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  • 選手会は162試合制での通常通りのシーズン開催を希望

    2020.12.16 13:30 Wednesday

     メジャーリーグ各球団のオーナーが2021年シーズンの開幕を5月まで延期することを希望していることが報じられるなか、「ジ・アスレチック」のエバン・ドレリッチによると、メジャーリーグ選手会は来季から162試合制に復帰するプランを立てているようだ。選手会の労使交渉責任者であるブルース・マイヤーは「シーズンの開始時期と期間に疑問が投げかけられているが、選手たちは通常通りのスケジュールで春季キャンプと162試合制のシーズンを行う準備をしている」と話している。

     各球団のオーナーのなかには「2月に春季キャンプをスタートするのは難しい」「5月に開幕して130試合制で行う」といった趣旨の発言をしている者もいる。おそらく、無観客で開催される試合数を可能な限り減らしたいのだろう。しかし、2020年シーズンは例年より102試合も少ない60試合制で開催され、選手たちは完全な日割り給与によって大幅な収入減を強いられた。選手会がオーナー側の提案を受け入れる可能性はないと言っても過言ではないだろう。

     ただし、ドレリッチによると、選手会はスケジュールの見直しに必ずしも反対しているわけではないという。「162試合制で行われる」または「フルシーズンの給与が保証される」のであれば、シーズン開催時期の変更や試合数の削減にも応じるつもりがあるようだ。とはいえ、オーナー側はシーズン全体のスケジュールをそのまま後ろにスライドさせて11月や12月にポストシーズンを開催することには否定的であり、開幕を延期したうえで162試合制のシーズンを開催するのは困難であると思われる。また、いつ・どれくらいの観客を入れられるか見通しが立たない以上、試合数を削減したうえでフルシーズンの給与を保証するのも現実的な話とは言えない。

     今季の開幕前に両者の対立が泥沼化し、結果としてシーズン開幕が7月下旬までずれ込んでしまったように、再び両者の対立が泥沼化していく可能性もある。2021年12月には現在の労使協定が期限切れとなるため、新たな労使協定の締結に向けた交渉も必要だ。再び始まりつつある対立が近い将来のストライキという最悪の結果につながらないことを願うばかりである。

  • オーナー側は春季キャンプと2021年シーズンの開幕延期を希望

    2020.12.16 13:00 Wednesday

     新型コロナウイルスの影響により今後の見通しが立たない状況が続くなか、「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールによると、メジャーリーグ各球団のオーナーは2021年シーズンの開幕を5月まで延期することを希望しているようだ。あるア・リーグ球団のオーナーは「春季キャンプが2月に始まるなんて考えられない。その可能性はゼロだ。シーズンが140試合になろうが120試合になろうが80試合になろうが気にしない。みんなが安全であることが第一だ」と発言している。

     このオーナーの発言に従えば、新型コロナウイルスの感染拡大が続くなかで春季キャンプを2月にスタートするのは不可能であり、春季キャンプのスタートが遅れることにより2021年シーズンの開幕も延期されるということになる。ポストシーズンを10月いっぱいで終了させることは変わらないと思われるため、シーズンの開幕延期はすなわち試合数の減少を意味するだろう。

     新型コロナウイルスのワクチン接種が開始されたばかりであることを考えると、メジャーリーグ各球団の関係者全員が2月の春季キャンプ開始までにワクチン接種を終えるのは難しい。あるナ・リーグ球団のオーナーはナイチンゲールに対して「選手たちは春季キャンプに合流する前にワクチンを接種することを求められるだろう。春季キャンプを4月に延期し、シーズンは130試合制でやればいいさ。162試合制でやるためにワクチンを接種せず通常通りに春季キャンプをスタートするのはクレイジーだ」と語っている。

     さらに、開幕を遅らせることでファンにもワクチン接種のための時間的な余裕を与えることができる。ワクチン接種済みのファンが増えれば、シーズン開幕後の早い段階から有観客で試合を行うことも可能になるだろう。要するに、オーナーたちは無観客で開催される試合を可能な限り減らしたいというわけだ。

     とはいえ、試合数の減少は選手たちにとってサラリーの減少を意味するため、選手会がオーナー側の提案を受け入れることはないだろう。選手会は通常通りの162試合制のシーズンを希望しており、両者の対立が激化していく可能性もありそうだ。

  • ナショナルズの若き強打者・ソトらが「スーパー2」の対象に

    2020.12.16 12:30 Wednesday

     「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、クリント・フレイジャー(ヤンキース)、グレイバー・トーレス(ヤンキース)、ルーク・ボイト(ヤンキース)、マックス・フリード(ブレーブス)、マイク・ソローカ(ブレーブス)、ウォーカー・ビューラー(ドジャース)、ドミニク・スミス(メッツ)、フアン・ソト(ナショナルズ)、ブランドン・ウッドラフ(ブリュワーズ)といった選手たちが「スーパー2」として今オフから年俸調停の対象となるようだ。

     メジャーリーグでは通常、サービスタイム(メジャー登録日数)が3年に達した選手に年俸調停権が与えられる。サービスタイムが6年に達するとFAになるため、年俸調停期間は通常3年だ。ただし、サービスタイムが2年以上3年未満の選手のうち、サービスタイムが上位22%の選手には特例で年俸調停権が与えられる。これを「スーパー2」と呼ぶ。つまり、「スーパー2」の対象となった選手は年俸調停期間が通常よりも1年長くなる。

     メジャーリーグでは年俸調停権を得るまでの期間は最低保証年俸に近い金額のサラリーしか得られないが、年俸調停権を取得すると一気に年俸がアップする。たとえば、ムーキー・ベッツ(ドジャース)は2017年の年俸95万ドルから2018年は1050万ドル、フランシスコ・リンドーア(インディアンス)は2018年の年俸62万3200ドルから2019年は1055万ドルへ大幅昇給した。今オフ、サービスタイムが3年に達した大谷翔平(エンゼルス)の大幅昇給が予想されているのもこのためだ。

     J・D・デービス(メッツ)やオースティン・スレイター(ジャイアンツ)も「スーパー2」の対象であることが報じられている一方、ミゲル・アンドゥハー(ヤンキース)やワンダー・スエロ(ナショナルズ)はわずかに届かなかったという。「スーパー2」の対象であることが現時点で報じられている選手のなかで最もサービスタイムが少ないのはフレイジャーの2年133日であり、今オフの「スーパー2」はこのあたりの日数が基準となるだろう(正式発表はまだ)。ちなみに2018年オフは2年134日、昨オフは2年115日だった。

     「スーパー2」の対象となったソトは今季の年俸が62万9400ドルだったが、来季は少なくとも450万ドル、最大で850万ドル前後まで昇給する可能性があると予想されている。長期契約を結ぶことなく、このまま1年ごとに活躍と昇給を続けていけば、年俸調停期間4年目には2000万ドルの大台を突破することになるだろう。

  • フィリーズ、カブスなど複数のチームがブラッドリーJr.に興味

    2020.12.16 12:00 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、レッドソックスからFAとなったジャッキー・ブラッドリーJr.に複数のチームが興味を示しており、そのなかにフィリーズ、カブス、ブルージェイズが含まれているようだ。ブラッドリーJr.はゴールドグラブ賞こそ2018年の1度だけだが、好守の中堅手として広く知られており、今季は打撃面でも自己ベストの打率.283を記録。OPS.814はオールスター・ゲームに選出された2016年以来の高水準だった。

     フィリーズは先日、世界一2度の実績を誇るデーブ・ドンブロウスキーが編成本部長に就任。ドンブロウスキーは2015年8月から2019年9月までレッドソックスで編成本部長を務めていたが、その期間に不動の正中堅手として活躍していたのがブラッドリーJr.だった。今季フィリーズは中堅手を固定できず、ロマン・クインが28試合にスタメン出場したのが最多。ブラッドリーJr.獲得によるグレードアップを目指しているようだ。

     カブスはカイル・シュワーバーとアルバート・アルモラJr.の2人をノンテンダーFAとしたため、現在40人枠には外野手が2人(イアン・ハップとジェイソン・ヘイワード)しかいない。そうしたチーム状況もあり、ジェッド・ホイヤー編成本部長は外野手の補強を今オフの最優先事項の1つに挙げている。ブラッドリーJr.を獲得した場合は、好守のブラッドリーJr.を中堅に置き、ハップを中堅から左翼へ移すことになるだろう。

     ブルージェイズは中堅手の獲得を目指していることが報じられており、第1希望はジョージ・スプリンガーであると見られる。よって、ブラッドリーJr.はスプリンガー獲得を逃した場合の「プランB」である可能性が高い。中堅手の獲得に成功した場合、ランドール・グリチックを中堅から右翼へ移し、右翼のテオスカー・ヘルナンデスはフルタイムの指名打者として起用されることになりそうだ。

  • 先発右腕・オドリッジの争奪戦が激化 6球団以上が交渉中か

    2020.12.16 11:30 Wednesday

     2019年に自己最多の15勝を挙げたジェイク・オドリッジは今季、故障の影響によりわずか4試合しか登板できなかったが、FA市場では先発投手のなかで早い段階から注目を集める存在となっている。「MLBネットワーク・ラジオ」のジム・デュケットによると、オドリッジの争奪戦が激化しつつあり、ブルージェイズ、エンゼルス、ツインズ、パドレス、レッドソックス、メッツの少なくとも6球団が交渉を行っているという。オドリッジが2013~17年に在籍したレイズも加わる可能性があるようだ。

     デュケットがリストアップした6球団はいずれも先発投手の補強を検討していることが報じられているチームだ。エンゼルスとレッドソックスが先発投手の補強を必要としていることは言うまでもなく、パドレスはマイク・クレビンジャーがトミー・ジョン手術を受けて来季絶望となったため、その穴を埋める投手を探している。ブルージェイズはロビー・レイと再契約したあとも先発ローテーションのさらなるグレードアップを模索しており、ツインズもオドリッジを含む先発投手3人がFAとなったため補強が必要。メッツはトレバー・バウアーを逃した場合の「プランB」として考えているのかもしれない。

     もちろん、先発投手は全てのチームが補強を必要とするエリアであり、デュケットがリストアップした6球団以外のチームが新たに争奪戦に加わる可能性もある。その一例としてデュケットはレイズの名前を挙げており、チャーリー・モートンとの再契約に失敗し、ブレイク・スネルのトレード放出が噂されているレイズのチーム状況を考えると、彼らの穴を埋めるためにオドリッジの獲得に動く可能性は十分にあると言えるだろう。

     大手移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」では、オフシーズン開始時点でオドリッジの契約規模を3年3900万ドルと予想。今季わずか4先発で0勝1敗、防御率6.59に終わった30歳の右腕だが、多くのチームが獲得に乗り出しており、複数年契約を得られるのは間違いなさそうだ。

  • ナショナルズGM ブライアント獲得に動かないことを明言

    2020.12.16 11:00 Wednesday

     ナショナルズはクリス・ブライアント(カブス)の獲得に乗り出す可能性があることが報じられていたが、マイク・リゾーGMは「およそ2年間、ブライアントを獲得することについて真剣に議論されたことはない」と語り、ブライアント獲得に動かないことを明言した。デーブ・マルティネス監督は日本時間12月16日、「ブライアントが補強の候補に挙がったことがある」と発言して記者たちをざわつかせたが、リゾー自らその可能性を否定し、指揮官の発言の「火消し」を行った。

     「ESPN」のジェシー・ロジャースによると、リゾーはブライアントについて「彼はこの2年間、我々が注目する補強ターゲットではなかった」とコメント。「彼は素晴らしい選手だけど、現在の我々のチーム状況やマイナー組織の状況、今後の目標などを考えると、資金やプロスペクトを他のことに使ったほうがいいと思っている」と語り、若手有望株を放出してまで高額年俸のブライアントを獲得する意思がないことを強調した。

     リゾーは「打線の中軸を担う強打者の獲得」が今オフの最優先事項であることを明言し、「一塁か外野の両翼を守る選手であれば理想的」とも語っているが、ブライアントのメインポジションである三塁には有望株のカーター・キーブームがいる。キーブームを交換要員としてブライアントを獲得するという方法もあるが、すでにマイナー組織が枯渇しているというチーム事情もあり、1年後にFAとなる選手の対価として有望株を差し出すのは避けたいと考えているようだ。

     リゾーは「素晴らしい選手を1年雇うだけのために将来有望な選手を3~4人も放出するのは決して良いことではない」とコメント。よって、補強ポイントである強打者の獲得はFA市場で行われる可能性が高く、二冠王のマーセル・オズーナらが候補となるだろう。また、トレードで補強を行う場合も、手頃な対価で獲得できる選手をターゲットとすることになりそうだ。

  • ヤンキース・ブーン監督「レメイヒュー引き留めが最優先だ」

    2020.12.16 10:30 Wednesday

     ヤンキースのアーロン・ブーン監督は日本時間12月16日、ZOOMでのオンライン会見に応じ、自軍からFAとなったDJ・レメイヒューを引き留めることが今オフの最優先事項であることを改めて明言した。ブーンは「彼を引き留めることが今オフの最優先事項であることに疑いの余地はないと思うよ。キャッシュ(=ブライアン・キャッシュマンGM)がそれに取り組んでくれていることも知っている」とコメント。指揮官自身も好打の二塁手の残留を望んでいるようだ。

     ヤンキースは今オフ、田中将大、ジェームス・パクストン、J・A・ハップの3投手がFAとなり、先発ローテーションの整備が必要と見られているが、現時点では先発投手の補強を急いでいない。ゲリット・コール、ジョーダン・モンゴメリー、ドミンゴ・ヘルマンのほか、デイビー・ガルシア、クラーク・シュミット、マイケル・キングといった若手投手も台頭しており、来年6~7月ごろにはルイス・セベリーノがトミー・ジョン手術から復帰できる予定のため、先発投手の補強が急務とは考えていないようだ。

     そんななか、指揮官とGMは声を揃えて「レメイヒューとの再契約が最優先」であることを強調している。1900年以降の近代野球では史上初となる両リーグ首位打者を達成したレメイヒューは5年1億ドル規模の契約を希望していることが報じられているが、ヤンキースの提示額とは2500万ドル以上の開きがあるという。ブーンは「あまり語られることはないけど、彼は素晴らしいリーダーであり、我々のチームに大きな影響を与える存在なんだ。交渉を無事に終えて、彼が長い期間ヤンキースでプレーしてくれることを願っているよ」と語っているが、今後の交渉のなかで金額のギャップを埋めていかなければならない。

     また、先発ローテーションについては「良い戦力が揃っていると思う。さらに補強をできればいいなと思っているし、より多くの若手が成長してくれることも期待している」とコメント。「ゲリット以降の顔ぶれがどうなるかはオフシーズンの結果次第だね」とエースのコールに次ぐ投手の補強に動く可能性を示唆した。

  • マリナーズがブルペン補強 レンジャーズからモンテロ獲得

    2020.12.16 10:00 Wednesday

     マリナーズは日本時間12月16日、レンジャーズとのトレードが成立したことを発表し、17歳のホゼ・コルニエルと後日指名選手1名との交換でラファエル・モンテロを獲得した。モンテロは今季、右肘を痛めて故障者リストで開幕を迎えたものの、8月上旬の戦列復帰後はクローザーを務め、メジャー初セーブを含む8セーブを記録。8度のセーブ機会を全て成功させ、セーブ成功率は100%だった。新天地のマリナーズでもクローザーの有力候補の1人となりそうだ。

     現在30歳のモンテロは2014年開幕前のプロスペクト・ランキングで全体トップ100にランクインするほどの有望株だったが、故障の影響もあって先発投手としては大成できず、メッツでプレーした4年間(2014~17年)は58試合(うち30先発)に登板して6勝16敗、防御率5.38に終わった。2018年はトミー・ジョン手術で全休し、同年オフにFAとなってレンジャーズとマイナー契約。2019年7月に2年ぶりのメジャー復帰を果たすと、22試合に登板して2勝0敗、7ホールド、防御率2.48と好投し、ブルペンの主力と見なされるようになった。

     今季は17試合に登板して17回2/3を投げ、0勝1敗8セーブ、防御率4.08、19奪三振を記録。平均95マイル前後のファストボール(フォーシームとシンカー)にチェンジアップとスライダーを交えるピッチングで相手打者を打率.190に封じ込めた。ジェリー・ディポートGMはモンテロについて「彼はフルタイムのリリーバーに転向したあと、力強いピッチングと質の高いパフォーマンスを続けている。我々のブルペンの力になってくれるだろう」と語り、その活躍に期待を寄せている。

     レンジャーズへ移籍するコルニエルはドミニカ共和国出身の17歳の右腕で、2019年7月にマリナーズと契約。今季は母国のサマー・リーグに配属されていたが、マイナーリーグのシーズンが開催されなかったため、まだプロとしての出場経験はない。残りの交換要員1名は後日発表される。

  • アストロズ・ベイカー監督 投手補強を優先する方針を明言

    2020.12.15 16:00 Tuesday

     FAとなったジョージ・スプリンガーの去就が注目されるアストロズだが、ダスティ・ベイカー監督は投手補強を優先すべきと考えているようだ。シーズン終了時以来のZOOM会見に応じたベイカーは「いつも言っていることだけど、投手というのは何人いても十分ではないんだ」と語り、投手の層を厚くすることの重要性を強調。ブルペンの補強を検討していること、先発ローテーションのコマを補充するための補強を行う可能性があることなどを明らかにした。

     今季のアストロズ投手陣はエース右腕のジャスティン・バーランダーを筆頭に故障者が続出したが、ベイカーが経験不足の若手ばかりが並ぶ投手陣をなんとかやりくりするなかでクリスチャン・ハビアー、エノーリ・パレイデス、ブレイク・テイラーといった投手たちが台頭。メジャー3年目のフランベル・バルデスは先発ローテーションの柱へと成長し、サイ・ヤング賞の投票では5位票を1票獲得した。

     今年9月末にトミー・ジョン手術を受けたバーランダーは来季全休が確実だが、現有戦力のままでもバルデス、ザック・グレインキー、ランス・マカラーズJr.、ホゼ・ウルキディ、ハビアーの5人で先発ローテーションを形成することはできる。ブルペンも今季12セーブを挙げたライアン・プレスリー、今季の出場を辞退したジョー・スミスの両ベテランに加え、今季貴重な経験を積んだ若手が多くいる。必要最低限の戦力は揃っているように見えるが、「今はブルペンの強化を第一に考えている。それが終われば野手とか先発投手に目を向けるだろう」とベイカーは語る。

     もしプレスリーをセットアッパーに戻すのであれば、クローザーの補強が必要となる。同地区ライバルのアスレチックスからFAとなったリアム・ヘンドリックスに興味を示しているとの報道もあり、クローザーの獲得が検討されているのは間違いなさそうだ。ベイカーは「今後数週間以内にいくつかの動きがあると思う。大物選手の契約が決まり始めれば、より多くの動きが生まれるだろう」と移籍市場の展望を口にした。

  • パドレス・プレラーGM「タティスJr.との契約延長が最優先」

    2020.12.15 14:00 Tuesday

     パドレスのA・J・プレラーGMは日本時間12月15日、「今季の経済的な損失がフェルナンド・タティスJr.との契約延長に影響を与えることはない」との見通しを示した。そのうえで「彼の価値はどんな契約に値するのか、彼は何を望んでいるのか、そして我々がどれくらいの契約をオファーできるのか、といった話し合いになると思う。彼は優先順位の高い選手だし、彼との契約を延長することが我々の最優先事項だ」と語り、タティスJr.との契約延長を今オフの最優先事項に挙げた。

     現在21歳のタティスJr.は2019年にメジャーデビューし、84試合に出場して打率.317、22本塁打、53打点、16盗塁、OPS.969を記録。8月中旬に腰のストレス反応により戦列を離れたため、新人王レースから脱落(投票ではピート・アロンゾ、マイク・ソローカに次ぐ3位)してしまったが、新たなスター候補生として一躍注目を集める存在となった。

     今季は59試合に出場して打率.277、17本塁打、45打点、11盗塁、OPS.937をマーク。リーグ2位の17本塁打&50得点を記録し、シルバースラッガー賞を受賞したほか、「オールMLBチーム」のファースト・チームに選出され、MVP投票では4位にランクインした。プレラーはシーズン終了時のZOOMでの会見で「タティスJr.と球団の双方が契約延長に興味を示している」ことを明らかにしていた。

     タティスは今季終了時点でサービスタイム(メジャー登録日数)がちょうど2年。よって、1年後のオフから年俸調停期間に突入する。最短で4年後にはフリーエージェントとなるが、その時点でまだ25歳。パドレスは20代の期間を丸ごと、あるいは30代前半までカバーするような長期契約を提示する可能性もある。マイク・トラウト(エンゼルス)は2014年3月に6年1億4450万ドル、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)は2019年4月に8年1億ドルで契約を延長しているが、タティスJr.はどんな契約を手にすることになるのだろうか。

  • 積極補強のWソックス 次のターゲットはヘンドリックスか

    2020.12.15 13:00 Tuesday

     今季アメリカン・リーグの最優秀リリーバー(マリアーノ・リベラ賞)に選出されたリアム・ヘンドリックスは、今オフのFA市場における最高のリリーバーであり、多くのチームが獲得に興味を示している。「ESPN」のジェフ・パッサンによると、積極補強を展開するホワイトソックスがヘンドリックス獲得の「本命」に浮上しているようだ。ホワイトソックスは今季12セーブ、防御率0.81の活躍を見せた守護神アレックス・コロメイがFAとなり、新たなクローザーの獲得が急務となっている。

     ホワイトソックスは今季35勝25敗をマークし、2012年以来8年ぶりのシーズン勝ち越しと2008年以来12年ぶりのポストシーズン進出を達成。すでに再建期を脱して勝負モードに切り替わっており、今オフはさらなる上位進出を目指すべく積極補強を展開している。レンジャーズとのトレードでランス・リンを獲得して先発ローテーションを強化し、ノマー・マザーラがノンテンダーFAとなって空いた右翼には4年ぶりの古巣復帰となるアダム・イートンを獲得。残りの補強ポイントはクローザーと指名打者(または外野手)と見られている。

     現在31歳のヘンドリックスは、メジャー9年目の2019年に突如ブレイクし、75試合に登板して85回を投げ、4勝4敗25セーブ、8ホールド、防御率1.80、124奪三振の好成績をマーク。今季は開幕から不動のクローザーとして起用され、24試合に登板して25回1/3を投げ、3勝1敗14セーブ、防御率1.78、37奪三振を記録した。コロメイに代わる新たなクローザーの獲得を狙うホワイトソックスにフィットする存在だ。

     もちろん、ヘンドリックスの獲得を狙うチームはホワイトソックスだけでなく、パッサンはドジャース、アストロズ、メッツ、ブルージェイズなどがヘンドリックスに興味を示していることを伝えている。また、今季ブルペンが完全崩壊したフィリーズも争奪戦に加わる可能性がある。ホワイトソックスは争奪戦を制し、新たなクローザーを手に入れられるだろうか。

  • ジャイアンツがバウアー争奪戦に名乗り 補強資金に余裕あり

    2020.12.15 12:30 Tuesday

     「サンフランシスコ・クロニクル」のジョン・シェイによると、ジャイアンツが今オフに交渉を行っているFA選手のなかにトレバー・バウアーが含まれているようだ。シェイはジャイアンツが毎年、トップクラスのFA選手と交渉の場を設けていることを指摘。よって、ジャイアンツがどれくらい真剣にバウアーの獲得を検討しているかは不透明だ。シェイはさらに、ジャイアンツが現在抱えている高額契約のうち5つが来季限りで終了するため、バウアーを獲得する余裕があることも伝えている。

     ジャイアンツは今オフ、ケビン・ゴーズマンがクオリファイング・オファーを受諾して1年1890万ドルで残留したため、来季の先発ローテーションのうちゴーズマンとジョニー・クエイトの2枠は確定。残り3枠は今季13試合(うち11先発)で4勝のタイラー・アンダーソン、同じく13試合(うち11先発)で3勝のローガン・ウェブ、メジャーデビューした2018年に7勝を挙げたアンドリュー・スアレスらが候補となるものの、補強が必要な状況であることは間違いない。そこで獲得候補として浮上するのがバウアーだ。

     ジャイアンツはジェフ・サマージャとの5年9000万ドルの大型契約が今季で終了し、1年契約のゴーズマンのほか、ブランドン・ベルトの5年7280万ドル、ブランドン・クロフォードの6年7500万ドルの契約が来季で終了する。また、クエイトとバスター・ポージーは2022年の契約が球団オプションとなっているため、バイアウトを支払って契約を破棄することが可能。これによりジャイアンツは2021年シーズン終了後に1億ドル近いペイロールを削減できる。

     よって、資金的にはバウアーを獲得する余裕は十分にある。問題はファーハン・ザイディ編成本部長が現在のチーム状況をどのように判断するかということだ。ジャイアンツは3度のワールドシリーズ制覇を成し遂げた2010年代前半の黄金期を経て、現在は次なる黄金期に向けての過渡期にある。まだ次代の核となるような若手選手は台頭しておらず、完全なる勝負モードに切り替わるまでにもう少し時間がかかるだろう。このタイミングでバウアーに大金を投じるのは適切なのか。そのあたりをザイディがどう判断するかがポイントとなりそうだ。

  • アスレチックスがラステラの代理人と接触 再契約を希望

    2020.12.15 11:30 Tuesday

     「サンフランシスコ・クロニクル」のスーザン・スラッサーによると、アスレチックスは自軍からFAとなったトミー・ラステラとの再契約に向けて代理人と接触しているようだ。アスレチックスは以前からラステラとの再契約を望んでいることを明言してきた。ラステラは今年8月末にフランクリン・バレートとのトレードでエンゼルスからアスレチックスに加入。三振が少ないだけでなく、三振数を上回る四球数を記録するなど、バットコントロールとアプローチの良さが光る好打者である。

     現在31歳のラステラは、今季エンゼルスとアスレチックスで合計55試合に出場して打率.281、5本塁打、25打点、OPS.819を記録。228打席でわずか12三振しか喫しなかった一方、27個の四球を選び、出塁率は.370という高水準だった。また、前年(80試合で16本塁打)と比較すると本塁打のペースは落ちたものの、実質自己ベストのペースで二塁打を量産。前年(8二塁打)を上回る14本の二塁打を放った。

     カブス時代は代打要員兼内野のユーティリティという役割を担っていたラステラだが、エンゼルスへ移籍した2019年に打撃の才能が一気に開花。前半戦に打率.300、16本塁打、44打点、OPS.848の好成績を残してオールスター・ゲームに初選出された。しかし、故障により出場を辞退。後半戦はわずか2試合のみの出場に終わった。とはいえ、2019年の活躍はフロックではなく、今季も安定した活躍を披露。遊撃以外の内野3ポジションを守れるユーティリティ性も武器の1つとなっている。

     今オフのアスレチックスはラステラのほか、リアム・ヘンドリックス、マーカス・セミエン、マイク・ファイアーズ、ユスメイロ・ペティート、ホアキム・ソリアなど多くの主力選手がFAとなっており、二遊間とブルペンの補強が急務。まずはラステラと再契約を結び、二塁のレギュラーを確定させたいところだ。

  • インディアンスが球団名変更を正式に発表 早ければ2022年から

    2020.12.15 11:00 Tuesday

     インディアンスは日本時間12月15日、公式声明のなかで球団名変更のプロセスの開始を決定したことを正式に発表した。ポール・ドーラン・オーナーによると、インディアンスは今年7月以降、ファン、選手、地域や国のネイティブアメリカン団体、クリーブランドの市民団体のリーダー、スポンサー企業、ネイティブアメリカン研究家らとの話し合いを行い、球団名変更を決めたという。早ければ2022年から新しい球団名が使用される予定だが、まだ具体的なスケジュールは確定していないと見られる。

     ドーランはメジャーリーグ公式サイトに対して「我々の役割はコミュニティを団結させることです。非常に多くの人々が我々の球団名に動揺し、傷ついています。我々の球団が争いのもとになるような名前を背負う理由はありません」と語った。NFLではワシントン・レッドスキンズが球団名変更を余儀なくされ、現在は暫定的にワシントン・フットボール・チームという球団名でプレーしているが、インディアンスは暫定的な球団名を使用する予定はないという。新たな球団名が決定され、商標の問題などが解決するまでのあいだはインディアンスという球団名を使用し続ける方針だ。

     新たな球団名について、ドーランはまだ球団内で議論が開始されていないことを明言したが、「ネイティブアメリカンをテーマとした名前にはしないだろう」と発言。また、球団の非公式なニックネームである「トライブ(Tribe)」を新たな球団名として採用するつもりがないことも明らかにしている。2018年限りでワフー酋長のロゴの使用を停止した際、ドーランは「球団名変更の必要はない」というスタンスを取っていたが、国内情勢の変化によって考えを改め、球団名変更を決定するに至った。

     ドーランは「我々の決定に同意しない人々は、私たちがそうであったように、問題をよりよく理解し、スポーツチームが地域社会で果たす役割について考え、インディアンスのような球団名でその役割を果たすことができるかどうかをじっくり考えてみてほしいです」とコメント。1915年から1世紀以上にわたって使用されてきた球団名を変更することへの理解を求めた。

  • ロイヤルズが救援右腕・ホランドと再契約 1年275万ドル

    2020.12.15 10:30 Tuesday

     ロイヤルズは日本時間12月15日、自軍からFAとなった救援右腕グレッグ・ホランドと1年契約を結んだことを発表した。メジャーリーグ公式サイトでロイヤルズの番記者を務めるジェフリー・フラナガンは年俸275万ドルに加え、最大150万ドルの出来高が設けられていることを伝えている。2017年にロッキーズで最多セーブのタイトルを獲得したあと、2年連続防御率4点台と不本意なシーズンが続いていたが、今季は6年ぶりの防御率1点台と復活。来季もクローザーを務めることになりそうだ。

     現在35歳のホランドは、今季マイナー契約から開幕ロースター入りを勝ち取り、28試合に登板して3勝0敗6セーブ、2ホールド、防御率1.91の好成績をマーク。8月末にトレバー・ローゼンタールがトレードでパドレスへ移籍したあとはクローザーを務め、13試合連続無失点のままシーズンを終えた。トミー・ジョン手術で2016年を全休したあと、2017年は最多セーブのタイトルを獲得したとはいえ防御率3点台、2018年と2019年は防御率4点台と不本意なシーズンが続いていたが、全盛期を過ごした古巣で見事に復活を遂げた。

     デイトン・ムーアGMは「彼がブルペンのアンカーを務めてくれることで他の投手の役割を固定することができる。マイク・マシーニー監督はどんな状況でも安心してホランドをマウンドへ送り出している。ホランドには来季もこのチームにいてほしいと思っていたんだ」と無事に再契約できたことに安堵の表情。ロイヤルズのブルペンではジョシュ・スターモント、カイル・ジマーなど生きのいい若手が台頭してきたが、彼らの教育係やサポート役としても経験豊富なホランドの存在は非常に大きい。

     ホランドは2013年に自己最多の47セーブ、2014年に46セーブを記録するなど、ロイヤルズでプレーした7年間で151セーブをマークしており、これはジェフ・モンゴメリー(304セーブ)、ダン・クイゼンベリー(238セーブ)、ホアキム・ソリア(162セーブ)に次ぐ球団史上4位の数字。順調にいけば来季中にソリアを抜いてトップ3入りすることになるだろう。

  • レイズから放出のレンフローがRソックスへ 1年310万ドル

    2020.12.15 10:00 Tuesday

     レッドソックスは日本時間12月15日、レイズから放出されていたハンター・レンフローと1年契約を結んだことを発表した。地元紙「ボストン・グローブ」のアレックス・スパイアーによると、年俸は310万ドルで、最大60万ドルの出来高が設けられているという。レッドソックスは今季のレギュラー外野手3人がいずれも左打者だったため、右打ちの外野手の補強を必要としていた。レンフローはサービスタイム(メジャー登録日数)が4年未満のため、レッドソックスはFAまで最大3年保有できる。

     現在28歳のレンフローは、高校卒業時の2010年のドラフトでレッドソックスから31巡目指名を受けている。このときは契約せず、ミシシッピ州立大へ進学したが、「レッドソックスに加わることができてとても嬉しい。レッドソックスは高校のときに僕を指名してくれた球団だからね。レッドソックスと契約するのに10年かかったけど、(担当スカウトの)ダニー・ワトキンスにテキストメッセージを送ろうと思う」と語り、レッドソックスとの契約が決まったことを喜んだ。

     パドレス時代は2017年から3年連続26本塁打以上、2019年には自己最多の33本塁打を放ったものの、レイズへ移籍した今季は42試合に出場して打率.156、8本塁打、22打点、OPS.645と大不振。新鋭ランディ・アロサレーナの台頭もあり、ポストシーズンでは出場機会が激減した。一発長打が最大の魅力だが、守備力の高さにも定評があり、2019年は外野3ポジション合計で守備防御点+23を記録。今季は右翼で-1に終わったが、ポストシーズンで好守を見せ、チームを救う場面もあった。

     レンフローの加入により、レッドソックスは正右翼手のアレックス・ベルドゥーゴを中堅に移し、左翼アンドリュー・ベニンテンディ、中堅ベルドゥーゴ、右翼レンフローという布陣になると見られる。ただし、FAのジャッキー・ブラッドリーJr.と再契約する可能性も残っており、その場合、レンフローはレギュラーの左打者3人をサポートする「4人目の外野手」を担うことになりそうだ。

  • マッキャン逃したエンゼルス 日系3世のスズキに興味

    2020.12.14 12:30 Monday

     エンゼルスは現在40人枠のなかに捕手がマックス・スタッシとアンソニー・ベンブームの2人しかいない。そうした事情もあり、ホワイトソックスからフリーエージェント(FA)となったジェームス・マッキャンの獲得に乗り出していることが報じられていたが、マッキャンは4年契約でメッツと合意。エンゼルスは正捕手獲得に失敗した。そんななか、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールは、エンゼルスがナショナルズからFAとなったカート・スズキに興味を示していることを伝えている。

     現在37歳のスズキは祖父母が愛知県出身の日系3世で、キヨシというミドルネームを持っている。2007年にアスレチックスでメジャーデビューし、メジャー14年間で通算1512試合に出場。捕手として通算1427試合に出場しており、これは歴代41位、現役ではヤディアー・モリーナ(1989試合)に次いで2位となっている。ツインズ時代の2014年にオールスター・ゲーム選出を果たし、2019年にはナショナルズでワールドシリーズ制覇を経験した。

     今季はナショナルズで33試合に出場し、打率.270、2本塁打、17打点、OPS.745を記録。ブレーブスに加入した2017年に自己ベストの19本塁打、OPS.887をマークするなど打撃開眼し、直近4シーズンで打率.272、OPS.812と上々の成績を残している。もともと守備面への評価はそれほど高くないものの、安定感のある打撃を武器に出場機会を確保している形だ。

     エンゼルスのペリー・ミナシアンGMは2017年9月から今季までブレーブスのGM補佐を務めていたが、スズキは2017年から2シーズン、ブレーブスでプレーしている。守備面の各指標を見る限り、スズキはディフェンス能力で投手をサポートできる存在とは言い難いが、ミナシアンは豊富な経験を生かしたインサイドワークなど、指標には表れない部分を高く評価しているのかもしれない。

     エンゼルスは今季、スタッシが31試合に出場して打率.278、7本塁打、20打点、OPS.886と打撃面で大きな成長を遂げたが、フルシーズン正捕手を務めた経験は1度もない。経験不足のスタッシをサポートするうえで、スズキはうってつけの存在と言えそうだ。

  • エンゼルス 「2番手グループ」の先発投手との高額契約は回避か

    2020.12.14 12:00 Monday

     投手力不足が顕著なエンゼルスにとって、投手補強が今オフの最優先事項であることは誰の目にも明らかだ。しかし、すでにレッズからライセル・イグレシアスを獲得しているものの、ペリー・ミナシアンGMがその課題をどのように解消しようとしているか、まだ具体的には見えてこない。先発ローテーションの柱となるエース格の投手の獲得は不可欠と見られているエンゼルスの投手補強について、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールが分析している。

     ローゼンタールは「エンゼルスは少なくともトップクラスの先発投手の獲得を狙うだろう」と指摘。その候補としてブレイク・スネルとトレバー・バウアーという2人のサイ・ヤング賞経験者の名前を挙げた。バウアーは現在フリーエージェントのため、資金さえ用意できれば自由に獲得することができる。「ジ・アスレチック」のジム・ボウデンはバウアー争奪戦を制する「本命」にエンゼルスを挙げている。

     一方、レイズに所属しているスネルを獲得するためにはトレードの対価が必要となる。エンゼルスはマイナーの有望株が充実しているとは言えない状況のため、レイズを満足させられるだけの対価を用意できるかは微妙なところだ。

     メジャーリーグ公式サイトのジェイソン・カターニアはスネルとジョー・アデルの1対1のトレードを提案しているが、「レイズが拒否するだろう」とも述べている。アデルのほかにブランドン・マーシュという有望な外野手もいるが、ランディ・アロサレーナの台頭によりレイズが外野手の補強を必要としていない点もエンゼルスにとって痛い。

     ローゼンタールはアデルやマーシュのような有望株と高額年俸のジャスティン・アップトン(残り2年5100万ドル)をセットで放出することが検討される可能性を指摘しているが、このパッケージではエンゼルスが望むようなトップクラスの先発投手を獲得することは間違いなくできないだろう。

     また、ローゼンタールは関係者の話として、エンゼルスが「2番手グループ」の先発投手に対して高額契約を与えることを回避する可能性が高いことを伝えている。ジェイク・オドリッジ、ジェームス・パクストン、田中将大といった投手を獲得するために必要以上の好条件をオファーするつもりはないようだ。

  • バウアー争奪戦はメッツとエンゼルスの一騎打ちか

    2020.12.14 11:30 Monday

     「ジ・アスレチック」のジム・ボウデンは日本時間12月14日、「MLBネットワーク」のラジオ番組に出演し、サイ・ヤング賞右腕トレバー・バウアーの移籍先について自身の見解を述べた。ボウデンは球界の関係者から情報を得るなかで「バウアーはメッツかエンゼルスに行く」と考えているという。また、メッツよりも先発投手補強のニーズが大きいエンゼルスのほうが積極的にバウアー獲得を狙う可能性が高く、ボウデンはエンゼルスを「本命」に挙げている。

     エンゼルスは昨オフ、バウアーの大学時代のチームメイトであるゲリット・コール(ヤンキース)の獲得に動いていた。現地の報道によると、エンゼルスは総額3億ドルにわずかに届かない規模の8年契約をオファーしていたようだが、コールは9年3億2400万ドルという投手史上最高額でヤンキースと契約。エンゼルスはエース獲得に失敗し、強打者アンソニー・レンドンと契約した。

     今季は新加入のディラン・バンディが活躍したものの、先発投手不足の状況は続いており、念願の絶対的エースとしてバウアーはエンゼルスのチーム事情にフィットする存在だ。2021年シーズン限りでアルバート・プーホルス、2022年シーズン限りでジャスティン・アップトンとの大型契約が終了するため、バウアーと長期契約を結ぶうえで資金面の心配もない。バウアーを満足させるだけのオファーを提示することは十分に可能だろう。

     一方のメッツには、昨季まで2年連続でサイ・ヤング賞を受賞したジェイコブ・デグロムという絶対的エースがいる。今季全休のマーカス・ストローマンがクオリファイング・オファーを受諾して残留し、新人ながら6勝2敗、防御率3.44の好成績を残したデービッド・ピーターソン、今季は大不振だったものの2019年に11勝を挙げたスティーブン・マッツのほか、今年3月にトミー・ジョン手術を受けたノア・シンダーガードも来季途中で復帰できる見込みであり、エンゼルスに比べると絶対的エース獲得の優先度は低い。

     メッツはここ数年、正中堅手不在が大きな課題となっており、ジョージ・スプリンガーの獲得を優先するのではないかと見られている。

  • ヤンキースの提示額とレメイヒューの希望額に大きな隔たり

    2020.12.14 11:00 Monday

     ヤンキースとの再契約が有力視されているDJ・レメイヒューだが、「NJ.com」のブレンダン・カティによると、ヤンキースの提示額とレメイヒューの希望額のあいだには依然として大きな隔たりがあるようだ。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールは、ヤンキースが4年7500万ドル前後、レメイヒューが5年1億ドル前後を希望していることを伝えており、希望額には約2500万ドルの隔たりが存在することになるが、カティによると、両者のあいだにはそれ以上の隔たりが存在しているという。

     現在32歳のレメイヒューは、2019年1月に2年2400万ドルでヤンキースに加入。打者有利のクアーズ・フィールドを本拠地とするロッキーズを離れたことで成績悪化が懸念されていたものの、予想に反して大活躍を見せ、移籍1年目の2019年は145試合に出場して打率.327、26本塁打、102打点、OPS.893という好成績を残し、自身初のシルバースラッガー賞を受賞したほか、MVP投票では4位にランクインした。

     今季は前年からさらに成績を向上させ、50試合に出場して打率.364、10本塁打、27打点、OPS1.011をマーク。ロッキーズ時代の2016年以来2度目となる首位打者のタイトルを獲得し、1900年以降の近代野球では史上初となる両リーグ首位打者を達成した。出塁率.421とOPS1.011もリーグ1位の数字であり、2年連続のシルバースラッガー賞を受賞。また、MVP投票では自己最高となる3位にランクインした。

     ヤンキースはレメイヒューとの再契約を今オフの最優先事項としており、関係者のあいだでも再契約が有力視されている。しかし、「2500万ドル以上の隔たりが存在する」という報道が事実であれば、ヤンキースは5年契約を希望するレメイヒューに対して4年契約すらオファーしていない可能性もある。35歳を超える契約を避けるため、3年契約にとどめたいと考えているのかもしれない。

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