English Español 韓国語
  • 【戦評】パクストンが7回10K無四球無失点の快投を披露

    2017.7.25 17:44 Tuesday

     5月末までに7試合に先発して防御率1.26ながら6月は5先発で防御率7.20と不振に陥っていたジェームズ・パクストン(マリナーズ)。5月に左前腕痛でおよそ4週間にわたって戦列を離れたこともあり、「故障前のピッチングを見失ってしまったのでは?」と心配する声も聞こえたが、7月のピッチングを見る限り、故障前の状態を取り戻したと判断して良さそうだ。

     日本時間7月25日のレッドソックス戦に先発したパクストンは今季ベストと言っても過言ではない、素晴らしいピッチングを見せた。7イニングを投げて打たれたヒットはわずか4本。今季最多の10三振を奪う一方で四死球はゼロ。序盤4イニングをパーフェクトに抑え、6回表一死一、二塁は二者連続三振、7回表無死一、三塁は三振と併殺打で切り抜けた。「彼は今とても調子が良いし、我々はその恩恵を受けているよ」とスコット・サービス監督。「見ていて楽しいよ。今夜の彼は素晴らしかった。三振が少ない打線を相手に10三振を奪ったんだからね。ストライクゾーンを上手くコントロールして、支配していたよ」とパクストンの快投への称賛は止まらなかった。

     これで7月は5先発で無傷の5連勝。5試合連続で6イニング以上かつ2失点以下であり、月間防御率は1.62。33.1イニングで38三振を奪った一方、与四球は6個だけであり、絶好調だった春先と遜色ない数字が並んでいる。春先のピッチングはフロックではなく、むしろこれがパクストンの実力であると言っても良さそうだ。不振に陥った戦列復帰直後の6月を除けば12先発で9勝0敗、防御率1.41。「故障さえなければサイ・ヤング賞クラスの投手」という評価は決して過大評価ではない。

     打線は2回裏にカイル・シーガーの14号ソロなどで3点を先制し、4回裏にもダニー・バレンシアのタイムリー二塁打で1点を追加。4点もあれば今日のパクストンには十分だった。8回はニック・ビンセント、9回はデービッド・フェルプスがそれぞれ三者凡退に抑えて試合終了。4-0というスコア以上に、マリナーズがレッドソックスを圧倒した試合となった。


     関連ニュース


     関連動画

  • ミッドシーズン・プロスペクト・ランキングが発表される

    2017.7.25 15:32 Tuesday

     日本時間7月25日、MLB公式サイトが最新のプロスペクト・ランキングである「ミッドシーズン・プロスペクト・ランキング」を発表した。上位11人が打者で占められたが、これはMLB公式サイトがプロスペクト・ランキングを公開し始めて以降、初めてのこと。専門誌「ベースボール・アメリカ」においても少なくとも1990年以降、上位11人が打者で占められたことは一度もないという。

     全体1位に選出されたのはヨアン・モンカダ(ホワイトソックス)。開幕前のリストではアンドリュー・ベニンテンディ(レッドソックス)に次ぐ2位だったが、ベニンテンディの卒業によりそのまま1位へ繰り上がる形となった。モンカダはトッド・フレイジャーのヤンキース移籍に伴い、すでにメジャー昇格を果たしており、今後は昨季途中にメジャー昇格を果たしたアレックス・ブレグマン(アストロズ)のようにレギュラー定着が期待される。

     モンカダ以外に開幕前のリストから全体TOP10圏内をキープしたのが5位→2位のアメッド・ロサリオ(メッツ)、3位→3位のグレイバー・トーレス(ヤンキース)、8位→5位のビクター・ロブレス(ナショナルズ)の3人。4位にはメジャー昇格を果たしたばかりのラファエル・ディバース(レッドソックス)がランクインしている(開幕前は17位)。

     球団別に見ると、全体TOP100圏内にはブレーブスから最多の9人がランクイン。ホワイトソックスが8人で続き、以下、レイズが7人、パドレス、ドジャース、フィリーズ、ヤンキースが各6人、アストロズ、レッズ、ブリュワーズが各5人となっている。また、ロイヤルズ、エンゼルス、マーリンズの3球団からは1人もランクインしていない。

     大きく順位を上げた選手に注目すると、8位にランクインしたロナルド・アクーナ(ブレーブス)が目を引く。開幕前のリストでは全体TOP100圏内に入っていなかったアクーナだが、今季急成長を遂げ、現在19歳ながらAアドバンス級からAA級を経て、すでにAAA級まで到達。3階級で計97試合に出場して打率.310、15本塁打、34盗塁、OPS.876という素晴らしい成績をマークしている。他には30位のボー・ビシェット(ブルージェイズ)、42位のフアン・ソト(ナショナルズ)、46位のフランクリン・ペレス(アストロズ)らが開幕前の圏外からTOP100圏内に浮上。純粋なランクアップではウォーカー・ビューラー(ドジャース)が開幕前の93位から13位へと大きく順位を上げた。

     逆に大きく順位を下げた選手もいる。ホゼ・デレオン(レイズ)は開幕前の33位から99位へ大幅ランクダウン。開幕前に7位だったJ.P.クロフォード(フィリーズ)も64位まで順位を落としてしまった。AAA級で防御率5.38と苦しんでいるルーカス・ジオリト(ホワイトソックス)も開幕前の12位から61位へ大幅ランクダウンとなっている。

     2017年のドラフト組では21位にランクインしたハンター・グリーン(レッズ)が最上位。ブランドン・マッケイ(レイズ)が23位、マッケンジー・ゴア(パドレス)が29位に名を連ね、全体1位指名を受けたロイス・ルイス(ツインズ)は31位にランクインしている。

     現在プロスペクトと呼ばれている選手たちが必ずスーパースターへと成長する保証はないが、その確率が高いことは間違いない。将来のスーパースターの成長をマイナー時代から見守り続けるのも、メジャーリーグの楽しみ方の一つだろう(詳細なランキングはこちら)。


     関連ニュース

  • ロイヤルズ・パドレス間で3対3のトレードが成立

    2017.7.25 12:32 Tuesday

     ワイルドカードのみならず地区優勝を狙える位置につけているロイヤルズがパドレスとの3対3のトレードを成立させ、先発ローテーションとブルペンを同時に強化することに成功した。ロイヤルズは放出したトラビス・ウッドの残り年俸の大部分を負担することになっているが、獲得した3選手は2年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すロイヤルズにとって大きな戦力となるに違いない。

     ロイヤルズがパドレスから獲得したのはトレバー・ケーヒル、ライアン・バクター、ブランドン・マウアーの3選手。ケーヒルは今季11試合に先発して4勝3敗、防御率3.69をマーク。昨季はカブスで50試合に登板して防御率2.74と安定したピッチングでチームに貢献したが、今季は先発に復帰し、まずまずのパフォーマンスを見せている。デイトン・ムーアGMはケーヒルの先発ローテーション入りを明言しており、3年連続2桁勝利をマークしたアスレチックス時代(2009~2011年)以来となるア・リーグ復帰に期待が集まっている。

     左腕バクターと右腕マウアーには安定感を欠くクローザーのケルビン・ヘレーラを助ける働きが期待される。バクターは今季42試合に登板して防御率3.05を記録。67試合に登板して防御率2.86をマークした昨季に続いて安定したピッチングを披露している。左打者に対して被打率.175と素晴らしい数字をマークしており、左打者キラーとして貴重な戦力となるだろう。実質メジャー2年目であり、少なくとも2021年シーズンまで保有できる点も大きな魅力である。

     マウアーは昨季途中からパドレスのクローザーを務め、今季はここまで42試合に登板して1勝4敗20セーブ、防御率5.72という成績。防御率は5点台後半だが、与四球率1.83、K/BB4.75と投球内容自体は決して悪くなく、少なくとも2019年まで保有可能である。7回や8回を担当することになると思われるが、マウアーの加入によってヘレーラの負担が軽減されるはずだ。

     一方、パドレスはロイヤルズからマット・ストラームとウッドの両左腕と18歳の内野手であるエステウリー・ルイーズの3選手に加えて、ウッドの残り年俸の大部分に相当する金銭を獲得した。ストラームは25歳の左腕。昨季メジャーデビューを果たし、21試合で防御率1.23、奪三振率12.27と好投したため、今季の飛躍が期待されていたが、今季は24試合で防御率5.45と低調。三振奪取能力の高さは大きな魅力であり、制球難さえ克服できれば貴重な戦力となりそうだ。

     ウッドは2年1200万ドルでロイヤルズに加入したが、28試合で防御率6.91と期待外れ。レッズとカブスで先発投手として5シーズン、リリーフ投手として2シーズン活躍した実績があり、パドレスはウッドにメジャー最低年俸分だけを支払いながらウッドの復活を待つことになる。パドレスにとってはローリスク・ハイリターンな賭けであると言えるだろう。

     ルイーズはドミニカ共和国出身の二塁手。2015年7月にロイヤルズと契約してプロ入りし、昨季はドミニカ・サマーリーグでプレイ。今季はルーキー級で21試合に出場して打率.440、3本塁打、23打点、9盗塁、OPS1.219の好成績をマークしている。

     開幕直後の不振から巻き返し、トレード市場で買い手に回ったロイヤルズ。このトレードがポストシーズン進出に向けての後押しとなるのか。今後の戦いに注目だ。


     関連ニュース


     関連動画

  • ハイメ・ガルシアのツインズ移籍がついに決定

    2017.7.25 11:43 Tuesday

     「トレード成立間近」と伝えられてから動きが止まっていたハイメ・ガルシア(ブレーブス)のツインズ移籍がようやく正式に発表された。ツインズはブレーブスからガルシアと控え捕手のアンソニー・レッカーを獲得し、19歳の右腕ワスカル・イノアを放出。ブレーブスはレッカーの残り年俸のうち10万ドルのみを負担し、それ以外のガルシアとレッカーの年俸は全てツインズが負担することになっている。

     当初はイノアではなく24歳の右腕ニック・バーディが交換要員に挙げられていたが、今年5月にトミー・ジョン手術を受けたバーディの状態にブレーブスが懸念を抱き、交換要員の調整が続けられていた。最終的にはツインズがガルシアに加えてレッカーも引き取り、ホワイトソックスでプレイするマイケル・イノアの弟であるワスカルを交換要員とすることで話がまとまったようだ。

     ツインズは故障者続出によりアービン・サンタナとホゼ・ベリオスに次ぐ先発投手に人材を欠き、新人アダルベルト・メヒアが先発3番手に位置づけられる苦しい状況が続いていた。ガルシアは前半戦こそ16先発で2勝7敗、防御率4.55と低調だったが、後半戦は2先発とも7イニングを投げ、2勝0敗、防御率2.57と好投しており、先発投手不足に悩むツインズにとって大きな戦力となることは間違いない。地区優勝やワイルドカードを狙える位置につけているだけに、ガルシアにはとにかくチームを勝利に導く働きが求められることになるだろう。

     一方、ブレーブスはこのトレードにより470万ドル以上を節約することに成功した。ブレーブスは数年保有可能なエース級の先発投手の獲得を目指していると報じられており、資金に余裕が生まれたことでソニー・グレイ(アスレチックス)らの獲得に本腰を入れると見られている。「我々はトレード市場において買うことも売ることも検討してきた。短期的にも長期的にもチームの手助けになる機会を今後も探し続けていく」と語るジョン・コッポレラGMが今後どのように動くのか注目したい。


     関連ニュース


     関連動画

  • 第16週のMVPはスコープとアレナード

    2017.7.25 11:02 Tuesday

     第16週(7月17日~7月23日)の週間最優秀選手が発表され、ア・リーグはジョナサン・スコープ(オリオールズ)、ナ・リーグはノーラン・アレナード(ロッキーズ)が選出された。

     スコープは7試合に出場して打率.433(30打数13安打)、3本塁打、16打点、OPS1.238の好成績をマークし、自身初の週間MVP受賞となった。期間中の16打点はリーグ最多、13安打と3本塁打は同最多タイ、長打率.800は同4位の数字。オリオールズの選手が週間MVPを受賞するのは今季初であり、昨年6月のクリス・デービス以来となった。17日のレンジャーズ戦こそ無安打に終わったものの、そこからの6試合で5度のマルチ安打を含む13安打、15打点の大暴れ。20日から22日にかけて3試合連続で本塁打を放ち、すでに2年連続の20本塁打にも到達している(昨季25本塁打、今季21本塁打)。打率.307と確実性も増し、OPS.905とリーグ屈指の打撃力を誇る二塁手へと成長を遂げたスコープ。このままのペースでいけば「3割・30本・100打点」も決して夢ではなさそうだ。

     アレナードは5試合に出場して打率.458(24打数11安打)、4本塁打、13打点、OPS1.480という素晴らしい成績を残し、昨年4月以来自身4度目の週間MVP受賞となった。期間中の13打点はリーグ最多、4本塁打は同最多タイ、長打率1.000は同3位タイ、11安打は同5位タイの数字。ロッキーズの選手が週間MVPを受賞するのは今季2度目であり、第8週にチャーリー・ブラックモンが受賞して以来となった。17日のパドレス戦は無安打に終わったが、19日の同カードでは3イニング連続本塁打を含む5安打7打点の大暴れ。今季86打点は両リーグ最多の数字であり、3年連続の打点王も見えてきた。2年連続40本塁打を記録した昨季までに比べると、22本塁打という数字はやや物足りなさが残るが、打撃の確実性が増し、打率.314とOPS.951はどちらも自己ベストの数字。三塁守備でも相変わらず素晴らしいプレイを続けており、球界最高の三塁手と言っても過言ではないだろう。

     なお、未発表となっていた第14週(7月3日~7月9日)のMVPにはアストロズのホゼ・アルトゥーベ(打率.625、2本塁打、10打点、OPS1.625)とドジャースのクレイトン・カーショウ(2試合、2勝0敗、防御率1.13、24奪三振)が選出されている。


     関連ニュース

  • レンジャーズ ダルビッシュ放出に慎重な姿勢

    2017.7.25 10:27 Tuesday

     7月末のトレード期限まで残り1週間となった。カブスのホゼ・キンターナ獲得でトレード戦線の幕が開け、ヤンキースがトッド・フレイジャー、デービッド・ロバートソンらを獲得するなど、すでに何件ものトレードが成立している。レンジャーズのダルビッシュ有もトレード市場における注目株の一人だが、レンジャーズはダルビッシュ放出に対して慎重な姿勢を崩していない。

     レンジャーズは現在、98試合を消化して48勝50敗でア・リーグ西部地区の4位。地区優勝はほぼ絶望的となっているものの、ワイルドカード圏内まで2.5ゲーム差につけており、まだポストシーズン進出の可能性は十分に残されている。このことがレンジャーズをダルビッシュのトレード回避へ向かわせているようだ。

     他球団が極めて魅力的な交換要員をレンジャーズに提示するか、あるいはレンジャーズがこの1週間でワイルドカード争いから完全に脱落してしまうようなことがなければ、レンジャーズがダルビッシュを7月末までに放出することはないと見られている。クレイトン・カーショウが4~6週間ほど離脱することになったドジャースのほか、カブス、ヤンキース、アストロズなどポストシーズン進出やワールドシリーズ制覇を目指すほぼ全てのチームがダルビッシュ獲得に興味を示しており、ダルビッシュがトレード市場に出てくることになれば、激しい争奪戦が繰り広げられることになりそうだ。

     また、レンジャーズは今季終了後にFAとなるダルビッシュとの再契約を望んでいる。万が一、ダルビッシュが今季終了までレンジャーズの一員としてプレイし、FAとして他球団と契約した場合、レンジャーズは2018年ドラフトにおいて補償指名権を得ることになるが、その補償指名権で獲得できる選手よりダルビッシュをトレードで放出して対価として得られる選手の質のほうが高いことは間違いない。こうした要素もレンジャーズを悩ませている。

     「僕たちはポストシーズンに行けると自信を持っている」と語るダルビッシュ。この右腕に対してレンジャーズのフロント陣がどのような決断を下すのか。向こう1週間のレンジャーズの戦いから目が離せない。


     関連ニュース


     関連動画

  • 第16週の最優秀ブルペンはヤンキース

    2017.7.24 16:22 Monday

     MLB公式サイトでは今季から週ごとに独自の計算方法で「週間最優秀ブルペン」を選出している。第16週の最優秀ブルペンにはヤンキースが選出された。

     計算方法は至ってシンプル。以下のルールに従ってポイントを加減していくだけである(合計100ポイントで優秀だと考えられている)。
    ・1アウト=+1.5ポイント
    ・1奪三振=+1.5ポイント
    ・1セーブ=+5ポイント
    ・1被安打=-2ポイント
    ・1自責点=-4ポイント
    ・1非自責点=-2ポイント
    ・1与四球=-1ポイント
    ・1セーブ失敗=-5ポイント

     第16週のヤンキースは24.2回(=74アウト)で34奪三振、2セーブを記録し、被安打17、自責点5、与四球6で合計112ポイントを獲得。ホワイトソックスから獲得したデービッド・ロバートソン、トミー・ケインリーらの好投もあり、開幕16週目にして「週間最優秀ブルペン」初受賞となった。一時絶不調に陥ったデリン・ベタンセスはスランプを脱し、4イニングで6奪三振、無失点。ロバートソンは3イニングで5三振を奪い、失点はソロ本塁打による1点だけだった。ケインリーは3イニングで無安打、6奪三振、無失点と完璧なパフォーマンス。チャド・グリーンも4.1イニングで無安打、5奪三振、無失点と安定したピッチングを披露した。心配されるのはアロルディス・チャップマンの状態だが、WHIP1.67と不安定な投球ながらも2度のセーブ機会をいずれも成功させている。なお、獲得ポイント数の2位はエンゼルス(76ポイント)、3位はレッドソックス(75.5ポイント)だった。

    各週の最優秀ブルペン
    第1週 ロッキーズ(98ポイント)
    第2週 レッズ(119.5ポイント)
    第3週 アストロズ(132.5ポイント)
    第4週 エンゼルス(100.5ポイント)
    第5週 インディアンス(125ポイント)
    第6週 エンゼルス②(80.5ポイント)
    第7週 アストロズ②(106ポイント)
    第8週 ドジャース①(126ポイント)
    第9週 マーリンズ(124.5ポイント)
    第10週 マリナーズ(87ポイント)
    第11週 レッドソックス(106.5ポイント)
    第12週 ドジャース②(120.5ポイント)
    第13週 ジャイアンツ(116ポイント)
    第14週 ブリュワーズ(101.5ポイント)
    第15週 オールスター週のため発表なし
    第16週 ヤンキース(112ポイント)
    (丸印は受賞回数)


     関連ニュース

  • 【戦評】後半戦好調のカブスがついに地区首位へ浮上

    2017.7.24 15:41 Monday

     後半戦のチーム打率.294と56得点はいずれもリーグ3位、19本塁打はリーグ最多タイ、チーム防御率3.56はリーグ4位と投打に勢いが出てきたカブスが、宿敵カージナルスとの3連戦に勝ち越し。ブリュワーズを勝率の差で上回ってゲーム差なしの地区首位に浮上した。後半戦に入って9試合で8勝1敗は、好調のドジャースやナショナルズすらを上回り、メジャートップの成績である。

     3連戦の初戦こそ8回表に大量9失点を喫して4-11で大敗し、後半戦開幕からの6連勝がストップしてしまったものの、第2戦は2本塁打で先制された直後の8回裏に3点を奪って逆転勝ち。勢いが出る勝ち方で3連戦の最終戦を迎えた。

     第3戦はホゼ・キンターナ(カブス)とマイケル・ワカ(カージナルス)の両先発で始まった。初回、カージナルスは先頭のマット・カーペンターが相手のエラーで出塁すると、二死後にジェッド・ジョーコの左中間を破る二塁打の間に本塁を狙ったが、カブス野手陣が連係プレイで先制点を阻止。しかし、カージナルスは続く2回表、レフト前ヒットで出塁したヤディアー・モリーナを一塁に置いて、ランドール・グリチックがセンター左へ12号先制ツーランを叩き込んだ。

     カブスは3回裏、先頭のアディソン・ラッセルが左中間への二塁打で出塁すると、二死後にジェイソン・ヘイワードがライトへのタイムリー二塁打を放って1点差。さらにクリス・ブライアントがライト線にポトリと落ちるタイムリーを放って試合を振り出しに戻した。

     ところが4回表、モリーナが二盗に失敗して二死走者なしとなったところでポール・デヨングが左中間へ12号ソロを放ち、カージナルスが勝ち越しに成功。しかし、カブスもその裏、カイル・シュワーバーがライトスタンドへ豪快な15号同点ソロを突き刺した。

     その後、試合が動いたのは6回裏。先頭のブライアントがレフトフェンス直撃の二塁打を放って出塁すると、一死後にウィルソン・コントレラスがレフトスタンド最前列に飛び込む15号ツーランを放ち、カブスが2点を勝ち越し。キンターナが6回3失点で降板すると、7回をヘクター・ロンドン、8回をカール・エドワーズJr.、9回をウェイド・デービスが無失点に抑え、宿敵相手の3連戦の勝ち越しを決めた。

     貯金が今季最大の5となったカブスのジョー・マドン監督は「我々は今まで走っていなかった。前半戦の間はずっと歩いていたんだ。ようやく少しずつ走り始めたね」とチームの復調に手応えを感じている様子。後半戦の先発防御率は2.41、9試合で7度のクオリティ・スタートと先発投手陣が安定したピッチングを続けていることが、チームの安定した戦いに繋がっている。新加入のキンターナが2戦2勝、防御率2.08と期待通りの活躍を見せていることも、チームにとっては明るい材料だ。

     一方のカージナルスはロード10連戦のうち9試合で一時リードを奪いながら、結局勝てたのは4試合だけ。勝負どころでの失点が目立ち、ズルズルと負けを重ねる状況が続いている。すでにパイレーツにも追い抜かれて地区4位へ後退。地区首位と4.5ゲーム差とはいえ、ポストシーズン進出は極めて厳しくなったと言わざるを得ない。

     「前半戦とは全然違うよ」とコントレラスが語るように、本格復調の気配が漂ってきたカブスと、「良いチーム相手に良い戦いをしてきたよ」というマイク・マシーニー監督の言葉が強がりにしか聞こえなくなりつつあるカージナルス。7月末のトレード期限に向けて、両チームは対照的な動きを取ることになりそうだ。


     関連ニュース


     関連動画

  • ドジャースに痛手 大黒柱カーショウが戦線離脱へ

    2017.7.24 12:36 Monday

     今季ここまで両リーグ最多の15勝を挙げ、メジャー最高勝率を誇るドジャースの快進撃を支えてきたクレイトン・カーショウが故障者リストに登録されることになった。日本時間7月24日のブレーブス戦に先発したカーショウは右腰の張りを訴え、2回裏の打席で代打を送られて試合から退いていた。

     「昨日までは彼の体調は100%だった」とデーブ・ロバーツ監督。カーショウは2回表に入る前の投球練習の1球目を投じた際に痛みを感じたようだ。昨季、カーショウは椎間板ヘルニアで2ヶ月半にわたって戦列を離れたが、ロバーツ監督によると今回の症状は昨季のものとは違い、筋肉に関わるものだという。現時点では球団からの詳細な発表はなく、症状の程度や復帰予定時期などについての情報も不明である。

     また、ドジャースはすでにブランドン・マッカーシーが右手のマメの影響で故障者リスト入りすることを発表しており、先発投手2人が同時に戦列を離れることになる。日本時間7月25日のツインズ戦では戦列復帰する柳賢振(リュ・ヒョンジン)が先発する予定であり、同26日の同カードでは前田健太が先発のマウンドに上がるようだ。

     今季チーム内で先発数が最も多い2投手の離脱によりアレックス・ウッド、リッチ・ヒル、前田、柳に続く5人目の先発投手が足りなくなってしまったドジャース。AAA級からジャスティン・マスターソンやウィルマー・フォントを昇格させて急場をしのぐのか、それとも他球団からの補強に動くのか。今後のドジャースの動きに注目が集まる。


     関連ニュース


     関連動画

  • ブリットン ア・リーグ新の55連続セーブ成功

    2017.7.24 11:54 Monday

     オリオールズの守護神ザック・ブリットンがトム・ゴードン(当時レッドソックス)を抜き、55セーブ機会連続成功のア・リーグ新記録を樹立した。ブリットンの記録がスタートしたのは2015年10月1日のブルージェイズ戦。そこから3シーズンに跨っての新記録樹立となった。

     日本時間7月24日に行われたオリオールズ対アストロズの一戦。激しい打ち合いとなったこの試合は、6回表にアストロズが4点を奪って逆転に成功したものの、オリオールズが7回裏にマーク・トランボの17号ソロで7-7の同点に追い付き、8回裏にジョナサン・スコープのタイムリーなどで2点を勝ち越して最終回を迎えていた。

     9回表のマウンドにはブリットン。7月上旬の戦列復帰後は非セーブ機会での登板が続いており、セーブ機会での登板は日本時間4月15日以来およそ3ヶ月ぶりとなった。ブリットンは先頭のユリエスキー・グリエルに速球を7球続けて空振り三振を奪うと、続くエバン・ギャティスには一転、スライダー3球で二者連続三振。マーウィン・ゴンザレスには四球を与えたが、最後はジョージ・スプリンガーを遊撃ゴロに抑えて今季6セーブ目をマークし、新記録を樹立した。

     「今日は投球フォームではなく、良い球を投げることに集中できた気がするよ」とブリットン。「ホームの観客の前で新記録を達成できて良かった。良いチーム相手に勝つこともできたしね。これが最後にならなければいいね」

     昨季まで3年連続で防御率2.00未満&35セーブ以上をクリアし、昨季は47セーブ(成功率100%)、防御率0.54という驚異的な成績でサイ・ヤング賞の候補にも挙がったブリットン。今季は左前腕痛による2度の故障者リスト入りがあり、防御率2.65、被打率.328と決して本調子ではないものの、バック・ショウォルター監督は「ブリットンの復帰によってブルペンの役割を固定できる」とブリットンの存在の大きさを語る。

     ブリットンの記録の上にあるのはエリック・ガニエ(当時ドジャース)による84セーブ機会連続成功のメジャー記録のみ。7月中のトレード放出も噂されるブリットンだが、ガニエの記録にどこまで迫れるか注目したい。


     関連ニュース


     関連動画

  • GCLナショナルズがダブルヘッダーで連続ノーヒッター達成!

    2017.7.24 11:05 Monday

     ノーヒッターを達成することは素晴らしいことだ。1度達成するだけでも難しいノーヒッターを同じ日に2度達成するなんて普通では考えられない。しかし、ルーキー級のGCLナショナルズがダブルヘッダーで連続ノーヒッターという偉業をやってのけた。

     日本時間7月24日に行われたGCLナショナルズ対GCLマーリンズのダブルヘッダー(7イニング制)。GCLナショナルズは2試合で各2人、計4人の投手を使い、2試合連続で継投ノーヒッターを達成した。

     第1戦ではナショナルズ21位のプロスペクトであるホアン・バイエズが好投し、6回81球、被安打0、奪三振7、無失点。許した走者は1回裏二死から3番キャメロン・バラネックに与えた四球と、2回裏一死から6番デミトリウス・シムズに与えた死球の2人だけで、それ以降は打者14人をパーフェクトに抑えた。7回裏は2番手ホゼ・ヒメネスが四球、遊併、右飛に抑えて試合終了。無事に継投ノーヒッターを完成させた。

     第2戦では今年のドラフトで17巡目指名を受けてプロ入りしたばかりのジャレン・ジョンソンが先発(プロ2度目、プロ7登板目)。ジョンソンは2回表一死から5番ショーン・レイノルズに四球を与えたものの、二盗を阻止し、プロ入り後最長となる4イニングを打者12人で抑えた。5回表からは2番手ギルバート・チュが登板し、6回表二死からエラーによる出塁を許したが、3イニングで4つの三振を奪う見事なピッチング。結局、この試合でも最後までGCLマーリンズ打線にヒットを許さなかった。

     GCLマーリンズ打線はこの日、合計41打数無安打、13三振と散々な出来。貴重な走者も併殺打や盗塁失敗で無駄にしてしまい、GCLナショナルズ投手陣にプレッシャーを与えることができなかった。


     関連ニュース


     関連動画

  • レッドソックスの有望株ディバースがメジャー昇格へ

    2017.7.24 10:37 Monday

     昨年8月2日にメジャー昇格を果たしたアンドリュー・ベニンテンディに続き、レッドソックスのトップ・プロスペクトが2年連続で真夏にデビューすることになりそうだ。レッドソックスのデーブ・ドンブロウスキー野球部門社長は日本時間7月24日の試合後、ラファエル・ディバースをメジャーに昇格させることを発表した。

     ディバースはドミニカ共和国出身の20歳の三塁手。2013年8月にレッドソックスと契約し、2014年はルーキー級、2015年はA級、2016年はAアドバンス級と順調にマイナーの階段を上り、今季はAA級で開幕を迎えた。ここで77試合に出場して打率.300、18本塁打、OPS.944としっかり結果を残し、フューチャーズ・ゲーム後にAAA級へ昇格。ここでも9試合に出場して打率.400、2本塁打、OPS1.047と好成績を残し、あとはメジャー昇格を待つのみとなっていた。

     ドンブロウスキー野球部門社長によると、MLB全体12位のプロスペクトであるディバースは明日(日本時間7月25日)から始まる敵地でのマリナーズ3連戦でメジャーのロースターに登録される見込み。ジョン・ファレル監督はディバースを先発出場させることを示唆しており、デビュー戦で2010年サイ・ヤング賞右腕のフェリックス・ヘルナンデスと対戦することになる。ドンブロウスキー野球部門社長は「彼に必要以上のプレッシャーをかけるつもりはない。彼はおそらく打線の下位を打つことになるだろう。自分らしく、彼のできることをやってくれればいいさ」と語っている。

     レッドソックスは三塁手の補強を目指してトッド・フレイジャーの獲得に動いていたが、同地区ライバルのヤンキースに攫われ、三塁手補強は失敗。また、パブロ・サンドバルをDFAの末にリリースした。現在は三塁をデベン・マレーロとブロック・ホルトの2人で賄うような形になっているが、今後は主にディバースが起用されることになりそうだ。まずはトレード期限までの1週間で、現段階のディバースがメジャーで通用するかを見極めることになる。「無理に三塁手を補強しなくて良かった」と思わせるような活躍に期待したい。


     関連ニュース


     関連動画

  • カイケルのリハビリは順調に進行中

    2017.7.23 12:30 Sunday

     熱を帯びてきたメジャーリーグのトレード戦線も期限となる現地時間7月31日まで各チームが補強に向けて数多くの球団と交渉をしている最中だ。その一方でケガをからの復帰を目指してリハビリに励んでいる選手もいる。ダラス・カイケル(アストロズ)もその1人だ。

     カイケルは先発陣の中心選手として6月初旬までは無傷の9勝 防御率1.67と安定感抜群の投球をしていたが、首の違和感により故障者リスト入りした。その後、自身2度目となるオールスターにも選出されるもこれを辞退し、リハビリに取り組んでいる。アストロズ復帰にはまだ時間がかかるものの、復帰への第一歩として2Aチームに合流してマウンドに上がり、3回を投げて2安打無失点と上々の回復具合をみせていた。

     その後はショートシーズンAチームで2回目のリハビリ登板を迎えたカイケルは5回5被安打1失点、奪三振数は8つを数えた。失点こそしたが、2Aチームでの登板よりも投球回を増やしておりメジャー復帰へ向けて順調に階段を登っている。

     彼は日本時間7月24日のオリオールズ戦からアストロズに合流するという。カイケル本人によると「体の状態は85%」だそうで完全復活にはもう数日かかる見込みだ。「2カ月間、自分はチームのために何もできなかった」と悔しさみせるも「チームの攻撃を見ていてとて楽しい。自分も早く戻ってきたい」と早期復帰を向けて意気込んだ。

     現在のアストロズの先発陣は防御率3.86でア・リーグ1位の数字をキープしている。一方、投手陣全体でみてみるとカイケルが離脱する直前の61試合では防御率3.54だったのに対し、離脱後の35試合では防御率4.72と悪化している。もし彼が戦線復帰となればこの状況を変える大きな力となるだろう。カイケルの存在はチームにとってとても大きい。


     関連ニュース


     関連動画

  • カージナルスが有望外野手のオニールを獲得

    2017.7.22 11:55 Saturday

     トレード期限まで10日ほどとなったメジャーリーグでは各チームとも弱点補強に向けて動いている。日本時間7月22日にはカブスがダルビッシュ有(レンジャーズ)の獲得に興味を示しているという報道が出るなど選手1人1人の動向に大きな注目が集まる。そのような中、ナ・リーグ中地区4位のカージナルスはマリナーズからタイラー・オニールをトレードで獲得した。

     オニールは2013年にマリナーズからドラフト3巡目(全体85番目)指名を受けた22歳の外野手。パワーが自慢で今季、3Aでは93試合で19本塁打を放った将来のクリーンアップ候補だ。また、2015年にはアドバンスドAで32本塁打を記録した実績を持ち、彼は今年のメジャー全体有望株ランキングで75位にランクインしている逸材でもある。

     一方でカージナルスが放出したのは先発左腕のマルコ・ゴンザレスでオニールがマリナーズに指名されたドラフトでカージナルスから1巡目指名を受けた投手だった。今年メジャーでは1試合のみに登板して勝敗はつかず。マイナーでは12試合でマウンドに上がり、6勝4敗 防御率2.78と安定した投球を披露していた。

     現在のカージナルスはナ・リーグ中地区4位で勝率.484(日本時間7月21日現在)とワイルドカード争いに加われていない。今後の戦いにもよるが現時点ではポストシーズン進出は厳しい状況にあるため、将来を見据えてオニールの獲得に踏み切ったかに見える。ちなみに今後は3Aメンフィスに合流し、試合に出場していくという。さっそくチーム内の有望株ランキング4位に入るなど首脳陣からのオニールへの期待が大きいことがうかがえる。

     チーム打率.256(ナ・リーグ8位)、113本塁打、長打率.421(共にナ・リーグ10位)など打線が不調のカージナルス。この状況を変えるためオニールが近々、メジャーに昇格し打線の起爆剤となるのか、今後の成長に注目だ。


     関連ニュース



     関連動画


  • 【戦評】ワイルドカード争い4連戦はヤンキースが先勝

    2017.7.21 18:07 Friday

     アストロズ3連戦に勝ち越して勢いに乗るマリナーズが、ワイルドカード2位のヤンキースを本拠地セーフコ・フィールドに迎える4連戦。マリナーズが3勝1敗以上で勝ち越せば両チームの順位が入れ替わる重要なシリーズの初戦は、ルイス・セベリーノ(ヤンキース)とフェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)の両先発による緊迫した投手戦となった。

     ヤンキース先発のセベリーノは先発投手では今季メジャー最速となる時速101.2マイル(約162.9km/h)を計測するなど、パワフルなピッチングを展開し、毎回のように走者を出しながらもマリナーズ打線に得点を与えない。初回は二死一、二塁、4回は二死満塁のピンチを抑え、7イニングを投げて被安打8、奪三振6、与四球1で無失点。結局、降板するまでマリナーズ打線に得点を許さなかった。

     一方、マリナーズ先発のヘルナンデスもセベリーノに負けじと好投し、5回まで1安打ピッチング。しかし、6回表一死から通算対戦打率.364と相性の悪いブレット・ガードナーに16号ソロを浴びて先制を許してしまう。その後は気落ちすることなく力投を続け、7イニングを投げて打たれたヒットはわずか3本。奪三振9、与四球2、1失点という素晴らしい内容で、マウンドを後続に託した。

     そして8回表。マリナーズは2番手ジェームズ・パゾスが登板したが、ヒットとエラーで一死一、二塁のピンチを背負ってしまう。ここでスコット・サービス監督は3番手トニー・ジックを投入するも、ゲーリー・サンチェスに四球を与えて一死満塁。続くアーロン・ジャッジにタイムリーを浴び、ヤンキースのリードは2点に広がった。

     さらに9回表には4番手マックス・ポブシーが二死一、二塁のピンチを背負い、チェイス・ヘッドリーを二塁ゴロに打ち取ったものの、ロビンソン・カノーがこれを一塁へ悪送球。痛恨のミスによってヤンキースに決定的な2点を与えてしまった。

     カノーは9回裏にアロルディス・チャップマンからタイムリー二塁打を放って意地を見せたが、時すでに遅し。セベリーノが好投し、相手のミスにも助けられて試合終盤に効果的に加点したヤンキースが4連戦の大事な初戦を制した。

     「彼は自分がやるべきことを理解していたね」とヤンキースのジョー・ジラルディ監督はセベリーノの好投を絶賛。マリナーズのサービス監督も「両投手による素晴らしい投手戦だった。ヘルナンデスは本当に良かったと思うよ。今日の彼にはこれ以上求めるものはない。残念なことに、相手投手のほうがほんの少しだけ上回ってしまったね」と今日の試合を振り返った。

     なお、明日の第2戦はCCサバシア(ヤンキース)とアンドリュー・ムーア(マリナーズ)の両投手が先発予定となっている。


     関連ニュース


     関連動画

  • 【戦評】オリオールズ ハメルズを攻略して4連戦スイープ

    2017.7.21 16:27 Friday

     先発のウェイド・マイリーが5回までに5点を失う苦しい展開となったオリオールズだが、レンジャーズのエース左腕コール・ハメルズを攻略して逆転勝ち。レンジャーズ4連戦をスイープし、ワイルドカード圏内との3.5ゲーム差をキープした。

     マイリーがマイク・ナポリに21号スリーランを浴びて4点ビハインドとなった直後の5回裏、オリオールズはアダム・ジョーンズの17号ツーランとマーク・トランボの16号ソロで1点差に迫る。続く6回裏には一死からの3連打で同点に追い付いてハメルズをノックアウトし、代わったジェレミー・ジェフレスからジョーンズがタイムリー二塁打を放って勝ち越しに成功。さらにジョナサン・スコープにも2点タイムリーが飛び出し、レンジャーズを突き放した。

     最終回にクローザーのザック・ブリットンが2点を失って9-7と2点差に迫られたものの、最後はエルビス・アンドルースをライトフライに打ち取って試合終了。ワイルドカード争いで似たような位置につけるチーム同士の対決を制し、4連戦スイープを完成させた。

     ハメルズは21イニング連続無失点&今季9先発負けなしを継続したままこの試合に突入したが、オリオールズ打線に3本塁打を浴びて7失点でノックアウト。連続無失点は今季ア・リーグ最長の24イニングで終了し、今季初黒星を喫した。「僕にはやらなきゃいけない仕事があったけど、今夜はそれをできなかった。とても落胆しているよ」とハメルズはガックリと肩を落とした。

     オリオールズのバック・ショウォルター監督は、ハメルズをノックアウトしたうえでの逆転勝ちについて「5月の途中まで好位置につけていたときのような感じだったね。願わくば、これがチームの復調のサインだといいんだけど」と語った。ポストシーズン進出を諦め、ブリットン、ブラッド・ブロックらブルペン陣の放出に動くのではないかという報道も出ているオリオールズだが、ワイルドカード圏内まではまだ3.5ゲーム差。7月末のトレード期限までの戦いぶりによっては、チームの方針がガラリと変わる可能性もある。ショウォルター監督が語ったように、このレンジャーズ4連戦がオリオールズにとって復調のきっかけとなるかもしれない。


     関連ニュース


     関連動画

  • 【戦評】首位ブリュワーズをスイープ パイレーツ5割復帰

    2017.7.21 15:59 Friday

     首位ブリュワーズをカブスとカージナルスが追う展開かと思われたナ・リーグ中部地区に、思わぬ伏兵が現れた。前半戦を地区4位で終えたパイレーツが首位ブリュワーズとの4連戦をスイープして5連勝。最近13試合で11勝と絶好調で、およそ3ヶ月ぶりに勝率を5割に戻し、2位カブスまで2ゲーム差、首位ブリュワーズまで3ゲーム差に迫った。

     「俺たちは決して諦めない。これはゲームなんだ。何が起こるかなんてわからないんだよ」とアンドリュー・マカッチェンは語った。「俺が打率.200だったのはそんなに前の話じゃない。誰にも結果はわからない。俺たちはチームメイトを信じて、前を向いて、前進していくしかないんだ」

     ブリュワーズに逆転を許した直後の4回裏、パイレーツはグレゴリー・ポランコの9号ソロで同点に追い付いた。さらに5回裏にはジョシュ・ハリソンとマカッチェンにタイムリーが飛び出して2点を勝ち越し。6回途中2失点のジェイムソン・タイオンのあとをウェイド・ルブラン、ダニエル・ハドソン、フアン・ニカシオが無失点で繋ぎ、最後は防御率0点台のクローザー、フェリペ・リベロが締めくくった。

     「選手たちは1試合1試合を大切に、コツコツと戦っているよ」とクリント・ハードル監督。「勝率5割以下で地区優勝なんてできない。これからはより良い戦いをしていかないといけないね」と5割復帰にも気を緩めず、今後の戦いを見据えていたが、「我々は正しい方向へ向かっているよ。我々は良い野球ができている」とチームの状態に手応えを感じている様子だった。

     80試合の出場停止処分期間を終えたスターリング・マーテイが復帰し、ようやく役者が揃った感のあるパイレーツ。ブリュワーズに失速の気配が漂う中、ナ・リーグ中部地区の優勝争いはますます面白くなりそうだ。


     関連ニュース


     関連動画

  • アストロズがソニー・グレイ獲得に向けて交渉中

    2017.7.21 11:52 Friday

     アストロズは昨オフからホワイトソックスとトレード交渉を続けてきた。しかし、ホワイトソックスは今月に入ってホゼ・キンターナをカブス、デービッド・ロバートソンらをヤンキースへ放出。それを受けてアストロズは現在、アスレチックスとのトレード交渉を本格化させているようだ。

     アストロズのジェフ・ルーノウGMは先発陣・ブルペン陣の戦力アップを目指している。ところが、キンターナやロバートソンの移籍先が決定した今、アストロズが獲得可能な選手の選択肢は徐々に限られつつある。

     現在のアストロズのメインターゲットはアスレチックスのエース右腕ソニー・グレイだ。今季は右肩痛で出遅れ、5月は防御率4.72と安定感を欠いたグレイだが、6月以降の9先発では7度のクオリティ・スタートを達成し、4勝2敗、防御率3.02と安定したピッチング。昨季(5勝11敗、防御率5.69)の不振を脱して本来の姿を取り戻したと言っても過言ではなく、アスレチックスにとってはグレイの価値が再び上昇した今がまさに「売り時」となっている。グレイにはアストロズのほか、ドジャース、カブス、ブリュワーズなども興味を示していると報じられており、アスレチックスのビリー・ビーン球団副社長を満足させられるパッケージを提示したチームが獲得に成功することになるだろう。

     その点では、アストロズは理想的な交渉相手だと言える。MLB Pipelineのプロスペクト・ランキングTOP100にはフランシス・マルテスをはじめとしてアストロズの選手が6人もランクインしており、アストロズはグレイの交換要員に相応しい若手有望株を多数抱えている。

     また、アストロズはタイガースのジャスティン・バーランダーとジャスティン・ウィルソンの獲得も検討しているようだ。しかし、バーランダーは全球団に対するトレード拒否権を持っており、トレード成立にはバーランダー自身の承諾が必要。また、2018年と2019年のバーランダーの年俸は2800万ドルとなっており、タイガース側がある程度の金額を負担する必要が出てくるだろう。こうした理由からバーランダーのトレードは現実的ではないと指摘する声も多い。

     エース左腕ダラス・カイケルの復帰まで、アストロズはランス・マカラーズJr.、チャーリー・モートン、マイク・ファイアーズ、ブラッド・ピーコック、ジョー・マスグローブの5人で先発ローテーションを形成することになる。すでにコリン・マクヒューの戦列復帰が決まっており、ここにカイケルが復帰してグレイが加われば、メジャー有数の先発ローテーションが完成する。アストロズのグレイ獲得は実現するのか。今後の動向に注目だ。


     関連ニュース


     関連動画

  • ツインズがブレーブスのハイメ・ガルシア獲得へ

    2017.7.21 11:05 Friday

     先発投手の補強を目指していたツインズが、ブレーブスからハイメ・ガルシアを獲得するトレード交渉の最終段階に入ったようだ。ブレーブスはツインズから若手有望株1名を獲得し、1対1のトレードになると見られているが、現時点では両球団から正式な発表はない。

     31歳の左腕・ガルシアは昨年12月に8シーズンを過ごしたカージナルスからトレードでブレーブスに加入し、今季ここまで17試合に先発して3勝7敗、防御率4.33とやや期待外れのパフォーマンスに終わっていた。2桁勝利4度の実績を誇るが、故障が非常に多い投手であり、また、2014年以降与四球率が年々悪化しているのも気になるところである。

     ブレーブスは日本時間7月21日のAAA級の試合でアーロン・ブレアが先発を回避しており、ガルシアのトレードが成立すれば、ガルシアが先発予定となっている明日の試合でブレアが先発に起用されるものと見られている。

     ポストシーズン進出を目指すツインズはアービン・サンタナ(11勝6敗、防御率2.99)とホゼ・ベリオス(9勝3敗、防御率3.50)の両右腕が安定したピッチングを続けているものの、その他の投手に安定感がなく、先発防御率4.91はリーグワースト3位の数字。ヘクター・サンティアゴ、フィル・ヒューズ、トレバー・メイと故障者も相次いでおり、ポストシーズン進出に向けて先発投手の補強が急務となっていた。

     ガルシアは今季終了後にFAとなり、今季の残り年俸はおよそ485万ドル。このうちのどれだけをブレーブスが負担するかによって、ツインズからブレーブスへ移籍する若手有望株の質も変わることになるだろう。ツインズはポストシーズン争いをしているとはいえ再建途上であり、本来であれば半年限りの「レンタル選手」の補強は避けたいところだが、サンタナとベリオス以外に信頼できる先発投手がいないという状況の中、動かざるを得ないと判断したようだ。

     なお、先日ツインズに加入したバートロ・コローンとガルシアはともに今季からブレーブスに加わった選手。ガルシアのトレードが成立すれば、再びチームメイトとなる。


     関連ニュース


     関連動画

  • ワイルドカード狙うマリナーズがフェルプスを獲得

    2017.7.21 10:34 Friday

     ア・リーグのワイルドカード争いに参戦しているマリナーズが若手4選手を放出してマーリンズから中継ぎ右腕デービッド・フェルプスを獲得した。クローザーのエドウィン・ディアスらブルペン陣が登板過多気味であり、彼らの負担を軽減するために実績あるリリーバーを加えた格好だ。

     フェルプス獲得のためにマリナーズが放出したのはブライアン・ヘルナンデス、ブランドン・ミラー、パブロ・ロペス、ルーカス・シラルディの4選手。マリナーズのマイナー組織に魅力的な若手有望株が少ないという事情もあり、マーリンズは「質」よりも「量」を重視する戦略をとったようだ。

     今季のフェルプスは44試合に登板して2勝4敗、防御率3.45を記録。自己ベストのシーズンを過ごした昨季(64試合、7勝6敗4セーブ、防御率2.28)に比べるとやや見劣りするが、今季最初の8登板で10失点を喫したのが影響しており、その後の36登板に限れば防御率2.19、被打率.195の好成績をマークしている。また、ナ・リーグの救援投手の中で投球イニング47は9位、18ホールドは2位タイの数字である。

     マリナーズのブルペン陣は直近51試合で両リーグトップの防御率2.65を記録。ディアスを中心にニック・ビンセント、スティーブ・シーシェック、トニー・ジック、マーク・ゼプチンスキーらが安定したピッチングを続けているが、先発陣に不安を抱えていることもあり、ブルペン陣の負担が増大していた。フェルプス獲得はブルペン陣の負担を軽減する狙いがあると見られている。

     7月末のトレード期限までまだ10日以上を残しており、今後ジェリー・ディポートGMは先発投手の補強に動くことになるだろう。ドリュー・スマイリーの今季全休が確定し、岩隈久志の復帰も遅れており、アンドリュー・ムーアとサム・ガビーリオの新人2投手を先発ローテーションに組み込まなければならない状況では、ワイルドカード争いを勝ち抜くには不安が残る。

     マリナーズは今日からヤンキースとの4連戦。マリナーズが3勝1敗以上で勝ち越せばワイルドカード争いでの順位が逆転するだけに、両チームの戦いから目が離せない。

    ●マーリンズが獲得した4選手

     ブライアン・ヘルナンデスは19歳の外野手。ベネズエラ出身で、2014年にインターナショナルFAとしてマリナーズと契約した。5ツール・プレイヤーに成長する可能性を秘めた選手であり、今季はAアドバンス級とAAA級で計31試合に出場して打率.259、2本塁打、OPS.718をマークしている。MLB Pipelineのプロスペクト・ランキングではマリナーズの6位にランクインしていた。

     ブランドン・ミラーは22歳の右腕。2016年にドラフト6巡目指名を受けてマリナーズに入団した。今季はA級で18試合に先発して9勝4敗、防御率3.65と安定したピッチング。同プロスペクト・ランキングではマリナーズの16位にランクインしていた。

     パブロ・ロペスは21歳の右腕。ベネズエラ出身で、2012年にインターナショナルFAとしてマリナーズと契約した。今季はAアドバンス級で18先発を含む19試合に登板し、5勝8敗、防御率5.04を記録。マイナー通算288.1イニングで39四球という制球力が光る。同プロスペクト・ランキングではマリナーズの22位にランクインしていた。

     ルーカス・シラルディは23歳の右腕。メジャー通算235試合に登板したカルビン・シラルディの息子であり、2014年にドラフト15巡目指名を受けてマリナーズに入団した。今季はリリーフに専念し、Aアドバンス級で28試合に登板して2勝1敗3セーブ、防御率4.58をマーク。37.1イニングで63三振を奪っており、制球難を克服できれば面白い存在になりそうだ。


     関連ニュース


     関連動画

« Previous PageNext Page »