English Español 韓国語
  • マリナーズはエンカーナシオンをキープしたまま開幕か

    2019.2.11 10:50 Monday

     今オフ、8年連続18本塁打以上をマークしているカルロス・サンタナがマリナーズに在籍していた期間は2週間足らずだった。彼はジーン・セグーラらをフィリーズへ放出したトレードでマリナーズに加入し、エドウィン・エンカーナシオンを獲得した三角トレードでインディアンスへ去っていった。そして、三角トレードの成立当初からすぐさま「転売」されることが予想されていたエンカーナシオンは、依然としてマリナーズに所属し続けている。マリナーズはエンカーナシオンの放出を模索しているものの、買い手が見つからないようだ。7年連続32本塁打以上を放っているエンカーナシオンは、このままマリナーズの一員として開幕を迎え、日本で行われる開幕シリーズでもプレイすることになりそうだ。

     マリナーズに加入した当初から、再びトレードされることが予想されていたエンカーナシオン。シアトル・タイムズのライアン・ディビッシュは、「マリナーズはエンカーナシオンに対してトレード放出を検討していることを伝えた」とまで報じているほどだ。しかし、スプリング・トレーニング開始が目前に迫った現在もエンカーナシオンはマリナーズに所属し続けており、トレードに関する具体的な話も聞こえてこない。

     マリナーズは、フリーエージェントの長距離砲、ネルソン・クルーズ(ツインズと契約)の争奪戦に敗れたチームがエンカーナシオン獲得を希望すると見込んでいた。クルーズ争奪戦にはツインズのほか、レイズ、アストロズなどが参戦。しかし、レイズはクルーズほどエンカーナシオンを高く評価しておらず、若手有望株の放出が不可避であるトレードにも消極的。また、アストロズはクルーズ獲得に失敗し、指名打者を複数の選手のローテーションで回していく方針を固めつつあるようだ。

     よって、マリナーズがエンカーナシオン放出を希望しているにも関わらず、エンカーナシオンに対する需要がほとんどないというのが実情だ。この状況を踏まえ、ディビッシュは「エンカーナシオンはマリナーズの開幕ロースターに名を連ねる可能性が高い」と伝えており、来日メンバーにも含まれることになるだろう。ただし、マリナーズのジェリー・ディポートGMは積極的にトレードを仕掛けることで知られており、開幕までに何らかの動きがあってもおかしくない。レギュラーシーズン開幕の日まで、エンカーナシオンの動向を注視していく必要がありそうだ。

  • ジャイアンツはハーパーとの短期契約を希望

    2019.2.11 10:35 Monday

     ブライス・ハーパー争奪戦に加わったことが報じられているジャイアンツだが、ハーパー自身が望む超大型契約の担い手となることはなさそうだ。USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールによると、ジャイアンツには昨年9月にナショナルズがハーパーに提示して拒否された10年3億ドルのような超大型契約をオファーする意思はなく、比較的短期の契約を結ぶことを望んでいるという。フリーエージェント市場の目玉と見られたハーパーにとっては、厳しいオフシーズンが続いている。

     ナイチンゲールによると、ジャイアンツはハーパーとの短期契約を目指す方針だという。ただし、昨オフにジャンカルロ・スタントン(マーリンズからヤンキースへ移籍)の残り契約2億6500万ドルを引き受ける意思を示していたように、決して超大型契約を結ぶ予算がないわけではなく、スタントンと同様の超大型契約をハーパーにオファーする可能性はゼロではないと指摘する。

     ハーパー争奪戦に加わっているチームのなかでは、ジャイアンツは同じナ・リーグ西部地区に所属するパドレスやドジャースとともに、「ハーパーの地元・ラスベガスに近い」という地理的優位に立っているチームである。また、近年低迷が続くジャイアンツがフリーエージェントの目玉であるスター外野手の獲得に乗り出していることは、1992年オフにジャイアンツが当時史上最高額となる6年4400万ドルでバリー・ボンズと契約し、翌1993年の快進撃(103勝)につなげたことを思い起こさせる。

     ジャイアンツのファーハン・ザイディ野球部門社長は、自軍がハーパーに対して正式な契約オファーを提示したかどうかを明らかにしていないものの、「我々とハーパーは互いに関心を持っている」と語っている。メジャー最弱と言っても過言ではないジャイアンツの外野手事情を考えると、ハーパーはチームにフィットする存在だが、ジャイアンツは短期契約のオファーでハーパーを満足させることができるのだろうか。今後の動向に注目が集まりそうだ。

  • ベテラン外野手・カブレラがパイレーツとマイナー契約

    2019.2.11 10:20 Monday

     MLBネットワークのケン・ローゼンタールとジ・アスレチックのロブ・ビーアテンプフェルが報じたところによると、フリーエージェントのベテラン外野手、メルキー・カブレラがパイレーツとマイナー契約を結び、招待選手としてスプリング・トレーニングに参加することが決まったようだ。まだ球団からの正式発表はないものの、MLBネットワークのジョン・ヘイマンもこの契約を報じており、ロースター入りを果たした場合、出来高を含めて最大200万ドルがカブレラに支払われるという。

     現在34歳のカブレラは、ヤンキース時代の2005年に20歳でメジャーデビューし、その後ブレーブス、ロイヤルズ、ジャイアンツ、ブルージェイズ、ホワイトソックスを経て、昨季はインディアンスでプレイした。78試合で打率.280、6本塁打、39打点、OPS.755と存在感を示し、控え外野手として活躍。ロイヤルズ時代の2011年に打率.305、18本塁打、OPS.809、ジャイアンツ時代の2012年に打率.346、11本塁打、OPS.906をマークするなど、通算では打率.286、137本塁打、OPS.753という成績を残しており、自身唯一のオールスター・ゲーム出場を果たした2012年にはオールスターMVPを受賞している。

     パイレーツは左翼にコリー・ディッカーソン、中堅にスターリング・マーテイが入り、グレゴリー・ポランコが出遅れる予定の右翼にはロニー・チゼンホールを補強。カブレラは控え外野手として開幕ロースター入りを目指すことになる。25歳のパブロ・レイエスや26歳のホゼ・オスーナ、カブレラと同様に招待選手としてスプリング・トレーニングに参加するパトリック・キブラハンやJBシャックらが、開幕ロースター入りに向けてのライバルとなりそうだ。

  • ジャイアンツ・バムガーナーはオープナー戦法に否定的

    2019.2.10 11:20 Sunday

     ジャイアンツのエース左腕、マディソン・バムガーナーは流行の兆しを見せつつある「オープナー戦法」について、自身の見解を明らかにした。日本時間2月11日、ファンフェスタの質問コーナーにおいて、ブルース・ボウチー監督はウィンター・ミーティングの期間中にバムガーナーからテキストメッセージが届いたことを明らかにし、そこには「もしオープナーを使うのであれば、僕は球場から出ていかなくてはならないね」と書かれていたという。伝統的な先発投手として活躍してきたバムガーナーは、「オープナー戦法」について否定的な意見を持っているようだ。

     「オープナー戦法」とは、昨季レイズやアスレチックスが本格採用した投手起用法の1つであり、リリーフ投手を先発させて1~2イニングを投げさせたあと、本来の先発投手または別のリリーフ投手を登板させるという起用法である。先発投手が相手チームの上位打線と対戦する機会を減らすことで好投を引き出したり、先発投手不足の状況をリリーフ投手で補ったり、といったメリットがあると考えられている。

     ジャイアンツのファーハン・ザイディ野球部門社長は、バムガーナー以外の顔ぶれに不安を抱える先発ローテーションの改善策として「オープナー戦法」の採用を昨年12月に示唆していた。今オフ、デレク・ホランドとドリュー・ポメランツの両左腕を獲得して先発投手の層に厚みを加えているものの、依然として「オープナー戦法」を採用する構想を持っているようだ。

     「私の基本的な考え方は、勝つためのチャンスを最大化することが最優先だ。ホランドとポメランツはあらゆる起用法に対応できる投手である。先発して6イニングを投げることもできるし、試合の最終2イニングを抑えることもできるし、試合中盤を任せることもできる」とザイディ。ひょっとすると、ホランドとポメランツをチームに迎え入れたのは、「オープナー戦法」の本格採用を想定したうえでの動きだったのかもしれない。

     ザイディは「たとえば相手チームの上位打線に左打者が多く、我々が右腕を先発させようとしている場合、左腕を(オープナーとして)先発させることで右腕の負担を減らすことができる。相手チームが嫌がることをして、勝つチャンスを最大化するのが我々の目指すべきところなんだよ」と「オープナー戦法」の採用に前向きだ。ただし、バムガーナーが登板する試合で「オープナー戦法」が採用される可能性はほとんどないと見られる。ボウチーは「(バムガーナーがオープナーのあとに2番手として登板する可能性よりも)代打として出てくる可能性のほうが高いだろうね」と語っている。

  • ホワイトソックスがマチャドに8年2億5000万ドルをオファーか

    2019.2.10 11:00 Sunday

     複数のメディアがこれまでに報じてきたところによると、マニー・マチャドの獲得を目指すホワイトソックスはマチャドに対して7年1億7500万ドルの契約をオファーしているという。しかし、ここにきてホワイトソックスがマチャドに対するオファーを引き上げた可能性があるようだ。その金額は8年2億5000万ドルであると報じられている。

     マチャドについては、ヤンキースが7~8年の総額で2億2000万ドルという巨額のオファーを提示した可能性があることが報じられたばかりだが、ドミニカ共和国を拠点とするスポーツライターのエクトル・ゴメスによると、ホワイトソックスがマチャドに対して8年2億5000万ドルの大型契約をオファーしたという。

     もしこの報道が正しければ、これはジャンカルロ・スタントンの3億2500万ドル、アレックス・ロドリゲスの2億7500万ドルと2億5200万ドルに次いで歴代4番目の高額契約となる。また、年平均の金額は3125万ドルとなるが、これはザック・グレインキーの3440万ドルに次ぐ歴代2位の金額だ。

     複数のメディアはこれまで、ホワイトソックスがマチャドへのオファーを引き上げず、マチャド側の対応を辛抱強く待ち続ける方針であることを報じてきた。昨オフ、レッドソックスがJ.D.マルティネスと契約した際、レッドソックスはスプリング・トレーニング開始後まで待ち続け、最終的には最初のオファーよりも高い金額を提示することなく契約したという成功例があるからだ。しかし、7年1億7500万ドルのオファーに対するマチャド側の反応が鈍いことを受け、ホワイトソックスは方針を転換したのかもしれない。

     オフシーズン当初、マチャドは総額3億ドルを超える規模の超大型契約を望んでいることが報じられていた。直近の報道では、徐々にそれに近い金額のオファーが提示されていることが報じられており、争奪戦が決着する日は確実に近付いているようだ。

  • 通算67勝の右腕・ベイリーがロイヤルズとマイナー契約

    2019.2.10 10:45 Sunday

     日本時間2月10日、ロイヤルズは32歳の先発右腕、ホーマー・ベイリーとマイナー契約を結んだことを発表した。昨季までレッズ一筋でプレイしてきたベイリーは、昨年12月にドジャースへトレードされたあと、解雇されてフリーエージェントに。今回のマイナー契約にはスプリング・トレーニングへの招待が含まれており、ベイリーは招待選手として開幕ロースター入りを目指すことになった。

     2004年のドラフトでレッズから全体7位指名を受けてプロ入りしたベイリーは、2007年にメジャーデビュー。2012年に自身初のノーヒッターを含む13勝10敗、防御率3.68と飛躍を遂げ、翌2013年も11勝12敗、防御率3.49をマークして投球回数は2年連続で200を超えた。2014年には2度目のノーヒッターを達成したものの、その後は2015年5月にトミー・ジョン手術を受けるなど故障や不振に苦しみ、2016年から3年連続で防御率6点台。特に昨季は4年ぶりに20試合以上に先発したにもかかわらず、1勝14敗、防御率6.09と全く戦力にならなかった。

     ベイリーは2014年にレッズと6年1億500万ドルの大型契約を結んでおり、今季がその契約最終年となる。昨年12月にドジャースがレッズからベイリーの契約を引き継ぎ、その後ベイリーを解雇したため、今季の年俸2300万ドルはドジャースに支払い義務がある。よって、ベイリーがスプリング・トレーニングで好投し、ロイヤルズのロースターに登録された場合、ロイヤルズはメジャー最低保証年俸でベイリーと契約することができる。

     なお、関係者によると、ベイリーは日本時間3月26日にオプトアウト(契約破棄)を選択できるという。メジャーでプレイできる機会が得られないと判断した場合、ベイリーはオプトアウトの権利を行使し、メジャーでプレイする機会が得られる球団との契約を模索することになりそうだ。

  • インディアンス・リンドーア ふくらはぎ痛で7~9週間離脱へ

    2019.2.9 14:00 Saturday

     今季もア・リーグ中部地区の優勝筆頭候補に挙げられているインディアンス。とくに近年急成長を遂げているホゼ・ラミレスとフランシスコ・リンドーアによる三遊間は、チームの名物の1つとなっている。しかし、スプリング・トレーニング開始まで1週間ほどとなったこのタイミングでアクシデントが発生。スプリング・トレーニングに向けての準備中にリンドーアが右ふくらはぎを痛めてしまったのだ。戦列復帰には7~9週間を要すると見られており、リンドーアが開幕戦に間に合うかどうかは微妙なところだ。

     リンドーアは先週末に右ふくらはぎを痛め、現地時間月曜日にインディアンスのヘッド・アスレチック・トレーナーであるジェームス・クインランに右ふくらはぎの違和感について伝達。同水曜日にはクリーブランドの病院で診察を受け、適度な痛みがあることが確認された。リンドーアはすでにリハビリのプロセスを開始しており、スプリング・トレーニングの期間中には毎日チームによる診察を受ける予定だという。戦列復帰までに要する時間は7~9週間と見られており、これはリンドーアが日本時間3月28日~4月11日の間に戦列復帰することを意味する。インディアンスは日本時間3月29日にツインズとの開幕戦を迎えるが、回復がスムーズならば開幕戦に出場することも可能だろう。

     万が一、リンドーアが開幕戦に間に合わなかった場合、昨年11月にパイレーツからトレードで獲得したマックス・モロフ、球団6位の有望株であるユー・チャン、27歳のエリック・スタメッツ、招待選手のライアン・フラハティあたりが代役候補となる。モロフは昨季パイレーツで26試合に出場して打率.186、OPS.640と打力に不安を抱えており、チャンはAAA級で打率.256、13本塁打とイマイチ。スタメッツもAAA級での78試合で打率.202に終わっており、スプリング・トレーニングでのパフォーマンス次第ではあるものの、メジャー通算533試合の実績を誇るフラハティが最有力候補となるかもしれない。

     とはいえ、まずはリンドーアがスムーズに回復し、開幕戦に万全の状態で出場できることを祈りたい。回復が遅れるようであれば、地区王者・インディアンスの戦いにも小さくない影響を与えることになるだろう。

  • ジャイアンツ・ザイディ野球部門社長「ハーパーと互いに関心」

    2019.2.9 13:00 Saturday

     ジャイアンツのファーハン・ザイディ野球部門社長は、自軍がフリーエージェントのブライス・ハーパーに対して関心を示していることを隠す様子はない。ジャイアンツは、ハーパーの地元であるラスベガスでハーパー側との面会を行ったことが報じられているが、「我々の(ラリー・ベアー)CEOが出席したのだから、(ハーパーへの関心を)否定するのは難しいよね」とハーパー獲得に動いていることを認めている。さらに「間違いなく双方が互いに関心を持っている」と語り、ハーパー側もジャイアンツとの契約に関心を示していることをうかがわせた。

     ザイディは「我々は(ハーパー側と)数時間にわたる良い話し合いを行うことができた」と面会における手応えを語った一方、「彼にはフィットするチームがたくさんあるし、たくさんのチームが関心を示している」と語り、ハーパー獲得に関して慎重な姿勢を崩さなかった。「彼には(移籍先を決めるまでに)決断しなければならないことがいくつかあるし、今のところ、我々の関心のレベルは、彼の地元を訪れて彼に会うくらいと言っておくのがフェアなのかな」とザイディ。わざわざラスベガスを訪れたことを考えると、ジャイアンツはハーパー獲得を本気で検討しているのだろう。

     ザイディはジャイアンツがハーパー側に対して正式なオファーを行ったかどうかについては明らかにしていない。しかし、ハーパー獲得に向けて動き始めたことは、自軍の選手たちを興奮させ始めているようだ。先発右腕のジェフ・サマージャは「ブライス・ハーパーを獲得する以上にチームをより良くする方法はないよ。僕はハーパー獲得に大賛成さ」とコメント。自軍がハーパー獲得を狙っているとの報道に興奮した様子で話していた。

     「移籍する選手は、スプリング・トレーニング開始の日に新しいチームで新しいチームメイトと一緒にいたいはず。でも、最近はスプリング・トレーニング開始までに契約を決めない選手もいる」とザイディ。もしハーパーがスプリング・トレーニング開始までに移籍先を決めるとすれば、決断の日は間もなくやってくる。

  • ブリュワーズとムスターカスの再契約は不可避なのか

    2019.2.9 12:30 Saturday

     ブリュワーズには、MLB Pipelineが先日発表したプロスペクト・ランキングTOP100で全体20位にランクインした有望株二塁手のケストン・ヒウラがいるものの、彼のメジャー昇格まではもうしばらく待たなければならない。二塁のレギュラーが固まらない状況のなか、ブリュワーズは「正二塁手不在」という課題を、フリーエージェントの三塁手と契約することで解決することになるかもしれない。

     昨年7月にロイヤルズからブリュワーズに加入し、シーズントータルで28本塁打、95打点をマークしたマイク・ムスターカスは、依然としてフリーエージェント市場に残っている。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、昨季同様にブリュワーズがムスターカスを獲得し、正三塁手のトラビス・ショウを二塁に回す可能性があるという。ローゼンタールは自身の記事のなかで「ブリュワーズとムスターカスの再契約は不可避であるように思われる」とまで書いている。

     ムスターカスは、現在マニー・マチャドの獲得に動いている球団にとって、マチャド獲得に失敗した場合の「プランB」となる可能性がある。フィリーズ、ホワイトソックス、パドレスなどがマチャドを逃した場合の正三塁手候補としてムスターカス獲得に動くと見られているのだ。しかし、スプリング・トレーニングの開始が近付くなか、ムスターカスがマチャドの移籍先決定を待たずに契約を決めてしまう可能性もある。そこで浮上するのが、ブリュワーズとムスターカスの再契約というわけだ。

     しかし、ショウがフルシーズン二塁手としてどこまでやれるかは未知数であり、守備範囲の狭さを不安視する関係者もいる。また、年俸調停期間に突入しているショウにとって、守備の負担増により打撃成績を悪化させてしまうのは、なるべく避けたいシナリオだろう。現在、ブリュワーズのチーム内にはコリー・スパンジェンバーグ、エルナン・ペレス、タイラー・サラディーノといった正二塁手候補がいるが、ブリュワーズはショウを説得したうえでムスターカスとの再契約を目指すのだろうか。今後の動向に注目だ。

  • 史上唯一の両リーグMVP フランク・ロビンソンが83歳で死去

    2019.2.8 12:20 Friday

     メジャーリーグ史上唯一の両リーグMVP受賞者であり、アフリカ系アメリカ人として史上初めてメジャーリーグ球団の監督を務めたフランク・ロビンソンが、長年の闘病生活の末、日本時間2月8日に亡くなった。83歳だった。なお、ロビンソンは1982年にアメリカ野球殿堂入りの有資格者となり、得票率89.2%を記録して1年目で殿堂入りを果たしている。

     ロビンソンは1956年にレッズでメジャーデビューし、いきなり38本塁打を放って新人王を受賞。1961年には打率.323、37本塁打、124打点、OPS1.015の好成績をマークしてMVPに選出された。

     1966年にオリオールズへ移籍すると、いきなり打率.316、49本塁打、122打点、OPS1.047の好成績をマークして打撃三部門を制し、1956年のミッキー・マントル(ヤンキース)以来となる三冠王に。もちろん、当然のようにMVPにも選出され、メジャーリーグ史上唯一となる両リーグMVP受賞者となった。また、同年にはワールドシリーズMVP、1971年にはオールスター・ゲームMVPにも選出され、ブルックス・ロビンソンとの「ロビンソン・コンビ」は当時のオリオールズの名物の1つとなっていた。

     その後、ドジャース、エンゼルス、インディアンスでのプレイを経て、1976年限りで現役を引退。通算成績は2943安打、打率.294、586本塁打、1812打点、OPS.926という見事なものであり、有資格1年目でアメリカ野球殿堂入りを果たした。

     さらに、インディアンス時代の1975年には選手兼任監督となり、メジャーリーグ史上初となるアフリカ系アメリカ人監督に。ジャイアンツ、オリオールズ、エクスポズ(2005年からナショナルズ)でも監督を務め、2005年に誕生したナショナルズの初代監督でもある。監督通算成績は1065勝1176敗と黒星が先行しているものの、1989年には前年107敗を喫したオリオールズを地区2位(87勝75敗)に導き、最優秀監督賞を受賞している。

     なお、ドジャース時代を除き、選手時代・監督時代を通して背番号「20」を背負い、この背番号はオリオールズ、インディアンス、レッズの3球団で永久欠番となっている。

     オリオールズ時代の同僚で、自身も殿堂入りの名選手であるジム・パーマーは「彼はボルティモアを野球を変えた。それについては疑いの余地がないよ」とロビンソンの影響力の大きさを振り返り、別れを惜しんでいた。

  • 争奪戦がついに決着!フィリーズが好捕手・リアルミュートを獲得

    2019.2.8 11:30 Friday

     フィリーズほど今オフをワクワクして迎えたチームはないだろう。潤沢な資金と豊富なプロスペクトを有するフィリーズは、2011年以来のポストシーズン進出を果たすべく、フリーエージェント市場とトレード市場の両方において、大型補強を模索してきた。そしてついに、トレード市場での大型補強が実現した。日本時間2月8日、フィリーズは正捕手のホルヘ・アルファーロ、有望株右腕のシクスト・サンチェスを含む3選手とインターナショナル・ボーナスポール・マネー25万ドルを放出し、マーリンズからJ.T.リアルミュートを獲得したことを発表。球界有数の好捕手がフィリーズに加わった。

     現在27歳のリアルミュートは、昨季マーリンズで打率.277、21本塁打、74打点、OPS.825をマークしてシルバースラッガー賞を初受賞。オールスター・ゲームにも初めて選出された。フリーエージェントとなるのは2020年シーズン終了後であり、フィリーズは今季を含めて2年間、リアルミュートを保有することができる。フィリーズのマット・クレンタックGMはリアルミュートについて「球界で最高の捕手だ」と何度も語っていた。

     もちろん、リアルミュート獲得のためにフィリーズが失ったものも決して小さくない。アルファーロはまだ25歳ながらすでに正捕手格に成長しており、昨季は打率.262、10本塁打、37打点、OPS.731をマーク。強肩に対する評価も非常に高い若手捕手だった。また、サンチェスはフィリーズで最高の若手有望株と評されており、常時90マイル台中盤を計測する速球を武器にエース級の投手へ成長されることを期待されていた。もう1人、マーリンズへ移籍することになったウィル・スチュワートは21歳の左腕で、昨季はA級での20先発で防御率2.06をマークした。

     マーリンズが希望していた「球団内のトップ・プロスペクト+メジャーレベルの捕手+その他の有望株」というパッケージを用意し、見事にリアルミュート獲得を実現させたフィリーズ。次なるターゲットは、フリーエージェント市場に残るブライス・ハーパーないしマニー・マチャドということになりそうだ。

  • オリオールズが先発補強 右腕・カーンズと1年契約へ

    2019.2.8 11:10 Friday

     オリオールズはマイク・エリアスGMの就任後、初のFA契約が目前に迫っているようだ。日本時間2月8日、MLB公式サイトが得た情報によると、オリオールズはフリーエージェントの先発右腕、ネイト・カーンズと1年契約を結ぶことで合意に至ったという。MLB公式サイトのマーク・フェインサンドは、今回の契約が年俸80万ドルの1年契約で、最大20万ドルの出来高が設定されていることを伝えている。不確定要素の多かったオリオールズの先発ローテーションに、メジャー通算16勝の右腕が加わることになりそうだ。

     現在31歳のカーンズは、2017年7月に受けた胸郭出口症候群の手術の影響で昨季を全休。2015年にレイズで7勝、2016年にマリナーズで6勝をマークしたが、ロイヤルズに移籍した2017年は9試合(うち8先発)で45回1/3を投げるにとどまり、2勝2敗、防御率4.17、51奪三振という成績だった。

     オリオールズの先発ローテーションは、ディラン・バンディ(昨季8勝16敗)、アンドリュー・キャッシュナー(同4勝15敗)、アレックス・カッブ(同5勝15敗)で3番手までの顔ぶれは固まっているものの、4番手以降はメジャーでの実績がほとんどない若手投手が争う予定となっていた。コンディションさえ万全ならば、実力的にカーンズが4番手の筆頭候補であることは間違いない。オリオールズ投手陣の状況を考えると、フルシーズン健康に過ごすことができれば、カーンズは投手陣の中心的存在となってもおかしくない。

     また、地区最下位が確実視されるチーム状況のなか、バンディ、キャッシュナー、カッブらは前半戦のパフォーマンス次第ではシーズン途中に若手有望株とのトレードで他球団へ放出される可能性もある。そうなれば、カーンズにかかる期待はさらに大きくなるだろう。なお、カーンズは今季が年俸調停2年目のシーズンにあたり、オリオールズは今季を含めて2年間、カーンズを保有することができる。故障からの完全復活を遂げることができれば、思わぬ掘り出し物となるかもしれない。

  • 最弱外野陣を抱えるジャイアンツがハーパー争奪戦に参戦へ

    2019.2.7 13:05 Thursday

     アスレチックスとドジャースでGMを務めたファーハン・ザイディを野球部門社長に迎え入れたことが目立つほど、静かなオフシーズンを過ごしているジャイアンツだが、「最弱外野陣」の戦力アップのためにスーパースターの獲得を模索しているようだ。NJ.comのランディ・ミラーは「また新たなチームがブライス・ハーパーの獲得を目指している。ジャイアンツが今週中にハーパーと面会するようだ」と伝えたが、MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ジャイアンツはすでにハーパーとの面会を終えているという。強打の外野手を必要としているジャイアンツが獲得レースに加わり、ハーパー争奪戦はさらに面白くなってきた。

     ヘイマンはジャイアンツのハーパーに対する関心のレベルは「わからない」としながらも、昨オフにジャイアンツがジャンカルロ・スタントン(マーリンズからヤンキースへトレード移籍)の獲得に動いていた事実を伝えており、ハーパー獲得に向けての動きを本格化させてもおかしくないと考えている様子。NBCスポーツ・ベイエリアのアレックス・パブロビッチは、ハーパーとの面会にCEOのラリー・ベアーのほか、ザイディとブルース・ボウチー監督が出席していたことを報じており、これらの豪華な面々が出席した事実からはジャイアンツの本気度がうかがえる。

     現時点では、ジャイアンツの外野陣はスティーブン・ダガー、クリス・ショウ、マック・ウィリアムソン、オースティン・スレイター、ドリュー・ファーガソンらによるレギュラー争いが予想されているが、このなかで最もメジャーでの実績があるのがウィリアムソン(通算120試合出場)という寂しい状況であり、ハーパーは補強ポイントにこのうえなくフィットする存在である。また、ここ数年低迷が続くジャイアンツのハーパー獲得を、1992年オフのバリー・ボンズ獲得と重ね合わせる声も聞こえてくる。

     2010年代前半の3度のワールドシリーズ制覇を支えた主力選手が衰え、もはや地区優勝を争える状況ではないジャイアンツは本格的なチーム再建を行うべきとの意見もあり、ハーパーの加入は中途半端なチーム状況を生んでしまう可能性もある。このタイミングでハーパー争奪戦に加わったジャイアンツの動きには、今後も大きな注目が集まりそうだ。

  • ブルージェイズがベテラン右腕・ロモ獲得に向けて交渉中

    2019.2.7 12:35 Thursday

     ブルペンの補強を目指すブルージェイズは、フリーエージェントのベテラン右腕、セルジオ・ロモとの契約交渉を本格化させているようだ。日本時間2月6日にはMLBネットワークのジョン・ヘイマンによってロモが契約合意間近となっていることが報じられたものの、同7日になってMLB公式サイトのマーク・フェインサンドはこれを否定。契約交渉はまだ最終段階には達していないことを伝えた。しかし、ブルージェイズがロモの獲得を目指し、本格的な交渉を行っていることは間違いなさそうだ。

     現在35歳のロモは、昨季レイズで自己最多の73試合に登板し、こちらも自己最多となる67回1/3を投げた。このなかにはキャリア初を含む5度の先発登板も含まれており、レイズが「オープナー戦法」を本格導入するきっかけとなった試合で先発したのはロモだった。シーズン序盤こそ起用法が流動的だったものの、6月以降はクローザーに固定され、最終的には3勝4敗、25セーブ、8ホールド、防御率4.14をマーク。20セーブを超えたのはジャイアンツ時代の2014年以来4年ぶりであり、75奪三振は自己最多の数字だった。

     ブルージェイズは昨季途中に加入したケン・ジャイルズを今季もクローザーとして起用する見込みだが、今季のパフォーマンス次第では7月の「ノン・ウエーバー・トレード・デッドライン」でトレード要員となる可能性がある。それに備えて、というわけではないだろうが、ブルペンには不確定要素も多く、ジャイアンツ時代に3度のワールドシリーズ制覇を経験するなど実績豊富なロモを獲得するのは理にかなった補強であると言える。

     ロモが加われば、クローザーをジャイルズ、セットアッパーをロモが務め、その他はライアン・テペラ、ジョー・ビアジーニ、ティム・メイザ、デービッド・ポーリーノ、デービッド・フェルプスといった面々を中心に、今季のブルージェイズのブルペンが構成されることになりそうだ。

  • 昨季32セーブの右腕・ボックスバーガーがロイヤルズへ

    2019.2.7 11:55 Thursday

     日本時間2月7日に複数の関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ロイヤルズはフリーエージェントのリリーフ右腕、ブラッド・ボックスバーガーとの1年契約が合意目前に迫っているようだ。まだロイヤルズからの正式な発表はないものの、MLBネットワークのジョン・ヘイマンはボックスバーガーの年俸が220万ドルであることを伝えている。現在30歳のボックスバーガーは2006年のドラフトでロイヤルズから20巡目指名を受けており(入団拒否)、12年半の時を経て、ロイヤルズ入団が実現することになりそうだ。

     ボックスバーガーは2009年のドラフトでレッズから全体43位指名を受けて入団し、2012年にパドレスでメジャーデビュー。2014年にレイズでメジャー定着を果たすと、翌2015年にはクローザーとして41セーブをマークし、最多セーブのタイトルを獲得した。その後は不本意なシーズンが続いていたものの、昨年はダイヤモンドバックスでクローザーを務め、32セーブをマーク。しかし、後半戦に防御率7.00と大きく調子を落としてクローザーの座を剥奪され、シーズントータルでは60試合で3勝7敗、32セーブ、1ホールド、防御率4.39と物足りない成績に終わった。

     ロイヤルズは昨季途中からクローザーを任されて14度のセーブ機会をすべて成功させたウィリー・ペラルタが今季も引き続きクローザーを務める見込みであり、ボックスバーガーはペラルタにつなぐセットアップ役を務めることになるだろう。ただし、ペラルタが今季もクローザーとして活躍できる保証はなく、また、デイトン・ムーアGMはスプリング・トレーニングが終了するまでブルペンの役割分担を決めるつもりがないことを明言しており、スプリング・トレーニングでのパフォーマンス次第では、ボックスバーガーがクローザーの座を手中に収める可能性もありそうだ。

     レイズとダイヤモンドバックスでクローザーを務めた男がロイヤルズでもその座を手に入れることができるか注目だ。

  • ヘリクソンがナショナルズと再契約へ 先発5番手争いに参戦

    2019.2.7 11:35 Thursday

     日本時間2月7日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ナショナルズはフリーエージェントの先発右腕、ジェレミー・ヘリクソンと1年契約で再契約を結ぶことで合意に至ったようだ。1年前はメジャー契約を得られず、マイナー契約でナショナルズに加わったヘリクソンだが、昨季の活躍を経て、今回はメジャー契約を手に入れた模様。年俸は130万ドルで、パフォーマンスに応じた出来高により最大400万ドルを手にすることができるようだ。

     現在31歳のヘリクソンは、昨年3月にナショナルズとマイナー契約を結び、開幕直後の4月中旬にメジャー昇格。その後、2度の故障者リスト入りはあったものの、19試合に先発して5勝3敗、防御率3.45の好成績をマークし、ジョー・ロスの離脱により不在となっていた先発5番手の穴を見事に埋めてみせた。ナショナルズは打者2巡目までにヘリクソンを降板させることで好投を引き出し、ヘリクソンが7回まで投げた試合は1度(日本時間5月9日のパドレス戦)しかなかったが、その試合では最初の6イニングをパーフェクトに抑える素晴らしいピッチングを見せた。

     ナショナルズは、マックス・シャーザー、スティーブン・ストラスバーグ、パトリック・コービン、アニバル・サンチェスの4人で先発4番手までの顔ぶれは固まっており、残る1枠をロスを中心にエリック・フェッディ、ヘンダーソン・アルバレスらが争うものと見られていた。ヘリクソンに先発5番手の座が保証されているのか、ただ単に競争のチャンスを与えただけなのかは定かではないものの、昨季の成績を見る限り、ヘリクソンが最有力候補と言えるだろう。

     ヘリクソンの課題は打者3巡目以降をしっかり抑え、可能な限り長いイニングを投げることだ。昨季は打者1巡目を被OPS.537(151打数)、打者2巡目を同.658(145打数)に抑えていたものの、打者3巡目に入るとこの数字が1.221(43打数)に跳ね上がる。この欠点を克服できれば、昨季以上の好投も期待できるだろう。

  • リアルミュートの対価としてサンチェス獲得を狙うマーリンズ

    2019.2.7 11:00 Thursday

     マーリンズがフィリーズへJ.T.リアルミュートを放出するかどうかは、フィリーズが誇る最高級のプロスペクトであるシクスト・サンチェスが交換要員に含まれるかどうかにかかっているようだ。日本時間2月7日に関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、マーリンズはサンチェスが交換要員に含まれることは「マスト(must)」であると考えているという。フィリーズはメジャー有数の好捕手の獲得に向けて、トップ・プロスペクトの放出を決断するのだろうか。

     レッズ、パドレス、ドジャース、ブレーブスの4球団に絞られたと見られていたリアルミュート争奪戦だが、レイズが再び参戦していることが報じられ、さらにフィリーズも交渉を本格化させていることが伝えられている。マーリンズは日本時間2月14日に迫るバッテリー組のスプリング・トレーニング開始までにトレードを成立させるべく交渉を進めているが、満足のいく交換要員を得られないようであれば、無理にリアルミュートを放出するつもりはないようだ。

     多くの若手有望株を抱えるフィリーズだが、なかでも本格派右腕のサンチェスは高い評価を受けており、先日MLB Pipelineが発表したプロスペクト・ランキングでは球団内最高となる全体27位にランクイン。昨季は右肘の故障の影響もあってA+級で8先発、46回2/3を投げるにとどまったものの、4勝3敗、防御率2.51の好成績を残し、特に常時94マイル以上を計測する速球は高い評価を受けている。また、マーリンズはサンチェス以外の有望株にも興味を示しており、それに加えて、リアルミュートに代わる正捕手として25歳のホルヘ・アルファーロが交換要員に含まれることも確実視されている。

     一方、レッズも有望株のジョナサン・インディアとゴールドグラブ受賞歴のある正捕手、タッカー・バーンハートを交換要員の軸として交渉を進めていると言われている。徐々にマーリンズが希望する「トップ・プロスペクト+メジャーレベルの捕手+有望株数名」という形に近付きつつあり、トレード成立の可能性は日増しに高まっていると言えそうだ。

  • マーリンズ・リアルミュート争奪戦にフィリーズが本格参戦か

    2019.2.6 14:05 Wednesday

     ブライス・ハーパーとマニー・マチャドのいずれかを獲得することに注力していると見られていたフィリーズだが、トレード市場の大物選手の獲得にも動いているようだ。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、フィリーズはJ.T.リアルミュート(マーリンズ)の獲得レースに加わっているという。ヤフー・スポーツのティム・ブラウンも同様の内容を報じており、フィリーズがリアルミュート争奪戦に本格参戦していることは間違いなさそうだ。フィリーズはマーリンズが欲しているトップ・プロスペクトと若手捕手を有しており、一気にフロントランナーへと躍り出る可能性もある。

     ローゼンタールによると、マーリンズとフィリーズのトレード交渉が合意に近付いている様子はないものの、ブラウンは交渉が前進しつつあることを伝えている。また、MLBネットワークのジョン・ヘイマンは、フィリーズにはシクスト・サンチェス、アドニス・メディーナ、ジョジョ・ロメロといった魅力的なトップ・プロスペクトがおり、若手主戦捕手のホルヘ・アルファーロの存在も指摘。マーリンズにとって、フィリーズが理想的なトレード相手になり得ることを報じている。

     フィリーズにとって唯一のハードルとなり得るのは、マーリンズが同地区の球団にリアルミュートを放出することを躊躇する可能性があることだろう。それ以外にリアルミュート獲得のハードルになりそうな要素は見当たらず、今季のリアルミュートの年俸が590万ドルであることを考えると、ハーパーないしマチャドの獲得に与える影響もほとんどないと見られる。

     ただし、リアルミュート争奪戦にはフィリーズのほかにもレッズ、パドレス、ブレーブス、ドジャース、レイズが依然として参戦しており、レッズやパドレスが交渉を本格化させているとの報道もある。各記者は明確なフロントランナーの名前を挙げておらず、現時点で言えることは、今季開幕時にリアルミュートがマーリンズ以外のユニフォームを着ている可能性が極めて高いということだけだろう。

  • 複数の球団が先発左腕・ゴンザレスの動向を注視

    2019.2.6 13:30 Wednesday

     フリーエージェントの先発投手市場には、まだ2015年のサイ・ヤング賞受賞者であるダラス・カイケルが残っているが、現時点で最も注目を集めているのは別の左腕だ。USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールによると、9年連続2ケタ勝利を継続中のジオ・ゴンザレスに対してブリュワーズ、ジャイアンツ、アスレチックス、パドレスなどが興味を示しているという。カイケルよりも先にゴンザレスが新天地を決めることになりそうだ。

     現在33歳のゴンザレスは、昨季ナショナルズとブリュワーズで合計32試合に先発して10勝11敗、防御率4.21をマーク。防御率4点台は直近9シーズンで2度目とやや不本意なシーズンだったが、それでも最低ノルマの2ケタ勝利はなんとかクリアした。30試合以上に先発したのは4年連続、直近9シーズンで8度目であり、先発ローテーションの一角としてフルシーズン稼働することを計算できるのは、大きな強みと言えるだろう。

     30試合以上の先発と10勝以上の勝ち星を確実に期待できる左腕の獲得に興味を示す球団は少なくなく、ナイチンゲールは自身のTwitterで昨季の最終所属チームであるブリュワーズのほか、ジャイアンツ、アスレチックス、パドレスなどがゴンザレス獲得に興味を示していることを伝えている。このほかにも、メッツやヤンキースが先発ローテーションの層を厚くするためにゴンザレス獲得に動く可能性が取り沙汰されており、想像以上に激しい争奪戦が展開される可能性もある。

     一方、今オフのフリーエージェント市場における注目株の1人だったカイケルには、具体的な話が聞こえておらず、契約に向けて交渉が進展している様子もない。昨季まで所属したアストロズとの再契約がベストの選択肢であると指摘する声もあるが、大型契約を手にすると見られていたカイケルも、ブライス・ハーパーやマニー・マチャドと同様、思わぬ苦戦を強いられている。

     カイケルとゴンザレス。フリーエージェント市場に残る有力先発左腕2人を取り巻く状況は、対照的なものとなりつつある。

  • ジャイアンツがDバックスから救援右腕・バレットを獲得

    2019.2.6 12:50 Wednesday

     日本時間2月6日、ジャイアンツは金銭トレードでダイヤモンドバックスからリリーフ右腕のジェイク・バレットを獲得したことを発表した。バレットはグレッグ・ホランドの加入に伴い、ダイヤモンドバックスからDFAとなっていた。また、バレット獲得に伴い、ジャイアンツは外野手のジョン・アンドレオーリをDFAに。アンドレオーリは今オフに入ってからマリナーズ、レンジャーズ、ジャイアンツと3度にわたってウエーバーでの移籍を経験していたが、またしてもDFAとなり、移籍の可能性が出てきた。

     現在27歳のバレットは、昨季ダイヤモンドバックスで7試合に登板して7イニングを投げ、0勝1敗、防御率5.14、6奪三振という成績。デビューイヤーの2016年には68試合に登板して防御率3.49とまずまずの活躍を見せていたが、それ以降は苦しいシーズンが続いている。ただし、昨季AAA級では42試合で4勝0敗、8セーブ、8ホールド、防御率2.87、奪三振率11.31と好成績を残しており、課題の制球難さえ克服できればメジャーでも活躍できるはずだ。

     ジャイアンツは先日アンドレオーリを獲得した際に、2016年に61試合、2017年に41試合に登板したリリーフ右腕のデレク・ローをDFAとしており、バレットにはその穴を埋める働きが期待される。ジャイアンツのブルペンにはクローザーのマーク・マランソン、セットアッパーのサム・ダイソンのほか、レイエス・モロンタ、レイ・ブラックといった右腕がおり、バレットは開幕ロースター入りをかけて彼らと争うことになるだろう。

     なお、「DFA」とは選手を40人枠から外す措置であり、その選手が25人枠に登録されている場合は25人枠からもただちに外される。そして、7日以内にトレードされるか、ウエーバーに置かれるか、リリース(解雇)されるかの措置が取られ、ウエーバーで獲得希望球団が現れなかった場合には40人枠から外された状態でマイナー降格(アウトライトと呼ばれる)となり、そのチームに残留するケースもある。

« Previous PageNext Page »