English Español 韓国語
  • アストロズ・バーランダー 自身11度目の開幕投手に決定

    2019.3.9 08:45 Saturday

     日本時間3月9日、アストロズのA.J.ヒンチ監督はエース右腕のジャスティン・バーランダーを監督室に呼び出し、今季の開幕投手に指名した。バーランダーはこれが自身11度目の開幕投手となり、これはフェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)、CCサバシア(ヤンキース)らと並んで歴代10位タイの数字。日本時間3月29日の開幕戦では、昨季のサイ・ヤング賞受賞者であるブレイク・スネル(レイズ)と対戦する。

     バーランダーは昨年のサイ・ヤング賞投票でスネルに次ぐ2位にランクインした。ナ・リーグでは昨年のサイ・ヤング賞投票で1位のジェイコブ・デグロム(メッツ)と2位のマックス・シャーザー(ナショナルズ)が開幕戦で直接対決することがすでに決まっているが、ア・リーグでも昨年のサイ・ヤング賞投票の1位と2位が直接対決することに。なお、前年のサイ・ヤング賞投票で1位と2位にランクインした投手が開幕戦で直接対決するのは過去に2例しかない(どちらも1979年)。

     「素晴らしい対戦になるだろうね」とスネルとの直接対決について語ったバーランダー。「開幕戦でサイ・ヤング賞投票の1位と2位が対戦することはめったにないからね」とスネルとの直接対決を心待ちにしている様子だった。

     11度目の開幕投手はヘルナンデス、サバシア、ファーガソン・ジェンキンス、デニス・マルティネスと並んで歴代10位タイであり、ア・リーグ記録はジャック・モリスとウォルター・ジョンソンの14度。メジャー記録はトム・シーバーの16度となっている。

     なお、ヒンチは開幕2戦目の先発をゲリット・コールに任せることも併せて発表している。それ以降の先発ローテーションの順番は未定だが、コリン・マクヒューとウェイド・マイリーが開幕3戦目と4戦目のいずれかで先発する見込み。コールは開幕2戦目で昨季までアストロズに在籍したチャーリー・モートンとの対戦が濃厚だ。

  • 日本時間3月8日 オープン戦の主なトピックス

    2019.3.8 14:30 Friday

     日本時間3月8日、メジャーリーグではオープン戦15試合が行われた。ここでは、そのなかから注目選手の活躍や注目すべきシーンをピックアップしてお伝えする。

    【レンジャーズ8-11パドレス】
    4点リードの7回表にパドレスの牧田和久が5番手として登板。オープン戦初登板となった牧田は、先頭打者をショートゴロに抑えたものの、四球と死球で一・二塁のピンチを背負い、空振り三振で二死としたあと、暴投で二・三塁のピンチ。ここでハンター・ペンスに3ランを浴び、1イニングを投げ切れず降板となった。試合は牧田の被弾で1点差に迫られたパドレスが、8回裏にハドソン・ポッツの2ランでリードを広げ、11対8で勝利。両軍合わせて7本塁打が飛び出した乱打戦を制した。

    【ロッキーズ7-5カブス】
    カブスの田澤純一が3点ビハインドの7回表に6番手としてマウンドへ。これがオープン戦2度目の登板となった田澤は、二死から一塁手のエラーにより走者を許したものの、後続をしっかり抑えて1回無安打無失点でマウンドを降りた。試合はロッキーズがギャレット・ハンプソン、デービッド・ダール、トム・マーフィーと3本のホームランで主導権を握り、1点リードの6回表にはマーフィーが3点タイムリー二塁打。マーフィーの2安打4打点の活躍もあり、ロッキーズが7対5で勝利した。

    【マリナーズ11-3レッズ】
    マリナーズの菊池雄星がオープン戦3度目の先発登板。初回に打球が直撃するアクシデントがあり、その直後に犠牲フライで1点を失ったものの、この回を最少失点で凌ぎ、2回裏にはデレク・ディートリックに同点アーチを浴びたが、結果的には4回5安打2失点とまずまずのピッチングを見せた。一方、「6番・左翼」で先発出場したイチローは、6回表の第3打席で四球を選んだものの、この試合でもヒットは出ず。打率は.111となった。試合は13安打と打線が活発だったマリナーズが11対3で勝利。菊池に2勝目(1敗)が記録された。

  • FA左腕・カイケルに対し古巣のアストロズが正式オファーか

    2019.3.8 13:55 Friday

     アストロズからのクオリファイング・オファーを拒否してフリーエージェントとなり、いまだ契約先が決まらずにいるダラス・カイケル。2015年にサイ・ヤング賞を受賞した左腕が、古巣アストロズと再契約を結ぶ可能性はあるのだろうか。2月にアストロズがカイケルと同じ左腕のウェイド・マイリーを獲得した際、アストロズとカイケルが再契約を結ぶ可能性は消滅したかと思われたが、アストロズは再びカイケルとの再契約に興味を持っているようだ。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、アストロズはカイケルとの再契約に向けて、正式にオファーを提示したという。

     ローゼンタールは、自身のTwitterでアストロズがカイケルに対して1年契約ないし2年契約のオファーを提示したことを伝えた。しかし、これはカイケルが求めている契約条件ではないという。カイケルが求めている契約条件について、詳細は明らかになっておらず、また、アストロズに今回のオファー以上の長期契約を提示する意思があるかどうかも不透明である。

     また、ESPNのバスター・オルニーも、アストロズとカイケルが再契約について交渉を行ったことを伝えている。ただし、交渉が前進した様子はなく、契約成立の見込みは立っていないという。

     アストロズがカイケルと再契約を結んだ場合、アストロズはジャスティン・バーランダー、ゲリット・コール、カイケル、マイリー、コリン・マクヒューという強力な先発ローテーションを擁することになり、先発5番手候補となっているブラッド・ピーコックを引き続きリリーバーとして起用できるほか、有望株のフォレスト・ウィットリーにマイナーでの育成期間を与えることができる。先発5番手候補にはピーコックのほか、フランベル・バルデスとジョシュ・ジェームスもいるが、アストロズはジェームスが故障により調整が遅れていることを考慮し、今季はリリーバーとして起用することを考えているようだ。

     レギュラーシーズンの開幕が迫るなか、カイケルは「妥協」して契約先を決めるのか。あるいはとことん自身の希望条件にこだわり続けるのか。開幕からフルシーズン投げることを考えているのであれば、残された時間はそれほど多くない。

  • 指揮官を悩ませるヤンキースの正一塁手争い ボイトvsバード

    2019.3.8 13:15 Friday

     今季のヤンキースは、グレッグ・バードとルーク・ボイトの2人が正一塁手の座を争っている。アーロン・ブーン監督は、自軍が投手13人体制で開幕を迎えることを示唆しており、2人の一塁手をロースターに置いておく余裕はないと見られる。よって、バードとボイトのいずれかが正一塁手となり、もう一方はAAA級で開幕を迎えることになるのだ。正一塁手争いを制するのはどちらだろうか。

     ブーンは「一塁手をロースターに2人置いておくのは難しいと思う。(内野のユーティリティとして獲得した)DJレメイヒューが一塁手のバックアップも兼ねることになるだろうね」と方針を明らかにした。「(バードとボイトの)両者がチームにいてくれるのはありがたいよ。2人ともインパクトを残せる選手だからね」と語ったものの、開幕ロースターに残るのはどちらか一方になる見込みだ。

     昨季のパフォーマンスを考えると、正一塁手争いはボイトがやや優勢と見られる。ボイトは昨年7月末にカージナルスから加入し、39試合で打率.333、14本塁打、33打点、OPS1.095という驚異的なパフォーマンスを披露。一方のバードは、またしても期待を裏切り、82試合で打率.199、11本塁打、38打点、OPS.672に終わった。ただし、ボイトが今季も昨季同様のパフォーマンスを維持できる保証はなく、ブライアン・キャッシュマンGMは、あくまでもオープン戦のパフォーマンスを見たうえで判断する方針であることを明確にしている。

     バードとボイトはともに一塁専門の選手であり、ロースター枠争いではレメイヒューやタイラー・ウェイドといった複数ポジションを守れる選手にどうしても後れを取ってしまう。「レメイヒューはどこでも守れる。僕とグレッグ(・バード)は一塁と指名打者しかできないからね」とボイト自身もそのことは自覚している。

     レギュラーシーズン開幕まで残り3週間。両者のオープン戦でのパフォーマンスを見て、最終的にブーンはどのような決断を下すのか。正一塁手争いの行方に注目だ。

  • エンゼルス・プーホルス 今季の出場機会はどうなる?

    2019.3.8 12:45 Friday

     将来の殿堂入りが確実視されているアルバート・プーホルス(エンゼルス)が今季「どのポジションで」「どれくらい」プレイするかはチームメイトの状況次第である。指名打者に専念する見込みの大谷翔平は5月に戦列復帰予定であり、一塁にはオフの間にジャスティン・ボーアが加わっている。ブラッド・オースマス新監督は指名打者と一塁の2枠を分け合うこの3選手を、どのように使い分けていくのだろうか。

     ここ数年、下半身のコンディションが思わしくなく、指名打者としての出場が多くなっていたプーホルスだが、昨季は大谷の加入により直近3シーズンで最多となる70試合で一塁の守備に就いた。今のところ、昨年8月に手術を受けた左膝の状態は良好であり、日本時間3月8日に行われたドジャースとのオープン戦では今年初めて一塁手として出場。打撃は2打数ノーヒットに終わったものの、一塁の守備は無難にこなした。

     5月に戦列復帰予定の大谷が戻ってくるまでの間は、一塁・ボーア、指名打者・プーホルスの布陣で戦うことができるが、問題は大谷復帰後の起用法だ。大谷が指名打者に固定されると、プーホルスは一塁手としての出場機会をボーアと分け合うことになる。プーホルスは右打者、ボーアは左打者であり、単純にプラトーンで起用することも可能だが、プーホルスの実績を考えると、単純な左右のプラトーンとなるのは考えにくい。一塁にはプーホルスをメインで起用し、プーホルスの休養時などにボーアが出場する形になるのではないだろうか。

     オープン戦では5割を超える打率を残し、好調ぶりをアピールしているプーホルスだが、「良い結果が出るに越したことはないけど、結果が良かろうと悪かろうと、それにこだわるつもりはないよ。毎日やるべきことをしっかりこなしていくだけさ」とベテランらしく、落ち着いて開幕への準備を進めている。「健康を維持して、開幕に向けて準備を整えていくよ」とプーホルス。球史に残る名打者の、メジャー19年目のシーズンが始まろうとしている。

  • カイケルの代理人・ボラス 複数のチームと交渉中

    2019.3.7 12:55 Thursday

     13年3億3000万ドルという北米プロスポーツ史上最高額となるブライス・ハーパー(フィリーズ)の契約交渉を終えた敏腕代理人スコット・ボラスは、こちらも自身の顧客であるダラス・カイケルの契約交渉に取り組んでいる。ボラスは日本時間3月7日にMLBネットワーク・ラジオに出演し、カイケルについて複数のチームと交渉を行っていることを明らかにした。

     ボラスは、昨年のスプリング・トレーニングが始まってから契約を決めたJ.D.マルティネス(レッドソックス)やジェイク・アリエタ(フィリーズ)に言及し、両者と同様にカイケルの市場が形成されつつあることを示唆した。

     「我々ができることは、選手に対する需要と供給をマッチさせることだ」と語るボラス。「昨年はアリエタやJ.D.マルティネスの契約がなかなか決まらなかったが、これは彼らが価値のある選手でないからではない」という言葉からは、スター選手の契約を決めることに対する自信がうかがえた。

     アリエタはカイケルとの比較対象としては適当な存在と言える。両者はともに2015年にサイ・ヤング賞を受賞しており、その後ややパフォーマンスを落としたあと、クオリファイング・オファーを拒否してフリーエージェントとなり、3月まで無所属の状態が続いている。アリエタは最終的にフィリーズと3年7500万ドル+球団オプション2年で契約。これが一つの目安となるかもしれない。

     MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ハーパーの契約が決まったあと、カイケルのもとには3球団からの問い合わせがあったようだ。また、ヘイマンはアストロズとフィリーズがカイケルとの短期契約に興味を持っていることを伝えている。一方、カイケルは可能であるならば長期の大型契約を欲しており、両者のニーズがマッチするかどうかは不透明だ。

     なお、エース右腕のルイス・セベリーノの故障により、先発投手の補強に乗り出す可能性が取り沙汰されているヤンキースは、ブライアン・キャッシュマンGMがその可能性を否定。ドミンゴ・ヘルマンやジョナサン・ロアイシガといった現有戦力で穴埋めをする方針を明らかにしている。

  • ヤンキース・サバシア 故障者リストでの開幕が濃厚に

    2019.3.7 12:25 Thursday

     ヤンキースはいきなり投手の層の厚さを試される事態に直面している。右肩の炎症により開幕を故障者リストで迎えることが確実となっているエース右腕のルイス・セベリーノに加え、オフに心臓と右膝の手術を受けて調整が遅れているベテラン左腕のCCサバシアも開幕を故障者リストで迎える可能性が高いようだ。日本時間3月7日に行われたカージナルスとのオープン戦の試合後に、アーロン・ブーン監督が明らかにした。

     今季限りでの現役引退を表明しているサバシアは、オフに受けた2つの手術の影響で調整が遅れている。ブーンはこのままいけばサバシアが3月下旬や4月はじめに先発ローテーションの一角を担うだけのスタミナを蓄えることが難しいと考えており、故障者リストで開幕を迎えさせることを決断しつつあるようだ。

     「すべては順調に進んでいるよ」とサバシアの調整状況について語ったブーン。「2度目のブルペンでの投球練習も良かった。でも、彼が開幕に間に合うとは思っていない。すべてがプラン通りに進んだとしても、数週間は掛かるんじゃないかな」とサバシアの調整が順調であることを強調しつつも、開幕には間に合わないとの見通しを示した。

     ブーンによると、サバシアはシーズン最初の1~2先発を回避する見込みであるという。また、サバシアが故障者リストから復帰した時点で、昨季終盤に受けた5試合の出場停止処分が有効となり、サバシアはさらに1先発を回避することになる。故障の再発などもなく、調整を順調に進めているサバシア。現在はブルペンでの投球練習を行う段階だが、今後は打者との対戦も含め、実戦形式の投球練習に取り組んでいく予定だ。

     セベリーノとサバシアが故障者リストで開幕を迎えることにより、ヤンキースの先発ローテーションはジェームス・パクストン、田中将大、J.A.ハップに続く2枠が空席となる。ドミンゴ・ヘルマンやジョナサン・ロアイシガらがその座を争う見込みだが、オープン戦での彼らの出来が思わしくない場合、緊急補強に動く可能性もありそうだ。

  • Rソックス・ライト 薬物規定違反で80試合の出場停止処分

    2019.3.7 11:55 Thursday

     日本時間3月7日、メジャーリーグ機構はパフォーマンス向上薬に陽性反応を示したとして、スティーブン・ライト(レッドソックス)に80試合の出場停止処分を科したことを発表した。ライトはGHRP-2と呼ばれる薬物に陽性反応を示し、メジャーリーグの薬物規定に違反。出場停止処分はレギュラーシーズン開幕日から適用され、レッドソックスはレギュラーシーズンのおよそ半分を、このナックルボーラー抜きで戦うことになる。

     ライトは「これは不幸なことだ。こんなことになるなんて思っていなかった。僕は薬物規定を尊重していたし、どのようにして違反薬物が体内に入ったのかわからない」と語り、禁止薬物を故意に使用したことを否定した。古傷の左膝の状態が思わしくなく、故障との戦いが続く一方で、今季はブルペンの一角を担うことが期待されていたライトだが、戦列復帰は早くてもチームの81試合目、日本時間6月25日となる。また、薬物規定に違反したため、今年のポストシーズンには出場できない。

     アレックス・コーラ監督は「もちろん残念だよ」と語ったが、「彼が必要とするサポートはしていくつもりだ。彼はまだ我々の組織の一員だからね。私が言えるのはこれだけだよ。望んでいた出来事ではないけれど、起こってしまったことにはアジャストしていかなくてはいけない」と前を向いた。

     なお、ライトが制限リストに入って開幕を迎えるのは今回が初めてではない。ライトは昨季、DV規約違反によって15試合の出場停止処分を受け、制限リストに入って開幕を迎えた。「2年連続でこのような形になってしまったのは本当に残念だ。開幕を迎える良い形ではないからね。でも、起こってしまったことは変えられない。前を向いて頑張るだけだよ」とライト。戦列復帰後の活躍で周囲からの信頼を取り戻したいところだ。

     昨季のライトは4先発を含む20試合に登板し3勝1敗、1セーブ、2ホールド、防御率2.68をマーク。2016年には先発として13勝をマークし、オールスター・ゲームにも選出されたが、今季はリリーバーとしての起用が有力視されている。

  • カージナルス・モリーナ 実戦復帰に向けて順調に調整中

    2019.3.7 11:20 Thursday

     オフに左膝の手術を受け、まだオープン戦に出場していないヤディアー・モリーナ(カージナルス)だが、実戦復帰に向けて調整は順調に進んでいるようだ。モリーナは日本時間3月7日に自軍のキャンプ地で行われた実戦形式の練習で開幕投手のマイルズ・マイコラスとバッテリーを組み、攻守の両面で元気な姿を見せて順調な調整ぶりをアピールした。

     すでに今季の開幕投手を務めることが決定しているマイコラスと4イニングにわたってバッテリーを組んだモリーナ。守備面では盗塁を試みた3人の走者をすべてアウトにし、打撃面では6打席で2本のヒットを放った。マイク・シルト監督は、ブルペン捕手からテキストメッセージで逐一連絡を受けていたようで、「良い報告が届いていたよ。ヤディはマイルズとバッテリーを組んで、何人かの走者をアウトにして、多くの打席に立ったみたいだね。やるべきことをしっかりやってくれている」と不動の正捕手の順調な調整ぶりを喜んだ。

     モリーナはまもなくチーム本体に合流し、指名打者としてオープン戦に出場する見込みとなっている。そして、3月中旬には捕手として試合に出場し、実戦のなかでの各投手とのコミュニケーションも含め、開幕への準備を進めていく予定だ。

     今年7月に37歳の誕生日を迎えるモリーナだが、攻守両面でのパフォーマンスはもちろんのこと、圧倒的な存在感に目立った衰えは見られない。むしろチーム内における存在感は年を追うごとに増していく一方であり、4年ぶりのポストシーズン進出を目指すカージナルスにとって必要不可欠な戦力だ。

     昨季は6年ぶり2度目となる20本塁打をマークし、3年ぶりのゴールドグラブ賞を受賞。30代後半に突入しても、捕手としてメジャートップクラスのパフォーマンスを維持している。現行の3年契約が終了する2020年限りでの現役引退を公言しているモリーナだが、まずは今季、チームを4年ぶりのポストシーズン進出に導くことを期待したい。

  • 昨季サイ・ヤング賞のスネルがレイズの開幕投手に決定

    2019.3.7 11:00 Thursday

     日本時間3月7日、レイズのケビン・キャッシュ監督は昨季ア・リーグのサイ・ヤング賞に輝いたブレイク・スネルをアストロズとの開幕戦で先発させることを発表した。レイズでは昨季まで4年連続でクリス・アーチャー(現パイレーツ)が開幕投手を務めており、スネルは自身初の大役を任されることになった。

     昨季のスネルは31試合に先発して21勝5敗、防御率1.89、221奪三振の好成績をマークし、球団史上2人目となるサイ・ヤング賞を受賞。メジャー3年目にして初めて規定投球回をクリアしただけでなく、オールスター・ゲーム初選出、MVP投票9位など、大ブレイクの1年を過ごした。

     先日行われたサウスフロリダ大学との練習試合では、制球が定まらず1イニング持たずに2失点で降板と不本意なピッチングに終わったものの、キャッシュをはじめとした首脳陣はそれほど心配していない様子。「(現地時間)3月28日がシーズン最初の日だけど、彼はその日に投げるだろうね」とスネルに開幕投手を任せることを明言した。

     レイズは今オフ、昨季アストロズで15勝をマークしたチャーリー・モートンを獲得。スネルとモートンが先発ローテーションの二本柱となり、成長株のタイラー・グラスナウも先発ローテーション入りが有力視されている。その一方で、昨季本格的に導入した「オープナー戦法」を今季も継続する見込みであり、先発ローテーション5枠のうち、スネル、モートン、グラスナウの3枠を除く2枠は、オープナーが起用されることが予想されている。

     21勝&防御率1点台という驚異的な活躍を見せた昨季の再現を期待するのは酷かもしれないが、レイズがレッドソックス&ヤンキースの「2強」に対抗するためには、先発ローテーションの柱としてスネルが活躍することが必要不可欠である。大ブレイクの1年を経て、「エース」として迎える2019年シーズン。スネルがどのような活躍を見せてくれるか注目だ。

  • レンジャーズがリリーフ右腕・レクラークと4年間の契約延長

    2019.3.7 10:40 Thursday

     日本時間3月7日、レンジャーズは昨季途中からクローザーに抜擢されて見事な活躍を見せたホゼ・レクラークと4年契約を結んだことを発表した。昨年のスプリング・トレーニングの時点では開幕ロースター入りを争う立場にいたレクラークだが、防御率1.56という素晴らしいピッチングでシーズン後半にはクローザーに定着。その活躍を高く評価され、4年1475万ドル+オプション2年での契約延長を手にすることになった。

     「これは多くのことを意味するし、嬉しいよ。この興奮をどのように言葉にすればいいのかわからないくらいさ」と契約延長を喜んだレクラーク。今回の契約は4年1475万ドルのほか、総額1225万ドルとなる2年間のオプションが含まれているが、メジャー歴2年以上かつ年俸調停権未取得のリリーフ投手が得る契約としては史上最高額だという。

     契約の内訳は、契約ボーナス200万ドル、今季の年俸100万ドル、来季以降は2020年が年俸225万ドル、2021年が同400万ドル、2022年が同475万ドル。オプションの内訳は2023年が年俸600万ドル、2024年が同625万ドルで、バイアウト75万ドルが設定されている。

     昨季は開幕ロースター入りを果たしながらも、4月に2度のAAA級降格を経験。5月以降はメジャーに定着し、最終的には59試合に登板して2勝3敗、12セーブ、15ホールド、防御率1.56、奪三振率13.27、WHIP0.85という見事な成績を残した。また、被打率.127は150人以上の打者と対戦したリリーフ投手のなかではメジャー歴代4番目の好成績となっている。

     クリス・ウッドワード新監督は「彼は(昨季の活躍に)満足していない。彼はベストの存在になりたいと思っているんだ。私はドジャースで3年間、ケンリー・ジャンセンを見てきたけど、彼は今、そのレベルにいると思う。彼を4年間、願わくば6年間、チームに保有できることは幸運だよ」とレクラークを高く評価する。レンジャーズは少なくとも今後4年間、このドミニカ共和国出身の右腕にクローザーを任せることになりそうだ。

  • 日本時間3月6日 オープン戦の主なトピックス Part2

    2019.3.6 15:45 Wednesday

     日本時間3月6日、メジャーリーグではオープン戦15試合が行われた。ここでは、そのなかから注目選手の活躍や注目すべきシーンをピックアップしてお伝えする。

    【カブス2-9エンゼルス】
    エンゼルスは主力打者が好調を維持している。「2番・右翼」のコール・カルフーンがソロ本塁打を含む3打数3安打1打点で打率.400、OPS1.238、「3番・中堅」のマイク・トラウトが3ランを含む3打数2安打3打点で打率.357、OPS1.328、「4番・指名打者」のアルバート・プーホルスが3打数2安打で打率.583、OPS1.560をマーク。試合はエンゼルスが1点ビハインドの3回裏にトラウトの3ランで逆転に成功し、5回裏にはカルフーンのソロ本塁打、ピーター・ボアジャスの2点タイムリー三塁打などで一挙5得点。7回裏にもロベルト・ペーニャのタイムリーで1点を追加し、カブスを9対2で破った。

    【マリナーズ7-7パドレス】
    マリナーズのイチローは「8番・指名打者」で先発出場。第1打席からレフトフライ、セカンドゴロ、レフトフライと3打席連続で凡退し、8回表の第4打席で代打を送られてベンチに退いた。これでオープン戦は打率.125、OPS.301となり、なかなかアピールできない状況が続いている。試合はフランシスコ・メヒアとマニュエル・マーゴの連続アーチなどでパドレスが主導権を握ったものの、マリナーズもドミンゴ・サンタナの2ラン、ジェイク・フレイリーの2点タイムリー二塁打などで反撃。9回表にはマリナーズが逆転し、7対6とリードを奪ったが、その裏、パドレスはオーウェン・ミラーに同点ソロが飛び出し、7対7で引き分けとなった。

    【ダイヤモンドバックス3-5ロイヤルズ】
    3対5とダイヤモンドバックスが2点のビハインドを背負った6回裏に、平野佳寿がオープン戦初登板。ウンベルト・アルテアーガとテランス・ゴアをショートゴロ、ホルヘ・ソレアーをサードへのファウルフライに打ち取り、わずか7球で三者凡退に抑える見事なピッチングを見せた。試合はダイヤモンドバックスが初回にジェイク・ラムのタイムリー二塁打で先制したものの、直後にロイヤルズが3点を奪って逆転に成功。3対3の同点で迎えた3回裏にクリス・オーウィングスのタイムリー二塁打などで2点を勝ち越したロイヤルズが5対3で勝利した。

  • 日本時間3月6日 オープン戦の主なトピックス Part1

    2019.3.6 14:35 Wednesday

     日本時間3月6日、メジャーリーグではオープン戦15試合が行われた。ここでは、そのなかから注目選手の活躍や注目すべきシーンをピックアップしてお伝えする。

    【パイレーツ10-4オリオールズ】
    パイレーツの先発ローテーションの一角を担うクリス・アーチャーが今年のオープン戦初登板。初回先頭のエリック・ヤングJr.をストレートの四球で歩かせてしまったものの、後続を三者連続三振に抑え、2回裏一死まで四者連続三振をマークした。その後は打者2人を2球で打ち取り、2回4奪三振無失点。上々のオープン戦初登板となった。試合はオリオールズに逆転を許した直後の5回表にパイレーツ打線がつながり、JBシャックとジョシュ・ベルのホームランなどで一挙5得点。その後も長打攻勢で得点を追加し、パイレーツが10対4でオリオールズを破った。

    【ブレーブス1-5ヤンキース】
    「2番・右翼」で先発出場したヤンキースのアーロン・ジャッジは、4回裏の第2打席でライトへの二塁打を放つと、5回裏の第3打席ではオープン戦3本目のホームランとなる勝ち越し3ラン。3打数2安打3打点の活躍を見せ、オープン戦は打率.462、OPS1.885と好調を維持している。試合は4回表にヨハン・カマルゴのタイムリーでブレーブスが先制したものの、5回裏にヤンキースがトロイ・トゥロウィツキーの犠牲フライとジャッジの3ランで逆転に成功。7回裏には暴投の間にダメ押しの1点を追加し、ヤンキースが5対1で勝利を収めた。

    【カージナルス1-2xフィリーズ】
    カージナルス投手陣が奪三振ショーを展開。先発のジャック・フラハティが七者連続三振を含む4回9奪三振無失点の快投を見せると、3番手のジョーダン・ヒックスは103マイルの速球を武器に、1イニング4奪三振をマークした。一方のフィリーズ投手陣も好投を続け、試合は0対0のまま終盤に突入。7回裏にフィリーズがショーン・ロドリゲスの犠牲フライで先制すると、8回表にカージナルスはマックス・シュロックのタイムリーで同点とし、最後は9回裏にマルキン・カネーロのタイムリーでフィリーズがサヨナラ勝ちを収めた。

  • Rソックス外野トリオ 外野3ポジションGG賞独占を目指す

    2019.3.6 12:30 Wednesday

     メジャーリーグの歴史上、外野3ポジションのゴールドグラブ賞を独占したチームは存在しない。しかし、今季のレッドソックスはそれを実現する可能性を秘めている。左翼アンドリュー・ベニンテンディ、中堅ジャッキー・ブラッドリーJr.、右翼ムーキー・ベッツの外野トリオとなってから3年目。本塁打キャッチ、右中間や左中間のダイビングキャッチ、各塁への好返球など様々な好プレイを見せる外野トリオは史上初の快挙を目指している。

     昨年、レッドソックスの外野トリオは「史上初の快挙」を成し遂げるまであと一歩に迫った。右翼のベッツは3年連続のゴールドグラブ賞に輝き、中堅のブラッドリーJr.はようやく初受賞。左翼のベニンテンディはファイナリストの1人となった。

     外野トリオによるゴールドグラブ賞独占について、ベッツは「史上初のことを成し遂げるのはいつでも特別なことだよ。僕たちはそれを成し遂げることのできるメンバーだと思う。実際、昨年はあと一歩のところまでいったんだからね。今季も協力し合って良い守備ができれば、またチャンスはあると思っている」と語る。ベニンテンディも「まだ成し遂げられていないの?独占できたら本当に素晴らしいね。僕たちはそれを目指しているよ」と意欲を口にした。

     ゴールドグラブ賞は同じ選手が連続で受賞する傾向があり、3年連続受賞中のベッツはもちろん、昨年初受賞したブラッドリーJr.にも今後は票が集まりやすくなることが予想される。よって、「外野3ポジション独占」を成し遂げるためのカギはベニンテンディが握っていることになる。

     ベニンテンディのライバルとなるのがアレックス・ゴードン(ロイヤルズ)だ。ゴードンは左翼手としてゴールドグラブ賞を6度受賞。昨年も守備防御点+18をマークしており、30代半ばを迎えた現在も守備力に衰えは見られない。また、レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークは左翼が狭く、左翼手の守備力が過小評価される傾向にある。このあたりもベニンテンディが越えなければならないハードルとなるだろう。

     アレックス・コーラ監督は「あの外野陣は我々の大きなアドバンテージだよ」と外野トリオの守備力への全幅の信頼を口にする。指揮官や投手陣が全幅の信頼を置く外野トリオは、史上初の快挙を成し遂げることができるのか。史上初の快挙を目指す外野トリオの今季の活躍に期待したい。

  • ロイヤルズに大きな痛手 ペレスのトミー・ジョン手術が決定

    2019.3.6 12:00 Wednesday

     「トミー・ジョン手術が必要」との診断を受けた右肘の状態について、大谷翔平の同手術を担当したニール・エラトラシュ医師にセカンド・オピニオンを求めたサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)だったが、診断の結果は変わらなかった。右肘の内側側副靭帯が部分断裂しており、日本時間3月7日にトミー・ジョン手術を受けることが決定。2019年シーズンを全休することが確定した。

     ロイヤルズは通常、トミー・ジョン手術を受けた選手に対して14ヶ月後の戦列復帰を許可している。しかし、ペレスは投手ではなく捕手であるため、14ヶ月未満での戦列復帰が可能であると見られている。手術とリハビリがすべて計画通りにスムーズに進めば、ペレスは2020年の開幕戦で戦列復帰を果たすことになるだろう。なお、攻守の要であるペレスを失ったロイヤルズは、代役を外部から補強するのではなく、現有戦力のキャム・ギャラガーとメイブリス・ビローリアの2人で今季を乗り切る方針を明らかにしている。

     デイトン・ムーアGMは「我々には幸運にも2人の若手捕手がいる。ギャラガーは捕球能力に長けた選手であり、彼が正捕手として試合をコントロールしてくれることを期待している。また、ビローリアも打撃型の捕手ではあるけれど肩が強く、バックアップ役として十分な戦力だと思う」と語り、2人の若手捕手への期待を示した。

     また、ムーアはオフシーズンの間に捕手の補強を模索していたことも明らかにしたが、不動の正捕手としてペレスが君臨していたこともあり、出場機会を欲する捕手たちはロイヤルズとの契約を望まなかったという。ペレスの離脱により、その状況は変化したものの、ロイヤルズが獲得を目指した捕手たちはすでに他球団と契約。これも外部からの補強を行わない理由の1つとなっているようだ。

     2017年のゴールドグラブ賞受賞者であるマーティン・マルドナードがまだフリーエージェント市場に残っており、ペレスを失ったロイヤルズが獲得に乗り出す可能性も取り沙汰されているが、ムーアの言葉から判断する限りでは、今季のロイヤルズはキャラガーとビローリアの2人に「扇の要」を任せることになりそうだ。

  • ツインズ・サノーが故障離脱 戦列復帰は5月の予定

    2019.3.6 11:45 Wednesday

     右足のアキレス腱付近の状態が思わしくないミゲル・サノーについて、ツインズは治療に専念させる決断をした。本格的な練習を再開できるのは4月中旬の見込みであり、チーフ・ベースボール・オフィサーのデレク・フォルビーは、サノーの戦列復帰は5月になるのが現実的であるとの見解を示している。フォルビーは「彼は素晴らしい冬を過ごしていた。故障が再発してしまったのは本当に残念だよ」と無念そうに話していた。

     今季はサノーにとって巻き返しを図るシーズンとなるはずだった。昨季は故障と不振の影響で自己最少となる71試合の出場にとどまり、打率.199、13本塁打、41打点、OPS.679、266打席で115三振と自己最悪のシーズンに。それだけに、今季にかける思いは強く、ロッコ・バルデリ新監督が「彼は素晴らしい冬を過ごして春季キャンプにやってきた。身体の状態はとても良さそうだったし、力強い動きをしていた」と絶賛するほどだった。しかし、ここにきて1月にドミニカ共和国で痛めた右足の故障が再発。開幕まで1ヶ月を切ったこの時期に離脱を余儀なくされた。

     ツインズはサノーの離脱により、新戦力のユーティリティ・プレイヤー、マーウィン・ゴンザレスを当分の間は正三塁手として起用する方針だ。ゴンザレスは三塁の経験が内野4ポジションでは最も少なく、キャリア通算で93試合(うち先発出場は62試合)だけ。しかし、今春のオープン戦では先発出場3試合のうち2試合で三塁手として出場するなど、すでに準備を開始している。

     また、ゴンザレスが正三塁手として起用されることに伴い、ウィリアンス・アストゥディーヨ、ジェイク・ケイブ、エイレ・アドリアンザらによるロースター枠争いが激しさを増している。サノー復帰までの間、チーム内で激しい競争が繰り広げられ、結果として戦力の底上げに繋がるのであれば、サノーの離脱は文字通りの「怪我の功名」と言えるのではないだろうか。

  • ヤンキース・セベリーノが右肩炎症で離脱 代役候補は?

    2019.3.6 11:15 Wednesday

     新たなシーズンに向けて戦力補強を施し、開幕ロースターの形が見え始めたとしても、故障者の発生によりプランの変更を強いられるのはよくあることだ。ヤンキースはすでに開幕投手に指名されているルイス・セベリーノが右肩の炎症により少なくとも2週間は投げられないことになり、開幕に間に合うかどうか怪しくなってきた。昨季19勝をマークしたエース右腕の穴を、ヤンキースはいかに埋めるのだろうか。

     ヤンキースのアーロン・ブーン監督は、セベリーノが予定通りに開幕投手を務める可能性は「極めて低い」と発言。2015年から2017年まで3年連続で開幕投手を務めた田中将大に、その座が巡ってくる可能性が出てきた。また、セベリーノ不在の間、先発ローテーションの1枠を代役で埋める必要がある。フリーエージェント市場にはダラス・カイケル、ジオ・ゴンザレス、エドウィン・ジャクソンといった先発投手が残っているが、予算を考えるとカイケル獲得は現実的ではなく、外部から代役を補強する場合はゴンザレスないしジャクソンが有力な候補となるだろう。

     外部からの補強ではなく、内部の戦力で穴埋めを行う場合、ドミンゴ・ヘルマン、ジョナサン・ロアイシガ、ルイス・セッサ、チャンス・アダムスといった投手たちが候補となる。このなかでは昨季14試合に先発し、シーズン通算で奪三振率10.72をマークしたヘルマンが最有力候補と言えるだろう。昨季は不調だったものの、マイナーで2016年に13勝1敗、2017年に15勝5敗の好成績をマークしているアダムスも面白い存在だ。

     レギュラーシーズン最初の19日間のうち4日間がオフであることを考えると、この期間を先発4人で回すことも可能である。ただし、田中、ジェームス・パクストン、J.A.ハップ、CCサバシアという顔ぶれの先発投手陣は年齢や故障リスクの面でそれぞれが不安を抱えており、シーズン序盤からフル稼働させるのはなるべく避けたいところだろう。ブライアン・キャッシュマンGMがどのような判断をするのか注目だ。

  • ダルビッシュ所属のカブス 開幕投手はレスターに決定

    2019.3.5 14:00 Tuesday

     日本時間3月5日、カブスのジョー・マドン監督はエース左腕のジョン・レスターと短い会話を交わした。そのなかで今季の開幕投手を務めることを打診し、レスターはそれを快く引き受けたという。「彼は(開幕投手を)引き受けてくれたよ」と指揮官は笑顔で話した。

     レスターが今季の開幕投手に指名されたことは、決してサプライズではない。すでに3度のワールドシリーズ制覇を経験しているほか、オールスター・ゲーム選出5度、開幕投手7度の輝かしい実績を誇り、昨季はリーグ最多タイの18勝をマーク。むしろ、最有力候補が順当に指名されたと言えるだろう。

     カブスの先発ローテーションには開幕投手経験者が多数名を連ねており、コール・ハメルズはキャリアで4度、ダルビッシュ有とホゼ・キンターナはそれぞれ1度、開幕投手を務めている。残りの1人、カイル・ヘンドリックスも2016年にナ・リーグの最優秀防御率に輝いた好投手だ。しかし、そのなかでもやはり「エース」と呼ぶに相応しいのはレスターであり、指揮官が開幕投手に指名したのは当然だ。

     レスターはこれで3年連続、カブス移籍後は4度目の開幕投手となる。また、レッドソックス時代にも4度の開幕投手を経験している。カブスの投手が4度以上の開幕投手を務めるのは、1908年以降ではレスターが10人目。なお、球団記録はファーガソン・ジェンキンスによる7度となっている。

     レスターは「開幕投手を務めるのは簡単な仕事ではない」と語る。開幕戦はメディアによるインタビューが多く、スタジアムは満員で、試合前には様々なセレモニーが行われる。普段とは違うルーティンで臨まざるを得ないのだ。「1年で一番大変な先発登板だよ」とレスター。しかし、「何度も開幕投手を経験させてもらえているのは幸運だし、大きな名誉だよ」と喜びも口にする。「チームが好スタートを切れるかどうかは、自分の肩にかかっているんだ」と語るレスターが、自身8度目の開幕戦でどのようなピッチングを見せるのか注目だ。

  • なぜ好投手・カイケルはまだ契約が決まらないのか?

    2019.3.5 13:30 Tuesday

     アストロズで過ごした7シーズンで200イニングを3度クリアし、2015年にサイ・ヤング賞を受賞するなど、通算防御率3.66の好成績をマークしたダラス・カイケルが、まだフリーエージェント市場で売れ残っている。それどころか、カイケル獲得を狙うチームの具体的な話すら聞こえてこない状況なのだ。なぜこのような状況に陥ってしまったのか。ESPNのバスター・オルニーが分析している。

     オルニーは自身の記事のなかで、カイケルの契約が決まらない状況を分析。そのうえで、レギュラーシーズン開幕が迫っている状況のなかで、カイケル自身が希望する契約を手に入れることは難しいと結論付けた。

     もし10年前であれば、カイケルは総額1億5000万ドル程度の6年契約を得られたであろう、とオルニーは指摘する。しかし、現代のメジャーリーグは、長期大型契約を避ける傾向にあり、30代の選手となればその傾向はさらに顕著となる。また、現代のメジャーリーグは威力のある速球を武器とする本格派投手を高く評価する傾向にあり、技巧派のカイケルはそれに当てはまらない。要するに、カイケルは毎年コンスタントに成績を残しながらも、年齢や投手タイプの面で「時代に合わない投手」となってしまっているのだ。

     オルニーがカイケルの比較対象として挙げたのが、今オフ、ヤンキースと再契約を結んだJ.A.ハップだ。ハップはヤンキースと2年3400万ドル+オプション1年という条件で再契約を結んだ。オルニーは、ハップが契約を決めた時点であれば、カイケルも同様の契約を手に入れられたはず、と指摘する。しかし、カイケルはそれ以上の契約を望み、それに応える球団は現れなかった。

     すでに各球団はオフの補強をほぼ終えており、カイケルに複数年の大型契約をオファーする予算は残っていないと見られる。カイケルが今季プレイしたいのであれば、相場を下回る短期契約を受け入れるしかないだろう。窮地に立たされたカイケルがどのような決断をするのか注目だ。

  • ドジャース・カーショウ 9年連続開幕投手は絶望的か

    2019.3.5 12:25 Tuesday

     ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、エース左腕のクレイトン・カーショウが開幕に間に合わない見込みであることを明らかにした。カーショウは左肩の炎症に悩まされており、まだ本格的な投球練習を開始できていない。ドジャースは昨季まで8年連続でカーショウが開幕戦の先発マウンドに立っていたものの、2010年のビセンテ・パディーヤ以来9年ぶりに、カーショウ以外の投手が開幕投手を務めることになりそうだ。

     ロバーツは「彼は正しい方向に向かっていると思う」とカーショウの現状について話しつつも、「彼の準備が整ったときが、彼が試合で投げるときだよ」とカーショウが開幕投手を務める可能性については言葉を濁した。当初は9年連続の開幕投手を目指して調整を行っていたカーショウだが、その計画を変更する可能性が高まっている。9年連続の開幕投手は「赤信号」に近い「黄信号」といった状態だ。

     ただし、カーショウのコンディションは着実に快方に向かっており、日本時間3月5日にはキャッチボールを行った。「彼が投げるところは見ていないけど、グラウンドで話したときには状態は良さそうだったよ」とロバーツ。カーショウはチーム全体練習が休みの明日にも、再びキャッチボールを行う予定となっている。

     また、ロバーツはカーショウの復帰時期がいつになっても、自軍には十分な先発投手の層の厚さがあると自信を持っている。ウォーカー・ビューラー、リッチ・ヒル、柳賢振(リュ・ヒョンジン)、前田健太、ロス・ストリップリングの5人が開幕ローテーションを形成し、元有望株のフリオ・ウリアスも控えている。なお、ウリアスには投球イニング数の制限が設けられる見込みであり、8月以降の戦いを見据えながら起用していくことになるようだ。

     「一番大切なのは、カーショウが精神的にも身体的にも万全の状態で戻ってくることだよ」とロバーツ。指揮官の期待に応えるべく、球界を代表する左腕は復帰に向けて調整を続けていく。

« Previous PageNext Page »