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  • フィリーズがロリンズ、アトリー、ハワードの引退セレモニーを開催

    2018.11.21 14:50 Wednesday

     フィリーズは、自軍の黄金時代を築いたジミー・ロリンズ、チェイス・アトリー、ライアン・ハワードの引退セレモニーを来季中に本拠地シチズンズバンク・パークで開催することを発表した。ロリンズの引退セレモニーは現地時間5月4日、アトリーは同6月21日、ハワードは同7月14日に開催。また、同8月2~4日の3日間には、来季で2009年のリーグ優勝から10年となるのに合わせて、当時の選手をはじめとする関係者が集結する予定となっている。

     ロリンズは17シーズンにわたるメジャー生活のうち15シーズンをフィリーズで過ごし、球団史上最多となる通算2306安打を記録(キャリア通算は2455安打)。チームが地区優勝を果たした2007年には打率.296、30本塁打、41盗塁の大活躍でナ・リーグMVPに選出された。2000年代のメジャーリーグを代表する遊撃手としてオールスター・ゲームに3度選出され、ゴールドグラブ賞を4度、シルバースラッガー賞を1度受賞。2015年はドジャース、2016年はホワイトソックスでプレイし、今年3月にはフィリーズの一員として引退することを希望していることが報じられていた。

     アトリーは16シーズンにわたるメジャー生活のうち12シーズン半をフィリーズで過ごし、オールスター・ゲーム選出6度、シルバースラッガー賞4度などの輝かしい実績を残して「2000年代最高の二塁手」と呼ばれた。2015年途中からの3シーズン半をドジャースで過ごし、今年7月に今季限りでの現役引退を表明。2008年のワールドシリーズ制覇を祝したパレードの際のスピーチは、フィラデルフィアのスポーツの歴史において最も象徴的な瞬間の一つとして記憶されている。

     ハワードはフィリーズ一筋で現役生活を終えた9人の選手のうちの1人である(メジャーで7シーズン以上のプレイ経験がある選手に限る。ハワードは2017年4月にブレーブス、同年8月にロッキーズとマイナー契約を結ぶもメジャー昇格はならず)。2005年に新人王、2006年にMVPを受賞し、この年は球団史上最多となるシーズン58本塁打を記録。オールスター・ゲーム選出3度、シルバースラッガー賞1度などの実績を残し、今年9月4日(現地時間)に現役引退を正式に表明した。

     黄金期を築いた選手たちがフィラデルフィアに帰ってくる3日間、シチズンズバンク・パークは大いに沸くことになりそうだ。

  • ア・リーグ本塁打王のデービスがエドガー・マルティネス賞を受賞

    2018.11.21 13:00 Wednesday

     日本時間11月21日、メジャーリーグ機構は今季のエドガー・マルティネス賞(最優秀指名打者賞)の受賞者を発表し、ア・リーグ最多の48本塁打を放ったアスレチックスのクリス・デービスが選出された。アスレチックスの選手が同賞を受賞するのは、1984年のデーブ・キングマン、1989年のデーブ・パーカーに次いで3人目。なお、最優秀指名打者賞として設立されたこの賞は、2004年9月に指名打者の地位を確立する活躍を見せたエドガー・マルティネス(元マリナーズ)の功績を称えて「エドガー・マルティネス賞」に改称された。

     今季のデービスは指名打者として139試合に出場し、打率.247、46本塁打、118打点、出塁率.328、長打率.555を記録。リーグ4位の97勝をマークし、ワイルドカードを獲得したチームの躍進に大きく貢献した。100打数以上のア・リーグの指名打者のなかでは、得点(93)、安打(132)、塁打(297)、二塁打(25)、本塁打、打点がいずれも最多であり、長打率は3位にランクイン。打点王に輝いたJ.D.マルティネス(レッドソックス)は指名打者として93試合に出場し、打率.297、27本塁打、79打点をマークしたが、指名打者としての出場機会の少なさが災いし、エドガー・マルティネス賞の投票では次点に終わった。

     「クラッシュ(Khrush)」の愛称で知られるデービスは、2016年2月にアスレチックスに加入し、今季は自己最多かつメジャー最多の48本塁打、自己最多かつリーグ2位の123打点を叩き出す大活躍。アスレチックスの選手がメジャー最多の本塁打を放つのは、1996年にマーク・マグワイアが52本塁打を放って以来22年ぶり、球団史上7人目(12度目)のことだった。また、シーズン48本塁打は、1932年のジミー・フォックス(58本塁打)、1996年のマグワイア(52本塁打)、1987年のマグワイア(49本塁打)に次いで球団歴代4位タイの数字であり、3年連続で40本塁打&100打点をクリアしたのは、メジャー全体で2006~2009年(4年連続)のライアン・ハワード以来9年ぶり、史上22人目の快挙。特に今季の後半戦は64試合で27本塁打を放つ大活躍を見せ、主砲としてチームの快進撃を牽引した。

  • カムバック賞の受賞者が発表 アはプライス、ナはベンタース

    2018.11.21 12:35 Wednesday

     日本時間11月21日、メジャーリーグ機構は今季のカムバック賞の受賞者を発表し、ア・リーグはデービッド・プライス(レッドソックス)、ナ・リーグはジョニー・ベンタース(ブレーブス)が選出された。各リーグから1名ずつが選出されるこの賞は、事前に各球団から1名ずつ、合計30名の候補者が選出され、MLB公式サイトで各球団の番記者を務める30名の記者によって受賞者が決定される仕組みとなっている。

     昨季は故障の影響で16試合(うち11先発)のみの登板にとどまったプライスは、今季30試合に先発して16勝7敗、防御率3.58をマーク。シーズン16勝以上は11年のキャリアで5度目であり、クオリティ・スタート18度はチーム最多だった。また、6イニング以上を無失点に抑えた試合が6度あり、これはサイ・ヤング賞のファイナリストとなったジャスティン・バーランダー(アストロズ)の9度、コリー・クルーバー(インディアンス)の8度に次いでリーグ3位タイの数字。日本時間5月18日から9月27日にかけてはホームでの13先発連続で自責点3以下に抑えたが、これはレッドソックスでは2000~2001年のペドロ・マルティネスが18先発連続を記録して以来であり、左腕に限れば1916年のベーブ・ルースが16先発連続を記録して以来のことだった。ポストシーズンでも先発としての自身初勝利をマークするなど、チームのワールドシリーズ制覇に大きく貢献。レッドソックスでは2011年のジャコビー・エルズベリー、2016年のリック・ポーセロに続く3人目の受賞者となった。

     一方のベンタースは、2012年のワイルドカード・ゲームで登板して以降、メジャーの舞台から姿を消していたが、その後の2度のトミー・ジョン手術(通算2度目と3度目)を経て、6年ぶりにメジャー復帰。レイズとブレーブスで合計50試合に登板して5勝2敗3セーブ、防御率3.67をマークしたが、シーズン途中で古巣ブレーブスへ移籍したため、28試合に登板したブレーブスの一員としてナ・リーグでの受賞となった。一時はブレーブスの絶対的セットアッパーとして君臨し、2011年にはオールスター・ゲームにも選出されたベンタースだが、相次ぐ故障により完全に忘れられた存在に。ブレーブスの受賞者は2010年のティム・ハドソンに続く2人目だが、メジャー復帰までの壮絶な道のりを考えると、この上なくカムバック賞に相応しい存在であると言えるだろう。

  • 2019年ドラフト 戦力均衡ラウンドの指名順が確定

    2018.11.21 11:25 Wednesday

     今季メジャー最低勝率に終わったオリオールズが全体1位指名権を持つ2019年のドラフト。その後、今季の勝率が低い順にロイヤルズ、ホワイトソックス、マーリンズ、タイガースと指名が続いていく。今年のドラフトで1巡目指名のカーター・スチュワートと契約できなかったブレーブスにその補償として全体9位の指名権が与えられているように、一部の例外はあるものの、基本的には完全なウエーバー方式が採られている。そして、1巡目指名後と2巡目指名後に用意されている戦力均衡ラウンドAとBの指名順も確定した。

     戦力均衡ラウンドの指名権は、球団の収入がメジャー全体で少ない方から10番目まで、もしくは市場規模がメジャー全体で小さい方から10番目までに該当するチームに対して与えられ、収益と勝率を考慮して2017年にAグループに6チーム、Bグループに8チームが振り分けられた。今年はその2グループが入れ替えられてAが8チーム、Bが6チームとなり、2019年は再びAが6チーム、Bが8チームとなる。

     戦力均衡ラウンドAは全体34~40位の指名権が与えられており、マーリンズ、レイズ、レッズ、パイレーツ、アスレチックス、ブリュワーズ、ツインズの順に指名する(全体37位のパイレーツは今年のドラフトでガナー・ホグランドとの契約に失敗したことによる補償指名権)。一方、戦力均衡ラウンドBは全体71~78位の指名権が与えられており、ロイヤルズ、オリオールズ、パイレーツ、パドレス、ダイヤモンドバックス、ロッキーズ、インディアンス、カージナルスという順番になっている。

     なお、戦力均衡ラウンドを含むドラフトの指名権は、クオリファイング・オファーを提示されながらも拒否してフリーエージェント市場に出た選手の契約状況によって変化する可能性があり、確定するのは該当するフリーエージェント選手6人の契約が決定してからになる。ちなみにその6人は、ダラス・カイケル、パトリック・コービン、A.J.ポロック、ヤスマニ・グランダル、ブライス・ハーパー、クレイグ・キンブレルという顔ぶれだ。

  • マリナーズの左腕・パクストンがヤンキースへ電撃トレード!

    2018.11.20 13:20 Tuesday

     エース級の先発投手の獲得を狙っていたヤンキースが、エース級のポテンシャルを秘めた左腕を獲得する電撃トレードを成立させた。日本時間11月20日、ヤンキースは有望株左腕のジャスタス・シェフィールド、右腕のエリック・スワンソン、外野手のドム・トンプソン・ウィリアムスをマリナーズへ放出し、今季ノーヒッターを達成したジェームス・パクストンを獲得。2年連続で2ケタ勝利をマークし、今季は自身初の200奪三振もクリアした左腕が、ヤンキースに加わることになった。

     現在30歳のパクストンは、今季28試合に先発して160回1/3を投げ、11勝6敗、防御率3.76、208奪三振を記録。故障が多く、まだ規定投球回到達の経験はないものの、通算奪三振率9.54を誇り、日本時間5月9日のブルージェイズ戦でノーヒッターを達成するなど、健康時のパフォーマンスは間違いなくエース級である。今オフ、ヤンキースは先発ローテーションの前半(1番手~3番手)を担える投手を複数獲得することを目指していたが、まずはその第1弾としてパクストンの獲得に成功した。

     ヤンキースは先日、ベテラン左腕のCCサバシアと再契約を結んだが、ブライアン・キャッシュマンGMは「我々はCC(サバシア)と再契約を結んだけど、さらに先発投手を2人獲得したいと考えている。エース級の投手をチームに加えることができたらいいね」とコメント。要するに、ヤンキースはパクストン獲得後も先発投手の補強を続ける方針であり、パトリック・コービンとJ.A.ハップの両左腕がトップ・ターゲットになっていると見られている。

     マリナーズに加わる3人のうち、目玉となるのはシェフィールドだ。MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで全体31位、左腕部門4位にランクインするほどの有望株であり、今季はAA級とAAA級で合計25試合(うち20先発)に登板して7勝6敗、防御率2.48、奪三振率9.54をマーク。9月にはメジャーデビューも果たした。スワンソンはマイナー3階級で合計24試合(うち22先発)に登板して8勝2敗、防御率2.66の好成績をマークした25歳の右腕。トンプソン・ウィリアムスはマイナー2階級合計で100試合に出場して打率.299、22本塁打、20盗塁、OPS.909をマークした23歳の外野手である。

  • 2019年の殿堂入り投票対象者が発表 652セーブのリベラが登場

    2018.11.20 12:30 Tuesday

     日本時間11月20日、全米野球記者協会(BBWAA)の投票によって決定されるアメリカ野球殿堂入りの、2019年の投票対象者が発表された。今回から投票対象者となったのは20人。歴代最多652セーブをマークしたマリアーノ・リベラ(元ヤンキース)や2度のサイ・ヤング賞を獲得したロイ・ハラデイ(元ブルージェイズなど)、強打の一塁手として活躍したトッド・ヘルトン(元ロッキーズ)らが今回から投票対象者に名を連ねている。投票結果は日本時間1月23日にMLBネットワークの生放送で発表される予定である。

     今回から投票対象者となった20人のうち、初年度での殿堂入りが有力視されているのがリベラだ。クローザーは殿堂入り投票で苦戦する傾向があるものの、歴代最多の通算652セーブ、ポストシーズン通算防御率0.70という驚異的な成績は、「一発合格」での殿堂入りに相応しいと言えるだろう。歴代最高のクローザーであるリベラがどれほどの得票率を叩き出すか注目だ。

     同じく今回から投票対象者と20人のうち、程度の大小の差こそあるものの、将来的な殿堂入りの可能性があると見られているのがハラデイ、ヘルトン、アンディ・ペティット(元ヤンキースなど)の3名だ。ハラデイは通算203勝と数字的には少し物足りないものの、2000年代最高の投手であったことに疑いの余地はなく、サイ・ヤング賞を2度受賞。ヘルトンは1900年以降、通算5000打席以上で打率.300、出塁率.400、長打率.500をクリアした19人のうちの1人だが、本拠地が打者有利のクアーズ・フィールドである点がマイナス材料とされている。ペティットはポストシーズンで歴代最多の19勝をマークしているが、キャリア通算防御率3.85では殿堂入りは厳しいか。

     また、今回の投票での殿堂入りが期待されているのがエドガー・マルティネス(元マリナーズ)だ。今回がラストチャンスとなるマルティネスは、指名打者の地位を確立した名打者として知られており、9度目のチャレンジとなった前回は得票率70.4%を記録(殿堂入りラインは75%)。近年は得票率の上昇傾向が続いており、ラストチャンスで念願の殿堂入りを果たす可能性は十分にありそうだ。

    ●殿堂入り投票対象者
    エドガー・マルティネス(10度目)
    フレッド・マグリフ(10度目)
    ラリー・ウォーカー(9度目)
    ロジャー・クレメンス(7度目)
    バリー・ボンズ(7度目)
    カート・シリング(7度目)
    サミー・ソーサ(7度目)
    マイク・ムシーナ(6度目)
    ジェフ・ケント(6度目)
    ゲーリー・シェフィールド(5度目)
    ビリー・ワグナー(4度目)
    マニー・ラミレス(3度目)
    オマー・ビスケル(2度目)
    スコット・ローレン(2度目)
    アンドリュー・ジョーンズ(2度目)
    マリアーノ・リベラ(初)
    ロイ・ハラデイ(初)
    トッド・ヘルトン(初)
    アンディ・ペティット(初)
    ランス・バークマン(初)
    ロイ・オズウォルト(初)
    ミゲル・テハーダ(初)
    プラシド・ポランコ(初)
    ケビン・ユーキリス(初)
    デレク・ロウ(初)
    フレディ・ガルシア(初)
    バーノン・ウェルズ(初)
    テッド・リリー(初)
    トラビス・ハフナー(初)
    ジェイソン・ベイ(初)
    マイケル・ヤング(初)
    ジョン・ガーランド(初)
    ダレン・オリバー(初)
    フアン・ピエーレ(初)
    リック・アンキール(初)

  • スズキがナショナルズと2年契約 6年ぶりのナショナルズ復帰

    2018.11.20 11:45 Tuesday

     2年前のオフにフリーエージェントとなった際、年明けの1月末まで契約が決まらなかったカート・スズキだが、今オフは早い段階で新天地を見つけることに成功した。関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに語ったところによると、スズキはナショナルズと2年1000万ドルの契約を結ぶことで合意。早ければ明日にも球団から正式に発表される見込みである。スズキは2013年シーズン以来、6年ぶりのナショナルズ復帰となった。

     メジャーで12シーズンのキャリアを誇るスズキは現在35歳。2012年途中から2013年途中までの約1年間にわたってナショナルズでのプレイ経験があり、そのとき以来6年ぶりのナショナルズ復帰となる。過去2シーズンはナショナルズと同地区に所属するブレーブスでプレイし、ナショナルズ戦では86打席でOPS.917をマーク。ナショナルズは同地区のライバル球団から主戦級の捕手を引き抜く形となった。

     スズキはメジャーで最もフレンドリーな選手、最も周囲から愛される選手の1人として知られており、27歳のスペンサー・キーブーム、25歳のペドロ・セベリーノといった若手捕手にも好影響を与える可能性が高い。ナショナルズは正捕手のマット・ウィータースがフリーエージェントとなっているため、スズキは主戦捕手を務めつつ、若手捕手の教育係も担うことになるだろう。

     スズキはブレーブス在籍の2年間、ケビン・サイツァー打撃コーチの指導を受けたことで長打力が開花。アスレチックス時代の2009~2011年に3年連続で2ケタ本塁打を放ったあとは、5年連続で8本塁打以下に終わっていたものの、2017年に自己最多の19本塁打を放ち、今季も12本塁打をマークした。ただし、守備面では肩の強さ、フレーミング技術などでメジャー最低クラスに位置しており、やや不安が残る。ブレーブスでタイラー・フラワーズと併用されていたように、ナショナルズがスズキとペアを組む捕手の獲得に動く可能性はありそうだ。

  • キンブレルは高すぎる? Rソックスの新守護神は左腕・ミラーか

    2018.11.19 06:55 Monday

     日本時間11月17日にワールドシリーズでMVPに輝いたスティーブ・ピアースとの再契約(1年契約)を発表したレッドソックス。デーブ・ドンブロウスキー野球部門社長は、ピアースと再契約を結んだように、今年のワールドシリーズを制したチームのメンバーをできる限りキープしたい意向を示している。これはレッドソックスが今季終了後にフリーエージェントとなった守護神、クレイグ・キンブレルと再契約することを意味するのだろうか。

     MLB公式サイトでレッドソックスの番記者を務めるイアン・ブラウンは、レッドソックスがキンブレルと再契約する可能性は低いと見ている。今オフは年俸調停権を有しているア・リーグMVPのムーキー・ベッツや、アストロズとのリーグ優勝決定シリーズでMVPに輝いたジャッキー・ブラッドリーJr.のさらなる昇給が予想されており、レッドソックスはフリーエージェント市場でキンブレルと契約するだけの予算を用意できない可能性が高い。来オフにはクリス・セールやザンダー・ボガーツ、リック・ポーセロらがフリーエージェントとなるため、必要以上にキンブレルに執着して身動きが取れなくなるのは避けたいところだろう。

     ここ数年、フリーエージェントのクローザー市場は高騰が続いており、アロルディス・チャップマン(ヤンキース)が5年8600万ドル、マーク・マランソン(ジャイアンツ)が4年6200万ドル、ケンリー・ジャンセン(ドジャース)が5年8000万ドル、ウェイド・デービス(ロッキーズ)が3年5200万ドルの契約をゲット。キンブレルは契約総額と平均年俸でこれらを上回る可能性がある。

     そこで、MLB公式サイトのアンソニー・カストロビンスがキンブレルに代わるレッドソックスの新守護神候補に挙げるのがアンドリュー・ミラーだ。今季こそ故障の影響で不本意な成績に終わったミラーだが、2012年以降の7シーズンでマークした防御率2.21、WHIP0.94はキンブレル(防御率1.94、WHIP0.89)に匹敵する数字。2011年から2014年にかけてレッドソックスにも在籍経験があり、レッドソックスにとっては馴染みの深い選手でもある。

     大手移籍情報サイトの「MLB Trade Rumors」はミラーの契約規模を3年2700万ドルと予想。レッドソックスの財政状況を考えると、キンブレルよりもミラーのほうが現実な選択肢であり、2014年以来のレッドソックス復帰が実現する可能性は十分にありそうだ。

  • Rソックスの世界一に貢献したイバルディに多くの球団が興味

    2018.11.19 06:35 Monday

     ネイサン・イバルディはキャリアを通して一流の先発投手として活躍してきたわけではないが、今年のポストシーズンで見せた支配的なピッチングにより、多くの球団が獲得に興味を示している。ボストン・グローブ紙のニック・カフォードによると、今季終了後にフリーエージェントとなったこの右腕の獲得レースに、9球団ほどが参戦する可能性があるようだ。

     カフォードは、イバルディ獲得レースに参戦する可能性がある球団として、ブリュワーズ、フィリーズ、ブレーブス、エンゼルス、ホワイトソックス、ブルージェイズ、ジャイアンツ、パドレス、レッドソックスという9球団の名前を挙げており、その他の球団も獲得レースに加わる可能性があるという。来季のコンテンダー候補から再建中の球団まで、あらゆる立場の球団の名前が挙げられているのが特徴だ。

     今季のイバルディはレイズとレッドソックスで合計22試合(うち21先発)に登板して111回を投げ、6勝7敗、防御率3.81、101奪三振、WHIP1.13をマーク。ポストシーズンでは2先発を含む6試合に登板して22回1/3を投げ、2勝1敗、防御率1.61、16奪三振、WHIP0.81という見事な活躍を見せた。レギュラーシーズンで記録した奪三振率8.19と与四球率1.62はいずれも自己ベストの数字であり、100マイルに達する剛速球に加えて制球力が向上していることを考えると、レギュラーシーズンの成績が物足りないとはいえ、イバルディが好条件での複数年契約を得る可能性は高いと見られる。特に、ポストシーズンでの支配的なピッチングは、多くの球団に強烈なインパクトを与えたことだろう。

     気になるのは、イバルディが過去に2度のトミー・ジョン手術を経験している点だが、イバルディはオフに入ってから定期的な検査を受け、右腕に何も問題がないことが確認されている。こうした事情をすべて考慮したうえで、大手移籍情報サイトである「MLB Trade Rumors」はイバルディの契約規模を「4年6000万ドル」と予想。100マイルの剛腕を手に入れるのは、いったいどの球団だろうか。

  • M.ゴンザレスの後釜? アストロズがディアスを獲得

    2018.11.18 10:55 Sunday

     アストロズは内外野のあらゆるポジションを守れるユーティリティ・プレイヤー、マーウィン・ゴンザレスが今季終了後にフリーエージェントとなり、退団が濃厚となっているが、すみやかに後釜の確保に動いた。日本時間11月18日、マイナーリーグの右腕であるトレント・ソーントンをブルージェイズへ放出し、アレドミス・ディアスを獲得するトレードが成立したことを発表した。

     カージナルス時代の2016年にオールスター・ゲームに出場した経験のあるディアスは、これまで主に遊撃手としてプレイし、三塁を守ることもできるが、それ以外にもレフトと二塁での出場経験がある。今季はブルージェイズで130試合に出場し、打率.263、26二塁打、18本塁打、55打点、OPS.756をマークするなど、打撃力もミドル・インフィールダーとしては平均以上のものを持っている。

     アストロズのジェフ・ルーノウGMは「彼はあらゆるポジションを守ることができるし、パワーもある。たくさんのことをできる選手だよ」と語り、ディアスの加入を歓迎。一塁にユリ・グリエル、二塁にホゼ・アルトゥーベ、三塁にアレックス・ブレグマン、遊撃にカルロス・コレアと不動のレギュラーがいることもあり、ディアスはゴンザレスの後釜として主に二塁・三塁・遊撃を守る内野のユーティリティとして起用される可能性が高い。特に遊撃に関しては、レギュラーのコレア、遊撃が本職のブレグマン、そして新加入のディアスとレギュラー級の3人が守ることができ、メジャーでも有数の層の厚さとなった。

     一方のソーントンは、これまでにも複数の球団からトレードの問い合わせがルーノウのもとに届いていた選手である。今オフ、ソーントンはルール5ドラフトの対象選手となるため、他球団への流出を回避するためには40人ロースターに登録する必要があったものの、ルーノウはその前にソーントンをトレードのコマとして用いることを選択した。今季はAAA級で24試合(うち22先発)に登板して9勝8敗、防御率4.42、奪三振率8.83、与四球率2.24を記録。マイナー通算のK/BBが4.65と完成度は高く、早ければ来季中にもメジャーのマウンドに立つことになりそうだ。

  • フィリーズのミドルトン・オーナーが大型補強に動くことを明言

    2018.11.18 09:55 Sunday

     ブライス・ハーパーの代理人を務めるスコット・ボラス、マニー・マチャドの代理人を務めるダン・ロザーノにとって朗報かもしれない。フィリーズの筆頭オーナーを務めるジョン・ミドルトンは今オフ、フィリーズが大金を投じての大型補強を目指す方針であることを明言した。ハーパーとマチャドの獲得レースに参戦する意向であることがすでに報じられ、ハーパー獲得の筆頭候補にも挙げられているフィリーズは、今オフの主役となりそうだ。

     ミドルトンは今週、ジョージア州アトランタで行われていたオーナー会議において、USAトゥデイの取材に対して「我々は今オフ、お金を使うことを考えている。ひょっとすると、お金を使うことに少し夢中になるかもしれない」と語り、大金を投じてチームの戦力補強に動く方針であることを明言。「完全に夢中になって無駄遣いするのは嫌だけどね」と笑いながら付け加えたが、ハーパー、マチャド、パトリック・コービンといったフリーエージェント市場の目玉となる選手に惜しみなく資金を投じるつもりのようだ。

     フィリーズのメイン・ターゲットはハーパーとマチャドであると見られている。ただし、総額3億ドルを超える契約が予想されている両者をダブルで獲得するのは現実的ではなく、両者のうち一方の獲得にとどまることが濃厚。フィリーズはほかにもコービン、J.A.ハップ、クレイグ・キンブレルといった有力投手の獲得に関心を示していることが報じられており、大物野手1人と大物投手1人の獲得を目指すのが現実的なラインと言えそうだ。もちろん、これが実現すれば今季終盤までポストシーズン進出争いに加わっていたフィリーズにとって、極めて大きな戦力アップとなる。

     ミドルトンは「マット・(クレンタックGM)はこの冬、忙しい男になると思うよ。今オフに何ができるかをいろいろ考えるだけでワクワクする。今年のフリーエージェント市場には本当に優秀な選手が多いからね」と語り、大型補強への本気度をうかがわせた。

  • ワールドシリーズMVPのピアースが1年契約でRソックス残留

    2018.11.17 08:00 Saturday

     日本時間11月17日、レッドソックスは今年のワールドシリーズでMVPに輝いたスティーブ・ピアースと1年契約を結んだことを発表した。ピアースはレッドソックスとの再契約を希望していることが報じられていたが、デーブ・ドンブロウスキー野球部門社長も「彼は我々のチームに見事にフィットする存在だから、彼ともう1年一緒に戦えるのは嬉しいよ」とピアースの残留を歓迎。今季同様にミッチ・モアランドとの併用で、左投手キラーとして活躍することになりそうだ。

     現在35歳のピアースは、今季ブルージェイズとレッドソックスで合計76試合に出場して打率.284、11本塁打、42打点、OPS.890をマーク。一塁手として28試合に先発出場したほか、指名打者として19試合、左翼手として7試合、右翼手として2試合でスタメン起用された。6月下旬にマイナーリーガーのサンティアゴ・エスピナルとのトレードでレッドソックスに加入したあとは、50試合で打率.279、出塁率.394を記録。レッドソックス移籍後、ヤンキース戦だけで5本塁打を放ち、このなかには日本時間8月3日の試合で放った3本塁打も含まれている。

     ピアースは左投手を得意としていることで知られており、今季は左投手に対して打率.304、出塁率.400、長打率.559の好成績をマーク。ポストシーズンでは、チームの全14試合のうち11試合で一塁手としてスタメン出場し、途中出場を含めた出場12試合すべてでヒットまたは四球による出塁を記録した。ポストシーズンでの成績は打率.289、4本塁打、11打点、OPS1.083。ドジャースとのワールドシリーズでは、第4戦でホームランを放つと、第5戦でもチームを世界一に導く2本塁打を放ち、MVPに選出された。

     なお、ピアースはブルージェイズとレッドソックスのほか、パイレーツ、オリオールズ、アストロズ、ヤンキース、レイズでのプレイ経験があり、今季レッドソックスへ移籍したことによりア・リーグ東部地区の5球団を制覇。これはケリー・ジョンソンに続いてメジャー史上2人目の珍記録となっている。

  • マーリンズが新たなチームロゴとチームカラーを公開

    2018.11.17 07:40 Saturday

     昨オフに誕生した新経営陣のもとで球団改革を進めるマーリンズは、新たなチームロゴとチームカラーを公開した。今季までは黒、黄色、レッドオレンジ、青がチームカラーとして使用されていたが、これをカリエンテレッド、マイアミブルー、ミッドナイトブラック、スレイトグレイと呼ばれる4色に変更。キャップのロゴは「マイアミ」の頭文字である「M」に、チーム名にもなっている「マーリン(マカジキ)」があしらわれたデザインとなっている。

     ブルース・シャーマンとデレク・ジーターを筆頭とした新経営陣は、ジャンカルロ・スタントン、クリスチャン・イェリッチ、マーセル・オズーナ、ディー・ゴードンらを次々に放出した昨オフのチーム再編にとどまらず、様々な分野で球団改革を進めている。今回のチームロゴとチームカラーの刷新も、その一環である。

     「これは新たな始まりであり、この組織の新たな章のスタートだ」と語ったのはジーター。「この球団組織にはたくさんの歴史がある。そのなかには良いものも、悪いものも、含まれている。けれど今、この街には新たなグループがある。我々は新たなチームロゴとチームカラーを、チームの新たな章の象徴にしたいんだ」と狙いを説明した。なお、新たなチームロゴとチームカラーを使用したグッズの販売は、日本時間11月17日午後11時に開始される予定となっている。

     マーリンズは本拠地マーリンズ・パークの名物の1つであった「ホームラン・フューチャー」と呼ばれる巨大オブジェを球団の外へ移転し、新たな観戦エリアを設けるなど、チームロゴとチームカラー以外の面でも球団改革を進めている。外野のフェンスはオーシャンブルーに染められ、新たなチームロゴが描かれる予定だ。

     今回のような刷新はマーリンズにとって新しいものではなく、1993年にフロリダ・マーリンズが創設されてマイアミ・マーリンズと名前が変わる2011年までの間、マーリンズはNFLのマイアミ・ドルフィンズと本拠地を共有していた。2012年に新球場がオープンしてマイアミ・マーリンズに改称。現在に至っている。

     「とてもワクワクするね」とシャーマンはチームの新たなスタートを楽しみにしている様子だった。

  • レンジャーズが好守のベテラン捕手・マシスと契約合意へ

    2018.11.17 07:10 Saturday

     MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、レンジャーズは好守を誇るベテラン捕手、ジェフ・マシスと2年契約で合意に至ったようだ。今のところ、レンジャーズからの公式発表はないものの、レンジャーズは今季102試合で先発マスクを被った正捕手のロビンソン・チリーノスがフリーエージェントとなっており、捕手は補強ポイントの1つ。トップクラスの守備力を持ちながら比較的安価で獲得可能なマシスに目を付け、35歳のベテラン捕手を正捕手候補として迎え入れる。

     今季初めてフィールディング・バイブル賞を受賞したマシスは現在35歳。卓越した守備力を持つ捕手として知られており、彼とバッテリーを組んだことのある投手は口を揃えて彼の守備力を称賛する。一方で、打撃力はメジャー歴代でも最低ランクに位置し、14年のキャリアで残した通算成績は打率.198、出塁率.258、長打率.306というもの。しかし、それを補って余りあるだけの守備力を持っており、30台中盤を迎えてもマシスを欲しがる球団は後を絶たない。

     マシスは2005年にエンゼルスでメジャーデビューを果たし、当時のマイク・ソーシア監督に守備力を高く評価されて出場機会を確保。強打のマイク・ナポリとともに、対照的な2人が併用されるシーズンが続いた。その後、ブルージェイズへトレードされて1年間プレイし、マーク・バーリーとホゼ・レイエスが絡んだ大型トレードでマーリンズへ移籍。マーリンズで4年間プレイしたあと、ダイヤモンドバックスと契約して今季まで2年間プレイした。

     ゲーリー・サンチェス(ヤンキース)、ウィルソン・コントレラス(カブス)、フランシスコ・メヒア(パドレス)といった強打の捕手が台頭しているなか、マシスは守備力だけでメジャーに生き残っている稀有な存在。しかし、肩の強さ、ブロッキング技術、フレーミング技術とすべてがハイレベルなマシスは、投手力の底上げに必ず貢献してくれるはずだ。レンジャーズは目に見える数字以上に価値のある、大きな戦力を手に入れたと言えるだろう。

  • ハーパーのナショナルズ残留は消滅? フィリーズ最有力か

    2018.11.16 13:05 Friday

     ブライス・ハーパーがナショナルズで過ごす時間はもう終わってしまったのかもしれない。レギュラーシーズン最終日にナショナルズから10年総額3億ドルの大型契約をオファーされていたことが報じられたハーパーだが、それ以上の大型契約を望むハーパーは当然のようにそれを拒否。その後、ハーパー側からナショナルズへの希望条件の提示はなく、USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールは、その事実がハーパーのナショナルズ残留の可能性が消滅したことの証であると伝えている。ナイチンゲールはハーパーの移籍先としてフィリーズが最有力候補であると考えているようだ。

     ナイチンゲールは、ハーパーが総額4億ドル以上の12~13年契約を希望していると伝えている。ナショナルズはハーパーの引き留め以外にも、先発投手と捕手の補強を目指しており、ハーパーにこれだけの金額を支払ってしまうと他の補強ができなくなってしまう。パトリック・コービンやダラス・カイケルといった大物左腕、ヤスマニ・グランダルやJ.T.リアルミュートといった有力捕手の獲得に動く可能性があることが報じられているナショナルズだが、これらの選手の獲得に動くのであれば、ハーパーが希望する条件での再契約は不可能であるというのがナイチンゲールの見解だ。

     そして、ナイチンゲールはハーパーの移籍先としてフィリーズを最有力候補に挙げている。フィリーズにはハーパーを獲得するだけの資金力があり、また、フィリーズが大金を費やしてでも戦力補強をしたい、今勝てるチームを作りたい、という姿勢を鮮明にしていることがその理由だ。ナイチンゲールはフィリーズがハーパーの希望条件を受け入れるだけの資金力を有していると伝えており、ハーパーがフィリーズと契約しなければ驚きであるとまで語っている。ハーパーの代理人を務めるスコット・ボラスはフィリーズの筆頭オーナーであるジョン・ミドルトンと親しい関係にあることが知られており、そのあたりの事情もフィリーズを最有力候補に挙げる理由になっているようだ。

     ナイチンゲールは、再建途中ながらチームの核としてハーパーを欲しているホワイトソックスがハーパー獲得に注力する可能性を否定しておらず、この2球団を中心に総額4億ドル規模での争奪戦が繰り広げられることになるのではないだろうか。

  • マンフレッド・コミッショナーが2024年まで契約を延長

    2018.11.16 12:35 Friday

     日本時間11月16日、メジャーリーグの各球団はコミッショナーのロブ・マンフレッドの契約延長についての投票を行い、アトランタで行われたオーナー会議においてカージナルスのビル・デウィット会長が投票結果を発表。満場一致で契約延長が可決され、マンフレッドは2024年シーズンまでコミッショナーを務めることになった。

     2014年8月にコミッショナーに選出されたマンフレッドは、前任のバド・シーリグから2015年1月に職務を引き継ぎ、様々な改革に取り組んできた。そのなかには野球の国際化への取り組みも含まれており、2016年にはキューバでレイズがキューバ代表チームとのエキシビションゲームを戦い、今季はプエルトリコとメキシコで公式戦が開催された。また、来年6月にはヤンキースとレッドソックスによる「伝統の一戦」がロンドンで行われることになっており、史上初めてメジャーリーグの公式戦がヨーロッパで開催されることになる。

     マンフレッドは試合時間の短縮、球界への先進技術の導入、子供世代への野球の普及活動などにも積極的に取り組んでおり、また、マンフレッドのもとで2021年までの選手会との新たな労使協定(5年契約)も合意に至った。

     アトランタで行われた記者会見において、マンフレッドは「毎日が私にとって本当に素晴らしい経験だった。人々はたくさんの困難があったというけれど、私はそれらを困難と呼ぶつもりはない。仕事をしっかりこなしていけば、どんな摩擦(すれ違い)も乗り越えられるんだ」と語り、コミッショナーとして過ごした最初の4年間を振り返るとともに、自身の仕事へのプライドを覗かせた。「世界で最も素晴らしいスポーツに関わる機会を得られているのはとても幸せなことだし、個人的な見解にはなるが、それによってどんな摩擦も乗り越えていけると思う」とマンフレッドは語る。メジャーリーグはマンフレッドのもとで、さらなる進化を遂げていくことになりそうだ。

  • 2018年シーズンのMVP発表 ベッツとイェリッチがともに初受賞

    2018.11.16 12:00 Friday

     日本時間11月16日、2018年シーズンの最優秀選手(MVP)が発表され、ア・リーグはムーキー・ベッツ(レッドソックス)、ナ・リーグはクリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)が選出された。ベッツは球団新記録の108勝をマークしたチームをリードオフマンとして牽引し、直近15シーズンで4度目となるワールドシリーズ制覇にも貢献。ブリュワーズ移籍1年目のイェリッチは打線の軸としてリーグ最多の96勝をマークして2011年以来のポストシーズン進出を成し遂げたチームの快進撃に大きく貢献し、両者とも嬉しいMVP初受賞となった。

     ベッツは両リーグトップの打率.346をマークしただけでなく、32本塁打、30盗塁、OPS1.078と各部門で素晴らしい成績を残し、30人の投票者から1位票を28票獲得。2位以下に大差をつけて、レッドソックスでは2008年のダスティン・ペドロイア以来となるMVPに輝いた。打撃、走塁、守備とすべての面においてハイレベルなパフォーマンスを見せ、大手データサイトのベースボール・リファレンスが算出しているWARは10.9を記録。これは2002年にバリー・ボンズ(ジャイアンツ)が11.8を記録して以来最高の数字だった。なお、首位打者に輝いたシーズンに「30-30」を達成したのは史上初の快挙である。

     一方のイェリッチは打率.326、36本塁打、110打点、22盗塁、OPS1.000の好成績をマークして首位打者のタイトルを獲得。30人の投票者から1位票を29票獲得して文句なしのMVPに選出された。イェリッチは7月8日以降の74試合で打率.367、25本塁打、OPS1.171という驚異的な打棒を発揮し、レッズ相手にサイクル安打を2度達成。同一シーズンに同一チームに対して複数回のサイクル安打を達成したのは史上初だった。後半戦の長打率.770は次点のロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)に145ポイントもの大差をつけており、直近14シーズンで最高の数字。ブリュワーズでは2011年のライアン・ブラウン以来のMVP受賞となった。

  • 覇権奪回を目指すカージナルス 最優先課題はブルペンの立て直し

    2018.11.15 17:45 Thursday

     マーセル・オズーナを獲得した昨オフに続き、今オフも強打者の獲得を目指しているカージナルスだが、今オフ、補強が必要不可欠な部門がもう一つある。それは今季の戦いにおいてチームの足を大きく引っ張ったブルペンだ。ジョーダン・ヒックス、ダコタ・ハドソンといったルーキーの踏ん張りにより一時は安定感を取り戻したものの、確固たる勝ちパターンを形成するには至らず。チーム最多の28セーブをマークしたバド・ノリスはフリーエージェントとなっており、ブルペンの補強は必要不可欠な状況だ。

     今季のカージナルスの救援防御率4.38はリーグ12位の数字であり、与四球率4.34がリーグワースト2位だった一方、奪三振率8.31もリーグワースト4位。相手打線に対して支配的なピッチングを展開できる投手がおらず、結果的に四球が増えて失点につながるという悪循環を招く場面が目立った。移籍2年目のブレット・シーセルや新戦力のグレッグ・ホランド、ルーク・グレガーソンがいずれも期待はずれに終わり、近年のブルペンを支えてきたタイラー・ライオンズやマット・ボーマンも不振。ヒックスやハドソンといったルーキーに頼らざるを得ない状況だったのだ。

     同地区にジョーイ・ボットー(レッズ)、クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)、アンソニー・リゾー(カブス)といった強打の左打者がいることを考えると、信頼できるリリーフ左腕の獲得は必須と言える。シーセルや今季途中に加入したチェイセン・シュリーブは今一つ信頼に欠け、アンドリュー・ミラー、トニー・シップ、ジャスティン・ウィルソンらの獲得を狙うことになりそうだ。

     また、現時点ではメジャーの「新・速球王」となったヒックスがクローザーの最有力候補だが、ジョン・モゼリアック野球部門社長は大物クローザーを獲得する可能性を完全には否定していない。超有望株と期待されながらも相次ぐ故障に苦しまされているアレックス・レイエスをクローザーに抜擢する可能性もあるだろう。

     さらに、カージナルスは先発候補を豊富に抱えており、先発ローテーション争いから脱落した投手をブルペンに回すこともできる。もちろん、余った先発投手やホゼ・マルティネス、ジェッド・ジョーコといったトレード要員を活用してリリーフ投手を獲得することも可能だろう。いずれにしても、今オフのカージナルスは信頼できるリリーフ左腕を含む複数のリリーバーの獲得に動くことになりそうだ。

  • 好打者・ブラントリーに最適なチームはブレーブスか

    2018.11.15 15:30 Thursday

     故障に苦しんだ2シーズンを経て3年ぶりに規定打席到達を果たし、打率.309、17本塁打、76打点、12盗塁、OPS.832の好成績をマークしてフリーエージェントとなったマイケル・ブラントリー。故障の多さは懸念材料だが、通算打率.295を誇る好打には多くのチームが関心を示している。外野3枠のうちエンダー・インシアーテ、ロナルド・アクーニャJr.に続く3枠目が空いているブレーブスが、ブラントリーがフィットするチームの1つに挙げられているようだ。

     ブレーブスは今オフ、正右翼手のニック・マーケイキスがフリーエージェントとなった。今季のマーケイキスは序盤戦から打撃好調で、最終的にはリーグ3位の185安打を放って打率.297、14本塁打、93打点、OPS.806をマーク。惜しくも自身3度目の打率3割には届かなかったものの、2ケタ本塁打は2年ぶり、90打点以上は実に9年ぶりで、オールスター・ゲームに初選出されただけでなく、シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞をダブル受賞した(前者は初、後者は4年ぶり3度目)。

     守備力に関してはマーケイキスに軍配が上がるものの、ブラントリーはマーケイキスに近いタイプの選手であり、健康であれば打撃面ではマーケイキス以上の貢献が期待できる。マーケイキスが35歳であるのに対してブラントリーがまだ31歳である点も、魅力の1つと言えるだろう。振り返ってみると、マーケイキスがブレーブスに加入したのは31歳のときだった。

     今季は主に「1番・左翼」を務めたアクーニャJr.だが、ブラントリーが加入すれば、ブラントリーにリードオフを任せてパワフルな打撃を見せるアクーニャJr.を打線の中軸に置くこともできるし、平均以上の肩の強さを生かすために右翼へ回すこともできるだろう。マーケイキスと全くタイプが異なる選手をブレーブスが欲するのであれば、その最適解はブラントリーではないかもしれないが、ブラントリーが、好打堅守のマーケイキスが抜けたブレーブスにフィットする存在であることだけは間違いなさそうだ。

  • 就任1年目で世界一のRソックス・コーラ監督が契約を延長

    2018.11.15 14:30 Thursday

     ア・リーグ最優秀監督賞の投票で2位にランクインしたことが発表された翌日、レッドソックスのアレックス・コーラ監督は昇給を含んだ契約延長にサインした。従来の契約は2020年までの3年契約で、2021年はオプションとなっていたが、契約を保証される期間が2021年までに延長され、2022年の契約が球団に選択権のあるオプションに。球団新記録となるレギュラーシーズン108勝をマークし、チームを5年ぶりのワールドシリーズ制覇に導いた手腕を高く評価された格好だ。

     レッドソックスのトム・ワーナー会長は「我々はアレックス(・コーラ)に驚かされることばかりだったよ。彼は野球のことをよく知っているし、選手とのコミュニケーション能力も非常に高い。知性や決断力も素晴らしいし、それがチームの歴史的なシーズンに繋がった。我々は良い関係を築くことができていると思うし、今後も彼にチームを任せることができるのは幸せだよ」とコーラを絶賛。デーブ・ドンブロウスキー野球部門社長も「アレックス(・コーラ)はシーズンを通して素晴らしい仕事をしてくれた。シーズンが終わったあと、彼の功績に報いたいと思っていたんだ。彼が我々の監督としてチームを率いてくれるのは本当に幸せなことだよ」とコーラとの契約延長を喜んだ。

     コーラは新人監督としては1961年ヤンキースのラルフ・ハウクがマークした109勝に次ぐ108勝を記録。新人監督がワールドシリーズを制したのは、2001年ダイヤモンドバックスのボブ・ブレンリー以来のことだった。また、レッドソックスの新人監督が100勝以上をマークしたのは、1912年に105勝を記録したジェイク・スタール以来、実に106年ぶりの快挙。監督就任1年目で見事な手腕を発揮し、文字通り歴史的なシーズンを過ごした。各球団が打倒・レッドソックスを目指してオフシーズンの補強を進めるなか、来季のレッドソックスはコーラの指揮の下で1998~2000年のヤンキース(3連覇)以来となるワールドシリーズ連覇を目指すことになる。

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