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  • 最近流行りの「xwOBA」とは何か?

    2017.12.26 12:00 Tuesday

     今季、メジャーリーグ関連記事のなかで頻繁に目にするようになった指標がある。「Expected weighted on-base average」、通称「xwOBA」がそれだ。この「xwOBA」とはいったい何なのか。ここでは「xwOBA」について簡単に勉強してみよう。

     「xwOBA」はStatcastによって計測される打球の初速度と発射角度をもとに算出される。打球ごとに「Hit Probability(安打になる確率)」が算出されるのと同様に、各打球には初速度と発射角度をもとに単打になる確率、二塁打になる確率、三塁打になる確率、本塁打になる確率が与えられている。また、四球、死球、単打、二塁打、三塁打、本塁打にはそれぞれ得点期待値が定められている。その得点期待値を実際の打撃結果とともに以下の公式に当てはめたものが「wOBA」と呼ばれる指標である。

     

    wOBA=(敬遠を除く四球×期待値+死球×期待値+単打×期待値+二塁打×期待値+三塁打×期待値+本塁打×期待値)/(打数+敬遠を除く四球+死球+犠飛)

     

     「wOBA」は実際の打撃結果をもとに算出されるが、その部分を打球の初速度と発射角度から予測される打撃結果に置き換えたものが「xwOBA」となる。通常の「wOBA」は実際の打撃結果を用いるため守備力などの影響を受けることになるが、「xwOBA」ではそれらの影響を排除できるというわけだ。しかも、通常の出塁率と同様の感覚で扱うことができる。また、「xwOBA」と「wOBA」の差に注目する場合もあり、「xwOBA-wOBA」が正の値であれば運が悪かった、負の値であれば運が良かったと大まかに把握することができる。

     たとえば、昨季の打率.294、37本塁打、OPS.876から今季は打率.259、33本塁打、OPS.782と大きく成績を落としたマニー・マチャド(オリオールズ)だが、「wOBA」が.374から.335へと大きく下落している一方、「xwOBA」は.372から.357とそれほど大きく下落しているわけではなく、ツキに恵まれなかった側面があることが読み取れる。昨季は「xwOBA-wOBA」がわずかにマイナス(-.002)であったのに対して今季はプラス(.022)に転じていることも不運さを裏付けている。

  • 2017年シーズン 祝祭日のベストパフォーマンスを振り返る

    2017.12.26 11:00 Tuesday

     アメリカには祝祭日が年間10日ある。そのうち、メジャーリーグのシーズン中にある祝祭日は4日だけ。ここではその4日に母の日、父の日、ハロウィンの3日を加えた合計7日について、2017年のベストパフォーマンスを振り返ってみよう。

     まずは母の日(現地時間5月14日)から。マックス・シャーザー(ナショナルズ)はこの日のフィリーズ戦に先発し、6イニングで9安打を浴びながら3失点と粘りのピッチング。5回表にはセザー・ヘルナンデス、オドゥベル・ヘレーラ、アーロン・アルテールを三者連続三球三振に抑え、「Immaculate inning(完璧なイニング)」を達成した。なお、今季メジャーリーグでは合計8度の「Immaculate inning」が達成されている。

     父の日(現地時間6月18日)にはノーラン・アレナード(ロッキーズ)が逆転サヨナラスリーランでサイクルヒットを達成するという離れ業を演じてみせた。1回裏の第1打席で三塁打、4回裏の第2打席で単打、6回裏の第3打席で二塁打を放ったアレナードは、7回裏の第4打席こそ空振り三振に倒れたものの、9回裏、2点差に迫った直後の第5打席、一死一、三塁の場面でマーク・マランソン(ジャイアンツ)の初球のフォーシームを捉え、レフトスタンドへ逆転サヨナラスリーランを叩き込んだのだった。

     メモリアル・デイ(戦没将兵追悼記念日:現地時間5月29日)のツインズ戦では今季限りで現役を引退したカルロス・ベルトラン(アストロズ)が8回表に放ったスリーランを含む4安打3打点の大活躍。アストロズはこの試合、7回終了時点で2対8と6点をリードされていたものの、8回表になんと一挙11得点。9回表にも3点を追加し、最終的には16対8で大勝した。

     現地時間7月4日の独立記念日に行われたレンジャーズ戦では、アンドリュー・ベニンテンディ(レッドソックス)が大暴れ。5回表にダルビッシュ有をノックアウトするスリーランを放つなど、2本塁打を含む5安打6打点の大活躍でチームを11対4の快勝に導いた。新人選手が5安打&2本塁打&6打点を記録したのは1987年のケビン・サイツァー(ロイヤルズ)に次いで史上2人目の快挙となった。

     レイバー・デイ(労働の日:現地時間9月4日)のドジャース戦ではJ.D.マルティネス(ダイヤモンドバックス)が史上18人目となる1試合4本塁打を記録。リッチ・ヒル、ペドロ・バイエズ、ジョシュ・フィールズ、ウィルマー・フォントの4投手からそれぞれ本塁打を放ち、7回表、8回表、9回表には3イニング連続本塁打をマークした。

     コロンブス・デイ(コロンブス記念日:現地時間10月9日)に行われたアストロズ対レッドソックスの地区シリーズ第4戦では、アストロズ打線がリック・ポーセロ、クリス・セール、クレイグ・キンブレルというレッドソックスの強力投手陣をことごとく攻略。9回表にベルトランがキンブレルから放ったタイムリー二塁打による1点が、最終的に勝敗を分けた。この勝利によってアストロズは地区シリーズを突破し、その後、頂点まで駆け上がっていくことになる。

     そして、ハロウィン(現地時間10月31日)に行われたドジャース対アストロズのワールドシリーズ第6戦では、ドジャース守護神のケンリー・ジャンセンが打者6人をパーフェクトに封じる好リリーフ。味方打線がジョク・ピーダーソンのソロ本塁打などで奪った2点のリードを守り抜き、ドジャースはワールドシリーズの対戦成績を3勝3敗のタイとしたのだった。

  • 「史上最高のDH」は殿堂入りできるのか 9度目の挑戦へ

    2017.12.25 18:30 Monday

     現在、メジャーリーグでそのシーズンにベストのパフォーマンスを見せた指名打者に贈られる賞は「エドガー・マルティネス賞」と呼ばれている。これはマリナーズ一筋で18年間活躍したエドガー・マルティネスの功績を称えて2004年に「最優秀指名打者賞」から改称されたものだ。その「史上最高のDH」が9度目の殿堂入りチャレンジを迎えている。

     まずは簡単にエドガーのキャリアを振り返ってみよう。1982年12月にマリナーズと契約し、1987年9月に三塁手としてメジャー昇格。メジャー4年目の1990年には正三塁手に定着し、打率.302、11本塁打、OPS.830をマークした。1992年には打率.343で首位打者に輝き、オールスター・ゲーム初選出、シルバースラッガー初受賞など充実のシーズンを過ごしたが、1993年と1994年は故障により長期離脱。これをきっかけに「史上最高のDH」へ向かうキャリアが始まった。1995年には打率.356で2度目の首位打者に輝き、ヤンキースとの地区シリーズでは球団史に残る「ザ・ダブル」を放つなど、打率.571の大暴れ。2000年には37歳ながら打率.324、37本塁打、145打点、OPS1.002の大活躍を見せ、最後の打撃タイトルとなる打点王を獲得した。

     通算成績は2247安打、514二塁打、309本塁打、打率.312、出塁率.418、長打率.515、OPS.933。首位打者2回、打点王1回、シルバースラッガー賞5回、オールスター・ゲーム選出7回という輝かしい実績を誇り、現役ラストイヤーの2004年にロベルト・クレメンテ賞を受賞したほか、今年8月には現役時代に一貫して背負った「11」が球団史上2人目の永久欠番となった(全球団共通のジャッキー・ロビンソンは除く)。

     通算8000打席以上の選手のうち、打率.310、出塁率.410、長打率.510を全てクリアしている選手はマルティネスを含めて11人しかいない。このうち、殿堂入りを果たしていないのは薬物問題により得票率が伸びないマニー・ラミレス(前回23.8%)と2019年から投票対象者となる予定のトッド・ヘルトンだけだ。全盛期をほぼDH専門で過ごし、守備での貢献がほとんどないエドガーの殿堂入りを否定する識者もいる。しかし、打撃の完成度が球史に残るレベルであったことは間違いなく、それが評価されていることは前回の得票率(58.6%)にも表れている。

     エドガーにとっては今回の投票が9度目の殿堂入りチャレンジ。現時点で明らかになっている103票のうち、エドガーは83票を集め、暫定の得票率は80.6%となっている(殿堂入りラインは得票率75%)。この水準を最後まで維持できるかどうかは不透明だが、指名打者を一つのポジションへと押し上げたエドガーの功績を認める投票者が増えているのは紛れもない事実。今回でなくとも、ラストチャレンジとなる次回の投票で殿堂入りを果たす確率は極めて高いと判断していいのではないだろうか。


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  • ブリュワーズ・カウンセル監督「アルシアは始まったばかりだ」

    2017.12.25 17:30 Monday

     オーランド・アルシア(ブリュワーズ)はメジャー2年目となった今季、正遊撃手に定着し、特に打撃面では大きな成長を見せた。クレイグ・カウンセル監督は今季のアルシアの活躍を称えつつも、「まだ始まったばかりだ」とアルシアのさらなる成長に期待を寄せている。

     昨年8月にメジャーデビューを果たしたアルシアは、55試合に出場して打率.219、4本塁打、OPS.631に終わった。しかし、今季は正遊撃手として153試合に出場し、打率.277、15本塁打、OPS.731をマーク。OPSは昨季から100ポイントも上昇し、カウンセル監督は「アルシアはたぶん、自分自身には驚いていないと思うよ。むしろ、自身のプレイで他の人々を驚かせたんじゃないかな」とアルシアの活躍が期待以上のものであったことを認めた。さらに、「彼には攻撃面でさらなる成長の余地がたくさんある。彼自身もそう思っているんじゃないかな」と続けた。

     若手選手にはよくあることだが、アルシアの課題は打席でのアプローチである。今季は36四球しか選ばなかったのに対して100三振。全投球に対するスイングの割合は54%に達し、チームでは最高、両リーグの規定打席到達者のなかでも10位に位置する。ストライクゾーン外のボールに対するスイング率38.7%も両リーグ11位。ただし、「ストライクとボールの見極めは経験とともに上達していく。アルシアも年齢とともに成長していくと思うよ」とカウンセル監督は現時点では特に問題視していない。

     アルシアは「オフシーズンの間、しっかりトレーニングを積み、来季はさらに成長できるように努力するよ。野球というスポーツは常に完璧になるために努力しなければならない。全ての面において成長するために努力し続けることが大切なんだ」と語り、打撃面のみならず、長所である遊撃守備を含めた全ての面でレベルアップを目指している。「彼にはこなしていかなければならないステップがまだたくさんあると思う。彼はまだ23歳なんだ。まだ始まったばかりだよ。間違いなく、成長の余地がたくさんある」とカウンセル監督が期待を寄せるアルシアの2018年シーズンに注目したい。


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  • 現役最年長選手・コローン 古巣とのマイナー契約に前向き

    2017.12.25 16:30 Monday

     現役最年長選手(44歳)のバートロ・コローンはまだプロ野球選手としてのキャリアに別れを告げるつもりはないようだ。ニューヨーク・ポストのマイク・プーマによると、コローンは古巣・メッツとのマイナー契約に前向きな姿勢を見せているという。

     今季のコローンは1年契約で加入したブレーブスで13試合に先発したものの、2勝8敗、防御率8.14という惨憺たる成績に終わり、7月上旬に解雇。3日後にツインズとマイナー契約を結び、オールスター・ブレイク明けにメジャー昇格を果たすと、2年ぶりの完投を記録するなど15先発で5勝6敗、防御率5.18とやや持ち直した。シーズントータルの成績は28先発で143回を投げ、7勝14敗、防御率6.48となっている(14敗と防御率6.48はともにキャリアワースト)。

     コローンは2014年からの3シーズンをメッツの一員として過ごし、15勝、14勝、15勝で計44勝をマーク。ノア・シンダーガード、ジェイコブ・デグロム、マット・ハービー、スティーブン・マッツといった若手投手が台頭してくるなか、経験豊富なベテラン右腕として存在感を発揮し、先発ローテーションを支えた。プーマによると、コローンはマイナー契約を受け入れるのはメッツからのオファーがあった場合のみであり、基本的にはメジャー契約での現役続行を模索しているようだ。

     今季終了後、コローンは「2017年が現役ラストイヤーになるのか」といった旨の質問を受けた際に、「俺はどこにも行かないよ」とグラウンドから去る考えがないことを明言。2014年に母・アドリアーナがこの世を去る前に「45歳まで現役を続けたい」と伝えたコローンは、母との約束を守るつもりでいるのだ。通算240勝の実績があるとはいえ、今季の防御率が6点台半ばの投手に先発ローテーションの座を確約する球団があるとは考えにくい。プーマによるとメッツはコローンとの契約にほとんど興味を持っておらず、コローンにとって母との約束を守るための現実的な選択肢は、メッツ以外の球団とマイナー契約を結び、45歳の誕生日を迎える来年5月24日(現地時間)以降に先発のマウンドに立つことを目指す道になりそうだ。


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  • ニーシェックの悪ふざけでホスキンスのファンがパニックに?

    2017.12.25 15:30 Monday

     半年ぶりにフィリーズに戻ってきたパット・ニーシェックが背番号を巡るちょっとした悪ふざけ(?)でリーズ・ホスキンスのファンをパニックに陥れた。事の発端はニーシェックがホスキンスから背番号「17」を譲ってもらったとツイートしたことだ。

     日本時間12月16日、ニーシェックは「ホスキンス、背番号17を譲ってくれてありがとう。1ダース分のボールにサインをして来週あたりには渡すよ」とツイート。「17」はニーシェックが今季開幕から7月下旬にロッキーズへ放出されるまで背負っていた番号だ。その後、8月上旬にホスキンスがメジャーへ昇格した際、フィリーズは空き番号となっていた「17」をホスキンスへ与えた。ホスキンスは昇格後の50試合で18本塁打、OPS1.014をマークし、ファンのハートを鷲掴みにしたのだった。

     ホスキンスの鮮烈なデビューにより、背番号「17」のグッズを購入するファンが急増。しかし、ニーシェックのツイートにより、ホスキンスのユニフォームを購入したファンや、ホスキンスのグッズをプレゼントとして購入していたファンは突然パニックに陥った。「ホスキンスは背番号を変えたのか?」「新しい背番号は何番だ?」「古いユニフォームは新しいものと交換してもらえるのか?」「返金してもらえるのか?」「新しいユニフォームはクリスマスまでに届くのか?」「サンタクロースは今頃困っているよ!」

     しかし、事の発端となったツイートから22分後、ニーシェックはホスキンスが引き続き「17」を背負い、自分は別の背番号を選択することをツイートで明言。さらに40分後には「明日チームストアは問い合わせの電話で混乱するかもね」と続けた。実際にどれだけの問い合わせがあったのかは不明だが、ニーシェックの悪ふざけに振り回されたファンは少し気の毒だ。

     日本時間12月17日にはホスキンスが「昨夜、ニーシェックがTwitterで悪ふざけをしていたみたいだね」とツイートし、引き続き「17」を背負うことを明言。自身のファンを安堵させた。その後、ニーシェックは「41」を選ぶことをほのめかすツイートをしたが、これも冗談。「41」は新加入のカルロス・サンタナのもとへ渡り、ニーシェックはメジャーリーガーでは史上初となる「93」を着用することになった。


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  • ツインズがナポリ獲得に興味を示す

    2017.12.25 14:30 Monday

     ツインズの地元紙、ミネソタ・スター・トリビューンによると、ツインズはマイク・ナポリの獲得に興味を示し、すでに代理人と接触したようだ。ツインズは昨オフもナポリがレンジャーズと契約する前に、ナポリ獲得を目指していたという経緯がある。

     10月末に36歳の誕生日を迎えたナポリは今季、2011~2012年、2015年途中~閉幕に続いて3度目のレンジャーズ在籍となった。一塁手兼指名打者として124試合に出場し、29本塁打を放った一方、打率.193、出塁率.285、OPS.713はいずれもキャリアワースト。四球率が下落し、三振率が上昇するなど、あらゆる面で衰えを感じさせるシーズンとなった。しかし、インディアンスでプレイした2016年には194三振を喫しながらも34本塁打、101打点、OPS.800をマークしており、もう一花咲かすことができる可能性も十分にある。

     ツインズは現時点でレギュラーの指名打者が不在という状況。現有戦力で賄うのであればエドゥアルド・エスコバー、ケニーズ・バルガス、ロビー・グロスマンらが相手投手との相性を考慮しながら日替わりで指名打者に入ることになるが、ナポリが加わるのであれば、正一塁手のジョー・マウアーとナポリを一塁&指名打者で使い分けることになるだろう。

     また、ツインズはナポリの長打力だけでなく、若手選手が多いチームにおいてその経験やリーダーシップにも期待しているようだ。ミゲル・サノー、ホルヘ・ポランコ、バイロン・バクストン、マックス・ケプラーはいずれも24歳、エディ・ロサリオは26歳と一部の主力選手を除いて20代中盤の若手選手がズラリと並ぶツインズ打線。そこにポストシーズンを8度経験し、レッドソックス時代の2013年にワールドシリーズ制覇も経験したナポリを加えることで、若手のさらなる成長を促す狙いがある。

     フリーエージェントの一塁手部門はすでに動き始めており、ナポリに残された選択肢はそれほど多くはない。ア・リーグ一筋で12年間プレイしていた男の新天地は、再びア・リーグ所属の球団になるかもしれない。


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  • 遅くまでフリーエージェント市場に残りそうな6選手

    2017.12.25 12:30 Monday

     大物FA選手の契約に時間が掛かるのは決して珍しいことではないが、今オフのフリーエージェント市場は全体的にかなりのスローペースとなっている。MLB公式サイトではジム・デュケットが「遅くまで市場に残りそうなFA選手」を6人ピックアップしている。

     デュケットがピックアップしたのはJ.D.マルティネス、マイク・ムスターカス、ロレンゾ・ケイン、ジェイク・アリエタ、ウェイド・デービス、ルーカス・デューダの6選手。マルティネスとデューダ以外の4選手はいずれも元所属球団からクオリファイング・オファーを提示され、それを拒否している。

     マルティネスについてはオフシーズン当初からレッドソックスやジャイアンツが獲得候補に挙げられていたが、いまだ契約が決まっていない。レッドソックスはレギュラー9人の顔ぶれが固まっており、マルティネスの枠を空けるためにはレギュラー選手の放出が必要となる。一方のジャイアンツは来季の予想年俸総額がすでに1億8000万ドルを超えており、マルティネスを獲得すると間違いなくぜいたく税の対象となる上限金額を超えてしまう。このあたりがなかなかマルティネスの契約が決まらない要因になっていると思われる。

     ムスターカスとデービスはトレード市場の影響を受けている。ムスターカスと同じ三塁手ではマニー・マチャド(オリオールズ)やジョシュ・ドナルドソン(ブルージェイズ)がトレードされる可能性が消えておらず、フリーエージェント市場にはトッド・フレイジャーも残っている。デービスと同じクローザーではアレックス・コロメイ(レイズ)が放出される可能性が高まっており、コロメイを逃した球団がデービスやグレッグ・ホランドの獲得に動くという流れになりそうだ。

     ケインとアリエタは年齢による衰えを懸念されている可能性が高い。ケインのように身体能力を売りとする選手は年齢による衰えの影響を大きく受けることが多く、アリエタについてはすでに成績が下り坂となっている。デューダは他の一塁手が続々と契約先を決めており、一塁手の需要がなくなりつつあることが理由として挙げられている。

     これらの選手は希望する契約条件を手に入れることができるのか。あるいは価格が下がったところで意外なチームが獲得するのか。今オフのフリーエージェント市場にはまだまだドラマが待っていそうだ。

  • オリオールズ マチャドをキープする可能性が高まる

    2017.12.25 12:00 Monday

     マニー・マチャドの放出を検討していたオリオールズのもとに、満足のいくオファーは届かなかったようだ。USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールによると、オリオールズはマチャドが来季もオリオールズの一員としてプレイする可能性が高いことを示唆している。

     ホワイトソックスやカージナルスが獲得に積極的な姿勢を見せていることが報じられていたマチャド争奪戦。マチャド獲得に動いた球団のうち、ホワイトソックスが最も魅力的なオファーを提示していると言われていたが、そのホワイトソックスのオファーでもオリオールズを満足させることはできず、オリオールズは「質のより高いオファーが提示されなければマチャドを放出する意思はない」ことを明言していた。

     MASNのロッチ・キューバトコのリポートによると、マチャド獲得を狙っていた球団の一つであるカブスは正遊撃手のアディソン・ラッセル、若手外野手のアルバート・アルモーラJr.、便利屋左腕のマイク・モンゴメリーを含めたパッケージを提示していたという。キューバトコが報じた内容を否定するソースもあり、事実かどうかは定かではないが、少なくとも2021年まで保有できる若手実力派遊撃手を筆頭とした即戦力3人を含むパッケージでもオリオールズが首を縦に振らなかったとなると、オリオールズはマチャドの価格を極めて高く設定していることになる。

     来季終了後にフリーエージェントとなるマチャドは契約延長交渉には応じず、フリーエージェント市場で自らの価値を試す可能性が高いと見られている。そのため、マチャドを獲得した球団は来季の1シーズンのみしかマチャドを使えないことになるが、その1シーズンに対してオリオールズが望むハイレベルなパッケージを提示する球団はやはり現れなかった。獲得オファーの質が低かったというよりは、オリオールズが交換要員を高望みしすぎたというのが実情ではないだろうか。なお、マチャドは来季終了後にフリーエージェント市場へ出た場合、ヤンキースやフィリーズなどが獲得に乗り出すことが予想されている。


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  • メッツがラガレスへの獲得オファーを受付中?

    2017.12.25 11:30 Monday

     MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、メッツのもとにはフアン・ラガレスへの獲得オファーが届いているようだ。メッツの外野手は決して層が厚いとは言えないものの、故障続きで実力を発揮できずにいる好守の外野手がトレードされる可能性はゼロではなさそうだ。

     ラガレスはコンディションさえ万全ならばメジャーでもトップクラスの守備力を誇る外野手である。メジャーデビューを果たした2013年にセンターで守備防御点(DRS)+26をマークしてその名を轟かせると、翌2014年にもセンターでDRS+26をマークしてゴールドグラブ賞を初受賞。リーグ屈指の名手としての地位を確固たるものとした。しかし、自己最多の143試合に出場した2015年はDRS+2と数字を落とし、ここ2シーズンは+8、+15と回復傾向ながら故障続きで出場試合数は100に満たず。打撃面では2014年のOPS.703が自己最高と伸び悩みが続いており、存在感は徐々に薄れつつある。球団オプションを合わせると2020年まで比較的安価な契約が残っており、魅力的なオファーを提示してくる球団があるのならば、放出を検討するのも悪くはないだろう。

     しかし、現在のメッツは左肩の手術を受けたマイケル・コンフォートが来季開幕に間に合うか微妙な状況であり、レフトのヨエニス・セスペデス、ライトのブランドン・ニモと合わせてラガレスはレギュラー格。ラガレスの代わりとなる外野手を獲得できなければ、ラガレスの放出は現実的とは言えない。また、メッツは外野手よりも正二塁手不在の問題を解決する必要があり、ジェイソン・キプニス(インディアンス)やジョシュ・ハリソン(パイレーツ)の獲得に動いていることが取り沙汰されている。ラガレスの放出に動くとしても、正二塁手不在の問題を解決してからということになるだろう。

     存在感を失いつつあるラガレスだが、まだ28歳。故障なく健康にフルシーズンを過ごすことさえできれば、メジャー屈指の名手としてもう一度その名を轟かせることは可能なはずだ。来季はフルシーズン、素晴らしいセンター守備が見られることを期待したい。


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  • 年末年始の主な移籍を振り返る 過去には名選手が移籍

    2017.12.25 11:00 Monday

     クリスマス・シーズン以降の休暇期間に入ると、移籍市場の勢いもクールダウンする。しかし、今オフは移籍市場の動きが遅く、年末年始の休暇期間に大物選手の移籍が決まる可能性もゼロではない。ここでは年末年始に大物選手が移籍した過去の例を振り返ってみよう。

     まずは殿堂入りの名選手、レジー・ジャクソンだ。メジャー20年目のシーズンを終えた40歳のジャクソンは1986年オフ、12年ぶりのアスレチックス復帰を果たした。現地時間12月24日に古巣と契約したジャクソンは「これ以上、クリスマス・プレゼントは必要ないよ。僕にはこれで十分だ」と大喜び。現役ラストイヤーとなった1987年、ジャクソンは115試合に出場して打率.220、15本塁打、43打点、OPS.699をマークし、21年間の現役生活に別れを告げた。

     続いては「世界の盗塁王」リッキー・ヘンダーソン。1995年オフにアスレチックスからフリーエージェントとなったヘンダーソンは、現地時間12月29日に2年400万ドルでパドレスと契約した。このときすでに37歳だったヘンダーソンは1996年、打率.241と不本意なシーズンを過ごし、翌1997年途中にエンゼルスへトレード。1998年に古巣・アスレチックスへ復帰してリーグ最多の66盗塁を記録すると、1999年にはメッツで40歳ながら打率.315、12本塁打、37盗塁、OPS.889の好成績をマークし、最終的には通算1406盗塁まで数字を伸ばした。

     2001年のワールドシリーズで劇的な一打を放ったルイス・ゴンザレスも年末に移籍した選手の一人だ。ダイヤモンドバックスは現地時間1998年12月28日にカリム・ガルシアとのトレードでタイガースからゴンザレスを獲得。それまでも好打の外野手として活躍していたゴンザレスだが、ダイヤモンドバックス移籍後はワンランク上の強打者へと成長。2001年には打率.325、57本塁打、142打点、OPS1.117という驚異的な打棒を発揮し、ワールドシリーズ第7戦ではバットを折りながらもマリアーノ・リベラ(ヤンキース)からサヨナラ打を放ってチームをワールドシリーズ制覇へと導いた。

     現役選手からはダニエル・マーフィー(ナショナルズ)をピックアップ。2015年のポストシーズンで驚異的な活躍を見せたマーフィーは同年オフにフリーエージェントとなり、現地時間12月24日に3年3750万ドルでナショナルズと契約した。2016年は打率.347、25本塁打、104打点、OPS.985、今季も打率.322、23本塁打、93打点、OPS.928と好成績をマークし、打率は2年連続でリーグ2位。ナショナルズにとって大バーゲンの契約となったことは間違いない。契約最終年となる来季もここ2シーズンと同様の活躍が期待される。

  • コローンにメッツ復帰の可能性

    2017.12.24 23:35 Sunday

     オフシーズンの注目といえば選手の去就だ。FAとなっている選手が来季はどこのユニフォームを着るのか、活躍できるのか今後の行方が気になるところだ。現役最年長投手の45歳、バートロ・コローンも移籍を模索している。

     コローンは今季、ブレーブスの一員として開幕を迎えるも6月までに2勝8敗と成績が振るわず7月に戦力外となった。その後はツインズとマイナー契約を結ぶと日本時間7月19日のヤンキース戦でメジャーに復帰する。8月には調子を取り戻し4勝を挙げた。最終的には28試合に登板し7勝14敗 防御率6.48の成績を残した。シーズン終了後はFAとなっているが、本人は現役続行を明言している。

     「ニューヨークポスト」のマイク・プーマ記者はコローンがメッツ復帰を検討していると自身のツイッターで明かした。彼は2014年から3年間、同チームに所属し44勝34敗 防御率3.90の数字を残している。昨年は投手陣に故障者が相次ぐ中で2桁15勝を挙げて奮闘、打者としてもメジャー初本塁打を記録した。

     このままメッツに入団となり来季、メジャー復帰となればコローンにとって大きな記録が待っている。それはドミニカ共和国出身投手歴代最多勝利記録だ。これまでは通算243を記録したフアン・マリシャルが1位だ。現在240勝を挙げているコローンはあと3勝に迫っている。来年5月で46歳を迎えるが決して記録達成不可能な数字ではない。

     現役に意欲をみせているコローン。1年ぶりの古巣復帰なるか、その去就に注目が集まる。


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  • グレゴリウスの原点と自覚する自身の役割

    2017.12.23 23:40 Saturday

     選手の移籍情報が気になるこのオフシーズンでは選手達それぞれが故郷に帰ってトレーニングを行ったり休養したりと時間の使い方はさまざまだ。ディディ・グレゴリウス(ヤンキース)は今、キュラソー島でオフを過ごしている。

     今季のグレゴリウスは春先に右肩の故障で一時離脱したものの、復帰後はシーズン終了までメジャーでプレーし続けた。136試合に出場し、打率.287 25本塁打 87打点を記録しチームのプレーオフ進出に貢献した。特に25本塁打はデレク・ジーターが1999年に記録した24本の球団歴代遊撃手最多本塁打の記録を塗り替えた。長打力も付き、時には4番打者を務めるなどヤンキースに欠かせない選手となっている。

     グレゴリウスの出生地はオランダのアムステルダムだが、彼が5歳の時にキュラソー島に移住している。キュラソー島といえばアンドリュー・ジョーンズやアンドレルトン・シモンズ(エンゼルス)といった球界を代表する選手達を輩出した場所で近年のWBCでは彼らの活躍が目立つ。グレゴリウスも同様にオランダ代表の一員としてプレーしていた。特にシモンズとは高校時代に二遊間コンビ(二塁・グレゴリウス、遊撃・シモンズ)を組んでいたほどの仲だ。

     キュラソー島での生活を振り返り「ここは大きい島ではないからみんなよく走りまわっていたよ」と笑顔で語っていたグレゴリウス。故郷に帰ると必ず利用するという以前、母親がインストラクターを務めていたジムがあるという。その場所は10歳から通っていて「成長してから考えるとすべてがここから始まったんだ。だから今がある」と原点回帰をしていた。

     そしてこのオフは現地の野球教室に参加し後進育成に尽力するという。グレゴリウスは「自分が子供の時はマイナーリーガーが野球を教えてくれた。今度は自分がその教える立場にいる。恩返しがしたいんだよ」と自らの役割を自覚している。

     充実のオフを過ごしているグレゴリウスは果たして来季も好成績を残すことができるか、彼のバットに注目だ。


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  • フィリーズがハラデイの「34」を1年間空き番号に

    2017.12.22 18:40 Friday

     日本時間11月8日に飛行機事故でこの世を去ったロイ・ハラデイに敬意を表し、フィリーズは2018年シーズンでいずれの監督・コーチ・選手も背番号「34」を着用せず、空き番号とすることを決定した。他にもハラデイの追悼イベントが開催される可能性があるという。

     2010年にフィリーズに加入したハラデイは、2013年までの4シーズンしかフィリーズでプレイしていないものの、加入1年目の2010年にリーグ最多の21勝をマークしてサイ・ヤング賞を受賞し、レギュラーシーズンで完全試合、地区シリーズではノーヒッターを達成。翌2011年にも19勝をマークし、先発ローテーションの柱として見事な活躍を見せた。その後は球速の低下や故障によって急激に成績を落とし、2013年限りで現役を退いたが、今春にはメンタルスキル・コーチとしてチームに帯同。若手選手の指導にあたり、主にメンタル面でチームに好影響を及ぼしていた。

     今季フィリーズで「34」を背負っていたのは若手捕手のアンドリュー・ナップ。しかしナップは最近、カリフォルニア大学バークレー校時代に背負っていた「15」に背番号を変更している。今春、ナップが開幕ロースター入りを決め、球団から背番号「34」を提案された際にはハラデイの背番号を背負うことに遠慮する気持ちもあったという。フィリーズはハラデイの死後、背番号「34」の扱いを球団内部で話し合い、ナップの考えを聞くためにナップに電話をした。一方のナップもハラデイに敬意を表して背番号を変更したい旨を球団へ連絡するつもりだった。こうしてナップの背番号変更が決定し、「34」は空き番号となった。なお、少なくとも1年間は空き番号となるものの、その後の扱いについては今のところ未定だという。

     また、フィリーズは新加入のカルロス・サンタナがインディアンス時代と同じ「41」を着用すること、半年ぶりに復帰したパット・ニーシェックがメジャーリーグ史上初めて「93」を着用することを併せて発表している。


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  • ロイヤルズ ホズマーとの再契約が最優先か

    2017.12.22 17:42 Friday

     主力選手の多くが同時にフリーエージェントとなり、ロースターの再編を強いられているロイヤルズ。ESPNのジェリー・クラスニックによると、ロイヤルズはエリック・ホズマー、マイク・ムスターカス、ロレンゾ・ケインとの再契約を模索しており、なかでもホズマーとの再契約を最優先に考えているようだ。

     ロイヤルズがホズマーとの再契約を急ぐのには理由がある。カルロス・サンタナがフィリーズと契約したのを皮切りに、ミッチ・モアランドがレッドソックス、ヨンダー・アロンゾがインディアンスと契約するなど、フリーエージェントの一塁手市場が大きく動き始めているからだ。ホズマーとの再契約に失敗した場合の「プランB」の選択肢が少しずつ減少しているという状況。現時点ではルーカス・デューダやローガン・モリソンといった面々が「プランB」の有力候補だろう。

     ホズマー争奪戦はレッドソックスがモアランドと再契約して撤退したことによりロイヤルズとパドレスの一騎打ちの様相を呈している。特にパドレスは積極的に動いており、USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールはホズマーの契約先として「パドレスが紛れもなく最有力候補である」と伝えている。シーズン30本塁打を期待できるような長距離砲ではないものの、攻守ともにハイレベルな実力を兼ね備えており、今季はシルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞をダブル受賞。直近3シーズンでメジャー最多タイの478試合に出場するなどタフさも持ち合わせており、リーダーシップやメイクアップに対する評価も高い。パドレスは再建の柱としての役割をホズマーに期待しているに違いない。

     ロイヤルズとしては2014年のリーグ優勝、2015年のワールドシリーズ制覇に大きく貢献したホズマーら主力選手がごっそり流出してしまうと再び低迷期に突入しかねないだけに、チームリーダーであるホズマーだけでも引き留めておきたいところ。球団ナンバーワン有望株のニック・プラットは一塁手だが、まだメジャー昇格までには時間が掛かる見込みであり、ホズマーと長期契約を結んでもチームの将来設計の妨げになることはない。むしろホズマーを引き留めることがチームの将来にも好影響を及ぼすはずだ。一塁手市場が動き出している今、ロイヤルズに残された時間はそれほど多くない。


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  • レッドソックス ラミレスの放出に動く可能性も

    2017.12.22 16:41 Friday

     今季の正一塁手であるミッチ・モアランドと再契約を結んだレッドソックスはレギュラー9名の顔ぶれが固まった。しかし、レッドソックスはさらなる強打者の補強を模索しており、フリーエージェントの強打者を獲得する場合にはいずれかのポジションを空ける必要がある。そうしたなかで、ハンリー・ラミレスを放出する可能性が浮上しているようだ。

     現時点でのレッドソックスの来季予想布陣は正捕手にクリスチャン・バスケスを据え、内野は一塁がモアランド、二塁がダスティン・ペドロイア(開幕から2ヶ月を欠場予定)、三塁がラファエル・ディバース、遊撃がザンダー・ボガーツ、外野は左からアンドリュー・ベニンテンディ、ジャッキー・ブラッドリーJr.、ムーキー・ベッツ、そして指名打者にラミレスという顔ぶれ。モアランドとの再契約により今季のレギュラーがそのまま維持される形となった。

     しかし、今季リーグ最少の168本塁打に終わったレッドソックスは打線の強化を目指しており、フリーエージェントのJ.D.マルティネスらが獲得候補に挙げられている。マルティネスを獲得するのであれば外野または指名打者の枠を空ける必要があるが、MLBネットワークのジョン・ヘイマンらによると、レッドソックスはラミレスへの関心の度合いを測っているようだ。今季のラミレスは打率.242、23本塁打、62打点、OPS.750を記録。昨季は打率.286、30本塁打、111打点、OPS.866の好成績をマークしたが、今季は高額年俸に見合わない不本意な成績に終わってしまった。かつては遊撃手として活躍したラミレスだが、現在は一塁手兼指名打者。ポジションが限られるうえに、来季年俸は2275万ドルとなっており、トレードを成立させるのは容易ではない。

     ラミレスに対してどれくらいの需要があるのかは定かではないが、少なくともレッドソックスが強打者の獲得に成功した際に放出が検討される対象の一人であることは間違いない。デーブ・ドンブロウスキー野球部門社長が放出を否定するブラッドリーJr.を放出する方が現実的かもしれないが、まずは念願の強打者を獲得することが先決だ。レッドソックス・ファンのもとに強打者獲得という「クリスマス・プレゼント」は届くのだろうか。


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  • オリックスからFAの平野がDバックスと2年契約へ

    2017.12.22 15:40 Friday

     アリゾナ・リパブリックのニック・ピエコロによると、ダイヤモンドバックスは海外FA権を行使してオリックスからフリーエージェントとなっていた平野佳寿と2年600万ドルで契約合意に至ったようだ。メジャーへスムーズに適応できればクローザーの座を手中に収める可能性もありそうだ。

     現在33歳の平野は2005年秋の大学生・社会人ドラフト希望枠でオリックスに入団。1年目にいきなり10完投&4完封をマークするなど3年目までは先発で起用されたが、プロ4年目となった2010年にリリーフへ配置転換された。3年間セットアッパーを務めたあとクローザーに昇格し、オリックスでの11年間で549試合に登板して48勝69敗156セーブ139ホールド、防御率3.10を記録。今季は58試合に登板し、3勝7敗29セーブ8ホールド、防御率2.67をマークした。

     近年、奪三振率は低下傾向だが、フォークボールを武器にゴロを打たせるピッチングを展開するようになっており、打球が飛びやすいチェイス・フィールドを本拠地とするダイヤモンドバックスに適した投手と言えるかもしれない。野茂英雄や佐々木主浩を筆頭に、フォークボールを武器とする日本人投手はメジャーの舞台で好投してきた歴史があり、平野の活躍にも期待したいところだ。

     ダイヤモンドバックスはクローザーのフェルナンド・ロドニーがフリーエージェントとなってツインズと契約し、絶対的なクローザーが不在の状況。今季リリーフに転向してブレイクを果たしたアーチー・ブラッドリーや2015年にア・リーグのセーブ王(41セーブ)に輝いたブラッド・ボックスバーガーらがクローザー候補となっているが、ブラッドリーは先発復帰を希望しており、ボックスバーガーは直近2シーズンで57試合にしか登板していないなど不安材料も多い。フォークボールを主体としたピッチングでメジャーリーガーを翻弄し、首脳陣に実力をアピールすることができれば、平野にクローザーの座が巡ってくる可能性も十分にある。地区王者・ドジャースのほか、強力打線が魅力のロッキーズ、覇権奪回を目指すジャイアンツと強豪チーム揃いのナ・リーグ西部地区でどこまでやれるか注目だ。


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  • ヤンキース パイレーツ・コールの獲得交渉が本格化か

    2017.12.22 14:47 Friday

     ヤンキースがCCサバシアと再契約を結んだことによりスローダウンしていたゲリット・コール(パイレーツ)のトレード交渉だが、両球団間の交渉が再び本格化する気配を見せている。ヤンキースはサバシア獲得後も、複数年保有可能な先発投手の獲得を目指しているようだ。

     現地の報道によると、トレード成立が目前に迫っているわけではないものの、ヤンキースとパイレーツの間でコールを巡るトレード交渉が再び本格化しつつあるという。コールは2008年のドラフトでヤンキースから全体28位指名を受けながらも大学進学を選択して入団を拒否しており、仮にトレードが実現すればヤンキースにとっては10年越しのコール獲得となる(コールは2011年のドラフトでパイレーツから全体1位指名を受けてプロ入り)。

     コールがフリーエージェントとなるのは早くても2019年オフであり、少なくともあと2年保有することができる。2015年は19勝8敗、防御率2.60の好成績でサイ・ヤング賞の投票で4位にランクインしたが、昨季は21先発で7勝10敗、防御率3.88、今季は33先発で12勝12敗、防御率4.26とやや物足りないパフォーマンス。とはいえ、エース級のポテンシャルはやはり大きな魅力である。

     パイレーツはコールとのトレードで球界トップクラスの有望株であるグレイバー・トーレスの獲得を望んでいるという。しかし、ヤンキースには二塁や三塁の定位置を争うところまで来ているトーレスを放出する意思はなく、若手外野手のクリント・フレイジャーが交換要員の中心となるとの見方が一般的だ。ミゲル・アンドゥハーらその他の有望株もパッケージに含まれることになるだろう。

     パイレーツのニール・ハンティントンGMは今オフ、「売り手」に回るか「買い手」に回るかを決めかねている。もしパイレーツが売り手に回ることを決断すれば、コールのほかアンドリュー・マカッチェンらも放出候補となるだろう。「我々の目標はコンスタントに、そして頻繁にポストシーズンへ進出するチームを作ることだ」と語るハンティントンは最終的にどのような決断を下すのだろうか。


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  • 余剰戦力・エルズベリーはジャイアンツにフィットする?

    2017.12.22 12:40 Friday

     エバン・ロンゴリアを獲得し、三塁手の補強を終えたジャイアンツ。このトレードで正中堅手のディナード・スパンをレイズへ放出しており、次は外野手の補強が必要となっている。新たな正中堅手候補としてヤンキースでポジションを失ったジャコビー・エルズベリーの名前が浮上しているようだ。

     今オフのジャイアンツはスパンを放出する前から外野のアップグレードを目指していた。守備力に衰えがみられるスパンをレフトへ回し、正右翼手として活躍してきたハンター・ペンスを準レギュラーに位置付け、センターとライトに新戦力を加えて攻守両面での戦力アップを目指すというのが当初の構想。フリーエージェント市場ではロレンゾ・ケインやジェイ・ブルース、J.D.マルティネス、トレード市場ではクリスチャン・イェリッチ(マーリンズ)やアンドリュー・マカッチェン(パイレーツ)が獲得候補となっている。

     しかし、ここにきてジャイアンツがエルズベリーの獲得に動く可能性が出てきた。今季のエルズベリーは準レギュラー扱いになり、112試合で打率.264、7本塁打、22盗塁、OPS.750という成績。OPS.750はヤンキース加入後最高の数字だったが、来季はアーロン・ヒックスが正中堅手として起用される見込みであり、完全にポジションを失っている状況だ。ただし、エルズベリーは3年6300万ドルの契約を残しており、全球団に対するトレード拒否権を有している点もトレード成立へのハードルとなる。

     そんななか、MLBネットワークのジョン・ヘイマンはジャイアンツへの移籍であればエルズベリーがトレード拒否権を破棄する可能性があると主張する。エルズベリーはサンフランシスコのあるカリフォルニア州に隣接するオレゴン州の出身であり、エルズベリーが自宅を構えるアリゾナ州スコッツデールはジャイアンツのスプリング・トレーニング開催地だ。また、ヘイマンはエルズベリーが特定の数球団に対してトレード拒否権を破棄することを考慮する可能性があることを併せて伝えている。

     ヤンキースで余剰戦力となり、控え外野手に格下げされたエルズベリーはジャイアンツのリードオフマンを務めることになるのか。現時点で具体的なトレード交渉が行われているわけではないが、今後の動向に注目したい。


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  • カージナルスの三塁手補強はどうなる?

    2017.12.22 12:06 Friday

     エバン・ロンゴリアのトレードが成立し、マニー・マチャド残留の可能性が高まるなか、カージナルスは引き続き三塁手のグレードアップを目指している。三塁手市場は徐々に縮小し始めているが、カージナルスはいったい誰を獲得するのだろうか。

     日本時間12月21日にロンゴリアのジャイアンツへのトレードが成立し、カージナルスのターゲットがひとつ消えた。また、オリオールズは「より良いオファーがなければマチャドを放出しない」と現時点で届いているオファーに満足していないことを明言しており、放出の可能性は低くなっている。カージナルスのターゲットはジョシュ・ドナルドソン(ブルージェイズ)に絞られたというわけだ。

     2015年にア・リーグMVPを受賞し、直近3シーズンで111本塁打、OPS.946をマークしているドナルドソンはメジャー最高の三塁手の一人である。来季終了後にフリーエージェントとなるが、今のところブルージェイズがドナルドソンの放出を検討している様子はない。むしろ、ドナルドソンはトロントを気に入っており、ブルージェイズとの契約延長に応じる可能性もある。ブルージェイズはドナルドソンを放出する場合、先発投手、三塁手、若手有望株を含むパッケージを欲していると報じられているが、カージナルスにはその要求に応じるだけの選手層がある。ブルージェイズがドナルドソン放出に前向きでないという点が唯一にして最大のハードルとなるだろう。

     その他の獲得候補としてはフリーエージェント市場のトッド・フレイジャーとマイク・ムスターカスが挙げられる。フレイジャーは直近3シーズンで平均34本塁打を放ち、OPS.783をマーク。三塁守備も安定している。一方のムスターカスは今季自己ベストのシーズンを過ごし、38本塁打&OPS.835をマーク。29歳という若さも魅力である。

     フリーエージェント市場にまだフレイジャーとムスターカスが残っているということもあり、カージナルスはブルージェイズへの説得をそれほど急いでいないのかもしれない。だとすれば、フレイジャーとムスターカスのいずれかが市場から消えれば、カージナルスもいよいよ本格的に動き始めることになるだろう。ドナルドソン獲得に成功するのか、フレイジャーまたはムスターカスに落ち着くのか、あるいは現有戦力で賄うのか。果たして来季のカージナルスのホットコーナーには誰が立っているのだろうか。


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