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  • ナショナルズ ロブレス9番起用で「快足9・1・2番トリオ」形成へ

    2019.3.26 11:25 Tuesday

     ナショナルズのデーブ・マルティネス監督は、今季のオーダーについて、1番にアダム・イートン、2番にトレイ・ターナー、9番にビクトル・ロブレスを起用し、投手に8番を打たせる方針であることを明らかにした。ターナーは昨季のナ・リーグ盗塁王に輝いた快足選手だが、マルティネスはナショナルズ移籍後の2シーズンで出塁率.394をマークしているイートンの出塁能力を重視。また、上位打線とのつながりを考え、有望株ロブレスのスピードを最大限に生かすために9番に置くことを決めたようだ。9番ロブレスから1番イートン、2番ターナーへとつながる「快足トリオ」は他球団の脅威となりそうだ。

     マルティネスは「イートンは打席に入ると8球、9球、10球と粘りを見せてくれる。投手にとって、これほど嫌なことはない。しかも、そのあとにトレイ(・ターナー)と対戦しなくてはならないんだ」と語り、粘り強いバッティングが身上のイートンの存在が、打線全体に好影響を与えることを期待している様子だった。

     また、開幕戦でロブレスの前の8番を打つことが決まったエース右腕のマックス・シャーザーは「ロブレスが9番に入ることによって、スピードという彼の最大の武器を活かすことができると思う。彼のように足が非常に速くて盗塁が上手い選手が一塁にいると、投手は走者のことが気になってしまうし、上位打線を相手に狙ったところへ投球することが難しくなる」と語り、投手の目線からロブレスが9番に入ることのメリットを説明してくれた。

     ナショナルズ打線の中軸には、ブライス・ハーパー(フィリーズ)やダニエル・マーフィー(ロッキーズ)が抜けたとはいえ、アンソニー・レンドン、フアン・ソト、ライアン・ジマーマン、ブライアン・ドージャーといった好打者が並んでいる。ロブレス、イートン、ターナーの快足トリオが機能し、中軸に多くのチャンスを提供できるようなら、ナショナルズの得点力は格段にアップすることだろう。今季のナショナルズは快足トリオのスピードを武器の1つとして王座奪回を目指す。

  • Dバックス・ロブロ監督 新加入のホランドをクローザーに指名

    2019.3.26 11:00 Tuesday

     グレッグ・ホランド、アーチー・ブラッドリー、平野佳寿の3人が候補となっていたダイヤモンドバックスのクローザー争いは、クローザーとしての実績で勝るホランドが勝者となった。トーリ・ロブロ監督は「私にとって難しい決断だった」と語り、ホランドのクローザーとしての実績が決め手となったことを明言。メジャー2年目を迎える平野は昨季と同様、ブラッドリーとともにセットアップ役を務めることになった。

     ホランドは1月末にダイヤモンドバックスと契約。ロッキーズ時代の2017年に41セーブでナ・リーグのセーブ王に輝くなど、これまでロイヤルズとロッキーズでクローザーを務め、40セーブ以上3度を含む通算189セーブの実績を誇っている。「ホランドにはクローザーとしての実績が十分にあるし、私はそれをかなり重視した」とロブロが語ったように、クローザーとしての豊富な実績が、クローザー争いを制する決め手となった。

     昨季のダイヤモンドバックスは、ブラッドリーと平野がセットアップ役を務め、抑えにはブラッド・ボックスバーガー(現ロイヤルズ)がいた。ボックスバーガーのパフォーマンスが不安定となった9月には、ブラッドリーと平野がセーブ機会を分け合ったが、今季はボックスバーガーがホランドに代わり、昨季と同様の形で試合終盤をリレーしていくことになる。

     昨季は打線が思うように機能せず、接戦が多くなり、その結果、ブラッドリーがリーグ4位の76試合、平野がそれより1試合少ないだけの75試合に登板するなど、リリーフ陣に大きな負担が掛かった。ロブロはリリーフ陣の負担を軽減すべく、先発投手には7イニングを投げ切ることを求めている。先発投手陣が指揮官の期待に応えることができれば、おのずとリリーフ陣への負担が減り、投手陣全体に好循環が生まれるはずだ。

     また、ロブロは勝ちパターンの継投を担う3投手の負担を軽減し得る存在として、26歳右腕のヨアン・ロペスに大きな期待をかけている。昨季は10試合に登板して防御率3.00、WHIP0.89をマーク。オープン戦では7試合で防御率5.14とやや精彩を欠いているが、力強いピッチングとマウンド度胸には定評があり、今季注目の存在となりそうだ。

  • 好投手がズラリ 全30球団 2019年シーズン開幕投手一覧

    2019.3.25 18:20 Monday

     アメリカ本土でのレギュラーシーズン開幕を4日後に控え、全30球団の開幕投手が出揃った。ここでは、昨季とオープン戦の成績とともに、全30球団の開幕投手の顔ぶれを確認してみよう(オープン戦の成績は日本時間3月25日時点)。

    オリオールズ:アンドリュー・キャッシュナー(2度目)
    【2018年】28試合(28先発) 4勝15敗0セーブ 防御率5.29
    【オープン戦】5試合(5先発) 1勝0敗0セーブ 防御率5.87
    ※アレックス・カッブが開幕投手に指名されていたものの、オープン戦最終登板で股関節を痛めて離脱。

    レッドソックス:クリス・セール(5度目)
    【2018年】27試合(27先発) 12勝4敗0セーブ 防御率2.11
    【オープン戦】2試合(2先発) 2勝0敗0セーブ 防御率0.00

    ヤンキース:田中将大(4度目)
    【2018年】27試合(27先発) 12勝6敗0セーブ 防御率3.75
    【オープン戦】5試合(5先発) 2勝0敗0セーブ 防御率2.65
    ※ルイス・セベリーノが開幕投手に指名されていたものの、右肩の故障により戦線離脱。

    レイズ:ブレイク・スネル(初)
    【2018年】31試合(31先発) 21勝5敗0セーブ 防御率1.89
    【オープン戦】2試合(2先発) 1勝0敗0セーブ 防御率0.00

    ブルージェイズ:マーカス・ストローマン(2度目)
    【2018年】19試合(19先発) 4勝9敗0セーブ 防御率5.54
    【オープン戦】4試合(4先発) 1勝1敗0セーブ 防御率2.19

    ホワイトソックス:カルロス・ロドン(初)
    【2018年】20試合(20先発) 6勝8敗0セーブ 防御率4.18
    【オープン戦】4試合(4先発) 1勝1敗0セーブ 防御率5.65

    インディアンス:コリー・クルーバー(5度目)
    【2018年】33試合(33先発) 20勝7敗0セーブ 防御率2.89
    【オープン戦】3試合(3先発) 1勝0敗0セーブ 防御率7.11

    タイガース:ジョーダン・ジマーマン(2度目)
    【2018年】25試合(25先発) 7勝8敗0セーブ 防御率4.52
    【オープン戦】5試合(5先発) 1勝1敗0セーブ 防御率5.19

    ロイヤルズ:ブラッド・ケラー(初)
    【2018年】41試合(20先発) 9勝6敗0セーブ 防御率3.08
    【オープン戦】5試合(5先発) 1勝0敗0セーブ 防御率5.40

    ツインズ:ホゼ・ベリオス(初)
    【2018年】32試合(32先発) 12勝11敗0セーブ 防御率3.84
    【オープン戦】6試合(6先発) 3勝0敗0セーブ 防御率4.43

    アストロズ:ジャスティン・バーランダー(11度目)
    【2018年】34試合(34先発) 16勝9敗0セーブ 防御率2.52
    【オープン戦】5試合(5先発) 2勝1敗0セーブ 防御率2.60

    エンゼルス:トレバー・ケーヒル(2度目)
    【2018年】21試合(20先発) 7勝4敗0セーブ 防御率3.76
    【オープン戦】5試合(5先発) 0勝2敗0セーブ 防御率6.61

    アスレチックス:マイク・ファイアーズ(初)
    【2018年】31試合(30先発) 12勝8敗0セーブ 防御率3.56
    【オープン戦】2試合(2先発) 0勝0敗0セーブ 防御率8.53
    ※日本時間3月20日、東京ドームでの開幕戦(対マリナーズ)、3回5失点で敗戦投手に。

    マリナーズ:マルコ・ゴンザレス(初)
    【2018年】29試合(29先発) 13勝9敗0セーブ 防御率4.00
    【オープン戦】4試合(4先発) 0勝1敗0セーブ 防御率9.45
    ※日本時間3月20日、東京ドームでの開幕戦(対アスレチックス)、6回4失点(自責点3)で勝利投手に。

    レンジャーズ:マイク・マイナー(初)
    【2018年】28試合(28先発) 12勝8敗0セーブ 防御率4.18
    【オープン戦】5試合(5先発) 0勝2敗0セーブ 防御率4.96

    ブレーブス:フリオ・テーラン(6度目)
    【2018年】31試合(31先発) 9勝9敗0セーブ 防御率3.94
    【オープン戦】4試合(4先発) 0勝2敗0セーブ 防御率3.18

    マーリンズ:ホゼ・ウーレイナ(2度目)
    【2018年】31試合(31先発) 9勝12敗0セーブ 防御率3.98
    【オープン戦】5試合(5先発) 0勝1敗0セーブ 防御率2.63

    メッツ:ジェイコブ・デグロム(初)
    【2018年】32試合(32先発) 10勝9敗0セーブ 防御率1.70
    【オープン戦】5試合(5先発) 2勝2敗0セーブ 防御率3.00

    フィリーズ:アーロン・ノラ(2度目)
    【2018年】33試合(33先発) 17勝6敗0セーブ 防御率2.37
    【オープン戦】3試合(3先発) 0勝0敗0セーブ 防御率5.19

    ナショナルズ:マックス・シャーザー(4度目)
    【2018年】33試合(33先発) 18勝7敗0セーブ 防御率2.53
    【オープン戦】6試合(6先発) 0勝2敗0セーブ 防御率4.39

    カブス:ジョン・レスター(8度目)
    【2018年】32試合(32先発) 18勝6敗0セーブ 防御率3.32
    【オープン戦】5試合(5先発) 0勝1敗0セーブ 防御率10.57

    レッズ:ルイス・カスティーヨ(初)
    【2018年】31試合(31先発) 10勝12敗0セーブ 防御率4.30
    【オープン戦】4試合(2先発) 0勝2敗0セーブ 防御率12.46

    ブリュワーズ:ヨーリス・チャシーン(3度目)
    【2018年】35試合(35先発) 15勝8敗0セーブ 防御率3.50
    【オープン戦】4試合(4先発) 1勝0敗0セーブ 防御率2.57

    パイレーツ:ジェイムソン・タイオン(初)
    【2018年】32試合(32先発) 14勝10敗0セーブ 防御率3.20
    【オープン戦】3試合(3先発) 1勝1敗0セーブ 防御率4.85

    カージナルス:マイルズ・マイコラス(初)
    【2018年】32試合(32先発) 18勝4敗0セーブ 防御率2.83
    【オープン戦】4試合(4先発) 0勝1敗0セーブ 防御率6.23

    ダイヤモンドバックス:ザック・グレインキー(4度目)
    【2018年】33試合(33先発) 15勝11敗0セーブ 防御率3.21
    【オープン戦】3試合(3先発) 0勝0敗0セーブ 防御率2.79

    ロッキーズ:カイル・フリーランド(初)
    【2018年】33試合(33先発) 17勝7敗0セーブ 防御率2.85
    【オープン戦】5試合(5先発) 4勝1敗0セーブ 防御率4.12

    ドジャース:柳賢振(リュ・ヒョンジン:初)
    【2018年】15試合(15先発) 7勝3敗0セーブ 防御率1.97
    【オープン戦】5試合(5先発) 0勝1敗0セーブ 防御率3.00

    パドレス:エリック・ラウアー(初)
    【2018年】23試合(23先発) 6勝7敗0セーブ 防御率4.34
    【オープン戦】3試合(2先発) 0勝0敗0セーブ 防御率0.00

    ジャイアンツ:マディソン・バムガーナー(5度目)
    【2018年】21試合(21先発) 6勝7敗0セーブ 防御率3.26
    【オープン戦】6試合(6先発) 1勝3敗0セーブ 防御率8.27

  • 大型契約のエンゼルス・トラウト 「移籍を考えたことは一度もない」

    2019.3.25 16:25 Monday

     エンゼルスと12年4億2650万ドルの超大型契約を結んだマイク・トラウトが、ジェシカ夫人、アート・モレノ・オーナー、ビリー・エプラーGM、ジョン・カルピノ球団社長、代理人のクレイグ・ランディス、ブラッド・オースマス監督とともに記者会見に臨み、「ここは僕のホームだ。僕は移籍を考えたことは一度もない。人生を通してエンゼルスの一員でありたいと思っていた」とエンゼルスへの愛着を口にした。

     エンゼルスとトラウトの契約は2020年まで残っていたが、エンゼルスはスーパースターの引き留めに向けて、2月後半からトラウト側との契約延長交渉を開始した。トラウトがエンゼルスに愛着を感じ、残留に前向きだったこともあり、契約延長交渉は長期にわたったとはいえ、スムーズに進んだという。オプトアウト(契約破棄)の条項が含まれず、全球団に対するトレード拒否条項が盛り込まれたのも、トラウトのエンゼルスに対する愛着の表れというわけだ。

     2011年にデビューしてからすでにMVPを2度受賞し、オールスター・ゲームに7度も選出されているトラウトを擁しながら、エンゼルスは同期間に1度しかポストシーズンに進出していない。しかし、エプラーはトラウトを中心としてチームを立て直し、ポストシーズン進出を狙えるチーム作りを進めている。その姿勢はトラウトにもしっかり伝わっており、「僕は勝ちたいんだ」と勝利を欲するトラウトは引き続きエンゼルスの一員としてワールドシリーズ制覇を目指すことを決断した。

     エンゼルスは2020年以降まで契約を残している選手がアルバート・プーホルス(残り3年8700万ドル)とジャスティン・アップトン(残り4年9000万ドル)の2人しかおらず、資金面ではかなりの余裕を抱えている。一時は球界ワーストレベルだったマイナー組織も順調に立て直しが進んでおり、今後の常勝軍団形成に向けて着実に準備が整っているのだ。

     キャリアをエンゼルスの一員として終えることがほぼ確実となったトラウト。球界のベストプレイヤーを長きにわたってチームの中心に据えることのできる幸運に恵まれたエンゼルスは、今後どのようなチーム作りを進めていくのか。勝利を欲するトラウトの決断の正否は、今後のエンゼルスのチーム作りにかかっている。

  • マリナーズの菊池雄星起用法は? 5試合に1度は「オープナー」

    2019.3.25 15:10 Monday

     メジャーリーグのいくつかのチームは、リリーフ投手を先発で起用する「オープナー戦法」を昨季から採用している。しかし、今季のマリナーズは、本来の目的とは違った形で「オープナー戦法」を用いる予定だ。マリナーズは、今季からメジャーリーグに挑戦する菊池雄星の投球イニング数に制限を設けるため、5試合に1度のペースで菊池を1イニング限定の「オープナー」として起用する方針を明らかにしている。

     マリナーズは今季も引き続き、5投手による伝統的な先発ローテーションを形成し、ブルペンが試合終盤のイニングを担う予定だ。ただし、菊池については投球イニング数に制限を設け、5試合に1度のペースで1イニング限定の起用とする方針。その際、マイナーからジャスタス・シェフィールドやエリック・スワンソンといった若手有望株を昇格させ、菊池が1イニングで降板したあとの長いイニングを任せて経験を積ませるようだ。よって、菊池は1ヶ月に1度くらいのペースで「オープナー」として起用されることになる。

     つまり、マリナーズの「オープナー戦法」は本来の目的とは異なる形で用いられることになる。ジェリー・ディポートGMのこのプランに、スコット・サービス監督も賛同しており、マリナーズは今季の戦いのみならず、長期的な視野に立って菊池の起用法を考えていることがうかがえる。日本では先発投手は1週間に1度先発するのが一般的だが、5投手による先発ローテーションが主流のメジャーリーグでは、中4日で先発するのが当たり前。マリナーズが採用する「オープナー戦法」には、菊池がメジャー式の先発ローテーションに慣れるのを手助けする狙いもあると見られる。

     菊池はメジャーデビュー戦となった3月21日のアスレチックス戦(東京ドーム)で、勝利投手の権利を目前にしながらマウンドを降りた。要するに、マリナーズは目先の結果や勝利よりも、菊池の将来を最優先に考えたうえで、菊池の球数や投球イニング数をコントロールしていく考えなのだ。菊池は今季のみならず、中長期にわたってマリナーズにとって必要な戦力と見なされているのである。

  • マーリンズ・陳偉殷 ブルペンの一員として開幕へ

    2019.3.25 13:00 Monday

     メジャー通算170先発とマーリンズの先発投手陣のなかで最も実績豊富な陳偉殷(チェン・ウェイン)だが、33歳の左腕はブルペンの一員として2019年シーズンの開幕を迎えることになった。日本時間3月25日、マーリンズは陳が先発ローテーションを外れ、ブルペンに配置転換されたことを発表。陳はチームの手助けをするために、ブルペンへの配置転換を受け入れたという。ただし、これは陳が完全にリリーフに専念することを意味するわけではなく、マーリンズはシーズン途中のどこかのタイミングで陳が先発に復帰する可能性を排除していない。

     陳は「もし自分で選択できるなら、もちろん先発をやりたい。僕がこれまでに慣れ親しんできたポジションだからね。でも、ブルペンに配置転換されたからには、その決定を最大限に生かせるように頑張るつもりだよ。ブルペンに配置転換されたからといって、精神的に何か影響があるわけではない。できるかぎりチームの手助けをできるように頑張るよ」と語り、先発へのこだわりを見せつつも、チームの決定を受け入れる意向を示した。

     陳は今季のマーリンズにおける最高給選手(年俸2000万ドル)だが、オープン戦では防御率9.37、被打率.357と結果を残すことができなかった。マーリンズはすでに今季の開幕投手にホゼ・ウーレイナを指名しているものの、先発ローテーションの残り4枠は未定の状態。陳が先発争いから脱落したことにより、残り4枠をダン・ストレイリー、パブロ・ロペス、トレバー・リチャーズ、サンディ・アルカンタラ、ケイレブ・スミスの5人が争う状況となっている。

     陳は役割が変わろうとも、ピッチングに対するアプローチが変わることはないと話している。「ブルペンに配置転換されたからといって、何かを変えるつもりはない。必要とされることをやるだけだし、自分のルーティンも変えないよ。一生懸命に投げるだけさ」と陳。ブルペンで好投を続けていれば、先発復帰への道も開かれるはずであり、チーム最高年俸のベテラン左腕の意地に期待したい。

  • 二遊間に故障者発生のインディアンス 好打のミラーを獲得

    2019.3.25 12:35 Monday

     正二塁手のジェイソン・キプニスと正遊撃手のフランシスコ・リンドーアがともに故障者リストで開幕を迎えることが確実となったインディアンスは、内野手補強に向けて迅速に動いた。日本時間3月25日、インディアンスは先日ドジャースからリリースされてフリーエージェントとなっていたブラッド・ミラーとメジャー契約。それに伴い、右腕ダニー・サラザーが60日間の故障者リストに登録された。

     テリー・フランコーナ監督は「ミラーは右投手に対して大きなダメージを与えることのできる左打者だ。スプリング・トレーニング終盤だというのに、フロント陣はチームの手助けになる選手を探し出すのに素晴らしい仕事をしてくれたよ。決して簡単なことではないからね」と語り、ミラーの加入を歓迎するとともに、フロント陣への感謝を口にした。

     メジャー歴6年のミラーは、マリナーズからレイズへ移籍した2016年に自己最多の30本塁打、81打点をマーク。昨季はレイズとブリュワーズで計75試合に出場し、打率.248、7本塁打、29打点、OPS.724という成績を残した。今年はドジャースとマイナー契約を結び、オープン戦12試合で打率.385、2本塁打、OPS1.044の好成績をマークしていたものの、ロースター入りの見込みがないことから日本時間3月22日にリリース。その3日後にインディアンスがメジャー契約でミラーを獲得した。

     ミラーはキャリアの大半を遊撃手または二塁手として過ごしており、二遊間のレギュラーを欠くインディアンスにピタリとフィットする存在である。フランコーナはミラー、エリック・スタメッツ、マックス・モロフの3人で二遊間のレギュラー不在の穴を埋める方針だ。また、ミラーは一塁や外野を守ることもできるため、故障者の復帰後もユーティリティ・プレイヤーとしてチームに貢献することができる。ミラーのパフォーマンス次第とはいえ、インディアンスにとって、この上ない戦力補強になったと言えるだろう。

     ミラーは「勝利を目指すチームに加わることができた。(インディアンスからのオファーを受け入れるのは)簡単な決断だったよ」と嬉しそうに話していた。

  • ハンリー・ラミレス インディアンス「最後の1枠」に滑り込みか

    2019.3.25 12:10 Monday

     インディアンスのテリー・フランコーナ監督は、開幕ロースター25枠のうち24枠をすでに決めている。残りの1枠は、ハンリー・ラミレスをロースターに残すかどうかで決まるようだ。現時点では、インディアンスが開幕までに何らかの戦力補強を行わなければ、35歳のラミレスが開幕ロースターに名を連ねるのはほぼ確実であると見られている。

     フランコーナは「もし我々が今のままの戦力で開幕を迎えるなら、ハンリー(・ラミレス)はロースターに入るだろうね。もし何か戦力補強があれば、それはハンリーの立場にも影響を与えるだろうし、そのことはすでにハンリーにも伝えてある」と語り、現時点ではラミレスを戦力の1人として計算していることを明言した。

     メジャー歴14年を誇る35歳のベテランスラッガーは、オープン戦13試合で打率.282、2本塁打、8打点、OPS.830をマーク。新加入のジェイク・バウアーズが一塁ではなく左翼を守る見込みであり、それに伴って古巣復帰のカルロス・サンタナが指名打者ではなく一塁に入るため、ラミレスは指名打者を務めることになる。フランコーナは左翼バウアーズ、中堅レオニス・マーティン、右翼タイラー・ネークインを基本の布陣として考えているようだ。

     今季のインディアンスは、サンタナやバウアーズが加入したとはいえ、エドウィン・エンカーナシオン、マイケル・ブラントリーといった主軸打者が流出し、フランシスコ・リンドーアとジェイソン・キプニスも故障による出遅れが確実となっている。強力な先発ローテーションを擁しているため、今季も地区優勝の最有力候補に挙げられてはいるものの、このままでは得点力の大幅ダウンは確実。マーリンズ時代の2008年に「30-30」を達成し、翌2009年には.342の高打率で首位打者のタイトルを手にするなど、オールスター3度、シルバースラッガー賞2度の実績を誇るラミレスには、主軸打者の1人として大きな期待がかかる。

     3年前(2016年)にはレッドソックスで30本塁打、111打点をマーク。まだ老け込む年齢ではなく、自身を「終わった選手」と見なす周囲を見返すような活躍を期待したい。

  • ジャイアンツが2番手捕手として38歳・クラッツを獲得

    2019.3.25 11:50 Monday

     昨年のポストシーズンで打率.292の活躍を見せ、ブリュワーズのリーグ優勝決定シリーズ進出に貢献した38歳のベテラン捕手、エリック・クラッツが今季はジャイアンツで控え捕手を務めることになった。日本時間3月25日、ジャイアンツはマイナーの内野手、C.J.イノホーサとのトレードでブリュワーズからクラッツを獲得したことを発表。また、クラッツの加入に伴い、右腕のホゼ・ロペスがDFAとなって40人枠から外されている。

     昨季のクラッツは、ブリュワーズで自身2番目に多い67試合に出場し、打率.236、6本塁打、23打点、OPS.634をマーク。ポストシーズンでは予想外の活躍を見せ、一躍ミルウォーキーのヒーローとなった。しかし今オフ、ブリュワーズは正捕手としてヤスマニ・グランダルを獲得。昨季の正捕手格だったマニー・ピーニャが2番手捕手に繰り下がるため、クラッツが開幕ロースターに残れないことはほぼ確実となっていた。そこに目を付けたジャイアンツが、バスター・ポージーをサポートする2番手捕手としてクラッツを獲得するに至った。

     ジャイアンツのブルース・ボウチー監督は、クラッツを2番手捕手として開幕ロースターに入れる意向を示している。開幕までにできるだけ多くの投手とバッテリーを組むために、スプリング・トレーニングの残り2試合ではクラッツにマスクを被らせる方針だという。これまでにも毎年のように移籍を繰り返しながらしぶとく生き残ってきた選手であるだけに、新天地ジャイアンツでも投手とのコミュニケーションはスムーズに進むはずだ。

     なお、ファーハン・ザイディ野球部門社長は、捕手2人体制と捕手3人体制のどちらを採用するかをまだ決めていない。捕手3人体制を採用する場合は、アラミス・ガルシアが3番手捕手としてロースター入りし、投手12人・野手13人の形で開幕を迎えることになるだろう。

     クラッツは「バスター(・ポージー)はとても頼りにできる選手だ。ジャイアンツのブルペンは優秀だし、先発にも平均以上の投手が5人揃っている。楽しみだね」と新天地ジャイアンツでのプレイを心待ちにしている様子だった。

  • イチローに関する「驚くべき事実」をMLB公式サイトが紹介

    2019.3.24 10:20 Sunday

     イチローのメジャーデビュー戦(2001年)はマリナーズが5対4でアスレチックスを破ったが、イチローの現役ラストゲーム(2019年)でもマリナーズは5対4でアスレチックスに勝利した。このように、イチローのキャリアには「驚くべき事実」がいくつもある。MLB公式サイトではその「驚くべき事実」を紹介している。ここでは、それをチェックしてみよう。

    ●イチローの通算3089安打はメジャー歴代22位で、通算打率.311は通算3000安打を達成した32人中13位である。ただし、通算長打率.402は32人のなかで最も低い。イチローは10333打席・2452試合で通算3000安打に到達したが、これはそれぞれ歴代13番目・14番目のスピード記録だった。

    ●イチローはメジャー挑戦前に日本プロ野球で1278安打を放っている。日米通算4367安打は、ピート・ローズの通算安打数を111本も上回っている。

    ●イチローは日本人野手として初めてのメジャーリーガーである。ルーキーイヤーの2001年はメジャー最多の242安打・56盗塁をマークし、不動のリードオフマンとしてマリナーズの116勝(メジャー最多タイ記録)に大きく貢献した。

    ●イチローはルーキーイヤーの2001年に首位打者、新人王、MVPを獲得したが、メジャー1年目にこの3つのタイトルを同時に手にしたのはイチローだけである(新人王とMVPの同時受賞は1975年のフレッド・リンと2001年のイチローだけ)。

    ●両リーグが162試合制となった1962年以降、イチローの262安打(2004年)と242安打(2001年)は上位2位を独占している。また、同期間の上位6位のうち3つ、上位18位のうち5つがイチローの記録である。

    ●イチローは20試合以上の連続安打を通算7度記録しているが、1900年以降でイチローを上回るのはピート・ローズとタイ・カッブの2人だけである(通算8度)。

    ●イチローのメジャー通算打率が3割を下回ったのは、メジャー2試合目で4打数ノーヒットに終わり、打率.222(9打数2安打)となったときだけである。次の試合で4打数2安打を記録して打率を再び3割台に乗せ、それ以降は現役引退まで通算打率3割台をキープし続けた。

    ●イチローはデビューイヤーから10年連続でシーズン200安打を達成(平均224安打)。10度の200安打はピート・ローズと並ぶタイ記録だが、10年連続で達成したのはイチローだけである。

    ●イチローは2016年8月7日のロッキーズ戦で三塁打を放ち、通算3000安打を達成。3000本目のヒットが三塁打だったのは、イチローのほかにポール・モリターだけである。

    ●27歳までメジャーでプレイしなかった選手が通算3000安打を達成したのはイチローが初めてである。それまでの最も遅いデビューは、ウェイド・ボッグスの24歳であり、イチローはその記録を大幅に更新した。

    ●27歳以降に放った3089安打は、メジャー歴代2位の数字(1位はピート・ローズの3357安打)。1947年以降、ローズとイチローの次に多いのはスタン・ミュージアルの2635安打である。

    ●イチローは42歳9ヶ月16日で通算3000安打に到達したが、これはキャップ・アンソン(19世紀の選手)に次いで2番目となる高齢記録である。

    ●イチローは状況に左右されない安定感を誇り、ホームで打率.312、アウェイで打率.310をマークし、全ての月で.295以上の打率を記録している。

    ●イチローは右腕に対して打率.304、左腕に対して打率.329をマーク。左右別の記録が残っている1974年以降に限定すると、左打者の対左腕打率としては歴代最高である。また、右打者でイチロー以上の対左腕打率を残しているのはカービー・パケット、マニー・ラミレス、デレク・ジーター、モイゼス・アルーの4人だけである。

    ●メジャー全球団からヒットを放っているイチローだが、最も多いのはアスレチックスから放った320本である。球場別に見てもオークランドで放った168本が最も多い。

    ●1番打者として放った2529安打は、リッキー・ヘンダーソン(3020安打)、ピート・ローズ(2924安打)に次いで歴代3位。ただし、1番打者としての打率(.323)では、ヘンダーソン(.280)とローズ(.308)を上回っている。

    ●イチローはオールスター・ゲームに10度選出されているが、2007年には史上唯一となるランニング本塁打を放ち、MVPに選出されている。

    ●通算3000安打と500盗塁を達成したのは、イチローを含めて7人だけであり、イチローはリッキー・ヘンダーソン以来の達成者となった。また、42歳のシーズンまで2ケタ盗塁を続け、40代で2ケタ盗塁を3度以上マークしたのは、1920年以降ではイチローとヘンダーソンだけである。

    ●1950年以降に通算500盗塁以上をマークした20人のうち、イチローの通算成功率81.3%はリッキー・ヘンダーソンを上回り、ティム・レインズ、ウィリー・ウィルソン、デービー・ロープスに次いで4番目の数字である。

    ●イチローはデビューイヤーから10年連続でゴールドグラブ賞を受賞したが、これは殿堂入りの名捕手ジョニー・ベンチ(レッズ)に次ぐ史上2人目の快挙である。また、外野手として通算10度のゴールドグラブ受賞は、ケン・グリフィーJr.、アンドリュー・ジョーンズ、アル・ケーラインと並んで歴代3位タイである(歴代最多は12度のロベルト・クレメンテとウィリー・メイズ)。

  • 通算96勝の右腕 レンジャーズ・ハメルが現役引退を決断

    2019.3.24 09:45 Sunday

     日本時間3月24日、レンジャーズのジェイソン・ハメルが現役引退を決断したことが明らかになった。13年のメジャー生活で通算96勝をマークしているハメルは、2月にレンジャーズとマイナー契約を結び、招待選手としてスプリング・トレーニングに参加。オープン戦では4試合(うち2先発)に登板して2勝1敗、防御率4.15をマークし、ロングリリーバーとして開幕ロースター入りすることが決まっていたものの、家族と過ごす時間を優先するために現役を退くことを決断したようだ。

     レンジャーズのジョン・ダニエルズGMは、ハメルの決断について「彼は家族と過ごす時間が最優先であると感じていたようだ。我々は彼の意思を尊重する。彼は様々な役割をこなすことができる投手であり、ブルペンの層に厚みを加えてくれるだけでなく、谷間の先発としての起用も考えていた。彼の穴を埋めることを考えないといけないね」とコメント。戦力の一人として計算していたようだが、36歳のベテラン右腕の決断をリスペクトし、受け入れた。

     レンジャーズは開幕ロースターに8人のリリーバーを登録すると見られており、クローザーのホゼ・レクラークのほか、右腕のショーン・ケリー、クリス・マーティン、ジェシー・チャベス、左腕のジェフリー・スプリングスは開幕ロースター入りが確定。さらに、マイナー契約でレンジャーズに加入した右腕ジェンマー・ゴメスも、オープン戦の9試合で防御率1.74と好投したことが評価され、開幕ロースター入りが決まった。

     ハメルが現役引退を決断したことにより、ブルペンは残り2枠。その2枠を右腕のザック・マカリスター、コナー・サゼック、エイドリアン・サンプソン、左腕のカイル・バードの4人が争っていると見られる。また、ダニエルズは他球団の開幕ロースターから漏れ、獲得可能になった投手の動向にも注目しているようだ。レギュラーシーズン開幕ギリギリまで、開幕ロースター争いは続きそうだ。

  • キンブレル争奪戦 ブレーブスとブリュワーズの一騎打ちか

    2019.3.23 16:20 Saturday

     ジェレミー・ジェフレスとコリー・クネーベルを故障で欠くブリュワーズがクレイグ・キンブレルの獲得に向けて動き出すなか、キンブレルの古巣もまだ「最強守護神」の獲得を狙っているようだ。ジ・アスレチックのデービッド・オブライエンによると、キンブレルの古巣・ブレーブスは依然としてキンブレル獲得を検討しているという。オブライエンはさらに、キンブレルの行き先がブレーブスとブリュワーズの2球団に絞られた可能性が高いことを報じている。

     ブレーブスのブルペンには実績の少ない投手が多く、また、A.J.ミンターが肩、ダレン・オデイが前腕の故障で開幕に間に合わない見込みとなっている。アローディス・ビスカイーノがクローザーを務めると見られるが、ビスカイーノも故障の多い投手であり、「最強守護神」のキンブレルがフィットするブルペン事情であると言える。ブレーブスのキンブレルに対する興味がどの程度のレベルであるかは明らかになっていないものの、MLB公式サイトでブレーブスの番記者を務めるマーク・ボーマンは、ブレーブスがキンブレルに対して正式なオファーをしていないことを伝えている。

     一方のブリュワーズは、クネーベルにトミー・ジョン手術の可能性があり、ジェフレスも肩の故障により出遅れが確実となっている。キンブレルを獲得することにより、ジョシュ・ヘイダーを昨季のように試合の重要な場面で左の強打者にぶつける起用法が可能になるため、キンブレル獲得の成否は、今季の投手起用法に大きな影響を与えることになるだろう。キンブレルを獲得できなければ、ジェフレス復帰までの間はヘイダーをクローザーに固定せざるを得なくなり、自慢の「強力ブルペン」は大きな戦力ダウンを強いられることになる。

     ブレーブスが所属するナ・リーグ東部地区と、ブリュワーズが所属するナ・リーグ中部地区は、いずれもメジャー有数の激戦地区であり、キンブレルの動向が両地区の優勝争いに大きな影響を与える可能性がある。「最強守護神」はどこへ行くのか。今後の動向に注目だ。

  • アストロズがバーランダーとの契約延長に向けて交渉中

    2019.3.23 15:45 Saturday

     正三塁手のアレックス・ブレグマンとの契約延長(5年1億ドル)を発表したばかりのアストロズは、今季が契約最終年となるエース右腕、ジャスティン・バーランダーとの契約延長に向けて動いているようだ。関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、両者は契約延長の実現に向けて前進しており、契約規模は2年6600万ドル前後になると見られている。オーナーのジム・クレインは、スプリング・トレーニング終了前に契約延長が実現するとの見通しを明らかにしている。

     現在36歳のバーランダーは、2017年8月31日(現地時間)にトレードでアストロズへ加入し、その年のリーグ優勝決定シリーズでMVPに輝くなど、アストロズの球団史上初のワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。昨季は16勝9敗、防御率2.52の好成績をマークし、290奪三振と26度のクオリティ・スタートはリーグ最多の数字。サイ・ヤング賞の投票ではブレイク・スネル(レイズ)に次ぐ2位にランクインし、30代後半に突入しても、そのピッチングが全く衰えていないことを証明してみせた。

     今季終了後にフリーエージェントとなる予定のバーランダーだったが、「僕はヒューストンで過ごす時間を本当に楽しんでいる」と語り、アストロズとの契約延長に前向きであることを明言していた。もちろん、アストロズもエース右腕との契約延長を望んでおり、相思相愛の両者が契約延長の実現に向けて動いているのは当然の流れと言える。

     アストロズは今季の先発ローテーションのうち、バーランダーのほか、ゲリット・コール、コリン・マクヒュー、ウェイド・マイリーの3人も今季終了後にフリーエージェントとなる。バーランダーを含む4人全員が流出すれば、先発ローテーションの崩壊は不可避なだけに、バーランダーとの契約延長の可能性が高まっていることは朗報だ。なお、コールもアストロズとの契約延長に前向きであることが報じられており、こちらの動向にも注目が集まっている。

  • レッドソックス・セール 2024年までの契約延長に合意

    2019.3.23 15:20 Saturday

     2016年12月に大型トレードでホワイトソックスからクリス・セールを獲得したとき、レッドソックスがセールを保有できる期間は3年だった。そのうち2年を終え、レッドソックスとの契約最終年に突入したセールだが、レッドソックスとの契約延長を望んでいることを明言していた。そして、相思相愛だった両者の契約延長がついに実現。関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、レッドソックスとセールは6年1億6000万ドルで契約を延長することで合意に至ったようだ。

     今回の契約延長は、厳密には2020年から2024年までの「5年1億4500万ドル」だが、ぜいたく税の対象となる年俸総額を算出する際には契約全体における年平均額がベースとなるため、今季の契約を含めて「6年1億6000万ドル」で発表される見込みとなっている。セールは2022年終了後にオプトアウト(契約破棄)が可能であり、また、2025年の契約はベスティング・オプションとなっており、2000万ドルを最低ラインとして、契約期間中の先発登板数に応じて年俸が決まるようだ。

     さらに、2020年シーズン中にメジャー在籍期間が10年に到達したタイミングで、全球団に対するトレード拒否権が付与されるという。2020年から2022年までの年俸は3000万ドル、2023年と2024年の年俸は2750万ドルで、サイ・ヤング賞投票での順位に基づいて増額される仕組みとなっているようだ。今回の契約延長により、セールは最短でも2022年まで、最長で2025年までレッドソックスのエース左腕としてマウンドに立ち続けることになった。

     フリーエージェント市場の不調を受けて、今オフのメジャーリーグは空前の契約延長ラッシュとなっている。今週だけでもセールのほか、マイク・トラウト(エンゼルス)、ポール・ゴールドシュミット(カージナルス)、ブレイク・スネル(レイズ)といったスター選手が契約延長に合意しており、この流れは今後も続く可能性が高い。レッドソックスとの契約延長を手にしたセールは、最高のモチベーションで2019年シーズンの開幕戦を迎えることになりそうだ。

  • 大谷翔平「イチローさんが目標であることはこれからも変わらない」

    2019.3.22 17:40 Friday

     イチローがMVPと新人王をダブル受賞した2001年に7歳だった大谷翔平(エンゼルス)にとって、イチローは常に憧れの存在であり、目標とする野球選手だった。開幕戦はリアルタイムで視聴した大谷だが、イチローの現役ラストゲームとなった開幕第2戦はリアルタイムでは視聴しなかったという。「起きてすぐにハイライトを確認しました」と話した大谷は、イチローが現役引退を発表したことについて「まだ信じられません」とコメントした。

     「イチローさんは常に僕が目標とする存在でした」とイチローへの憧れを口にした大谷。「それはこれからも変わりません。イチローさんがプレイするところはもう見ることはできないけれど、イチローさんがプレイしていたことを覚えておくことはできます。イチローさんは僕たちの世代の人々が心から尊敬する存在なんです」とイチローへの想いが次々に飛び出した。

     大谷にとって、昨年のスプリング・トレーニングでイチローが打撃についてアドバイスをくれたことは大切な思い出となっている。「去年、僕のところへ来てアドバイスをくださったのは、本当に光栄でしたし、とても感謝しています。イチローさんのようなスーパースターにアドバイスをいただくのは、めったにないことなので」と大谷。イチローと個人的に連絡を取り、現役引退を祝福したいと考えているという。

     イチローは開幕第2戦の試合後に行われた引退会見のなかで、大谷について言及。「翔平は世界で最高の選手になる必要がある。彼のように身体のサイズ(大きさ)とクイックネス(速さ)を兼ね備えた選手は他にいないのだから」と大谷の才能を認め、今後の活躍に向けてエールを送った。

     2001年に日本人打者として初のメジャーリーガーとなり、今季まで19シーズンにわたってメジャーの舞台でプレイしてきたイチロー。大谷が目標とするスーパースターがグラウンドから去ることを決断し、メジャーリーグに残された日本人打者は大谷ただ一人となった。イチローから大谷へ。日本が世界に誇るスーパースターのバトンが託された。

  • 田中将大「小学生のとき、イチローさんはスーパースターだった」

    2019.3.22 16:20 Friday

     田中将大(ヤンキース)はイチローのラストシーンの全てを目に焼き付けておきたかった。ジョージ・M・スタインブレナー・フィールドのクラブハウスでテレビに釘付けになり、日本が世界に誇る安打製造機の現役ラストゲームを見届けた田中。「あの球場の雰囲気は特別な選手に対してのみ発生するものだと思う。あれはリスペクトの表れだから。イチローさんはそういう選手だった」とイチローのラストシーンについて語った。

     イチローが1992年にオリックスで一軍デビューしたとき、田中はまだ4歳だった。「僕が小学生のとき、イチローさんはスーパースターだった」と田中。「どんなに非現実的な夢を想像しても、イチローさんと一緒にプレイするなんて考えられなかった。でも、2009年のワールド・ベースボール・クラシックで一緒にプレイする機会を得て、2014年にはヤンキースでチームメイトになることができた」と、イチローとの思い出を振り返った。

     2014年は田中のルーキーシーズンで、40歳のイチローは143試合に出場して打率.284をマークした。田中は、イチローとの一番の思い出は2009年のワールド・ベースボール・クラシック決勝(対韓国)でイチローが決勝タイムリーを放ったシーンだと語る。「あのとき、イチローさんは世界中のプレッシャーを一身に受け止めていたと思う。あの大会のイチローさんはあまり調子が良くなかったけど、それを乗り越えて僕たちを優勝に導いてくれた」とイチローの強靭な精神力についてコメントした。

     また、田中はイチローとの対戦経験もある。2015年にイチローはマーリンズへ移籍し、その年の6月にヤンキース戦で田中と直接対決。結果は4打数2安打で、イチローが2本のヒットを放った一方、田中はイチローから三振を奪い、内野ゴロに打ち取った。「(ヤンキースで)チームメイトになるなんて思っていなかったけど、対戦することを考えたこともなかった。イチローさんと対戦できた経験は僕の宝物です」と語り、憧れのスーパースターの現役引退を惜しんだ。

  • カージナルス 2年目右腕・ハドソンを先発5番手に指名

    2019.3.22 15:30 Friday

     カルロス・マルティネスの故障離脱により空席となったカージナルスの先発ローテーションの1枠。その座を巡ってダコタ・ハドソン、アレックス・レイエス、オースティン・ゴンバー、ダニエル・ポンセデレオン、ジョン・ガントの5投手が熾烈な競争を繰り広げていたが、日本時間3月22日、マイク・シルト監督はハドソンを自軍の先発5番手に指名した。メジャーデビューを果たした昨季、リリーフで26試合に登板したハドソンだが、オープン戦での5登板(うち4先発)で防御率1.72と結果を残し、先発5番手の座を手に入れた。

     シルトはオープン戦で15回2/3を投げて17奪三振、被打率.203、WHIP1.02と好投した2年目右腕・ハドソンについて「(先発5番手争いのライバルだった)ガントが悪かったわけではない。ガントも優れた春を過ごしていた。しかし、ダコタ(・ハドソン)が先発5番手の座を勝ち取ったんだ。それに相応しい見事な活躍を見せてくれた」と語り、オープン戦での好投を称賛。昨季AAA級で13勝3敗、防御率2.50の好成績を残し、パシフィックコースト・リーグの年間最優秀投手に選出されたハドソンが、いよいよ先発投手としてメジャーの舞台に立つ。

     昨季のハドソンはシンカーを武器に、リリーバーとして安定したピッチングを見せていたが、今年はスライダーとカーブのクオリティが向上。その結果、奪三振率も急上昇し、メジャーの舞台でも先発投手として活躍できると判断されるに至った。「チャンスを逃したくないと思っていた。自分がやるべきことをしっかりやってきたつもりだ。この春を通して、より良い投手になれたような気がしている」とハドソン。オープン戦でのパフォーマンスをレギュラーシーズン開幕後も維持できるようであれば、4年ぶりのポストシーズン進出を目指すカージナルスにとって大きな戦力となる。

     なお、先発5番手候補だった残りの4投手のうち、レイエスとガントはリリーバーとして開幕ロースターに名を連ねる見込み。一方、ゴンバーとポンセデレオンはAAA級降格となり、AAA級で先発ローテーションの一角を担いながら、メジャー昇格の日を待つことになる。

  • 本格的なシーズン開幕まであと1週間 各球団のクローザー事情は?

    2019.3.22 12:30 Friday

     東京ドームでのアスレチックスとマリナーズによる開幕シリーズ2連戦が終わり、アメリカ本土での本格的なレギュラーシーズン開幕まであと1週間となった。各球団が目標とするワールドシリーズ制覇には、強力な打線、安定した先発投手陣のほか、信頼できるクローザーの存在も必要不可欠だが、全ての球団にアロルディス・チャップマン(ヤンキース)やケンリー・ジャンセン(ドジャース)のような大物クローザーがいるわけではない。各球団のクローザー事情はどのようになっているのだろうか。ここではそれをチェックしてみよう。

     まずはア・リーグ東部地区。オリオールズはマイケル・ギブンスがクローザー最有力候補だが、そもそもセーブを挙げる機会は多くないことが予想される。クレイグ・キンブレルがフリーエージェントとなって退団したレッドソックスは、キンブレルに代わるリリーバーを補強しておらず、マット・バーンズまたはライアン・ブレイシアが9回を担当する見込みとなっている。ヤンキースはチャップマンで問題なし。レイズはクローザーを固定しない方針で、ホゼ・アルバラード、チャズ・ローらがその役割を分担する見込みだ。ブルージェイズには不安定ながらも昨季セーブ成功率100%のケン・ジャイルズがいる。

     次にア・リーグ中部地区。ホワイトソックスは新加入のアレックス・コロメイとケルビン・ヘレーラのどちらがクローザーに指名されるか注目される。インディアンスは昨季途中に加入したブラッド・ハンドが今季も引き続きクローザーを務める。タイガースはシェーン・グリーンでスタートし、適当なタイミングでジョー・ヒメネスにスイッチすることになりそうだ。ロイヤルズはネッド・ヨスト監督がクローザーを1人に固定せず、状況に応じて複数のリリーバーを使い分ける方針を明言している。ツインズのロッコ・バルデリ監督も同様の形を採用するようだ。

     ア・リーグ西部地区は、各球団に確固たるクローザーがいる。アストロズはロベルト・オスーナ、エンゼルスは新加入のコディ・アレン、アスレチックスはブレイク・トライネン、マリナーズはハンター・ストリックランド、レンジャーズは今オフ契約延長を手にしたホゼ・レクラークがそれぞれクローザーを務める。

     続いてナ・リーグ東部地区。ブレーブスはアローディス・ビスカイーノとA.J.ミンターを使い分ける予定。マーリンズはドリュー・ステッケンライダーが最有力候補だが、ベテランのセルジオ・ロモも控えている。メッツのクローザーは新加入のエドウィン・ディアスで決まり。フィリーズのゲーブ・キャプラー監督は、デービッド・ロバートソン、セランソニー・ドミンゲス、ヘクター・ネリスの3人が9回に登板する可能性があると話している。ナショナルズは故障さえなければショーン・ドゥーリトルで万全だ。

     次にナ・リーグ中部地区。カブスは本来のクローザーであるブランドン・モローが開幕に間に合わず、代役候補のペドロ・ストロップもコンディションに不安を抱えている。ジョー・マドン監督はスティーブ・シーシェック、ブラッド・ブラックら複数のリリーバーを使い分ける方針だ。レッズにはライセル・イグレシアスがいるものの、デービッド・ベル監督はイグレシアスの起用を9回に限定せず、試合の重要な場面で投入する方針であることを明言している。ブリュワーズはコリー・クネーベルとジェレミー・ジェフレスが開幕に間に合わず、キンブレル獲得に動いているとの報道もある。パイレーツはフェリペ・バスケスが今季も引き続き絶対的守護神として君臨。カージナルスはアンドリュー・ミラーとジョーダン・ヒックスを併用することになりそうだ。

     最後にナ・リーグ西部地区。ダイヤモンドバックスはアーチー・ブラッドリーとグレッグ・ホランドの争い。ロッキーズは今季もウェイド・デービスに9回を任せる。ドジャースはジャンセンで問題なし。パドレスは昨季好投したカービー・イエーツが今季も引き続きクローザーを務める。ジャイアンツはマーク・マランソンが不調に喘いでおり、昨季後半戦にクローザーを務めたウィル・スミスが今季も9回を担当することになると見られている。

  • 35歳のベテラン・ペンス 4人目の外野手としてロースター入りへ

    2019.3.22 11:30 Friday

     招待選手としてレンジャーズのスプリング・トレーニングに参加していた35歳のベテラン外野手、ハンター・ペンスが開幕ロースター争いを制し、4人目の外野手としてロースター入りの切符を勝ち取った。日本時間3月22日、レンジャーズのクリス・ウッドワード監督が明らかにした。なお、ペンスとロースター争いを繰り広げていた若手外野手のウィリー・カルフーンはAAA級降格となっている。

     ウッドワードによると、ロースター入りを告げられたペンスは目に涙を浮かべて喜んでいたという。「正直なところ、僕の昨季のパフォーマンスは十分なものではなかった。昨季より良いパフォーマンスができるということをアピールする必要があったんだ。その機会を与えてくれたことに感謝しているし、オフの間は一生懸命トレーニングに取り組んだ。ロースター入りを告げられた瞬間は、本当に特別なものだったよ」とペンス。ジャイアンツとの契約最終年となった昨季は、97試合に出場して打率.226、4本塁打、OPS.590という自己ワーストの1年となったが、今年のオープン戦では打率.333、3本塁打、OPS1.032と与えられたチャンスを見事に生かした。

     一方、カルフーンのAAA級降格は、指揮官にとって難しい決断となった。オープン戦で打率.217、OPS.557と結果を残せていなかったとはいえ、ウッドワードはカルフーンのオフシーズンの取り組みを高く評価していたからだ。しかし、正左翼手のジョーイ・ギャロ、正右翼手のノマー・マザーラ、指名打者兼外野手の秋信守(チュ・シンス)がいずれも左打者ということもあり、指揮官は4人目の外野手として右打者を欲していた。オープン戦で好成績を残しているペンスが、チーム事情や指揮官の構想にピタリと当てはまったのだ。ウッドワードは「彼はロースター入りに相応しい選手だ。でも、ロースターの構成を考えて、決断を下さなければならない」と語り、苦渋の決断であったことを明らかにした。

  • サイ・ヤング賞左腕のスネルがレイズと5年5000万ドルで契約延長

    2019.3.22 11:00 Friday

     日本時間3月22日、レイズは昨季のサイ・ヤング賞受賞者であるエース左腕、ブレイク・スネルと5年5000万ドルで契約を延長したことを発表した。これによりレイズとスネルの契約は2023年まで延長され、また、スネルは最大200万ドルの出来高を手にする可能性もあるという。筆頭オーナーのスチュアート・スターンバーグは「2011年にドラフト指名されたあと、彼は類稀なる才能と懸命な努力により、球界で最も支配的な投手の1人に成長した。今後数年間、彼がレイズのためにマウンドに上がってくれることが楽しみだよ」とエース左腕との契約延長が実現したことを喜んだ。

     現在26歳のスネルは、今回の契約延長がなければ、今季終了後に年俸調停の権利を取得する予定だった。今回の契約は、年俸調停期間の3年と、フリーエージェント期間の最初の1年をカバーするものとなる。年俸調停権取得前の選手が得る契約としては、史上最高額の契約となった。

     「僕はここに居られて嬉しいよ。どこへも行きたくないと思っている」とレイズへの愛着を語ったスネル。「今回の契約によって、契約にサインしなかった場合よりも長くレイズに居ることができる。ここでプレイするのはとても快適だから、契約を延長することができて嬉しいよ。僕はこのチームが好きだし、素晴らしいチームだと思っている」と喜びのコメントは止まらなかった。

     昨季のスネルは21勝と防御率1.89で二冠に輝き、1973年に指名打者が導入されて以降、20勝&防御率1点台を記録したのは、1978年のロン・ギドリーと1990年のロジャー・クレメンスに次いで史上3人目の快挙だった。エリック・ニアンダーGMは「彼は昨季、我々を90勝のシーズンに導いてくれた。控えめに言っても、彼は我々のチームの中心選手の1人だし、今回の契約延長に値する素晴らしい選手だよ」とスネルを絶賛する。

     レイズは若手内野手のブランドン・ロウと6年2400万ドルの契約を結んだばかり。スネルとの契約延長は、限られた予算のなかでの常勝軍団の形成に向けて、大きな一歩となった。

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