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  • 【戦評】マーリンズ球団新22得点 ダルビッシュ10失点

    2017.7.27 17:29 Thursday

     マーリンズ打線がレンジャーズ先発のダルビッシュ有を攻略。マーリンズはその後も攻撃の手を緩めることなく、2003年7月1日のブレーブス戦で記録した20得点の球団記録を更新する22得点の猛攻でレンジャーズに大勝した。

     ディー・ゴードンの初球先頭打者本塁打が猛攻開始の合図となった。初回はゴードンとクリスチャン・イェリッチのソロで2得点。4回表にはイチローのタイムリー二塁打、マーセル・オズーナの3点タイムリー三塁打などでダルビッシュをノックアウトし、一挙9得点。7回以降もレンジャーズ投手陣に襲い掛かり、終盤3イニングで11点を追加した。先発全員安打どころか先発全員打点を達成する猛攻で、オズーナとデレク・ディートリックは5打点の大暴れ。ゴードンの1号先頭打者アーチ、イェリッチの11号ソロ、J.T.リアルミュートの11号ツーラン、ジャンカルロ・スタントンの両リーグトップに立つ33号ソロと計4本塁打が飛び出した。

     「10点取られたけど22点も取ったね」とドン・マティングリー監督は今日の試合を振り返った。「よくある試合の一つだよ。レンジャーズにとっては難しい試合だったと思う。投手の消耗を避けるために野手を投げさせるのはよくあること。野手を投げさせる側じゃなくてよかったよ」と、9回表のマウンドに控え捕手のブレット・ニコラスを送り出したレンジャーズの起用法に理解を示した。

     一方、レンジャーズのジェフ・バニスター監督は「今夜に限って言えば、攻撃面ではよく点を取ったけど、それ以上に投手陣が点を取られてしまったね」と敵将同様に今日の試合を振り返った。「こういう日もあるさ。今日は派手にやられてしまったけど、明日は試合がない。切り替えて次の試合に臨めると思うよ」と、すでに次なる戦いを見据えていた。

     ゴードンがホゼ・フェルナンデスに捧げた一発以来となる本塁打を放ち、イチローはダルビッシュからタイムリー二塁打を放ったほか、ニコラスの時速45.1マイル(約72.6km/h)の超遅球をレフトへ弾き返して今季3度目のマルチ安打を達成。それ以外にも、レンジャーズのエイドリアン・ベルトレイが9号ソロを含む3安打を放った後、オンデック・サークルを移動させて退場処分を受けるなど、見どころやハプニングの多い試合だったが、記録上は「マーリンズの1勝、レンジャーズの1敗」である。バニスター監督のコメントにもあったように、両チームはこの大味な試合から頭を切り替えて、次の試合に臨むことになるだろう。

     ダルビッシュは4回途中10失点でノックアウトされ、今季9敗目(6勝)。防御率は一気に4点台(4.01)まで悪化した。今日のピッチングがトレード市場にどのような影響を与えるのか。今日の試合に関する様々な要素の中で、おそらくこの点が最も注目を浴びているのではないだろうか。


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  • 【戦評】7点差を追い付かれるもサヨナラ満塁弾で決着

    2017.7.26 17:31 Wednesday

     エドウィン・エンカーナシオンが放った一発が熱戦に終止符を打った。延長11回裏に飛び出した今季21号は7点リードを追い付かれた試合に決着をつけるサヨナラ満塁弾。エンカーナシオンの通算6本目となるサヨナラ弾により、ア・リーグ中部地区の首位を走るインディアンスは2位ロイヤルズとの1.5ゲーム差をキープした。

     エンカーナシオンの一発により、インディアンスは「1試合で2本の満塁本塁打を放ち、なおかつ2本目がサヨナラ弾」を達成した史上初のチームとなった。インディアンスの選手によるサヨナラ満塁弾は2014年6月19日にニック・スウィッシャーが放って以来3年ぶり。このときも対戦相手はエンゼルスだった。「素晴らしい気分だよ。インディアンスに来てから初めてのサヨナラ打だからね」とエンカーナシオンは興奮気味に話していた。

     インディアンスはエンゼルス先発のジェシー・チャベスを攻略し、ブラッドリー・ジマーの6号グランドスラム、マイケル・ブラントリーの7号ソロなどで2回裏に一挙7点を先制。しかし、直後の3回表にコール・カルフーンの13号スリーランなどで4点を返され、5回表にはルイス・バルブエナに10号ツーランが飛び出して1点差。続く6回表にユネル・エスコバーにタイムリー二塁打を浴びて、7点差を追い付かれてしまった。

     試合には負けてしまったエンゼルスだが、「ポジティブなこともあったよ。試合の早い段階で大量リードを奪われてしまったけど、今季の僕たちがどんなチームなのかを示せたと思う。僕たちは決して諦めない。僕たちは戦い続ける。追い付いて延長戦に持ち込んだし、勝つチャンスもあった」とアンドレルトン・シモンズが語ったように、7点ビハインドを追い付いたことは前向きに捉えていいはずだ。

     エンカーナシオンの劇的な一発で熱戦を制したインディアンス。3番手ブライアン・ショウ以降の5投手がエンゼルス打線を無得点に抑えるなどブルペン陣の頑張りも光ったが、3回以降なかなか追加点を奪えなかったことや7点リードを守れなかったことを考えると決して褒められた試合内容ではない。また、この試合の勝利によって5連勝となったが、背後には7連勝中のロイヤルズが迫っている。昨季あと1勝届かなかったワールドシリーズ制覇へ向けて、これからどのように戦っていくのか。劇的勝利の余韻に浸っている余裕はなさそうだ。


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  • 【戦評】パクストンが7回10K無四球無失点の快投を披露

    2017.7.25 17:44 Tuesday

     5月末までに7試合に先発して防御率1.26ながら6月は5先発で防御率7.20と不振に陥っていたジェームズ・パクストン(マリナーズ)。5月に左前腕痛でおよそ4週間にわたって戦列を離れたこともあり、「故障前のピッチングを見失ってしまったのでは?」と心配する声も聞こえたが、7月のピッチングを見る限り、故障前の状態を取り戻したと判断して良さそうだ。

     日本時間7月25日のレッドソックス戦に先発したパクストンは今季ベストと言っても過言ではない、素晴らしいピッチングを見せた。7イニングを投げて打たれたヒットはわずか4本。今季最多の10三振を奪う一方で四死球はゼロ。序盤4イニングをパーフェクトに抑え、6回表一死一、二塁は二者連続三振、7回表無死一、三塁は三振と併殺打で切り抜けた。「彼は今とても調子が良いし、我々はその恩恵を受けているよ」とスコット・サービス監督。「見ていて楽しいよ。今夜の彼は素晴らしかった。三振が少ない打線を相手に10三振を奪ったんだからね。ストライクゾーンを上手くコントロールして、支配していたよ」とパクストンの快投への称賛は止まらなかった。

     これで7月は5先発で無傷の5連勝。5試合連続で6イニング以上かつ2失点以下であり、月間防御率は1.62。33.1イニングで38三振を奪った一方、与四球は6個だけであり、絶好調だった春先と遜色ない数字が並んでいる。春先のピッチングはフロックではなく、むしろこれがパクストンの実力であると言っても良さそうだ。不振に陥った戦列復帰直後の6月を除けば12先発で9勝0敗、防御率1.41。「故障さえなければサイ・ヤング賞クラスの投手」という評価は決して過大評価ではない。

     打線は2回裏にカイル・シーガーの14号ソロなどで3点を先制し、4回裏にもダニー・バレンシアのタイムリー二塁打で1点を追加。4点もあれば今日のパクストンには十分だった。8回はニック・ビンセント、9回はデービッド・フェルプスがそれぞれ三者凡退に抑えて試合終了。4-0というスコア以上に、マリナーズがレッドソックスを圧倒した試合となった。


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  • 【戦評】後半戦好調のカブスがついに地区首位へ浮上

    2017.7.24 15:41 Monday

     後半戦のチーム打率.294と56得点はいずれもリーグ3位、19本塁打はリーグ最多タイ、チーム防御率3.56はリーグ4位と投打に勢いが出てきたカブスが、宿敵カージナルスとの3連戦に勝ち越し。ブリュワーズを勝率の差で上回ってゲーム差なしの地区首位に浮上した。後半戦に入って9試合で8勝1敗は、好調のドジャースやナショナルズすらを上回り、メジャートップの成績である。

     3連戦の初戦こそ8回表に大量9失点を喫して4-11で大敗し、後半戦開幕からの6連勝がストップしてしまったものの、第2戦は2本塁打で先制された直後の8回裏に3点を奪って逆転勝ち。勢いが出る勝ち方で3連戦の最終戦を迎えた。

     第3戦はホゼ・キンターナ(カブス)とマイケル・ワカ(カージナルス)の両先発で始まった。初回、カージナルスは先頭のマット・カーペンターが相手のエラーで出塁すると、二死後にジェッド・ジョーコの左中間を破る二塁打の間に本塁を狙ったが、カブス野手陣が連係プレイで先制点を阻止。しかし、カージナルスは続く2回表、レフト前ヒットで出塁したヤディアー・モリーナを一塁に置いて、ランドール・グリチックがセンター左へ12号先制ツーランを叩き込んだ。

     カブスは3回裏、先頭のアディソン・ラッセルが左中間への二塁打で出塁すると、二死後にジェイソン・ヘイワードがライトへのタイムリー二塁打を放って1点差。さらにクリス・ブライアントがライト線にポトリと落ちるタイムリーを放って試合を振り出しに戻した。

     ところが4回表、モリーナが二盗に失敗して二死走者なしとなったところでポール・デヨングが左中間へ12号ソロを放ち、カージナルスが勝ち越しに成功。しかし、カブスもその裏、カイル・シュワーバーがライトスタンドへ豪快な15号同点ソロを突き刺した。

     その後、試合が動いたのは6回裏。先頭のブライアントがレフトフェンス直撃の二塁打を放って出塁すると、一死後にウィルソン・コントレラスがレフトスタンド最前列に飛び込む15号ツーランを放ち、カブスが2点を勝ち越し。キンターナが6回3失点で降板すると、7回をヘクター・ロンドン、8回をカール・エドワーズJr.、9回をウェイド・デービスが無失点に抑え、宿敵相手の3連戦の勝ち越しを決めた。

     貯金が今季最大の5となったカブスのジョー・マドン監督は「我々は今まで走っていなかった。前半戦の間はずっと歩いていたんだ。ようやく少しずつ走り始めたね」とチームの復調に手応えを感じている様子。後半戦の先発防御率は2.41、9試合で7度のクオリティ・スタートと先発投手陣が安定したピッチングを続けていることが、チームの安定した戦いに繋がっている。新加入のキンターナが2戦2勝、防御率2.08と期待通りの活躍を見せていることも、チームにとっては明るい材料だ。

     一方のカージナルスはロード10連戦のうち9試合で一時リードを奪いながら、結局勝てたのは4試合だけ。勝負どころでの失点が目立ち、ズルズルと負けを重ねる状況が続いている。すでにパイレーツにも追い抜かれて地区4位へ後退。地区首位と4.5ゲーム差とはいえ、ポストシーズン進出は極めて厳しくなったと言わざるを得ない。

     「前半戦とは全然違うよ」とコントレラスが語るように、本格復調の気配が漂ってきたカブスと、「良いチーム相手に良い戦いをしてきたよ」というマイク・マシーニー監督の言葉が強がりにしか聞こえなくなりつつあるカージナルス。7月末のトレード期限に向けて、両チームは対照的な動きを取ることになりそうだ。


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  • 【戦評】ワイルドカード争い4連戦はヤンキースが先勝

    2017.7.21 18:07 Friday

     アストロズ3連戦に勝ち越して勢いに乗るマリナーズが、ワイルドカード2位のヤンキースを本拠地セーフコ・フィールドに迎える4連戦。マリナーズが3勝1敗以上で勝ち越せば両チームの順位が入れ替わる重要なシリーズの初戦は、ルイス・セベリーノ(ヤンキース)とフェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)の両先発による緊迫した投手戦となった。

     ヤンキース先発のセベリーノは先発投手では今季メジャー最速となる時速101.2マイル(約162.9km/h)を計測するなど、パワフルなピッチングを展開し、毎回のように走者を出しながらもマリナーズ打線に得点を与えない。初回は二死一、二塁、4回は二死満塁のピンチを抑え、7イニングを投げて被安打8、奪三振6、与四球1で無失点。結局、降板するまでマリナーズ打線に得点を許さなかった。

     一方、マリナーズ先発のヘルナンデスもセベリーノに負けじと好投し、5回まで1安打ピッチング。しかし、6回表一死から通算対戦打率.364と相性の悪いブレット・ガードナーに16号ソロを浴びて先制を許してしまう。その後は気落ちすることなく力投を続け、7イニングを投げて打たれたヒットはわずか3本。奪三振9、与四球2、1失点という素晴らしい内容で、マウンドを後続に託した。

     そして8回表。マリナーズは2番手ジェームズ・パゾスが登板したが、ヒットとエラーで一死一、二塁のピンチを背負ってしまう。ここでスコット・サービス監督は3番手トニー・ジックを投入するも、ゲーリー・サンチェスに四球を与えて一死満塁。続くアーロン・ジャッジにタイムリーを浴び、ヤンキースのリードは2点に広がった。

     さらに9回表には4番手マックス・ポブシーが二死一、二塁のピンチを背負い、チェイス・ヘッドリーを二塁ゴロに打ち取ったものの、ロビンソン・カノーがこれを一塁へ悪送球。痛恨のミスによってヤンキースに決定的な2点を与えてしまった。

     カノーは9回裏にアロルディス・チャップマンからタイムリー二塁打を放って意地を見せたが、時すでに遅し。セベリーノが好投し、相手のミスにも助けられて試合終盤に効果的に加点したヤンキースが4連戦の大事な初戦を制した。

     「彼は自分がやるべきことを理解していたね」とヤンキースのジョー・ジラルディ監督はセベリーノの好投を絶賛。マリナーズのサービス監督も「両投手による素晴らしい投手戦だった。ヘルナンデスは本当に良かったと思うよ。今日の彼にはこれ以上求めるものはない。残念なことに、相手投手のほうがほんの少しだけ上回ってしまったね」と今日の試合を振り返った。

     なお、明日の第2戦はCCサバシア(ヤンキース)とアンドリュー・ムーア(マリナーズ)の両投手が先発予定となっている。


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  • 【戦評】オリオールズ ハメルズを攻略して4連戦スイープ

    2017.7.21 16:27 Friday

     先発のウェイド・マイリーが5回までに5点を失う苦しい展開となったオリオールズだが、レンジャーズのエース左腕コール・ハメルズを攻略して逆転勝ち。レンジャーズ4連戦をスイープし、ワイルドカード圏内との3.5ゲーム差をキープした。

     マイリーがマイク・ナポリに21号スリーランを浴びて4点ビハインドとなった直後の5回裏、オリオールズはアダム・ジョーンズの17号ツーランとマーク・トランボの16号ソロで1点差に迫る。続く6回裏には一死からの3連打で同点に追い付いてハメルズをノックアウトし、代わったジェレミー・ジェフレスからジョーンズがタイムリー二塁打を放って勝ち越しに成功。さらにジョナサン・スコープにも2点タイムリーが飛び出し、レンジャーズを突き放した。

     最終回にクローザーのザック・ブリットンが2点を失って9-7と2点差に迫られたものの、最後はエルビス・アンドルースをライトフライに打ち取って試合終了。ワイルドカード争いで似たような位置につけるチーム同士の対決を制し、4連戦スイープを完成させた。

     ハメルズは21イニング連続無失点&今季9先発負けなしを継続したままこの試合に突入したが、オリオールズ打線に3本塁打を浴びて7失点でノックアウト。連続無失点は今季ア・リーグ最長の24イニングで終了し、今季初黒星を喫した。「僕にはやらなきゃいけない仕事があったけど、今夜はそれをできなかった。とても落胆しているよ」とハメルズはガックリと肩を落とした。

     オリオールズのバック・ショウォルター監督は、ハメルズをノックアウトしたうえでの逆転勝ちについて「5月の途中まで好位置につけていたときのような感じだったね。願わくば、これがチームの復調のサインだといいんだけど」と語った。ポストシーズン進出を諦め、ブリットン、ブラッド・ブロックらブルペン陣の放出に動くのではないかという報道も出ているオリオールズだが、ワイルドカード圏内まではまだ3.5ゲーム差。7月末のトレード期限までの戦いぶりによっては、チームの方針がガラリと変わる可能性もある。ショウォルター監督が語ったように、このレンジャーズ4連戦がオリオールズにとって復調のきっかけとなるかもしれない。


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  • 【戦評】首位ブリュワーズをスイープ パイレーツ5割復帰

    2017.7.21 15:59 Friday

     首位ブリュワーズをカブスとカージナルスが追う展開かと思われたナ・リーグ中部地区に、思わぬ伏兵が現れた。前半戦を地区4位で終えたパイレーツが首位ブリュワーズとの4連戦をスイープして5連勝。最近13試合で11勝と絶好調で、およそ3ヶ月ぶりに勝率を5割に戻し、2位カブスまで2ゲーム差、首位ブリュワーズまで3ゲーム差に迫った。

     「俺たちは決して諦めない。これはゲームなんだ。何が起こるかなんてわからないんだよ」とアンドリュー・マカッチェンは語った。「俺が打率.200だったのはそんなに前の話じゃない。誰にも結果はわからない。俺たちはチームメイトを信じて、前を向いて、前進していくしかないんだ」

     ブリュワーズに逆転を許した直後の4回裏、パイレーツはグレゴリー・ポランコの9号ソロで同点に追い付いた。さらに5回裏にはジョシュ・ハリソンとマカッチェンにタイムリーが飛び出して2点を勝ち越し。6回途中2失点のジェイムソン・タイオンのあとをウェイド・ルブラン、ダニエル・ハドソン、フアン・ニカシオが無失点で繋ぎ、最後は防御率0点台のクローザー、フェリペ・リベロが締めくくった。

     「選手たちは1試合1試合を大切に、コツコツと戦っているよ」とクリント・ハードル監督。「勝率5割以下で地区優勝なんてできない。これからはより良い戦いをしていかないといけないね」と5割復帰にも気を緩めず、今後の戦いを見据えていたが、「我々は正しい方向へ向かっているよ。我々は良い野球ができている」とチームの状態に手応えを感じている様子だった。

     80試合の出場停止処分期間を終えたスターリング・マーテイが復帰し、ようやく役者が揃った感のあるパイレーツ。ブリュワーズに失速の気配が漂う中、ナ・リーグ中部地区の優勝争いはますます面白くなりそうだ。


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  • 【戦評】ドジャース11連勝 前田は5回1失点で8勝目

    2017.7.20 17:47 Thursday

     前田健太が5回1失点と先発の役割を果たし、クリス・テイラー、エンリケ・ヘルナンデスら右打者が左腕カルロス・ロドンを攻略。投打がガッチリと噛み合ったドジャースが連勝を今季最長の11に伸ばし、118年ぶりとなる「35戦31勝」を記録した。

     「我々は試合に勝てる、という我々が持っている自信はホンモノだよ」とドジャースのデーブ・ロバーツ監督は語る。6連勝→●→10連勝→●→○→●→3連勝→●→11連勝ときて直近35試合で31勝4敗。開幕95試合で66勝以上を記録したのは2001年のマリナーズ以来16年ぶり、ナ・リーグでは1970年のレッズ以来47年ぶりであり、これだけ勝っていれば「自信」が「確信」に変わっていくのも当然のことだろう。

     先発の前田は初回にメルキー・カブレラに12号ソロを浴びて1点を失ったものの、その後は走者を出しながらも要所をしっかり抑えて5回1失点。先発の役割をしっかり果たし、8勝目(4敗)をマークした。ロバーツ監督は「我々は話し合わなければならないね」と今後の前田の起用法については明言を避けたが、「彼をどこに配置するかは現時点ではわからない。でも、彼はチャンスを得るために、できることを全てやってくれているよ」と前田の好投に賛辞を贈った。

     この試合のドジャースは左腕ロドン対策として右打者をスタメンに多く並べたが、これが大当たり。1番に起用されたテイラーは先頭打者アーチを含む3安打2打点の活躍を見せ、7番に入ったヘルナンデスはロドンから2打席連続本塁打を放った。前日に規定打席に到達して首位打者に躍り出たジャスティン・ターナーも2安打1打点。右打者ながら昨季は左投手に打率.209、OPS.640と苦戦したが、今季は打率.442、OPS1.361とカモにしており、左投手に対する成績向上が今季の好成績を支えていると言っても過言ではない。

     やることなすことがすべて上手くいっている感のある現在のドジャース。このペースを維持するのは容易なことではないが、今季のドジャースには期待をしてしまうのも事実である。目指すは1988年以来のワールドシリーズ制覇。ドジャースの快進撃がどこまで続くのか注目だ。


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  • 【戦評】アレナードが5安打3本塁打7打点!ロッキーズ大勝

    2017.7.20 16:58 Thursday

     ようやくロッキーズ打線に勢いが戻ってきた。3本塁打を含む5安打7打点を記録したノーラン・アレナードの活躍に引っ張られるかのように打線が爆発し、5年ぶりとなる18得点でパドレスに大勝。打線は直近4試合で49得点と絶好調だ。

     初回からロッキーズ打線の勢いは止まらなかった。アレナードのタイムリーを攻撃開始の狼煙としていきなり3点を先制すると、2回にも再びアレナードがタイムリーを放って4-0。3回にはトレバー・ストーリーのタイムリー三塁打などで2点、4回にはアレナード、ストーリー、チャーリー・ブラックモンの本塁打などで6点を追加し、パドレス先発のクレイトン・リチャードをあっという間にノックアウトした。

     5回に再びアレナードの一発が飛び出し、6回にはアレナードが3イニング連発となる21号スリーラン。7回にライアン・ハニガンが犠牲フライを放ち、7イニング連続得点、計18得点の猛攻を締めくくった。ロッキーズの1試合18得点は2012年4月27日以来5年ぶり。また、1試合21安打も2014年9月17日以来3年ぶりであり、5選手が3安打以上を記録するという派手な猛打ショーでおよそ1ヶ月ぶりのスイープを飾った。

     3.2回10失点で屈辱のノックアウトを喫したリチャードは「責任を取らなくちゃいけないね。これも野球の一部だよ。でも、不幸なことに、今日は打ち損じの打球がヒットゾーンへ飛んでしまった。それがクアーズ・フィールドなんだけどね」と自身の不甲斐ない投球を受け入れつつも、悔しさを滲ませた。パドレスの主砲ウィル・マイヤーズは「彼は僕のお気に入りの選手の一人だよ。彼が打席に立つのを見るのは大好きさ」と敵味方の枠を超え、アレナードの活躍を称賛していた。

     4連勝となったロッキーズは直近10試合で2勝8敗と元気がないダイヤモンドバックスを抜いてナ・リーグ西部地区2位、ワイルドカード1位に浮上。ワイルドカード争いでは中部地区の3チーム(カブス、パイレーツ、カージナルス)が後ろから迫りつつあるが、噂される投手陣の補強に成功し、投手陣の失速を食い止めることさえできれば、自慢の強打を武器に8年ぶりのポストシーズンを戦うことができるはずだ。


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  • 【戦評】アストロズキラーの好投でマリナーズが3連戦勝ち越し

    2017.7.20 16:27 Thursday

     「アストロズ・キラー」のジェームズ・パクストンがまたしても好投し、マリナーズがアストロズとの3連戦に勝ち越し。勝率を再び5割に戻し、ワイルドカード2位のヤンキースまで1.5ゲーム差に迫った。

     パクストンがアストロズ戦で登板するのは今季3試合目。今季の初登板と2登板目がともにアストロズ戦だったが、そのときは6回無失点、7回無失点と好投し、アストロズ打線を相手に支配的なピッチングを披露していた。そして迎えた3ヶ月ぶりのアストロズ戦での登板。絶賛爆発中の強力打線相手に苦戦が予想されたが、全く危なげのないピッチングで喫した失点は犠牲フライによる1点だけ。メジャー最強打線を相手に連打を許さず、7回を投げて被安打6、奪三振7、与四球1、失点1という見事なピッチングで今季9勝目(3敗)をマークした。

     これで今季のアストロズ戦は3試合で20イニングを投げてわずか1失点(防御率0.45)。「彼は本当に素晴らしいよ。彼の腕の強さはリーグの左投手の中でトップクラスだ。変化球でストライクを取られると我々にとって厳しい展開になるということはわかっていたが、今日は彼の変化球が素晴らしかった」とアストロズのA.J.ヒンチ監督はパクストンの好投に脱帽といった様子だった。

     女房役を務めるマイク・ズニーノはアストロズ戦におけるパクストンの好投について、こう分析している。「彼は空振りを奪う能力を持っている。そしてアストロズはどんどん振ってくるチームだ。彼の空振りを奪う能力とアストロズ打線の特徴は相性が良いんだよ」

     パクストンが先制を許した直後の4回表、マリナーズはベン・ギャメルの5号ツーランで逆転に成功。6回と7回にも1点ずつを追加してアストロズを突き放し、8回以降はニック・ビンセント、マーク・ゼプチンスキー、エドウィン・ディアスの3投手による無失点リレーで試合を締めくくった。

     明日からはワイルドカード争いのライバルであるヤンキースとの4連戦。後半戦の開幕6試合で5勝1敗と勢いに乗るマリナーズがヤンキースをワイルドカード圏内から引きずり下ろし、一気に浮上していく可能性も十分にある。


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  • 【戦評】打線の援護をもらった新人センザテラが10勝目

    2017.7.19 17:39 Wednesday

     初回から3点ずつを取り合い、クアーズ・フィールドに相応しい荒れた試合となった日本時間7月19日のロッキーズ対パドレスの一戦。開幕から不振が続くカルロス・ゴンザレスが放った2本のタイムリーが貴重な得点を生み、打線の援護に恵まれたロッキーズ先発のアントニオ・センザテラは今季10勝目(3敗)をマークして両リーグ新人2桁勝利一番乗りとなった。

     ロッキーズは初回にセンザテラが3点を失ったものの、1回裏にマーク・レイノルズが20号スリーランを放ち、すぐさま同点に。レイノルズのシーズン20本塁打は2014年以来3年ぶり8度目。2011年以来6年ぶりとなるシーズン30本塁打も視野に入ってきた。

     センザテラは5回表にウィル・マイヤーズに17号ソロを浴びて勝ち越しを許したが、直後の5回裏、ロッキーズはDJレメイヒューの犠牲フライで同点に追い付くと、一死一、二塁の場面でゴンザレスがセンターへのツーベースを放って2点を勝ち越し。さらに二死後、アレクシー・アマリスタがライトへのタイムリーを放ち、7-4と3点をリードした。

     センザテラは5回4失点で降板し、6回表は2番手クリス・ラシンがマウンドへ。ところが、ラシンは連打と暴投で無死二、三塁のピンチを背負うと、エリック・アイバーに犠牲フライを打たれて2点差。二死後、マット・シーザーにレフト前ヒットを打たれて1点差に迫られてしまう。しかしロッキーズはその裏、二死一塁からヘラルド・パーラがツーベースを放ってリードを2点に広げると、ゴンザレスにもタイムリーが飛び出し再び3点差。その後は7回表に3番手ジョーダン・ライルズがカルロス・アスアヘにメジャー初本塁打となる1号ソロを浴びて1点を失ったが、8回表はジェイク・マギーが無失点、9回表は守護神グレッグ・ホランドが三者三振で締めくくり、9-7で乱打戦を制した。

     2本のタイムリーを放って3打点を叩き出したゴンザレスは「良い打線だよね。攻撃面ではこのチームには優秀な選手がたくさんいる。俺たちが点を取ればいつだって投手陣を楽にしてやれるんだ。素晴らしいことだよ」と語り、打線の力で勝ち取った勝利に満足げ。パドレスは四球、失策、暴投といったミスがことごとく失点に繋がり、アンディ・グリーン監督は「守備面でのミスが痛かった。我々にもチャンスはあったけど、それを生かすことができなかった」と悔しさを滲ませた。


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  • 【戦評】田澤無失点&イチロー安打も勝利には繋がらず

    2017.7.19 16:49 Wednesday

     ビンス・ベラスケス(フィリーズ)とアダム・コンリー(マーリンズ)の両先発がともに6回2失点と好投し、コンリーの後を継いだ田澤純一も1回無失点。8回裏に代打で登場したイチローは歴代単独23位の通算3056安打目となるレフト前ヒットを放ったが、試合を制したのは8回表に勝ち越し点、9回表にダメ押し点を奪ったフィリーズだった。

     2-2の同点で迎えた8回表、マーリンズのドン・マティングリー監督は3番手ダスティン・マゴーワンを投入した。今季ここまで36試合に登板して防御率2.79と安定したピッチングを続けていたマゴーワンに信頼を置いていたのはもちろんのこと、5勝0敗というマゴーワンの勝ち運に賭けた部分もあったのかもしれない。ところが、マゴーワンは先頭のトミー・ジョセフこそセンターライナーに打ち取ったものの、続くマイケル・フランコに低めへのスライダーを左中間スタンドへ運ばれ、勝ち越しを許してしまう。8回裏のマーリンズの攻撃は二死からイチローが出塁したものの無得点に終わった。

     1点ビハインドの9回表、マティングリー監督は今季41試合に登板して被打率.186、WHIP0.96と好投していたジャーリン・ガルシアをマウンドへ送る。1点差をキープして9回裏の攻撃へ繋げたいという思惑があったはずだが、マゴーワンに続いてガルシアも指揮官の期待に応えられず、二死二塁から新人ニック・ウィリアムスにダメ押しの3号ツーランを被弾。3点ビハインドの9回裏の攻撃はジャンカルロ・スタントン、クリスチャン・イェリッチ、マーセル・オズーナの外野手トリオが敵軍クローザーのヘクター・ネリスに三者凡退に抑えられ、5-2でフィリーズの勝利となった。

     決勝弾を放ったフランコは3安打を放ち、サイクル達成まで残り三塁打だけという活躍。フィリーズのピート・マッカニン監督は「素晴らしい活躍だったよね。彼の打撃練習だけでなく、試合での活躍にも本当に勇気づけられたよ」と7月に入って復調傾向にある若きスラッガーの活躍を称賛した。一方、マーリンズのマティングリー監督は「攻撃面で封じられてしまったね。早い回にスタントンがホームランを打って先制したけど、その他にはほとんど何もできなかった」と語り、敗因は攻撃陣にあると分析。手痛い本塁打を浴びたリリーフ投手陣を責めることはなかった。


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  • 【戦評】マリナーズが粘り勝ちで5割復帰 青木は好機で凡退

    2017.7.18 17:24 Tuesday

     スコアが5度もタイになる白熱した接戦を制したのは2001年以来16年ぶりのポストシーズン進出を目指すマリナーズだった。試合を決めたのは延長10回に飛び出したカイル・シーガーとダニー・バレンシアの二者連続本塁打。マリナーズの選手が延長イニングで二者連続本塁打を放ったのは2002年9月8日のロイヤルズ戦のベン・デービスとマイク・キャメロン以来15年ぶりのことだった。

     「このような試合に勝てたことは素晴らしいことだ」と決勝弾を放ったシーガーは充実感を滲ませた。「敵地でアストロズのような強いチームに勝てたのは本当に素晴らしい。彼らはとても良いチームだし、今日はたくさんのバトルがあった。僕たちにとって本当に大きな勝利だよ」

     マリナーズはアストロズ先発のランス・マカラーズJr.を攻略し、5回終了時点で5-2と3点をリードしていた。ところが、先発のアリエル・ミランダが踏ん張れず、6回裏にカルロス・ベルトランに12号同点ツーランを被弾。ここで登板した2番手ジェームズ・パゾスが一死も奪えず満塁のピンチを招くと、3番手トニー・ジックがジョージ・スプリンガーに四球を与え、押し出しで勝ち越し点を献上してしまう。

     しかし、マリナーズは7回表にネルソン・クルーズの20号ソロで同点に追い付くと、8回表にはマイク・ズニーノに13号ソロが飛び出して1点を勝ち越し。勝負は決したかに思われた。

     ところが、8回裏に登板した5番手ニック・ビンセントが3連打を浴びて無死満塁のピンチを作ってしまう。ジェイク・マリズニックから空振り三振を奪って一死としたものの、ここで登板した6番手スティーブ・シーシェックがスプリンガーに犠牲フライを打たれ、この試合5度目の同点に。9回裏には7番手ヨバニ・ガヤードが先頭のジョシュ・レディックに二塁打を浴び、一打サヨナラのピンチを背負ったが、遊撃手のジーン・セグーラが好守を連発してアストロズのサヨナラ勝ちを阻止。一死二、三塁の好機で打席に立った青木宣親はセグーラへのゴロに倒れ、チャンスをモノにすることができなかった。

     何度もピンチを背負いながらもアストロズに決定的な1点を与えなかったマリナーズ。延長戦に突入するや否や、シーガーに13号ソロ、バレンシアに11号ソロが飛び出し、二者連続本塁打で2点を勝ち越して試合を決めた。

     「すべての投手、すべての野手、チーム全員で勝ち取った勝利だ」とスコット・サービス監督も満足げ。前半戦最終戦から続く5連勝により、マリナーズはおよそ3週間ぶりの勝率5割復帰を果たした。首位アストロズとの15.5ゲーム差を逆転するのは容易ではないが、ワイルドカード圏内まではわずか1.5ゲーム差。ライバルは多いが、ここ最近の勢いを考えると一気にワイルドカード圏内へ浮上していく可能性は十分にある。16年ぶりに「野球がある秋」を過ごせるのか。今後のマリナーズの戦いから目が離せない。


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  • 【戦評】上原13ホールド目!カブス後半戦全勝キープ

    2017.7.18 16:32 Tuesday

     後半戦最初のオリオールズ3連戦で計10本塁打を放ち、オリオールズをスイープしたカブス。まだ昨季のような盤石の戦いぶりとは呼べないものの、「勝利」という結果を手にすることにより、徐々に良いリズムが生まれているような印象を受ける。日本時間7月18日のブレーブス戦では後半戦3連勝スタートを切ったチーム同士の対戦を制し、後半戦全勝をキープした。

     前回登板で屈辱の10失点ノックアウトを喫したジョン・レスターは本来のピッチングを取り戻し、フレディ・フリーマンを筆頭に好打者が揃うブレーブス打線を相手に7回3安打1失点の好投を披露。3回裏にブランドン・フィリップスにタイムリーヒットを浴びて先制を許したが、4回以降は4イニングを打者12人で抑え、試合の流れを渡さなかった。

     毎回のように走者を出しながらブレーブス先発のフリオ・テーランを攻めあぐねていた打線は5回表、四球とヒットに暴投が絡んで一死二、三塁のチャンスを作る。ここでベン・ゾブリストが低めのツーシームをセンター前へ弾き返して逆転。7回表にはアンソニー・リゾーの23号ソロ、8回表にはアディソン・ラッセルのタイムリーツーベースが飛び出し、4-1と試合を優位に進めていく。

     8回裏には上原浩治がマウンドへ。ブレーブスの下位打線との対戦となったが、ショーン・ロドリゲスをサードゴロ、ヨハン・カマルゴをセンターライナー、ダニー・サンタナを空振り三振に打ち取り、13球で1イニングを無失点に抑えて今季13ホールド目をマークした。

     9回裏にクローザーのウェイド・デービスがマット・ケンプのタイムリーなどで2点を失い1点差に迫られたものの、最後は二死満塁のピンチからカマルゴをレフトフライに打ち取って試合終了。デービスはこれで開幕から18連続セーブ成功となった。

     「投手陣は支配的なピッチングをしているし、打者陣は本当に良い打席を送っている。いい感じだよ」と主砲リゾーが語るように、明らかにチーム状態は上向いている。借金2からの4連勝で貯金2。首位ブリュワーズとの差は3.5ゲームに縮まった。ワイルドカード争いでもロッキーズに5.5ゲーム差と決して追い付けない差ではない。ホゼ・キンターナを獲得し、さらなる戦力補強へ動いていると噂されるカブス。ひょっとすると、今年の秋には再びカブスがポストシーズンの主役となっているかもしれない。


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  • 【戦評】新人デヨング メッツ戦4試合連続ホームラン!

    2017.7.18 15:53 Tuesday

     ポストシーズン争いに踏みとどまるために負けられない戦いが続くカージナルス。日本時間7月18日のメッツ戦では開幕時のロースターにいなかった2選手がそれぞれ本塁打を放ち、計5打点を叩き出す活躍でチームを勝利に導いた。

     カージナルスは5回表に3連続四球で二死満塁のチャンスをもらったが、ジェッド・ジョーコがセカンドライナーに倒れ、先制機を逸してしまう。すると直後に先発アダム・ウェインライトがマイケル・コンフォートに16号ソロを被弾。カージナルスにとって嫌な流れのまま、試合は6回に突入した。

     ところが6回表、先頭のヤディアー・モリーナがショートへの内野安打で出塁すると、続く新人ポール・デヨングがセンター右へ10号ツーランを叩き込んで逆転に成功する。デヨングはメジャー40試合目にして早くも10本塁打。45三振を喫する一方で選んだ四球は4つだけとアプローチには未熟さも残るが、メッツ戦ではなんとこれで4試合連続本塁打。カージナルスの選手による対メッツ4戦連発は史上初の快挙となった。

     逆転に成功したカージナルスはさらに一死一塁からウェインライトが右中間を深々と破るタイムリーツーベースを放って3点目。続くマット・カーペンターが四球を選んで一死一、二塁とチャンスを広げ、ここでトミー・ファムが12号スリーランをレフトスタンドへ叩き込んだ。ホゼ・マルティネスとの開幕ロースター争いに敗れ、AAA級で開幕を迎えたファムだが、5月上旬の昇格後は打率.306、11本塁打、12盗塁、OPS.903と期待以上の大活躍。外野守備でも好守を連発し、期待を裏切る選手が多い中、チームに不可欠な戦力となっている。

     「あの回の攻撃は大きかった」と今季11勝目をマークしたウェインライトは6回表の攻撃を振り返った。「あのイニングはモリーナの内野安打から始まって、デヨングが素晴らしいスイングをした。彼は僕たちを感心させ続けているよ。そして、投手はいつだって攻撃面でもチームに貢献できるんだ。自分が勝つ確率を上げることができるんだよ」

     首位ブリュワーズの勢いが衰えず、2位カブスも後半戦に入って復調の気配。厳しい戦いであることは間違いないが、デヨングやファムといった「伏兵」たちが牽引する2017年のカージナルスの戦いはまだ終わらない。


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  • 【2017ASG】カノーの決勝弾でア・リーグが延長戦を制す

    2017.7.12 16:17 Wednesday

     両リーグの豪華投手陣によるロースコアの投手戦が繰り広げられた今年のオールスター・ゲーム。史上最多ペースで本塁打が量産されている2017年シーズンを象徴するかのように、試合を決めたのは延長10回表に飛び出したロビンソン・カノー(マリナーズ)の一発だった。

     ア・リーグがクリス・セール(レッドソックス)、ナ・リーグがマックス・シャーザー(ナショナルズ)の先発で始まったマイアミ初開催のオールスター・ゲーム。1回表にシャーザー対アーロン・ジャッジ(ヤンキース)という注目の対決が実現したが、フルカウントからの6球目、シャーザーの渾身のスライダーにジャッジのバットは空を切った(動画は画像をクリック)。

     一方のセールも、地元マーリンズ・パークの大歓声を浴びたジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)を空振り三振に斬って取るなど、2イニングを無失点。史上初となる「異なる2チームで2年連続オールスター・ゲームの先発投手」という大役をしっかり果たしてみせた。

     ナ・リーグは3回からカルロス・マルティネス(カージナルス)が登板。時速100マイル(約160.9km/h)の速球を低めにコントロールし、3回表は二死二塁のピンチでジャッジをショートゴロに抑えた。続く4回表にはジャスティン・スモーク(ブルージェイズ)に四球を与えたものの、アウト3つをすべて三振で奪い、2回4奪三振無失点という見事なピッチングを披露した。

     4回裏、ナ・リーグは先頭のノーラン・アレナード(ロッキーズ)がア・リーグの3番手ジェイソン・バルガス(ロイヤルズ)からレフト前ヒットを放って出塁。次打者ライアン・ジマーマン(ナショナルズ)がセンターへ大飛球を放つと、ムーキー・ベッツ(レッドソックス)が捕球したのを確認してアレナードは二塁へのタッチアップを試みたが、ベッツからのワンバウンドのストライク返球によりダブルプレイが成立。4回まで両チーム無得点の緊迫した投手戦が展開された。

     5回表、ナ・リーグは4番手アレックス・ウッド(ドジャース)がマウンドへ。わずか3球でサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)とベッツを打ち取ったが、ジョナサン・スコープ(オリオールズ)にレフトへの二塁打を浴び、二死二塁のピンチを背負う。ア・リーグはここでミゲル・サノー(ツインズ)がライト線にポトリと落ちる先制タイムリーを放ち、ようやくスコアボードに「0」以外の数字が刻まれた。

     6回表二死一塁の場面で、ア・リーグのブラッド・ミルズ監督はネルソン・クルーズ(マリナーズ)を代打に起用。するとクルーズはユニフォームの後ろポケットからスマートフォンを取り出し、捕手のヤディアー・モリーナ(カージナルス)に「写真を撮ってくれ」とお願い。クルーズ本人の話によると、クルーズは球審を務めたベテラン審判員ジョー・ウエスト氏のファンであり、ツーショットを撮りたかったものの、打撃用グローブを着用していたため自分では撮れず、モリーナにお願いしたとのこと。オールスター・ゲームらしい、微笑ましい一幕だった。

     そのモリーナは金ピカのキャッチャーマスクとプロテクターで場内の注目を集めていたが、6回裏の第1打席でアービン・サンタナ(ツインズ)の速球を捉え、右中間へ同点ホームランを叩き込んだ。各球団の投手を好リードし、9回裏の第2打席ではクレイグ・キンブレル(レッドソックス)から四球を選ぶなど、オールスター選出8度を誇る名捕手がその実力を存分に発揮したオールスター・ゲームとなった。

     7回以降は両リーグの投手陣が安定したピッチングを続け、なかなか勝ち越し点が生まれない。9回表、ア・リーグは先頭のヨンダー・アロンゾ(アスレチックス)がライト前ヒットで出塁し、二盗を成功させて無死二塁のチャンスを作ったものの、後続がケンリー・ジャンセン(ドジャース)の前に三者連続三振。9回裏のナ・リーグもキンブレルから2つの四球を選び、二死一、三塁としたが、マイケル・コンフォート(メッツ)が空振り三振に倒れ、サヨナラのチャンスを生かせなかった。

     そして試合は延長戦に突入。10回表、ナ・リーグのジョー・マドン監督は自軍の守護神ウェイド・デービス(カブス)をマウンドへ送ったが、先頭のカノーがナックルカーブを見事に捉え、ライトスタンドへ突き刺さる勝ち越しホームランを放つ。その裏、ア・リーグはアンドリュー・ミラー(インディアンス)を投入。ミラーはジャスティン・アップトン(タイガース)とフランシスコ・リンドーア(インディアンス)の好守にも助けられ、最初の2打者から2アウトを奪うと、ジョーイ・ボットー(レッズ)を歩かせたものの、最後はコディ・ベリンジャー(ドジャース)を空振り三振に斬って取り、2017年のオールスター・ゲームを締めくくった。

     MVP(テッド・ウィリアムス賞)には決勝弾を放ったカノーが選出された。好投手が次々に出てくることもあってなかなか得点が生まれず、やや物足りなさを感じたファンも少なくないかもしれないが、随所に好プレイもあり、楽しそうにプレイする選手たちの姿も印象的で、オールスター・ゲームらしい「夢」がたくさん詰まった好ゲームとなったのではないだろうか。ワールドシリーズのホーム・アドバンテージがオールスター・ゲームの勝敗と無関係になり、「お祭り」らしさがオールスターに戻ってきた。そんな印象を受けた一戦だった。


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  • 【戦評】カーショウ14勝目 ドジャース最高勝率ターン

    2017.7.10 15:48 Monday

     ドジャースの勢いが止まらない。球団史上初めてロイヤルズをスイープし、直近30試合で26勝4敗の快進撃。気付けば開幕から驚異のペースで白星を積み重ねていたアストロズを追い抜き、両リーグ最高勝率(61勝29敗、勝率.678)で前半戦を終えることになった。

     先発のクレイトン・カーショウは4回表にエリック・ホズマーに12号ツーランを浴びたものの、失点はこれだけ。わずか99球で9イニングを投げ抜き、13奪三振、無四球という見事なピッチングで両リーグ最多となる14勝目をマークした。ドジャースの投手が前半戦で14勝以上をマークしたのは1966年に15勝を挙げたサンディ・コーファックス以来51年ぶり。100球未満で完投した投手が13奪三振以上を記録したのはメジャー史上初の快挙だった。

     ドジャース打線は3本塁打でカーショウを援護。なかでも「ファイナル・ボート」でオールスター・ゲーム初出場を決めたジャスティン・ターナーは2本塁打を放つ活躍を見せた。「誰と対戦しているかなんて彼には関係ないんだ。ずっと状態が良いみたいだから。彼のスカウティング・レポートを持っているわけじゃないけど、彼には弱点がないように見える。彼を全てのことをしっかりやってのける。だからこそ、彼はオールスターに選ばれたんだよ」とカーショウは頼れる同僚の活躍に賛辞を贈った。

     ドジャース、ダイヤモンドバックス、ロッキーズの3球団による熾烈な争いが続いていたナ・リーグ西部地区だが、ダイヤモンドバックス、ロッキーズとの直近の直接対決をいずれもスイープするなど、絶好調のドジャースが頭一つ抜け出した。オールスター・ブレイク明けには下位球団との対戦が続くため、ドジャースが現在の驚異的な快進撃を維持する可能性も十分にある。シーズン110勝ペースで白星を積み重ねるドジャースがどこまで快進撃を続けるのか。現在の調子を維持できるのであれば、1988年以来29年ぶりとなるワールドシリーズ制覇も夢ではなさそうだ。


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  • 【戦評】エンゼルス完封リレー ダルビッシュの力投実らず

    2017.7.10 15:05 Monday

     アルバート・プーホルスの13号先制ソロなどでレンジャーズ先発のダルビッシュ有から2点を奪ったエンゼルスが、9回表にも1点を追加し、4投手による完封リレーで3-0の快勝。被スイープを回避し、借金2とはいえワイルドカード圏内まで3ゲーム差となる地区2位で前半戦を終えた。

     1回表、プーホルスは真ん中付近に甘く入ったカーブを逃さず捉え、通算604号となる先制弾を左中間へ叩き込んだ。「彼(=プーホルス)はカーブを打っていないというデータがあった。どのカウントでもカーブを投げられるとデータは示していた。カウント1-1から僕はカーブを投げた。それを彼はしっかり捉えたんだ」とダルビッシュは決勝弾となったプーホルスの一発を振り返った。

     5回表には二死二、三塁からフアン・グラテロルに犠牲フライを打たれて2点目を献上。8回表に一死二、三塁のピンチを作ったところで降板となった。

     今日のダルビッシュは7.1イニングを投げて3安打、6奪三振、4四球、2失点という内容。四球がやや多く、奪三振の数もあまり増えなかったが、要所をしっかり締め、エンゼルス打線に思うような攻撃をさせなかった。それだけに、いずれも真ん中付近の変化球を打たれたプーホルスの先制弾とグラテロルの犠牲フライが勿体なかった。

     ダルビッシュを援護したいレンジャーズ打線だったが、エンゼルス投手陣の前にわずか2安打と沈黙。エンゼルス先発のJCラミレスは5四球を与えながらも2度のゲッツーなどでピンチを未然に防ぎ、レンジャーズ打線に付け入る隙を与えなかった。7回以降はデービッド・ヘルナンデス、キャム・ベドロージアン、バド・ノリスが無失点リレー。「相手の投手陣はとても良かった。僕たちに対して良いピッチングをした。残念なことに、ダルビッシュに援護点をプレゼントすることはできなかった」とエルビス・アンドルースはエンゼルス投手陣の好投にお手上げといった様子だった。

     エンゼルス(45勝47敗)とレンジャーズ(43勝45敗)はともに借金2で前半戦を終了。前半戦を負け越しで終えてワイルドカードを獲得したチームは過去に1チーム(1995年のヤンキース)しかなく、両チームは史上2チーム目を目指して後半戦に臨むことになる。特にエンゼルスは後半戦からマイク・トラウトが復帰してくるだけに、まだワイルドカード獲得のチャンスは十分。移籍も噂されるダルビッシュの動向も含め、両チームの今後に注目だ。


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  • 【戦評】レスターまさかの10失点 パイレーツ大勝

    2017.7.10 12:31 Monday

     「勝率5割ターン」を託されたカブスのエース左腕、ジョン・レスター。しかし、初回に味方の2失策も絡んでまさかの10失点を喫した。キャリアで初めて初回を投げ切ることができず、0.2回10失点(自責点4)で屈辱のノックアウト。昨年の前半戦を53勝35敗で終えたカブスは、1年後、43勝45敗でシーズンを折り返すことになった。

     「チームメイトの多くがフラストレーションを感じているし、自分たちにがっかりしていると思う。僕もそうだよ。こんな形でオールスター・ブレイクを迎えたくなかった」とカブスが誇る若きスーパースター、クリス・ブライアントは語ったが、前年のワールドシリーズ優勝メンバーが1人もオールスター・ゲームに出場できないのは史上初。期待外れの前半戦を象徴するような一戦だった。

     1回表、パイレーツは先頭のジョシュ・ハリソンがセンターへのヒットで出塁すると、2番フランシスコ・セルベリは三塁ゴロに倒れたものの、3番アンドリュー・マカッチェンが四球を選んで一死一、二塁。ここで4番デービッド・フリーズのゲッツー性の当たりを三塁ブライアントがファンブルし、一死満塁のチャンスを迎える。すると、5番ジョシュ・ベル、6番ホゼ・オスーナ、7番ジョーディ・マーサーに三者連続タイムリーが飛び出し、一挙5点を先制した。さらに、8番マックス・モロフが四球を選び、9番チャド・クールが送りバントを決めて二死二、三塁となった後、1番ハリソンが四球を選んで二死満塁。このチャンスで2番セルベリが左中間へ4号グランドスラムを叩き込み、続く3番マカッチェンにも17号ソロが飛び出して10点目。ブライアントのエラーをきっかけにパイレーツ打線が爆発し、レスターをノックアウトした。

     パイレーツは先発予定のジェイムソン・タイオンが試合開始直前に登板を回避するアクシデントがあったものの、急遽先発のマウンドに上がったクールが3回2安打1失点と試合を作る。その後はウェイド・ルブランが1イニング、A.J.シューゲルが3イニング、ヤン・マリーネズが2イニングを投げ、試合全体ではカブス打線に11安打を浴びながらも反撃を3点に抑え、前半戦の最終戦を14-3の大勝で飾った。

     5打点を叩き出したセルベリは「俺たちが初回に10点を取ったのは良いニュースだった。クールは必要以上に考える必要がなかったからね」と初回の猛攻がクールの好投を引き出したと分析。3日前に今季最長の7イニングを投げたばかりのクールについて、クリント・ハードル監督は「信じられないよ。今季最長イニングを投げたばかりだったのに。彼(の3イニング)が試合を6イニングに縮めてくれた」とその仕事ぶりを称えていた。

     「私は(チームに)自信を持っている。選手たちを信じているし、オールスター・ブレイク後の戦いが楽しみだよ」とカブスのジョー・マドン監督は語ったが、首位ブリュワーズとは5.5ゲーム差。選手を信頼するのは悪いことではないが、悠長に構えていられなくなりつつあることも事実である。後半戦に向けてカブスがどのように動いていくのか、今後の動きに注目したい。


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  • 【戦評】アストロズ打線が止まらない リーグ60勝一番乗り

    2017.7.10 11:35 Monday

     「今日は大爆発だったね」とアストロズのA.J.ヒンチ監督は語ったが、「今日も」の間違いではないだろうか。アストロズが前半戦最後の6連戦で4度目となる2桁得点を記録し、ドジャースに次いで今季2球団目、ア・リーグでは最速となる60勝に到達して前半戦を終えた。

     途中出場の青木宣親を含む出場10選手で、無安打に終わったのはカルロス・ベルトランだけ。打点がなかったのもベルトランを含む3人だけであり、「どこからでも点が取れるアストロズ打線」を印象付けた試合となったが、特に2番ホゼ・アルトゥーベ、3番カルロス・コレア、4番エバン・ギャティスの3人が合計14打数9安打12打点という驚異の打棒を見せつけた。

     7月の打率が.516(31打数16安打)という驚異的な数字になっているアルトゥーベは1913年以降9人目となる5試合連続3安打以上をマーク。1976年のジョージ・ブレット(ロイヤルズ)以来41年ぶりの快挙となった。

     2本塁打を含む4安打5打点の大活躍を見せたコレアは今季20本塁打となり、早くも昨季の数字に並んだ。4月は打率.233と出遅れたものの、5月に月間MVPを受賞するなどエンジン全開。7月は出場7試合で打率.500(28打数14安打)、4本塁打、12打点と5月を上回る猛打を発揮している。

     昨季32本塁打を放ちながらも、今季は「準レギュラー」のような扱いとなっているギャティス。しかし、そのなかでも腐ることなく、打率.284、OPS.832としっかり結果を残している。この試合では6回表に8号スリーランを放つなど、2安打4打点の活躍を見せた。

     7月のチーム成績は打率.350、OPS1.078、1試合平均得点9.75と、まさに規格外。打線がまさに絶好調の時期にオールスター・ブレイクに突入してしまうのは少し残念だが、後半戦も30球団断トツの得点力を誇る強力打線がチームの快進撃を牽引していくことだろう。3選手が先発出場するオールスター・ゲームでも「アストロズ旋風」に期待したい。


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