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  • 【戦評】ロバーツ監督の継投ズバリ ドジャースが接戦制し逆王手

    2017.11.1 14:35 Wednesday

     ドジャースがジャスティン・バーランダー(アストロズ)の不敗神話をストップさせ、ワールドシリーズの対戦成績を3勝3敗のタイとして世界一に逆王手をかけた。バーランダーは好投しながらも要所で踏ん張れず、6回2失点でアストロズ加入後初黒星。ドジャースは5回途中からの継投がピタリとハマり、6回裏に逆転して奪ったリードを最後まで守り抜いた。

     アストロズがバーランダー、ドジャースがリッチ・ヒルの先発で始まったワールドシリーズ第6戦。先手を取ったのはアストロズだった。3回表にジョージ・スプリンガーの今シリーズ4本目となる本塁打で1点を先制。しかし、5回表無死二、三塁のチャンスを生かせないなど、その後は拙攻が目立ち、完全に主導権を握るには至らなかった。

     5回表二死満塁の場面でヒルに代えてブランドン・モローを投入し、ピンチを切り抜けたドジャース。6回表にも二死一、二塁のピンチを背負ったが、トニー・ワトソンがマーウィン・ゴンザレスを二塁ライナーに抑えて事なきを得た。そしてその裏、安打と死球で無死一、二塁のチャンスを迎えると、クリス・テイラーがライト線への二塁打を放ち、ついに同点。さらにコリー・シーガーがライトへの犠牲フライで続き、一気に試合をひっくり返した。

     7回表一死一、二塁のピンチを前田健太が無失点で切り抜けると、直後の7回裏、ジョク・ピーダーソンが貴重な追加点となる3号ソロ。8回からは試合前にデーブ・ロバーツ監督が「1イニング限定」と話していたケンリー・ジャンセンを投入する執念を見せ、ジャンセンは指揮官の期待に応える力投で見事6アウト・セーブを完成させた。

     ヒル以降、モロー、ワトソン、前田、ジャンセンと繋いだ継投が見事に機能し、ブルペン陣は4回1/3を2安打無失点に抑える好投。ワールドシリーズに入ってから疲れが見え始めていたブルペン陣だが、今日の試合では勝利を引き寄せる見事なパフォーマンスを見せた。

     いよいよ明日は第7戦。貴重な同点打を放ったテイラーは「激しい戦いになるだろうね」と勝利の余韻に浸ることなく気を引き締めた。リーグ優勝決定シリーズが4勝先取制となった1985年以降、リーグ優勝決定シリーズとワールドシリーズにおいて2勝3敗でホームでの第6戦を迎えたチームが勝利したケースは16度あり、うち14チームはシリーズを制している。第6戦に勝利した勢いのままドジャースが29年ぶりの世界一に輝くのか、それともアストロズが球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げるのか。運命の第7戦の先発投手はアストロズがランス・マカラーズJr.、ドジャースがダルビッシュ有と発表されている。


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  • 【戦評】決めたのはブレグマン!アストロズが死闘を制して王手

    2017.10.30 15:14 Monday

     勝ち越したと思えば追い付かれ、逆転したかと思えば追い付かれ、両軍が驚異の粘りを見せて終盤まで目の離せない展開が続いたワールドシリーズ第5戦。まさに死闘と呼ぶべきこの試合を制したのは、今ポストシーズン、ホームで7勝1敗という圧倒的な強さを誇るアストロズだった。

     4回裏にユリ・グリエルが同点スリーラン、5回表にコディ・ベリンジャーが勝ち越しスリーラン、5回裏にホゼ・アルトゥーベが同点スリーランを放ち、7対7の同点で試合は終盤に突入。疲労が見えるブルペンを総動員しての総力戦が始まった。

     7回表、ドジャースはこの回からマウンドに上がったブラッド・ピーコックを攻め、ベリンジャーのタイムリー三塁打で1点を勝ち越し。ところがその裏、アストロズは同じくこの回から登板したブランドン・モローを攻略し、ジョージ・スプリンガーの同点弾、アルトゥーベの勝ち越しタイムリー二塁打、カルロス・コレアのツーランで一挙4点を奪って逆転に成功した。

     8回表、ドジャースは再びピーコックを攻め、一死一、二塁のチャンスを迎える。ここでアストロズはウィル・ハリスを投入したが、コリー・シーガーがタイムリー二塁打を放って9対11。しかしその裏、アストロズはブライアン・マッキャンに一発が飛び出し、再び3点差とした。なお、アストロズはこの一発によりグリエル、アルトゥーベ、スプリンガー、コレア、マッキャンと異なる5選手が本塁打を放ったことになり、ワールドシリーズ史上初の快挙となった。

     9回表、アストロズは8回表二死から登板したクリス・デベンスキーを続投させたが、ドジャースは先頭のベリンジャーが四球を選んで出塁し、一死後にヤシエル・プイーグがツーランを放って1点差。さらにオースティン・バーンズの二塁打で一死二塁のチャンスを作り、二死三塁からクリス・テイラーがセンター前へのタイムリーを放って土壇場で同点に追い付いた。

     そして10回裏。ドジャースは9回裏を無失点に抑えたケンリー・ジャンセンが2イニング目に突入したが、二死走者なしからマッキャンに死球、スプリンガーに四球を与えて二死一、二塁。ここでA.J.ヒンチ監督は二塁走者のマッキャンに代走のデレク・フィッシャーを送り、一打サヨナラに賭けた。そしてこのチャンスでアレックス・ブレグマンがレフトへのヒットを放ち、フィッシャーが二塁から一気に生還。ヒンチ監督の代走起用がズバリと当たり、アストロズが13対12で死闘を制したのだった。

     なお、9回表のプイーグの本塁打が今ポストシーズン101本目、今ワールドシリーズ22本目となり、ともに歴代最多記録を更新。レギュラーシーズンでは6105本塁打が飛び出し、17年ぶりの記録更新となったが、本塁打量産のシーズンに相応しく、ポストシーズンでも新記録が誕生した。

     試合時間5時間17分という死闘を制したアストロズが対戦成績を3勝2敗とし、球団史上初のワールドシリーズ制覇に王手。舞台をドジャー・スタジアムに移して行われる第6戦では、アストロズは世界一をかけてジャスティン・バーランダー、ドジャースは世界一阻止をかけてリッチ・ヒルが先発予定となっている。


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  • 【戦評】試合終盤に点取り合戦 アストロズが熱戦制しタイに

    2017.10.26 14:34 Thursday

     6回裏にコリー・シーガーの勝ち越しツーランが飛び出し、3対1と2点をリードした状況でマウンドには守護神のケンリー・ジャンセン。ほとんどのドジャース・ファンは勝利を確信したに違いない。しかし、野球の神様はワールドシリーズ第2戦をあっさりと終わらせるようなことはしなかった。8回以降、ドジャー・スタジアムの観客席が沸く劇的なシーンが何度も訪れたのだ。

     8回表のアストロズの攻撃。先頭のアレックス・ブレグマンが二塁打で出塁すると、デーブ・ロバーツ監督は迷わずジャンセンを投入した。ところが、ホゼ・アルトゥーベの二塁ゴロで一死三塁となったあと、カルロス・コレアがセンターへのタイムリー。NLDS第3戦から続いていたドジャースの救援投手陣による連続無失点は28イニングでストップした。さらに9回表、先頭のマーウィン・ゴンザレスがカウント0-2からのカッターを捉え、左中間へ飛び込む起死回生の同点弾。レギュラーシーズンでセーブ失敗がわずか1度しかなかった絶対的守護神から不振に陥っていたユーティリティ・プレイヤーが一発を放ち、アストロズは土壇場で同点に追い付いた。

     試合は3対3の同点で延長戦に突入。ドジャースはジャンセンに代えてジョシュ・フィールズを投入したが、アルトゥーベとコレアに二者連続の一発が飛び出し、アストロズが2点を勝ち越し。その後のピンチはトニー・シングラーニがなんとか抑えたものの、試合は決まったかに思われた。ところがその裏、ドジャースは先頭のヤシエル・プイーグが左中間へ豪快な一発を叩き込んで1点差。その後、二者連続三振で追い込まれたものの、ローガン・フォーサイスが四球で出塁すると暴投の間に二塁へ進み、キケ・ヘルナンデスのライト前ヒットで同点のホームを踏んだ。ドジャース・ナインが見せる驚異の粘りに、ドジャー・スタジアムは大いに沸いた。

     ところが延長11回表、ドジャースはワールドシリーズからロースター入りを果たしたブランドン・マッカーシーを投入したものの、先頭のキャメロン・メイビンがセンターへのヒットで出塁すると、続くジョージ・スプリンガーが右中間への勝ち越しツーラン。打った瞬間はセンターフライかと思われた打球がグングン伸び、そのままスタンドへ突き刺さった。ドジャースはその裏、二死走者なしからチャーリー・カルバーソンが一発を放って意地を見せたが、最後はプイーグが空振り三振に倒れて試合終了。延長戦に入って両軍合計5本塁打が飛び出すという史上稀に見る熱戦をアストロズが制し、対戦成績を1勝1敗のタイとした。

     この試合では両軍合わせて8本の本塁打が飛び出したが、これはワールドシリーズ史上最多記録。また、延長戦での5本塁打はレギュラーシーズン、ポストシーズンを含めて史上最多の数字だった。ワールドシリーズの舞台は移動日を1日挟んでアストロズの本拠地ミニッツメイド・パークへ。第3戦ではドジャースはダルビッシュ有、アストロズはランス・マカラーズJr.が先発予定となっている。


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  • 【戦評】カーショウ好投&ターナー勝ち越し弾 ドジャースが先勝

    2017.10.25 12:47 Wednesday

     エースのクレイトン・カーショウがアストロズ打線から11三振を奪って7回1失点の好投を見せれば、クリス・テイラー&ジャスティン・ターナーのNLCS MVPコンビが初回初球先頭打者本塁打&勝ち越しツーラン。2点リードの最終回を守護神のケンリー・ジャンセンが三者凡退に抑え、ドジャースが理想的な試合運びでワールドシリーズ初戦を制した。

     「2本の本塁打、特に先制点をもたらしたテイラーの本塁打が大きかったよ」と試合を振り返ったカーショウは4回表にアレックス・ブレグマンに同点ソロを浴びたものの、失点はその1点だけ。今季メジャー最少三振のアストロズ打線から11三振を奪う快投を見せ、強打のアストロズ打線を7回までわずか3安打に抑えるなど、初の大舞台でエースに相応しいピッチングを展開した。「ターナーはいつも通りのことをやっただけだよ。今日も勝負強さを発揮してくれたね」と同僚を称えることも忘れなかった。

     試合開始時点で気温39.4度という猛暑の中スタートしたこの試合は、2時間28分で決着した。ワールドシリーズでは1992年の第4戦が2時間21分で終了して以来のスピード記録。両軍の投手陣がピンチを作ることなく、テンポよく試合を進めたことの証だが、その中で飛び出したドジャースの2本塁打は非常に効果的だった。6回裏に勝ち越しツーランを放ったターナーは今ポストシーズン14打点となり、単一ポストシーズンでの球団記録を更新。また、ポストシーズン通算26打点はデューク・スナイダーと並ぶ球団タイ記録となっている。

     得点源(テイラー&ターナー)が得点を叩き出し、エース(カーショウ)が好投して試合を作り、8回はセットアッパー(ブランドン・モロー)、9回はクローザー(ジャンセン)が相手の攻撃を3人で退けるというまさに理想的な試合運び。点差以上の実力差を感じさせるような一戦となった。直近29年のワールドシリーズでは初戦を制したチームが25度世界一に輝いているというデータもある。29年ぶりのワールドシリーズ制覇に向けて、ドジャースがこの上ないスタートを切った。


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      10月20日 【戦評】伏兵キケが3発!ドジャース29年ぶりワールドシリーズ進出


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  • 【戦評】伏兵キケが3発!ドジャース29年ぶりワールドシリーズ進出

    2017.10.20 12:51 Friday

     レギュラーシーズンで圧倒的な強さを見せつけた今季のドジャースに相応しい大勝で昨季のワールドシリーズ王者を撃破し、ドジャースが1988年以来29年ぶりとなるワールドシリーズ進出を決めた。

     ドジャースはエースのクレイトン・カーショウが先発のマウンドに上がり、第1戦と同様にホゼ・キンターナとのマッチアップ。ドジャースはローガン・フォーサイス、キケ・ヘルナンデスらがスターティング・メンバーに名を連ね、対左腕用のオーダーでワールドシリーズ進出をかけた第5戦に臨んだ。

     試合は序盤から大きく動き、1回表、ドジャースはコディ・ベリンジャーのタイムリー二塁打で1点を先制。2回表はヘルナンデスが得意の左腕から1号ソロを放ち、3回表にはジャスティン・ターナーのタイムリーでリードを3点に広げたあと、代わったヘクター・ロンドンにヘルナンデスが2打席連発となるグランドスラムをお見舞いし、ドジャースが大量7点をリードする展開となった。

     4回表にはフォーサイスが2点タイムリー二塁打を放って9対0。その裏、カーショウがクリス・ブライアントに1号ソロを浴びたものの、カーショウは6イニングを投げてカブス打線に3安打しか許さず、1失点の好投でエースの重責をしっかりと果たしてみせた。

     7回裏は2番手の前田健太がマウンドへ。ウィルソン・コントレラスを空振り三振、アディソン・ラッセルをセンターフライ、ハビアー・バイエズを見逃し三振に抑える完璧なピッチングで1回無失点。これでポストシーズンは5試合に登板して5イニングを投げ、2勝0敗、防御率0.00と期待以上のパフォーマンスでチームに不可欠な存在となっている。

     ドジャースは9対1と8点をリードした9回表、ヘルナンデスになんとこの日3本目となるツーランが飛び出して2点を追加。左腕対策として起用した伏兵がキンターナ、マイク・モンゴメリーと期待通りに左腕を攻略したが、3本塁打7打点の大爆発はデーブ・ロバーツ監督にとって嬉しい誤算だったに違いない。10点リードの最終回は守護神のケンリー・ジャンセンが三者凡退に抑えて試合終了。ワールドシリーズを制覇した1988年以来となるワールドシリーズ進出を決め、敵地リグリー・フィールドのグラウンドにはドジャース・ナインによる歓喜の輪が広がった。


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  • 【戦評】バイエズ2ホーマー カブスがソロ3発で接戦を制す

    2017.10.19 14:32 Thursday

     あと一つ負ければシーズン終了。そんなプレッシャーの中でも前年ワールドシリーズ王者・カブスの選手たちは落ち着いていた。相変わらずタイムリー欠乏症には苦しんだものの、ハビアー・バイエズが2本塁打を放つなど、ドジャース先発のアレックス・ウッドからソロ3本で3点をもぎ取り、3対2で逃げ切り。スイープを回避し、ワールドシリーズ進出の望みを繋いだ。

     ブルペンが崩壊しているカブスにとって、勝利のためには先発のジェイク・アリエタが長いイニングを投げることが絶対条件だった。今季終了後にフリーエージェントとなるため、この日がカブスでの最終登板となる可能性があったアリエタは、3回表にコディ・ベリンジャーにソロ本塁打を浴びたものの、7回途中までドジャース打線をその1点のみに抑える力投。与四球5と制球はやや不安定だったが、3安打しか許さず、降板時には本拠地リグリー・フィールドに集ったファンからスタンディング・オベーションを浴びた。「今夜勝つためにはアリエタがやってくれたようにできる限り長いイニングを投げてもらうことが必要だったんだ」とジョー・マドン監督もエース右腕の力投に感謝しきりだった。

     一方、ポストシーズンを通じて元気のない打線は、2回裏にウィルソン・コントレラスの特大ソロとバイエズのソロで2点を先制。1点差に追い上げられたあと、5回裏には再びバイエズがソロ本塁打を放ち、リグリー・フィールドは大歓声に包まれた。しかし、この日も得点はこの3点だけ。リーグ優勝決定シリーズの4試合であげた得点は全て本塁打によるものであり、タイムリー欠乏症はいまだ解決されていない。「我々はもっと攻撃的にならなければならない」とマドン監督も危機感を募らせている。

     2点リードの8回表からはクローザーのウェイド・デービスが登板したが、いきなりジャスティン・ターナーにソロ本塁打を被弾。その後のピンチを凌ぎ、9回表は打者3人でドジャースの攻撃を終わらせたものの、本調子でないことは誰の目にも明らかだった。なんとか第4戦を制してスイープを回避したとはいえ、苦しい状況に変わりはないカブス。明日の第5戦ではクレイトン・カーショウを攻略するという困難なミッションにチャレンジすることになる。


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  • 【戦評】ヤンキースの勢い止まらず カイケル撃破で王手!

    2017.10.19 10:36 Thursday

     ワールドシリーズ進出のためにダラス・カイケル、ジャスティン・バーランダーの両輪から少なくとも1勝をもぎ取る必要のあったヤンキース。困難なミッションのように思われたが、ホームで圧倒的な強さを誇るヤンキースには関係なかった。第1戦と同様にカイケルとの投げ合いとなった田中将大が気迫のこもったピッチングで7回無失点の好投。打線のカイケルから4点を奪うなど田中を援護し、ヤンキースはホーム3連戦に3連勝して8年ぶりのワールドシリーズ進出に王手をかけた。

     レギュラーシーズンでリーグ最多のホーム51勝をマークしたヤンキースは、ポストシーズンでもホームでは5戦全勝。この日の第5戦でもホームでの強さが存分に発揮された。先発の田中は2回表無死二塁のピンチを内野ゴロ3つで切り抜けると波に乗り、5回表一死一、二塁ではジョージ・スプリンガーとジョシュ・レディックを連続三振。このあと、7イニングを投げ切って降板するまで一人の走者も出さず、被安打3、奪三振8、与四球1という圧巻のピッチングで7回無失点の好投を見せた。敵地での第1戦では6回2失点でカイケルに投げ負けたものの、地区シリーズ第3戦(7回無失点)に続くホームでの快投。エースと呼ぶに相応しい見事なピッチングだった。

     一方、ヤンキース・キラーにしてポストシーズン無敗という難敵・カイケルへのリベンジに挑んだヤンキース打線は、2回裏に二死からスターリン・カストロの二塁打でチャンスを作り、グレッグ・バードのタイムリーで先制。3回裏には一死二塁からアーロン・ジャッジが三塁線を破る二塁打を放ち、リードを2点に広げた。5回裏には二死一、二塁からゲーリー・サンチェスとディディ・グレゴリウスの連続タイムリーでさらに2点を追加してカイケルをノックアウト。7回裏にはサンチェスの今シリーズ1号となるダメ押しソロが飛び出した。

     8回からはトミー・ケインリーが2イニングを無失点に抑えて5対0で試合終了。ホームでの強さを見せつけたヤンキースが投打にアストロズを圧倒し、対戦成績を3勝2敗としてワールドシリーズ進出に王手をかけた。舞台は再びアストロズの本拠地ミニッツメイド・パークに移されるものの、勢いの差は誰の目にも明らか。ジャッジとサンチェスが復調し、本格的に勢いに乗り始めた感のあるヤンキースはその勢いのまま、ワールドシリーズ進出をかけて第6戦で難敵・バーランダーと激突する。


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  • 【戦評】ダルビッシュ7回途中1失点 ドジャースWS進出に王手

    2017.10.18 14:21 Wednesday

     カブスとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦のマウンドに上がったダルビッシュ有は1回裏、カイル・シュワーバーに先制ソロを浴びたものの、2回以降は立ち直って7回途中まで1失点の快投。ドジャースは2本のソロ本塁打で逆転に成功すると、6回表にはダルビッシュが自ら押し出し四球を選ぶなど小刻みに加点し、6対1と5点をリードした。9回裏、ロス・ストリップリングが無死二、三塁のピンチを背負い、ケンリー・ジャンセンを投入せざるを得なくなったものの、ジャンセンが完璧な火消しを演じて試合終了。ドジャースが快勝で対戦成績を3勝0敗とし、29年ぶりのワールドシリーズ進出に王手をかけた。

     ダルビッシュはシュワーバーに一発を浴びた後、二死一、二塁のピンチを背負ったが、ジョン・ジェイを見逃し三振に抑えてピンチ脱出。立ち上がりを最少失点で乗り切り、勢いに乗った。4回裏に二死から安打と四球で一、二塁としたものの、カイル・ヘンドリックスから空振り三振を奪って無失点。7回裏先頭のアディソン・ラッセルから空振り三振を奪ったところで降板となったが、終わってみれば得点圏まで走者を進めたのは初回と4回の2度だけだった。81球、6回1/3を投げて打たれたヒットは6本(1本塁打含む)、奪った三振は7個、失点は1。先発投手としての役割を十二分に果たしたマウンドだった。

     ドジャース打線は、この日スタメンに抜擢されたベテラン打者アンドレ・イーシアーが2回表に同点ソロを放つと、3回表にはクリス・テイラーにもソロ本塁打が飛び出して勝ち越しに成功。5回表にはテイラーのタイムリー三塁打で1点を追加し、6回表はダルビッシュが押し出し死球を選んで4点目。8回表にはカブス4番手のマイク・モンゴメリーを攻め立て、カイル・ファーマーの犠飛などでさらに2点を追加した。

     5点リードの9回裏に登板したストリップリングが連打で無死二、三塁のピンチを背負い、ジャンセンを使わざるを得ないという誤算はあったが、ほぼ盤石の試合運びでドジャースが3連勝。世界一となった1988年以来29年ぶりとなるワールドシリーズ進出にあと1勝に迫った。第4戦はアレックス・ウッド(ドジャース)とジェイク・アリエタ(カブス)が先発予定。ポストシーズン初登板となるウッドがどのようなピッチングを見せるか注目だ。


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      10月17日 リリーフで存在感を発揮する前田健太

      10月16日 やはり頼れるこの男 ターナーが劇的なサヨナラ弾

      10月16日 【戦評】ターナーが劇的サヨナラ弾!ドジャース2連勝

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  • 【戦評】ヤンキースが逆転勝利 ジャッジ&サンチェスが計5打点

    2017.10.18 10:33 Wednesday

     不振を極めていた「ベイビー・ボンバーズ」はいつまでも黙っているわけではなかった。4点のビハインドを背負ったヤンキースは7回裏にアーロン・ジャッジのソロとゲーリー・サンチェスの犠飛で2点差に追い上げると、8回裏にはブレット・ガードナーの二塁ゴロの間に1点差とし、ジャッジのタイムリー二塁打で同点。さらにサンチェスの2点タイムリー二塁打で一気に試合をひっくり返した。逆転勝利で第4戦を制したヤンキースは対戦成績を2勝2敗のタイとし、王手をかけて第5戦は田中将大が先発する。

     ソニー・グレイ(ヤンキース)とランス・マカラーズJr.(アストロズ)の両先発が好投し、5回までは両軍無得点。6回表、アストロズは2四球と打撃妨害で無死満塁のチャンスを作り、カルロス・コレアが空振り三振に倒れた後、ユリエスキー・グリエルが三塁線を破る走者一掃の3点タイムリー二塁打を放って均衡を破った。7回表には一死からマーウィン・ゴンザレスが二塁打を放って出塁し、ブライアン・マッキャンの二塁ゴロをスターリン・カストロが弾いている間に追加点。リードを4点に広げ、試合は決まったかに思われた。

     しかし、今季ホームでリーグ最多の51勝をマークし、ポストシーズンではホーム無敗をキープしているヤンキースはこのままでは終わらなかった。7回裏先頭のジャッジがマカラーズJr.のナックルカーブを捉えてセンターへソロ本塁打を叩き込むと、代わったクリス・デベンスキーからディディ・グレゴリウスが三塁打を放ち、続くサンチェスの犠飛で2点差。試合の行方はわからなくなった。

     そして8回裏。ヤンキースはトッド・フレイジャーとチェイス・ヘッドリーの連打で無死二、三塁のチャンスを作り、アストロズのクローザー、ケン・ジャイルズを引きずり出す。ガードナーの二塁ゴロでまず1点を返し、一死三塁からジャッジが左翼フェンスを直撃する同点タイムリー二塁打。さらにグレゴリウスがヒットで繋いで一死一、三塁とし、サンチェスが右中間を破る二塁打を放って2点を勝ち越した。

     最後は守護神のアロルディス・チャップマンが三者凡退に抑えて試合終了。ヤンキースがアストロズのブルペン陣を見事に攻略し、鮮やかな逆転勝利で第4戦を制した。明日行われる第5戦は田中とダラス・カイケルが先発予定。苦手左腕を攻略し、一気に王手をかける。


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  • 【戦評】ヤンキース快勝 不振のジャッジにも待望の一発

    2017.10.17 12:56 Tuesday

     敵地ミニッツメイド・パークでの2試合をともに接戦の末に落とし、0勝2敗で本拠地ヤンキー・スタジアムに戻ってきたヤンキース。しかし、第3戦では過去2戦の鬱憤を晴らすかのように打線が繋がり、4回までに8得点。大不振に陥っていたアーロン・ジャッジにも待望の一発が飛び出した。先発のCCサバシアは6回無失点の好投を見せ、投打が噛み合ったヤンキースが8対1で快勝。対戦成績を1勝2敗とした。

     連敗ストップを託されたのは経験豊富なベテラン左腕・サバシア。ジョージ・スプリンガーを三塁ゴロ、アレックス・ブレグマンとホゼ・アルトゥーベを空振り三振に斬って取る完璧な立ち上がりを見せると、3回裏には二死満塁のピンチでカルロス・コレアを遊撃フライに抑え、終わってみれば6回無失点。与四球4と制球はやや不安定だったが、強打者が顔を揃えるアストロズ打線に連打を許さず、連敗スタートの嫌な流れを完全に断ち切った。

     打線は2回裏二死走者なしからスターリン・カストロ、アーロン・ヒックスの連打で一、二塁のチャンスを作り、ここでトッド・フレイジャーが外角低めの球を上手くバットに乗せてライトスタンドへ運ぶ先制スリーラン。4回裏には二死一、三塁からチェイス・ヘッドリーのタイムリーで1点を追加し、ブレット・ガードナーが死球を受けて満塁となったところで暴投によりさらに追加点。そしてジャッジが内角高めの球を上手く捌き、レフトスタンドへトドメのスリーランを叩き込んだ。

     7回以降はアダム・ウォーレンが2回無安打無失点の好リリーフを見せ、9回表はデリン・ベタンセスが登場。しかし、ベタンセスは制球が定まらず、二者連続四球を与えたところで降板となってしまう。急遽マウンドに上がったトミー・ケインリーが押し出しで1点を失ったものの、最後は一死満塁からアルトゥーベを二塁への併殺打に打ち取って試合終了。ヤンキースが快勝で第3戦を制した。

     アストロズは先発のチャーリー・モートンが4回途中7失点と大誤算。打線もわずか4安打に封じられ、数少ないチャンスも生かすことができなかった。そんな中、5回裏から登板したコリン・マクヒューは4回無安打無失点の好投で自身の存在をアピールしている。


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  • 【戦評】ターナーが劇的サヨナラ弾!ドジャース2連勝

    2017.10.16 13:04 Monday

     両軍投手陣の力投によりロースコアの接戦となったナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦。1-1の同点で迎えた9回裏、ドジャースは2四球で二死一、二塁のチャンスを作り、5回裏に同点タイムリーを放ったジャスティン・ターナーがセンターへ劇的なサヨナラスリーランを叩き込んで試合に決着をつけた。

     「今までの人生で僕が打った初めてのサヨナラ本塁打だと思うよ」とターナーが興奮気味に語った一発は、ドジャースが最後に世界一となった1988年のワールドシリーズ第1戦でカーク・ギブソンが劇的なサヨナラ弾を放ってから丸29年後に生まれた。カブスの5番手として登板したベテラン右腕、ジョン・ラッキーのフォーシームを振り抜くと、打球はドジャース・ファンの大歓声に包まれながらセンターへ一直線。最後は落下点で待ち構えていたファンのグラブに収まった。

     カブスがジョン・レスター、ドジャースがリッチ・ヒルという両左腕の先発で始まったこの試合。ヒルは5回表にアディソン・ラッセルに先制ソロを浴びたものの、終始安定したピッチングを展開し、5イニングを投げて被安打3、奪三振8、与四球1、失点1の好投。一方のレスターは制球が不安定で苦しいピッチングとなったものの、5回裏二死一、二塁の場面で降板するまでドジャース打線をターナーのタイムリーによる1点のみに抑え、なんとか試合を作った。6回以降は両軍のブルペン陣が力投。8回裏、ドジャースは一死一、二塁と勝ち越しのチャンスを迎えたものの、オースティン・バーンズが遊撃への併殺打に倒れ、チャンスを生かすことができなかった。そして9回裏。ターナーに劇的な一発が飛び出し、ドジャースが本拠地で2連勝を飾った。

     カブスのジョー・マドン監督は「素晴らしい試合だった」と白熱の一戦を振り返った。「我々のディフェンスは素晴らしかったと思うよ。フィールドのあちこちで見事な守備があった。本当に面白い試合だったよ。最後はドジャースが我々を破った。こういうことは時々あるから仕方ないよ」。移動日を一日挟み、舞台はカブスの本拠地リグリー・フィールドに移される。ドジャースが一気にワールドシリーズ進出を決めるのか、昨季のワールドシリーズ王者・カブスが本拠地で意地を見せるのか。第3戦以降の戦いにも注目だ。


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  • 【戦評】シャーザーから4得点 カブスが乱戦制しNLCS進出!

    2017.10.13 14:40 Friday

     勝者が次のラウンドへ進む地区シリーズ第5戦。両軍とも7人の投手を送り込み、まさに総力戦と呼ぶに相応しい試合が繰り広げられた。4時間半を超える乱戦を制し、ドジャースが待つロサンゼルスへ乗り込むことになったのは昨季ワールドシリーズ王者のカブスだった。

     カブスの先発は第1戦で好投したカイル・ヘンドリックス。一方のナショナルズは第4戦に先発予定ながらスティーブン・ストラスバーグにその座を譲ったタナー・ロアークではなく、第2戦で先発したジオ・ゴンザレスが中4日で先発のマウンドに上がった。

     1回表、カブスは先頭のジョン・ジェイが二塁打で出塁すると、ゴンザレスの暴投の間に三進し、一死後にアンソニー・リゾーの二塁ゴロの間にジョンが生還して先制。しかしナショナルズは2回裏、先頭のダニエル・マーフィーのソロ本塁打で追いつくと、さらに連打で無死一、二塁のチャンスを作り、マイケル・テイラーがレフトスタンドへスリーランを叩き込んで3点を勝ち越した。

     ナショナルズが試合の流れを掴んだかに思われたが、3回表一死満塁からアディソン・ラッセルの遊撃ゴロの間に1点を返すと、ゴンザレスの暴投でさらに1点。1点差となり、試合の行方はわからなくなった。

     試合が大きく動いたのは5回表。ナショナルズは1点リードの状況でエースのマックス・シャーザーを投入した。しかし、簡単に二死を取った後に連打を浴びて一、二塁のピンチを背負い、ここでラッセルが逆転の2点タイムリー。ジェイソン・ヘイワードが敬遠で歩いて再び二死一、二塁となり、ハビアー・バイエズは空振り三振で攻撃終了かと思われたものの、マット・ウィータースが後逸。ウィータースから一塁への送球がライト前へ転々としている間にカブスは1点を追加した。さらに次打者トミー・ラステラが打撃妨害で出塁して二死満塁となり、ジョン・ジェイの押し出し死球でこの回4点目。カブスは相手のミスに乗じてシャーザーから4点を奪い、逆転に成功した。

     6回以降は点の取り合い。取れば取られるを繰り返し、8回が終了した時点で9対8とカブスが1点リード。9回裏の攻撃は1番トレイ・ターナーからの好打順だったが、7回裏から登板していたウェイド・デービスが三者凡退に抑えて7アウト・セーブを完成させ、大乱戦の最後を締めくくった。

     カブスは地区シリーズをスイープで突破し、準備万端で待ち構えるドジャースとリーグ優勝決定シリーズを戦うことになる。ワールドシリーズ進出をかけたリーグ優勝決定シリーズは日本時間10月15日にドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムで開幕する。


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  • 【戦評】ヤンキースが2連敗からの3連勝でインディアンス撃破!

    2017.10.12 14:20 Thursday

     ディディ・グレゴリウスがコリー・クルーバーから2本塁打を放てば、CCサバシアは5回途中で降板するまでに9三振を奪う力投。第1戦からの2連敗で崖っぷちに追い込まれたヤンキースが奇跡的なカムバックで3連勝を成し遂げ、リーグ最高勝率のインディアンスを撃破してアストロズとのリーグ優勝決定シリーズへ駒を進めた。

     ヤンキースは1回表、グレゴリウスがクルーバーのフォーシームをライトスタンドへ叩き込んで1点を先制。3回表にはグレゴリウスがカーブを捉えて2打席連発となるツーランを放ち、リードを3点に広げた。5回一死まで9奪三振、無失点と見事なピッチングを見せていたサバシアは5回裏に4連打を浴びて2点を失い、2番手のデービッド・ロバートソンへバトンタッチ。一死一、二塁のピンチでロバートソンがフランシスコ・リンドーアを遊撃への併殺打に打ち取り、主導権を渡さなかった。

     その後は両軍のリリーフ陣が奮闘し、スコアが3対2で動かないまま試合は最終回に突入。9回表、ヤンキースは前の回から登板していたコディ・アレンを攻め立てて二死一、二塁のチャンスを作ると、ブレット・ガードナーがフルカウントから5球粘ったあとの12球目をライト前へ弾き返し、ジェイ・ブルースの悪送球も重なって大きな2点を手に入れた。最後はアロルディス・チャップマンがオースティン・ジャクソンを見逃し三振に抑え、6アウト・セーブを完成させて試合終了。インディアンスの本拠地プログレッシブ・フィールドのグラウンドに、ヤンキース・ナインによる歓喜の輪が広がった。

     「全員が貢献してくれた。この逆転劇に貢献しなかった選手は一人もいないと思う。素晴らしいことだよ。見事な戦いを見せてくれた選手たちを誇りに思う」とヤンキースのジョー・ジラルディ監督は選手たちを称えた。インディアンス絶対有利と見られた地区シリーズで、最初の2試合を落としたところからの大逆転劇。第3戦で田中将大が見せた圧巻のピッチングがシリーズの流れを一変させたことは間違いない。第4戦ではルイス・セベリーノが力投して望みをつなぎ、第5戦も制してチーム全員で大逆転劇を成し遂げた。次はアストロズとのリーグ優勝決定シリーズ。今度はどんなドラマが待っているのだろうか。


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  • 【戦評】ストラスバーグが再び好投 ナショナルズ逆王手

    2017.10.12 10:27 Thursday

     体調不良と報じられていたスティーブン・ストラスバーグが先発予定だったタナー・ロアークに代わって第4戦の先発のマウンドに上がると発表されたのは日本時間10月12日の午前0時半ごろ。サプライズとも言えるドタバタ劇だったが、ストラスバーグは体調不良の影響を感じさせない圧巻のピッチングを披露。7回12奪三振無失点の好投でチームを勝利へ導き、ナショナルズは対戦成績を2勝2敗のタイとした。

     この試合でストラスバーグが背負ったピンチらしいピンチは2回裏の二死一、三塁だけ。この場面はハビアー・バイエズを投手ゴロに打ち取って無失点で切り抜け、3回裏、4回裏、7回裏にはそれぞれ3奪三振。「彼は今夜、全てが良かったね。彼は素晴らしいチェンジアップを持っている。彼の速球は常に良いし、スライダーも良い。そして、強い意志を持ってマウンドに上がっていたように見えた」とダスティ・ベイカー監督はチームの窮地を救った右腕を手放しで称賛した。

     打線はカブス先発のジェイク・アリエタから4回までに5四球を選ぶなど毎回走者を出したが、奪った得点はアディソン・ラッセルのエラーによる1点だけ。2番手のジョン・レスターにも封じ込まれ、好投を続けるストラスバーグを援護できずにいた。しかし、8回表二死走者なしからダニエル・マーフィーがセンター前ヒットを放って出塁すると、代わったカール・エドワーズJr.からアンソニー・レンドンとマット・ウィータースが連続四球を選んで二死満塁。カブスは無失点で切り抜けるべく守護神のウェイド・デービスを投入したものの、マイケル・テイラーが時速94.5マイル(約152.1km/h)のフォーシームを捉え、ライトスタンドの最前列へ試合を決定づけるグランドスラムを叩き込んだ。

     「素晴らしい試合だった。テイラーの一打が本当に大きかったよ」と試合を振り返ったベイカー監督。チームを勢いづける勝ち方であったことは間違いない。舞台を再びワシントンD.C.に移して行われる第5戦。試合後に笑っているのはいったいどちらのチームだろうか。


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  • 【戦評】ダルビッシュ&前田が好投 ドジャースNLCS進出!

    2017.10.10 15:20 Tuesday

     コディ・ベリンジャーがソロ本塁打含む2打点と再三の好守でチームを牽引し、先発のダルビッシュ有を筆頭に投手陣も好投。ドジャースが同地区ライバルのダイヤモンドバックスをスイープで下し、2年連続のリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。

     ドジャースが本拠地ドジャー・スタジアムで連勝し、舞台をダイヤモンドバックスの本拠地チェイス・フィールドに移しての第3戦。ドジャースは7月末に「ワールドシリーズ制覇への切り札」として獲得したダルビッシュ、ダイヤモンドバックスは2年前までドジャースでプレイしていたエース右腕のザック・グレインキーが先発のマウンドに上がった。

     ダルビッシュは球威、制球ともに申し分なく、4回裏に三者連続三振を奪うなど、全く危なげのないピッチングを展開。1回裏一死の場面でケテル・マーテイにバント安打を許した後、5回裏二死の場面でダニエル・デズカルソにソロ本塁打を浴びるまで、打者13人をパーフェクトに封じ込めた。6回裏先頭のクリスチャン・ウォーカーに死球を与えたところで降板となったが、5回0/3を投げて74球、被安打2、奪三振7、与四球0、失点1と先発としての役割を十二分に果たした登板だった。

     一方のグレインキーは球威を欠いたうえに制球も不安定で、序盤から苦しいピッチング。1回裏にいきなり一死一、三塁のピンチを背負うと、ベリンジャーの内野ゴロの間に1点を先制され、5回裏にはベリンジャーにソロ本塁打を浴びた。苦しみながらも試合を作り、ダルビッシュと同じ5回0/3を投げたものの、奪三振4に対して与四球5。余力を残して降板したダルビッシュとは対照的に105球を投げ抜いて降板となった。

     ドジャースは1点差に迫られた直後の6回表にオースティン・バーンズのソロ本塁打で追加点を奪い、3-1と2点リード。ダルビッシュの降板後はトニー・シングラーニ、ブランドン・モロー、前田健太、ケンリー・ジャンセンと4投手が無失点リレーを展開し、スイープを完成させた。セットアッパーとして8回裏に登板した前田はA.J.ポロックとクリス・アイアネッタから三振を奪うなど、1イニングを三者凡退に抑える好投。絶対的守護神のジャンセンへ繋ぐ役割をしっかり果たし、チームの勝利に貢献した。

     これでドジャースは昨季に続いてリーグ王者決定シリーズに進出。メジャー最高勝率のドジャースにホームフィールド・アドバンテージがあるため、ナ・リーグのリーグ王者決定シリーズはドジャー・スタジアムで開幕する。ドジャースと対戦するのはカブスか、それともナショナルズか。いずれにしても熱い戦いが繰り広げられることだけは間違いなさそうだ。


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  • 【戦評】敵軍の守乱に乗じて快勝 ヤンキース逆王手

    2017.10.10 12:35 Tuesday

     田中将大の好投もあって第3戦を制したヤンキースが、第4戦では敵軍の守乱に乗じて序盤から試合を優位に進め、7対3で快勝。本拠地ヤンキー・スタジアムでの2試合に連勝して対戦成績を2勝2敗のタイとし、地区シリーズ突破に逆王手をかけた。

     ヤンキースの先発はワイルドカード・ゲームで打ち込まれ、1イニング持たずにノックアウトされたルイス・セベリーノ。一方のインディアンスは地区シリーズ第1戦で快投を見せたトレバー・バウアーが中3日で先発のマウンドに上がった。

     試合が動いたのは2回裏。一死からスターリン・カストロが三塁ジオバニー・アーシェラのエラーで出塁し、二死後にトッド・フレイジャーのタイムリー二塁打でヤンキースが先制。アーロン・ヒックスとアーロン・ジャッジにもタイムリーが飛び出し、ヤンキースはこの回一挙4点を先制した。

     インディアンスはバウアーを2回裏途中で諦め、継投に移ったものの、3回裏には3番手のマイク・クレビンジャーが二死満塁のピンチを背負い、三塁アーシェラの送球ミスで追加点を献上。その後、カルロス・サンタナとロベルト・ペレスの本塁打で2点差に迫ったが、5回裏には4番手のダニー・サラザーが自らの送球ミスで出塁させた走者を犠飛で生還させてしまい、差は3点に広がった(インディアンスはここまで自責点ゼロ)。

     セベリーノは2本塁打こそ浴びたものの、ワイルドカード・ゲームでの鬱憤を晴らすかのように力投を続け、7回9奪三振3失点。6回裏に飛び出したゲーリー・サンチェスのソロによりヤンキースはリードを4点に広げていたが、セベリーノは4点リードをしっかり保ったまま、ブルペン陣にバトンを渡した。

     セベリーノからバトンを引き継ぎ2番手として登板したデリン・ベタンセスは制球が定まらず、二者連続四球で降板。しかし、3番手のトミー・ケインリーが2奪三振を含むわずか8球でこのピンチを切り抜けると、9回表は圧巻の三者連続三振。2イニングをパーフェクト、5奪三振という見事なピッチングでチームを勝利に導いた。

     インディアンスはクローザーのコディ・アレンを含む8投手を注ぎ込む執念を見せたが、非自責点6と守備の乱れが響いて完敗。エドウィン・エンカーナシオンを欠いた打線もわずか4安打に封じ込まれた。舞台を再びプログレッシブ・フィールドに移して行われる第5戦。アストロズとのリーグ王者決定シリーズに進出するのは、いったいどちらのチームだろうか。


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  • 【戦評】リゾーのポテンヒットが決勝打に カブス王手

    2017.10.10 10:30 Tuesday

     4失策を犯し、ナショナルズ先発のマックス・シャーザーに7回裏一死までノーヒットに封じられながらも、粘りと勝負強さを発揮したカブスが逆転勝ち。接戦を制して対戦成績を2勝1敗とし、地区シリーズ突破に王手をかけた。

     シャーザーとホゼ・キンターナによる投手戦が展開されたこの試合。キンターナは味方の失策もあり、3回表に二死一、三塁のピンチを背負ったが、アンソニー・レンドンをライトフライに抑えてナショナルズ打線に得点を許さなかった。しかし6回表、二死走者なしからダニエル・マーフィーがカイル・シュワーバーの捕球ミス&打球処理ミスで三塁を陥れると、続くライアン・ジマーマンが先制タイムリー。シャーザーは6回裏もカブス打線を無安打無得点に退け、試合は1-0とナショナルズ1点リードで終盤を迎えた。

     7回裏のカブスの攻撃。一死走者なしからベン・ゾブリストがチーム初安打となる二塁打を放ってチャンスを作り、ここでナショナルズはシャーザーから左腕サミー・ソリスへスイッチ。カブスもシュワーバーに代打アルバート・アルモーラJr.を送り、勝負に出た。すると、アルモーラJr.は期待に応え、ショートの右を抜ける同点タイムリー。カブスは初安打をきっかけに試合を振り出しに戻した。

     そして8回裏。カブスはこの回先頭のトミー・ラステラが四球を選んで出塁し、続くジョン・ジェイが送りバントを決めて一死二塁。クリス・ブライアントは空振り三振に倒れて二死二塁となったものの、ここでマウンドに上がったオリバー・ペレスからアンソニー・リゾーがセンター前にポトリと落ちるタイムリーを放ってカブスが勝ち越しに成功。リグリー・フィールドは大歓声に包まれた。

     最終回はクローザーのウェイド・デービスが危なげなく3人で抑え、試合終了。6回までヒットすら打てなかったカブスだが、試合終盤のチャンスを確実に得点に結びつけ、見事な逆転勝ちを飾った。「難しい決断だったけれど、シャーザーは十分な球数(98球)を投げていたし、故障明けだったからね。シュワーバーは危険な打者だから(左腕を投入したんだ)」とソリス投入の意図を説明したダスティ・ベイカー監督だったが、ソリス、ペレスとリリーフ左腕2人が痛打を浴びるという結果に。一方、ジョー・マドン監督は「投手陣が頑張ってくれたおかげで勝つことができた」とナショナルズ打線を散発3安打、1得点(自責点0)に抑えた投手陣の奮闘を称えた。

     カブスが地区シリーズ突破に王手をかけて迎える第4戦。カブスはジェイク・アリエタ、負けられないナショナルズはタナー・ロアークの先発が予定されている。


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  • 【戦評】盤石の試合運び インディアンスが完封リレーで快勝

    2017.10.6 12:29 Friday

     アストロズ対レッドソックスに続いて、インディアンス対ヤンキースの地区シリーズがインディアンスの本拠地プログレッシブ・フィールドで開幕し、トレバー・バウアーの好投もあってインディアンスが4-0で快勝。これでもか、と言わんばかりにリーグ最多102勝をマークした強さを見せつけた試合だった。

     コリー・クルーバーを中4日で回すという戦略から第1戦のマウンドをバウアーに任せたインディアンス。この起用がズバリとはまった。バウアーは速球とカーブのコンビネーションでヤンキース打線を翻弄し、6回表一死までノーヒッターを継続する見事なピッチングを披露。ヤンキースの得点源であるアーロン・ジャッジを3打席連続三振に封じるなど、6.2イニングを投げて打たれたヒットはわずか2本。8三振を奪う好投で先発の役割を十二分に果たしてみせた。

     打線ではジェイ・ブルースが大活躍。2回裏の第1打席で二塁打を放ち、無死満塁となった後にロベルト・ペレスの併殺打の間に先制のホームを踏むと、4回裏に1号ツーラン、5回裏に犠飛を放ってチームの全得点に絡む活躍を見せた。バウアーの好投をセンターのジェイソン・キプニスらが好守で盛り立て、バウアー降板後はアンドリュー・ミラーとコディ・アレンが盤石のリレー。点差以上の実力差を感じさせる試合運びで、インディアンスが初戦を制した。

     ヤンキースはジャッジが4打席4三振と完璧に封じられ、3番のゲーリー・サンチェスと4番のディディ・グレゴリウスも4打数ノーヒット。インディアンス3投手の前にわずか3安打に抑え込まれ、反撃の糸口すら掴むことができず、文字通りの完敗だった。

     バウアーで初戦を取ったインディアンスは、第2戦のマウンドに満を持してエースのクルーバーを送り込む。負ければ王手をかけられるヤンキースとしてはなんとかタイに持ち込んでヤンキー・スタジアムへ戻りたいところだが、クルーバーを攻略するのは容易ではない。投手陣の頑張りに期待するしかなさそうだ。


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  • 【戦評】アストロズ打線がセールを攻略し初戦を制す

    2017.10.6 10:55 Friday

     チームOPS.823を誇り、両リーグ最多の896得点を叩き出したアストロズ打線がア・リーグ奪三振王のクリス・セールを攻略。西部地区王者のアストロズと東部地区王者のレッドソックスが激突する地区シリーズは、アストロズの快勝で幕を開けた。

     試合は初回から動いた。1回裏、アストロズはアレックス・ブレグマンとホゼ・アルトゥーベの二者連続本塁打で2点を先制。レッドソックスは2回表にサンディ・レオンのタイムリー、4回表にラファエル・ディバースの犠飛が出て一度は同点に追い付いたものの、直後の4回裏にアストロズがマーウィン・ゴンザレスのタイムリー二塁打で2点を勝ち越した。さらにアストロズは5回裏にアルトゥーベが2本目のホームランを放ち、6回裏にはセールが無死二、三塁のピンチを作って降板した後、一死満塁からブライアン・マッキャンのタイムリーで2点を追加。7回裏にはアルトゥーベのこの日3本目となるトドメの一発が飛び出した。

     「今日は打線全員がしっかり仕事をしてくれたね。良い打席のない打者は一人もいなかった。我々の攻撃力を証明できたんじゃないかな」とA.J.ヒンチ監督はセールを攻略した打線の働きを絶賛。「このような大舞台では試合の流れを引き寄せる一打が必要だ。上位から下位までしっかり役割を果たしてくれた。良い打席を過ごそう、というのが我々のテーマの一つなんだ」

     6回2失点と先発の役割を果たしたアストロズのジャスティン・バーランダーとは対照的に、セールは6回途中7失点でノックアウト。ブレグマンに1本、アルトゥーベに2本の計3本塁打を浴びた。「俺たちは戦い続けるだけだよ。今日の試合は俺の責任だ。敗戦の全ての責任は俺にある。でも、俺以外に24人の選手がいる。彼らがきっと明日、勝ってくれるはずさ」とセールは自身のピッチングを悔やみつつも、チームメイトへの信頼を口にした。

     第1戦に続いてアストロズの本拠地ミニッツメイド・パークで行われる第2戦にはダラス・カイケル(アストロズ)とドリュー・ポメランツ(レッドソックス)の両左腕が先発予定。アストロズが王手をかけるのか、それともレッドソックスが意地を見せてタイに戻すのか。白熱した好ゲームを期待したい。


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  • 【戦評】1903年以来の三塁打4本!Dバックスが乱打戦を制す

    2017.10.5 14:34 Thursday

     今季ホームで52勝(メジャー2位)と本拠地チェイス・フィールドで圧倒的な強さを見せたダイヤモンドバックスにロッキーズが食い下がり、壮絶な乱打戦となったナ・リーグのワイルドカード・ゲーム。ポストシーズンでは1903年以来114年ぶりとなる1試合4三塁打を放ったダイヤモンドバックスがなんとかリードを守り抜き、ドジャースと対戦する地区シリーズへ駒を進めた。

     「誰もブラッドリーが三塁打を打つなんて思っていなかっただろう。このようなことが起こるんだ。だから野球は面白いんだよ」とロッキーズのバド・ブラック監督は試合を振り返った。「誰にも予想なんてできないんだ。だから野球の試合はこんなにも面白いのさ」

     初回にポール・ゴールドシュミットのスリーランで幸先よく先制したダイヤモンドバックスは、2回裏にケテル・マーテイのタイムリー三塁打、3回裏にダニエル・デズカルソのツーランで計3点を追加し、3回までに6点をリード。先発のザック・グレインキーが好投していたこともあり、試合は決まったかに思われた。

     しかし、4回表にロッキーズ打線がジョナサン・ルクロイのタイムリー二塁打などで4得点。先発のジョン・グレイを1.1イニングで降板させて継投に切り替えたロッキーズと同様、ダイヤモンドバックスも5回表から先発左腕のロビー・レイを投入するなど、一戦必勝の投手リレーを繰り広げ、ポストシーズンらしい雰囲気の中で試合は進んでいった。

     7回表にロッキーズがチャーリー・ブラックモンのスクイズで1点差に迫ったが、その裏、ダイヤモンドバックスは投手のアーチー・ブラッドリーがまさかの2点タイムリー三塁打。8回表にはノーラン・アレナードとトレバー・ストーリーの連続本塁打で再び1点差となったものの、8回裏にダイヤモンドバックスがA.J.ポロックのタイムリー三塁打などで3点を追加し、ロッキーズを突き放した。

     ダイヤモンドバックスが11-7と4点をリードして迎えた9回表。ロッキーズはダイヤモンドバックスのクローザー、フェルナンド・ロドニーからカルロス・ゴンザレスがタイムリーを放って意地を見せたものの、最後はアレナードが二塁ゴロに倒れて試合終了。打撃戦を制したダイヤモンドバックスがドジャースへの挑戦権を手に入れた。

     ナ・リーグ西部地区の1位と2位が激突する地区シリーズは日本時間10月7日、ドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムで幕を開ける。


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