English Español 韓国語
  • FAの遊撃手の移籍先が次々に決定 残りはグレゴリアスのみ

    2021.1.28 12:30 Thursday

     今オフのフリーエージェント市場はそもそも遊撃手の選択肢が極めて少なかった。メジャーリーグ公式サイトのポジション別フリーエージェント選手一覧に掲載されている遊撃手はわずか5人だけ。このうち4人はすでに契約成立または契約合意が報じられており、市場に残っているのはディディ・グレゴリアスただ1人となっている。遊撃手の補強を必要としているフィリーズとレッズがグレゴリアス獲得に興味を示しているとみられている。

     メジャーリーグ公式サイトのポジション別フリーエージェント選手一覧に掲載されている遊撃手はマーカス・セミエン、グレゴリアス、アンドレルトン・シモンズ、フレディ・ギャルビス、金河成(キム・ハソン)の5人。このうちキムは現地時間12月31日にパドレスとの4年契約が正式発表され、ギャルビスも同1月26日にオリオールズと正式に1年契約を結んだ。セミエンはブルージェイズ、シモンズはツインズとそれぞれ1年契約で合意したことが報じられている。

     ギャルビスが退団したレッズは遊撃手の補強を今オフの最優先課題としていた。有望株のホゼ・ガルシアはもう少しマイナーで経験を積む必要があり、メジャーでレギュラーとして起用するのは時期尚早。ガルシアを除くと控えのユーティリティ選手であるカイル・ファーマーとアレックス・ブランディーノくらいしか候補がいない。場合によってはトレードでの遊撃手補強も検討しなければならない。

     一方、フィリーズはグレゴリアスとの再契約を目指していることが報じられている。ただし、J・T・リアルミュートと5年1億1550万ドルの大型契約で再契約したこともあり、グレゴリアスとの大型契約は避けたいのが本音だろう。レッズとは異なり、ジーン・セグーラやスコット・キンガリーを1年だけ正遊撃手として起用するという選択肢もある(1年後のオフには多くのスター遊撃手がフリーエージェントとなる)。

     現時点のロースターの状況から判断する限り、グレゴリアスをより必要としているのはレッズだが、「最後の遊撃手」を手に入れるのはどちらのチームだろうか。

  • メッツが左腕・マッツを放出 バウアー獲得に備えた動きか

    2021.1.28 12:00 Thursday

     「ESPN」のジェフ・パッサンによると、先発補強を目指すブルージェイズは1対3のトレードでメッツから左腕スティーブン・マッツの獲得に成功したようだ。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンはイェンシー・ディアス、ショーン・リードフォーリー、ジョシュ・ウィンコウスキーの3右腕がメッツへ移籍することを伝えている。今回のトレードはメッツのトレバー・バウアー獲得に備えた動きという可能性もありそうだ。

     現在29歳のマッツは2019年に自身初の2ケタ勝利となる11勝をマークしたものの、メジャー6年間で規定投球回に到達したシーズンは1度もなく、昨季は9試合(うち6先発)に登板して0勝5敗、防御率9.68という自己ワーストの成績に終わった。ブルージェイズではロス・ストリップリングらと先発5番手の座を争うことになるだろう。今季の年俸は520万ドルで、今季終了後にフリーエージェントとなる。

     メッツへ移籍する3右腕のうち、24歳のディアスと25歳のリードフォーリーはメジャー経験がある。ディアスは2019年8月にメジャーデビューして1試合に登板したが、昨季は右広背筋を痛めて全休。一方のリードフォーリーはマイナー時代にトップ・プロスペクトとして期待された選手であり、メジャー3年目の昨季は5試合にリリーフで登板して1勝0敗、防御率1.35をマークした。

     22歳のウィンコウスキーはメジャー経験がなく、2019年はA級とA+級で24試合(うち23先発)に登板して10勝8敗、防御率2.69をマーク。2016年のドラフトで15巡目指名を受けてプロ入りしたあと、着実にマイナーの階段を上っている。

     メッツは一時ノンテンダーFA候補に挙がっていたマッツを放出することで3右腕の獲得に成功しただけでなく、520万ドルの削減にも成功。今回のトレードは必ずしもバウアーがメッツへ移籍することを意味するわけではないが、バウアー獲得に向けて一歩前進したことは間違いなさそうだ。

  • 全米野球記者協会 シリングの要請を拒否する立場を表明

    2021.1.28 11:00 Thursday

     ダイヤモンドバックスなどで活躍したカート・シリングは9度目の挑戦となった2021年度のアメリカ野球殿堂入り投票で16票不足に終わったあと、次回の投票対象から自身を除外することをアメリカ野球殿堂に要請した。これに対して殿堂入りの投票権を持つ全米野球記者協会は声明文を発表し、「シリング氏の要請はルール違反である」との見解を示し、シリングの要請を受け入れないことをアメリカ野球殿堂に求めている。

     全米野球記者協会の書記・会計を務めるジャック・オコンネルは声明文のなかで全米野球記者協会の立場を以下のように説明した。

    「シリング氏による投票用紙からの削除要請は、アメリカ野球殿堂の理事会が定めたルールに違反しているというのが全米野球記者協会の見解です。選考委員会の役割は【1】前回の投票で5%以上の得票率を獲得した候補者、または【2】新たに投票対象となって6人の選考委員のうち2人から推薦された候補者をアルファベット順に記載した投票用紙を作成することです」

    「シリング氏は両方の条件を満たしているため、彼の最後の投票となる2022年の投票対象に残るべきです。アメリカ野球殿堂は1936年に全米野球記者協会を有権者に指定し、我々は85年間ルールを守ってきました。今後もそうしていく必要があります。よって、全米野球記者協会は理事会に対し、シリング氏の要請を拒否することを強く求めます」

     シリングは差別的または政治的な言動が問題視されており、今月上旬の連邦議会襲撃事件のあとには乱入者を擁護するようなコメントを出していた。それを受けてシリングへの投票を取り消すことを求めた記者が複数いたことも報じられており、シリングは自身の殿堂入りの可否を記者投票に委ねたくないと考えているようだ。

     元選手などで構成させるベテランズ委員会に判断を委ね、ベテランズ委員会で殿堂入りに値すると判断されれば「敬意を表してそれを受け入れる」つもりだというシリング。投票用紙からの削除要請に対し、アメリカ野球殿堂はどのような判断を下すのだろうか。

  • ハンド逃したメッツ 救援左腕・ループと1年契約で合意

    2021.1.28 10:30 Thursday

     ブラッド・ハンド(1年1050万ドルでナショナルズへ)の争奪戦に敗れたメッツが救援左腕の確保に向けてスピーディな動きを見せた。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンによると、メッツはレイズからフリーエージェントとなったアーロン・ループと1年契約を結ぶことで合意。メッツは40人ロースター内の救援左腕がダニエル・ザモーラとスティーブン・タープリーの2人だけという状況のため、補強が急務となっていた。

     メジャーリーグ公式サイトでメッツの番記者を務めるアンソニー・ディコーモによると、メッツはハンド争奪戦に敗れたあと、救援左腕の補強ターゲットをループに絞っていたという。現在33歳のループは昨季レイズで24試合に登板して3勝2敗、4ホールド、防御率2.52を記録。22三振を奪った一方で四球を4つしか与えず、WHIP0.84は自己ベストの数字だった。

     メッツのブルペン補強は2年1550万ドルで獲得したトレバー・メイに続いてループが2人目。エドウィン・ディアス、デリン・ベタンセス、ジューリス・ファミリア、ブラッド・ブラック、セス・ルーゴ、ミゲル・カストロなど頭数は揃っているものの、右腕ばかりのため、ハンドを筆頭に左腕の補強を画策していた。

     メッツはすでにベテラン左腕のジェリー・ブレビンスとマイナー契約を結んでいる。また、スティーブン・マッツ、ジョーイ・ルケーシー、有望株のトーマス・ザプッキーといった先発左腕のうち、先発ローテーションから漏れた投手をブルペンに回す可能性もあるとみられている。

     ループはブルージェイズ、フィリーズ、パドレス、レイズで合計9年間プレーし、通算406試合に登板して15勝22敗6セーブ、60ホールド、防御率3.38を記録。右打者には865打席で打率.264、23本塁打、OPS.757と打たれているが、左打者は623打席で打率.232、5本塁打、OPS.621に封じている。

  • ヤンキースがオッタビーノの穴埋め オデイと1年245万ドルで合意

    2021.1.28 10:00 Thursday

     補強資金捻出のためにアダム・オッタビーノを宿敵・レッドソックスへ放出したヤンキースが早くもその穴埋めに成功した。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンによると、ヤンキースはブレーブスからフリーエージェントとなった救援右腕ダレン・オデイと1年245万ドルで合意。来季の契約は双方に選択権のあるオプションとなっているようだ。通算防御率2.51を誇るベテラン右腕がヤンキースのブルペンに加わることになった。

     シャーマンはオデイの契約の詳細を伝えており、今季の年俸は175万ドル。来季の契約はまずオデイに選択権があり、オデイは年俸140万ドルでの契約更新かバイアウト70万ドルを選択することができる。よって、契約時点でオデイに保証されている総額は175万ドルと70万ドルを合計した245万ドルとなる。ただし、オデイがバイアウトを選択した場合、ヤンキースは年俸315万ドルでの契約更新を選択することもできるという。

     現在38歳のオデイは昨季ブレーブスで19試合に登板して4勝0敗、2ホールド、防御率1.10の好成績をマーク。2019年は右前腕痛で長期欠場を強いられたが、見事に復活を遂げた。オリオールズ時代は安定感抜群のセットアッパーとして活躍し、2015年にはオールスター・ゲーム選出。その安定感は通算防御率2.51という数字が証明している。

     ヤンキースはオッタビーノの放出によって年俸総額をおよそ800万ドル削減し、1年245万ドルでオデイを獲得したため、補強資金にはもう少しだけ余裕がある。大物選手の獲得は不可能だが、ブルペンのさらなる補強、もしくはブレット・ガードナーとの再契約にその資金が投入されるとみられている。

     なお、ヤンキースは日本時間1月28日、DJ・レメイヒューと6年契約(再契約)、コリー・クルーバーと1年契約を結んだことを正式に発表した。オデイとも合意し、次なる一手が注目される。

  • ジャイアンツ 巧打の左打者・ラステラを3年契約で獲得へ

    2021.1.27 12:30 Wednesday

     「NBCスポーツ・ベイエリア」のアレックス・パブロビッチによると、ジャイアンツはアスレチックスからフリーエージェントとなったトミー・ラステラと契約合意間近になっているようだ。「ESPN」のジェフ・パッサンは3年契約であることを伝えている。ジャイアンツはファーハン・ザイディ編成本部長就任後、ウィルマー・フローレスに与えた2年+オプション1年の契約が最長であり、もし報道通りに3年契約が成立すれば、ザイディ政権下で最長の契約となる。

     ジャイアンツは今季限りでブランドン・ベルトの5年契約とブランドン・クロフォードの6年契約が終了し、ジョニー・クエイトとバスター・ポージーも来季の契約が球団側に選択権のあるオプションとなっているため、エバン・ロンゴリア以外の高額年俸選手を一掃できる。正二塁手のドノバン・ソラーノも今季終了後にフリーエージェントとなるため、ラステラは今季はプラトーン要員、来季からはレギュラー候補としてプレーすることになりそうだ。

     現在31歳のラステラはエンゼルスへ移籍した2019年にブレイクし、自己最多の16本塁打を記録。オールスター・ゲームに初選出されたが、故障のため出場することはできなかった。昨季はエンゼルスとアスレチックスの2球団で合計55試合に出場して打率.281、5本塁打、25打点、出塁率.370、OPS.819をマークし、前年の活躍がフロックでなかったことを証明。27四球に対してわずか12三振という巧打が光った。

     守備では遊撃を除く内野3ポジションを守ることができるため、今季は右打ちのソラーノやロンゴリアとのプラトーンで二塁または三塁の守備に就く機会が多くなりそうだ。今季終了後にベルトとソラーノがフリーエージェントとなるため、来季からは一塁または二塁のレギュラー候補になるとみられる。ソラーノが昨季の好調(打率.326)を維持できないようであれば、ラステラは今季から正二塁手を務めることになるだろう。

  • タイガースが正捕手確保 メッツからFAのラモスを獲得へ

    2021.1.27 12:00 Wednesday

     「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、タイガースはメッツから契約オプションを破棄されてフリーエージェントとなったウィルソン・ラモスと1年200万ドルで契約合意間近となっているようだ。タイガースは昨季60試合中37試合で先発マスクを被ったオースティン・ロマインがフリーエージェントとなってカブスへ移籍しており、新たな正捕手の確保が急務となっていた。

     タイガースのA・J・ヒンチ新監督は補強を検討しているポジションの1つが捕手であることを明らかにしていたが、その発言から数時間後、ラモスの獲得が決定的となった。現在タイガースの40人ロースター内には捕手がグレイソン・グライナーと有望株ジェイク・ロジャースの2人しかおらず、ロジャースにマイナーで実戦経験を積ませるあいだは、正捕手・ラモス、控え捕手・グライナーの体制で戦うことになるだろう。

     現在33歳のラモスはメジャー11年間で通算128本塁打、OPS.755をマークし、オールスター・ゲーム選出2度(2016年と2018年)、シルバースラッガー賞1度(2016年)の実績を誇る。2018年オフに2年1900万ドル+オプション1年でメッツに加入し、2019年は141試合に出場して打率.288、14本塁打、73打点、OPS.768とまずまずの活躍を見せたが、昨季は45試合で打率.239、5本塁打、15打点、OPS.684と低調。シーズン終了後にオプションの行使を拒否され、バイアウト150万ドルを受け取ってフリーエージェントとなっていた。

     かつては40%以上の盗塁阻止率をマークしたこともあるように、守備面でもチームに貢献できる選手だったが、2016年から5年連続で守備防御点がマイナス、2019年には自己ワーストの-11を記録するなど、衰えが目立っている。強肩好守のロジャースがメジャーに定着するまでの「つなぎ役」として存在感を示すことができるか注目したい。

  • 2022年度殿堂入り投票の注目ポイント いよいよA-Rodが登場

    2021.1.27 11:30 Wednesday

     2021年度のアメリカ野球殿堂入り投票は8年ぶりの選出なしに終わった。メジャーリーグ公式サイトでは早くも2022年度の殿堂入り投票の注目ポイントを紹介している。なお、得票率5%未満の候補者は翌年の投票対象から除外されるため、今回から投票対象となった11名のうち8名が脱落。マーク・バーリー(得票率11.0%)、トリー・ハンター(同9.5%)、ティム・ハドソン(同5.2%)の3名が翌年以降に望みをつないだ。

    【1】大物4名のラストチャンス

     カート・シリング、バリー・ボンズ、ロジャー・クレメンス、サミー・ソーサの4名は次回がラストチャンス(10度目)となる。今回71.1%でトップだったシリングは次回の投票対象からの除外を要請したことが報じられている。ボンズとクレメンスは今回も「微増」で60%強の得票率にとどまり、ソーサも17.0%に終わっているため、4名とも殿堂入りできないまま10年が経過という展開も十分に考えられる。近年、ラストチャンスの候補者には票が集まる傾向にあるが、この4名は記者が投票を敬遠する理由が明確になっており、大幅な得票率アップを期待するのは難しいかもしれない。

    【2】A-Rodが初登場

     ボンズとクレメンスの殿堂入りをめぐる議論は、来年で一旦終了するが、「ステロイダー」の殿堂入りに関する議論は継続されるだろう。通算696本塁打のアレックス・ロドリゲスがいよいよ殿堂入り投票に登場するからだ。オールスター・ゲーム選出14度、MVP3度、歴代4位の696本塁打、通算3000安打&300盗塁など、残した実績は圧倒的。しかし、「バイオジェネシス問題」に関連する出場停止処分により、2014年シーズンは全休を余儀なくされた。ボンズとクレメンスに殿堂入りの扉が開かれていない以上、ロドリゲスの殿堂入りも難しいとみられる。

    【3】ビッグ・パピが初登場

     2022年度から登場する候補者のなかで最も殿堂入りの可能性が高いとみられるのがデービッド・オルティスだ。オールスター・ゲーム選出10度、シルバースラッガー賞7度、通算541本塁打の実績に加え、ポストシーズンでの伝説的な活躍も格好のアピール材料となる。近年、エドガー・マルティネスやハロルド・ベインズといった指名打者が殿堂入りしていることもオルティスにとって追い風だ。ただし、ステロイド疑惑が報じられたことがある点(本人はクリーンを主張)、通算WARが55.3に過ぎない点(殿堂入りまで10年を要したエドガーは68.4)などから「一発合格」は難しいと予想する声が多い。

    【4】ローレンらは殿堂入りに近付けるか

     今回の殿堂入り投票でゴールドグラブ賞8度のスコット・ローレンは得票率を52.9%まで伸ばし、増加幅17.2%は全候補者のなかで最大だった。このペースでいけば2023年ごろには殿堂入りできる可能性があり、次回の投票でどこまで得票率を伸ばすか注目される。トッド・ヘルトン(29.2%→44.9%)、ビリー・ワグナー(31.7%→46.4%)、アンドリュー・ジョーンズ(19.4%→33.9%)らも得票率を大きく伸ばしており、ローレン同様、注目の存在となるだろう。

  • ツインズが名手・シモンズと契約合意 1年1050万ドルとの報道

    2021.1.27 10:40 Wednesday

     「ESPN」のジェフ・パッサンによると、ツインズはエンゼルスからフリーエージェントとなったアンドレルトン・シモンズと1年1050万ドルで契約合意に至ったようだ。メジャーリーグでは日本時間1月27日、遊撃手が次々に市場から消えており、シモンズのほか、マーカス・セミエンはブルージェイズ、フレディ・ギャルビスはオリオールズへの移籍が決定。市場に残っている有力な遊撃手はディディ・グレゴリアスのみとなっている。

     サッド・レバインGMは先日、戦力補強によって選手起用に柔軟性を持たせることを目指していることを明らかにしていたが、まさに有言実行の補強となった。ゴールドグラブ賞4度の実績を誇る名手・シモンズの加入により、2023年までの5年契約を結んでいるホルヘ・ポランコは二塁へのコンバートが決定的に。また、これによって二塁から弾き出されるルイス・アライズは内外野の様々なポジションを守りながらレギュラー級の出場機会を得る「スーパー・ユーティリティ」となりそうだ。

     現在31歳のシモンズは昨季エンゼルスで30試合に出場して打率.297、0本塁打、10打点、2盗塁、OPS.702を記録。レギュラーシーズン残り5試合の時点でオプトアウト(出場辞退)を発表した。2012~18年に7年連続で守備防御点+19以上(+20以上が5度、+30以上が3度)を記録した遊撃守備が最大の魅力だが、故障の影響もあり、2019年は+12にとどまり、昨季は自身初のマイナス(-2)に転落。全盛期ほどの好守は期待できなくなっている。

     とはいえ、メジャー有数の名手として知られるシモンズはツインズの投手陣にとって非常に心強い存在となるに違いない。ツインズは正中堅手のバイロン・バクストンもメジャー屈指の守備の名手として知られており、今季はシモンズとバクストンを擁するセンターラインが好守で投手を助けるシーンが何度も見られるかもしれない。

  • オリオールズが正遊撃手確保 ギャルビスを1年150万ドルで獲得

    2021.1.27 10:20 Wednesday

     オリオールズは日本時間1月27日、レッズからフリーエージェントとなったフレディ・ギャルビスと1年契約を結んだことを発表した。地元紙「ボルティモア・サン」のジョン・メオリによると、ギャルビスの年俸は150万ドルで、トレードされた場合に25万ドルのボーナスを受け取ることができるという。なお、オリオールズはギャルビスの加入に伴い、ロースターの枠を空けるためにクリス・ショウをDFAとしている。

     現在31歳のギャルビスは昨季レッズで47試合に出場して打率.220、7本塁打、16打点、OPS.712を記録。2019年に自己ベストの23本塁打、OPS.734をマークしたが、昨季はやや成績を落とした。2017~18年に2年連続で全162試合に出場し、2016年から4年連続で2ケタ本塁打を放った実績もあるが、通算出塁率.291が示すように打撃の貢献度は決して高くない。

     フィリーズ時代の2015年に守備防御点-12を記録した遊撃守備は、その後4年連続でプラスの守備防御点を記録していたが、昨季は-1に悪化。年齢を考えても、ここからの劇的な向上は期待できないだろう。あくまでもトレードでエンゼルスへ放出したホゼ・イグレシアスの穴を一時的に埋めるための補強に過ぎない。

     トレードされた場合のボーナスが設定されているように、前半戦の活躍次第では夏場のトレード市場で上位争いをするチームへ放出される可能性もある。オリオールズは昨季、1年300万ドル+オプション1年で獲得したイグレシアスが予想外の活躍を見せ、トレードの駒となったが、その再現を狙っているのかもしれない。

  • 9度目も落選のシリング 次回殿堂入り投票からの除外を要請

    2021.1.27 10:00 Wednesday

     日本時間1月27日、2021年度のアメリカ野球殿堂入りの投票結果が発表され、今回が9度目の挑戦となったカート・シリングは16票不足で殿堂入りを逃した。その直後、シリングはSNS上で野球殿堂宛ての手紙をシェア。次回が記者投票で殿堂入りするラストチャンス(10度目)となるが、「私は最終年の投票に参加しないつもりです。投票対象からの除外をリクエストします」と次回の投票からの除外を要請した。

     野球殿堂会長のジェーン・フォーブス・クラークは、シリングからの要請について「皆様ご存じのように、野球殿堂理事会では殿堂入り投票のプロセスに関するルールや手続きを定めています。理事会はカート・シリングから2022年度の投票から除外するよう要請を受けました。次回の会議で検討する予定です」との声明文を発表。どのような判断が下されるか現時点ではわからないが、シリングが今回限りで投票対象から除外される可能性が出てきた。

     現在54歳のシリングは通算3116奪三振、ポストシーズン通算防御率2.23、ワールドシリーズ制覇3度などの輝かしい実績を誇り、2020年度の投票で得票率70%に到達。今回の投票で殿堂入りを果たすことが有力視されていたが、過去の差別的な発言に加えて、過激さを増している政治的な言動が災いし、得票率71.1%と「微増」にとどまり、9度目の挑戦でも殿堂入りを逃した。

     シリングは自身の言動が問題視され、得票率に影響を与えているという状況のなかで「(記者に対する)心からの感謝を表現できるかわかりません。この点において、私は精神的に終わっていると言えます」と述べ、「私は数学を知っています。(投票の)傾向も知っています。(次回も)75%に届かないことはわかっています」と次回も落選することを覚悟していることを明らかにした。

     「殿堂入りの可否をベテランズ委員会に任せます。元選手たちが判断した結果であれば、私は敬意を表してそれを受け入れます」と述べているように、自身の殿堂入りの可否を記者ではなく、元選手などで構成されるベテランズ委員会に判断してもらいたいと考えているようだ。

  • インディアンス Gグラブ賞二塁手のヘルナンデスと再契約へ

    2021.1.27 09:30 Wednesday

     「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、インディアンスは自軍からフリーエージェントとなったセザー・ヘルナンデスと1年500万ドル+オプション1年で再契約を結ぶことで合意に至ったようだ。ヘルナンデスは昨季1年625万ドルでインディアンスに加入し、正二塁手として活躍。今オフ、年俸総額の削減による戦力の流出ばかりが目立っていたインディアンスだが、ゴールドグラブ賞を初受賞した二塁手の引き留めに成功した。

     現在30歳のヘルナンデスは2019年オフにフィリーズからノンテンダーFAとなり、1年契約でインディアンスに加入。昨季は58試合に出場してリーグ最多の20二塁打を放つなど、打率.283、3本塁打、20打点、出塁率.355、OPS.763と期待通りの働きを見せた。また、二塁の守備ではリーグ2位の守備防御点+6をマークし、自身初のゴールドグラブ賞に輝いた。

     昨年10月、インディアンスのクリス・アントネッティ編成本部長は「セザーは素晴らしい仕事をしてくれた」とヘルナンデスの働きを絶賛。「彼に期待していたことをすべてやってくれたし、期待以上だったかもしれない。今季のチームにおいて、攻守両面で最も安定した働きを見せてくれた選手の1人だった。本当に優秀な選手だよ」と最大級の評価を与えていた。

     インディアンスはフランシスコ・リンドーアをメッツへトレードした際にアメッド・ロサリオ、アンドレス・ギメネスと即戦力の内野手を2人獲得しており、ヘルナンデスと再契約する可能性は低いとみられていた。しかし、ヘルナンデスへの評価は高く、チームに必要な戦力であると判断したようだ。

     ヘルナンデスは昨季に続いて今季も「1番・二塁」を務めることになるだろう。22歳のギメネスが正遊撃手として起用され、25歳のロサリオが二遊間のバックアップに回るとみられるが、右打ちのロサリオと左打ちのギメネスがプラトーンで起用される可能性もありそうだ。

  • ブルージェイズが1年1800万ドルでセミエンと合意 二塁で起用か

    2021.1.27 09:10 Wednesday

     「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、ブルージェイズはアスレチックスからフリーエージェントとなったマーカス・セミエンの獲得に成功したようだ。「ESPN」のジェフ・パッサンは今回合意した契約が1年1800万ドルであることを伝えている。ブルージェイズは正遊撃手としてボー・ビシェットがいるため、セミエンを正二塁手として起用する方針であるとみられている。

     今オフのブルージェイズはフランシスコ・リンドーア(インディアンスからメッツへトレード)の獲得に乗り出していたことが報じられ、アンドレルトン・シモンズへの関心が伝えられるなど、遊撃手の補強を目指していた。遊撃手を獲得してビシェットを三塁へコンバートする構想があるものとみられていたが、どうやらセミエンを遊撃手として起用するつもりはないようだ。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、ブルージェイズはセミエンを正二塁手として起用する方針だという。

     現在30歳のセミエンはアスレチックスの正遊撃手として6年間活躍し、2019年には打率.285、33本塁打、92打点、10盗塁、OPS.892という自己最高の成績をマークしてMVP投票で3位にランクイン。ただし、昨季は53試合に出場して打率.223、7本塁打、23打点、4盗塁、OPS.679と低調だった。アスレチックスでの6年間は遊撃以外の守備に1度も就いておらず、二塁や三塁を守ったのはホワイトソックス時代の2014年が最後である。

     セミエンの加入により二塁から弾き出されるキャバン・ビジオは内外野の様々なポジションを守れる選手のため、ブルージェイズは柔軟な選手起用が可能となる。昨季一塁へコンバートされ、三塁への復帰を希望しているブラディミール・ゲレーロJr.が守るポジション次第でビジオが守るポジションも変わることになるだろう。

     比較的高額な1年契約でブルージェイズに加入するセミエンは、今季好成績を残したうえで、1年後のオフに好条件の複数年契約を目指すことになりそうだ。

  • リアルミュートが5年契約で残留 年平均2310万ドルは捕手史上最高

    2021.1.27 08:50 Wednesday

     ヤンキース残留のDJ・レメイヒュー、ブルージェイズ移籍のジョージ・スプリンガーに続いて、また1人、大物フリーエージェント選手の去就が決定した。「スポーツグリッド」のクレイグ・ミッシュによると、フィリーズは自軍からフリーエージェントとなったJ・T・リアルミュートと5年1億1550万ドルの大型契約で再契約を結ぶことで合意。年平均2310万ドルは元ツインズのジョー・マウアーを上回る捕手史上最高額となる。

     フィリーズは2年前のオフにマーリンズからトレードでリアルミュートを獲得する際、将来のエース候補だった超有望株シクスト・サンチェスら3選手を放出。大きな対価を支払って獲得したリアルミュートにわずか2年で去られるわけにはいかず、リアルミュートとの再契約を今オフの最優先事項としていた。そして、捕手史上最高の年平均2310万ドルという大型契約を与えることで再契約を実現させた。

     マウアーは2010年3月にツインズと8年1億8400万ドルで契約延長。このときの年平均2300万ドルが捕手史上最高額となっていた。また、バスター・ポージーもジャイアンツと8年1億5900万ドルの大型契約を結んでいるが、こちらもフリーエージェントになる前の契約延長である。フリーエージェントの捕手としては、2013年オフにヤンキースと契約したブライアン・マッキャンの5年8500万ドルを上回り、史上最大の契約となる。

     現在29歳のリアルミュートは、マーリンズ時代の2018年にシルバースラッガー賞を初受賞。フィリーズへ移籍した2019年は自己ベストの25本塁打83打点を記録してシルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞をダブル受賞し、「オールMLBチーム」のファースト・チームにも選出された。昨季は47試合に出場して打率.266、11本塁打、OPS.840を記録。ハイレベルな攻守を兼ね備え、現在のメジャーリーグにおける「最強捕手」と言われている。

  • 殿堂入り投票結果発表 直近50年間で3度目の選出なし

    2021.1.27 08:30 Wednesday

     日本時間1月27日、2021年度のアメリカ野球殿堂入りの投票結果が発表され、2013年以来8年ぶりの選出なしに終わった。殿堂入りのためには得票率75%以上が必要だが、今回はカート・シリングの71.1%が最高だった。選出なしは1972年以降の50年間で3度目のことである。

     今回の殿堂入り投票で最有力候補と目されていたのは、通算216勝、3116奪三振、ワールドシリーズ制覇3度の実績を誇るシリング。前回の投票で得票率70.0%を記録したため、9度目の挑戦となる今回で殿堂入りを果たすことが期待されていた。ところが、政治的な言動の影響もあってシリングへの投票を回避する記者もおり、今回の得票率は71.1%(16票不足)。「残り5%」を積み上げることはできなかった。

     シリングと同じく9度目の挑戦となったバリー・ボンズとロジャー・クレメンスも「微増」にとどまった。前回60.7%のボンズは61.8%、同61.0%のクレメンスは61.6%に終わり、今回も殿堂への扉は開かれなかった。1年後、シリングとともにラストチャンスとなる10度目の投票に挑戦する。

     この3人のほかに得票率50%を超えたのはスコット・ローレンだけ。ローレンは前回の35.3%から52.9%へ得票率を伸ばし、増加幅+17.2%は全候補者のなかで最大。数年後の殿堂入りが期待できる位置まで来た。一方、前回52.6%を記録したオマー・ビスケルはDV疑惑の影響もあったのか、49.1%へ後退した。

     2022年の殿堂入り投票にはアレックス・ロドリゲス、デービッド・オルティスらが初登場する予定。ラストチャンスとなるシリング、ボンズ、クレメンスとともに「A-Rod」と「ビッグ・パピ」の殿堂入りの行方にも大きな注目が集まることになるだろう。

     今回の殿堂入り投票の結果は以下の通り。

    カート・シリング 71.1%
    バリー・ボンズ 61.8%
    ロジャー・クレメンス 61.6%
    スコット・ローレン 52.9%
    オマー・ビスケル 49.1%
    ビリー・ワグナー 46.4%
    トッド・ヘルトン 44.9%
    ゲーリー・シェフィールド 40.6%
    アンドリュー・ジョーンズ 33.9%
    ジェフ・ケント 32.4%
    マニー・ラミレス 28.2%
    サミー・ソーサ 17.0%
    アンディ・ペティット 13.7%
    マーク・バーリー 11.0%
    トリー・ハンター 9.5%
    ボビー・アブレイユ 8.7%
    ティム・ハドソン 5.2%
    アラミス・ラミレス 1.0%
    ラトロイ・ホーキンス 0.5%
    バリー・ジート 0.2%
    A・J・バーネット 0%
    マイケル・カダイアー 0%
    ダン・ヘイレン 0%
    ニック・スウィッシャー 0%
    シェーン・ビクトリーノ 0%

  • いよいよ明日結果発表 2021年度殿堂入り投票の注目ポイント

    2021.1.26 13:30 Tuesday

     2021年度のアメリカ野球殿堂入りの投票結果が日本時間1月27日午前8時から発表される。今回は新型コロナウイルスの影響でベテランズ委員会による選考が延期されており、新たな殿堂入り選手が誕生する可能性があるのは記者投票のみ。殿堂入りのためには得票率75%をクリアすることが必要となる。メジャーリーグ公式サイトではアンソニー・カストロビンスが今回の殿堂入り投票における5つの注目ポイントを紹介している。

    【1】シリングは殿堂入りできるのか

     今回が9度目の挑戦となるカート・シリングは前回の殿堂入り投票で得票率70.0%を記録しており、今回の殿堂入り投票における最有力候補と目されている。投票対象期間を2年以上残して得票率65%をクリアしたにもかかわらず殿堂入りできなかったのは過去にジャック・モリスしかいない(モリスはベテランズ委員会の選考で殿堂入り)。ところが、シリングの政治的な言動が記者の心証を悪くしており、得票率は殿堂入り確実と言えるところまで伸びていない。今回も殿堂入りを逃すことが有力視されている。

    【2】ビスケルの状況は?

     ゴールドグラブ賞11度の実績を誇るオマー・ビスケルは過去3度の投票で37.0%→42.8%→52.6%と着実に得票率を伸ばしてきた。ところが、昨年12月に「ジ・アスレチック」によってDV疑惑が報じられ、得票率に悪影響を及ぼしている。事前判明分の得票率は40%前後にとどまっており、前回以上の得票率を記録するのは難しそうだ。

    【3】得票率を大きく伸ばしているのは誰?

     事前判明分ではトッド・ヘルトン、スコット・ローレン、アンドリュー・ジョーンズ、ビリー・ワグナーらが前回から得票率を大きく伸ばしている。特に前回の得票率が35.3%だったローレンは62.1%まで急上昇。早ければ来年にも殿堂入りを果たす可能性が出てきた。ゴールドグラブ賞8度の実績だけでなく、通算WAR(Baseball-Reference版)が70の大台を超えていることも記者に好印象を与えているようだ。

    【4】ボンズとクレメンスはどうなる?

     シリングとともに今回が9度目の挑戦となるバリー・ボンズとロジャー・クレメンスの動向には例年同様に大きな注目が集まっている。今回は事前判明分の得票率が70%を超えているものの、75%には達していない。最終結果は事前判明分の得票率を下回るケースがほとんどのため、今回も両選手の殿堂入りはお預けとなりそうだ。最後のチャレンジとなる次回、殿堂入りを果たすことはできるのだろうか。

    【5】有資格初年度の選手たちの状況は?

     2014年から毎年、有資格初年度での殿堂入り選手が誕生していたが、今回はめぼしい候補がいないため、7年連続でストップすることが確実視されていた。有資格初年度の11選手のうち、次回も投票対象に残ることができる得票率5%のラインを超えているのはマーク・バーリー(7.7%)だけ。トリー・ハンター(4.9%)とティム・ハドソン(3.8%)がボーダーラインにいる。事前判明分以外の投票次第では全滅もあり得る状況だ。

  • 有名記者が防御率4点台の救援右腕に殿堂入りの1票を投じた理由とは

    2021.1.26 12:30 Tuesday

     アメリカ野球殿堂入りの投票結果発表が日本時間1月27日に行われる。すでに自身の投票内容を公開している記者も多くおり、「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールはバリー・ボンズ、ロジャー・クレメンス、ラトロイ・ホーキンス、トリー・ハンター、ジェフ・ケント、カート・シリング、ゲーリー・シェフィールド、サミー・ソーサ、オマー・ビスケル、ビリー・ワグナーの10人に投票したことを明らかにした。なぜナイチンゲールは通算防御率4.31のホーキンスに1票を投じたのだろうか。

     現時点で182人分の投票内容が明らかになっているが、メジャー21年間で通算1042試合に登板して75勝94敗127セーブ、184ホールド、防御率4.31をマークしたホーキンスに投じられた票は1票だけ。ナイチンゲール以外にホーキンスに票を投じた記者は1人もいない。

     ナイチンゲールによると、ホーキンスが殿堂入り投票の対象になったとき、ホーキンスに投票することは決めていたという。その経緯を説明するために、ナイチンゲールは時計の針を28年前、1993年の殿堂入り投票に戻した。

     この年の殿堂入り投票で1票も獲得できなかった選手は5人いたが、そのなかに通算2091安打のハル・マクレーが含まれていた。ロイヤルズの番記者を務めていた若き日のナイチンゲールは、野球というゲームに情熱を注ぎ、リーダーとしてチームを牽引するマクレーの姿に感銘を受け、マクレーをリスペクトしていた。

     ところが、そのマクレーは殿堂入り投票で1票も獲得できなかったのだ。当時のナイチンゲールは記者年数が足りず、投票権を持っていなかった。そのとき「自分自身にとって大きな意味を持ち、なおかつチームメイトや監督・コーチにリスペクトされている選手がいたら、成績がどうであれ投票する」と決心したという。

     ホーキンスは11球団で21年間にわたってプレーし、歴代10位となる1042試合に登板。これは黒人投手としては歴代最多である。また、カンザスシティを訪れた際にチームメイトをニグロリーグ博物館へ連れていくなど、リーダーとしてチームメイトからリスペクトされる存在でもあった。ナイチンゲールは「ホーキンスの功績を称え、彼が最低でも1票は獲得できるようにしたい」と考えていたのだ。

     ナイチンゲールは今回の殿堂入り投票で、殿堂入りに相応しい選手としてまず8人を選んだという。残りの2枠のうち1枠はホーキンスへ、もう1枠はホーキンスと同様の理由で、黒人選手のリーダーとして球界を牽引したハンターへ与えられた。

     ナイチンゲールは「自分の投票について謝罪するつもりは全くない」と断言する。殿堂入り投票は「選手の成績、能力、誠実さ、スポーツマンシップ、性格、チームへの貢献度に基づいて行われる」と定められているが、少なくともナイチンゲールにとって、ホーキンスは殿堂入りの1票を投じるに値する素晴らしい選手だったということなのだろう。

  • 名手・シモンズにフィリーズ、レッズ、ブルージェイズなどが興味

    2021.1.26 11:30 Tuesday

     「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、エンゼルスからフリーエージェントとなっているアンドレルトン・シモンズに対してフィリーズ、レッズ、ブルージェイズなど複数のチームが興味を示しているようだ。シモンズは2017年に守備防御点+40(歴代ベスト)を記録し、4度のゴールドグラブ賞を受賞するなど球界を代表する名手として知られている。ただし、昨季は守備防御点が自己ワーストの-2に落ち込むなど、近年は衰えが目立ち始めている。

     現在31歳のシモンズはブレーブス時代に結んだ7年契約が昨季限りで終了し、キャリア初のフリーエージェントとなっている。昨季は30試合に出場して打率.297、0本塁打、10打点、2盗塁、OPS.702を記録。レギュラーシーズン残り5試合の時点でオプトアウト(出場辞退)を発表し、制限リストに登録されてエンゼルスでのラストイヤーを終えた。

     2012~18年に7年連続で守備防御点+19以上(+20以上が5度、+30以上が3度)を記録した遊撃守備が最大の魅力だが、故障の影響もあり、2019年は+12にとどまり、昨季は自身初のマイナス(-2)に転落。直近2シーズンの222試合のうち133試合にしか出場しておらず、健康面にも不安が残る。

     フィリーズはディディ・グレゴリアスがフリーエージェントとなったため、正遊撃手が不在の状況。レッズはフレディ・ギャルビスがフリーエージェントとなり、有望株のホゼ・ガルシアはマイナーで経験を積ませる方針のため、遊撃手の補強を今オフの最優先事項としている。

     一方、ブルージェイズにはボー・ビシェットという正遊撃手がいるものの、フランシスコ・リンドーア(インディアンスからメッツへトレード)の獲得にも乗り出していたことを考えると、遊撃手を補強してビシェットを三塁へコンバートすることを検討しているとみられる。

     遊撃手の市場にはシモンズのほか、グレゴリアスやマーカス・セミエンも残っており、どのチームがどの選手と契約するのか注目だ。

  • 現役続行希望の37歳・ガードナー ヤンキース残留が有力に

    2021.1.26 11:00 Tuesday

     目立った動きのないまま2021年を迎えたヤンキースだったが、新年に入ってDJ・レメイヒューとの再契約、コリー・クルーバーの獲得、ジェイムソン・タイオンのトレードと立て続けに補強を成功させている。日本時間1月26日にはアダム・オッタビーノをレッドソックスへ放出し、さらなる補強のための資金を確保。打線が右打者偏重になっていることもあり、チーム生え抜きかつ左打ちの外野手であるブレット・ガードナーとの再契約が有力視されている。

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドによると、ヤンキースとガードナーが最後に交渉の場を設けたのは1週間以上前。しかし、ガードナーは現役続行を希望しており、もちろん最優先の選択肢はヤンキース残留。ヤンキースがオッタビーノをレッドソックスへ放出したのはガードナーと再契約するための資金を捻出するためであるとみられており、「YESネットワーク」のジャック・カリーは「最終的にはヤンキースとガードナーは再契約で合意するだろう」と予想している。

     ガードナーは2019年オフにフリーエージェントとなり、1年1000万ドル+オプション1年で再契約したが、今オフは年俸1000万ドルの球団オプションを破棄され、バイアウト250万ドルを受け取って再びフリーエージェントに。2019年は自己ベストの28本塁打、OPS.829をマークする活躍を見せたものの、昨季は49試合に出場して打率.223、5本塁打、OPS.747と成績を落としており、安価な1年契約を結ぶとみられる。

     ヤンキースは現時点で予想されているスタメン9人のうち、スイッチヒッターのアーロン・ヒックスを除く8人全員が右打者という状況のため、左打者の補強が急務。また、アーロン・ジャッジやジャンカルロ・スタントンには常に故障のリスクが付きまとうため、外野手の層を厚くしておくに越したことはない。チーム生え抜きのベテランというだけでなく、戦力的にもチームにフィットする存在であり、ヤンキース残留は有力と言えるだろう。

  • 珍しいヤンキースとRソックスのトレード 地区制導入後6度だけ

    2021.1.26 10:30 Tuesday

     ヤンキースとレッドソックスのトレードといえば、レッドソックスが10万ドルと引き換えにベーブ・ルースをヤンキースへ放出したトレードがあまりにも有名だが、宿命のライバル同士のトレードはそれほど多くない。日本時間1月26日、ヤンキースのアダム・オッタビーノがレッドソックスへ移籍するトレードが成立したが、両球団のあいだでトレードが成立するのは7年ぶり。1969年の地区制導入以降ではわずか6度目のことである。

     ヤンキースとレッドソックスによる前回のトレードは2014年7月。このときはヤンキースがケリー・ジョンソンを放出し、レッドソックスからスティーブン・ドリューと金銭を獲得した。これが21世紀に入ってから初めてのトレードで、1997年以来17年ぶりだった。なお、ジョンソンは1ヶ月後にオリオールズへトレードされ、2011~14年の4年間のあいだにアメリカン・リーグ東部地区の全5球団でプレーするという珍記録(?)を達成している。

     現時点で最後の球団拡張によりダイヤモンドバックスとデビルレイズ(現レイズ)が誕生して現行の30球団制となったのが1998年。その前年の1997年8月には、両球団のあいだで2対2のトレードが成立し、これが20世紀最後のトレードとなった。ヤンキースはランディ・ブラウンとマイク・スタンリー、レッドソックスはトニー・アーマスとジム・メシーアを獲得。4ヶ月後、レッドソックスはエクスポズからペドロ・マルティネスを獲得したトレードの後日指名選手としてアーマスを放出した。

     1994年9月(ストライキ中)にはメジャー通算57勝のスコット・バンクヘッドが金銭トレードでレッドソックスからヤンキースへ移籍しているが、その前の2件のトレードはいずれも大物選手が含まれていた。1986年3月、ヤンキースはドン・ベイラーを放出してマイク・イースラーを獲得。ベイラーは31本塁打94打点をマークしてレッドソックスのリーグ優勝に貢献し、イースラーも打率.302、14本塁打、OPS.811とまずまずの活躍。イースラーは1988~89年に日本ハムでもプレーした。

     1972年3月のトレードでは、ヤンキースがダニー・ケイターとマリオ・ゲレーロの2選手を放出してスパーキー・ライルを獲得。ライルはヤンキースのリリーフエースとして活躍し、7年間で57勝40敗141セーブ、防御率2.41を記録してオールスター・ゲームに3度選出されたほか、1977年にはサイ・ヤング賞を受賞。これが1969年の地区制導入後、両球団のあいだで成立した最初のトレードだった。

« Previous PageNext Page »