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  • 2021年ドラフトの注目株はバンダービルト大の両右腕

    2020.6.19 13:50 Friday

     メジャーリーグ公式サイトのジョナサン・マヨは日本時間6月18日、来年のドラフト注目株を紹介する特集記事を公開した。マヨの記事では20人の注目株がランキング形式で紹介されているが、1位と2位をバンダービルト大の2人の右腕が独占している。

     マヨが注目株1位に挙げたのが、バンダービルト大のクマー・ロッカーだ。ロッカーは高校時代の2018年にドラフト注目株リストで23位にランクインしていたが、制球力に難があり、バンダービルト大への進学の意志が強かったため、ロッキーズが38巡目で指名するにとどまった(ロッカーはプロ入りを拒否して進学)。

     大学1年目のシーズンは、19試合(うち16先発)に登板して99.2回を投げ、1完封を含む12勝5敗、防御率3.25をマーク。投球イニング数を上回る114個の三振を奪った一方で、打たれた本塁打は2本、与えた四球は21個だけだった。大学2年生となった今年も、3試合に先発して2勝1敗、防御率1.80と好調なスタートを切っていた。

     速球とスライダーのコンビネーションは非常に強力で、高校時代に不安視された制球面でも着実な成長を示しており、マヨは「明確なトップ指名候補だ」と太鼓判を押している。

     ロッカーに次ぐ2位には、同じバンダービルト大のジャック・ライターがランクイン。メジャー19年間で通算162勝を記録した好左腕、アル・ライターの息子として知られるライターは、2019年のドラフト注目株リストで33位の評価を受け、ヤンキースが20巡目で指名。しかし、大方の予想通り、プロ入りせず、大学への進学を選択した。

     大学1年目の今年、4試合(うち3先発)に登板して2勝0敗、防御率1.72をマークしたところで新型コロナウイルスの影響によりシーズンが終了。15.2回を投げて22個の三振を奪い、被安打わずか5、被本塁打0、与四球8と新入生ながら実力を存分に発揮していた。

     平均92マイル、最速96マイルに達する速球にカーブ、スライダー、チェンジアップを交えるピッチングはすでに高い評価を得ており、大学2年生として迎える来年のドラフトで上位指名を受けるのはほぼ確実。バンダービルト大の両右腕によるトップ2独占が実現するかもしれない。

  • コレアの弟がドラフト外でアストロズと契約へ

    2020.6.19 11:40 Friday

     メジャーリーグ公式サイトでアストロズの番記者を務めるブライアン・マクタガートによると、アストロズは自軍のスター遊撃手、カルロス・コレアの弟であるJC・コレアとドラフト外で契約することが確実となった。日本時間6月19日にヒューストンで身体検査を受け、正式に契約書にサインする予定となっている。

     JCはテキサス州のアルビン・コミュニティ大から同じテキサス州のラマー大へ転校して2年間プレーし、先日大学を卒業。コレアの家族のなかで大学を卒業したのはJCが初めてだ。大学ではユーティリティ内野手としてプレーしたが、5巡目までに短縮された今年のドラフトでは指名されず、ドラフト外でプロ入りすることになった。

     JCはメジャーリーグ公式サイトに対して「僕は2年間、プロ入りを待っていたんだ。過去に2度、アストロズから指名を受けたからね。僕にはいくつか目標があるけど、まずはプロの球団と契約することができた。次の目標はメジャー昇格だ。そのために、これまで以上に一生懸命努力するつもりだよ」と語っている。

     兄のカルロスは「彼が成し遂げたことをとても誇りに思う」と弟のプロ入りを喜び、「これからが本当の勝負だ。彼は一生懸命に努力するし、才能もあるから、いつか必ずメジャーリーガーになれるだろう」とエールを送った。

     カルロスは2012年のドラフトでアストロズから全体1位指名を受けてプロ入り。JCは、兄が所属するアストロズから2018年に33巡目、2019年に38巡目で指名を受けたが、大学に残ることを選択した。大学4年生として迎えた今年のドラフトでは指名されず、アストロズ以外の複数の球団からもドラフト外での契約オファーが届いていたが、「過去に2度も指名してくれたし、ずっと僕に興味を持ってくれていた。いつか兄と一緒にプレーしたい」とアストロズへの入団を決断した。

     JCは、2019年シーズンに53試合で打率.332、10本塁打、44打点、OPS.910の好成績をマーク。今年は14試合で打率.245、0本塁打、5打点、OPS.637という成績だった。兄と同じ遊撃のほか、二塁と三塁を守ることもできる。ちなみに「JC」は「ジーン・カルロス」の略である。

  • 選手会が70試合制を提案 機構側のプランから10試合増

    2020.6.19 11:00 Friday

     ESPNが日本時間6月19日に報じたところによると、メジャーリーグ選手会はメジャーリーグ機構に対して2020年シーズンを70試合制で開催することを提案したようだ。メジャーリーグ機構は18日の時点で選手会に対して60試合制を提案しており、両者のあいだには10試合の隔たりがあることになる。2020年シーズンの開幕に向けて、この隔たりをどのように埋めていくか注目される。

     ESPNのジェフ・パッサンが関係者から聞いた話によると、今回の選手会の提案には、7月19日から9月30日まで70試合制でシーズンを開催すること、試合数に応じて100%の日割り給与を支払うこと、スプリング・トレーニングを6月26~28日に開始すること、今年と来年はポストシーズン出場枠を16球団に拡大すること、今年と来年はユニフォームへの広告掲載を許可すること、今年と来年は両リーグで指名打者制を採用することなどが含まれている。

     また、選手にプレーするかどうかの選択権を与え、選手自身が「ハイリスク」の場合と、同居している家族が「ハイリスク」である場合には、プレーしなくても給与とサービスタイムが保証されることを要望。さらに、選手会と機構側の双方が、3月時点での合意を根拠として決定事項に対して異議申し立てを行う権利を放棄することも盛り込まれている。

     選手会専務理事のトニー・クラークは「今回のオファーはプレー再開に向けた合意の基礎となるものであると信じている」と選手会が提示したプランへの自信を示したが、ロブ・マンフレッド・コミッショナーは「日程や公衆衛生の状況を考えると、70試合制でのシーズン開催は不可能だ。これは彼(クラーク)にも伝えてあるけど、彼はそれにもかかわらず今回の提案を行ってきた」と困惑した様子を見せた。

     専門家のなかには「感染のリスクを考えると10月以降に試合を行うのは望ましくない」と語る者もおり、機構側は60試合制から試合数を増やすことには否定的な姿勢を示している。両者の意見が一致している「7月19日開幕」に向けて、残された時間は多くないだけに、10試合の隔たりを一刻も早く埋めることが求められる。

  • 1971年9月1日 パイレーツが黒人選手9人をスタメン起用

    2020.6.18 18:00 Thursday

     1971年のパイレーツは、「20勝カルテット」を擁してア・リーグを制したオリオールズを4勝3敗で破り、1960年以来11年ぶりとなるワールドシリーズ制覇を成し遂げたが、レギュラーシーズン中にはメジャーリーグの歴史に新たな1ページを刻んでいた。同年9月1日(現地時間)、パイレーツは9人の黒人選手をフィリーズ戦でスタメン起用。ジャッキー・ロビンソンのデビューから24年が経ち、史上初となる「オール黒人ラインナップ」が実現した。

     本拠地スリー・リバース・スタジアムでのフィリーズ戦。パイレーツのスタメンは以下のような顔ぶれだった。

    (二)レニー・ステネット(パナマ人)
    (中)ジーン・クラインズ(アフリカ系アメリカ人)
    (右)ロベルト・クレメンテ(プエルトリコ人)
    (左)ウィリー・スタージェル(アフリカ系アメリカ人)
    (捕)マニー・サンギーエン(パナマ人)
    (三)デーブ・キャッシュ(アフリカ系アメリカ人)
    (一)アル・オリバー(アフリカ系アメリカ人)
    (遊)ジャッキー・ヘルナンデス(キューバ人)
    (投)ドック・エリス(アフリカ系アメリカ人)

     この日の観客は1万1278人。当時、ピッツバーグの新聞社はストライキを行っており、球団のラジオ中継も「スタメン全員がアフリカ系アメリカ人またはラテンアメリカ人」という史上初の出来事にそれほど注意を払っていなかった。ブロードキャスターのネリー・キングは当時を振り返り、「2回まで気付かなかったような記憶がある。特別なことはしなかったと思う。その話題に触れたとは思うけど、必要以上に取り上げたりはしなかった」と語っている。

     正一塁手のボブ・ロバートソン、正三塁手のリッチー・ヘブナー、正遊撃手のジーン・アリーを故障で欠いていたため、ダニー・マートウ監督はキャッシュを二塁から三塁、オリバーを中堅から一塁へ移し、空いた二塁にステネット、中堅にクラインズ、そして遊撃にヘルナンデスを起用。こうして「オール黒人ラインナップ」は完成した。

     試合翌日のフィラデルフィアの地元紙に「打線を組むとき、肌の色なんて関係ないし、選手たちもそれを理解している」というマートウの言葉が残っている。マートウは歴史を作ることを狙ってスタメンを組んだわけではない。また、スタメン全員が黒人であることに多くの人がなかなか気付かなかったことは、ロビンソンのデビューから24年が経ち、黒人がメジャーリーグの舞台でプレーすることが当たり前になっていたことの証と言えるかもしれない。

     パイレーツは、クレメンテ、スタージェル、サンギーエンらの活躍により10対7でフィリーズを破ったが、先発のエリスが2回途中でノックアウトされたため、「黒人9人」の状態は長くは続かなかった。

     この試合でスタメン起用された9人のうち、キャッシュ、クラインズ、クレメンテ、サンギーエン、スタージェル、ヘルナンデスの6人はワールドシリーズ第7戦のスタメンにも名を連ね、チームの世界一に貢献。クレメンテはラテンアメリカ人として初めてワールドシリーズMVPに輝いた。

     クレメンテとスタージェルはアメリカ野球殿堂入りを果たし、サンギーエン、キャッシュ、オリバー、エリスの4人もオールスター・ゲームを経験。しかし、各々のキャリアに関係なく、この試合で新たにメジャーリーグの歴史に刻まれた1ページは、スタメン起用された9人全員によって作られたものだった。

  • 球団史上最高の監督は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

    2020.6.18 16:55 Thursday

     メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を実施してきた。捕手から救援投手まで、指名打者を含む12部門が終了し、残すは監督のみ。各球団の番記者が歴代の監督のなかからトップ5を選出して紹介している。

    アメリカン・リーグ東部地区

    オリオールズ
    【1位】アール・ウィーバー(1968-82,85-86)
    1480勝は球団史上最多。リーグ優勝4度。1970年ワールドシリーズ制覇。1996年アメリカ野球殿堂入り。
    【2位】バック・ショウォルター(2010-18)
    【3位】ポール・リチャーズ(1955-61)
    【4位】ハンク・バウアー(1964-68)
    【5位】ジョー・アルトベリ(1983-85)

    レッドソックス
    【1位】テリー・フランコーナ(2004-11)
    744勝はクローニンに次いで球団史上2位。2004年と2007年にワールドシリーズ制覇。現インディアンス監督。
    【2位】ディック・ウィリアムス(1967-69)
    【3位】アレックス・コーラ(2018-19)
    【4位】ジョン・ファレル(2013-17)
    【5位】ジミー・ウィリアムス(1997-2001)

    ヤンキース
    【1位】ケーシー・ステンゲル(1949-60)
    12年間で7度のワールドシリーズ制覇(就任1年目の1949年から5連覇)。1966年アメリカ野球殿堂入り。
    【2位】ジョー・マカーシー(1931-46)
    【3位】ジョー・トーレ(1996-2007)
    【4位】ミラー・ハギンス(1918-29)
    【5位】ビリー・マーティン(1975-79,83,85,88)

    レイズ
    【1位】ジョー・マドン(2006-14)
    万年最下位の弱小球団を4度のポストシーズン進出へ導いた名将。2008年リーグ優勝。現エンゼルス監督。
    【2位】ケビン・キャッシュ(2015-現在)
    【3位】ルー・ピネラ(2003-05)
    【4位】ラリー・ロスチャイルド(1998-2001)
    【5位】ハル・マクレー(2001-2002)
    ※番記者のフアン・トリビオは1位のマドンのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

    ブルージェイズ
    【1位】シト・ガストン(1989-97,2008-10)
    894勝は球団史上最多。1992年から2年連続でワールドシリーズ制覇。1989年と1991年にも地区優勝。
    【2位】ジョン・ギボンズ(2004-08,13-18)
    【3位】ボビー・コックス(1982-85)
    【4位】ジミー・ウィリアムス(1986-89)
    【5位】ボビー・マティック(1980-81)

    アメリカン・リーグ中部地区

    ホワイトソックス
    【1位】オジー・ギーエン(2004-11)
    678勝は球団史上3位。2005年に球団88年ぶりのワールドシリーズ制覇。2008年はタイブレーク制して地区優勝。
    【2位】アル・ロペス(1957-65,68-69)
    【3位】トニー・ラルーサ(1979-86)
    【4位】フィルダー・ジョーンズ(1904-08)
    【5位】クラレンス・ローランド(1915-18)
    ※番記者のスコット・マーキンは1位のギーエンのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

    インディアンス
    【1位】トリス・スピーカー(1919-26)
    617勝は球団史上4位。1919年シーズン途中から選手兼任監督となり、翌1920年にワールドシリーズ制覇。
    【2位】ルー・ブードロー(1942-50)
    【3位】テリー・フランコーナ(2013-現在)
    【4位】マイク・ハーグローブ(1991-99)
    【5位】アル・ロペス(1951-56)

    タイガース
    【1位】スパーキー・アンダーソン(1979-95)
    1331勝は球団史上最多。1984年ワールドシリーズ制覇。1987年地区優勝。2000年アメリカ野球殿堂入り。
    【2位】ヒューイー・ジェニングス(1907-20)
    【3位】ジム・リーランド(2006-13)
    【4位】ミッキー・カクレーン(1934-38)
    【5位】マヨ・スミス(1967-70)

    ロイヤルズ
    【1位】ネッド・ヨスト(2010-19)
    2度のワールドシリーズ出場は球団史上唯一。2015年ワールドシリーズ制覇。ポストシーズン通算22勝9敗。
    【2位】ディック・ハウザー(1981-86)
    【3位】ホワイティ・ハーゾグ(1975-79)
    【4位】ジム・フライ(1980-81)
    【5位】ジャック・マッキーン(1973-75)

    ツインズ
    【1位】トム・ケリー(1986-2001)
    1140勝は球団史上最多。ツインズ史上2度(1987年と1991年)しかないワールドシリーズ制覇を達成。
    【2位】ロン・ガーデンハイアー(2002-14)
    【3位】サム・ミール(1961-67)
    【4位】バッキー・ハリス(1924-28,35-42,50-54)
    【5位】ロッコ・バルデリ(2019-現在)
    ※番記者のパク・ドゥヒョンは3位まで選出。4位以下はMLB.jp編集部により決定。

    アメリカン・リーグ西部地区

    アストロズ
    【1位】AJ・ヒンチ(2015-19)
    2017年から3年連続シーズン100勝以上。2017年ワールドシリーズ制覇。2019年にもリーグ優勝。
    【2位】ラリー・ダーカー(1997-2001)
    【3位】ビル・バードン(1975-82)
    【4位】フィル・ガーナー(2004-07)
    【5位】ハル・ラニアー(1986-88)
    ※番記者のブライアン・マクタガートは1位のヒンチのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

    エンゼルス
    【1位】マイク・ソーシア(2000-18)
    19年間にわたって監督を務め、2002年に球団史上唯一のワールドシリーズ制覇。門下生から監督を多数輩出。
    【2位】ジーン・モーク(1981-82,85-87)
    【3位】ジム・フレゴシ(1978-81)
    【4位】ビル・リグニー(1961-69)
    【5位】ダグ・レイダー(1989-91)
    ※番記者のレット・ボリンガーは1位のソーシアのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

    アスレチックス
    【1位】コニー・マック(1901-50)
    同一球団で50年間にわたって監督を務めたのは北米プロスポーツ史上最長。ワールドシリーズ制覇5度。
    【2位】トニー・ラルーサ(1986-95)
    【3位】ボブ・メルビン(2011-現在)
    【4位】ディック・ウィリアムス(1971-73)
    【5位】アート・ハウ(1996-2002)

    マリナーズ
    【1位】ルー・ピネラ(1993-2002)
    840勝は球団史上最多。2001年に史上最多タイの116勝。勝ち越している監督は球団史上2人だけ。
    【2位】スコット・サービス(2016-現在)
    【3位】ロイド・マクレンドン(2014-15)
    【4位】ボブ・メルビン(2003-04)
    【5位】ジム・ラフィーバー(1989-91)
    ※番記者のグレッグ・ジョンズは1位のピネラのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

    レンジャーズ
    【1位】ロン・ワシントン(2007-14)
    664勝は球団史上最多。2010年から2年連続でリーグ優勝。2012年もワイルドカードでポストシーズン進出。
    【2位】ジョニー・オーツ(1995-2001)
    【3位】ボビー・バレンタイン(1985-92)
    【4位】バック・ショウォルター(2003-06)
    【5位】ビリー・マーティン(1973-75)
    ※番記者のT・R・サリバンは3位に3人を選出する形で5位まで発表。ここでは3位に選ばれた3人を3~5位とした。

    ナショナル・リーグ東部地区

    ブレーブス
    【1位】ボビー・コックス(1978-81,90-2010)
    1991年から2005年にかけて14年連続地区優勝(ストライキの1994年を除く)。2014年アメリカ野球殿堂入り。
    【2位】フランク・セリー(1890-1901)
    【3位】フレッド・ヘイニー(1956-59)
    【4位】ジョージ・ストーリングス(1913-20)
    【5位】ビリー・サウスワース(1946-51)
    ※番記者のマーク・ボーマンは1位のコックスのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

    マーリンズ
    【1位】ジャック・マッキーン(2003-05,11)
    72歳の2003年に16勝22敗の時点で監督に就任し、ワイルドカード獲得&ワールドシリーズ制覇を達成。
    【2位】ジム・リーランド(1997-98)
    【3位】フレディ・ゴンザレス(2007-10)
    【4位】ジョー・ジラルディ(2006)
    【5位】ドン・マティングリー(2016-現在)
    ※番記者のジョー・フリサロは1位のマッキーンのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

    メッツ
    【1位】ギル・ホッジス(1968-71)
    1967年に101敗を喫したチームを引き継ぎ、1969年にシーズン100勝&ワールドシリーズ制覇を達成。
    【2位】デービー・ジョンソン(1984-90)
    【3位】ボビー・バレンタイン(1996-2002)
    【4位】テリー・コリンズ(2011-17)
    【5位】ケーシー・ステンゲル(1962-65)

    フィリーズ
    【1位】チャーリー・マニュエル(2005-13)
    780勝は球団史上最多。2007年から地区5連覇。2008年からリーグ連覇。2008年ワールドシリーズ制覇。
    【2位】ダラス・グリーン(1979-81)
    【3位】ダニー・オザーク(1973-79)
    【4位】ジム・フレゴシ(1991-96)
    【5位】ハリー・ライト(1884-93)
    ※番記者のトッド・ゾレッキーは1位のマニュエルのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

    ナショナルズ
    【1位】デーブ・マルティネス(2018-現在)
    2019年に球団史上初のワールドシリーズ制覇を達成。2018年からの2年間で175勝149敗、勝率.540を記録。
    【2位】フェリペ・アルー(1992-2001)
    【3位】デービー・ジョンソン(2011-13)
    【4位】ダスティ・ベイカー(2016-17)
    【5位】バック・ロジャース(1985-91)

    ナショナル・リーグ中部地区

    カブス
    【1位】フランク・チャンス(1905-12)
    768勝は球団史上3位。勝率.664は球団史上最高。116勝をマークした1906年からの5年間で平均106勝。
    【2位】ジョー・マドン(2015-19)
    【3位】チャーリー・グリム(1932-38,44-49,60)
    【4位】ジョー・マカーシー(1926-30)
    【5位】キャップ・アンソン(1879-97)

    レッズ
    【1位】スパーキー・アンダーソン(1970-78)
    863勝は球団史上最多。リーグ優勝4度。1975年からワールドシリーズ連覇。2000年アメリカ野球殿堂入り。
    【2位】ビル・マケクニー(1938-46)
    【3位】フレッド・ハッチンソン(1959-64)
    【4位】ルー・ピネラ(1990-92)
    【5位】ダスティ・ベイカー(2008-13)

    ブリュワーズ
    【1位】クレイグ・カウンセル(2015-現在)
    405勝は球団史上4位。複数回のポストシーズン進出は球団史上唯一の快挙(2018年から2年連続)。
    【2位】ジョージ・バンバーガー(1978-80,85-86)
    【3位】ハービー・キーン(1975,82-83)
    【4位】フィル・ガーナー(1992-99)
    【5位】トム・トレベルホーン(1986-91)

    パイレーツ
    【1位】ダニー・マートウ(1957-64,67,70-71,73-76)
    1115勝は球団史上2位。1960年と1971年にワールドシリーズ制覇。2度の世界一は球団史上唯一の快挙。
    【2位】フレッド・クラーク(1900-15)
    【3位】チャック・タナー(1977-85)
    【4位】ジム・リーランド(1986-96)
    【5位】クリント・ハードル(2011-19)

    カージナルス
    【1位】トニー・ラルーサ(1996-2011)
    1408勝は球団史上最多。2006年と2011年にワールドシリーズ制覇。2014年にアメリカ野球殿堂入り。
    【2位】ホワイティ・ハーゾグ(1980-90)
    【3位】レッド・シェーンディーンスト(1965-76,80,90)
    【4位】ビリー・サウスワース(1929,40-45)
    【5位】ジョニー・キーン(1961-64)

    ナショナル・リーグ西部地区

    ダイヤモンドバックス
    【1位】ボブ・ブレンリー(2001-04)
    2001年に球団史上唯一のワールドシリーズ制覇を達成。翌2002年は前年を上回る98勝で地区優勝。
    【2位】バック・ショウォルター(1998-2000)
    【3位】トーリ・ロブロ(2017-19)
    【4位】ボブ・メルビン(2005-09)
    【5位】カーク・ギブソン(2010-14)
    ※番記者のスティーブ・ギルバートは1位のブレンリーのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

    ロッキーズ
    【1位】クリント・ハードル(2002-09)
    534勝は球団史上最多。監督就任6年目の2007年には球団史上唯一となるリーグ優勝を達成。
    【2位】バド・ブラック(2017-現在)
    【3位】ドン・ベイラー(1993-98)
    【4位】ジム・トレーシー(2009-12)
    【5位】ウォルト・ワイス(2013-16)
    ※番記者のトーマス・ハーディングは4位まで選出。5位のワイスはMLB.jp編集部により決定。

    ドジャース
    【1位】ウォルター・オルストン(1954-76)
    2040勝は球団史上最多。リーグ優勝7度。ワールドシリーズ制覇4度。1983年にアメリカ野球殿堂入り。
    【2位】トム・ラソーダ(1976-96)
    【3位】ウィルバート・ロビンソン(1914-31)
    【4位】レオ・ドローチャー(1939-48)
    【5位】デーブ・ロバーツ(2016-現在)

    パドレス
    【1位】ブルース・ボウチー(1995-2006)
    951勝は球団史上最多。地区優勝4度。1998年には球団史上14年ぶり2度目のリーグ優勝を達成。
    【2位】ディック・ウィリアムス(1982-85)
    【3位】ジャック・マッキーン(1988-90)
    【4位】バド・ブラック(2007-15)
    【5位】グレッグ・リドック(1990-92)
    ※番記者のAJ・カッサベルは3位まで選出。4位以下はMLB.jp編集部により決定。

    ジャイアンツ
    【1位】ジョン・マグロー(1902-32)
    2583勝は球団史上最多。1906年まで選手兼任。ワールドシリーズ制覇3度。1937年アメリカ野球殿堂入り。
    【2位】ブルース・ボウチー(2007-19)
    【3位】ダスティ・ベイカー(1993-2002)
    【4位】レオ・ドローチャー(1948-55)
    【5位】ビル・テリー(1932-41)

  • 時代を超えたスイッチヒッター最強打線 MLB公式サイトが特集

    2020.6.18 12:25 Thursday

     アストロズなどで強打のスイッチヒッターとして活躍したランス・バークマンは「(スイッチヒッターの)不利な点は2つの異なるスイングを心配する必要があるということ。1つのスイングを調整することすら難しいのだから、2つとなればなおさらだ」と語ったことがある。当然、スイッチヒッターとして成功することは簡単ではないが、その一方で球史に残る名選手も存在する。メジャーリーグ公式サイトのアンドリュー・サイモンは、1900年以降のスイッチヒッターで「最強打線」を作る特集記事を公開。攻撃力重視の選考であるため、オジー・スミスなどの名選手は残念ながら選外となっている。

     サイモンが選出した「最強打線」と各選手の通算成績は以下の通り。

    1番・左翼 ティム・レインズ
    打率.294 2605安打 170本塁打 980打点 808盗塁 OPS.810

    2番・二塁 ロベルト・アロマー
    打率.300 2724安打 210本塁打 1134打点 474盗塁 OPS.814

    3番・中堅 ミッキー・マントル
    打率.298 2415安打 536本塁打 1509打点 153盗塁 OPS.977

    4番・三塁 チッパー・ジョーンズ
    打率.303 2726安打 468本塁打 1623打点 150盗塁 OPS.930

    5番・一塁 エディ・マレー
    打率.287 3255安打 504本塁打 1917打点 110盗塁 OPS.836

    6番・DH ランス・バークマン
    打率.293 1905安打 366本塁打 1234打点 86盗塁 OPS.943

    7番・右翼 レジー・スミス
    打率.287 2020安打 314本塁打 1092打点 137盗塁 OPS.855

    8番・捕手 テッド・シモンズ
    打率.285 2472安打 248本塁打 1389打点 21盗塁 OPS.785

    9番・遊撃 フランシスコ・リンドーア
    打率.288 835安打 130本塁打 384打点 93盗塁 OPS.840

    ユーティリティ ピート・ローズ
    打率.303 4256安打 160本塁打 1314打点 198盗塁 OPS.784

    投手 カルロス・ザンブラーノ
    打率.238 165安打 24本塁打 71打点 1盗塁 OPS.636

     なお、バックアップには以下の面々が選出されている。

    捕手 ホルヘ・ポサダ
    一塁 マーク・テシェイラ
    二塁 フランキー・フリッシュ
    三塁 ボビー・ボニーヤ
    遊撃 ホゼ・レイエス
    左翼 ロイ・ホワイト
    中堅 カルロス・ベルトラン
    右翼 ケン・シングルトン
    DH チリ・デービス
    ユーティリティ トニー・フィリップス、ベン・ゾブリスト
    投手 アーリー・ウィン

  • メジャーリーグ機構は7月19日開幕の60試合制を提案

    2020.6.18 11:20 Thursday

     ESPNのバスター・オルニーによると、メジャーリーグ機構は日本時間6月18日、メジャーリーグ選手会に対して100%の日割り給与による60試合制でのシーズン開催を提案した。まだ両者は合意に達していないものの、今回の提案の基本的な枠組みはメジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーと選手会のトニー・クラーク専務理事は話し合いのなかで作成されたものであり、2020年シーズンの開催に向けて大きく前進したと見られている。

     今回の提案は、7月19日(現地時間)に開幕し、10日間のオフを設けて60試合制のシーズンを開催するというものだ。選手会はより多くの試合を開催することを求めており、関係者のあいだでは最終的に65試合前後で合意することになるという見方が強い。

     また、今回の提案のなかには、選手会が異議申し立てを行う権利を放棄すること、ポストシーズン出場枠を10球団から16球団へ拡大すること(2020年と2021年の2年間)、ナ・リーグでも指名打者制を導入すること(同じく2年間)などが盛り込まれているという。

     さらに、無観客開催の場合でもポストシーズンの分配金として2500万ドルを選手会に支払うこと、前払いしている1億7000万ドルのサラリーのうち過払い金などの3300万ドルについて返金を求めないこと、社会正義のための共同基金に参加することなどを提案。前払い金が今年の年俸を上回っている選手について、シーズン開催の場合に日割り給与が支払われない可能性があることが報じられていたが、今回の提案に従えば、そうした選手も100%の日割り給与を受け取れることになる。

     ジ・アスレチックのジェイソン・スタークは、2020年シーズンが同地区内での対戦のみになることを想定し、同じリーグの同地区球団(4球団)と12試合ずつ、別のリーグの同地区ライバル球団と6試合、別のリーグの同地区球団(ライバルを除く4球団)と3試合ずつ対戦する66試合制での開催を提案。内訳はともかく、65試合前後での開催が現実的な妥協点となりそうだ。

  • マンフレッドとクラークの「二者会談」で開幕に大きく前進

    2020.6.18 10:45 Thursday

     シーズン中止の危機に立たされていたメジャーリーグが2020年シーズンの開幕に向けて大きく前進した。メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは日本時間6月18日、声明文のなかで自身の要望によりメジャーリーグ選手会のトニー・クラーク専務理事とアリゾナ州フェニックスで数時間にわたる話し合いを行ったことを明らかにした。そのなかで、機構側と選手会の合意につながる可能性のある基本的な枠組みを作成したようだ。

     速報が飛び込んできたのは日本時間6月16日午前3時23分だった。MLBネットワークのジョン・ヘイマンが「選手会によると、メジャーリーグ機構と選手会は2020年シーズンの開催について合意間近となっている。完全な日割り給与やポストシーズンの拡大が含まれる見込みだ」とツイート。MLBライターのロバート・マレーも「これは重要な情報だ」とヘイマンのツイートに反応した。

     しかし、複数の記者が「メジャーリーグ機構は選手会に対して新たな提案を行ったが、まだ合意には達していない」とヘイマンが報じた内容を否定し、選手会も午前4時すぎに「合意についての報道は間違いだ」と明確に否定。機構側が日割り給与を100%支払うことを提案のなかに盛り込むなど、合意に向けて前進した部分もあるが、試合数などの面においてまだ両者間には溝があるようだ。

     マンフレッドは声明文のなかで「(クラークと共同で作った)その枠組みを何度も整理し、今日トニーへ送った。私は各球団が前進できるように取り組んでいるし、トニーも同様だと信じている」と述べており、クラークとの話し合いのなかで作成した基本的な枠組みに手応えを感じている様子。今後はレギュラーシーズンの試合数が両者間の交渉の争点となりそうだ。

     マンフレッドの「100%開催できる」との発言から一転、シーズン中止の可能性すら取り沙汰されたメジャーリーグだが、2020年シーズンの開催に向けてマンフレッドとクラークは大きな一歩を踏み出したようだ。

  • MVPとサイ・ヤング賞の受賞回数は殿堂入りの目安となるか

    2020.6.17 13:50 Wednesday

     全米野球記者協会(BBWAA)の投票によって選手へ与えられるアウォードとしてMVP、サイ・ヤング賞、新人王がある。しかし、これらの各賞を受賞した全員がアメリカ野球殿堂入りを果たすわけではない。メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスは、MVPとサイ・ヤング賞の受賞回数が殿堂入りの目安となるのかどうかを分析している(BBWAAによるMVP投票が開始された1931年以降が対象)。

     MVP、サイ・ヤング賞、新人王のうち、最も新しいアウォードは1956年に制定されたサイ・ヤング賞である。この1956年以降に引退して殿堂入りを果たした110人のメジャーリーガーのうち、これらの各賞の受賞経験がない選手は44人もいる。つまり、これらの各賞を受賞することは、殿堂入りのための必須条件ではない。

     しかし、MVPを3度以上受賞した選手に目を向けると、ヨギ・ベラ、ロイ・キャンパネラ、ジョー・ディマジオ、ジミー・フォックス、ミッキー・マントル、スタン・ミュージアル、マイク・シュミット、バリー・ボンズのうち、ステロイド問題を抱えるボンズ以外の7人が殿堂入りを果たしている。「MVP3度以上」は殿堂入りの切符と呼ぶことができそうだ。

    ★MVP3度以上のその他の選手
    アレックス・ロドリゲス(2022年から投票対象)
    マイク・トラウト(現役・エンゼルス)
    アルバート・プーホルス(現役・エンゼルス)

     MVP受賞回数が2度の選手では、過去15人のうち、フアン・ゴンザレス、ロジャー・マリス、デール・マーフィーの3人を除く12人が殿堂入りを果たしている。しかも、カール・ハッベル(4年目)、ハンク・グリーンバーグ(10年目)、ハル・ニューハウザー(15年目)を除く9人が有資格初年度での殿堂入りを達成。「MVP2度」は殿堂入りが確実とまでは言い切れないものの、その可能性は極めて高いと言える。

    ★MVP2度のその他の選手
    ミゲル・カブレラ(現役・タイガース)

     MVP受賞回数が1度になると、殿堂入りしている選手(42人)の数を殿堂入りしていない選手(47人)の数が上回っている。もちろん、イチローのようにMVP受賞回数が1度だけでも殿堂入りを確実視される選手もいるが、過去のデータから判断する限り、「MVP1度」の選手が殿堂入りする可能性は五分五分だ。

     では、サイ・ヤング賞の場合はどうだろうか。3度以上受賞した投手では、ランディ・ジョンソン、スティーブ・カールトン、グレッグ・マダックス、サンディ・コーファックス、ペドロ・マルティネス、ジム・パーマー、トム・シーバー、ロジャー・クレメンスのうち、ステロイド問題を抱えるクレメンス以外の7人が殿堂入りを果たしている。MVPの場合と同様、「サイ・ヤング賞3度以上」は殿堂入りの切符と呼ぶことができるだろう。

    ★サイ・ヤング賞3度以上のその他の投手
    マックス・シャーザー(現役・ナショナルズ)
    クレイトン・カーショウ(現役・ドジャース)

     ところが、サイ・ヤング賞受賞回数が2度になると、殿堂入りしている投手の割合が大幅に低下する。ボブ・ギブソン、トム・グラビン、ロイ・ハラデイ、ゲイロード・ペリーの4人が殿堂入りしているのに対して、デニー・マクレーン、ブレット・セイバーヘイゲン、ヨハン・サンタナの3人は殿堂入りしていない。

     後者3人は故障などにより全盛期が短く、勝利や奪三振といったスタッツを十分に積み上げることができなかった。2022年から投票対象となるティム・リンスカムも全盛期が短かった投手であり、残念ながら後者3人の仲間入りを果たす可能性が高い。「サイ・ヤング賞2度」の投手が殿堂入りできるかどうかは、過去のデータから判断する限り、五分五分と言わざるを得ない。

    ★サイ・ヤング賞2度のその他の投手
    ジェイコブ・デグロム(現役・メッツ)
    コリー・クルーバー(現役・レンジャーズ)
    ジャスティン・バーランダー(現役・アストロズ)

     サイ・ヤング賞を1度だけ受賞した投手では、殿堂入りした投手が10人であるのに対し、殿堂入りしていない投手は34人もいる。殿堂入り投票の対象とならなかった投手すら3人もおり、「サイ・ヤング賞1度」は殿堂入りの行方を判断するうえで何の参考にもならないことがわかる。2021年にバリー・ジート、2022年にジェイク・ピービー、2023年にR・A・ディッキー、2024年にバートロ・コローン、2025年にCC・サバシアが投票対象となる予定だが、このなかで殿堂入りできるのは、おそらくサバシアだけだろう。

  • アメリカ野球殿堂入り投票 イチローの登場は2025年

    2020.6.17 12:05 Wednesday

     アメリカ野球殿堂入りの候補選手となるためには、メジャーリーグで10年以上プレーし、現役引退から5年以上が経過する必要がある。たとえば、次回の2021年の殿堂入り選考で新たに対象となるのは、最終出場が2015年の選手である。よって、2019年に現役ラストゲームをプレーしたイチローが殿堂入り選考の対象となるのは、2025年ということになる。

     選考対象となった選手はまず、記者投票の対象とするのが適切かどうかを審査され、この審査を通過した選手のみが投票用紙に名前を記されることになる。メジャーリーグで10年以上プレーし、なおかつキャリアの大部分をレギュラーとして過ごした選手の大半がこの審査を通過する。

     そして、全米野球記者協会(BBWAA)の投票によって得票率75%以上を獲得した選手が殿堂入りを果たすことになる。現行のルールでは、記者投票の対象となる期間は10年と定められており、10年が経過すると記者投票の対象から除外される。また、得票率が5%を下回った場合、10年が経過していなくても、ただちに記者投票の対象となる権利を喪失する。よって、記者投票の10年を「完走」することも決して容易ではない。

     今年の殿堂入り投票では、デレク・ジーター(1年目/得票率99.7%)とラリー・ウォーカー(10年目/76.6%)の2人が殿堂入りを果たしたが、ジーター以外の1年目の選手で得票率5%のラインを超えたのはボビー・アブレイユ(5.5%)だけだった。アブレイユのほかに得票率5%を超えた選手は以下の通り。

    カート・シリング(8年目/70.0%)
    ロジャー・クレメンス(8年目/61.0%)
    バリー・ボンズ(8年目/60.7%)
    オマー・ビスケル(3年目/52.6%)
    スコット・ローレン(3年目/35.3%)
    ビリー・ワグナー(5年目/31.7%)
    ゲーリー・シェフィールド(6年目/30.5%)
    トッド・ヘルトン(2年目/29.2%)
    マニー・ラミレス(4年目/28.2%)
    ジェフ・ケント(7年目/27.5%)
    アンドリュー・ジョーンズ(3年目/19.4%)
    サミー・ソーサ(8年目/13.9%)
    アンディ・ペティット(2年目/11.3%)

     これらの選手は、2021年の殿堂入り投票でも引き続き対象となる。また、アメリカ野球殿堂の公式サイトでは、2021年以降に投票対象となる可能性が高い選手の顔ぶれを紹介しており、2021年は以下の選手たちの名前が挙げられている。

    マーク・バーリー
    A・J・バーネット
    マイケル・カダイアー
    ダン・ヘイレン
    ティム・ハドソン
    トリー・ハンター
    アダム・ラローシュ
    アラミス・ラミレス
    アレックス・リオス
    ニック・スウィッシャー
    ダン・アグラ
    シェーン・ビクトリーノ
    バリー・ジート

     データサイト「Baseball-Reference」が算出しているWARの数値が最も高いのはバーリー(59.1)で、ハドソン(57.9)とハンター(50.7)の2人も50を超えている。しかし、アブレイユ(60.2)が得票率5%をギリギリ超えたレベルであることを考えると、新たな投票対象者が1年目で全滅という展開も十分に起こり得る。

     なお、アメリカ野球殿堂の公式サイトでは2022年から2025年までの投票対象候補も紹介されており、イチローの名前は2025年のところに登場する。

    2022年
    カール・クロフォード
    プリンス・フィルダー
    ライアン・ハワード
    ティム・リンスカム
    ジョー・ネイサン
    デービッド・オルティス
    ジョナサン・パペルボン
    ジェイク・ピービー
    A・J・ピアジンスキー
    アレックス・ロドリゲス
    ジミー・ロリンズ
    マーク・テシェイラ

    2023年
    カルロス・ベルトラン
    マット・ケイン
    アンドレ・イーシアー
    ジョン・ラッキー
    マイク・ナポリ
    ジョニー・ペラルタ
    フランシスコ・ロドリゲス
    ヒューストン・ストリート
    ジェレッド・ウィーバー
    ジェイソン・ワース

    2024年
    ホゼ・バティースタ
    エイドリアン・ベルトレイ
    バートロ・コローン
    エイドリアン・ゴンザレス
    マット・ホリデイ
    ジム・ジョンソン
    ビクトル・マルティネス
    ジョー・マウアー
    ブランドン・フィリップス
    ホゼ・レイエス
    ジェームス・シールズ
    チェイス・アトリー
    デービッド・ライト
    ブラッド・ジーグラー

    2025年
    カーティス・グランダーソン
    デービッド・フリース
    ブライアン・マッキャン
    ケンドリス・モラレス
    マーティン・プラド
    マーク・レイノルズ
    CC・サバシア
    イチロー
    トロイ・トゥロウィツキー

  • 未来の殿堂入り選手をトレードした経験のある21球団

    2020.6.17 11:10 Wednesday

     1977年6月15日(現地時間)、メッツはエース右腕のトム・シーバーを4選手とのトレードでレッズへ放出した。シーバーは移籍後も活躍を続け、最終的に通算311勝をマークして有資格初年度の1992年にアメリカ野球殿堂入り。このとき、プラークに刻まれる帽子にはメッツを選択した。このように、自軍の帽子でアメリカ野球殿堂のプラークに刻まれることになる選手をトレードした経験のあるチームは21球団もある。メジャーリーグ公式サイトのアンドリュー・サイモンは、そのなかから代表的な選手を紹介している。

     サイモンが特集記事のなかで紹介しているメッツ以外の20球団は以下の通り。代表的な選手が紹介されているが、ロイ・ハラデイやロジャース・ホーンスビーのように「ロゴなし」でプラークに刻まれた選手は含まれていない。

    オリオールズ
    フランク・ロビンソン
    1971年にドジャースへトレード

    レッドソックス
    リック・フェレル
    1937年にセネタース(現ツインズ)へトレード

    ヤンキース
    ジョー・ゴードン
    1946年にインディアンスへトレード

    ホワイトソックス
    ハロルド・ベインズ
    1989年にレンジャーズ、1997年にオリオールズへトレード
    ※最初のトレード時、背番号「3」が永久欠番に

    インディアンス
    ナップ・ラジョイ
    1915年にアスレチックスへトレード
    ※ラジョイ放出により球団名がナップスからインディアンスに

    タイガース
    ハンク・グリーンバーグ
    1947年にパイレーツへトレード

    セネタース/ツインズ
    ロッド・カルー
    1979年にエンゼルスへトレード

    アスレチックス
    リッキー・ヘンダーソン
    1984年にヤンキース、1993年にブルージェイズへトレード

    マリナーズ
    ケン・グリフィーJr.
    2000年にレッズへトレード

    ブレーブス
    ハンク・アーロン
    1974年にブリュワーズへトレード

    フィリーズ
    リッチー・アシュバーン
    1960年にカブスへトレード

    エクスポズ/ナショナルズ
    ゲーリー・カーター
    1984年にメッツへトレード

    カブス
    ファージー・ジェンキンス
    1973年にレンジャーズへトレード

    レッズ
    トニー・ペレス
    1976年にエクスポズ(現ナショナルズ)へトレード

    パイレーツ
    ラルフ・カイナー
    1953年にカブスへトレード

    カージナルス
    テッド・シモンズ
    1980年にブリュワーズへトレード

    ダイヤモンドバックス
    ランディ・ジョンソン
    2005年にヤンキースへトレード

    ロッキーズ
    ラリー・ウォーカー
    2004年にカージナルスへトレード

    ドジャース
    ジャッキー・ロビンソン
    1956年にジャイアンツへトレード
    ※ロビンソンが引退したためトレードは無効に

    ジャイアンツ
    オーランド・セペダ
    1966年にカージナルスへトレード

  • 契約金最大2万ドル ドラフト外選手の契約が続々と決定

    2020.6.16 17:05 Tuesday

     2020年のドラフトは日本時間6月12日に終了したが、各球団の有望株獲得が完了したわけではない。新型コロナウイルスの影響を受けて今年のドラフトは例年の40巡から5巡まで大幅に規模が縮小され、ドラフトから漏れた選手は契約金最大2万ドルで各球団が自由に獲得できることになっている。メジャーリーグ公式サイトで公開されている情報によると、30球団のうち、すでに24球団がドラフト外選手と契約合意に達している。

     例年であれば1200人前後の選手が指名されるドラフトだが、今年は5巡目まで、合計160人が指名されたところで終了。要するに、1000人を超える「ドラフト指名漏れ選手」が発生したことになる。

     これらの選手は各球団が人数制限なしで自由に獲得できるものの、契約金は最大2万ドルに制限されている。よって、来年以降の上位指名を目指す選手は進学や進級を選択するため、当然ながらドラフトの上位で指名されるような有望株を獲得するのは困難だ。しかし、そんななかでも各球団は精力的に有望株の確保に動いている。

     メジャーリーグ公式サイトで公開されている情報によると、レッドソックスはすでに10人のドラフト外選手との契約に合意。カブスは9人、カージナルスも8人のドラフト外選手を獲得している。球団ごとに人数に違いはあるものの、現時点ではレイズ、ホワイトソックス、インディアンス、タイガース、エンゼルス、パイレーツを除く24球団が1人以上のドラフト外選手と契約合意に達している。

     なお、過去にドラフト外からスターへと成長を遂げた選手として、「Cut4」は2018年6月の特集記事のなかで、1997年MVPのラリー・ウォーカー、1989年MVPのケビン・ミッチェル(元ダイエー)、ゴールドグラブ賞8度の名二塁手フランク・ホワイト、通算300セーブのブルース・スーター、2004年にレッドソックスのワールドシリーズ制覇に貢献したケビン・ミラーらを紹介している。

  • 憧れのチームに入団 カージナルス4巡目指名の右腕・ビーデル

    2020.6.16 15:45 Tuesday

     野球ファンというものは、贔屓チームの歴史的な瞬間、特にポストシーズンの印象的な瞬間をはっきりと覚えているものである。それはミズーリ大の右腕、イアン・ビーデルも例外ではない。カージナルス・ファンとして育ち、2011年ワールドシリーズ第6戦(デービッド・フリースが大活躍したあの試合)が一番のお気に入りだというビーデルは、今年のドラフトで憧れのカージナルスから4巡目指名を受け、プロの世界に飛び込むことになった。

     アイオワ州ダベンポートでカージナルス・ファンとして育ったビーデルにとって、最高の瞬間はフリースの奇跡的な活躍によりレンジャーズとの熱戦を制した2011年ワールドシリーズ第6戦だという。それ以外には、アルバート・プーホルスがロイ・オズウォルト(アストロズ)から放った特大のグランドスラムが印象に残っているそうだ。

     さらに、昨年はミズーリ大の先輩であるマックス・シャーザー(ナショナルズ)とカージナルスが対戦したリーグ優勝決定シリーズ第2戦を現地(ブッシュ・スタジアム)で観戦していた。そして今年、ビーデルはプロ野球選手としてカージナルスのユニフォームに袖を通すことが決定した。

     日本時間6月12日に行われた2020年ドラフト2日目、カージナルスから4巡目(全体122位)で指名された直後、ビーデルは「カージナルス・ファンとして育ち、本当にたくさんの素敵な思い出がある。その球団の一員になることができるなんて素晴らしいよ」と喜びを爆発させた。

     身長6フィート2インチ(約188センチ)のビーデルは、セントルイスから2時間ほどの距離にあるミズーリ大に通っており、カージナルスにとって「ご当地選手」と言える。決して圧倒的な球威で試合を支配するようなタイプではなく、95マイルに達する速球にチェンジアップとカーブを交え、安定した制球力を武器に試合を組み立てる。大学2年生のときにリリーバーとして複数イニングを投げる役割を担った経験が、今のビーデルを支えている。

     ドラフト当日、ビーデルは地元ロイヤルズが全体105位の指名を終えたときに、自分が望む契約金でプロ入りする希望を失った。しかし、その後の全体122位でカージナルスがビーデルを指名。契約金は当初の希望額を下回ることが確実だが、カージナルスと契約するかどうかを尋ねられたビーデルは「迷う必要なんてない。僕は人生を通してカージナルス・ファンとして育ってきたんだから。本当に信じられないよ」と即答した。

  • 複数の選手とコーチがコロナ感染 シーズン開幕への影響も

    2020.6.16 13:05 Tuesday

     メジャーリーグ機構は日本時間6月16日、メジャーリーグ選手会に対して複数の選手とコーチが新型コロナウイルスに陽性反応を示したことを通告した。選手やコーチから感染者が出たことにより、もし機構側と選手会が2020年シーズンの開幕について合意したとしても、長期のシーズン開催は望ましくないという判断が下されることになるかもしれない。

     レギュラーシーズンを10月、ポストシーズンを11月まで開催してできるだけ多くの試合を消化したい意向を示している選手会に対し、機構側は新型コロナウイルスの第2波を警戒し、一貫して9月下旬のレギュラーシーズン終了を主張してきた。選手やコーチから感染者が出たことにより、機構側はシーズンのスケジュール作成において、新型コロナウイルスへの警戒をより一層強めることになりそうだ。

     また、副コミッショナーのダン・ヘイレムは、機構側が新型コロナウイルスを試合数削減に利用しているとの批判に真っ向から反論。「秋の深まりのなかで試合を行うことは、選手やスタッフの健康リスクを高めてしまうものである。我々はできるだけ多くの試合を開催する一方で、選手たちの安全と健康にも最大限に配慮しなければならない」と述べている。ダブルヘッダーを利用して試合数を増やす点についても「1日のうち、選手やスタッフが一緒に過ごす時間が2倍になれば、コロナ感染のリスクも高まってしまう」と否定的だ。

     選手会の代表交渉人であるブルース・マイヤーは「10月に試合を開催することを拒否する正当な理由がない」とし、選手へ支払うサラリーを削減するために試合数を減らそうとする機構側の姿勢を批判していたが、選手とコーチから感染者が出たことが機構側の強力な後押しとなる可能性がある。2020年シーズンの開催に向けて、サラリー面のみならず、安全と健康を最大限に考慮したスケジュール面の問題も大きなポイントとなりそうだ。

  • レッズ・バウアーがツイート連投 機構側の「時間稼ぎ」を批判

    2020.6.16 12:05 Tuesday

     レッズのトレバー・バウアーは日本時間6月16日、メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーが「2020年シーズンを開催できる自信がない」と発言したことを受け、ツイートを連投して自らの見解を示した。そのなかで、バウアーはマンフレッドがシーズン中止をチラつかせてメジャーリーグ選手会を脅していることを、50試合前後でのシーズン開催を正当化する時間稼ぎだとして非難した。

     バウアーの一連のツイートは「ロブ、あなたはシーズンを100%開催できると確信し、それと同時に、シーズンを開催する自信がないとも言っている。うーん、これらの発言のあいだに何が変わったんだろう」という内容からスタート。「選手会はシーズンのスケジュールを決めてくれとあなたに言ったけど、スケジュールを確定させるには時期が早すぎるということなんじゃないかな?」と続けた。

     機構側は50~60試合くらいでシーズンを開催したいと考えている。しかし、今すぐにシーズンのスケジュールを決めると、70試合以上のシーズンが開催可能となる。「できる限り多くの試合をプレーする」という内容で3月に合意しているため、70試合以上を開催する余裕があるのに50試合前後しか開催しないのであれば、それを納得できる理由とともに説明しなければならない。それを回避するために時間稼ぎをしようとしているのではないか、というのがバウアーの見解だ。

     バウアーは60試合でシーズンが開催されると仮定し、「少なくとも4日間はオフが必要だから、シーズンは64日。スプリング・トレーニングを約20日間開催するとして84日。ポストシーズンの試合中継のスケジュールを守るために9月27日にシーズンを終わらせるなら、84日前の7月5日にスプリング・トレーニング開始。選手をキャンプ地に集めるために約1週間必要として、期限は6月28日だ」と具体的なスケジュールを提示した。

     そして「今日は6月15日。どのようにしてあと13日遅らせるつもりなんだい?誰もお前のハッタリを信じない。『金の卵を産むガチョウを殺すな』という諺がある。Googleで調べてみてくれ。知っておいたほうがいいぞ」とマンフレッドの時間稼ぎを痛烈に批判した。

  • 選手会は猛反発 クラーク専務理事「選手たちはうんざりしている」

    2020.6.16 11:20 Tuesday

     メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーが「2020年シーズンを開催する自信がない」と発言したことを受け、メジャーリーグ選手会のトニー・クラーク専務理事は日本時間6月16日、声明文を発表。「ロブ・マンフレッドが選手とファンに対して2020年シーズンを100%開催すると発言したことを撤回し、シーズン全体をキャンセルすると脅していることに選手たちはうんざりしている」と述べ、機構側の対応を痛烈に批判した。

     クラークは、マンフレッドが交渉が不調に終わった原因を選手会に押し付けるような発言をしていることを非難。「ロブは最近、機構側と選手会が非常に親密な関係にあることを認めていた。健康管理と安全面の対策について、選手会がなんとかして進捗を遅らせようとしているという指摘は完全に間違っている」と述べた。

     クラークはさらに「(シーズン全体をキャンセルするという)今回の脅迫は、機構側が最初から悪意を持って交渉に取り組んできたことの証の1つに過ぎない。彼らは常に、選手たちからさらなる給与削減を引き出すことを目指していた」と述べ、機構側の姿勢を痛烈に批判。選手会は先日、2020年シーズンについての機構側からの提案を拒否し、シーズンのスケジュールを確定させることを要望していたが、2020年シーズンの「強行開催」が予想された状況から一転、シーズン中止すら有り得る状況まで大幅に後退してしまった。

     機構側が選手会へオファーした最後の提案は、日割り給与の70%を保証し(最大で83%を支払う)、72試合制でシーズンを開催するというものだった。しかし、選手会の代表交渉人であるブルース・マイヤーは、機構側のダン・ヘイレムに対して「あなたたちは何億ドルもの給与削減を主張し続けている。我々はこの交渉は終了したと考えている」と通告し、両者間の交渉は決裂していた。

     3月の合意により、シーズン開催の最終的な決定権は機構側にあるものの、選手会は「強行開催」となれば異議申し立ても辞さない構えを見せている。ファンを置き去りにした終わりの見えない泥沼は、いったいいつまで続くのだろうか。

  • シーズン開催に暗雲 コミッショナー「開催できる自信ない」

    2020.6.16 10:45 Tuesday

     ESPNのジェフ・パッサンによると、メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは日本時間6月16日、「2020年シーズンは100%開催できる」としていた前言を撤回。メジャーリーグ選手会との話し合いが行われない状況のなかでシーズン開幕に向けた動きを進めていくのはリスクが大きいとし、「シーズンを開催できる自信はない」と発言した。

     マンフレッドは先週、「はっきりと言う。今年、我々はメジャーリーグ・ベースボールをプレーすることになるだろう。100%だ」と語っていたが、突然の方向転換。日本時間6月16日、コミッショナー事務局は選手会に対し、「機構側が3月の合意に違反した」と主張する権利を放棄しない限り、シーズン開幕に向けた動きを進めないことを通告した。

     マンフレッドは「これは野球というゲームにとって災害のようなものだ。それだけは間違いない。起こるべきことではないし、ファンのために野球を再開する方法を見つけることこそが重要だ」とも述べている。しかし、少なくともこれまでの交渉過程を見ている限り、機構側と選手会の双方が自らの主張を押し付けあっているだけであり、双方ともファンのために譲歩しようという姿勢は見られない。ファンは完全に置き去りにされている状況だ。

     マンフレッドによると、シーズン開幕のためには選手会の誠意ある対応のみならず、健康管理や安全面の対策について選手会とのあいだで合意に達する必要があるという。ところが、サラリー面ばかりがフォーカスされ、肝心の新型コロナウイルス対策についても合意できていないのが現状である。

     マンフレッドは「オーナー陣は野球を再開するために100%全力を注いでいる」と語る。しかし、選手会を含め、その言葉を真に受ける者は多くないだろう。「残念ながら野球が100%再開されると保証することはできない」というマンフレッドの言葉どおり、2020年シーズンの開催に暗雲が立ち込めている。

  • 破談に終わった交渉 新たな労使協定への影響を懸念する声も

    2020.6.15 17:10 Monday

     2020年シーズン開幕に向けてのメジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会の交渉は、合意に達することがないまま「破談」という結果に終わった。今後はロブ・マンフレッド・コミッショナーの裁量によって試合数などが決定され、2020年シーズンが行われることになる。選手会と合意に達することなく機構側の権限でシーズンを「強行開催」する形となるが、2021年限りで失効する労使協定の交渉への悪影響を懸念する声もある。

     USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールによると、機構側は日本時間6月16日、シーズンのスケジュールなどを決定する前に各球団のオーナーとの電話会議を行う予定だという。7月中旬に開幕して9月下旬に閉幕する50~60試合のスケジュールが予想され、選手会には日割り給与が全額支払われる見込みだ。言い換えれば、日割り給与を全額支払えるところまで試合数を減らす形となる。

     また、「強行開催」となれば選手会からの協力は得られない可能性が高く、ポストシーズン出場枠は10チームのままとなるだろう。選手のなかには、今年プレーせず、来年のスプリング・トレーニングからチームに再合流することを選択する者も出てくることが予想される。

     ホワイトソックスの幹部であるデニス・ギルバートは「我々は数億ドルもの価値がある1年分のサービスタイムを選手たちに与え、誠意を持って交渉を行っていた。しかし、彼らは100%の日割り給与を要求するところからスタートし、2か月経っても100%の日割り給与に固執している。彼らの誠意はどこにあるのだろう」と選手会の姿勢を批判した。

     一方、選手会は機構側がターナー・スポーツとの放映権契約の延長に合意したとの報道を受け、給与削減を拒否する姿勢を強めた。しかし、関係者によると、この合意はまだ正式なものではなく、そもそも2022年から始まる契約であるため、今年の経済的損失をカバーするものにはならないという。

     現行の労使協定は2021年限りで失効するため、近いうちに両者は新たな労使協定の締結に向けた交渉を行うことになる。しかし、2020年シーズンを「強行開催」することになれば、この交渉に悪影響を及ぼすことは確実。機構側はそれを避けるために、選手会との合意を目指していたが、残念ながら両者間の深い溝が埋まることはなかった。

     機構側の権限によって2020年シーズンの開幕を迎えることができたとしても、それは必ずしも2021年以降のシーズンが無事に開催されることを意味するわけではない。「強行開催」がその後に及ぼす悪影響が懸念される。

  • 第2のティーボウ誕生か ハッケンバーグがメジャー挑戦へ

    2020.6.15 16:15 Monday

     メジャーリーグ公式サイトのトーマス・ハリガンは日本時間6月15日、元NFL選手(クオーターバック)のクリスチャン・ハッケンバーグが投手としてメジャーリーグの舞台を目指していることを伝えた。ハッケンバーグと同じ元クオーターバックのティム・ティーボウは、2016年からメッツ傘下のマイナーで外野手としてプレーしており、フットボールからベースボールへの転向を目指すハッケンバーグは「第2のティーボウ」となるかもしれない。

     ペンシルベニア州立大出身のハッケンバーグは、2016年のNFLドラフトでニューヨーク・ジェッツから2巡目指名を受けてプロ入り。その後、オークランド・レイダース、フィラデルフィア・イーグルス、シンシナティ・ベンガルズにも在籍したが、公式戦でプレーすることはなかった。

     フットボール選手としてのキャリアが終わりに近付いていることを察したハッケンバーグは、投手としてメジャーリーグの舞台を目指すことを決断。NBCフィラデルフィアに対して「まだタンクにはたくさんの燃料が残っている。1つのドアが閉まり、別のドアを開くチャンスがあるのなら、それをしない理由はない」と語り、フットボールからベースボールへの転向に意欲を見せた。

     右投げのハッケンバーグは、大学では野球をプレーしなかったものの、高校時代にプレー経験がある。高校スポーツの記録を集計している「Max Preps」によると、高校時代のハッケンバーグは投手として25.2回を投げて奪三振33、与四球40、防御率7.36という成績。打者としては148打数で打率.378、10本塁打を記録している。

     元マイナーリーガーで、現在はハッケンバーグのトレーニングを担当しているライアン・クーリクによると、ハッケンバーグは最速92マイル、コンスタントに90マイルを計測しているという。トレーニングを積めば95マイルに到達できると見込んでいるようだ。

     ティーボウは2016年にアリゾナ秋季リーグでプレーを開始し、昨年はマイナー最高峰のAAA級に到達。今年はメジャーのオープン戦で本塁打を放つなど、メジャー昇格に手が届くところまで来ている。ハッケンバーグもティーボウ同様にメジャーへの道を歩むことができるのか。今後の動向に注目だ。

  • 球団別「40歳以上のベストシーズン」 MLB公式サイトが特集

    2020.6.15 13:45 Monday

     メジャーリーグ公式サイトのウィル・レイッチは日本時間6月15日、過去40年間のなかから球団別に「40歳以上のベストシーズン」を選出する特集記事を公開した。両リーグ最高のOPS1.021を記録して打点王のタイトルを手にしたデービッド・オルティス(レッドソックス)やサイ・ヤング賞の投票で3位にランクインしたロジャー・クレメンス(アストロズ)のように、球界トップクラスの活躍を見せた選手も少なくない。

     レイッチが選出した30人(各球団1人)の顔ぶれは以下の通り。

    アメリカン・リーグ東部地区

    オリオールズ
    ハロルド・ベインズ(1999年・40歳)
    135試合 打率.312 25本塁打 103打点 1盗塁 OPS.919
    (成績はインディアンス移籍後の28試合も含む)

    レッドソックス
    デービッド・オルティス(2016年・40歳)
    151試合 打率.315 38本塁打 127打点 2盗塁 OPS1.021
    (現役ラストイヤー)

    ヤンキース
    マリアーノ・リベラ(2011年・41歳)
    64試合 1勝2敗44セーブ 防御率1.91 61.1回 60奪三振

    レイズ
    ウェイド・ボッグス(1999年・41歳)
    90試合 打率.301 2本塁打 29打点 1盗塁 OPS.754
    (現役ラストイヤー)

    ブルージェイズ
    デーブ・ウィンフィールド(1992年・40歳)
    156試合 打率.290 26本塁打 108打点 2盗塁 OPS.867

    アメリカン・リーグ中部地区

    ホワイトソックス
    カールトン・フィスク(1990年・42歳)
    137試合 打率.285 18本塁打 65打点 7盗塁 OPS.829

    インディアンス
    デニス・マルティネス(1995年・41歳)
    28歳 12勝5敗0セーブ 防御率3.08 187.0回 99奪三振

    タイガース
    ダレル・エバンス(1987年・40歳)
    150試合 打率.257 34本塁打 99打点 6盗塁 OPS.880

    ロイヤルズ
    ジョージ・ブレット(1993年・40歳)
    145試合 打率.266 19本塁打 75打点 7盗塁 OPS.746
    (現役ラストイヤー)

    ツインズ
    フェルナンド・ロドニー(2018年・41歳)
    68試合 4勝3敗25セーブ 防御率3.36 64.1回 70奪三振
    (成績はアスレチックス移籍後の22試合も含む)

    アメリカン・リーグ西部地区

    アストロズ
    ロジャー・クレメンス(2005年・42歳)
    32試合 13勝8敗0セーブ 防御率1.87 211.1回 185奪三振

    エンゼルス
    レジー・ジャクソン(1986年・40歳)
    132試合 打率.241 18本塁打 58打点 1盗塁 OPS.787

    アスレチックス
    バートロ・コローン(2013年・40歳)
    30試合 18勝6敗0セーブ 防御率2.65 190.1回 117奪三振

    マリナーズ
    ジェイミー・モイヤー(2003年・40歳)
    33試合 21勝7敗0セーブ 防御率3.27 215.0回 129奪三振

    レンジャーズ
    ノーラン・ライアン(1991年・44歳)
    27試合 12勝6敗0セーブ 防御率2.91 173.0回 203奪三振
    (自身7度目のノーヒッター達成)

    ナショナル・リーグ東部地区

    ブレーブス
    フィル・ニークロ(1980年・41歳)
    40試合 15勝18敗1セーブ 防御率3.63 275.0回 176奪三振

    マーリンズ
    チャーリー・ハフ(1993年・45歳)
    34試合 9勝16敗0セーブ 防御率4.27 204.1回 126奪三振

    メッツ
    バートロ・コローン(2016年・43歳)
    34試合 15勝8敗0セーブ 防御率3.43 191.2回 128奪三振

    フィリーズ
    ジェイミー・モイヤー(2008年・45歳)
    33試合 16勝7敗0セーブ 防御率3.71 196.1回 123奪三振

    ナショナルズ
    フェルナンド・ロドニー(2019年・42歳)
    55試合 0勝5敗2セーブ 防御率5.66 47.2回 49奪三振
    (成績はアスレチックスでの17試合も含む)

    ナショナル・リーグ中部地区

    カブス
    グレッグ・マダックス(2006年・40歳)
    34試合 15勝14敗0セーブ 防御率4.20 210.0回 117奪三振
    (成績はドジャース移籍後の12試合も含む)

    レッズ
    バリー・ラーキン(2004年・40歳)
    111試合 打率.289 8本塁打 44打点 2盗塁 OPS.771
    (現役ラストイヤー)

    ブリュワーズ
    トレバー・ホフマン(2009年・41歳)
    55試合 3勝2敗37セーブ 防御率1.83 54.0回 48奪三振

    パイレーツ
    ダニー・ダーウィン(1996年・40歳)
    34試合 10勝11敗0セーブ 防御率3.77 164.2回 96奪三振
    (成績はアストロズ移籍後の15試合も含む)

    カージナルス
    デニス・エカーズリー(1996年・41歳)
    63試合 0勝6敗30セーブ 防御率3.30 60.0回 49奪三振

    ナショナル・リーグ西部地区

    ダイヤモンドバックス
    ランディ・ジョンソン(2004年・40歳)
    35試合 16勝14敗0セーブ 防御率2.60 245.2回 290奪三振

    ロッキーズ
    ジェイソン・ジアンビ(2011年・40歳)
    64試合 打率.260 13本塁打 32打点 0盗塁 OPS.958

    ドジャース
    ブレット・バトラー(1997年・40歳)
    105試合 打率.283 0本塁打 18打点 15盗塁 OPS.686
    (現役ラストイヤー)

    パドレス
    デービッド・ウェルズ(2004年・41歳)
    31試合 12勝8敗0セーブ 防御率3.73 195.2回 101奪三振

    ジャイアンツ
    バリー・ボンズ(2007年・42歳)
    126試合 打率.276 28本塁打 66打点 5盗塁 OPS1.045
    (現役ラストイヤー)

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