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  • レイズが今季30本塁打の長距離砲・クロンをDFAに

    2018.11.22 13:10 Thursday

     レイズは2年連続でチームの主力打者を放出する決断をした。ルール5ドラフトに向けてロースター整理を進めるなかで、レイズは今季チーム最多の30本塁打を放ったC.J.クロンをDFAに。昨オフにオールスター選手のコリー・ディッカーソンをDFAとしてパイレーツへ放出したのに続き、今オフもチーム構想から外れることが濃厚な主力打者を自ら手放すことになった。

     ディッカーソンに代わる指名打者として今年2月にエンゼルスからレイズに加入したクロンは、自己最多の140試合に出場して打率.253、30本塁打、74打点、OPS.816をマーク。昨季まで3年連続で16本塁打どまりだったが、ついに殻を破り、一気にシーズン30本塁打の大台に到達した。レイズはクロン以外に15本塁打以上を放った選手がおらず、チーム唯一の長距離砲として存在感を発揮していた。

     レイズのチェイン・ブルームGMはクロンのDFAを決断したことについて「今季のクロンの働きと、チームに対する貢献ぶりを考えると、今回の決断は難しいものだった」とコメント。「クロンが我々のチームに戻ってくることについてドアを閉ざしているわけではないけれど、出場機会を必要としている選手がたくさんいることを考えると、クロンと再契約するのはチーム状況に合わないと思う。今季の彼のパフォーマンスを軽視するわけではないけれど、(チーム内の戦力で)彼の穴を埋めることはできると思っている」と自身の見解を語った。

     今季のクロンの年俸はおよそ230万ドル。今オフが年俸調停の2年目となり、さらなる昇給が見込まれていた。長打力は魅力的だが、それ以外の面での貢献はほとんど期待できないクロンを、今季以上の年俸でスモール・マーケット球団のレイズが抱えておくのはチーム編成に支障をきたしてしまう。レイズがクロンのDFAを決断したのは、決して理解できない話ではない。

     「我々の選手たちが力を合わせることでクロンの貢献分の穴を埋めることはできると思っている」とのブルームの言葉には、独自路線でレッドソックスやヤンキースに対抗できるチームを作り続けている自軍のチーム編成能力への自信がうかがえた。

  • マーリンズがロースター整理のなかでディートリックをDFAに

    2018.11.22 12:30 Thursday

     各球団がルール5ドラフトに向けて40人枠外の選手をプロテクトするために40人枠の整理を進めるなか、マーリンズはツインズとマイナー選手同士のトレードを成立させ、三塁手のブライアン・シェイルズを放出して右腕のニック・アンダーソンを獲得。アンダーソンの枠を空けるために、チーム最古参プレイヤーであるデレク・ディートリックがDFAとなり、40人枠から外された。

     マーリンズが獲得したアンダーソンは28歳の右腕であり、今季はAAA級で4先発を含む39試合に登板して8勝2敗、防御率3.30をマーク。戦力層の薄いマーリンズでは、メジャーデビューを果たすチャンスが大いにありそうだ。一方、マーリンズが放出したシェイルズは2014年のドラフトで4巡目指名を受けた三塁手であり、今季はAA級で打率.258、10本塁打、49打点をマークしていた。

     ディートリックは2013年にメジャーデビューを果たした29歳のユーティリティ・プレイヤーであり、今季は主に左翼手として149試合に出場し、打率.265、16本塁打、45打点、出塁率.330、長打率.421をマークしたレギュラー選手だった。マーリンズファンからの人気も高かったディートリックは死球が多いことでも知られており、今季は21死球。通算では93死球をマークしている。

     マーリンズの外野には有望株のルイス・ブリンソンやモンテ・ハリソンを筆頭に、アイザック・ギャロウェイ、オースティン・ディーン、マグネウリス・シエラと若い選手が多く、一塁手のギャレット・クーパーも左翼を守ることができるため、人員過剰の状態となっていた。チーム再建を進めるなかで、若手選手を優先的に起用する方針のため、すでに年俸調停権を取得しているディートリックがDFAの憂き目にあうこととなった。

     DFAとなった選手はただちに25人枠と40人枠から除外され、7日以内にトレードされるか、リリース(解雇)されるか、ウエーバーに置かれることになる。パンチ力を有したユーティリティ・プレイヤーであるため、ディートリックの獲得に興味を示す球団はゼロではないと見られる。

  • レッズが守護神・イグレシアスと新たな3年契約を締結

    2018.11.22 12:00 Thursday

     日本時間11月22日、レッズはクローザーのライセル・イグレシアスと3年2410万ドルの契約を結んだことを発表した。キューバ出身のイグレシアスは2014年にレッズと7年3200万ドルの契約を結んでいたが、その契約のなかで、メジャー登録日数が3年を超えて年俸調停権を取得した際には契約を破棄して年俸調停に移行できる権利が保証されていた。レッズはそれに対応する形で、イグレシアスと年俸調停権を有する3年間をカバーする契約を結び直した格好だ。なお、イグレシアスがフリーエージェント市場に出るのが最短で2021年オフである点は変わらない。

     今回、新たに3年契約を結び直したことにより、レッズは今後3年間、オフシーズンがやってくるたびにイグレシアスの年俸額を心配する必要はなくなった。もし、イグレシアスが今回の3年契約にサインせず、年俸調停に移行することも選択しなかった場合、2019年と2020年の年俸はそれぞれ570万ドル、2021年は年俸調停の最終年となり、レッズとの交渉のうえで年俸額が定められるはずだったが、レッズのニック・クロールGMとイグレシアスの代理人であるバリー・プレイバーが交渉をまとめたことにより、プレイに集中できる環境が整った。

     クロールは「私はバリーに連絡し、双方が今回の契約を成立させたがっていると感じていた。だから、契約について話し合いを行い、とてもスムーズに交渉が進み、数週間のうちに契約をまとめることができた」と語り、相思相愛であったことを強調。メジャーデビュー以降、21先発を含む184試合に登板して防御率2.97の好成績をマークし、今季も66試合で2勝5敗30セーブ、防御率2.38を記録したクローザーを少なくともあと3年キープできることになった。

     イグレシアスは「これは素晴らしい機会だ。レッズが僕を信頼し、信用してくれていることに感謝している。レッズは僕の第二の故郷だし、今回の契約を成立させたいと思っていた」と契約更新を喜んだ。複数イニングに跨る登板も苦にしない右腕は、デービッド・ベル新監督を迎えるレッズにおいて、来季以降も大きな戦力となるに違いない。

  • 名三塁手・ベルトレイが現役引退を表明 将来の殿堂入り濃厚

    2018.11.21 17:40 Wednesday

     日本時間11月21日、レンジャーズのエイドリアン・ベルトレイ三塁手が今季限りでの現役引退を表明した。ベルトレイは球団がリリースした声明文のなかで「熟慮とたくさんの眠れない夜を重ねた結果、人生を通して取り組んできたこと、つまり、野球という私が愛するゲームをプレイすることから引退するという決断をしました」とコメント。メジャーでの21シーズン目、レンジャーズでの8シーズン目を終えたベルトレイは、シーズン終了時に今季限りでの現役引退の可能性があることを示唆していたが、家族との相談を経て、最終的な決断を下した。

     ベルトレイは歴代14位となる通算2933試合に出場し、同16位の3166安打、同24位の1707打点、同30位の477本塁打を記録。3000安打と400本塁打を達成した史上唯一の三塁手であるだけでなく、通算安打数と通算打点数は三塁手歴代最多、通算本塁打数はマイク・シュミット(548本塁打)とエディ・マシューズ(512本塁打)に次ぐ三塁手歴代3位の数字である。また、三塁守備の名手としても知られており、ゴールドグラブ賞を5度、プラチナグラブ賞を2度獲得。将来的なアメリカ野球殿堂入りが有力視されている。

     レンジャーズのジョン・ダニエルズGMは「エイドリアンは私がともに仕事をする機会を得た人物のなかでベストの1人だ。彼は殿堂入りに値する選手であり、夫であり、父親だ。彼はレンジャーズの球団組織が新たなレベルに達するのを手助けしてくれたよ」とベルトレイの功績を称え、名三塁手の引退を惜しんだ。

     ベルトレイはもう一度、ワールドシリーズでプレイすることを望んでいたが、タイミングの悪いことに、レンジャーズは2年連続で負け越しており、再建モードに突入している。ドジャース、マリナーズ、レッドソックスでもプレイ経験があるベルトレイだが、レンジャーズ以外でプレイすることには興味を示しておらず、チームが再建に向けて若返りを進めていることもベルトレイの決断を後押ししたのかもしれない。

     ベルトレイは現役期間中、レンジャーズで自己最長の8シーズンにわたってプレイしており、殿堂入りの際にはレンジャーズの帽子を選択する可能性が高い。もしベルトレイの殿堂入りが実現すれば、レンジャーズの選手としてはノーラン・ライアンとイバン・ロドリゲスについで史上3人目となる。

     1994年7月7日(現地時間)にドジャースと契約し、19歳のとき(1998年)にメジャーデビューを果たしてから20年。アメリカ国外出身選手としては史上最多の3166安打を放ち、誰からも愛された名三塁手が、惜しまれながらグラウンドを去る。

  • 4月の月間最優秀新人・ビヤヌエバがDFAに 日本球界移籍へ

    2018.11.21 16:10 Wednesday

     確固たる正三塁手が不在のパドレスだが、レギュラー候補の1人が予期せぬ形で正三塁手レースから脱落することになった。今季20本塁打を放った27歳のクリスチャン・ビヤヌエバが、ルール5ドラフト用のプロテクトに関するロースター整理のなかでDFAとなり、40人ロースターから抹消。その後、日本プロ野球の読売ジャイアンツへ移籍することが発表された。

     ビヤヌエバは2008年8月、17歳とのときにレンジャーズと契約し、2012年7月にライアン・デンプスターとのトレードでカイル・ヘンドリックスとともにカブスへ移籍。カブスではメジャー昇格を果たすことはできず、2016年オフにフリーエージェントとなり、マイナー契約でパドレスに加入した。

     昨年9月にメジャーデビューを果たし、12試合で打率.344、4本塁打、OPS1.094の猛打を見せると、今季は開幕直後の日本時間4月4日のロッキーズ戦で3本塁打を放つ活躍を見せるなど、3~4月に打率.321、8本塁打、OPS1.103の好成績をマークして月間最優秀新人に選出。その後、5月は7本塁打を放ちながら打率.170、6月は打率.206、7月は打率.182と不振が続いたが、8月に打率.356と盛り返した。8月下旬に右手中指の骨折で今季終了となり、シーズン通算成績は打率.236、20本塁打、OPS.750。メジャー定着を果たしたばかりの新人選手がDFAとなり、新天地を日本に求めるのは極めて異例と言える。

     ビヤヌエバの退団により、パドレスはウィル・マイヤーズが正三塁手の筆頭候補となっているが、マイヤーズについてはマリナーズとのトレード交渉が行われていることが報じられている。また、マイヤーズを外野に残すためにフランミル・レイエスまたはハンター・レンフローのトレードが行われる可能性を指摘するメディアもある。

     昨オフ、チーム内に不在だった正遊撃手候補とフリーエージェントで獲得(フレディ・ギャルビス)したように、今オフのパドレスはフリーエージェント市場ないしトレード市場で正三塁手候補の獲得を目指すことになりそうだ。

  • フィリーズがロリンズ、アトリー、ハワードの引退セレモニーを開催

    2018.11.21 14:50 Wednesday

     フィリーズは、自軍の黄金時代を築いたジミー・ロリンズ、チェイス・アトリー、ライアン・ハワードの引退セレモニーを来季中に本拠地シチズンズバンク・パークで開催することを発表した。ロリンズの引退セレモニーは現地時間5月4日、アトリーは同6月21日、ハワードは同7月14日に開催。また、同8月2~4日の3日間には、来季で2009年のリーグ優勝から10年となるのに合わせて、当時の選手をはじめとする関係者が集結する予定となっている。

     ロリンズは17シーズンにわたるメジャー生活のうち15シーズンをフィリーズで過ごし、球団史上最多となる通算2306安打を記録(キャリア通算は2455安打)。チームが地区優勝を果たした2007年には打率.296、30本塁打、41盗塁の大活躍でナ・リーグMVPに選出された。2000年代のメジャーリーグを代表する遊撃手としてオールスター・ゲームに3度選出され、ゴールドグラブ賞を4度、シルバースラッガー賞を1度受賞。2015年はドジャース、2016年はホワイトソックスでプレイし、今年3月にはフィリーズの一員として引退することを希望していることが報じられていた。

     アトリーは16シーズンにわたるメジャー生活のうち12シーズン半をフィリーズで過ごし、オールスター・ゲーム選出6度、シルバースラッガー賞4度などの輝かしい実績を残して「2000年代最高の二塁手」と呼ばれた。2015年途中からの3シーズン半をドジャースで過ごし、今年7月に今季限りでの現役引退を表明。2008年のワールドシリーズ制覇を祝したパレードの際のスピーチは、フィラデルフィアのスポーツの歴史において最も象徴的な瞬間の一つとして記憶されている。

     ハワードはフィリーズ一筋で現役生活を終えた9人の選手のうちの1人である(メジャーで7シーズン以上のプレイ経験がある選手に限る。ハワードは2017年4月にブレーブス、同年8月にロッキーズとマイナー契約を結ぶもメジャー昇格はならず)。2005年に新人王、2006年にMVPを受賞し、この年は球団史上最多となるシーズン58本塁打を記録。オールスター・ゲーム選出3度、シルバースラッガー賞1度などの実績を残し、今年9月4日(現地時間)に現役引退を正式に表明した。

     黄金期を築いた選手たちがフィラデルフィアに帰ってくる3日間、シチズンズバンク・パークは大いに沸くことになりそうだ。

  • ア・リーグ本塁打王のデービスがエドガー・マルティネス賞を受賞

    2018.11.21 13:00 Wednesday

     日本時間11月21日、メジャーリーグ機構は今季のエドガー・マルティネス賞(最優秀指名打者賞)の受賞者を発表し、ア・リーグ最多の48本塁打を放ったアスレチックスのクリス・デービスが選出された。アスレチックスの選手が同賞を受賞するのは、1984年のデーブ・キングマン、1989年のデーブ・パーカーに次いで3人目。なお、最優秀指名打者賞として設立されたこの賞は、2004年9月に指名打者の地位を確立する活躍を見せたエドガー・マルティネス(元マリナーズ)の功績を称えて「エドガー・マルティネス賞」に改称された。

     今季のデービスは指名打者として139試合に出場し、打率.247、46本塁打、118打点、出塁率.328、長打率.555を記録。リーグ4位の97勝をマークし、ワイルドカードを獲得したチームの躍進に大きく貢献した。100打数以上のア・リーグの指名打者のなかでは、得点(93)、安打(132)、塁打(297)、二塁打(25)、本塁打、打点がいずれも最多であり、長打率は3位にランクイン。打点王に輝いたJ.D.マルティネス(レッドソックス)は指名打者として93試合に出場し、打率.297、27本塁打、79打点をマークしたが、指名打者としての出場機会の少なさが災いし、エドガー・マルティネス賞の投票では次点に終わった。

     「クラッシュ(Khrush)」の愛称で知られるデービスは、2016年2月にアスレチックスに加入し、今季は自己最多かつメジャー最多の48本塁打、自己最多かつリーグ2位の123打点を叩き出す大活躍。アスレチックスの選手がメジャー最多の本塁打を放つのは、1996年にマーク・マグワイアが52本塁打を放って以来22年ぶり、球団史上7人目(12度目)のことだった。また、シーズン48本塁打は、1932年のジミー・フォックス(58本塁打)、1996年のマグワイア(52本塁打)、1987年のマグワイア(49本塁打)に次いで球団歴代4位タイの数字であり、3年連続で40本塁打&100打点をクリアしたのは、メジャー全体で2006~2009年(4年連続)のライアン・ハワード以来9年ぶり、史上22人目の快挙。特に今季の後半戦は64試合で27本塁打を放つ大活躍を見せ、主砲としてチームの快進撃を牽引した。

  • カムバック賞の受賞者が発表 アはプライス、ナはベンタース

    2018.11.21 12:35 Wednesday

     日本時間11月21日、メジャーリーグ機構は今季のカムバック賞の受賞者を発表し、ア・リーグはデービッド・プライス(レッドソックス)、ナ・リーグはジョニー・ベンタース(ブレーブス)が選出された。各リーグから1名ずつが選出されるこの賞は、事前に各球団から1名ずつ、合計30名の候補者が選出され、MLB公式サイトで各球団の番記者を務める30名の記者によって受賞者が決定される仕組みとなっている。

     昨季は故障の影響で16試合(うち11先発)のみの登板にとどまったプライスは、今季30試合に先発して16勝7敗、防御率3.58をマーク。シーズン16勝以上は11年のキャリアで5度目であり、クオリティ・スタート18度はチーム最多だった。また、6イニング以上を無失点に抑えた試合が6度あり、これはサイ・ヤング賞のファイナリストとなったジャスティン・バーランダー(アストロズ)の9度、コリー・クルーバー(インディアンス)の8度に次いでリーグ3位タイの数字。日本時間5月18日から9月27日にかけてはホームでの13先発連続で自責点3以下に抑えたが、これはレッドソックスでは2000~2001年のペドロ・マルティネスが18先発連続を記録して以来であり、左腕に限れば1916年のベーブ・ルースが16先発連続を記録して以来のことだった。ポストシーズンでも先発としての自身初勝利をマークするなど、チームのワールドシリーズ制覇に大きく貢献。レッドソックスでは2011年のジャコビー・エルズベリー、2016年のリック・ポーセロに続く3人目の受賞者となった。

     一方のベンタースは、2012年のワイルドカード・ゲームで登板して以降、メジャーの舞台から姿を消していたが、その後の2度のトミー・ジョン手術(通算2度目と3度目)を経て、6年ぶりにメジャー復帰。レイズとブレーブスで合計50試合に登板して5勝2敗3セーブ、防御率3.67をマークしたが、シーズン途中で古巣ブレーブスへ移籍したため、28試合に登板したブレーブスの一員としてナ・リーグでの受賞となった。一時はブレーブスの絶対的セットアッパーとして君臨し、2011年にはオールスター・ゲームにも選出されたベンタースだが、相次ぐ故障により完全に忘れられた存在に。ブレーブスの受賞者は2010年のティム・ハドソンに続く2人目だが、メジャー復帰までの壮絶な道のりを考えると、この上なくカムバック賞に相応しい存在であると言えるだろう。

  • 2019年ドラフト 戦力均衡ラウンドの指名順が確定

    2018.11.21 11:25 Wednesday

     今季メジャー最低勝率に終わったオリオールズが全体1位指名権を持つ2019年のドラフト。その後、今季の勝率が低い順にロイヤルズ、ホワイトソックス、マーリンズ、タイガースと指名が続いていく。今年のドラフトで1巡目指名のカーター・スチュワートと契約できなかったブレーブスにその補償として全体9位の指名権が与えられているように、一部の例外はあるものの、基本的には完全なウエーバー方式が採られている。そして、1巡目指名後と2巡目指名後に用意されている戦力均衡ラウンドAとBの指名順も確定した。

     戦力均衡ラウンドの指名権は、球団の収入がメジャー全体で少ない方から10番目まで、もしくは市場規模がメジャー全体で小さい方から10番目までに該当するチームに対して与えられ、収益と勝率を考慮して2017年にAグループに6チーム、Bグループに8チームが振り分けられた。今年はその2グループが入れ替えられてAが8チーム、Bが6チームとなり、2019年は再びAが6チーム、Bが8チームとなる。

     戦力均衡ラウンドAは全体34~40位の指名権が与えられており、マーリンズ、レイズ、レッズ、パイレーツ、アスレチックス、ブリュワーズ、ツインズの順に指名する(全体37位のパイレーツは今年のドラフトでガナー・ホグランドとの契約に失敗したことによる補償指名権)。一方、戦力均衡ラウンドBは全体71~78位の指名権が与えられており、ロイヤルズ、オリオールズ、パイレーツ、パドレス、ダイヤモンドバックス、ロッキーズ、インディアンス、カージナルスという順番になっている。

     なお、戦力均衡ラウンドを含むドラフトの指名権は、クオリファイング・オファーを提示されながらも拒否してフリーエージェント市場に出た選手の契約状況によって変化する可能性があり、確定するのは該当するフリーエージェント選手6人の契約が決定してからになる。ちなみにその6人は、ダラス・カイケル、パトリック・コービン、A.J.ポロック、ヤスマニ・グランダル、ブライス・ハーパー、クレイグ・キンブレルという顔ぶれだ。

  • マリナーズの左腕・パクストンがヤンキースへ電撃トレード!

    2018.11.20 13:20 Tuesday

     エース級の先発投手の獲得を狙っていたヤンキースが、エース級のポテンシャルを秘めた左腕を獲得する電撃トレードを成立させた。日本時間11月20日、ヤンキースは有望株左腕のジャスタス・シェフィールド、右腕のエリック・スワンソン、外野手のドム・トンプソン・ウィリアムスをマリナーズへ放出し、今季ノーヒッターを達成したジェームス・パクストンを獲得。2年連続で2ケタ勝利をマークし、今季は自身初の200奪三振もクリアした左腕が、ヤンキースに加わることになった。

     現在30歳のパクストンは、今季28試合に先発して160回1/3を投げ、11勝6敗、防御率3.76、208奪三振を記録。故障が多く、まだ規定投球回到達の経験はないものの、通算奪三振率9.54を誇り、日本時間5月9日のブルージェイズ戦でノーヒッターを達成するなど、健康時のパフォーマンスは間違いなくエース級である。今オフ、ヤンキースは先発ローテーションの前半(1番手~3番手)を担える投手を複数獲得することを目指していたが、まずはその第1弾としてパクストンの獲得に成功した。

     ヤンキースは先日、ベテラン左腕のCCサバシアと再契約を結んだが、ブライアン・キャッシュマンGMは「我々はCC(サバシア)と再契約を結んだけど、さらに先発投手を2人獲得したいと考えている。エース級の投手をチームに加えることができたらいいね」とコメント。要するに、ヤンキースはパクストン獲得後も先発投手の補強を続ける方針であり、パトリック・コービンとJ.A.ハップの両左腕がトップ・ターゲットになっていると見られている。

     マリナーズに加わる3人のうち、目玉となるのはシェフィールドだ。MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで全体31位、左腕部門4位にランクインするほどの有望株であり、今季はAA級とAAA級で合計25試合(うち20先発)に登板して7勝6敗、防御率2.48、奪三振率9.54をマーク。9月にはメジャーデビューも果たした。スワンソンはマイナー3階級で合計24試合(うち22先発)に登板して8勝2敗、防御率2.66の好成績をマークした25歳の右腕。トンプソン・ウィリアムスはマイナー2階級合計で100試合に出場して打率.299、22本塁打、20盗塁、OPS.909をマークした23歳の外野手である。

  • 2019年の殿堂入り投票対象者が発表 652セーブのリベラが登場

    2018.11.20 12:30 Tuesday

     日本時間11月20日、全米野球記者協会(BBWAA)の投票によって決定されるアメリカ野球殿堂入りの、2019年の投票対象者が発表された。今回から投票対象者となったのは20人。歴代最多652セーブをマークしたマリアーノ・リベラ(元ヤンキース)や2度のサイ・ヤング賞を獲得したロイ・ハラデイ(元ブルージェイズなど)、強打の一塁手として活躍したトッド・ヘルトン(元ロッキーズ)らが今回から投票対象者に名を連ねている。投票結果は日本時間1月23日にMLBネットワークの生放送で発表される予定である。

     今回から投票対象者となった20人のうち、初年度での殿堂入りが有力視されているのがリベラだ。クローザーは殿堂入り投票で苦戦する傾向があるものの、歴代最多の通算652セーブ、ポストシーズン通算防御率0.70という驚異的な成績は、「一発合格」での殿堂入りに相応しいと言えるだろう。歴代最高のクローザーであるリベラがどれほどの得票率を叩き出すか注目だ。

     同じく今回から投票対象者と20人のうち、程度の大小の差こそあるものの、将来的な殿堂入りの可能性があると見られているのがハラデイ、ヘルトン、アンディ・ペティット(元ヤンキースなど)の3名だ。ハラデイは通算203勝と数字的には少し物足りないものの、2000年代最高の投手であったことに疑いの余地はなく、サイ・ヤング賞を2度受賞。ヘルトンは1900年以降、通算5000打席以上で打率.300、出塁率.400、長打率.500をクリアした19人のうちの1人だが、本拠地が打者有利のクアーズ・フィールドである点がマイナス材料とされている。ペティットはポストシーズンで歴代最多の19勝をマークしているが、キャリア通算防御率3.85では殿堂入りは厳しいか。

     また、今回の投票での殿堂入りが期待されているのがエドガー・マルティネス(元マリナーズ)だ。今回がラストチャンスとなるマルティネスは、指名打者の地位を確立した名打者として知られており、9度目のチャレンジとなった前回は得票率70.4%を記録(殿堂入りラインは75%)。近年は得票率の上昇傾向が続いており、ラストチャンスで念願の殿堂入りを果たす可能性は十分にありそうだ。

    ●殿堂入り投票対象者
    エドガー・マルティネス(10度目)
    フレッド・マグリフ(10度目)
    ラリー・ウォーカー(9度目)
    ロジャー・クレメンス(7度目)
    バリー・ボンズ(7度目)
    カート・シリング(7度目)
    サミー・ソーサ(7度目)
    マイク・ムシーナ(6度目)
    ジェフ・ケント(6度目)
    ゲーリー・シェフィールド(5度目)
    ビリー・ワグナー(4度目)
    マニー・ラミレス(3度目)
    オマー・ビスケル(2度目)
    スコット・ローレン(2度目)
    アンドリュー・ジョーンズ(2度目)
    マリアーノ・リベラ(初)
    ロイ・ハラデイ(初)
    トッド・ヘルトン(初)
    アンディ・ペティット(初)
    ランス・バークマン(初)
    ロイ・オズウォルト(初)
    ミゲル・テハーダ(初)
    プラシド・ポランコ(初)
    ケビン・ユーキリス(初)
    デレク・ロウ(初)
    フレディ・ガルシア(初)
    バーノン・ウェルズ(初)
    テッド・リリー(初)
    トラビス・ハフナー(初)
    ジェイソン・ベイ(初)
    マイケル・ヤング(初)
    ジョン・ガーランド(初)
    ダレン・オリバー(初)
    フアン・ピエーレ(初)
    リック・アンキール(初)

  • スズキがナショナルズと2年契約 6年ぶりのナショナルズ復帰

    2018.11.20 11:45 Tuesday

     2年前のオフにフリーエージェントとなった際、年明けの1月末まで契約が決まらなかったカート・スズキだが、今オフは早い段階で新天地を見つけることに成功した。関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに語ったところによると、スズキはナショナルズと2年1000万ドルの契約を結ぶことで合意。早ければ明日にも球団から正式に発表される見込みである。スズキは2013年シーズン以来、6年ぶりのナショナルズ復帰となった。

     メジャーで12シーズンのキャリアを誇るスズキは現在35歳。2012年途中から2013年途中までの約1年間にわたってナショナルズでのプレイ経験があり、そのとき以来6年ぶりのナショナルズ復帰となる。過去2シーズンはナショナルズと同地区に所属するブレーブスでプレイし、ナショナルズ戦では86打席でOPS.917をマーク。ナショナルズは同地区のライバル球団から主戦級の捕手を引き抜く形となった。

     スズキはメジャーで最もフレンドリーな選手、最も周囲から愛される選手の1人として知られており、27歳のスペンサー・キーブーム、25歳のペドロ・セベリーノといった若手捕手にも好影響を与える可能性が高い。ナショナルズは正捕手のマット・ウィータースがフリーエージェントとなっているため、スズキは主戦捕手を務めつつ、若手捕手の教育係も担うことになるだろう。

     スズキはブレーブス在籍の2年間、ケビン・サイツァー打撃コーチの指導を受けたことで長打力が開花。アスレチックス時代の2009~2011年に3年連続で2ケタ本塁打を放ったあとは、5年連続で8本塁打以下に終わっていたものの、2017年に自己最多の19本塁打を放ち、今季も12本塁打をマークした。ただし、守備面では肩の強さ、フレーミング技術などでメジャー最低クラスに位置しており、やや不安が残る。ブレーブスでタイラー・フラワーズと併用されていたように、ナショナルズがスズキとペアを組む捕手の獲得に動く可能性はありそうだ。

  • キンブレルは高すぎる? Rソックスの新守護神は左腕・ミラーか

    2018.11.19 06:55 Monday

     日本時間11月17日にワールドシリーズでMVPに輝いたスティーブ・ピアースとの再契約(1年契約)を発表したレッドソックス。デーブ・ドンブロウスキー野球部門社長は、ピアースと再契約を結んだように、今年のワールドシリーズを制したチームのメンバーをできる限りキープしたい意向を示している。これはレッドソックスが今季終了後にフリーエージェントとなった守護神、クレイグ・キンブレルと再契約することを意味するのだろうか。

     MLB公式サイトでレッドソックスの番記者を務めるイアン・ブラウンは、レッドソックスがキンブレルと再契約する可能性は低いと見ている。今オフは年俸調停権を有しているア・リーグMVPのムーキー・ベッツや、アストロズとのリーグ優勝決定シリーズでMVPに輝いたジャッキー・ブラッドリーJr.のさらなる昇給が予想されており、レッドソックスはフリーエージェント市場でキンブレルと契約するだけの予算を用意できない可能性が高い。来オフにはクリス・セールやザンダー・ボガーツ、リック・ポーセロらがフリーエージェントとなるため、必要以上にキンブレルに執着して身動きが取れなくなるのは避けたいところだろう。

     ここ数年、フリーエージェントのクローザー市場は高騰が続いており、アロルディス・チャップマン(ヤンキース)が5年8600万ドル、マーク・マランソン(ジャイアンツ)が4年6200万ドル、ケンリー・ジャンセン(ドジャース)が5年8000万ドル、ウェイド・デービス(ロッキーズ)が3年5200万ドルの契約をゲット。キンブレルは契約総額と平均年俸でこれらを上回る可能性がある。

     そこで、MLB公式サイトのアンソニー・カストロビンスがキンブレルに代わるレッドソックスの新守護神候補に挙げるのがアンドリュー・ミラーだ。今季こそ故障の影響で不本意な成績に終わったミラーだが、2012年以降の7シーズンでマークした防御率2.21、WHIP0.94はキンブレル(防御率1.94、WHIP0.89)に匹敵する数字。2011年から2014年にかけてレッドソックスにも在籍経験があり、レッドソックスにとっては馴染みの深い選手でもある。

     大手移籍情報サイトの「MLB Trade Rumors」はミラーの契約規模を3年2700万ドルと予想。レッドソックスの財政状況を考えると、キンブレルよりもミラーのほうが現実な選択肢であり、2014年以来のレッドソックス復帰が実現する可能性は十分にありそうだ。

  • Rソックスの世界一に貢献したイバルディに多くの球団が興味

    2018.11.19 06:35 Monday

     ネイサン・イバルディはキャリアを通して一流の先発投手として活躍してきたわけではないが、今年のポストシーズンで見せた支配的なピッチングにより、多くの球団が獲得に興味を示している。ボストン・グローブ紙のニック・カフォードによると、今季終了後にフリーエージェントとなったこの右腕の獲得レースに、9球団ほどが参戦する可能性があるようだ。

     カフォードは、イバルディ獲得レースに参戦する可能性がある球団として、ブリュワーズ、フィリーズ、ブレーブス、エンゼルス、ホワイトソックス、ブルージェイズ、ジャイアンツ、パドレス、レッドソックスという9球団の名前を挙げており、その他の球団も獲得レースに加わる可能性があるという。来季のコンテンダー候補から再建中の球団まで、あらゆる立場の球団の名前が挙げられているのが特徴だ。

     今季のイバルディはレイズとレッドソックスで合計22試合(うち21先発)に登板して111回を投げ、6勝7敗、防御率3.81、101奪三振、WHIP1.13をマーク。ポストシーズンでは2先発を含む6試合に登板して22回1/3を投げ、2勝1敗、防御率1.61、16奪三振、WHIP0.81という見事な活躍を見せた。レギュラーシーズンで記録した奪三振率8.19と与四球率1.62はいずれも自己ベストの数字であり、100マイルに達する剛速球に加えて制球力が向上していることを考えると、レギュラーシーズンの成績が物足りないとはいえ、イバルディが好条件での複数年契約を得る可能性は高いと見られる。特に、ポストシーズンでの支配的なピッチングは、多くの球団に強烈なインパクトを与えたことだろう。

     気になるのは、イバルディが過去に2度のトミー・ジョン手術を経験している点だが、イバルディはオフに入ってから定期的な検査を受け、右腕に何も問題がないことが確認されている。こうした事情をすべて考慮したうえで、大手移籍情報サイトである「MLB Trade Rumors」はイバルディの契約規模を「4年6000万ドル」と予想。100マイルの剛腕を手に入れるのは、いったいどの球団だろうか。

  • M.ゴンザレスの後釜? アストロズがディアスを獲得

    2018.11.18 10:55 Sunday

     アストロズは内外野のあらゆるポジションを守れるユーティリティ・プレイヤー、マーウィン・ゴンザレスが今季終了後にフリーエージェントとなり、退団が濃厚となっているが、すみやかに後釜の確保に動いた。日本時間11月18日、マイナーリーグの右腕であるトレント・ソーントンをブルージェイズへ放出し、アレドミス・ディアスを獲得するトレードが成立したことを発表した。

     カージナルス時代の2016年にオールスター・ゲームに出場した経験のあるディアスは、これまで主に遊撃手としてプレイし、三塁を守ることもできるが、それ以外にもレフトと二塁での出場経験がある。今季はブルージェイズで130試合に出場し、打率.263、26二塁打、18本塁打、55打点、OPS.756をマークするなど、打撃力もミドル・インフィールダーとしては平均以上のものを持っている。

     アストロズのジェフ・ルーノウGMは「彼はあらゆるポジションを守ることができるし、パワーもある。たくさんのことをできる選手だよ」と語り、ディアスの加入を歓迎。一塁にユリ・グリエル、二塁にホゼ・アルトゥーベ、三塁にアレックス・ブレグマン、遊撃にカルロス・コレアと不動のレギュラーがいることもあり、ディアスはゴンザレスの後釜として主に二塁・三塁・遊撃を守る内野のユーティリティとして起用される可能性が高い。特に遊撃に関しては、レギュラーのコレア、遊撃が本職のブレグマン、そして新加入のディアスとレギュラー級の3人が守ることができ、メジャーでも有数の層の厚さとなった。

     一方のソーントンは、これまでにも複数の球団からトレードの問い合わせがルーノウのもとに届いていた選手である。今オフ、ソーントンはルール5ドラフトの対象選手となるため、他球団への流出を回避するためには40人ロースターに登録する必要があったものの、ルーノウはその前にソーントンをトレードのコマとして用いることを選択した。今季はAAA級で24試合(うち22先発)に登板して9勝8敗、防御率4.42、奪三振率8.83、与四球率2.24を記録。マイナー通算のK/BBが4.65と完成度は高く、早ければ来季中にもメジャーのマウンドに立つことになりそうだ。

  • フィリーズのミドルトン・オーナーが大型補強に動くことを明言

    2018.11.18 09:55 Sunday

     ブライス・ハーパーの代理人を務めるスコット・ボラス、マニー・マチャドの代理人を務めるダン・ロザーノにとって朗報かもしれない。フィリーズの筆頭オーナーを務めるジョン・ミドルトンは今オフ、フィリーズが大金を投じての大型補強を目指す方針であることを明言した。ハーパーとマチャドの獲得レースに参戦する意向であることがすでに報じられ、ハーパー獲得の筆頭候補にも挙げられているフィリーズは、今オフの主役となりそうだ。

     ミドルトンは今週、ジョージア州アトランタで行われていたオーナー会議において、USAトゥデイの取材に対して「我々は今オフ、お金を使うことを考えている。ひょっとすると、お金を使うことに少し夢中になるかもしれない」と語り、大金を投じてチームの戦力補強に動く方針であることを明言。「完全に夢中になって無駄遣いするのは嫌だけどね」と笑いながら付け加えたが、ハーパー、マチャド、パトリック・コービンといったフリーエージェント市場の目玉となる選手に惜しみなく資金を投じるつもりのようだ。

     フィリーズのメイン・ターゲットはハーパーとマチャドであると見られている。ただし、総額3億ドルを超える契約が予想されている両者をダブルで獲得するのは現実的ではなく、両者のうち一方の獲得にとどまることが濃厚。フィリーズはほかにもコービン、J.A.ハップ、クレイグ・キンブレルといった有力投手の獲得に関心を示していることが報じられており、大物野手1人と大物投手1人の獲得を目指すのが現実的なラインと言えそうだ。もちろん、これが実現すれば今季終盤までポストシーズン進出争いに加わっていたフィリーズにとって、極めて大きな戦力アップとなる。

     ミドルトンは「マット・(クレンタックGM)はこの冬、忙しい男になると思うよ。今オフに何ができるかをいろいろ考えるだけでワクワクする。今年のフリーエージェント市場には本当に優秀な選手が多いからね」と語り、大型補強への本気度をうかがわせた。

  • ワールドシリーズMVPのピアースが1年契約でRソックス残留

    2018.11.17 08:00 Saturday

     日本時間11月17日、レッドソックスは今年のワールドシリーズでMVPに輝いたスティーブ・ピアースと1年契約を結んだことを発表した。ピアースはレッドソックスとの再契約を希望していることが報じられていたが、デーブ・ドンブロウスキー野球部門社長も「彼は我々のチームに見事にフィットする存在だから、彼ともう1年一緒に戦えるのは嬉しいよ」とピアースの残留を歓迎。今季同様にミッチ・モアランドとの併用で、左投手キラーとして活躍することになりそうだ。

     現在35歳のピアースは、今季ブルージェイズとレッドソックスで合計76試合に出場して打率.284、11本塁打、42打点、OPS.890をマーク。一塁手として28試合に先発出場したほか、指名打者として19試合、左翼手として7試合、右翼手として2試合でスタメン起用された。6月下旬にマイナーリーガーのサンティアゴ・エスピナルとのトレードでレッドソックスに加入したあとは、50試合で打率.279、出塁率.394を記録。レッドソックス移籍後、ヤンキース戦だけで5本塁打を放ち、このなかには日本時間8月3日の試合で放った3本塁打も含まれている。

     ピアースは左投手を得意としていることで知られており、今季は左投手に対して打率.304、出塁率.400、長打率.559の好成績をマーク。ポストシーズンでは、チームの全14試合のうち11試合で一塁手としてスタメン出場し、途中出場を含めた出場12試合すべてでヒットまたは四球による出塁を記録した。ポストシーズンでの成績は打率.289、4本塁打、11打点、OPS1.083。ドジャースとのワールドシリーズでは、第4戦でホームランを放つと、第5戦でもチームを世界一に導く2本塁打を放ち、MVPに選出された。

     なお、ピアースはブルージェイズとレッドソックスのほか、パイレーツ、オリオールズ、アストロズ、ヤンキース、レイズでのプレイ経験があり、今季レッドソックスへ移籍したことによりア・リーグ東部地区の5球団を制覇。これはケリー・ジョンソンに続いてメジャー史上2人目の珍記録となっている。

  • マーリンズが新たなチームロゴとチームカラーを公開

    2018.11.17 07:40 Saturday

     昨オフに誕生した新経営陣のもとで球団改革を進めるマーリンズは、新たなチームロゴとチームカラーを公開した。今季までは黒、黄色、レッドオレンジ、青がチームカラーとして使用されていたが、これをカリエンテレッド、マイアミブルー、ミッドナイトブラック、スレイトグレイと呼ばれる4色に変更。キャップのロゴは「マイアミ」の頭文字である「M」に、チーム名にもなっている「マーリン(マカジキ)」があしらわれたデザインとなっている。

     ブルース・シャーマンとデレク・ジーターを筆頭とした新経営陣は、ジャンカルロ・スタントン、クリスチャン・イェリッチ、マーセル・オズーナ、ディー・ゴードンらを次々に放出した昨オフのチーム再編にとどまらず、様々な分野で球団改革を進めている。今回のチームロゴとチームカラーの刷新も、その一環である。

     「これは新たな始まりであり、この組織の新たな章のスタートだ」と語ったのはジーター。「この球団組織にはたくさんの歴史がある。そのなかには良いものも、悪いものも、含まれている。けれど今、この街には新たなグループがある。我々は新たなチームロゴとチームカラーを、チームの新たな章の象徴にしたいんだ」と狙いを説明した。なお、新たなチームロゴとチームカラーを使用したグッズの販売は、日本時間11月17日午後11時に開始される予定となっている。

     マーリンズは本拠地マーリンズ・パークの名物の1つであった「ホームラン・フューチャー」と呼ばれる巨大オブジェを球団の外へ移転し、新たな観戦エリアを設けるなど、チームロゴとチームカラー以外の面でも球団改革を進めている。外野のフェンスはオーシャンブルーに染められ、新たなチームロゴが描かれる予定だ。

     今回のような刷新はマーリンズにとって新しいものではなく、1993年にフロリダ・マーリンズが創設されてマイアミ・マーリンズと名前が変わる2011年までの間、マーリンズはNFLのマイアミ・ドルフィンズと本拠地を共有していた。2012年に新球場がオープンしてマイアミ・マーリンズに改称。現在に至っている。

     「とてもワクワクするね」とシャーマンはチームの新たなスタートを楽しみにしている様子だった。

  • レンジャーズが好守のベテラン捕手・マシスと契約合意へ

    2018.11.17 07:10 Saturday

     MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、レンジャーズは好守を誇るベテラン捕手、ジェフ・マシスと2年契約で合意に至ったようだ。今のところ、レンジャーズからの公式発表はないものの、レンジャーズは今季102試合で先発マスクを被った正捕手のロビンソン・チリーノスがフリーエージェントとなっており、捕手は補強ポイントの1つ。トップクラスの守備力を持ちながら比較的安価で獲得可能なマシスに目を付け、35歳のベテラン捕手を正捕手候補として迎え入れる。

     今季初めてフィールディング・バイブル賞を受賞したマシスは現在35歳。卓越した守備力を持つ捕手として知られており、彼とバッテリーを組んだことのある投手は口を揃えて彼の守備力を称賛する。一方で、打撃力はメジャー歴代でも最低ランクに位置し、14年のキャリアで残した通算成績は打率.198、出塁率.258、長打率.306というもの。しかし、それを補って余りあるだけの守備力を持っており、30台中盤を迎えてもマシスを欲しがる球団は後を絶たない。

     マシスは2005年にエンゼルスでメジャーデビューを果たし、当時のマイク・ソーシア監督に守備力を高く評価されて出場機会を確保。強打のマイク・ナポリとともに、対照的な2人が併用されるシーズンが続いた。その後、ブルージェイズへトレードされて1年間プレイし、マーク・バーリーとホゼ・レイエスが絡んだ大型トレードでマーリンズへ移籍。マーリンズで4年間プレイしたあと、ダイヤモンドバックスと契約して今季まで2年間プレイした。

     ゲーリー・サンチェス(ヤンキース)、ウィルソン・コントレラス(カブス)、フランシスコ・メヒア(パドレス)といった強打の捕手が台頭しているなか、マシスは守備力だけでメジャーに生き残っている稀有な存在。しかし、肩の強さ、ブロッキング技術、フレーミング技術とすべてがハイレベルなマシスは、投手力の底上げに必ず貢献してくれるはずだ。レンジャーズは目に見える数字以上に価値のある、大きな戦力を手に入れたと言えるだろう。

  • ハーパーのナショナルズ残留は消滅? フィリーズ最有力か

    2018.11.16 13:05 Friday

     ブライス・ハーパーがナショナルズで過ごす時間はもう終わってしまったのかもしれない。レギュラーシーズン最終日にナショナルズから10年総額3億ドルの大型契約をオファーされていたことが報じられたハーパーだが、それ以上の大型契約を望むハーパーは当然のようにそれを拒否。その後、ハーパー側からナショナルズへの希望条件の提示はなく、USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールは、その事実がハーパーのナショナルズ残留の可能性が消滅したことの証であると伝えている。ナイチンゲールはハーパーの移籍先としてフィリーズが最有力候補であると考えているようだ。

     ナイチンゲールは、ハーパーが総額4億ドル以上の12~13年契約を希望していると伝えている。ナショナルズはハーパーの引き留め以外にも、先発投手と捕手の補強を目指しており、ハーパーにこれだけの金額を支払ってしまうと他の補強ができなくなってしまう。パトリック・コービンやダラス・カイケルといった大物左腕、ヤスマニ・グランダルやJ.T.リアルミュートといった有力捕手の獲得に動く可能性があることが報じられているナショナルズだが、これらの選手の獲得に動くのであれば、ハーパーが希望する条件での再契約は不可能であるというのがナイチンゲールの見解だ。

     そして、ナイチンゲールはハーパーの移籍先としてフィリーズを最有力候補に挙げている。フィリーズにはハーパーを獲得するだけの資金力があり、また、フィリーズが大金を費やしてでも戦力補強をしたい、今勝てるチームを作りたい、という姿勢を鮮明にしていることがその理由だ。ナイチンゲールはフィリーズがハーパーの希望条件を受け入れるだけの資金力を有していると伝えており、ハーパーがフィリーズと契約しなければ驚きであるとまで語っている。ハーパーの代理人を務めるスコット・ボラスはフィリーズの筆頭オーナーであるジョン・ミドルトンと親しい関係にあることが知られており、そのあたりの事情もフィリーズを最有力候補に挙げる理由になっているようだ。

     ナイチンゲールは、再建途中ながらチームの核としてハーパーを欲しているホワイトソックスがハーパー獲得に注力する可能性を否定しておらず、この2球団を中心に総額4億ドル規模での争奪戦が繰り広げられることになるのではないだろうか。

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