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  • 昨季MVPのブレーブス・フリーマン「今季はWS制覇のために戦う」

    2021.3.3 17:00 Wednesday

     昨季ナショナル・リーグのMVPに輝いたフレディ・フリーマン(ブレーブス)は日本時間3月3日、臨時打撃コンサルタントを務めるチッパー・ジョーンズと会話するなかで「キミはあらゆるタイトルを手にしてきたけど、まだ1つ欠けているものがある」と言われたという。それはもちろんワールドシリーズ制覇のチャンピオンリングのこと。フリーマンは「もちろん、そのことはわかっている。今季はそれのために戦うよ」と意気込みを口にした。

     昨季のブレーブスはドジャースとのリーグ優勝決定シリーズで3勝1敗と先に王手をかけたが、そこから3連敗を喫し、1999年以来21年ぶりとなるワールドシリーズの舞台にあと1勝届かなかった。フリーマンは「僕たちは徐々に目標に近付いている。選手もコーチもフロントオフィスも優秀な人材が揃っている。僕たちはその目標に向かって一致団結しているよ」とチームの状況に手応えを感じている。

     ジョーンズはメジャー2年目の1995年、新人王争いで野茂英雄(当時ドジャース)に敗れたものの、ワールドシリーズ制覇を経験。1999年には自己最多の45本塁打を放ってMVPを受賞し、再びワールドシリーズの舞台に立った。19年間のメジャー生活をブレーブス一筋で過ごし、2018年にはアメリカ野球殿堂入りを達成。フリーマンにもジョーンズと同じようなキャリアを歩む可能性が残されている。

     もちろん、ワールドシリーズ制覇という目標を達成できなければジョーンズに肩を並べることはできないだろう。また、それと同時に注目されるのが契約延長交渉の行方だ。現在31歳のフリーマンは今季限りで総額1億3500万ドルの8年契約が終了。これからシーズン開幕までのあいだに契約延長に向けた交渉が行われることになる。この交渉が無事に成立すれば、フリーマンはジョーンズと同様にブレーブス一筋でキャリアを終える可能性が極めて高くなる。

     「ワールドシリーズ制覇」と「ブレーブス一筋」。フリーマンはこの2つを手に入れて、名実ともにジョーンズの後継者となることができるだろうか。

  • 2021年の本塁打王候補 MLB公式サイトが10人をピックアップ

    2021.3.3 16:00 Wednesday

     本塁打王のタイトルを獲得する選手を予想するのは決して簡単なことではない。2019年にメジャー最多の53本塁打を放ったのはメジャー1年目のピート・アロンゾ(メッツ)。昨季は前年118試合で21本塁打だったルーク・ボイト(ヤンキース)が60試合制の短縮シーズンでメジャー最多の22本塁打を記録した。メジャーリーグ公式サイトでは5人のライターが今季の本塁打王候補10人をピックアップし、紹介している。

    サラ・ラングスの予想

     アメリカン・リーグはマイク・トラウト(エンゼルス)を選択。2012年以降の297本塁打はネルソン・クルーズ(311本)、エドウィン・エンカーナシオン(307本)に次ぐ3位の本数であり、2019年(134試合で45本)の本塁打生産ペースは162試合に換算すれば54本になる。ナショナル・リーグはフェルナンド・タティスJr.(パドレス)を選択。昨季42試合消化時点ではトラウトと並んでメジャー最多タイの15本塁打を放っており、遊撃手として史上3人目の本塁打王誕生が期待される(過去の2人はアーニー・バンクスとアレックス・ロドリゲス)。

    ポール・カセラの予想

     ア・リーグはホワイトソックスの若き大砲、エロイ・ヒメネスを選択。メジャー最初の2年間は177試合で45本塁打を放っており、162試合で41本のペースになる。まだ24歳と若く、成長も加味すれば有力候補の1人と言えそうだ。ナ・リーグは2019年MVPのコディ・ベリンジャー(ドジャース)の復調を予想。昨季は打撃成績の各部門で成績を落としたが、最終37試合に限れば打率.284、10本塁打、OPS.960を記録。162試合に換算すれば43本のペースとなり、不振のシーズンでも底力を発揮していた。

    マット・ケリーの予想

     ア・リーグは昨季ブレイクしたテオスカー・ヘルナンデス(ブルージェイズ)を選択。バレル率や打球の平均初速がメジャー屈指の水準にあることを評価し、リーグ5位タイの16本塁打を放った昨季の好成績を維持できると予想している。ナ・リーグは昨季の二冠王、マーセル・オズーナ(ブレーブス)を選択。「スタットキャスト」によると、昨季オズーナが放った18本のアーチの8割以上が「文句なしの一発(全30球場でスタンドインすると推定される当たり)」だったという。

    ジェイソン・カターニアの予想

     ア・リーグはジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)を選択。マーリンズ時代の2017年に59本塁打を放ってMVPを受賞したが、過去2年は故障続き。とはいえ、故障なく健康にプレーすることさえできれば、本塁打王の最有力候補の1人であることは間違いないだろう。ナ・リーグは昨季リーグ史上最年少で首位打者に輝いたフアン・ソト(ナショナルズ)を選択。強い打球をコンスタントに打っているため、平均発射角度を上げることができればハイペースでの本塁打量産も夢ではない。

    マニー・ランダワの予想

     ア・リーグは今年7月に41歳の誕生日を迎えるネルソン・クルーズ(ツインズ)を選出。過去5年間で176本のアーチを放っており、他に160本以上の選手はノーラン・アレナード(165本)とマイク・トラウト(163本)しかいない。過去2年間は173試合で57本を量産しており、自己記録(2015年の44本)を更新する可能性も十分にある。ナ・リーグはロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)を選択。過去3年間は15.1打数に1本のペースでアーチを放っており、これはリーグ5位の好成績。リードオフマンを務めているため、打数が他の選手より多くなることも有利に作用するかもしれない。

  • マイナーAAA級の開幕が1ヶ月延期 4/6開幕予定→5月上旬開幕へ

    2021.3.3 15:00 Wednesday

     日本時間3月3日、メジャーリーグ機構は各球団に対してマイナーリーグ最上位のAAA級のレギュラーシーズンの開幕が1ヶ月ほど延期される予定であることを通達した。当初は現地時間4月6日にシーズン開幕が予定されていたが、マイナーの他の階級と同様に5月上旬の開幕となる見込み。現時点では暫定的に一部のチームが現地時間5月4日、残りのチームは同5月6日にシーズンをスタートするスケジュールが想定されている。

     メジャーリーグ機構は今回の決定について「メジャーリーグとマイナーリーグのシーズンをできる限り安全に開催するための慎重なステップであり、各地の球場にファンがすぐに戻ってくることを楽しみにしている」とのコメントを発表。AAA級の開幕延期により、昨季と同様に「代替トレーニング地(オルタネイト・トレーニング・サイト)」のシステムが採用されるとみられている。

     昨季は新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、メジャーリーグの試合に出場可能な選手はプレーヤー・プール(60人枠)に登録された選手のみに制限され、プレーヤー・プール登録内かつアクティブ・ロースター外の選手は本拠地に近い「代替トレーニング地」でトレーニングを行い、出番を待った。しかし、昨季とは異なり、今季は4月にマイナーリーグのキャンプが行われる予定のため、「代替トレーニング地」のシステムがどのように運用されるかは不透明だ。

     また、メジャーリーグ公式サイトは「AAA級の開幕延期により、選手たちがシーズン開幕前に新型コロナウイルスのワクチン接種を受けられる可能性が高まった」と伝えている。「代替トレーニング地」のシステムを採用することにより、コロナ禍におけるメジャーとマイナーを往復する際の移動を減らすことができ、各球団が選手を管理するのも容易になる。今後は「代替トレーニング地」とマイナーリーグのキャンプをどのように両立させるか、その方法が模索されることになりそうだ。

  • オリオールズのクリス・デービス 腰を痛めて数日間欠場へ

    2021.3.3 14:00 Wednesday

     今季復活を目指す選手の1人がオリオールズのクリス・デービスだ。昨季はオープン戦で打率.409、3本塁打、OPS1.468の大活躍を見せ、「ついに復活か」と注目されたものの、7月に開幕したレギュラーシーズンでは左膝の故障に悩まされ、打率.115、0本塁打、OPS.337という悲惨な成績に終わった。オープン戦序盤は2試合に1度のペースで一塁を守る予定だったが、日本時間3月1日の初戦で腰を痛め、数日間欠場する見込みとなっている。

     デービスはパイレーツとのオープン戦初戦に「5番・DH」でスタメン出場。初回の第1打席は空振り三振に倒れ、3回裏の第2打席はライトのエラーで出塁したが、二塁へ進塁した際に腰を痛め、代走を送られて途中交代した。ブランドン・ハイド監督はがん治療から復帰したトレイ・マンシーニの負担を軽減するために2試合に1度のペースでデービスを一塁の守備に就かせる方針を明らかにしていたが、いきなり予定が狂ってしまった。

     現在34歳のデービスは今季が7年1億6100万ドルという大型契約の6年目のシーズン。2015年に自身2度目の本塁打王に輝き、大型契約を手にしたものの、その後は成績の低迷に歯止めがかからず、2018年には規定打席到達者の歴代ワースト打率(.168)、2019年には野手で歴代ワーストとなる54打数連続無安打というありがたくないメジャー記録を樹立している。

     年俸2300万ドルの契約があと2年残っており、チーム再建を進めるオリオールズの足枷となっている状況。トレードしようにもこの「不良債権」を引き取ってくれるチームなどあるはずがなく、オリオールズは復活の可能性に賭けて起用し続けているものの、期待を裏切られるシーズンが続いている。戦力になる見込みが全くないと判断された場合、契約期間中での解雇という措置が取られる可能性もあるだろう。

     後がない状況なだけに、デービスには1日も早く復帰し、フィールド上で結果を出すことが求められる。

  • 3年目のブレイクが期待される菊池雄星 初登板は2回1失点

    2021.3.3 13:00 Wednesday

     日本時間3月3日、マリナーズの菊池雄星がインディアンス戦でオープン戦初登板。初回にジョシュ・ネイラーのタイムリー二塁打で1点を失ったものの、2回表は2つの三振を含む三者凡退に抑え、2回1安打1失点とまずまずのスタートを切った。「オフシーズンに取り組んできたことを出せた。すごく納得している」と手応えを口にした菊池。ただし、チームが追い付けないまま1対6で敗れたため、黒星(0勝1敗)が記録されている。

     4年5600万ドルという大型契約で加入しながらも2年続けて不本意なシーズンに終わっている菊池にとって、メジャー3年目の今季は勝負の1年となる。オープン戦初登板は速球のスピードが最速96マイルに達し、2回29球を投げて被安打1、奪三振3、与四球1、失点1という内容。大半の主力を欠いたインディアンスの「Bチーム」が相手だったとはいえ、上々の初登板となった。

     「3年目ということもあり、過去2年と比べてスムーズに準備を進められている」と語る菊池。昨季は「スタットキャスト」の各指標が1年目から大きく改善され、投球内容の面で進歩が見られた。2年連続で防御率5点台に終わったものの、ジェリー・ディポートGMは「昨季チームで最もアンラッキーな投手だった。ブレイクの準備は整っていると思う」と期待を寄せている。

     来季の契約は年俸1650万ドルの球団オプションまたは年俸1300万ドルの選手オプションとなっており、マリナーズが球団オプションの行使を拒否した場合でも菊池は選手オプションを行使してマリナーズに残留することができる。とはいえ、2019年800万ドル、昨季1400万ドルという高額年俸に見合った働きはできておらず、今季(年俸1500万ドル)も期待を裏切るようであれば「不良債権」というバッシングの声が高まるのは必至。今季は指標や内容だけでなく、目に見える結果でも自身の価値を証明することが求められる。

  • ロイヤルズがダイソンと1年150万ドルで合意 5年ぶり古巣復帰

    2021.3.3 12:00 Wednesday

     日本時間3月3日、ロイヤルズがホワイトソックスからフリーエージェントとなっていた俊足好守の外野手、ジャロッド・ダイソンと1年150万ドルで合意したことが明らかになった。ダイソンはメジャーデビューした2010年から2016年までロイヤルズでプレーしており、5年ぶりの古巣復帰となる。ロイヤルズは外野のレギュラー3人の顔ぶれが固まっているため、3ポジションを守れるダイソンは外野4番手として起用されることになりそうだ。

     現在36歳のダイソンは昨季パイレーツとホワイトソックスで合計32試合に出場して打率.180、0本塁打、5打点、6盗塁、OPS.411を記録。2019年にはダイヤモンドバックスで自己最多の130試合に出場し、キャリアハイの7本塁打を放ったほか、自身5度目のシーズン30盗塁を達成している。

     11年間のメジャー生活で規定打席到達は1度もなく、外野の準レギュラーとして代走要員や守備固め要員として活躍するケースが多い。前回のロイヤルズ在籍時は世界一を決めたワールドシリーズ第5戦の延長12回表にサルバドール・ペレスの代走として登場し、代打クリスチャン・コローンのタイムリーで決勝点のホームを踏んだ。

     ロイヤルズは今オフの補強でアンドリュー・ベニンテンディとマイケル・A・テイラーを獲得。外野のレギュラーは左翼ベニンテンディ、中堅テイラー、右翼ウィット・メリフィールドという布陣になる見込みだ。守備固めが必要な布陣ではないため、ダイソンはレギュラーの休養時や勝負どころの代走での出番が多くなることが予想される。

     昨季グレッグ・ホランドをマイナー契約で獲得して復活させたロイヤルズは今オフ、かつての守護神であるウェイド・デービスをマイナー契約で呼び戻した。ダイソンはホランド、デービスに続く「世界一メンバーのカムバック」ということになる。再建途上のチームにとって世界一メンバーの経験値は貴重な財産となるだろう。

  • レンジャーズ・有原がオープン戦初登板 2イニング連続で強制終了

    2021.3.3 11:00 Wednesday

     レンジャーズの有原航平が日本時間3月3日に行われたホワイトソックス戦でオープン戦初登板。2回40球前後の登板が予定されていたが、初回に有望株アンドリュー・ボーンの1号3ランで3点を失い、2回41球5安打3失点でマウンドを降りた。2イニングとも3つ目のアウトを取ることはできず、コロナ禍の特例でイニングが強制終了。有原は「イニングを終えることができなかったのは悔しい。2度とないようにしたい」と反省を口にした。

     各球団はコロナ禍における対応として例年より小規模なロースターでオープン戦を戦うことを強いられており、投手の故障を防ぐための特例として、守備側チームの監督は自軍の投手が20球以上を投げた場合、イニングを強制終了されることができる。この日の有原は2イニング連続でこの特例が適用され、3つのアウトを取ってイニングを投げ切ることができなかった。

     初回は先頭のティム・アンダーソンをショートゴロに打ち取ったあと、死球とヒットで1・2塁のピンチ。ここでホワイトソックスの有望株ボーンにレフトスタンドへ運ばれ、いきなり3点を失った。次打者ニック・ウィリアムスから初三振を奪ったものの、レウリー・ガルシアに四球を与え、ここでクリス・ウッドワード監督の要求によりイニングが強制終了した。

     2回裏は先頭からの連打で1・2塁のピンチを背負い、ブレイク・ラザフォードをショートフライに打ち取ったあと、アンダーソンにヒットを浴びて満塁。ヨアン・モンカダを空振り三振に仕留めたが、予定の球数に達していたため、ウッドワードが再びイニングの強制終了を要求し、有原は初登板のマウンドを終えた。

     結果は今一つだった有原だが、ウッドワードと女房役のドリュー・ビュテラはともに「結果が示すよりも良い投球をしていた」と一定の評価を与えている。ビュテラはきわどい判定が多くあったことにも言及しており、満足のいく結果ではなかったものの、次につながる初登板になったと言えそうだ。

  • Dバックス・カルフーンが右膝手術 復帰まで4~6週間か

    2021.3.3 10:00 Wednesday

     日本時間3月3日、ダイヤモンドバックスはコール・カルフーンが右膝の手術を受ける予定であることを発表した。カルフーンは「オフシーズンの序盤から右膝に違和感があった」とチームに伝え、日本時間3月3日にMRI検査を受けた結果、半月板の損傷が判明。トーリ・ロブロ監督はカルフーンの復帰予定時期について言及を避けたが、通常は復帰まで少なくとも4~6週間を要するため、シーズン開幕に間に合わないことが確実となった。

     現在33歳のカルフーンは8年間プレーしたエンゼルスを離れ、昨季からダイヤモンドバックスに加入。昨季は54試合に出場して打率.226ながら16本塁打、40打点、OPS.864とパワーを発揮した。2015年にゴールドグラブ賞を受賞するなど、右翼の守備にも安定感があり、カルフーンの離脱は攻守両面でダイヤモンドバックスにとって痛手となる。

     ロブロは「チームのベスト・プレーヤーの1人が手術を受けて離脱するときは、いつだって心配だよ。彼はこのチームにとって非常に重要な存在だからね」とコメント。まだメディカル・チームからの詳細な報告を受けていないため、カルフーンの復帰予定時期については言及を避けている。

     ダイヤモンドバックスはカルフーン復帰までのあいだ、右翼の穴を埋めなければならない。パビン・スミス、ドールトン・バーショ、ティム・ロカストロ、トレイス・トンプソン、ワイアット・マティセン、ジョシュ・バンミーター、アンディ・ヤング、ジョシュ・ロハスといった選手たちが候補となり、オープン戦で競争が繰り広げられることになる。

     「誰かが台頭してくるチャンスだね。『次は俺の出番だ』という空気がこのチームにはある。もちろん心配しているし、楽観視はしたくないけど、(カルフーンの離脱は)他の選手にとって大きなチャンスでもあるし、(誰が台頭してくるか)楽しみにしているよ」と指揮官は代役候補たちの奮起への期待を口にした。

  • 各球団で「最も価値のある」選手 MLB公式サイトが特集

    2021.3.2 15:00 Tuesday

     現代のメジャーリーグにおいて、選手の価値を表す指標として使われることが最も多いのがWAR(Wins Above Replacement)だ。簡単に言うと「打撃、走塁、守備、投球の各成績を総合的に評価し、控えレベルの選手と比較して何勝分の価値を生み出しているか」という指標である。メジャーリーグ公式サイトのウィル・レイッチは「Baseball-Reference」が算出しているWARを用いて、各球団で「最も価値のある」選手を選出している。

     選出基準は至ってシンプル。その球団で記録したWARが最も多い現役選手を選んでいるだけである。たとえば、アルバート・プーホルス(エンゼルス)はカージナルス史上4位のWARを記録しているが、エンゼルス所属のため、カージナルス時代のWARは対象外となる。キャリアを重ねるごとに数字が積み上がっていくため、当然ながら今回の選出基準では在籍年数の長いベテラン選手のほうが有利となっている。各球団から1人ずつ選出された「最も価値のある」選手は以下の通り(カッコ内はその球団で記録したWAR)。

    アメリカン・リーグ東部地区

    オリオールズ
    クリス・デービス(11.5:球団史上94位)

    レッドソックス
    ザンダー・ボガーツ(23.0:球団史上44位)

    ヤンキース
    ブレット・ガードナー(43.0:球団史上24位)

    レイズ
    ケビン・キアマイアー(27.4:球団史上4位)

    ブルージェイズ
    キャバン・ビジオ(4.9:球団史上94位)

    アメリカン・リーグ中部地区

    ホワイトソックス
    ホゼ・アブレイユ(24.0:球団史上31位)

    インディアンス
    ホゼ・ラミレス(28.1:球団史上36位)

    タイガース
    ミゲル・カブレラ(51.3:球団史上12位)

    ロイヤルズ
    サルバドール・ペレス(24.2:球団史上15位)

    ツインズ
    マックス・ケプラー(12.5:球団史上80位)

    アメリカン・リーグ西部地区

    アストロズ
    ホゼ・アルトゥーベ(36.5:球団史上8位)

    エンゼルス
    マイク・トラウト(74.5:球団史上1位)

    アスレチックス
    マット・チャップマン(21.0:球団史上47位)

    マリナーズ
    カイル・シーガー(33.4:球団史上8位)

    レンジャーズ
    ジョーイ・ギャロ(9.6:球団史上56位)

    ナショナル・リーグ東部地区

    ブレーブス
    フレディ・フリーマン(38.8:球団史上17位)

    マーリンズ
    ブライアン・アンダーソン(8.7:球団史上24位)

    メッツ
    ジェイコブ・デグロム(38.1:球団史上4位)

    フィリーズ
    アーロン・ノラ(22.3:球団史上39位)

    ナショナルズ
    ライアン・ジマーマン(38.5:球団史上5位)

    ナショナル・リーグ中部地区

    カブス
    アンソニー・リゾー(34.9:球団史上28位)

    レッズ
    ジョーイ・ボットー(62.1:球団史上5位)

    ブリュワーズ
    クリスチャン・イェリッチ(14.8:球団史上28位)

    パイレーツ
    アダム・フレイジャー(6.9:球団史上183位)

    カージナルス
    アダム・ウェインライト(41.0:球団史上12位)

    ナショナル・リーグ西部地区

    ダイヤモンドバックス
    ケテル・マーテイ(14.1:球団史上11位)

    ロッキーズ
    トレバー・ストーリー(21.0:球団史上6位)

    ドジャース
    クレイトン・カーショウ(69.9:球団史上1位)

    パドレス
    ウィル・マイヤーズ(10.3:球団史上31位)

    ジャイアンツ
    バスター・ポージー(41.8:球団史上16位)

  • ヤンキース コールとサンチェスのバッテリーが半年ぶりに復活

    2021.3.2 14:00 Tuesday

     ヤンキースは日本時間3月2日に行われたタイガースとのオープン戦にエース右腕のゲリット・コールが先発。昨年8月末以来およそ半年ぶりにゲーリー・サンチェスとバッテリーを組んだ。昨季はサンチェスとの相性の悪さが露呈し、9月以降は控え捕手のカイル・ヒガシオカとバッテリーを組んだコールだが、「ワンバウンドのボールもしっかり止めてくれたし、一緒に良い仕事ができたと思う」とサンチェスとのバッテリーに手応えを感じたようだ。

     まだ試運転の段階のため、コールは1回28球を投げて被安打3、奪三振1、与四球1、失点1という内容。28球のうちストライクは15球で、変化球の精度を高めるために速球よりも変化球主体のピッチングとなった。二死1・3塁からニコ・グッドラムにタイムリーを浴び、さらに二死満塁のピンチを招いたが、ジェイク・ロジャースを空振り三振。アーロン・ブーン監督は三振を奪ったスライダーについて「本当に良い球だった」と合格点を与えた。

     コールは昨年9月、ヒガシオカとバッテリーを組んだ4試合で3勝1敗、防御率1.00の好成績をマーク。27イニングを投げて34三振を奪った一方、打たれたヒットは14本、与えた四球は5つだけだった。今季もヒガシオカが専属捕手となる可能性もあるが、ブーンは特定の投手に専属捕手を用意することはロースターの柔軟性を失うことにつながるため、できるだけ避けたいと考えている。

     コールがサンチェスとのバッテリーへの手応えを口にした一方、サンチェスも「スプリング・トレーニングが始まってから(コールとともに)多くのことに取り組んできた。彼を手助けできるようにベストを尽くすだけさ。去年の経験も今年に生かしていけると思う」と意気込みを語っている。

     サンチェスはこの試合、1回裏の第1打席で四球を選び、3回裏の第2打席ではオープン戦1号アーチを記録。強打の正捕手が攻守両面で存在感を示すようになれば、ヤンキースにとってこのうえなく大きな戦力アップとなるに違いない。

  • サイ・ヤング賞のビーバー 「カーブ依存」からの脱却を目指す

    2021.3.2 12:30 Tuesday

     インディアンスは日本時間3月2日に行われたロイヤルズとのオープン戦で昨季のサイ・ヤング賞投手シェーン・ビーバーが初登板。2イニングを投げる予定だったビーバーは初回を三者凡退に抑えたものの、2回表に3連打を含む4安打を浴びるなど球数が増え、予定より早くマウンドを降りることになった。満足のいく結果ではなかったが、まだ「試運転」の段階。ビーバーは今季に向けて「カーブ依存」からの脱却を目指している。

     2回途中4安打4失点(自責点3)という結果でオープン戦初登板を終えたビーバーについて、テリー・フランコーナ監督は「彼はいろいろ試行錯誤している段階だと思う。いろいろ試した結果、2イニング目を犠牲にすることになってしまったね」とコメント。まだ調整段階ということもあり、エースの状態を必要以上には心配していないようだ。

     この日のビーバーは決め球のカーブを使わないことに決めていた。女房役のロベルト・ペレスは速球とチェンジアップのコンビネーションで初回を乗り切り、2イニング目はスライダーを交えながらのリードを展開。ビーバーは「第2の決め球としてスライダーを磨きたい」との課題を持ってマウンドに上がっており、安易にカーブとカッターに頼ることはしなかった。

     ビーバーは2019年、カーブよりもスライダーを使う頻度のほうが高かった。しかし、昨季はカーブの状態が良かったため、スライダーの使用頻度を大幅に減らし、カーブを多投。2019年は2番目に使用頻度が高かったスライダーだが、昨季は速球、カーブ、カッターに次ぐ4番目となっていた。とはいえ、カーブに依存していれば、いずれ狙い打ちされる日がやってくる。「別の決め球を持つことで打者に違った印象を与えられる。それは僕にとって大きなことなんだ」とビーバーはスライダーの質を向上させることに取り組んでいる。

     結果にはつながらなかったものの、「得られたものは大きかった」と初登板を振り返ったビーバー。開幕までにはスライダーの改良を終え、進化した姿を見せてくれるに違いない。

  • バウアーが新天地デビュー「改善すべき点は山のようにある」

    2021.3.2 12:00 Tuesday

     トレバー・バウアー(ドジャース)は日本時間3月2日に行われたロッキーズとのオープン戦に先発。2イニングを1安打無失点に抑え、上々の新天地デビューを飾った。昨季は防御率1.73、100奪三振、WHIP0.79という好成績を残してサイ・ヤング賞に輝いたが、研究熱心なバウアーは満足する様子を見せない。「今季に向けて何を改善していくつもりか」を尋ねられたバウアーは「改善するべき点は山のようにあるよ」と答えている。

     バウアーが最も改善したいと考えている点は、全体的なコマンド(ボールを狙ったところへ投げる能力)だ。バウアーは変化球のコマンドに満足しておらず、初球をストライクゾーンに投げる際のコマンドもさらに磨きたいと考えている。さらに、昨季93.5マイルだった速球の平均球速をもっと上げたいという。バウアーはすでに30歳であり、多くの投手が球速の低下を経験する年齢に差し掛かっているが、「僕の身体はまだ一番良い状態にある」と話している。

     バウアーはインディアンス時代の2018年に12勝6敗、防御率2.21の好成績をマークし、昨季はレッズで球団史上初となるサイ・ヤング賞を受賞。しかし、故障さえなければ、今後さらなる好成績を残せると確信している。「健康なとき、僕は本当に良い投手だ。ゲリット・コールやスティーブン・ストラスバーグと比較されても良い勝負になると思う。通算防御率(3.90)についていろいろ言う人もいるけど、今の状態を見てほしい。僕はかなりエリートな部類に入ると思うよ」と自信満々に語る。

     新天地デビュー戦、バウアーは初回先頭のギャレット・ハンプソンにヒットを許し、暴投もあってイニングを無失点で終えるのに18球を要した。しかし、次のイニングはピッチングをしっかり修正し、わずか10球で2つの三振を含む三者凡退。ここにバウアーのすごさ、つまり課題を把握し、修正する能力の高さが現れている。

     研究熱心で向上心の高いバウアーの進化は止まらない。大ブレイクの昨季を経て、今季は新天地ドジャースでどんな活躍を見せてくれるだろうか。

  • メッツがリンドーア、コンフォートの2選手と契約延長交渉開始へ

    2021.3.2 11:30 Tuesday

     日本時間3月2日、メッツのサンディ・アルダーソン球団社長はフランシスコ・リンドーア、マイケル・コンフォートの両選手との契約延長交渉をまもなく開始する予定であることを明らかにした。両選手とも今季終了後にフリーエージェントとなるため、メッツはシーズン開幕までに契約延長を成立させることを目指している。通常、選手はシーズン中の契約延長交渉を好まないため、シーズン開幕が交渉成立のデッドラインということになりそうだ。

     現在27歳のリンドーアは今年1月にアンドレス・ギメネス、アメッド・ロサリオら4選手とのトレードでカルロス・カラスコとともにインディアンスから加入。メジャー6年間でシルバースラッガー賞2度、ゴールドグラブ賞2度、オールスター・ゲーム選出4度などの輝かしい実績を誇り、今季終了後にフリーエージェントとなるスター遊撃手のうちの1人として注目を集めている。

     アルダーソンは「今回のトレードはリンドーアが長期にわたってこのチームにいるということを保証するものではない」と語っており、あくまでも契約延長に向けた交渉はこれから。フェルナンド・タティスJr.(パドレス)が14年3億4000万ドルで契約を延長したため、リンドーアも総額3億ドルを超えるような大型契約を手にする可能性が取り沙汰されている。

     一方、現在28歳のコンフォートは2014年のドラフト1巡目(全体10位)指名でメッツに入団。2015年のデビュー以来、9→12→27→28→33と着実に本塁打数を伸ばし、短縮シーズンの昨季は54試合に出場して打率.322、9本塁打、31打点、OPS.927の好成績をマークした。

     アルダーソンはクラブハウスにおけるコンフォートのリーダーシップを高く評価しており、「もし可能であるならば、マイケルは長くチームにキープしておきたい選手だ」と語っている。ただし、代理人がスコット・ボラスのため、契約延長交渉は一筋縄ではいかないかもしれない。

  • ナショナルズが3者連続アーチ ベテラン・ジマーマンにも一発

    2021.3.2 11:00 Tuesday

     ナショナルズは日本時間3月2日に行われたアストロズとのオープン戦で3回裏二死から3者連続アーチが飛び出し、3点を先制した。その2本目を放ったのが昨季の出場を辞退して2年ぶりに戻ってきたライアン・ジマーマン。チーム生え抜きのベテランに対し、ファンからは「昨季はお前がいなくて寂しかったぞ!」と声援が飛んだ。なお、この3者連続アーチなどで6対2とリードしたナショナルズだったが、9回表に5点を奪われ、逆転負けを喫している。

     モントリオール・エクスポズが首都ワシントンDCに移転して誕生したナショナルズ。移転1年目の2005年、ナショナルズがドラフト1巡目(全体4位)で指名したのがジマーマンだった。ジマーマンはその年の9月に早くもメジャーデビューし、翌2006年から主力として活躍。2019年までの15シーズンで1784安打、270本塁打、1015打点を積み上げてきた。

     新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、昨季の出場を辞退したため、今季がメジャー16年目のシーズン。デーブ・マルティネス監督は「彼の姿をもう1度フィールドで見ることができるのは嬉しい。我々はみんな、彼が戻ってきたことを喜んでいるよ」とフランチャイズ・プレーヤーの復帰を歓迎している。

     そして、ジマーマンは早速パワーが衰えていないことを証明。3回裏、アストロズ2番手のスティーブ・シーシェックから2番ジョシュ・ハリソンが先制アーチを放つと、続く3番ジマーマンも左中間へ一発。さらに4番ヤディエル・ヘルナンデスにもアーチが飛び出し、3者連続アーチで3点を先制した。

     試合後、「ボール球をしっかり見極めて、打者有利のカウントに持っていくことができた。フルカウントからスライダーが来て、良いスイングができたよ」と自身の一発を振り返ったジマーマン。今季はジョシュ・ベルが加入したため、一塁のバックアップ兼代打要員となることが確実だが、チームリーダーとしての存在感は大きい。ナショナルズが2年ぶりのポストシーズン進出を目指すうえで、やはりこの男の力は必要だ。

  • 37歳・グレインキー「僕が目指す唯一の記録は10本塁打&10盗塁」

    2021.3.2 10:30 Tuesday

     現在37歳のザック・グレインキー(アストロズ)は通算208勝、2689奪三振、防御率3.37を記録し、サイ・ヤング賞1度、オールスター・ゲーム選出6度など輝かしいキャリアを過ごしてきた。通算3000奪三振といったマイルストーンの達成も視野に入るが、グレインキーはあまり興味を示していない。「どの記録が最も気になるか」を尋ねられたグレインキーは「僕が唯一気になっているのは、10本塁打と10盗塁を達成できるかどうかだ」と答えた。

     通算300勝の達成が困難になっている現代において、先発投手がアメリカ野球殿堂入りを果たすための基準として「通算200勝と3000奪三振」が挙げられることが多い。グレインキーはすでに前者を達成し、後者の達成にもあと311に迫っている。また、あと12勝を積み上げると、ドン・ドライスデール、ジョン・スモルツ、ペドロ・マルティネスといった殿堂入り投手を追い抜くことができる。

     ところが、グレインキーの眼中にある唯一のマイルストーンは「通算10本塁打&10盗塁」という、ピッチングには全く関係のないものだった。グレインキーはこれまでのキャリアで通算9本塁打&9盗塁を記録。しかし、2019年途中にダイヤモンドバックスからアストロズへトレードされたあとは打席に立つ機会が激減し、数字を積み上げることができていない。昨季は両リーグでDH制が採用されたため、1度も打席に立てなかった。

     グレインキーはダイヤモンドバックス時代の2018年に3盗塁、2019年には3本塁打を記録している。過去にシルバースラッガー賞を2度受賞したことからもわかるように、打撃力は投手のなかでもトップクラス。打席に立つチャンスさえあれば、1920年以降でボブ・ギブソン(24本塁打&13盗塁)しか達成していない「投手による通算10本塁打&10盗塁」をクリアできる可能性は十分にある。グレインキーがあと1本塁打と1盗塁を積み上げることができるか注目したい。

  • 大谷がオープン戦初出場で2安打 現地4日か5日に初登板へ

    2021.3.2 10:00 Tuesday

     エンゼルスの大谷翔平は日本時間3月2日に行われたホワイトソックスとのオープン戦に「2番・DH」で先発出場。第1打席でライト前ヒット、第2打席でレフト前ヒットを放ち、今季初の実戦でマルチ安打を記録した。第3打席は無死満塁のチャンスでサードフライに倒れ、3打数2安打2得点。「オレンジ・カウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャー記者は大谷が現地時間4日か5日(日本時間5日か6日)に初登板予定であることを伝えている。

     打撃フォームの改良に取り組み、ジョー・マドン監督から「去年のどの時点よりも状態が良さそうに見える」と評価されていた大谷が、状態の良さを感じさせる順調なスタートを切った。最初の2打席でヒットを左右に打ち分け、今季のオープン戦はマルチ安打でスタート。4回裏の第3打席は無死満塁のチャンスでサードフライに倒れたものの、試合後、大谷は満足げな表情を見せた。

     「今のところは良いスイングをすることができていると思う」と今季初戦を振り返った大谷。「しっかりボールが見えていたし、今は状態が良いと感じている。少し調整しないといけない部分もあるけど、基本的には良いバッティングができた」とオフシーズンのあいだに取り組んできた新たな打撃フォームに手応えを感じたようだ。

     マドンは「第1にピッチング、第2にバッティング」と話しており、大谷には投手としての調整を優先させる方針だ。大谷も現時点ではバッティングよりピッチングに比重を置いているが、そのなかでマルチ安打という結果が出たのは本当に状態が良いことの証と言えるだろう。「彼は良いスイングをしているし、打撃コーチたちも現状には満足している。これを続けてほしいね」と指揮官も合格点を与えている。

     注目されるオープン戦初登板は現地時間4日か5日(日本時間5日か6日)の予定。二刀流の完全復活に向けて、初登板のマウンドでどんなピッチングを見せてくれるか非常に楽しみだ。

  • アレナードが新天地デビュー「カージナルスのファンは素晴らしい」

    2021.3.1 14:00 Monday

     日本時間3月1日、メジャーリーグのオープン戦がスタートし、カージナルスはナショナルズと対戦。ノーラン・アレナードは「4番・三塁」でスタメン出場し、新天地デビューを果たした。1回裏の第1打席は空振り三振、3回裏の第2打席はセンターフライに倒れ、4回表の守備からベンチに退いたため、新天地での初安打はお預けとなったが、第1打席では観客から移籍を歓迎する大歓声が送られ、アレナードはカージナルスファンの温かさを実感したようだ。

     アレナードは試合後、「カージナルスのファンは素晴らしいね。これまでは対戦相手という立場から彼らのことをリスペクトしていたけど、今は彼らが味方になって応援してくれる。信じられない気分だよ」とコメント。赤いユニフォームで試合に出場し、ファンからの大歓声を浴び、カージナルスの一員になったことを改めて実感した。

     マイク・シルト監督は「彼の名前がラインナップにあるのはナイスだね。きっと打線の軸になってくれるだろう。(新天地デビューは)チームにとっても、ノーランにとっても、ワクワクする瞬間だ」とスター三塁手の加入を歓迎。「たぶん彼は今日のことを忘れないだろう。(ホーム開幕戦の)4月8日にもっと大きな歓声を浴びることになると思うけどね」と語った。

     アレナードはシーズン開幕の準備が整うまでに「50打席くらい必要」と話しており、今後はその打席数を目安としてオープン戦に出場し、シーズン開幕に向けた調整を進めていくことになる。新天地デビュー戦は1回裏無死2・3塁のチャンスで三振に倒れるなど、まだ本来の実力を発揮するには至らず、本人も「もちろん今日の結果には満足していないよ。走者を還したかった」と不満げに自身のパフォーマンスを振り返った。

     今季終了後と来季終了後にオプトアウト(契約破棄)の権利を有しているものの、「セントルイスで長くプレーしたい」と話しているアレナード。今日以上の大歓声を浴びる機会はこれから何度もやってくるに違いない。

  • 昨季出場辞退のポージーが復帰初戦で安打「戻って来られて嬉しい」

    2021.3.1 13:00 Monday

     昨季の出場を辞退して全休したバスター・ポージー(ジャイアンツ)が日本時間3月1日に行われたエンゼルスとのオープン戦に「2番・捕手」でスタメン出場。1回裏の第1打席で四球を選ぶと、3回裏の第2打席でライト前ヒットを放ち、健在をアピールした。ポージーは試合後、「戻って来られて嬉しいよ。子供のときから野球をプレーするのが大好きだったからね。フィールドに出て戦うことができるのは素晴らしいことだ」と語った。

     ポージーはコロナ禍で開催された昨季、新生児の双子を養子に迎えたことを理由に挙げ、出場辞退を決断。1試合もプレーしなかった。実戦でプレーするのは昨年3月のオープン戦以来およそ1年ぶりとなるが、攻守両面で安定感のあるプレーを披露。ゲーブ・キャプラー監督は「攻守両面で素晴らしい動きをしていた。まさにバスター・ポージーのような活躍だった」とチームの看板選手の復帰を喜んだ。

     ポージーは昨季、スタンドにファンの写真が並ぶ状態で行われた試合をテレビで観戦していたという。出場を辞退したため、ポージー自身は無観客での試合を経験していないものの、「ホンモノの人間がスタンドにいる姿を見るのは、間違いなく素晴らしいことだね」と有観客開催のありがたみを実感したようだ。

     現在33歳のポージーにとって、今季は9年1億6700万ドルという長期大型契約のラストイヤーとなる。来季の契約は年俸2200万ドルの球団オプションとなっているが、ポージーが今季、全盛期のような活躍を見せない限り、このオプションが行使されることはないだろう。よって、今季は今後の選手生活を左右する重要な1年になる。

     2010年新人王、2012年MVP、ワールドシリーズ制覇3度など輝かしいキャリアを過ごしてきたポージーも近年は衰えが目立ち、成績の低下に歯止めがかからなくなっている。ジョーイ・バート、パトリック・ベイリーといったプロスペクト捕手も控えており、ジャイアンツの正捕手としてプレーするのは今季が最後になるかもしれない。キャリアの岐路に立たされているポージーの重要な1年がいよいよ幕を開けた。

  • メッツ・シンダーガード 6月の戦列復帰に向けてリハビリ順調

    2021.3.1 12:00 Monday

     メッツのノア・シンダーガードが昨年3月に受けたトミー・ジョン手術からの戦列復帰に向けて順調にリハビリを進めている。シンダーガードは自身の状態についてコメントすることを避けているが、ジェレミー・ヘフナー投手コーチによると、リハビリのメニューを予定通りにこなし、「本当に状態が良い」という。代理GMを務めているザック・スコットも「すべてが予定通りに進んでいる」とシンダーガードの順調なリハビリに太鼓判を押している。

     現在28歳のシンダーガードは今季がFA前の契約最終年となる。2015年に鮮烈なデビューを飾り、翌2016年は14勝9敗、防御率2.60、218奪三振の好成績を残したものの、2017年は広背筋の故障で長期欠場。2018年からは2年連続で2ケタ勝利をマークしたが、2016年を上回る成績を残すことはできていない。好条件の契約を手にするためには、今季戦列復帰後のピッチングが極めて重要になる。

     スコットは「選手はどこかのタイミングで復帰を早めようと頑張ってしまう。彼らはフィールドに戻って戦うことを熱望しているからね」と選手の心情に理解を示しつつも、シンダーガードのリハビリを予定通りに進めていく方針を強調。メッツはすでにシンダーガードを60日間の故障者リストに登録しており、戦列復帰は早くても5月末になる。サンディ・アルダーソン球団社長が以前言及した「6月復帰」というスケジュールに沿った動きとなっている。

     今季のメッツはジェイコブ・デグロム、カルロス・カラスコ、マーカス・ストローマン、タイワン・ウォーカー、デービッド・ピーターソンの5人が開幕ローテーションを形成する。予定通り6月にシンダーガードが復帰すれば、いよいよ強力ローテーションが完成する。トレバー・バウアーの獲得に失敗したものの、シンダーガードが万全の状態で戻ってくることこそがメッツにとって「最大の補強」となるのかもしれない。

  • がん治療から復帰したマンシーニにスタンディングオベーション

    2021.3.1 11:30 Monday

     日本時間3月1日、メジャーリーグのオープン戦がスタートし、結腸がんの治療で昨季を全休したトレイ・マンシーニ(オリオールズ)はパイレーツ戦に「2番・一塁」でスタメン出場。1回裏の第1打席、マンシーニには観戦に訪れた1705人の観客や両軍の選手から温かい拍手が送られ、ヘルメットを取ってそれに応えた。試合後、マンシーニは「素晴らしい瞬間だった。泣きそうになったよ」とそのシーンを振り返った。

     現在28歳のマンシーニは2019年に打率.291、35本塁打、97打点、OPS.899という自己最高の成績を残し、チームMVPに選出。チームの主砲として不動の地位を築きつつあったが、昨年3月にステージ3の結腸がんと診断され、半年にわたる治療を受けてきた。そして迎えた1年ぶりの打席。一部の観客の拍手はやがて球場全体を包むスタンディングオベーションとなり、闘病生活を乗り越えたマンシーニを温かく迎えた。

     マンシーニはその打席でセンターへのヒットを記録。3回裏の第2打席は空振り三振に倒れ、一塁の守備ではエラーも喫したが、そんな結果よりも「個人的に大きな1日になった。復帰に向けての節目の1つだからね」と実戦復帰してプレーできたという事実が重要だった。「まだまだやるべきことは残っているけど、現状には満足しているよ」と完全復活に向けて手応えを感じているようだ。

     オリオールズの先発を務めたトーマス・エシェルマンは「(スタンディングオベーションは)偉大な人間に対して起こるスーパーでスペシャルなことだ」とコメント。ブランドン・ハイド監督は「あの瞬間は鳥肌が立ったよ。トレイが状況を認識し、それに応えている姿は本当にクールだった」と語り、主砲の復帰を歓迎した。

     マンシーニは完全復活に向けての第一歩を踏み出したばかりだが、その第一歩が極めて大きなものであることは間違いない。なお、ハイドは一塁と指名打者を兼任させながらシーズン開幕に向けた調整を行わせる方針であることを明らかにしている。

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