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アストロズ ベテラン捕手・マッキャンが戦列復帰
2017.8.25 10:32 Friday8月に入って調子を落としているアストロズに頼もしい戦力が戻ってきた。右膝の炎症により故障者リスト入りしていたブライアン・マッキャンが戦列復帰。日本時間8月25日のナショナルズ戦に早速「8番・捕手」で先発出場している。
「いろんな面で(マッキャンの復帰は)大きいよ」とA.J.ヒンチ監督は経験豊富なベテラン捕手の戦列復帰を歓迎する。「この10日間は彼にとって大きかった。身体、膝、心を休ませることができたからね。彼がダグアウトにいてくれるのは投手陣にとっても大きい。攻撃面でも層の厚い打線を組めるようになったよ」とマッキャンの復帰がチームに好影響をもたらすことを期待していた。
マッキャンは今季ここまで75試合に出場して打率.232、13本塁打、48打点、OPS.721をマーク。後半戦に入ってスランプに陥っており、戦線離脱までに18試合に出場して打率.162、3本塁打、5打点、OPS.574という寂しい成績に終わっていた。「故障者リスト入りする原因になった(右膝の)違和感は落ち着いたよ。今は問題ない。(戦列復帰について)本当にワクワクしているよ」と語ったマッキャン。故障者リスト入りを経て心身ともにリフレッシュしたマッキャンが、再び本来のパフォーマンスを見せることに期待したい。
マッキャンとプラトーンに近い形で起用されていた控え捕手のエバン・ギャティスは脳震盪により故障者リスト入りしており、AA級でのリハビリ出場をすでに開始している。早ければ明日(日本時間土曜日)、遅くとも今週末のうちには戦列に復帰できる見込みだ。また、マッキャンの復帰に伴いフアン・センテーノがAAA級降格となっている。
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【戦評】ハリソンがノーヒッターの夢を打ち砕くサヨナラ弾
2017.8.24 13:14 Thursdayリッチ・ヒル(ドジャース)の完全試合の夢は味方のエラーによって消え、ノーヒッターの夢はピッツバーグの夜空へ消えていった。9回までノーヒットに抑えられていたパイレーツ打線が延長10回に放った初ヒットは、レフトスタンドに吸い込まれるサヨナラ本塁打。ジョシュ・ハリソンの一振りがノーヒッターの夢を打ち砕いた。
ノーヒッターを阻止する初ヒットがサヨナラ本塁打になったのはメジャー史上初の快挙だった。ヒルは8回までパイレーツ打線をパーフェクトに抑える完璧なピッチング。9回裏の先頭打者、ジョーディ・マーサーの三塁ゴロをローガン・フォーサイスがファンブルし、この試合初めての走者を許したものの、気落ちすることなく後続を打ち取り、9回終了までノーヒッターを継続した。しかし、ドジャース打線がチャンスを生かせず、9回まで無得点。10回表も三者凡退に抑えられ、10回裏の先頭打者、ハリソンに劇的なサヨナラ弾が飛び出した。
「1球だけ失投してしまってガッカリしているよ。でも、彼ら(パイレーツ)は素晴らしい試合をしたよね」とヒルは零封された味方打線を責めることなく、パイレーツの戦いぶりを称賛した。デーブ・ロバーツ監督も「我々は試合を通してランナーを出していた。(パイレーツ先発の)トレバー・ウィリアムスはしっかり投げ、必要なときにゴロを打たせていたね」と何度もピンチを凌ぎ、8回無失点の力投を見せたウィリアムスを称えていた。
「ファンタスティックな試合だったね。今日の試合は野球というゲーム、そして予想できない出来事の美しさを示してくれたんじゃないかな」とパイレーツのクリント・ハードル監督。「ウィリアムスは本当によく投げてくれた」と力投したウィリアムスをねぎらった。
8回までパーフェクト、9回までノーヒットに抑えられながら、10回裏に飛び出した初ヒットで勝利を手にしたパイレーツ。だから野球は面白い。
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ダルビッシュ有 日本時間月曜日に戦列復帰予定
2017.8.24 12:44 Thursday日本時間8月24日、ドジャースのダルビッシュ有とクレイトン・カーショウがブルペンでの投球練習を行った。両者とも故障者リスト入りの原因となった腰の不調は見られず、戦列復帰に向けて着実に前進している。デーブ・ロバーツ監督は日本時間日曜日にカーショウがAAA級オクラホマシティでリハビリ登板を実施し、日本時間月曜日にダルビッシュが戦列復帰を果たす予定であることを明らかにした。
ロバーツ監督は戦列復帰までのプロセスについてカーショウと話し合ったようだ。いきなりメジャーの試合で戦列復帰を果たすのは負担が大きいため、まずはAAA級で登板することになった。無理にメジャーの試合で投げさせて故障が再発してしまうのを防ぎたいという思惑もあるのだろう。「カーショウは順調に回復しているし、土曜日(=日本時間日曜日)の試合で投げたがっていた。でも、予定通りにオクラホマシティで投げてもらうことにしたんだ。メジャーの球場では思っている以上にアドレナリンが出てしまうからね」とロバーツ監督。万全の状態で復帰してもらうのがチームにとってベストであるとの判断だ。
一方、ダルビッシュは最短の10日間で戦列復帰を果たす予定だ。腰の張りで故障者リスト入りしたダルビッシュだが、腰の状態は良くなり、メカニクスにも調整を加えた。ロバーツ監督は「ダルビッシュは(投手コーチのリック・ハニーカットと)メカニクスの調整に取り組み、状態も良くなっているように見える。日曜日(=日本時間月曜日)の試合で先発することを楽しみにしているみたいだよ」とダルビッシュについて語った。
ドジャースはカーショウ、ダルビッシュに続いてアレックス・ウッドも故障者リスト入り。日本時間日曜日の試合ではロス・ストリップリングがスポット・スターターを務める可能性が高いものの、AAA級からウィルマー・フォントやジャスティン・マスターソンを昇格させる案も出ているようだ。ダルビッシュの代役を務めたブロック・スチュワートを含め、続出する故障者の穴を選手層の厚さでなんとかカバーしているドジャース。ダルビッシュとカーショウの戦列復帰は大きな戦力アップとなるに違いない。
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トラウトにMVP受賞のチャンスはあるのか
2017.8.24 12:19 Thursdayフルシーズンプレイした5シーズンでMVPを2度受賞し、MVP次点が3度と毎年MVPレースに参戦しているマイク・トラウト(エンゼルス)。今季は左手親指の靱帯断裂によりおよそ7週間を欠場してしまったが、各スタッツを見れば自己ベストと言えるシーズンを過ごしている。トラウトが3度目のMVPを受賞するチャンスはあるのだろうか。
トラウトは今季wRC+(平均よりどれだけ多くの得点を産み出しているかを表す指標。リーグや球場の特性なども考慮。平均は100)で197という驚異的な数字を叩き出している。近代野球において197を超えるwRC+が記録されたのは過去40回しかなく、その大半はテッド・ウィリアムス、バリー・ボンズ、ベース・ルースといった歴史的な強打者によるものだ。この数字だけでも、今季のトラウトが歴史的なシーズンを過ごしているということがハッキリとわかるだろう。現時点での打率.333、出塁率.457、長打率.677、OPS1.134はいずれもキャリアハイ。7週間を欠場したにもかかわらず、30本塁打を超えるのも確実だ(現時点で26本塁打)。
選手のパフォーマンスを表す総合指標であるWARでも、ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)やアーロン・ジャッジ(ヤンキース)に大差をつけられていたものの、現時点でのWAR5.6は前述の2人に次ぐ野手リーグ3位の数字(FanGraphs版)。打席数が150以上少ないにもかかわらず、リーグのトップ選手に匹敵するWARを叩き出しているのである。このまま残り1ヶ月を過ごせば、シーズン終了後にはトラウトが野手リーグトップに立っている可能性は高い。出場試合数が130に満たなくてもMVPを受賞した例は過去に何度もあり、出場試合数が少ないというだけでトラウトをMVP候補から外してしまうのはナンセンスである(トラウトが規定打席に到達するのはほぼ確実)。
MVP争いにおいてライバルとなるのはアルトゥーベ、ジャッジ、クリス・セール(レッドソックス)の3人だろう。ただし、ジャッジは後半戦の大スランプによりシーズン通算の成績を大幅に悪化させており、素晴らしいピッチングを続けているセールにしても投手のMVP受賞が難しいということは過去の例が示している。となると、リーグ断トツの高打率をマークしているアルトゥーベが最大のライバルということになるが、チーム内に好成績を残している選手が多く、同僚との間で票が分散してしまう可能性も否定できない。以上のことから考えても、トラウトがMVPを受賞する可能性は排除できない。
トラウトが今季このまま圧倒的な好成績を残し、エンゼルスがワイルドカード争いを勝ち抜くような状況になれば、トラウトは一気にMVPの有力候補に浮上するだろう。実際に、今季のトラウトはそれだけのパフォーマンスを見せているのである。レギュラーシーズンは残りおよそ1ヶ月。ポストシーズン争いの行方とともに、個人タイトル争いの行方にも注目だ。
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速球派右腕・ローゼンタールがトミー・ジョン手術へ
2017.8.24 11:35 Thursdayカージナルスのクローザー探しは今後もしばらく続くことになりそうだ。呉昇桓(オ・スンファン)の不調により今季途中からクローザーの座に復帰していたトレバー・ローゼンタールがトミー・ジョン手術を受けることになり、今季の残り1ヶ月のみならず、来季を全休することがほぼ確実となった。
呉、ブレット・シーセル、ケビン・シーグリストらブルペン陣の不安定な投球が続き、なかなか安定した戦いを続けることができずにいる今季のカージナルス。7月下旬にローゼンタールがクローザー復帰を果たし、その後の7度のセーブ機会をすべて成功させるなど、ようやくブルペンの形が見えてきたかに思われたが、その速球派クローザーを失う事態に見舞われた。マイケル・ガーシュGMは「短期的に見れば、私たちにできることはそれほど多くない。不運なことに、シーズンのこの時期だからね。我々はベストを尽くすだけだよ。長期的に見れば、オフシーズンの間に補強に動かなければならないだろう」と語り、ポストシーズン争いを続ける中、今季は現有戦力でなんとかやりくりしていく方針を明らかにした。
マイク・マシーニー監督はいくつかのオプションを試しつつ、ベストの形を模索していくことになる。クローザーとして今季の開幕を迎えた呉がクローザーの最有力候補であることは間違いないが、昨季のような安定感はなく、8月も防御率4.05と不安定。オールスター前から15試合連続無失点を継続中のタイラー・ライオンズや6月20日以降、防御率1.17と好投を続けているサム・トゥイバイララらが抜擢される可能性もあるだろう。
ローゼンタールはフリーエージェントになる前の最終シーズンをトミー・ジョン手術のリハビリに費やすことになるが、カージナルスもローゼンタールに代わるクローザーをオフシーズンの間に探さなければならない。今季のピッチングは不安定とはいえ、今季終了後にフリーエージェントとなる呉と再契約を交わすのも選択肢の一つになるだろう。また、ローゼンタールに関してはノンテンダーFAとした後、より安価な年俸で再契約を交わすという動きも考えられる。
終わらないカージナルスのクローザー探し。少なくともローゼンタールの離脱はポストシーズン進出を目指す今季のカージナルスにとって大きな痛手となることは間違いない。
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ブリットンがセーブ失敗 連続セーブ記録ストップ
2017.8.24 11:04 Thursdayいかなる連続記録にも必ず終わりはやってくる。日本時間8月24日のアスレチックス戦でオリオールズのクローザー、ザック・ブリットンが2015年9月20日以来となるセーブ失敗を喫し、同年10月1日から3シーズンにわたって継続中だった連続セーブ記録が60でストップした。
2015年10月に2セーブ、2016年に47セーブ、今季ここまで11セーブを記録し、その間セーブ失敗が一度もなかったブリットン。連続セーブ記録はア・リーグ記録を更新し、メジャー歴代2位となる60まで伸びていた(メジャー記録はエリック・ガニエの84)。
そして迎えた日本時間8月24日のアスレチックス戦。オリオールズは7-5と2点をリードした9回表にブリットンを投入した。しかし、ブリットンは先頭のジェッド・ラウリーにレフトへのヒットを打たれると、続くブーグ・パウエルにもレフトへの二塁打を浴び、無死二、三塁のピンチを背負ってしまう。このピンチでブリットンはマーカス・セミエンにレフトへのタイムリー、マット・ジョイスにセンターへの犠牲フライを浴び、あっという間に同点。実に2年ぶりとなるセーブ失敗が記録され、ブリットンの連続セーブ記録は幕を閉じた。
同点に追い付かれた後、ブリットンは暴投で一塁走者のセミエンを二塁へ進め、クリス・デービスに四球を与えたところで降板。後を継いだミゲル・カストロが後続を抑えたため、敗戦投手になるのは回避したものの、犠牲フライによる1アウトしか取れないという散々なピッチングだった。
試合は延長12回の末、マニー・マチャドにサヨナラ弾が飛び出したオリオールズが勝利。オリオールズのバック・ショウォルター監督は試合後、ブリットンが明日、左膝のMRI検査を受ける予定であることを発表した。ブリットンによると、ここ数年左膝の不調を抱えていたが、ピッチングには影響を与えていなかったという。故障の予防という意味も込めてMRI検査を受けることになったようだ。
「(記録が終わったことについて)どう感じるかはわからない。明日、それについて考えることになるだろう。けれど、とてもガッカリしているよ。今日の僕は全然ダメだったからね」とブリットン。連続記録はいつかは終わる。また新たな連続記録が始まることを期待したい。
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レッドソックスがラジェイ・デービスを獲得
2017.8.24 10:33 Thursday正中堅手のジャッキー・ブラッドリーJr.が左手親指を痛めて故障者リスト入りしたレッドソックスが、その穴を埋めるべく、アスレチックスからラジェイ・デービスを獲得した。デーブ・ドンブロウスキー野球部門社長によると、レッドソックスはチームにスピードという武器を加えるためにデービスの獲得を検討していたが、ブラッドリーJr.の故障離脱により獲得時期を早めたようだ。
「ブラッドリーJr.が故障者リスト入りすることになって、アスレチックスのビリー・ビーンに電話をしたんだ。より速いペースで交渉を進めたよ。デービスのための枠が空いていたからね」とドンブロウスキー野球部門社長。「デービスを獲得できて嬉しいよ。彼は私たちの戦いに幅をもたらしてくれると思う」とベテラン外野手の加入を歓迎した。
昨季はインディアンスの一員としてワールドシリーズに出場したデービス。第7戦の8回にアロルディス・チャップマンから劇的な同点弾を放ったシーンは記憶に新しい。デービスはア・リーグ西部地区最下位のアスレチックスからア・リーグ東部地区首位のレッドソックスへ移籍したことにより、再びワールドシリーズでヒーローになるチャンスを得たことになる。昨季は35歳にして自身初の盗塁王に輝き、今季もここまで26盗塁をマークしているデービスは、2004年のア・リーグ優勝決定シリーズでシリーズの流れを大きく変える盗塁を決めたデーブ・ロバーツ(現ドジャース監督)のような形でチームのヒーローになるかもしれない。
デービスは今季アスレチックスで100試合に出場して打率.233、5本塁打、18打点、26盗塁、OPS.647をマーク。一方、デービスとのトレードでアスレチックスへ移籍するラファエル・リンコネスはベネズエラ出身の18歳の外野手で、今季はドミニカ共和国のサマーリーグで57試合に出場して打率.258、1本塁打、19打点、OPS.742をマークしている。
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ウッドとベリンジャーがDL入り
2017.8.23 10:31 Wednesdayナ・リーグ西地区を独走しているドジャースに残念なニュースが飛び込んできた。先発陣の一角として活躍しているアレックス・ウッドと若き大砲のコディ・ベリンジャーの両者が同時に故障者リスト(DL)入りすることになった。クレイトン・カーショウやダルビッシュ有らに続いて主力選手である彼らの戦線離脱も決まった。
ウッドは鎖骨の関節に炎症を起こした。本人は以前にも同じ箇所を痛めて今年5月から6月にかけて一時的にチームを離れていたことがある。今季のウッドは前半戦に先発陣の相次ぐ故障によって中継ぎから先発に転向。その後は出場を辞退したカーショウに代わってオールスターに出場するなど順風満帆な日々を過ごし、日本時間7月22日のブレーブス戦で敗戦投手になるまで開幕11連勝を記録した。ちなみにこの成績はドジャースの歴代最長記録だという。今回、DL入りしたウッド本人によると「すぐに戻ってこれる。サンディエゴでのパドレス戦には間に合う予定だ」と早期復帰が可能であることを話していた。
一方でベリンジャーは日本時間8月20日に行われたタイガース戦の守備時に右足首を痛めて試合序盤で交代していた。その後は試合には出場せず患部の状態をみていたが今回、DL入りとなった。4月下旬にメジャーデビューを果たした彼は前半戦のみで25本塁打と放つなどアーロン・ジャッジ(ヤンキース)とともに球界の話題の中心となった。後半戦はジャッジが不振にあえぐ一方でベリンジャーは8月の月間打率が.316 6本塁打と活躍を続けていたところでの離脱となってしまった。
先日、チームはメッツからカーティス・グランダーソンを獲得し弱点とされていた中堅手の補強に成功した。移籍後3試合目となった日本時間8月22日のパイレーツ戦で満塁本塁打を記録している。たとえ、どの選手が抜けたとしても新たな選手がその穴をカバーできるほど選手層が厚いドジャース。ウッドとベリンジャーが抜けたことにより3Aからブロック・スチュアートとジョシュ・ラビンを昇格させた。
投手陣ではカーショウとブランドン・マッカーシーが近々マイナーでのリハビリ登板を開始し、ダルビッシュも腰の張りから最短で日本時間8月28日のブリュワーズ戦で復帰すると言われている。現時点で12人がDL入りしているが、主力級が戻ってくるまでそう時間はかからない見込みだ。
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【戦評】ポストシーズン前哨戦はインディアンスが先勝
2017.8.22 13:03 Tuesday日本時間8月22日から始まったレッドソックス対インディアンスの4連戦。東部地区の首位を走るレッドソックスと中部地区の首位を走るインディアンスの対戦ということもあり、今回の4連戦を「ア・リーグ地区シリーズの前哨戦」と称する声も上がっている。その4連戦の初戦は意外な形で決着した。
1回表、レッドソックスは好調のアンドリュー・ベニンテンディが18号ツーランを放ち、2点を先制。しかし、インディアンスは2回裏にロベルト・ペレスが2号スリーランを放ち、逆転に成功した。ところが、5回表にハンリー・ラミレスが19号ツーランを放ち、レッドソックスが再逆転。試合は4-3とレッドソックスが1点をリードして終盤に突入した。
1点ビハインドのインディアンスは7回表、アンドリュー・ミラーを投入したが、ミラーは右膝の故障を再発させて7球を投げただけで降板。しかし、ミラーの後を継いだダン・オテロが後続を抑え、事なきを得た。両軍とも次の1点を奪えないまま試合は8回裏に突入し、レッドソックスは今季21ホールドを記録しているマット・バーンズを投入。しかし、バーンズはフランシスコ・リンドーアに四球を与え、オースティン・ジャクソンにヒットを打たれて無死一、二塁のピンチを作って降板となった。ここでヒース・ヘンブリーがマウンドに上がったが、一死後、エドウィン・エンカーナシオンにタイムリーを打たれて同点。その後のピンチはこの回3人目の投手となったロビー・スコットが二者連続三振で切り抜けた。
そして最終回。インディアンスはクローザーのコディ・アレンがレッドソックスの攻撃を無得点に抑え、9回裏の攻撃を迎えた。レッドソックスの6番手、ブランドン・ワークマンからブランドン・ガイアーが二塁打を放ってチャンスを作ると、続くペレスは送りバント。しかし、一塁手のブロック・ホルトからの三塁への送球が逸れ、ボールがファウルグラウンドを転々とする間にガイヤーが生還。送りバントに送球エラーが絡むという意外な形で、インディアンスが勝利を手にした。
この結果、インディアンスはダブルヘッダーで1勝1敗に終わった2位ツインズとのゲーム差を5.5ゲームに広げ、一方、レッドソックスと2位ヤンキースの差は4.5ゲームに縮まっている。
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戦列復帰したばかりのミラー 故障再発で負傷降板
2017.8.22 12:34 Tuesdayインディアンスのリリーフ左腕、アンドリュー・ミラーが日本時間8月22日のレッドソックス戦に登板し、7球を投げただけで降板した。球団は降板理由を右膝の故障の再発と発表している。
4-3とレッドソックスが1点をリードしていた7回表にミラーはマウンドに上がった。先頭のムーキー・ベッツに四球を与え、続くアンドリュー・ベニンテンディに1球を投じたところで右膝の違和感を訴えてそのまま降板。この日投じた7球はすべてフォーシームだったが、最速は時速91.9マイル(約147.9km/h)、最初の4球は時速90マイル(約144.8km/h)にすら満たないという状況で、本来のミラーからはかけ離れたピッチングだった。
右膝蓋腱炎により日本時間8月3日に故障者リスト入りしたミラーだが、AAA級コロンバスでのリハビリ登板(1試合)を経て、日本時間8月19日に戦列復帰。同日のロイヤルズ戦で復帰後初登板を果たし、0.2イニングを無失点に抑えていた。
ミラー不在の期間を9勝5敗の好成績で乗り切ったインディアンスだが、ポストシーズン争いが激しさを増すシーズン終盤に向けて、球界を代表するリリーフ左腕であるミラーの力は必要不可欠なはず。両リーグトップの救援防御率2.93を誇る強力ブルペン陣を抱えているとはいえ、ミラーが再離脱となればチームにとっては大きな痛手となり、長期離脱となってしまえばそのダメージの大きさは計り知れない。ミラーはおそらくMRI検査を受けることになるが、チーム関係者は右膝の故障が大事に至らないことを祈っていることだろう。
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西部地区2球団が失速 ナのワイルドカード争いが激化
2017.8.22 12:03 Tuesdayダイヤモンドバックスとロッキーズの西部地区2球団で決まりかと思われたナ・リーグのワイルドカード争い。しかし、ここにきてこの2球団が失速し、ワイルドカード獲得ラインが下がってきたことにより、ワイルドカード争いが激化してきた。地区優勝を狙うしかないと思われていた中部地区の各球団のほか、限りなくポストシーズン進出の可能性が小さくなっていたマーリンズまでもがワイルドカード争いに参戦しているのだ。
2ヶ月前、ロッキーズ、ドジャース、ダイヤモンドバックスという西部地区の3球団がリーグ勝率トップ3を独占。他地区の各球団に大差をつけており、西部地区で優勝できなかった2球団がワイルドカード・ゲームを戦うことになるだろうと考えるのは、極めて自然なことだった。しかし、メジャーリーグのシーズンは長い。そこから2ヶ月が経過し、ダイヤモンドバックスは6月20日以降の53試合で23勝30敗、ロッキーズは6月20日以降の51試合で21勝30敗と急失速。ロッキーズの21勝30敗は同期間におけるリーグワーストの成績だ。
これにより、他地区の球団にもワイルドカード獲得の可能性が出てきた。勝率5割をわずかに上回る程度での地区優勝争いが続き、ポストシーズン進出のためには地区優勝するしかないと思われていた中部地区のカブス、ブリュワーズ、カージナルス、パイレーツのほか、首位ナショナルズに独走を許し、ポストシーズン進出は絶望と見られていた東部地区のマーリンズがワイルドカード争いに参戦。日本時間8月22日の試合開始前の時点で、ワイルドカード2位のダイヤモンドバックスから同6位のパイレーツまでの5球団が7ゲーム差の中にひしめく混戦となっている。
ロッキーズとダイヤモンドバックスの勝率は依然.540以上をキープしており、中部地区の首位を走るカブスの勝率が.537であることを考えると、西部地区の2球団が優位であることは間違いない。しかし、この2球団がズルズルと勝率を下げていくようであれば、ブリュワーズ(勝率.520)やカージナルス(.508)、マーリンズ(.492)、パイレーツ(.484)にもワイルドカード獲得のチャンスは出てくるだろう。「無風」と見られていたワイルドカード争いに風が吹き始め、シーズン終盤の戦いはますます面白くなりそうだ。
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スタントン 爆発のカギはクローズド・スタンスにあり
2017.8.22 11:38 Tuesday8月10日から6試合連続本塁打を記録し、今季ここまで45本塁打を放って球団のシーズン本塁打記録を更新するなど、球界トップクラスの長打力をついに開花させた感のあるジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)。その急成長のきっかけとなったのが打撃スタンスの変更だ。6月19日、屋根を閉じたマーリンズ・パークでスタントンは打撃スタンスをクローズドにする実験を開始した。
45号本塁打を放った8月20日のメッツ戦の試合後、スタントンは2ヶ月前の出来事を振り返って、こう話した。「(クローズド・スタンスを)試してみるよ、って言ったんだ。試合前の30分か45分くらいの取り組みだったかな。そして、試合開始の10分前になって『これのほうが打ちやすいな』って感じたんだ」。
その日までの66試合、スタントンはホームベースとほぼ平行に立ち、打率.277(249打数69安打)、17本塁打、OPS.900という成績を残していた。一方、クローズド・スタンスを導入した6月19日以降は54試合で打率.298(198打数59安打)、28本塁打、OPS1.184をマーク。クローズド・スタンス導入の効果は数字からも明らかだ。
「僕にとってベストのスタンスはクローズドだったんだ。シーズンの途中で何かを大きく変えてしまうのは賢い選択ではないけど、もし100%それに専念できるなら、やってみるべきだよ」とスタントンは語る。スイング自体に大きな変化はないものの、クローズド・スタンスを導入したことにより、より長くボールを見ることができるようになった。ボールを見れるようになり、また、本塁打の急増により相手投手が勝負を避ける場面が増えた結果、クローズド・スタンス導入後の出塁率は4割を超えている(.411)。
球界屈指の長打力をフルに活用する打撃スタンスにようやく辿り着いたスタントン。マーリンズはまだ40試合を残しており、クローズド・スタンス導入後のペースを維持できるのであれば、シーズン終了までに20本塁打を追加し、シーズン65本塁打に到達することになる。2001年のバリー・ボンズ(73本塁打)とサミー・ソーサ(64本塁打)以来となるシーズン60本塁打到達に向けて、期待は高まる一方だ。
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再建進むホワイトソックス フルマー&ジオリトが昇格
2017.8.22 11:04 Tuesdayクリス・セール(レッドソックス)、アダム・イートン(ナショナルズ)、ホゼ・キンターナ(カブス)、デービッド・ロバートソン(ヤンキース)ら主力選手を次々に放出し、各球団からプロスペクトをかき集めたホワイトソックス。プロスペクトたちは順調にマイナーの階段を上り、メジャーへ昇格する者も現れ始めている。そんな中、ヨアン・モンカダ、レイナルド・ロペスらに続いてカーソン・フルマーとルーカス・ジオリトのメジャー昇格が決定した。
MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングにおいて、ホワイトソックスは全体トップ100に8人のプロスペクトを送り込んでいる。全体1位のモンカダ(球団1位)を筆頭に、全体7位のイロイ・ヒメネス(球団2位)、全体12位のマイケル・コペック(球団3位)など、錚々たる顔ぶれとなっているが、メジャー昇格後17試合で打率.361、5本塁打、OPS1.090の大活躍を見せたニッキー・デルモニコのように、プロスペクト・ランキングに名を連ねていなくとも結果を残している選手もいる。そして新たにフルマーとジオリトがメジャーへ昇格することになった。
ジオリトはイートンとのトレードで加入した23歳の右腕。2012年のドラフトで全体16位指名を受けてプロ入りし、球界最高級のプロスペクト右腕として大きな期待を背負っていたが、ここにきて評価が急落。昨季はメジャーでの6試合で防御率6.75と結果を残せなかったが、今季もAAA級での24試合で6勝10敗、防御率4.48と苦しんでいる。ジオリトは日本時間8月23日のツインズ戦で先発予定だ。
フルマーは2015年のドラフトでホワイトソックスから全体8位指名を受けてプロ入りした23歳の右腕。昨季はメジャーでの8試合で防御率8.49と打ち込まれ、「昇格は時期尚早」との声も上がった。今季もAAA級での24試合で7勝8敗、防御率5.61と思うような結果を残せないでいるが、日本時間8月22日のダブルヘッダー第2戦の先発要員としてメジャー昇格を果たした。
この他にも、コペックがAAA級シャーロット、ヒメネスとザック・コリンズ(2016年のドラフトで全体10位指名を受けてプロ入りした強打の捕手)がAA級バーミンガムへ昇格するなど、ホワイトソックスの「未来」は着実にメジャーの舞台へと近付いている。再建を進めるホワイトソックスがプロスペクトたちの成長とともに優勝争いを繰り広げる日がやってくるのは、そう遠い未来ではなさそうだ。
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第20週のMVPはマチャドとリゾー
2017.8.22 10:34 Tuesday第20週(8月14日~8月20日)の週間最優秀選手が発表され、ア・リーグはマニー・マチャド(オリオールズ)、ナ・リーグはアンソニー・リゾー(カブス)が選出された。
マチャドは打率.385(26打数10安打)、4本塁打、12打点、OPS1.255の好成績をマークし、2015年6月以来自身3度目の週間MVP受賞となった。12打点はリーグトップ、4本塁打は同トップタイ、長打率.885は同9位の好成績。オリオールズでは第16週のジョナサン・スコープ、第18週のティム・ベッカムに次ぐ今季3人目の受賞であり、同一球団から3人は今季リーグ最多である。マチャドは期間中の全6試合に出場して全6試合でヒットを放ったが、特に輝いたのが8月18日のエンゼルス戦。3回裏に24号ツーラン、5回裏に25号ソロを放ったマチャドは2点ビハインドの9回裏、一死満塁の場面でキーナン・ミドルトンからセンターへ26号逆転サヨナラ満塁本塁打を叩き込んだ。6月末の時点で打率.216と不振に苦しんでいたマチャドだが、7月は打率.327、8月は打率.361と完全復調。ようやくマチャドらしいバッティングが戻ってきた。
リゾーは打率.429(28打数12安打)、2本塁打、13打点、OPS1.234の好成績をマークし、2014年7月以来自身2度目の週間MVPに輝いた。13打点はリーグトップ、12安打は同2位、打率.429は同5位タイ、長打率.750は同6位の好成績。カブスの選手による週間MVP受賞は第18週のウィルソン・コントレラスに続いて今季2人目となった。リゾーは期間中の全7試合に出場し、最終日のブルージェイズ戦こそ4打数ノーヒットに終わったものの、6試合でヒットを放ち、マルチヒットが4度、うち3安打が2度という安定したパフォーマンス。8月14日のレッズ戦では27号ソロを含む3安打5打点、8月16日の同カードでは28号グランドスラムを含む2安打4打点の活躍を見せた。リゾーの活躍もあり、カブスは第20週の7試合を5勝2敗で乗り切って首位固め。2年連続の地区優勝、そしてワールドシリーズ連覇に向けて、主砲・リゾーの活躍はやはり必要不可欠だ。
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第20週の最優秀ブルペンはナショナルズ
2017.8.21 12:54 MondayMLB公式サイトでは今季から週ごとに独自の計算方法で「週間最優秀ブルペン」を選出している。第20週の最優秀ブルペンにはナショナルズが選出された。
計算方法は至ってシンプル。以下のルールに従ってポイントを加減していくだけである(合計100ポイントで優秀だと考えられている)。
・1アウト=+1.5ポイント
・1奪三振=+1.5ポイント
・1セーブ=+5ポイント
・1被安打=-2ポイント
・1自責点=-4ポイント
・1非自責点=-2ポイント
・1与四球=-1ポイント
・1セーブ失敗=-5ポイント第20週のナショナルズは16回(=48アウト)で22奪三振、3セーブを記録した一方、許した安打はわずか4本という素晴らしいパフォーマンスで合計91ポイントを獲得。クローザー不在のまま開幕を迎え、ブルペンの崩壊がチーム最大の弱点となっていただけに、トレードによるブルペンの補強を経て、開幕20週目にして嬉しい「最優秀ブルペン」初選出となった。チーム最多の3.1イニングを投げたマット・アルバースは防御率0.00、WHIP0.00と完璧なピッチング。クローザーのショーン・ドゥーリトルも3イニングを投げて同じく防御率0.00、WHIP0.00を記録し、3度のセーブ機会をすべて成功させた。ジョー・ブラントンも3試合に登板して無失点。現在、ライアン・マドソンが戦列を離れているが、ドゥーリトル、マドソン、ブランドン・キンツラーの加入により、ブルペンの安定感がグッと増した印象だ。ポストシーズンの戦いに向けてブルペンの不安定さが懸念されていたものの、第20週での安定感を維持できるのであれば、前半戦のようにチームの足を引っ張ることはなさそうだ。なお、獲得ポイント数の2位はマリナーズ(86.5ポイント)、3位はインディアンス(82.5ポイント)だった。
各週の最優秀ブルペン
第1週 ロッキーズ(98ポイント)
第2週 レッズ(119.5ポイント)
第3週 アストロズ(132.5ポイント)
第4週 エンゼルス(100.5ポイント)
第5週 インディアンス(125ポイント)
第6週 エンゼルス②(80.5ポイント)
第7週 アストロズ②(106ポイント)
第8週 ドジャース①(126ポイント)
第9週 マーリンズ(124.5ポイント)
第10週 マリナーズ(87ポイント)
第11週 レッドソックス(106.5ポイント)
第12週 ドジャース②(120.5ポイント)
第13週 ジャイアンツ(116ポイント)
第14週 ブリュワーズ(101.5ポイント)
第15週 オールスター週のため発表なし
第16週 ヤンキース(112ポイント)
第17週 カブス(118.5ポイント)
第18週 ヤンキース②(99ポイント)
第19週 ツインズ(114ポイント)
第20週 ナショナルズ(91ポイント)
(丸印は受賞回数)
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【戦評】首位攻防のライバル対決はレッドソックスが勝ち越し
2017.8.21 12:31 Monday逆転地区優勝のために、ヤンキースにとっては勝ち越しが最低条件だったレッドソックスとの首位攻防3連戦。しかし、1勝1敗のタイで迎えた3戦目をレッドソックスが制し、2位ヤンキースとの差を5ゲームに広げることに成功した。両者の直接対決は残り4試合。地区優勝に向けてレッドソックスが極めて優位なポジションに立ったと言えそうだ。
レッドソックスがリック・ポーセロ、ヤンキースがソニー・グレイの先発で始まったこの試合。グレイは2回裏にジャッキー・ブラッドリーJr.にタイムリー三塁打を浴びて2点を失ったものの5回2失点と試合を作り、ポーセロも5回表にブレット・ガードナーに20号ソロを打たれたものの6回1失点の好投。両先発がしっかり試合を作り、ロースコアのまま試合は後半に突入したが、レッドソックスは6回裏にブラッドリーがアダム・ウォーレンからタイムリーを放ってリードを2点に広げ、8回裏にはサンディ・レオンがトミー・ケインリーから2点タイムリー二塁打を放ってダメ押し。ポーセロの降板後はブランドン・ワークマン、アディソン・リード、クレイグ・キンブレルが無失点リレーを展開し、結果的には5-1で快勝した。
「カード勝ち越しは、ホームでもロードでも、とにかく重要だ。特に我々の地区においてはね」とジョン・ファレル監督。「我々はこれからインディアンスとのタフな4連戦を戦う。今カードに勝ち越してリードを広げることができたのは大きいよ」と今カードに勝ち越したことの重要性を強調した。
一方、ヤンキースは逆転地区優勝を諦めたわけではない。ガードナーはレッドソックスにプレッシャーを与え、逆転するチャンスは残っていると信じている。「5ゲームの差は2週間あれば埋められる。5ゲーム差をつけられるのは喜ばしいことではないけど、まだシーズンは6週間も残っているんだ。追い付くためには十分な時間だよ。相手のことを気にせず、自分たちの戦いに集中すべきだ」
レッドソックスが優位に立った地区優勝争いだが、ガードナーが言う通り、優勝争いの行方は最後までわからない。ヤンキースとしては日本時間9月1日から始まる本拠地での直接対決4連戦までに少しでも差を詰めておきたいところだろう。佳境を迎えつつあるライバル同士の地区優勝争いの行方に注目だ。
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ナショナルズに朗報 ワースとターナーがリハビリ出場開始へ
2017.8.21 12:04 Monday現時点で12人が故障者リスト入りするなど、故障者続出に悩まされているナショナルズ。幸いにも2位マーリンズとは14ゲームの大差がついており、故障者続出がポストシーズン逸につながるような事態は考えにくいが、ポストシーズンの戦いに向けて故障者の早期復帰は必要だ。そんな中、レギュラー野手の2名、ジェイソン・ワースとトレイ・ターナーがまもなくマイナーでのリハビリ出場を開始する。
ワースとターナーは日本時間8月22日にAAA級シラキュースでリハビリ出場を開始する予定となっている。ワースは6月上旬に左足の故障で離脱。一方、ターナーは死球による右手首の骨折により、6月末に故障者リスト入りしていた。
ワースは今季47試合に出場して打率.262、8本塁打、OPS.814をマーク。ナショナルズ外野陣はワース以外にもアダム・イートン、ブライアン・グッドウィン、ブライス・ハーパー、ライアン・レイバーンと故障者が続出しており、ワースの戦列復帰は大きな戦力アップとなりそうだ。ターナーは今季68試合に出場して打率.279、7本塁打、35盗塁、OPS.746をマーク。代役遊撃手のウィルマー・ディフォーが期待以上のパフォーマンスで健闘しているが、メジャー屈指のスピードを誇るリードオフマンの復帰は、やはりチームにとって大きな戦力アップとなる。
故障者続出についてダスティ・ベイカー監督は「良い状況ではないよ」と話しつつも、「(故障者続出は)問題だけど、一度問題を抱えてしまえば、その問題のことをあれこれ考えるんじゃなくて、それに対する解決策を考えるものだよ」と故障者続出の中で地区首位を独走しているチームに対する自信をのぞかせた。アダム・リンド、ハウィー・ケンドリックといった選手たちの活躍で故障者の穴を埋め、トレード補強によってブルペン陣の不安も解消されつつあるナショナルズ。故障者が復帰し、戦力が整えば、球団史上初のワールドシリーズ進出も決して夢ではないはずだ。
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ドジャースの大黒柱・カーショウ 復帰に向けて着々
2017.8.21 11:42 Mondayドジャースの大黒柱であるクレイトン・カーショウが戦列復帰に向けてステップを1つずつ着実にこなしている。日本時間の先週木曜日に実戦形式の登板を果たしたカーショウは、今週火曜日に再び実戦形式の登板が予定されている。
腰痛により日本時間7月25日に故障者リスト入りしたカーショウ。先週木曜日に実戦形式の登板で35球を投げた後、月曜日には平らなグラウンドでキャッチボールをし、投球後の経過は良好だった。火曜日に再び実戦形式で登板予定であり、デーブ・ロバーツ監督によると打撃練習の序盤に打者を相手に3イニングほど投げる予定だという。
「カーショウが実戦形式の登板をクリアすれば、次に彼がどこで投げるかを考えることになる。おそらくAA級かAAA級でリハビリ登板をすることになるだろうね」とロバーツ監督。マイナーでのリハビリ登板を経て、戦列復帰を果たすことになりそうだ。
カーショウは今季ここまで21試合に先発して15勝2敗、防御率2.04をマーク。15勝と防御率2.04はメジャートップの数字であり、例年通りのハイレベルなパフォーマンスで好調・ドジャースを牽引していた。ドジャースはカーショウに続いて新加入のダルビッシュ有も故障者リスト入りしており、現時点ではアレックス・ウッド、リッチ・ヒル、柳賢振(リュ・ヒョンジン)、前田健太、ブロック・スチュワートの5人で先発ローテーションを形成している。カーショウとダルビッシュが戦列に復帰すれば、故障者の穴埋め要員であるスチュワートはもちろん、今季11勝の前田ですら先発ローテーションの座が保証されない状況。さらに先発投手が4人で足りるポストシーズンではカーショウ、ダルビッシュ、ウッドで3枠が埋まり、あと1枠を残りの投手で争うという状況になる。メッツからカーティス・グランダーソンを獲得するなど悲願のワールドシリーズ制覇に向けて戦力補強を続けるドジャース。悲願成就のためには大黒柱・カーショウの万全の状態での戦列復帰が大前提であり、カーショウが順調にステップをこなし、戦列復帰を果たすことを祈るばかりである。
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不振に苦しむジャッジ 監督に打順変更の意思なし
2017.8.21 11:00 Monday37試合連続三振のメジャーワースト記録を樹立するなど、後半戦に入って大スランプに陥っているアーロン・ジャッジ(ヤンキース)。前半戦は大活躍で打線を牽引していただけに、若きスラッガーの不振はチームの得点力低下に直結してしまっている。しかし、ジョー・ジラルディ監督は今のところ、ジャッジを3番から外すつもりは全くないようだ。
前半戦は84試合に出場して打率.329、30本塁打、OPS1.139。リーグ最多得票でオールスター・ゲームに選出され、ホームラン・ダービーで優勝するなど、華々しい活躍を見せていた。ところが、後半戦に入るとパタリと当たりが止まり、ここまで35試合に出場して打率.169、7本塁打、OPS.684。前半戦のラスト2試合から続いていた連続試合三振は37試合まで伸びてメジャーワースト記録を更新し、三振率が前半戦の29.8%から37.4%へ悪化するなど、メジャーデビューを果たした昨季を思い起こさせるような打撃不振に苦しんでいる。
「僕は仕事ができていないけど、3番打者であり続けたい。仕事ができていないことには少しガッカリしているけど、泣いている場合じゃない。努力して、前進し続けるしかないんだ」とジャッジ。37試合連続三振は単年のワースト記録を更新しただけでなく、複数年を通算した場合でもメジャー歴代ワーストタイ記録となってしまったが、ジラルディ監督はその記録がジャッジに悪影響を与えていることを否定し、ジャッジ自身も三振について気にしていないことを繰り返し主張している。
ジャッジは「前半戦に打っていたボールを今は打つことができていない」と話しており、ジラルディ監督はジャッジの不振の原因がメカニクスの問題にあると考えている。しかし、ジラルディ監督の頭の中にはジャッジの打順を下げるという選択肢はない。後半戦35試合という短いスパンで見れば打率1割台という大不振ではあるが、打率.282、37本塁打、80打点、OPS1.006というシーズン通算の成績は打線の中軸を担う打者に相応しいものであるし、大不振の中でも四球をコンスタントに選び、出塁率は4割台をキープしている。ただし、ジャッジの失速とともにチームの得点力が低下していることは明らかであり、ヤンキースが逆転地区優勝を果たすためにはジャッジの復調は必要不可欠だ。ジャッジにはぜひともこの試練を乗り越え、チームを逆転地区優勝に導く活躍を見せてもらいたい。
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2017.8.21 10:27 Monday現役最年長選手であるツインズのベテラン右腕、バートロ・コローンが日本時間8月21日のダイヤモンドバックス戦で勝利投手となり、史上18人目となる「全30球団からの勝利」を達成した。現役選手ではジョン・ラッキー(カブス)とマックス・シャーザー(ナショナルズ)に次いで3人目となっている。
1997年にインディアンスでメジャーデビューを果たし、エクスポズ(現ナショナルズ)、ホワイトソックス、エンゼルス、レッドソックス、ヤンキース、アスレチックス、メッツ、ブレーブス、そしてツインズと計10球団でプレイしてきたコローン。試合開始前の時点で通算237勝を記録し、対レンジャーズの21勝、対マリナーズの20勝を筆頭にダイヤモンドバックスを除く29球団から白星をマークしていた。
ダイヤモンドバックス戦は通算4試合に先発して0勝2敗、防御率3.42。防御率3点台という数字が示すように、決して相性が悪いわけではなかったのだが、打線の援護に恵まれず、勝利投手になれないでいた。そして日本時間8月21日。対ダイヤモンドバックスの初勝利をマークするチャンスがやってきた。
ツインズ打線は初回、3年ぶり通算3度目の先発登板となったT.J.マクファーランドに猛攻を浴びせ、大量9点を先制。コローンは4回と5回に計3本塁打を浴びるなど4点を失ったが、なんとか6イニングを投げ切り、打線の援護にも恵まれて対ダイヤモンドバックスの初勝利をマークした。「私のキャリアにとって大きな意味を持つ記録だよ」とコローン。「私はまだ2つのスタジアムで勝っていない。次の目標はそれだね」と、チェイス・フィールド(ダイヤモンドバックスの本拠地)とリグリー・フィールド(カブスの本拠地)での初勝利を次なる目標に掲げた。
今季加入したブレーブスでは13先発で防御率8.14と打ち込まれ、7月上旬に解雇。しかし、その後加入したツインズでは2年ぶりの完投勝利をマークするなど、7先発で3勝2敗、防御率4.46と結果を残し、先発ローテーションの一角を担っている。コローンの力投もあり、チームはワイルドカード2位タイの座をキープ。44歳の現役最年長選手の挑戦は、まだまだ終わらない。
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