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  • ツインズがエンゼルスから放出のロブレスを獲得 1年200万ドル

    2020.12.30 10:30 Wednesday

     ツインズは日本時間12月30日、エンゼルスからノンテンダーFAとなっていた救援右腕ハンセル・ロブレスと1年契約を結んだことを発表した。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、ロブレスの契約は1年200万ドル。また、「5アイウィットネス・ニュース」のダレン・ウルフソンによると、試合完了数に応じて最大50万ドルの出来高が設けられているようだ。今季は防御率10点台に終わったロブレスだが、クローザーを務めた2019年の姿を取り戻すことができれば大きな戦力となるだろう。

     現在30歳のロブレスは、メッツ時代にセットアッパー、エンゼルス時代にクローザーとして活躍した実績があり、2019年は71試合に登板して72.2イニングを投げ、5勝1敗23セーブ、2ホールド、防御率2.48、75奪三振の好成績をマーク。ところが、今季は開幕からの4登板で10失点(自責点9)と打ち込まれ、その後も昨季のような安定したピッチングを取り戻せず、18試合に登板して0勝2敗1セーブ、防御率10.26という自己ワーストの成績に終わった。

     速球の平均球速が昨季の97.2マイルから今季は95.4マイルまで低下しており、これには新型コロナウイルスの感染拡大により春季キャンプや夏季キャンプで例年とは異なる調整を強いられたことが影響していると見られる。ツインズのウェス・ジョンソン投手コーチは今季だけでも前田健太、マット・ウィスラー、ケイレブ・シールバーなどを急成長または復活させた実績があり、ロブレスの復活にも手腕を発揮することが期待されている。

     ツインズは今オフ、タイラー・クリッパード、ウィスラー、トレバー・メイ、セルジオ・ロモなどブルペンから多くの主力投手が抜けており、実績のある救援投手がタイラー・ダフィーとテイラー・ロジャースの2人だけという状況に。ブルペンの補強が急務となっており、その第一弾としてクローザー経験のあるロブレスをチームに加えることに成功した。

  • フィリーズがブルペン補強 三角トレードでアルバラード獲得

    2020.12.30 10:00 Wednesday

     ブルペンの補強が急務となっているフィリーズが年の瀬に今オフ最初の補強を実現させた。フィリーズは日本時間12月30日、ドジャース、レイズとの三角トレードが成立したことを発表。フィリーズはレイズから救援左腕のホゼ・アルバラードを獲得し、ドジャースへ救援左腕のギャレット・クリービンジャーを放出した。また、レイズはドジャースから若手一塁手のディロン・ポールソンと後日指名選手1名を獲得している。

     現在25歳のアルバラードは、メジャー2年目の2018年に70試合に登板して64イニングを投げ、1勝6敗8セーブ、31ホールド、防御率2.39、80奪三振の好成績をマーク。しかし、直近2シーズンは肘や肩の故障に悩まされており、2019年は35試合で防御率4.80、今季は9試合で防御率6.00に終わった。平均球速が90マイル台後半に達する2シームが大きな武器だが、制球は非常に不安定。フィリーズの戦力となるためには、健康に過ごすことと制球難を克服することの2つがポイントとなる。

     ドジャースが獲得したクリービンジャーは26歳の救援左腕で、今年9月にメジャーデビュー。対戦した最初の打者であるロビンソン・カノー(メッツ)に本塁打を浴び、メジャーでの登板はこの1試合だけだった。マイナーでは通算140試合すべてにリリーフで登板し、通算防御率4.08、奪三振率12.01を記録している。

     アルバラードを放出したレイズは、ポールソンと後日指名選手1名の合計2選手を獲得した。ポールソンは23歳の一塁手で、マイナー通算四球率15.9%という選球眼の良さが魅力。2019年はA級とA+級で合計117試合に出場して打率.243、16本塁打、64打点、出塁率.366、OPS.798をマークした。レイズはブレイク・スネルのトレードで獲得したルイス・パティーニョとフランシスコ・メヒアをロースターに追加するために枠を空ける必要があり、アルバラード放出に動いたと見られている。

  • GG賞10度のアンドリュー・ジョーンズは殿堂入りに相応しいのか?

    2020.12.29 12:00 Tuesday

     外野手として歴代3位タイとなる10度のゴールドグラブ賞を獲得したアンドリュー・ジョーンズは今回のアメリカ野球殿堂入り投票が4度目の挑戦となる。最初の2度はいずれも得票率7%台にとどまっていたが、前回は19.4%にジャンプアップ。今回を含めてあと7度挑戦できるため、殿堂入りのチャンスは大いに残されている。メジャーリーグ公式サイトではクリス・ハフト、ビル・ラッドソン、マーク・ボーマンの3人がジョーンズの殿堂入りについて議論を繰り広げた。

     ジョーンズはブレーブスで12シーズンを過ごしたあと、ドジャースで1年、レンジャーズで1年、ホワイトソックスで1年、ヤンキースで2年プレー。メジャー17年間で2196試合に出場し、通算1933安打、打率.254、434本塁打、1289打点、152盗塁、OPS.823をマークした。打撃タイトルは2005年の本塁打王&打点王だけだが、オールスター・ゲームに5度選出され、シルバースラッガー賞を1度(2005年)、ゴールドグラブ賞を10度(1998年から2007年まで10年連続)受賞している。

     全盛期の活躍は素晴らしく、1998年から2006年までの9年間で打率.270、平均35本塁打、OPS.860を記録。この期間の平均WAR6.1を上回っているのはアレックス・ロドリゲス(7.8)とバリー・ボンズ(7.5)の2人だけである。しかし、ハフトは「打撃成績の急激な低下は無視できない」と指摘。ラッドソンも「最後の6年間は打ち方を忘れてしまった。400本塁打と1000打点をクリアしているが、打率が低すぎる」と述べ、急激な衰えによって通算成績が伸びなかったことをマイナス材料に挙げている。

     その一方でジョーンズの守備力には極めて高い評価が与えられており、ボーマンは「オジー・スミスは殿堂入りしている。捕手として最高クラスの守備力を持つイバン・ロドリゲスも殿堂入りした。オマー・ビスケルもジョーンズより高い得票率を記録している。ジョーンズの守備はもっとリスペクトされるべきだ」と主張。ハフトも「ウォーニング・トラックとフェンスのあいだで彼より優れた中堅手を見たことがない」と守備面の評価についてはボーマンに同調している。

     殿堂入りの投票権を持つハフトは今回「ジョーンズには投票しない」と明言。ラッドソンも「殿堂入りには値しない」との主張であり、「ジョーンズは殿堂入りすべき」と考えているのはボーマンだけだった。今回の殿堂入り投票は現時点で71人分の投票先が判明しており、ジョーンズの得票率は39.4%となっている。徐々にではあるが、ジョーンズの守備力が球史に残るレベルであったことを評価する者が増えつつあるようだ。

  • ダルビッシュがパドレスへ移籍 7選手が絡む大型トレード

    2020.12.29 11:30 Tuesday

     「打倒・ドジャース」に向けて積極的な補強を進めるパドレスにまた1人、大きな戦力が加わった。今季メジャー最多タイの8勝を挙げ、サイ・ヤング賞投票2位となったダルビッシュ有だ。パドレスは日本時間12月28日にレイズからブレイク・スネルを獲得するトレードで合意したばかりだが、それから一夜明け、カブスからダルビッシュを獲得するトレードでも合意。カブスから2人、パドレスから5人、合計7人の選手が絡む大型トレードとなった。

     カブスからパドレスへ移籍するのはダルビッシュと専属捕手のビクトル・カラティーニの2人。ダルビッシュはカブスとの6年契約があと3年残っており、パドレスは2023年までダルビッシュを保有することができる。スネルとディネルソン・ラメットもダルビッシュ同様、あと3年保有できるため、少なくとも2023年までの3年間は強力な先発3本柱を擁して戦える。これに加え、2022年シーズンにはトミー・ジョン手術のリハビリを終えたマイク・クレビンジャーも戻ってくる。

     パドレスからカブスへ移籍するのは、今季ダルビッシュに次いでリーグ2位タイとなる7勝を挙げたザック・デービースと有望株4人の合計5人であることが報じられている。有望株4人はメジャーリーグ公式サイトの球団別プロスペクト・ランキングで11位のレヒナルド・プレシアード(17歳の遊撃手)、13位のオーウェン・ケイシー(18歳の外野手・2020年ドラフト2巡目指名)、15位のイスマエル・メナ(18歳の外野手)、16位のジェイソン・サンタナ(20歳の遊撃手)という顔ぶれ。パドレスはランキング上位10選手の放出を回避した。

     なお、メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスによると、直近3シーズン以内にサイ・ヤング賞投票2位以内に入った2投手を1球団が同一オフシーズンに獲得するのは史上初のことだという。2018年サイ・ヤング賞のスネル、2020年サイ・ヤング賞投票2位のダルビッシュが加わり、パドレスは「打倒・ドジャース」を実現させる態勢が整ったと言えそうだ。

  • 2021年シーズンのブレイク候補 レイズからは筒香が選出

    2020.12.29 11:00 Tuesday

     メジャーリーグ公式サイトではオフシーズンの特集の1つとして、各球団から1人ずつ「2021年シーズンのブレイク候補」を選出。レイズからはメジャー2年目を迎える筒香嘉智が選ばれた。メジャー1年目の今季は51試合に出場して8本塁打を放ったものの、打率.197、出塁率.314、長打率.395、OPS.708と不本意な成績に終わり、ポストシーズンでもベンチを温める機会が多かった筒香。速球に弱いという弱点を克服し、ブレイクすることはできるだろうか。

     この特集のなかで、筒香を紹介する部分はレイズの番記者を務めるフアン・トリビオが担当。トリビオは筒香のメジャー1年目について「計画通りにはいかなかった」とする一方、「日本人スラッガーが昨季経験しなければならなかったもの以上に難しい移行を想像するのは困難だ。異なる文化や習慣に慣れるのが難しいのはもちろん、春季キャンプの中断や短縮された夏季キャンプに対処しなければならず、これは間違いなく彼の進歩を制限した」と難しい環境のなかでのプレーを強いられた筒香への同情を示した。

     しかし、トリビオが「失望のシーズンだったにもかかわらず、筒香はレイズが昨オフに2年1200万ドルで契約した選手に相応しい兆候も示した」と述べているように、決して悪いことばかりではなかった。「Statcast」のデータによると、筒香は打球の初速で上位27%、ハードヒット率で上位14%、四球率で上位13%、空振り率で上位34%にランクイン。打率やOPSといった目に見える数字に直結しなかったものの、自慢のパワーや選球眼の良さをしっかり発揮していた。トリビオは「157打数で8本塁打を放ったことは筒香のパワーがメジャーでも通用するという良い指標だ」と述べ、筒香の長打力に一定の評価を与えている。

     来季の年俸700万ドルはケビン・キアマイアーに次ぐチーム2位の金額であり、当然ながら筒香には今季以上の活躍が期待されている。まずはチーム内のレギュラー争いを制し、2年連続の開幕スタメンの座を勝ち取りたいところだ。

  • 新体制のフィリーズ リアルミュート優先の方針は変わらず

    2020.12.29 10:30 Tuesday

     フィリーズは今オフ、マット・クレンタックGMが辞任してチームを去り、デーブ・ドンブロウスキー編成本部長とサム・フルドGMによる新体制となった。フロントのリーダーは変わったが、「J・T・リアルミュートとの再契約が最優先」という方針は変わっておらず、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、フィリーズはすでにリアルミュートに対してオファーを提示しているという。ただし、他の大物選手と同様、リアルミュートの市場に大きな動きはなく、長期戦の様相を呈している。

     フィリーズは2年前のオフにリアルミュートを獲得する際にトップ・プロスペクトのシクスト・サンチェスを放出していることもあり、「サンチェスを出してまで獲得したリアルミュートにたった2年で去られるわけにはいかない」と考えている。ジョン・ミドルトン・オーナーが「リアルミュートと契約延長できないならサンチェスは放出しなかった」と発言しているほどだ。

     春季キャンプの時点では契約延長に向けた交渉が行われていることが報じられていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で春季キャンプが中断されたことにより、契約延長交渉も中断。レギュラーシーズンが無観客開催となったため、財政面に大きなダメージを受けたフィリーズはリアルミュートの引き留めに使える予算の見通しが立たず、契約延長を実現させられないままリアルミュートはフリーエージェントとなってしまった。

     来季も有観客で開催できる保証はなく、フィリーズがリアルミュートとの再契約に使える予算は依然として不透明だ。ただし、幸いにも積極的にリアルミュート獲得に動いているチームはなく、フィリーズが限られた予算のなかでリアルミュートと再契約できる可能性は残されている。ジョージ・スプリンガー、トレバー・バウアー、DJ・レメイヒュー、マーセル・オズーナなど、他の大物選手にも動きがない状態が続いており、フィリーズの最優先事項が決着するまでにはもう少し時間がかかりそうだ。

  • 積極補強のパドレス ダルビッシュ獲得への最終段階に

    2020.12.29 10:00 Tuesday

     レイズからブレイク・スネル、韓国プロ野球のキウム・ヒーローズから金河成(キム・ハソン)を獲得したパドレスがさらなる大物選手をチームに加えようとしている。今季メジャー最多タイの8勝を挙げ、サイ・ヤング賞投票で2位にランクインしたダルビッシュ有(カブス)だ。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールは「カブスとパドレスはダルビッシュのトレード交渉で最終段階に突入している」と伝えており、早ければ今日中にもトレードが成立する見込みだ。

     スネルの獲得に成功した時点でパドレスのダルビッシュ獲得の可能性は消滅したかに思われたが、日本時間12月29日になって現地メディアが次々に「パドレスはスネルを獲得したが、ダルビッシュ獲得に向けた交渉を継続している」ことを報じた。「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンはウィルソン・コントレラス、ビクトル・カラティーニの両捕手のいずれかがトレードに含まれる可能性があることを伝えており、ダルビッシュは専属捕手のカラティーニとともにパドレスへ移籍することになるかもしれない。

     ナイチンゲールによると、交換要員の1人としてルイス・キャンプサーノの名前が挙がっているという。キャンプサーノはメジャーリーグ公式サイトの球団別プロスペクト・ランキングで4位にランクインしている22歳の捕手。1位のマッケンジー・ゴアと2位のCJ・エイブラムスが交換要員に含まれる可能性は低く、3位のルイス・パティーニョはレイズへのトレードが決まっているため、今季メジャー初本塁打を放ったキャンプサーノが交換要員の目玉となりそうだ。

     パドレスはダルビッシュの獲得に成功すれば、ダルビッシュ、スネル、ディネルソン・ラメット、クリス・パダック、ザック・デービースという強力な先発ローテーションが完成する。マッケンジー・ゴアやライアン・ウェザースといった有望株も控えており、充実の戦力で「打倒・ドジャース」を目指す。

    【追記】ナイチンゲールは最新情報としてカラティーニがトレードに含まれる見込みであることとキャンプサーノがトレードに含まれない見込みであることを伝えている。

  • パドレスがキム・ハソンと契約合意 スネルに続く補強

    2020.12.29 09:30 Tuesday

     今季大躍進を見せたパドレスが「打倒・ドジャース」に向けて本格的に動き始めている。「ジ・アスレチック」のデニス・リンによると、パドレスは韓国プロ野球のキウム・ヒーローズからポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指していた金河成(キム・ハソン)と契約合意。詳細は明らかになっていないが、最低でも4年契約、年俸は700万~800万ドルと見られている。ブレイク・スネルをレイズから獲得するトレードの合意に続き、連日の補強となった。

     キムはまだ25歳という若さもあり、今オフの移籍市場で最も注目を集める内野手の1人となっていた。今季はキウムで138試合に出場して打率.306、30本塁打、109打点、23盗塁、OPS.921の好成績をマーク。プロ7年間で通算打率.294、133本塁打、134盗塁、出塁率.373、長打率.493、OPS.866を記録している。

     キウムでは主に遊撃と三塁を守ってきたキムだが、パドレスの遊撃にはフェルナンド・タティスJr.、三塁にはマニー・マチャドという不動のレギュラーがいる。パドレスはキムを二塁でジェイク・クロネンワースとのプラトーンで起用するか、もしくはクロネンワースを外野へコンバートすることを考えていると見られる。

     パドレスは前日、若手4選手とのトレードでレイズから元サイ・ヤング賞左腕のスネルを獲得することで合意したばかり。さらに、ダルビッシュ有(カブス)の獲得に動いていることも報じられており、「打倒・ドジャース」を目指す姿勢を明確にしている。ただし、スネルもダルビッシュも2023年まで契約が残っており、2021年シーズンに「オールイン」しようとしているわけではない。

     25歳のキムを獲得したことからもわかるように、A・J・プレラーGMが目指しているのはあくまでも複数年にわたって競争力を維持できるチームを作り上げること。パドレスが一気に今オフの主役に躍り出ようとしている。

  • レイズのエース左腕・スネル 1対4のトレードでパドレスへ

    2020.12.28 13:30 Monday

     「ジ・アスレチック」のデニス・リンによると、パドレスはプロスペクト4選手をレイズへ放出し、2018年サイ・ヤング賞左腕のブレイク・スネルを獲得することで合意に達したようだ。今季途中に獲得したマイク・クレビンジャーがトミー・ジョン手術を受けて来季を全休することが確実となったため、先発投手の補強が急務となっていたパドレスだが、レイズとのトレードでクレビンジャーに代わるエース格の投手を獲得することに成功した。

     現在28歳のスネルは今季11試合に先発して50イニングを投げ、4勝2敗、防御率3.24、63奪三振を記録。21勝5敗、防御率1.89、221奪三振の好成績をマークして最多勝と最優秀防御率のタイトルを獲得した2018年にはサイ・ヤング賞を受賞した。レイズとは5年5000万ドルの契約を結んでいたため、パドレスはスネルを2023年まで(あと3年)保有することができる。

     リンによると、レイズが獲得するのはルイス・パティーニョ、フランシスコ・メヒア、ブレイク・ハント、コール・ウィルコックスの4選手。メジャーリーグ公式サイトの球団別プロスペクト・ランキングでは、21歳の右腕パティーニョが3位、21歳の右腕ウィルコックス(今年のドラフト3巡目指名)が7位、22歳の捕手ハントが14位にランクインしている。25歳のメヒアはすでに新人王資格を喪失しているため、同ランキングには名を連ねていないが、好打の捕手として期待される有望株だ。

     パドレスはクレビンジャーに代わるエース格としてスネルを獲得。一方のレイズはパティーニョとウィルコックスという2人の有望株右腕を獲得しただけでなく、層の薄い捕手にメヒアとハントを加えることができた。限られた予算のなかで上手く選手をやりくりして戦力を維持しているレイズらしいトレードと言える。また、パドレスは菅野智之(巨人)やダルビッシュ有(カブス)の獲得に興味を示していることが報じられていたが、そちらの動向にも影響がありそうだ。

  • ヤンキースの「レメイヒュー待ち」の補強戦略はここまで成功?

    2020.12.28 12:30 Monday

     ヤンキースはアーロン・ブーン監督とブライアン・キャッシュマンGMが「DJ・レメイヒューとの再契約が最優先」と明言している通り、ここまで目立った動きを見せていない。この「レメイヒュー待ち」の補強戦略はここまで順調に機能していると言えそうだ。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のダン・マーティンは「他の大半のチームもヤンキース同様に『待ち』の状態が続いており、ヤンキースの補強戦略はここまで上手く機能しているように見える」と伝えている。

     マーティンは「大型補強を目論んでいるチームはヤンキースと同様にレメイヒュー、J・T・リアルミュート、トレバー・バウアー、ジョージ・スプリンガーといった入手可能なトップクラスのフリーエージェント選手の価格が下がるのを待っている」と指摘。ヤンキースがレメイヒューの決断を待っているあいだに他球団が続々と大物選手を獲得するような状況になっていないため、「ヤンキースの補強戦略は上手く機能している」と考えているようだ。

     マーティンによると、ヤンキースは2021年の年俸総額をぜいたく税ライン(2億1000万ドル)未満にとどめる方針であり、今オフの補強に使える予算はおよそ3000万~3500万ドルほどしかないという。5年1億2500万ドルを希望しているレメイヒューをこの価格で獲得してしまうと他のポジションの補強に使える予算がほとんどなくなってしまうため、レメイヒューの希望額が下がるのを待たざるを得ない状況なのだ。

     ヤンキースはレメイヒューとの再契約に失敗した場合、グレイバー・トーレスを遊撃から二塁へ移し、遊撃手の補強に動くと見られているが、現時点では遊撃手の市場にも大きな動きはなく、マーカス・セミエン、ディディ・グレゴリアス、アンドレルトン・シモンズはいずれも市場に残っている。ここまではヤンキースの思い通りに市場が動いていると言えそうだが、キャッシュマンがここからどんな動きを見せるか注目したい。

  • ブルージェイズがキム・ハソン獲得に向けてオファーを提示

    2020.12.28 12:00 Monday

     「ESPN」のダニエル・キムによると、韓国プロ野球のキウム・ヒーローズからポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指している金河成(キム・ハソン)に対してオファーを提示したチームのなかにブルージェイズが含まれているようだ。キム・ハソンのもとには5年以上の長期契約のオファーが複数届いていることが報じられており、ブルージェイズも長期契約のオファーを提示していると見られる。メジャー球団との交渉期限は日本時間1月2日午前7時に迫っている。

     現在25歳のキム・ハソンは、今季キウムで138試合に出場して打率.306、30本塁打、109打点、23盗塁、OPS.921の好成績をマーク。通算7シーズンで940安打、打率.294、133本塁打、134盗塁、出塁率.373、長打率.493、OPS.866を記録し、2018年から3年連続でゴールデングラブ賞(日本プロ野球のベストナインに相当)を受賞している。

     大手移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は「まだ若いため、キム・ハソンは再建中のチームにも勝負モードのチームにも魅力的な存在だ」と指摘。また、若手選手の着実な成長により戦力をアップさせているブルージェイズは「後者のグループに属する」とし、「今オフはフリーエージェント市場やトレード市場のあらゆる大物選手に興味を示している」と伝えている。

     キム・ハソンは本職の遊撃のほかに三塁を守ることもできるため、ブルージェイズがキム・ハソンを獲得する場合は、三塁への復帰を希望しているブラディミール・ゲレーロJr.を一塁に残し、キム・ハソンを三塁に入れることになるだろう。あるいはボー・ビシェットを遊撃から三塁へコンバートし、キム・ハソンに遊撃のレギュラーを任せる可能性もある。

     なお、キム・ハソンについては「現在は1球団と集中的に交渉している。年俸や契約年数ではなく、マイナー降格が可能か否かが争点となっている」との報道もあり、メジャー球団との交渉は大詰めを迎えようとしているようだ。

  • パドレスがダルビッシュ獲得に向けてカブスとトレード交渉か

    2020.12.28 11:30 Monday

     地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」によると、パドレスはダルビッシュ有のトレードについてカブスとの話し合いを行っているようだ。トミー・ジョン手術を受けたマイク・クレビンジャーの穴埋めを必要としているパドレスは、有原航平(レンジャーズと2年契約)の獲得に失敗。菅野智之(巨人)の獲得にも乗り出しているようだが、有原に続いて菅野も獲得できなかった場合、ダルビッシュ獲得への動きが本格化する可能性がある。

     現在のパドレスで先発ローテーション入りが確実と言えるのは、今季サイ・ヤング賞投票で4位にランクインしたディネルソン・ラメット、今季ダルビッシュに次いでリーグ2位タイの7勝を挙げたザック・デービース、今季は不振だったもののエース候補として期待されるクリス・パダックの3人だけ。エイドリアン・モレホン、ジョーイ・ルケーシー、ルイス・パティーニョのほか、超有望株のマッケンジー・ゴアも控えているが、「打倒・ドジャース」を実現させるためにはクレビンジャーの代役を獲得したいところだ。

     カブスは年俸総額の削減を進めたい一方で、トレード候補となる選手が今季軒並み不振で成績を落としたため、高く売れる選手がダルビッシュ(とカイル・ヘンドリックス)くらいしかいないという事情がある。年俸総額の削減が最優先である以上、トレードの対価については多少の妥協も必要であり、プロスペクト(若手有望株)が充実しているパドレスはゴアやCJ・エイブラムスといったトップ・プロスペクトを放出せずともトレードを成立させることが可能であると見られている。

     すでに最低限の頭数は揃っており、来季途中にはゴアのメジャー昇格も控えているため、必要以上の対価を支払ってまで無理にダルビッシュ獲得に動く必要はない。菅野を含め、フリーエージェント市場にも先発2~3番手クラスの投手は多く残っている。よって、パドレスはカブスとのトレード交渉を有利な立場で進められるのではないだろうか。

  • 菅野争奪戦にパドレス、Rソックスなど少なくとも5球団

    2020.12.28 11:00 Monday

     菅野智之(巨人)のメジャー球団との交渉期限が日本時間1月8日午前7時に迫っているが、メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、少なくとも5球団が争奪戦に加わっているようだ。モロシが挙げた5球団はブルージェイズ、パドレス、ジャイアンツ、メッツ、レッドソックス。このうちパドレスとレッドソックスは、レンジャーズへの入団が決定した有原航平の争奪戦において「ファイナリストの3球団」に含まれていることが報じられていた。

     パドレスは今季途中に獲得したマイク・クレビンジャーがトミー・ジョン手術を受けて来季を全休することが確実となっており、計算できる先発投手の補強が急務となっている。トレードでダルビッシュ有(カブス)の獲得に乗り出す可能性も取り沙汰されているが、地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」は、有原獲得に失敗したパドレスが菅野獲得への動きをさらに本格化させる可能性があることを指摘している。

     また、レッドソックスは今季崩壊した投手陣の立て直しが急務。トミー・ジョン手術からのリハビリを進めているクリス・セールは来季の開幕に間に合わない可能性が高く、心筋炎により今季を全休したエドゥアルド・ロドリゲスのコンディションがどこまで回復するかも未知数。フルシーズンの活躍を期待できる先発投手は皆無に等しく、日本球界を代表する先発投手として活躍してきた菅野は是が非でも獲得したい存在だろう。

     さらに、潤沢な資金力を持つメッツも争奪戦に加わっている。トレバー・バウアーを獲得するチームの本命に挙げる声もあるが、「バウアー1人ではなく先発2~3番手クラスの投手を複数獲得するのでは」との予想もある。メッツはバウアーよりもジョージ・スプリンガーを欲しがっていると見られており、もし菅野を獲得した場合は「バウアー争奪戦からの撤退」を意味することになるだろう。

     交渉期限まで残りおよそ10日。市場の動向から目の離せない日々が続きそうだ。

  • ニークロに関する「11個の驚くべき事実」 MLB公式サイトが紹介

    2020.12.28 10:30 Monday

     殿堂入りのナックルボーラー、フィル・ニークロががんとの闘いの末、81歳でこの世を去った。ブレーブス、ヤンキース、インディアンス、ブルージェイズで合計24シーズンにわたって活躍し、通算318勝、最多勝2回、最優秀防御率1回、最多奪三振1回、オールスター・ゲーム選出5回、ゴールドグラブ賞5回など輝かしい実績を残し、1997年にアメリカ野球殿堂入りを果たしたニークロ。そのキャリアの「11個の驚くべき事実」をメジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスが紹介している。

    【1】40歳以降の1977投球回は歴代最多(次点はジャック・クインの1566投球回)。また、40歳以降の121勝も歴代最多(次点はジェイミー・モイヤーの105勝。100勝以上は2人だけ)。

    【2】通算5404投球回はサイ・ヤング、パッド・ガルビン、ウォルター・ジョンソンに次ぐ歴代4位。1900年以降の近代野球でデビューした投手ではジョンソンに次ぐ2位。1920年以降のライブボール時代にデビューした投手では1位。

    【3】イニングを稼いだだけでなく、投球内容もハイレベル。24年間で通算防御率3.35をマークし、投手としての通算WAR(Baseball-Reference版)は97.0で歴代11位にランクイン。

    【4】シーズン300投球回を4度記録(1974年、1977~79年)。シーズン300投球回は1980年のスティーブ・カールトンを最後に現れていない。2年連続で300投球回を記録したのはニークロが最後。

    【5】投球回数の多さは完投の多さによるもの。通算245完投のうち、38~40歳の3シーズン(1977~79年)で65完投を記録。3年連続20完投以上はニークロが最後。

    【6】40歳以降に104完投を記録。これはヤング(178完投)とウォーレン・スパーン(114完投)に次ぐ歴代3位。

    【7】通算3342奪三振は歴代11位。通算3000奪三振を達成しているのは歴代18人だけ。また、300勝&3000奪三振は歴代10人だけ。

    【8】1979年はリーグ最多タイの21勝とメジャー最多の20敗を記録。1900年以降の近代野球でリーグ最多勝&最多敗戦は後にも先にもニークロだけ。また、この年のブレーブスは地区最下位だったが、最下位チームでの20勝は歴代9人だけ。シーズン40先発以上はこの年のニークロが最後。

    【9】1973年8月5日のパドレス戦でノーヒッターを達成。また、1985年のレギュラーシーズン最終戦で完封し、通算300勝を達成したが、「ナックルボールなしでも勝てることを証明する」ために最後の1球までナックルボールを投げなかった。

    【10】弟のジョーは通算221勝を記録。兄弟合計の539勝はメジャー記録。

    【11】ブレーブスで記録した通算740登板は球団記録。2912奪三振はジョン・スモルツに次ぐ球団2位。268勝はスパーンとキッド・ニコルズに次ぐ球団3位。

  • 通算318勝のニークロが死去 殿堂入り選手は今年7人目

    2020.12.28 10:00 Monday

     ナックルボールを武器に通算318勝を挙げた殿堂入り投手フィル・ニークロが81歳で亡くなったことが日本時間12月28日に明らかになった。メジャーリーグ公式サイトはニークロが長年にわたってがんと闘っていたことを伝えている。ニークロはブレーブスなどで24年間にわたって活躍し、最多勝2回、最優秀防御率1回、最多奪三振1回、オールスター・ゲーム選出5回、ゴールドグラブ賞5回など輝かしい実績をマーク。1997年にアメリカ野球殿堂入りを果たした。

     ニークロは弟のジョーとともに父からナックルボールを学び、「ナックルボーラー兄弟」として活躍。5歳年下のジョーはメジャー22年間で通算221勝を記録し、兄弟合計の539勝はメジャー記録となっている。1979年にはともに21勝を挙げ、2人揃って最多勝のタイトルを手にした(この年のナ・リーグの20勝投手はこの2人だけ)。

     1964年にブレーブスでメジャーデビューしたニークロは、メジャー4年目の1967年に防御率1.87で最優秀防御率のタイトルを獲得。しかし、この年は登板した46試合のうち先発が20試合だけだったことからもわかるように、まだ先発とリリーフを兼任しており、フルタイムの先発投手となったのは翌1968年、29歳のシーズンからだった。

     そんな「遅咲き」のニークロだが、1969年に自己最多の23勝をマークすると、1974年にはリーグ最多タイの20勝を挙げ、35歳で初の最多勝を獲得。肩や肘への負担が少ないナックルボールを武器に息の長い活躍を続け、38歳の1977年に最多奪三振、40歳の1979年には再び最多勝のタイトルを手にした。

     1984年からはヤンキースに移り、2年連続16勝をマーク。1986年はインディアンスで47歳ながら11勝を挙げた。そして1987年にインディアンスからブルージェイズを経て古巣ブレーブスへ戻り、この年限りで現役引退。40歳以降に記録した121勝と1977投球回はメジャー記録である。球史を代表するナックルボーラーとして、記録にも記憶にも残る名投手だった。

     なお、今年は球史に残る名選手が次々に死去。この世を去った殿堂入り選手はアル・ケーライン、トム・シーバー、ボブ・ギブソン、ルー・ブロック、ホワイティ・フォード、ジョー・モーガンに次いでニークロが7人目(過去最多)となった。

  • 王者・ドジャース バウアー&レメイヒュー獲りに参戦か

    2020.12.27 13:00 Sunday

     「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンによると、ドジャースは今オフ、トレバー・バウアーやDJ・レメイヒューといったトップクラスのフリーエージェント選手の獲得に乗り出しているようだ。シャーマンは「バウアーが超高額の1年契約に応じるのであればドジャースにもバウアー獲得のチャンスがある」と指摘。また、「ドジャースがレメイヒューを獲得した場合はジャスティン・ターナーの代わりに三塁手として起用する可能性がある」ことに言及している。

     ドジャースは1年後のオフにコリー・シーガーとクレイトン・カーショウがフリーエージェントとなるため、トップクラスのフリーエージェント選手を長期の大型契約で獲得するほどの余裕はない。しかし、シャーマンは「ドジャースから1年3700万ドルのオファーが届けば、バウアーにとってどんなに魅力的だろう」と述べ、ドジャースが2021年シーズンにぜいたく税ラインを超過することを良しとするのであれば、バウアー獲得が可能であると考えている。

     1年契約であれば、1年後のオフにシーガーやカーショウと再契約を結ぶ際の妨げにならないし、バウアーにも1年後のオフにクオリファイング・オファーの対象とならずに市場へ出ることができるというメリットがある。年平均でゲリット・コール(3600万ドル)を上回ってメジャー史上最高額になるという点もバウアーにとって魅力的なのではないだろうか。

     また、レメイヒューについては「ドジャースはヤンキースと同様にプロ意識が高く、優勝を狙えるチームである」ことを指摘。ヤンキース残留を希望していると見られるレメイヒューが似た環境のドジャースを選択する可能性もあると考えているようだ。ドジャースがターナーと再契約しないのであれば三塁、ターナーと再契約するのであればギャビン・ラックスを控えに回してレメイヒューは二塁を守ることになるだろう。

     ドジャースは現在抱えている大型契約がムーキー・ベッツを除いてすべて来季限りまたは2022年限りで終了する。そのため、今オフ大型補強に打って出ることも決して不可能ではない。ここまではコリー・クネーベルとトミー・ケインリーの獲得という地味な動きに終始しているが、年明けの移籍市場では目の離せない存在となるかもしれない。

  • Rソックスが便利屋・ヘルナンデスに「強い興味」を示す

    2020.12.27 12:00 Sunday

     地元紙「MassLive」のクリス・コティーロによると、レッドソックスはドジャースからフリーエージェントとなったユーティリティ・プレーヤーのエンリケ・ヘルナンデスに対して「強い興味」を示しているようだ。レッドソックスはダスティン・ペドロイアが左膝の故障でまともにプレーできなくなって以降、二塁のレギュラー不在に悩まされており、メジャーリーグ公式サイトは「ヘルナンデスがレッドソックスと契約した場合、主に二塁手として起用されることになるだろう」と伝えている。

     レッドソックスは今のところ、メジャーデビューした2019年に18本塁打を放ったマイケル・チェイビスが正二塁手の最有力候補と見られており、チェイビス、クリスチャン・アローヨ、ジャイロ・ムニョスの3人が二塁のレギュラーを争う構図となっている。しかし、アスレチックスからフリーエージェントとなったマーカス・セミエンを二塁手として獲得する可能性が取り沙汰されるなど、外部からの補強を行う可能性も十分にある。

     ヘルナンデスは球界を代表するユーティリティ・プレーヤーの1人であり、2018年に自己最多の21本塁打を放つなど、2017年からの3シーズンで49本塁打、OPS.752を記録。今季は48試合に出場して三塁を除く内外野6ポジションを守り、打率.230、5本塁打、20打点、OPS.680をマークした。ツインズもヘルナンデスに興味を示していることが報じられているが、レッドソックスはヘルナンデスがプエルトリコ代表として出場した2017年のワールド・ベースボール・クラシックでアレックス・コーラ監督が同代表のGMを務めていたという縁がある。

     レッドソックスはアンドリュー・ベニンテンディとアレックス・ベルドゥーゴという外野のレギュラー2人が左打者のため、右打者のヘルナンデスを彼らとプラトーン起用することもできる。チーム状況に見事にフィットする存在であるため、「強い興味」を示しているのも当然と言えるだろう。

  • ナショナルズ ベル獲得もジマーマンとの再契約を排除せず

    2020.12.27 11:30 Sunday

     ナショナルズのマイク・リゾーGMは今オフの補強ポイントの1つだった「打線の中軸を任せられる強打者の獲得」をパイレーツとのトレードでジョシュ・ベルを獲得することにより実現させた。これによりレギュラー不在だった一塁が埋まったため、チーム生え抜きのベテラン、ライアン・ジマーマンと再契約を結ぶ可能性は消滅したかに思われたが、リゾーは再契約を選択肢から排除していないことを明言。右打ちの選手をチームに加えたいと考えているようだ。

     ナショナルズはメジャーリーグ公式サイトの球団別プロスペクト・ランキングで3位だったウィル・クロウと6位だったエディ・イーンをパイレーツへ放出してベルを獲得。2019年に打率.277、37本塁打、116打点、OPS.936をマークしたスラッガーの獲得に成功し、リゾーは「これは我々にとって大きなグレードアップになると思う。我々が求めていた打線の中軸を任せられる強打者だ」と喜びを口にした。

     これにより2005年からナショナルズ一筋でプレーしてきた(今季は出場辞退)ジマーマンと再契約を結ぶ可能性は消滅したかに思われたが、リゾーは「ベンチ要員または複数ポジションを守れる良質な右打ちの選手を求めている」とコメント。「我々はジマーマンと再契約を結ぶ可能性を排除したわけではない。彼の技術や経験は我々のロースターにフィットする」と語り、再契約の可能性が残っていることを強調した。

     ジマーマンは昨季限りでナショナルズとの6年契約が終了し、年俸1800万ドルのオプションを破棄されたあと、1年200万ドルで再契約。「ナショナルズからのオファーがなかったら引退していたと思う」と話していた。現役続行を希望しているとはいえ、今オフも同様の選択をする可能性があるだけに、リゾーの発言はジマーマンの現役続行の望みをつないだと言える。

     両打ちのベルはキャリア通算で右腕に対して打率.271、OPS.845を記録している一方、左腕には打率.232、OPS.725と苦戦しており、「対左腕用の一塁手&代打要員」としてナショナルズがジマーマンとの再契約に動く可能性は十分にありそうだ。

  • 有原に期待される「イニング・イーター」としての役割

    2020.12.27 11:00 Sunday

     日本時間12月27日、レンジャーズが有原航平と2年契約を結んだことが正式に発表された。2年契約の総額は620万ドル。北海道日本ハムファイターズには譲渡金として124万ドルが支払われる。620万ドルの内訳は2021年の年俸が260万ドル、2022年の年俸が360万ドルとなり、それとは別に各年5万ドルの出来高が設けられているという。クリス・ウッドワード監督とジョン・ダニエルズ編成本部長は有原に「イニング・イーター」としての役割を期待しているようだ。

     今季のメジャーリーグは60試合制という異例の短縮シーズンで開催されたため、投球回数はランス・リン(今季レンジャーズ、今月ホワイトソックスへトレード)の84イニングが最多だった。前年より大幅に投球回数を増やすことは故障につながる恐れがあるため、来季は各球団が慎重に投手を起用すると見られている。よって、今季130イニング以上を投げている有原はレンジャーズで最も多くのイニングを投げる投手となる可能性がある。

     ウッドワードは「彼には多くのイニングを投げてもらうことを期待している。彼が先発ローテーションを安定させてくれれば、他の投手を柔軟に起用できるようになる」とコメント。レンジャーズの先発投手陣ではカイル・ギブソンが今季67.1イニング、ジョーダン・ライルズが57.2イニングを投げているが、その他の若手先発投手は40イニングにも満たない。シーズンを戦っていくうえで、有原が多くのイニングを消化することが重要になるというわけだ。

     ダニエルズやクリス・ヤングGMも有原を獲得した決め手として「耐久性」に言及している。シーズン最多投球回は2017年の169イニングに過ぎないが、プロ入りから6年連続で100イニング以上、平均で140イニングを投げている有原。レンジャーズは若手が多い先発ローテーションを安定させるために必要不可欠な存在であると判断し、獲得に動いたようだ。

  • パイレーツ・ポランコ 右手首骨折も春季キャンプに影響なし

    2020.12.27 10:30 Sunday

     パイレーツのグレゴリー・ポランコはレオネス・デル・エスコヒードの一員として母国・ドミニカ共和国のウィンター・リーグに参加していたが、日本時間12月27日に右手首骨折が発表され、チームを離脱することになった。パイレーツもポランコの骨折が事実であることを認めているが、来春のスプリング・トレーニングには完治した状態で参加できる見込みだという。来季開幕を故障者リストに入って迎えるような事態にならなかったのは不幸中の幸いと言えそうだ。

     マイナー時代はトップ・プロスペクトとして期待され、2018年にはキャリアハイの23本塁打&OPS.839をマークしたポランコだが、ポテンシャルをフルに発揮できないまま契約最終年を迎えようとしている。2019年は左肩の故障で42試合しか出場できず、今季は50試合に出場したものの、打率.153、7本塁打、OPS.539と大不振。ウィンター・リーグでも21試合で打率.197、2本塁打、OPS.618と打てなかった。

     2015年に13補殺&守備防御点+11を記録した右翼の守備でも近年は精彩を欠いており、守備防御点は2018年が-3、2019年がー5、今季は+1。左肩の故障が影響しているのか、補殺は直近2シーズンでわずか1つだけである。

     パイレーツとは2016年4月に5年3500万ドル+オプション2年の契約を結んでいるが、来季がその5年目。2022年の契約は年俸1250万ドルの球団オプション(またはバイアウト300万ドル)となっており、直近2シーズンのような低調なパフォーマンスが続くようであれば、そのオプションは行使されないだろう。

     主砲のジョシュ・ベルがナショナルズへトレードされたように、パイレーツはチーム再建に突入している。主力選手の1人として来季を迎えるポランコだが、復調して好成績を残した場合は夏場にトレードで放出される可能性が高く、いずれにしてもパイレーツでプレーするポランコの姿は来季で見納めとなりそうだ。

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