English Español 韓国語
  • ナ・リーグのDH導入で得をするのはドジャースやカージナルス?

    2020.5.13 12:55 Wednesday

     2020年レギュラーシーズンの開幕に向けて、100年以上の歴史を持つ2リーグ制の再編やポストシーズン出場枠の拡大のほか、両リーグでの指名打者制の導入など様々な案が浮上していることが現地メディアによって報じられている。データサイト「FanGraphs」では、ナショナル・リーグにも指名打者制が導入された場合の影響について分析。ナ・リーグのなかではドジャースやカージナルスなど、野手の層が厚いチームにメリットがあると考えられている。

     ナ・リーグに指名打者制が導入された場合、もともとレギュラーだった選手が指名打者を務めるのであれば、本来は控えだった選手がレギュラー1人分の出場機会を得ることになる。

     たとえば、ドジャースはマックス・マンシーが指名打者を務めると仮定すれば、クリス・テイラー、A・J・ポロック、エンリケ・ヘルナンデス、マット・ビーティといった準レギュラー選手の出場機会が増加することが予想される。彼らは他球団なら十分にレギュラーが務まるレベルの選手であり、指名打者制の導入はドジャースにとってプラスに作用するだろう。

     カージナルスはマット・カーペンターが指名打者を務める可能性が高い。その場合、三塁と外野を兼任することが予想されていたトミー・エドマンが三塁のレギュラーとなり、外野でタイラー・オニールやディラン・カールソンの出場機会を確保することもできる。ベテランを指名打者に固定し、有望な若手の出場機会を増やせるため、カージナルスにとってもメリットは大きい。

     ほかにも、ロッキーズはダニエル・マーフィーを指名打者に置くことで一塁にライアン・マクマーン、二塁にブレンダン・ロジャースを固定することができるし、レッズはダブついている外野手のうち1人を指名打者に回すことができる。ブリュワーズも一塁転向が濃厚となっていたライアン・ブラウンを指名打者で起用できるようになる。

     このように、ナ・リーグの球団にもメリットが大きいように見える指名打者制の導入だが、2リーグ制を再編してアメリカン・リーグの球団と同地区で戦う場合、そのメリットは限定的なものになるという。なぜなら、ア・リーグの球団が指名打者制を考慮してチーム編成を行っているのに対し、ナ・リーグの球団はそうしたチーム編成を行っていないからだ。

     ア・リーグにはヨルダン・アルバレス(アストロズ)、J・D・マルティネス(レッドソックス)、ネルソン・クルーズ(ツインズ)など、ほとんど指名打者に固定されているスラッガーが多数存在する。ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)、大谷翔平(エンゼルス)、ホルヘ・ソレアー(ロイヤルズ)、エドウィン・エンカーナシオン(ホワイトソックス)、フランミル・レイエス(インディアンス)らもこれに該当するだろう。

     一方、ナ・リーグにはそのような選手は存在しない。守備に難を抱えるスラッガーがいたとしても、その選手にはレギュラーポジションが与えられており、そのスラッガーを指名打者に回すのであれば、本来は控えだった選手をレギュラーとして起用せざるを得ないのだ。

     指名打者制に合ったチーム編成を行っているア・リーグと、そうでないナ・リーグ。2リーグ制の再編によって両リーグのチームが同地区で戦う場合、この点がア・リーグの球団にアドバンテージをもたらすことになりそうだ。

  • 各球団が手放してしまった未来のスター選手たち

    2020.5.13 11:45 Wednesday

     メジャーリーグの世界では、トレードなどで移籍した選手が新天地で飛躍を遂げ、スター選手へと成長するのは決して珍しいことではない。たとえば、ライン・サンドバーグはフィリーズで13試合に出場したあとカブスへトレードされ、殿堂入りの名二塁手へと成長した。メジャーリーグ公式サイトでは、メジャー昇格を果たせないまま他球団へ移籍し、スター選手へと成長した選手を各球団から1人ずつ選出している。

     レッドソックスからはジェフ・バグウェルが選出。「アストロズ一筋」というイメージが強いバグウェルだが、地元レッドソックスに入団したあと1990年シーズン途中にベテラン救援右腕ラリー・アンダーセンとのトレードでアストロズへトレードされている。バグウェルは翌1991年に新人王となり、殿堂入りへのキャリアを歩み始めた。

     マリナーズからはデービッド・オルティスが選出。オルティスが2002年オフにツインズを解雇され、レッドソックスに拾われたことは比較的よく知られているが、オルティスはツインズへ移籍する前、マリナーズに在籍していた。マリナーズのマイナーで強打を発揮していたオルティスだが、デーブ・ホリンズを獲得するトレードの後日指名選手としてツインズへ放出されている。

     ドジャースからはロベルト・クレメンテが選出。1954年、19歳のときにドジャースと契約したクレメンテはAAA級で目立った活躍をできず、同年オフのルール5ドラフトでパイレーツへ移籍することになった。クレメンテはその後パイレーツで3000本のヒットを積み重ねただけでなく、慈善活動にも積極的に取り組み(1972年12月31日に事故死)、「ロベルト・クレメンテ賞」にその名を残すことになる。

     なお、各球団から選出された選手は以下の通り(カッコ内は次点の選手)。

    アメリカン・リーグ東部地区

    オリオールズ
    ジェイソン・ワース(ジョシュ・ヘイダー)

    レッドソックス
    ジェフ・バグウェル(ピー・ウィー・リース)

    ヤンキース
    フレッド・マグリフ(ウィリー・マギー)

    レイズ
    ボビー・アブレイユ(ジョシュ・ハミルトン)

    ブルージェイズ
    マイケル・ヤング(ノア・シンダーガード)

    アメリカン・リーグ中部地区

    ホワイトソックス
    フェルナンド・タティスJr.(ジオ・ゴンザレス)

    インディアンス
    クリス・アーチャー(ペドロ・ゲレーロ)

    タイガース
    ジョン・スモルツ(カール・ハッベル)

    ロイヤルズ
    マーク・エリス(ウィル・マイヤーズ)

    ツインズ
    レジー・スミス(ジェイ・ベル)

    アメリカン・リーグ西部地区

    アストロズ
    ヨハン・サンタナ(ベン・ゾブリスト)

    エンゼルス
    パトリック・コービン(マイク・クレビンジャー)

    アスレチックス
    ダレル・エバンス(ネルソン・クルーズ)

    マリナーズ
    デービッド・オルティス(デレク・ロウ、ジェイソン・バリテック)

    レンジャーズ
    エドウィン・エンカーナシオン(カイル・ヘンドリックス)

    ナショナル・リーグ東部地区

    ブレーブス
    アダム・ウェインライト(エルビス・アンドルース)

    マーリンズ
    エイドリアン・ゴンザレス(ヨハン・サンタナ)

    メッツ
    ネルソン・クルーズ(スコット・カズミアー)

    フィリーズ
    カルロス・カラスコ(トビー・ハラー)

    ナショナルズ
    クリフ・リー、ブランドン・フィリップス、グレイディ・サイズモア(トニー・フィリップス)

    ナショナル・リーグ中部地区

    カブス
    ジョシュ・ドナルドソン(グレイバー・トーレス)

    レッズ
    トレバー・ホフマン(ジョニー・マイズ)

    ブリュワーズ
    マイケル・ブラントリー(ジェイク・オドリッジ)

    パイレーツ
    ジェイ・ビューナー(レッド・フェイバー)

    カージナルス
    セシル・クーパー(デービッド・ペラルタ)

    ナショナル・リーグ西部地区

    ダイヤモンドバックス
    カルロス・ゴンザレス(ダンズビー・スワンソン)

    ロッキーズ
    ショーン・フィギンス(ブラッド・オースマス)

    ドジャース
    ロベルト・クレメンテ(カルロス・サンタナ)

    パドレス
    コリー・クルーバー(トレイ・ターナー)

    ジャイアンツ
    ルイス・カスティーヨ(フランシスコ・リリアーノ)

  • 各球団の「ベスト・インターナショナル契約」 岩村、大谷らが選出

    2020.5.12 17:15 Tuesday

     現在のメジャーリーグにおいて、フリーエージェント、トレード、ドラフトのほかにインターナショナル・フリーエージェントも各球団にとって不可欠な戦力補強の場となっている。日本時間5月12日、メジャーリーグ公式サイトでは各球団のこれまでの「ベスト・インターナショナル契約」を紹介する特集記事を公開。また、各球団の番記者がチームごとにトップ5を選出している。

     レイズでは岩村明憲が1位に選ばれた。レイズが球団史上初のリーグ優勝を果たした2008年は不動の「1番・二塁」として打率.274、出塁率.349、OPS.729をマーク。日本時代のような豪快なバッティングは見られなかったが、在籍した3シーズンで打率.281と安定した働きを見せた。

     また、エンゼルスでは大谷翔平が1位となった。2018年の開幕前には「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで全体1位となり、投打にわたる活躍で新人王を受賞。トミー・ジョン手術を受けたため、昨年は指名打者に専念したが、今年は再び二刀流での活躍に注目が集まっている。

     日本人選手では、岩村と大谷のほかに、松坂大輔がレッドソックスの5位、松井秀喜がヤンキースの5位、井口資仁がホワイトソックスの5位、田口壮がカージナルスの4位、大塚晶文がパドレスの3位にランクイン。マリナーズではイチローが2位、岩隈久志が5位にランクインした。

     各球団のトップ5は以下の通り。

    アメリカン・リーグ東部地区

    オリオールズ
    【1位】デニス・マルティネス(先発投手・ニカラグア)
    【2位】ジョナサン・スコープ(二塁手・キュラソー)
    【3位】陳偉殷(先発投手・台湾)
    【4位】シドニー・ポンソン(先発投手・アルバ)
    【5位】エドゥアルド・ロドリゲス(先発投手・ベネズエラ)

    レッドソックス
    【1位】ザンダー・ボガーツ(遊撃手・アルバ)
    【2位】ラファエル・デバース(三塁手・ドミニカ共和国)
    【3位】ヨアン・モンカダ(三塁手・キューバ)
    【4位】ハンリー・ラミレス(一塁手・ドミニカ共和国)
    【5位】松坂大輔(先発投手・日本)

    ヤンキース
    【1位】マリアーノ・リベラ(救援投手・パナマ)
    【2位】バーニー・ウィリアムス(外野手・プエルトリコ)
    【3位】ロビンソン・カノー(二塁手・ドミニカ共和国)
    【4位】オーランド・ヘルナンデス(先発投手・キューバ)
    【5位】松井秀喜(外野手・日本)
    【6位】ゲーリー・サンチェス(捕手・ドミニカ共和国)

    レイズ
    【1位】岩村明憲(二塁手・日本)
    【2位】アレックス・コロメイ(救援投手・ドミニカ共和国)
    【3位】ローランド・アローホ(先発投手・キューバ)
    【4位】ヨニー・チリーノス(先発投手・ベネズエラ)
    【5位】ワンダー・フランコ(遊撃手・ドミニカ共和国)

    ブルージェイズ
    【1位】カルロス・デルガド(一塁手・プエルトリコ)
    【2位】トニー・フェルナンデス(遊撃手・ドミニカ共和国)
    【3位】ブラディミール・ゲレーロJr.(三塁手・ドミニカ共和国)
    【4位】ケルビム・エスコバー(先発投手・ベネズエラ)
    【5位】ロベルト・オスーナ(救援投手・メキシコ)

    アメリカン・リーグ中部地区

    ホワイトソックス
    【1位】ルイス・アパリシオ(遊撃手・ベネズエラ)
    【2位】マグリオ・オルドニェス(外野手・ベネズエラ)
    【3位】ホゼ・アブレイユ(一塁手・キューバ)
    【4位】ルイス・ロベルト(外野手・キューバ)
    【5位】井口資仁(二塁手・日本)

    インディアンス
    【1位】ホゼ・ラミレス(三塁手・ドミニカ共和国)
    【2位】ビクトル・マルティネス(指名打者・ベネズエラ)
    【3位】バートロ・コローン(先発投手・ドミニカ共和国)
    【4位】ボビー・アビラ(二塁手・メキシコ)
    【5位】ルイス・ティアント(先発投手・キューバ)

    タイガース
    【1位】エウヘニオ・スアレス(三塁手・ベネズエラ)
    【2位】フランシスコ・コルデロ(救援投手・ドミニカ共和国)
    【3位】アビサイル・ガルシア(外野手・ベネズエラ)
    【4位】フアン・エンカーナシオン(外野手・ドミニカ共和国)
    【5位】フェルナンド・ロドニー(救援投手・ドミニカ共和国)

    ロイヤルズ
    【1位】サルバドール・ペレス(捕手・ベネズエラ)
    【2位】ケルビン・ヘレーラ(救援投手・ドミニカ共和国)
    【3位】ヨルダノ・ベンチュラ(先発投手・ドミニカ共和国)
    【4位】アダルベルト・モンデシー(遊撃手・ドミニカ共和国)
    【5位】カルロス・フェブレス(二塁手・ドミニカ共和国)

    ツインズ
    【1位】トニー・オリーバ(外野手・キューバ)
    【2位】カミロ・パスカル(先発投手・キューバ)
    【3位】ゾイロ・ベルサイエス(遊撃手・キューバ)
    【4位】グラント・バルフォア(救援投手・オーストラリア)
    【5位】ミゲル・サノー(三塁手・ドミニカ共和国)

    アメリカン・リーグ西部地区

    アストロズ
    【1位】ホゼ・アルトゥーベ(二塁手・ベネズエラ)
    【2位】ボビー・アブレイユ(外野手・ベネズエラ)
    【3位】セザー・セデーニョ(外野手・ドミニカ共和国)
    【4位】ヨハン・サンタナ(先発投手・ベネズエラ)
    【5位】テリー・プール(外野手・カナダ)

    エンゼルス
    【1位】大谷翔平(指名打者/先発投手・日本)
    【2位】フランシスコ・ロドリゲス(救援投手・ベネズエラ)
    【3位】エリック・アイバー(遊撃手・ドミニカ共和国)
    【4位】アービン・サンタナ(先発投手・ドミニカ共和国)
    【5位】ケンドリス・モラレス(指名打者・キューバ)

    アスレチックス
    【1位】バート・キャンパネリス(遊撃手・キューバ)
    【2位】ミゲル・テハーダ(遊撃手・ドミニカ共和国)
    【3位】ヨエニス・セスペデス(外野手・キューバ)
    【4位】ロベルト・プアソン(遊撃手・ドミニカ共和国)
    【5位】トニー・バティースタ(三塁手・ドミニカ共和国)

    マリナーズ
    【1位】エドガー・マルティネス(指名打者・プエルトリコ)
    【2位】イチロー(外野手・日本)
    【3位】フェリックス・ヘルナンデス(先発投手・ベネズエラ)
    【4位】オマー・ビスケル(遊撃手・ベネズエラ)
    【5位】岩隈久志(先発投手・日本)

    レンジャーズ
    【1位】フアン・ゴンザレス(外野手・プエルトリコ)
    【2位】イバン・ロドリゲス(捕手・プエルトリコ)
    【3位】ルーベン・マテオ(外野手・ドミニカ共和国)
    【4位】ジュリクソン・プロファー(二塁手・キュラソー)
    【5位】ノマー・マザーラ(外野手・ドミニカ共和国)

    ナショナル・リーグ東部地区

    ブレーブス
    【1位】アンドリュー・ジョーンズ(外野手・キュラソー)
    【2位】ロナルド・アクーニャJr.(外野手・ベネズエラ)
    【3位】オジー・アルビーズ(二塁手・キュラソー)
    【4位】ハビー・ロペス(捕手・プエルトリコ)
    【5位】リコ・カーティ(外野手・ドミニカ共和国)

    マーリンズ
    【1位】ミゲル・カブレラ(一塁手・ベネズエラ)
    【2位】ルイス・カスティーヨ(二塁手・ドミニカ共和国)
    【3位】マーセル・オズーナ(外野手・ドミニカ共和国)
    【4位】アレックス・ゴンザレス(遊撃手・ベネズエラ)
    【5位】エドガー・レンテリア(遊撃手・コロンビア)

    メッツ
    【1位】ホゼ・レイエス(遊撃手・ドミニカ共和国)
    【2位】エドガルド・アルフォンゾ(二塁手・ベネズエラ)
    【3位】カルロス・ゴメス(外野手・ドミニカ共和国)
    【4位】ネルソン・クルーズ(指名打者・ドミニカ共和国)
    【5位】オクタビオ・ドテル(救援投手・ドミニカ共和国)
    【6位】アメッド・ロサリオ(遊撃手・ドミニカ共和国)

    フィリーズ
    【1位】ファージー・ジェンキンス(先発投手・カナダ)
    【2位】フリオ・フランコ(遊撃手・ドミニカ共和国)
    【3位】カルロス・ルイーズ(捕手・パナマ)
    【4位】ジョージ・ベル(外野手・ドミニカ共和国)
    【5位】フアン・サミュエル(二塁手・ドミニカ共和国)

    ナショナルズ
    【1位】ブラディミール・ゲレーロ(外野手・ドミニカ共和国)
    【2位】ラリー・ウォーカー(外野手・カナダ)
    【3位】フアン・ソト(外野手・ドミニカ共和国)
    【4位】アンドレス・ガララーガ(一塁手・ベネズエラ)
    【5位】ビクトル・ロブレス(外野手・ドミニカ共和国)

    ナショナル・リーグ中部地区

    カブス
    【1位】カルロス・ザンブラーノ(先発投手・ベネズエラ)
    【2位】ウィルソン・コントレラス(捕手・ベネズエラ)
    【3位】スターリン・カストロ(二塁手・ドミニカ共和国)
    【4位】カルロス・マーモル(救援投手・ドミニカ共和国)
    【5位】グレイバー・トーレス(遊撃手・ベネズエラ)

    レッズ
    【1位】トニー・ペレス(一塁手・キューバ)
    【2位】デーブ・コンセプシオン(遊撃手・ベネズエラ)
    【3位】アロルディス・チャップマン(救援投手・キューバ)
    【4位】ジョニー・クエイト(先発投手・ドミニカ共和国)
    【5位】ライセル・イグレシアス(救援投手・キューバ)

    ブリュワーズ
    【1位】テディ・ヒゲーラ(先発投手・メキシコ)
    【2位】シクスト・レスカーノ(外野手・プエルトリコ)
    【3位】デーブ・ニルソン(捕手・オーストラリア)
    【4位】ビル・カストロ(救援投手・ドミニカ共和国)
    【5位】アルシデス・エスコバー(遊撃手・ベネズエラ)

    パイレーツ
    【1位】アラミス・ラミレス(三塁手・ドミニカ共和国)
    【2位】スターリング・マーテイ(外野手・ドミニカ共和国)
    【3位】マニー・サンギーエン(捕手・パナマ)
    【4位】トニー・ペーニャ(捕手・ドミニカ共和国)
    【5位】パスカル・ペレス(先発投手・ドミニカ共和国)

    カージナルス
    【1位】ホゼ・クルーズ(外野手・プエルトリコ)
    【2位】スタン・ハビアー(外野手・ドミニカ共和国)
    【3位】カルロス・マルティネス(先発投手・ドミニカ共和国)
    【4位】田口壮(外野手・日本)
    【5位】フェルナンド・サラス(救援投手・メキシコ)

    ナショナル・リーグ西部地区

    ダイヤモンドバックス
    【1位】ミゲル・モンテロ(捕手・ベネズエラ)
    【2位】金炳賢(救援投手・韓国)
    【3位】カルロス・ゴンザレス(外野手・ベネズエラ)
    【4位】エンダー・インシアーテ(外野手・ベネズエラ)
    【5位】ヘラルド・パーラ(外野手・ベネズエラ)

    ロッキーズ
    【1位】ウバルド・ヒメネス(先発投手・ドミニカ共和国)
    【2位】フアン・ウリーベ(遊撃手・ドミニカ共和国)
    【3位】ヨーリス・チャシーン(先発投手・ベネズエラ)
    【4位】マニー・コーパス(救援投手・パナマ)
    【5位】ネイフィ・ペレス(遊撃手・ドミニカ共和国)

    ドジャース
    【1位】ロベルト・クレメンテ(外野手・プエルトリコ)
    【2位】ペドロ・マルティネス(先発投手・ドミニカ共和国)
    【3位】エイドリアン・ベルトレイ(三塁手・ドミニカ共和国)
    【4位】フェルナンド・バレンズエラ(先発投手・メキシコ)
    【5位】ケンリー・ジャンセン(救援投手・キュラソー)

    パドレス
    【1位】ロベルト・アロマー(二塁手・プエルトリコ)
    【2位】ベニト・サンティアゴ(捕手・プエルトリコ)
    【3位】大塚晶文(救援投手・日本)
    【4位】フランミル・レイエス(外野手・ドミニカ共和国)
    【5位】オリバー・ペレス(救援投手・メキシコ)

    ジャイアンツ
    【1位】フアン・マリシャル(先発投手・ドミニカ共和国)
    【2位】オーランド・セペダ(一塁手・プエルトリコ)
    【3位】フェリペ・アルー(外野手・ドミニカ共和国)
    【4位】マティ・アルー(外野手・ドミニカ共和国)
    【5位】パブロ・サンドバル(三塁手・ベネズエラ)

  • レジェンドと同姓同名 「じゃない方」の選手たち

    2020.5.12 12:30 Tuesday

     日本時間5月12日、メジャーリーグ公式サイトのマイケル・クレアは「じゃない方芸人」ならぬ「じゃない方メジャーリーガー」を特集する記事を公開した。1993年と1994年に2年連続でMVPに輝いたフランク・トーマスじゃない方のフランク・トーマス、といった具合に、レジェンドと同姓同名のメジャーリーガーを紹介している。

     「ビッグ・ハート」として各球団の投手に恐れられたフランク・トーマスは、1993年から2年連続でMVPを受賞するなど、メジャー19年間で2468安打、打率.301、521本塁打、1704打点、OPS.974をマークし、有資格初年度の2014年に得票率83.7%でアメリカ野球殿堂入りを果たした。

     一方、「じゃない方」のフランク・トーマスもメジャー生活16年でオールスター・ゲームに3度選出されるなど、決して悪い選手ではなく、パイレーツ時代の1953年からメッツ時代の1962年までの10年間でシーズン20本塁打以上を9度記録。30本塁打以上を3度、100打点以上も2度マークし、通算286本塁打という成績を残している。

     オリオールズやカブスなどでプレーしたホゼ・バティースタは、通算312試合(うち49先発)に登板して32勝42敗3セーブ、防御率4.62を記録。カブス時代の1993年には58試合(うち7先発)に登板して10勝3敗2セーブ、防御率2.82という自己最高の成績をマークした。

     1980年代前半には2人のランディ・ジョンソンがプレーしており、1958年生まれのランディ・ジョンソンは1982年にツインズで89試合に出場して10本塁打を放ったが、この年限りでメジャーから姿を消し、メジャーでプレーしたのは2シーズンだけだった。一方、1956年生まれのランディ・ジョンソンはブレーブスで1982年から3年間プレーし、合計204試合に出場。1987年からの2年間は来日して広島でプレーし、1987年は規定打席不足ながら打率.319の好成績をマークした。

     パドレスなどでプレーしたペドロ・マルティネスは、ドミニカ共和国出身のサウスポー。パドレスでメジャーデビューした1993年に32試合で防御率2.43、翌1994年も48試合(うち1先発)で防御率2.90の好成績をマークしたが、その後は目立った活躍はできなかった。

     現在はブレーブスとドジャースにウィル・スミスという選手が在籍しているが、著名な俳優の存在を考えると、2人まとめて「じゃない方」のウィル・スミスと言えるかもしれない。ブレーブスのウィル・スミスは、昨季ジャイアンツで63試合に登板して6勝0敗34セーブ、防御率2.76の好成績をマークし、メジャー7年目でオールスター・ゲーム初選出。3年4000万ドルの契約で今季からブレーブスに加入した。一方、ドジャースのウィル・スミスは昨季、最初の25試合で10本塁打という鮮烈なデビューを飾り、最終的には54試合に出場して15本塁打、OPS.907を記録。今季は正捕手定着が期待されている。

  • 2008年マーリンズの大記録 内野手4人が25本塁打以上

    2020.5.12 11:30 Tuesday

     2008年9月12日、ホルヘ・カントゥは2試合連発となる25号ソロ本塁打を放った。この日までにマイク・ジェイコブスが32本塁打、ダン・アグラが30本塁打、ハンリー・ラミレスが29本塁打を放っており、マーリンズは史上初となる「内野のレギュラー4人全員が25本塁打以上」という快挙を達成。現在に至るまで、これを達成したチームは2008年のマーリンズだけである。

     正二塁手のアグラが7月27日に25本塁打に到達し、正遊撃手のラミレスも7月31日、正一塁手のジェイコブスも8月10日に25本塁打をクリア。フレディ・ゴンザレス監督らはカントゥが25本塁打に到達すれば史上初の快挙となることを把握しており、カントゥ自身も記録達成のプレッシャーを感じていたという。

     8月9日に20本塁打に到達したあと、翌日からの25試合で3本塁打とペースを落としたが、9月9日からの8試合で6本塁打を量産。9月12日のナショナルズ戦でシャイロン・マルティスから放った一発が快挙達成の本塁打となった。

     この年、ラミレスは33本塁打、ジェイコブスとアグラは32本塁打を放ったが、カントゥは29本塁打でシーズンを終了し、惜しくも内野手4人が30本塁打以上とはならなかった。8月19日のジャイアンツ戦で会心の当たりを放ったものの、その打球は左翼フェンスから少し上に飛び出した車の広告に跳ね返されて二塁打となっており、カントゥはそれを今でも悔しく思っているという。

     なお、この記録に迫るチームが現れていないわけではなく、昨年のアストロズは一塁ユリ・グリエルと二塁ホゼ・アルトゥーベが31本塁打、三塁アレックス・ブレグマンが41本塁打を放ったものの、遊撃カルロス・コレアは故障離脱の影響もあって21本塁打どまり。同じく昨年のツインズも一塁C・J・クロンが25本塁打、三塁ミゲル・サノーが34本塁打を放ったが、二塁ジョナサン・スコープは23本塁打、遊撃ホルヘ・ポランコは22本塁打に終わった。

     現在オリオールズのベンチコーチを務めるゴンザレスは「当時はそれほど特別なことだとは思っていなかった。でも、あれ以外にまだ一度も達成されていないんだ」と誇らしげに語る。果たして、史上2度目の快挙を成し遂げるチーム、さらには2008年のマーリンズも達成できなかった「30本塁打以上の内野手カルテット」を誕生させるチームは現れるだろうか。

  • メジャー17年で107勝 14球団でプレーしたジャクソン

    2020.5.11 14:30 Monday

     長いキャリアを1つのチームで全うするのは特別なことである。近年ではカル・リプケンJr.(オリオールズ)、トニー・グウィン(パドレス)、チッパー・ジョーンズ(ブレーブス)、デレク・ジーター(ヤンキース)らがその代表例と言えるだろう。一方、その対極とも言えるキャリアを過ごしている選手も存在する。その代表格が17年のメジャー生活で歴代最多となる14球団でプレーしてきたエドウィン・ジャクソン(ダイヤモンドバックス)だ。

     2003年9月9日、20歳の誕生日にドジャースでメジャーデビューを果たしたジャクソンは、2006年1月にデビルレイズ(現レイズ)へトレードされ、その後も2008年12月にレイズからタイガース、2009年12月にタイガースからダイヤモンドバックス(ヤンキースを含む三角トレード)、2010年7月にダイヤモンドバックスからホワイトソックスと毎年のようにトレードを経験。2011年7月にはホワイトソックスからブルージェイズへトレードされ、1試合もブルージェイズでプレーしないまま、その日のうちにカージナルスへ再トレードされた。

     2011年オフにフリーエージェントとなったあとは、ナショナルズ、カブス、ブレーブス、マーリンズ、パドレス、オリオールズ、ナショナルズ(2度目)、アスレチックスと移籍を繰り返し、昨年5月には金銭トレードでアスレチックスからブルージェイズへ移籍。ブルージェイズで初めて登板したことにより「異なる14球団でプレー」というメジャー新記録を樹立した。その後、古巣のタイガースへ戻り、現在はこれまた古巣のダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んでいる。

     チームを代表する「フランチャイズ・プレーヤー」として活躍することは、もちろん多くのメジャーリーガーの目標であるが、移籍を繰り返すのは多くのチームから必要とされている証でもある。ジャクソンは2008年から2012年まで5年連続で2ケタ勝利をマークするなど通算107勝を挙げており、アスレチックスでプレーした2018年には17先発で6勝3敗、防御率3.33と存在感を発揮。すでに36歳となったジャクソンだが、先発投手の頭数が不足しているチームにとっては貴重な戦力なのだ。

     ちなみに、ジャクソンが更新するまでメジャー記録を保持していたのは、1999年から2013年にかけて13球団でプレーしたリリーフ右腕のオクタビオ・ドテル。通算141勝の右腕マイク・モーガン、通算61勝の左腕ロン・ビローン、通算265本塁打のマット・ステアーズ(元中日)の3人は12球団でプレーしている。

     ここ数年の選手では、通算247勝のバートロ・コロンが2018年に自身11球団目となるレンジャーズでプレーしたのを最後にメジャーの舞台から離れており、通算327セーブのフェルナンド・ロドニーが昨年ナショナルズでプレーして自身11球団目となった。現在フリーエージェントのロドニーだが、すでに43歳という年齢を考えると、ジャクソンの記録を更新するのは難しいかもしれない。また、タイラー・クリッパード(ツインズ)は昨年まで9球団でプレーし、今年は自身10球団目となるツインズと契約。こちらはまだ35歳であり、記録更新のチャンスはありそうだ。

  • 契約金1000万ドルで作る最強チーム MLB公式サイトが特集

    2020.5.11 13:15 Monday

     2012年以降のドラフトでは、10巡目までの指名順位ごとに契約金の目安が設定されるようになり、各チームは10巡目までに指名した選手に支払う契約金を目安の合計金額以内に収める必要がある。昨年のドラフトでは、10巡目までに指名した選手に対して1球団あたり平均1000万ドル強が支払われていた。メジャーリーグ公式サイトでは4人のライターが過去20年間のドラフトで指名されて入団した選手の実際の契約金をもとに、契約金1000万ドル以内で10人の選手(野手は各ポジション1人の合計8人、投手は左右1人ずつ)を指名する「仮想ドラフト」を実施。以下ではその結果を紹介する。

     今回の仮想ドラフトでは、マイク・ローゼンバーム、ジェイソン・ラットリフ、ジョナサン・マヨ、ジム・キャリスが完全ウエーバー制で指名を行った。奇数ラウンドでは前述の順番、偶数ラウンドではその逆の順番で指名を行っている(一部、指名権をトレードしている)。指名された40人の選手は以下の通り。

    1巡目
    1位 マイク・トラウト(外野手・121万5000ドル)
    2位 ジェイコブ・デグロム(右腕・9万5000ドル)
    3位 ポール・ゴールドシュミット(一塁手・9万5000ドル)
    4位 イアン・キンズラー(二塁手・3万ドル)

    2巡目
    5位 ジョーイ・ボットー(一塁手・60万ドル)
    6位 ベン・ゾブリスト(外野手・5万5000ドル)
    7位 ムーキー・ベッツ(外野手・75万ドル)
    8位 ノーラン・アレナード(三塁手・62万5000ドル)

    3巡目
    9位 ラッセル・マーティン(捕手・4万ドル)
    10位 コディ・ベリンジャー(外野手・70万ドル)
    11位 ヤディアー・モリーナ(捕手・32万5000ドル)
    12位 アンドレルトン・シモンズ(遊撃手・52万2000ドル)

    4巡目
    13位 ジャンカルロ・スタントン(外野手・47万5000ドル)
    14位 ダスティン・ペドロイア(二塁手・57万5000ドル)
    15位 マーカス・セミエン(遊撃手・13万ドル)
    16位 クリフ・リー(左腕・27万5000ドル)

    5巡目
    17位 J・D・マルティネス(外野手・3万ドル)
    18位 クリスチャン・イェリッチ(外野手・170万ドル)
    19位 クレイトン・カーショウ(左腕・230万ドル)
    20位 ザック・グレインキー(右腕・247万5000ドル)

    6巡目
    21位 チェイス・アトリー(二塁手・178万ドル)
    22位 ブレット・ガードナー(外野手・21万ドル)
    23位 J・T・リアルミュート(捕手・60万ドル)
    24位 ジャスティン・バーランダー(右腕・312万ドル)

    7巡目
    25位 トレバー・ストーリー(遊撃手・91万5000ドル)
    26位 フランシスコ・リンドーア(遊撃手・290万ドル)
    27位 フレディ・フリーマン(一塁手・40万9500ドル)
    28位 クリス・セール(左腕・165万6000ドル)

    8巡目
    29位 ロレンゾ・ケイン(外野手・9万5000ドル)
    30位 マット・チャップマン(三塁手・175万ドル)
    31位 アーロン・ジャッジ(外野手・180万ドル)
    32位 ジョシュ・ドナルドソン(三塁手・65万2000ドル)

    9巡目
    33位 ジョージ・スプリンガー(外野手・252万5000ドル)
    34位 ジョン・レスター(左腕・100万ドル)
    35位 マックス・シャーザー(右腕・300万ドル)
    36位 アンソニー・リゾー(一塁手・32万5000ドル)

    10巡目
    37位 ブライアン・マッキャン(捕手・75万ドル)
    38位 デービッド・ライト(三塁手・96万ドル)
    39位 ジェフ・マクニール(二塁手・5万ドル)
    40位 ジェイソン・ヘイワード(外野手・170万ドル)

     各チームの指名選手は以下の通り。

    マイク・ローゼンバーム(総額988万7000ドル)
    4位 イアン・キンズラー(二塁手・3万ドル)
    5位 ジョーイ・ボットー(一塁手・60万ドル)
    9位 ラッセル・マーティン(捕手・4万ドル)
    16位 クリフ・リー(左腕・27万5000ドル)
    17位 J・D・マルティネス(外野手・3万ドル)
    24位 ジャスティン・バーランダー(右腕・312万ドル)
    25位 トレバー・ストーリー(遊撃手・91万5000ドル)
    32位 ジョシュ・ドナルドソン(三塁手・65万2000ドル)
    33位 ジョージ・スプリンガー(外野手・252万5000ドル)
    40位 ジェイソン・ヘイワード(外野手・170万ドル)

    ジェイソン・ラットリフ(総額995万4500ドル)
    2位 ジェイコブ・デグロム(右腕・9万5000ドル)
    7位 ムーキー・ベッツ(外野手・75万ドル)
    10位 コディ・ベリンジャー(外野手・70万ドル)
    18位 クリスチャン・イェリッチ(外野手・170万ドル)
    23位 J・T・リアルミュート(捕手・60万ドル)
    26位 フランシスコ・リンドーア(遊撃手・290万ドル)
    27位 フレディ・フリーマン(一塁手・40万9500ドル)
    30位 マット・チャップマン(三塁手・175万ドル)
    34位 ジョン・レスター(左腕・100万ドル)
    39位 ジェフ・マクニール(二塁手・5万ドル)

    ジョナサン・マヨ(総額945万ドル)
    3位 ポール・ゴールドシュミット(一塁手・9万5000ドル)
    6位 ベン・ゾブリスト(外野手・5万5000ドル)
    11位 ヤディアー・モリーナ(捕手・32万5000ドル)
    14位 ダスティン・ペドロイア(二塁手・57万5000ドル)
    15位 マーカス・セミエン(遊撃手・13万ドル)
    19位 クレイトン・カーショウ(左腕・230万ドル)
    22位 ブレット・ガードナー(外野手・21万ドル)
    31位 アーロン・ジャッジ(外野手・180万ドル)
    35位 マックス・シャーザー(右腕・300万ドル)
    38位 デービッド・ライト(三塁手・96万ドル)

    ジム・キャリス(総額991万8000ドル)
    1位 マイク・トラウト(外野手・121万5000ドル)
    8位 ノーラン・アレナード(三塁手・62万5000ドル)
    12位 アンドレルトン・シモンズ(遊撃手・52万2000ドル)
    13位 ジャンカルロ・スタントン(外野手・47万5000ドル)
    20位 ザック・グレインキー(右腕・247万5000ドル)
    21位 チェイス・アトリー(二塁手・178万ドル)
    28位 クリス・セール(左腕・165万6000ドル)
    29位 ロレンゾ・ケイン(外野手・9万5000ドル)
    36位 アンソニー・リゾー(一塁手・32万5000ドル)
    37位 ブライアン・マッキャン(捕手・75万ドル)

  • サイ・ヤングの「24イニング連続被安打0」達成から116年

    2020.5.11 11:55 Monday

     116年前の1904年、当時ボストン・アメリカンズ(現レッドソックス)に在籍していたサイ・ヤングは4度の登板に跨って「24イニング連続被安打0」のメジャー記録を打ち立てた。その記録が達成されてから現在に至るまで、20人がアメリカの大統領を務め、2度の世界大戦が勃発し、球界のみならず日常生活も大きく変化したが、ヤングの記録を更新する投手は現れていない。

     1904年4月25日、ヤングは6回裏の先頭打者にヒットを許したが、続く2イニングを無安打無失点に抑え、8イニングを6安打2失点(自責点0)で完投。ただし、試合には0対2で敗れた。5日後の4月30日にはリリーフで7イニングを投げて無安打無失点に抑え、現在のセーブを記録(当時はセーブの概念はなかった)。その5日後の5月5日にはアメリカン・リーグ史上初の完全試合を達成した。そして、5月11日の試合では15イニングを無失点に抑えて完封勝利をマークしたが、7回表に二塁打を浴びて連続無安打記録は終了。4度の登板に跨ったヤングの記録は2+7+9+6で合計24イニング連続被安打0となった。

     1938年6月にはジョニー・バンダー・ミーア(当時レッズ)が史上唯一となる2試合連続ノーヒッターを達成したが、連続無安打記録は21イニングでストップ。ナショナル・リーグ新記録を樹立したものの、ヤングには及ばなかった。

     ヤングが記録を打ち立てた1904年はいわゆるデッドボール時代(飛ばないボールの時代)であり、現在の球界とは事情が異なる部分もある。エリアス・スポーツ・ビューロー社によると、球団拡張が始まった1961年からの「エクスパンション時代」では1977年にデニス・エカーズリー(当時インディアンス)が記録した21イニング連続被安打0が最長であるという。

     エカーズリーに次ぐ2位には5人の投手が並んでおり、1973年のノーラン・ライアン(当時エンゼルス)、1974年のスティーブ・バスビー(当時ロイヤルズ)、1986年のマイク・スコット(当時アストロズ)、1996年のドワイト・グッデン(当時ヤンキース)、そして2015年のマックス・シャーザー(ナショナルズ)が16イニング連続被安打0をマーク。今後、ヤングの記録を塗り替える投手は現れるのだろうか。

  • 守ったポジションは1つだけ! 「本業一筋」の選手たち

    2020.5.10 14:45 Sunday

     先日、ゴールドグラブ賞8度の名三塁手スコット・ローレンのキャリア成績を眺めていたときに、ローレンがキャリアを通して三塁しか守っていないことに気が付いた。そこで「本業一筋」の選手のなかで各ポジション最多出場の選手は誰なのか、という疑問を抱いた。以下はそれを調べてみた結果である。

     リサーチにはBaseball-ReferenceのPlay Indexを使用。そのため古いデータには一部、不完全な部分がある。また、ローレンは指名打者での出場すら1試合もない(三塁のほかは代打が23試合あるだけ)が、ここでは「本業」以外に指名打者での出場は可とした。リサーチの結果、「本業一筋」の各ポジション最多出場の選手は以下のようになった。

    捕手
    A・J・ピアジンスキー 捕手1936試合・指名打者32試合
    (現役最多:カート・スズキ 捕手1397試合・指名打者37試合)

    一塁手
    フレッド・マグリフ 一塁2239試合・指名打者174試合
    (現役最多:ポール・ゴールドシュミット 一塁1229試合・指名打者7試合)

    二塁手
    ルー・ウィテカー 二塁2308試合・指名打者32試合
    (現役最多:ルーグネッド・オドーア 二塁797試合・指名打者11試合)

    三塁手
    スコット・ローレン 三塁2023試合・指名打者0試合
    (現役最多:ノーラン・アレナード 三塁1021試合・指名打者2試合)

    遊撃手
    デレク・ジーター 遊撃2674試合・指名打者73試合
    (現役最多:エルビス・アンドルース 遊撃1599試合・指名打者21試合)

    左翼手
    クリス・デービス 左翼500試合・指名打者354試合
    (現役最多:同上)

    中堅手
    ブライアン・マクレー 中堅1307試合・指名打者19試合
    (現役最多:バイロン・バクストン 中堅386試合・指名打者3試合)

    右翼手
    ハリー・ラムリー 右翼700試合・指名打者0試合
    (現役最多:フランミル・レイエス 右翼161試合・指名打者48試合)

     リサーチの結果、「指名打者のみ」で通算10試合以上に出場した選手は見当たらなかった。メジャー屈指の指名打者として名を残している選手も、多かれ少なかれ守備には就いているのである。また、投手は歴代最多登板(1252試合)のジェシー・オロスコが1986年に1試合だけ右翼の守備に就いているため、歴代2位の1178試合に登板したマイク・スタントンが最多となる。

     今回のリサーチを行うきっかけとなったローレンは、2000試合以上で三塁の守備に就き、なおかつ指名打者での出場が1試合もないという異例のキャリアの持ち主だった。アメリカ野球殿堂入りの記者投票では、初年度から10.2%→17.2%→35.3%と着実に得票率を上げており、数年後の殿堂入りが期待されている。

  • 各ポジションの通算最多安打記録保持者たち

    2020.5.10 13:00 Sunday

     日本時間5月10日、メジャーリーグ公式サイトのトーマス・ハリガンは、各ポジションの通算最多安打記録保持者を特集する記事を公開した。ここではその顔触れをチェックしてみよう。

     ハリガンの特集記事では、該当ポジションで通算出場試合数の3分の2以上に出場した選手が対象となっている。また、外野手はポジションにかからわず、通算出場試合数の3分の2以上に外野手として出場していれば対象となり、外野のなかで最も出場試合数が多いポジションに振り分けられている。よって、「そのポジションでの出場時に放った安打数」ではないことにご注意いただきたい。

     各ポジションの通算最多安打記録保持者は以下の通り(1900年以降の現代野球のみが対象)。

    捕手
    イバン・ロドリゲス 2844安打
    (現役最多:ヤディアー・モリーナ 1963安打)

    一塁手
    エディ・マレー 3255安打
    (現役最多:アルバート・プーホルス 3202安打)

    二塁手
    エディ・コリンズ 3315安打
    (現役最多:ロビンソン・カノー 2570安打)

    三塁手
    エイドリアン・ベルトレイ 3166安打
    (現役最多:ライアン・ジマーマン 1784安打)

    遊撃手
    デレク・ジーター 3465安打
    (現役最多:エルビス・アンドルース 1723安打)

    左翼手
    スタン・ミュージアル 3630安打
    (現役最多:メルキー・カブレラ 1962安打)

    中堅手
    タイ・カッブ 4189安打
    (現役最多:マット・ケンプ 1780安打)

    右翼手
    ハンク・アーロン 3771安打
    (現役最多:ニック・マーケイキス 2355安打)

    指名打者
    デービッド・オルティス 2472安打
    (現役最多:大谷翔平 203安打)
    ※該当する現役選手は大谷とヨルダン・アルバレスのみ

    投手
    ウォルター・ジョンソン 547安打
    (現役最多:アダム・ウェインライト 136安打)

     ちなみに、通算出場試合数の3分の2以上という条件にこだわらず、純粋に「そのポジションで出場したときに放った安打数」を見た場合、最多記録保持者は以下のようになる(リサーチにはBaseball-ReferenceのPlay Indexを使用しているため、1950年以前の数値は一部反映されていない。カッコ内は現役最多)。

    捕手:ロドリゲス 2749安打(モリーナ 1942安打)
    一塁手:マレー 2631安打(プーホルス 2149安打)
    二塁手:ロベルト・アロマー 2687安打(カノー 2497安打)
    三塁手:ベルトレイ 2987安打(エバン・ロンゴリア 1621安打)
    遊撃手:ジーター 3371安打(アンドルース 1692安打)
    左翼手:バリー・ボンズ 2745安打(ライアン・ブラウン 1457安打)
    中堅手:ウィリー・メイズ 3132安打(アダム・ジョーンズ 1744安打)
    右翼手:トニー・グウィン 2880安打(マーケイキス 2294安打)
    指名打者:オルティス 2191安打(ネルソン・クルーズ 744安打)
    投手:レッド・ラフィング 395安打(ウェインライト 131安打)

  • ヤンキース・ジャッジ獲得の起点は30年前の超有望株だった

    2020.5.10 12:15 Sunday

     2017年に当時のメジャー新人記録となる52本塁打を放つなど、今やチームを代表するスター選手となったアーロン・ジャッジ(ヤンキース)。「CBSスポーツ」のマイク・アクシサ記者がヤンキースのジャッジ獲得までのプロセスを辿っていくと、1990年にとあるプロスペクト外野手と契約したことが起点となっていた。その外野手とは、歴代最多セーブの絶対的守護神マリアーノ・リベラのいとことしても知られるルーベン・リベラである。

     1990年11月、ヤンキースは2人のリベラと契約した。1人は名クローザーとして殿堂入りのキャリアを歩むマリアーノ、もう1人は当時マリアーノ以上の期待を背負っていたルーベンである。「ベースボール・アメリカ」はプロスペクト・ランキングでルーベンを1995年に全体2位、1996年には全体3位にランクインさせ、「次代のミッキー・マントル」と紹介するほど高い評価を与えていた。しかし、期待通りに大成せず、1997年4月、伊良部秀輝とのトレードでパドレスへ放出された。

     伊良部はメジャー挑戦の際、ヤンキースへの入団を希望していたが、ロッテは提携球団のパドレスに保有権を譲渡。しかし、伊良部はヤンキース入団にこだわり続け、ルーベンを含むトレードでヤンキースへの移籍が実現した。伊良部の移籍を巡る騒動は、ポスティング制度導入のきっかけになったと言われている。

     1999年12月、ヤンキースはジェイク・ウエストブルック、テッド・リリーら3選手とのトレードで伊良部をエクスポズへ放出。2000年6月にはデービッド・ジャスティスを獲得するためにウエストブルックを含む3選手をインディアンスへ放出した。さらに、2001年12月にはロビン・ベンチュラとのトレードでジャスティスをメッツへ放出。2003年7月にはベンチュラをドジャースへ放出し、スコット・プロクターら2選手を獲得した。

     プロクターは2006年にメジャー定着を果たし、83試合に登板して102回1/3を投げるなどチームに不可欠な戦力となっていたが、翌2007年7月にウィルソン・ベテミーとのトレードでドジャースへ放出。2008年11月にはベテミーら3選手を放出し、ホワイトソックスからニック・スウィッシャーら2選手を獲得するトレードが成立した。そして、2012年オフにフリーエージェントとなったスウィッシャーはヤンキースからのクオリファイング・オファーを拒否。4年5600万ドルの好条件でインディアンスと契約した。

     スウィッシャーがインディアンスへ流出したことにより、ヤンキースは2013年のドラフトにおける全体32位の補償指名権を獲得。その全体32位で指名したのがジャッジである。つまり、ヤンキース・ジャッジの誕生は、ルーベン・リベラから始まり、伊良部、ウエストブルック、ジャスティス、ベンチュラ、プロクター、ベテミー、スウィッシャーというプロセスを経ていたことになる。

     なお、余談だが、ルーベンは2002年2月にマイナー契約でヤンキース復帰を果たすも、スプリング・トレーニング期間中にデレク・ジーターのロッカーからバットとグラブを盗んで転売していたことが発覚し、同年3月に解雇されている。メジャーでのプレーは2003年が最後だが、その後もメキシカン・リーグなどで現役を続行し、45歳となった昨季もメキシカン・リーグで35試合に出場した。

  • カージナルス・ウェインライト 来季の現役続行に前向き

    2020.5.9 13:15 Saturday

     2005年にメジャーデビューして翌2006年にメジャー定着を果たし、2007年からはカージナルス先発投手陣の一角を担ってきたアダム・ウェインライト。通算162勝を記録しているベテラン右腕は、今年8月に39歳の誕生日を迎える。今季は年俸500万ドル+出来高の1年契約を結んでいるが、現役引退の可能性も取り沙汰されるなか、来季の現役続行に前向きな姿勢を示した。

     アキレス腱断裂で長期離脱した2015年を境に成績が悪化し、いつ引退してもおかしくない状況になりつつあったウェインライトだが、昨季は3年ぶりに30先発&規定投球回をクリアして14勝10敗、防御率4.19、153奪三振をマーク。ポストシーズンでも3試合に登板して防御率1.62と存在感を発揮した。

     19勝以上を4度マークし、サイ・ヤング賞の投票で2位に2度、3位に2度ランクインした全盛期のような活躍はもはや望めないものの、先発4~5番手としての働きはまだ十分に期待でき、ジャック・フラハティを筆頭とする若手投手の教育係や手本としても貴重な存在である。

     今季は20先発、25先発、28先発でそれぞれ150万ドルの出来高を手にすることができるが、リリーフでの起用も想定されており、35登板、40登板、45登板、50登板、55登板、60登板でそれぞれ50万ドルの出来高が設定されている。

     カージナルスでは先日、ヤディアー・モリーナが所属チームにかかわらず、来季以降も現役を続行する意思があることを明言したが、ウェインライトはカージナルスが契約してくれる場合のみ、現役を続行するつもりのようだ。

     ウェインライトは「僕の妻はセントルイスを愛している。僕の家族もセントルイスを愛している。カージナルスが必要としてくれるのであれば、僕は来年も喜んでプレーするよ」とコメント。カージナルスにとってウェインライトはモリーナと同様にチームを象徴する存在であり、ウェインライトがメジャーレベルの実力を維持している限り、契約を1年ごとに更新し続けることになるのではないだろうか。

  • 究極のMLBキャリアを作ろう! MLB公式サイトが特集

    2020.5.9 12:30 Saturday

     エンゼルスのマイク・トラウトはメジャー最初の9シーズンでWAR73.4(FanGraphs版)を記録した。これは27歳のシーズンまでに記録した数字としては史上最高である(各シーズンの年齢は7月1日時点のものを採用)。では、年齢ごとに最高のWARを記録した現役選手を集めると、どのようなキャリアが形成されるのだろうか。メジャーリーグ公式サイトのアンドリュー・サイモンはFanGraphs版のWARを使用して「究極のMLBキャリア」を作る試みを特集している。

     選手の年齢は前述の通り、その年の7月1日のものを採用。たとえば、1991年8月7日生まれのトラウトは2019年7月1日時点では27歳のため、2019年は「27歳のシーズン」として扱われる。また、現役選手の定義は「2019年にメジャーでプレーし、なおかつ現役引退を正式発表していない選手」となっている。

     この条件に従って、19歳は2012年のブライス・ハーパー(WAR4.4)、20歳は2012年のトラウト(同10.1)、21歳は2013年のトラウト(同10.2)というふうに38歳のネルソン・クルーズ(2019年・WAR4.3)まで数字を積み上げていくと、合計のWARは148.6となる。

     また、各選手が登場できる回数を1回に制限すると、19歳から38歳までの合計WARは135.5となる。なお、どちらの場合にも日本人選手は登場しない。

     こうして作られた「究極のMLBキャリア」だが、歴代の名選手と比較すると、各選手1回の制限がない場合のWAR148.6を上回る選手は4人もいる。ベーブ・ルース(168.4)、バリー・ボンズ(164.4)、ウィリー・メイズ(149.9)、タイ・カッブ(149.3)の4人だ。また、各選手1回の制限を設けた場合のWAR135.5はホーナス・ワグナー(138.1)とハンク・アーロン(136.3)も上回っている。

     今回のサイモンの試みは、ルースやボンズといった歴代の名選手のすごさを際立たせる結果となった。サイモンは「今回の教訓はトップに立つための道のりは非常に長いということだ」と今回の特集記事を締めくくっている。

  • グウィンが残した伝説の数々 首位打者8回、19年連続打率3割など

    2020.5.9 11:50 Saturday

     殿堂入りの名打者トニー・グウィンは、長年愛用していた噛みタバコの影響もあって2014年に唾液腺がんにより54歳の若さで亡くなったが、グウィンの60回目の誕生日となるはずだった2020年5月9日、メジャーリーグ公式サイトではグウィンの特集記事を公開した。同サイトでパドレスの番記者を務めるAJ・カッサベルは「ミスター・パドレ」として愛されたグウィンが残した伝説の数々を紹介している。

     現時点で「最後の4割打者」となっているテッド・ウィリアムス以降、打率4割に最も接近したのはグウィンだった。グウィンは1994年に打率.394をマークしたが、ストライキによりシーズンが中断してそのまま終了。グウィンはその年の後半戦に打率.423の猛打を見せていたため、打率4割を達成するチャンスは十分にあったと考えられている。

     グウィンはパドレス一筋20年のキャリアのなかで打率3割をクリアできなかったのはメジャー1年目(54試合で打率.289)だけ。メジャー2年目以降19年連続打率3割のまま現役を引退した。ちなみに、現役選手が現在継続中の記録としてはJ・D・マルティネス(レッドソックス)の4年が最長である。

     また、三振が極めて少ない選手としても知られており、1試合3三振はキャリアのなかで1度だけ。20年間で434三振しか喫しておらず、年平均21.7三振となる。昨季はなんと129人もの選手が4月終了時点で22三振以上を喫していた。

     さらに、2ストライク時の通算打率は.302となっており、これはカウントごとの打撃成績が集計されるようになった1970年代中盤以降では2位のウェイド・ボッグス(打率.262)に大差をつけて1位の数字である。前述の1994年には2ストライク時に.397という驚異的な打率を残していた。

     グウィンが現役時代に最も多く対戦した投手はグレッグ・マダックスであり、その対戦打率は4割を超えている(.415)。これはマダックスと通算70回以上対戦した打者のなかで1位の数字だ。キャリア通算ではマダックスを含む18人の殿堂入り投手と合計541回対戦しており、.331という高打率をマークしている。

     1920年以降の100年間で首位打者となった回数はグウィンの8回が最多。キャリア通算打率.338は球団拡張が始まった「エクスパンション時代」以降ではメジャー最高の数字であり、第二次世界大戦後に5年連続で打率.350以上(1993~1997年)を記録したのもグウィンだけである。

     そして、グウィンは20年間の現役生活のなかで打率、得点、安打、塁打、二塁打、三塁打、打点、四球、盗塁、出場試合の球団記録を塗り替えたが、グウィンのキャリアを前半と後半の10年ずつに分けたとしても得点、安打、塁打、二塁打では球団記録の1位と2位を独占する。歴代10位の得票率97.6%で有資格初年度の2007年にアメリカ野球殿堂入りを果たしたが、これは当然の結果だった。

  • 球団史上最高の中堅手は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

    2020.5.8 16:30 Friday

     メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を実施している。捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、左翼手に続く第7弾として、各球団の番記者が球団史上最高の中堅手を決定するファン投票をTwitterで実施中(それぞれの番記者のツイートから投票可能)。ファン投票の結果とは別に、それぞれの番記者が球団の歴代中堅手のなかからトップ5を選出して紹介している。

    アメリカン・リーグ東部地区

    オリオールズ
    【1位】アダム・ジョーンズ(2008-18)
    出場試合、安打、本塁打、打点の各部門で中堅手では球団歴代1位。ゴールドグラブ賞も4度受賞。
    【2位】ポール・ブレア(1964-76)
    【3位】アル・バンブリー(1972-84)
    【4位】マイク・デベロー(1989-94,96)
    【5位】ジャッキー・ブラント(1960-65)

    レッドソックス
    【1位】トリス・スピーカー(1907-15)
    1913年のシーズン22三塁打は現在も球団記録。1912年と1915年のワールドシリーズ制覇に貢献。
    【2位】フレッド・リン(1974-80)
    【3位】レジー・スミス(1966-73)
    【4位】ドム・ディマジオ(1940-42,46-53)
    【5位】ジャコビー・エルズベリー(2007-13)

    ヤンキース
    【1位】ミッキー・マントル(1951-68)
    通算536本塁打、MVP3度、1956年三冠王。1951年からの14年間でリーグ優勝12度、ワールドシリーズ制覇7度。
    【2位】ジョー・ディマジオ(1936-51)
    【3位】バーニー・ウィリアムス(1991-2006)
    【4位】アール・コームズ(1924-35)
    【5位】ボビー・マーサー(1965-74,79-83)

    レイズ
    【1位】ケビン・キアマイアー(2013-現在)
    ゴールドグラブ賞3度、プラチナグラブ賞1度。現在のメジャーリーグを代表する守備の名手。
    【2位】B・J・アップトン(2004,06-12)
    【3位】ランディ・ウィン(1998-2002)
    【4位】クイントン・マクラッケン(1998-2000)
    【5位】マレックス・スミス(2017-18)

    ブルージェイズ
    【1位】デボン・ホワイト(1991-95)
    在籍した5年間は毎年ゴールドグラブ賞を受賞。1992年と1993年の世界一メンバーの1人。
    【2位】ロイド・モスビー(1980-89)
    【3位】バーノン・ウェルズ(1999-2010)
    【4位】ケビン・ピラー(2013-19)
    【5位】ホゼ・クルーズ(1997-2002)

    アメリカン・リーグ中部地区

    ホワイトソックス
    【1位】ジョニー・モスティル(1918,21-29)
    1925年から2年連続盗塁王。1926年は打率.328、197安打、35盗塁の活躍でMVP投票2位にランクイン。
    【2位】ジム・ランディス(1957-64)
    【3位】チェット・レモン(1975-81)
    【4位】ランス・ジョンソン(1988-95)
    【5位】アーロン・ロワンド(2001-05)

    インディアンス
    【1位】トリス・スピーカー(1916-26)
    1916年にいずれも両リーグ1位の打率.386、出塁率.470、長打率.502を記録。キャリア通算792二塁打は歴代最多。
    【2位】アール・アベリル(1929-39)
    【3位】ラリー・ドビー(1947-55,58)
    【4位】ケニー・ロフトン(1992-96,98-2001,07)
    【5位】ジョー・カーター(1984-89)

    タイガース
    【1位】タイ・カッブ(1905-26)
    キャリア通算打率.366はメジャー歴代最高。4189安打と2245得点は歴代2位。1909年に三冠王。
    【2位】チェット・レモン(1982-90)
    【3位】カーティス・グランダーソン(2004-09)
    【4位】ミッキー・スタンリー(1964-78)
    【5位】バーニー・マコスキー(1939-42,46)

    ロイヤルズ
    【1位】エイモス・オーティス(1970-83)
    オールスター・ゲーム選出5度、ゴールドグラブ賞3度。在籍14年間で1977安打、340盗塁を記録。
    【2位】ウィリー・ウィルソン(1976-90)
    【3位】カルロス・ベルトラン(1998-2004)
    【4位】ロレンゾ・ケイン(2011-17)
    【5位】ジョニー・デイモン(1995-2000)

    ツインズ
    【1位】カービー・パケット(1984-95)
    2304安打、414二塁打、1071得点はいずれも球団記録。1986年から現役引退まで10年連続オールスター・ゲーム選出。
    【2位】トリー・ハンター(1997-2007,15)
    【3位】ジミー・ホール(1963-66)
    【4位】セザー・トバー(1965-72)
    【5位】デナード・スパン(2008-12)

    アメリカン・リーグ西部地区

    アストロズ
    【1位】セザー・セデーニョ(1970-81)
    WAR49.6(Baseball-Reference版)は中堅手では球団歴代1位。在籍12年間で1659安打、487盗塁を記録。
    【2位】ジミー・ウィン(1963-73)
    【3位】マイケル・ボーン(2008-11)
    【4位】スティーブ・フィンリー(1991-94)
    【5位】ジェイク・マリズニック(2014-19)

    エンゼルス
    【1位】マイク・トラウト(2011-現在)
    MVP3度、オールスター・ゲーム選出8度。まだ28歳ながらWAR72.8(Baseball-Reference版)はすでに球団歴代最高。
    【2位】ジム・エドモンズ(1993-99)
    【3位】トリー・ハンター(2008-12)
    【4位】アルビー・ピアソン(1961-66)
    【5位】ゲーリー・ペティス(1982-87)

    アスレチックス
    【1位】ドゥウェイン・マーフィー(1978-87)
    ゴールドグラブ賞6度は球団歴代最多タイ。1982年に27本塁打&26盗塁、1984年には33本塁打を記録。
    【2位】デーブ・ヘンダーソン(1988-93)
    【3位】サム・チャップマン(1938-41,45-51)
    【4位】ビル・ノース(1973-78)
    【5位】ココ・クリスプ(2010-16)

    マリナーズ
    【1位】ケン・グリフィーJr.(1989-99,2009-10)
    有資格初年度の2016年に当時歴代最高の得票率99.32%でアメリカ野球殿堂入り。WAR70.6(Baseball-Reference版)は球団歴代1位。
    【2位】マイク・キャメロン(2000-03)
    【3位】フランクリン・グティエレス(2009-13,15-16)
    【4位】デーブ・ヘンダーソン(1981-86)
    【5位】ルパート・ジョーンズ(1977-79)

    レンジャーズ
    【1位】ジョシュ・ハミルトン(2008-12,15)
    2010年にMVP受賞。在籍6年間でマークした長打率.542とOPS.901は球団歴代3位、打率.302は同9位。
    【2位】オダイビー・マクダウェル(1985-88,94)
    【3位】フアン・ベニケス(1976-78)
    【4位】デル・アンサー(1968-71)
    【5位】ゲーリー・マシューズ(2004-06)

    ナショナル・リーグ東部地区

    ブレーブス
    【1位】アンドリュー・ジョーンズ(1996-2007)
    10年連続でゴールドグラブ賞を受賞した外野手はジョーンズ、ロベルト・クレメンテ、ウィリー・メイズ、イチローの4人だけ。
    【2位】デール・マーフィー(1976-90)
    【3位】ウォーリー・バーガー(1930-37)
    【4位】エンダー・インシアーテ(2016-現在)
    【5位】ビル・ブルートン(1953-60)

    マーリンズ
    【1位】フアン・ピエール(2003-05,13)
    2003年からの3年間で167盗塁を記録。2003年は両リーグ最多の65盗塁をマークしてチームのワールドシリーズ制覇にも貢献。
    【2位】クリスチャン・イェリッチ(2013-17)
    【3位】プレストン・ウィルソン(1998-2002)
    【4位】コディ・ロス(2006-10)
    【5位】デボン・ホワイト(1996-97)

    メッツ
    【1位】カルロス・ベルトラン(2005-11)
    本塁打、打点、二塁打などの部門で中堅手では球団歴代1位の数字を記録。ゴールドグラブ賞3度、シルバースラッガー賞2度。
    【2位】ムーキー・ウィルソン(1980-89)
    【3位】トミー・エイジー(1968-72)
    【4位】レニー・ダイクストラ(1985-89)
    【5位】リー・マジーリ(1976-81,86-89)

    フィリーズ
    【1位】リッチー・アシュバーン(1948-59)
    1950年代に放った1875安打はメジャー最多。1995年にベテランズ委員会の選考によりアメリカ野球殿堂入り。
    【2位】ギャリー・マドックス(1975-86)
    【3位】シェーン・ビクトリーノ(2005-12)
    【4位】サイ・ウィリアムス(1918-30)
    【5位】レニー・ダイクストラ(1989-96)

    ナショナルズ
    【1位】アンドレ・ドーソン(1976-86)
    1977年新人王、1983年にリーグ最多の189安打。1980年から6年連続ゴールドグラブ賞、1981年から3年連続オールスター・ゲーム選出。
    【2位】マーキス・グリッソム(1989-94)
    【3位】ロンデル・ホワイト(1993-2000)
    【4位】デナード・スパン(2013-15)
    【5位】マイケル・A・テイラー(2014-現在)

    ナショナル・リーグ中部地区

    カブス
    【1位】ハック・ウィルソン(1927-31)
    1930年にマークしたシーズン191打点は現在もメジャー記録。この年は208安打、打率.356、56本塁打、OPS1.177の大活躍。
    【2位】アンディ・パフコ(1943-51)
    【3位】ジミー・ライアン(1885-89,91-1900)
    【4位】リック・マンデー(1972-76)
    【5位】デクスター・ファウラー(2015-16)

    レッズ
    【1位】ベイダ・ピンソン(1958-68)
    メジャー2年目の1959年から2年連続でオールスター・ゲーム選出。1961年の208安打と1963年の204安打はいずれも両リーグ最多。
    【2位】エド・ロウシュ(1916-26,31)
    【3位】エリック・デービス(1984-91,96)
    【4位】ガス・ベル(1953-61)
    【5位】セザー・ジェロニモ(1972-80)

    ブリュワーズ
    【1位】ゴーマン・トーマス(1973-83,86)
    208本塁打は球団歴代5位。1979年に45本塁打、123打点、1982年に39本塁打、112打点でそれぞれ本塁打王のタイトルを獲得。
    【2位】カルロス・ゴメス(2010-15)
    【3位】ロレンゾ・ケイン(2010,18-19)
    【4位】ダリル・ハミルトン(1988-95)
    【5位】デーブ・メイ(1970-74)

    パイレーツ
    【1位】アンドリュー・マカッチェン(2009-17)
    オールスター・ゲーム選出5度、2013年にMVP受賞。2012年から4年連続でMVP投票5位以内にランクイン。
    【2位】マックス・キャリー(1910-26)
    【3位】アンディ・バンスライク(1987-94)
    【4位】ロイド・ウェイナー(1927-45)
    【5位】アル・オリバー(1968-77)

    カージナルス
    【1位】ジム・エドモンズ(2000-07)
    在籍8年間で放った241本塁打は球団歴代4位。2000年から6年連続ゴールドグラブ賞。2004年にはシルバースラッガー賞も受賞。
    【2位】カート・フラッド(1958-69)
    【3位】ウィリー・マギー(1982-89,96-99)
    【4位】レイ・ランクフォード(1990-2000,04)
    【5位】テリー・ムーア(1935-48)

    ナショナル・リーグ西部地区

    ダイヤモンドバックス
    【1位】スティーブ・フィンリー(1999-2004)
    1999年と2000年にゴールドグラブ賞を受賞。2001年は主力選手の1人としてチームのワールドシリーズ制覇に貢献。
    【2位】A・J・ポロック(2012-18)
    【3位】クリス・ヤング(2006-12)
    【4位】デボン・ホワイト(1998)
    【5位】ジャロッド・ダイソン(2018-19)

    ロッキーズ
    【1位】チャーリー・ブラックモン(2011-現在)
    オールスター・ゲーム選出4度。2017年に打率.331で首位打者のタイトルを獲得。2016年から2年連続でシルバースラッガー賞。
    【2位】エリス・バークス(1994-98)
    【3位】デクスター・ファウラー(2008-13)
    【4位】プレストン・ウィルソン(2003-05)
    【5位】フアン・ピエール(2000-02)

    ドジャース
    【1位】デューク・スナイダー(1947-62)
    1953年から3年連続で「打率.300、40本塁打、125打点、OPS1.000」をクリア。1955年打点王、1956年本塁打王。
    【2位】ウィリー・デービス(1960-73)
    【3位】マット・ケンプ(2006-14,18)
    【4位】ピート・ライザー(1940-42,46-48)
    【5位】ブレット・バトラー(1991-97)

    パドレス
    【1位】スティーブ・フィンリー(1995-98)
    在籍4年間で放った82本塁打は主にセンターを守った選手としては球団歴代1位。1996年の地区優勝と1998年のリーグ優勝に貢献。
    【2位】ケビン・マクレイノルズ(1983-86)
    【3位】マイク・キャメロン(2006-07)
    【4位】ジョニー・グラブ(1972-76)
    【5位】ダリン・ジャクソン(1989-92)

    ジャイアンツ
    【1位】ウィリー・メイズ(1951-72)
    1965年の52本塁打を筆頭に本塁打王4度。1956年から4年連続で盗塁王。1957年から12年連続でゴールドグラブ賞。
    【2位】ボビー・トムソン(1946-53,57)
    【3位】ジョージ・バン・ハルトレン(1894-1903)
    【4位】チリ・デービス(1981-87)
    【5位】フレッド・スノッドグラス(1908-15)

  • ヤンキースのトーレス獲得は元有望株左腕の放出から始まった

    2020.5.8 12:40 Friday

     今や球界を代表する若きスター遊撃手へと成長したグレイバー・トーレス(ヤンキース)だが、もともとはカブスのマイナーにいた有望株であり、2016年7月にアロルディス・チャップマンをトレードでカブスへ放出した際、交換要員の4人のうちの1人としてヤンキースに加入。ヤンキースがトーレスを獲得するまでの軌跡を辿っていくと、そのスタート地点となっているのは2012年に「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで全体13位にランクインしたこともある元有望株マニー・バニュエロスの放出だった。

     2008年3月末、ヤンキースは左腕バニュエロスと契約。2011年には20歳にして早くもAAA級に到達し、殿堂入りの名クローザー、マリアーノ・リベラが「自分が今までに見てきたなかでベストの有望株投手の1人」と語るほど、大きな期待を背負っていた。

     2012年には「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで全体13位、左腕では2位という高評価を受けていたが、トミー・ジョン手術を受けるなど故障に悩まされ、ヤンキースは2015年1月、デービッド・カーペンター、チェイセン・シュリーブの2投手とのトレードでバニュエロスをブレーブスへ放出した。

     2015年6月、ヤンキースはカーペンターをナショナルズへ放出し、トニー・レンダを獲得。同年12月末にはレンダ、エリック・ジャギエロ、ケイレブ・コーサム、ルーキー・デービスの4人をレッズへ放出し、チャップマンを獲得することに成功した。

     翌2016年、チャップマンは防御率2.01、21度のセーブ機会で20度成功と期待に応えていたが、悲願のワールドシリーズ制覇に向けてブルペン強化を目指すカブスがチャップマン獲得を希望。ヤンキースはトーレス、ビリー・マッキニー、ラシャド・クロフォード、アダム・ウォーレンの4人とのトレードでチャップマンをカブスへ放出し、ここに「ヤンキースのトーレス」が誕生した。

     カブスの世界一に貢献したチャップマンは、同年オフにフリーエージェントとなってヤンキースに復帰。トーレスは2018年にメジャーデビューを果たして同年24本塁打、昨季は38本塁打を放ち、一躍スターダムにのし上がった。トーレスはまだ23歳。今後もヤンキースのスター遊撃手として長く活躍を続けていくことだろう。

  • ロイヤルズの本塁打王・ソレアー獲得までの軌跡を辿る

    2020.5.8 11:40 Friday

     ロイヤルズのホルヘ・ソレアーは昨季、球団記録を大幅に更新する48本塁打を放ち、球団史上初となる本塁打王に輝いた。ロイヤルズが守護神ウェイド・デービスとの1対1のトレードでソレアーを獲得したことはよく知られているが、ソレアー獲得までの過程を辿っていくと、全ては2006年7月にリリーフ右腕のマイク・マクドゥーガルをトレードで放出したことからスタートしている。また、その過程のなかには2015年のワールドシリーズ制覇に大きく寄与するトレードも含まれている。

     2006年5月末にロイヤルズのGMに就任したデイトン・ムーアは、2003年に27セーブ、2005年にも21セーブを挙げていた速球派リリーフ右腕のマクドゥーガルを2006年7月にマイナー2投手(ダン・コルテスとタイラー・ラムズデン)とのトレードでホワイトソックスへ放出。これが全ての始まりだった。

     それから3年後の2009年7月、ムーアはコルテスとデリック・サイトウの2人を放出し、マリナーズからユニエスキー・ベタンコートを獲得。2010年12月にはベタンコートとザック・グレインキー(プラス金銭)を放出し、ブリュワーズからロレンゾ・ケイン、アルシデス・エスコバー、ジェレミー・ジェフレス、ジェイク・オドリッジの4人を獲得することに成功した。

     さらに、2012年12月にはオドリッジ、パトリック・レナード、マイク・モンゴメリー、ウィル・マイヤーズの4人を放出し、レイズからウェイド・デービス、ジェームス・シールズ、後日指名選手(エリオット・ジョンソン)の3人を獲得。これにより、2015年に世界一となった当時の正遊撃手(エスコバー)、正中堅手(ケイン)、セットアッパー(デービス)がチームに揃うこととなった。

     そして、ワールドシリーズ制覇から1年後の2016年12月、ムーアはセットアッパーからクローザーとなっていたデービスを放出し、カブスからソレアーを獲得。伸び悩みが続いていたソレアーとの1対1のトレードでデービスを放出したことには批判の声もあったが、ソレアーは移籍3年目にして飛躍を遂げ、期待に応えた。

     以上がソレアー獲得までの過程である。ムーアがGM就任直後にマクドゥーガルを放出したことが、2015年のワールドシリーズ制覇と2019年の球団史上初の本塁打王誕生につながった。

  • トレード後にスターとなった8人の殿堂入り選手たち

    2020.5.7 13:50 Thursday

     レッドソックスからヤンキースへトレードされ、球界を代表するスーパースターとなったベーブ・ルースのように、移籍を経験している殿堂入り選手は少なくない。しかし、なかには「生え抜き」というイメージが強いにもかからわず、実は移籍を経験しているという選手も少なからず存在する。ここではサービスタイムが3年に達する前に移籍を経験し、殿堂入りプレーヤーへと成長を遂げた8人の選手をピックアップする。

     史上初の通算600セーブを達成したトレバー・ホフマンは「パドレスの守護神」というイメージが強いが、プロ入りはレッズだった。1992年11月のエクスパンション・ドラフトでマーリンズに指名され、翌1993年にメジャーデビュー。しかし、同年6月にゲーリー・シェフィールドを中心としたトレードでパドレスへ放出された。その後、シェフィールドも素晴らしいキャリアを過ごしたが、ホフマンは球史に残る名クローザーへと成長。パドレスの選手として殿堂入りしたのはホフマンとデーブ・ウィンフィールド、トニー・グウィンの3人だけである。

     ルースに続くレッドソックスの失敗と言われているのが、1990年8月末にベテラン救援右腕ラリー・アンダーセンとの交換でジェフ・バグウェルをアストロズへ放出したトレードだ。地元ボストンでメジャーリーガーになることを夢見ていたバグウェルだったが、のちにこのトレードを「人生で最悪の瞬間が人生で最高の瞬間となった」と振り返っている。レッドソックスでは出場機会に恵まれなかったバグウェルだが、翌1991年にメジャーデビューして新人王に輝き、その後は殿堂入りの強打者へと成長。一方のアンダーセンは地区優勝に貢献したものの、その年のオフにパドレスへ去っていった。

     ブレーブスの強力投手陣の一角として活躍したジョン・スモルツもメジャーデビュー前にトレードを経験している。優勝争いを繰り広げていたタイガースはブレーブスの先発右腕ドイル・アレクサンダーを獲得するために、1987年8月にスモルツを放出。アレクサンダーは無傷の9連勝の大活躍で期待に応えたが、スモルツはブレーブスで過ごした20シーズンで210勝&154セーブを記録するなど、殿堂入りの名投手へと成長を遂げた。

     このほか、名二塁手のライン・サンドバーグはメジャー1年目を終えたばかりの1982年1月にフィリーズからカブスへトレード。通算5714奪三振の名投手ノーラン・ライアンは1971年12月にメッツがエンゼルスからジム・フレゴシを獲得する際、交換要員の4人のうちの1人として放出された。

     名二塁手ネリー・フォックスはコニー・マック監督からの評価が低く、1949年10月に控え捕手ジョー・ティプトンとのトレードでアスレチックスからホワイトソックスへ放出。名遊撃手ピー・ウィー・リースも1939年7月に35000ドル+後日指名選手2人との交換でレッドソックスからドジャースへ放出されているが、これは当時レッドソックスの選手兼任監督だったジョー・クローニンが自身の定位置を確保する狙いもあったと言われている。

     また、名投手クリスティ・マシューソンは1900年にジャイアンツでメジャーデビューを果たしたあと、同年オフのルール5ドラフトでレッズへ移籍することになったが、ジャイアンツはエイモス・ルーシーとのトレードですぐさまマシューソンを取り戻している。この年、6試合に登板して0勝3敗に終わったマシューソンだが、翌1901年には20勝を挙げ、通算373勝をマークする名投手へと成長していくことになる。

  • 20歳・ウッドの快投は歴代最高のピッチングだった

    2020.5.7 12:40 Thursday

     1998年5月6日に20歳の新人右腕ケリー・ウッド(当時カブス)が1試合20奪三振の快投を披露してから22年が経過した。ウッドはメジャーデビューから5度目の登板となったこの試合で打者29人に対して被安打1、奪三振20、与死球1の完封勝利をマーク。メジャー最初の4先発で防御率5.89だった右腕の快投は球界に大きな衝撃を与えた。完全試合やノーヒッターを達成したわけではないが、この試合のウッドのピッチングは「歴代最高」と言っても過言ではない。

     この試合はカブス先発のウッドだけでなく、対戦相手のアストロズ先発のシェーン・レイノルズも8回10奪三振2失点(自責点1)の好投を見せ、わずか2時間19分で終了。カブスが2対0で勝利した。アストロズ打線にはジェフ・バグウェルとクレイグ・ビジオの殿堂入りコンビのほか、強打者モイゼス・アルー、当時好調だったデレク・ベルやリッキー・グティエレスらが名を連ねており、この豪華メンバーから20個の三振を奪ったウッドの快投は驚異的だ(唯一の安打を放ったのはグティエレス)。ちなみに、アストロズの4番を打っていたのはヤクルトや巨人でもプレーしたジャック・ハウエルだった。

     先発投手のパフォーマンスを評価するためにセイバーメトリクス専門家のビル・ジェームスが考案した「ゲーム・スコア」という指標がある。

    ・スタートは50ポイント
    ・1アウトでプラス1ポイント(1イニングで3ポイント)
    ・5回からは1イニングを投げ切るごとにプラス2ポイント
    ・1三振でプラス1ポイント
    ・1安打でマイナス2ポイント
    ・1四球でマイナス1ポイント
    ・1自責点でマイナス4ポイント
    ・1非自責点でマイナス2ポイント

     上記のルールに従って計算されるこの指標で、ウッドは9イニングの試合では歴代最高となる105を記録しているのだ。つまり、ウッドの快投は、少なくともこの指標に従えば、その他の投手による完全試合やノーヒッターを上回る快投だったということになる。ジェームスがボックススコアの投手成績を用いて計算していた都合上、与死球が計算式に含まれていないが、仮にウッドの与死球1をマイナス1ポイントで計算したとしても、ゲーム・スコアは歴代1位タイの104である。

     たとえば、マックス・シャーザー(ナショナルズ)は2015年10月3日のメッツ戦で許した走者がエラーによる1人だけという17奪三振のノーヒッターを達成したが、このときのゲーム・スコアは104だった。ウッドの105に並ぶためには「18奪三振かつ無四球でのノーヒッター」が必要であり、記録の更新は極めて難しいと言える。これだけのピッチングをメジャーデビュー5試合目の20歳の右腕が成し遂げたのだから、そのインパクトの大きさは計り知れない。

     ちなみに、延長戦も含めると、1920年5月1日の試合で26イニングを完投したジョー・エシュガー(ボストン・ブレーブス)とレオン・カドーア(ブルックリン・ロビンス)の両投手がそれぞれゲーム・スコア153、140で歴代1位と2位にランクインしている。

  • カブス・バイエズの契約延長交渉 現在は保留中

    2020.5.7 11:25 Thursday

     新型コロナウイルスの感染拡大により球界の動きがストップする前から、カブスにとって主力選手との契約延長は重要な問題となっていた。2021年シーズン終了後にフリーエージェントとなる主力選手のなかで、実際に契約延長交渉が行われていることが報じられていたのはオールスター遊撃手のハビアー・バイエズだけ。しかし、バイエズとの契約延長交渉も現在は保留の状態が続いている。

     カブスはクリス・ブライアント、バイエズ、カイル・シュワーバーのほか、来季の球団オプションの行使が確実なアンソニー・リゾーも2021年シーズン終了後にフリーエージェントとなり、実にレギュラー野手の半分が同時にフリーエージェントを迎えることになる。どの選手もカブスにとって不可欠な戦力だが、そのなかでバイエズとの契約延長交渉が優先して行われてきた。

     今オフ、カブスとバイエズは年俸調停を回避して年俸1000万ドルの1年契約で合意。カブスがバイエズを保有できるのは、2021年までの残り2シーズンとなっている。バイエズはスプリング・トレーニングの時点で「もし契約延長が実現すれば、僕はとても嬉しいよ。カブスでキャリア全部を過ごしたいと思っているからね」と契約延長に前向きな姿勢を示していたが、本人の話によると「僕たちは合意を目指していたけど、今は全てがストップしている。球界の動きがストップしてからは(契約延長について)何も話し合っていないよ」とのことだ。

     現在27歳のバイエズは2018年にブレイクを遂げ、打率.290、34本塁打、111打点、21盗塁、OPS.881の好成績をマークして打点王のタイトルを獲得。オールスター・ゲームに初選出されたほか、シルバースラッガー賞も初受賞し、MVP投票では2位にランクインした。昨季はシーズン終盤に故障離脱したものの、打率.281、29本塁打、85打点、11盗塁、OPS.847を記録。前年の活躍がフロックでないことを証明し、オールスター・ゲームには2年連続でファン投票により選出された。

« Previous PageNext Page »