2号ツーランを放つなど4打点の大暴れ。投打にわたる活躍でチームを大勝に導いた。

     ライブリーは2回表の第1打席で勝ち越し2点タイムリーを放ち、4回表の第2打席ではセンター右に飛び込む2号ツーラン。デグロムはこの一発に動揺したのか、その後3連打を浴びて6点目を失い、リズ・ホスキンスに四球を与えたところでマウンドを降りた。直後にニック・ウィリアムスが2番手のジョシュ・スモーカーから走者一掃の3点タイムリー二塁打。デグロムにはキャリアワーストの9失点(自責点6)が記録され、「何も言い訳はない。酷い夜だった」とデグロムはガックリと肩を落とした。

     一方のライブリーは「彼の速球とスライダーに手も足も出なかった前回の対戦を思い出したんだ。第1打席では全部速球を投げてきたし、今度はスライダーが来るだろうなと思っていたんだよ」と狙い通りの一発に満足げ。投げては速球にスライダーとカーブを上手く組み合わせてメッツ打線を翻弄し、7イニングを投げて被安打4、失点1の好投で今季3勝目(5敗)をマークした。

     フィリーズの投手が1試合4打点を叩き出したのは2013年のクリフ・リー以来4年ぶり。また、1シーズンに2本以上の本塁打を放ったのも2011年のリー以来の快挙となった。ちなみにフィリーズの投手が1シーズンに3本の本塁打を放ったのは2004年のランディ・ウルフが最後である。

     オドゥベル・ヘレーラとアーロン・アルテールが戦列に復帰し、クロフォードがメジャーデビューを果たすなど、ようやく来季に向けての「ベストメンバー」が揃った感のあるフィリーズ。ホスキンス、ウィリアムス、ホルヘ・アルファーロら若手選手も引き続き好成績を残しており、彼らが順調に成長を遂げるようであれば、来季のフィリーズ打線は若さと破壊力を兼ね備えた、他球団にとって脅威の打線となりそうだ。


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  • 【戦評】ワイルドカードを目指す戦い エースの完封劇

    2017.9.5 12:55 Tuesday

     日本時間9月5日のパドレス戦で先発したカージナルスのエース、カルロス・マルティネスが圧巻のピッチングを披露。パドレス打線を散発3安打に封じ込める一方で10三振を奪い、今季2度目の完封勝利をマークした。

     マルティネスは日本時間6月11日のフィリーズ戦でキャリア初完封(被安打4、奪三振11、与四球1)を記録。今日の試合ではパドレスに二塁すら踏ませない快投を披露し、今季2度目かつキャリア2度目の完封勝利となった(被安打3、奪三振10、与四球3)。

     「彼は今季11勝10敗だけど、その数字以上に良いピッチングをしているよ」とマイク・マシーニー監督はエースのピッチングを評価する。「彼は我々が期待しているような投手になるためのステップを進んでいる。今季の開幕投手に指名したのも、彼に期待しているからこそなんだ。彼と対戦したいと思うチームはないんじゃないかな」

     この日のマルティネスは試合終盤になっても球威が衰えず、90マイル台後半を連発。8回裏二死からエリック・アイバーを三塁へのファウルフライに打ち取ったフォーシームは時速98.5マイル(約158.5km/h)、9回裏無死からヤンハービス・ソラーテをセンターフライに打ち取ったフォーシームは時速98.8マイル(約159.0km/h)を計時した。

     エースの快投を援護したのは女房役のヤディアー・モリーナだった。4回表無死満塁のチャンスでパドレス先発のルイス・ペルドモのツーシームを左中間へ弾き返し、2者が生還。カージナルスが奪った得点はこの2点だけであり、結果的にモリーナのこの一打が決勝打となった。

     この日はナ・リーグ中部地区首位のカブスと2位のブリュワーズがともに敗れ、カージナルスとカブスの差は5ゲーム、カージナルスとブリュワーズの差は1.5ゲームに縮まった。また、ワイルドカード2位のロッキーズとカージナルスの差は3ゲーム。残り試合は着実に減っており、厳しい状況であることに変わりはないものも、カージナルスにもまだポストシーズン進出の可能性は残されている。まずはパドレスとの4連戦にしっかり勝ち越し、レギュラーシーズンの最後を締めくくる同地区対決22試合に臨みたいところだろう。


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  • 【戦評】前田7失点KO ドジャース今季初の被スイープ

    2017.9.1 15:54 Friday

     レギュラーシーズン開幕から5ヶ月。ついにドジャースがスイープを喫するときが来た。ドジャースは日本時間9月1日に行われた敵地でのダイヤモンドバックス戦に1-8で大敗し、今季初のスイープを喫した。

     ドジャースはリッチ・ヒルと柳賢振(リュ・ヒョンジン)がともに6失点でノックアウトされた過去2試合に続いて、この試合でも先発投手が試合を作ることができなかった。連敗ストッパーとして期待された前田健太だったが、立ち上がりからダイヤモンドバックス打線につかまり、3回7失点でノックアウト。「コースを誤った投球が多かった。相手打線はそれを見逃してくれなかった」と前田は自身のピッチングを振り返った。さらに「スライダーが思ったように曲がらなかった。連敗をストップさせたかったけど、残念ながらできなかった。自分のピッチングをすることができなかった」と付け加えた。

     一方、ダイヤモンドバックスにとっては会心のスイープだ。2本のタイムリー二塁打と2本の本塁打であっという間に前田をノックアウトし、先発のザック・グレインキーが6回1失点の好投で両リーグ最多タイとなる16勝目をマーク。「すべてがいい流れで回っている」とトーリ・ロブロ監督はチームの状態に手応えを感じている。

     ドジャースは今季ワーストを更新する5連敗を喫し、シーズン112勝ペースに後退。先発投手が早期ノックアウトされる試合が続いている点も心配だが、得点力不足に陥っている打線の状態も気掛かりだ。明日からのパドレス3連戦ではクレイトン・カーショウとアレックス・ウッドが戦列復帰を果たし、カーショウ、ダルビッシュ有、ウッドの三本柱で連敗ストップに挑むことになる。カーショウがこの悪い流れを止めてくれることに期待したい。

     そして、ドジャース3連戦をスイープしたダイヤモンドバックスは7連勝となり、最高の形でロッキーズ3連戦を迎えることになった。ワイルドカード争いの首位攻防直接対決となるが、3.5ゲーム差をつけている2位ロッキーズとの3連戦を少なくとも2勝1敗で乗り切り、ワイルドカード獲得に大きく前進しておきたいところだ。現在両リーグ最長タイとなっている7連勝がどこまで伸びるかにも注目したい。


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  • 【戦評】先制弾&完封勝利 ストラスバーグの独り舞台

    2017.8.31 13:01 Thursday

     戦列復帰後3度目の登板となったスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)が本職のピッチングだけでなく、バッティングでも輝きを放ち、チームは4-0でマーリンズに快勝。ナショナルズは地区2位のマーリンズとの3連戦をスイープし、マーリンズとのゲーム差を15に広げるとともに、地区優勝へのマジックナンバーを16まで減らした。

     「今日は彼の日だったね」とナショナルズのダスティ・ベイカー監督はストラスバーグの投打にわたる活躍を称えた。「ピッチングもバッティングも良かった。さらに、スタントンにはヒットを1本も許さなかった。まさに彼の日だったよ」

     ストラスバーグはマーリンズ打線から8つの三振を奪った一方、与えた四球は1つだけ。1番ディー・ゴードンに2安打、3番クリスチャン・イェリッチに1安打、5番J.T.リアルミュートに3安打を許し、計6安打を打たれたものの、2番ジャンカルロ・スタントンと4番マーセル・オズーナを4打数ノーヒットに抑えて打線を分断し、4年ぶり自身2度目となる完封勝利をマークした。

     「1回が終わった後に『今日は9イニングいけそうだな』と感じたんだ」とストラスバーグ。5回裏には自ら先制弾を放ち、「(なかなか点が入らなくて)キツい試合だった。点を取るためになんとかしてやろうと思っていたんだ」と自身の打席を振り返った。

     ストラスバーグの一発で先制したナショナルズは、ウィルマー・ディフォーにも5号ソロが飛び出し、5回裏に2点を先制。7回裏にはアンソニー・レンドンの二塁打で1点、8回裏にはパスボールの間に1点を追加して結果的には4-0で快勝した。

     ストラスバーグに続いてジェイソン・ワースとマックス・シャーザーが戦列復帰を果たし、さらにトレイ・ターナーも戻ってきたナショナルズ。ブライス・ハーパーの回復に予想以上に時間が掛かっているものの、徐々に役者が揃いつつあることは事実だ。故障者が戦列復帰を果たし、早い段階で本来のパフォーマンスを取り戻すことができれば、球団史上初のワールドシリーズ進出、そしてワールドシリーズ制覇も決して夢ではなさそうだ。


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  • 【戦評】24歳・バンディ 圧巻の1安打完封勝利

    2017.8.30 13:14 Wednesday

     オリオールズの2017年シーズンはまだ終わらない。5連勝中のオリオールズは、日本時間8月30日のマリナーズ戦でディラン・バンディが1安打完封勝利。連勝を6に伸ばし、ワイルドカード2位のツインズとの1.5ゲーム差をキープした。

     「彼は素晴らしかったね。見ていてとても楽しかったよ」とバック・ショウォルター監督はバンディの快投を手放しで称賛した。バンディがこの試合で許したヒットは4回表にカイル・シーガーに許した1本だけ。しかもこのヒットは意表を突いたバントヒットであり、バンディは試合を通じてマリナーズ打線を圧倒した。

     開幕からの11先発で10度のクオリティ・スタートを記録する好スタートを切りながらも、6月は防御率5.93、7月は防御率8.41と疲れが見え始めていたバンディ。オリオールズは後半戦に入ってから、バンディを通常より長い登板間隔で起用しており、それがバンディのピッチングに好影響を与えているのは明らかだ。「後半戦は前半戦よりも多くのオフをもらっている。身体の調子はとても良いよ」とバンディも登板間隔の変化が好影響をもたらしていることを断言している。今日の試合を含め、8月は全5先発でクオリティ・スタートを記録(4勝0敗、防御率2.00)。うち3試合で2ケタ奪三振を記録したが、過去10年間で3度以上の2ケタ奪三振を記録した投手はオリオールズではバンディが初めてだ。

     オリオールズでは2012年6月16日のジェイソン・ハメル(現ロイヤルズ)以来5年ぶりとなるワンヒッター。球団では史上33人目(40度目)の快挙であり、12奪三振以上での1安打完封勝利を記録したのは2000年8月1日のマイク・ムシーナに次いで球団史上2人目となった。

     打線は4本のソロ本塁打でバンディを援護。初回にジョナサン・スコープの29号ソロで先制して以降はなかなか追加点を奪えなかったが、6回から3イニング連続で本塁打が飛び出し、結果的には4-0の快勝となった。

     借金4からの6連勝で貯金2。再び上昇気流に乗り始めたオリオールズが、ア・リーグのワイルドカード争いをさらに面白くしてくれそうだ。


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  • 【戦評】ロイヤルズ屈辱 4試合連続の零封負け

    2017.8.29 13:11 Tuesday

     インディアンス3連戦で1点も取れずにスイープを喰らったロイヤルズが、日本時間8月29日のレイズ戦でも0-12で大敗。4試合連続の完封負けは1992年のカブス以来25年ぶりとなる屈辱であり、43イニング連続無得点は1968年シーズン終了後にマウンドが低くなって以降のメジャーワースト記録となった(従来の記録は1983年のフィリーズと1985年のアストロズによる42イニング。1968年以前も含めると1906年のアスレチックスと1968年のカブスによる48イニングがワースト記録)。

     ロイヤルズがイアン・ケネディ、レイズが新人右腕オースティン・プルーイットの先発で始まったこの試合。レイズは1回表にエバン・ロンゴリアの犠飛で幸先よく先制し、3回表にはルーカス・デューダの25号スリーラン、ローガン・モリソンのタイムリー二塁打、ウィルソン・ラモスの6号ツーランで一挙6点を奪ってケネディをノックアウト。4回表にはケビン・キアマイアーのタイムリーでリードを8点に広げ、9回表にもセザー・プエーロのタイムリーとモリソンの32号スリーランで4点を追加した。

     一方のロイヤルズ打線はプルーイットの前に6回までわずか1安打に封じられ、2番手のマット・アンドリースから放った安打も3イニングで1本だけ。2番打者のロレンゾ・ケインが二塁打を2本放って孤軍奮闘したが、他の打者がノーヒットに封じられては得点が入るわけもなく、二塁まで走者を進めたのもこの2度だけだった。

     8安打を放ちながらも無得点に終わった日本時間8月26日のインディアンス戦はともかく、ここ3試合はチャンスすらまともに作れていない状況であり、5連敗でワイルドカード争いからも後退。ワイルドカード2位のツインズまで3ゲーム差と、まだ完全にポストシーズン進出を諦めるような状況ではないものの、チーム打率.210、1試合平均得点2.7に終わった今年4月を思い起こさせるような打撃不振に陥っており、この状況を早く打開できなければ、ポストシーズン進出の可能性はどんどん小さくなっていくだろう。球団最多本塁打記録(36本)にあと1と迫りながらも停滞が続いているマイク・ムスターカスらの奮起が望まれる。


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  • 【戦評】「セール殺し」のインディアンス打線が爆発

    2017.8.25 13:09 Friday

     7番ヤンディ・ディアス、8番ロベルト・ペレス、9番ジオバニー・アーシェラの3人が計9安打8打点の活躍を見せたインディアンス打線がサイ・ヤング賞有力候補のクリス・セールを攻略。セールを3回7失点でノックアウトし、18安打13得点の猛攻でレッドソックスに快勝した。

     セールは日本時間8月2日のインディアンス戦で5イニングを投げて7失点。ホワイトソックス時代の昨季も3.1回6失点でノックアウトされており、セールにとってインディアンス打線は「天敵」とも言える存在である。今日の試合にも相性の悪さは表れ、2回裏に無死満塁のピンチを背負うと、タイムリー、内野ゴロ、タイムリー、エラーであっという間に4失点。3回裏には2四球でピンチを作り、2本のタイムリーで3点を追加された。これでインディアンス戦は通算18先発で防御率5.19。直近の3先発では計11.1イニングで20失点を喫しており、ポストシーズンで対戦する可能性があることを考えると、非常に不安の残る数字である。

     インディアンスは一時3点差に迫られたものの、セール降板以降も攻撃の手を緩めることはなく、ジェイ・ブルースとフランシスコ・リンドーアの本塁打などで着実に加点。18安打13得点の猛攻で先発のトレバー・バウアー(5.1回4失点)を援護した。

     インディアンスのテリー・フランコーナ監督は「アーシェラとディアスがよくやってくれた。ペレスの2本のタイムリーも大きかった」と下位打線の働きを絶賛。「我々は本当に素晴らしい攻撃をしたね。ベストの先発投手の一人(=セール)に対してしっかり仕事をし、得点を奪ったんだ」とセールを攻略した打線を称えていた。

     現時点の勝率でポストシーズンの組み合わせを考えると、リーグ最高勝率のアストロズがワイルドカード・ゲームを勝ち抜いたチームと対戦し、レッドソックスとインディアンスが対戦することになる。つまり、セールとインディアンス打線が地区シリーズで再び対戦する可能性が高いのである。セールがリベンジを果たすのか、それともインディアンス打線が再びセールを攻略するのか。ポストシーズンの注目ポイントの一つになりそうだ。


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  • 【戦評】ドジャースが球団史上最速で90勝到達

    2017.8.25 12:43 Friday

     前日の試合では9回までノーヒッターを継続したリッチ・ヒルを見殺しにしてしまったドジャース。しかし、日本時間8月25日のパイレーツ戦では6回1失点の好投を見せた柳賢振(リュ・ヒョンジン)を見殺しにすることなく、まだ8月であるにもかかわらず今季90勝に到達した。

     柳は奪三振こそ2個どまりだったものの、1四球と2安打で先制を許した2回裏以外は目立ったピンチもなく、6イニングを投げて被安打4、失点1の好投。ドジャース打線は4回表にカーティス・グランダーソンの22号ソロで勝ち越しに成功し、7回表にはエンリケ・ヘルナンデスがリードを2点に広げるタイムリー。トニー・ワトソンがアダム・フレイジャーにタイムリーを浴びて1点差に迫られた直後の8回表にはヤスマニ・グランダルとエイドリアン・ゴンザレスの二者連続本塁打が飛び出し、パイレーツを突き放した。

     この勝利により、ドジャースは早くも今季90勝に到達。シーズン最初の126試合で90勝をマークしたのは2001年のマリナーズ以来16年ぶりであり、1913年以降では史上6チーム目となった。また、日付でも消化試合数でも球団史上最速での90勝到達となっている(従来の記録は日付では1953年の8月31日、消化試合数では1942年と1953年の131試合)。

     デーブ・ロバーツ監督は「私は勝つことが大好きだよ。昨年の今ごろ、どの位置にいたかは覚えてないけど、90勝に到達したのは9月の終わりだったんじゃないかな。昨日はああいう試合になってしまったけれど、私たちは勝てるチームなんだと再び証明することができたね」と語り、自身が率いるチームへの自信をのぞかせた。

     ドジャースは直近66試合で55勝11敗(勝率.833)という驚異的な快進撃を続けている。レギュラーシーズンは残り36試合。この快進撃をキープできるのであれば、残り36試合で30勝をマークすることになり、シーズン120勝に到達する計算だ。歴代最多記録(シーズン116勝)の更新が現実味を帯びつつあるドジャース。ワールドシリーズ制覇が最大の目標であることは間違いないが、レギュラーシーズンの残り36試合の戦いにも注目したい。


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