-
FA市場に残るカイケルとキンブレルに複数球団が関心を示す
2019.4.2 12:10 Tuesdayメジャーリーグの2019年シーズンは、日本時間3月29日にアメリカ本土での開幕を迎え、各球団が開幕カードの戦いを終えて2カード目に突入。そんななか、フリーエージェント市場には、まだダラス・カイケルとクレイグ・キンブレルという大物選手が残っている。ジ・アスレチックのケン・ローゼンタールとデニス・リンが報じたところによると、両投手には複数の球団が関心を示しているようだ。
オフシーズンにトレバー・バウアー(インディアンス)やマーカス・ストローマン(ブルージェイズ)の獲得を検討していたパドレスは、カイケルの動向を追っているという。ただし、現時点で契約交渉が進展している様子はなく、パドレスは代理人のスコット・ボラスの希望額に応じるつもりはないようだ。また、メッツとブリュワーズもカイケル獲得に興味を示している。しかし、メッツは先発ローテーション5人がしっかり固まっており、ブリュワーズはコリー・クネーベルのトミー・ジョン手術によりブルペンの補強が急務となっているため、カイケル獲得に向けて積極的に動く可能性は低い。さらに、フィリーズもカイケル獲得の可能性が取り沙汰されているチームの1つだが、短期契約を希望するフィリーズと長期契約を望むカイケル側との間には、契約条件に関して大きな乖離があるようだ。
キンブレルについても似たような状況である。クネーベルが今季絶望となり、ジェレミー・ジェフレスも右肩痛で故障者リスト入りしているブリュワーズが、キンブレル獲得の大本命に挙げられているものの、ブリュワーズの関係者は簡単にキンブレル獲得が実現するとは考えていない。メッツとレイズもキンブレル獲得に興味を示しているが、現時点では慌ててブルペン補強に動く必要はないのが実情だ。ブレーブス、ナショナルズ、フィリーズといったナ・リーグ東部地区の球団と契約すると予想する声もあるが、フィリーズはカイケル同様、短期契約を希望しており、キンブレル側の希望とマッチしない。
契約後すぐチームに合流できるよう、実戦形式でのトレーニングを続けているカイケルとキンブレル。しかし、再びメジャーの舞台に立つためには、希望条件を引き下げ、ある程度妥協する必要があるのかもしれない。今後の動向に注目したい。
-
イェリッチとベッカムが週間最優秀選手に選出
2019.4.2 11:50 Tuesday日本時間4月2日、メジャーリーグ機構は今季最初の週間最優秀選手を発表し、ア・リーグはティム・ベッカム(マリナーズ)、ナ・リーグはクリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)が選出された。
ナ・リーグの週間最優秀選手にイェリッチが選出されたのは、サプライズではなく当然の結果と言えるだろう。昨季のナ・リーグMVPは、1971年のウィリー・メイズ、1998年のマーク・マグワイア、2011年のネルソン・クルーズ、2013年のクリス・デービス、2016年のトレバー・ストーリーに次いで史上6人目となる開幕4試合連続本塁打を記録。日本時間4月1日のカージナルス戦では、ジョーダン・ヒックスの101.8マイルのシンカーを左中間へ弾き返し、チームをサヨナラ勝利に導いた。日本時間4月1日の全試合が終了した時点で、4本塁打はメジャー最多タイ、8打点はリーグ最多タイ、6四球はリーグ最多、長打率1.583とOPS2.250はメジャー最高の数字となっている。
一方のベッカムは、東京ドームで行われたアスレチックスとの開幕シリーズ2連戦で1本塁打と1二塁打を含む7打数5安打、2四球、2打点、4得点の活躍を見せ、最高のスタートを切った。本拠地開幕戦となった日本時間3月29日の試合では2本塁打を放ち、今季ここまで打率.435、3本塁打、OPS1.432の好成績をマーク。10安打と8得点はメジャー最多タイの数字である。
イェリッチはナ・リーグMVPに輝いた昨季、週間最優秀選手に3度選出されており、今回が自身4度目の受賞。ベッカムは2017年8月以来、自身2度目の受賞となった。
-
レッドソックスが正遊撃手・ボガーツと契約延長へ
2019.4.1 11:15 Mondayマリナーズとの開幕シリーズ4連戦を1勝3敗で終え、不本意なスタートとなったレッドソックスだが、良いニュースが飛び込んできた。MLB公式サイトのマーク・フェインサンドによると、レッドソックスは正遊撃手のザンダー・ボガーツとの6年1億2000万ドルでの契約延長が成立目前になっているという。ボガーツの今季年俸1200万ドルを加えると7年1億3200万ドルとなり、好打の遊撃手として活躍中のボガーツは2025年までレッドソックスの一員としてプレイすることになった。
ボガーツの契約延長が無事に成立すれば、レッドソックスにとってはスプリング・トレーニング終盤にクリス・セールと結んだ5年1億4500万ドルの契約延長に続く大型契約となる。レッドソックスは、昨季ワールドシリーズ制覇を成し遂げたチームの中心選手2人を長期にわたって引き留めることに成功した。
アルバ出身のボガーツは、2009年8月にレッドソックスと契約。2013年にメジャーデビューを果たし、2014年から正遊撃手を務めており、今季終了後にフリーエージェントとなる予定だった。そのため、契約延長交渉の行方が注目されていたが、ボガーツはフリーエージェントとなるより、レッドソックスとの契約延長に応じることを選択したようだ。
現在26歳のボガーツは、2015年から2年連続でシルバースラッガー賞を受賞し、2016年にはオールスター・ゲームにも選出。メジャー1年目の2013年と昨年にワールドシリーズ制覇を経験している。昨季は4月に故障者リスト入りし、136試合の出場にとどまったものの、打率.288、23本塁打、103打点、OPS.883と自己最高の成績をマークした。
なお、レッドソックスは昨季のア・リーグMVP、ムーキー・ベッツが2020年シーズン終了後にフリーエージェントとなるため、こちらも契約延長交渉の行方が注目されているが、ベッツは契約延長に応じず、フリーエージェント市場に打って出る意向を示している。2年後にベッツ流出の可能性はあるものの、ひとまず好打の遊撃手を2025年までキープできたことは、レッドソックスにとって朗報と言えるだろう。
-
ブリュワーズに痛手 抑えのクネーベルがトミー・ジョン手術へ
2019.3.30 15:35 Saturday日本時間3月30日、ブリュワーズのクローザー、コリー・クネーベルが部分断裂している右肘の内側側副靱帯について、トミー・ジョン手術を受けることを決断したことが明らかになった。クネーベルは日本時間4月4日にロサンゼルスでニール・エラトラシュ医師による手術を受ける予定。トミー・ジョン手術からの戦列復帰には通常、1年以上の期間を要するため、クネーベルは今季を全休することが確実となった。
クネーベルは自身の決断について「現在、僕は27歳だ。手術を先延ばしにするより、今すぐ手術を受けたほうがいいと考えた」とコメント。「1年で復帰できると信じている。トミー・ジョン手術の成功率は信じられないくらいに高くなっているからね。だから、手術を受けることを決断した」と戦列復帰に向けての意欲を口にした。
クネーベルはレンジャーズ時代の2014年にも内側側副靱帯を部分断裂したことがあり、このときは手術ではなく治療を受けることを選択。それが上手くいき、ブリュワーズ移籍後、2015年からの4シーズンで216試合に登板した。2017年にはナ・リーグ最多の76試合に登板して防御率1.78、39セーブの好成績をマーク。この年はオールスター・ゲームにも選出されている。
日本時間3月18日に行われたドジャースとのオープン戦後に右肘の違和感を訴えたクネーベル。検査の結果、右肘の内側側副靱帯のダメージが増していることが判明し、2020年の開幕をターゲットとしてトミー・ジョン手術を受けるか、手術を回避して治療を受け、今季後半戦からの復帰を目指すかの決断を迫られた。最終的にクネーベルが選択したのは、トミー・ジョン手術を受けることだった。
守護神を欠くことになったブリュワーズは、依然としてフリーエージェント市場に残るクレイグ・キンブレルの獲得に興味を示していることが報じられている。現時点ではお互いの希望条件に大きな乖離があるようだが、クネーベルの戦線離脱を受けて、契約交渉が進展する可能性もありそうだ。
-
【最新版】全30球団開幕スタメン&ローテーション予想
2019.3.28 15:10 Thursday東京ドームで行われたアスレチックス対マリナーズの開幕シリーズから1週間が経過し、メジャーリーグは明日、日本時間3月29日にアメリカ本土でのレギュラーシーズン開幕を迎える。ここでは各球団の開幕予想スタメンとローテーション&クローザーを一覧形式で一気に紹介。本格的なシーズン開幕の前に、もう一度各球団の戦力を確認してみよう。
アメリカン・リーグ
【東部地区】
◆オリオールズ
1.(中)セドリック・マリンズ
2.(指)ドワイト・スミスJr.
3.(二)ジョナサン・ビヤー
4.(左)トレイ・マンシーニ
5.(三)リオ・ルイーズ
6.(右)ジョーイ・リカード
7.(一)クリス・デービス
8.(遊)リッチー・マーティン
9.(捕)ヘスス・スクレ
先発1:アンドリュー・キャッシュナー
先発2:ネイト・カーンズ
先発3:ディラン・バンディ
先発4:デービッド・ヘス
先発5:マイク・ライト
抑え:マイケル・ギブンズ◆レッドソックス
1.(左)アンドリュー・ベニンテンディ
2.(右)ムーキー・ベッツ
3.(三)ラファエル・デバース
4.(指)J.D. マルティネス
5.(遊)ザンダー・ボガーツ
6.(一)ミッチ・モアランド
7.(二)エドゥアルド・ヌニェス
8.(中)ジャッキー・ブラッドリーJr.
9.(捕)クリスチャン・バスケス
先発1:クリス・セール
先発2:ネイサン・イバルディ
先発3:エドゥアルド・ロドリゲス
先発4:リック・ポーセロ
先発5:デービッド・プライス
抑え:マット・バーンズ◆ヤンキース
1.(中)ブレット・ガードナー
2.(右)アーロン・ジャッジ
3.(左)ジャンカルロ・スタントン
4.(捕)ゲーリー・サンチェス
5.(三)ミゲル・アンドゥハー
6.(指)ルーク・ボイト
7.(一)グレッグ・バード
8.(遊)トロイ・トゥロウィツキー
9.(二)グレイバー・トーレス
先発1:田中将大
先発2:ジェームス・パクストン
先発3:J.A. ハップ
先発4:ドミンゴ・ヘルマン
抑え:アロルディス・チャップマン◆レイズ
1.(右)オースティン・メドウズ
2.(左)トミー・ファム
3.(一)崔志萬(チェ・ジマン)
4.(指)ブランドン・ロウ
5.(三)ヤンディ・ディアス
6.(二)ジョーイ・ウェンドル
7.(遊)ウィリー・アダメス
8.(中)ケビン・キアマイアー
9.(捕)マイク・ズニーノ
先発1:ブレイク・スネル
先発2:チャーリー・モートン
先発3:タイラー・グラスナウ
先発4:ライアン・ヤーブロー
先発5:ヨニー・チリーノス
抑え:ホゼ・アルバラード◆ブルージェイズ
1.(三)ブランドン・ドルーリー
2.(右)ランドール・グリチック
3.(指)テオスカー・ヘルナンデス
4.(一)ジャスティン・スモーク
5.(中)ケビン・ピラー
6.(左)ビリー・マッキニー
7.(二)ルルデス・グリエルJr.
8.(遊)フレディ・ギャルビス
9.(捕)ダニー・ジャンセン
先発1:マーカス・ストローマン
先発2:アーロン・サンチェス
先発3:マット・シューメイカー
先発4:トレント・ソーントン
先発5:クレイトン・リチャード
抑え:ケン・ジャイルズ【中部地区】
◆ホワイトソックス
1.(三)ヨアン・モンカダ
2.(二)ヨルマー・サンチェス
3.(指)ホゼ・アブレイユ
4.(一)ヨンダー・アロンゾ
5.(左)イロイ・ヒメネス
6.(右)ダニエル・パルカ
7.(捕)ウェリントン・カスティーヨ
8.(遊)ティム・アンダーソン
9.(中)アダム・エンゲル
先発1:カルロス・ロドン
先発2:レイナルド・ロペス
先発3:ルーカス・ジオリト
先発4:イバン・ノバ
抑え:アレックス・コロメイ◆インディアンス
1.(中)レオニス・マーティン
2.(左)ジェイク・バウアーズ
3.(三)ホゼ・ラミレス
4.(一)カルロス・サンタナ
5.(指)ハンリー・ラミレス
6.(右)タイラー・ネークイン
7.(捕)ロベルト・ペレス
8.(二)ブラッド・ミラー
9.(遊)エリック・スタメッツ
先発1:コリー・クルーバー
先発2:トレバー・バウアー
先発3:カルロス・カラスコ
先発4:マイク・クレビンジャー
先発5:シェーン・ビーバー
抑え:ブラッド・ハンド◆タイガース
1.(二)ジョシュ・ハリソン
2.(右)ニコラス・カステヤーノス
3.(一)ミゲル・カブレラ
4.(三)ジャイマー・キャンデラリオ
5.(左)クリスティン・スチュワート
6.(指)ニコ・グッドラム
7.(中)マイキー・マートゥック
8.(遊)ジョーディ・マーサー
9.(捕)グレイソン・グライナー
先発1:ジョーダン・ジマーマン
先発2:マシュー・ボイド
先発3:スペンサー・ターンブル
先発4:マット・ムーア
先発5:タイソン・ロス
抑え:シェーン・グリーン◆ロイヤルズ
1.(遊)アダルベルト・モンデシー
2.(二)ウィット・メリフィールド
3.(左)アレックス・ゴードン
4.(右)ホルヘ・ソレアー
5.(一)ライアン・オハーン
6.(三)ハンター・ドージャー
7.(指)ルーカス・デューダ
8.(捕)マーティン・マルドナード
9.(中)ビリー・ハミルトン
先発1:ブラッド・ケラー
先発2:ジェイコブ・ジュニス
先発3:ホルヘ・ロペス
先発4:ホーマー・ベイリー
抑え:ブラッド・ボックスバーガー◆ツインズ
1.(右)マックス・ケプラー
2.(遊)ホルヘ・ポランコ
3.(指)ネルソン・クルーズ
4.(左)エディ・ロサリオ
5.(一)C.J. クロン
6.(二)ジョナサン・スコープ
7.(三)マーウィン・ゴンザレス
8.(捕)ジェイソン・カストロ
9.(中)バイロン・バクストン
先発1:ホゼ・ベリオス
先発2:カイル・ギブソン
先発3:ジェイク・オドリッジ
先発4:マイケル・ピネイダ
抑え:トレバー・メイ【西部地区】
◆アストロズ
1.(中)ジョージ・スプリンガー
2.(三)アレックス・ブレグマン
3.(二)ホゼ・アルトゥーベ
4.(遊)カルロス・コレア
5.(左)マイケル・ブラントリー
6.(一)ユリ・グリエル
7.(指)タイラー・ホワイト
8.(右)ジョシュ・レディック
9.(捕)ロビンソン・チリーノス
先発1:ジャスティン・バーランダー
先発2:ゲリット・コール
先発3:コリン・マクヒュー
先発4:ウェイド・マイリー
先発5:ブラッド・ピーコック
抑え:ロベルト・オスーナ◆エンゼルス
1.(右)コール・カルフーン
2.(中)マイク・トラウト
3.(一)ジャスティン・ボーア
4.(指)アルバート・プーホルス
5.(遊)アンドレルトン・シモンズ
6.(三)ザック・コザート
7.(左)ブライアン・グッドウィン
8.(捕)ジョナサン・ルクロイ
9.(二)トミー・ラステラ
先発1:トレバー・ケーヒル
先発2:マット・ハービー
先発3:フェリックス・ペーニャ
先発4:タイラー・スキャッグス
先発5:クリス・ストラットン
抑え:コディ・アレン◆アスレチックス
1.(左)ロビー・グロスマン
2.(三)マット・チャップマン
3.(右)スティーブン・ピスコッティ
4.(指)クリス・デービス
5.(一)ケンドリズ・モラレス
6.(二)ジュリクソン・プロファー
7.(遊)マーカス・セミエン
8.(捕)ニック・ハンドリー
9.(中)ラモン・ラウレアーノ
先発1:マイク・ファイアーズ
先発2:マルコ・エストラーダ
先発3:ブレット・アンダーソン
先発4:フランキー・モンタス
先発5:アーロン・ブルックス
抑え:ブレイク・トライネン◆マリナーズ
1.(中)マレックス・スミス
2.(右)ミッチ・ハニガー
3.(一)ジェイ・ブルース
4.(指)エドウィン・エンカーナシオン
5.(左)ドミンゴ・サンタナ
6.(捕)オマー・ナルバエス
7.(三)ライオン・ヒーリー
8.(遊)ティム・ベッカム
9.(二)ディー・ゴードン
先発1:マルコ・ゴンザレス
先発2:菊池雄星
先発3:マイク・リーク
先発4:フェリックス・ヘルナンデス
先発5:ウェイド・ルブラン
抑え:ハンター・ストリックランド◆レンジャーズ
1.(指)秋信守(チュ・シンス)
2.(二)ルーグネッド・オドーア
3.(遊)エルビス・アンドルース
4.(右)ノマー・マザーラ
5.(左)ジョーイ・ギャロ
6.(三)アズドゥルバル・カブレラ
7.(一)ロナルド・グスマン
8.(捕)ジェフ・マシス
9.(中)デライノ・デシールズ
先発1:マイク・マイナー
先発2:エディンソン・ボルケス
先発3:ランス・リン
先発4:ドリュー・スマイリー
先発5:シェルビー・ミラー
抑え:ホゼ・レクラークナショナル・リーグ
【東部地区】
◆ブレーブス
1.(中)エンダー・インシアーテ
2.(三)ジョシュ・ドナルドソン
3.(一)フレディ・フリーマン
4.(左)ロナルド・アクーニャJr.
5.(右)ニック・マーケイキス
6.(二)オジー・アルビーズ
7.(捕)ブライアン・マッキャン
8.(遊)ダンズビー・スワンソン
先発1:フリオ・テーラン
先発2:ブライス・ウィルソン
先発3:カイル・ライト
先発4:ショーン・ニューカム
抑え:アローディス・ビスカイーノ◆マーリンズ
1.(左)カーティス・グランダーソン
2.(三)ブライアン・アンダーソン
3.(一)ニール・ウォーカー
4.(二)スターリン・カストロ
5.(右)ギャレット・クーパー
6.(中)ルイス・ブリンソン
7.(遊)JT リドル
8.(捕)ホルヘ・アルファーロ
先発1:ホゼ・ウーレイナ
先発2:トレバー・リチャーズ
先発3:パブロ・ロペス
先発4:サンディ・アルカンタラ
先発5:ケイレブ・スミス
抑え:ドリュー・ステッケンライダー◆メッツ
1.(左)ブランドン・ニモ
2.(一)ピート・アロンゾ
3.(二)ロビンソン・カノー
4.(右)マイケル・コンフォート
5.(捕)ウィルソン・ラモス
6.(三)ジェフ・マクニール
7.(中)フアン・ラガレス
8.(遊)アメッド・ロサリオ
先発1:ジェイコブ・デグロム
先発2:ノア・シンダーガード
先発3:ザック・ウィーラー
先発4:スティーブン・マッツ
先発5:ジェイソン・バルガス
抑え:エドウィン・ディアス◆フィリーズ
1.(左)アンドリュー・マカッチェン
2.(遊)ジーン・セグーラ
3.(右)ブライス・ハーパー
4.(一)リーズ・ホスキンス
5.(捕)J.T. リアルミュート
6.(中)オドゥベル・ヘレーラ
7.(二)セザー・ヘルナンデス
8.(三)マイケル・フランコ
先発1:アーロン・ノラ
先発2:ニック・ピベッタ
先発3:ジェイク・アリエタ
先発4:ザック・エフリン
抑え:デービッド・ロバートソン◆ナショナルズ
1.(右)アダム・イートン
2.(遊)トレイ・ターナー
3.(左)フアン・ソト
4.(三)アンソニー・レンドン
5.(一)ライアン・ジマーマン
6.(二)ブライアン・ドージャー
7.(捕)ヤン・ゴームス
8.(中)ビクトル・ロブレス
先発1:マックス・シャーザー
先発2:スティーブン・ストラスバーグ
先発3:パトリック・コービン
先発4:アニバル・サンチェス
抑え:ショーン・ドゥーリトル【中部地区】
◆カブス
1.(二)ベン・ゾブリスト
2.(三)クリス・ブライアント
3.(一)アンソニー・リゾー
4.(遊)ハビアー・バイエズ
5.(左)カイル・シュワーバー
6.(捕)ウィルソン・コントレラス
7.(右)ジェイソン・ヘイワード
8.(中)アルバート・アルモーラJr.
先発1:ジョン・レスター
先発2:ダルビッシュ有
先発3:コール・ハメルズ
先発4:カイル・ヘンドリックス
先発5:ホゼ・キンターナ
抑え:ペドロ・ストロップ◆レッズ
1.(左)ジェシー・ウィンカー
2.(一)ジョーイ・ボットー
3.(右)ヤシエル・プイーグ
4.(三)エウヘニオ・スアレス
5.(中)スコット・シェブラー
6.(二)ホゼ・ペラザ
7.(捕)タッカー・バーンハート
8.(遊)ホゼ・イグレシアス
先発1:ルイス・カスティーヨ
先発2:ソニー・グレイ
先発3:タナー・ロアーク
先発4:アンソニー・ディスクラファーニ
先発5:タイラー・マーリー
抑え:ライセル・イグレシアス◆ブリュワーズ
1.(中)ロレンゾ・ケイン
2.(右)クリスチャン・イェリッチ
3.(一)ヘスス・アギラー
4.(三)トラビス・ショウ
5.(左)ライアン・ブラウン
6.(二)マイク・ムスターカス
7.(捕)ヤスマニ・グランダル
8.(遊)オーランド・アルシア
先発1:ヨーリス・チャシーン
先発2:フレディ・ペラルタ
先発3:ブランドン・ウッドラフ
先発4:コービン・バーンズ
先発5:ザック・デービーズ
抑え:ジョシュ・ヘイダー◆パイレーツ
1.(二)アダム・フレイジャー
2.(中)スターリング・マーテイ
3.(左)コリー・ディッカーソン
4.(一)ジョシュ・ベル
5.(捕)フランシスコ・セルベリ
6.(三)姜正浩(カン・ジョンホ)
7.(右)ロニー・チゼンホール
8.(遊)エリック・ゴンザレス
先発1:ジェイムソン・タイオン
先発2:トレバー・ウィリアムス
先発3:ジョー・マスグローブ
先発4:クリス・アーチャー
先発5:ジョーダン・ライルズ
抑え:フェリペ・バスケス◆カージナルス
1.(三)マット・カーペンター
2.(一)ポール・ゴールドシュミット
3.(遊)ポール・デヨング
4.(左)マーセル・オズーナ
5.(捕)ヤディアー・モリーナ
6.(右)デクスター・ファウラー
7.(二)コルテン・ウォン
8.(中)ハリソン・ベイダー
先発1:マイルズ・マイコラス
先発2:ジャック・フラハティ
先発3:ダコタ・ハドソン
先発4:マイケル・ワカ
先発5:アダム・ウェインライト
抑え:ジョーダン・ヒックス【西部地区】
◆ダイヤモンドバックス
1.(右)アダム・ジョーンズ
2.(三)エドゥアルド・エスコバー
3.(左)デービッド・ペラルタ
4.(二)ウィルマー・フローレス
5.(一)ジェイク・ラム
6.(中)ケテル・マーテイ
7.(遊)ニック・アーメッド
8.(捕)カーソン・ケリー
先発1:ザック・グレインキー
先発2:ロビー・レイ
先発3:ザック・ゴッドリー
先発4:ルーク・ウィーバー
先発5:メリル・ケリー
抑え:グレッグ・ホランド◆ロッキーズ
1.(右)チャーリー・ブラックモン
2.(三)ノーラン・アレナード
3.(一)ダニエル・マーフィー
4.(遊)トレバー・ストーリー
5.(左)デービッド・ダール
6.(中)イアン・デズモンド
7.(二)ライアン・マクマーン
8.(捕)クリス・アイアネッタ
先発1:カイル・フリーランド
先発2:ヘルマン・マルケス
先発3:タイラー・アンダーソン
先発4:ジョン・グレイ
先発5:チャド・ベティス
抑え:ウェイド・デービス◆ドジャース
1.(左)ジョク・ピーダーソン
2.(三)ジャスティン・ターナー
3.(遊)コリー・シーガー
4.(一)マックス・マンシー
5.(中)A.J.ポロック
6.(右)コディ・ベリンジャー
7.(二)エンリケ・ヘルナンデス
8.(捕)オースティン・バーンズ
先発1:柳賢振(リュ・ヒョンジン)
先発2:ロス・ストリップリング
先発3:前田健太
先発4:ウォーカー・ビューラー
先発5:フリオ・ウリアス
抑え:ケンリー・ジャンセン◆パドレス
1.(二)イアン・キンズラー
2.(一)エリック・ホズマー
3.(三)マニー・マチャド
4.(左)ウィル・マイヤーズ
5.(右)ハンター・レンフロー
6.(中)フランチー・コルデロ
7.(遊)フェルナンド・タティスJr.
8.(捕)オースティン・ヘッジス
先発1:エリック・ラウアー
先発2:ジョーイ・ルケーシー
先発3:クリス・パダック
先発4:マット・ストラーム
抑え:カービー・イエーツ◆ジャイアンツ
1.(中)スティーブン・ダガー
2.(二)ジョー・パニック
3.(捕)バスター・ポージー
4.(一)ブランドン・ベルト
5.(三)エバン・ロンゴリア
6.(遊)ブランドン・クロフォード
7.(左)マック・ウィリアムソン
8.(右)ヘラルド・パーラ
先発1:マディソン・バムガーナー
先発2:デレク・ホランド
先発3:デレック・ロドリゲス
先発4:ジェフ・サマージャ
先発5:ドリュー・ポメランツ
抑え:ウィル・スミス -
勝利最優先のメッツ 有望株・アロンゾが開幕ロースター入り
2019.3.28 12:50 Thursdayオフシーズンの期間を通して、メッツは有望株のピート・アロンゾをマイナーで待機させる意思があまりないことを明言。ブロディ・バンワグネンGMは、もしアロンゾがスプリング・トレーニングで開幕ロースター入りに相応しい活躍を見せた場合、アロンゾを迷わず開幕ロースターに登録する方針を明らかにしていた。そのアロンゾは、オープン戦で22試合に出場して打率.352、4本塁打、11打点、OPS1.006の好成績をマーク。首脳陣の期待に応え、見事に開幕ロースター入りの切符を勝ち取った。
日本時間3月28日、バンワグネンはアロンゾの開幕ロースター入りを発表した。それに加え、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、メッツはナショナルズとの開幕戦にアロンゾを一塁手としてスタメン起用する方針だという。メッツ期待の若き大砲は、メジャーデビュー戦でいきなりメジャー有数の好投手、マックス・シャーザーと対戦することになる。
アロンゾの開幕ロースター入りは、バンワグネンの「試合に勝つことに集中したい。シーズンの早い段階からできるだけ多くの試合に勝ちたいんだ」という方針に沿ったものである。2016年のドラフトでメッツから2巡目指名を受けてプロ入りしたアロンゾは、プロ入り3年目のシーズンとなった昨季、AA級とAAA級で合計132試合に出場して打率.285、36本塁打、119打点、OPS.975の好成績をマーク。エース右腕のジェイコブ・デグロムは「彼は僕が今まで見たなかで、最もパワーのある選手だよ」と、その長打力に驚嘆する。
今季の最初の2週間ほどをマイナーで過ごした場合、メッツはアロンゾがフリーエージェントとなるのを1年遅らせることができる。しかし、首脳陣は「ベストの25人を揃えること」を最優先し、アロンゾを開幕からメジャーのロースターに入れることを決めた。アロンゾはそれくらい大きな期待を背負い、チームに必要な戦力と見なされているのだ。
マイナーで快打を連発した自慢の強打が、メジャーの舞台でどこまで通用するのか。明日の開幕戦、シャーザーとの対戦には大きな注目が集まりそうだ。
-
今季のMVPは誰だ!? MLB公式サイトの専門家による受賞者予想
2019.3.28 12:05 Thursday東京ドームで行われたアスレチックス対マリナーズの開幕シリーズから1週間が経過し、メジャーリーグは明日、日本時間3月29日にアメリカ本土でのレギュラーシーズン開幕を迎える。MLB公式サイトでは、50人以上の専門家が両リーグのMVP、サイ・ヤング賞、新人王、最優秀監督賞の受賞者を予想し、投票を実施。ここでは、その投票結果をお伝えする。
【アメリカン・リーグ】
◆MVP
1位:マイク・トラウト(エンゼルス)
2位:アレックス・ブレグマン(アストロズ)
3位:アーロン・ジャッジ(ヤンキース)その他の得票者
カルロス・コレア(アストロズ)、ムーキー・ベッツ(レッドソックス)、ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)、ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)◆サイ・ヤング賞
1位:クリス・セール(レッドソックス)
2位:ゲリット・コール(アストロズ)
3位タイ:ジャスティン・バーランダー(アストロズ)、トレバー・バウアー(インディアンス)その他の得票者
ブレイク・スネル(レイズ)、コリー・クルーバー(インディアンス)◆新人王
1位:ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)
2位:イロイ・ヒメネス(ホワイトソックス)
3位タイ:菊池雄星(マリナーズ)、ジャスタス・シェフィールド(マリナーズ)その他の得票者
なし◆最優秀監督賞
1位:ロッコ・バルデリ(ツインズ)
2位:ケビン・キャッシュ(レイズ)
3位タイ:A.J.ヒンチ(アストロズ)、アーロン・ブーン(ヤンキース)その他の得票者
アレックス・コーラ(レッドソックス)、ボブ・メルビン(アスレチックス)、テリー・フランコーナ(インディアンス)、ブラッド・オースマス(エンゼルス)【ナショナル・リーグ】
◆MVP
1位:ノーラン・アレナード(ロッキーズ)
2位:ポール・ゴールドシュミット(カージナルス)
3位:ブライス・ハーパー(フィリーズ)その他の得票者
ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)、フアン・ソト(ナショナルズ)、アンソニー・リゾー(カブス)、アンソニー・レンドン(ナショナルズ)、クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)、コリー・シーガー(ドジャース)、マニー・マチャド(パドレス)、リーズ・ホスキンス(フィリーズ)、クリス・ブライアント(カブス)、J.T.リアルミュート(フィリーズ)◆サイ・ヤング賞
1位:マックス・シャーザー(ナショナルズ)
2位:ジェイコブ・デグロム(メッツ)
3位:ウォーカー・ビューラー(ドジャース)その他の得票者
アーロン・ノラ(フィリーズ)、ジャック・フラハティ(カージナルス)、カイル・ヘンドリックス(カブス)、ノア・シンダーガード(メッツ)、ヘルマン・マルケス(ロッキーズ)◆新人王
1位:フェルナンド・タティスJr.(パドレス)
2位:ビクトル・ロブレス(ナショナルズ)
3位:ピート・アロンゾ(メッツ)その他の得票者
ニック・センゼル(レッズ)、クリス・パダック(パドレス)、トゥキ・トゥサント(ブレーブス)、ブレンダン・ロジャース(ロッキーズ)、カイル・ライト(ブレーブス)◆最優秀監督賞
1位タイ:マイク・シルト(カージナルス)、クレイグ・カウンセル(ブリュワーズ)
3位:ゲーブ・キャプラー(フィリーズ)その他の得票者
デーブ・マルティネス(ナショナルズ)、デービッド・ベル(レッズ)、バド・ブラック(ロッキーズ)、アンディ・グリーン(パドレス)、ジョー・マドン(カブス)、ブライアン・スニッカー(ブレーブス) -
今季の王者は? MLB公式サイトの専門家50人以上による投票結果
2019.3.28 11:35 Thursday東京ドームで行われたアスレチックス対マリナーズの開幕シリーズから1週間が経過し、メジャーリーグは明日、日本時間3月29日にアメリカ本土でのレギュラーシーズン開幕を迎える。昨季のワールドシリーズ王者・レッドソックスは今季も強力な戦力を維持しているが、1998~2000年のヤンキース以来となるワールドシリーズ連覇は有り得るのだろうか。昨季のナ・リーグ王者・ドジャースが31年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げるのだろうか。あるいは、別のチームが頂点へ登り詰めるのだろうか。MLB公式サイトとMLBネットワークでは、50人以上の専門家が地区優勝、ワイルドカード、リーグ優勝、ワールドシリーズ王者を完全予想。ここでは、その投票結果をお伝えする。
ア・リーグ東部地区はヤンキースが圧倒的な支持を集めた。今季のヤンキースは、ジェームス・パクストン、アダム・オッタビーノ、ジオ・ゴンザレス、DJレメイヒュー、トロイ・トゥロウィツキーと積極的な補強を展開しただけでなく、CCサバシア、J.A.ハップ、ザック・ブリットンと再契約を結び、100勝をマークした昨季以上の戦力を構築。その結果、専門家からレッドソックスの2倍の支持を得た。
ア・リーグ中部地区では、インディアンスの地区4連覇が確実視されている。正遊撃手のフランシスコ・リンドーアが故障者リストで開幕を迎えるものの、コリー・クルーバー、トレバー・バウアー、カルロス・カラスコの三本柱を擁する先発ローテーションはメジャー有数のクオリティを誇り、打線の軸にもMVP候補のホゼ・ラミレスがいる。対抗馬のツインズも積極的な補強で戦力アップに成功したが、インディアンス40票、ツインズ12票と3倍以上の大差がついた。
ア・リーグ西部地区は今回の投票に参加した専門家全員がアストロズの地区3連覇を予想。ホゼ・アルトゥーベ、カルロス・コレア、アレックス・ブレグマンらが牽引する打線、ジャスティン・バーランダーとゲリット・コールが二枚看板となる投手陣を擁するアストロズに圧倒的な支持が集まった。昨季予想外の快進撃を見せたアスレチックスなど同地区の他球団は、この予想を覆すことができるだろうか。
ア・リーグのワイルドカード争いでは、東部地区のレッドソックスとレイズが多くの支持を集めた。そして、リーグ優勝の予想では、アストロズがヤンキースの20票、レッドソックスの5票を上回る27票を獲得し、リーグ王者の最有力候補に挙げられている。
ナ・リーグ東部地区は27票を獲得したナショナルズが僅差でフィリーズの25票を上回った。スーパースターのブライス・ハーパーをフィリーズに奪われたナショナルズだが、マックス・シャーザー、スティーブン・ストラスバーグにパトリック・コービンが加わった先発ローテーションは依然として強力で、若きスター選手のフアン・ソトとトレイ・ターナーが打線を牽引する。
ナ・リーグ中部地区はカブス、ブリュワーズ、カージナルスによる三つ巴の様相を呈しているが、クリス・ブライアントとダルビッシュ有の完全復活による戦力アップが期待されるカブスが19票を集めてトップに立った。とはいえ、カージナルスは17票、ブリュワーズは16票を獲得しており、文字通りの大混戦。熾烈な地区優勝争いが予想されている。
ナ・リーグ西部地区では、6年連続地区優勝中のドジャースが42票を獲得。対抗馬と目されるロッキーズの11票に大差をつけた。正遊撃手のコリー・シーガーが長期離脱から復帰し、外野にはA.J.ポロックが加入。戦力アップに成功したドジャースが、今季も地区優勝の最有力候補と目されている。
ナ・リーグのワイルドカード争いは、ブリュワーズ11票、フィリーズ10票、カージナルス9票、メッツとナショナルズが8票と大混戦。そして、リーグ優勝の予想では、14票を集めたドジャースが12票のナショナルズを上回り、3年連続でワールドシリーズに進出すると予想されている。
最後にワールドシリーズ王者の予想を見ておこう。最も多くの支持を集めたのは、28票を獲得したアストロズ。アルトゥーベ、コレア、ブレグマン、ジョージ・スプリンガー、マイケル・ブラントリー、バーランダー、コールらを擁するスター軍団が、2年ぶりの王座奪還を成し遂げるとの予想になっている。なお、次点は13票を獲得したヤンキースだった。
-
インディアンス・リンドーア 左足首負傷で復帰先延ばしに
2019.3.28 11:00 Thursday4月初旬の戦列復帰に向けて順調にリハビリを進めていたフランシスコ・リンドーア(インディアンス)にアクシデントが発生した。インディアンスは、マイナーの紅白戦での走塁時に、リンドーアが左足首を痛めたことを発表。戦列復帰に向けてのタイムテーブルは白紙に戻された。リンドーアの戦列復帰が先延ばしになったことにより、しばらくの間、エリック・スタメッツが正遊撃手として起用されることが予想されている。
メジャー4年目の昨季、打率.277、38本塁打、92打点、25盗塁、OPS.871の大活躍でメジャーを代表するスター遊撃手としての地位を固めた感のあるリンドーアは、今年2月上旬に右ふくらはぎを痛め、戦列復帰に向けてのリハビリを続けてきた。リハビリは順調に進み、リンドーア自身はすでに試合出場が可能であると考えていたようだが、インディアンスは大事をとってリンドーアを故障者リストに登録して開幕を迎えることを決断。4月初旬の戦列復帰が予定されていたが、今回のアクシデントにより、戦列復帰は先延ばしとなることが確実となった。
リンドーア不在の間は、27歳のスタメッツが正遊撃手として起用される見込みである。スタメッツはメジャー未経験で、昨季はAAA級で78試合に出場して打率.202、5本塁打、16打点、OPS.596という成績。今春のオープン戦では24試合に出場して打率.255、1本塁打、10打点、OPS.822をマークした。
また、インディアンスは正二塁手のジェイソン・キプニスもふくらはぎの故障により、開幕を故障者リストで迎えることになっている。キプニス不在の間は、先日獲得したばかりのブラッド・ミラーが代役として二塁に入ることが予想されている。
ア・リーグ中部地区の優勝争い大本命と目されながら、二遊間のレギュラーを欠いて開幕を迎えることになったインディアンス。リンドーアの復帰時期は、チームの戦いに大きな影響を与えかねないだけに、できる限りの早期復帰が望まれる。
-
正一塁手・オルソン故障のアスレチックス モラレスを緊急補強
2019.3.28 10:35 Thursdayアメリカ本土でのレギュラーシーズン開幕を翌日に控えた日本時間3月28日、アスレチックスはブルージェイズからケンドリズ・モラレスを獲得するトレードが成立したことを発表した。アスレチックスはマイナー内野手のヘスス・ロペスとインターナショナル・スロットマネーを放出し、モラレスと金銭を獲得。なお、モラレスのロースター枠を空けるために、右腕のジャーレル・コットンが10日間の故障者リストから60日間の故障者リストへ移されている。
現在35歳のモラレスは、昨季ブルージェイズで130試合に出場して打率.249、21本塁打、57打点、出塁率.331をマーク。日本時間8月20日から27日にかけて、昨季メジャー最長となる7試合連続本塁打(期間中8本塁打)を記録し、日本時間8月21~27日の週間MVPに選出された(期間中の成績:打率.478、7本塁打、12打点、出塁率.500、長打率1.191)。7試合連続本塁打は、メジャー記録の8試合連続本塁打(3人が記録)にあと1だけ及ばなかった。
正一塁手のマット・オルソンが右手の故障により戦列を離れており、ここ数年、指名打者としての出場がほとんどだったモラレスは、オルソンに代わる一塁手としての起用が有力視されている。12年間のメジャー生活で、一塁手として416試合、右翼手として23試合、三塁手として1試合に出場し、通算守備率は.994。一方、得意の打撃では、通算211本塁打、728打点、OPS.788をマークしている。
ブルージェイズが獲得したロペスは22歳の内野手で、2013年7月にアスレチックスと契約。5年間のマイナー生活で、通算打率.221、15本塁打、111打点、出塁率.278をマーク。昨季はシーズンを通してA級ベロイトでプレイし、84試合で打率.239、10本塁打を記録した。
なお、モラレスの今季の年俸は1200万ドルだが、サンフランシスコ・クロニクルによると、そのうち1000万ドルをブルージェイズが負担することになっているようだ。モラレスは今季が現行の3年契約の最終年となる。
-
メッツ・デグロムが5年1億3750万ドルで契約延長 昨季サイ・ヤング賞
2019.3.27 11:50 Wednesday日本時間3月27日、メッツは昨季ナ・リーグのサイ・ヤング賞を受賞したジェイコブ・デグロムと5年契約を結んだことを発表した。今回の5年契約は、デグロムの現行の契約に置き換わり、2023年までの契約となる。また、2022年終了後のオプトアウト(契約破棄)条項と、全球団に対するトレード拒否条項が盛り込まれ、2024年の契約は年俸3250万ドルの球団オプションとなっており、デグロムは最大で6年1億7000万ドルの契約を手にすることになる。デグロムは「僕はニューヨークでのプレイを本当に楽しんでいるんだ」とメッツへの愛着を口にした。
メッツの球団史上最高額の契約は、2012年にスター三塁手のデービッド・ライト(昨季限りで引退)と結んだ総額1億3800万ドルの契約であり、今回のデグロムの契約(5年1億3750万ドル)は、かつての名左腕ヨハン・サンタナと並んで球団史上2位タイの高額契約となる。また、ドラフト11巡目以下でプロ入りした選手としては、年平均額は史上最高となっている。
今回の契約延長により、デグロムは最短でも34歳まで、最長で36歳までメッツの一員としてプレイすることになる。ナ・リーグ新人王に輝いた2014年以降、デグロムは毎年のように安定したピッチングを披露し、通算防御率2.67は殿堂入りの名投手トム・シーバーに次いで球団史上2位の数字。また、勝利数で15位、奪三振数で9位、WAR(投手)で7位と、各部門でメッツの通算記録ランキングの上位に名を連ねている。
昨季のデグロムは、打線の援護に恵まれず10勝(9敗)に終わったものの、24先発連続でクオリティ・スタートを記録するなど、防御率1.70、269奪三振という素晴らしい成績をマーク。2度目のオールスター・ゲーム選出を果たしたほか、自身初となるサイ・ヤング賞に輝いた。レギュラーシーズン開幕を契約延長交渉のデッドラインに設定していたデグロムだが、無事に契約延長を手にし、最高のモチベーションで2019年シーズンの開幕を迎えることになりそうだ。
-
カブスが先発右腕・ヘンドリックスと4年5550万ドルで契約延長
2019.3.27 11:25 Wednesday日本時間3月27日、カブスのセオ・エプスタイン野球部門社長は、先発右腕のカイル・ヘンドリックスと4年契約を結んだことを発表した。これにより、ヘンドリックスは2023年までカブスの先発ローテーションの一角を担うことが確定。2024年の契約は球団側に選択権のあるオプションとなっているようだ。今回の4年契約でヘンドリックスに保証されている金額は5550万ドルだという。
4年契約の内訳は、2020年が年俸1200万ドル、2021年から2023年までの3年間が年俸1400万ドル。2024年の契約は年俸1600万ドルの球団オプション(またはバイアウト150万ドル)だが、2020年シーズンにナ・リーグのサイ・ヤング賞投票で3位以内にランクインすれば、自動的に契約が更新される。よって、保証総額は1200万+1400万+1400万+1400万+150万=5550万ドルとなる。
2015年以降、ヘンドリックスは規定投球回以上の投手のなかで14位の防御率(3.14)と21位のWAR(FanGraghs版:15.0)をマーク。2016年には防御率2.13の好成績で最優秀防御率のタイトルを獲得し、通算防御率3.07は通算100先発以上の現役投手のなかでは、クレイトン・カーショウ(ドジャース)、ジェイコブ・デグロム(メッツ)、クリス・セール(レッドソックス)、マディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)に次いで5番目の数字である。もともとは2012年7月にカブスがレンジャーズへライアン・デンプスターを放出した際の交換要員に過ぎなかったが、今やメジャーを代表する好投手の1人に成長を遂げた。
4年間の契約延長を手にしたヘンドリックスは、現在のチームメイトとできるだけ長く同じチームでプレイしたいと考えているようだ。「これが(カブスのチーム内での)契約延長ラッシュの始まりになるといいな」とヘンドリックス。29歳の先発右腕の願いは叶うのか。今後はクリス・ブライアントやハビアー・バイエズといった若きスター選手の契約延長交渉の行方に注目が集まりそうだ。
-
ダイヤモンドバックス・スーザJr. 左膝の大ケガで今季終了
2019.3.27 11:05 Wednesday日本時間3月27日、ダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督は強打の外野手、スティーブン・スーザJr.が左膝の手術を受け、今季終了となることを明らかにした。スーザJr.は、日本時間3月26日に行われたホワイトソックスとの練習試合で、ホームプレートを踏んだ際に転倒して負傷。自力では歩けず、2人のトレーナーに抱えられながらグラウンドを後にしていた。左膝は、前十字靭帯と外側側副靭帯が断裂し、後十字靱帯も部分断裂する重傷。昨季も故障の影響により72試合にしか出場できなかったスーザJr.だが、今季は全休が確実となった。
2017年にレイズで30本塁打を放ち、J.D.マルティネス(レッドソックス)が抜けた穴を埋める存在として期待されたスーザJr.だったが、昨季は72試合の出場にとどまり、打率.220、5本塁打、29打点、OPS.678という不本意なシーズンに。復活をかけるシーズンとなるはずだった今季は、オープン戦で打率.213、2本塁打、5打点、OPS.677と低調なパフォーマンスに終始していたものの、右翼のレギュラーが予定されていた。しかし、今回の大ケガにより、誰もが想定していなかった早さでシーズンを終えることになってしまった。
幸いなことに、ダイヤモンドバックスは外野の準レギュラーとしてアダム・ジョーンズと契約しており、内野と外野を兼任する予定だったケテル・マーテイを正中堅手、ジョーンズを正右翼手に据えることでスーザJr.の穴を埋めることはできる。内野の控えとしてイルデマーロ・バルガスのロースター入りが濃厚となっており、マーテイは外野に専念することになりそうだ。また、外野3ポジションのバックアップ役として、マット・シーザーをロースター入りさせることも考えられる。ダイヤモンドバックスとしては、ジョーンズを獲得していたことにより、スーザJr.離脱のダメージは最小限に食い止めることができそうだ。
-
パドレスの「超有望株」タティスJr.が開幕ロースター入りへ
2019.3.27 10:50 Wednesday日本時間3月27日、パドレスのフェルナンド・タティスJr.が開幕ロースター入りすることが明らかになった。現在20歳のタティスJr.は、MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで球団別1位、全体2位にランクインする「超有望株」。20歳85日でレギュラーシーズン開幕を迎えるタティスJr.は、1999年にエイドリアン・ベルトレイ(当時ドジャース)が19歳363日で開幕戦に出場して以来の若さとなる。20歳になったばかりの「超有望株」の開幕ロースター入りは、大きな注目を集めそうだ。
タティスJr.は昨季、AA級で88試合に出場して打率.286、16本塁打、43打点、16盗塁、OPS.862をマーク。ヘッドスライディングの際に骨折して7月下旬にシーズン終了となったものの、ポテンシャルの高さを感じさせる活躍を見せた。33四球に対して109三振を喫したように、まだ粗削りな部分も多いが、パドレスはメジャーの試合に出場させながら育成していく方針を固めたようだ。今春のオープン戦では21試合に出場して打率.241、2本塁打、4打点、2盗塁、OPS.761をマークしている。
元メジャーリーガーのフェルナンド・タティスを父に持つタティスJr.は、将来的にはオールスター常連、MVP候補になると言われるほどの逸材である。今季はベテラン二塁手のイアン・キンズラーと二遊間コンビ、スター三塁手のマニー・マチャドと三遊間コンビを形成し、貴重な経験を積むことになりそうだ。スムーズにメジャーのレベルに適応できれば、新人王候補に名乗りを上げる可能性も十分にある。今季最も注目を集める選手の1人となることは間違いないだろう。
-
自打球で負傷退場のインディアンス・ラミレス 開幕戦出場OKか
2019.3.26 14:20 Tuesday日本時間3月25日のオープン戦で左膝に自打球を当て、負傷退場したインディアンスのホゼ・ラミレスだが、どうやら日本時間3月29日に行われるツインズとの開幕戦には間に合うようだ。インディアンスのテリー・フランコーナ監督が明らかにした。
ラミレスは負傷退場したあと、レントゲン検査を受けて骨折していないことを確認。その後は、アリゾナ州のスプリング・トレーニング施設に残って戦列復帰に向けての調整を行っていたが、日本時間3月26日には三塁の守備練習もしっかりこなし、開幕戦出場に向けて問題なしと考えられている。開幕前日の日本時間3月28日に敵地ミネソタでチームに合流する予定となっているようだ。
「彼は三塁の守備に就き、何度もゴロを捕球していた。最終的な判断を下すにはまだ早いかもしれないけれど、彼が今日グラウンドに出て練習を行ったということは、開幕戦出場に向けて順調だということの証ではないかな」とフランコーナ。すでに正二塁手のジェイソン・キプニスと正遊撃手のフランシスコ・リンドーアが故障者リストで開幕を迎えることが決まっており、昨季のア・リーグMVP投票で3位にランクインしたラミレスまでも離脱することになれば大幅な戦力ダウンは避けられないだけに、指揮官は安堵したことだろう。
昨季がレギュラー定着3年目のシーズンとなったラミレスは、自己最多の157試合に出場して打率.270、39本塁打、105打点、34盗塁、OPS.939の好成績をマーク。3年連続打率3割を達成することはできなかったものの、急激なパワーアップを遂げて前年から本塁打を10本も増やしたほか、前年の2倍以上となる106個の四球を選び、出塁率.387は自己ベストを更新した。また、2年連続でオールスター・ゲームにも選出されており、同じく2年連続でシルバースラッガー賞を受賞するなど、今やインディアンスを代表するスター選手となっている。
オープン戦では20試合で打率.231、OPS.646とあまり元気のなかったラミレスだが、3日後に開幕するレギュラーシーズンでは昨季同様の大活躍を見せてくれることを期待したい。
-
カージナルスがマルティネス、ジョーコら5選手を故障者リストに登録
2019.3.26 12:50 Tuesdayアメリカ本土でのレギュラーシーズン開幕を3日後に控え、各球団は開幕ロースターの確定に向けて最終段階に突入している。有望株のダコタ・ハドソンが先発5番手争いを制し、ジョン・ブレビアがブルペン最後の1枠を勝ち取ったカージナルスは、すでに開幕ロースター25人の顔ぶれが固まったと見られている。そして、日本時間3月26日、カルロス・マルティネス、ジェッド・ジョーコら、故障の影響で開幕に間に合わない5選手が10日間の故障者リストに登録された。
カージナルスは日本時間3月26日、AAA級メンフィスの本拠地オートゾーン・パークでメジャー対AAA級のエキシビションマッチを行った。マイク・シルト監督は、故障者がマイナーキャンプに参加しているフロリダ州ジュピターから、故障者に関しての報告を受けた。
右ふくらはぎを痛めているジョーコが戦列復帰を果たすまでに、それほど時間は掛からないと見られている。シルトは「ジョーコについてマイナーキャンプからの良い報告を受けたよ。4打席出場して、ベースランニングもしっかりこなしていたみたいだ。本拠地開幕戦の4月4日(現地時間:対パドレス)まで試合には出場できないけど、その前のピッツバーグでチームに合流するんじゃないかな」とジョーコの状況について語った。
また、右肩の故障により戦列を離れているエース格のマルティネスについては「カルロス(・マルティネス)は1ヶ月から1ヶ月半くらい掛かるんじゃないかな」とコメント。マルティネスの状態を見ながら、先発投手として復帰させるか、リリーバーとして起用するかを判断する方針のようだ。
ジョーコとマルティネスのほか、ルーク・グレガーソンとブレット・シーセルの両ベテランリリーバーと若手外野手のジャスティン・ウィリアムスも故障者リストに登録されている。シルトによると、右肩を痛めているグレガーソンは戦列復帰に向けて順調に調整を進めているものの、左手の手根管症候群に苦しんでいるシーセルはしばらく時間が掛かる見込みだという。
若手選手の台頭により、故障者の穴はそれほど目立っていないものの、彼らが万全の状態で復帰すれば、シルトにとって心強い戦力となるはずだ。
-
ヒメネス、アロンゾ、ハドソンら 今季注目の若手有望株たち
2019.3.26 11:50 Tuesdayオープン戦では各球団のプロスペクト(若手有望株)たちが一定の出場機会を得て、メジャーリーガーとともにプレイするなかで貴重な経験を積んでいる。レギュラーシーズン開幕が迫り、各球団が開幕ロースターの顔ぶれを決めつつあるなか、開幕ロースター入りを決めた、あるいは開幕ロースター入り候補となっているプロスペクトもいる。ここではそうした選手たちのなかから、特に注目を集めそうな選手をピックアップして紹介する。
まだメジャーでの出場経験がないにもかかわらず、先日ホワイトソックスと6年4300万ドルの長期契約を結んだイロイ・ヒメネスは、日本時間3月13日にAAA級降格となっているものの、メジャーの正左翼手として開幕スタメンに名を連ねることが確実視されている。昨季はAA級とAAA級で計108試合に出場して打率.337、22本塁打、75打点、OPS.961の好成績をマーク。特にAAA級昇格後は打率.355、OPS.996と打ちまくっており、メジャーでもその打棒が炸裂するようであれば、新人王争いのフロントランナーとなるだろう。
メッツのピート・アロンゾも強打で注目されるプロスペクトである。ヒメネス同様、まだメジャー経験はないものの、昨季はAA級とAAA級で計132試合に出場して打率.285、36本塁打、119打点、OPS.975と持ち前の強打を発揮。オープン戦でも22試合で打率.352、4本塁打、11打点、OPS1.006と強烈なアピールを続けている。ただし、同じ若手一塁手のドミニク・スミスもオープン戦で打率.321と結果を残しており、メッツはアロンゾの保有可能期間を1年延ばすために、アロンゾをマイナーでスタートさせることを選択するかもしれない。
投手では、カージナルスの先発5番手争いを制した右腕、ダコタ・ハドソンに注目だ。昨季はAAA級で先発投手として13勝3敗、防御率2.50という素晴らしい成績を残し、メジャー昇格後はリリーフで防御率2.63と好投。オープン戦で防御率1.25をマークした今季は先発5番手として開幕することが決定しており、完成度の高さを考えると、1年間ローテを守り抜くような活躍も十分に考えられる。スライダーとカーブに磨きをかけたことにより課題の奪三振率も上昇しており、新人王争いに名乗りを上げる可能性もありそうだ。
-
ナショナルズ ロブレス9番起用で「快足9・1・2番トリオ」形成へ
2019.3.26 11:25 Tuesdayナショナルズのデーブ・マルティネス監督は、今季のオーダーについて、1番にアダム・イートン、2番にトレイ・ターナー、9番にビクトル・ロブレスを起用し、投手に8番を打たせる方針であることを明らかにした。ターナーは昨季のナ・リーグ盗塁王に輝いた快足選手だが、マルティネスはナショナルズ移籍後の2シーズンで出塁率.394をマークしているイートンの出塁能力を重視。また、上位打線とのつながりを考え、有望株ロブレスのスピードを最大限に生かすために9番に置くことを決めたようだ。9番ロブレスから1番イートン、2番ターナーへとつながる「快足トリオ」は他球団の脅威となりそうだ。
マルティネスは「イートンは打席に入ると8球、9球、10球と粘りを見せてくれる。投手にとって、これほど嫌なことはない。しかも、そのあとにトレイ(・ターナー)と対戦しなくてはならないんだ」と語り、粘り強いバッティングが身上のイートンの存在が、打線全体に好影響を与えることを期待している様子だった。
また、開幕戦でロブレスの前の8番を打つことが決まったエース右腕のマックス・シャーザーは「ロブレスが9番に入ることによって、スピードという彼の最大の武器を活かすことができると思う。彼のように足が非常に速くて盗塁が上手い選手が一塁にいると、投手は走者のことが気になってしまうし、上位打線を相手に狙ったところへ投球することが難しくなる」と語り、投手の目線からロブレスが9番に入ることのメリットを説明してくれた。
ナショナルズ打線の中軸には、ブライス・ハーパー(フィリーズ)やダニエル・マーフィー(ロッキーズ)が抜けたとはいえ、アンソニー・レンドン、フアン・ソト、ライアン・ジマーマン、ブライアン・ドージャーといった好打者が並んでいる。ロブレス、イートン、ターナーの快足トリオが機能し、中軸に多くのチャンスを提供できるようなら、ナショナルズの得点力は格段にアップすることだろう。今季のナショナルズは快足トリオのスピードを武器の1つとして王座奪回を目指す。
-
Dバックス・ロブロ監督 新加入のホランドをクローザーに指名
2019.3.26 11:00 Tuesdayグレッグ・ホランド、アーチー・ブラッドリー、平野佳寿の3人が候補となっていたダイヤモンドバックスのクローザー争いは、クローザーとしての実績で勝るホランドが勝者となった。トーリ・ロブロ監督は「私にとって難しい決断だった」と語り、ホランドのクローザーとしての実績が決め手となったことを明言。メジャー2年目を迎える平野は昨季と同様、ブラッドリーとともにセットアップ役を務めることになった。
ホランドは1月末にダイヤモンドバックスと契約。ロッキーズ時代の2017年に41セーブでナ・リーグのセーブ王に輝くなど、これまでロイヤルズとロッキーズでクローザーを務め、40セーブ以上3度を含む通算189セーブの実績を誇っている。「ホランドにはクローザーとしての実績が十分にあるし、私はそれをかなり重視した」とロブロが語ったように、クローザーとしての豊富な実績が、クローザー争いを制する決め手となった。
昨季のダイヤモンドバックスは、ブラッドリーと平野がセットアップ役を務め、抑えにはブラッド・ボックスバーガー(現ロイヤルズ)がいた。ボックスバーガーのパフォーマンスが不安定となった9月には、ブラッドリーと平野がセーブ機会を分け合ったが、今季はボックスバーガーがホランドに代わり、昨季と同様の形で試合終盤をリレーしていくことになる。
昨季は打線が思うように機能せず、接戦が多くなり、その結果、ブラッドリーがリーグ4位の76試合、平野がそれより1試合少ないだけの75試合に登板するなど、リリーフ陣に大きな負担が掛かった。ロブロはリリーフ陣の負担を軽減すべく、先発投手には7イニングを投げ切ることを求めている。先発投手陣が指揮官の期待に応えることができれば、おのずとリリーフ陣への負担が減り、投手陣全体に好循環が生まれるはずだ。
また、ロブロは勝ちパターンの継投を担う3投手の負担を軽減し得る存在として、26歳右腕のヨアン・ロペスに大きな期待をかけている。昨季は10試合に登板して防御率3.00、WHIP0.89をマーク。オープン戦では7試合で防御率5.14とやや精彩を欠いているが、力強いピッチングとマウンド度胸には定評があり、今季注目の存在となりそうだ。
-
好投手がズラリ 全30球団 2019年シーズン開幕投手一覧
2019.3.25 18:20 Mondayアメリカ本土でのレギュラーシーズン開幕を4日後に控え、全30球団の開幕投手が出揃った。ここでは、昨季とオープン戦の成績とともに、全30球団の開幕投手の顔ぶれを確認してみよう(オープン戦の成績は日本時間3月25日時点)。
オリオールズ:アンドリュー・キャッシュナー(2度目)
【2018年】28試合(28先発) 4勝15敗0セーブ 防御率5.29
【オープン戦】5試合(5先発) 1勝0敗0セーブ 防御率5.87
※アレックス・カッブが開幕投手に指名されていたものの、オープン戦最終登板で股関節を痛めて離脱。レッドソックス:クリス・セール(5度目)
【2018年】27試合(27先発) 12勝4敗0セーブ 防御率2.11
【オープン戦】2試合(2先発) 2勝0敗0セーブ 防御率0.00ヤンキース:田中将大(4度目)
【2018年】27試合(27先発) 12勝6敗0セーブ 防御率3.75
【オープン戦】5試合(5先発) 2勝0敗0セーブ 防御率2.65
※ルイス・セベリーノが開幕投手に指名されていたものの、右肩の故障により戦線離脱。レイズ:ブレイク・スネル(初)
【2018年】31試合(31先発) 21勝5敗0セーブ 防御率1.89
【オープン戦】2試合(2先発) 1勝0敗0セーブ 防御率0.00ブルージェイズ:マーカス・ストローマン(2度目)
【2018年】19試合(19先発) 4勝9敗0セーブ 防御率5.54
【オープン戦】4試合(4先発) 1勝1敗0セーブ 防御率2.19ホワイトソックス:カルロス・ロドン(初)
【2018年】20試合(20先発) 6勝8敗0セーブ 防御率4.18
【オープン戦】4試合(4先発) 1勝1敗0セーブ 防御率5.65インディアンス:コリー・クルーバー(5度目)
【2018年】33試合(33先発) 20勝7敗0セーブ 防御率2.89
【オープン戦】3試合(3先発) 1勝0敗0セーブ 防御率7.11タイガース:ジョーダン・ジマーマン(2度目)
【2018年】25試合(25先発) 7勝8敗0セーブ 防御率4.52
【オープン戦】5試合(5先発) 1勝1敗0セーブ 防御率5.19ロイヤルズ:ブラッド・ケラー(初)
【2018年】41試合(20先発) 9勝6敗0セーブ 防御率3.08
【オープン戦】5試合(5先発) 1勝0敗0セーブ 防御率5.40ツインズ:ホゼ・ベリオス(初)
【2018年】32試合(32先発) 12勝11敗0セーブ 防御率3.84
【オープン戦】6試合(6先発) 3勝0敗0セーブ 防御率4.43アストロズ:ジャスティン・バーランダー(11度目)
【2018年】34試合(34先発) 16勝9敗0セーブ 防御率2.52
【オープン戦】5試合(5先発) 2勝1敗0セーブ 防御率2.60エンゼルス:トレバー・ケーヒル(2度目)
【2018年】21試合(20先発) 7勝4敗0セーブ 防御率3.76
【オープン戦】5試合(5先発) 0勝2敗0セーブ 防御率6.61アスレチックス:マイク・ファイアーズ(初)
【2018年】31試合(30先発) 12勝8敗0セーブ 防御率3.56
【オープン戦】2試合(2先発) 0勝0敗0セーブ 防御率8.53
※日本時間3月20日、東京ドームでの開幕戦(対マリナーズ)、3回5失点で敗戦投手に。マリナーズ:マルコ・ゴンザレス(初)
【2018年】29試合(29先発) 13勝9敗0セーブ 防御率4.00
【オープン戦】4試合(4先発) 0勝1敗0セーブ 防御率9.45
※日本時間3月20日、東京ドームでの開幕戦(対アスレチックス)、6回4失点(自責点3)で勝利投手に。レンジャーズ:マイク・マイナー(初)
【2018年】28試合(28先発) 12勝8敗0セーブ 防御率4.18
【オープン戦】5試合(5先発) 0勝2敗0セーブ 防御率4.96ブレーブス:フリオ・テーラン(6度目)
【2018年】31試合(31先発) 9勝9敗0セーブ 防御率3.94
【オープン戦】4試合(4先発) 0勝2敗0セーブ 防御率3.18マーリンズ:ホゼ・ウーレイナ(2度目)
【2018年】31試合(31先発) 9勝12敗0セーブ 防御率3.98
【オープン戦】5試合(5先発) 0勝1敗0セーブ 防御率2.63メッツ:ジェイコブ・デグロム(初)
【2018年】32試合(32先発) 10勝9敗0セーブ 防御率1.70
【オープン戦】5試合(5先発) 2勝2敗0セーブ 防御率3.00フィリーズ:アーロン・ノラ(2度目)
【2018年】33試合(33先発) 17勝6敗0セーブ 防御率2.37
【オープン戦】3試合(3先発) 0勝0敗0セーブ 防御率5.19ナショナルズ:マックス・シャーザー(4度目)
【2018年】33試合(33先発) 18勝7敗0セーブ 防御率2.53
【オープン戦】6試合(6先発) 0勝2敗0セーブ 防御率4.39カブス:ジョン・レスター(8度目)
【2018年】32試合(32先発) 18勝6敗0セーブ 防御率3.32
【オープン戦】5試合(5先発) 0勝1敗0セーブ 防御率10.57レッズ:ルイス・カスティーヨ(初)
【2018年】31試合(31先発) 10勝12敗0セーブ 防御率4.30
【オープン戦】4試合(2先発) 0勝2敗0セーブ 防御率12.46ブリュワーズ:ヨーリス・チャシーン(3度目)
【2018年】35試合(35先発) 15勝8敗0セーブ 防御率3.50
【オープン戦】4試合(4先発) 1勝0敗0セーブ 防御率2.57パイレーツ:ジェイムソン・タイオン(初)
【2018年】32試合(32先発) 14勝10敗0セーブ 防御率3.20
【オープン戦】3試合(3先発) 1勝1敗0セーブ 防御率4.85カージナルス:マイルズ・マイコラス(初)
【2018年】32試合(32先発) 18勝4敗0セーブ 防御率2.83
【オープン戦】4試合(4先発) 0勝1敗0セーブ 防御率6.23ダイヤモンドバックス:ザック・グレインキー(4度目)
【2018年】33試合(33先発) 15勝11敗0セーブ 防御率3.21
【オープン戦】3試合(3先発) 0勝0敗0セーブ 防御率2.79ロッキーズ:カイル・フリーランド(初)
【2018年】33試合(33先発) 17勝7敗0セーブ 防御率2.85
【オープン戦】5試合(5先発) 4勝1敗0セーブ 防御率4.12ドジャース:柳賢振(リュ・ヒョンジン:初)
【2018年】15試合(15先発) 7勝3敗0セーブ 防御率1.97
【オープン戦】5試合(5先発) 0勝1敗0セーブ 防御率3.00パドレス:エリック・ラウアー(初)
【2018年】23試合(23先発) 6勝7敗0セーブ 防御率4.34
【オープン戦】3試合(2先発) 0勝0敗0セーブ 防御率0.00ジャイアンツ:マディソン・バムガーナー(5度目)
【2018年】21試合(21先発) 6勝7敗0セーブ 防御率3.26
【オープン戦】6試合(6先発) 1勝3敗0セーブ 防御率8.27