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  • ブリュワーズ ダルビッシュの女房役を含む2人の捕手を緊急補強

    2022.4.7 09:58 Thursday

     控え捕手として今オフ獲得したペドロ・セベリーノが薬物規定違反による出場停止を受けたブリュワーズは、日本時間4月7日に捕手の緊急補強に動いた。パドレスへ2人のマイナー選手を放出し、ダルビッシュ有の女房役として日本でもよく知られるビクトル・カラティニを獲得。このトレードでマイナーの捕手が1人減ったため、マイナー2選手とのトレードでマーリンズからアレックス・ジャクソンも獲得している。カラティニはメジャー、ジャクソンはAAA級でシーズンをスタートする見込みだ。

     今オフのブリュワーズは、正捕手オマー・ナルバエスを支える控え捕手のマニー・ピーニャがFAとなってブレーブスへ移籍。その穴埋めとして、昨季オリオールズで113試合に出場して打率.248、11本塁打、46打点、OPS.691を記録したセベリーノと契約した。ところが、セベリーノは薬物規定違反が発覚し、80試合の出場停止処分を受けることに。ブリュワーズは開幕を目前にして控え捕手が不在となってしまった。

     そこで、パドレスへブレット・サリバン、コリー・ハウエルの2選手を放出してカラティニを獲得。昨季パドレスで116試合に出場して打率.227、7本塁打、39打点、OPS.632を記録したカラティニは、ダルビッシュのパーソナル・キャッチャーとして知られており、カブス時代からバッテリーを組み続けてきた。ダルビッシュがカブスからパドレスへトレードされた際、同時にカブスからパドレスへ移籍。ダルビッシュは過去2シーズン、全試合でカラティニとバッテリーを組んでおり、今季の開幕戦は3年ぶりにカラティニ以外の捕手とバッテリーを組むことになる。

     また、AAA級の捕手だったサリバンを放出してしまったため、マーリンズからジャクソンを獲得して捕手を補充。ジャクソンは昨季ブレーブスとマーリンズで合計52試合に出場して打率.137、3本塁打、12打点、OPS.488を記録した。ブリュワーズはジャクソンの対価としてヘイデン・キャントレルとアレクシス・ラミレスの2選手を放出している。

  • Rソックス対ヤンキースなど開幕戦2試合が延期 悪天候予報のため

    2022.4.7 03:06 Thursday

     メジャーリーグの2022年レギュラーシーズンは日本時間4月8日に開幕する。その開幕日には9試合が予定されていたが、そのうちニューヨークのヤンキー・スタジアムで行われる予定だったレッドソックス対ヤンキースの試合と、ミネアポリスのターゲット・フィールドで行われる予定だったマリナーズ対ツインズの試合は、悪天候予報のために事前に延期が決定した。2試合とも翌日(日本時間4月9日)に振り替えて開催される。これにより、今季最初の試合は鈴木誠也の出場が予想されるブリュワーズ対カブスとなった。

     今季最初の試合となるはずだったレッドソックス対ヤンキースの「伝統の一戦」。残念ながら悪天候予報のために延期が決定され、もともと試合がなかった翌日に振り替えられた。開幕投手はレッドソックスがネイサン・イバルディ、ヤンキースがゲリット・コール。延期された開幕戦は日本時間4月9日午前2時5分プレーボール予定となっている。

     今季の躍進が期待されるチーム同士の対戦、マリナーズ対ツインズの試合も同じく悪天候予報のために延期された。こちらも、もともと試合がなかった翌日への振替が決まっている。開幕投手はマリナーズが新加入のロビー・レイ、ツインズは新人のジョー・ライアン。延期された開幕戦は日本時間4月9日午前5時10分から行われる。

     レッドソックス対ヤンキースが延期となったため、日本時間4月8日午前3時20分からシカゴのリグリー・フィールドで行われるブリュワーズ対カブスが今季最初の試合に。コービン・バーンズ(ブリュワーズ)とカイル・ヘンドリックス(カブス)の投げ合いが予定されており、メジャーデビュー戦となる鈴木が昨季のサイ・ヤング賞投手を相手にどんなバッティングを見せるか注目される。

     なお、大谷翔平が開幕投手を務めるアストロズ対エンゼルス(エンゼル・スタジアム)の試合は日本時間4月8日午前10時38分プレーボール、ダルビッシュ有が開幕投手を務めるパドレス対ダイヤモンドバックス(チェイス・フィールド)の試合は日本時間4月8日午前10時40分プレーボールの予定となっている。

  • ガーディアンズ 球団史上最高額でホセ・ラミレスと契約延長に合意

    2022.4.7 02:47 Thursday

     メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、ガーディアンズはホセ・ラミレスと5年1億2400万ドルで契約延長に合意したようだ。ラミレスは今季の年俸が1200万ドル、来季は1400万ドルの球団オプションとなっており、その球団オプションが行使されることも確定。今季から2028年までの7年間で総額1億5000万ドルの契約となる。全球団に対するトレード拒否権も含まれているという。なお、ガーディアンズはエドウィン・エンカーナシオンに与えた3年6000万ドルが球団史上最高額であり、それを大幅に上回るものとなった。

     現在29歳のラミレスは2017~20年の4シーズンでア・リーグMVPのファイナリスト(投票3位以内)に3度選出されたスター三塁手。昨季はMVP投票6位に終わったものの、152試合に出場して打率.266、36本塁打、103打点、27盗塁、OPS.893をマークし、自身3度目の「20-20」を達成するとともに、同じく自身3度目のオールスター・ゲーム選出を果たした。ガーディアンズにとって球団史上最高額の契約とはいえ、ラミレスが積み上げてきた実績を考えると、5年1億2400万ドル(もしくは7年1億5000万ドル)という契約は大バーゲンと言えるだろう。

     移籍情報などを扱う「MLBトレード・ルーマーズ」も今回の契約延長について「球団史上最高額だが、チーム・フレンドリー(球団側に有利)な契約だ」と記している。ラミレスがFA市場に出れば、年平均3000万ドル前後の契約を得られるのは間違いないが、ガーディアンズはそのラミレスを今後7年間にわたって年平均2000万ドル強で保有することができるのだ。全球団に対するトレード拒否権が盛り込まれたということは、ラミレス自身がガーディアンズで長くプレーすることを望んだのかもしれない。

     今回の契約延長はラミレスが36歳になるシーズンまでをカバーすることになる。契約延長を機に、ラミレスはより一層、クリーブランドの野球ファンに愛される存在となりそうだ。

  • 日本人メジャーリーガー所属球団のオープン戦が終了 秋山はFAに

    2022.4.6 14:22 Wednesday

     日本時間4月6日、日本人メジャーリーガー所属する各球団はシーズン開幕前のオープン戦の全日程を消化した。同7日は2試合が予定されていたが、オリオールズ対タイガースがすでに開催キャンセルとなり、フィリーズ対レイズの1試合のみが行われる予定となっている。なお、レッズの秋山翔吾は開幕ロースターの28人から漏れることが決まっていたが、マイナー行きではなくFAになることを選択。球団から正式にリリース(解雇)が発表された。今季の年俸800万ドルはレッズに負担義務がある。

     日本人メジャーリーガーのオープン戦の個人成績は以下の通り。大谷翔平(エンゼルス)とダルビッシュ有(パドレス)は開幕投手を務めることが決まっている。また、加藤豪将(ブルージェイズ)は開幕ロースター入りが決まり、プロ10年目で初のメジャー昇格となった。

    大谷翔平(エンゼルス)
    【打者】
    13試合 25打数7安打 3本塁打 7打点 0盗塁
    打率.280 出塁率.471 長打率.720 OPS1.191
    【投手】
    2先発 1勝0敗0セーブ 防御率4.76
    5.2イニング 奪三振9 与四球3 WHIP1.41

    鈴木誠也(カブス)
    7試合 17打数4安打 2本塁打 5打点 0盗塁
    打率.235 出塁率.350 長打率.588 OPS.938

    筒香嘉智(パイレーツ)
    10試合 24打数8安打 1本塁打 3打点 0盗塁
    打率.333 出塁率.467 長打率.583 OPS1.050

    秋山翔吾(元レッズ)
    7試合 22打数4安打 0本塁打 0打点 0盗塁
    打率.182 出塁率.182 長打率.182 OPS.364

    加藤豪将(ブルージェイズ)
    14試合 24打数8安打 1本塁打 3打点 2盗塁
    打率.333 出塁率.370 長打率.542 OPS.912

    ダルビッシュ有(パドレス)
    3先発 2勝0敗0セーブ 防御率2.38
    11.1イニング 奪三振14 与四球2 WHIP1.06

    菊池雄星(ブルージェイズ)
    3先発 1勝1敗0セーブ 防御率6.48
    8.1イニング 奪三振11 与四球4 WHIP1.68

    澤村拓一(レッドソックス)
    5試合 0勝1敗0セーブ 防御率11.25
    4イニング 奪三振5 与四球3 WHIP2.00

    有原航平(レンジャーズ・マイナー)
    2試合 0勝0敗0セーブ 防御率19.64
    3.2イニング 奪三振1 与四球2 WHIP3.00

    前田健太(ツインズ)
    トミー・ジョン手術のリハビリ中のため登板なし

  • アストロズが守護神プレスリーと契約延長 2年3000万ドルとの報道

    2022.4.6 12:27 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、アストロズはクローザーを務める救援右腕ライアン・プレスリーと2年3000万ドル+オプション1年で契約延長することで合意したようだ。2023年と2024年の年俸は各1400万ドル、この2シーズンでいずれも50試合以上に登板した場合、2025年の1400万ドルのオプション(バイアウト200万ドル)が自動更新されるという。よって、今回の契約延長は最大3年4200万ドルとなる。

     現在33歳のプレスリーは2013年にツインズでメジャーデビューを果たし、ブルペンの一角としてまずまずの働きを見せていたが、2018年7月にホルヘ・アルカラ、ギルベルト・セレスティーノの2選手とのトレードでアストロズへ移籍した。アストロズのフロントオフィスはプレスリーのカーブとスライダーの回転数が非常に多いことに着目し、より頻繁に投げることを進言。このアドバイスもあってプレスリーは進化を遂げ、2019年、2021年と2度のオールスター・ゲームに選出されるほどのリリーバーとなった。

     昨季のプレスリーは64試合に登板して64イニングを投げ、5勝3敗26セーブ、防御率2.25、81奪三振の好成績をマーク。ポストシーズンでも9試合で防御率0.93と好投した。年平均1500万ドルの契約はリリーバーとしては球界トップクラスであり、今後もアストロズの勝ち試合の最後を締めくくる守護神としてブルペンを支えていくことになる。

     アストロズは昨季の年俸総額が球団史上最高となる1億8700万ドルを記録。今季はザック・グレインキーやカルロス・コレアの退団によって1億7400万ドルへ減少しており、プレスリーと契約延長するだけの資金的余裕があった。現時点で来季の年俸が確定している選手はプレスリー、ホゼ・アルトゥーベ、アレックス・ブレグマン、ヘクター・ネリス、ランス・マカラーズJr.の5人だけ。無駄な大型契約を抱えておらず、健全なチーム編成と言えそうだ。

  • レイズがレギュラー外野手・マーゴと契約延長 2年1900万ドル

    2022.4.6 11:37 Wednesday

     日本時間4月6日、レイズは27歳のレギュラー外野手マニュエル・マーゴと2年1900万ドルで契約を延長したことを発表した。マーゴは今季終了後にFAとなる予定だったが、2024年まで契約が延長された。年俸は2023年が700万ドル、2024年が1000万ドルで、2025年は200万ドルのバイアウトが付いた相互オプションになっているという。走攻守を兼ね備えているだけでなく、ラテン系の若手選手のリーダー的存在となっており、ピーター・ベンディックスGMは「マニーは多くの点でチームを助けてくれる」と契約延長を喜んだ。

     マーゴは2016年にパドレスでメジャーデビューを果たし、2017年から3シーズン正中堅手として活躍。2020年2月に救援右腕エミリオ・パガンとのトレードでレイズに移籍してきた。昨季は125試合に出場して打率.254、10本塁打、57打点、13盗塁、OPS.696を記録。外野3ポジションを高いレベルで守れるため、リーダーシップも含め、見た目の成績以上にチームへの貢献度が高い選手である。

     ベンディックスGMは「彼と複数年契約を結ぶことができて嬉しい。打撃と守備の質が高く、積極的な走塁も光り、オールラウンドな活躍ができる選手だ。クラブハウスでも存在感があり、チームリーダー的な役割も担ってくれている」とコメント。主力選手を絶妙なタイミングで放出し、若手選手を中心に戦力を維持しながら激戦区のア・リーグ東部地区で結果を残し続けているレイズにとって、マーゴの果たしている役割は非常に大きいというわけだ。

     レイズは昨季途中に正遊撃手ウィリー・アダメスをブリュワーズへ放出し、トップ・プロスペクトのワンダー・フランコがメジャー昇格。今季はタイガースへトレードされたばかりのオースティン・メドウズに代わり、24歳の有望株ジョシュ・ロウが外野の一角を担う見込みとなっている。契約最終年を迎えたケビン・キアマイアーにトレードの噂が絶えないなか、次々に若手が登用されるレイズにおいて、マーゴは今後もチームリーダーとして貴重な戦力となりそうだ。

  • 2015年HRダービー王者のトッド・フレイジャーらが現役引退を表明

    2022.4.6 11:13 Wednesday

     日本時間4月6日、レッズやホワイトソックスで活躍した36歳のベテラン三塁手トッド・フレイジャーが現役引退を表明した。フレイジャーはレッズ時代の2015年にレッズの本拠地グレートアメリカン・ボールパークで行われたホームラン・ダービーで優勝。前年と翌年にも準優勝し、3年連続で決勝に進出した実力者だった。さらに、パイレーツの正遊撃手として活躍した35歳のジョーディ・マーサー、ロイヤルズ時代の2015年に控え捕手としてワールドシリーズ制覇を経験した38歳のドリュー・ビュテラの2人も現役引退を表明している。

     フレイジャーは2011年にレッズでメジャーデビューし、2014年に29本塁打、80打点、2015年に35本塁打、89打点をマークして2年連続でオールスター・ゲームに選出。ホワイトソックスへ移籍した2016年には自己最多の40本塁打、98打点をマークした。その後もメッツ時代の2019年まで2ケタ本塁打を継続したが、30代半ばを迎えてパワーに陰りが見え始め、出場機会も減少。昨季はパイレーツで13試合に出場しただけだった。東京五輪アメリカ代表として銀メダルを獲得。メジャー11年間で通算1244試合に出場し、1059安打、打率.241、218本塁打、640打点、73盗塁、OPS.763を記録した。

     マーサーは2012年にパイレーツでメジャーデビューし、2018年まで正遊撃手として活躍。2014年、2016年、2017年と3度の2ケタ本塁打を記録した。パイレーツ退団後は故障が増え、100試合以上に出場したシーズンはパイレーツ最終年の2018年が最後。昨季はナショナルズで46試合の出場にとどまり、メジャー10年間の通算成績は950試合で763安打、打率.256、66本塁打、308打点、13盗塁、OPS.701となっている。

     ビュテラはメジャー12年間で5球団に在籍し、2番手または3番手の捕手として渋い働きを見せた。選手としてのピークは2015~18年のロイヤルズ時代で、2015年にワールドシリーズ制覇を経験。2016年は打率.285、OPS.808の自己ベストをマークし、2017年はキャリアで2番目に多い75試合に出場した。553試合で262安打、打率.196、19本塁打、123打点、OPS.542という通算成績以上に存在感のある選手だった。

  • ウェアラブル端末によるサイン伝達が可能に サイン盗み対策の一環

    2022.4.6 10:46 Wednesday

     日本時間4月6日、メジャーリーグ機構は各球団に対し、「ピッチコム」というウェアラブル端末によるバッテリー間のサイン伝達を2022年のレギュラーシーズンで許可することを通達した。「ピッチコム」は試合のスピードアップやサイン盗み対策の一環として、昨季のマイナーA級や今季のメジャーのオープン戦などで実験的に使用され、概ね好評を博していた。捕手は前腕に「ピッチコム」を装着し、レシーバーを装着している投手や最大3人の野手に球種、守備位置などの指示を送ることができる。

     マイナーの試合やオープン戦で実験的に使用されていた「ピッチコム」。2022年レギュラーシーズンの開幕を目前にして、公式戦での使用にメジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会からゴーサインが出され、各球団にはサイン伝達の手段として「ピッチコム」という選択肢が与えられることになった。従来のように捕手が指を使ってサインを出す必要はなくなり、試合のスピードアップやサイン盗み防止の効果が期待されている。レシーバーは投手のほか、最大3人の野手が装着でき、通常は二遊間とセンターの選手が装着することになるようだ。

     昨季の9イニングの試合の平均時間は3時間10分7秒。これは過去最長だった。特に二塁に走者がいるときは、サインが読まれることを防ぐためにバッテリーが慎重になり、サインを切り替えて対応するケースが多い。「ピッチコム」の導入によってバッテリー間のコミュニケーションがスムーズになり、捕手がわざわざマウンドまで行ってサイン確認をする回数も減らせる可能性がある。

     レイズのマイク・ズニーノ捕手は「これは本当に野球を変える可能性があるよ」とコメント。ロイヤルズのザック・グレインキー投手も「これまではずっと下を向いて(捕手の)サインを見ていたけれど、違いに慣れればいいだけだからね」と新たな技術の導入に前向きな姿勢を見せていた。ただし、「ピッチコム」の使用は強制ではなく、各球団や各選手に使用するか否かの選択権が与えられる。

     前出のズニーノは「投手はサインを確認する代わりに、追加で2~3秒、回復の時間を持つことができるかもしれない」と他の点でもメリットがある可能性を指摘。「いろんなメリットがあるけれど、試合がスピードアップするのは間違いないだろうね」と語った。今季は各球団の捕手が「ピッチコム」を使用するシーンが多く見られそうだ。

  • 今季見るのが待ちきれない選手 1位に大谷、14位に鈴木誠也が選出

    2022.4.6 10:22 Wednesday

     日本時間4月6日、メジャーリーグ公式サイトは「2022年に見るのが待ちきれない選手」と題して21人の注目選手を紹介する特集記事を公開した。この企画には7人のスタッフが参加し、ドラフト形式で注目選手をピックアップ。各スタッフが東部・中部・西部の各地区から1人ずつ、合計3人を選び、合計21人の注目選手が選出された。全体1位の指名権を持つデービッド・アドラー記者は大谷翔平(エンゼルス)を選択。アドラー記者は次の指名権、全体14位では鈴木誠也(カブス)を選んだ。

     アドラー記者は大谷と鈴木を選んだ理由を以下のように記している。

    大谷:もし現在の球界から1人だけ注目選手を選ぶのであれば、それは大谷でなければならない。彼がフィールドに立つたびに、あなたがこれまでに見たこともないようなことをやってのける可能性がある。球界全体が見たこともないようなことをする可能性すらある。彼はベーブ・ルース以降、メジャーリーグの世界で起こらなかったこと(=二刀流)をする。しかもベーブ・ルースより上手に二刀流をこなす。昨季、大谷が投手として100マイルの速球を投げ、同じ試合で450フィートの本塁打を打つのを目撃することほど素晴らしいことはなかった。大谷のような選手は他にいないのである。

    鈴木:鈴木がメジャーリーグの世界でどんな活躍をするか誰にもわからない。だからこそ、彼は必見の選手なのだ。彼は海外からやってきた次のスタースラッガーになる可能性がある。我々が知っているのは、この男が日本で大活躍していたということだ。彼は2021年に38本のホームランを打った。日本でプレーした6度のフルシーズンで打率.317、平均30本塁打をマークしている。しかし、彼はまだメジャーリーグの試合に出場していない。だから、鈴木はまだ謎に包まれている。そして、誰が謎に抵抗できるだろうか。

     今回の企画で選出された21人の注目選手は以下の通り。

    ◆1巡目指名
    1位 大谷翔平(エンゼルス)
    2位 ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)
    3位 ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)
    4位 フアン・ソト(ナショナルズ)
    5位 ブライス・ハーパー(フィリーズ)
    6位 バイロン・バクストン(ツインズ)
    7位 フェルナンド・タティスJr.(パドレス)

    ◆2巡目指名
    8位 ワンダー・フランコ(レイズ)
    9位 マイク・トラウト(エンゼルス)
    10位 アルバート・プホルス(カージナルス)
    11位 ルイス・ロバート(ホワイトソックス)
    12位 カルロス・コレア(ツインズ)
    13位 ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)
    14位 鈴木誠也(カブス)

    ◆3巡目指名
    15位 アーロン・ジャッジ(ヤンキース)
    16位 ウォーカー・ビューラー(ドジャース)
    17位 ムーキー・ベッツ(ドジャース)
    18位 フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)
    19位 クリス・ブライアント(ロッキーズ)
    20位 マックス・シャーザー(メッツ)
    21位 ハビアー・バイエズ(タイガース)

  • リン離脱のホワイトソックス ベテラン右腕・クエトとマイナー契約

    2022.4.5 13:50 Tuesday

     先発ローテーションの中心的存在であるランス・リンが右膝の手術で少なくとも4週間を欠場する見込みとなったホワイトソックスが早速補強に動いた。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、ホワイトソックスはジャイアンツからFAとなっていた36歳のベテラン右腕ジョニー・クエトとマイナー契約を結ぶことで合意。現時点ではビンス・ベラスケスやレイナルド・ロペスがリンの代役候補に挙がっているが、クエトには速やかに調整を行い、早くメジャーに合流することが期待される。

     クエトは昨季ジャイアンツで22試合(うち21先発)に登板して114回2/3を投げ、7勝7敗、防御率4.08、98奪三振を記録。2015年12月にジャイアンツと6年1億3000万ドル+球団オプション1年の大型契約を結び、移籍1年目こそ18勝5敗、防御率2.79、198奪三振の好成績をマークしたが、それ以降は相次ぐ故障に悩まされ、1度も規定投球回すらクリアできなかった。そのためジャイアンツは球団オプションの行使を見送り、クエトはFAに。ホワイトソックスがリンの故障で先発投手の補強を必要とするなかで、クエトはFA市場に残った先発投手のなかではベストの選択肢だった。

    「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、クエトがメジャー昇格を果たした場合の年俸は420万ドル。これがメジャーで過ごした日数に応じて日割りで支払われるという。また、ローゼンタール記者は今回の契約にオプトアウトの権利が含まれていることを伝えており、クエトは定められた期日までにメジャーへ昇格できない場合、再びFAになるためにオプトアウト権を行使することができる。

     今季のホワイトソックスは強力投手陣を擁していたが、クレイグ・キンブレルをAJ・ポロックとのトレードでドジャースへ放出し、直後にギャレット・クローシェのトミー・ジョン手術が決定。さらにリンまでも故障で欠くことになり、先発、ブルペンとも一気に層が薄くなっていた。依然としてア・リーグ中部地区の本命であることに変わりはないが、投手陣の出来次第では思わぬ苦戦を強いられることになるかもしれない。

  • 有望株の開幕ロースター入りが続々決定 労使協定の新ルール効果か

    2022.4.5 12:30 Tuesday

    「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングで全体3位のフリオ・ロドリゲス(マリナーズ)と同4位のスペンサー・トーケルソン(タイガース)を筆頭に、各球団のトップ・プロスペクトたちが続々と開幕ロースター入りを決めている。これまでは調停権やFA権の取得を遅らせるためにプロスペクトのメジャー昇格を意図的に遅らせる球団が多かったが、今季は過去に例を見ないほど各球団が積極的にプロスペクトを抜擢している。この背景には今回の労使協定で決められた新ルールが影響しているとみられる。

     メジャーリーグ公式サイトによると、プロスペクト・ランキング全体100位以内の選手のうち、現地時間4月4日の夜の時点で開幕ロースター入りが正式に発表されたのは8人。前述のロドリゲスとトーケルソンのほか、全体21位のリード・デトマーズ(エンゼルス)、同22位のハンター・グリーン(レッズ)、同31位のジョーイ・バート(ジャイアンツ)、同42位のニック・ロドロ(レッズ)、同97位のジョー・ライアン(ツインズ)、同98位のマット・ブラッシュ(マリナーズ)が開幕メジャーを勝ち取った。

     さらに、全体1位のボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)や同9位のCJ・エイブラムス(パドレス)、同45位のブライソン・ストット(フィリーズ)らも開幕メジャーに向けてアピールを続けている。過去2シーズンは開幕ロースター入りを果たした全体100位以内のプロスペクトが各2人しかおらず、すでに8人の開幕ロースター入りが決まっているのは驚くべきことだ。

     これには労使協定の新ルールが影響している可能性が高い。まず、新人王投票で2位以内の選手には、今季から実際のサービスタイムに関係なく1年分のサービスタイムが保証されることになった。要するに、新人王レースに絡みそうな有力新人の昇格を意図的に遅らせることは無意味になったというわけだ。また、プロスペクトが新人王投票3位以内またはMVP投票とサイ・ヤング賞投票で5位以内に入った場合、その選手が所属する球団には追加のドラフト指名権が与えられる。プロスペクトを積極的に起用するインセンティブが生まれたのだ。

     これらの新ルールにより、ポストシーズン進出を狙う球団が即戦力のプロスペクトを積極的に起用する流れが生まれている。少なくとも現時点では、サービスタイム操作を抑制するための新ルールは成功していると言えそうだ。

  • プホルスが22年連続開幕スタメン決定 メジャー史上4人目の快挙に

    2022.4.5 11:50 Tuesday

     カージナルスのオリバー・マーモル新監督は、相手投手との相性や様々なデータに基づいて今季の各試合のスタメンを決定する方針を明らかにしていた。しかし、どうやら開幕戦はその例外となるようだ。マーモル監督は日本時間4月8日に本拠地ブッシュ・スタジアムで行われるパイレーツとの開幕戦にアルバート・プホルスを指名打者としてスタメン起用することを明言。パイレーツの開幕投手は右腕JT・ブルベイカーであり、本来なら左打者のコリー・ディッカーソンが指名打者に入るところだが、若き指揮官はプホルスを起用することを決めた。

     現在42歳のプホルスは今季、2011年以来11年ぶりに古巣カージナルスへ復帰。メジャー1年目の2001年に「6番・レフト」で開幕戦にスタメン出場して以降、カージナルスでの11シーズン、エンゼルスでの10シーズンはいずれも開幕戦にスタメン出場しており、開幕スタメンは今季で22年連続となる。これはハンク・アーロン、カール・ヤストレムスキーの両レジェンドと並ぶメジャー史上2位タイの大記録。これを上回るのは23年連続のピート・ローズただ1人である。

     35歳のマーモル監督は「私の知っている限りでは、ピートが23年連続、2人が22年連続だ。だから(プホルスが22年連続で開幕戦にスタメン出場することは)意味のあることなんだ」とコメント。「相手投手との相性を考えるのもいいが、アルバートが右腕と対戦してもいいわけだし、その記録には意味がある。当日のブッシュ・スタジアムは騒がしくなるだろうね」と古巣復帰のプホルスに本拠地での開幕戦という最高の舞台を用意した。

     カージナルスはすでにアダム・ウェインライトが自身6度目の開幕投手を務めることが決まっており、プホルス、ヤディアー・モリーナ、ウェインライトという3人のレジェンドが開幕スタメンに名を連ねることになる。「僕たちには球界で最高のファンがいる。あの球場でプレーした11年間で僕はそれを実感した。あの球場で過ごす時間は特別だし、今後の人生でもその思い出を大切にしていくよ」とプホルス。いよいよ伝説の最終章が幕を開ける。

  • グリーン離脱のタイガースが外野手補強 レイズからメドウズを獲得

    2022.4.5 11:22 Tuesday

     日本時間4月5日、タイガースはレイズからトレードで強打者オースティン・メドウズを獲得したことを発表した。開幕ロースター入りが確実視されていた有望株ライリー・グリーンが自打球で骨折したため、外野手の補強が必要となっていた。一方、レイズはメドウズ放出の対価として若手三塁手アイザック・パレイデスと戦力均衡ラウンドBのドラフト指名権を獲得。ロックアウト終了後、数週間にわたってメドウズの放出を検討していることが報じられていたが、開幕直前にトレードを成立させた。

     現在26歳のメドウズは、昨季レイズで142試合に出場して打率.234、27本塁打、106打点(自己最多)、OPS.772を記録。2019年には打率.291、33本塁打、89打点、OPS.922の好成績を残し、オールスター・ゲームに選出された経験もある。サービスタイムは3年74日であり、タイガースはメドウズがFAになるまであと3年保有可能。今季の年俸は400万ドルである。

     現在23歳のパレイデスは、昨季タイガースで23試合に出場して打率.208、1本塁打、5打点、OPS.625を記録。AAA級トレドでは72試合で打率.265、11本塁打、42打点、出塁率.397、OPS.847をマークした。

     タイガースは正中堅手として開幕ロースター入りする予定だったグリーンがオープン戦で右足に自打球を当てて骨折。左翼アキル・バドゥー、中堅ビクトル・レイエス、右翼ロビー・グロスマンという布陣で開幕を迎えると思われたが、ここにきてメドウズの獲得に成功した。メドウズが左翼に入り、バドゥーが中堅に回る布陣が有力だ。

     なお、メドウズの4歳年下の弟であるパーカー・メドウズは、2018年ドラフト2巡目(全体44位)指名でタイガースに入団しており、メドウズ兄弟がタイガースで揃うことになった。現在22歳のパーカーは今春のオープン戦で3試合に出場して3打数3安打4打点1盗塁、OPS2.083の大活躍。今季はA+級で開幕を迎える見込みとなっている。

  • ブルージェイズ・加藤豪将が開幕ロースター入りへ 米記者が伝える

    2022.4.5 10:46 Tuesday

     ブルージェイズはマイナー契約の招待選手としてスプリング・トレーニングに参加していた加藤豪将を開幕ロースターに登録することを決めたようだ。「スポーツネット」のベン・ニコルソン・スミスなど複数の記者が伝えた。現在27歳の加藤は、2013年ドラフト2巡目でヤンキースから指名されてプロ入りし、今季がプロ10年目。これまで1度もメジャー昇格の経験はなく、悲願の初昇格となる。なお、ブルージェイズがロースターの40人枠に空きがあるため、加藤の昇格に伴うロースター変更は必要ない。

     加藤は2013年にカリフォルニア州サンディエゴのランチョ・バーナード高校からヤンキースに入団。ドラフトの同期にはアーロン・ジャッジやタイラー・ウェイドがいる。プロ1年目こそルーキー級で打率.310をマークしたものの、その後は主に打撃面で伸び悩みが続き、プロ5年目の2017年でもまだA+級に停滞。その後、2018年にAA級、2019年にはAAA級へ昇格したが、2019年シーズン終了後にFAとなり、2020年はマーリンズ、昨季はパドレスの傘下に所属していた。

     昨季はパドレス傘下AAA級エルパソで114試合に出場して打率.306、8本塁打、42打点、8盗塁、出塁率.388、OPS.862をマーク。ブルージェイズとマイナー契約を結んだ今季はオープン戦13試合で打率.348とアピールに成功し、開幕ロースター入りを勝ち取った。メジャー通算32本塁打の実績を持つグレッグ・バードがロースター入り有力とみられていたが、ブルージェイズはバードをリリースして加藤をロースターに入れることを選択。バードが一塁しか守れないのに対し、加藤は一塁を含む複数のポジションを守れるため、ロースター争いにおいて有利に働いたと思われる。

     ブルージェイズは一塁ブラディミール・ゲレーロJr.、二塁キャバン・ビジオ、三塁マット・チャップマン、遊撃ボー・ビシェットで内野のレギュラーが固まっており、左打ちの加藤は右打ちのサンティアゴ・エスピナルとともに内野のユーティリティ的な役割を担う見込み。ただし、二塁のビジオは確固たるレギュラーではなく、限られた出場機会のなかで結果を残していけば、メジャーで活躍するチャンスは広がっていきそうだ。

  • 元ドジャースのトミー・デービスが死去 1962~63年に連続首位打者

    2022.4.5 10:24 Tuesday

     1962年から2年連続で首位打者に輝いたトミー・デービスが現地時間4月3日の夜に83歳で亡くなっていたことが明らかになった。アリゾナ州フェニックスで家族に見守られながら息を引き取ったという。ニューヨーク州ブルックリン出身のデービスは、ドジャースがロサンゼルス移転後に初めて首位打者のタイトルを獲得した選手であり、1962年に記録した230安打はロサンゼルス移転後の球団記録、153打点はブルックリン時代も含めた球団記録として現在も残っている。なお、葬儀は未定となっている。

     1939年3月21日にブルックリンで生まれたデービスは、ニューヨークのボーイズ高校で野球とバスケットボールの両方で活躍。1956年にヤンキースと契約することが決まっていた。ところが、1956年にドジャースで現役最後のシーズンを過ごしていたジャッキー・ロビンソンはデービスに電話をし、ヤンキースではなくドジャースと契約するように勧めた。スカウト部長のアル・キャンパニスもデービスの母がドジャースファンであることを把握しており、ロビンソンの言葉が決め手となってデービスを手に入れることに成功した。

     デービスは1959年9月に20歳でメジャーデビューを果たし、翌年は新人王投票5位にランクイン。1962年に打率.346、27本塁打、153打点、18盗塁、OPS.910という自己最高のシーズンを過ごし、1963年も打率.326をマークして2年連続の首位打者に輝いた。1966年までドジャースでプレーしたあと、メッツ、ホワイトソックス、パイロッツ、アストロズ、アスレチックス、カブス、オリオールズ、エンゼルス、ロイヤルズと多くのチームを転々とし、1976年限りで引退。メジャー通算1999試合に出場して2121安打、打率.294、153本塁打、1052打点、136盗塁、OPS.733をマークした。

     首位打者に輝いた1962~63年はオールスター・ゲームにも選出され、1963年にはワールドシリーズ制覇も経験。その後、1966年、1971年、1973年、1974年にもポストシーズンの舞台でプレーした。ポジションは左翼がメインだったが、三塁と中堅でも通算100試合以上にスタメン出場し、現役最後の4年間はDH制が導入されたため、ほとんどDHに専念。一塁、二塁、右翼も守った器用な選手だった。

  • 古巣復帰のプホルスが目指すもの 通算成績ではなく3つ目のリング

    2022.4.4 14:44 Monday

     11年ぶりのカージナルス復帰を果たし、今季が現役ラストイヤーとなることを明言したアルバート・プホルス。以前は通算700本塁打などのマイルストーン到達に意欲を見せていたが、ヤディアー・モリーナ、アダム・ウェインライトと再びチームメイトとして戦えることになり、「あの2人がここに残っていて、僕がキャリアを終えるときに一緒にいられるのは特別なことだ。もう1度タイトルに挑戦したい」と自身3度目のワールドシリーズ制覇を最大の目標に掲げている。今季の目標は個人成績ではなく、3つ目の優勝リングを手にすることだ。

     歴代5位の679本塁打、同3位の2150打点、同4位の1367長打と6042塁打など、メジャーリーグの歴史に残る圧倒的な実績を残しているプホルス。史上4人目の通算700本塁打まであと21本、ハンク・アーロンの通算最多打点記録更新まであと148打点に迫っているが、彼が目指す数字は「700」ではなく「3」、つまり2006年と2011年に次ぐ自身3度目のワールドシリーズ制覇である。「僕にとっては今季を楽しむこと、そしてチームの勝利に貢献することだけが目標だ」とプホルスは言う。「もし700本塁打を達成できれば特別なことだけれど、それを追い求めようとは思わない。チームの勝利に貢献することだけに全力を尽くす」と断言した。

     ここ数年のパフォーマンスや今季予想される出場機会を考えると、21本塁打や148打点といった数字は現実的ではなく、プホルスの頭はすでに切り替わっているのかもしれない。「あの2人と一緒に3度目の優勝ができれば完璧だ」と話しているように、カージナルス復帰を選択した時点で、数々の個人的なマイルストーンは目標から除外され、目標は3度目のワールドシリーズ制覇に定められた。そのためならプラトーン要員であれ、代打要員であれ、与えられた役割をなんでも全力でこなしていくつもりだ。

     セントルイスで過ごしたキャリア最初の11年間で数々の伝説を作ったプホルス。11年ぶりの古巣復帰を果たし、モリーナ、ウェインライトとともに過ごす現役最後のシーズンを迎えた。自らのキャリアを最高の形で締めくくることはできるだろうか。

  • オリオールズのブルペンがさらに弱体化 主力2人をトレードで放出

    2022.4.4 13:23 Monday

     日本時間4月4日、オリオールズはマーリンズとのトレードが成立したことを発表し、救援右腕コール・サルサーと救援左腕タナー・スコットをマーリンズへ放出した。この2人は勝ち試合の終盤を担うことが予想されていた主力リリーバーであり、もともと強固とは言えなかったオリオールズのブルペンはさらに弱体化。主力リリーバー2人を放出した対価として、マーリンズからは若手有望株2人と後日指名選手1人、さらに戦力均衡ラウンドBのドラフト指名権を獲得した。

     強豪4チームが揃うア・リーグ東部地区において、今季も最下位が確実視されているオリオールズ。数少ない勝ち試合の終盤を担った2人のリリーバーをトレードで放出し、ブルペンはマイナーリーグかと錯覚するほどの頼りないメンバーとなった。

     現在32歳のサルサーは、昨季オリオールズで60試合に登板して5勝4敗8セーブ、6ホールド、防御率2.70の好成績をマーク。2019年9月に29歳でメジャーデビューを果たした遅咲きの投手だが、今季はオリオールズでクローザーを務めることが予想されていた。

     一方、現在27歳のスコットは、昨季オリオールズで62試合に登板して5勝4敗、16ホールド、防御率5.17を記録。2020年には25試合で防御率1.31の好成績を残しており、弱体ブルペンのオリオールズにおいてサルサーにつなぐセットアッパーを担う投手だった。

     この2人を放出したことにより、オリオールズの今季のクローザーは現在27歳のディロン・テイトが最有力に。2015年ドラフト全体4位でレンジャーズに指名された元有望株だが、プロ入り後は伸び悩みが続き、2019年からリリーフ転向。昨季は自己最多の62試合に登板して防御率4.39を記録したが、通算セーブはわずか3つだけである。

     マーリンズはオリオールズの主力リリーバー2人を獲得することでブルペンに厚みを加えることに成功。クローザー候補のディラン・フローロが腕の痛みで出遅れ濃厚という状況のなか、頼れる戦力となりそうだ。

  • 開幕戦3本塁打はメジャー史上4人だけ 元近鉄・ローズも達成

    2022.4.4 04:39 Monday

     ワールドシリーズでの1試合3本塁打は過去に5度(ベーブ・ルースが2度、レジー・ジャクソン、アルバート・プホルス、パブロ・サンドバルが各1度)達成されているが、それより達成回数が少ないのがシーズン開幕戦での1試合3本塁打だ。1988年にジョージ・ベル(ブルージェイズ)が初の達成者となり、1994年にカール・ローズ(カブス)、2005年にドミトリ・ヤング(タイガース)、2018年にマット・デービッドソン(ホワイトソックス)が達成。なお、1994年のローズは日本球界で活躍したタフィ・ローズのことである。

     ベルは1987年に自己最多の47本塁打、134打点を記録して打点王のタイトルを獲得。ア・リーグMVPにも選ばれた。その勢いのままに、1988年の開幕戦ではロイヤルズのエース右腕ブレット・セイバーヘイゲンから1試合3本塁打をマーク。ブルージェイズは5対3で勝利したが、ベルは1人で4打点を叩き出し、チームの勝利の立役者となった。

     球界を驚かせたのが1994年のローズだ。前年までメジャー4年間でわずか5本塁打だった男がメッツのドワイト・グッデンからまさかの3本塁打。前年にマイナーで30本塁打を記録したパワーを見事に発揮したが、この「自己最高の1日」以降は勢いが続かず、この年は95試合で8本塁打に終わった。1995年限りでメジャーでのキャリアに区切りをつけ、日本球界へ。通算464本塁打を放つ強打者として活躍した。

     ローズから11年後、2005年にはタイガースのヤングが開幕戦での1試合3本塁打を達成。レッズ時代には4年連続打率3割の中距離砲として活躍したが、タイガース移籍2年目の2003年に自己最多の29本塁打を放ち、2005年の開幕戦でキャリア唯一の1試合3本塁打を達成した。タイガースのレジェンド、アル・ケーラインは「私が今まで見たなかで、開幕戦で最高の活躍を見せた選手だ」とヤングの活躍を称えた。

     そして、最も直近の達成者となっているのが2018年のデービッドソンだ。ホワイトソックスが14対7でロイヤルズを破った一戦でキャリア唯一の1試合3本塁打を達成。前年に自己最多の26本塁打、この年も20本塁打を放ったが、翌年はメジャーでの出場機会がなく、それ以降は2020年に放った3本塁打のみにとどまっている。

     2022年のレギュラーシーズンは日本時間4月8日に開幕する。ベル、ローズ、ヤング、デービッドソンに続く史上5人目の達成者は現れるだろうか。

  • レッズ・秋山翔吾が開幕ロースター外に マイナー降格とFAの二択

    2022.4.4 04:06 Monday

     日本時間4月4日、レッズのニック・クロールGMは秋山翔吾を開幕ロースターの28人から外すことを発表した。総額2100万ドルの3年契約の最終年を迎えている秋山は、契約のなかにマイナー降格を拒否する権利が含まれており、マイナー降格を拒否してFAになることができる。「結果がすべて」と球団の決断に理解を示した秋山は今後について「自分のなかでは決まっているが、いろんな人に相談しないといけない」とコメント。「そんなに時間はかからないと思います」と話しており、決断が注目される。

     現在33歳の秋山は、メジャー最初の2年間で合計142試合に出場して打率.224、14二塁打、1三塁打、0本塁打、21打点、9盗塁、出塁率.320、OPS.594を記録。勝負の3年目を迎え、打撃改造に取り組んでオープン戦に臨んでいたが、ここまで7試合に出場して22打数4安打(すべて単打)、打率.182、OPS.364と思うような結果を残すことができていなかった。

    「ジ・アスレチック」でレッズを担当するC・トレント・ローズクランス記者は「秋山はAAA級への降格を拒否できる。その場合はDFAされることになる」とツイート。「秋山は昨季もAAA級への降格を拒否していた。今回降格を拒否した場合、木曜日(=シーズン開幕の日本時間4月8日)にDFAが発表されるだろう」と情報を付け加えた。

     昨季の外野レギュラー3人のうち、ニック・カステヤノスがFA、ジェシー・ウィンカーがトレードでチームを去ったレッズだが、FAでトミー・ファム、ウィンカーとのトレードでジェイク・フレイリーを獲得。昨季レギュラーのタイラー・ネークインはチームに残っており、元有望株のニック・センゼルはオープン戦で打率.357をマークするなど、レギュラーポジション獲得に向けてアピールを続けている。さらには右のパワーヒッターであるアリスティデス・アキーノも控えており、「左の控え外野手」という点でフレイリーと役割が被る秋山に居場所は残されていなかった。

     秋山はマイナー降格を受け入れた場合、AAA級で開幕を迎え、メジャー再昇格に向けてプレーを続けることになる。マイナー降格を拒否した場合は、DFA後にFAとなり、日本球界復帰も含め、自由に移籍先を探すことができる。

  • ロドリゲスがメッツへ ニューヨーク2球団のトレードは4年ぶり

    2022.4.4 03:39 Monday

     ニューヨークを本拠地とする2球団が約4年ぶりとなるトレードを成立させた。メッツは救援右腕ミゲル・カストロをヤンキースへ放出し、日本プロ野球の中日ドラゴンズでも活躍した救援左腕ジョエリー・ロドリゲスを獲得。ニューヨーク2球団によるトレードは2018年4月にマイナーリーガー同士を交換して以来4年ぶり16度目であり、メジャーリーガー同士の目立ったトレードに限れば、2004年にヤンキースがマイク・スタントン、メッツがフェリックス・ヘレディアを獲得するリリーバー同士のトレードを成立させて以来となった。

     現在30歳のロドリゲスは、昨季レンジャーズとヤンキースで合計52試合に登板して46回1/3を投げ、2勝3敗1セーブ、14ホールド、防御率4.66、47奪三振を記録。レンジャーズでは防御率5点台と打ち込まれたが、ヤンキース移籍後は防御率2点台を記録し、シーズン終了後にオプション破棄でFAとなったものの、1年200万ドルで再契約を結んでいた。メッツはブルペンに左腕が不足しており、招待選手のチェイセン・シュリーブやアレックス・クラウディオの開幕ロースター入りが有力視されていたが、ロドリゲスの加入が両左腕の去就に与える影響は現時点では不明だ。

     一方、現在27歳のカストロは、昨季メッツで69試合に登板して70回1/3を投げ、3勝4敗、9ホールド、防御率3.45、77奪三振を記録。短縮シーズンの2020年を除き、2018年以降はいずれのシーズンも63試合以上に登板しており、メジャーでの実績ではロドリゲスを上回る。メッツが救援左腕を欲しがった結果のトレード成立と言えるだろう。なお、カストロは今季終了後にFAとなる予定である。

     メッツのナ・リーグ加盟(1962年)以降、ニューヨーク2球団によるトレードは今回が16度目。過去のトレードをさかのぼってみると、比較的小規模なトレードが多く、ヤンキースがロビン・ベンチュラ、メッツがデービッド・ジャスティスを獲得した2001年12月のトレードが最大規模と言われている。

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