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  • デウィット・オーナー「カージナルスの大きな補強は完了した」

    2018.1.16 14:30 Tuesday

     日本時間1月16日、カージナルスの筆頭オーナーであるビル・デウィットJr.は会見のなかで今オフの大きな補強が完了したとの考えを示した。デウィットは現在のチームのロースターを「strong(強い」かつ「improved(改善された)」と表現。今オフの補強に満足している様子だった。

     デウィットは「今からスプリング・トレーニングまでの間に、大きな動きがあるとは思っていない。ジョン・モゼリアック野球部門社長とマイケル・ガーシュGMは獲得すべき選手を見つけ、彼らを獲得するという素晴らしい仕事をしてくれた」と語り、マーセル・オズーナ、マイルズ・マイコラス、ルーク・グレガーソンらを獲得した今オフの動きに満足感を示した。

     デウィットの発言が事実であるならば、カージナルスはエリック・ホズマーやグレッグ・ホランド、ジェイク・アリエタといったフリーエージェント選手の獲得には動かないことになる。昨季はクローザーの不振により苦戦を強いられたため、今オフは一線級のクローザーの獲得に動くことが噂されていたが、「クローザーというのはハードな仕事なんだ。クローザーの歴史を見てみると、長年にわたって活躍が保証されることはない」とデウィットはクローザー獲得に大枚をはたくことに否定的。現時点では、新加入のグレガーソンがクローザーを務めることになると見られている。

     デウィットはさらに、ジョシュ・ドナルドソン(ブルージェイズ)やマニー・マチャド(オリオールズ)といった契約最終年を迎えるスター選手を獲得するために多数の有望株を放出することに対しても否定的な考えを示した。「1年の戦いのために、将来の重要な戦力を放出することはできない。それはわが組織の目標ではないんだ。我々は毎年ポストシーズン進出を狙えるチームであり続けたいんだよ」

     今後、動きがあるとすれば、やや層の薄いリリーバーを数名加えることくらいだろう。ヤディアー・モリーナ、アダム・ウェインライトといったチームの軸は変わらないが、トミー・ファム、ルーク・ウィーバーらが台頭し、今季はトップ・プロスペクトのアレックス・レイエスも戦列に戻ってくる。新旧の才能豊かな選手たちが上手く噛み合えば、宿敵・カブスを上回って3年ぶりにポストシーズンへ返り咲くことも不可能ではない。21世紀を代表する常勝軍団の逆襲に期待したい。


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  • ブルージェイズがベテラン・グランダーソンと1年契約

    2018.1.16 12:30 Tuesday

     今オフここまであまり目立った動きのなかったブルージェイズが36歳のベテラン外野手、カーティス・グランダーソンと1年契約で合意に至ったことが明らかになった。現時点では球団からの正式発表はないものの、契約条件は年俸500万ドル+出来高になると見られている。

     球団の看板選手として長年活躍してきたホゼ・バティースタに別れを告げたブルージェイズは、外野手の補強が必要となっていた。一時はジェイ・ブルースの獲得に乗り出していることが報じられていたが、ブルースはメッツと契約。市場に様々なオプションが残るなか、ブルージェイズは通算319本塁打の実績を誇るベテラン外野手をチームに迎え入れることを選択した。

     昨季がメッツとの契約最終年となったグランダーソンは111試合に出場して打率.228、19本塁打、OPS.815をマークしたあと、8月中旬にトレードでドジャースへ移籍。ドジャースでは36試合で打率.161、7本塁打、OPS.654に終わったが、シーズントータルでは26本塁打を放ち、直近11シーズンで10度目の20本塁打以上となった。ここ数年、打率の低下傾向に歯止めがかからなくなっているものの、71四球を選び、打率.212に対して出塁率.323をマーク。.228と極端に低かったBABIPが上向けば、率系のスタッツは改善が期待できる(通算BABIPは.292)。

     今オフのブルージェイズの主な動きはトレードでカージナルスからアレドミス・ディアス、パドレスからヤンハービス・ソラーテを獲得し、二遊間のテコ入れをしたことくらい。故障がちな二遊間(デボン・トラビスとトロイ・トゥロウィツキー)をサポートする体制は整ったが、それ以外の部分でなかなか補強が進んでいなかった。チーム内に1番打者タイプの選手が少ないため、優れた選球眼を誇り、1番打者としての経験が豊富なグランダーソンは1番打者として起用されることが予想されるが、打率の低下傾向を考えるとベストの選択肢とは言えない。他にも補強すべきポイントは残っており、ブルージェイズは今後も補強の可能性を模索していくことになるだろう。


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  • マカッチェン放出のパイレーツが左腕・リベロと4年契約

    2018.1.16 12:00 Tuesday

     MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、パイレーツはリリーフ左腕のフェリペ・リベロと契約を延長することで合意に至ったようだ。現時点では球団からの正式発表はないが、契約内容は4年2200万ドル+球団オプション2年(各1000万ドル)になるとローゼンタールが伝えている。

     ここ数日でエースのゲリット・コール、看板選手のアンドリュー・マカッチェンを放出し、再建に向かうことが濃厚となっているパイレーツだが、今回のリベロとの契約延長は4年以内にもう一度勝てるチームを作り上げる意思の表れと言えるだろう。この4年契約はスーパー2の対象であるリベロの調停期間4年分をカバーし、球団オプションを全て行使すればリベロのフリーエージェントを2年遅らせることができる。早ければ2021年まで、遅くとも2023年までに再建を完了させ、ワールドシリーズ制覇を狙えるチームを作り上げる。球団フロントのそんな意思が感じられる動きとなった。

     昨季のリベロは73試合に登板して5勝3敗21セーブ14ホールド、防御率1.67の好成績をマーク。平均98マイルを超える速球を武器に、被打率.171、奪三振率10.51と相手打者を圧倒し、与四球率も前年の3.86から2.39へと大幅に改善された。今や球界でもトップクラスのリリーバーとなっており、再建に突入するパイレーツにおいて、チームの核の一人として見なされたことも十分に理解できる。

     今オフのパイレーツは同地区のカブスやカージナルス、ブリュワーズが戦力を充実させるなかで、これらのチームに対抗するのか、数年後を見据えて再建に取り組むのかを決めかねていた。しかし、コールとマカッチェンの放出により再建へ向かうことが明確となり、リベロとの契約延長はその第一歩になったと言える。コールとのトレードでアストロズから獲得したコリン・モランやジョー・マスグローブ、マイケル・フェリスは即戦力に近い若手選手であり、ここからもパイレーツが「短期的な再建」を見据えていることがうかがえる。ジョシュ・ハリソンやイバン・ノバにも放出の可能性が取り沙汰されており、パイレーツの今後の動きにも注目だ。


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  • ナショナルズ 便利屋・ケンドリックと2年700万ドルで再契約

    2018.1.16 11:30 Tuesday

     日本時間1月16日、ナショナルズがユーティリティ・プレイヤーのハウィー・ケンドリックと再契約を結ぶことで合意に至ったことが明らかになった。現時点では球団からの正式な発表はないものの、総額700万ドルの2年契約であることが報じられている。

     2016年11月にダリン・ラフ、ダーネル・スウィーニーとの1対2のトレードでフィリーズへ移籍したケンドリックは昨季、4月中旬と6月下旬に故障者リスト入りしたため、フィリーズでは39試合のみの出場に終わったが、打率.340、2本塁打、OPS.851の好成績をマーク。7月下旬にナショナルズへ加入すると、52試合で打率.293、7本塁打、OPS.837とここでも好成績を残し、貴重なユーティリティ・プレイヤーとしてチームの地区優勝に貢献した。シーズン通算の成績は91試合に出場して打率.315、9本塁打、12盗塁、OPS.844。打率は自己2番目、OPSは自己ベストの数字となった。

     今オフのナショナルズは主力野手の流出がほとんどなかった一方、ケンドリックのほか、ホゼ・ロバトン、アダム・リンド、スティーブン・ドリューなど控え選手が軒並みフリーエージェントとなり、控え選手の補強が急務となっていた。リンドの穴埋めとしてマット・アダムスを獲得し、内外野を守れるケンドリックと再契約。ロバトンの穴埋めにはペドロ・セベリーノ、ドリューの穴埋めにはウィルマー・ディフォーがおり、控え外野手のブライアン・グッドウィンと合わせ、控え選手の補強は完了した印象を受ける。

     膝の手術を受けたダニエル・マーフィーは開幕に間に合う見込みとなっているが、もしマーフィーが出遅れるようなら、ケンドリックが代役の最有力候補となるだろう。また、正中堅手に予定されるマイケル・テイラーが昨季ほどの活躍を見せられないようであれば、アダム・イートンがレフトからセンターへ回り、ケンドリックがレフトに入る布陣も考えられる。いずれにしても、ケンドリックとの再契約がナショナルズに大きなプラスとなることだけは間違いなさそうだ。


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  • ヤディアー・モリーナ 2020年シーズン終了後に現役引退へ

    2018.1.16 11:00 Tuesday

     ゴールドグラブ賞を8度受賞するなど、球界屈指の名捕手として知られるヤディアー・モリーナ(カージナルス)。昨年4月に結んだ3年6000万ドルの契約が今季からスタートするが、この契約が満了を迎える2020年シーズン終了後に現役を引退するつもりであることを明らかにした。

     日本時間1月16日、モリーナは「あと3年だ。それでおしまいさ」と語り、カージナルスとの契約を全うしたうえでキャリアに終止符を打つ意向であることを明言。今年7月に36歳の誕生日を迎えるモリーナは、2020年シーズン終了時には38歳になっており、2020年シーズン終了後の現役引退は極めて現実味のある話である。昨年4月にカージナルスとの契約を延長した際、「あと何年プレイしたいか」と尋ねられたモリーナは「今のところはあと4年かな」と答えていた。2020年限りでの現役引退は、そのときから頭のなかにあったのだろう。

     過去9シーズンのうち8シーズンで捕手として128試合以上に先発出場するなど、30代半ばを迎えながらも年齢的な衰えを感じさせないモリーナ。2016年は3年ぶりの打率3割をマークし、昨季は自己2位の18本塁打、自己最多の82打点を叩き出すなど、攻守両面でチームに不可欠な戦力であり続けている。若手有望株のカーソン・ケリーが虎視眈々と正捕手の座をうかがっているものの、モリーナは「身体の状態はとても良いよ。全く問題ない。あと3年、この状態をキープできるといいね」とその座を譲るつもりはない。自身の後継者としてケリーを育てつつ、あと3年、不動の正捕手として君臨し続けるに違いない。

     そんなモリーナが残り3年のキャリアで目指すのは、2011年以来となるチャンピオン・リングの獲得だ。「10月もしくは11月に(ワールドシリーズの)トロフィーを掲げるのを待ちきれないよ。あと3回、ワールドシリーズを制覇したいね」とモリーナ。ともに戦ってきたチームメイトは次々にチームを去り、若手選手が中心のチーム構成となりつつあるが、ホームベースの後ろにモリーナが座っている限り、カージナルスは常勝軍団であり続けるはずだ。


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  • パイレーツの看板選手・マカッチェンがジャイアンツ移籍

    2018.1.16 10:30 Tuesday

     外野手補強を目指していたジャイアンツがようやく補強を実現させた。日本時間1月16日、ジャイアンツはブライアン・レイノルズ、カイル・クリックの2選手とインターナショナル・ボーナスプール50万ドルとのトレードで、パイレーツから2013年ナ・リーグMVPのアンドリュー・マカッチェンを獲得した。

     ジャイアンツがマカッチェンの獲得を検討していたことは昨年11月の時点で報じられていたが、当初はジャンカルロ・スタントン(マーリンズからヤンキースへ移籍)の獲得に失敗した際のバックアップ・プランに過ぎなかった。しかし、スタントンはジャイアンツへの移籍を拒否。ジャイアンツは「プランB」へシフトせざるを得なかった。

     野球部門副社長のブライアン・セイビアンは「我々が打線の強化を目指していたということは隠す必要のない事実である」と語り、「十分な実績を誇る選手を獲得できるチャンスがあるなら、それをモノにしない手はないよ」とマカッチェン獲得を喜んだ。なお、マカッチェンの今季年俸1450万ドルのうち、パイレーツが250万ドルを負担し、ジャイアンツの負担分は1200万ドルとなっている。

     ボビー・エバンスGMは「アンドリュー(・マカッチェン)は素晴らしい選手であり、我々の打線に違いをもたらしてくれるだろう。彼を獲得できて光栄だし、彼がジャイアンツのユニフォームを着るのが楽しみだよ」とマカッチェンの加入を歓迎。ブルース・ボウチー監督も「アンドリューはフィールド上ではダイナミックな選手であり、クラブハウスではリーダーとなってくれるはずだ」と期待を寄せる。

     同じく新加入のエバン・ロンゴリアとともに打線強化の切り札として期待されるマカッチェンに対し、パイレーツが獲得したのは若手2選手。レイノルズは球団別プロスペクト・ランキングでジャイアンツの4位にランクインしていた22歳の外野手であり、昨季はA+級で打率.312、10本塁打、OPS.826をマークした。クリックは同16位の速球派右腕であり、2011年のドラフトで全体49位指名を受けた元トップ・プロスペクト。昨季リリーフに本格転向してからは好成績を残しており、新天地での飛躍が期待されている。


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  • MLBネットワークが遊撃手・三塁手のトップ10を発表

    2018.1.15 18:30 Monday

     各ポジションの現時点でのトップ10を発表するMLBネットワークの人気企画「Top 10 Right Now!」は今年で8回目を迎えた。5週間にわたって各ポジションのトップ10が発表されていくが、先陣を切って日本時間1月14日に遊撃手と三塁手のトップ10が発表された。

     このランキングは過去2シーズンのパフォーマンスのほか、Statcastのデータや旧来の指標による攻撃面・守備面での成績、そしてMLBネットワークのリサーチ・チームによる分析を総合的に評価して決定される。まずは遊撃手のトップ10を見てみよう。

     

    遊撃手トップ10
    1. カルロス・コレア(アストロズ)
    2. コリー・シーガー(ドジャース)
    3. フランシスコ・リンドーア(インディアンス)
    4. トレイ・ターナー(ナショナルズ)
    5. アンドレルトン・シモンズ(エンゼルス)
    6. ジーン・セグーラ(マリナーズ)
    7. ポール・デヨング(カージナルス)
    8. エルビス・アンドルース(レンジャーズ)
    9. トレバー・ストーリー(ロッキーズ)
    10. ティム・ベッカム(レイズ)

     

     昨季のワールドシリーズ進出チームであるアストロズとドジャースの正遊撃手が1位と2位を独占。コレアとシーガーはともに23歳だが、28歳のシモンズ、29歳のアンドルース、27歳のベッカムを除く7人が25歳以下と、若手選手がズラリと並ぶランキングとなった。トップ10全員が20代であり、年を重ねてから一線級で活躍するのが難しいポジションであるとも言えそうだ。では、続いて三塁手のトップ10を見てみよう。

     

    三塁手トップ10
    1. クリス・ブライアント(カブス)
    2. ノーラン・アレナード(ロッキーズ)
    3. ジョシュ・ドナルドソン(ブルージェイズ)
    4. ジャスティン・ターナー(ドジャース)
    5. アンソニー・レンドン(ナショナルズ)
    6. エイドリアン・ベルトレイ(レンジャーズ)
    7. ホゼ・ラミレス(インディアンス)
    8. マニー・マチャド(オリオールズ)
    9. アレックス・ブレグマン(アストロズ)
    10. カイル・シーガー(マリナーズ)

     

     2年連続でブライアントが1位に輝いた。球界を代表するスター選手が数多く名を連ねるポジションであり、アレナード、ドナルドソン、ベルトレイ、マチャドなど、錚々たる面々がランクイン。新たにトップ10入りを果たしたのはアストロズのワールドシリーズ制覇に貢献したブレグマン、メジャー最多の56二塁打を放ったインディアンスのラミレスの2人だけである。なお、残りのポジションのランキング発表予定は以下の通りとなっている(すべて日本時間)。

     

    1月21日(日)右翼手&二塁手
    1月28日(日)左翼手&捕手
    2月4日(日)一塁手&先発投手
    2月11日(日)救援投手&中堅手

  • 30本塁打&30盗塁を目指すカージナルス・ファム

    2018.1.15 17:30 Monday

     昨季ブレイクを果たし、レギュラーに定着しただけでなく、リーグを代表する外野手へ成長を遂げたトミー・ファム(カージナルス)。不動のレギュラーとして開幕を迎えるファムの今季の目標は「150試合に出場して守備力を向上させること」、そして「30本塁打&30盗塁を達成すること」だ。

     昨季のファムはAAA級で開幕を迎え、5月上旬にメジャー昇格。昇格直後の活躍でマイク・マシーニー監督のハートをキャッチすると、そのままレギュラーに定着し、最終的には128試合に出場して打率.306、23本塁打、73打点、25盗塁、OPS.931という素晴らしい成績をマークした。飛躍を遂げたファムだが、慢心することなくすでに今季に目を向けており、今季の目標として「150試合に出場し、スピードの改善により守備力を向上させること」を挙げている。さらに、将来的には球団史上初となる30本塁打&30盗塁の達成を目指しているという。

     昨季128試合で23本塁打&25盗塁をマークし、球団史上6人目となる20本塁打&20盗塁を達成したことを考えると、30本塁打&30盗塁は十分に射程圏内だろう。しかし、ファムは「試合の全ての面で貢献したいんだ。野球というスポーツではあらゆる側面から選手は評価される。打撃ばかりが注目されがちだけど、僕たちは守らないといけないし、走らないといけない。それらをしっかりこなして、それを証明することができれば、本当に特別な選手になれると信じているんだ」と語り、あくまでも走攻守全ての面で貢献することが重要であると強調する。昨季のファムは各種の守備指標でも優秀な数字をマークしており、今季の活躍次第ではメジャーを代表するオールラウンド・プレイヤーとして認知されることになるだろう。

     昨季は主にレフトを守ったが、今季は新加入のマーセル・オズーナがレフトに入り、ファムはセンターに回ることになる。予定されている打順は2番か3番。まさに「攻守の要」としてレギュラー2年目のシーズンを迎えるファムは自身が掲げる目標を達成し、スターダムへとのし上がることができるのか。今季の活躍に注目したい。


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  • 「防御率0.00の男」・オルソン 好投の秘訣を探る

    2018.1.15 16:30 Monday

     1シーズンで1000人以上の選手がプレイするメジャーリーグでは、ほとんど注目されずに好成績を残した選手も少なからず存在する。インディアンスのリリーフ左腕、マット・オルソンは昨季30試合に登板して20イニングを投げ、防御率0.00をマークした。オルソンの好投の秘訣を探ってみる。

     まずはオルソンの紹介から始めよう。2013年のドラフトでマリナーズから7巡目(全体207位)指名を受けてプロ入りしたオルソンは、2015年にメジャーデビュー。11試合に登板して1勝1敗、防御率5.40をマークした。しかし、同年12月にマリナーズからDFAとなりドジャースへトレードされると、翌2016年1月にはヤンキースへ再トレード。同年6月にヤンキースからDFAとなり、ウエーバーでロイヤルズへ移籍するも、同年7月にロイヤルズから再びDFAとなってウエーバーでインディアンスに加入した。ところが、同年8月にはインディアンスからDFAとなり、40人枠を外れてAAA級へ降格。この年はヤンキースで1試合に登板しただけだった(防御率6.75)。インディアンス傘下のAAA級でプレイを続けていたオルソンは、昨年7月におよそ1年ぶりのメジャー昇格。そこから30試合に登板し、防御率0.00という快挙を成し遂げた。

     過去にメジャーで防御率0.00をマークした投手のうち、オルソンの30試合は最多、20イニングは2番目の数字。投球回については1908年にフィリーズのアール・ムーアが26イニングで防御率0.00をマークしているが、登板試合数は1994年のエリック・ガンダーソン(メッツ)と2008年のマイク・ヒンクリー(ナショナルズ)の14試合が最多であり、オルソンの数字が群を抜いていることがわかる。

     オルソンの好投には、テリー・フランコーナ監督による適切な起用が大きく寄与している。オルソンは30試合のうち18試合で1イニング未満。うち10試合は打者1人と対戦しただけだった。しかも、54.5%は左打者との対戦であり、これは左腕で5番目の数字。フランコーナによる徹底的なワンポイント起用がオルソンの好投を生んだと言っても過言ではないだろう。

     また、カーブを効果的に使えていたことも大きい。オルソンのフォーシームは平均89マイル程度に過ぎず、全投球の40%以上をカーブが占めている。カーブの使用割合はメジャー6位の数字であり、被打率.167としっかり機能していた。また、「バレル」に該当する打球を一度も打たれないなど、強い打球をあまり打たれなかったこともデータからは読み取れる。自身の特徴をしっかり把握し、それを生かすピッチングを心掛けたことが防御率0.00に繋がったと言えそうだ。

     今季のインディアンスは強力ブルペンからブライアン・ショウ(ロッキーズ)ら数名が抜けた。今季も防御率0.00をキープすることはおそらく不可能だが、オルソンが昨季以上に重要な役割を担うことは間違いなさそうだ。


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  • コール放出がパイレーツに与える影響とは

    2018.1.15 15:30 Monday

     アストロズへゲリット・コールを放出し、ジョー・マスグローブ、コリン・モラン、マイケル・フェリス、ジェイソン・マーティンの4選手を獲得したパイレーツ。エースを放出した今回のトレードはパイレーツにどのような影響を与えるのだろうか。

     まず、コールが抜けた先発ローテーションはジェイムソン・タイオンとイバン・ノバの両右腕を軸として、新加入のマスグローブ、昨季8勝のチャド・クール、同7勝のトレバー・ウィリアムスの5人で形成されるだろう。左腕のスティーブン・ブロールト、AAA級で9勝2敗、防御率1.93をマークしたタイラー・グラスナウらも候補となるが、この両投手はブルペンの一員として開幕を迎える可能性もある。また、トップ・プロスペクトのミッチ・ケラーも早ければ今季中、遅くとも来季の早い段階でメジャーへ昇格してくるはずだ。

     では、ブルペンはどうか。現時点でクローザーのフェリペ・リベロ、セットアッパーのダニエル・ハドソンとジョージ・コントスという勝ちパターンは確立しており、新加入のフェリスが重要な役割を担う可能性は低い。奪三振率13.13をマークしながら防御率5.63と、投げているボールの質に結果が伴っていない感のあるフェリスだが、名投手コーチとして知られるレイ・シアリッジのもとで才能を開花させるかもしれない。

     モランが加入した三塁手事情はどうだろう。昨季に引き続き、今季もデービッド・フリーズが正三塁手を務める予定となっていたが、モランが正三塁手に抜擢される可能性が高い。昨季はAAA級で打率.308、18本塁打、OPS.916をマークし、メジャーでも7試合のみの出場ながら打率.364、1本塁打、OPS1.235と結果を残しており、ブレイク候補の一人となりそうだ。これによりフリーズは一塁と三塁のバックアップに回ることになるが、モランは左打者であり、モランとフリーズによるプラトーンが形成される可能性もある。

     コールのトレードに関しては見返りの物足りなさを指摘する声も挙がっているが、獲得に成功したアストロズだけでなく、獲得を狙っていたと言われるヤンキースもトップ・プロスペクトの放出を拒んだことが報じられている。意中のプロスペクトを手に入れられないなかで、パイレーツはチーム作りに必要な即戦力(かつ保有可能年数の長い選手)を獲得できるアストロズとのトレードを選択したのだろう。今回のトレードが再建期突入への狼煙となるのか。今後は同じくトレードでの放出が噂されるアンドリュー・マカッチェンやジョシュ・ハリソンの動向に注目が集まることになりそうだ。


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  • ヤンキース エルズベリーの年俸半額負担に前向きな姿勢

    2018.1.15 14:30 Monday

     ぜいたく税の税率リセットを目指すヤンキースは今季の年俸総額を1億9700万ドル以下に抑える方針を明確にしている。そのために余剰戦力となっているジャコビー・エルズベリーを放出したいヤンキースは、年俸の少なくとも半額を負担したうえで放出することに前向きな姿勢を示している。

     エルズベリーはヤンキースと総額1億5300万ドルの7年契約を結んでおり、球団オプションを含めると2021年まで契約が残っている。今季を含めた契約残り3年間の年俸は各年2100万ドル以上。ジャンカルロ・スタントンの放出やアーロン・ヒックスの成長により「5番手外野手」という扱いになっているエルズベリーにこの金額を支払ったうえでロースターに残すのはとにかく無駄が多すぎる。半額を負担してでも放出し、ロースターの枠を空けたいというのがヤンキースの本音だろう。

     しかし、トレード成立に向けてはいくつかの障壁がある。1つ目は仮にヤンキースが年俸の半額を負担したとして、年俸1000万ドルで現在のエルズベリーを欲しがるチームがあるのかという点だ。昨季のエルズベリーは112試合に出場して打率.264、7本塁打、22盗塁、OPS.750を記録。Baseball Reference版のWARは1.7だった。これはアーロン・アルテール(フィリーズ)やマレックス・スミス(レイズ)と同じ数字であり、オースティン・ジャクソン(インディアンス)やホゼ・ピレラ(パドレス)のほうが数字は上。要するに年俸調停権取得前の若手選手やフリーエージェント市場において単年契約で獲得できるような中堅選手でも残せるような数字しか、現在のエルズベリーは残せないのである。そのエルズベリーに今後3年間で3000万ドルを支払いたい球団は本当に存在するのだろうか。

     そして、2つ目はエルズベリーが全球団に対するトレード拒否権を有しているという点である。つまり、エルズベリーは自らの去就を自分の意志で決められるのだ。エルズベリーがヤンキース残留を希望すればヤンキースはそれを受け入れざるを得ないし、意中の球団以外へのトレードはエルズベリーが拒否できる。エルズベリーがトレード拒否権を放棄してもよいと考える球団もあるようだが、それらの球団がエルズベリーを欲するとは限らない。トレード拒否権の存在は間違いなくトレード成立に向けての最大の障壁となるはずだ。

     エルズベリー自身はレギュラー返り咲きを目指しており、「5番手外野手」というポジションに甘んじるつもりはない。しかし、球団から重要な戦力として見なされていないことも事実である。球団は、そしてエルズベリー自身は、去就に関してどのような決断を下すのか。今後の動向を見守りたい。


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  • パドレスがオールスター左腕・ハンドと契約延長

    2018.1.15 12:00 Monday

     日本時間1月14日、パドレスは昨季オールスター・ゲーム初出場を果たしたリリーフ左腕、ブラッド・ハンドと3年+球団オプション1年で契約を延長したことを発表した。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、今回の3年契約は総額1800万~2000万ドル程度になるようだ。

     2016年4月にマーリンズからDFAされてウエーバーにかけられ、パドレスに加入したハンド。移籍1年目の2016年に82試合に登板して4勝4敗1セーブ21ホールド、防御率2.92、被打率.195の好成績をマークすると、昨季はシーズン途中でクローザーに抜擢され、72試合で3勝4敗21セーブ16ホールド、防御率2.16、被打率.191と前年を上回る素晴らしい活躍を見せた。再建期のパドレスがハンドと契約延長を結んだことは、パドレスがハンドを再建完了後もチームに必要な戦力と見なしていることの証であると言えるだろう。

     ハンドは「とても興奮しているよ。言葉では言い表せないね。球界では何が起こるかわからない。2年前、パドレスは僕に活躍の場を与えてくれたし、僕のなかに何かを見出してくれた。本当に感謝しているんだ」と語り、自らの才能を引き出してくれたパドレスとの契約延長を喜んだ。A.J.プレラーGMは「間違いなく、彼は大きな舞台で力を発揮できる男だ。この2年間、彼は球界でベストのリリーバーの一人だった。チームのために様々な役割をしっかりこなしてくれたよ」と、オールスター左腕に最大級の賛辞を贈った。

     昨夏、トレードによる放出の可能性が取り沙汰されたハンドだが、今回の契約延長後も他球団からの関心がなくなるわけではない。その点については本人も自覚しており、「トレードの噂を最優先に考えたことなんて一度もない。僕がいつも言っているように、トレードは僕がコントロールできないものだからね。今回の契約延長はトレードの可能性がなくなったことを意味するわけではない。今後もトレードの噂が出続けることは覚悟しているよ」とコメント。しかし、与えられた役割に集中する姿勢は今後も変わらない。

     「これからメジャーに昇格してくるであろうプロスペクトたちの活躍を見るのが本当に楽しみだよ」とハンドが語るように、パドレスは球界屈指のマイナー組織を抱えている。その才能豊かな若手投手たちを、ハンドがリーダーとして牽引してくれるはずだ。


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  • カージナルスのブルペン補強は終了か 有望株・レイエスに期待

    2018.1.15 11:30 Monday

     フリーエージェント市場にグレッグ・ホランド、トレード市場にアレックス・コロメイ(レイズ)といった一流クローザーが残るなか、カージナルスのジョン・モゼリアック野球部門社長はブルペン補強が完了したと考えているようだ。2015年にアストロズで31セーブをマークしたルーク・グレガーソンがクローザーを務めると見られている。

     昨季のカージナルスはクローザーの呉昇桓(オ・スンファン)が2016年ほどの安定感を発揮できず、その他のリリーバーも勝負どころで痛打を喰らうことが続出し、接戦をことごとく落とす結果となった。それが2年連続ポストシーズン逸の最大の原因となり、今オフはブルペンの補強、特にクローザーの獲得が急務となっていた。今オフのブルペン補強はフリーエージェント市場でグレガーソンと契約したことくらいだが、モゼリアックは「次のステップへ成長しようとしている投手が多くいる」とこれ以上の補強については消極的。2015年にアストロズのクローザーとして31セーブを挙げ、通算66セーブの実績を誇るグレガーソンがクローザーを務めることになりそうだ。

     グレガーソンのほか、タイラー・ライオンズ、ブレット・シーセル、マット・ボーマンらが中心になると見られるカージナルスのブルペンだが、もう一人、非常に楽しみな人材がいる。昨年2月にトミー・ジョン手術を受け、昨季を全休したアレックス・レイエスだ。現在23歳のレイエスは2016年8月にメジャーデビューを果たし、12試合(うち5先発)に登板して4勝1敗1セーブ、防御率1.57の好成績をマーク。メジャーデビュー直後からエース級の才能をフルに発揮し、昨季は先発ローテーションの一角を担うことが期待されていた。チームは5月初旬ごろの戦列復帰を期待しており、時速100マイルを超える速球を武器とするプロスペクト右腕がブルペンの大きな武器となる可能性は十分にある。

     レイエス自身も「先発であれ、リリーフであれ、とにかく僕は投げたいんだ。僕はチームを助けるためにここにいる。どんな場面で投げるとしても、僕は役割を全うするだけだよ」と語っており、トミー・ジョン手術からの復帰1年目をリリーバーとして過ごすことにも前向き。この有望株右腕が今季のカージナルス投手陣のキーマンであると言っても過言ではないだろう。


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  • 復活目指すエイドリアン・ゴンザレスがメッツと契約

    2018.1.15 11:00 Monday

     USAトゥデイ・スポーツによると、ブレーブスを解雇されてフリーエージェントとなっていたエイドリアン・ゴンザレスはメッツと契約合意に至ったようだ。MLBネットワークのジョン・ヘイマンが契約成立は身体検査の結果待ちであることを報じているが、契約条件などの詳細については現時点では明らかになっていない。

     現在35歳のゴンザレスはレギュラーに定着した2006年から11年連続で156試合に出場していたが、昨季は右肘痛と腰の違和感による2度の故障者リスト入りを経験し、出場は71試合のみ。故障の影響もあって打率.242、3本塁打、30打点と不本意な成績に終わり、OPS.642はキャリアワーストの数字だった。昨年12月には年俸総額の調整を目的としたトレードにより、マット・ケンプとのトレードでスコット・カズミアー、ブランドン・マッカーシー、チャーリー・カルバーソンとともにドジャースからブレーブスへ移籍。トレード成立の2日後にブレーブスを解雇され、フリーエージェントとなっていた。

     メッツの一塁には22歳の有望株、ドミニク・スミスがいるものの、メジャーデビューを果たした昨季は49試合に出場して9本塁打を放った一方、打率.198、OPS.658とメジャーレベルの投手に大苦戦。メッツはスミスがメジャーレベルの投手に適応できるまでのサポート要員を探しており、オールスター・ゲーム選出5度、シルバースラッガー賞2度、ゴールドグラブ賞4度、打点王1度の実績を誇るベテラン一塁手に白羽の矢が立った格好だ。ゴンザレスの加入により、スプリング・トレーニングでのパフォーマンス次第ではスミスがAAA級で開幕を迎える可能性も十分にありそうだ。

     2006年から11年連続で18本塁打以上、2007年から10年連続で90打点以上をマークしていたゴンザレスにとっては復活をかけたシーズンとなる2018年。新天地・メッツで健在ぶりをアピールできるか注目したい。


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  • コール逃したヤンキース ダルビッシュ獲得に本腰か

    2018.1.15 10:30 Monday

     ゲリット・コールのアストロズ移籍が決定し、先発投手補強を目指すヤンキースの獲得候補が一人消えた。アストロズはダルビッシュ有の獲得レースから撤退する可能性が高く、ダルビッシュの移籍先候補は残り5チーム。候補の一つであるヤンキースはダルビッシュ獲得に本腰を入れる可能性もありそうだ。

     日本時間1月14日、アストロズはジョー・マスグローブ、コリン・モランら4選手との交換でパイレーツからコールを獲得するトレードを成立させた。コールについてはヤンキースもクリント・フレイジャーやチャンス・アダムスを交換要員として獲得を狙っていることが報じられていたが、パイレーツの要求に見合うオファーを提示することができず、パイレーツはアストロズとのトレードを決断。子供のころにヤンキース・ファンだったコールが今季、ピンストライプのユニフォームを着ることはなくなった。

     ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは確固たるレギュラーが不在の二塁や三塁よりも先発投手の補強を優先する方針を明らかにしている。二塁や三塁には球団最高のプロスペクトであるグレイバー・トーレスを筆頭に、ミゲル・アンドゥハー、サイロ・エストラーダ、ロナルド・トレイエス、タイラー・ウェイドなど若手のレギュラー候補が溢れており、彼らを競争させる方針だ。そして、先発投手補強の有力候補に挙げられているのがダルビッシュである。

     キャッシュマンはダルビッシュの代理人と交渉していることを認めており、ダルビッシュも自身のTwitterで「ヤンキースからオファーがあったものの、提示額が適切でなかった」ことを明らかにしている。コールが市場から消えた今、ヤンキースがダルビッシュへのオファー内容を見直し、再びオファーを提示する可能性は十分にあるだろう。

     ここで問題になるのが、ヤンキースが今季の年俸総額を1億9700万ドル以下に抑える方針を貫いていることである。ダルビッシュを獲得すれば、年俸総額がこのラインを超えてしまうことはほぼ確実。ヤンキースとしては不良債権化しつつあるジャコビー・エルズベリーを放出して年俸総額を削減したいところだが、エルズベリーのトレードを成立させるのは極めて困難であると見られる。トレードによる年俸削減を目指すのであれば、ブレット・ガードナーやデービッド・ロバートソンの放出のほうが、より現実的なオプションとなりそうだ。


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  • 通算59勝右腕・コールのアストロズ移籍が決定

    2018.1.14 11:10 Sunday

     日本時間1月14日、去就が注目されていた選手の移籍先が決定した。パイレーツの先発陣の一角として活躍したゲリット・コールがアストロズに移籍することになった。

     現在27歳のコールは昨季、33試合に登板して12勝12敗 防御率4.26の成績を残した。2013年のメジャーデビューから3年連続2桁勝利、5年間のメジャー生活の中で2桁に到達しなかったのはわずかに1度だけと勝ちを計算できる選手は他球団にとってとても魅力的だ。

     今回は1対4のトレードとなり、アストロズは先発とリリーフの両方をこなすジョー・マスグローブやリリーフ右腕のマイケル・フェリース、そのほか有望選手2人を放出することになる。その代わりに今季の先発陣はダラス・カイケルやジャスティン・バーランダーと共にさらに強力なローテーションを組むことが可能になった。

     今季、ワールドシリーズ連覇を目指すアストロズに心強い味方が加わった。コールについてはヤンキースほか複数球団が興味をもっていたと報じられてきたが、争奪戦を制したのは世界一に輝いたチームだった。コール本人もまだ27歳とこれからがまさに全盛期であり、同地区のエンゼルス加入が決まった大谷翔平と投げ合う可能性も出てきた。さらにア・リーグ西地区は盛り上がりそうだ。


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  • マーリンズがリリーフ右腕のJ.ディアスとマイナー契約

    2018.1.13 21:20 Saturday

     デレク・ジーターCEOの元、球団改革を進めるマーリンズでは多くの主力選手が放出されており、多方面から疑問の声が挙がっている。それでも再出発のために少しずつ動いている。チームは新戦力としてジャンボ・ディアスと契約を結んだ。

     33歳のディアスは昨季、レイズとアストロズに所属したリリーフ右腕。開幕はレイズの一員として31試合に登板し、1勝4敗 防御率5.70の成績を残したが7月中旬にFAとなった。その後はアストロズに移籍。メジャー昇格こそ実現しなかったが、3Aで12試合で1勝0敗 防御率2.92の好成績を記録した。シーズン後は再びFAとなっていた。

     「SBネイションズ」のクリス・コティージョ記者は自身のTwitterで「マーリンズと契約したディアスは招待選手としてメジャーキャンプに参加する」と報じた。2014年にレッズでメジャーデビューを果たし、その翌年には61試合に登板してチームのリリーフの一角としてキャリアを積んだ。メジャー通算では173試合で防御率4.02だが、奪三振率9.2と与四球率3.5と大崩れしない投球が魅力だ。

     既に野手陣ではジャンカルロ・スタントンやディー・ゴードンといったチームの顔を放出した。投手に関しては現時点で大きな動きはないが、ディアスのようにメジャーでも投げた経験があり、マイナーでも一定の成績を残した選手にチャンスを与えた。もし、彼がキャンプで好成績を残すことができればリリーフの一角に定着する可能性もある。ディアスはメジャー再挑戦に向けて新たなスタートを切る。


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  • 30球団 殿堂入りに最も近い選手は誰だ!?

    2018.1.12 18:30 Friday

     今年のアメリカ野球殿堂入り投票の結果は日本時間1月25日に発表され、同7月30日にセレモニーが行われる予定となっている。MLB公式サイトの「Cut4」では各球団の現時点のロースターのなかから殿堂入りに最も近い選手を選出。実績豊富なベテラン選手からメジャー昇格前の若手選手まで多彩な顔ぶれとなった。

     選出基準は「将来的に殿堂入りする可能性が最も高いと思われる選手」であり、必ずしも現時点で最も実績が豊富な選手とは一致しない。殿堂入りが有力なベテラン選手がいないチームは、殿堂入りクラスの選手に成長することを期待される若手選手が選ばれている。その点を踏まえると「今後順調にキャリアを積み重ねていけば殿堂入りする可能性が最も高い選手」と言い換えてもいいのかもしれない。なお、イチローやチェイス・アトリーは現時点でフリーエージェントであるため、今回のリストには名を連ねていない。まずは各球団から選出された全30人を一覧で見てみよう。

     

    マニー・マチャド(オリオールズ)
    ダスティン・ペドロイア(レッドソックス)
    CCサバシア(ヤンキース)
    ケビン・キアマイアー(レイズ)
    トロイ・トゥロウィツキー(ブルージェイズ)
    ヨアン・モンカダ(ホワイトソックス)
    コリー・クルーバー(インディアンス)
    ミゲル・カブレラ(タイガース)
    サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)
    ジョー・マウアー(ツインズ)
    ジャスティン・バーランダー(アストロズ)
    アルバート・プーホルス(エンゼルス)
    マット・オルソン(アスレチックス)
    フェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)
    エイドリアン・ベルトレイ(レンジャーズ)
    フレディ・フリーマン(ブレーブス)
    クリスチャン・イェリッチ(マーリンズ)
    ノア・シンダーガード(メッツ)
    リーズ・ホスキンス(フィリーズ)
    マックス・シャーザー(ナショナルズ)
    クリス・ブライアント(カブス)
    ジョーイ・ボットー(レッズ)
    ルイス・ブリンソン(ブリュワーズ)
    アンドリュー・マカッチェン(パイレーツ)
    ヤディアー・モリーナ(カージナルス)
    ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)
    ノーラン・アレナード(ロッキーズ)
    クレイトン・カーショウ(ドジャース)
    フェルナンド・タティスJr.(パドレス)
    バスター・ポージー(ジャイアンツ)

     

     まずはパドレスのタティスJr.に注目したい。タティスJr.はカージナルスなどで活躍したフェルナンド・タティスの息子であり、昨季AA級に到達したばかりのプロスペクトである。昨季はA級とAA級の2階級合計で131試合に出場し、打率.278、22本塁打、32盗塁、OPS.877をマーク。19歳ながら打席のアプローチでも成熟したところを見せており、数年後にはスター遊撃手となっていることだろう。

     ホワイトソックスのモンカダ、アスレチックスのオルソン、フィリーズのホスキンス、ブリュワーズのブリンソンなどもまだメジャーでの実績が皆無に近い若手選手であり、今季以降の活躍が期待される。ブリュワーズにはライアン・ブラウンという実績十分のスター選手がいるが、禁止薬物の使用歴により殿堂入りの可能性が下がったと判断され、今回のリストから漏れたようだ。

     上記の選手のうち、現時点で殿堂入りがほぼ確実と言えるのはタイガースのカブレラ、エンゼルスのプーホルス、レンジャーズのベルトレイくらいだろう。ヤンキースのサバシア、カージナルスのモリーナ、ドジャースのカーショウらも有力候補と言えるが、今後のキャリア次第では殿堂入りレースから脱落する可能性も残っている。もちろん、上記の選手以外にも殿堂入りクラスのスター選手が誕生する可能性もあり、そうしたところがメジャーリーグの魅力でもある。今季はどんなスター選手が誕生するのか。開幕が待ち遠しい。

  • 先発右腕・ゴンザレスが半年ぶりのホワイトソックス復帰

    2018.1.12 17:30 Friday

     日本時間1月12日、ホワイトソックスはフリーエージェントの先発右腕、ミゲル・ゴンザレスと1年475万ドルで契約を結んだことを発表した。ゴンザレスは2016年4月にホワイトソックスに加入したが、昨年8月末にトレードでレンジャーズへ移籍。およそ半年ぶりの古巣復帰となった。

     「戻ってくることができて嬉しいよ」とゴンザレス。「コーチング・スタッフは僕を上手に扱ってくれる。もちろん選手たちとは本当に良い関係を築くことができている」と1年半を過ごした古巣への復帰を喜んだ。

     リック・レンテリア監督はゴンザレスについて「ゴンザレスはホワイトソックスでしっかり仕事をしてくれていた。最も熱心に野球に取り組む選手の一人だし、私が今まで見てきたなかでも最も入念に準備をする選手の一人だ。彼が戻ってきてくれて嬉しいよ。若手選手が多いチームのなかで、彼の存在はチームにとってプラスとなるだろう」と語り、復帰を歓迎。レンジャーズ移籍後は5先発で防御率6.45に終わったゴンザレスだが、ホワイトソックスでの1年半では46試合(うち45先発)に登板して防御率4.02をマークしており、今季も先発ローテーションの一角を担うことが期待されている。

     9月に左肩の手術を受けたカルロス・ロドンが開幕に間に合わない可能性が高いなか、ホワイトソックスの先発ローテーションはルーカス・ジオリト、カーソン・フルマー、レイナルド・ロペスといった若手投手が中心となることが予想されており、彼らの負担を軽減する意味でもゴンザレスの復帰は非常に大きい。今季途中にはトップ・プロスペクトであるマイケル・コペックの昇格も予想されるが、これらの若手投手には投球イニング制限が設けられる可能性が高く、ゴンザレスのようなベテラン投手は重宝するに違いない。

     「ホワイトソックスが再建中だということは知っているよ。でも僕はシーズンが楽しみだ。(シーズンの行方は)誰にもわからない。僕たちがサプライズを提供する可能性だってあるんだよ」とゴンザレスはシーズンに向けての意気込みを口にした。


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  • 新天地でローテ入りを目指す有望株右腕・アルカンタラ

    2018.1.12 16:30 Friday

     マーセル・オズーナのトレードでマーリンズが獲得した4選手のうち、最高の有望株と目されているのが速球派右腕のサンディ・アルカンタラだ。時速100マイルの速球を武器とするアルカンタラは、新天地・マーリンズで先発ローテーション入りを目指している。

     将来のエース候補として期待されるアルカンタラは、昨季カージナルスでメジャーデビューを果たし、リリーフで8試合に登板した。メジャー経験のある若手有望株ということもあり、マーリンズのチーム事情を考慮すると、いきなり先発ローテーションに抜擢するのも一つの方法だが、マーリンズはアルカンタラの育成を急ぐつもりはない。むしろ大切にエース候補を育成していく方針であり、実際、アルカンタラはMLBの「Rookie Career Development Program」に参加してメジャーに適応する準備を進めている。

     マーリンズの選手育成・スカウティング部門副社長であるゲーリー・デンボは、若手有望株について「多くの選手はメジャーレベルで自身の価値を証明していないからプロスペクトであると考えられている。しかし、彼らには取り組む必要のあることが残っているんだ。例えば、我々が獲得した投手は例外なく速球のコマンドを磨く必要があるだろう」と語る。「投手はメジャーの打者が打てない場所へ速球を投げられるようにならなければならない。これはサンディ(・アルカンタラ)も同じだよ。速球をしっかりコマンドすることが、我々の投手たちにとって最大の課題なんだ」とアルカンタラの課題についても口にした。

     わずか8試合のみの登板だったが、カージナルスでヤディアー・モリーナやカルロス・マルティネスとともに過ごした時間はアルカンタラにとって大きな財産となっている。「彼らは僕をたくさん手助けしてくれたし、彼らと一緒にいるだけで勉強になった。モリーナやマルティネスのような先輩がくれるアドバイスにしっかり耳を傾けて、メジャーで活躍の場を得られるように頑張るよ」とアルカンタラは今季に向けての意気込みを語った。


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