English Español 韓国語
  • ジラルディ解任の理由はコミュニケーション能力への懸念?

    2017.11.7 16:39 Tuesday

     10シーズンにわたってチームの指揮を執ったジョー・ジラルディを解任したヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは、新世代の選手たちとのコミュニケーションについてジラルディの能力に懸念を抱いていたようだ。キャッシュマンは新世代が中心となるチームを率いるのに適切な人物が必要であることを共同オーナーのハル・スタインブレナーに進言したという。

     インディアンスとの地区シリーズ第2戦でチャレンジを要求せず、最終的に逆転負けを喫したことや、アストロズとのリーグ優勝決定シリーズに3勝4敗で敗れ、ワールドシリーズ目前で敗退したことがジラルディの進退に影響を与えたことをキャッシュマンは明確に否定。むしろ、ここ数シーズンにおけるクラブハウスでの選手とのコミュニケーションについて検証した結果、解任という決断に至ったことを明らかにしている。

     「我々のチームは一年前とは全く違う。以前はベテランが多かったけど、現在は若手選手が多くなっている」とチームの現状について語るキャッシュマンはジラルディと若手選手の関係を懸念していたようだ。「10年前、ジョー・トーレの後任を探していたときはジョー・ジラルディ以上の人物はいないと思っていた」と語るキャッシュマンだが、チーム構成の変化、時代の変化に合わせて監督に求められる能力が変化し、ジラルディがベストのチョイスではなくなったということなのだろう。

     「ジラルディと私の関係が良くなかったという報道があるけど、それは事実ではない。私たちの関係はとても良かった。ジラルディがデータ分析を活用するのに積極的でなかったという話もあるけど、それも正しくないよ」とキャッシュマンはジラルディとの不仲説を一蹴。アーロン・ジャッジ、ゲーリー・サンチェス、ルイス・セベリーノら若手選手がチームの中心選手へと成長を遂げる中で、そうしたチーム状況に適した監督が必要になったということを強調した。

     まだ新監督候補として具体的な名前は浮上しておらず、新監督探しはこれから本格化していくと見られる。新時代を迎えようとしているヤンキースを率いる存在としてキャッシュマンが誰を選択するのか。今後の動向に注目だ。


     関連ニュース


     関連動画

  • ベテランズ委員会選出による殿堂入り候補者10名が発表

    2017.11.7 15:45 Tuesday

     日本時間11月7日、アメリカ野球殿堂はベテランズ委員会選出による殿堂入り候補者10名を発表した。現在、ベテランズ委員会による選考は4つの時代に区切って行われており、今年度は1970年から1987年が対象。投票結果は日本時間12月11日に発表される予定となっている。

     アメリカ野球殿堂入りの選考は全米野球記者協会(BBWAA)に所属している記者の投票によって行われるが、その投票で選ばれなかった選手の殿堂入り審査を行う団体としてベテランズ委員会が存在している。選手のみならず監督、審判員、野球界の発展に貢献した人物なども審査の対象となり、選考委員16人のうち12票以上(得票率75%以上)を獲得すればアメリカ野球殿堂入りが認められる。

     今回、殿堂入り候補者となったのはスティーブ・ガービー、トミー・ジョン、ドン・マティングリー、ジャック・モリス、デール・マーフィー、デーブ・パーカー、テッド・シモンズ、ルイス・ティアント、アラン・トラメルの元選手9名と、メジャーリーグ選手会の会長として選手会の成長・発展に寄与したマービン・ミラー氏の計10名。初めて肘の靱帯再建手術を受け、「トミー・ジョン手術」としてその名を現在まで残しているジョン、現マーリンズ監督のマティングリーといった日本のメジャーリーグ・ファンにもお馴染みの名前から、通算254勝のモリス、名遊撃手として活躍したトラメルといったかつての名選手まで、錚々たる面々が候補者に名を連ねている。

     BBWAAの投票から漏れた元選手がベテランズ委員会の選出によりアメリカ野球殿堂入りを果たすのは簡単なことではなく、2010年以降ではロン・サント(2012年)とディーコン・ホワイト(2013年)の2人が選ばれただけ。なお、昨年度はブレーブスのGMとして名を馳せたジョン・シャーホルツと前コミッショナーのバド・シーリグの2名がベテランズ委員会の選出によりアメリカ野球殿堂入りを果たしている。


     関連ニュース


     関連動画

  • ドジャースがフォーサイスの来季オプションを行使

    2017.11.7 11:39 Tuesday

     日本時間11月7日、ドジャースは正二塁手ローガン・フォーサイスの来季オプション(年俸850万ドルの球団オプション)を行使したことを発表した。ドジャース1年目は期待外れの成績に終わったフォーサイスだが、ポストシーズンでは実力を発揮。来季も引き続きドジャースの正二塁手を務めることになった。

     2008年のドラフトでパドレスから1巡目(全体46位)指名を受けてプロ入りしたフォーサイスは2011年にメジャーデビュー。2014年1月にアレックス・トーレス、ジェシー・ハーンとの5対2のトレードでブラッド・ボックスバーガー、マット・アンドリースらとともにレイズへ移籍した。レイズ2年目の2015年に打率.281、17本塁打、OPS.804の好成績を残して正二塁手としての座を確立し、翌2016年にも打率.264、20本塁打、OPS.778をマーク。2016年に対左腕で苦戦し、右打ちの二塁手を探していたドジャースが今年1月に有望株右腕のホゼ・デレオンとのトレードで獲得に成功した。

     しかし、フォーサイスはレギュラーシーズンでは期待を裏切り、119試合に出場して打率.224、6本塁打、OPS.678とレギュラー定着前の水準に逆戻り。しかし、439打席で69四球を選び(四球率15.7%)、出塁率.351は昨季を上回って自己2番目の数字だった。対左腕では打率.290、OPS.870の好成績をマークしており、左腕キラーとしての活躍はまずまず。ポストシーズンでは本来の好打を取り戻し、打率.297、出塁率.435の好成績でチームに貢献した。

     なお、ドジャースからはダルビッシュ有、ブランドン・モロー、トニー・ワトソン、チェイス・アトリー、カーティス・グランダーソン、フランクリン・グティエレス、アンドレ・イーシアーの7選手がフリーエージェントとなったほか、オコエ・ディクソンが40人枠から外れてAAA級降格となっている。


     関連ニュース


     関連動画

  • QO締め切り ホズマー、アリエタなど9選手が提示を受ける

    2017.11.7 10:53 Tuesday

     ワールドシリーズ終了から5日が経過した日本時間11月7日午前7時、クオリファイング・オファー(QO)の提示期限を迎えた。今オフのQOは年俸1740万ドルの1年契約。提示を受けた9選手は10日以内に受諾するか拒否するかを決定しなければならない。

     フリーエージェントとなった選手が他球団と契約した場合、元所属球団がドラフトにおける補償指名権を得るためには該当選手にQOを提示し、拒否されていることが必要である。ただし、年俸1740万ドルは決して安い金額ではなく、QOを提示する球団は予想外の選手にQOを受諾されるリスクを背負うことにもなる。そのため、QOの提示については慎重な判断を迫られる。

     また、今オフから適用される新労使協定での取り決めにより、過去にQOを提示されたことのある選手に対してはQOを提示することができなくなった。また、従来通りシーズン途中で移籍した選手はQOの対象外となるため、ダルビッシュ有やJ.D.マルティネスはQOの対象となっていない。昨オフはQOを提示された10選手のうち、ジェレミー・ヘリクソンとニール・ウォーカーがQOを受諾して残留することを選択した。

     今オフQOを提示されたのはアレックス・カッブ(レイズ)、カルロス・サンタナ(インディアンス)、エリック・ホズマー(ロイヤルズ)、マイク・ムスターカス(ロイヤルズ)、ロレンゾ・ケイン(ロイヤルズ)、ジェイク・アリエタ(カブス)、ウェイド・デービス(カブス)、ランス・リン(カージナルス)、グレッグ・ホランド(ロッキーズ)の9選手。主力選手の多くが一斉にフリーエージェントとなったロイヤルズはホズマー、ムスターカス、ケインの3選手に対してQOを提示している。

     一方、CCサバシア(ヤンキース)、ローガン・モリソン(レイズ)、アンドリュー・キャッシュナー(レンジャーズ)、ザック・コザート(レッズ)といった選手にはQOが提示されなかった。獲得してもドラフト指名権を失わずに済むこれらの選手たちが人気を集める可能性もありそうだ。


     関連ニュース

  • MVP、サイ・ヤング賞などBBWAA各賞の最終候補者が発表

    2017.11.7 10:22 Tuesday

     日本時間11月7日、全米野球記者協会(BBWAA)に所属する記者による投票で選出される各賞(MVP、サイ・ヤング賞、新人王、最優秀監督賞)の最終候補者が発表された。投票はポストシーズン開幕前に終了しており、投票結果の上位3名が発表された形となっている。受賞者は日本時間11月14日から17日までの4日間に新人王、最優秀監督賞、サイ・ヤング賞、MVPの順で発表される。

     まず、ア・リーグの各賞ファイナリストを見ていこう。新人王はトレイ・マンシーニ(オリオールズ)、アンドリュー・ベニンテンディ(レッドソックス)、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)の3名。最優秀監督賞はテリー・フランコーナ(インディアンス)、ポール・モリター(ツインズ)、A.J.ヒンチ(アストロズ)の3名。サイ・ヤング賞はクリス・セール(レッドソックス)、ルイス・セベリーノ(ヤンキース)、コリー・クルーバー(インディアンス)の3名。MVPはジャッジ、ホゼ・ラミレス(インディアンス)、ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)の3名。マーク・マグワイアの新人本塁打記録を更新したジャッジは新人王とMVPの2部門でファイナリストに選出された。

     次はナ・リーグ。新人王はジョシュ・ベル(パイレーツ)、ポール・デヨング(カージナルス)、コディ・ベリンジャー(ドジャース)の3名。最優秀監督賞はトーリ・ロブロ(ダイヤモンドバックス)、バド・ブラック(ロッキーズ)、デーブ・ロバーツ(ドジャース)の3名。サイ・ヤング賞はマックス・シャーザー(ナショナルズ)、スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)、クレイトン・カーショウ(ドジャース)の3名。MVPはジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)、ジョーイ・ボットー(レッズ)、ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)の3名。地区優勝を果たしたチーム(ナショナルズ、カブス、ドジャース)に所属するMVPのファイナリストがいない点、最優秀監督賞のファイナリストがいずれも西部地区所属のチームを率いている点などが特徴と言えるだろう。

     なお、ジャッジがMVPと新人王を同時受賞すればフレッド・リン、イチローに続いて史上3人目の快挙となる。また、マイク・トラウト(エンゼルス)はMVPのファイナリストに残ることができず、MVP投票2位以内は5年連続でストップしている。


     関連ニュース


     関連動画

  • ドジャースがイーシアーの球団オプションを破棄

    2017.11.6 18:27 Monday

     ドジャースがベテラン外野手アンドレ・イーシアーとの来季オプション(年俸1750万ドル)を破棄し、バイアウトとして250万ドルを支払ったことが明らかになった。2006年のメジャーデビュー以来ドジャース一筋で12年間プレイしてきた好打者は、35歳にして初めてフリーエージェントとしてオフシーズンを迎えることになる。

     メジャーデビュー以来10年連続で126試合以上に出場してきたイーシアーだが、ここ2シーズンは故障続き。2016年は右足の骨折で自己最少となる16試合のみの出場に終わり、今季もヘルニアによりわずか22試合にしか出場できなかった。両年ともポストシーズンのロースターには名を連ね、存在感を発揮する場面もあったが、2年間で40試合ほどにしか出場していない選手に対して年俸1750万ドルの球団オプションを破棄するというのは当然の判断だろう。

     2003年のドラフトでアスレチックスから2巡目指名を受けてプロ入りしたイーシアーだが、2005年オフにミルトン・ブラッドリー、アントニオ・ペレスとの1対2のトレードでドジャースへ移籍し、翌2006年にメジャーデビューを果たしたため、メジャー昇格後はドジャース一筋。12シーズンで打率.285、1367安打、162本塁打、687打点、OPS.822をマークした。2009年には自己最多の31本塁打、106打点をマークしてシルバースラッガー賞を受賞し、2011年にはゴールドグラブ賞を受賞。2010年から2年連続でオールスター・ゲームにも選出されている。

     ワールドシリーズ第7戦に出場したことにより、ポストシーズン通算51試合目となり、球団記録を更新。代打で放ったタイムリーがこの試合、ドジャース唯一の得点となった。健康であれば貴重な戦力であることは間違いないが、ジョク・ピーダーソン、アンドリュー・トールズ、アレックス・ベルドゥーゴと左打ちの若手外野手がチームには在籍しており、35歳のイーシアーに居場所がなくなりつつあるのも事実。技術と勝負強さを兼ね備えた好打は捨てがたく、指名打者制のあるア・リーグの球団を中心にイーシアーの獲得を検討する球団は現れるに違いない。


     関連ニュース


     関連動画

  • ジャイアンツ 主力2投手が残留確実に

    2017.11.6 15:20 Monday

     ジャイアンツはマディソン・バムガーナーの来季オプションを行使することがほぼ確実となった。また、ジョニー・クエイトはオプトアウトの権利を行使しないことを決断。昨季2人で33勝をマークした左右の両輪が来季も先発ローテーションの軸となる。

     バムガーナーは2012年4月に5年3500万ドル(2013-2017)+球団オプション2年で契約を延長。来季は年俸1200万ドルの球団オプションとなっていたが、ジャイアンツがこれを行使することが確実となった。今季はバイク事故による長期離脱もあり、17先発で4勝9敗、防御率3.32に終わったバムガーナーだが、2011年から6年連続で13勝以上、2013年から4年連続で防御率2点台、2014年から3年連続で200奪三振をマークするなど、エース級の実力は折り紙つき。バムガーナーの実力からすれば1200万ドルという年俸はバーゲン価格であり、ジャイアンツに迷う余地はなかったに違いない。なお、2012年から2017年までの間にサイ・ヤング賞の投票で3位以内に入れば2018年の年俸が1400万ドルに増額される条項が含まれていたが、2014年と2016年の4位が最高であり、この条項を満たすことはできなかった。

     一方、6年1億3000万ドルの大型契約の2年目を終えたクエイトはオプトアプトの権利を行使せず、ジャイアンツに残留することを決断した。移籍1年目の昨季は18勝5敗、防御率2.79という素晴らしい成績を残したクエイトだが、今季は25試合で8勝8敗、防御率4.52と物足りない成績。このタイミングでオプトアプトの権利を行使してFAになったとしても4年8400万ドルという残り契約以上の条件を手にできるとは考えにくく、ジャイアンツ残留は賢明な判断だと言えるだろう。

     バムガーナーとクエイトが復調し、昨季のような好成績を残すようであればジャイアンツにとっては大きな戦力アップとなる。今オフの最優先課題である強打者補強に成功すれば、今季のリーグ最低勝率から再びポストシーズンへジャンプアップする可能性は大いにある。バムガーナーとクエイトの両輪には実力通りの活躍を期待したいところだ。


     関連ニュース


     関連動画

  • 強打者補強を目指すカージナルス スタントン獲得を検討か

    2017.11.6 14:49 Monday

     打線の中軸を任せることのできる強打者の獲得を目指すカージナルスはフリーエージェント市場で強打者と大型契約を結ぶよりも、トレードでの強打者獲得のほうが現在のチーム状況に適していると考えているようだ。そして、獲得候補の一人としてジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)の名前が浮上している。

     デレク・ジーターらを筆頭とする新オーナーグループが年俸総額削減の方針を掲げているマーリンズは、スタントン、ディー・ゴードン、マーティン・プラドといった主力選手の放出を検討していると報じられている。なかでも大きな注目を集めているのがスタントンの動向だ。今季はついにポテンシャルを開花させ、両リーグトップの59本塁打、132打点をマーク。球界トップクラスの長打力を誇るスラッガーを欲するチームは少なくないはずだ。しかし、2027年まで続く13年3億2500万ドルという超大型契約がトレードの足枷となっている。この契約をそのまま引き受けるチームは存在しないだろう、というのが大方の予想である。

     カージナルスはスタントン獲得に向けて才能豊かな若手投手を放出する準備を進めているようだ。しかし、トレード成立のためにはマーリンズがスタントンの残り契約の一部を負担することが必須になると見られている。投手が補強ポイントであるマーリンズにとって有望な若手投手を数多く抱えるカージナルスは絶好のトレード相手になり得るが、年俸負担の面でどこまで譲歩できるだろうか。カージナルスはスタントンの同僚であるクリスチャン・イェリッチ獲得の可能性も探っており、今後の両チームの交渉には大きな注目が集まっている。

     また、カージナルスはリリーフ投手も補強ポイントとなっている。トレード市場とフリーエージェント市場の両面で補強の可能性を探っていくことになるが、ルール5ドラフトから自軍の選手をプロテクトするためにロースターの枠を空ける必要があり、ジョン・モゼリアック野球部門社長は「1人の選手を獲得するために2人の選手を放出することも検討する必要がある」とトレードに動く可能性を示唆している。

     21世紀に入ってから3年連続でのポストシーズン逸が一度もないカージナルス。来季ポストシーズン進出を逃せば今世紀初の屈辱となってしまうだけに、ポストシーズン進出に向けてどのような動きを見せるか注目だ。


     関連ニュース


     関連動画

  • セーブ王・ホランドがオプションを破棄してFAに

    2017.11.6 14:22 Monday

     今季41セーブをマークしてケンリー・ジャンセン(ドジャース)とともにナ・リーグのセーブ王に輝いたグレッグ・ホランド(ロッキーズ)が来季の選手オプションを破棄し、フリーエージェント(FA)となった。一流クローザーの一人として、今オフのFA市場の注目株となりそうだ。

     ホランドは2013年からの3シーズンで125セーブを記録するなど、ロイヤルズのクローザーとして活躍していたが、2015年のシーズン終盤に右肘を故障。トミー・ジョン手術を受けることになり、2016年は無所属のまま全休した。今季は復活をかけて1年契約+オプション1年でロッキーズと契約し、61試合に登板して3勝6敗41セーブ、防御率3.61をマーク。8月に11試合で防御率13.50と大炎上したため、シーズン通算の成績は冴えないものとなってしまったが、自身初のセーブ王に輝くなど復活をアピールした。すでにスポーティング・ニュース社が選出するナ・リーグのカムバック賞に選出されており、日本時間11月9日に発表される選手間投票による各賞でもカムバック賞の最有力候補と見られている。

     来季の契約は年俸1500万ドルの選手オプションとなっていたが、ホランドがこれを破棄。セーブ王という実績を引っ提げて、ホランドは複数年契約を模索しており、ロッキーズが提示するであろうクオリファイング・オファー(QO)も拒否が濃厚だ。クローザーを求めている球団は少なくなく、ウェイド・デービスがFAとなるカブス、絶対的クローザー不在のツインズやカージナルスなどがホランド獲得に興味を示すと見られるが、当然ながらロッキーズと再契約を結ぶ可能性も残されている。なお、ホランドがQOを拒否したうえで他球団と契約した場合は、ロッキーズに来年のドラフトで補償指名権が与えられることになる。通算186セーブの実績を誇る31歳右腕は来季、どのチームで試合の最後を締めくくるのだろうか。


     関連ニュース


     関連動画

  • クオリファイング・オファーの仕組みを確認しよう

    2017.11.6 12:50 Monday

     昨オフに合意された新労使協定により複雑化したクオリファイング・オファー制度。すでにレイズがアレックス・カッブにクオリファイング・オファー(QO)を提示する方針を固めたとの報道もあり、いよいよ動きが本格化しつつある。ここでは制度を簡単に確認してみる。

     球団がQOを提示したFA選手が他球団へ流出した場合のみ、球団はドラフトでの補償指名権を手に入れることができる。QOの年俸は年俸上位125選手の平均額と定められており、昨オフは1720万ドル、今オフは1740万ドルとなっている。球団は1年1740万ドルの契約をFA選手に提示し、FA選手側はQOを受け入れるか否かを判断。QOを拒否した選手が他球団と契約すると元所属球団に補償指名権が与えられるという仕組みだ。

     ただし、すべてのFA選手にQOを提示できるわけではなく、過去にQOを提示された経験のある選手に対してQOを提示することはできない。また、シーズン全体を1つの球団のみで過ごした選手が対象となり、ダルビッシュ有やJ.D.マルティネスのようにシーズン途中で移籍した選手はQOの対象とはならない。QOを受け入れた選手は年俸1740万ドルの1年契約で残留することになるため、球団側は慎重な判断を迫られる。

     そして、FA選手が流出した側の球団に与えられる補償指名権に関する制度が新労使協定により複雑化した。従来は1巡目の直後に補償指名権が与えられていたが、これが大幅に変更されたのだ。収益分配金を受け取っている球団はFA選手が総額5000万ドル以上の契約で他球団へ流出した場合、1巡目と戦力均衡ラウンドAの間に補償指名権を得ることができる。総額5000万ドル未満の場合は戦力均衡ラウンドBのあとに補償指名権を得ることになる。なお、収益分配金を受け取っている球団はオリオールズ、レイズ、インディアンス、ロイヤルズ、ツインズ、アストロズ、アスレチックス、マリナーズ、ブレーブス、マーリンズ、レッズ、ブリュワーズ、パイレーツ、ダイヤモンドバックス、ロッキーズ、パドレスの16球団である。

     それ以外の14球団についてはぜいたく税の上限を超過しているかどうかが判断基準となり、流出した選手の契約規模は影響しない。ぜいたく税の上限を超過していない場合は戦力均衡ラウンドBのあと、超過している場合は4巡目のあとに補償指名権が与えられる。

     また、QOを拒否したFA選手を獲得したチームはドラフトでの指名権を失うことになる。新労使協定により該当チームが持つ最上位の1巡目指名権はペナルティの対象外となった(以前は全体10位までのみが対象外)。ぜいたく税の上限を超過しているチームは2番目と5番目に高い順位の指名権を失い、インターナショナル・ボーナス・プールを100万ドル減額される。収益分配金を受け取っている球団は3番目に高い順位の指名権を失う。それ以外のチームは2番目に高い順位の指名権を失い、インターナショナル・ボーナス・プールを50万ドル減額される。

     以上のように複雑化したクオリファイング・オファー制度。この制度変更がFA市場にどのような影響を与えるのか。新労使協定のもとで初めてとなるオフシーズンの動向を見守りたい。

  • 各アウォード受賞者の発表予定日をチェック!

    2017.11.6 12:09 Monday

     ワールドシリーズが終了し、オフシーズンに突入したメジャーリーグ。早くも今週からゴールドグラブ賞、シルバースラッガー賞といったアウォードの受賞者が続々と発表される予定となっている。ここで各アウォード受賞者の発表予定日を確認しておこう。

    ●BBWAA各賞ファイナリスト(日本時間11月7日午前8時)

     BBWAA(全米野球記者協会)の投票によって決定されるMVP、サイ・ヤング賞、新人王、最優秀監督賞のファイナリスト各3名が発表される。なお、投票はポストシーズン開幕前に終了しており、ポストシーズンでのパフォーマンスは選考の対象とならない。

     

    ●ゴールドグラブ賞(日本時間11月8日午前11時)

     ゴールドグラブ賞の受賞者は監督・コーチの投票にデータ分析を加味して選出される。各ポジションのファイナリストはすでに発表されており、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)はデビューイヤーからの5年連続受賞を目指す。

     

    ●選手間投票による各賞(日本時間11月9日午前10時)

     年間最優秀選手、マービン・ミラー賞、カムバック賞など、選手間投票によって選出される各賞。1992年に各リーグの優秀選手賞が創設されて以降、新たな賞が少しずつ創設され、今年で26回目となった。投票は9月に行われ、両リーグから1名だけ選出される年間最優秀選手のファイナリストにはホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)、ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)、アレナードの3名が名を連ねている。

     

    ●シルバースラッガー賞(日本時間11月10日午前8時)

     監督・コーチの投票に基づき、各ポジションにおいて攻撃面で最も優れたパフォーマンスを見せた選手に贈られる。マイク・トラウト(エンゼルス)は新人王に輝いた2012年から5年連続でこの賞を受賞しており、6年連続の受賞を目指す。

     

    ●年間優秀守備選手(日本時間11月11日午前8時)

     投票により決定されるゴールドグラブ賞とは異なり、守備成績にデータ分析を加味して選出される。2014年からは両リーグから各ポジション1名のみが選出されるようになり、メジャー全体で9名のみの選出となる。また、その9名の中から年間最優秀守備選手が選出され、それとは別に年間最優秀守備チームも選出される。

     

    ●新人王(日本時間11月14日午前8時)

     アーロン・ジャッジ(ヤンキース)とコディ・ベリンジャー(ドジャース)の受賞が確実視されており、焦点は満票での受賞なるかというところだけである。対抗馬にはアンドリュー・ベニンテンディ(レッドソックス)、ポール・デヨング(カージナルス)らの名前が挙げられている。

     

    ●最優秀監督賞(日本時間11月15日午前8時)

     ア・リーグはA.J.ヒンチ(アストロズ)、テリー・フランコーナ(インディアンス)、ポール・モリター(ツインズ)、ナ・リーグはデーブ・ロバーツ(ドジャース)、トーリ・ロブロ(ダイヤモンドバックス)らが候補に挙げられている。

     

    ●サイ・ヤング賞(日本時間11月16日午前8時)

     ア・リーグはクリス・セール(レッドソックス)とコリー・クルーバー(インディアンス)の一騎打ちが濃厚。ナ・リーグはクレイトン・カーショウ(ドジャース)とマックス・シャーザー(ナショナルズ)の争いになるが、スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)やケンリー・ジャンセン(ドジャース)の名前を対抗馬として挙げる声もある。

     

    ●MVP(日本時間11月17日午前8時)

     ア・リーグはアルトゥーベが本命で、ジャッジやトラウトが対抗馬になると見られている。一方のナ・リーグは混戦模様。スタントン、アレナードのほか、チャーリー・ブラックモン(ロッキーズ)、ジョーイ・ボットー(レッズ)、ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)らの名前も挙げられている。

     

    ●Esurance MLBアウォーズ(日本時間11月18日午前10時)

     メディア、引退選手、ファンなど多方面からの投票により最優秀投手、最優秀新人、最優秀監督など数多くの受賞者が選出される。選手や監督のみならず、「ファンによるベスト・キャッチ」などファンや実況アナウンサー向けの賞が設定されているのも特徴だ。


     関連ニュース


     関連動画

  • オフシーズン突入 大物FA選手の行方は?

    2017.11.6 11:32 Monday

     現地時間11月6日午後5時、フリーエージェント市場が開幕し、FA選手たちは全30球団との契約が可能になる。それに先立ち、MLB公式サイトではジム・デュケットが大物FA選手の契約先を予想している。超大物選手がズラリと顔を揃える来オフのフリーエージェント市場に比べるとやや不作気味とも言われる今オフのフリーエージェント市場だが、大物選手たちの去就やいかに。

     デュケットが紹介するTOP25の第1位として登場するのがドジャースからFAとなったダルビッシュ有だ。フリーエージェント市場で獲得可能な最高の先発投手と評されており、ワールドシリーズでの2度にわたるKO劇がありながらも6年1億4000万ドル前後の契約を手にすると予想されている。獲得候補としてはドジャース、レンジャーズ、ヤンキース、マリナーズ、カージナルスなど数多くのチームの名前が挙げられているが、その中でもデュケットが本命として予想しているのはマリナーズだ。

     ダルビッシュに次ぐ第2位にランクインしているのが大谷翔平。労使協定の取り決めにより格安で獲得可能であることが指摘されている。二刀流が注目される大谷だが、デュケットは仮に大谷の打撃がすぐには通用しなくとも、ダルビッシュや田中将大(ヤンキース)のように先発ローテーションの柱となれるはずだと評価する。現在は日米間の移籍に関する枠組みが確定するのを待っている状況だが、大谷のメジャー挑戦が確定すればヤンキース、レッドソックス、ドジャース、カブス、ブルージェイズ、レンジャーズなど数多くのチームによる争奪戦が繰り広げられることは間違いない。デュケットはその中でもヤンキースを本命に挙げている。

     野手の最高位にランクインしたのは第3位のJ.D.マルティネス。5年1億ドル前後でジャイアンツと契約することが予想されている。4位以下はジェイク・アリエタがレンジャーズ、エリック・ホズマーはロイヤルズ残留、ウェイド・デービスはカブス残留、マイク・ムスターカスもロイヤルズ残留、グレッグ・ホランドはロッキーズ残留、ジェイ・ブルースはフィリーズ、ロレンゾ・ケインはジャイアンツといった予想になっている。いよいよ本格的に幕を開けるオフシーズン。2018年に向けての戦いはすでに始まっている。


     関連動画

  • レッドソックスの補強候補にホズマーの名前

    2017.11.5 21:14 Sunday

     ワールドシリーズが終了し選手の契約情報が伝わってくる中でFAとなった選手達の動向にも注目が集まっている。今年、地区優勝を果たしながら地区シリーズで敗れたレッドソックスの補強候補としてエリック・ホズマー(ロイヤルズ)の名前が挙がっている。

     ホズマーはロイヤルズの看板選手の1人として活躍してきた左打者で今季は打率.318 25本塁打 94打点と安定した成績でレギュラーシーズン終盤までチームのワイルドカード争いをする原動力となっていた。ワールドシリーズ終了後にFAとなり新たな移籍先を探している状態となっている。

     今年のレッドソックスはエースのクリス・セールをはじめ、守護神のクレイグ・キンブレルなど他球団も警戒する強力な投手陣でア・リーグ2位の防御率3.70を記録したものの、チーム本塁打数は168本とこちらはア・リーグ最下位に沈んだ。ちなみにチームで最も一発を放ったのはムーキー・ベッツでその数字は「24」だった。

     このようなチーム状況からホズマーのような長打力をもつ選手の存在は魅力的だ。それでもレッドソックスは彼が持つ長打力の部分だけではなく一塁の守備にも注目しており、その能力は今年のゴールドグラブ賞の最終候補に選ばれるほど高水準を誇っている。

     ほかにもJ.DマルティネスなどFA市場には多くの強打者の名前があるだけに他の選手にも興味を示しそうだがチームはホズマー獲得に向けて本腰を入れていくのか、今後の動向に注目が集まる。


     関連ニュース


     関連動画

  • マーリンズがイチローと契約更新せず

    2017.11.4 19:59 Saturday

     ワールドシリーズが終了し既に各球団から選手の去就についての発表が次々とされている。その中で、前日に岩隈久志(マリナーズ)がFAとなったが、イチロー(マーリンズ)も同様に来季契約が更新されず、FAになったことが発表された。

     今季、マーリンズ3年目を迎えたイチローは主に代打で起用され136試合に出場し打率.255 3本塁打 20打点の成績を残した。開幕当初はなかなか快音が聞かれなかったが、6月になると調子を取り戻し28打数9安打 打率.321と数字を残し始めた。前半戦は打率.220と不振だったが、後半戦は打率.299と成績を向上させておりメジャーリーグの年間代打安打数記録「28」まであと1本に迫る活躍をみせた。

     マーリンズは来季年俸200万ドルの契約の選択権を行使しないことに決めたことによりイチローに対して50万ドルの違約金が支払われる。これでイチロー自身はFAとなり次の移籍先を探すことになった。

     経営陣が変わったチームには最高経営責任者(CEO)としてイチローのヤンキース時代のチームメイトだったデレク・ジーター氏が就任。イチローについては「大好きな選手の1人」と話していた。チームからは「あなたのプレーをみることができて嬉しかった。ありがとう」とコメントしている。

     既に古巣のマリナーズ復帰を望む声が出ている。イチロー本人も50歳までプレーすることを望んでいることもあり今回のFA市場では今後が注目される選手の1人となった。来季は45歳となるシーズンになるがメジャー通算3080安打を放った技術や若手の手本となる行動や習慣などは他球団の力になるはずだ。


     関連ニュース

  • マリナーズが岩隈の来季契約オプション破棄

    2017.11.3 17:33 Friday

     ワールドシリーズが終了し、次は来季に向けて選手契約やトレードなど各チームが準備期間に入っていく。激戦が終わったばかりだが、既に次の戦いが始まっている。新たな動きとしてマリナーズは岩隈久志の来季契約オプションを破棄したと発表した。

     今季の岩隈は先発ローテーションの2番手として4月から試合に出場していたが、5月に右肩の炎症で故障者リスト(DL)入り。その後、マイナーリーグでリハビリ登板するも状態が思わしくなく、メジャーのマウンドには日本時間5月4日のエンゼルス戦を最後に戻ることはできなかった。現在は右肩の手術が終了し、リハビリに励んでいるときだった。今季の成績は6試合で0勝2敗 防御率4.35だった。

     マリナーズは保有していた来季年俸1000万ドルのオプションを破棄したことで岩隈はFAの身となり移籍先を探すことになる。昨年は16勝を挙げたこともあり今季も同様の活躍が期待されていたが、好投しても打線の援護に恵まれない場合やときには大量失点で敗戦投手になるなど好不調の波や肩の故障にも悩まされたシーズンとなった。

     来季は37歳のシーズンとなるがメジャー6年間で3度の2桁勝利を挙げるなど勝ちを計算できる貴重な投手なだけに他球団からのオファーがある可能性がある。果たして次はどのチームのユニフォームを着ることになるのだろうか。


     関連ニュース


     関連動画

  • 2014年SI誌の予言「2017年アストロズがWS制覇」が現実に 

    2017.11.2 18:18 Thursday

     3年あれば物事は大きく変化するものだ。2014年、前年111敗を喫して3年連続100敗以上となったアストロズの再建にはもうしばらく時間が掛かると思われていた。だからこそスポーツ・イラストレイテッド誌が「2017年にアストロズがワールドシリーズを制覇する」という表紙を掲げた際には多くの人々が驚いたのだ。しかし3年後、それは現実となった。

     スポーツ・イラストレイテッド誌が予言した通り、2017年にワールドシリーズ制覇を成し遂げたアストロズ。これはこの3年間、アストロズの再建プロセスが順調に進んでいったことの何よりの証だろう。再建期にプロスペクト(若手有望株)をかき集め、「数年後に優勝争いをするポテンシャルがある」と評価されるチームは少なくない。しかし、そのポテンシャルが期待通りに開花することはそれほど多くなく、ましてや予想された通りの期間で見事に再建を完成させる例は極めて稀である。予言したスポーツ・イラストレイテッド誌はもちろんだが、予定通りに再建を完成させたジェフ・ルーノウGMを筆頭とするアストロズのフロント陣は称賛されてしかるべきだろう。

     日本時間11月2日、アストロズは敵地ドジャー・スタジアムで行われたワールドシリーズ第7戦において、ドジャースを5対1で破り、球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げた。スポーツ・イラストレイテッド誌の予言が正しかったことが3年の時を経て証明されたのだ。しかもスポーツ・イラストレイテッド誌は表紙にジョージ・スプリンガーを起用していた。そのスプリンガーは今回のワールドシリーズで4試合連続を含む史上最多タイの5本塁打を放ち、MVPを受賞。スポーツ・イラストレイテッド誌の先見の明は驚異の一言である。

     ワールドシリーズ第7戦には敵地ながら1万7000人を超えるアストロズ・ファンが詰めかけ、球団史上初のワールドシリーズ制覇の瞬間を見届けた。スプリンガー以外にもカルロス・コレア、アレックス・ブレグマンなど若手選手が多いアストロズ。球団の黄金時代はまだ幕を開けたばかりである。


     関連ニュース


     関連動画

  • ワールドシリーズの最優秀ブルペンはアストロズ

    2017.11.2 17:55 Thursday

     アストロズが第7戦までもつれる熱戦を制し、ドジャースを破って球団史上初の世界一に輝いた2017年のワールドシリーズ。両軍ともブルペン陣に疲れが見え始め、両監督が継投に苦労するシーンも見受けられたが、アストロズのブルペンがワールドシリーズの「最優秀ブルペン」に選出された。

     計算方法は至ってシンプル。以下のルールに従ってポイントを加減していくだけである(週あたり合計100ポイントで優秀だと考えられている)。なお、ポストシーズン期間の「最優秀ブルペン」もこのルールに従って計算されたポイントを参考に選出されている。
    ・1アウト=+1.5ポイント
    ・1奪三振=+1.5ポイント
    ・1セーブ=+5ポイント
    ・1被安打=-2ポイント
    ・1自責点=-4ポイント
    ・1非自責点=-2ポイント
    ・1与四球=-1ポイント
    ・1セーブ失敗=-5ポイント

     

     両軍のポイントを計算するとドジャースが65ポイント、アストロズが40ポイントとともに物足りない数字。ドジャースは第6戦と第7戦でブルペン陣が好投し、最終的には救援防御率を3.57まで向上させたが、アストロズは救援防御率5.86という体たらくだった。それでも第7戦では先発ランス・マカラーズJr.のあとを受けたブラッド・ピーコックが2回無失点、試合を締めくくったチャーリー・モートンが4回1失点と好投するなど、ブルペン4投手が計6回2/3を投げて1失点と安定したパフォーマンス。ドジャースに反撃を許さず、球団史上初のワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。試合途中にはダラス・カイケルやジャスティン・バーランダーが投球練習を開始する姿も見られたが、結局両エースの力を借りることなく試合終了。「僕たちは本当にタフな打線を抑えたよ」とモートンが語ったように、ブルペン陣の頑張りなしには世界一に辿り着けなかったはずだ。モートンは「最初は力が入り過ぎていたけど、徐々に安定し、良い球を投げられるようになった」と第7戦のピッチングを振り返っていた。


     関連ニュース


     関連動画

  • 【戦評】今年のチャンピオンはアストロズ 球団初の世界一

    2017.11.2 14:36 Thursday

     アストロズとドジャースによるワールドシリーズ第7戦。勝利した方が世界一に輝く大事な一戦はアストロズがダルビッシュ有の不安定な立ち上がりを攻めて5対1で勝利し、対戦成績4勝3敗で球団初の栄冠を手にした。

     この日の先発はランス・マッカラーズJr.とダルビッシュ。第3戦と同じマッチアップとなった両者は前回の登板ではっきりと明暗が分かれた。マッカラーズJr.は5回1/3を投げて4安打3失点で勝利投手になっている。その一方でダルビッシュは1回2/3で4失点とメジャー移籍後最短で降板していた。降板後のインタビューでは「スライダーをいつものように投げることができなかった」と話していただけにこの第7戦では立ち上がりとスライダーの制球に注目が集まった。

     最初にマウンドに上がったダルビッシュは先頭打者のジョージ・スプリンガーに課題のスライダーを二塁打にされてしまい、いきなりのピンチを迎えた。続くアレックス・ブレグマンを一塁へのゴロに打ち取ったかに思われたがコディ・ベリンジャーがカバーに入ったダルビッシュへ送球ミスをしてしまい、早くも1点を失ってしまう。ブレグマンに三盗を許した後、ホゼ・アルトゥーベの内野ゴロの間にさらに1点を追加され、初回は2失点スタートとなった。

     これで勢いにのったアストロズ打線は2回表の攻撃でもブライアン・マッキャンが四球で出塁し、続くマーウィン・ゴンザレスの二塁打で無死二・三塁のチャンスをつくる。1死になった後、マッカラーズJr.の内野ゴロで3点目を取ると2死三塁となったところで打席には今ワールドシリーズMVP候補のスプリンガー。ダルビッシュは慎重に投球をするがカウントは3-2となり迎えた6球目のフォーシームを中堅スタンドへと運ばれ点差は一気に5点となりダルビッシュはここで降板となった。

     この最終決戦は両軍監督ともに「総力戦」と話していただけにレギュラーシーズンではなかなか考えられない継投をする。ドジャースは2番手のブランドン・モローを挟み、3回表からはエースのクレイトン・カーショウを投入。ポストシーズンでは8被本塁打と心配な部分もありながらここまで3勝とチームを勝利に導いている。カーショウは4回を投げて2安打無失点と試合を立て直した。

     対するアストロズの先発、マッカラーズJr.はダルビッシュとは対照的に3回途中無失点と好投する。この日は早めの継投を予定していたこともあり、チームは彼を早々と降板させた。6回裏に5番手のチャーリー・モートンがアンドレ・イーシアーに適時打を打たれ1点を失うも細かな継投でドジャース打線に的を絞らせなかった。6回から登場したモートンは最終回のマウンドにもあがり最後の打者、コリー・シーガーを二塁ゴロに抑えて試合終了。5対1でアストロズが勝利し、球団創設初の世界一となった。

     今ワールドシリーズMVPは5本塁打を放ったスプリンガーに決定。レギュラーシーズン162試合、ポストシーズン18試合を戦い抜いてつかんだ栄光はとても大きなもので球団の歴史に新たな1ページが刻まれた日となった。


     関連ニュース


     関連動画

  • 【戦評】ロバーツ監督の継投ズバリ ドジャースが接戦制し逆王手

    2017.11.1 14:35 Wednesday

     ドジャースがジャスティン・バーランダー(アストロズ)の不敗神話をストップさせ、ワールドシリーズの対戦成績を3勝3敗のタイとして世界一に逆王手をかけた。バーランダーは好投しながらも要所で踏ん張れず、6回2失点でアストロズ加入後初黒星。ドジャースは5回途中からの継投がピタリとハマり、6回裏に逆転して奪ったリードを最後まで守り抜いた。

     アストロズがバーランダー、ドジャースがリッチ・ヒルの先発で始まったワールドシリーズ第6戦。先手を取ったのはアストロズだった。3回表にジョージ・スプリンガーの今シリーズ4本目となる本塁打で1点を先制。しかし、5回表無死二、三塁のチャンスを生かせないなど、その後は拙攻が目立ち、完全に主導権を握るには至らなかった。

     5回表二死満塁の場面でヒルに代えてブランドン・モローを投入し、ピンチを切り抜けたドジャース。6回表にも二死一、二塁のピンチを背負ったが、トニー・ワトソンがマーウィン・ゴンザレスを二塁ライナーに抑えて事なきを得た。そしてその裏、安打と死球で無死一、二塁のチャンスを迎えると、クリス・テイラーがライト線への二塁打を放ち、ついに同点。さらにコリー・シーガーがライトへの犠牲フライで続き、一気に試合をひっくり返した。

     7回表一死一、二塁のピンチを前田健太が無失点で切り抜けると、直後の7回裏、ジョク・ピーダーソンが貴重な追加点となる3号ソロ。8回からは試合前にデーブ・ロバーツ監督が「1イニング限定」と話していたケンリー・ジャンセンを投入する執念を見せ、ジャンセンは指揮官の期待に応える力投で見事6アウト・セーブを完成させた。

     ヒル以降、モロー、ワトソン、前田、ジャンセンと繋いだ継投が見事に機能し、ブルペン陣は4回1/3を2安打無失点に抑える好投。ワールドシリーズに入ってから疲れが見え始めていたブルペン陣だが、今日の試合では勝利を引き寄せる見事なパフォーマンスを見せた。

     いよいよ明日は第7戦。貴重な同点打を放ったテイラーは「激しい戦いになるだろうね」と勝利の余韻に浸ることなく気を引き締めた。リーグ優勝決定シリーズが4勝先取制となった1985年以降、リーグ優勝決定シリーズとワールドシリーズにおいて2勝3敗でホームでの第6戦を迎えたチームが勝利したケースは16度あり、うち14チームはシリーズを制している。第6戦に勝利した勢いのままドジャースが29年ぶりの世界一に輝くのか、それともアストロズが球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げるのか。運命の第7戦の先発投手はアストロズがランス・マカラーズJr.、ドジャースがダルビッシュ有と発表されている。


     関連ニュース


     関連動画

  • マーリンズ 成長を続ける打線を武器に来季は優勝争いへ

    2017.11.1 12:59 Wednesday

     ジャンカルロ・スタントンが両リーグ最多の59本塁打を放つ大活躍を見せた今季のマーリンズ。しかし、マーリンズが球団史上2位の778得点を叩き出せたのはスタントン一人の力によるものではない。打線はここ数年、メキメキと力をつけているのだ。

     マーリンズの778得点は今季両リーグ11位の数字だった。マーリンズより多くの得点を叩き出した10チームのうち9チームはポストシーズンへ進出。ポストシーズンへ進めなかったのはレンジャーズ(両リーグ9位の799得点)だけであり、ポストシーズンへ進んだ残りの1チームは両リーグ12位の770得点をマークしたドジャースである。要するに、得点数だけを見れば今季のマーリンズはポストシーズン進出を果たしてもおかしくないチームだったのだ。

     2014年からマーリンズで打撃コーチを務めているフランク・メネキーノは打線の成長を実感している。「彼らは何をすべきかを理解し始めている。今季の大きな成長は試合への準備に関する部分だ。相手チームについてしっかり研究し、ゲームプランを立てるようになった。そうなれば自ずと結果はついてくるよね」と打線の成長に目を細める。

     MVP級の活躍を見せたスタントンのみならず、打率.312、37本塁打、124打点の好成績をマークしたマーセル・オズーナ、打率.308、60盗塁、114得点をマークしたディー・ゴードン、25本塁打を放ったジャスティン・ボーア、出塁率.369、100得点をマークしたクリスチャン・イェリッチ、リーグ有数の捕手へと成長を遂げたJ.T.リアルミュートなど、打線には才能豊かな選手たちがズラリと顔を揃えている。フロント陣はチームの弱点が投手力であることを認識しており、今オフは打線の破壊力を維持しつつ、投手の補強に動く方針だ。

     デレク・ジーターを筆頭とする新オーナー・グループの方針により、スタントン、ゴードン、マーティン・プラドらを放出して年俸総額の削減を行う可能性が取り沙汰されているが、彼らを抜きにしても投手の補強さえスムーズに進めば投打のバランスが整ったチームが形成されるはず。2018年のマーリンズは意外な快進撃を見せてくれるかもしれない。


     関連ニュース

« Previous PageNext Page »