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  • フィリーズ・リアルミュート 戦列復帰初戦の初打席でホームラン

    2021.3.24 15:00 Wednesday

     春季キャンプ開始前の練習中に右手親指を骨折し、シーズン開幕に向けての調整が遅れていたJ・T・リアルミュート(フィリーズ)が日本時間3月24日に行われたブルージェイズとのオープン戦で戦列復帰。「2番・捕手」でスタメン出場し、1回裏の復帰初打席でトミー・ミローンから1号ソロを放つなど、2打数1安打1打点1四球と上々のスタートを切った。また、捕手としても6イニング守備に就き、コンディションが万全であることをアピールした。

     4月1日(現地時間)のブレーブスとの開幕戦に出場することについて疑問を持っているかを尋ねられたリアルミュートは「答えはノーだ。僕は全く疑問を持っていない」と回答。「もちろん、それは僕だけが決めることではない。僕が十分な打席数をこなし、健康面にも問題ないとチームが判断すれば、僕は間違いなく出場するよ。準備ができているかどうかの判断はチーム次第だ」としつつも、「僕は開幕戦に出場できるとかなりの自信を持っている」と強気のコメントを残した。

     リアルミュートはこの日の試合中、二塁へのスローイングも含め、特に故障の影響を感じなかったという。明日は紅白戦に参加し、日本時間3月26日のヤンキースとのオープン戦で再び先発マスクを被る予定となっている。「復帰に十分な時間をかけたから、患部がしっかり回復して、良い状態になっているのだと思う」とリアルミュートは手応えを口にしている。

     昨季も夏季キャンプの3週間という短い期間でシーズンへの準備を整えることを強いられたため、リアルミュートは準備期間の短さをそれほど気にしていない。シーズン開幕まで残り9日というタイミングでの戦列復帰となったが、自身のコンディションさえ万全なら、準備期間が短くても問題ないと考えているようだ。

     今オフはフィリーズと5年1億1550万ドルで再契約。年平均2310万ドルは捕手史上最高額となった。大型契約1年目のシーズンは、開幕戦で先発マスクを被ることができそうだ。

  • Dバックスの右腕・ギャレン 右前腕側部の疲労骨折で戦線離脱

    2021.3.24 14:00 Wednesday

     ダイヤモンドバックスは昨季チーム最高の活躍を見せた先発投手を欠いて今季の開幕を迎えることになった。日本時間3月24日、ザック・ギャレンが右前腕側部を疲労骨折していることが判明。細かな亀裂が入った程度のため、軽いキャッチボールは許可されており、完全なシャットダウンとはならないものの、9日後に迫ったシーズン開幕には確実に間に合わない。あまり前例のない故障であり、トーリ・ロブロ監督は「復帰予定時期は未定」と話している。

     現在25歳のギャレンはメジャー2年目の昨季、12試合に先発して72イニングを投げ、3勝2敗、防御率2.75、82奪三振の好成績をマーク。他の先発投手が故障や不振に苦しむなか、エース級の活躍を見せ、チーム唯一の規定投球回到達を果たした。

     そのギャレンが右腕に異変を感じたのは、日本時間3月11日にピッチングマシンを相手に打撃練習をしていたとき。その後、同13日のエンゼルス戦、同18日のレンジャーズ戦に登板したが、同23日のアスレチックス戦の登板を回避した。ギャレンによると、投球時はカーブを投げるときのみ違和感が発生していたという。

     ロブロは「私にとって、考え得るなかで最高のニュースだった。肘や肩の問題といった他の故障の可能性を考えていたからね」とコメント。ダイヤモンドバックスにとってギャレンの離脱は大きな痛手だが、指揮官が言うように、そのなかで靭帯や腱に異常がなかったのは朗報と言える。

     また、ロブロは打撃練習中にギャレンが負傷したことを受けて、ナ・リーグの指名打者制導入にも言及。「私は(指名打者制がない)ナ・リーグの戦略が好きだ」としつつも、「ナ・リーグでは投手もメジャーの投手に立ち向かう準備をしなければならない。しかし、主力投手が(打撃中に)怪我をしてしまうのは好ましいことではない」と語り、メジャーリーグ機構がナ・リーグでも指名打者制を導入する場合、それを全面的に支持する意向を示している。

  • ツインズの有望株・キリロフ オープン戦不振でマイナー降格

    2021.3.24 13:00 Wednesday

     日本時間3月24日、ツインズはアレックス・キリロフなど複数の若手有望株を代替トレーニング地へ降格させたことを発表した。「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで球団2位にランクインしているキリロフは新人王候補にも挙げられていたが、オープン戦12試合に出場して打率.129、1本塁打、1打点、OPS.440と結果を残せず。カイル・ガーリック、ブレント・ルーカーといった他の外野手が好調なことも影響したとみられる。

     現在23歳のキリロフは2018年にA級とA+級で合計130試合に出場して打率.348、20本塁打、101打点、OPS.970の好成績をマーク。2019年は手首の故障により開幕を故障者リストで迎え、AA級で94試合に出場して打率.283、9本塁打、43打点、OPS.756にとどまったが、昨年のポストシーズンでメジャーデビューを果たし、初安打も記録した。

     今季はエディ・ロサリオ(現インディアンス)が抜けた左翼のレギュラー候補に挙げられていたが、オープン戦で打率1割台に低迷。ポジション争いのライバルとなるガーリックが13試合で打率.333、4本塁打、11打点、OPS1.170、ルーカーが13試合で打率.320、1本塁打、3打点、OPS.893とキリロフを上回る好成績を残しており、ツインズはキリロフを開幕ロースターから外すことを決断した。

     ロッコ・バルデリ監督が「彼は長きにわたってメジャーリーガーとして成功を収める選手だと信じている」と話しているように、ツインズのキリロフへの大きな期待は変わっていない。キリロフが自慢の好打を取り戻し、メジャーでプレーする準備が整ったと判断した時点で、メジャーへ昇格させることになるだろう。

     ただし、キリロフは4月16日(現地時間)までに昇格できなかった場合、1年分のサービスタイム(=172日)を得る可能性が消滅する。その場合、キリロフがFAになるのは1年先延ばしされ、最短でも2027年シーズン終了後となる。

  • ブルージェイズの新守護神・イエーツ TJ手術の可能性大

    2021.3.24 12:00 Wednesday

     日本時間3月24日、ブルージェイズのロス・アトキンスGMは右腕屈筋を痛めている救援右腕カービー・イエーツがトミー・ジョン手術を受ける可能性が非常に高いことを発表した。今オフ、新たなクローザーとして1年550万ドル+出来高でイエーツを獲得したブルージェイズだが、イエーツがトミー・ジョン手術を受ければ今季全休が確定。アトキンスはトレードも含め、球団外部からの補強を行う可能性があることを示唆している。

     当初は「数週間の離脱」が見込まれていたイエーツだが、今季全休がほぼ確実となってしまった。イエーツは大学時代の2006年にトミー・ジョン手術を経験しており、今回が自身2度目となる。2019年にパドレスで41セーブ、防御率1.19、奪三振率14.98の好成績を残し、今季はブルージェイズの新クローザーとして故障に泣いた昨季からの復活を期待されていたものの、1試合も投げずにチームを去ることになりそうだ。

     現有戦力ではジョーダン・ロマノとラファエル・ドリスの2人がクローザーの代役候補の筆頭。ブルージェイズは昨季もクローザーのケン・ジャイルズ(現マリナーズ)を故障で欠き、ロマノは15試合に登板して2勝1敗2セーブ、防御率1.23、ドリスは24試合に登板して2勝2敗5セーブ、防御率1.50を記録。メジャーリーグ公式サイトでは、この2人に加えて、新戦力のタイラー・チャットウッドとデービッド・フェルプスの2人も重要な役割を担う可能性があると予想されている。

     ちなみに、FA市場にはタイガース時代にクローザー経験があり、昨季ブレーブスで28試合に登板して防御率2.60をマークしたシェーン・グリーンがまだ残っている。昨季は離脱したジャイルズの穴をロマノ、ドリス、アンソニー・バース(現マーリンズ)といった現有戦力で埋めたブルージェイズだが、昨季とは異なり、今季は162試合制のフルシーズン。アトキンスはどんな方法でイエーツの穴を埋めるのだろうか。

  • パドレスの若きスター・タティスJr. 左肩の違和感で途中交代

    2021.3.24 11:00 Wednesday

     日本時間3月24日、レッズとのオープン戦に「3番・遊撃」でスタメン出場したフェルナンド・タティスJr.(パドレス)は、3回表の守備時に左肩の違和感を訴えて途中交代した。ジェイス・ティングラー監督によると、タティスJr.は過去にも同様の症状を訴えたことがあるため、それほど心配していないという。「シーズン中ならプレーする、と彼は話していた。大事を取って交代させたという感じだね」と指揮官は話している。

     パドレスは先月、タティスJr.と14年3億4000万ドルという巨額の契約を結んだ。タティスJr.にかかる期待は大きく、故障離脱だけはなんとしても避けたいところ。3回表先頭のジョナサン・インディアのショートゴロを処理した直後に左肩の違和感を訴え、金河成(キム・ハソン)との交代でベンチへ退いたが、深刻な故障ではないとみられている。ティングラーは「明日には良くなっているといいんだけどね」とコメント。パドレスの発表によると、タティスJr.は明日、改めて検査を受ける予定になっているという。

     パドレスとタティスJr.の長期契約に関して懸念されているのが「タティスJr.は162試合のフルシーズンを戦ったことがない」という点だ。2019年は腰の故障で84試合に出場にとどまり、昨季はそもそも60試合制の短縮シーズンだった。メジャー通算143試合で打率.301、39本塁打、98打点、27盗塁、OPS.956という素晴らしい成績を残しているが、フルシーズンでどこまで活躍できるかは未知数。今年のオープン戦でも体調不良やヘッドスライディングによる打撲で欠場した試合があった。

     パドレスは正中堅手のトレント・グリシャムがハムストリング痛、正捕手のオースティン・ノラが左手中指の骨折で開幕戦の出場が微妙な状況となっている。「打倒・ドジャース」に向けた開幕ダッシュのためにも、タティスJr.の離脱によるさらなる戦力ダウンは避けたいところ。明日の検査結果が注目される。

  • カブスの開幕投手はヘンドリックス 昨季は3安打完封勝利

    2021.3.24 10:00 Wednesday

     日本時間3月24日、カブスのデービッド・ロス監督は昨季に続いて今季もカイル・ヘンドリックスが開幕投手を務めることを発表した。ロスは「誰が開幕投手を務めるのか」を尋ねようとした記者が質問を言い終えるのを待たずに「カイル・ヘンドリックスだ」と即答。ヘンドリックスは自身初の開幕投手を務めた昨季、ブリュワーズとの開幕戦で103球、被安打3、奪三振9、無四球という見事な内容の完封勝利をマークした。

     現在31歳のヘンドリックスは昨季12試合に登板して81.1イニングを投げ、6勝5敗、防御率2.88、64奪三振の好成績をマーク。リーグ2位の投球イニング数を記録しながら、わずか8四球しか与えず、与四球率0.89はリーグ1位だった。開幕戦で完封勝利をマークしたあと、次の登板では5回途中6失点と打ち込まれたが、8月以降は10先発中9先発で6イニング以上を投げ、8度のクオリティ・スタートを記録するなど安定感抜群だった。

     カブスでは過去にファーギー・ジェンキンス、ジョン・レスター、リック・サトクリフなど錚々たる面々が2年以上連続で開幕投手を務めている。「そうした人たちと同列に扱ってもらえるのはとても光栄だよ。そうした人たちと同じグループに入ることは僕にとって本当に大きな意味がある」とヘンドリックス。また、キャパシティの20%とはいえ、本拠地リグリー・フィールドに戻ってくるファンの前で投げられることも楽しみにしているという。

     先発2番手以降の順番は未定だが、先発ローテーションの残り4枠にはジェイク・アリエタ、ザック・デービース、トレバー・ウィリアムス、アレック・ミルズが入る見込み。特に新戦力の3人はオープン戦で好調を維持している(アリエタは4先発で防御率2.40、デービースは3先発で防御率0.00、ウィリアムスは4先発で防御率1.32)。ダルビッシュ有を筆頭に多数のローテ投手が抜けたものの、カブス先発陣の崩壊を心配する必要はなさそうだ。

  • 4月の日程が楽なチームと厳しいチーム 開幕ダッシュに影響?

    2021.3.23 19:00 Tuesday

     地区優勝やワイルドカード獲得に向けて、コンテンダーが開幕ダッシュを狙う4月。しかし、試合日程は必ずしも公平には組まれていない。メジャーリーグ公式サイトのデービッド・アドラーはデータサイト「FanGraphs」が算出している各チームの今季の予想勝率をもとに、4月の日程が楽なチーム(対戦相手の勝率が低い)と厳しいチーム(対戦相手の勝率が高い)を選出。試合日程が開幕ダッシュの行方に影響を与えることになるかもしれない。

     アドラーが「4月の日程に助けられる可能性があるチーム」として挙げたのは、ヤンキース、アストロズ、メッツ、カージナルスの4チーム。対戦相手の勝率は、ヤンキースがメジャー全体で9番目に低い.492、アストロズが同2番目に低い.483、メッツが同5番目に低い.486、カージナルスが同7番目に低い.488となっている。ヤンキースはオリオールズとの対戦が7試合組まれているのが要因。アストロズはタイガース、マリナーズ、ロッキーズとの対戦が合計12試合も組まれている。メッツは優勝候補ブレーブスとの対戦が1度もなく、カージナルスもブレーブスやドジャース、パドレスといった強豪との対戦が全くない。

     一方、「4月の日程に苦しめられる可能性があるチーム」にはブルージェイズ、レイズ、ナショナルズ、フィリーズ、エンゼルス、アスレチックス、インディアンスの7チームが選出。最も対戦相手の勝率が高いのはナショナルズ(.526)で、コンテンダーの5チーム(メッツ、ブレーブス、ドジャース、カージナルス、ブルージェイズ)との対戦が25試合中20試合を占める。ブルージェイズは対戦相手の勝率がメジャー全体で3番目に高い.520、レイズとフィリーズは同6番目に高い.514、インディアンスは同9番目に高い.511、エンゼルスは同10番目に高い.509、アスレチックスは同11番目に高い.505となっている。

     ちなみに、コンテンダーとは簡単に言うと「ポストシーズン進出を目指すチーム」のことである。

  • サイ・ヤング賞のダークホース10人 マリナーズ・菊池も選出

    2021.3.23 18:00 Tuesday

     メジャーリーグ公式サイトでは、アンドリュー・サイモン、サラ・ラングス、デービッド・アドラー、トーマス・ハリガン、ポール・カセラの5人がサイ・ヤング賞のダークホースとして各リーグから1人ずつ、合計10人をピックアップ。ダークホースの定義は曖昧だが、過去2年間のサイ・ヤング賞投票でポイントを獲得した投手やオールスター・ゲーム選出経験のある投手は対象外とされている。また、明らかにダークホースと呼ぶに相応しくない投手も除外された。

     そうした条件の下で5人が選んだのは以下の10人。メジャー3年目のシーズンを迎える菊池雄星(マリナーズ)も選ばれている。

    サイモン
    ア 菊池雄星(マリナーズ)
    ナ パブロ・ロペス(マーリンズ)

    ラングス
    ア ザック・プリーサック(インディアンス)
    ナ イアン・アンダーソン(ブレーブス)

    アドラー
    ア ディラン・シース(ホワイトソックス)
    ナ ケビン・ゴーズマン(ジャイアンツ)

    ハリガン
    ア ヘスス・ルザード(アスレチックス)
    ナ シクスト・サンチェス(マーリンズ)

    カセラ
    ア トリストン・マッケンジー(インディアンス)
    ナ フリオ・ウリアス(ドジャース)

     菊池を選んだサイモンは、2年連続で防御率5点台という菊池のキャリアを振り返り、「一見すると、キクチのNPBからMLBへの移行は荒れているように見える。しかし、短縮シーズンとなった2年目の昨季、キクチは少ないサンプルではあるものの、大きな改善を見せた」と指摘。速球の平均球速が2.5マイル(約4キロ)アップしたこと(92.5マイル→95.0マイル)、速球の垂直方向のムーブメントが向上したこと、速球の空振り率が約2倍になったこと(15.9%→30.8%)、新たにレパートリーに加えたカッターが有効だったこと、改良したスライダーの空振り率も劇的に上昇したこと(25.9%→38.7%)などを紹介している。

     その結果、「昨季の菊池は1年目と全く別の投手のように見えた」という。4つの効果的な球種を持ち、空振り率はメジャーの上位30%、被バレル率は同15%にランクイン。ゴロ率50%以上かつ三振率24%以上を記録した投手は昨季メジャー全体で8人しかいなかった(40イニング以上)。FIP(3.30)やxERA(3.37)といった疑似防御率はいずれも優秀な数値を記録。投球内容自体は防御率5点台の投手のものではなかった。これらを踏まえ、サイモンは「キクチはもっと優秀な防御率を残せる可能性がある。コマンドがさらに向上すれば、一流の先発投手として活躍するチャンスもあるだろう」と結論付けている。果たして菊池はアドラーの期待に応えることができるだろうか。

  • レクラークも故障離脱 レンジャーズ救援陣が開幕前にピンチ

    2021.3.23 17:00 Tuesday

     レンジャーズのクリス・ヤングGMによると、クローザー候補だったホゼ・レクラークが右肘の故障でしばらくのあいだ、戦列を離れることになったようだ。肩の故障で昨季の大部分を欠場したレクラークは、スプリング・トレーニングで慎重に調整を進め、日本時間3月12日にオープン戦初登板。その後、同15日と19日にも登板したが、3度目の登板時に右肘の異変を感じたという。レンジャーズは救援陣に故障者が相次いでおり、開幕前にブルペン崩壊の危機を迎えている。

     ヤングは「去年の故障のことを考えて、今春はホゼに少しスローペースな調整を行わせていた。とても注意深く対応してきたし、すべてがスムーズに進んでいると思っていたんだけどね。ずっと肘には問題がなかったから、突然のことでみんなビックリしているよ」とコメント。2018年に12セーブ、2019年に自己最多の14セーブを挙げるなど、クローザーの最有力候補と目されていただけに、長期離脱となればレンジャーズにとって大きな痛手となる。

     レンジャーズは若きセットアッパーのジョナサン・ヘルナンデスも右肘の故障で長期離脱が濃厚となっており、シーズン開幕を前にセットアッパーとクローザーを失うことになってしまった。また、昨季15試合に登板して防御率1.84をマークしたブレット・マーティンと同12試合で防御率2.13のジョエリー・ロドリゲスも故障者リストで開幕を迎えることが確実となっている。マイナー契約の招待選手であるマット・ブッシュやイアン・ケネディがクローザー候補に挙がるほど台所事情は苦しい。

     こうした状況を受け、クリス・ウッドワード監督はクローザーを1人に固定せず、状況に応じて複数の投手を使い分けていくことを示唆。「開幕から1ヶ月くらい経ったころには信頼できるクローザーを決めたい。それまでは各選手のパフォーマンスを見ながら起用していくことになる」と語っている。オープン戦3試合で6イニングを投げ、防御率3.00、奪三振8、無四球と上々のピッチングを見せているヤン・ヒョンジョンにも開幕ロースター入りのチャンスがあるかもしれない。

  • オリオールズ 本塁打王2度のデービスが故障者リスト入りへ

    2021.3.23 16:00 Tuesday

     オリオールズのクリス・デービスは腰を痛めて3月上旬から欠場が続いているが、ブランドン・ハイド監督によると、チームはデービスを60日間の故障者リストに登録することを検討しているようだ。ハイドは「その可能性もあると思う」とコメント。もし60日間の故障者リストに登録された場合、戦列復帰できるのは早くても5月末ということになる。故障箇所の状態について詳細は明らかにされていないが、試合に出場する準備が整うまでにはある程度の時間を要するとみられる。

     現在35歳のデービスは今季が7年1億6100万ドルの大型契約の6年目である。2013年に53本塁打、138打点で二冠王に輝いてオールスター・ゲームに初選出され、シルバースラッガー賞も初受賞。2015年には47本塁打を放って2度目の本塁打王に輝いたが、大型契約が始まった2016年からOPSが.800を超えたことは1度もなく、長期にわたって低迷が続いている。

     2018年から2年連続で打率1割台に終わり、復活を目指した昨季だったが、16試合に出場して打率.115(52打数6安打)、3二塁打、0本塁打、1打点、OPS.337という悲惨なシーズンに。左膝の故障で2度にわたって故障者リスト入りし、満足にプレーできなかった。7年契約の最初の5年間は534試合、打率.196、92本塁打、231打点、出塁率.291、長打率.379、OPS.670と高額年俸に見合わない成績に終わっている。

     オリオールズはがん治療を終えたトレイ・マンシーニの復帰と新人王候補に挙げられるライアン・マウントキャッスルの台頭により、指名打者と一塁のレギュラーポジションが埋まっており、もはやチーム内にデービスの居場所はない。60日間の故障者リストに登録されれば、40人枠の人数にカウントされないため、ロースター編成の妨げにはならないが、腰が完治して故障者リストから戦列復帰する際には処遇が改めて注目されることになるだろう。

  • ジャイアンツの開幕投手はクエイトとゴーズマンによる争い

    2021.3.23 14:00 Tuesday

     ジャイアンツのゲーブ・キャプラー監督によると、今季の開幕投手はジョニー・クエイトとケビン・ゴーズマンの2人に絞られたようだ。日本時間3月23日、両者は今春初めて同じ日に登板。ゴーズマンがホワイトソックスとのオープン戦に登板した一方、クエイトは紅白戦で投げた。両者ともシーズン開幕までにもう1試合ずつ登板する予定となっており、キャプラーはその結果を見てから開幕投手を決定することになるかもしれない。

     今春はクエイトが登板した翌日にゴーズマンが投げるというスケジュールが続いていた。よって、クエイトが先発1番手として開幕投手を務め、ゴーズマンは先発2番手として開幕を迎える可能性が高いとみられていた。しかし、日本時間3月23日は紅白戦とオープン戦に分かれて、両者が同じ日に登板。長年エースとして活躍してきたクエイト、現時点のエース格であるゴーズマンの両者が日本時間4月2日のマリナーズとの開幕戦に先発可能な状況となっている。

     この日、ホワイトソックスとのオープン戦に先発したゴーズマンは4回途中までに2本塁打を含む7安打を浴び、4失点と今一つのピッチング。登板後、「今日はフラストレーションのたまる試合だった」と苛立ちを隠さなかった。「今春はずっと今日より良いピッチングができていた。でも、シーズン中には今日みたいな試合もある。そういう試合を乗り越えていかないといけない」と語った。

     一方のクエイトは紅白戦に登板して約80球で5イニングを投げた。目立ったピンチもなく、キャプラーは「今日のクエイトは5イニングを投げてとても良かった」と高評価。ゴーズマンとの開幕投手争いで一歩リードした。もしクエイトが開幕投手に選ばれると、昨季に続いて2年連続となる。

     昨季の成績ではゴーズマンに分があり、クエイトは12試合に先発して63.1イニングを投げ、2勝3敗、防御率5.40、56奪三振。ゴーズマンは12試合(うち10先発)に登板して59.2イニングを投げ、3勝3敗、防御率3.62、79奪三振をマークした。なお、開幕前の最終登板はクエイトがオープン戦、ゴーズマンは紅白戦となる見込みだ。

  • ブルージェイズの新守護神・イエーツが右腕屈筋痛で戦線離脱へ

    2021.3.23 13:00 Tuesday

     日本時間3月23日、ブルージェイズはカービー・イエーツが右腕の屈筋を痛めていることを発表した。イエーツは数週間の離脱が見込まれており、シーズン開幕を故障者リストで迎えるのはほぼ確実。ブルージェイズでは有望株ネイト・ピアソンが右股関節痛で開幕絶望となっており、トーマス・ハッチも右肘の炎症で離脱の可能性がある。エース候補の有望株、中継ぎ右腕、そして新加入のクローザーを欠き、開幕早々から選手層の厚さが試されることになりそうだ。

     現在33歳のイエーツは昨季終了後にパドレスからFAとなり、1年550万ドル+出来高でブルージェイズに加入。昨季は右肘の故障で6試合しか投げられず、0勝1敗2セーブ、防御率12.46に終わったが、2019年には0勝5敗41セーブ、防御率1.19、奪三振率14.98の好成績をマークして最多セーブのタイトルを獲得したほか、自身初のオールスター・ゲーム選出を果たし、「オールMLB」のファースト・チームにも選ばれた。今年のオープン戦はここまで2試合に登板して無失点。新守護神として9回を任される予定だった。

     ピート・ウォーカー投手コーチは先週、「クローザーの役割は彼のものだ。彼には素晴らしい実績がある」と語り、イエーツにクローザーを任せる方針を明言していたが、新守護神を欠くあいだは代役が必要となる。ケン・ジャイルズ(現マリナーズ)を欠いた昨季と同様に、ジョーダン・ロマノやラファエル・ドリスがクローザー離脱の穴を埋めることになりそうだ。

     ピアソンの故障でロス・ストリップリングがブルペンから先発に回り、ハッチとイエーツも出遅れる見込みのため、開幕ロースターのブルペンは3枠が空席に。トレント・ソーントンやアンソニー・ケイといった若手投手のほか、昨季中継ぎで貴重な働きをしたA・J・コール、オープン戦で好調のフランシスコ・リリアーノといったマイナー契約の投手にとって、開幕ロースター入りのチャンスが広がった。

  • Dバックスの先発右腕・ギャレンが右前腕側部の痛みで登板回避

    2021.3.23 12:00 Tuesday

     昨季リーグ6位の防御率2.75をマークしたザック・ギャレン(ダイヤモンドバックス)は右前腕側部の痛みにより、日本時間3月23日に行われたアスレチックスとのオープン戦での先発を回避した。ギャレンによると、最初に違和感を覚えたのは同11日のマシン打撃で詰まったときだったという。投球時に違和感があるのはカーブを投げるときだけだったため、その後も2試合に登板していたが、シーズン開幕を10日後に控えたこのタイミングで離脱の可能性が出てきた。

     現在25歳のギャレンはメジャー2年目の昨季、12試合に先発して72イニングを投げ、3勝2敗、防御率2.75、82奪三振の好成績をマーク。サイ・ヤング賞の投票では2ポイントを獲得し、カイル・ヘンドリックス(カブス)、クレイトン・カーショウ(ドジャース)と並んで9位タイにランクインした。今年のオープン戦でもここまで4試合に先発して防御率2.13と安定したピッチングを披露。エース格へと成長した右腕が離脱することになれば、ダイヤモンドバックスにとって大きな痛手となる。

     トーリ・ロブロ監督は「聞きたくないニュースだ」と落胆した様子を見せつつも、「このニュースを甘く考えたり、大丈夫だと言ったりするつもりはない。しっかり検査を受けさせて、今後の最善の方法を考えたい。今はまだ詳細な情報がないからわからない」と慎重な姿勢。ギャレンは「まだ全ての情報が出揃っていないから何とも言えないけど、(違和感が発生したあとに)2試合に登板できたのは間違いなくポジティブなことだと思う。(カーブ以外の)他の球種は問題なく投げることができているからね」と前向きにコメントした。

     ダイヤモンドバックスはまだ開幕投手を発表していないが、開幕ローテーションを担う5人はギャレン、マディソン・バムガーナー、メリル・ケリー、ケイレブ・スミス、ルーク・ウィーバーでほぼ確定。ギャレンが離脱する場合は、テイラー・クラークとテイラー・ワイドナーの2人が代役の最有力候補になるとみられている。

  • タイガースの開幕投手は左腕・ボイド 大不振から復活なるか

    2021.3.23 11:00 Tuesday

     日本時間3月23日、タイガースのA・J・ヒンチ監督はマシュー・ボイドが今季の開幕投手を務めることを発表した。2年連続2度目の開幕投手となるボイドは日本時間4月2日に本拠地コメリカ・パークで行われるインディアンスとの開幕戦に先発する。昨季は防御率6点台後半という大不振に陥ったボイドだが、ヒンチは「彼は常に学び続けようとしている。常により良い選手になろうとしているんだ。彼はリーダーであり、みんなが頼りにする男だ」とエース左腕への信頼を口にした。

     現在30歳のボイドは昨季12試合に先発して60.1イニングを投げ、3年連続の規定投球回到達を果たしたが、両リーグ最多タイの15本塁打を浴び、3勝7敗、防御率6.71と大乱調。2019年には9勝12敗、防御率4.56ながら238奪三振、奪三振率11.56をマークし、トレード市場で先発投手の補強を目指すチームから関心を集めたものの、昨季はその部門でも60奪三振、奪三振率8.95と数字を落とし、トレードの噂は聞かれなくなった。

     屈辱のシーズンからの復活を目指す今季は、ここまでオープン戦4試合に先発して13イニングを投げ、防御率2.08、13奪三振、被打率.217と安定したピッチングを披露。野球に取り組む姿勢、チームへの影響力、そしてオープン戦のパフォーマンスを総合的に評価し、ヒンチは開幕投手をボイドに任せることを決めたようだ。

     ボイドは「開幕投手は名誉なことだ。軽々しく受け取れるものではない」とコメント。「コメリカ・パークにファンが戻ってくる最初の試合に登板できるのは、とてもエキサイティングなことだ。コメリカ・パークでの開幕戦はとても特別で、州の祝日のようなもの。観客席にファンが戻ってくるのはとてもエキサイティングだし、僕たちも楽しみにしているんだ」と開幕戦への想いを語った。昨季の大不振を脱し、開幕投手に相応しいピッチングを見せることができるか注目したい。

  • フィリーズの開幕投手はエース右腕・ノラ 4年連続4度目

    2021.3.23 10:00 Tuesday

     日本時間3月23日、フィリーズのジョー・ジラルディ監督は本拠地シチズンズバンク・パークで行われるブレーブスとの開幕戦(日本時間4月2日)にエース右腕のアーロン・ノラが先発することを発表した。ノラが開幕投手を務めるのは4年連続4度目。4年連続はスティーブ・カールトンが1977~86年に10年連続で開幕投手を務めて以降、フィリーズでは最長となる。ジラルディによると、ノラにはこの日のオープン戦(対ヤンキース)の登板前に伝えたようだ。

     現在27歳のノラは昨季12試合に先発して71.1イニングを投げ、2完投1完封を含む5勝5敗、防御率3.28、96奪三振を記録。2017年から2019年にかけて、12勝、17勝、12勝と3年連続で2ケタ勝利をマークしている。今年のオープン戦では最初の3先発で0勝2敗、防御率10.38、被打率.395と打ち込まれたが、これは例年以上にカッターを多投してテストしていることが影響している模様。ジラルディは「そんなに心配していない」とエース右腕への信頼を口にした。

     その指揮官の言葉を裏付けるかのように、オープン戦4度目の先発となったこの日のヤンキース戦では、6回84球を投げて被安打1、奪三振9、無四球、無失点というほぼ完璧なピッチングを披露。許した走者はヒットと死球(ともに打者はジャンカルロ・スタントン)による2人だけだった。開幕に向けてしっかり仕上げてきたのは見事の一言に尽きる。

     なお、ジラルディは開幕2戦目にザック・ウィーラーが先発する予定であることも併せて発表した。先発ローテーションの残りの3枠はザック・エフリン、マット・ムーア、チェイス・アンダーソンの3人でほぼ確定。腰の状態に不安を抱えるエフリンが開幕に間に合わないようであれば、ビンス・ベラスケスがブルペンから先発に回ることになるだろう。また、有望株スペンサー・ハワードは背中のけいれんで調整が遅れており、マイナーでの開幕が決定的となっている。

  • パイレーツが右腕・ライトとマイナー契約 貴重なナックルボーラー

    2021.3.22 16:00 Monday

     日本時間3月22日、パイレーツはスティーブン・ライトとマイナー契約を結んだことを発表した。現在36歳のライトは招待選手としてメジャーのキャンプに合流する。2016年に自己最多の13勝を挙げ、オールスター・ゲームに初選出されたライトだが、2017~19年は合計4勝どまり。2018年にDV規定違反で15試合、2019年には薬物規定違反で80試合の出場停止処分を受けており、トミー・ジョン手術により昨季はプレーしなかった。

     ライトは2006年のドラフトでインディアンスから2巡目(全体56位)指名を受けてプロ入りしたが、マイナーでの足踏みが続き、2011年にナックルボーラー転向を決断。2012年7月にラーズ・アンダーソン(2017年に高知ファイティングドッグスでプレー)とのトレードでレッドソックスへ移籍し、翌2013年4月に28歳でメジャーデビューを果たした。

     2015年に5勝を挙げると、翌2016年には24試合に先発して156.2イニングを投げ、4完投1完封を含む13勝6敗、防御率3.33、127奪三振の好成績をマーク。特に前半戦は10勝5敗、防御率2.68と好調で、オールスター・ゲームに初選出された。しかし、2017年以降は故障やDV規定違反、薬物規定違反などで満足にプレーできないシーズンが続き、2019年10月にレッドソックスから解雇。トミー・ジョン手術を受けていたため、昨季はどのチームとも契約せず、リハビリに専念した。

     今季は60試合制から162試合制に戻るため、どのチームも投手の層を厚くすることを目指しており、ライトもパイレーツで先発のデプス要員となる。ちなみに、パイレーツのベン・チェリントンGMはライトにとってレッドソックス時代のGMでもある。

     メジャーリーグでは、ライトの登板が減少し、2017年限りでR・A・ディッキーが引退したため、ナックルボーラーは絶滅危惧種となっている。韓国球界で活躍したライアン・フィアベンドが2019年に2試合だけ登板したが、それ以降は野手が登板した際にチラホラと投げているだけ。ナックルボーラーの系譜を絶やさないという意味でも、ライトの復活に期待したいところだ。

  • メッツ リンドーアとの契約延長に3億ドルのオファーを提示へ

    2021.3.22 14:00 Monday

    「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、メッツはフランシスコ・リンドーアとの契約延長に向けて3億ドルのオファーを提示する準備をしているようだ。メッツが最初に提示したオファーは3億ドルを下回っていたが、そのオファーに対してリンドーア側は難色を示したという。メッツは交渉期限のシーズン開幕までに契約延長を実現させたいと考えており、3億ドルのオファーを提示する見込みだが、リンドーアがそのオファーを受け入れるかどうかは定かではないという。

     メッツは今年1月、アンドレス・ギメネス、アメッド・ロサリオ、ジョシュ・ウルフ、イサイアー・グリーンの4選手をインディアンスへ放出してリンドーアとカルロス・カラスコを獲得。リンドーアは今季終了後にFAとなるため、メッツは獲得当初から契約延長への意欲を示していた。リンドーアは契約延長の交渉をシーズン中に持ち越したくないと考えており、シーズン開幕とともに交渉を打ち切る意向を明言している。

     契約延長の交渉のポイントとなるのは「リンドーアが総額3億ドルのオファーに満足するのか」ということだ。先日、パドレスがフェルナンド・タティスJr.と14年3億4000万ドルという巨額の契約延長を結んだが、FA前の4年を除くと、最後の10年の総額は3億600万ドルとなる。タティスJr.に実績で勝るリンドーアがこの金額を最低ラインと考えている可能性は十分にある。

     とはいえ、今季終了後にはリンドーアのほかにもコリー・シーガー(ドジャース)、カルロス・コレア(アストロズ)、トレバー・ストーリー(ロッキーズ)、ハビアー・バイエズ(カブス)と多くのスター遊撃手がFAとなるため、遊撃手の補強を目指すチームの選択肢は非常に多い。リンドーアが希望条件を妥協しなかった場合、売れ残ってしまう危険性もある。こうした事情を踏まえ、メジャーリーグ公式サイトでは「3億ドルが両者にとってのマジックナンバーとなるだろう」と予想している。

  • ロイヤルズの有望株・ウィットJr. 開幕ロースター入りならず

    2021.3.22 13:00 Monday

    「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、ロイヤルズは有望株ボビー・ウィットJr.を開幕ロースターに入れず、2021年シーズンをマイナーでスタートさせることを決めたようだ。現在20歳のウィットJr.は「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで全体7位の超有望株で、オープン戦では3本塁打を放つ活躍。デイトン・ムーアGMは先日、ウィットJr.の開幕ロースター入りを検討していることを明らかにしていた。

     2019年のドラフト全体2位指名でロイヤルズに入団したウィットJr.は、ここまでオープン戦14試合に出場して打率.289(38打数11安打)、3本塁打、7打点、OPS.851を記録。そのなかには484フィート(約148フィート)の特大アーチも含まれている。本職は遊撃だが、ロイヤルズには若き正遊撃手のアダルベルト・モンデシー(昨季の盗塁王)がいるため、メジャー昇格後の出場機会を考慮して主に二塁でプレー。しかし、日本時間3月19日のホワイトソックス戦を最後に出場していなかった。

     昨季はマイナーリーグのシーズンが開催されなかったため、ウィットJr.がマイナーでプレーしたのは2019年の1シーズンだけ。この年はルーキー級で37試合に出場して打率.262、1本塁打、27打点、OPS.670を記録しており、A級以上の階級でのプレー経験はまだない。昨季は代替トレーニング地で急成長を見せ、今年のオープン戦でも上々の結果を残したが、ロイヤルズは昇格を急ぐべきではないと判断したようだ。今季はAA級でのスタートが有力視されている。

     故障がなければ、今季のロイヤルズは25歳のニッキー・ロペスが昨季に続いてモンデシーとの二遊間コンビを形成する予定。ロペスに打撃面の成長が見られない場合、昨季までオリオールズで正二塁手を務めていたハンザー・アルベルトの出場機会が増加することになるだろう。また、ロイヤルズは積極的に若手を登用するチームであるため、ウィットJr.がマイナーでの実戦経験を積んで準備が整い次第、メジャーへ昇格させるとみられている。今季中にメジャーデビューする可能性は高そうだ。

  • ナショナルズ・シャーザー 直近7年間で6度目の開幕投手に決定

    2021.3.22 12:00 Monday

     日本時間3月22日、ナショナルズのデーブ・マルティネス監督はマックス・シャーザーが今季の開幕投手を務めることを発表した。シャーザーは4年連続の開幕投手となり、直近7年間で6度目の大役。ワシントンD.C.移転後に限ればすでに最多記録保持者であり、前身のモントリオール・エクスポズ時代を含めても、開幕投手6度はデニス・マルティネスと並んで球団史上2位タイとなる(最多はスティーブ・ロジャースの9度)。

     シャーザーは日本時間3月22日のメッツとのオープン戦に先発。開幕戦(日本時間4月2日)で投げ合う予定のジェイコブ・デグロムとのマッチアップとなり、2本塁打を浴びて5回6安打4失点ながら90球を投げ、着実な仕上がりをアピールした。オープン戦では4試合に先発して奪三振率13.17、与四球率1.98、被打率.180、WHIP0.88と年齢(36歳)を感じさせないピッチングを見せている。

     マルティネスは「彼は準備ができている。彼は我々のシーズンをスタートさせてくれる男だ」とコメント。次は中5日で日本時間3月28日の練習試合に先発し、そこから中4日で開幕戦を迎えるスケジュールになっているようだ。シャーザーは「シーズンに向けて、次の登板を有効に使いたい」と意気込みを口にした。

     メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスによると、開幕戦での2ケタ奪三振はランディ・ジョンソンの4度が史上最多。シャーザーは2018~20年の開幕戦で2ケタ奪三振を記録しており、3年連続はすでにメジャー記録となっている。今季の開幕戦でも2ケタ奪三振をマークすれば、自身の記録を4年連続に伸ばすだけでなく、回数でも史上最多のジョンソンに追いつくことになる。

     一方、メッツの開幕投手を務めるデグロムは「マックスと投げ合うのは楽しいんだ。2人とも競争するのが好きだから、全力を出し切ろうとする。その日の調子が良かった方が勝つことになるんじゃないかな」とシャーザーとの投げ合いを心待ちにしているようだ。

  • ロイヤルズがペレスと契約延長 球団史上最高額の4年8200万ドル

    2021.3.22 11:00 Monday

     日本時間3月22日、ロイヤルズはサルバドール・ペレスと2022年から始まる4年契約(+球団オプション1年)を結び、契約を延長したことを発表した。契約総額は8200万ドルと報じられており、ロイヤルズではアレックス・ゴードンの7200万ドルを上回って球団史上最高額となる。ペレスは「このチームに居続けたいと思っていた」とコメント。「長い期間、このチームに居られることになってとても嬉しい。キャリアをこのチームで終えたい」とロイヤルズへの愛着を口にした。

     現在30歳のペレスは今季終了後にフリーエージェントとなる予定だったが、今回の契約延長により少なくとも2025年までロイヤルズでプレーすることが決定した。トミー・ジョン手術を受けて2019年を全休したものの、昨季は37試合に出場して打率.333、11本塁打、32打点、OPS.986という自己最高の打撃成績をマーク。カムバック賞と自身3度目のシルバースラッガー賞を受賞したほか、「オールMLB」のファースト・チームにも選出された。

     ゴールドグラブ賞5度、オールスター・ゲーム選出6度など輝かしい実績を誇り、2015年のワールドシリーズ制覇にも貢献して同シリーズのMVPに選出されたスター捕手に与えられた契約は球団史上最高額の4年8200万ドル。その内訳は、2022年が年俸1800万ドル、2023年と2024年が年俸2000万ドル、2025年が年俸2200万ドル、2026年は年俸1350万ドルの球団オプション(またはバイアウト200万ドル)であることが報じられている。

     デイトン・ムーアGMによると、契約延長に向けた交渉は1月に開始されていたという。ジョン・シャーマン・オーナーもロイヤルズにおけるペレスの重要性を認識しており、全面的に協力。ムーアは「ジョンは非常に協力的だった。彼はサルビー(=ペレスの愛称)の信者だからね」とシャーマンへの感謝を口にした。「優秀な捕手なしで強いチームは作れない」と語るムーア。ロイヤルズは今後もペレスを柱として、2015年以来のワールドシリーズ制覇を目指す。

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