English Español 韓国語
  • カージナルスが好打者・マルティネスと2年契約

    2019.2.24 12:50 Sunday

     トレード放出の可能性も取り沙汰されていたカージナルスの好打者ホゼ・マルティネスだが、チームはマルティネスが自軍に必要な戦力であることを示すため、マルティネスに異例の2年契約を与えた。この契約により、マルティネスは契約ボーナスも含めて325万ドルを得る見込みだが、マルティネスはまだ年俸調停権すら取得しておらず、カージナルスはマルティネスの「年俸調停権取得前の最後の1年」と「年俸調停1年目」の契約を買い取ったことになる。通常の年俸調停のプロセスを経た場合よりも高い金額をマルティネスに保証することにより、チーム随一の好打者への高評価を明確にしたようだ。

     今オフ、カージナルスはマルティネスのトレード放出を模索していた。ポール・ゴールドシュミットの加入やデクスター・ファウラーの戦列復帰により、マルティネスのレギュラーポジションがなくなり、余剰戦力となっていたためだ。日本の球団へ放出することも検討されていたようだが、あらゆるオファーを検討した結果、カージナルスはマルティネスを自軍にキープしておくのがベストであると判断。ファウラーが本来のパフォーマンスを取り戻すことができなかった場合に備え、マルティネスは控え外野手兼一塁手としてベンチでスタンバイすることになる。

     昨季のマルティネスは打率(.305)と安打数(163)でチームトップの数字を記録。代打では打率.408という驚異的な高打率をマークした。2016年9月にメジャーデビューしたあと、メジャーでは通算270試合に出場して打率.309と持ち前の好打を遺憾なく発揮しており、ベンチに置いておくには勿体無い存在である。レギュラーとして打率3割を期待できる打者がベンチに控えていることは、カージナルスの選手層の厚さを示すとともに、マイク・シルト監督にとっても心強いはずだ。

     なお、カージナルスは一塁手のゴールドシュミット、左翼手のマーセル・オズーナが今季限りでフリーエージェントとなるため、来季はマルティネスにレギュラーポジションが与えられる可能性が高い。マルティネスは「どんな立場でも、チームの勝利を手助けするためにプレイするだけさ」と今季への意気込みを口にした。

  • オープン戦スタート マリナーズ・イチローは2点タイムリー

    2019.2.23 15:55 Saturday

     日本時間2月22日に予定されていたマリナーズ対アスレチックスの試合は雨天のため中止となったが、日本時間2月23日は大学生相手の2試合を含めて計4試合が行われ、2019年のオープン戦がスタートした。サウスイースタン大学と対戦したタイガースは13対2、ノースイースタン大学と対戦したレッドソックスは6対0で快勝。メジャー球団同士の対戦となった2試合では、フィリーズがレイズに3対2、マリナーズがアスレチックスに8対1で勝利した。マリナーズのイチローは「7番・左翼」で先発出場し、3回裏二死満塁の第2打席でライトへの2点タイムリー。直後に代走を送られて試合から退いたが、2打数1安打2打点の好スタートを切った。

     マリナーズは開幕投手候補の1人であるマイク・リークが2回1安打無失点の好投を見せ、3回から8回までは6人のリリーバーが各1イニングを投げてアスレチックス打線をわずか1安打に封じる見事なピッチング。最終回に8番手のニック・ランベローがアスレチックスの有望株捕手、ショーン・マーフィーにソロ本塁打を浴びたものの、8人の投手がアスレチックス打線を4安打1得点に封じた。

     打線は初回にミッチ・ハニガーが左中間への1号2ランを放って先制し、2回裏の第1打席で捕手へのファウルフライに終わったイチローが3回裏の第2打席で2点タイムリー。その後もホゼ・ロバトンのタイムリー、ジョー・デカルロの2点タイムリーなどで着実に加点し、終わってみれば8対1の快勝となった。

     フィリーズ対レイズの一戦は、正三塁手争いを繰り広げるスコット・キンガリーとマイケル・フランコが存在感を発揮。キンガリーが初回に三塁打を放って相手のエラーで先制のホームを踏むと、フランコは押し出し四球と1号ソロで2打点を叩き出した。

     レイズは2点ビハインドの3回裏に崔志萬(チェ・ジマン)の犠牲フライで1点差に迫り、再び2点ビハインドで迎えた6回裏にはジェイソン・コーツの1号ソロで1点差としたものの、反撃及ばず惜敗。レイズのトミー・ファムは両軍で唯一となるマルチ安打(3打数2安打)を記録した。

  • 便利屋・ゴンザレスが2年2100万ドルでツインズへ

    2019.2.23 15:10 Saturday

     関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、フリーエージェントのユーティリティ・プレイヤー、マーウィン・ゴンザレスが2年2100万ドルでツインズとの契約に合意したようだ。来月30歳の誕生日を迎えるゴンザレスは内外野の全7ポジションを守ることができ、メジャーでも有数のユーティリティ・プレイヤーとして知られている。ツインズはポストシーズン返り咲きを目指して今オフすでにネルソン・クルーズ、ジョナサン・スコープ、C.J.クロンを獲得しているが、ゴンザレスの加入により野手陣の層はさらに厚みを増した。

     現在のツインズのロースターを見る限り、穴となるポジションは見当たらない。よって、ゴンザレスはアストロズ時代と同様に、試合ごとにポジションを変えながらレギュラー級の出場機会を得ることになるだろう。新加入のクルーズがほぼ指名打者専任となるため、ゴンザレスのように内外野の複数ポジションを守ることができる選手は、チームにとって非常に貴重な存在となる。

     今季のツインズ打線は、クルーズ、スコープ、クロンといった新加入の選手の働きぶりはもちろん、昨季大きく期待を裏切ったミゲル・サノーとバイロン・バクストンの復調が得点力アップのカギを握っていると言われている。もしサノーの調整が遅れるようであれば、ゴンザレスは三塁に入ることができ、バクストンが今季も期待を裏切るようであれば、左翼のエディ・ロサリオないし右翼のマックス・ケプラーを中堅に回し、空いた外野の両翼にゴンザレスを置くこともできる。リスク軽減につながる理想的な補強と言えるだろう。

     もちろん、ゴンザレスの魅力は多くのポジションを守ることができる点だけではなく、4年連続2ケタ本塁打とパンチ力も兼ね備えている。昨季はやや成績を落としたものの、2017年には打率.303、23本塁打、90打点、OPS.907の好成績をマーク。一塁、遊撃、左翼の3ポジションで20試合以上に先発しながらOPS.800以上をマークしたのは、1902年のホーナス・ワグナー、1914年のシェリー・マギーに次ぐメジャー史上3人目の快挙だった。

  • 通算149勝の右腕・サンタナがホワイトソックスとマイナー契約へ

    2019.2.23 14:45 Saturday

     関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、ホワイトソックスはフリーエージェントの先発右腕、アービン・サンタナとマイナー契約を結ぶことで合意に至ったようだ。昨季は右手中指の故障によりわずか5先発、0勝に終わったサンタナだが、16勝以上のシーズン4度を含む7度の2ケタ勝利をマークするなど、通算149勝と実績は豊富。スプリング・トレーニングには招待選手として参加する見込みだが、実力をしっかりアピールできれば、先発ローテーション争いの有力候補の1人となりそうだ。

     関係者によると、サンタナがメジャーのロースターに入った場合、年俸430万ドルが保証されるという。昨季は右手中指の故障に悩まされ、7月下旬まで登板できなかったうえに、戦列復帰後も右手中指の状態は万全でなく、24回2/3を投げて9本塁打を浴びるなど絶不調。自己最少の5登板に終わり、0勝と防御率8.03ももちろん自己ワーストだった。

     しかし、2017年にはツインズ先発陣の柱として5完投と3完封を含む16勝8敗、防御率3.28をマークし、自身2度目となるオールスター・ゲーム選出。ホワイトソックスはカルロス・ロドン、レイナルド・ロペス、イバン・ノバ、ルーカス・ジオリトに続く先発5番手が不在となっており、マニー・バニュエロス、ディラン・コビー、ジョーダン・スティーブンスらによる争いが予想されている。通算149勝という実績を考えれば、サンタナは有力な先発5番手候補となる。

     リック・レンテリア監督は「今年は例年以上に多くのポジション争いが行われるだろうね」と語り、ポジション争いがチームに好影響を与えることを期待している。「既存の戦力を刺激することのできる選手を獲得しているんだ」と今オフの補強の狙いを語り、来るべきポジション争いを楽しみにしている様子だった。

  • 代理人がキャンプ地に到着 メッツ・デグロムの契約延長交渉か

    2019.2.22 15:00 Friday

     メッツがスプリング・トレーニングを行うフロリダ州ポートセントルーシーに、ジェイコブ・デグロム(メッツ)の代理人を務めるジェフ・ベリーが到着した。ブロディ・バンワグネンGMとオーナーのウィルポン一家もすでに現地入りしており、昨季のサイ・ヤング賞右腕の契約延長実現に向けて交渉が行われる可能性もある。今後の動向には大きな注目が集まりそうだ。

     関係者の話によると、ベリーがメッツのスプリング・トレーニング施設を訪れたのは、デグロム、ティム・ティーボウ、トッド・フレイジャーといったCAA(クリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー=アメリカの大手エージェンシーの1つ)の顧客たちのコンディションをチェックするためであり、契約延長交渉が予定されているわけではないという。しかし、バンワグネンは先週、デグロムの代理人とスプリング・トレーニング期間中に会うつもりであることを明らかにしており、契約延長の実現に向けて何らかの話し合いが行われる可能性はある。

     メッツがデグロムを保有できるのは今季を含めてあと2年であり、メッツはデグロムとの契約延長を実現させたい意向を明らかにしている。一方、デグロムもメッツとの長期契約に前向きな姿勢を示しており、メッツが提示するオファー次第ではスムーズに交渉は進みそうだ。なお、年俸調停2年目を迎えたデグロムの今季の年俸は1700万ドルまで上昇しており、来季はさらなる上昇が見込まれている。

     昨季のデグロムは打線との巡り合わせが悪く、なかなか白星に恵まれなかったものの、10勝9敗、防御率1.70という素晴らしいパフォーマンスを見せてナ・リーグのサイ・ヤング賞に選出。最優秀防御率のタイトルを獲得し、269奪三振もリーグ2位にランクインした。日本時間2月25日のアストロズ戦でオープン戦初登板の予定となっており、今季も先発ローテーションの柱として期待がかかる。今オフ、積極的な補強を展開したメッツだが、デグロムとの契約延長が今オフ最後のビッグニュースとなるかもしれない。

  • 控え濃厚もカージナルスでのプレイを望む好打者・マルティネス

    2019.2.22 12:45 Friday

     昨季、自身初となる規定打席到達を果たして打率.305、17本塁打、83打点、OPS.821の好成績をマークしたホゼ・マルティネス(カージナルス)だが、ポール・ゴールドシュミットの加入とデクスター・ファウラーの戦列復帰により、レギュラーの座は保証されていない。今オフは指名打者として打撃力を活かすために、ア・リーグの球団へのトレードも浮上したが、最終的にカージナルスはチーム随一の好打者をキープすることを決断した。控え扱いが濃厚となったマルティネスだが、「僕は今季、カージナルスでプレイしたいと思っていたんだ」とカージナルスに留まることができたことを喜んでいる。その理由とは何なのか。

     マルティネスがカージナルスに加入したのは2016年5月(金銭トレード)だ。移籍前年の2015年、マルティネスはAAA級で打率.384という高打率をマークしたものの、ロイヤルズは彼をメジャーに昇格させなかった。2016年、カージナルスに加入したマルティネスは9月にメジャーデビューを果たし、翌2017年にはメジャー定着。カージナルスでの3シーズンで通算270試合に出場し、打率.309、OPS.850と自慢の好打を遺憾なく発揮している。

     マルティネスがカージナルスに加入した2016年にAAA級メンフィスで監督を務めていたのが、現カージナルス監督のマイク・シルトである。「僕は彼のことをリスペクトしているし、彼の僕のことをリスペクトしてくれている。今年はどのポジションでプレイするかわからないけど、カージナルスでプレイしたいと思っていたんだ」とマルティネスはシルトに全幅の信頼を寄せている。

     マルティネスがメジャーデビューを果たした翌年、シルトはクオリティ・コントロール・コーチとしてメジャー昇格。再びマルティネスと同じチームに所属することになった。その後、シルトは三塁ベースコーチ、監督代行を経て、昨年8月に正式にカージナルスの監督に就任。マルティネスは全幅の信頼を寄せる指揮官の下でプレイすることを心地よく感じているのだ。

     一塁にゴールドシュミット(1450万ドル)、左翼にマーセル・オズーナ(1225万ドル)、右翼にファウラー(1450万ドル)と高額年俸の主力選手がおり、まだ年俸調停権すら取得していないマルティネスの出場機会が制限させてしまうのは仕方ない部分もある。しかし、チーム随一の好打者であるマルティネスは、4年ぶりのポストシーズン返り咲きを目指すカージナルスにとって、必ずや不可欠な戦力となることだろう。

  • 同一球団・同一ポジションで開幕スタメンを続けているのは誰だ!?

    2019.2.22 12:15 Friday

     2019年シーズンの開幕が徐々に近付き、各球団がスプリング・トレーニングを進めるなかで開幕ロースターや開幕スタメンの形も徐々に見え始めてくる。では、長きにわたって開幕スタメンに名を連ね続けている選手は誰なのだろうか。今回は「同一球団」かつ「同一ポジション」で開幕スタメンに名を連ね続けている選手をポジションごとに紹介する。なお、集計対象は正確なデータが入手可能な1908年以降となっている。

     全ポジション中最長記録を継続中なのが、カージナルスの正捕手、ヤディアー・モリーナだ。カージナルスでモリーナ以外の捕手が開幕スタメンに名を連ねたのは2004年のマイク・マシーニーが最後であり、モリーナは2005年から昨季まで14年連続で開幕スタメンに名を連ねている。歴代最長記録はホワイトソックスのレイ・シャークによる15年連続(1913~1927年)だが、モリーナは2020年までカージナルスとの契約が残っており、記録更新も視野に入っている。なお、次点はバスター・ポージー(ジャイアンツ)の8年連続であり、ラッセル・マーティン(ドジャース)は12年連続で開幕スタメンに名を連ねているが、4球団に跨る記録となっている(ドジャース、ヤンキース、パイレーツ、ブルージェイズ)。

     モリーナ以外に10年以上を継続しているのは、一塁手のジョーイ・ボットー(レッズ:10年連続)、遊撃手のエルビス・アンドルース(レンジャーズ:10年連続)、投手のフェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ:10年連続)の3人。ボットーとアンドルースは今季も記録を伸ばす可能性が高いが、衰えが顕著なヘルナンデスが11年連続の開幕投手に指名されるかどうかは微妙なところだ。

     その他のポジションでは、二塁のホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)が7年連続、三塁のカイル・シーガー(マリナーズ)と中堅のマイク・トラウト(エンゼルス)が6年連続、右翼のコール・カルフーン(エンゼルス)が5年連続となっている。左翼はアレックス・ゴードン(ロイヤルズ)の8年連続が最長だが、厳密にはゴードンは昨季、中堅手として開幕スタメンに名を連ねており、記録は7年連続で途絶えている。ゴードンのほかに4年以上連続で左翼手として同一球団で開幕スタメンに名を連ねている選手がいないため、ここではゴードンを参考記録ながらも最長記録とさせていただく。

  • フィリーズはハーパー最優先 カイケル&キンブレル獲得には動かず?

    2019.2.22 11:45 Friday

     フリーエージェント市場に残るスター選手はブライス・ハーパーだけではないものの、フィリーズが本気で獲得を狙うのはハーパーただ1人になる可能性が高そうだ。MLB公式サイトでフィリーズの番記者を務めるトッド・ゾレッキーは、ダラス・カイケルとクレイグ・キンブレルの2人がチームにフィットし得る存在であることを認めつつも、フィリーズが両投手の獲得に動く可能性は低いと指摘。ハーパー獲得に成功すれば、フィリーズの大型補強は終了ということになりそうだ。

     フィリーズのマット・クレンタックGMは、パドレスがマニー・マチャドと10年3億ドルで契約したことを受けて、「この契約は我々のマチャドに対する評価を超えていた。(選手の価値に見合わないと判断すれば)手を引かざるを得ないこともある」と発言。豊富な資金力を有するため、ハーパー、カイケル、キンブレルといった大物フリーエージェント選手を獲得する可能性が取り沙汰されているフィリーズだが、クレンタックはあくまでも選手の価値に見合った投資を行う方針だ。

     カイケルとキンブレルは、いずれも5年前後の長期契約を求めていることが報じられている。しかし、カイケルは長所であるゴロ率が大きく低下するなど、本来の巧みなピッチングに陰りが見え始めており、カイケルが1~2年の短期契約に応じない限り、ニック・ピベッタ、ザック・エフリン、ビンス・ベラスケスといった発展途上の先発投手を抱えるフィリーズがカイケル獲得に動く可能性は低い。

     本来のパフォーマンスに陰りが見え始めているのはキンブレルも同様で、昨季は速球の平均球速や投球のストライク率が大幅に悪化。セランソニー・ドミンゲス、デービッド・ロバートソン、ヘクター・ネリスと試合終盤を任せられる投手は揃っており、リスクを冒してまでキンブレル獲得に動く必要はない。

     よって、フィリーズはハーパー獲得に全力を注ぐ方針だ。ハーパー獲得に失敗すれば、余った補強資金を利用してカイケルやキンブレルの獲得を模索する可能性もあるが、フィリーズはハーパー獲得に自信を見せており、カイケルやキンブレルがフィリーズのユニフォームに袖を通る可能性はほとんどなさそうだ。

  • ハーパー争奪戦はフィリーズとジャイアンツの一騎打ちか

    2019.2.22 11:15 Friday

     マニー・マチャドがパドレスと10年3億ドルの契約を結び、フリーエージェント市場に残るただ1人のスーパースターとなったブライス・ハーパー。一時は「本命」と見られるフィリーズのほか、ジャイアンツ、ホワイトソックス、パドレス、ナショナルズなど、少なくとも5球団が争奪戦に加わっていたものの、現在はフィリーズとジャイアンツによる一騎打ちの様相を呈している。ここではハーパー争奪戦に関わる各球団の状況を整理してみる。

     今オフ当初からハーパー獲得の有力候補に挙げられていたフィリーズは、現在も「本命」と見られている。SNYのアンディ・マルティーノは、ハーパーがフィリーズとの契約に乗り気でないことを伝えているが、フィリーズ側はハーパーを獲得に自信を見せているという。マチャドの10年3億ドルという契約について、「我々の評価を上回る金額だった。(自軍の評価と実際の価格に大きな差があるときは)手を引かなければならないこともある」と語ったマット・クレンタックGMだが、ハーパー側を満足させられる契約を提示できるかどうかがポイントとなりそうだ。

     昨季までハーパーが所属したナショナルズは、昨季終了時に10年3億ドルのオファーを拒絶されたことが報じられている。ハーパーはジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)が2014年にマーリンズと結んだ13年3億2500万ドルというアメリカスポーツ史上最高額の契約を超えることを目指しているようだが、ナショナルズにオファーを上積みする意思はなく、撤退が濃厚だ。

     また、USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールは、マチャド獲得に成功したパドレスと、ハーパーよりもマチャドを欲していたホワイトソックスも撤退が濃厚であることを伝えている。マチャド獲得に失敗したホワイトソックスは、比較的安価なフリーエージェント選手に狙いを定め、引き続き補強の可能性を探っていくと見られる。

     ハーパー争奪戦に加わった当初、短期契約での獲得を目指していたジャイアンツだが、MLBネットワークのジョン・ヘイマンは「彼らが依然ハーパー獲得を目指しているのであれば、方針を転換した可能性がある(=長期契約をオファーする可能性がある)」と指摘。本拠地のオラクル・パークがメジャー有数の「左打者に不利な球場」である点が、ハーパー獲得に向けてのハードルとなるかもしれない。

     以上により、ハーパー争奪戦は現状、フィリーズとジャイアンツによる一騎打ちとなっている可能性が高い。「スタントン以上の契約を提示すれば、すぐに話がまとまるだろう」と指摘する関係者もいるが、果たしてハーパーはどのような契約を得ることになるのだろうか。

  • パドレスがマチャドとの10年契約を公式発表 総額3億ドル

    2019.2.22 10:45 Friday

     日本時間2月22日、パドレスはマニー・マチャドと2028年までの10年契約を結んだことを公式発表した。総額3億ドルという今回の超大型契約には、5年目終了時にオプトアウト(契約破棄)できる権利と、一部の球団に対するトレードを拒否する権利が含まれているという。フリーエージェント選手による契約としては、2007年12月にアレックス・ロドリゲスがヤンキースと結んだ10年2億7500万ドルを上回り、アメリカのスポーツ史上における最高額の契約となった。

     マチャド争奪戦を制したA.J.プレラーGMは「マニー・マチャドが球界における最高の選手の1人であることは隠しようのない事実だ。彼は攻撃面でも守備面でも素晴らしい選手であり、あらゆる面でチームの助けとなる」と語り、マチャド加入を歓迎。パドレスの選手が30本塁打&OPS.900をマークしたのは2010年のエイドリアン・ゴンザレスが最後だが、昨季37本塁打&OPS.905をマークしたマチャドは、その不名誉な記録に終止符を打つ可能性がある。

     また、遊撃手としてのプレイを希望していたマチャドだが、パドレスと契約するにあたって三塁手として起用されることに合意しているという。パドレスにはフェルナンド・タティスJr.という球界屈指の有望株遊撃手がおり、早ければ今季中にも両者による豪華な三遊間が実現する。マチャドがタティスJr.のメジャー昇格の妨げとならないのは、パドレスにとって朗報だろう。

     MLB公式サイトでパドレスの番記者を務めるAJカッサベルは、マチャドが「3番・一塁」のエリック・ホズマーと「5番・左翼」のウィル・マイヤーズに挟まれて「4番・三塁」で起用されると予想。この3選手のほかにも、ルイス・ウリアス、ハンター・レンフロー、マニュエル・マーゴ、オースティン・ヘッジスといった主力選手たちが少なくともあと4年はパドレスの保有下にあり、これらの選手たちが期待通りの成長や活躍を見せれば、他球団に引けを取らない打線が完成する。マチャド獲得は、パドレスの黄金期到来を告げる号砲となるかもしれない。

  • ブルージェイズ・ギャルビス 強打者に敬意を表して背番号変更

    2019.2.21 15:00 Thursday

     今季からブルージェイズに加わったフレディ・ギャルビスは、昨季までブルージェイズの先発ローテーションの一角を担っていたマルコ・エストラーダがお気に入りの選手だったため、エストラーダが過去2シーズン背負っていた「19」を自身の背番号として選択した。しかし、新天地でのスプリング・トレーニングが始まって1週間、ギャルビスは背番号を「19」から「16」に変更することを決断。ブルージェイズの球団史に残る強打者であるホゼ・バティースタに敬意を表し、「19」を背負わないことを決めたのだ。

     お気に入りの選手だったエストラーダと同じ背番号ということで「19」を選択したギャルビスだが、ブルージェイズの一員としてスプリング・トレーニングに参加するなかで、バティースタが2010年から2017年まで「19」を背負っていたことを思い出したという。

     「僕は彼と、彼がブルージェイズのために成し遂げた仕事をリスペクトしているんだ。だから19番を使用しないことを決めたんだよ」とギャルビス。「僕個人の意見としては、彼は本当に優秀な選手だったから、彼に対するリスペクトを示す必要があると思う。だから19番は背負わないよ」とバティースタへの敬意を口にした。

     ギャルビスはフィリーズでの6年間とパドレスで過ごした昨季、背番号「13」のユニフォームを着てプレイしてきた。今回は背番号「16」を選択したが、あまり深い意味はないようだ。ブルージェイズでは正遊撃手争いのライバルとなるルルデス・グリエルJr.が「13」を背負っているが、ギャルビスは他の選手がすでに着用している背番号を譲り受けることを好まない。これもギャルビスの他者に対するリスペクトの表れであると言えるだろう。

     ギャルビスは胸部のブルージェイズのロゴを指さしながら「ここに書かれている球団名が僕にとっては大切なんだ。どの背番号を与えられたとしても、僕は一生懸命にプレイするだけさ」と新天地での活躍を誓った。

  • ヤンキース・アンドゥハー フットワーク改善で失策減を目指す

    2019.2.21 13:00 Thursday

     昨季、ア・リーグの新人王投票において大谷翔平(エンゼルス)に次ぐ2位にランクインしたミゲル・アンドゥハー(ヤンキース)だが、打撃面の活躍で高評価を受けた一方、守備防御点マイナス25を記録した三塁守備を不安視する声が多数上がっていた。今オフは内野コーチのカルロス・メンドーサ、元三塁手のアーロン・ブーン監督とともに守備力向上に取り組み、三塁手メジャーワースト4位だった15失策を減らすべく努力を続けている。

     アンドゥハーは現在の目標について「ポジショニング、第一歩、送球時のステップの方向などを改善することを目指している」と語り、「それらのコンビネーションによって、僕の守備力は向上すると思う」と課題の守備力向上に自信を見せた。

     いずれも新人メジャー最多となる170安打、47二塁打、76長打、複数安打53試合、27本塁打(最多タイ)を記録し、新人王争いにおいて大谷の最大のライバルとなったアンドゥハーだが、投打両面でインパクトを残した大谷に対し、守備防御点マイナス25という拙守が記者投票において足を引っ張る形となった。今季は一塁や指名打者への転向が取り沙汰されていたほどだ。

     ブーンはフットワークや送球のメカニズムを改善するよりも、1球ごとに正しいポジション取りをして、しっかり準備をすることが大切だと指摘する。アンドゥハーにはスリークォーターの角度で送球をしたり、送球の前にボールでグラブを叩いたりする癖があるものの、それらの修正を強制されているわけではないようだ。

     「大切なのは、良いリズムでそれぞれの動作を組み合わせることだと思うんだ」とアンドゥハー。1つ1つの動作のクオリティを上げることはもちろん、各動作を良いリズムで正しく組み合わせることを目指している。

     新加入のDJレメイヒューは三塁を守ることもできるが、ブーンはレメイヒューをアンドゥハーの守備固め要員として起用することを否定。あくまでもアンドゥハーを信頼し、起用し続ける方針だ。メジャー3年目を迎える23歳の若き三塁手が指揮官の期待に応えられるか注目したい。

  • ナショナルズ・レンドン 球団との契約延長交渉に前向き

    2019.2.21 12:30 Thursday

     今オフ、ブライス・ハーパー、ダニエル・マーフィー、ジオ・ゴンザレスら主力選手がフリーエージェントとなり、戦力の再構築を強いられたナショナルズだが、今季終了後にはリーグ屈指の三塁手であるアンソニー・レンドンがフリーエージェントとなる。関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ナショナルズはレンドンに対して正式な契約延長のオファーを提示していないようだが、両者は契約延長に向けて前向きな姿勢を示している。レンドンはシーズン開幕後の交渉も受け入れる意向であり、契約延長の実現に向けて展望は明るい。

     ナショナルズはスプリング・トレーニングの期間中にレンドンとの契約延長交渉を行うことが予想されている。レンドンは「双方が満足すれば契約延長が実現するだろうし、そうでなければ(来オフのフリーエージェント市場において)何が起こるかを見守ることになるだろう。すでにたくさんの話し合いをしているけど、まだまだこれからだよ」と語っているが、レギュラーシーズンの開幕を契約延長交渉のデッドラインとするつもりはなく、その後の交渉にも応じる意向だ。

     2016年5月には同僚のスティーブン・ストラスバーグが7年1億7500万ドルの契約延長を実現させており、レンドンも同様のプロセスを踏む可能性がある。「(球団側が)話し合いをしたいのであれば、僕はすべて聞き入れるよ。僕は話を聞くのが大好きだからね。話し合いが僕を困らせるということはない。もし(契約延長の)話し合いが(レギュラーシーズンに)悪影響を及ぼすのであれば、僕はそれにしっかり対処する。今のところ、そのような兆候は全くないけどね」とレンドンは、レギュラーシーズンを戦いながらの契約延長交渉に自信を見せる。

     マイク・リゾーGMは「我々はアンソニーを愛している。私は彼を発掘して、我々は彼をドラフトで指名し、契約し、育ててきた。彼はこれからも長期にわたってナショナルズのユニフォームを着るべき選手なんだ」とレンドンへの想いを口にしており、レンドンとの契約延長を戦力構築における必須事項に挙げる。「相思相愛」とも言える両者が数ヶ月以内に契約延長を実現させる可能性は、極めて高いと言えそうだ。

  • ハーパー争奪戦 ホワイトソックス&ナショナルズは撤退か

    2019.2.21 12:00 Thursday

     マニー・マチャドの獲得に失敗したホワイトソックスだが、ブライス・ハーパーの争奪戦からは撤退する意向のようだ。日本時間2月21日、USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールは「ホワイトソックスはマチャドがパドレスとの契約を選択したあと、ハーパー争奪戦からは撤退した。ユーティリティ内野手のマーウィン・ゴンザレス、先発投手のジオ・ゴンザレスといった(マチャドやハーパーより)安価なフリーエージェント選手の獲得を目指す計画だ」と報じた。また、MLB公式サイトでフィリーズの番記者を務めるトッド・ゾレッキーは、ナショナルズがハーパーと再契約を結ぶ可能性が低いことを伝えている。

     ナイチンゲールいわく、ホワイトソックスはハーパーのような大物スター選手をチームに加えるのではなく、マーウィン・ゴンザレスのようなユーティリティ選手を獲得してロースターの調整を行うことを検討しているという。マチャド獲得には本気の姿勢を見せていたホワイトソックスだが、ハーパーに対してはマチャド争奪戦ほど積極的な姿勢を見せていない。

     MLBネットワークのジョン・ヘイマンは「少なくとも5球団がハーパーと連絡を取り続けている」と報じたが、この5球団に含まれると見られるフィリーズ、ジャイアンツ、ナショナルズ、パドレス、ホワイトソックスのうち、マチャドを獲得したパドレスとホワイトソックスは撤退が濃厚。ヘイマンはフィリーズ、ジャイアンツ、ナショナルズの3球団をハーパー獲得の有力候補に挙げる。

     しかし、ゾレッキーは「ナショナルズはパドレスがマチャドに与えた10年3億ドルのような大型契約をハーパーに与えるつもりはない」とナショナルズがハーパーと再契約を結ぶ可能性を否定。ナショナルズは昨季終盤に10年3億ドルのオファーをハーパーに提示したことが報じられているが、ヘイマンは「ハーパーは複数のチームからの3億ドル以上のオファーを断った」と報じており、ハーパーがマチャド以上の大型契約を欲していることは確実だ。

     よって、ハーパー争奪戦はフィリーズとジャイアンツの一騎打ちとなる可能性が高い。ハーパーはジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)がマーリンズ時代に結んだ13年3億2500万ドルを超える大型契約を目指しているようだが、この2球団はハーパーの希望条件に見合うオファーを提示するのだろうか。超大型契約誕生に向けての駆け引きは、もうしばらく続きそうな気配だ。

  • いまだFAの好投手・カイケル ハーパーの契約決定待ちか

    2019.2.21 11:30 Thursday

     2015年にア・リーグのサイ・ヤング賞を受賞するなど、直近5シーズンで計67勝をマークし、今オフのフリーエージェント先発投手市場において注目株の1人となっているダラス・カイケルだが、2月後半に突入した現在も契約先が決まっていない。カイケル獲得に興味を示す球団はあるものの、その筆頭であるフィリーズがブライス・ハーパーの獲得に向けて注力しているため、カイケルの市場が動かないのだ。カイケルの契約が決まるのは、ハーパーの移籍先が決定してからということになりそうだ。

     フィリーズの先発ローテーションには左腕が1人もおらず、実績豊富な31歳左腕のカイケルはフィリーズのチーム状況にフィットする存在であると言える。しかし、MLB公式サイトのマーク・フェインサンドと、同サイトでフィリーズの番記者を務めるトッド・ゾレッキーは、フィリーズがハーパーの移籍先が決定する以前にカイケルとの契約を成立させる可能性は低いと指摘する。

     また、フェインサンドは「フィリーズがこの左腕(カイケル)の獲得に動かないのであれば、アストロズが短期契約でカイケルを呼び戻す可能性もある」と、アストロズとカイケルが再契約を結ぶ可能性に言及。「アストロズのほか、ブレーブス、ブリュワーズ、レンジャーズなどがカイケル獲得への動きを見せているが、いずれのチームも長期の大型契約を望んでいない」とカイケルの市場の状況について語った。

     いまだ市場に残っている一流クローザーのクレイグ・キンブレルも、カイケルと同様の状況にあると考えられている。マニー・マチャドがパドレスと10年3億ドルで契約合意に至ったように、もしフィリーズがハーパー獲得にも失敗するようなことがあれば、「フィリーズがカイケルまたはキンブレル、もしくは両方を獲得する可能性がある」とフェインサンド。要するに、カイケルもキンブレルも、最も資金力のある球団の1つであるフィリーズからのオファーを待っている状況なのだ。

     ゾレッキーとフェインサンドの見解が正しければ、ハーパーの契約が決まり次第、フリーエージェント市場は大きく動き出すことになりそうだ。

  • タイガースがハリソンと1年契約へ マーサーと二遊間コンビ再結成

    2019.2.21 11:00 Thursday

     日本時間2月21日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、タイガースはフリーエージェントの二塁手、ジョシュ・ハリソンと1年契約を結ぶことで合意に至ったようだ。MLBネットワークのケン・ローゼンタールが契約合意を最初に報じた。身体検査の結果を待って、正式に契約成立が発表される見込みだが、タイガースは昨年12月にジョーディ・マーサーと1年契約を結んだのに続き、またしてもパイレーツ出身のミドル・インフィールダーをチームに加えることになった。

     ローゼンタールが「レギュラーの二塁手としての起用が予想される」と報じたように、ハリソンは新天地タイガースで正二塁手を務める見込み。昨季までパイレーツで二遊間コンビを形成していたハリソンとマーサーが、そっくりそのままタイガースで二遊間コンビを務めることになる。

     ハリソンの加入により、タイガースは正二塁手としての起用が予想されていたニコ・グッドラムを内外野兼任のユーティリティ・プレイヤーとして、チーム事情に合わせて起用することが可能になる。たとえば正一塁手のミゲル・カブレラが休養で欠場したり、指名打者に入ったりする際には一塁手として出場することになるだろう。また、ハリソンが加入することにより、有望株二塁手のダウェル・ルーゴがAAA級で1年間の実戦経験を積むことも可能になり、課題である選球眼を向上させるための時間を作ることができる。タイガースにとって、理想的な補強であると言えるだろう。

     昨季のハリソンは左手骨折の影響もあってレギュラー定着後最少となる97試合の出場に終わり、打率.250、8本塁打、37打点、3盗塁、OPS.656と不本意なシーズンを過ごした。打率.315の活躍を見せた2014年と自己最多の16本塁打を放った2017年にはオールスター・ゲームに選出され、通算では773安打、打率.277、OPS.725をマーク。まだ31歳と老け込む年齢ではなく、3度目のオールスター・ゲーム選出に手が届くような活躍が期待される。

  • サイ・ヤング賞の初代受賞者・ニューカムが92歳で死去

    2019.2.20 13:00 Wednesday

     ドジャースの球団史におけるベストの投手の1人であり、ジャッキー・ロビンソンやロイ・キャンパネラとともにブルックリン時代のドジャースを象徴するスター選手の1人でもあったドン・ニューカムが、長い闘病生活の末、日本時間2月20日に亡くなった。92歳だった。

     1949年にドジャースでメジャーデビューを果たしたニューカムは、いきなり5完封を含む17勝をマークしてナ・リーグの新人王に選出。翌1950年は19勝、1951年は自身初の20勝とリーグ最多の164奪三振をマークし、2年間の兵役を終えてドジャースに戻ったあと、1955年には自身2度目の20勝をマークした。

     キャリアハイのシーズンは1956年で、自己最多の27勝をマーク。この年に設立されたサイ・ヤング賞(当時はメジャー全体で1名を選出)の初代受賞者となっただけでなく、ナ・リーグのMVPにも選出された。その後は成績を落とし、1958年途中にレッズへ放出されたものの、レッズ加入2年目の1959年には13勝、17完投をマークして復活。この年は代打で31度も起用されるなど、打率.305、3本塁打、21打点、OPS.811と打撃でも存在感を発揮した。

     メジャーでのラストイヤーとなった1960年はインディアンスで2勝に終わり、メジャー通算成績は149勝90敗、防御率3.56、1129奪三振。1949年の新人王、1956年のMVP&サイ・ヤング賞のほか、オールスター・ゲームには4度(1949~1951年、1955年)選出され、1955年にはワールドシリーズ制覇も経験している。

     1955年に打率.359、7本塁打、23打点、OPS1.028、1958年にも打率.361をマークするなど、打者としても優秀で、1962年に中日ドラゴンズに入団した際は登録名「ニューク」で外野手としての契約だった(1試合だけ投手としての出場がある)。中日では1年のみのプレイに終わり、81試合に出場して打率.262、12本塁打、43打点、OPS.789という成績だった。

     メジャー初の黒人投手であり、ロビンソン、キャンパネラ、ラリー・ドビーとともに黒人選手として初めてオールスター・ゲームに出場したニューカムは、通算成績以上のインパクトを球界に与えた名選手だった。

  • カージナルス・マルティネス 右肩の不調で2週間のノースロー調整へ

    2019.2.20 11:30 Wednesday

     カージナルスは、開幕投手候補の1人であるカルロス・マルティネスが右肩の不調により、2週間のノースロー調整を強いられることになったことを明らかにした。MRI検査の結果、大きな問題は見つからなかったものの、症状の悪化を防ぐために大事を取る形。マルティネス自身も「(3度戦列を離れた)去年みたいにはなりたくないから、1年を通してプレイするためにしっかり対処していきたい」と今回の措置を前向きに捉えており、開幕ローテーション入りに向けて調整を進めていくことになりそうだ。

     2015年から3年連続で2ケタ勝利をマークするなど、カージナルスのエース格として活躍してきたマルティネスだが、昨季は3度の故障者リスト入りにより8勝どまり。シーズン後半はリリーフに回り、3ホールド、5セーブをマークした。3度の戦線離脱は、いずれも違う箇所の故障によるものだったが、故障の原因はすべて右肩にあると考えられており、マルティネスは右肩周辺の筋肉を強化するなど、弱点克服に取り組んできた。

     マイク・シルト監督は「(MRI検査の結果、)2016年からの変化が見られなかったのは素晴らしいことだ。力の入れ方とかバランスの問題だと思うから、それを調整できれば大丈夫だろう」と安堵のコメント。順調にいけばマルティネスが3月上旬に投球練習を再開できることに言及し、開幕を故障者リストで迎える可能性があることを示唆しつつも、エース格の右腕の活躍に期待を寄せていた。

     万が一、マルティネスが故障者リストで開幕を迎えることになったとしても、カージナルスは先発投手の層が厚く、それほど大きな問題とはならないだろう。マイルズ・マイコラス、ジャック・フラハティ、マイケル・ワカ、アダム・ウェインライトの4人がマルティネスとともに先発ローテーションを形成すると見られており、マルティネス不在の穴はジョン・ガント、オースティン・ゴンバー、ダニエル・ポンセデレオン、ダコタ・ハドソン、アレックス・レイエスらが埋めることになりそうだ。

  • マチャドの超大型契約がハーパー争奪戦に与える影響とは

    2019.2.20 10:45 Wednesday

     マニー・マチャドがパドレスとの契約合意に至り、世間の注目はおのずとフリーエージェント市場に残るもう1人のスーパースター、ブライス・ハーパーの動向に集まっている。マチャドの契約合意を最初に報じたESPNのジェフ・パッサンも「球界のすべての関心はブライス・ハーパーに向いている」とツイート。マチャドの契約合意により、ハーパー争奪戦も決着に向けて本格的に動き始めそうだ。

     MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、マチャド獲得に成功したパドレスはハーパー争奪戦から撤退するわけではないという。パドレスの年俸総額はマチャドを加えたとしても、まだ1億1000万ドル程度。パドレスが特別裕福な球団ではないとはいえ、まだ資金には十分な余裕があるのだ。

     もちろん、現時点でハーパー獲得の最有力候補と目されているのはフィリーズである。フィリーズはマチャドとハーパーの争奪戦に加わるなかで、ハーパー獲得を優先し、「フィリーズとハーパーの契約交渉が本格化している」との報道も出ていた。しかし、SNYのアンディ・マルティーノは「ハーパーがフィリーズとの契約に前向きではない」という関係者の話を紹介しており、ハーパーの行方は予断を許さない状況。フィリーズ、パドレスのほか、ホワイトソックス、ナショナルズ、ジャイアンツもハーパーとの契約成立を目指している。

     ここでポイントとなるのが、パドレスがマチャドに用意したと見られる「10年3億ドル」という超大型契約だろう。ハーパーとしては、これを下回る条件で契約したくないという気持ちがあるのは当然であり、マルティーノは「(ヤンキースのジャンカルロ・)スタントンの(13年)3億2600万ドルを超えるオファーがあれば、すぐに契約は決まるだろう」と指摘。フリーエージェント史上最高額のマチャド、エクステンションを含めた史上最高額のスタントンを超えられるかどうかが、契約成立に向けてのポイントとなりそうだ。

     マチャドによる「10年3億ドル」というフリーエージェント史上最高額の超大型契約は、ハーパーによってすぐさま更新されてしまうのか。今オフの移籍市場は、いよいよクライマックスを迎えようとしている。

  • マチャドがパドレスへ! FA史上最高額となる10年3億ドル

    2019.2.20 10:15 Wednesday

     パドレスを待つ「明るい未来」は、もはや未来のものではなくなっているようだ。関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、日本時間2月20日、パドレスはフリーエージェント市場に残るスーパースターの1人、マニー・マチャドと10年3億ドルの超大型契約で合意に至ったという(5年目終了時にオプトアウト可能)。これは2007年12月にアレックス・ロドリゲスがヤンキースと結んだ10年2億7500万ドルを上回り、アメリカのプロスポーツ史上において最大のフリーエージェント契約となる。チーム再建を進めるパドレスは、「明るい未来」に向けて大きな一歩を踏み出した。

     複数のメディアがパドレスとマチャドの契約合意を報じるなか、パドレスのロン・ファウラー会長は「まだ契約はしていない。交渉を続けているところだよ」とコメント。しかし、パドレスの関係者が最終的な契約成立まで契約合意についてコメントしないのは恒例のことであり、パドレスがマチャド獲得に成功したのは間違いないだろう。

     マチャドの加入により、今季パドレスでレギュラーを務めることが予想される選手は、いずれも少なくともあと4年、パドレスの保有下にある。若き主力選手たちの成長次第では、メジャー有数の強力打線を4年にわたって擁することが可能なのだ。さらに、早ければ今季中にも球界トップクラスの有望株であるフェルナンド・タティスJr.がメジャー昇格を果たし、マチャドと三遊間コンビを形成する可能性もある。そのタティスJr.は、マチャド獲得のニュースを聞いて「凄いことになりそうだね」と満面の笑みでスーパースターの加入を喜んだ。

     ホワイトソックスからは8年2億5000万ドルのオファーが届いていたことが報じられており、1年あたりの金額ではパドレスを上回る。しかし、マチャドはトータルの保証金額が多いパドレスとの契約を好んだようだ。ほぼ希望通りとも言える超大型契約を手にすることになったマチャド。このスター三塁手がパドレスをワールドシリーズ制覇に導くことができるか注目だ。

« Previous PageNext Page »