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  • コミッショナーの裁量により50~60試合制でシーズン開催へ

    2020.6.23 10:25 Tuesday

     メジャーリーグ機構は日本時間6月23日、2020年シーズンの開催案がメジャーリーグ選手会によって否決されたことを発表した。機構側と選手会の3月26日(現地時間)時点での合意によると、最終的な決定権は機構側にあり、各球団のオーナーは全会一致でシーズン日程の決定権をロブ・マンフレッド・コミッショナーに与えることを決定。2020年シーズンは50~60試合制で開催されることが濃厚となった。

     機構側は声明文のなかで「メジャーリーグ選手会は我々に対し、マンフレッド・コミッショナーと(選手会専務理事の)トニー・クラークによって作られた基本的な枠組みを否決したことを通告してきた。言うまでもなく、我々は今回の事態に落胆している」と述べた。

     機構側の開催案には、2年間ナ・リーグでも指名打者制を導入すること、今年のポストシーズンの分配金として2500万ドルを保証すること、前払いしているサラリーのうち過払い分の3300万ドルの返還を求めないこと、選手に支払うサラリーの総額が日割りの104%となることなどが含まれ、さらに選手会への配慮として、当初2年間としていたポストシーズン出場枠の拡大を今年のみに変更していた。

     2020年シーズンの開催案が選手会に否決されたことを受け、機構側は今後の動きについてオーナーによる投票を実施。3月26日の合意に基づいてシーズン開幕への動きを進めていくことが全会一致で決定されたが、開催案に含まれていた前述の内容(ナ・リーグの指名打者制導入など)は採用されない可能性もある。

     シーズン開幕への動きを進めるために、機構側は選手会に対して2つの項目について問い合わせを行っているという。1つは7日以内(現地時間7月1日まで)にキャンプ地に集合可能かということ。もう1つはシーズン開催のために必要な健康と安全に関する規定を含むオペレーション・マニュアルに同意するかということ。この2つをクリアできれば、メジャーリーグの2020年シーズンは7月下旬に開幕を迎えることになりそうだ。

  • 「勝率.500かつ得失点差ゼロ」は過去に2チーム

    2020.6.22 14:05 Monday

     メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスによると、1900年以降のモダン・ベースボール時代において、54チームが勝率.500でシーズンを終えている。そのなかには得失点差が+50以上のチームや-20以下のチームがある一方、得点と失点が全くの同数だったチームも存在する。ラングスは「得失点差」と「勝率.500の期間」に着目し、「限りなく勝率.500に近かったチーム」を特集している。

     「勝率.500かつ得失点差ゼロ」を達成したのは、1922年ホワイトソックス(77勝77敗)と1983年パドレス(81勝81敗)の2チームだ。前者はシーズン残り4試合となった時点で貯金4(77勝73敗)だったが、残り4試合に全敗。最終戦は1対2でサヨナラ負けを喫し、「勝率.500かつ得失点差ゼロ」が達成された。後者は借金3から4連勝して81勝80敗で最終戦を迎えたが、最終戦は3対4で惜敗。ちなみに、この年は殿堂入り選手のトニー・グウィンにとってメジャー2年目のシーズンだった。

     勝率.500の期間が最も長かったのは、2010年アスレチックス(81勝81敗)と2011年ブルージェイズ(81勝81敗)で33日間。前者は得失点差+37、後者は得失点差-18でシーズンを終えており、得失点差から算出する「ピタゴラス勝率」では前者が.525(85勝77敗)、後者が.488(79勝83敗)となる。

     勝率.500のチームのうち、得失点差ゼロに近かったのは1972年ツインズ(+2)、1984年エンゼルス(-1)、1984年ツインズ(-2)、1989年エクスポズ(+2)の4チーム。1972年ツインズ(77勝77敗)以外の3チームは81勝81敗でシーズンを終えた。なお、1989年エクスポズは7試合に登板して0勝4敗、防御率6.67だったランディ・ジョンソンを5月下旬にマリナーズへトレードで放出している。

     勝率.500のチームのうち、勝率.500の期間が前述の2チームに次いで長かったのは1974年ホワイトソックス(80勝80敗)で29日間。1958年タイガース(77勝77敗)も勝率.500の期間が26日間あった。前者の得失点差は-37、後者の得失点差は+53であり、「ピタゴラス勝率」は前者が.475(76勝84敗)、後者が.539(83勝71敗)となる。

     ひと口に「勝率.500」と言っても様々なチームが存在するが、得失点差ゼロ(すなわちピタゴラス勝率も.500)を達成した1922年ホワイトソックスと1983年パドレスの2チームは「真の勝率.500」と呼ぶことができそうだ。

  • 10代の選手による最高のシーズン MLB公式サイトが特集

    2020.6.22 12:40 Monday

     メジャーリーグ公式サイトのウィル・レイッチは日本時間6月22日、「10代の選手による最高のシーズン」を紹介する特集記事を公開した。レイッチの特集記事では1980年以降が対象となっており、該当者がいないチームも複数存在する。レイッチが選出した選手は以下の通り。

    アメリカン・リーグ東部地区

    オリオールズ
    ディラン・バンディ(2012年・19歳)
    2試合 0勝0敗0セーブ 防御率0.00 1.2回 0奪三振

    レッドソックス
    該当者なし

    ヤンキース
    ホゼ・リーホ(1984年・19歳)
    24試合 2勝8敗2セーブ 防御率4.76 62.1回 47奪三振

    レイズ
    B・J・アップトン(2004年・19歳)
    45試合 打率.258 4本塁打 12打点 4盗塁 OPS.733

    ブルージェイズ
    フレッド・マンリケ(1981年・19歳)
    14試合 打率.143 0本塁打 1打点 0盗塁 OPS.315

    アメリカン・リーグ中部地区

    ホワイトソックス
    リッキー・セイルハイマー(1980年・19歳)
    21試合 打率.212 1本塁打 3打点 1盗塁 OPS.633

    インディアンス
    ジュニア・ノボーア(1984年・19歳)
    23試合 打率.364 0本塁打 0打点 1盗塁 OPS.727

    タイガース
    ブルース・ロビンス(1980年・19歳)
    10試合 3勝3敗0セーブ 防御率3.91 46.0回 22奪三振

    ロイヤルズ
    ブレット・セイバーヘイゲン(1984年・20歳)
    38試合 10勝11敗1セーブ 防御率3.48 157.2回 73奪三振
    ※19歳359日でメジャーデビュー

    ツインズ
    リッチ・ガーセス(1990年・19歳)
    5試合 0勝0敗2セーブ 防御率1.59 5.2回 1奪三振

    アメリカン・リーグ西部地区

    アストロズ
    該当者なし

    エンゼルス
    マイク・トラウト(2011年・19歳)
    40試合 打率.220 5本塁打 16打点 4盗塁 OPS.672

    アスレチックス
    トッド・バンポッペル(1991年・19歳)
    1試合 0勝0敗0セーブ 防御率9.64 4.2回 6奪三振

    マリナーズ
    ケン・グリフィーJr.(1989年・19歳)
    127試合 打率.264 16本塁打 61打点 16盗塁 OPS.748

    レンジャーズ
    イバン・ロドリゲス(1991年・19歳)
    88試合 打率.264 3本塁打 27打点 0盗塁 OPS.630

    ナショナル・リーグ東部地区

    ブレーブス
    アンドリュー・ジョーンズ(1996年・19歳)
    31試合 打率.217 5本塁打 13打点 3盗塁 OPS.709
    ※ワールドシリーズで史上最年少本塁打を記録

    マーリンズ
    エドガー・レンテリア(1996年・19歳)
    106試合 打率.309 5本塁打 31打点 16盗塁 OPS.757

    メッツ
    ドワイト・グッデン(1984年・19歳)
    31試合 17勝9敗0セーブ 防御率2.60 218.0回 276奪三振

    フィリーズ
    マーク・デービス(1980年・19歳)
    2試合 0勝0敗0セーブ 防御率2.57 7.0回 5奪三振

    ナショナルズ
    フアン・ソト(2018年・19歳)
    116試合 打率.292 22本塁打 70打点 5盗塁 OPS.923

    ナショナル・リーグ中部地区

    カブス
    該当者なし

    レッズ
    該当者なし

    ブリュワーズ
    ゲーリー・シェフィールド(1988年・19歳)
    24試合 打率.238 4本塁打 12打点 3盗塁 OPS.695

    パイレーツ
    アラミス・ラミレス(1998年・20歳)
    72試合 打率.235 6本塁打 24打点 0盗塁 OPS.646
    ※19歳335日でメジャーデビュー

    カージナルス
    該当者なし

    ナショナル・リーグ西部地区

    ダイヤモンドバックス
    ジャスティン・アップトン(2007年・19歳)
    43試合 打率.221 2本塁打 11打点 2盗塁 OPS.647

    ロッキーズ
    該当者なし

    ドジャース
    エイドリアン・ベルトレイ(1998年・19歳)
    77試合 打率.215 7本塁打 22打点 3盗塁 OPS.648

    パドレス
    該当者なし

    ジャイアンツ
    該当者なし

  • 選手会は採決を延期 最大の敵はコロナウイルス

    2020.6.22 11:20 Monday

     ESPNのジェシー・ロジャースによると、メジャーリーグ選手会は日本時間6月22日に予定していた2020年シーズン開幕に関するメジャーリーグ機構からの提案を受け入れるか否かの採決を再度延期した。球界で新型コロナウイルスの感染が広がっているほか、ロブ・マンフレッド・コミッショナーからの新たな条件提示もあり、結論を出すにはもう少し時間が必要であるとの判断に至ったようだ。

     ESPNのジェフ・パッサンが報じたところによると、マンフレッドは選手会のトニー・クラーク専務理事に文書を送付し、2020年シーズンに十分な試合数が開催されない場合、2021年のポストシーズン拡大と両リーグでの指名打者制導入をキャンセルする意向を伝えたという。今年から2年間、ポストシーズン出場枠を10球団から16球団へ拡大することと、ナ・リーグでも指名打者制を導入することは、すでに両者間で合意が成立したと見られていた。

     当初、選手会は日本時間6月21日に採決を行う予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大によって各球団のトレーニング施設が一時的に閉鎖されたことを受け、新型コロナウイルスに関する情報を収集するために採決を延期。マンフレッドから文書が届いたことにより、日本時間6月22日に予定されていた採決も再度延期された。

     MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、各球団のトレーニング施設に滞在していた選手とスタッフから約40人もの感染者が発生したようだ。3月にスプリング・トレーニングを中断することが決定された時点での球界での感染者は「10人以上」だったと言われており、その4倍近い感染者が出ていることになる。

     ヘイマンは「メジャーリーグのシーズンにとって本当の脅威が新型コロナウイルスであることは間違いない」と伝えている。機構側と選手会による「銭闘」ばかりが注目されてきたが、新型コロナウイルスという最大の敵にしっかり対処できなければ、2020年シーズンを開幕することは難しいかもしれない。

  • 「遅咲き選手」をMLB公式サイトが特集 オルティス、シャーザーら

    2020.6.21 13:15 Sunday

     メジャーリーグ公式サイトのトーマス・ハリガンは、「遅咲き」のスター選手を特集する記事を公開した。20代前半から球界を代表するスターとして活躍する選手がいる一方、20代後半、あるいは30代に突入してから花開く「遅咲き」の選手も存在する。ハリガンは、そうした選手たちに着目し、18人の選手によるオールスター・チームを作り上げた。

     ハリガンによる「遅咲き」の定義は、26歳のシーズンまでの通算WARが10.0未満で、なおかつ27歳になるまでにWARが4.0以上のシーズンがないことである(WARの数値はBaseball-Referenceのものを使用)。WARが4.0を超えるのはオールスター級の選手であり、ハリガンの定義を言い換えれば「26歳までオールスター級の選手ではなかったスター選手」ということになるだろう。なお、人種隔離や徴兵といったグラウンド外の理由によってデビューが遅れた選手は対象外となっている。

     ハリガンが選出した18人の顔ぶれは以下の通り(上段はWARが4.0以上となった初めてのシーズンの成績、下段は通算成績を表す)。

    捕手:ホルヘ・ポサダ
    2000年(28歳) 打率.287 28本塁打 86打点 2盗塁 OPS.943
    通算 1664安打 打率.273 275本塁打 1065打点 20盗塁 OPS.848

    一塁手:エドウィン・エンカーナシオン
    2012年(29歳) 打率.280 42本塁打 110打点 13盗塁 OPS.941
    通算 1807安打 打率.263 414本塁打 1242打点 61盗塁 OPS.851

    二塁手:ジェフ・ケント
    1997年(29歳) 打率.250 29本塁打 121打点 11盗塁 OPS.789
    通算 2461安打 打率.290 377本塁打 1518打点 94盗塁 OPS.855

    三塁手:ジョシュ・ドナルドソン
    2013年(27歳) 打率.301 24本塁打 93打点 5盗塁 OPS.883
    通算 1048安打 打率.273 219本塁打 645打点 38盗塁 OPS.878

    遊撃手:モーリー・ウィルス
    1962年(29歳) 打率.299 6本塁打 48打点 104盗塁 OPS.720
    通算 2134安打 打率.281 20本塁打 458打点 586盗塁 OPS.661

    左翼手:ブライアン・ジャイルズ
    1998年(27歳) 打率.269 16本塁打 66打点 10盗塁 OPS.856
    通算 1897安打 打率.291 287本塁打 1078打点 109盗塁 OPS.902

    中堅手:アール・アベリル
    1929年(27歳) 打率.332 18本塁打 96打点 13盗塁 OPS.936
    通算 2019安打 打率.318 238本塁打 1164打点 70盗塁 OPS.928

    右翼手:ホゼ・バティースタ
    2010年(29歳) 打率.260 54本塁打 124打点 9盗塁 OPS.995
    通算 1496安打 打率.247 344本塁打 975打点 70盗塁 OPS.836

    指名打者:デービッド・オルティス
    2004年(28歳) 打率.301 41本塁打 139打点 0盗塁 OPS.983
    通算 2472安打 打率.286 541本塁打 1768打点 17盗塁 OPS.931

    ユーティリティ:ベン・ゾブリスト
    2009年(28歳) 打率.297 27本塁打 91打点 17盗塁 OPS.948
    通算 1566安打 打率.266 167本塁打 768打点 116盗塁 OPS.783

    代打:ネルソン・クルーズ
    2010年(29歳) 打率.318 22本塁打 78打点 17盗塁 OPS.950
    通算 1721安打 打率.277 401本塁打 1119打点 76盗塁 OPS.873

    先発投手:ランディ・ジョンソン
    1993年(29歳) 35試合 19勝8敗1セーブ 防御率3.24 308奪三振
    通算 618試合 303勝166敗2セーブ 防御率3.29 4135.1回 4875奪三振

    先発投手:フィル・ニークロ
    1967年(28歳) 46試合 11勝9敗9セーブ 防御率1.87 129奪三振
    通算 864試合 318勝274敗29セーブ 防御率3.35 5404.0回 3342奪三振

    先発投手:マックス・シャーザー
    2012年(27歳) 32試合 16勝7敗0セーブ 防御率3.74 231奪三振
    通算 365試合 170勝89敗0セーブ 防御率3.20 2290.0回 2692奪三振

    先発投手:ダジー・バンス
    1923年(32歳) 37試合 18勝15敗0セーブ 防御率3.50 197奪三振
    通算 442試合 197勝140敗12セーブ 防御率3.24 2966.2回 2045奪三振

    先発投手:クリス・カーペンター
    2005年(30歳) 33試合 21勝5敗0セーブ 防御率2.83 213奪三振
    通算 350試合 144勝94敗0セーブ 防御率3.76 2219.1回 1697奪三振

    セットアッパー:ホイト・ウィルヘルム
    1959年(36歳) 32試合 15勝11敗0セーブ 防御率2.19 139奪三振
    通算 1070試合 143勝122敗228セーブ 防御率2.52 2254.1回 1610奪三振

    クローザー:ジョー・ネイサン
    2004年(29歳) 73試合 1勝2敗44セーブ 防御率1.62 89奪三振
    通算 787試合 64勝34敗377セーブ 防御率2.87 923.1回 976奪三振

    ※ネイサンはWARが4.0以上のシーズンがないため、自己最高の3.9を記録した2004年を採用

  • ヤンキースとメッツがキャンプを本拠地球場で開催へ

    2020.6.21 11:05 Sunday

     ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は日本時間6月21日、ヤンキースとメッツの両球団がそれぞれの本拠地であるヤンキー・スタジアムとシティ・フィールドでスプリング・トレーニングを行う予定であることを明らかにした。ヤンキースとメッツはそれぞれ公式声明を発表し、選手やスタッフ、従業員、彼らの家族の健康と安全に最大限配慮したうえで、クオモ知事の発言通り、本拠地球場でスプリング・トレーニングを行う予定であることを明言している。

     ヤンキースは1996年からフロリダ州タンパ、メッツは1988年からフロリダ州セントルーシーでスプリング・トレーニングを行ってきたが、フロリダ州で新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け、今回の決断に至った。フィリーズやブルージェイズなど複数の球団から感染者が出ており、メジャーリーグ機構はフロリダ州とアリゾナ州にある全球団のトレーニング施設を一時的に閉鎖することを決定している。

     また、USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールによると、フロリダ州に本拠地を置くマーリンズとレイズのほかに、5球団がフロリダ州の球団施設でスプリング・トレーニングを行う予定だったという。これらの球団はヤンキースやメッツと同様、予定を変更することになりそうだ。アリゾナ州に本拠地を置くダイヤモンドバックス以外に、アリゾナ州でのスプリング・トレーニング開催を予定していた球団はないと見られる。

     ナイチンゲールはさらに、カナダの渡航制限により、トロントに本拠地を置くブルージェイズは本拠地でのスプリング・トレーニング開催が難しいとの見通しを示している。シーズン開幕後も本拠地のロジャース・センターでプレーできない可能性があるという。ナイチンゲールは、トロピカーナ・フィールドをレイズとシェアする可能性について言及しているが、フロリダ州にある自軍のトレーニング施設のほか、AAA級のマイナー球団が本拠地とするニューヨーク州バッファローでの公式戦開催が検討される可能性もありそうだ。

  • 選手会が60試合制への投票を延期 新型コロナの影響

    2020.6.21 10:35 Sunday

     複数の球団のトレーニング施設で新型コロナウイルス感染者が発生したことを受け、メジャーリーグ選手会は、日本時間6月21日に予定していたメジャーリーグ機構からの最新の提案(シーズン60試合制)を受け入れるか否かの投票を数日間延期することを決定した。この日、選手会は代表者会議を開催して投票の延期を決定。ESPNのジェシー・ロジャースによると、投票は1~2日ほど延期される見通しだという。

     選手5名、スタッフ3名が新型コロナウイルスに陽性反応を示したフィリーズなど、複数の球団から感染者が出たことが明らかになり、メジャーリーグ機構は全球団のトレーニング施設を一時的に閉鎖することを決定。現時点では7月19日(現地時間)のシーズン開幕が想定されているが、今回の事態によりスプリング・トレーニングの再開が遅れれば、シーズン開幕は7月下旬以降にずれ込む可能性もある。

     100%の日割り給与を保証したうえでシーズン60試合制を提案しているメジャーリーグ機構に対し、選手会は対案としてシーズン70試合制を要望したが、機構側はさらなる対案を提示しないことを明言。60試合より多くの試合を行う意思がないことを選手会に通告した。選手会には2つの選択肢があり、1つは機構側の提案を受け入れること。もう1つは機構側の提案を拒否し、3月下旬時点での合意に基づいてロブ・マンフレッド・コミッショナーの裁量によりシーズンのスケジュールを決定させることだが、こちらの場合は選手会が異議申し立てを行う可能性も残される。

     延長戦を無死2塁からスタートするタイブレーク制の導入や、延長戦限定で途中交代した選手の再出場を許可するなど、今年限定で選手の負担を軽減するために新たなルールを導入することが検討されていることも報じられている。多くの野球ファンが待つ2020年シーズンは、いつ、どこで、どのような形で開幕を迎えることになるのだろうか。

  • 現役二世選手のオールスター・チーム MLB公式サイトが特集

    2020.6.20 16:55 Saturday

     メジャーリーグ公式サイトのジェフ・ゴールドは日本時間6月20日、現役の二世選手によるオールスター・チームを作る特集記事を公開した。このチームに名を連ねるための条件はただ1つ、「父親にメジャー出場経験があること」だけであり、父親のメジャーでの実績は一切考慮されていない。ここではゴールドが選出したスタメン野手9名、控え野手6名、先発投手5名、救援投手5名、合計25名の顔ぶれを紹介する(成績は2019年レギュラーシーズンのもの)。

    スタメン野手(9名)

    【捕手】オースティン・ロマイン(タイガース)
    72試合 打率.281 8本塁打 35打点 1盗塁 OPS.748
    父:ケビン・ロマイン(メジャー7年間で通算331試合に出場した外野手)
    弟:アンドリュー・ロマイン(2017年に1試合全ポジション出場を達成)

    【一塁手】C・J・クロン(タイガース)
    125試合 打率.253 25本塁打 78打点 0盗塁 OPS.780
    父:クリス・クロン(メジャー2年間で通算12試合に出場した一塁手)
    弟:ケビン・クロン(昨年メジャーデビューして39試合で6本塁打)

    【二塁手】ロビンソン・カノー(メッツ)
    107試合 打率.256 13本塁打 39打点 0盗塁 OPS.736
    父:ホゼ・カノー(1989年にアストロズで6試合に登板した右腕)

    【三塁手】ボー・ビシェット(ブルージェイズ)
    46試合 打率.311 11本塁打 21打点 4盗塁 OPS.930
    父:ダンテ・ビシェット(1995年に40本塁打、128打点で二冠王)

    【遊撃手】フェルナンド・タティスJr.(パドレス)
    84試合 打率.317 22本塁打 53打点 16盗塁 OPS.969
    父:フェルナンド・タティス(1999年に史上唯一の1イニング満塁弾2本)

    【左翼手】マイケル・ブラントリー(アストロズ)
    148試合 打率.311 22本塁打 90打点 3盗塁 OPS.875
    父:ミッキー・ブラントリー(メジャー通算302試合、1993年は巨人へ)

    【中堅手】コディ・ベリンジャー(ドジャース)
    156試合 打率.305 47本塁打 115打点 15盗塁 OPS1.035
    父:クレイ・ベリンジャー(1999年と2000年にヤンキースで世界一)

    【右翼手】ジョク・ピーダーソン(ドジャース)
    149試合 打率.249 36本塁打 74打点 1盗塁 OPS.876
    父:ストゥ・ピーダーソン(1985年にドジャースで8試合に出場した外野手)

    【指名打者】ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)
    123試合 打率.272 15本塁打 69打点 0盗塁 OPS.772
    父:ブラディミール・ゲレーロ(2004年MVP、2018年アメリカ野球殿堂入り)

    控え野手(6名)

    アダルベルト・モンデシー(ロイヤルズ)
    102試合 打率.263 9本塁打 62打点 43盗塁 OPS.715
    父:ラウル・モンデシー(1994年新人王、通算271本塁打、229盗塁)

    キャバン・ビジオ(ブルージェイズ)
    100試合 打率.234 16本塁打 48打点 14盗塁 OPS.793
    父:クレイグ・ビジオ(通算3060安打、2015年アメリカ野球殿堂入り)

    ディー・ゴードン(マリナーズ)
    117試合 打率.275 3本塁打 34打点 22盗塁 OPS.663
    父:トム・ゴードン(1998年に最多セーブ、通算138勝、158セーブ)

    トラビス・ショウ(ブルージェイズ)
    86試合 打率.157 7本塁打 16打点 0盗塁 OPS.551
    父:ジェフ・ショウ(1997年に最多セーブ、通算203セーブ)

    デライノ・デシールズ(インディアンス)
    118試合 打率.249 4本塁打 32打点 24盗塁 OPS.672
    父:デライノ・デシールズ(メジャー13年で通算463盗塁の二塁手)

    チャド・ウォラック(マーリンズ)
    19試合 打率.250 1本塁打 3打点 0盗塁 OPS.708
    父:ティム・ウォラック(1987年に123打点、オールスター選出5度)

    先発投手(5名)

    【エース】ランス・マカラーズJr.(アストロズ)
    トミー・ジョン手術により出場なし(2018年は10勝6敗、防御率3.86)
    父:ランス・マカラーズ(メジャー7年間で306試合に登板した右腕)

    カル・クアントリル(パドレス)
    23試合 6勝8敗0セーブ 防御率5.16 103.0回 89奪三振
    父:ポール・クアントリル(2001年から4年連続80試合以上に登板した鉄腕)

    デレック・ロドリゲス(ジャイアンツ)
    28試合 6勝11敗0セーブ 防御率5.64 99.0回 71奪三振
    父:イバン・ロドリゲス(1999年MVP、2017年アメリカ野球殿堂入り)

    ルーク・ファレル(レンジャーズ)
    9試合 1勝0敗0セーブ 防御率2.70 13.1回 12奪三振
    父:ジョン・ファレル(メジャー通算36勝、監督として2013年に世界一)

    マーク・ライターJr.(ダイヤモンドバックス)
    トミー・ジョン手術により出場なし(2018年は20試合で防御率7.71)
    父:マーク・ライター(メジャー11年間で通算65勝を挙げた右腕)

    救援投手(5名)

    【クローザー】キャム・ベドロージアン(エンゼルス)
    59試合 3勝3敗1セーブ 防御率3.23 61.1回 64奪三振
    父:スティーブ・ベドロージアン(1987年サイ・ヤング賞、通算184セーブ)

    ハンター・ハービー(オリオールズ)
    7試合 1勝0敗0セーブ 防御率1.42 6.1回 11奪三振
    父:ブライアン・ハービー(1991年に最多セーブ、通算177セーブ)

    ジョナサン・ヘルナンデス(レンジャーズ)
    9試合 2勝1敗0セーブ 防御率4.32 16.2回 19奪三振
    父:フェルナンド・ヘルナンデス(1997年にタイガースで2試合に登板した右腕)

    ジェームス・ラッセル(メキシカン・リーグ)
    メジャー出場なし(メキシコで8勝4敗、防御率3.26)
    父:ジェフ・ラッセル(1989年に最多セーブ、通算186セーブ)

    ケーシー・コールマン(メキシカン・リーグ)
    メジャー出場なし(メキシコで14試合に登板して防御率2.03)
    父:ジョー・コールマン(メジャー15年間で通算142勝を挙げた右腕)
    祖父:ジョー・コールマン(メジャー10年間で通算52勝を挙げた右腕)

    戦力分析

     昨年度MVPのベリンジャー、経験豊富なカノーとブラントリー、長距離砲のクロンとピーダーソン、有望株のタティス、ビシェット、ゲレーロが並ぶ打線は非常に強力。その一方で計算できる投手は1人もいない。ゴールドによると、成績予想システムが算出したチーム合計のWARは37.3であり、シーズン85勝前後できる計算となる。投手陣に不安を抱えるものの、ワイルドカード争いには加わることができるかもしれない。

  • メジャーリーグ機構は60試合制を主張 選手会に対案を提示せず

    2020.6.20 14:10 Saturday

     ESPNのジェシー・ロジャースによると、メジャーリーグ機構は70試合制でのシーズン開催を要望しているメジャーリーグ選手会に対し、さらなる対案の提示を行わないことを決めた。メジャーリーグ機構はすでに100%の日割り給与を保証したうえでの60試合制を提案しており、このプランを変えるつもりはないようだ。

     機構側からの通達を受けたメジャーリーグ選手会のトニー・クラーク専務理事は日本時間6月20日、声明文を発表し、「メジャーリーグ機構は選手会に対し、我々の最新のオファーへの対案を提示せず、60試合より多くの試合をプレーするつもりはないことを通告してきた。選手会では近いうちに役員会議を招集し、今後の方針について決定する。重要なのは、選手たちができるだけ早くシーズンを開幕することに全力を注いでいるということだ」と述べた。なお、役員会議は日本時間6月21日に開催される予定である。

     選手会には現時点で2つの選択肢がある。1つは機構側のオファーを受け入れ、「60試合制」「100%の日割り給与」「ポストシーズン拡大」「異議申し立ての権利を放棄」といった条件の下でシーズンを開幕すること。もう1つは、機構側のオファーを拒否してロブ・マンフレッド・コミッショナーの裁量によってシーズンのスケジュールを決定させること。ただし、後者の場合、選手会がポストシーズン拡大に協力する可能性は低く、異議申し立てを行う可能性も残される。

     各球団で新型コロナウイルスの感染者の発生が明らかになっており、シーズンの試合数のみならず、健康管理についての規定も争点の1つとなるだろう。適切なコロナ対策が明示されなければ、プレーを拒否する選手が続出する事態にもなりかねないだけに、マンフレッドを筆頭とする機構側の手腕が問われるところだ。

     多くの関係者は、両者の主張の中間点となる65試合前後での妥結を予想していたが、その可能性は消滅した。選手会は60試合制を受け入れるのか、マンフレッドの裁量に任せるのか。今後の動向が注目される。

  • フィリーズなどでコロナ感染者発生 全キャンプ施設が一時閉鎖

    2020.6.20 13:30 Saturday

     ESPNによると、メジャーリーグ30球団のキャンプ施設が一時的に閉鎖されることが決定したようだ。選手5名とスタッフ3名の新型コロナウイルス感染が判明したフィリーズなど、複数の球団から感染者が出たことを受けての措置と見られる。フロリダ州とアリゾナ州にある各球団のキャンプ施設では今後、徹底した消毒作業を行い、選手たちは新型コロナウイルスの検査を受けて陰性でなければ施設に入場することができなくなるという。

     フィリーズは日本時間6月20日、選手5名とスタッフ3名の感染が判明したことを公式発表。フロリダ州クリアウォーターにあるキャンプ施設を閉鎖することを決定した。フィリーズのキャンプ施設から約5マイル(約8キロ)のところにキャンプ施設を置いているブルージェイズも、選手1名に新型コロナウイルスと見られる症状があるため、キャンプ施設を閉鎖した。

     アリゾナ州では、ジャイアンツがスコッツデールのキャンプ施設に滞在していた人物1名とその家族1名に新型コロナウイルスの症状が見られたため、キャンプ施設の閉鎖を決定。レンジャーズは、感染したと見られる人物はいないものの、新型コロナウイルスの感染拡大を予防するためにサプライズのキャンプ施設を閉鎖した。

     アストロズのジェームス・クリックGMは、フロリダ州ウエストパームビーチのキャンプ施設で練習していた選手1名が数日前に新型コロナウイルスの陽性反応を示していたことを公表。シーズン開始に向けての動きが進むなか、40人ロースター内の選手も含め、各球団で感染者が続出する事態となっている。フィリーズはスタッフ8名が陰性だった一方、選手20名とスタッフ12名が検査の結果待ちであることを明らかにしており、今後さらに感染者が増える可能性もある。

     メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会のあいだで健康管理の規定について合意がなされるまで、各球団のキャンプ施設の閉鎖は継続される見通しだ。両者は6月中にシーズン開幕に向けたスプリング・トレーニングを開始したい意向だが、多くの球団はフロリダ州とアリゾナ州にあるキャンプ施設ではなく、本拠地球場でスプリング・トレーニングを行うことになるだろう。

  • 2021年ドラフトの注目株はバンダービルト大の両右腕

    2020.6.19 13:50 Friday

     メジャーリーグ公式サイトのジョナサン・マヨは日本時間6月18日、来年のドラフト注目株を紹介する特集記事を公開した。マヨの記事では20人の注目株がランキング形式で紹介されているが、1位と2位をバンダービルト大の2人の右腕が独占している。

     マヨが注目株1位に挙げたのが、バンダービルト大のクマー・ロッカーだ。ロッカーは高校時代の2018年にドラフト注目株リストで23位にランクインしていたが、制球力に難があり、バンダービルト大への進学の意志が強かったため、ロッキーズが38巡目で指名するにとどまった(ロッカーはプロ入りを拒否して進学)。

     大学1年目のシーズンは、19試合(うち16先発)に登板して99.2回を投げ、1完封を含む12勝5敗、防御率3.25をマーク。投球イニング数を上回る114個の三振を奪った一方で、打たれた本塁打は2本、与えた四球は21個だけだった。大学2年生となった今年も、3試合に先発して2勝1敗、防御率1.80と好調なスタートを切っていた。

     速球とスライダーのコンビネーションは非常に強力で、高校時代に不安視された制球面でも着実な成長を示しており、マヨは「明確なトップ指名候補だ」と太鼓判を押している。

     ロッカーに次ぐ2位には、同じバンダービルト大のジャック・ライターがランクイン。メジャー19年間で通算162勝を記録した好左腕、アル・ライターの息子として知られるライターは、2019年のドラフト注目株リストで33位の評価を受け、ヤンキースが20巡目で指名。しかし、大方の予想通り、プロ入りせず、大学への進学を選択した。

     大学1年目の今年、4試合(うち3先発)に登板して2勝0敗、防御率1.72をマークしたところで新型コロナウイルスの影響によりシーズンが終了。15.2回を投げて22個の三振を奪い、被安打わずか5、被本塁打0、与四球8と新入生ながら実力を存分に発揮していた。

     平均92マイル、最速96マイルに達する速球にカーブ、スライダー、チェンジアップを交えるピッチングはすでに高い評価を得ており、大学2年生として迎える来年のドラフトで上位指名を受けるのはほぼ確実。バンダービルト大の両右腕によるトップ2独占が実現するかもしれない。

  • コレアの弟がドラフト外でアストロズと契約へ

    2020.6.19 11:40 Friday

     メジャーリーグ公式サイトでアストロズの番記者を務めるブライアン・マクタガートによると、アストロズは自軍のスター遊撃手、カルロス・コレアの弟であるJC・コレアとドラフト外で契約することが確実となった。日本時間6月19日にヒューストンで身体検査を受け、正式に契約書にサインする予定となっている。

     JCはテキサス州のアルビン・コミュニティ大から同じテキサス州のラマー大へ転校して2年間プレーし、先日大学を卒業。コレアの家族のなかで大学を卒業したのはJCが初めてだ。大学ではユーティリティ内野手としてプレーしたが、5巡目までに短縮された今年のドラフトでは指名されず、ドラフト外でプロ入りすることになった。

     JCはメジャーリーグ公式サイトに対して「僕は2年間、プロ入りを待っていたんだ。過去に2度、アストロズから指名を受けたからね。僕にはいくつか目標があるけど、まずはプロの球団と契約することができた。次の目標はメジャー昇格だ。そのために、これまで以上に一生懸命努力するつもりだよ」と語っている。

     兄のカルロスは「彼が成し遂げたことをとても誇りに思う」と弟のプロ入りを喜び、「これからが本当の勝負だ。彼は一生懸命に努力するし、才能もあるから、いつか必ずメジャーリーガーになれるだろう」とエールを送った。

     カルロスは2012年のドラフトでアストロズから全体1位指名を受けてプロ入り。JCは、兄が所属するアストロズから2018年に33巡目、2019年に38巡目で指名を受けたが、大学に残ることを選択した。大学4年生として迎えた今年のドラフトでは指名されず、アストロズ以外の複数の球団からもドラフト外での契約オファーが届いていたが、「過去に2度も指名してくれたし、ずっと僕に興味を持ってくれていた。いつか兄と一緒にプレーしたい」とアストロズへの入団を決断した。

     JCは、2019年シーズンに53試合で打率.332、10本塁打、44打点、OPS.910の好成績をマーク。今年は14試合で打率.245、0本塁打、5打点、OPS.637という成績だった。兄と同じ遊撃のほか、二塁と三塁を守ることもできる。ちなみに「JC」は「ジーン・カルロス」の略である。

  • 選手会が70試合制を提案 機構側のプランから10試合増

    2020.6.19 11:00 Friday

     ESPNが日本時間6月19日に報じたところによると、メジャーリーグ選手会はメジャーリーグ機構に対して2020年シーズンを70試合制で開催することを提案したようだ。メジャーリーグ機構は18日の時点で選手会に対して60試合制を提案しており、両者のあいだには10試合の隔たりがあることになる。2020年シーズンの開幕に向けて、この隔たりをどのように埋めていくか注目される。

     ESPNのジェフ・パッサンが関係者から聞いた話によると、今回の選手会の提案には、7月19日から9月30日まで70試合制でシーズンを開催すること、試合数に応じて100%の日割り給与を支払うこと、スプリング・トレーニングを6月26~28日に開始すること、今年と来年はポストシーズン出場枠を16球団に拡大すること、今年と来年はユニフォームへの広告掲載を許可すること、今年と来年は両リーグで指名打者制を採用することなどが含まれている。

     また、選手にプレーするかどうかの選択権を与え、選手自身が「ハイリスク」の場合と、同居している家族が「ハイリスク」である場合には、プレーしなくても給与とサービスタイムが保証されることを要望。さらに、選手会と機構側の双方が、3月時点での合意を根拠として決定事項に対して異議申し立てを行う権利を放棄することも盛り込まれている。

     選手会専務理事のトニー・クラークは「今回のオファーはプレー再開に向けた合意の基礎となるものであると信じている」と選手会が提示したプランへの自信を示したが、ロブ・マンフレッド・コミッショナーは「日程や公衆衛生の状況を考えると、70試合制でのシーズン開催は不可能だ。これは彼(クラーク)にも伝えてあるけど、彼はそれにもかかわらず今回の提案を行ってきた」と困惑した様子を見せた。

     専門家のなかには「感染のリスクを考えると10月以降に試合を行うのは望ましくない」と語る者もおり、機構側は60試合制から試合数を増やすことには否定的な姿勢を示している。両者の意見が一致している「7月19日開幕」に向けて、残された時間は多くないだけに、10試合の隔たりを一刻も早く埋めることが求められる。

  • 1971年9月1日 パイレーツが黒人選手9人をスタメン起用

    2020.6.18 18:00 Thursday

     1971年のパイレーツは、「20勝カルテット」を擁してア・リーグを制したオリオールズを4勝3敗で破り、1960年以来11年ぶりとなるワールドシリーズ制覇を成し遂げたが、レギュラーシーズン中にはメジャーリーグの歴史に新たな1ページを刻んでいた。同年9月1日(現地時間)、パイレーツは9人の黒人選手をフィリーズ戦でスタメン起用。ジャッキー・ロビンソンのデビューから24年が経ち、史上初となる「オール黒人ラインナップ」が実現した。

     本拠地スリー・リバース・スタジアムでのフィリーズ戦。パイレーツのスタメンは以下のような顔ぶれだった。

    (二)レニー・ステネット(パナマ人)
    (中)ジーン・クラインズ(アフリカ系アメリカ人)
    (右)ロベルト・クレメンテ(プエルトリコ人)
    (左)ウィリー・スタージェル(アフリカ系アメリカ人)
    (捕)マニー・サンギーエン(パナマ人)
    (三)デーブ・キャッシュ(アフリカ系アメリカ人)
    (一)アル・オリバー(アフリカ系アメリカ人)
    (遊)ジャッキー・ヘルナンデス(キューバ人)
    (投)ドック・エリス(アフリカ系アメリカ人)

     この日の観客は1万1278人。当時、ピッツバーグの新聞社はストライキを行っており、球団のラジオ中継も「スタメン全員がアフリカ系アメリカ人またはラテンアメリカ人」という史上初の出来事にそれほど注意を払っていなかった。ブロードキャスターのネリー・キングは当時を振り返り、「2回まで気付かなかったような記憶がある。特別なことはしなかったと思う。その話題に触れたとは思うけど、必要以上に取り上げたりはしなかった」と語っている。

     正一塁手のボブ・ロバートソン、正三塁手のリッチー・ヘブナー、正遊撃手のジーン・アリーを故障で欠いていたため、ダニー・マートウ監督はキャッシュを二塁から三塁、オリバーを中堅から一塁へ移し、空いた二塁にステネット、中堅にクラインズ、そして遊撃にヘルナンデスを起用。こうして「オール黒人ラインナップ」は完成した。

     試合翌日のフィラデルフィアの地元紙に「打線を組むとき、肌の色なんて関係ないし、選手たちもそれを理解している」というマートウの言葉が残っている。マートウは歴史を作ることを狙ってスタメンを組んだわけではない。また、スタメン全員が黒人であることに多くの人がなかなか気付かなかったことは、ロビンソンのデビューから24年が経ち、黒人がメジャーリーグの舞台でプレーすることが当たり前になっていたことの証と言えるかもしれない。

     パイレーツは、クレメンテ、スタージェル、サンギーエンらの活躍により10対7でフィリーズを破ったが、先発のエリスが2回途中でノックアウトされたため、「黒人9人」の状態は長くは続かなかった。

     この試合でスタメン起用された9人のうち、キャッシュ、クラインズ、クレメンテ、サンギーエン、スタージェル、ヘルナンデスの6人はワールドシリーズ第7戦のスタメンにも名を連ね、チームの世界一に貢献。クレメンテはラテンアメリカ人として初めてワールドシリーズMVPに輝いた。

     クレメンテとスタージェルはアメリカ野球殿堂入りを果たし、サンギーエン、キャッシュ、オリバー、エリスの4人もオールスター・ゲームを経験。しかし、各々のキャリアに関係なく、この試合で新たにメジャーリーグの歴史に刻まれた1ページは、スタメン起用された9人全員によって作られたものだった。

  • 球団史上最高の監督は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

    2020.6.18 16:55 Thursday

     メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を実施してきた。捕手から救援投手まで、指名打者を含む12部門が終了し、残すは監督のみ。各球団の番記者が歴代の監督のなかからトップ5を選出して紹介している。

    アメリカン・リーグ東部地区

    オリオールズ
    【1位】アール・ウィーバー(1968-82,85-86)
    1480勝は球団史上最多。リーグ優勝4度。1970年ワールドシリーズ制覇。1996年アメリカ野球殿堂入り。
    【2位】バック・ショウォルター(2010-18)
    【3位】ポール・リチャーズ(1955-61)
    【4位】ハンク・バウアー(1964-68)
    【5位】ジョー・アルトベリ(1983-85)

    レッドソックス
    【1位】テリー・フランコーナ(2004-11)
    744勝はクローニンに次いで球団史上2位。2004年と2007年にワールドシリーズ制覇。現インディアンス監督。
    【2位】ディック・ウィリアムス(1967-69)
    【3位】アレックス・コーラ(2018-19)
    【4位】ジョン・ファレル(2013-17)
    【5位】ジミー・ウィリアムス(1997-2001)

    ヤンキース
    【1位】ケーシー・ステンゲル(1949-60)
    12年間で7度のワールドシリーズ制覇(就任1年目の1949年から5連覇)。1966年アメリカ野球殿堂入り。
    【2位】ジョー・マカーシー(1931-46)
    【3位】ジョー・トーレ(1996-2007)
    【4位】ミラー・ハギンス(1918-29)
    【5位】ビリー・マーティン(1975-79,83,85,88)

    レイズ
    【1位】ジョー・マドン(2006-14)
    万年最下位の弱小球団を4度のポストシーズン進出へ導いた名将。2008年リーグ優勝。現エンゼルス監督。
    【2位】ケビン・キャッシュ(2015-現在)
    【3位】ルー・ピネラ(2003-05)
    【4位】ラリー・ロスチャイルド(1998-2001)
    【5位】ハル・マクレー(2001-2002)
    ※番記者のフアン・トリビオは1位のマドンのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

    ブルージェイズ
    【1位】シト・ガストン(1989-97,2008-10)
    894勝は球団史上最多。1992年から2年連続でワールドシリーズ制覇。1989年と1991年にも地区優勝。
    【2位】ジョン・ギボンズ(2004-08,13-18)
    【3位】ボビー・コックス(1982-85)
    【4位】ジミー・ウィリアムス(1986-89)
    【5位】ボビー・マティック(1980-81)

    アメリカン・リーグ中部地区

    ホワイトソックス
    【1位】オジー・ギーエン(2004-11)
    678勝は球団史上3位。2005年に球団88年ぶりのワールドシリーズ制覇。2008年はタイブレーク制して地区優勝。
    【2位】アル・ロペス(1957-65,68-69)
    【3位】トニー・ラルーサ(1979-86)
    【4位】フィルダー・ジョーンズ(1904-08)
    【5位】クラレンス・ローランド(1915-18)
    ※番記者のスコット・マーキンは1位のギーエンのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

    インディアンス
    【1位】トリス・スピーカー(1919-26)
    617勝は球団史上4位。1919年シーズン途中から選手兼任監督となり、翌1920年にワールドシリーズ制覇。
    【2位】ルー・ブードロー(1942-50)
    【3位】テリー・フランコーナ(2013-現在)
    【4位】マイク・ハーグローブ(1991-99)
    【5位】アル・ロペス(1951-56)

    タイガース
    【1位】スパーキー・アンダーソン(1979-95)
    1331勝は球団史上最多。1984年ワールドシリーズ制覇。1987年地区優勝。2000年アメリカ野球殿堂入り。
    【2位】ヒューイー・ジェニングス(1907-20)
    【3位】ジム・リーランド(2006-13)
    【4位】ミッキー・カクレーン(1934-38)
    【5位】マヨ・スミス(1967-70)

    ロイヤルズ
    【1位】ネッド・ヨスト(2010-19)
    2度のワールドシリーズ出場は球団史上唯一。2015年ワールドシリーズ制覇。ポストシーズン通算22勝9敗。
    【2位】ディック・ハウザー(1981-86)
    【3位】ホワイティ・ハーゾグ(1975-79)
    【4位】ジム・フライ(1980-81)
    【5位】ジャック・マッキーン(1973-75)

    ツインズ
    【1位】トム・ケリー(1986-2001)
    1140勝は球団史上最多。ツインズ史上2度(1987年と1991年)しかないワールドシリーズ制覇を達成。
    【2位】ロン・ガーデンハイアー(2002-14)
    【3位】サム・ミール(1961-67)
    【4位】バッキー・ハリス(1924-28,35-42,50-54)
    【5位】ロッコ・バルデリ(2019-現在)
    ※番記者のパク・ドゥヒョンは3位まで選出。4位以下はMLB.jp編集部により決定。

    アメリカン・リーグ西部地区

    アストロズ
    【1位】AJ・ヒンチ(2015-19)
    2017年から3年連続シーズン100勝以上。2017年ワールドシリーズ制覇。2019年にもリーグ優勝。
    【2位】ラリー・ダーカー(1997-2001)
    【3位】ビル・バードン(1975-82)
    【4位】フィル・ガーナー(2004-07)
    【5位】ハル・ラニアー(1986-88)
    ※番記者のブライアン・マクタガートは1位のヒンチのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

    エンゼルス
    【1位】マイク・ソーシア(2000-18)
    19年間にわたって監督を務め、2002年に球団史上唯一のワールドシリーズ制覇。門下生から監督を多数輩出。
    【2位】ジーン・モーク(1981-82,85-87)
    【3位】ジム・フレゴシ(1978-81)
    【4位】ビル・リグニー(1961-69)
    【5位】ダグ・レイダー(1989-91)
    ※番記者のレット・ボリンガーは1位のソーシアのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

    アスレチックス
    【1位】コニー・マック(1901-50)
    同一球団で50年間にわたって監督を務めたのは北米プロスポーツ史上最長。ワールドシリーズ制覇5度。
    【2位】トニー・ラルーサ(1986-95)
    【3位】ボブ・メルビン(2011-現在)
    【4位】ディック・ウィリアムス(1971-73)
    【5位】アート・ハウ(1996-2002)

    マリナーズ
    【1位】ルー・ピネラ(1993-2002)
    840勝は球団史上最多。2001年に史上最多タイの116勝。勝ち越している監督は球団史上2人だけ。
    【2位】スコット・サービス(2016-現在)
    【3位】ロイド・マクレンドン(2014-15)
    【4位】ボブ・メルビン(2003-04)
    【5位】ジム・ラフィーバー(1989-91)
    ※番記者のグレッグ・ジョンズは1位のピネラのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

    レンジャーズ
    【1位】ロン・ワシントン(2007-14)
    664勝は球団史上最多。2010年から2年連続でリーグ優勝。2012年もワイルドカードでポストシーズン進出。
    【2位】ジョニー・オーツ(1995-2001)
    【3位】ボビー・バレンタイン(1985-92)
    【4位】バック・ショウォルター(2003-06)
    【5位】ビリー・マーティン(1973-75)
    ※番記者のT・R・サリバンは3位に3人を選出する形で5位まで発表。ここでは3位に選ばれた3人を3~5位とした。

    ナショナル・リーグ東部地区

    ブレーブス
    【1位】ボビー・コックス(1978-81,90-2010)
    1991年から2005年にかけて14年連続地区優勝(ストライキの1994年を除く)。2014年アメリカ野球殿堂入り。
    【2位】フランク・セリー(1890-1901)
    【3位】フレッド・ヘイニー(1956-59)
    【4位】ジョージ・ストーリングス(1913-20)
    【5位】ビリー・サウスワース(1946-51)
    ※番記者のマーク・ボーマンは1位のコックスのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

    マーリンズ
    【1位】ジャック・マッキーン(2003-05,11)
    72歳の2003年に16勝22敗の時点で監督に就任し、ワイルドカード獲得&ワールドシリーズ制覇を達成。
    【2位】ジム・リーランド(1997-98)
    【3位】フレディ・ゴンザレス(2007-10)
    【4位】ジョー・ジラルディ(2006)
    【5位】ドン・マティングリー(2016-現在)
    ※番記者のジョー・フリサロは1位のマッキーンのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

    メッツ
    【1位】ギル・ホッジス(1968-71)
    1967年に101敗を喫したチームを引き継ぎ、1969年にシーズン100勝&ワールドシリーズ制覇を達成。
    【2位】デービー・ジョンソン(1984-90)
    【3位】ボビー・バレンタイン(1996-2002)
    【4位】テリー・コリンズ(2011-17)
    【5位】ケーシー・ステンゲル(1962-65)

    フィリーズ
    【1位】チャーリー・マニュエル(2005-13)
    780勝は球団史上最多。2007年から地区5連覇。2008年からリーグ連覇。2008年ワールドシリーズ制覇。
    【2位】ダラス・グリーン(1979-81)
    【3位】ダニー・オザーク(1973-79)
    【4位】ジム・フレゴシ(1991-96)
    【5位】ハリー・ライト(1884-93)
    ※番記者のトッド・ゾレッキーは1位のマニュエルのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

    ナショナルズ
    【1位】デーブ・マルティネス(2018-現在)
    2019年に球団史上初のワールドシリーズ制覇を達成。2018年からの2年間で175勝149敗、勝率.540を記録。
    【2位】フェリペ・アルー(1992-2001)
    【3位】デービー・ジョンソン(2011-13)
    【4位】ダスティ・ベイカー(2016-17)
    【5位】バック・ロジャース(1985-91)

    ナショナル・リーグ中部地区

    カブス
    【1位】フランク・チャンス(1905-12)
    768勝は球団史上3位。勝率.664は球団史上最高。116勝をマークした1906年からの5年間で平均106勝。
    【2位】ジョー・マドン(2015-19)
    【3位】チャーリー・グリム(1932-38,44-49,60)
    【4位】ジョー・マカーシー(1926-30)
    【5位】キャップ・アンソン(1879-97)

    レッズ
    【1位】スパーキー・アンダーソン(1970-78)
    863勝は球団史上最多。リーグ優勝4度。1975年からワールドシリーズ連覇。2000年アメリカ野球殿堂入り。
    【2位】ビル・マケクニー(1938-46)
    【3位】フレッド・ハッチンソン(1959-64)
    【4位】ルー・ピネラ(1990-92)
    【5位】ダスティ・ベイカー(2008-13)

    ブリュワーズ
    【1位】クレイグ・カウンセル(2015-現在)
    405勝は球団史上4位。複数回のポストシーズン進出は球団史上唯一の快挙(2018年から2年連続)。
    【2位】ジョージ・バンバーガー(1978-80,85-86)
    【3位】ハービー・キーン(1975,82-83)
    【4位】フィル・ガーナー(1992-99)
    【5位】トム・トレベルホーン(1986-91)

    パイレーツ
    【1位】ダニー・マートウ(1957-64,67,70-71,73-76)
    1115勝は球団史上2位。1960年と1971年にワールドシリーズ制覇。2度の世界一は球団史上唯一の快挙。
    【2位】フレッド・クラーク(1900-15)
    【3位】チャック・タナー(1977-85)
    【4位】ジム・リーランド(1986-96)
    【5位】クリント・ハードル(2011-19)

    カージナルス
    【1位】トニー・ラルーサ(1996-2011)
    1408勝は球団史上最多。2006年と2011年にワールドシリーズ制覇。2014年にアメリカ野球殿堂入り。
    【2位】ホワイティ・ハーゾグ(1980-90)
    【3位】レッド・シェーンディーンスト(1965-76,80,90)
    【4位】ビリー・サウスワース(1929,40-45)
    【5位】ジョニー・キーン(1961-64)

    ナショナル・リーグ西部地区

    ダイヤモンドバックス
    【1位】ボブ・ブレンリー(2001-04)
    2001年に球団史上唯一のワールドシリーズ制覇を達成。翌2002年は前年を上回る98勝で地区優勝。
    【2位】バック・ショウォルター(1998-2000)
    【3位】トーリ・ロブロ(2017-19)
    【4位】ボブ・メルビン(2005-09)
    【5位】カーク・ギブソン(2010-14)
    ※番記者のスティーブ・ギルバートは1位のブレンリーのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

    ロッキーズ
    【1位】クリント・ハードル(2002-09)
    534勝は球団史上最多。監督就任6年目の2007年には球団史上唯一となるリーグ優勝を達成。
    【2位】バド・ブラック(2017-現在)
    【3位】ドン・ベイラー(1993-98)
    【4位】ジム・トレーシー(2009-12)
    【5位】ウォルト・ワイス(2013-16)
    ※番記者のトーマス・ハーディングは4位まで選出。5位のワイスはMLB.jp編集部により決定。

    ドジャース
    【1位】ウォルター・オルストン(1954-76)
    2040勝は球団史上最多。リーグ優勝7度。ワールドシリーズ制覇4度。1983年にアメリカ野球殿堂入り。
    【2位】トム・ラソーダ(1976-96)
    【3位】ウィルバート・ロビンソン(1914-31)
    【4位】レオ・ドローチャー(1939-48)
    【5位】デーブ・ロバーツ(2016-現在)

    パドレス
    【1位】ブルース・ボウチー(1995-2006)
    951勝は球団史上最多。地区優勝4度。1998年には球団史上14年ぶり2度目のリーグ優勝を達成。
    【2位】ディック・ウィリアムス(1982-85)
    【3位】ジャック・マッキーン(1988-90)
    【4位】バド・ブラック(2007-15)
    【5位】グレッグ・リドック(1990-92)
    ※番記者のAJ・カッサベルは3位まで選出。4位以下はMLB.jp編集部により決定。

    ジャイアンツ
    【1位】ジョン・マグロー(1902-32)
    2583勝は球団史上最多。1906年まで選手兼任。ワールドシリーズ制覇3度。1937年アメリカ野球殿堂入り。
    【2位】ブルース・ボウチー(2007-19)
    【3位】ダスティ・ベイカー(1993-2002)
    【4位】レオ・ドローチャー(1948-55)
    【5位】ビル・テリー(1932-41)

  • 時代を超えたスイッチヒッター最強打線 MLB公式サイトが特集

    2020.6.18 12:25 Thursday

     アストロズなどで強打のスイッチヒッターとして活躍したランス・バークマンは「(スイッチヒッターの)不利な点は2つの異なるスイングを心配する必要があるということ。1つのスイングを調整することすら難しいのだから、2つとなればなおさらだ」と語ったことがある。当然、スイッチヒッターとして成功することは簡単ではないが、その一方で球史に残る名選手も存在する。メジャーリーグ公式サイトのアンドリュー・サイモンは、1900年以降のスイッチヒッターで「最強打線」を作る特集記事を公開。攻撃力重視の選考であるため、オジー・スミスなどの名選手は残念ながら選外となっている。

     サイモンが選出した「最強打線」と各選手の通算成績は以下の通り。

    1番・左翼 ティム・レインズ
    打率.294 2605安打 170本塁打 980打点 808盗塁 OPS.810

    2番・二塁 ロベルト・アロマー
    打率.300 2724安打 210本塁打 1134打点 474盗塁 OPS.814

    3番・中堅 ミッキー・マントル
    打率.298 2415安打 536本塁打 1509打点 153盗塁 OPS.977

    4番・三塁 チッパー・ジョーンズ
    打率.303 2726安打 468本塁打 1623打点 150盗塁 OPS.930

    5番・一塁 エディ・マレー
    打率.287 3255安打 504本塁打 1917打点 110盗塁 OPS.836

    6番・DH ランス・バークマン
    打率.293 1905安打 366本塁打 1234打点 86盗塁 OPS.943

    7番・右翼 レジー・スミス
    打率.287 2020安打 314本塁打 1092打点 137盗塁 OPS.855

    8番・捕手 テッド・シモンズ
    打率.285 2472安打 248本塁打 1389打点 21盗塁 OPS.785

    9番・遊撃 フランシスコ・リンドーア
    打率.288 835安打 130本塁打 384打点 93盗塁 OPS.840

    ユーティリティ ピート・ローズ
    打率.303 4256安打 160本塁打 1314打点 198盗塁 OPS.784

    投手 カルロス・ザンブラーノ
    打率.238 165安打 24本塁打 71打点 1盗塁 OPS.636

     なお、バックアップには以下の面々が選出されている。

    捕手 ホルヘ・ポサダ
    一塁 マーク・テシェイラ
    二塁 フランキー・フリッシュ
    三塁 ボビー・ボニーヤ
    遊撃 ホゼ・レイエス
    左翼 ロイ・ホワイト
    中堅 カルロス・ベルトラン
    右翼 ケン・シングルトン
    DH チリ・デービス
    ユーティリティ トニー・フィリップス、ベン・ゾブリスト
    投手 アーリー・ウィン

  • メジャーリーグ機構は7月19日開幕の60試合制を提案

    2020.6.18 11:20 Thursday

     ESPNのバスター・オルニーによると、メジャーリーグ機構は日本時間6月18日、メジャーリーグ選手会に対して100%の日割り給与による60試合制でのシーズン開催を提案した。まだ両者は合意に達していないものの、今回の提案の基本的な枠組みはメジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーと選手会のトニー・クラーク専務理事は話し合いのなかで作成されたものであり、2020年シーズンの開催に向けて大きく前進したと見られている。

     今回の提案は、7月19日(現地時間)に開幕し、10日間のオフを設けて60試合制のシーズンを開催するというものだ。選手会はより多くの試合を開催することを求めており、関係者のあいだでは最終的に65試合前後で合意することになるという見方が強い。

     また、今回の提案のなかには、選手会が異議申し立てを行う権利を放棄すること、ポストシーズン出場枠を10球団から16球団へ拡大すること(2020年と2021年の2年間)、ナ・リーグでも指名打者制を導入すること(同じく2年間)などが盛り込まれているという。

     さらに、無観客開催の場合でもポストシーズンの分配金として2500万ドルを選手会に支払うこと、前払いしている1億7000万ドルのサラリーのうち過払い金などの3300万ドルについて返金を求めないこと、社会正義のための共同基金に参加することなどを提案。前払い金が今年の年俸を上回っている選手について、シーズン開催の場合に日割り給与が支払われない可能性があることが報じられていたが、今回の提案に従えば、そうした選手も100%の日割り給与を受け取れることになる。

     ジ・アスレチックのジェイソン・スタークは、2020年シーズンが同地区内での対戦のみになることを想定し、同じリーグの同地区球団(4球団)と12試合ずつ、別のリーグの同地区ライバル球団と6試合、別のリーグの同地区球団(ライバルを除く4球団)と3試合ずつ対戦する66試合制での開催を提案。内訳はともかく、65試合前後での開催が現実的な妥協点となりそうだ。

  • マンフレッドとクラークの「二者会談」で開幕に大きく前進

    2020.6.18 10:45 Thursday

     シーズン中止の危機に立たされていたメジャーリーグが2020年シーズンの開幕に向けて大きく前進した。メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは日本時間6月18日、声明文のなかで自身の要望によりメジャーリーグ選手会のトニー・クラーク専務理事とアリゾナ州フェニックスで数時間にわたる話し合いを行ったことを明らかにした。そのなかで、機構側と選手会の合意につながる可能性のある基本的な枠組みを作成したようだ。

     速報が飛び込んできたのは日本時間6月16日午前3時23分だった。MLBネットワークのジョン・ヘイマンが「選手会によると、メジャーリーグ機構と選手会は2020年シーズンの開催について合意間近となっている。完全な日割り給与やポストシーズンの拡大が含まれる見込みだ」とツイート。MLBライターのロバート・マレーも「これは重要な情報だ」とヘイマンのツイートに反応した。

     しかし、複数の記者が「メジャーリーグ機構は選手会に対して新たな提案を行ったが、まだ合意には達していない」とヘイマンが報じた内容を否定し、選手会も午前4時すぎに「合意についての報道は間違いだ」と明確に否定。機構側が日割り給与を100%支払うことを提案のなかに盛り込むなど、合意に向けて前進した部分もあるが、試合数などの面においてまだ両者間には溝があるようだ。

     マンフレッドは声明文のなかで「(クラークと共同で作った)その枠組みを何度も整理し、今日トニーへ送った。私は各球団が前進できるように取り組んでいるし、トニーも同様だと信じている」と述べており、クラークとの話し合いのなかで作成した基本的な枠組みに手応えを感じている様子。今後はレギュラーシーズンの試合数が両者間の交渉の争点となりそうだ。

     マンフレッドの「100%開催できる」との発言から一転、シーズン中止の可能性すら取り沙汰されたメジャーリーグだが、2020年シーズンの開催に向けてマンフレッドとクラークは大きな一歩を踏み出したようだ。

  • MVPとサイ・ヤング賞の受賞回数は殿堂入りの目安となるか

    2020.6.17 13:50 Wednesday

     全米野球記者協会(BBWAA)の投票によって選手へ与えられるアウォードとしてMVP、サイ・ヤング賞、新人王がある。しかし、これらの各賞を受賞した全員がアメリカ野球殿堂入りを果たすわけではない。メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスは、MVPとサイ・ヤング賞の受賞回数が殿堂入りの目安となるのかどうかを分析している(BBWAAによるMVP投票が開始された1931年以降が対象)。

     MVP、サイ・ヤング賞、新人王のうち、最も新しいアウォードは1956年に制定されたサイ・ヤング賞である。この1956年以降に引退して殿堂入りを果たした110人のメジャーリーガーのうち、これらの各賞の受賞経験がない選手は44人もいる。つまり、これらの各賞を受賞することは、殿堂入りのための必須条件ではない。

     しかし、MVPを3度以上受賞した選手に目を向けると、ヨギ・ベラ、ロイ・キャンパネラ、ジョー・ディマジオ、ジミー・フォックス、ミッキー・マントル、スタン・ミュージアル、マイク・シュミット、バリー・ボンズのうち、ステロイド問題を抱えるボンズ以外の7人が殿堂入りを果たしている。「MVP3度以上」は殿堂入りの切符と呼ぶことができそうだ。

    ★MVP3度以上のその他の選手
    アレックス・ロドリゲス(2022年から投票対象)
    マイク・トラウト(現役・エンゼルス)
    アルバート・プーホルス(現役・エンゼルス)

     MVP受賞回数が2度の選手では、過去15人のうち、フアン・ゴンザレス、ロジャー・マリス、デール・マーフィーの3人を除く12人が殿堂入りを果たしている。しかも、カール・ハッベル(4年目)、ハンク・グリーンバーグ(10年目)、ハル・ニューハウザー(15年目)を除く9人が有資格初年度での殿堂入りを達成。「MVP2度」は殿堂入りが確実とまでは言い切れないものの、その可能性は極めて高いと言える。

    ★MVP2度のその他の選手
    ミゲル・カブレラ(現役・タイガース)

     MVP受賞回数が1度になると、殿堂入りしている選手(42人)の数を殿堂入りしていない選手(47人)の数が上回っている。もちろん、イチローのようにMVP受賞回数が1度だけでも殿堂入りを確実視される選手もいるが、過去のデータから判断する限り、「MVP1度」の選手が殿堂入りする可能性は五分五分だ。

     では、サイ・ヤング賞の場合はどうだろうか。3度以上受賞した投手では、ランディ・ジョンソン、スティーブ・カールトン、グレッグ・マダックス、サンディ・コーファックス、ペドロ・マルティネス、ジム・パーマー、トム・シーバー、ロジャー・クレメンスのうち、ステロイド問題を抱えるクレメンス以外の7人が殿堂入りを果たしている。MVPの場合と同様、「サイ・ヤング賞3度以上」は殿堂入りの切符と呼ぶことができるだろう。

    ★サイ・ヤング賞3度以上のその他の投手
    マックス・シャーザー(現役・ナショナルズ)
    クレイトン・カーショウ(現役・ドジャース)

     ところが、サイ・ヤング賞受賞回数が2度になると、殿堂入りしている投手の割合が大幅に低下する。ボブ・ギブソン、トム・グラビン、ロイ・ハラデイ、ゲイロード・ペリーの4人が殿堂入りしているのに対して、デニー・マクレーン、ブレット・セイバーヘイゲン、ヨハン・サンタナの3人は殿堂入りしていない。

     後者3人は故障などにより全盛期が短く、勝利や奪三振といったスタッツを十分に積み上げることができなかった。2022年から投票対象となるティム・リンスカムも全盛期が短かった投手であり、残念ながら後者3人の仲間入りを果たす可能性が高い。「サイ・ヤング賞2度」の投手が殿堂入りできるかどうかは、過去のデータから判断する限り、五分五分と言わざるを得ない。

    ★サイ・ヤング賞2度のその他の投手
    ジェイコブ・デグロム(現役・メッツ)
    コリー・クルーバー(現役・レンジャーズ)
    ジャスティン・バーランダー(現役・アストロズ)

     サイ・ヤング賞を1度だけ受賞した投手では、殿堂入りした投手が10人であるのに対し、殿堂入りしていない投手は34人もいる。殿堂入り投票の対象とならなかった投手すら3人もおり、「サイ・ヤング賞1度」は殿堂入りの行方を判断するうえで何の参考にもならないことがわかる。2021年にバリー・ジート、2022年にジェイク・ピービー、2023年にR・A・ディッキー、2024年にバートロ・コローン、2025年にCC・サバシアが投票対象となる予定だが、このなかで殿堂入りできるのは、おそらくサバシアだけだろう。

  • アメリカ野球殿堂入り投票 イチローの登場は2025年

    2020.6.17 12:05 Wednesday

     アメリカ野球殿堂入りの候補選手となるためには、メジャーリーグで10年以上プレーし、現役引退から5年以上が経過する必要がある。たとえば、次回の2021年の殿堂入り選考で新たに対象となるのは、最終出場が2015年の選手である。よって、2019年に現役ラストゲームをプレーしたイチローが殿堂入り選考の対象となるのは、2025年ということになる。

     選考対象となった選手はまず、記者投票の対象とするのが適切かどうかを審査され、この審査を通過した選手のみが投票用紙に名前を記されることになる。メジャーリーグで10年以上プレーし、なおかつキャリアの大部分をレギュラーとして過ごした選手の大半がこの審査を通過する。

     そして、全米野球記者協会(BBWAA)の投票によって得票率75%以上を獲得した選手が殿堂入りを果たすことになる。現行のルールでは、記者投票の対象となる期間は10年と定められており、10年が経過すると記者投票の対象から除外される。また、得票率が5%を下回った場合、10年が経過していなくても、ただちに記者投票の対象となる権利を喪失する。よって、記者投票の10年を「完走」することも決して容易ではない。

     今年の殿堂入り投票では、デレク・ジーター(1年目/得票率99.7%)とラリー・ウォーカー(10年目/76.6%)の2人が殿堂入りを果たしたが、ジーター以外の1年目の選手で得票率5%のラインを超えたのはボビー・アブレイユ(5.5%)だけだった。アブレイユのほかに得票率5%を超えた選手は以下の通り。

    カート・シリング(8年目/70.0%)
    ロジャー・クレメンス(8年目/61.0%)
    バリー・ボンズ(8年目/60.7%)
    オマー・ビスケル(3年目/52.6%)
    スコット・ローレン(3年目/35.3%)
    ビリー・ワグナー(5年目/31.7%)
    ゲーリー・シェフィールド(6年目/30.5%)
    トッド・ヘルトン(2年目/29.2%)
    マニー・ラミレス(4年目/28.2%)
    ジェフ・ケント(7年目/27.5%)
    アンドリュー・ジョーンズ(3年目/19.4%)
    サミー・ソーサ(8年目/13.9%)
    アンディ・ペティット(2年目/11.3%)

     これらの選手は、2021年の殿堂入り投票でも引き続き対象となる。また、アメリカ野球殿堂の公式サイトでは、2021年以降に投票対象となる可能性が高い選手の顔ぶれを紹介しており、2021年は以下の選手たちの名前が挙げられている。

    マーク・バーリー
    A・J・バーネット
    マイケル・カダイアー
    ダン・ヘイレン
    ティム・ハドソン
    トリー・ハンター
    アダム・ラローシュ
    アラミス・ラミレス
    アレックス・リオス
    ニック・スウィッシャー
    ダン・アグラ
    シェーン・ビクトリーノ
    バリー・ジート

     データサイト「Baseball-Reference」が算出しているWARの数値が最も高いのはバーリー(59.1)で、ハドソン(57.9)とハンター(50.7)の2人も50を超えている。しかし、アブレイユ(60.2)が得票率5%をギリギリ超えたレベルであることを考えると、新たな投票対象者が1年目で全滅という展開も十分に起こり得る。

     なお、アメリカ野球殿堂の公式サイトでは2022年から2025年までの投票対象候補も紹介されており、イチローの名前は2025年のところに登場する。

    2022年
    カール・クロフォード
    プリンス・フィルダー
    ライアン・ハワード
    ティム・リンスカム
    ジョー・ネイサン
    デービッド・オルティス
    ジョナサン・パペルボン
    ジェイク・ピービー
    A・J・ピアジンスキー
    アレックス・ロドリゲス
    ジミー・ロリンズ
    マーク・テシェイラ

    2023年
    カルロス・ベルトラン
    マット・ケイン
    アンドレ・イーシアー
    ジョン・ラッキー
    マイク・ナポリ
    ジョニー・ペラルタ
    フランシスコ・ロドリゲス
    ヒューストン・ストリート
    ジェレッド・ウィーバー
    ジェイソン・ワース

    2024年
    ホゼ・バティースタ
    エイドリアン・ベルトレイ
    バートロ・コローン
    エイドリアン・ゴンザレス
    マット・ホリデイ
    ジム・ジョンソン
    ビクトル・マルティネス
    ジョー・マウアー
    ブランドン・フィリップス
    ホゼ・レイエス
    ジェームス・シールズ
    チェイス・アトリー
    デービッド・ライト
    ブラッド・ジーグラー

    2025年
    カーティス・グランダーソン
    デービッド・フリース
    ブライアン・マッキャン
    ケンドリス・モラレス
    マーティン・プラド
    マーク・レイノルズ
    CC・サバシア
    イチロー
    トロイ・トゥロウィツキー

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