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  • 【戦評】「遅れてきた大砲」デービッドソンが4試合連発!

    2017.6.16 12:13 Friday

     「ベースボール・アメリカ」のプロスペクト・ランキングTOP100に4度、名を連ねたことのある元有望株が開花のときを迎えている。2009年ドラフト全体35位指名でプロ入りしたマット・デービッドソン(ホワイトソックス)が、チームでは4年ぶりとなる4試合連続本塁打を記録。マイナー通算133本塁打の長打力をメジャーの舞台でも発揮し始めている。

     「一生懸命やってきた成果が出ているよ。2週間ほど調子が良くなかったんだけど、4試合連続で良い試合を送れている。良い時期と悪い時期があるのは理解しているし、それを乗り越えていくのも楽しいよね」とデービッドソンは初の本格的なメジャー生活に充実感を滲ませる。4試合連続本塁打のうち3本はソロだが、一昨日の試合で放った一発はキャリア初の満塁本塁打だった。

     これでチームトップを走る本塁打数は14まで増えた。ホゼ・アブレイユ、トッド・フレイジャー(ともに10本塁打)といった強打者を上回るペースで本塁打を量産しているのだ。「彼は素晴らしいよ」とリック・レンテリア監督も予想外の戦力の出現に満足している様子。「彼は自分が打てる球だけをしっかり打とうとしている。特定のゾーンに狙いを定めて、自分にできることだけをやろうとしているんだ」

     4試合連続本塁打はチームでは2013年のアレックス・リオス以来4年ぶりだが、同一カード4連戦での4戦連発となると2010年のポール・コナーコまで遡る。もし次の試合でも本塁打を打てば、チームでは2012年のA.J.ピアジンスキー以来7人目(8度目)の快挙となる。「選手としてまだ成長中だよ」と謙虚に語るデービッドソンだが、その長打力がチームに欠かせないものになりつつあることだけは間違いなさそうだ。

  • 故障者続出のメッツ ハービーとウォーカーが戦線離脱

    2017.6.16 11:00 Friday

     打倒・ナショナルズの一番手と目されながら、昨日時点で首位ナショナルズとは8.5ゲーム差。4つの借金を抱えるなど苦しい戦いが続くメッツだが、さらなる悪いニュースがチームを襲った。

     右広背筋の部分断裂で戦列を離れているノア・シンダーガードの回復状況について、サンディ・アルダーソンGMは再検査の結果、当初チームが期待していたほどスムーズに回復していないことを明らかにした。これにより、少なくともさらに4週間は投げられないことが濃厚となり、戦列復帰は最短でも8月下旬になると見られている。苦しい戦いが続くメッツは、レギュラーシーズンのおよそ3分の2をエース抜きで戦うことになってしまったのである。

     さらに、昨日の試合で負傷交代したマット・ハービーとニール・ウォーカーについて、両者とも数週間の戦線離脱が確実となった。4イニングを投げたところで降板したハービーは、試合中に球速が大幅に低下。球団は降板理由を「肩の疲労」と発表していたが、MRI検査とCTスキャンの結果、「骨折ではない。打撲でもない。骨が炎症を起こす可能性がある。骨折と打撲の中間のような感じ」(アルダーソンGM)という症状であることが発覚したようだ。

     バント後に一塁へ走った際に左ハムストリングを押さえて倒れこんだウォーカーは、同箇所を断裂していることが明らかになった。5月1日以降、打率.319、7本塁打と好調でメッツ打線を牽引していただけに、ウォーカーの離脱はチームにとって大きな痛手となりそうだ。

     クローザーのジューリス・ファミリア、正遊撃手アズドゥルバル・カブレラ、チームリーダーのデービッド・ライトらも故障者リスト入りしており、主砲ヨエニス・セスペデスのコンディションも万全ではない。満身創痍のメッツがナショナルズとのゲーム差を縮め、地区優勝争いに加わっていくのは非常に難しい状況になったと言わざるを得ないだろう。

  • ベリンジャー ホームラン競争参戦に前向き

    2017.6.16 10:34 Friday

     ドジャースの新鋭コディ・ベリンジャー。4月25日にメジャー初昇格を果たしたが、それ以降、ベリンジャー(18本塁打)以上の本塁打を放っている選手は1人もいない。

     そして、ベリンジャーはオールスター・ゲームの前日に開催されるホームラン・ダービーへの参戦について前向きな姿勢を見せている。ドジャースはオールスター・ブレイク直後に敵地マイアミでのマーリンズ戦を控えているため、イベント当日に今年のオールスター開催地であるマイアミに滞在している可能性が高いというのだ。

     「ホームラン・ダービーに参加できれば素晴らしいよね」とベリンジャーは語る。「(もし参加するなら)父が投手を務めることになるだろう。オフの間はいつも父が投げてくれているからね。彼は優秀な打撃投手だよ」

     ベリンジャーの父クレイはヤンキースとエンゼルスで計4シーズン、プレイした元メジャーリーガーである。もし、親子でのホームラン・ダービー参戦が実現すれば、2011年のホームラン・ダービーでロビンソン・カノー(当時ヤンキース)が父ホゼとともに参戦し、優勝したことを多くの人に連想させることになるだろう。

     「そうなれば良いな。父にとっては再びメジャーの舞台に立てることになるし、きっと素晴らしい経験になるだろうからね」とベリンジャーは親子で立つ夢の舞台を待ちきれない様子。ベリンジャー親子のホームラン・ダービー参戦が実現すれば、今年のホームラン・ダービーの目玉の一つになりそうだ。

     

    ◆その他のドジャース情報

    前田健太が日本時間6月19日のレッズ戦で先発予定

     チームが20連戦中ということもあって、5人の先発ローテーション投手に1日ずつ休養を与えるため、前田がスポット・スターターとして先発の機会を与えられることに。日本時間6月10日の前回登板では4イニングを1失点に抑えてメジャー初セーブを記録。先発ローテーション復帰に向けて自身の価値をアピールする大きなチャンスとなりそうだ。

    ジェアー・ジャージェンスが80試合出場停止

     オランダ代表の一員として今春のWBCに出場したジャージェンス。今季はドジャース傘下AAA級でプレイし、11試合に登板して4勝3敗、防御率4.64を記録していた。マイナーリーグの薬物規定に違反したとして、MLB機構から80試合の出場停止処分を受けたことが発表されている。

  • クレメンス、A-Rodらの親族がドラフト指名を受ける

    2017.6.16 10:00 Friday

     日本時間6月15日、3日間にわたるMLBドラフトが終了した。全体1位指名(ツインズ)の栄誉にあずかったのはジェイセラ・カトリック高校のロイス・ルイス遊撃手だった。「二刀流」として注目を集めていたノートルダム高校のハンター・グリーン投手は全体2位でレッズが指名。パドレスから全体3位指名を受けたホワイトビル高校のマッケンジー・ゴア投手も含め、上位3人がすべて高校生というのは1990年以来27年ぶりのことだった。また、MLBドラフトでは例年、現役メジャーリーガーや元メジャーリーガーの親族が指名を受けて話題になる。ここではそうした「親族選手」をチェックしておこう。


    トレバー・ロジャース/左投手(マーリンズ1巡目)
    20本塁打以上を3度記録し、メジャー通算132本塁打を放ったコディ・ロスのいとこ。

    ギャビン・シーツ/一塁手(ホワイトソックス2巡目)
    1987年に31本塁打94打点をマークし、1992年には大洋でプレイして打点王に輝いたラリー・シーツの息子。

    ジョー・デュナンド/遊撃手(マーリンズ2巡目)
    メジャー歴代4位となる696本塁打を放ったアレックス・ロドリゲスの甥。

    ジェイコブ・ゴンザレス/三塁手(ジャイアンツ2巡目)
    2001年に57本塁打142打点をマークし、2001年のワールドシリーズ第7戦でサヨナラ打を放ったルイス・ゴンザレスの息子。

    ドールトン・バーショ/捕手(ダイヤモンドバックス2巡目)
    パイレーツなどで8シーズンにわたってプレイし、2004年にフィリーズで暫定監督(2試合)を務めたゲーリー・バーショの息子。

    マック・セローラー/右投手(レッズ5巡目)
    1989年の全体1位指名選手で、メジャー通算78勝をマークしたベン・マクドナルドの甥。

    バディ・ケネディ/三塁手(ダイヤモンドバックス5巡目)
    メジャー通算1623安打の実績を誇り、1984年には近鉄でもプレイしたドン・マネーの孫。冬の間はマイク・トラウト(エンゼルス)とトレーニングを積む。

    ドルトン・ガスリー/遊撃手(フィリーズ6巡目)
    15シーズンにわたって計8球団で765試合に登板したマーク・ガスリーの息子。

    マーセル・レンテリア/右投手(メッツ6巡目)
    2000年に15勝をマークするなど、10シーズンで通算57勝を挙げたギル・ヘレディアの親族。

    チェイス・ピンダー/外野手(カージナルス7巡目)
    今季ここまで8本塁打を放っているチャド・ピンダー(アスレチックス)の弟。

    ライリー・オブライエン/右投手(レイズ8巡目)
    1950年代にパイレーツなどで6シーズンにわたってプレイしたジョニー・オブライエンの孫。

    ケーシー・クレメンス/一塁手(ブルージェイズ8巡目)
    史上最多となる7度のサイ・ヤング賞を獲得した大投手ロジャー・クレメンスの息子。

    ジョーダン・レン/外野手(レッドソックス10巡目)
    ブレーブスなどでGMを務め、現在はレッドソックスの球団副社長に就任しているフランク・レンの息子。

    ジェイコブ・ベリンダ/左投手(ブレーブス10巡目)
    パイレーツなどで12シーズンにわたってプレイし、通算79セーブを挙げたスタン・ベリンダの甥。

    デミトリウス・シムズ/遊撃手(マーリンズ14巡目)
    NFLシカゴ・ベアーズのTEディオン・シムズの弟。

    コール・ベリンジャー/右投手(パドレス15巡目)
    今季メジャーデビューを果たし、豪快なスイングで本塁打を量産しているコディ・ベリンジャー(ドジャース)の弟。

    ライアン・リッジ/捕手(ヤンキース20巡目)
    アストロズ、フィリーズでクローザーを務め、通算225セーブをマークしたブラッド・リッジのいとこ。

    ジェイク・カズンズ(ナショナルズ20巡目)
    NFLワシントン・レッドスキンズのQBカーク・カズンズのいとこ。

    ジャスティン・モーハード/捕手(ブレーブス22巡目)
    1961年から2シーズン、一塁手としてカブスでプレイしたモー・モーハードの孫。

    コルビー・ボートルズ(タイガース22巡目)
    NFLジャクソンビル・ジャガーズのQBブレイク・ボートルズの弟。

    グンナー・ホルター/遊撃手(ブルージェイズ22巡目)
    タイガースなどでユーティリティ・プレイヤーとして活躍したシェーン・ホルターの息子。

    ジャモリ・ブラッシュ/一塁手(ナショナルズ23巡目)
    2015年にマイナーで32本塁打を放った長打力が魅力のジャバリ・ブラッシュ(パドレス)の弟。

    ニック・バライカ/遊撃手(パイレーツ24巡目)
    昨季メジャーデビューを果たし、今季は控え内野手として4本塁打を放っているパット・バライカ(ロッキーズ)の弟。兄クリスは元メジャーリーガー、兄マットは元マイナーリーガー。

    アーロン・アシュビー/左投手(レンジャーズ25巡目)
    14シーズンで4度の2桁勝利を含む通算98勝をマークしたアンディ・アシュビーの息子。

    JJ・ミューノ/遊撃手(ホワイトソックス27巡目)
    2015年にメッツで17試合に出場したダニエル・ミューノ(マリナーズ)のいとこ。

    ダレン・ベイカー/遊撃手(ナショナルズ27巡目)
    ダスティ・ベイカー監督(ナショナルズ)の息子。2002年のワールドシリーズ第5戦で生還したJ.T.スノーに抱えられた男の子(当時3歳)として有名。

    コール・パーシバル/右投手(エンゼルス31巡目)
    エンゼルスでクローザーとして活躍し、通算358セーブをマークしたトロイ・パーシバルの息子。

    リッキー・ネグロン/ユーティリティ(ブレーブス34巡目)
    ヤンキースで特別コンサルタントを務めているレイ・ネグロンの息子。

    クーパー・ゴルビー/捕手(アスレチックス35巡目)
    マーリンズでスカウトを務めているスコット・ゴルビーの息子。

    トレイ・クルーズ/遊撃手(アストロズ35巡目)
    アストロズなどで19シーズンにわたって活躍し、通算2251安打を放ったホゼ・クルーズの孫。ブルージェイズ時代の2001年に34本塁打32盗塁を記録するなど、通算204本塁打を放ったホゼ・クルーズJr.の息子。

    タイラー・クールボー/遊撃手(オリオールズ36巡目)
    1995年に阪神で22本塁打を放ち、現在はオリオールズで打撃コーチを務めているスコット・クールボーの息子。

    ペイトン・グラビン/左投手(エンゼルス37巡目)
    5度の最多勝を含む通算305勝をマークし、サイ・ヤング賞に2度輝いた殿堂入り左腕トム・グラビンの息子。

    JJ・シュワーツ/捕手(レイズ38巡目)
    1993年にホワイトソックスで41試合に登板して2勝を挙げたジェフ・シュワーツの息子。

    モンタエ・ブラッドショウ/外野手(ロイヤルズ38巡目)
    1995~1996年にカージナルスでプレイし、現在はロイヤルズのマイナー打撃コーディネーターを務めているテリー・ブラッドショウの息子。

    ダニエル・アルフォンゾ/三塁手(メッツ38巡目)
    1999年から2年連続で打率3割&25本塁打をクリアした好打者エドガルド・アルフォンゾ(元巨人)の息子。

    ジェイク・ブーン/遊撃手(ナショナルズ38巡目)
    2001年に141打点で打点王に輝き、マリナーズのシーズン116勝に大きく貢献したブレット・ブーンの息子。ジェイクがプロ入りしてメジャー昇格を果たせば、四代にわたるメジャーリーガーとなる。

    ジョー・サンチェス/左投手(ブレーブス39巡目)
    ブレーブスでスカウトを務めているルー・サンチェスの甥。

    ローガン・ホワイト/捕手(ドジャース39巡目)
    パドレスでGMのシニア・アドバイザーを務めているローガン・ホワイトの息子(同名)。

  • 【戦評】どうしたミラー まさかの4失点

    2017.6.15 15:47 Thursday

     アンドリュー・ミラーがおかしい。つい2日前まで防御率0.29という驚異的な数字をマークしていた難攻不落の「ミラー城」が2試合連続で落城してしまった。

     昨日の試合でコディ・ベリンジャーに今季初被本塁打となる勝ち越し弾を浴び、今季初黒星を喫したミラー。しかし、テリー・フランコーナ監督からの信頼は変わらず、この試合でも同点の8回表に2番手としてマウンドへ送り込まれた。ところが、一死後に「左腕キラー」のエンリケ・ヘルナンデスに外角への速球をライトスタンドへ運ばれ、まさかの2試合連続被弾。またしてもドジャースに勝ち越しを許してしまう。その後、内野安打と2四球で一死満塁のピンチを招くと、5番ヤスマニ・グランダルを遊撃への併殺打に打ち取ったかと思われたものの、二塁エリック・ゴンザレスが二塁ベースを踏んでいないと判定され、2点目。ここでミラーは降板となったが、代わった3番手ザック・マカリスターが6番クリス・テイラーに2点タイムリーを浴び、ミラーには4失点が記録された。

     「ヘルナンデスはここ最近、とても良い打席を送っている」とドジャースのデーブ・ロバーツ監督はミラーから勝ち越し弾を放った「左腕キラー」の活躍を絶賛。今季のヘルナンデスは右投手に対して1本塁打、OPS.638に終わっているものの、左投手に対しては5本塁打、OPS1.038と流石の成績を残している。「ミラーは間違いなく球界最高の投手の一人だ。昨日の試合でヘルナンデスはミラーを打てなかったけど、打席の内容は良かった。今日はやり返したね。良い球を良いスイングでしっかり打ち返した。脱帽だよ」とロバーツ監督のヘルナンデスへの称賛の言葉は止まらなかった。

     インディアンスの先発コリー・クルーバーに7回4安打10奪三振2失点と抑えられていただけに、ドジャースにとっては大きな勝利となった。一方、2試合続けてミラーが打たれ、痛い連敗を喫したインディアンス。「彼だって人間なんだよ。彼は信じられないくらい素晴らしい投手だし、状態だって悪くない。今日はただ、左投手を非常に得意にしている打者が左投手をしっかり攻略した、というだけのことさ」とフランコーナ監督はミラーへの変わらぬ信頼を口にしたが、2試合連続の「ミラー城」の落城は今後の投手起用に少なからず影響を与えることになるかもしれない。


  • 【戦評】ベッツが大暴れ!レッドソックス3連勝

    2017.6.15 15:19 Thursday

     一時は打率が2割5分台まで落ち込むなど、今季あまり元気がなかったムーキー・ベッツにようやく当たりが戻ってきた。

     舞台を昨日までのボストンからフィラデルフィアに移しての対フィリーズ3戦目。昨日までの2試合はペドロイアとベニンテンディのサヨナラ打で決着したが、この試合で主役となったのはボウリングの名手、いや、昨季ア・リーグMVP投票2位にランクインしてスーパースターの仲間入りを果たしたベッツだった。

     「4時間以内に試合を終わらせることができて嬉しいよ」と今日の勝利を振り返ったベッツ。2試合連続で4時間以上の延長戦となったボストンでの2試合は少なからず両軍の選手の身体にダメージを与えているのだろう。しかし、そんなダメージもベッツには全く関係なかった。1回表の第1打席でレフト前ヒットを放ったベッツは3番ザンダー・ボガーツのタイムリーで先制のホームを踏むと、2回表の第2打席でフェンス直撃のタイムリーツーベース、4回表の第3打席で10号ソロを放ち、あっという間にサイクルヒットに王手をかける。6回表の第4打席は空振り三振に倒れ、迎えた9回表の第5打席。三塁打が出ればサイクル達成となるこの打席でベッツはこの試合2本目となる11号ソロを放った。「サイクル超え」となる4安打3打点の大活躍。これでここ3試合で2度目の4安打となり、打率は約3週間ぶりに2割8分台まで回復。6月の月間打率は3割を超えた(.309)。

     今季のベッツは昨季同様に守備面でも素晴らしいプレイを連発しており、昨日の時点でのDRS(守備防御点)+14は両リーグの全外野手の中でトップの数字。全ポジションでもノーラン・アレナード(ロッキーズ)が三塁で記録している+15に次ぐメジャー2位の数字となっている。この試合でも5回裏にハウィー・ケンドリックが放ったライトへの難しい打球を見事にダイビングキャッチ(Statcastによると捕球可能性は32%)。昨季のMLB最優秀守備選手の実力を見せつけた。

     昨季の活躍を考えると物足りない成績に終わっているベッツだが、25三振を上回る31四球を選ぶなど、選手としてのレベルは確実に上がっている。今の勢いを維持できれば、昨季惜しくも届かなかった30本塁打&30盗塁も決して夢ではない。勝利時のダンスでファンを楽しませるベッツが試合中のプレイでもファンを喜ばせる場面が増えれば、レッドソックスが激戦区のア・リーグ東部地区を制する可能性もグッと高まるに違いない。


  • エドウィン・ジャクソン メジャー記録へあと1つ

    2017.6.15 14:49 Thursday

     日本時間6月12日、オリオールズは4日前にメジャーへ昇格させたばかりのエドウィン・ジャクソンをDFA。2日後にジャクソンはマイナー降格ではなくFAになることを選択した。これまで数多くの球団でプレイしてきたジャクソンは、オリオールズがなんと12球団目。オクタビオ・ドーテルが持つメジャー記録まであと1つに迫っているのだ。そのジャクソンのメジャー生活を簡単に振り返ってみたい。

     父エドウィン・シニアが米軍の料理人だった関係で西ドイツで生まれたジャクソンは、その後ジョージア州コロンバスで幼少期を過ごし、2001年のドラフトでドジャースから6巡目(全体190位)指名を受けてプロ入りする。

     

    1球団目:ドジャース

     2003年9月9日、20歳の誕生日にメジャーデビューを果たしたジャクソンはこの年、メジャーで4試合(うち3先発)に登板して2勝1敗、防御率2.45の好成績をマーク。その活躍が評価され、2004年のシーズン開幕前には「ベースボール・アメリカ」で全体4位のプロスペクトとして評価されるようになる。しかし、2004年、2005年の2シーズンで僅か4勝しか挙げられず、メジャー定着を果たせないまま2006年1月にダニス・バイエズ、ランス・カーター(元オリックス)の2投手との交換でチャック・ティファニーとともにデビルレイズ(現レイズ)へとトレードされた。

    2球団目:デビルレイズ(レイズ)

     デビルレイズ1年目の2006年は自己最多の23試合(うち1先発)に登板。翌2007年はチームが根気よく先発として使い続け、5勝15敗、防御率5.76という悲惨な成績ながらメジャー初完封を記録するなど貴重な経験を積む。チーム名がデビルレイズからレイズに変わった2008年、ジャクソンは先発ローテーションの一角として自己最多の183.1イニングを投げ、14勝11敗、防御率4.42という自己ベストの成績をマーク。ポストシーズンでの先発の機会は与えられなかったが、自身初の2桁勝利をマークするなど充実のシーズンを送った。しかし、同年12月にマット・ジョイス(現アスレチックス)とのトレードでタイガースへ移籍することとなった。

    3球団目:タイガース

     先発ローテーションの一角として期待されたジャクソンは、さらなる成長を遂げ、自身初の200イニング(214イニング)をクリアして防御率3.62、161奪三振など多くの部門で自己最高の成績をマーク。オールスターにも初めて選ばれた。ところがそのオフ、またしてもトレード要員となり、タイガース、ダイヤモンドバックス、ヤンキースの三角トレードでジャクソンはダイヤモンドバックスへと放出された(カーティス・グランダーソン、イアン・ケネディ、マックス・シャーザーらがこの三角トレードに関わっている)。

    4球団目:ダイヤモンドバックス

     まだ26歳ということもあり、新天地ダイヤモンドバックスでのさらなる飛躍を期待されたジャクソンだったが、21先発で6勝10敗、防御率5.16と期待を裏切ってしまう(なお、6月25日の古巣レイズ戦でノーヒッターを達成。149球を投げて8四球という大荒れのピッチングだった)。ダイヤモンドバックスが下位に低迷していたこともあり、7月末にデービッド・ホルムバーグ(現ホワイトソックス)、ダニエル・ハドソン(現パイレーツ)の2投手との交換でホワイトソックスへとトレードされた。

    5球団目:ホワイトソックス

     ホワイトソックスに加入したジャクソンはシーズン残りの2ヶ月で11試合に先発し、4勝2敗、防御率3.24と移籍前とは打って変わって安定した成績をマーク。翌2011年も開幕から先発ローテーションの一角としてコンスタントに投げ続け、7月下旬までの19先発で7勝7敗、防御率3.92とまずまずの成績を残していた。そして前年同様にトレード・デッドラインでの放出要員となり、ジェイソン・フレイザー、ザック・スチュワートとの交換でマーク・ティーエンとともにブルージェイズへ放出される。しかし、ブルージェイズ在籍時間は数時間のみ。同日にコルビー・ラスマス(現レイズ)ら4選手との交換でドーテルら3選手と共にカージナルスへトレードされた(ブルージェイズでのメジャー出場はないため、所属球団数にはカウントされていない)。

    6球団目:カージナルス

     ポストシーズン争いを繰り広げていたカージナルスに加入したジャクソンは移籍後の13試合(うち12先発)で5勝2敗、防御率3.58の好成績をマークしてチームのワイルドカード獲得に貢献。ポストシーズン初先発も経験し、地区シリーズで1勝を挙げてチームのワールドシリーズ制覇に貢献した。このオフ、初めてFA権を取得したジャクソンは翌年2月にナショナルズと1年1100万ドルで契約を結んだ。

    7球団目:ナショナルズ

     新天地ナショナルズでも前年まで4年連続180イニング以上というイニング・イーターぶりを発揮し、189.2イニングを投げて5年連続となる2桁勝利(10勝11敗、防御率4.03)をマーク。チームが地区優勝を果たしたため、2年連続でポストシーズンでの登板機会を与えられたが、地区シリーズで古巣カージナルスに打ち込まれ、チームも地区シリーズ敗退となってしまった。このオフ再びFAとなったジャクソンは、5年連続2桁勝利&180イニング以上という実績を評価され、カブスと4年5200万ドルという大型契約を結んだ。

    8球団目:カブス

     大型契約を手に入れて気合い十分で臨んだ2013年シーズンだったが、気合いが空回りしたのか、過去5シーズンのようなピッチングができず、両リーグワーストとなる18敗を喫してしまう(8勝、防御率4.98)。翌2014年は不振がさらに深刻さを増し、6勝15敗、防御率6.33という惨憺たる成績に。4年契約の3年目となった2015年は開幕からリリーフでの起用が続き、契約を1年半残して7月末に解雇された。結果的にカブスが結んだ4年契約は大失敗。このころからジャクソンは不良債権の代名詞の一つのように扱われるようになる。

    9球団目:ブレーブス

     カブスから解雇された翌月、ジャクソンはブレーブスと契約を結んだ。ブレーブスでもリリーフでの起用が続き、メジャー初セーブを記録するなど24試合で防御率2.92、被打率.167とまずまずのピッチングを披露。しかし、ブレーブスから再契約を望む声は掛からなかった。

    10球団目:マーリンズ

     再びFAとなったジャクソンだったが、カブスとの契約がまだ残っていることもあり、他球団はジャクソンをメジャー最低年俸で雇うことができる。そこに目を付けたのがマーリンズだった。あわよくば先発ローテーションに入ってくれれば、との思惑もあったはずだが、ジャクソンはその期待を見事に裏切り、リリーフで8試合に登板しただけ。0勝1敗、防御率5.91という成績で6月上旬に解雇される。

    11球団目:パドレス

     それから半月後、とにかく投げられる投手を探していたパドレスがジャクソンに救いの手を差し伸べた。パドレスに加入したジャクソンは2014年以来となる先発のマウンドに立つ機会を与えられたが、13先発で5勝6敗、防御率5.89に終わり、オフにFAとなってパドレスを去ることになった。

    12球団目:オリオールズ

     そして今季は4月にオリオールズと契約。AAA級では12試合(うち1先発)に登板して2セーブ、防御率3.10と何とも言えない微妙な成績に留まっていたが、契約破棄条項が契約に含まれていたため、オリオールズはジャクソンのメジャー昇格を決断した。メジャー歴代2位タイとなる12球団目でのプレイとなったジャクソンだが、3試合で防御率7.20と全く通用せず、僅か4日後にはDFAとなり、マイナー降格を拒否して再びFAとなった。

     

     メジャー記録はドーテルの13球団。この記録に並ぶためにはこれまでにプレイ経験のない球団と契約を結び、メジャーで登板することが必要になるが、投手不足に苦しむオリオールズから放出されてしまったということもあって、ジャクソンの今後を楽観視する声は非常に少ないのが実情だ。15年のメジャー生活で12球団という驚異的なペースで移籍を経験してきたジャクソンだが、ここ数年のピッチングを見る限り、ジャクソンのキャリアが終わりに近付いていることは間違いない。今はただ、自分を必要としてくれるチームが現れることを待つしかなさそうだ。


  • 【戦評】グランダーソンが通算300本塁打達成!

    2017.6.15 11:51 Thursday

     人格者として知られるベテラン外野手の記念すべき一発が試合を決めた。慈善活動への熱心な取り組みが評価され、昨年ロベルト・クレメンテ賞を受賞したカーティス・グランダーソン(メッツ)。開幕から低打率に苦しんでいたベテランの通算300号となる記念の一発が決勝弾となった。

     序盤、試合の流れは完全にカブスのものだった。1回表、前日の試合に続いて1番に起用されたアンソニー・リゾーが2試合連続となる先頭打者本塁打を放つと、2番イアン・ハップも続いて2者連続本塁打でカブスが2点を先制。1番打者としてキャリア最初の2試合でともに先頭打者本塁打を放ったのは2014年6月のディディ・グレゴリウス(当時ダイヤモンドバックス)以来3年ぶり、カブスの選手が2試合連続で先頭打者本塁打を放ったのは2010年7月のタイラー・コルビン以来7年ぶり、カブスが2者連続本塁打で試合をスタートしたのは2009年5月(アルフォンゾ・ソリアーノ&ライアン・テリオー)以来8年ぶりという記録づくめの攻撃で、カブスが試合の主導権を握った。

     カブスは4回表にカイル・シュワーバーの12号特大ツーランが飛び出し、4-1とさらにリードを広げる。ところがその裏、試合の流れが変わり始める。2安打と1四球で一死満塁のチャンスを作ったメッツは、ここで先発マット・ハービーを諦め、なんと投手のスティーブン・マッツを代打に起用。すると、マッツがその期待に応え、三遊間の深いところへのタイムリー内野安打を放って1点を返すと、1番フアン・ラガレスが犠牲フライを放ち、メッツは1点差に詰め寄る。

     6回裏には1番ラガレスがカブスの2番手ペドロ・ストロップからタイムリースリーベースを放ち、ついに同点。そして8回裏、この回先頭のグランダーソンがライトへ通算300号となる7号ソロを放つなど、メッツが3点を勝ち越して試合を決めた。メッツは先発ハービーが4回4失点で降板したものの、4人のリリーバーが5回を無失点に抑えて勝利に大きく貢献。一方、カブスは先発マイク・モンゴメリーが5回3失点(自責点2)と試合を作ったが、3人のリリーバー全員が失点し、3回6失点と試合を壊してしまった。


  • 【戦評】ブレーブス打線がロアークを攻略し大勝

    2017.6.15 11:22 Thursday

     上位打線が機能したブレーブスがナショナルズの先発タナー・ロアークを攻略し、ナショナルズ投手陣に16安打を浴びせて快勝。2番ブランドン・フィリップスが4安打3打点の大活躍で、ブレーブス打線を牽引した。

     「序盤にリードをもらえるのは良いことだね。先発投手にとっては大きなことだよ」とブレーブスの先発フリオ・テーランが振り返ったように、ブレーブス打線は序盤から猛攻を見せた。1回表、いきなり3連打で2点を先制したブレーブスは、一死後に5番マット・アダムスがタイムリーを放って3点目。不調に苦しむテーランに3点の援護をプレゼントする。7番ブライアン・グッドウィンに4号ツーランを浴びて1点差に迫られた直後の3回表には、相手のエラーと6番カート・スズキの4号ツーランで再び3得点。6-2とリードを広げ、テーランを援護した。

     「点を取り続けたいんだよ。何点取っても安全なんてことはないんだから」とブライアン・スニッカー監督。その言葉の通り、ブレーブス打線はその後も攻撃の手を緩めなかった。5回裏に5番アダムスの犠牲フライでリードを5点に広げると、ロアークは5回7失点でノックアウト。7回裏にはナショナルズのリリーフ陣に猛攻を浴びせ、1番エンダー・インシアーテ、2番フィリップスの連続タイムリーなどで大量6点を追加した。

     スニッカー監督は「ロアークはいつも我々にとってタフな投手だよ。今日は初回に3点を取ったけど、彼から3点取った試合なんて覚えてないな。彼からこんなに点を取れたのは、たぶん初めてじゃないかな」とロアーク攻略に満足げ。1番インシアーテが3安打2打点、2番フィリップスが4安打3打点、3番ニック・マーケイキスが3安打1打点と、上位打線が見事に機能したブレーブスが首位ナショナルズとの3連戦に勝ち越した。


  • アストロズの有望株フィッシャーがメジャー昇格

    2017.6.15 11:02 Thursday

     アストロズがジョシュ・レディックの脳震盪リスト入りに伴い、有望株デレク・フィッシャーをAAA級からメジャーへ昇格させた。

     A.J.ヒンチ監督は「レディックの健康状態が最優先だ」と語り、まだ無理をさせる時期ではないと判断したうえで脳震盪リスト入りの措置を取ったことを明らかにした。また、フィッシャーの昇格については「彼がAAA級の所属リーグでベストの選手であるという事実に基づいて決断した。この2ヶ月、彼は信じられないほどの活躍を見せていたからね」と語っている。

     フィッシャーはAAA級で60試合に出場し、打率.335、16本塁打、45打点、13盗塁、出塁率.401、長打率.608という素晴らしい成績をマーク。直近17試合のうち16試合でヒットを放ち、マルチヒット25試合はチーム最多の数字となっている。

     2014年のドラフトで全体37位指名を受けてアストロズに入団したフィッシャー。2014年のドラフト組では昨季メジャーデビューを果たしたA.J.リードに続いてチーム2人目のメジャーリーガーとなる。

     「彼はメジャーリーグがどのような場所なのかを体験することになる。レディックが最短の日数で戻ってこられるなら、フィッシャーがメジャーで過ごす期間は短くなるだろう。1日でも、3日でも、5日でも、10日でも、このような機会を与えられるチャンスがあるなら、私はそれをその時点でベストの選手に与えたいと思っていたんだ。今回はそれがフィッシャーだったんだよ」とヒンチ監督は語り、レディックの代役としてメジャーに上がってくる有望株の活躍に期待を寄せていた。


  • 【戦評】イチロー5試合連続安打 インターリーグ新記録樹立

    2017.6.15 10:44 Thursday

     2回から6イニング連続得点の猛攻を見せたマーリンズが快勝したこの試合。5回裏に代打で出場したイチローは、右腕ジョン・アックスフォードから内野安打を放ち、インターリーグ新記録となる通算365本目のヒットを記録した。

     初回こそ三者凡退に抑えられたものの、2回裏に4番マーセル・オズーナと7番タイラー・ムーアに本塁打が飛び出すと、そこからマーリンズのヒット・パレードが幕を開ける。四死球やエラーなどアスレチックス側のミスも重なり、7回裏まで6イニング連続得点。序盤に背負った4点のビハインドを一気にひっくり返し、11-6でマーリンズが快勝した。

     イチローもヒット・パレードの流れに乗り、5回裏一死一、二塁の場面で投手カイル・ベアクロウの代打として登場すると、投手前への内野安打でチャンスを広げる。これで5試合連続安打となり、打率は.217へと上昇。また、このヒットがインターリーグ通算365本目となり、単独トップに浮上した。

     3打点の活躍を見せたオズーナについて、クリスチャン・イェリッチは「今年の彼は素晴らしいよね。間違いなく、彼は球界でベストの選手の一人だよ」と賛辞を惜しまない。ドン・マティングリー監督も「オズーナの本塁打は大きかったと思うよ。あれから我々の攻撃が始まったんだからね」とオズーナの活躍を絶賛した。

     一方、この試合がデビュー戦となったアスレチックスの先発ダニエル・ゴセットは3.1回7失点(自責点6)で敗戦投手となったものの、「もちろん、(試合結果は)思い描いていたものとは違ったけど、メジャーでプレイする機会を得ることができてとても幸せだよ。子供のときからの夢だったからね」と自身のデビュー戦を振り返った。

     

    インターリーグ通算安打ランキング(所属つきは現役選手)

    ①イチロー(マーリンズ) 365安打
    ②デレク・ジーター 364安打
    ③エイドリアン・ベルトレイ(レンジャーズ) 337安打
    ④アレックス・ロドリゲス 325安打
    ⑤カルロス・ベルトラン(アストロズ) 303安打
    ⑥ミゲル・カブレラ(タイガース) 298安打
    ⑦ジョニー・デイモン 296安打
    ⑧トリー・ハンター 293安打
    ⑧アルバート・プーホルス(エンゼルス) 293安打
    ⑩マイケル・ヤング 290安打


  • バムガーナー 復帰に向けて順調に回復中

    2017.6.15 10:09 Thursday

     バイク事故による肋骨打撲と左肩関節捻挫のため4月下旬から故障者リスト入りしているジャイアンツのエース、マディソン・バムガーナー。エースを欠くジャイアンツは苦しい戦いが続いているが、そのエースは戦列復帰に向けて順調に回復しているようだ。

     バムガーナーは日本時間6月18日に故障者リスト入り後はじめて、打者と対戦する実戦形式の投球を行う予定。ジャイアンツは明日から敵地コロラドでロッキーズ4連戦を戦うが、そこでバムガーナーはチームに合流し、右鎖骨骨折で同じく戦線離脱中のジャレット・パーカーらを相手に投球を行う予定となっている。今日の試合前にブルペンでの投球練習を行ったバムガーナー。今のところ、故障の再発などの情報は入っておらず、戦列復帰に向けて順調に調整が進んでいるようだ。

     「彼の状態は良いよ」とブルース・ボウチー監督。「ブルペンでの投球練習もいい感じだったね」

     60日間の故障者リストに登録されているバムガーナーは日本時間6月19日には復帰可能となるが、少なくとも7月中旬まで実戦復帰は難しいと見られている。チームは戦列復帰の前にマイナーで5試合のリハビリ登板を予定しているようだ。今季4先発で0勝とはいえ、全試合でクオリティ・スタートを達成し、防御率3.00、K/BB7.00と安定したピッチングを見せていたバムガーナー。エースの復帰はジャイアンツにとって大きな戦力になるに違いない。


  • 【戦評】ツインズ打線爆発!ロサリオが3ホーマー

    2017.6.14 16:51 Wednesday

     ツインズ打線がマリナーズ投手陣に猛攻を浴びせ、1試合28安打はツインズの球団新記録となった(同時にマリナーズの1試合最多被安打記録も更新)。2番ジョー・マウアーと3番ロビー・グロスマン以外のスタメン7選手が2打点以上を叩き出したこの試合。両軍とも先発全員安打を記録し、両軍合計42安打という乱打戦で主役となったのはツインズの9番打者エディ・ロサリオだった。

     2回裏の第1打席で6号逆転ツーランを放ったロサリオは、3回裏の第2打席で7号ツーラン、8回裏の第5打席で8号ソロを放ち、自身初となる1試合3本塁打を記録。ツインズでは昨年8月1日のマックス・ケプラー、同9月5日のブライアン・ドージャーに次ぐ史上7人目(ミネソタ移転後)の快挙となり、ハーモン・キルブリュー、トニー・オリーバ、ジャスティン・モーノーといった球団史に残る強打者たちと肩を並べた。ロサリオは「僕はスタメンに復帰して、一生懸命プレイして、良い打席を送りたかった。それが僕の目標だったんだ」とスタメンから外れることもあった過去数日間を振り返り、この試合での自身のパフォーマンスに満足感を滲ませた。

     3本塁打を含む4安打5打点の大活躍を見せたロサリオのほかにも、5番ケニーズ・バルガスが4安打2打点、6番エデュアルド・エスコバーが5安打2打点、7番ジェイソン・カストロが4安打4打点と、計4人が4安打以上を放つ大爆発。2回表までに3点を先行される試合展開だっただけに、ポール・モリター監督は「試合の始まり方を考えると、こんな結果になるなんて想像できなかった。我々のオフェンスは凄まじい夜を過ごした。球団記録を作ったんだから、打者たちにとっては特別な夜になっただろうね」と打線の大爆発に驚きを隠せなかった。

     なお、9番打者として1試合3本塁打を記録したのは1999年トロット・ニクソン(当時レッドソックス)以来史上5人目。ツインズのこの試合での打率は.571という驚異的な数字になったが、これは1950年以降では3番目に高い数字だった。また、8回裏にはマリナーズのベテラン捕手カルロス・ルイーズが敗戦処理としてキャリア初登板。ロサリオに本塁打を浴びたものの、バルガスから三振を奪うなど1イニングを1失点に抑え、自らの役割を全うした。


  • 【戦評】レッドソックスが2試合連続のサヨナラ勝ち

    2017.6.14 15:57 Wednesday

     レッドソックスが二夜連続のサヨナラ勝ち。延長12回までもつれ込んだ試合にケリをつけたのは開幕前に「新人王最有力候補」と期待された若き好打者だった。

     延長12回裏、アンドリュー・ベニンテンディがライトへサヨナラタイムリー。三塁からザンダー・ボガーツが生還し、二夜連続の熱戦に終止符が打たれた。8回表にはマイケル・フランコの二塁打でホームを狙ったハウィー・ケンドリックをダイレクト返球で刺し、フィリーズの勝ち越しを阻止。明日からロード8連戦が始まることもあって、ベニンテンディは「さあ、ロードに出発だ。2日連続でとても長い試合を戦ったから、(この2試合のことは)あまり考えすぎないようにしたいね」と余韻に浸ることなく、次なる戦いを見据えていた。

     4月に打率.333と「新人王最有力候補」の名に相応しい好スタートを切ったベニンテンディだったが、5月は7試合連続無安打を経験するなど打率.204と急失速。しかし、6月は打率.350と復調し、2試合連続3安打で打率は.281まで上昇した。新人王争いではアーロン・ジャッジ(ヤンキース)に大きく後れを取っているが、シーズンはまだ6月半ば。6月の好調をこのままキープできれば、その差を縮めていくことも十分に可能なだけの時間が残されている。新人王レースに再び参戦するために、そしてチームがヤンキースを上回って地区優勝を果たすために、ベニンテンディのさらなる活躍に期待したい。

     一方、敗れたフィリーズのピート・マッカニン監督は「うーん、彼らをかなり苦しめたんだけどね」と2日連続の惜敗に落胆した様子を見せつつも、「彼らにとって楽な戦いではなかったと思うよ」と強豪レッドソックスを相手に最後まで粘り強く戦った自軍の選手たちを称えることも忘れなかった。なお、レッドソックス対フィリーズの4連戦はフェンウェイ・パークでの前半2試合が今日で終了し、明日からフィリーズの本拠地シチズンズバンク・パークに舞台を移して後半2試合が行われる。

  • 【戦評】新鋭ベリンジャーがメジャー新記録を樹立

    2017.6.14 14:54 Wednesday

     4月25日のメジャーデビュー以来、ハイペースで本塁打を量産している若きスラッガーが難攻不落・球界最高のリリーフ左腕を攻略した。

     2-2の同点で迎えた8回表、インディアンスのマウンドには6回表二死から登板したアンドリュー・ミラーが立っていた。イニングだけで言えば6回、7回ときて8回が3イニング目。ポストシーズンならともかく、レギュラーシーズンでは珍しい起用法である。8回表は左打者のコディ・ベリンジャーから攻撃が始まるため、そこまでをミラーに抑えてほしいというのがテリー・フランコーナ監督の思惑だったのだろう。しかし、そんな敵将の思惑をベリンジャーは一振りで打ち砕く。

     カウント2-1からの4球目。真ん中付近のスライダーだった。「いろんなことをやりすぎないようにした。彼はスライダーを投げてきたから、僕はただそれをしっかりバットに乗せようと心掛けたんだ。ラッキーなことに、フェンスを越えてくれたね」とベリンジャーは謙虚に振り返ったが、持ち前の豪快なスイングで打ち返した打球は大きな放物線を描き、そのままライトスタンドへと吸い込まれた。今季16号となる勝ち越しソロは、ミラーが今季打たれた初めての本塁打。今季防御率0.29、被打率.131とまさに「難攻不落」だったミラーを一振りで攻略した。

     ベリンジャーは9回表にも試合を決める17号スリーランを放ち、これで1試合2本塁打は早くも今季4度目。4度目の1試合複数本塁打まで45試合というのはメジャー史上最速の記録となった(従来の記録はボブ・ホーナーの63試合)。また、キャリア最初の45試合で17本塁打はゲーリー・サンチェス(ヤンキース)の19本塁打に次ぐ史上2位の数字となっている。

     ドジャースの新人で1試合複数本塁打を1シーズンで4度以上記録した選手は1993年マイク・ピアッツァ(5度)と2016年コリー・シーガー(4度)の2人だけ。しかも、この2人はともに満票で新人王を受賞している。「彼が素晴らしい選手だということは僕たちみんなが知ってるよ」とクレイトン・カーショウが語る若きスラッガーが、今後も本塁打を量産し、ドジャースの新人王の歴史に新たな1ページを刻むかもしれない。

  • 【戦評】マカッチェン復活!パイレーツ4連勝

    2017.6.14 14:15 Wednesday

     2013年ナ・リーグMVPのスーパースターがいよいよ完全復活だ。パイレーツを代表するスター選手、アンドリュー・マカッチェンが今季初の1試合2本塁打を記録。6月は4割を超える打率をマークしており、2割台前半に低迷していた打率は上昇の一途を辿っている。

     マカッチェンの1試合複数本塁打はキャリア13度目。今日の試合では4回裏にレフトへ10号先制ソロを放つと、8回裏には11号ダメ押しツーランを同じくレフトスタンドへ叩き込んだ。「状態は良いよ」とマカッチェンは言う。状態の良さは数字にもはっきりと表れており、4月に.244、5月に.206だった打率が、6月はなんと.405と4割を超えているのだ。特にここ5試合は19打数10安打(打率.526)と絶好調。5月末に.223だった打率はあっという間に.255まで上昇した。

     開幕からなかなか調子が上がらなかったこともあり、打順は本来の3番から6番へと降格中。6番で出場した17試合では打率.397、5本塁打、OPS1.210という素晴らしい成績をマークしており、今の状態をキープできるのであれば3番復帰の日もそう遠くはないはずだ。

     一方、2試合連続7失点と本来のピッチングを見失っていたエース右腕ゲリット・コールも、この日は7回3安打1失点とまずまずのピッチングを披露。クオリティ・スタートを記録したのは5月17日のナショナルズ戦(7回1失点)以来、約1ヶ月ぶりとなった。トレード・デッドラインでのトレード放出も噂されているコールだが、低レベルな争いが続く今季のナ・リーグ中部地区ではパイレーツにもまだまだ地区優勝のチャンスはあり、チームの浮上にエース右腕の力は必要不可欠だ。

     マカッチェンとコールという投打の看板選手が本来の姿を取り戻したパイレーツ。地区4位とはいえ、首位ブリュワーズとは3.5ゲームしか離れていない。4連勝と息を吹き返しつつあるパイレーツが、ナ・リーグ中部地区の地区優勝争いを面白くしてくれるに違いない。

  • イチローがインターリーグ通算最多安打記録に並ぶ

    2017.6.14 12:19 Wednesday

     日本が世界に誇る安打製造機が、また一つメジャーリーグの安打記録に名を残した。

     日本時間6月14日のアスレチックス戦、8回裏に代打で出場したイチロー(マーリンズ)は右腕ザック・ニールから二遊間を抜けるヒットを放ち、インターリーグでの通算安打を364本としてデレク・ジーター(元ヤンキース)が持つメジャー記録に並んだ。イチローは今日の試合がインターリーグ300試合目の出場となったが、ジーターはイチローより少ない276試合で364安打を放っている。

     このヒットによりイチローの打率は.207へ上昇し、4月21日を最後に.200を切っていた打率が久しぶりに2割台へ回復した。6月に入って14打数5安打(打率.357)と勢いが出てきた感のあるイチロー。代打中心の難しい起用が続いているものの、今後もヒットを積み重ね、どんどん打率を上げていってもらいたいところだ。

  • 【戦評】苦労人マルティネスが自身初の1試合2本塁打

    2017.6.14 11:38 Wednesday

     昨年、プロ生活11年目にして初のメジャー昇格を果たした苦労人が、キャリア最高の輝きを放った。

     その男の名はホゼ・アルベルト・マルティネス。ホワイトソックス、インディアンスなどで一塁手兼三塁手として7年間にわたってプレイしたカルロス・マルティネスの息子である。2006年2月にホワイトソックスと契約したマルティネスは巧打を武器にマイナーの階段をゆっくりと登っていき、プロ10年目の2015年にようやくAAA級に到達した。ロイヤルズ傘下のAAA級でプレイしたこの年、マルティネスはパシフィックコースト・リーグ史上最高となる打率.384を記録する大活躍を見せたものの、それでもメジャーからは声が掛からなかった。

     昨年5月に金銭トレードでカージナルスに加入。加入後のAAA級での成績は打率.269、OPS.742という冴えないものだったが、セプテンバー・コールアップで初のメジャー昇格。プロ11年目にしてついに夢が叶う瞬間が訪れた。メジャーでは12試合に出場し、打率.438をマーク。今年のスプリング・トレーニングでは打率.380、4本塁打、OPS1.248の猛打を見せ、自身初の開幕ロースター入りを勝ち取った。

     準レギュラーという立場が続いている今季。ダブルヘッダー第1戦となったこの試合は「7番・ライト」で先発出場した。ランス・リン、ジョン・ブレビア、タイラー・ライオンズが完封リレーを披露する中、マルティネスは5回裏の第2打席で2号先制ソロ、6回裏の第3打席で犠牲フライ、8回裏の第4打席でダメ押しとなる3号ソロを放ち、2安打3打点の大活躍。この日は初めて母親がメジャーの試合を見に来てくれていたということもあって、「特別な日になったよ。初めて母が僕がメジャーの試合でプレイしているところを見に来てくれたんだ。活躍しているところを母に見せてあげられたのはとても大きなことなんだ。なぜかって?母はベネズエラに帰っちゃうんだ。でも、とても喜んでくれていると思うよ」と喜びを隠さなかった。

     「ファムが素晴らしい仕事をしていて、ファウラーやピスコッティも徐々に調子を上げている。だから難しいんだ。でも彼は印象的で素晴らしい活躍をしてくれていると思うよ」とマイク・マシーニー監督も難しい立場で奮闘するマルティネスへの信頼を口にする。「彼は我々が求めたことを何でもしてくれる」とマシーニー監督が語る苦労人は、すでにカージナルスに不可欠な戦力となっているようだ。

  • ナショナルズはクローザー獲得に動くべき?

    2017.6.14 10:56 Wednesday

     リーグ3位の勝率.603をマークし、地区2位のメッツに8.5ゲーム差をつけて東部地区の首位を快走するナショナルズ。先発ローテーションと打線はリーグ屈指の充実度を誇るものの、不安定なブルペン陣が明らかにチームの足を引っ張っている。今後、ナショナルズはこの問題をどのように解決すべきなのだろうか。

     ナショナルズの救援防御率は5.11。メジャー30球団のうちワースト3位という酷さである。セーブ成功率63%はメジャー16位であり、救援防御率ほどは酷くないものの、ワールドシリーズ制覇を狙うチームにとって望ましい数字でないことは間違いない。

     ただ、ナショナルズにとって幸運なのは、これはトレード補強によって簡単に解決できる問題である、ということである。6月中旬というのはまだシーズンを諦めていないチームが多く、トレードを実行するのに最適な時期ではないものの、ポストシーズン進出、そしてその先の栄光を掴むためには、一刻も早く課題解決に向けて動き始めるべきだろう。

     ア・リーグのワイルドカード争いで全チームが5.5ゲーム差の中にいるように、現時点ではまだ数多くのチームにポストシーズン進出の可能性が残されている。この状況で一流リリーバーを獲得するトレードを成立させるのは容易ではなく、必要以上の対価を求められるに違いない。ナショナルズのマイク・リゾーGMは補強と育成のバランスを上手く取り、長期的な視点に立って勝てるチーム作りを進めてきた。確かに一定の成果は得られているが、ワールドシリーズ制覇という究極の目標を成し遂げるには至っていないのが現実だ。その目標を成し遂げるために大胆に動くことも時には必要ではないだろうか。

     オフに大物クローザーを獲得できず、クローザー候補として期待していたショーン・ケリー(防御率7.16)、ブレイク・トライネン(防御率6.33)、コーダ・グローバー(防御率5.12)は誰一人としてクローザーに定着できなかった。開幕直後にメジャーへ昇格したマット・アルバース(防御率2.10)は比較的安定したピッチングを続けているものの、ワールドシリーズ制覇を目指すチームのクローザーに相応しい投手ではない。現有戦力での課題解決が難しい状況なのだから、外部からの補強に動く以外に手はないのである。

     常にトレード獲得の噂がつきまとっているデービッド・ロバートソン(ホワイトソックス)のほか、ケルビン・ヘレーラ(ロイヤルズ)、マーク・マランソン(ジャイアンツ)、アレックス・コロメイ(レイズ)、ジム・ジョンソン(ブレーブス)、ショーン・ドゥーリトル(アスレチックス)らの名前が獲得候補として挙げられている。彼らのうちのいずれかが、ワールドシリーズ制覇の歓喜の瞬間にマウンドに立っているかもしれない。

  • 第3回中間発表 アロンゾが一塁手トップに浮上

    2017.6.14 10:10 Wednesday

     日本時間6月14日、第88回オールスター・ゲームのファン投票第3回中間発表(ア・リーグ)が行われ、一塁手部門ではヨンダー・アロンゾ(アスレチックス)、遊撃手部門ではカルロス・コレア(アストロズ)がトップに浮上した。

     今季ブレイク中のアロンゾは65万1055票を獲得し、64万6598票のミゲル・カブレラ(タイガース)、62万6783票のエリック・ホズマー(ロイヤルズ)らを抑えて一塁手部門のトップに立った。コレアは117万6486票を獲得して過去2回の中間発表でトップに立っていたフランシスコ・リンドーア(インディアンス)を抜き、遊撃手部門のトップに浮上した。

     また、外野手部門では前回7位のジョージ・スプリンガー(アストロズ)が80万4826票を獲得し、ファン投票選出圏内の3位へと大幅ランクアップ。アストロズからはホゼ・アルトゥーベも二塁手部門トップの座をキープしており、チームの好調さが得票数にしっかり反映される形となっている。

     捕手部門はサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)、三塁手部門ではミゲル・サノー(ツインズ)、指名打者部門ではネルソン・クルーズ(マリナーズ)がトップの座をキープ。また、外野手部門の1位アーロン・ジャッジ(ヤンキース)、2位マイク・トラウト(エンゼルス)も前回発表時から変わっておらず、ジャッジの189万3260票がア・リーグ最多得票となっている。

     投票締め切りは日本時間6月30日(金)午後12時59分。どの選手が夢の球宴への切符を手にするのか、今後の順位変動に注目だ。

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