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  • インディアンス クルーバー&バウアーはトレード回避濃厚

    2018.12.16 14:40 Sunday

     強力先発投手陣のうち、コリー・クルーバーまたはトレバー・バウアーを放出する可能性が取り沙汰されていたインディアンスだが、どうやらトレードを回避することが濃厚となっているようだ。MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、インディアンスはすでにトレードでヤン・ゴームス、エドウィン・エンカーナシオン、ヨンダー・アロンゾを放出しており、年俸総額削減に関する問題はクリアできているという。インディアンスはクルーバーとバウアーをキープしたまま、来季の開幕を迎えることになりそうだ。

     今オフ当初、インディアンスは年俸総額削減のために、クルーバー、カルロス・カラスコ、バウアーのいずれかを放出することが有力視されていた。しかし、カラスコとは契約を延長し、クルーバーとバウアーではなく、複数の主力野手をトレードで放出することにより、年俸総額の削減に成功。もはや無理にクルーバーとバウアーを放出する必要はなくなっている。

     クルーバーは来季の年俸が1750万ドル、2020年は年俸1800万ドルの球団オプション。バウアーは2020年シーズン終了後にフリーエージェントとなる見込みであり、両者ともインディアンスの保有可能期間は残り2年となっている。今オフは主力野手の放出により年俸削減を達成したものの、今後はフランシスコ・リンドーアら若手選手の年俸高騰が予想され、1年後には再びクルーバーとバウアーのトレード話が再燃する可能性もある。

     とはいえ、現時点ではインディアンスが来季もクルーバー、カラスコ、バウアーの先発三本柱を擁してポストシーズン進出を目指す戦いに臨むのはほぼ確実であると言えるだろう。

  • アダムスがナショナルズ復帰へ 1年400万ドルで契約合意

    2018.12.16 14:15 Sunday

     ナショナルズは補強が必要な箇所の1つだった正一塁手のライアン・ジマーマンの控えとなる「左打ちの一塁手」について、慣れ親しんだ顔を呼び戻すことで補強を完了させた。日本時間12月16日に関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ナショナルズはマット・アダムスと1年400万ドルで契約合意。今季21本塁打を放ったスラッガーが、半年ぶりにナショナルズへ復帰することになった。

     今季のアダムスはナショナルズで94試合、カージナルスで27試合に出場し、打率.239、21本塁打、57打点、OPS.786をマーク。右腕に対して20本塁打、OPS.811と強さを発揮しており、右打者でコンディション面に不安を抱えるジマーマンのサポート役としてはうってつけの存在だ。なお、ワシントン・ポストの報道によると、2020年の契約は相互オプションとなっているようだ。

     今オフのナショナルズはフリーエージェント市場でパトリック・コービン、カート・スズキ、トレバー・ローゼンタール、トレード市場でヤン・ゴームス、カイル・ベアクローを獲得するなど積極的に補強を進めており、今後は二塁手や投手陣の補強に動く可能性が高い。フアン・ソト、アダム・イートン、ビクトル・ロブレス、マイケル・A・テイラーと外野のレギュラー候補が4人おり、アダムス、ウィルマー・ディフォー、ハウィー・ケンドリックも外野を守ることができるため、アダムスを呼び戻したことにより、ブライス・ハーパーと再契約を結ぶ可能性は限りなく低くなったと言えるだろう。

  • ホワイトソックスがインディアンスから強打者・アロンゾを獲得

    2018.12.15 13:15 Saturday

     数日後にマニー・マチャドと面会することが報じられているホワイトソックスだが、その前にマチャドの義兄弟をトレードで獲得することに成功した。関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ホワイトソックスはマイナーリーグの外野手、アレックス・コールとのトレードでインディアンスから今季23本塁打の一塁手、ヨンダー・アロンゾを獲得。この動きはマチャド獲得レースにも影響を与えるかもしれない。

     現在31歳のアロンゾは、今季インディアンスで145試合に出場して打率.250、23本塁打、83打点、OPS.738をマーク。一塁手として138試合に出場したように、指名打者としての出場経験はほとんどないが、ホワイトソックスの一塁にはシルバースラッガー賞受賞者であるホゼ・アブレイユがいる。アブレイユが指名打者としての出場をあまり好んでいないことを考えると、アロンゾは新天地では指名打者としての出場が多くなるかもしれない。

     アロンゾは昨オフにインディアンスと2年1600万ドル+球団オプション1年の契約を結んでおり、来季の年俸は800万ドル。2020年は年俸900万ドルの球団オプションまたはバイアウト100万ドルとなっているが、来季終了後に身体検査をクリアし、2019年に550打席以上または2018~2019年の合計で1100打席以上をクリアすればオプション行使が保証される。今季は574打席であり、オプション行使のノルマまであと526打席である。

     インディアンスに移籍するコールは2016年のドラフト3巡目で指名された24歳の外野手。今季はA+級とAA級で合計123試合に出場し、打率.248、12本塁打、58打点、6盗塁、OPS.760をマークした。

  • ゴールドグラブ賞二塁手・キンズラーがパドレスと2年契約へ

    2018.12.15 12:00 Saturday

     関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、パドレスはフリーエージェントの二塁手、イアン・キンズラーと2年契約で合意に至ったようだ。今オフのパドレスは内野手の補強を必要としていたが、そのターゲットは三塁手ないし遊撃手であると見られていた。今季を含め、ゴールドグラブ賞を2度受賞しているキンズラーの獲得は、ある意味「サプライズ」と言えるが、パドレスはキンズラー獲得によりチームのニーズを満たすことができると考えているようだ。

     今季のキンズラーはエンゼルスとレッドソックスで計128試合に出場し、打率.240、14本塁打、16盗塁、OPS.681をマーク。OPSが.700を下回ったのはキャリアを通じて初めてであり、36歳という年齢を感じさせるシーズンとなったが、二塁守備の安定感は健在で、2016年以来自身2度目となるゴールドグラブ賞を受賞した。

     パドレスの二塁にはルイス・ウリアスという有望株がおり、遊撃には球界屈指の有望株であるフェルナンド・タティスJr.の昇格が控えている。パドレスはキンズラーにこれらの若手選手の教育係としての役割を期待しているようだが、開幕当初は二塁・キンズラー、遊撃・ウリアスという布陣で戦うことになるだろう。タティスJr.の昇格後は、二塁・ウリアス、遊撃・タティスJr.が基本の布陣となり、キンズラーは三塁もしくはユーティリティを担う可能性が高い。

     パドレスの関係者は、キンズラーとポジションが重なることが懸念されるウリアスをトレードで放出する意思がないことを明らかにしており、キンズラーはウリアスとタティスJr.の教育係として、豊富な経験を有望株へ伝えていく役割を担うことになりそうだ。

  • ホワイトソックスが強肩捕手・マッキャンと1年契約で合意

    2018.12.15 11:30 Saturday

     マリナーズとのトレードでオマー・ナルバエスを放出したホワイトソックスは、その穴埋めとなる補強を完了した。関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ホワイトソックスはフリーエージェントの強肩捕手、ジェームス・マッキャンと1年250万ドルで契約合意。身体検査の結果を待って正式に契約成立が発表される見込みだが、ホワイトソックスは今季まで同地区のタイガースで主戦捕手を務めていた強肩捕手を獲得することに成功した。

     現在28歳のマッキャンはメジャー2年目の2015年にメジャー定着を果たし、そこから4年連続で105試合以上に出場。2016年に12本塁打、2017年に自己最多の13本塁打を放つなど、下位打線でパンチ力を発揮して打撃面でも存在感を見せていたが、今季は自己最多の118試合に出場したものの、打率.220、8本塁打、OPS.581という自己ワーストの成績に終わり、オフに入ってタイガースからノンテンダーFAとなっていた。

     守備面では強肩が最大の魅力であり、盗塁阻止率は2015年が40.6%、2016年が45.0%、2017年が29.6%、今季が36.5%と、2017年を除いて高水準を維持。その強肩は名前と「キャノン」を合わせて「マッキャノン」と呼ばれ、ファンの間で親しまれている。ただし、フレーミング技術には難を抱えており、それが正捕手としての地位を確立できない一因となっていた。

     また、マッキャンは左投手を苦手としており、新天地でもプラトーン要員として起用される可能性が高い。来季のホワイトソックスはウェリントン・カスティーヨとマッキャンの捕手2人体制でシーズンを戦っていくことになりそうだ。

  • ルール5ドラフト オリオールズが全体1位でマーティンを獲得

    2018.12.14 15:00 Friday

     今オフのウィンター・ミーティング最終日となった日本時間12月14日にルール5ドラフトが行われた。例年、ルール5ドラフトでは投手中心の指名が展開されるが、それは今オフも同様。メジャーリーグ・フェイズで指名された14人のうち、実に10人が投手だった。しかし、タイガースがビクトル・レイエス外野手を指名した前年に続き、今オフも全体1位指名は野手。オリオールズは全体1位でアスレチックスの有望株、リッチー・マーティン遊撃手を指名した。ここでは合計14人が指名されたメジャーリーグ・フェイズを整理する。

     オリオールズが指名したマーティンは、MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングでアスレチックスの12位にランクインしていた有望株であり、今季はAA級で118試合に出場して打率.300、6本塁打、42打点、25盗塁、OPS.807をマーク。強肩を生かした遊撃守備に対する評価は高く、今季急成長を遂げた打撃面がメジャーでも通用する水準に達せば、守備型遊撃手として貴重な戦力となりそうだ。

     2位から5位までは投手の指名が続き、2位でロイヤルズがサム・マクウィリアムス(右腕・元レイズ)、3位でホワイトソックスがジョーダン・ロマノ(右腕・元ブルージェイズ)、4位でマーリンズがライリー・フェレル(右腕・元アストロズ)、5位でタイガースがリード・ギャレット(右腕・元レンジャーズ)を指名。ロマノはルール5ドラフトで指名されたあと、レンジャーズへトレードされている。

     6位のレッズは元ドジャースのコナー・ジョー一塁手兼三塁手を指名。今季はAA級とAAA級で計106試合に出場して打率.299、17本塁打、出塁率.408、OPS.935の好成績を残しており、ジョーイ・ボットー一塁手、エウヘニオ・スアレス三塁手の控えとしてメジャーでの活躍が期待される。

     7位からは再び投手の指名が続き、7位でレンジャーズがクリス・エリス(右腕・元カージナルス)、8位でジャイアンツがトラビス・バーゲン(左腕・元ブルージェイズ)、9位でブルージェイズがエルビス・ルシアーノ(右腕・元ロイヤルズ)、10位でメッツがカイル・ダウディ(右腕・元メッツ)を指名。3位のロマノと同様に、7位のエリスはロイヤルズへトレードされた。

     11位のフィリーズは元ドジャースのドリュー・ジャクソン二塁手兼遊撃手を指名。今季はAA級で103試合に出場して打率.251、15本塁打、22盗塁、OPS.804をマークしており、マイナーでは二塁と遊撃のほか、三塁と中堅の守備経験もある。なお、ジャクソンはルール5ドラフト終了後にオリオールズへトレードされている。

     12位でダイヤモンドバックスがニック・グリーン(右腕・元ヤンキース)、13位でマリナーズがブランドン・ブレナン(右腕・元ロッキーズ)を指名し、2巡目に突入した14位ではジャイアンツがドリュー・ファーガソン(外野手・元アストロズ)を指名。なお、ルール5ドラフトに参加できるのは40人枠に空きがあるチームだけであり、ルール5ドラフトで獲得した選手はシーズンを通して40人枠に登録しておく必要がある。メジャーリーグ・フェイズで指名された14人のうち、来季終了まで新天地となるチームに所属し続けている選手は何人いるか。14人の奮闘に注目だ。

  • 三角トレード成立! 大砲・エンカーナシオンがマリナーズへ

    2018.12.14 13:05 Friday

     日本時間12月14日、マリナーズ、インディアンス、レイズの間で三角トレードが成立した。指名打者のエドウィン・エンカーナシオンと2019年ドラフト全体77位の指名権がインディアンスからマリナーズへ送られ、インディアンスはマリナーズからカルロス・サンタナ一塁手を獲得。ヤンディ・ディアス内野手とマイナーのコール・サルサー投手がインディアンスからレイズへ送られ、インディアンスはレイズからジェイク・バウアーズ一塁手を獲得した。さらにレイズからマリナーズへ金銭500万ドル、マリナーズからインディアンスへ金銭600万ドルが送られたことが報じられている。

     マリナーズが獲得したエンカーナシオンは7年連続で32本塁打以上を放ち、同期間に6度のシーズン100打点をマークしている球界屈指のスラッガーである。来季の年俸は2160万ドル、2020年の契約は年俸2000万ドルの球団オプションまたはバイアウト500万ドルとなっており、年俸総額の削減を目指すインディアンスがトレードの可能性を模索していた。エンカーナシオンがチーム再建を開始したマリナーズに留まる可能性は低く、すでにレイズが獲得に興味を示しているようだ。

     インディアンスはマリナーズからサンタナ、レイズからバウアーズを獲得。サンタナは昨オフにフリーエージェントとなり、フィリーズと3年契約を結んだが、今オフの2度のトレードによってマリナーズを経てインディアンス復帰を果たした。23歳のバウアーズはメジャー1年目の今季、96試合に出場して打率.201、11本塁打、OPS.700をマーク。一塁にサンタナが入ることを考えると、新天地では指名打者や外野手としての出場が増えるかもしれない。

     レイズはインディアンスからディアスとサルサーを獲得。ディアスはインディアンスでは厚い選手層に阻まれ、十分な出場機会を得ることができなかったものの、今季は39試合に出場して打率.312、出塁率.375、OPS.797の好成績をマーク。新天地でのブレイクが期待されている。サルサーは今季AA級で6試合、AAA級で41試合に登板した28歳のリリーフ右腕であり、2階級合計で8勝4敗2セーブ、防御率3.86、奪三振率14.09をマーク。来季中のメジャーデビューが予想される。

  • 移籍市場が活性化 ウィンター・ミーティングの主な動き

    2018.12.14 11:20 Friday

     日本時間12月11日にスタートした今オフのウィンター・ミーティングは、同14日のルール5ドラフトをもって全てのスケジュールを終了した。元ナ・リーグMVPのアンドリュー・マカッチェンがフィリーズと3年契約を結び、J.A.ハップ(ヤンキース)、チャーリー・モートン(レイズ)、ジューリス・ファミリア(メッツ)といった有力FA投手が契約先を決める一方、イバン・ノバ(パイレーツ→ホワイトソックス)、タナー・ロアーク(ナショナルズ→レッツ)らのトレードも成立。ここでは他のニュース記事でカバーし切れなかった移籍情報を整理してみよう。

     ウィンター・ミーティング初日となる日本時間12月11日は、タイソン・ロスがタイガース、ビリー・ハミルトンがロイヤルズとそれぞれ1年契約で合意。このほか、ウエーバーでの動きが多く、リオ・ルイーズがブレーブスからオリオールズ、ロビー・スコットがレッドソックスからレッズ、ケイレブ・カワートがエンゼルスからマリナーズ、マイク・ガーバーがタイガースからジャイアンツ、ライアン・マイシンガーがオリオールズからカージナルス、カルロス・アスアヘがパドレスからレンジャーズへ移籍した。

     2日目(日本時間12月12日)は、マカッチェンがフィリーズと3年契約、ジョーダン・ライルズがパイレーツと1年契約で合意したほか、今季マリナーズで36試合に出場してOPS.743をマークしたクリス・ハーマンがアスレチックスと1年契約で合意。控え捕手兼ユーティリティ・プレイヤーとしての起用が見込まれる。また、ノバがパイレーツからホワイトソックスへ放出され、ドリュー・ロビンソン(レンジャーズ→カージナルス)とパトリック・ウィズダム(カージナルス→レンジャーズ)のトレードも成立。元オールスター遊撃手のトロイ・トゥロウィツキーはブルージェイズを解雇された。

     3日目(日本時間12月13日)は、ロアークとタナー・レイニー(レッズ→ナショナルズ)のトレードが成立したほか、ハップがヤンキース、モートンがレイズとそれぞれ2年契約で合意。さらに、全休の2016年を除いて6年連続2ケタ勝利のランス・リンがレンジャーズと3年契約、堅守の遊撃手であるジョーディ・マーサーがタイガースと1年契約、強打の一塁手であるジャスティン・ボーアがエンゼルスと1年契約でそれぞれ合意に達した。

     そして、最終日(日本時間12月14日)にはルール5ドラフトが行われただけでなく、リリーフ投手の市場が動き、速球派右腕のジョー・ケリーがドジャース、実績十分の実力派リリーバーであるファミリアが古巣メッツとそれぞれ3年契約で合意。また、2件のトレードが成立し、アレックス・クラウディオ(レンジャーズ→ブリュワーズ)、エドウィン・エンカーナシオン(インディアンス→マリナーズ)、カルロス・サンタナ(マリナーズ→インディアンス)らの移籍が決定した。

     ブライス・ハーパー、マニー・マチャド、菊池雄星といった有力FA選手に大きな動きはなく、今後も各球団の様々な思惑が入り混じった移籍市場は動き続けていきそうだ。

  • レッズがナショナルズから通算64勝右腕・ロアークを獲得

    2018.12.13 10:10 Thursday

     日本時間12月13日、レッズはナショナルズと1対1の交換トレードを成立させ、25歳の右腕、タナー・レイニーとの交換で今季9勝、通算64勝をマークしている32歳の右腕、タナー・ロアークを獲得したことを発表した。今オフ、先発投手の補強に向けて精力的に動いているレッズは、ロアークを獲得したあとも、ダラス・カイケル、マーカス・ストローマン、マット・ハービーといった先発投手の獲得に向けて動いているようだ。

     レッズが獲得したロアークは、2014年に15勝、2016年に16勝をマークするなど、ナショナルズの強力先発ローテーションの一角を担ってきた右腕である。今季は31試合(うち30先発)に登板して9勝15敗、防御率4.34と不本意な成績に終わったものの、180回1/3を投げるなど、先発ローテーションの一角として最低限の役割は果たした。前述のとおり、2014年と2016年に「15勝以上&防御率2点台」をマークした実績があり、復調すればレッズにとって大きな戦力となるだろう。

     一方、ナショナルズへ移籍するレイニーは、今季メジャーデビューを果たしたばかりのリリーフ右腕である。メジャーでは8試合に登板して防御率24.43、WHIP3.57と悲惨な成績に終わったものの、AAA級では44試合で7勝2敗、3セーブ、9ホールド、防御率2.65、奪三振率11.47の好成績をマーク。A+級とAA級でプレイした2017年には奪三振率15.10をマークするなど、三振奪取能力は非常に高く、制球難(今季AAA級で与四球率6.18)さえ克服できれば大化けが期待できそうだ。

  • ヤンキースがハップと2年+オプション1年で合意へ 先発補強終了か

    2018.12.13 09:55 Thursday

     MLB公式サイトに入った情報によると、ヤンキースは今季17勝をマークした36歳の左腕、J.A.ハップと2年+オプション1年の契約を結ぶことで合意目前となっているようだ。ハップにはアストロズ、ブルージェイズ、フィリーズ、レンジャーズ、レッズなども興味を示していたが、大半のオファーが2年契約。ハップは3年契約を求めており、3年目のオプションを提示したヤンキースが争奪戦を制したようだ。

     今季のハップはブルージェイズでの20先発で10勝6敗、防御率4.18をマークしたあと、ヤンキースへ移籍し、移籍後は11先発で7勝0敗、防御率2.69と見事な活躍。シーズン通算では2016年の20勝に次ぐ自己2位の17勝をマークし、ヤンキースのワイルドカード獲得に大きく貢献した。シーズン終了後、ハップはヤンキースとの再契約を望んでいることを明らかにしていたが、その願いが叶った格好だ。

     今オフ、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは先発投手の補強を最優先課題に挙げていたが、CCサバシアと再契約を結び、マリナーズとのトレードでジェームス・パクストンを獲得。そして、ラストピースとしてハップとの再契約にこぎつけ、先発投手の補強を完了させた。ルイス・セベリーノ、田中将大、パクストン、ハップ、サバシアと好投手が並ぶ先発ローテーションは、右腕が2人、左腕が3人と左右のバランスも取れており、打倒・レッドソックスを目指すヤンキースにとって大きなストロング・ポイントとなりそうだ。

  • レイズに大きな戦力が加入 モートンと2年契約で合意

    2018.12.13 09:50 Thursday

     交渉状況に詳しい複数の関係者が伝えたところによると、レイズはチャーリー・モートンと2年契約を結ぶことで合意に至ったようだ。現在35歳のモートンは直近2シーズンで計55試合に先発し、防御率3.36(リーグ10位)、被打率.220(同7位)、364奪三振(同8位タイ)をマーク。今オフのフリーエージェント先発投手市場において目玉の1人となっていたが、意外にも、「オープナー戦法」の本格採用で球界を驚かせたレイズがモートン獲得に成功した。

     今季のモートンは、アストロズが誇る強力先発ローテーションの一角として30試合に先発し、15勝3敗、防御率3.13、201奪三振の好成績をマーク。今季終了後の現役引退を示唆していた時期もあったが、これだけの好成績を残す投手を他球団が放っておくわけもなく、複数球団による争奪戦が展開されていた。アストロズとの再契約が有力視されていたものの、獲得に成功したのはレイズだった。

     モートンの加入により、レイズは今季サイ・ヤング賞に輝いたブレイク・スネル、成長株のタイラー・グラスナウ、そしてモートンで先発ローテーションの3枠は確定。残りの2枠については、今季同様に「オープナー戦法」を採用する可能性もあるが、有望株のブレント・ハニーウェルとホゼ・デレオンがトミー・ジョン手術から復帰する見込みであり、現時点では流動的な状況だ。

     なお、レイズはポストシーズン進出のための補強として、次はネルソン・クルーズなど打線の中軸を任せることのできる強打者の獲得を目指しているようだ。

  • ノバ放出のパイレーツ 右腕・ライルズと1年契約

    2018.12.12 17:10 Wednesday

     イバン・ノバをホワイトソックスへ放出し、ノバの来季年俸850万ドルを浮かせることに成功したパイレーツ。ニール・ハンティントンGMは浮いた予算を「他のエリアに投入する」と発言していたが、その第1弾としてフリーエージェントの右腕、ジョーダン・ライルズと1年契約を結ぶことで合意に至った。ライルズはこれまでのキャリアと同様に、先発またはロングリリーフとして起用されることになりそうだ。

     今季のライルズはパドレスとブリュワーズで8先発を含む35試合に登板して87回2/3を投げ、3勝4敗、2ホールド、防御率4.11、84奪三振をマーク。与四球率は前年に引き続いて2個台(2.87)をキープした一方、奪三振率8.62は自己ベストを大きく更新し、その結果、K/BB3.00も自己ベストの数字だった。特に後半戦は防御率3.31、被打率.203と安定したピッチングが見られたが、これにはカーブの投球割合を大きく増やし、速球を効果的に使えるようになったことが影響しているようだ。

     ライルズはノバの穴を埋める先発ローテーション候補の1人となり、マイナーオプションが切れているニック・キングハムやスティーブン・ブロールトと先発ローテーションの1枠を争うことが予想されている。ハンティントンGMはかつてのA.J.バーネットやフランシスコ・リリアーノ、エディンソン・ボルケスのようにフリーエージェント市場で「お買い得物件」を見つけることを狙っているものの、補強が上手くいく保証はなく、今季レイズが本格採用した「オープナー戦法」を取り入れる可能性があることを示唆している。その場合にはライルズ、キングハム、ブロールトらが有力なオープナー候補になりそうだ。

     パイレーツの先発ローテーションはジェイムソン・タイオン、クリス・アーチャー、トレバー・ウィリアムス、ジョー・マスグローブで4枠はほぼ確定。残りの1枠をライルズらが争うものの、トップ・プロスペクトのミッチ・ケラーがシーズン途中にメジャー昇格を果たす見込みであり、それまでのおよそ半年を「オープナー戦法」で凌ぐ可能性もある。いずれにしても、ライルズの加入はパイレーツに様々な選択肢を与えたと言えそうだ。

  • ブルージェイズがトゥロウィツキーを解雇 契約残り3800万ドル

    2018.12.12 16:00 Wednesday

     トロイ・トゥロウィツキーがブルージェイズの一員として過ごす時間が終わりを迎えた。日本時間12月12日、ブルージェイズはオールスター・ゲーム選出5度の実績を誇る元スター遊撃手・トゥロウィツキーを解雇したことを発表。トゥロウィツキーとブルージェイズの契約はあと2年残っており、2021年の契約は球団に選択権のあるオプションとなっていたが、ブルージェイズは残り2年3400万ドルの年俸と2021年の球団オプションのバイアウト400万ドルを全額負担する。

     先日、ブルージェイズのロス・アトキンスGMはトゥロウィツキーが正遊撃手として140試合以上に出場し、平均以上のパフォーマンスを見せるためには「期待以上のものが必要である」と発言し、トゥロウィツキーを正遊撃手として起用することに否定的な見解を示していた。最終的にアトキンスはトゥロウィツキーの解雇を決断。一塁にジャスティン・スモーク、二塁にデボン・トラビス、三塁にブランドン・ドルーリー、遊撃にルルデス・グリエルJr.と内野の各ポジションにはレギュラー級の選手がおり、内野のユーティリティとしてリチャード・ウーレイナ、メジャー未昇格のトップ・プロスペクトとしてブラディミール・ゲレーロJr.が控えるなかで、チーム内にトゥロウィツキーの居場所を見つけることができなかったようだ。

     トゥロウィツキーは故障により2017年に66試合しか出場できず、今季は全休。フルシーズン、メジャーリーガーとして活躍できるかという点には大いに疑問が残る。しかし、ブルージェイズが総額3800万ドルの契約を残してトゥロウィツキーを解雇したことにより、次にトゥロウィツキーと契約する球団は、実質的にメジャー最低保証年俸でトゥロウィツキーを雇うことができるため、獲得に興味を示す球団はあるはずだ。トゥロウィツキーは正遊撃手という地位にこだわらず、他のポジションへの転向も受け入れる姿勢を示しており、トゥロウィツキーのメジャー生活における新たなチャプターが幕を開けそうな気配だ。

  • レンジャーズとカージナルスが控え選手同士の交換トレード

    2018.12.12 13:15 Wednesday

     日本時間12月12日、レンジャーズとカージナルスによる控え選手同士の1対1の交換トレードが成立し、レンジャーズはパトリック・ウィズダム、カージナルスはドリュー・ロビンソンを獲得した。両選手ともマイナーではまずまずの好成績を残しているものの、メジャーでは主力選手とポジションが重なり、思うように出場機会を得ることができなかった。レンジャーズはエイドリアン・ベルトレイの現役引退により内野手の層がやや薄くなっており、カージナルスはチーム全体として左打者が不足しているため、両選手とも新天地での出場機会増が期待されている。

     レンジャーズが獲得したウィズダムは27歳の内野手で、本職の三塁のほか、一塁を守ることもできる。昨季はAAA級で31本塁打、89打点、OPS.817をマークしたものの、打率.243という確実性のなさが嫌われてメジャー昇格を果たせず、今季はAAA級で打率.288、15本塁打、OPS.843と確実性を上げ、メジャーでも32試合に出場して4本塁打、OPS.882をマークした。カージナルスは一塁と三塁にマット・カーペンター、ホゼ・マルティネス、ジェッド・ジョーコといった主力打者がおり、さらに今オフにはトレードでポール・ゴールドシュミットも獲得したため、ウィズダムの出場機会は完全に失われ、トレードでの放出に至った形だ。

     一方のロビンソンは26歳のユーティリティ・プレイヤーであり、メジャーでは一塁を除く内外野6ポジションでの出場経験がある。メジャー2年間で95試合に出場して打率.204、9本塁打、OPS.667にとどまっているものの、AAA級では2016年にOPS.830、2017年にOPS.863、今季はOPS.948と着実に成長を遂げている。今季はメジャーでの125打席で57三振を喫するなど、三振の多さが課題となっているが、この点さえ克服できれば、カージナルスでは貴重な左打者であり、内外野の複数ポジションを守れることもあって、一定の出場機会を得ることになりそうだ。

  • ホワイトソックスが先発補強 パイレーツからノバを獲得

    2018.12.12 12:30 Wednesday

     ホワイトソックスはパイレーツとのトレードを成立させ、先発投手の補強に成功した。日本時間12月12日、ホワイトソックスはパイレーツにマイナー右腕のジョルディ・ロサリオとインターナショナル・ボーナスプール50万ドルを放出し、通算78勝の実績を誇る31歳の右腕、イバン・ノバを獲得。ノバは2016年オフにパイレーツと3年2600万ドルの契約を結んでおり、来季が契約最終年となる(ホワイトソックスの負担額は920万ドルほど)。

     来季の先発ローテーション定着を期待されていた有望株右腕、マイケル・コペックがトミー・ジョン手術を受け、今季チーム最多の204回2/3を投げたジェームス・シールズがフリーエージェントとなっているため、先発投手の補強が急務だったホワイトソックス。ノバはカルロス・ロドン、レイナルド・ロペス、ルーカス・ジオリトらとともに先発ローテーションの一角を担う見込みだ。

     ノバはキャリアを通じて190イニング以上を投げたシーズンは1度もないものの、大きな故障もなく、3年連続で26先発以上、9勝以上、161イニング以上、防御率4.15前後をマークしている「計算できる先発投手」である。球威に長けているわけではなく、本塁打の出やすいギャランティード・レート・フィールドを本拠地とするホワイトソックスでは被本塁打がさらに増える(昨季29本、今季26本)ことが懸念されるが、3年連続で与四球率2.00未満という制球力はホンモノ。シールズの穴埋め役として、1年間ローテーションを守ってくれれば御の字といったところだろう。

     心配なのは、今季ホームでの14先発では防御率2.99と好投していたのに対し、アウェイでは15先発で防御率5.42と打ち込まれていた点だ。また、ホワイトソックスは今季のマイナー最優秀投手に選出されたディラン・シーズの来季中のメジャー昇格が予想されており、ノバが開幕から好成績を残している場合は、シーズ昇格に伴ってシーズン途中でノバの放出に動く可能性もありそうだ。

  • フィリーズが元MVP・マカッチェンを3年契約で獲得

    2018.12.12 12:00 Wednesday

     フィリーズがナ・リーグMVP受賞歴のある外野手の獲得に成功した。とは言っても、フィリーズが獲得したのはブライス・ハーパーではない。フィリーズが獲得に成功したことが報じられているのは、長年パイレーツの看板選手として活躍し、2013年にナ・リーグMVPに選出されたアンドリュー・マカッチェンだ。MLB公式サイトに入った情報によると、フィリーズとマカッチェンは総額5000万ドルの3年契約で合意。ジ・アスレチックは4年目が球団オプションになっていることを伝えている。

     パイレーツの主力選手として9年間プレイしたマカッチェンは、昨オフにトレードでジャイアンツへ移籍。今季はジャイアンツで130試合に出場して打率.255、15本塁打、55打点、OPS.772をマークしたあと、8月末のトレードでヤンキースへ移籍し、ヤンキースでは25試合に出場して打率.253、5本塁打、OPS.892をマークした。コンスタントに打率3割をクリアしていた全盛期と比較すると今季の成績は物足りないものの、2チーム合計で155試合に出場して20本塁打、95四球、OPS.792というのは決して悪い数字ではない。フィリーズもそのあたりに目を付けていたのだろう。

     マカッチェンはフィリーズでは左翼手としての起用が中心になると見られている。今季の正左翼手だったリーズ・ホスキンスは守備防御点-24という拙守で足を引っ張り、今オフに正一塁手のカルロス・サンタナがトレードでマリナーズへ放出されたことにより、一塁に戻ることが決定。それに伴い空席となった左翼にマカッチェンが入る形となる。要するに、マカッチェンは今季161試合に出場して打率.229、24本塁打、OPS.766だったサンタナの穴を埋める戦力としてフィリーズに迎え入れられたわけだ。

     よって、マカッチェン獲得によりフィリーズがハーパー争奪戦から撤退するわけではなく、フィリーズは引き続きハーパーとマニー・マチャドの獲得を目指している。その一方で、マカッチェンの加入により外野が人員過剰気味となるため、オドゥベル・ヘレーラやニック・ウィリアムスのトレードが検討させる可能性もありそうだ。

  • カブス・ベンチコーチのハイドがオリオールズ監督就任へ

    2018.12.12 11:30 Wednesday

     ラスベガスで行われているウィンター・ミーティングの2日目、関係者がMLBネットワークのケン・ローゼンタールに伝えたところによると、メジャー30球団で唯一監督の座が空席となっているオリオールズは、ブランドン・ハイドを新監督に任命するようだ。ハイドは現在カブスのベンチコーチを務めており、今のところ、オリオールズとカブスからの正式な発表はない。オリオールズのマイク・エリアスGMも現時点ではハイドの新監督就任を否定しているが、すでに複数のメディアが報じており、ハイド新監督の誕生は秒読み段階に入っていると見られる。

     現在45歳のハイドは、2012年にマイナーのフィールド・コーディネーターとしてカブスに加わり、昨オフに一塁ベースコーチからベンチコーチへ配置転換された。カブスに加入する以前には、マーリンズでマイナー球団の監督とメジャーのベンチコーチ(2010~2012年)を務めた経験もある。

     今オフ、ハイドはエンゼルス、ブルージェイズ、ツインズの新監督候補にも挙げられていたが、これらの球団はすでに新監督を決定。その後、ロッキーズ・ベンチコーチのマイク・レドモンド、ナショナルズ・ベンチコーチのチップ・ヘイル、ロイヤルズ・捕手コーチのペドロ・グリフォル、ダイヤモンドバックス・選手育成部長のマイク・ベル、インディアンスやナショナルズで監督経験のあるマニー・アクタとともに、オリオールズ新監督の最終候補6名にリストアップされていた。

     もし、ハイドが正式にオリオールズ新監督に就任することになれば、カブスは2年連続でベンチコーチを失うことになる。昨オフのカブスは、ベンチコーチのデーブ・マルティネスがナショナルズの監督に就任したため、ハイドを一塁ベースコーチからベンチコーチへ配置転換していた。

     今季のオリオールズは115敗を喫する最悪のシーズンを過ごし、アストロズから移ってきたエリアス新GMのもとでチーム再建を進めている。ハイドには再建期真っ只中のチームにおいて難しい舵取りを迫られるなか、手腕を発揮することが期待されている。

  • ヤンキース ハーパーから撤退&マチャドとは交渉継続か

    2018.12.11 15:10 Tuesday

     今オフのフリーエージェント市場は数年前から大きな注目を浴びており、ブライス・ハーパーとマニー・マチャドがともにヤンキースのピンストライプのユニフォームに袖を通すことを夢見る者もいた。しかし、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは事態を極めて冷静に捉えている。ヤンキースの最大の補強ポイントは先発投手であり、トミー・ジョン手術により長期離脱が予想されるディディ・グレゴリアスに代わる遊撃手も必要。その一方で、外野手は人員過剰気味となっている。それらを踏まえ、キャッシュマンはマチャドとの契約交渉を継続し、ハーパー争奪戦には加わらないことを示唆した。

     キャッシュマンは「我々には無限にお金があるわけではない。我々は今、先発投手を探している。最初は2人必要だったけれど、(ジェームス・パクストンを獲得したため)あと1人になった。それに加え、ディディ・グレゴリアスの離脱にどのように対処するかを考えている。さらに、ブルペンの補強も検討している。オフシーズンに入ってから、外野手を探しているなんて一度も言ったことがないんだ。なぜハーパーについて尋ねる人がいるのか不思議だよ」とコメント。この発言から判断する限り、キャッシュマンはハーパー争奪戦に加わるつもりは全くないようだ。

     ヤンキースの外野にはブレット・ガードナー、アーロン・ヒックス、アーロン・ジャッジ、ジャンカルロ・スタントンと4人のレギュラークラスがおり、実績十分のジャコビー・エルズベリーと有望株のクリント・フレイジャーも故障からの復活を目指している。少なくとも外野にはハーパーが割って入る余地はない。また、一部ではヤンキースが一塁手としてハーパーを獲得する可能性も指摘する者もいたが、「一塁手に対してそれほどの(=ハーパーが希望しているほどの)金額を払うつもりはない」とキャッシュマンはその可能性を完全に否定。ヤンキースの一塁はルーク・ボイトとグレッグ・バードの2人体制が採られることになりそうだ。

     一方で、キャッシュマンはマチャドの代理人であるダン・ラザーノと交渉を行ったことを認め、今後も交渉を続けていく方針であることを明らかにした。ハーパー争奪戦からのヤンキースの撤退、マチャド争奪戦へのヤンキースの本格参入により、両選手の市場はこれから大きく動き始めるに違いない。

  • メッツがリアルミュート獲得に向けて三角トレードを模索か

    2018.12.11 14:30 Tuesday

     ウィンター・ミーティング初日、メッツのブロディ・バンワグネンGMはマーリンズのJ.T.リアルミュートの獲得に向けて精力的に動いた。故障がちな正捕手、トラビス・ダーノウのパフォーマンスに満足していないメッツは今オフ、捕手のグレードアップを目指しており、補強リストの最上位にはリアルミュートの名前がある。バンワグネンはメッツとマーリンズによる2球団でのトレードではなくヤンキースも巻き込み、ヤンキースに先発ローテーションの軸の1人であるノア・シンダーガードを放出する可能性も含めて、三角トレードの実現を模索しているようだ。

     メッツはマーリンズとのリアルミュート獲得交渉において、アメッド・ロサリオ、マイケル・コンフォート、ブランドン・ニモといったすでにメジャーの舞台で実績を残しつつある若手選手を放出することを要求された。やや人員過剰となっている外野はともかく、ロサリオはメッツの将来を担う貴重な若手遊撃手であり、バンワグネンは「補強ポイントを1つ埋めるために別の穴を作るようなことはしない」とロサリオ放出の可能性を明確に否定している。そこで浮上したのが先発投手を欲しているヤンキースにシンダーガードを放出し、ヤンキースの有望株をマーリンズへ送るという三角トレードだ。

     ヤンキースはマイナーに在籍している有望株の層が厚く、現時点ではクリント・フレイジャー、ジョナサン・ロアイシガ、マイク・キング、チャンス・アダムスといった名前が交換要員の候補として取り沙汰されている。シンダーガードの穴を埋める先発投手として、ソニー・グレイをメッツへ放出する可能性もあるようだ。シンダーガードを獲得できるのはヤンキースにとって非常に魅力的であり、マーリンズが自軍が獲得する有望株に納得できれば、一気に三角トレードが成立に向かう可能性もある。

     もちろん、メッツは必ずしもリアルミュートを獲得しなければならないわけではなく、フリーエージェント市場にはヤスマニ・グランダル、ウィルソン・ラモス、マーティン・マルドナードといった好捕手がまだ残っている。世間を揺るがす大型三角トレードが成立するのか。あるいは現実的な路線として他の捕手の獲得を狙うのか。マリナーズとの大型トレードを成立させたばかりのメッツが、引き続き今オフの主役となっている。

  • マリナーズがカワート獲得 「二刀流」での起用を検討か

    2018.12.11 13:15 Tuesday

     ウィンター・ミーティング初日、マリナーズのジェリー・ディポートGMはエンゼルスからウエーバーでケイレブ・カワート内野手を獲得するにとどまったが、この動きが少なからず球界に驚きをもたらした。なぜなら、カワートの獲得を発表したマリナーズがカワートを「内野手兼投手」として紹介したからだ。マリナーズは高校時代に好投手として活躍したカワートを「二刀流」で起用する計画を立てているようだ。

     現在26歳のカワートは、メジャー4年間で通算162試合に出場しているが、守ったポジションは出場試合数の多い順に三塁(102試合)、二塁(59試合)、一塁(6試合)、遊撃(5試合)、左翼(4試合)の5つだけ。マイナーではこの5ポジションに加えて右翼での出場経験もあるが、投手としての出場機会は1度もない。それも当然であり、高校時代に投手として活躍したカワートは、プロ入りする際に野手一本で勝負することを選択したのだ。

     メジャーでは内外野の5ポジションをこなし、ユーティリティ・プレイヤーとして一定の出場機会を得ているカワートだが、通算打撃成績には345打数61安打(打率.177)、6本塁打、OPS.534と寂しい数字が並んでいる。今季もAAA級では打率.287、6本塁打、OPS.791をマークしたが、メジャーの投手には打率.134、1本塁打、OPS.451と全く歯が立たなかった。カワートは直近の6週間にわたってエンゼルスの投手プログラムに参加しており、それも踏まえてマリナーズはカワートを投手を含めた「スーパー・ユーティリティ」として起用することを検討しているようだ。

     三塁と二塁を中心に内野の4ポジション、外野の両翼、さらには投手として敗戦処理までこなすことのできる選手がいれば、ロースターには大きなフレキシビリティが生まれることになる。今季はレイズの「オープナー」本格採用など、選手起用に新たなトレンドが生まれたシーズンだったが、マリナーズもロースター枠のフル活用に向けて動き始めたようだ。

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