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【戦評】レスターまさかの10失点 パイレーツ大勝
2017.7.10 12:31 Monday「勝率5割ターン」を託されたカブスのエース左腕、ジョン・レスター。しかし、初回に味方の2失策も絡んでまさかの10失点を喫した。キャリアで初めて初回を投げ切ることができず、0.2回10失点(自責点4)で屈辱のノックアウト。昨年の前半戦を53勝35敗で終えたカブスは、1年後、43勝45敗でシーズンを折り返すことになった。
「チームメイトの多くがフラストレーションを感じているし、自分たちにがっかりしていると思う。僕もそうだよ。こんな形でオールスター・ブレイクを迎えたくなかった」とカブスが誇る若きスーパースター、クリス・ブライアントは語ったが、前年のワールドシリーズ優勝メンバーが1人もオールスター・ゲームに出場できないのは史上初。期待外れの前半戦を象徴するような一戦だった。
1回表、パイレーツは先頭のジョシュ・ハリソンがセンターへのヒットで出塁すると、2番フランシスコ・セルベリは三塁ゴロに倒れたものの、3番アンドリュー・マカッチェンが四球を選んで一死一、二塁。ここで4番デービッド・フリーズのゲッツー性の当たりを三塁ブライアントがファンブルし、一死満塁のチャンスを迎える。すると、5番ジョシュ・ベル、6番ホゼ・オスーナ、7番ジョーディ・マーサーに三者連続タイムリーが飛び出し、一挙5点を先制した。さらに、8番マックス・モロフが四球を選び、9番チャド・クールが送りバントを決めて二死二、三塁となった後、1番ハリソンが四球を選んで二死満塁。このチャンスで2番セルベリが左中間へ4号グランドスラムを叩き込み、続く3番マカッチェンにも17号ソロが飛び出して10点目。ブライアントのエラーをきっかけにパイレーツ打線が爆発し、レスターをノックアウトした。
パイレーツは先発予定のジェイムソン・タイオンが試合開始直前に登板を回避するアクシデントがあったものの、急遽先発のマウンドに上がったクールが3回2安打1失点と試合を作る。その後はウェイド・ルブランが1イニング、A.J.シューゲルが3イニング、ヤン・マリーネズが2イニングを投げ、試合全体ではカブス打線に11安打を浴びながらも反撃を3点に抑え、前半戦の最終戦を14-3の大勝で飾った。
5打点を叩き出したセルベリは「俺たちが初回に10点を取ったのは良いニュースだった。クールは必要以上に考える必要がなかったからね」と初回の猛攻がクールの好投を引き出したと分析。3日前に今季最長の7イニングを投げたばかりのクールについて、クリント・ハードル監督は「信じられないよ。今季最長イニングを投げたばかりだったのに。彼(の3イニング)が試合を6イニングに縮めてくれた」とその仕事ぶりを称えていた。
「私は(チームに)自信を持っている。選手たちを信じているし、オールスター・ブレイク後の戦いが楽しみだよ」とカブスのジョー・マドン監督は語ったが、首位ブリュワーズとは5.5ゲーム差。選手を信頼するのは悪いことではないが、悠長に構えていられなくなりつつあることも事実である。後半戦に向けてカブスがどのように動いていくのか、今後の動きに注目したい。
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【戦評】アストロズ打線が止まらない リーグ60勝一番乗り
2017.7.10 11:35 Monday「今日は大爆発だったね」とアストロズのA.J.ヒンチ監督は語ったが、「今日も」の間違いではないだろうか。アストロズが前半戦最後の6連戦で4度目となる2桁得点を記録し、ドジャースに次いで今季2球団目、ア・リーグでは最速となる60勝に到達して前半戦を終えた。
途中出場の青木宣親を含む出場10選手で、無安打に終わったのはカルロス・ベルトランだけ。打点がなかったのもベルトランを含む3人だけであり、「どこからでも点が取れるアストロズ打線」を印象付けた試合となったが、特に2番ホゼ・アルトゥーベ、3番カルロス・コレア、4番エバン・ギャティスの3人が合計14打数9安打12打点という驚異の打棒を見せつけた。
7月の打率が.516(31打数16安打)という驚異的な数字になっているアルトゥーベは1913年以降9人目となる5試合連続3安打以上をマーク。1976年のジョージ・ブレット(ロイヤルズ)以来41年ぶりの快挙となった。
2本塁打を含む4安打5打点の大活躍を見せたコレアは今季20本塁打となり、早くも昨季の数字に並んだ。4月は打率.233と出遅れたものの、5月に月間MVPを受賞するなどエンジン全開。7月は出場7試合で打率.500(28打数14安打)、4本塁打、12打点と5月を上回る猛打を発揮している。
昨季32本塁打を放ちながらも、今季は「準レギュラー」のような扱いとなっているギャティス。しかし、そのなかでも腐ることなく、打率.284、OPS.832としっかり結果を残している。この試合では6回表に8号スリーランを放つなど、2安打4打点の活躍を見せた。
7月のチーム成績は打率.350、OPS1.078、1試合平均得点9.75と、まさに規格外。打線がまさに絶好調の時期にオールスター・ブレイクに突入してしまうのは少し残念だが、後半戦も30球団断トツの得点力を誇る強力打線がチームの快進撃を牽引していくことだろう。3選手が先発出場するオールスター・ゲームでも「アストロズ旋風」に期待したい。
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【戦評】ブリュワーズ 田中を攻略して今季50勝に到達
2017.7.10 11:06 Monday初回にトラビス・ショウの19号スリーランで先制したブリュワーズがヤンキース先発の田中将大を攻略し、田中は5回途中5失点でノックアウト。最後はクローザーのコリー・クネーベルが前日のサヨナラ被弾の借りを返す4アウトセーブで締めくくり、ブリュワーズは同率2位タイのカブスとカージナルスに5.5ゲーム差をつけた地区首位で前半戦を終えた。
誰がこの快進撃を予想しただろうか。開幕前は絶対的本命のカブスに常勝カージナルスが対抗する展開が予想されていたナ・リーグ中部地区。この2球団を追う3番手はパイレーツであり、再建中のブリュワーズとレッズは下位に低迷するというのが大方の予想だった。しかし、蓋を開けてみれば前半戦で50勝に到達するという大躍進。カブスとカージナルスの予想外の低迷という要因があったとはいえ、それだけでは説明できない。三振や失策はリーグワーストながら本塁打や盗塁はリーグトップ。粗削りながら才能豊かな選手たちが見事に期待に応え、チームとして機能した結果の快進撃だったことは言うまでもないだろう。
この試合では初回にショウのスリーランで先制すると、2回表には途中加入のスティーブン・ボートに8号ソロが飛び出して1点を追加。4回裏にジミー・ネルソンがチェイス・ヘッドリーにタイムリー、クリント・フレイジャーに3号ツーランを浴びて1点差に迫られたものの、直後の5回表にショウがタイムリーを放ち、追いすがるヤンキースを突き放した。
6回以降は毎回のように得点圏へ走者を進めながらも要所でリリーフ陣が踏ん張り、4投手による無失点リレー。8回裏二死二塁の場面ではチームで唯一オールスター・ゲームに出場するクネーベルがマウンドに上がり、8回裏のピンチを凌ぐと、最後はアーロン・ジャッジ、ディディ・グレゴリウス、ゲーリー・サンチェスから三者連続三振を奪う圧巻のピッチングで試合を締めくくった。
クレイグ・カウンセル監督は「私が言いたいのは『面白い試合だった』ということだね」と何度も同点・逆転のピンチを背負った一戦を振り返った。「これからもこういう戦いを続けていけたらいいね」と指揮官もチームの現状に手応えを感じているようだ。
一方のヤンキースは最後の25試合で18敗を喫し、首位レッドソックスと3.5ゲーム差の地区2位で前半戦を終了。前日は新人フレイジャーの劇的なサヨナラ弾で勝利したが、その勢いを田中のピッチングが台無しにしてしまった。背後にはレイズがゲーム差なしに迫っており、一時は間違いなしと思われたポストシーズンへの切符も決して安泰ではない。チームの再浮上のためには、やはりエース・田中の復調が必要不可欠だろう。チームをポストシーズンへ導く投球をできるか。後半戦の田中のピッチングに期待したい。
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フューチャーズ・ゲーム 今年は米国選抜が勝利
2017.7.10 10:30 Monday日本時間7月10日、各球団の若手有望株が集結するフューチャーズ・ゲームがマーリンズ・パークにて開催された。球界トップクラスの若手有望株が集まるこのイベントは1999年に始まり、今年で19回目。昨年はヨアン・モンカダ(当時レッドソックス、現ホワイトソックス)の活躍もあって世界選抜が7年ぶりの勝利を挙げたが、今年はブレント・ハニーウェル(レイズ)の好投もあり、米国選抜が勝利した(通算成績は米国選抜12勝、世界選抜7勝)。
最終的には7-6と1点差ゲームになったこの試合だが、試合序盤から米国選抜が世界選抜を圧倒する展開となった。米国選抜の先発ハニーウェルは自慢のスクリューボールが冴えわたり、2イニングを投げて打たれたヒットはラファエル・ディバース(レッドソックス)に打たれた1本だけ。3つの空振り三振を含む4奪三振を記録し、球界屈指の若手有望株が居並ぶ世界選抜打線に得点を与えなかった。
米国選抜は1回裏にニック・センゼル(レッズ)のタイムリーで1点を先制すると、2回裏にはチャンス・シスコ(オリオールズ)のタイムリースリーベースとブレンダン・ロジャース(ロッキーズ)の犠牲フライで2点を追加。さらに3回裏にカイル・タッカー(アストロズ)のタイムリーツーベースで1点、4回裏にルイス・ブリンソン(ブリュワーズ)とデレク・フィッシャー(アストロズ)の連続タイムリーツーベースで3点を追加し、4回終了時点で大量7点をリードした。
しかし、世界選抜も黙ってはいない。5回表にジョシュ・ネイラー(パドレス)がタイムリーを放って反撃の狼煙をあげると、6回表に2点、7回表に1点を返し、4-7と3点差に迫る。8回表こそジミー・ハーゲット(レッズ)に三者凡退に抑えられたものの、9回表二死からヨルダン・アルバレス(アストロズ)とトマス・ニドー(メッツ)に連続タイムリーが飛び出してついに1点差。しかし、最後はマウリシオ・デュボン(ブリュワーズ)が三塁ゴロに倒れ、試合終了となった。
MVP(ラリー・ドビー賞)は米国選抜の先発を務め、2回4奪三振無失点の好投で勝利投手となったハニーウェルが受賞。フューチャーズ・ゲーム19年目にして初めて投手がMVPを受賞した。「今まで自分が成し遂げてきたことのなかで、最も素晴らしいことだよ。MVPを受賞できるなんて思っていなかったからね。先発のマウンドに立たせてくれたことに感謝したい。本当に、本当に、先発したかったんだ」とハニーウェル。
フューチャーズ・ゲームに出場した選手の中にはすでにメジャー昇格を果たしている選手やメジャー昇格が間近に迫っている選手もいる。彼らの後半戦での活躍がポストシーズン争いの行方を左右する可能性も十分にある。若手有望株たちの今後の活躍にも注目だ。
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D.ゴードンの弟ニックが野球・ソフトボール体験イベント参加
2017.7.9 10:34 Sundayメジャーリーグのオールスターゲームまであと数日と迫り、年に1度の真剣勝負に楽しみにしているファンも多いことだろう。今年は日本時間7月12日にマーリンズ・パークで開催されることになっている。また、この時期はオールスターウィークということもあり、開催地のマイアミでは野球やソフトボールのPR活動も行っている。
このプロモーションイベントは「PLAY BALL PARK」と呼ばれ、誰でも無料で投球や打撃、走塁など一連のプレーを体験することができる。既に日本時間7月7日から行われており、オールスターゲーム当日12日までの期間限定となっている。参加者を手ほどきするのは球界OBのみならず現役選手もする。主に日本時間10日に行われる有望選手を集めた「フューチャーズゲーム」に出場する選手達だ。中でもツインズ2Aに所属するニック・ゴードンは積極的に指導をしていたという。ゴードンはマーリンズに所属するディ―・ゴードンの弟で打撃と走塁が武器の遊撃手。現在は77試合に出場して打率.302 本塁打6 打点45の成績を残している。
彼が目を見張ったのが主に4歳から14歳の選手で構成される「ペンダー・ベースボールアカデミー」から参加した選手達の打撃練習だ。ゴードンは練習に取り組む選手達に「プレーを楽しんでほしい。そして野球を愛し続けてベストを尽くせば結果はついてくる」とアドバイスを送った。現在、アカデミーで三塁手としてプレーしている14歳のティウス・テイラーくんは「まるで夢が叶ったようだ」と目を輝かせていたという。
アカデミー創設者であるデレル・ペンダー氏はタイガースでプレー経験がある人物で「今回、参加した選手達にとってはよい経験になったと思う」と話している。また、ゴードンとしても指導するという大きな経験をしたことで今後のキャリアアップのために役に立つことだろう。
ちなみにゴードンは日本時間10日の「フューチャーズゲーム」ではアメリカ選抜の一員としてプレーする予定だ。
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レッズがドラフト1巡目指名のグリーンと契約
2017.7.8 10:20 Saturday6月に行われたメジャーリーグのドラフト会議では3日間に渡って将来の球界を背負って立つ選手が数多く指名された。1200人以上を超える選手の中で特に注目度が高かったのはレッズから1巡目指名(全体2番目)を受けたハンター・グリーン。彼は日本時間7月8日、正式に球団と契約を結んだ。
グリーンは17歳の投手兼内野手で投げれば最速164キロの直球、バットを持てば140m近い飛距離の本塁打を記録する二刀流選手だ。野手としても主に遊撃手として肩の強さと守備範囲の広さを武器とする選手といえるだろう。有望選手を紹介している「MLBPipeline」では「ドラフト有望選手100」の中で1位に入っていたほどの逸材。今年のドラフトでトップ10に選ばれた選手で唯一、未契約のままだった。
今回の契約では723万ドルのボーナスが付くという。この金額は高校生投手に対しての史上最高額だ。レッズのディック・ウィリアムズGMは「契約が決まるまでハラハラしたよ。契約期限 (現地時間17時)までわずかだったから」と安堵の表情を浮かべている。
既にグリーンはメディカルチェックを通過していることから今後はチームへの合流を待つことになる。最初はルーキーリーグのビリング・ムスタングス、もしくはアリゾナリーグ・レッズに所属する可能性が高い。彼はメジャーリーグが人材育成を目的として運営している「アーバン・ユースアカデミー」でプレー経験を積み、二刀流選手として多くの経験と実績を引っ提げてメジャーへの第一歩を踏み出す。
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【戦評】主力3選手の活躍でパイレーツが3連勝
2017.7.7 17:55 Fridayパイレーツがアンドリュー・マカッチェン、ジョシュ・ベル、グレゴリー・ポランコという主力3選手の活躍でフィリーズに3連勝。4連戦の対戦成績を3勝1敗とし、4連戦の勝ち越しを決めた。
まずはマカッチェン。この日は3安打1四球で4度も出塁し、4回表はベルの16号ツーランで同点のホームを踏み、8回表にはベルの勝ち越しタイムリーツーベースで決勝点となるホームを踏んだ。5月23日に.200まで低下した打率はおよそ1ヶ月半の間に.289まで急上昇。6月は打率.411の大活躍で月間最優秀選手に選出されたが、7月も打率.381と好調を維持しているのは頼もしい限りだ。
新人ベルは16号ツーランと決勝タイムリーツーベースで2安打3打点の活躍。前半戦での16本塁打はラルフ・カイナー(1946年)の15本塁打を抜き、球団新人最多記録となった。また、シーズンを通しての新人本塁打記録でもバリー・ボンズ(1986年)と並ぶ3位タイに浮上。2位はカイナー(1946年)の23本塁打、1位はジェイソン・ベイ(2004年)の26本塁打となっており、シーズン30本塁打ペースのベルは球団新人記録の更新も視野に入っている。
そしてポランコは4回表に7号ソロ、8回表に1点を勝ち越した直後の貴重な追加点となるタイムリーを放つなど、4安打2打点の大活躍。マカッチェン、ベルとともに2得点を記録し、この試合のパイレーツの6得点は全てこの3人が生還したものとなった。1試合4安打は4月8日のブレーブス戦以来今季2度目。6月に打率.183の大スランプに陥り、一時は打率が.237まで落ち込んでいたが、7月に入って全試合で安打を放つなど、打率.458と復調している。パフォーマンス向上薬の陽性反応により出場停止処分を受けているスターリング・マーテイの戦列復帰も間近に迫っており、マカッチェン、ポランコ、マーテイというパイレーツ自慢の外野トリオがようやく完全復活ということになりそうだ。
「恐怖だよね。投手としてこの打線と対戦することを考えると、とても恐ろしいよ」と7回3失点(自責点2)の好投で3勝目を挙げたチャド・クールは、味方打線の復調を実感している。徐々に役者が整いつつあるパイレーツが、混戦の続くナ・リーグ中部地区をさらに面白くしてくれそうだ。
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【戦評】ブリュワーズが強い!11得点でカブスに大勝
2017.7.7 16:52 Friday快進撃を続けるブリュワーズの勢いが止まらない。5月に雨天中止となった試合の振り替えとして行われた1日限りのカブスとの首位攻防戦に大勝し、2位カブスとの差は今季最大の4.5ゲームに広がった。
首位を走るブリュワーズと、なかなか波に乗れないカブス。両チームの状態の差がそのままスコアに表れたかのような試合展開となった。ザック・デイビーズ(ブリュワーズ)とマイク・モンゴメリー(カブス)の両先発で始まったこの試合だったが、1回表にブリュワーズが2番ドミンゴ・サンタナと5番エルナン・ペレスのタイムリーで幸先よく2点を先制。3回表には3番ライアン・ブラウンの10号ツーランでリードを4点に広げ、直後の3連打でモンゴメリーをノックアウト。2番手ジャック・レザーシッチも攻略し、2つの押し出し、犠牲フライ、2番サンタナのタイムリーで、結局この回は大量7得点のビッグイニングとなった。
3回裏に1点を返したカブスは、4回裏に6番ウィルソン・コントレラスに11号ソロが飛び出し、反撃ムードが高まり始める。しかし、続く7番ジェイソン・ヘイワードの左中間への大飛球をセンターのキーオン・ブロクストンが好捕し、ブリュワーズは試合の流れを渡さない。直後の5回表に4番ヘスス・アギラーのタイムリーなどで2点を追加し、ブリュワーズは試合を決めた。
6回2失点と好投したデイビーズは防御率4.90ながら早くも今季10勝目をマーク。9イニングあたりのランサポートは7.40と、打線の援護にも恵まれ、チーム一番乗りで2桁勝利に到達した。2本のタイムリーを放ったサンタナは4安打の活躍。逆方向に放り込めるパワーが最大の魅力だが、打率.288、出塁率.380、9盗塁と今季は出塁能力や機動力でもチームに貢献している。
「デイビーズは素晴らしい仕事をしてくれた。彼にとって今日一番良かったのは、たびたび有利なカウントを作れていたことだ」とクレイグ・カウンセル監督はデイビーズの好投を称えた。この試合の勝利により、前半戦を地区首位で終えることが確定。貯金8は2014年9月2日以来3年ぶりである。実績の少ない選手がロースターの大半を占めるブリュワーズだが、実績が少ないからこそガムシャラに目の前の1勝を追い求め、その姿勢が快進撃に繋がっているのだろう。「誰も予想してなかったと思うけど」とブラウンは語ったが、どうやらブリュワーズの強さは単なる勢いではなさそうだ。
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【戦評】新人ボイトの活躍でカージナルス連敗ストップ
2017.7.7 16:28 Friday日本時間6月26日にメジャー昇格を果たしたばかりのルーク・ボイト(カージナルス)。地元ミズーリ州出身のルーキーが、昇格から10日ほどでチームに不可欠な戦力となりつつある。
今季は初のAAA級で開幕を迎え、70試合に出場して打率.322、12本塁打、OPS.967の好成績をマーク。マイナーでの活躍が評価され、26歳にして初のメジャー昇格を果たした。昇格当初は代打での起用がほとんどだったが、日本時間7月4日のマーリンズ戦で「7番・一塁」で先発出場すると、メジャー初本塁打を含む2安打4打点の活躍。翌日からの2試合は4番を務め、主軸打者のマット・カーペンターを一塁から二塁へ移してまでボイトを起用しているように、ボイトの打撃はチームの大きな武器となっている。
日本時間7月7日のマーリンズ戦では「6番・一塁」で4試合連続のスタメン出場。2回裏の第1打席でマーリンズ先発のトム・コーラーから2号同点ソロを放つと、1点を勝ち越された直後、3回裏の第2打席ではライトへの逆転タイムリーツーベースを放ち、2安打3打点の活躍でチームの勝利に大きく貢献した。
「ボイトは大活躍だったね」とマイク・マシーニー監督。「ボールがよく見えているし、変化球にもしっかり対応できている。重要な場面で打つべきボールをしっかり捉えている。(3回裏の逆転タイムリーは)大きかったよ」とマシーニー監督からの信頼も日に日に高まっている。
なんとか1点差を守り抜いた投手陣からはブレット・シーセルに注目。4年3050万ドルという好待遇で加入しながらも、日本時間6月8日の時点で防御率5.66と期待を裏切るピッチングが続いていたが、そこから14試合連続無失点で防御率は3.41まで改善。ワンポイントからイニング跨ぎのリリーフまでなんでもこなし、今やブルペンで最も信頼できる投手となっている。
トレード・デッドラインでの補強の噂も聞こえ始めてきたカージナルス。首位ブリュワーズと5.5ゲーム差という厳しい戦いが続いているが、まだシーズンは折り返し地点を迎えたばかりだ。復調しつつある主力選手とボイトのような新戦力が上手く噛み合えば、逆転での地区優勝も決して夢ではないだろう。
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ヤンキースの一塁手補強 ターゲットはこの4選手?
2017.7.7 12:41 Fridayオープン戦で打率.451、8本塁打、OPS1.654と打ちまくったグレッグ・バードが不動の正一塁手に定着するかと思われた今季のヤンキース。しかし、レギュラーシーズンが開幕するとバードは極度の不振に陥り、右足首の故障で戦線離脱。チーム全体の一塁手の成績は打率.200、OPS.668という悲惨なものであり、5年ぶりの地区優勝を目指すヤンキースにとって大きな穴となっている。
今季のヤンキースはすでに7人の選手を一塁手として先発起用している(バード、クリス・カーター、マット・ホリデイ、ロブ・レフスナイダー、オースティン・ロマイン、タイラー・オースティン、崔志萬)。飛躍が期待されたバードとオースティン、主に指名打者として強打を発揮していたホリデイの3人はいずれも故障者リスト入りしており、カーターは2度目のDFAで構想外。ロマインは捕手登録の選手であり、レフスナイダーも本職は一塁ではない。現在の25人ロースターには純粋な一塁手がカーターのDFAに伴って昇格してきたばかりの崔志萬しかいないという状況なのだ。そのため、トレード・デッドラインで一塁手の補強に動くのは確実と見られており、補強のターゲットとして以下の4選手が挙げられている。
ルーカス・デューダ(メッツ)
今季成績/59試合 打率.249 14本塁打 30打点 OPS.908左の強打者に有利なヤンキー・スタジアムを本拠地としているヤンキースにフィットしそうな存在である。今季のOPS.908は自己ベストを大きく上回る数字。ニューヨークに本拠地を置く2球団の間でのトレードはあまり頻繁には行われていないが、一塁手を欲している球団がそれほど多くないことを考えると、メッツが今オフFAになるデューダの放出を望むのであれば、ヤンキースへのトレードが実現する可能性は十分にある。
ヨンダー・アロンゾ(アスレチックス)
今季成績/75試合 打率.280 19本塁打 41打点 OPS.943今季飛躍を遂げた左打者。過去7年間、1度も2桁本塁打を記録したことがなかった男が今季すでに19本塁打を放ち、オールスターにも初選出された。アスレチックスがトレード市場で売り手に回ることはほぼ確実であり、今オフFAのアロンゾに契約延長を与えないのであれば、トレード・デッドラインで放出されることは間違いない。ヤンキースが獲得に動く可能性が最も高い選手の一人と言ってもいいだろう。
マット・アダムス(ブレーブス)
今季成績/72試合 打率.285 13本塁打 39打点 OPS.868死球による骨折で離脱したフレディ・フリーマンの穴埋めとして5月にカージナルスからブレーブスへ移籍。すると、フリーマンに引けを取らない強打を発揮し、ブレーブスはアダムスを一塁に残し、フリーマンを三塁手として復帰させる決断をした。もしブレーブスがフリーマンを本来のポジションである一塁の戻すことを望むのであれば、アダムスはトレード要員となる。ただし、アダムスは少なくともあと1年半保有可能な選手であり、ブレーブス移籍後の好成績と合わせて考えると、獲得にはそれなりの対価を要することになるだろう。
ブランドン・ベルト(ジャイアンツ)
今季成績/84試合 打率.236 16本塁打 43打点 OPS.8082度のワールドシリーズ制覇を経験している29歳の左打者。パドレスすらを下回って地区最下位に低迷するジャイアンツがトレード市場で売り手に回ることは間違いなく、一部の主力選手を除く全員がトレード要員になるとも言われている。今季から始まる5年7280万ドルの契約をジャイアンツと結んでおり、ベルトの獲得は短期的な補強にとどまらない。その分だけ獲得に要する対価も大きくなり、ヤンキースがバードを将来の正一塁手候補として考えていることを考慮すると、ベルト獲得は現実的な選択肢ではないかもしれない。
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ホームラン・ダービーまであと4日 ルールをチェック!
2017.7.7 12:01 Friday出場者が出揃い、組み合わせも決定し、4日後に迫ったホームラン・ダービー。2015年のホームラン・ダービーから大幅なフォーマット変更が行われたが、ここで改めて一大イベントのルールを確認しておこう。
●シード順はどのように決まったの?
前年王者のジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)が第1シードとなり、第2シード以降は日本時間7月5日時点での本塁打数に従って決定された(同数の場合は6月15日以降の本塁打数に従って決定)。この結果、28本塁打のアーロン・ジャッジ(ヤンキース)が第2シード、24本塁打のコディ・ベリンジャー(ドジャース)が第3シード、同じく24本塁打のマイク・ムスターカス(ロイヤルズ)が第4シード、20本塁打のミゲル・サノー(ツインズ)が第5シード、18本塁打のチャーリー・ブラックモン(ロッキーズ)が第6シード、同じく18本塁打のジャスティン・ボーア(マーリンズ)が第7シード、13本塁打のゲーリー・サンチェス(ヤンキース)が第8シードに入ることになった。
●フォーマット(対戦形式)は?
トーナメント形式で行われ、第1ラウンド、準決勝、決勝の3ラウンド制で優勝者が決定する。各ラウンドではシード順の高い選手が後攻となる。打者には各ラウンド4分の持ち時間があり、1球目が投じられたと同時に時計がスタートする。2015年のホームラン・ダービーでは持ち時間は5分の予定だったが、悪天候の懸念があったため4分に短縮。それがそのまま維持されている。なお、後攻の選手が先行の選手の本塁打数を上回った場合、持ち時間が残っていても勝利が確定した時点で終了となる。
●選手は時計を止めることができるの?
各選手にはタイムアウトを要求する権利が与えられている。第1ラウンドと準決勝では45秒のタイムアウトを1回、決勝では45秒のタイムアウトと30秒のタイムアウトを各1回使うことができる。過去2年、タイムアウトを上手く利用した選手が勝ち抜きを決めたケースもあり、タイムアウトを上手く使えるかどうかも勝敗を分ける大きなポイントとなっている。
●選手はボーナスタイムを獲得できるの?
440フィート(約134.1m)以上の本塁打を2本以上打った場合、30秒のボーナスタイムが追加される。飛距離はStatcastによって計測され、各ラウンドの4分のうしろに30秒が追加される。2015年のホームラン・ダービーを制したトッド・フレイジャー(当時レッズ、現ホワイトソックス)は決勝の最初の4分が終了した時点ではジョク・ピーダーソン(ドジャース)と同数だったが、ボーナスタイム突入後の最初のスイングで本塁打を放ち、優勝を決めた。
●同数の場合の勝者はどのように決まるの?
同数の場合、60秒間のサドンデスが行われる。サドンデスにはタイムアウトやボーナスタイムはなく、60秒間でより多くの本塁打を放った選手が勝者となる。60秒間でも同数の場合は、3球のサドンデスとなり、勝者が決まるまで3球のサドンデスを繰り返す。なお、2015年のフォーマット変更以降、サドンデスは1度も行われていない。
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オールスター・ゲーム コーチ陣・審判団が決定
2017.7.7 11:23 Friday日本時間7月12日に開催される第88回オールスター・ゲーム。ア・リーグをテリー・フランコーナ監督(インディアンス)、ナ・リーグをジョー・マドン監督(カブス)が率いることがすでに発表されているが、両チームのコーチング・スタッフならびに審判団6名が決定した。
両リーグとも基本的にはインディアンス、カブスのコーチ陣がそのままオールスター・ゲームのコーチング・スタッフを務めることになるが、ア・リーグにはレイズのケビン・キャッシュ監督、ナ・リーグには地元開催となるマーリンズのドン・マティングリー監督が招待されている。キャッシュ監督は初めてのオールスター、マティングリー監督は選手として6度の出場経験があり、コーチとしては今年が3度目となる。
ア・リーグはフランコーナ、キャッシュのほかにサンディ・アロマーJr.(一塁ベース)、ジェイソン・バレイ(ブルペン)、ミッキー・キャラウェイ(投手)、ブラッド・ミルズ(ベンチ)、マット・クアトラーロ(打撃補佐)、マイク・サーボー(三塁ベース)、タイ・バン・バークレオ(打撃)がコーチング・スタッフを務める。
一方、ナ・リーグはマドン、マティングリーのほかにヘンリー・ブランコ(クオリティ・コントロール)、マイク・ボーゼロ(捕手)、クリス・ボジオ(投手)、エリック・ヒンスキー(打撃補佐)、ブランドン・ハイド(一塁ベース)、ゲーリー・ジョーンズ(三塁ベース)、ジョン・マリー(打撃)、デーブ・マルティネス(ベンチ)、レスター・ストロード(ブルペン)がコーチング・スタッフを務める。
また、審判団はジョー・ウエスト(球審)、アンヘル・ヘルナンデス(一塁)、マーク・カールソン(二塁)、クリス・コンロイ(三塁)、マニー・ゴンザレス(左翼)、マイク・エスタブルック(右翼)の6名が務めることが発表されている。
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イチロー 外国出身選手による通算最多安打記録樹立
2017.7.7 10:54 Fridayイチロー(マーリンズ)が新たな金字塔を打ち立てた。日本時間7月7日のカージナルス戦で2安打を放ち、通算3054安打で首位打者7度を誇るロッド・カルー(通算3053安打)を抜いて歴代23位に浮上。パナマ出身のカルーを上回り、外国出身選手による通算最多安打記録を樹立した。
「7番・ライト」で先発出場したイチローは、2回表の第1打席でカージナルス先発のマイケル・ワカからレフトへのヒットを放ち、通算3053安打でカルーと並ぶ歴代23位タイに浮上。第2打席は二塁ゴロ、第3打席は四球となり、8回表の先頭打者として迎えた第4打席。左腕ブレット・シーセルがカウント0-1から投じた真ん中低めへのナックルカーブを捉え、センターへ弾き返した。
「ロッド・カルーの全盛期を見たことはないが、多くの人々が僕との共通点を話してくれた。彼はイチローのようにヒットを打っていた、と。その共通点がこの記録を特別なものにしてくれる。彼は僕と同じような選手だったと聞いていたから」とイチローは通訳のアレン・ターナーを介して語った。
イチローの次なるターゲットは通算3055安打のリッキー・ヘンダーソンとなる。ヘンダーソンとイチローはともに、彼らの世代において最高級のリードオフマンと称された選手だ。ただし、イチローは自身とヘンダーソンの違いをよく理解している。「僕はリッキーのようにベースを持ち上げることはできないよ」と冗談っぽく語った。
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ムスターカスとターナーが最終投票でオールスター選出
2017.7.7 10:32 Fridayオールスター・ゲームに出場する最後の1枠を争う「ファイナル・ボート」の最終結果が日本時間7月7日に発表され、ア・リーグはマイク・ムスターカス(ロイヤルズ)、ナ・リーグはジャスティン・ターナー(ドジャース)が選出された。
2002年のオールスター・ゲームから導入され、今年で16回目となった「ファイナル・ボート」。ターナーは史上最多となる約2080万票を獲得した。同僚のケンリー・ジャンセンは「ドジャースファンは大きな役割を果たしてくれた。ターナーは何が起こっているのかをファンに気付かせようとしていただけだよ。彼の活躍がロサンゼルス以外のファンにも伝わり、この結果を生んだんじゃないかな」と苦労人ターナーのオールスター初選出を祝福した。
一方、ムスターカスは2015年に続いて「ファイナル・ボート」で2度目のオールスター選出。「ファイナル・ボート」を2度制したのはシェーン・ビクトリーノ(2009年、2011年)に次いで史上2人目となった。日本時間7月4日から3試合連続本塁打と好調のムスターカスは約1560万票を獲得。「とても名誉なことだ。ロイヤルズファンに感謝したい」と語った。
なお、クリス・ブライアント(カブス)はターナーに次ぐ2位に終わり、昨季のワールドシリーズ王者・カブスからの選出はウェイド・デービスのみという結果に。デービスは今季新加入であり、前年のワールドシリーズ優勝メンバーから1人も翌年のオールスター・ゲームに選出されないのは史上初めてのこととなる。
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【戦評】アレックス・ウッド 球団55年ぶりの開幕10連勝
2017.7.6 17:34 Thursday日本時間7月3日に発表されたオールスター・ゲームのロースターからは漏れてしまったが、開幕9連勝中のアレックス・ウッド(ドジャース)が同地区ライバルのダイヤモンドバックスを相手に7回10奪三振無失点の好投を披露。自分こそがオールスターに相応しいと言わんばかりの好投で、球団では1962年のエド・ローバック以来となる開幕10連勝を達成した。
「前半戦で50勝以上しているチームが同地区に2つもあって、その2球団が対戦するなんていう経験は滅多にない。いつもよりテンションが高かったよ。1-0の試合だったしね」とウッドは地区2位のダイヤモンドバックスを相手に好投した試合を振り返った。
3回までに許した走者は四球の1人だけ。4回表に四球と二塁打で二死二、三塁のピンチを背負ったが、6番ブランドン・ドルーリーから空振り三振を奪ってピンチを脱した。6回表にも2安打を浴びて一死一、二塁のピンチとなったが、4番クリス・オーウィングスをセンターライナー、5番ジェイク・ラムを空振り三振に斬って取り、この回も無失点。ピンチはこの2回だけだった。
2桁奪三振は今季3度目。7イニングは無失点に抑えた登板では2番目に長く、今季最高と言っても過言ではないくらいの素晴らしいピッチングだった。オールスター・ゲームに選出されたクレイトン・カーショウが前半戦の最終戦に先発することになっており、オールスター・ゲームは出場辞退が濃厚。ウッドにオールスター・ゲーム初選出のチャンスが巡ってくる可能性がある。「もしそうなれば、とても光栄なことだね。子供のころに夢見ていたことだから」と語ったウッド。ドジャースの投手による開幕10連勝は前述の通り1962年以来55年ぶり、先発投手に限定すると1955年のドン・ニューカム(元中日)以来62年ぶりという大記録である。
試合は2回裏に7番ヤスマニ・グランダルのタイムリーツーベースで先制したドジャースが、1-0で逃げ切り。2位ダイヤモンドバックスに連勝したドジャースは2位との差を4.5ゲームに広げ、直近26試合で22勝と驚異的なペースで白星を積み重ねている。ロッキーズも含めた三つ巴の争いとなっていたナ・リーグ西部地区だが、意外なほど早く決着がついてしまうかもしれない。
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【戦評】ベタンセス大乱調 ブルージェイズが接戦制す
2017.7.6 16:37 Thursdayヤンキースの絶対的セットアッパー、デリン・ベタンセスの様子がおかしい。日本時間6月22日の時点で0.40だった防御率は、そこからの2週間で3.29まで悪化。その間の7登板で4.2回を投げて12四球、防御率17.38と、完全にピッチングが崩壊しているのだ。
4回表までにブルージェイズに5点を先行されながらも、4回裏にアーロン・ジャッジが球団新人記録に並ぶ29号ツーランを放って3点差。さらに5回裏には崔志萬(チェ・ジマン)の1号ツーランとディディ・グレゴリウスの2点タイムリーツーベースで4点を奪い、ヤンキースが一気に逆転に成功した。
しかし、3番手チャド・グリーンが7回表にラッセル・マーティンに8号ソロを浴び、同点に追い付かれてしまう。6-6の同点で迎えた8回表、ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は不振が続くベタンセスにマウンドを託した。ところが、ベタンセスはいきなり三者連続四球を与え、無死満塁のピンチを背負ってしまう。2つ目と3つ目の四球はストライクが1球も入らず、明らかに本来のピッチングとはかけ離れていた。ホゼ・バティースタを見逃し三振に仕留めたものの、マーティンに四球を与えて押し出し。ジラルディ監督はここでベタンセスを諦めたが、結局この1点が決勝点となってしまった。
「敵地でヤンキースに勝ち越せたのはとても大きいよ。気持ちよくアストロズとのタフな戦いを迎えるために、勝たなければならなかったからね」と同点&勝ち越しの2打点を叩き出したマーティンは、古巣ヤンキースとの戦いを振り返った。4四球の大乱調で決勝点を献上したベタンセスは「正しいメカニクスを繰り返すことができていない。それは四球の数にもはっきり表れている。投げているボール自体は悪くないんだけど、タイミングがおかしいんだ」と自身の乱調を分析。登板過多による勤続疲労などには言及しなかった。
守護神アロルディス・チャップマンにも昨季までのような安定感がなく、鉄壁のはずのベタンセス&チャップマン・コンビが揺らいでいるヤンキース。先発投手陣に不安を抱えるだけに、絶対的セットアッパー&クローザーの不調が長引くようだと、今後のポストシーズン進出争いにおいて命取りになりかねない。両者には一刻も早い復調が求められる。
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【戦評】トレード市場の注目株・グレイが6回2失点の好投
2017.7.6 16:09 Thursdayトレード・デッドラインでの放出が噂されるソニー・グレイが過去2先発に続いて安定したピッチングを見せ、自身のトレード・バリューを向上させるとともに、今季4勝目(4敗)をマークした。
「今は自分がやりたいことをできているような気がするよ」とグレイは自身の状態の良さを実感している。日本時間6月26日のホワイトソックス戦は7回2失点(自責点1)の好投で今季3勝目を挙げ、前回登板の同7月1日のブレーブス戦では負け投手になったものの、8回1失点という今季最高のピッチングを披露。そしてこの試合でも5回表にマット・デービッドソンに18号ツーランを浴びたことを除けば、ほぼ完璧なピッチングを見せた。「調子が良いときは、こういうピッチングができるんだよ。気持ちいいね」
エース右腕の好投に呼応するかのように、打線もラジェイ・デービスの4盗塁を含む2本塁打&6盗塁と大技・小技を絡めた、効果的な攻撃を展開した。「ラジェイが出塁すれば、彼はリーグで最も優秀な男の一人だからね。投手は走者を警戒してクイック気味に投げないといけないし」とボブ・メルビン監督もR.デービスの働きを絶賛。1試合6盗塁は7盗塁を記録した2011年8月6日以来、チーム6年ぶりのことだった。
4番手ショーン・ドゥーリトルがトッド・フレイジャーに浴びた16号ツーランは余計だったが、リリーフ陣も3回7奪三振の好投。ベテラン二塁手のジェッド・ラウリーが3安打2打点と打線を牽引し、スティーブン・ボート放出後に正捕手格となったブルース・マックスウェルも打率.291と好調を維持している。
トレード・デッドラインにおけるグレイの動向は不透明だが、アスレチックスとしては少なくとも2019年まで保有できるグレイを無理に放出する必要はない。グレイが残留し、若手選手が順調に成長すれば、ここ数年低迷が続くアスレチックスは久しぶりに面白いチームになりそうだ。
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ホームラン・ダービーの組み合わせが決定
2017.7.6 12:19 Thursdayオールスター・ゲームの前日(日本時間7月11日)に開催されるホームラン・ダービーの組み合わせが発表された。前年王者のジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)が第1シードとなり、その他のシード順は今季の本塁打数に従って決定。決勝戦でスタントン対アーロン・ジャッジ(ヤンキース)という夢の対決が実現する可能性が出てきた。
シード順は以下の通り。
①ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)
②アーロン・ジャッジ(ヤンキース)
③コディ・ベリンジャー(ドジャース)
④マイク・ムスターカス(ロイヤルズ)
⑤ミゲル・サノー(ツインズ)
⑥チャーリー・ブラックモン(ロッキーズ)
⑦ジャスティン・ボーア(マーリンズ)
⑧ゲーリー・サンチェス(ヤンキース)第1ラウンドでは①と⑧、②と⑦、③と⑥、④と⑤が対戦。各対戦の勝者が準決勝へ進み、準決勝では①⑧の勝者と④⑤の勝者、②⑦の勝者と③⑥の勝者が対戦する。ここでジャッジ対ベリンジャーという両リーグの本塁打ランキングトップを走る新人スラッガー対決が実現する可能性がある。そして、前年王者のスタントンが「対戦を楽しみにしている」と語るジャッジとの対戦が実現するとすれば決勝戦。ホームラン・ダービーの歴史に残る、とんでもない大アーチ合戦が繰り広げられるかもしれない。
ホームラン・ダービーまであと5日。球界を代表するスラッガーたちの豪華なアーチ合戦を楽しみに待とう。
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インディアンス フランコーナ監督の復帰時期は未定
2017.7.6 12:05 Thursday体調不良によりチームを離れているインディアンスのテリー・フランコーナ監督。クリス・アントネッティ球団社長によると、現場復帰には少なくともあと数日は掛かるようだ。
日本時間6月14日と6月27日の試合中に意識が朦朧とし、心拍数の上昇がみられたフランコーナ監督は、各日とも病院で検査を受けた。現在は病院で複数の検査を受け、体調不良の原因を追究しており、現場復帰へのゴーサインが出るまでには少なくともあと数日を要するという。
アントネッティ球団社長は「フランコーナ監督に配慮し、あまり細かいことまでは踏み込まないようにしている」と語り、チームを離れている間のフランコーナ監督の動向に関しては、ある程度本人に任せているようだ。
フランコーナ監督が復帰するまでの間は、引き続きベンチコーチのブラッド・ミルズが監督代行を務める。また、インディアンスが昨季リーグ優勝を果たしたことにより、フランコーナ監督がオールスター・ゲームで指揮を執る予定となっているが、実際に指揮を執るかどうかも現時点では未定だという。
「我々はまだ何の決定もしていない。まずは一つずつ前進していくことが大切だ。その最初の段階は検査をしっかり受けることだろうね」とアントネッティ球団社長は語ったが、チームがなかなか波に乗れない中、ワールドシリーズ制覇2度の実績を誇る名将の早期復帰を待ち望んでいることは間違いなさそうだ。
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トレード市場 ブルージェイズが売り手の中心に?
2017.7.6 11:26 Thursdayワイルドカード圏内まで4.5ゲーム差ながら、借金6で地区最下位に沈んでいるブルージェイズ。ロースターの高齢化が進む中、昨年まで2年連続でリーグ優勝決定シリーズまで進出している強豪が主力選手の放出に踏み切る可能性が出てきた。
ブルージェイズのロス・アトキンスGMはトレード・デッドラインのプランを明らかにしていないが、開幕ロースターの平均年齢がメジャー最高であり、しかも、その高齢化したロースターで結果を残せていないという現実がある。これらのことから、7月末までにチーム状態が劇的に上向くようなことがなければブルージェイズが売り手に回ることは濃厚だと見られている。
しかし、「今オフFAになる選手を放出すればいい」という単純なものではない。来季以降の契約が保証されていない主力選手はホゼ・バティースタ、マルコ・エストラーダ、フランシスコ・リリアーノの3人。本来であれば彼らの残り数ヶ月と引き換えに若手有望株を獲得したいところだが、3人ともポストシーズン進出を狙うチームが欲しがるような成績を残しているわけではない。また、バティースタに関しては守備力の低下を考えると放出先はア・リーグのチームに限られる。交換要員として得られるのは「そこそこ」の若手選手であり、チームの将来的な戦力アップに繋げるのは難しいだろう。
となると、ジョシュ・ドナルドソン、マーカス・ストローマン、J.A.ハップ、アーロン・サンチェスといった名前が浮上してくる。まだ若いストローマンとサンチェスはともかく、ドナルドソンとハップの契約は2018年までとなっており、契約が残り1年半となった現段階で放出してしまうのは決して非現実的な話ではない。2015年MVPのドナルドソン、現在5試合連続クオリティ・スタートと安定した投球を続けているハップであれば、ブルージェイズが望む若手有望株を手に入れることもできるはずだ。
ドナルドソン獲得にはカージナルスが興味を示していると伝えられている。カージナルスは来季開幕までに強打者を加えたいと考えており、現段階でのドナルドソン獲得も選択肢の一つとなっているようだ。ドナルドソンを獲得できれば、主軸打者として活躍中のジェッド・ジョーコを他のポジションへ移し、ドナルドソンには「4番・三塁」を任せることになるだろう。また、ブルージェイズのマーク・シャパイロ球団社長とカージナルスのジョン・モゼリアック球団社長が良好な関係にあることも、カージナルスのドナルドソン獲得を後押ししている。ただし、正式なトレード交渉はまだ始まっていない。さらに、ジャイアンツもドナルドソン獲得に興味を示しているという報道もある。
ハップ獲得にはレッドソックス、ヤンキース、アストロズといったポストシーズンでの戦いを見据えたチームが興味を示していると伝えられている。昨季は自己最多の20勝をマークし、今季も1ヶ月半ほど故障離脱したとはいえ10先発で防御率3.47と安定したピッチング。前述の3球団以外にも引く手あまただろう。
あくまでも最後までポストシーズン進出を目指すのか。それとも、来季以降の戦いを見据えて早めに動き始めるのか。シャパイロ球団社長とアトキンスGMは難しい判断・舵取りを迫られることになりそうだ。
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