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12年&14年の世界一戦士・ブランコがジャイアンツに復帰
2018.1.30 12:30 Tuesday2012年と2014年にジャイアンツのワールドシリーズ制覇に貢献したグレガー・ブランコがマイナー契約で2年ぶりに古巣へ復帰することになった。日本時間1月30日、ブランコは自身のInstagramでジャイアンツへ復帰することを明らかにした。
2012年からの5シーズンをジャイアンツの一員として過ごしたブランコは、規定打席到達こそ5シーズンで1度だけ(2013年)ながら外野の準レギュラーとしての役割をしっかり果たし、チームに貢献。2012年と2014年にはポストシーズンの各ラウンドでロースターに名を連ね、ワールドシリーズ制覇を経験した。マイナー契約でダイヤモンドバックスに加入した昨季は、5月上旬にメジャー昇格を果たし、90試合に出場して打率.246、3本塁打、15盗塁、OPS.694とほぼ例年通りの働き。34歳となった現在も大きな衰えは見られない。
ワールドシリーズ制覇を2度経験したブランコだが、ジャイアンツ・ファンの印象に残っているのは2012年6月13日(現地時間)のアストロズ戦で見せたスーパーキャッチだろう。ライトを守っていたブランコは、7回表の先頭打者であるジョーダン・シェーファーが放った右中間への大飛球を背走し、最後は後ろ向きにダイビングキャッチ。この試合で先発したマット・ケインは続く8人の打者をパーフェクトに抑え、球団史上唯一の完全試合を達成したのだった。
ジャイアンツは今オフ、外野のアップグレードを最優先課題として補強を進め、アンドリュー・マカッチェンとオースティン・ジャクソンを獲得。ゴーキーズ・ヘルナンデス、ジャレット・パーカー、オースティン・スレイター、マック・ウィリアムソン、スティーブン・ダガーらが控え外野手の2枠をかけて争うことになると見られるが、ブランコもその争いに割って入ることになるだろう。控え外野手候補のなかでは実績面で分があるだけに、スプリング・トレーニングで実力健在をアピールできれば開幕ロースター入りの可能性は高そうだ。
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エスピノーザがヤンキースとマイナー契約 二塁争い参戦へ
2018.1.30 12:00 TuesdayMLB.comのマーク・フェインサンドによると、ダニー・エスピノーザがヤンキースとのマイナー契約で合意に至ったようだ。エスピノーザは招待選手としてスプリング・トレーニングに参加し、若手内野手と二塁のレギュラーの座を争うことになりそうだ。
ナショナルズ時代に正二塁手ないし正遊撃手として活躍し、シーズン2ケタ本塁打を4度(2016年の24本塁打が自己最多)、シーズン2ケタ盗塁を2度(2012年の20盗塁が自己最多)記録したことのあるエスピノーザだが、トレードでエンゼルスへ移籍した昨季は開幕から大不振。77試合に出場して打率.162、6本塁打、29打点、OPS.513という悲惨な打撃成績に終わり、7月中旬にエンゼルスをDFA→解雇となった。7月下旬にマリナーズと契約したものの、8試合で打率.188、OPS.548と結果を残せず、1ヶ月も経たないうちに解雇。その後、レイズと契約したが、ここでも8試合のみの出場に終わり、シーズン閉幕を待たずして解雇された。シーズン通算の成績は93試合に出場して打率.173、6本塁打、31打点、OPS.523。故障により44試合のみの出場に終わった2013年を除けば、文句なしで自己ワーストのシーズンとなった。
ヤンキースは二塁のレギュラー候補としてトップ・プロスペクトのグレイバー・トーレスが控えているが、開幕をAAA級で迎える可能性が高く、ロナルド・トレイエス、タイラー・ウェイドらが開幕スタメンを争う見込み。トーレス昇格までの「つなぎ役」を探しているヤンキースはエスピノーザのほかにブレーブスで正二塁手を務めた経験のあるジェイス・ピーターソンともマイナー契約を結んでおり、エスピノーザとピーターソンもスプリング・トレーニングで二塁のレギュラー争いに加わることになるだろう。
2012年に189三振、2016年に174三振を喫するなど、打撃の粗さが課題のエスピノーザだが、ナショナルズ時代のパフォーマンスを取り戻せるようであれば正二塁手の有力候補。昨季の大不振を脱し、再び輝きを放つことを期待したい。
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メッツの内野手補強 獲得候補はハリソンら4選手
2018.1.30 11:30 TuesdayMLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、メッツは二塁と三塁のアップグレードを目指しているようだ。メッツはフリーエージェント市場とトレード市場の両方で補強の可能性を模索しており、獲得候補としてジョシュ・ハリソン(パイレーツ)ら4選手が浮上しているという。
メッツの獲得候補に挙がっているのはフリーエージェントのエドゥアルド・ヌニェス、トッド・フレイジャー、ニール・ウォーカーと、パイレーツのハリソンの4選手。ヌニェスは二塁と三塁のほかに遊撃と外野の両翼を守れるユーティリティ・プレイヤーであり、ハリソンも二塁と三塁で200試合以上、遊撃と外野の両翼で20試合以上の先発出場経験を誇っている。フレイジャーは三塁、ウォーカーは二塁がメインの選手だが、近年は他のポジションを守る機会も増えており、昨季は本職以外にフレイジャーが一塁、ウォーカーは一塁と三塁を守っていた。二塁と三塁を守れる選手という意味ではフレイジャーはやや趣旨から外れてしまうが、フレイジャーを獲得すれば正三塁手に予定されているアズドゥルバル・カブレラを二塁に回すこともできるため、それほど大きな影響はないだろう。
ウォーカーは2016年から昨季途中までメッツに在籍しており、大都市・ニューヨークでのプレイ経験を有している。ニューヨークでのプレイ経験があるという点ではヌニェスとフレイジャーも同じであり、ヌニェスはメジャー最初の4シーズン(2010~2013年)、フレイジャーは昨年7月途中から閉幕までの数ヶ月間をヤンキースでプレイしていた。メジャーデビュー以来パイレーツ一筋のハリソンについては未知数だが、少なくともハリソンを除く3選手は大都市でのプレイにもスムーズに適応できるはずだ。
また、ローゼンタールはメッツがパイレーツからハリソンを獲得するのであれば、若手外野手のブランドン・ニモを放出することが必要になると伝えている。メッツの外野にはヨエニス・セスペデス、ジェイ・ブルース、フアン・ラガレス、マイケル・コンフォートとレギュラー候補が4人おり、ニモは外野5番手という扱い。メッツがニモの放出に前向きでないとの報道もあるが、ハリソンとニモを軸としたトレードが成立する可能性もありそうだ。
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インディアンスが来季からワフー酋長のロゴを使用せず
2018.1.30 11:00 Tuesday日本時間1月30日、ロブ・マンフレッド・コミッショナーはインディアンスが来季から「ワフー酋長」のロゴマークを使用しないことが決定したと発表した。ファンにはお馴染みのロゴマークだが、ネイティブ・アメリカンから使用停止を求める声が高まり、MLB機構とインディアンスの話し合いの結果、今回の決定に至ったようだ。
「ワフー酋長」はインディアンをモデルとしたキャラクターであり、インディアンスが球団のシンボルとして採用。1947年にユニフォームの袖章として初登場し、1949年から現在のデザインになったと言われている。インディアンスを舞台としたコメディ映画「メジャーリーグ」の影響もあり、日本でも広く知られたロゴマークである。
マンフレッドは「MLBは多様性を受け入れる文化を作り上げることを目指している」との声明を発表し、人種差別にかかわる問題の解決に積極的に取り組んでいく意向を示した。さらに「ワフー酋長」のロゴマークを使用することについて、「ワフー酋長」はチームの歴史であると主張するインディアンスと議論を続けてきたことを明らかにし、議論の結果、最終的にインディアンスのポール・ドーラン・オーナーが時代の流れに合わせて「ロゴを使用することは適切でなくなった」と、ロゴの使用を停止することに同意したという。
インディアンスは来季から「ワフー酋長」に代わり、ブロック体の「C」をチームのロゴマークとして使用する予定。ただし、商標権を維持するために「ワフー酋長」のロゴマークが入ったグッズの販売を一部の地域で継続する予定となっている。
アメリカにはインディアンスのほかにも先住民をチーム名やマスコットにしたスポーツチームが存在し、その使用に関して幅広く議論が行われている。NFLのワシントン・レッドスキンズなどにも「チーム名が差別的だ」との指摘があり、今回のインディアンスの決定がほかのスポーツやほかのチームに影響を与える可能性もありそうだ。
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アスレチックスとロイヤルズの間で2対2のトレードが成立
2018.1.30 10:30 Tuesdayロイヤルズのデイトン・ムーアGMは年俸総額の削減とマイナー組織の再構築を目的とした動きを継続している。日本時間1月30日、ロイヤルズはライアン・バクターとブランドン・モスをアスレチックスへ放出し、ジェシー・ハーンとヒース・フィルマイアーを獲得するトレードを成立させた。
エリック・ホズマー、マイク・ムスターカス、アルシデス・エスコバー(ロイヤルズと再契約)、ロレンゾ・ケイン(ブリュワーズと契約)、ジェイソン・バルガス、マイク・マイナー(レンジャーズと契約)といった主力選手が同時にフリーエージェントとなり、2014年リーグ優勝&2015年ワールドシリーズ制覇のチームに区切りがついた感のあるロイヤルズは今オフ、再びワールドシリーズ制覇を狙えるチームを作るための態勢を整えるべく動いている。すでにスコット・アレキサンダーをドジャース、ホアキム・ソリアをホワイトソックスへ放出したが、今回のトレードでも主力クラスの選手を放出して若手選手を獲得。モスの年俸825万ドルのうち325万ドルをロイヤルズが負担することになっているが、500万ドルの年俸削減に成功した。
モスを放出したことによりロイヤルズには本職が一塁の選手が不在となり、ホズマーとの再契約を目指す可能性が高くなったと見られている。現時点での年俸総額は1億700万ドルほどとなっており、ホズマーを呼び戻すためにさらなるトレードを仕掛け、ペイロールに余裕を作る動きがあるかもしれない。その場合には再び主力クラスの選手が放出候補となるだろう。
ロイヤルズに加わるハーンはメジャーデビュー1年目の2014年にパドレスで7勝4敗、防御率3.07、翌2015年にアスレチックスで6勝6敗、防御率3.35をマークしたことのある右腕だが、近年は故障の影響もあって伸び悩み気味。本来の実力を発揮できるようであれば、ダニー・ダフィー、イアン・ケネディ、ジェイソン・ハメル、ネイト・カーンズ、ジェイコブ・ジュニスの5人で構成される先発ローテーションに割って入ることも十分に可能なはずだ。
ムーアの次なる一手はホズマーとの再契約なのか、それとも主力選手のさらなるトレードなのか。新たな常勝チームの構築に取り組むムーアの動きに注目だ。
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MLBネットワークが左翼手・捕手のトップ10を発表
2018.1.29 16:30 Monday各ポジションの現時点でのトップ10を発表するMLBネットワークの人気企画「Top 10 Right Now!」は今年で8回目を迎えた。5週間にわたって各ポジションのトップ10が発表されていくが、第三弾として日本時間1月28日に左翼手と捕手のトップ10が発表された。
このランキングは過去2シーズンのパフォーマンスのほか、Statcastのデータや旧来の指標による攻撃面・守備面での成績、そしてMLBネットワークのリサーチ・チームによる分析を総合的に評価して決定される。まずは左翼手のトップ10を見てみよう。
左翼手トップ10
1. マーセル・オズーナ(カージナルス)
2. ヨエニス・セスペデス(メッツ)
3. ジャスティン・アップトン(エンゼルス)
4. ライアン・ブラウン(ブリュワーズ)
5. トレイ・マンシーニ(オリオールズ)
6. クリス・デービス(アスレチックス)
7. アダム・イートン(ナショナルズ)
8. アンドリュー・ベニンテンディ(レッドソックス)
9. マーウィン・ゴンザレス(アストロズ)
10. ブレット・ガードナー(ヤンキース)左翼手部門の1位に選出されたのはオズーナ。昨季は打率.312、37本塁打、124打点と打撃3部門でキャリアハイの成績を残し、シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞をダブルで初受賞。今季はカージナルスへ移籍し、打線の軸として昨季同様の大活躍が期待されている。球界トップクラスの強肩の持ち主であるセスペデスは2位にランクイン。マンシーニやベニンテンディといったフレッシュな面々もランクインし、新旧の実力者が入り混じるランキングとなった。次に捕手のトップ10を見てみよう。
捕手トップ10
1. バスター・ポージー(ジャイアンツ)
2. ゲーリー・サンチェス(ヤンキース)
3. ウィルソン・コントレラス(カブス)
4. ヤスマニ・グランダル(ドジャース)
5. J.T.リアルミュート(マーリンズ)
6. オースティン・バーンズ(ドジャース)
7. マイク・ズニーノ(マリナーズ)
8. ヤディアー・モリーナ(カージナルス)
9. タイラー・フラワーズ(ブレーブス)
10. ロビンソン・チリーノス(レンジャーズ)捕手部門の1位はポージー。近年は一塁手としての出場も増えているが、歴代でも最高クラスの捕手の一人と言っても過言ではないだろう。メジャーを代表する好捕手であるモリーナが8位まで順位を落としている一方、2位と3位にはサンチェス&コントレラスの25歳コンビがランクイン。強打の捕手が上位に名を連ねており、中軸クラスの打力を誇る捕手が高く評価されている様子がこのランキングからはうかがえる。なお、残り4部門の発表予定は以下のようになっている。
2月4日(日)一塁手&先発投手
2月11日(日)救援投手&中堅手
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再建中のWソックス アブレイユとA.ガルシアの放出を急がず
2018.1.29 14:30 Monday再建を進めるホワイトソックスだが、ホゼ・アブレイユとアビサイル・ガルシアという2人の好打者がチームに残っている。リック・ハーンGMはトレードでの放出も含めた彼らの将来について、決断を急ぐつもりはないようだ。
2014年ア・リーグ新人王のアブレイユはメジャー4年目となった昨季、打率.304、33本塁打、102打点、OPS.906の好成績をマークし、メジャーデビューから4年連続で25本塁打&100打点という史上3人目の快挙を成し遂げた。一方のA.ガルシアはメジャー6年目にして大ブレイク。リーグ2位の打率.330をマークしたほか、18本塁打、80打点、OPS.885と各部門で自己最高の成績を残し、オールスター・ゲームに初選出された。オフシーズン当初、両者の名前がトレード要員として浮上したが、今のところ具体的なトレード話はなし。少なくとも2019年まで保有可能な両選手について、ハーンは「今オフの主な動きは完了した。アブレイユとアビ(=A.ガルシアの愛称)については市場価値がどのくらいなのかを知ることができた。両選手が開幕時にチームにいてくれれば、我々は組織としてより良い戦いができるだろうね」と語っており、両選手を打線の軸に据えたまま開幕を迎える可能性が高いようだ。
また、ハーンは「フリーエージェントとなった選手が市場での自分の価値を確かめたあと、元の球団と再契約を結んではいけないというルールはないんだよ。選手がどこかのチームと契約するまで、我々には選手がチームにフィットするかを検討し、契約する権利があるんだ」と語り、アブレイユとA.ガルシアがフリーエージェントとなったあとに再契約を検討する可能性があることを示唆。現在、再建を進めているホワイトソックスだが、再建完了後もアブレイユとA.ガルシアの2人が打線の中軸を担っている可能性もありそうだ。
アブレイユの耳にもトレードの噂は入っているようだが、アブレイユは「僕にはコントロールできないことだからね。僕は自分がコントロールできることに集中するだけだよ」と周囲の雑音をシャットアウト。「若手選手の手本になりたいね」と再建を進めるチームの柱となることに意欲を見せていた。
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カウンセル監督がヘイダーのブルペン起用を明言
2018.1.29 14:00 Mondayマイナー時代同様の先発起用の可能性が取り沙汰されていたジョシュ・ヘイダー(ブリュワーズ)だが、クレイグ・カウンセル監督は23歳の剛球左腕を引き続きリリーバーとして起用していく方針を明らかにした。
カウンセルは「変わる可能性があるものはいろいろあるけれど、現時点ではヘイダーをリリーフで起用することを考えているよ」とヘイダーのブルペン起用を明言。「(ブルペン起用は)彼がより良い投手になるのを手助けすると思うんだ。1年間リリーフの経験を積み、リリーフのためのトレーニングを1年間こなしていけば、もっと成長できるだろうね」とヘイダーのさらなる成長に期待を寄せた。
昨季のヘイダーは球団最高のプロスペクトとして開幕を迎え、6月10日(現地時間)にメジャーデビュー。AAA級では先発で起用されていたが、メジャー昇格後はブルペンに回り、35試合に登板して47回2/3を投げ、2勝3敗12ホールド、防御率2.08の好成績をマークした。登板試合数と投球イニング数が示すように複数イニングに跨るリリーフを何度もこなし、被打率.156はナ・リーグのリリーバーで2番目の好成績。全投球の8割以上を占める速球を武器に、メジャーの打者を圧倒した。
ヘイダーは「試合の終盤に出ていって、プレッシャーを感じる場面で投げるのは好きだよ。楽しいからね」とブルペン起用に前向きなコメント。与四球率4.15と制球にはやや不安を抱えるが、奪三振率12.84を誇る力強いピッチングは非常に魅力的であり、制球を乱すことさえなければリーグ有数のセットアッパーへと成長しても決して不思議ではない。あのクリス・セール(レッドソックス)もメジャー2年目まではリリーバーとして起用され、そのなかでピッチングの精度を上げていったという経緯があるだけに、首脳陣はヘイダーがセールの同じような道のりを歩むことを期待しているのかもしれない。
ブリュワーズのクローザーには昨季大ブレイクを遂げたコリー・クネーベルが控えており、ヘイダーとクネーベルの「奪三振マシン・コンビ」で試合終盤は安泰。7年ぶりのポストシーズン進出を目指す今季、ヘイダーからクネーベルへと繋ぐ必勝リレーが数多く見られるに違いない。
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ペンスがみせる自身が支援するコーヒーショップでの大興奮
2018.1.29 13:30 Mondayオフシーズンの過ごし方は選手にとって様々だ。ひたすらトレーニングをする者、他のスポーツに挑戦する者、家族とまったりと過ごすなど多種多彩だ。そんな中、ジャイアンツのハンター・ペンスはコーヒーショップで公開されたアート作品を見て大興奮している。
テキサス州ヒューストンにある「Coral Sword」というコーヒーショップはマンガを読んだりやゲームを楽しむことができる場所でもあり、日本でいえばネットカフェのようなところだ。ペンスは昨年、その店と友好関係となっており自身が好きなコーヒーとゲームを通じて新たな事業を考えている。「僕の好きなものでサンフランシスコとヒューストンを繋げる新たな形を作りたい。とても興奮しているよ」と話していた。
先日、この店では新たにウォールアートが公開され、ペンスはその様子を見に来た。そして公開されたアートを見た瞬間、ペンスが大興奮していた。この様子はMLB.comの動画紹介コーナーの「Cut4」で紹介されている。シーズン中にはなかなか見ることのできないペンスの素顔なのではないだろうか。
こうして野球選手はプレー以外にも地域のファンや店のために尽力している。ペンスが引退後、どのような道に進むのかは不明だが、既にセカンドキャリアを考えているようだ。果たしてペンスが望むサンフランシスコとヒューストンとの架け橋となれるかどうか。彼のオフシーズンの活動にも注目だ。
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2008年のプロスペクト・ランキングを作り直してみよう
2018.1.29 13:00 MondayMLB公式サイトでは日本時間1月28日にプロスペクト・ランキングTOP100が発表され、1位には大谷翔平(エンゼルス)が選出された。ここでは今から10年前、2008年のプロスペクト・ランキングを振り返り、10年間のデータをもとにプロスペクト・ランキングを作り直してみる。
2008年にはMLB公式サイトでプロスペクト・ランキングTOP50が発表されていた。それから10年が経過し、プロスペクト・ランキングに名を連ねていた選手のなかからオールスター選手、MVPやサイ・ヤング賞の受賞者が続々と誕生。プロスペクト・ランキングが間違いでなかったことを裏付ける結果となっている。しかし、当然ながらプロスペクト・ランキングは完璧なものではない。期待はずれのキャリアを過ごした選手もいれば、期待以上の活躍を見せている選手もいるのだ。まずは2008年のプロスペクト・ランキングTOP10を見てみよう(所属は当時)。
1. ジェイ・ブルース(レッズ)
2. エバン・ロンゴリア(レイズ)
3. キャメロン・メイビン(タイガース)
4. クレイトン・カーショウ(ドジャース)
5. ジャバ・チェンバレン(ヤンキース)
6. クレイ・バックホルツ(レッドソックス)
7. コルビー・ラスマス(カージナルス)
8. アンドリュー・マカッチェン(パイレーツ)
9. ホーマー・ベイリー(レッズ)
10. アダム・ミラー(インディアンス)この10選手のうち、メジャー昇格を果たせなかったのは10位のミラーのみ。Baseball-Reference版の通算WARではロンゴリア、カーショウ、マカッチェンの3人が現役TOP30にランクインしており、ブルース、メイビン、バックホルツ、ラスマスの4人も10.0以上の通算WARを記録している。10人中7人がメジャーの主力選手として活躍しているのだから、なかなかの精度と言えるだろう。では、TOP50にランクインしていた選手を通算WARの順に並び替えるとどうなるのか。TOP10は以下のようになる(括弧内は当時の順位と通算WAR)。
1. クレイトン・カーショウ(4位:59.4)
2. ジョーイ・ボットー(34位:54.8)
3. エバン・ロンゴリア(2位:50.0)
4. マックス・シャーザー(35位:45.6)
5. アンドリュー・マカッチェン(8位:40.0)
6. デービッド・プライス(11位:33.7)
7. ジョニー・クエイト(47位:31.4)
8. ジャコビー・エルズベリー(13位:30.9)
9. エルビス・アンドルース(38位:28.8)
10. チェイス・ヘッドリー(29位:26.8)カーショウ、ロンゴリア、マカッチェンらが期待通りの活躍を見せている一方、ボットーやシャーザーは当時の予想を上回るパフォーマンスを見せていることが読み取れる。ちなみに、「当時の順位」から「通算WARの順位」を引いた差はクエイト(47-7=40)が最大、オースティン・ジャクソン(49-12=37)やデクスター・ファウラー(50-14=36)らがそれに続き、彼らは当時の期待を大きく上回る活躍を見せている選手であると言える。一方、ブランドン・ウッド(19-50=-31)、フェルナンド・マルティネス(17-47=-30)、ミラー(10-39=-29)らは大きく期待を裏切った選手たちである。もちろん、当時のTOP50にランクインせず、現在メジャーで素晴らしい活躍を見せている選手もいる。主な選手は以下の通りである(通算WAR順)。
1. ジョシュ・ドナルドソン(37.3)
2. ジャンカルロ・スタントン(35.1)
3. ジェイソン・ヘイワード(34.9)
4. マディソン・バムガーナー(32.6)
5. ホゼ・アルトゥーベ(29.6)
6. ロレンゾ・ケイン(27.8)
7. コリー・クルーバー(27.0)
8. フレディ・フリーマン(26.6)
9. アンソニー・リゾー(26.1)
10. カルロス・サンタナ(24.5)そして、これらの選手を含めた2008年のプロスペクト・ランキングは以下のようになる。「2008~2017年の通算WAR」を基準にするのであれば、これがプロスペクト・ランキングの「正解」だったということになるだろう(括弧内は当時の順位)。
1. クレイトン・カーショウ(4位)
2. ジョーイ・ボットー(34位)
3. エバン・ロンゴリア(2位)
4. マックス・シャーザー(35位)
5. アンドリュー・マカッチェン(8位)
6. ジョシュ・ドナルドソン(圏外)
7. ジャンカルロ・スタントン(圏外)
8. ジェイソン・ヘイワード(圏外)
9. デービッド・プライス(11位)
10. マディソン・バムガーナー(圏外)以上のことからわかることは、プロスペクト・ランキングに名を連ねている選手はスターに成長する可能性が高いものの、メジャーで活躍できないまま消えていくプロスペクトも多数おり、圏外からスターが誕生する可能性もあるということである。ランキング圏内の選手に注目するのはもちろんのこと、ランキング圏外の選手のなかから自分だけの「スター候補」を発掘するのも面白いのではないだろうか。
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ブリュワーズの背番号6はケインに セダーコーチは背番号80か
2018.1.29 12:30 Monday先日、ブリュワーズ復帰が決まったロレンゾ・ケインは古巣でも継続して背番号6を付けることになった。これに伴い、これまで6番を付けていたエド・セダー三塁ベースコーチは背番号が変更になる。MLB.comの動画紹介コーナー「Cut4」では背番号は「80」になるだろうと伝えている。
ブリュワーズのファンフェストにおいてセダーコーチが着用していたユニフォームは背番号6だった。先週、5年8000万ドルで契約したケインが加入したことでその背番号を変えることになり、彼はそれに同意した。「Cut4」ではケインがセダーコーチとともにチームの新旧背番号「6」を着て写っている写真が紹介されている。ケインにとってはロイヤルズ時代に付けてきた愛着のある番号ということもあり、これもプレーしやすい環境を整える1つの取り組みといえる。
既にこの2人は2005年から指導者と選手として関係があった。セダーコーチは当時、マイナーリーグの監督で一方のケインは成長過程の選手だった。その後、2010年にケインが移籍したため、チームメイトになるのは久々となる。セダーコーチは背番号変更について「選手が新しい番号を望むなら自分は何番でもいい」と特に指定はないようだ。
背番号はいわゆる選手や首脳陣にとって名刺のようなものだ。どんな番号でもいいとはいえ、多くの番号があるため悩みどころだ。過去に指導したケインに自らの番号を与え、セダーコーチは報道通り「80」を付けるのか。彼はの決断はいかに。
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ドジャース ケンプをレギュラー候補の一人と見なす
2018.1.29 12:00 Monday年俸総額の調整を目的としたトレードでブレーブスから古巣のドジャースへ復帰することになったマット・ケンプ。当初、ドジャースはケンプをトレードないしリリース(解雇)する可能性が高いと見られていたが、ケンプがスプリング・トレーニングで外野のレギュラー争いに加わる可能性が出てきたようだ。
今季をドジャースの一員として迎える可能性は限りなく低いと見られていたケンプだが、今のところドジャースはケンプについてトレードもリリースも行っていない。むしろ、ファーハン・ザイディGMはケンプがチームのワールドシリーズ制覇に貢献できると考え、レギュラー候補の一人と見なしているようだ。「ケンプはキャンプに参加する選手の一人だよ。レフトには多少のレギュラー争いがある。今のところ、彼はそのレギュラー争いに加わることになるだろうね」とザイディ。ドジャースのレフトはジョク・ピーダーソンとキケ・ヘルナンデスを中心に、トレイス・トンプソン、アレックス・ベルドゥーゴ、アンドリュー・トールズらがレギュラーの座を争う見込みだが、ケンプもその争いに加わることになるというのだ。
もちろん、今後ドジャースがケンプの放出に動く可能性は残っているが、ザイディは残り2年4300万ドルの契約を残すケンプが不良債権と化す可能性について心配はしていない。「彼の状態は素晴らしい。モチベーションの高まったマット・ケンプは大いにチームを助けることができる」とロサンゼルスに戻ってきたかつてのスター選手の活躍に期待を寄せている。デーブ・ロバーツ監督はケンプとヤシエル・プイーグの関係があまり良くなかったことについて「もう3年も前の話だ。両者とも勝利を求めているし、(過去のいざこざが)問題になるとは思っていない」とコメント。「ケンプは勝てるチームでプレイしたがっていたし、ロサンゼルスに戻ってくるのが夢だったと話していた。とてもワクワクしているみたいだよ」とザイディ同様にケンプへの期待を口にした。
昨季は故障により不本意なシーズンを過ごしたケンプだが、2016年には35本塁打、108打点をマーク。「40-40」まであと一歩に迫ったかつてのような活躍はできないにしても、レギュラー争いを制し、正左翼手の座を手にするだけの実力は残っているはずだ。古巣・ドジャースでかつてのスター選手が輝きを取り戻すことはできるのか。今季要注目の一人である。
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Dバックスが通算107セーブのフェリースとマイナー契約
2018.1.29 11:30 Mondayメジャーリーグのスプリングトレーニングは選手達にとって技術向上はもちろんのこと大事なアピールの場だ。ここで結果を残せるかどうかで開幕ロースターに入れるかどうかが決まる。中にはマイナー契約を結んで這い上がろうとしている選手もいる。ダイヤモンドバックスに入団したネフタリ・フェリースもその1人だ。
現在29歳のフェリースはリリーフの一角としてかつては70試合に登板したことのあるタフネス右腕。昨年はブリュワーズで開幕を迎えるも5月にから失点する機会が多くなり、その翌月にリリースとなった。それでも数日後にロイヤルズと契約を結ぶと20試合に登板した。しかし、故障の影響もあり、8月を最後にメジャーの舞台で投げることはなく9月に退団となりFAとなっていた。昨年の通算成績は49試合で2勝5敗8セーブ 防御率5.48だった。
ダイヤモンドバックスはフェルナンド・ロドニーの流出によって今季は誰が守護神を務めるのかまだ決まっていない。フェリースは過去、レンジャーズ時代の2010年にリーグ3位となる40セーブを挙げた実績を持ち、通算107セーブを記録していることからスプリングトレーニングでの結果によっては守護神候補の1人となることだろう。まその一方で通算357試合登板の数字からアーチー・ブラッドリーやブラッド・ボックスバーガーらとセットアッパーの座も争う可能性もある。
果たしてフェリースは2010年のときのような輝きを取り戻すことができるか。マイナー契約から競争を勝ち抜き開幕ロースター入りを目指す。
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今週中にもダルビッシュの契約先が決定 カブス最有力か
2018.1.29 11:00 MondayMLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、今オフのフリーエージェント市場における最高の先発投手と評価されているダルビッシュ有が今週中に契約先を決める可能性があるようだ。そして、契約先の最有力候補としてカブスの名前が浮上している。
ダルビッシュ獲得レースにはカブスのほか、ツインズ、ブリュワーズ、フィリーズ、ヤンキースなどが加わっていると見られており、ブリュワーズとツインズは正式に契約オファーを提示したことが報じられている。しかしながら、ツインズはダルビッシュ獲得に向けて積極的に動く一方で、5年を超える契約を与えることには否定的であり、ダルビッシュ獲得に失敗した場合のバックアップ・プランとしてアレックス・カッブの獲得を検討しているという。ブリュワーズはクリスチャン・イェリッチとロレンゾ・ケインを獲得するなど、ここにきて大きく動いているが、ドミンゴ・サンタナやエリック・テームズが余剰戦力となりつつある状況において、フリーエージェント市場よりもトレード市場で先発投手の補強を目指す可能性が高まっている。これらのことを考慮した結果、カブスが最有力候補に挙がっているのだろう。
カブスは今オフ、ジェイク・アリエタとジョン・ラッキーがフリーエージェントとなり、彼らに代わる先発投手の獲得が急務となっていた。すでにタイラー・チャットウッドと3年3800万ドルで契約し、ラッキーの穴を埋めることには成功したものの、アリエタの穴がなかなか埋まらない状況。市場に大きな動きがないなかで、アリエタを呼び戻す可能性も取り沙汰されていたが、優先順位はやはりダルビッシュのほうが高いようだ。
カブスがダルビッシュの獲得に成功すれば、ジョン・レスター、カイル・ヘンドリックス、ホゼ・キンターナ、チャットウッドとともにメジャー有数の強力先発ローテーションを形成することになり、大型補強を進めるブリュワーズ、ポストシーズン復帰を目指すカージナルスにとって大きな脅威となるはず。ダルビッシュはどのチームを選択するのか。まもなくその答えが明らかになりそうだ。
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ナショナルズがリアルミュート獲得に向けて問い合わせ中
2018.1.29 10:30 Mondayマーリンズの主力放出トレードはまだ終わらない。シリウスXMラジオのクレイグ・ミッシュによると、トレードを希望しているJ.T.リアルミュート(マーリンズ)の獲得を目指し、ナショナルズが積極的に動いているようだ。
昨季のレギュラー外野手3名(マーセル・オズーナ、クリスチャン・イェリッチ、ジャンカルロ・スタントン)と正二塁手(ディー・ゴードン)を放出したマーリンズは現在、正捕手のリアルミュートへの獲得オファーを受け付けている。ミッシュはリアルミュート獲得に最も積極的に動いているのがナショナルズであることを伝えているが、MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、マーリンズはリアルミュートの対価としてナショナルズのNo.1プロスペクトであるビクトル・ロブレスを要求しているという。
ロブレスは昨年9月にメジャーデビューを果たし、13試合に出場して打率.250、OPS.766をマーク。放った6安打のうち3本が長打だった(二塁打1本、三塁打2本)。マイナーではA+級とAA級の2階級合計で114試合に出場し、打率.300、10本塁打、27盗塁、OPS.875の好成績をマーク。先日発表された最新版のポジション別プロスペクト・ランキングでは外野手の3位、全体TOP100では6位にランクインしている正真正銘のトップ・プロスペクトであり、主力外野手3名を放出したマーリンズとしては是が非でも獲得したい存在なのだろう。
一方、ナショナルズの捕手事情に目を向けると、昨季大きく期待を裏切ったマット・ウィータースが選手オプションを行使して残留。今季も引き続き正捕手を務める見込みだが、ブライス・ハーパーの契約最終年を迎え、ワールドシリーズ制覇に全力を注ぐナショナルズにとって、捕手のアップグレードは数少ない課題となっている。リーグを代表する捕手へと成長したリアルミュートは捕手のアップグレードにうってつけの存在であり、マーリンズ側の要求にナショナルズがどれだけ歩み寄れるかがトレード成立に向けてのカギとなりそうだ。
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ヤンキースが二塁・三塁・先発のデプス補強を目指す
2018.1.29 10:00 Mondayぜいたく税の税率をリセットするために今季の年俸総額を1億9700万ドル以内に抑える方針のヤンキースは、今オフの残り予算が1000万~1500万ドル程度であると見られている。ニューヨーク・ポストによると、ヤンキースはその残り予算を使用して二塁・三塁・先発の選手層を厚くすることを目指しているようだ。
ヤンキースはMLB公式サイトの球団別プロスペクト・ランキングで1位のグレイバー・トーレスと5位のミゲル・アンドゥハーがそれぞれ二塁と三塁で長期にわたってレギュラーを担うことのできる逸材であると考えている。また、有望な先発投手としては同ランキングで2位のチャンス・アダムスと4位のジャスタス・シェフィールドがいる。アンドゥハーは昨季メジャーデビューを果たし、トーレスとアダムスはすでにAAA級、シェフィールドもAA級まで到達。早ければ今季中、遅くとも来季中には4人全員がメジャーの舞台に揃う可能性が高く、それまでの「つなぎ役」となる選手を1~2年の短期契約で獲得するのが理想的な展開と言える。
ニューヨーク・ポストのリポートによると、ヤンキースは二塁と三塁の両方を守れる選手を獲得したいと考えているようだ。そこで獲得候補に浮上する可能性があるのがエドゥアルド・ヌニェスである。ヌニェスは昨季ジャイアンツとレッドソックスで計114試合に出場し、打率.313、12本塁打、58打点、24盗塁、OPS.801の好成績をマーク。一塁以外の内野3ポジションと外野の両翼を守ることのできるユーティリティ・プレイヤーであり、また、2013年までヤンキースでプレイしていたという縁もある。二塁と三塁の「つなぎ役」、あるいはバックアップとして理想的な存在と言えるだろう。他にはトッド・フレイジャー、ニール・ウォーカーらが獲得候補に挙がっているようだ。
先発投手に目を向けると、ニューヨーク・ポストはアンドリュー・キャッシュナー、ジェイソン・バルガス、クリス・ティルマンらを獲得候補に挙げている。すでにルイス・セベリーノ、田中将大、ソニー・グレイ、CCサバシアで先発ローテーションの4番手までは確定しており、安価なベテラン投手を獲得することにより先発5番手のアップグレードを目指すことになりそうだ。
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大谷がMLB Pipelineの有望株ランキング1位に選出された理由
2018.1.28 14:00 Sundayメジャーリーグの有望株選手を紹介する「MLB Pipeline」では有望株ランキングトップ100を発表し、エンゼルスに入団した大谷翔平が1位に輝いた。投打の二刀流として大きな注目を集めている彼はなぜ、1位になったのか動画紹介コーナーの「Cut4」で4つの理由を紹介している。
最初の理由としては大谷のパワーが挙げられる。日本ハム時代は打者として打率.286 48本塁打 166打点の成績を残した。2016年にはキャリアハイとなる22本塁打を放って日本のみならずメジャー関係者も驚愕させた。その年には投手としても2桁10勝を記録している。「Cut4」ではメジャーリーガーの投球に慣れるのには少し時間がかかるとしながら日本で5年間プレーしてきた実績と球場関係なくパワーを発揮することができることに注目しているようだ。同時に2016年秋に東京ドームで行われたオランダ代表とのWBC壮行試合で放った天井直撃の二塁打を紹介している。
2つ目としては大谷の代名詞といえる直球を挙げている。大谷といえば日本歴代最速となる165キロの記録を持っている。投手としては85試合に登板し、42勝15敗 防御率2.52を記録した。先発としての防御率は2.69と安定、543イニングで624人の打者から三振を奪っていることを紹介し、多くの有望選手がメジャーの試合で25本塁打を打てると予想されている中で大谷はマウンド上でさらに輝くとされている。大谷が投げるような直球を見る機会もあまりないこともあり、貴重なものなのだろう。
3つ目は既に大舞台を経験していることだ。これからメジャーリーグという新たなステージに挑む大谷は日本ハムで日本シリーズを経験しており、頂点に立ったこともある。2016年には打者として打率.375を記録しチームの勝利に貢献している。しかし、メジャーではまだ実績がないルーキー。それでも球場を訪れるファンは彼に大きな期待を寄せている。
最後の理由は大谷はコメディアンであることだという。野球選手として実績を残す一方で彼のユーモアさダンスの上手さなどを含めてエンゼルスは大きな戦力を得たことになる。「Cut4」では昨年に行われた日本ハムのファン感謝祭で大谷が踊っている姿を紹介している。
プレーヤーとしてだけではなく、1人の人間としても評価が高い大谷。まだシーズンは始まってはいないが、多くのファンは彼がユニフォームを着てプレーする姿を首を長くして待っている。果たして二刀流のメジャー1年目はどのような記録を残すのか注目だ。
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フィリーズが通算437セーブのF.ロドリゲスとマイナー契約
2018.1.28 13:00 Sunday不本意なシーズンを送った選手にとって次の年は復活、巻き返しを狙う。過去に良い成績を残していた選手にとってはその時に戻りたいことだろう。そんな中で球界を代表する守護神、フランシスコ・ロドリゲスがフィリーズで再スタートを切ることになった。
「K-Rod」の愛称で親しまれているロドリゲスは36歳で通算437セーブを挙げた実績を持つ。昨年はタイガースで開幕を迎えたが、打ち込まれる場面が多く、6月にリリースされた。その後はナショナルズとマイナー契約を結んで再昇格を目指したが、アスレチックスから移籍してきたショーン・ドゥーリトルの守護神定着もあって機会に恵まれず、結局はマイナーでシーズンを終えた。タイガースでは28試合に登板して2勝5敗7セーブ 防御率7.82だった。
「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者は自身のTwitterで「ロドリゲスの契約は250万ドルでもし、彼がメジャーのロースターに入ることができたならインセンティブが付く」と伝えている。
昨年、ロドリゲスは被本塁打に苦しみ、28試合で9本を浴びた。率にするとその数字は3.20で守護神としては信頼できない数字といえる。調子を落とした原因の1つとして球速の低下が指摘されており、ヘイマン記者によると昨年は80マイル台だったが多かったという。しかし、最近では93マイルまで回復していることもあり、フィリーズをはじめ、複数球団がロドリゲスに興味を持っていた。
これまでフィリーズの守護神はヘクター・ネリスが務めており、昨年は26セーブを挙げた。もし、ロドリゲスがメジャー復帰となればネリスと守護神の座を争うことになる。実績のあるベテランは新天地で復活の機会を狙う。今季はさらに自身の通算セーブ数を増やすことができるか。彼にとっては背水の陣となるだろう。
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ブリュワーズの王維中が退団し韓国球界へ
2018.1.28 12:00 Sunday野球選手は試合に出場し、プレーすることが重要だ。その機会があるのならアメリカ以外の国にも行くことになる。先日、ロレンゾ・ケインとクリスチャン・イエリッチを獲得し、40人枠を空ける必要があったブリュワーズは台湾人左腕の王維中(ワン・ウェイチュン)をリリースした。その後、王は韓国・NCダイノスと契約を結んだ。
25歳左腕の王は2011年にパイレーツと契約すると2013年にはルール5ドラフトを経てブリュワーズに移籍。その翌年にメジャーデビューを果たすと14試合に登板し、防御率10.90の成績を残した。以降はなかなか再昇格の機会がなかったが、昨年は3Aでリリーフとして結果を残すと3年ぶりに再昇格を果たした。チームではワンポイントとして登板し8試合で防御率13.50だった。
「River Ave」のキム・ソンミン記者によると王は韓国プロ野球でプレーする初めての台湾人選手になるという。近年では他国のリーグで活躍し、再びメジャーの舞台に戻ってくる選手が増えた。昨年春に猛打をみせたエリック・テームズも今回、王が入団するNCで活躍した。テームズは韓国で3年間プレーし打率.349 124本塁打 382打点の成績を残し、ブリュワーズと3年契約を結んだ。王が韓国での活躍を経てテームズ同様にメジャーに戻るかどうかは不明だが、新たな挑戦をすることになる。
メジャーの試合になかなか出場できない選手にとっては他国での実績を引っ提げて出戻りをしたほうが選手自身のキャリアにもなり、メジャー昇格の機会が多くなる。果たして王はメジャーでの経験を韓国で生かすことができるか。彼の投球に期待したい。
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オリオールズ マチャドとベッカムの守備位置交換へ
2018.1.28 11:00 Sunday昨年、ア・リーグ東地区最下位に終わったオリオールズは巻き返しに向けてあるチャレンジをする。マニー・マチャドとティム・ベッカムのポジションを入れ替えることになった。
三塁手として2度のゴールドグラブ賞に輝いているマチャドは今オフ、トレード候補に挙げられながらも年俸調停を回避してオリオールズと1年1600万ドルで契約を結んだ。チームの顔として必要不可欠の存在である彼は昨年、156試合に出場して打率.259 33本塁打 95打点の成績を残した。これまで三塁手として715試合に出場してきたマチャドは時に遊撃も守っており通算52試合でこのポジションに就いた経験がある。
一方のベッカムは昨年7月のトレードでレイズから移籍するとオリオールズでは50試合に出場して打率.306 10本塁打 26打点と好成績を残し、今季の活躍が期待されている選手の1人だ。これまで内野のポジションをすべて守って経験があるが、本職は遊撃で173試合に、三塁は9試合でしか守ったことがない。
オリオールズのファンフェストにおいてバック・ショーウォルタ監督は「スプリングトレーニングで今季のポジションを練習する必要があり、コンバートについてマチャドとベッカムと既に話をしている。今回は最高のポジション変更だと思う」と話している。マチャド自身も遊撃で出場したいと希望を出しており、その願いが叶う形になる。ベッカムも「チームの役に立つのなら三塁を守ることはできる」と話しており、経験は少ないながらも挑戦するつもりだ。
ショーウォルタ監督はマチャドはチームにとって重要な選手と位置づけており、遊撃こそが彼にとって自然なポジションだとしている。今回のポジション変更でオリオールズの内野陣は選手起用の選択肢が増えることになる。これがチーム浮上のきっかけになるかどうか注目だ。
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