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  • 唯一監督不在のアスレチックス コッツェイの内部昇格が最有力か

    2021.12.19 11:00 Sunday

     日本時間12月19日、メッツの新監督がバック・ショウォルターに決定し、監督不在の球団はアスレチックスだけとなった。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、アスレチックスは新監督の決定が近付いており、マーク・コッツェイ三塁ベースコーチの内部昇格が最有力となっているという。ボブ・メルビン監督(現パドレス監督)のもとでベンチコーチ、クオリティコントロールコーチ、三塁ベースコーチを歴任したコッツェイがメルビン路線を継承することになりそうだ。

     現在46歳のコッツェイは1996年ドラフト全体9位指名でマーリンズに入団し、翌1997年にメジャーデビュー。パドレスでプレーした2013年を最後に現役引退するまで17年間にわたってメジャーで活躍し、通算1914試合に出場して1784安打、打率.276、127本塁打、98盗塁、OPS.737をマークした。アスレチックスには2004~07年に在籍し、特に2004年はキャリア唯一の打率3割を記録するなど、打率.314、15本塁打、63打点、OPS.829の好成績をマーク。また、強肩外野手として知られ、1998年の20補殺を筆頭に、外野手として通算123補殺を記録した。

     現役引退後は特別アシスタントとしてパドレスのフロントオフィスに加わり、2015年はパドレスの打撃コーチ。そして、2016年からアスレチックスに復帰し、ベンチコーチ(2016~17年)、クオリティコントロールコーチ(2018~20年)、三塁ベースコーチ(2021年)を歴任した。メルビンのもとで6年間のコーチ経験があり、メルビンの後継者としてうってつけの存在と言えるだろう。

     なお、アスレチックスの新監督候補にはコッツェイのほか、ダレン・ブッシュ(アスレチックス・打撃コーチ)、マーカス・ジェンセン(アスレチックス・ブルペンコーチ)、ウィル・ベナブル(レッドソックス・ベンチコーチ)、マット・クアトラーロ(レイズ・ベンチコーチ)、ジョー・エスパーダ(アストロズ・ベンチコーチ)の名前が挙がっている。

  • メッツの新監督が65歳のショウォルターに決定 4年ぶりの現場復帰

    2021.12.19 05:00 Sunday

     日本時間12月19日、メッツのスティーブ・コーエン・オーナーは来季からチームを率いる新監督がバック・ショウォルターに決定したことを発表した。1次面接を行った6人の候補者のうち、ショウォルター、ジョー・エスパーダ(アストロズ・ベンチコーチ)、マット・クアトラーロ(レイズ・ベンチコーチ)の3人が最終面接に進んでいたが、メッツは通算1551勝の実績を誇るショウォルターを選択。3年契約であることが報じられており、ショウォルターは今後コーチング・スタッフの編成を進めていくことになる。

     現在65歳のショウォルターはヤンキース(1992~95年)、ダイヤモンドバックス(1998~2000年)、レンジャーズ(2003~06年)、オリオールズ(2010~18年)の4球団で合計20シーズンにわたって監督を務め、通算1551勝1517敗(勝率.506)を記録。地区優勝2度のほか、ワイルドカードを3度獲得し、ヤンキース時代の1994年、レンジャーズ時代の2004年、オリオールズ時代の2014年と3球団で最優秀監督賞を受賞している。

     エスパーダとクアトラーロはともに球界屈指の優秀なフロントオフィスのもとで好成績を残しているチームでベンチコーチを務めているが、監督経験はない。メッツは個性豊かな選手たちを率いていくうえで、エスパーダやクアトラーロのような若い指導者よりも、実績豊富なショウォルターのほうが適任であると判断したようだ。また、ニューヨークの球団での監督経験があることも、ショウォルターにとってアドバンテージになったとみられる。

     ショウォルターが監督を務めたのはオリオールズ時代の2018年が最後であり、4年ぶりの現場復帰となる。ジェイコブ・デグロム、マックス・シャーザー、フランシスコ・リンドーア、ピート・アロンゾ、ロビンソン・カノーといった個性豊かなスター軍団を65歳のベテラン監督がどのようにまとめ上げていくか注目だ。

  • メジャー最多タイのシーズン116勝 2001年マリナーズに再び脚光

    2021.12.18 13:00 Saturday

     日本時間12月18日、メジャーリーグ公式サイトはレギュラーシーズンで7割以上の勝率をマークしたチームを特集する記事を公開した。歴代最高勝率は1906年カブスが記録した.763(116勝36敗)。実に115年前の記録だが、この数字に迫るチームは現れていない。勝利数だけで見れば、イチローが加入した2001年マリナーズが歴代最多タイの116勝(46敗、勝率.716)をマーク。1961年以降のエクスパンション時代では、勝率7割以上はこのマリナーズと1998年ヤンキース(114勝48敗、勝率.704)だけである。

     記事のなかでは、2001年のマリナーズについて「最優秀監督賞を3度受賞したルー・ピネラが率いた2001年マリナーズは、1906年カブスの116勝に並んだ唯一のチームである。927得点、174盗塁、出塁率.360、防御率3.54、14完封、637失点、WHIP1.20といった数々の主要部門でメジャートップの数字を残した」と紹介。また、「2001年はイチローがアメリカでデビューした年でもある」と快進撃の立役者となったイチローの存在にも言及している。

     イチローについては「打率.350、出塁率.381、長打率.457を記録するなど素晴らしいルーキーイヤーを過ごし、首位打者を獲得しただけでなく、新人王とMVPを両方受賞した」と紹介。この年のマリナーズは、オールスター・ゲームにスタメン4人を含む8人(イチロー、ブレット・ブーン、マイク・キャメロン、フレディ・ガルシア、エドガー・マルティネス、ジェフ・ネルソン、ジョン・オルルド、佐々木主浩)もの選手を送り込んだが、ワールドシリーズで敗退した1906年カブスと同様に、世界一に輝くことはできなかった(マリナーズは地区シリーズでインディアンスを破ったものの、リーグ優勝決定シリーズでヤンキースに敗れた)。

     なお、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で60試合制の短縮シーズンとなった2020年にドジャースが勝率.717(43勝17敗)をマークしたが、1906年カブスの数字には及ばず。戦力均衡への努力が進められるなか、1906年カブスの勝率.763は不滅の大記録となるかもしれない。

  • ナショナルズ元監督・ウィリアムス パドレスの三塁コーチ就任へ

    2021.12.18 12:00 Saturday

     メジャーリーグ公式サイトでパドレスを担当するAJ・カッサベル記者が関係者から得た情報によると、パドレスはメジャー通算378本塁打の実績を誇り、2014~15年にナショナルズの監督を務めたマット・ウィリアムスを三塁ベースコーチに招へいする方針を固めたようだ。ウィリアムスはナショナルズの監督を解任されたあと、2016年はダイヤモンドバックスの三塁ベースコーチ、2017年は解説者、2018~19年はアスレチックスの三塁ベースコーチを務め、2020年からの2シーズンは韓国プロ野球の起亜タイガースを率いていた。

     現在56歳のウィリアムスは、現役時代はジャイアンツ(1987~96年)、インディアンス(1997年)、ダイヤモンドバックス(1998~2003年)の3球団で強打好守の三塁手として活躍し、メジャー17年間で通算1866試合に出場して1878安打、打率.268、378本塁打、1218打点、OPS.805を記録。1990年にリーグ最多の122打点、ストライキでシーズンが中断された1994年にはメジャー最多の43本塁打をマークし、1999年には創設2年目のダイヤモンドバックスの主砲として打率.303、35本塁打、142打点の好成績を残した。シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞を各4度受賞し、オールスター・ゲームには5度選出。2001年にはダイヤモンドバックスの一員としてワールドシリーズ制覇も経験した。

     引退後はダイヤモンドバックスでアドバイザー的な役割を担っていたが、2010年に一塁ベースコーチに就任し、2011年からは三塁ベースコーチへ異動。2013年10月にナショナルズの監督に就任すると、翌2014年はチームを地区優勝に導いて最優秀監督賞を受賞したが、地区シリーズはジャイアンツに1勝3敗で敗退した。2015年に地区優勝を逃すと解任され、メジャーでの監督通算成績は2シーズンで179勝145敗(勝率.552)となっている。

     2020年から3年契約で起亜タイガースの監督を務めていたが、2年連続でポストシーズン進出を逃すなど思うような結果を残せず、今年11月に双方合意での契約解除が発表された。契約期間を1年残して韓国球界を去ることになり、パドレスの三塁ベースコーチとしてアメリカ球界復帰が濃厚となっているようだ。

  • ガーディアンズの有望株・メレンデスが20歳で急死 死因は非公開

    2021.12.18 11:00 Saturday

     日本時間12月17日、ガーディアンズは20歳のプロスペクト捕手、アンドレス・メレンデスがフロリダ州マイアミで死去したことを発表した。死因は明らかにされていない。ベネズエラ出身のメレンデスは2017年7月にブリュワーズと契約してプロ入り。2018年からマイナーでのプレーを開始し、今季はインディアンス傘下A級リンチバーグで73試合に出場して打率.247、16二塁打、8本塁打、46打点、2盗塁、出塁率.367、長打率.431、OPS.798をマークしていた。

     メレンデスは2018年からの2シーズンはブリュワーズ傘下のルーキー級でプレー。2019年11月にマーク・マティアスとのトレードでブリュワーズからインディアンスへ移籍し、2020年は新型コロナウイルスのパンデミックの影響でマイナーのシーズンが開催されなかったものの、今季は自己最多の73試合に出場して自己最高の成績を残すなど、着実な成長を遂げていた。

     インディアンス(現ガーディアンズ)で過ごした2年間でチームメイトに愛される存在となり、今季同僚だったジョシュ・ウルフ投手は「アンドレスを知っている人や一緒にプレーした人なら誰でも、彼が毎日もたらしてくれた喜びを感じていたはずだ。彼はいつもフィールドとロッカールームにポジティブなエネルギーをもたらしてくれた。素晴らしいチームメイトであり、素晴らしい人間でもあった。アンドレス、君のことを愛しているよ」と同僚の早すぎる死を悼んだ。

     ガーディアンズは「メレンデスはチームメイトや友人たちによって、前向きで尊敬に値し、美しい笑顔の思慮深い青年として記憶されており、周囲の人々に大きな影響を与えました。彼がいなくなるのは非常に寂しいです。私たちの思いと祈りは彼の家族、愛する人々、チームメイト、そして彼を知る人たちとともにあります」との声明を発表。ブリュワーズもデービッド・スターンズ編成本部長の名義で同様の声明を発表している。

  • レイズが人事異動を発表 空席だったGMにベンディックスが昇進

    2021.12.17 12:00 Friday

     日本時間12月17日、レイズはフロントオフィスの人事異動を発表し、今年9月上旬にエリック・ニアンダーが編成本部長に昇進したあと空席となっていたGMにピーター・ベンディックスが昇進することが決定した。ニアンダー編成本部長がフロントオフィスのトップであることに変わりはないが、今後はベンディックスGMと協力しながらメジャー部門のチーム編成を取り仕切っていくようだ。レイズ14年目のベンディックスは「とても嬉しく思っています。とても光栄です」とGMへの昇進を喜んだ。

     ベンディックスの昇進はレイズのフロントオフィスの構造に大きな影響を与えないとみられている。ベンディックスは以前から選手育成部門の副社長として選手の評価や獲得、ロースター編成に関して重要な役割を担っていたからだ。ただし、GMという肩書を与えられたことでさらに発言力が増し、ニアンダー編成本部長の意思決定に与える影響も大きくなることが予想される。ベンディックスは「最も光栄なのは、球団が私を信頼してくれて、GMへの昇進という機会を与えてくれて、素晴らしい人々と一緒に働くことができるということです」と語った。

     レイズはベンディックスのGMへの昇進と同時に、カルロス・ロドリゲス、ウィル・カズンズ、チャンドラ・ローダーミルクの3人を編成副本部長に任命。これにより、レイズのフロントオフィスはトップがニアンダー編成本部長、2番手がベンディックスGM、その下にロドリゲス、カズンズ、ローダーミルクの3人が並ぶ構図となった。

     現在36歳のベンディックスは2009年にインターンとしてレイズに加入。翌年もインターンでレイズに在籍し、その後は編成部門のアシスタント、選手育成部門のコーディネーター、選手育成部門の部長、選手育成部門の副社長などを歴任してきた。ニアンダー編成本部長は「近年のチームの成功に大きな貢献をしてきた人物であり、GMへの昇進に相応しい」と高く評価。今後はニアンダー編成本部長とベンディックスGMが二人三脚で球界の最先端をいくチーム作りを進めていくことになる。

  • ヤンキースがインシアーテとマイナー契約 ガードナーの代役候補か

    2021.12.17 11:00 Friday

     ヤンキースはゴールドグラブ賞3度の実績を誇るエンダー・インシアーテとマイナー契約を結んだことを発表した。2016年から3年連続でゴールドグラブ賞を受賞したインシアーテだが、その後は故障や不振によって出場機会が激減。今年7月下旬にブレーブスから解雇され、レッズとマイナー契約を結んだものの、メジャー昇格を果たすことなく1ヶ月足らずで再び解雇され、それ以降は無所属の状態が続いていた。ヤンキースはベテラン外野手のブレット・ガードナーがFAとなっており、インシアーテはガードナーの代役候補となりそうだ。

     ベネズエラ出身のインシアーテは現在31歳。2014年にダイヤモンドバックスでメジャーデビューしていきなり118試合に出場すると、翌年には初の規定打席到達を果たして打率.303、21盗塁をマーク。2015年12月にシェルビー・ミラーらとのトレードでダンズビー・スワンソンらとともにブレーブスへトレードされ、不動の正中堅手として移籍1年目の2016年から3年連続でゴールドグラブ賞を受賞した。

     ブレーブスはインシアーテの働きを高く評価し、移籍1年目のシーズンが終了した2016年12月に5年3052万5000ドル+球団オプション1年で契約延長。ところが、インシアーテは2019年に腰を痛めて長期離脱し、65試合で打率.246と不本意な成績に終わると、短縮シーズンの昨季は46試合で打率.190、今季も52試合で打率.215と以前のようなパフォーマンスを取り戻すことはできず、契約満了を待たずにブレーブスを去ることになった。

     今季はマイナーAAA級でも21試合で打率.263と平凡な成績に終わっており、来季以降メジャーでどこまで活躍できるかは未知数。また、2019年以降は守備指標がメジャー平均レベルまで落ち込んでいる点も気になるところだ。とはいえ、復活すれば大きな戦力となるのは間違いない。スプリング・トレーニングを健康に過ごすことができれば、ガードナーの代役として開幕ロースター入りするチャンスは十分にあるはずだ。

  • 超大型契約を望むコレア 10年2億7500万ドルのオファーを拒否か

    2021.12.17 10:00 Friday

    「ESPN」のバスター・オルニー記者によると、タイガースはアストロズからFAとなったスター遊撃手、カルロス・コレアに対してロックアウトに突入する前に10年2億7500万ドルの大型契約をオファーしていたようだ。しかし、タイガースは最終的にメッツからFAとなったハビアー・バイエズと6年1億4000万ドルで契約。つまり、コレアはタイガースからのオファーを拒否したとみられる。ロックアウト解除後、コレアに対して希望通りの超大型契約をオファーする球団は現れるのだろうか。

     オルニー記者は、ある関係者の話として「コレアがタイガースから総額2億7500万ドルの10年契約をオファーされていたこと」を伝えている。アストロズはコレアに対して5年1億6000万ドルの契約をオファーしたことが報じられているが、タイガースのオファーは契約期間や契約総額ではアストロズのオファーを大きく上回るものの、年平均額ではアストロズのオファーを下回っている。メッツのフランシスコ・リンドーア(10年3億4100万ドル)と比較しても見劣りするため、コレアは首を縦に振らなかったようだ。

     また、アストロズのジム・クレイン・オーナーは球団スタッフに対して「6年を超える契約をオファーするつもりはない」と漏らしているという。アストロズはホゼ・アルトゥーベと7年1億6350万ドルの契約を結んでいるものの、これは前回の4年契約に付属していた2年分の球団オプションを含めたものであり、実質的には5年1億5100万ドルの契約延長だった。アストロズの歴史をさかのぼってもアルトゥーベの5年1億5100万ドルを超える契約を結んだ例はなく、「不良債権化のリスクを伴う長期契約をしない」という方針は徹底されている(FAではジョシュ・レディックに与えた4年5200万ドルが最大の契約である)。

     よって、コレアが希望通りの超大型契約を手に入れられなかった場合、「年平均額を高くした短期契約でアストロズとの再契約を模索する可能性がある」とオルニー記者は指摘する。チーム状況を考えると、ドジャースやヤンキースといったビッグマーケット球団がコレアに大金を投じる可能性は低く、結局コレアはアストロズと再契約を結ぶことになるのかもしれない。

  • 史上最高の親子デュオはボンズ?グリフィー? 公式サイトが特集

    2021.12.16 14:00 Thursday

     メジャーリーグ公式サイトのアンドリュー・サイモン記者はデータサイト「ベースボール・リファレンス」が算出しているWARをベースに「史上最高の親子デュオ」を選出する特集記事を公開した。1位はボンズ親子(ボビー・ボンズが57.9、バリー・ボンズが162.7)、2位はグリフィー親子(ケン・グリフィーSr.が34.5、ケン・グリフィーJr.が83.8)となり、3位にはアルー親子(フェリペ・アルーが42.2、モイゼス・アルーが39.9)がランクイン。トップ10に現役選手を含む親子デュオはランクインしなかった。

     トップ10の4位以下はレイとボブのブーン親子、メルとトッドのストットルマイアー親子、ホゼとホゼJr.のクルーズ親子、ガスとバディのベル親子、サンディとロベルトのアロマー親子、ディジーとスティーブのトラウト親子(注:エンゼルスのマイク・トラウトとは無関係)、セシルとプリンスのフィルダー親子という顔ぶれ。トップ10圏外の特筆すべき親子デュオにはランディとトッドのハンドリー親子、フリアンとスタンのハビアー親子、デーブとアダムのラローシュ親子、バーンとバンスのロー親子、ゲーリーとゲーリーJr.のマシューズ親子、ハルとブライアンのマクレー親子の6組が挙げられた。

     なお、今回のランキングは「史上最高の親子デュオ」という企画の趣旨に従い、それぞれの通算WARが10以上の親子デュオのみ対象となっている。そのためヨギ・ベラ、トニー・グウィン、トニー・ペレス、ティム・レインズなど、一方だけが素晴らしい成績を残した親子はランキングに含まれていない。

     現役選手ではブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.とキャバン・ビジオ、パイレーツのキブライアン・ヘイズ、ロイヤルズの有望株ボビー・ウィットJr.、レンジャーズの有望株ジャック・ライターらの父親が10以上の通算WARを記録しており、今後の息子たちの活躍次第ではこのランキングの対象となる可能性がある。特にゲレーロJr.は今季の大活躍により通算WARが9.5となっており、1年後にこのランキングが更新されるときには殿堂入り選手の父親とともにトップ10入りを果たすのは間違いなさそうだ。

  • ロックアウトは越年が確実 本格的な労使交渉の再開は来年1月か

    2021.12.16 11:00 Thursday

     メジャーリーグは現地時間12月2日を迎えると同時に労使協定が失効し、ロックアウトに突入したが、それ以降に本格的な労使交渉が行われた形跡はない。「ジ・アスレチック」のエバン・ドレリッチ記者によると、労使交渉の中核をなす経済構造についての議論は、来年1月まで再開されない見込みだという。よって、ロックアウトは越年が確実となった。なお、経済構造以外の問題については議論が継続されており、日本時間12月17日にも対面形式での労使交渉が予定されているようだ。

     今回の労使交渉における最大の争点は経済構造だ。年俸調停やフリーエージェントに関わるサービスタイム制度、ポストシーズンの出場枠拡大、ぜいたく税の仕組みなど、問題は多岐にわたっているが、メジャーリーグ機構(オーナー側)とメジャーリーグ選手会の主張には大きな乖離がある。ドレリッチ記者によると、双方の交渉担当者は「このまま交渉を継続しても同じことを何度も言い合うだけだ」と考えているという。つまり、労使交渉にあえて空白の期間を設けることで双方がそれぞれの主張を整理し、より建設的な議論ができるように準備を進めている可能性が高い。

     また、ドレリッチ記者は「双方に労使交渉を急ぐ理由はない」とも伝えている。オフシーズンのあいだはオーナー側は入場料収入を失うことはなく、選手会も年俸を失うわけではないからだ。移籍市場の動きがストップし、各球団は選手のトレード等を行えず、フリーエージェント選手も宙ぶらりんの状態となっているが、その程度では労使交渉を急ぐ理由にはならないと考えられている。

    「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者は、スプリング・トレーニングに支障が出ないようにするための「ソフト・デッドライン」が2月1日であると指摘。まずは1月中の交渉合意を目指して話し合いが進められることになりそうだ。2022年シーズンの開幕に影響を与えたくないという点では双方は一致しており、来年1月に本格的な交渉が再開されたあとは、交渉合意に向けての努力が続けられるはずだ。

  • 2022年ドラフト有望株トップ100 1位は元楽天・ジョーンズの息子

    2021.12.16 10:00 Thursday

     日本時間12月16日、プロスペクト(若手有望株)の情報を専門的に扱う「MLBパイプライン」は2022年ドラフト有望株トップ100を発表し、1位にはウェズリアン高校(ジョージア州)のドリュー・ジョーンズ外野手(東北楽天ゴールデンイーグルスでもプレーしたアンドリュー・ジョーンズ外野手の息子)が選ばれた。トップ100の内訳は野手61人・投手39人。これまで同サイトが発表したトップ100における野手の最多人数は54人であり、それを大幅に更新する野手偏重のランキングとなった。

     アンドリュー・ジョーンズと言えば、ブレーブスの不動の正中堅手として10度のゴールドグラブ賞を受賞し、オールスター・ゲームにも5度選出された名選手である。「MLBパイプライン」は息子ドリュー・ジョーンズについて「息子はスカウトたちに父のことを思い起こさせる。ドリューは父が10代の頃よりも背が高く、引き締まった身体をしているが、父同様に中堅手として5ツール・プレーヤーの資質を持っている」と高い評価を与えた。

     打撃はまだ発展途上だが、スピードとディフェンスに関してはドラフト候補生のなかでもトップ級の評価を受けており、「最低でもマイク・キャメロンのようなキャリアを過ごすだろう」との声もある。ご存知の通り、キャメロンはマリナーズ時代にイチローと鉄壁の右中間を形成した名外野手であり、アンドリュー・ジョーンズには劣るものの、メジャー通算278本塁打、297盗塁を記録し、オールスター・ゲーム1度、ゴールドグラブ賞3度の実績を残した。

     2位のターマー・ジョンソン二塁手、3位のイライジャー・グリーン外野手も高校生であり、大学生では4位のジェイコブ・ベリー三塁手が最上位。また、高校生投手は9位のディラン・レスコ投手、大学生投手は13位のペイトン・パレット投手が最高評価だった。全体1位指名権を持つオリオールズは、2019年の全体1位ではアドリー・ラッチマン捕手を指名したが、今回はどの選手を選択するのだろうか。

  • マイルストーンを逃した選手たち ゲーリッグは493本塁打&1995打点

    2021.12.15 14:00 Wednesday

     野球は「数字のスポーツ」であると言われることが多い。たとえば通算500本塁打、3000安打、300勝、3000奪三振といった数字は非常にわかりやすい。現代の球界ではより先進的なスタッツが重視されるようになりつつあるが、伝統的なスタッツがその役割を失っているわけではない。メジャーリーグの歴史をさかのぼってみると、惜しくもマイルストーン到達を逃した選手は数多く存在する。メジャーリーグ公式サイトのアンドリュー・サイモン記者は、そうした選手のなかから11人をピックアップして紹介している。

     惜しくもマイルストーン到達を逃した選手の代表例は「鉄人」ことルー・ゲーリッグだろう。当時のメジャー記録となる2130試合連続出場をマークしながらも筋萎縮性側索硬化症に倒れ、連続出場の2130試合目がキャリア最後の出場となった。通算成績は2721安打、493本塁打、1995打点、1888得点。1938年は35歳で打率.295、29本塁打、114打点、OPS.932を記録していた。体調がすぐれないなかでこれだけの成績を残していたことを考えると、病気がなければ3000安打と500本塁打を優に超え、通算打点記録はゲーリッグのものとなっていたに違いない。

     ゲーリッグと同じ通算493本塁打を放ったのがフレッド・マグリフだ。1989年にブルージェイズ、1992年にパドレスで本塁打王のタイトルを獲得し、2002年には38歳で打率.273、30本塁打、103打点、OPS.858を記録。しかし、その後は急激に衰え、500本塁打の大台には届かなかった。マグリフが不運だったのは1994~95年の長期ストライキに巻き込まれたこと。1994年は113試合で34本塁打、1995年は144試合で27本塁打を放っており、ストライキがなければマイルストーンに到達していた可能性は高い。殿堂入り投票では得票率39.8%(2019年)が最高だったが、500本塁打をクリアしていれば殿堂入り投票の結果も違ったものになっていたはずだ。

     サイモンはこの2人以外に、アル・ケーライン(399本塁打、498二塁打)、アンドレス・ガララーガ(399本塁打)、デール・マーフィー(398本塁打)、ルイス・ゴンザレス(596二塁打)、イアン・キンズラー(1999安打)、トミー・ジョン(288勝)、バート・ブライレブン(287勝)、ビリー・ピアース(1999奪三振)、ヨハン・サンタナ(1988奪三振)を紹介。ちなみに、サイモンがピックアップした11人のうち、殿堂入りを果たしているのはゲーリッグ、ケーライン、ブライレブンの3人だけである。

  • 捕手のノーヒッター達成回数 最多はルイーズ、バリテックの4回

    2021.12.15 11:00 Wednesday

     通算5714奪三振のメジャー記録を持つノーラン・ライアンが歴代最多となる7回のノーヒッターを達成しているのは有名な話だ。他にはサンディ・コーファックス(4回)、サイ・ヤング、ボブ・フェラー、ラリー・コーコラン、ジャスティン・バーランダーの5人が3回以上のノーヒッターを達成している。メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングス記者はノーヒッターを達成した投手の「相方」に目を向け、捕手のノーヒッター達成回数ランキングを紹介。最多はカルロス・ルイーズとジェイソン・バリテックによる4回だった。

     ルイーズは2006年のメジャーデビューから2016年途中までフィリーズでプレーし、2016年途中からドジャース、2017年はマリナーズでプレーして引退。フィリーズに在籍した11年間に達成された4回のノーヒッターすべてでマスクを被った。最初は2010年5月29日にロイ・ハラデイが達成した完全試合。同年10月6日にはハラデイが地区シリーズ第1戦でポストシーズン史上2度目となるノーヒッターを達成(1度目はドン・ラーセンが1956年のワールドシリーズ第5戦で記録した完全試合)したが、このときも当然のようにマスクを被っていた。2014年9月1日はコール・ハメルズ、ジェイク・ディークマン、ケン・ジャイルズ、ジョナサン・パペルボンの4人による継投ノーヒッター。そして、2015年7月25日のコール・ハメルズの快投がルイーズにとって通算4回目のノーヒッター達成となった。

     バリテックは1997年にメジャーデビューし、2011年限りで引退するまで15年間レッドソックス一筋で活躍。1回目は2001年4月4日に野茂英雄がレッドソックス移籍後初登板で達成したノーヒッターだが、チームとしては1965年のデーブ・モアヘッド以来36年ぶりとなるノーヒッター達成だった。2002年4月27日はデレク・ロウ、2007年9月1日はクレイ・バックホルツ、2008年5月19日はジョン・レスターとのバッテリーでノーヒッターを達成。レッドソックスはレスターを最後にノーヒッター達成者が現れておらず、バリテックの前後に大きな空白期間があることはバリテックの偉大さを改めて強調していると言える。

     3回以上のノーヒッターを達成している投手は6人だけだが、捕手ではルイーズとバリテックを含め、17人が3回以上のノーヒッターを達成。ノーヒッター3回の捕手はウィルソン・ラモス、バスター・ポージー、チャールズ・ジョンソン、アラン・アシュビー、ジェフ・トーボーグ、デル・クランドール、ロイ・キャンパネラ、ヨギ・ベラ、ジム・ヒーガン、ルーク・シーウェル、バル・ピシニッチ、レイ・シャーク、ビル・キャリガン、エド・マクファーランド、シルバー・フリントの15人である。

  • アストロズ・バーランダーの再契約が正式発表 最大2年5000万ドル

    2021.12.15 10:00 Wednesday

     アストロズが自軍からFAとなった38歳のベテラン先発右腕ジャスティン・バーランダーと再契約を結んだことが正式に発表された。契約条件は発表されていないが、年俸2500万ドルの1年契約で2年目は年俸2500万ドルの選手オプションとなっていることが報じられている。契約合意から正式発表までに数週間を要した理由は不明のままだが、ロックアウト突入前にコミッショナー事務局へ申請されたため契約自体は有効であり、メジャーリーグ選手会との調整を経て正式発表に至った。

     バーランダーは2020年9月末にトミー・ジョン手術を受け、2021年シーズンを全休。2020年は開幕戦に先発して6回3安打2失点で勝利投手になったが右前腕を痛めてしまい、リハビリを経て戦列復帰間近となったものの、痛みが再発して結局トミー・ジョン手術を受けることになった。健康にプレーした最後のシーズンである2019年は34試合に先発して223イニングを投げ、21勝6敗、防御率2.58、300奪三振の好成績をマーク。同僚のゲリット・コール(現ヤンキース)との争いを制し、自身2度目のサイ・ヤング賞を受賞した。

     メジャー16年間で通算454試合(すべて先発)に登板し、226勝129敗、防御率3.33、3013奪三振を記録。MVP1回、サイ・ヤング賞2回、新人王、オールスター・ゲーム選出8回、最多勝3回、最優秀防御率1回、最多奪三振5回など輝かしい実績を残しており、将来のアメリカ野球殿堂入りが有力視されている。とはいえ、来年2月に39歳の誕生日を迎え、直近2年間で1試合しか投げていないことを考えると、リスクを伴う契約であることも事実。バーランダーは以前「45歳まで投げたい」と話していたが、2022年シーズンは今後のキャリアを左右する重要な1年となる。

     バーランダーが復活すれば、ランス・マカラーズJr.、フランバー・バルデス、2021年新人王投票2位のルイス・ガルシアが並ぶ先発ローテーションはさらにグレードアップ。他にもホゼ・ウルキディ、クリスチャン・ハビアー、ジェイク・オドリッジといった候補がおり、今季リーグ2位の防御率3.63をマークした先発投手陣は来季もアストロズの強みとなりそうだ。

  • カージナルス解任のシルト前監督 コミッショナー事務局に加入か

    2021.12.13 12:00 Monday

    「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、フロントオフィスとの考え方の違いによりカージナルスの監督を解任されたマイク・シルトはコミッショナー事務局での仕事を得る見込みとなっているようだ。現在、コミッショナー事務局ではオン・フィールド・オペレーション部門をマイケル・ヒル上級副社長(前マーリンズ編成本部長)が取り仕切っているが、シルトはヒルのもとで役職を与えられる予定だという。2003年からカージナルス一筋のシルトは、久しぶりにカージナルスを離れて働くことになりそうだ。

     現在53歳のシルトは大学まで選手として野球をプレーしていたものの、「カーブが打てなかった」(本人談)ためプロ入りを諦めて指導者に転身。高校野球や大学野球での指導者としての実績を評価され、スカウトとしてカージナルスの球団組織に加わった。その後はマイナーのコーチや監督を歴任し、2017年からメジャーのコーチに昇格。2018年からベンチコーチとなり、同年途中にマイク・マシーニー(現ロイヤルズ監督)が解任されると、暫定監督としてチームの指揮を執り、手腕を評価されて正式に監督に就任した。

     2019年はチームを3年ぶりの地区優勝とポストシーズン進出に導き、プロ野球選手経験のない監督としては史上初めて最優秀監督賞を受賞。2020年は新型コロナウイルスのクラスター発生を乗り越えて2年連続のポストシーズン進出を果たし、今季は9月に球団新記録となる17連勝の快進撃を見せ、3年連続でポストシーズンに進出した。選手からの信頼も厚く、カージナルスから解任されたあとはパドレスの新監督候補にも挙げられていたが、他球団で指導者のキャリアを継続するのではなく、コミッショナー事務局に加わることになったようだ。

     移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は「シルトはまだ53歳であり、監督やコーチとしての仕事を希望すれば、ダグアウトに復帰するための時間は十分に残されている」と指摘。まずはカージナルスで培ったスキルをコミッショナー事務局のオン・フィールド・オペレーション部門でどのように活かしていくか注目したい。

  • ロマインが現役引退 2017年9月に1試合9ポジション出場を達成

    2021.12.13 11:00 Monday

     1試合9ポジション出場の最後の達成者であるアンドリュー・ロマインが自身のインスタグラムで今季限りでの現役引退を表明した。ロマインは2017年9月30日のツインズ戦に「7番・左翼」でスタメン出場し、2回は中堅、3回は右翼、4回は三塁、5回は遊撃、6回は二塁を守り、7回に捕手と二塁、8回に投手と一塁の守備に就いてメジャー史上5人目となる1試合9ポジション出場を達成(9回は引き続き一塁を守った)。また、今年8月に野手登板した際には弟オースティンとの兄弟バッテリーも実現した。

     現在35歳のロマインは「僕は夢を持った少年でした。それは何か偉大なものになるという夢でした。もっと頑張って、もっと良くなって、世界でベストの人々と競争したいと思っていました。歴史の一部になりたいという夢でした。野球用具を置き、ベースボールを通して自分の旅を振り返ってみると、『ありがとう』という言葉しか思いつきません」と記し、現役引退を表明。インスタグラムの投稿にはファンやチームメイト、対戦相手やトレーナー、監督やコーチ、球団スタッフ、フロントオフィス、メディア、球場スタッフ、そして家族への感謝の言葉が綴られていた。

     ロマインは2010年にエンゼルスでメジャーデビューし、2014年からの4年間はタイガースでユーティリティ・プレーヤーとして活躍。2018年にマリナーズでプレーしたあと、2019年はメジャーでの出場がなかったものの、昨季はレンジャーズ、今季はカブスでプレーした。メジャー11年間で通算609試合に出場して294安打、打率.233、11本塁打、86打点、40盗塁、OPS.587と目立った実績は残せなかったものの、1試合9ポジション出場や兄弟バッテリーなど、メジャーの歴史にしっかりとその名を刻んだ。

     1試合9ポジション出場を達成したのは、ロマインのほかに1965年のバート・キャンパネリス、1968年のセザー・トバー、2000年のスコット・シェルドン、同じく2000年のシェーン・ホルターの4人だけ。また、今年8月12人のブリュワーズ戦で達成した兄弟バッテリーは、1962年のシェリー兄弟以来59年ぶり、メジャー史上16組目という珍しい記録だった。

  • メッツの新監督探し 最終候補はショウォルターら3人に絞られる

    2021.12.13 10:00 Monday

     メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、メッツはルイス・ロハスの後任となる新監督の最終候補をバック・ショウォルター、ジョー・エスパーダ、マット・クアトラーロの3人に絞ったようだ。この3人を含む6人の候補者がリモート形式の1次面接を受けたことが報じられていたが、ブラッド・オースマス、ボブ・ゲレン、クレイトン・マカラーの3人は1次面接で脱落したとみられる。最終候補3人との面接が今週行われ、早ければ来週にも新監督が決定する見込みとなっている。

     多くの関係者が最有力候補に挙げているのが65歳のショウォルターだ。ヤンキース(1992~95年)、ダイヤモンドバックス(1998~2000年)、レンジャーズ(2003~06年)、オリオールズ(2010~18年)と4球団で合計20シーズンの監督経験があり、最優秀監督賞を3度受賞。通算1551勝の実績だけでなく、ニューヨークの球団で監督経験があることも強力なアピールポイントとなっているようだ。ビリー・エプラーGMがエンゼルス時代にジョー・マドンの招へいを希望するアート・モレノ・オーナーに対し、ショウォルターの招へいを進言していたとの報道もあり、エプラーGMからの評価も高いとみられる。

     アストロズのベンチコーチを務めているエスパーダは46歳、レイズのベンチコーチを務めているクアトラーロは48歳とショウォルターより20歳ほど若く、メジャーでの監督経験もないものの、アナリティクス重視の現代野球への適応能力は優れている。前者はAJ・ヒンチやダスティ・ベイカー、後者はケビン・キャッシュという名将のもとでベンチコーチとして活躍し、両者とも他球団の新監督候補として頻繁に名前が挙がる人物。今オフはアスレチックスの新監督候補にも挙げられている。

     大富豪のスティーブ・コーエン・オーナーのもとで大型補強を敢行したメッツは、ショウォルターの経験を重視するのか、あるいは名将となる可能性を秘めた若き指導者たちに賭けるのか。新監督決定の日はそう遠くはなさそうだ。

  • メッツの新監督候補はオースマスら6人 来週から2次面接開始か

    2021.12.10 13:00 Friday

     メッツの新監督選びの状況に詳しい関係者によると、ブラッド・オースマス、ジョー・エスパーダ、ボブ・ゲレン、クレイトン・マカラー、マット・クアトラーロ、バック・ショウォルターの6人が1次面接を受けた、もしくは受ける予定となっているようだ。1次面接はリモート形式で行われており、まもなく6人全員の面接が終了。このうち数人が2次面接に進むとみられている。2次面接はリモート形式ではなく対面で行われる予定となっており、早ければ来週にも開始される見込みだ。

     当初、メッツの新監督候補にはオースマス(前エンゼルス監督)、エスパーダ(アストロズ・ベンチコーチ)、ゲレン(ドジャース・ベンチコーチ)、クアトラーロ(レイズ・ベンチコーチ)、ショウォルター(前オリオールズ監督)、ドン・ケリー(パイレーツ・ベンチコーチ)の6人が挙げられていた。しかし、ケリーは個人的な理由によりメッツ新監督の1次面接を辞退。新たにマカラー(ドジャース・一塁ベースコーチ)が候補者リストに加わった。

     6人のうち監督経験があるのはオースマス(52歳)、ゲレン(60歳)、ショウォルター(65歳)の3人。エスパーダ(46歳)とクアトラーロ(48歳)は監督経験こそないものの、ベンチコーチとしてそれぞれAJ・ヒンチ、ダスティ・ベイカー、ケビン・キャッシュといった名将をサポートしてきた実績があり、各球団の新監督選びのたびに候補者となっている人物である。

     現在41歳のマカラーは6人の候補者のなかでは最も若く、メジャーのコーチ経験も1年だけしかない。2002年ドラフト22巡目指名でインディアンスに入団したものの、メジャー昇格を果たせないまま2005年限りで選手としてのキャリアに終止符を打ち、指導者に転身。2007年から2014年までブルージェイズ傘下のマイナー球団で監督を務め、その後ドジャースにマイナーのフィールド・コーディネーターとして迎えられた。今季からメジャーの一塁ベースコーチに昇格。そして現在、メッツの新監督候補に名を連ねている。

  • ロッキーズ ハードル元監督が特別補佐として2009年以来の復帰

    2021.12.10 11:00 Friday

     日本時間12月10日、ロッキーズは2007年にチームを球団史上唯一のワールドシリーズ進出に導いたクリント・ハードル元監督がGM付き特別補佐として復帰することを発表した。ロッキーズとハードルはどのような形でチームに復帰するかについて、半年以上にわたって話し合いを続けていたとみられる。ロッキーズは今年4月下旬にジェフ・ブライディッチGMが辞任し、ビル・シュミットGMが暫定GMに就任。シュミットは現在、正式なGMとなっており、ハードルはシュミットのもとで主に選手育成を担当する予定だ。

     シュミットは「彼にはマイナーリーグの選手育成だけでなく、スタッフの育成も手助けしてほしいと依頼した。彼は我々に様々なものを与えてくれると思うし、我々が目標としている場所へ到達することを手助けしてくれると思う」とコメント。「彼は明るい人物だ。ロッキーズでの実績もある。我々のチームをよりよくしてくれると思うし、だからこそ私は彼に依頼したんだ。彼がチームに加わり、選手やスタッフの成長を手助けしてくれることを嬉しく思う」と語り、ハードルのチーム復帰を歓迎した。

     現在64歳のハードルは、2002年シーズン途中からロッキーズの監督を務め、2007年にワイルドカードから無傷の7連勝で球団史上初のリーグ優勝を果たし、ワールドシリーズへ進出。しかし、ワールドシリーズではレッドソックスにスイープ負けを喫し、2009年シーズン途中に成績不振で解任された。2011年からはパイレーツの監督を務め、『ビッグデータ・ベースボール』にも描かれたように、当時としては先進的なアナリティクス重視のチーム運営に適応して2013年から3年連続でポストシーズン進出を達成。2019年シーズン終盤に解任され、その後引退を発表していた。

     ハードルは打撃コーチとしての経験も豊富であり、2010年にはレンジャーズの打撃コーチとしてチームのリーグ優勝に貢献。近年のロッキーズは「打者天国」のクアーズ・フィールドを本拠地としているにもかかわらず、打撃成績でリーグ上位にランクインするような強打者を育成できずにいるが、その現状を打破することができるか、ハードルの手腕に注目だ。

  • 米野球専門誌が選ぶ今季の「年間最優秀球団組織」をレイズが受賞

    2021.12.10 10:00 Friday

     日本時間12月10日、米野球専門誌「ベースボール・アメリカ」は2021年シーズンの「年間最優秀球団組織」の受賞チームを発表し、球団史上最多となる100勝をマークしたレイズが選ばれた。今季のレイズはメジャーで好成績を残しただけでなく、マイナーの各階級でも優れた成績を収め、そうした点が高く評価された。レイズが選ばれるのは2019年以来2年ぶり3度目。2008年に初受賞しており、2008年以降に3度受賞したのはメジャー全体で最多となっている。

     今季のレイズは球団史上最多の100勝を挙げ、レッドソックス、ヤンキース、ブルージェイズとの争いを制して球団史上初となる2年連続の地区優勝を達成。リーグ最高勝率でポストシーズンに進出した。地区シリーズではレッドソックスに1勝3敗で敗れたものの、全30球団中26位という年俸総額からは考えられないほどの好成績。故障者が続出したにもかかわらず、新人王争いで2人のファイナリスト(ランディ・アロザレーナとワンダー・フランコ)を輩出するなど、球団史上最多の61選手を起用し、選手層の厚さを武器に長丁場のシーズンを乗り切った。

     マイナーでは、AAA級ダーラムが同階級で最高成績の77勝43敗をマークし、ポストシーズンも制して同階級のチャンピオンに。AA級モンゴメリーは同階級で2番目の62勝55敗を記録し、ポストシーズンもタイトルまであと1勝に迫った。A+級ボーリンググリーンは82勝36敗という素晴らしい成績でタイトルを獲得。A級チャールストンも82勝38敗の快進撃でタイトルを手にした。また、フロリダ・コンプレックス・リーグに所属するルーキー級のチームも42勝15敗の好成績を残し、アメリカ国内のルーキー級のチームでは最高勝率をマークした。

     エリック・ニアンダー編成本部長は「ベースボール・アメリカの球界における活動は他に類を見ないものです。マイナーリーグの開催が中止となった翌年に年間最優秀球団組織の賞を受賞できたことはレイズだけでなく、ダーラム、モンゴメリー、ボーリンググリーン、チャールストンといった素晴らしい提携パートナーにとっても大きな意味があります。選手やスタッフ、そしてファンの皆様に我々がワールドシリーズ制覇という究極の目標に向けて正しい道を歩んでいることを示せたと思います」と今回の受賞を喜んだ。

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