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  • 就任1年目で世界一のRソックス・コーラ監督が契約を延長

    2018.11.15 14:30 Thursday

     ア・リーグ最優秀監督賞の投票で2位にランクインしたことが発表された翌日、レッドソックスのアレックス・コーラ監督は昇給を含んだ契約延長にサインした。従来の契約は2020年までの3年契約で、2021年はオプションとなっていたが、契約を保証される期間が2021年までに延長され、2022年の契約が球団に選択権のあるオプションに。球団新記録となるレギュラーシーズン108勝をマークし、チームを5年ぶりのワールドシリーズ制覇に導いた手腕を高く評価された格好だ。

     レッドソックスのトム・ワーナー会長は「我々はアレックス(・コーラ)に驚かされることばかりだったよ。彼は野球のことをよく知っているし、選手とのコミュニケーション能力も非常に高い。知性や決断力も素晴らしいし、それがチームの歴史的なシーズンに繋がった。我々は良い関係を築くことができていると思うし、今後も彼にチームを任せることができるのは幸せだよ」とコーラを絶賛。デーブ・ドンブロウスキー野球部門社長も「アレックス(・コーラ)はシーズンを通して素晴らしい仕事をしてくれた。シーズンが終わったあと、彼の功績に報いたいと思っていたんだ。彼が我々の監督としてチームを率いてくれるのは本当に幸せなことだよ」とコーラとの契約延長を喜んだ。

     コーラは新人監督としては1961年ヤンキースのラルフ・ハウクがマークした109勝に次ぐ108勝を記録。新人監督がワールドシリーズを制したのは、2001年ダイヤモンドバックスのボブ・ブレンリー以来のことだった。また、レッドソックスの新人監督が100勝以上をマークしたのは、1912年に105勝を記録したジェイク・スタール以来、実に106年ぶりの快挙。監督就任1年目で見事な手腕を発揮し、文字通り歴史的なシーズンを過ごした。各球団が打倒・レッドソックスを目指してオフシーズンの補強を進めるなか、来季のレッドソックスはコーラの指揮の下で1998~2000年のヤンキース(3連覇)以来となるワールドシリーズ連覇を目指すことになる。

  • アストロズGM補佐のエリアスがオリオールズGMに就任へ

    2018.11.15 12:30 Thursday

     今季途中にマニー・マチャドら主力選手を大量に放出し、バック・ショウォルター監督とダン・デュケット野球部門上級副社長を解任して本格的なチーム再建に舵を切ったオリオールズ。進歩したデータ分析を利用して安定した戦いのできるチーム作りが求められるなか、再建の舵取り役がようやく決まったようだ。昨季のワールドシリーズ王者・アストロズでGM補佐を務めるマイク・エリアスが、オリオールズのGMに就任することがほぼ確実となった。

     現時点でオリオールズからの公式発表はないものの、複数のメディアがエリアスのオリオールズGM就任を報じており、エリアスがオリオールズの再建を牽引していくのはほぼ確実。オリオールズではデュケットが「野球部門上級副社長」としてチーム編成の最高責任者となっていたため、しばらくの間「GM」というポジションが球団内に存在していなかったが、エリアスはGMに就任することになると見られている。

     アストロズのフロントオフィスはレイズなどとともにメジャー有数の充実度を誇っており、近年のアストロズは他球団から人材を引き抜く際の標的とされることが非常に多い。分析部門のリーダー的存在として6年間にわたってアストロズに貢献してきたシグ・メジダルは、先日アストロズを退団したばかりであり、エリアスとともにオリオールズに加わる可能性が高いことが報じられている。今季メジャーワーストの47勝115敗に終わったオリオールズは、見事にチーム再建を完遂させたアストロズ出身の人材とともに再建を進めていくことになる。

     1982年12月28日生まれのエリアスは現在35歳。大学時代は投手としてプレイしていたが、カージナルスのスカウトとして球界でのキャリアをスタートさせた。2011年にジェフ・ルーノウがアストロズのGMに就任した際、ルーノウとともにアストロズへ移り、2012年のドラフトではカルロス・コレアを全体1位で指名。その後、2016年にデービッド・スターンズがブリュワーズのGMに就任した際、その穴を埋める形でGM補佐に昇格した。ボロボロのオリオールズを、エリアスはどのように立て直していくのか。その手腕には大きな注目が集まりそうだ。

  • インディアンスとパイレーツの間で5選手が絡むトレードが成立

    2018.11.15 11:55 Thursday

     日本時間11月15日、インディアンスとパイレーツの間で5選手が絡むトレードが成立したことが発表された。インディアンスは内野のユーティリティであるエリック・ゴンザレスとマイナーの投手2人(ターナジ・トーマスとダンテ・メンドーサ)を放出し、パイレーツから外野手のジョーダン・ループロウと内野手のマックス・モロフを獲得。右打ちの外野手を欲していたインディアンスと二遊間の選手層に不安を抱えていたパイレーツの利害が一致し、トレードが成立した。

     ア・リーグ中部地区王者のインディアンスが獲得したのはループロウとモロフの2人。ループロウは2年間のメジャー経験があり、昨季と今季の2シーズン合計で64試合に出場して打率.194、6本塁打、OPS.644をマークしている。野球部門社長のクリス・アントネッティは「ジョーダン(・ループロウ)は約1年のメジャー経験がある右打ちの外野手だ。外野の3ポジションを守ることができる。彼は我々のロースターに欠けている部分をしっかり補ってくれる存在だよ」とループロウの加入を歓迎。一方のモロフは二塁、三塁、遊撃を守ることのできる内野のユーティリティであり、ゴンザレスが抜けた穴を埋める存在となりそうだ。

     二遊間コンビのジョシュ・ハリソンとジョーディ・マーサーがフリーエージェントとなったパイレーツは、内外野兼用のユーティリティであるアダム・フレイジャーが正二塁手、メジャーデビューを果たしたばかりのケビン・ニューマンが正遊撃手に予定されている状況であり、二遊間を担う人材を欲していた。2016年にメジャーデビューしたゴンザレスは、昨季60試合、今季81試合のメジャー経験があり、二遊間の層の薄さをカバーする存在となるだろう。ニール・ハンティントンGMは「エリック・ゴンザレスはアスレチックな内野手で、堅実な守備を誇り、生産的な打者になれる素質を秘めている。我々に正遊撃手の選択肢を与えてくれるだろう」と期待を寄せている。また、トーマスとメンドーサはともに19歳の右腕。まだルーキーリーグでプレイしている段階であり、今後の成長が楽しみだ。

  • サイ・ヤング賞発表 レイズ・スネルとメッツ・デグロムが初受賞

    2018.11.15 11:10 Thursday

     日本時間11月15日、今季のサイ・ヤング賞の受賞者が発表され、ア・リーグはブレイク・スネル(レイズ)、ナ・リーグはジェイコブ・デグロム(メッツ)が選出。ともに嬉しい初受賞となった。勝利数や投球回数といった旧来の指標を重視する場合、ジャスティン・バーランダー(アストロズ)やマックス・シャーザー(ナショナルズ)が対抗馬になると見られていたが、結果的には防御率1点台という圧巻のパフォーマンスを見せた両投手が選出。先発投手の評価基準が大きく変わりつつあることを感じさせる選考結果となった。

     スネルは31試合に先発して21勝5敗、防御率1.89、221奪三振の好成績をマークし、最多勝と最優秀防御率の二冠を獲得。しかし、投球回数が180回2/3と少なく、これがマイナス材料になると見る向きもあった。ところが、スネルは30人の投票者から1位票17、2位票11、3位票2を集め、合計169ポイントを獲得。リーグ2位の214回を投げて16勝9敗、防御率2.52、290奪三振をマークしたバーランダー(154ポイント)を上回り、球団史上2人目となるサイ・ヤング賞に輝いた。なお、スネルの投球回数はサイ・ヤング賞を受賞した先発投手としては歴代最少記録となっている。

     一方のデグロムは32試合に先発して10勝9敗、防御率1.70、269奪三振をマークし、最優秀防御率のタイトルを手にした。防御率は次点のアーロン・ノラ(フィリーズ)に0.67もの大差をつけており、リーグで最も優れたピッチングを見せた投手であることに疑いの余地はないものの、打線の援護に恵まれず10勝どまり。シャーザーが18勝7敗、防御率2.53、300奪三振の好成績で最多勝と最多奪三振の二冠に輝いていたこともあり、シャーザーを最有力候補に挙げる声もあったが、デグロムは1位票29、2位票1で合計207ポイントを獲得してシャーザー(123ポイント)に大差をつけた。なお、デグロムの10勝はサイ・ヤング賞を受賞した先発投手としては歴代最少記録。また、6位には日本球界からの復帰1年目で18勝をマークして最多勝のタイトルを手にしたマイルズ・マイコラス(カージナルス)がランクインしている。

  • 2019年シーズンの新人王候補たち ゲレーロJr.とアロンゾに注目

    2018.11.14 17:15 Wednesday

     昨日、2018年シーズンの新人王が発表され、ア・リーグは大谷翔平(エンゼルス)、ナ・リーグはロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)が選出された。では、来季の新人王候補にはどのような選手がいるのだろうか。MLB公式サイトではジョナサン・マヨが毎年恒例の新人王予想を行っており、来季の新人王候補として各リーグから5人ずつの若手有望株をピックアップしている。

     まず、ア・リーグの新人王候補に挙げられたのは、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)、ジョシュ・ジェームス(アストロズ)、ダニー・ジャンセン(ブルージェイズ)、イロイ・ヒメネス(ホワイトソックス)、カイル・タッカー(アストロズ)の5人だ。なかでも注目は殿堂入りの父を持つゲレーロJr.だろう。現在の球界において最高の若手有望株と評されており、来季の新人王筆頭候補の1人である。今季はAA級で4割を超える打率をマークし、19歳にしてAAA級に到達。そのAAA級でも30試合に出場して打率.336、6本塁打、OPS.978の好成績をマークした。順調にいけば来季の早い段階でメジャーデビューを果たす可能性があり、ゲレーロJr.が自慢の強打をメジャーの舞台で発揮する日もそう遠くはないだろう。

     一方のナ・リーグはピーター・アロンゾ(メッツ)、ケストン・ヒウラ(ブリュワーズ)、ビクトル・ロブレス(ナショナルズ)、ブレンダン・ロジャース(ロッキーズ)、トゥキ・トゥサント(ブレーブス)の5人が新人王候補に挙げられている。このなかで注目したいのがメッツのアロンゾ。今季はメジャーデビューこそ実現しなかったものの、AA級の65試合で15本塁打、52打点、AAA級の67試合で21本塁打、67打点をマークし、シーズン通算36本塁打はマイナー全体でトップの数字。来季中のメジャーデビューは確実な情勢となっている。メッツは来季、アロンゾを正一塁手として起用することも検討しており、マイナー屈指の打棒がどこまで通用するか注目が集まりそうだ。

  • レンジャーズが今オフ獲得を狙う12人のなかに菊池雄星の名前も

    2018.11.14 15:40 Wednesday

     MLB公式サイトでレンジャーズの番記者を務めるT.R.サリバンは、今オフのレンジャーズの補強ポイントとして先発投手、リリーフ投手、捕手の3つを挙げた。特にチームの投手不足は深刻で、現有戦力では補えないほどの穴が空いており、トレード市場とフリーエージェント市場を利用して投手の補強に動く可能性が極めて高い。サリバンはレンジャーズが獲得を狙う可能性のある選手として12人の名前をリストアップしているが、そのなかには埼玉西武からポスティング制度を利用してメジャーへ挑戦することが確実となっている菊池雄星の名前も含まれている。

     サリバンは「レンジャーズのオフシーズンのプランはいつも日本から次のスター選手を発掘することを含んでいる」とし、アジア市場に積極的な姿勢を見せるレンジャーズの動きを評価。菊池については「今オフに太平洋を渡ってやってくる目玉投手であり、レンジャーズは(戦力的に)菊池に合うチームとなるだろう。27歳の菊池は今季、西武ライオンズで23試合に登板して163回2/3を投げ、14勝4敗、防御率3.08、153奪三振をマークした」と述べている。

     菊池のほか、先発投手の獲得候補としてはパトリック・コービン、ジェームス・シールズ、ジオ・ゴンザレス、ソニー・グレイ(ヤンキース)、ディラン・バンディ(オリオールズ)、ロビー・レイ(ダイヤモンドバックス)の名前が挙げられている。コービンは今オフの最大の目玉投手であり、強豪チームを含む争奪戦が繰り広げられる可能性が高い。となると、イニングイーターとしての働きを期待できるシールズやゴンザレスとの契約を目指すか、トレードでグレイやバンディの獲得を狙うのが現実的な路線となるだろう。

     フリーエージェントとなったロビンソン・チリーノスに代わる正捕手候補としてはウィルソン・ラモスとJ.T.リアルミュート(マーリンズ)の名前が挙げられており、内野手のマニー・マチャド、外野手のアダム・ジョーンズの名前もリストに含まれている。レンジャーズに不足している右打ちの外野手であることを考えると、ジョーンズの獲得を狙うのは面白いかもしれない。

     そして、リストの最後にはギャレット・リチャーズの名前がある。トミー・ジョン手術により来季絶望と見られるリチャーズだが、レンジャーズは同じ状況だったエディンソン・ボルケスを2年契約で迎え入れた実績がある。リチャーズと複数年契約を結んだうえで、最初の1年間はリハビリに充て、2020年からの活躍を期待するという選択肢を取る可能性も十分にありそうだ。

  • マリナーズ・パクストンのトレードは「いつ起きるか」の問題に

    2018.11.14 14:35 Wednesday

     ジェームス・パクストン(マリナーズ)のトレードを巡って、周囲が騒がしくなり始めている。2019年シーズンに向けてジェリー・ディポートGMがロースターの「再構築」を行うことを明言したマリナーズは、すでに正捕手のマイク・ズニーノをレイズへ放出。次のトレード候補は左のエースに成長したパクストンであると見られている。地元紙タコマ・ニュース・トリビューンのTJコッテリルはパクストンのトレードについて「トレードされるかどうかの問題ではなく、トレードがいつ起きるかの問題だ」と表現している。

     今月初めに30歳になったばかりのパクストンは、自己最多の28試合に先発して160回1/3を投げ、11勝6敗、防御率3.76、208奪三振をマーク。勝利数こそ昨季の12勝に及ばず、被本塁打の急増によって防御率も悪化してしまったものの、トータルで見れば自己ベストと呼んで差し支えないシーズンを過ごした。このことに加え、まだ2シーズン保有であることを考えると、エース級のポテンシャルを持つ左腕の獲得には多くのチームが興味を示すと見られており、大型のトレードが成立する可能性が高い。

     大手データサイトのファングラフスでは、ジェフ・サリバンがここ数年のパクストンの進化について分析。そして最終的には「パクストンは全てのチームが短期決戦で欲しがる投手の1人だ。パクストンは全てのチームがワンゲーム・プレーオフで欲しがる投手の1人だ。パクストンは先発ローテーションにおいて(他球団との)違いを生み出す投手になる可能性を秘めている」とパクストンのことを絶賛している。

     マリナーズのマイナー組織が貧弱であり、パクストンを保有可能な残り2年のうちにポストシーズン進出を狙える可能性が低いことを考えると、パクストンを放出して若手有望株を得ることは理にかなっていると言える。ヤンキース、アストロズ、ブレーブス、フィリーズ、ブリュワーズといったコンテンダー(=優勝争いをするチーム)の多くが先発投手陣に不安を抱えているため、これらのチームによって熾烈なパクストン争奪戦が繰り広げられることになるだろう。

  • マチャド獲得を狙うヤンキースにアンドゥハー放出の可能性?

    2018.11.14 12:30 Wednesday

     ヤンキースがマニー・マチャドの獲得を本気で目指しているかどうかは定かではないものの、打倒・レッドソックスのためにヤンキースがマチャド獲得に動く可能性は消えていない。となると、気になるのは正三塁手に定着して新人王投票で2位にランクインしたミゲル・アンドゥハーの動向だが、ヤンキースがアンドゥハーのトレードを検討する可能性はあるのだろうか。

     まず、ヤンキースの今オフの最優先課題が先発投手の補強であることはブライアン・キャッシュマンGMが明言している。ヤンキースのトップ・ターゲットと見られるパトリック・コービンを筆頭に、キャッシュマンGMは複数の先発投手(おそらく2人)の獲得を目指すことを明らかにしており、マチャド獲得の優先度はそれほど高くない。

     ただし、スポーティング・ニュース紙のジョー・リベラが指摘するように、先発投手の補強とマチャド獲得を両立することは十分に可能である。リベラが提案するのは、マチャドとポジションが被るアンドゥハーをエース級の投手とのトレードで放出し、フリーエージェント市場ではJ.A.ハップのような2~3番手クラスの投手の獲得を目指すことだ。

     アンドゥハーは惜しくも新人王選出はならなかったものの、23歳にしてヤンキースの正三塁手に定着し、打率.297、27本塁打、92打点、OPS.855の好成績をマーク。三塁守備に不安を抱えているとはいえ、若さと強打は非常に魅力的であり、アンドゥハーを欲しがるチームは少なくないはず。中長期的に正三塁手として打線の中軸に据えることも可能なタレントだ。

     もしヤンキースがマチャドを獲得してアンドゥハーを放出するのであれば、マチャドは三塁に入り、トミー・ジョン手術で離脱中のディディ・グレゴリアスが復帰するまではグレイバー・トーレスが二塁から遊撃に回ることになるだろう。もちろん、マチャドを遊撃に置き、三塁のアンドゥハーと共存させることも可能であるため、必ずしもマチャド獲得がアンドゥハーの放出を意味するわけではない。しかし、アンドゥハーを放出することが先発投手の補強とマチャド獲得を両立するための有力な手段の一つであることは間違いないだろう。

  • 最高の左腕に贈られるウォーレン・スパーン賞にスネルが選出

    2018.11.14 11:40 Wednesday

     各リーグで最高の投手に贈られるサイ・ヤング賞の受賞者は、日本時間11月15日に発表される予定だが、その発表に先駆けて最高の左腕に贈られるウォーレン・スパーン賞の受賞者が発表された。左腕歴代最多の363勝をマークした名投手の名を冠したこの賞は、優れた左腕を称えるために1998年に設立。今季の受賞者には、サイ・ヤング賞の最終候補者の1人となっているブレイク・スネル(レイズ)が選出された。

     今季がメジャー3年目のシーズンとなったスネルは、以前からエース級と評価されていた才能をフルに開花させ、メジャー最多の21勝、ア・リーグベストの防御率1.89をマーク。被打率.176、被長打率.277、勝率.808、WHIP0.98はいずれも規定投球回をクリアした左腕のなかでベストの数字であり、180回2/3を投げて221個の三振を奪い、自身初のオールスター・ゲームにも選出された。

     前半戦を12勝5敗、防御率2.27という好成績で終えたスネルは、後半戦に入ると前半戦以上に素晴らしいパフォーマンスを見せるようになり、8月は5先発で4勝0敗、防御率1.04、9月は6先発で5勝0敗、防御率1.26という圧巻のピッチング。2ヶ月連続で月間最優秀投手に選出され、最多勝と最優秀防御率の二冠に輝いた。左肩の疲労により戦列を離れた時期があったため、投球イニング数に物足りなさは残るものの、残した成績自体は抜群であり、サイ・ヤング賞の筆頭候補に挙げる声も多い。

     なお、当然ながらスネルがウォーレン・スパーン賞を受賞するのは今回が初めて。現役選手ではクレイトン・カーショウ(ドジャース)が昨季を含めて歴代最多タイとなる4度(2011年、2013年、2014年、2017年)受賞しているほか、CCサバシア(ヤンキース)が3度(2007年、2008年、2009年)、デービッド・プライス(レッドソックス:2010年)、ジオ・ゴンザレス(フリーエージェント:2012年)、ダラス・カイケル(フリーエージェント:2015年)、ジョン・レスター(カブス:2016年)が各1度受賞している。

  • 最優秀監督賞の受賞者が発表 アはメルビン、ナはスニッカー

    2018.11.14 11:10 Wednesday

     日本時間11月14日、今季の最優秀監督賞の受賞者が発表され、ア・リーグはアスレチックスのボブ・メルビン監督、ナ・リーグはブレーブスのブライアン・スニッカー監督が選出された。アスレチックスは前年から22勝増、ブレーブスは同18勝増をマークしており、これは各リーグで最多の数字。アスレチックスは開幕時点の年俸総額がメジャー最少であり、ブレーブスは再建途上であると見られていたが、これらのチームをポストシーズンへ導いた手腕を高く評価され、今回の受賞に至った。

     メルビンは1位票18、2位票10、3位票1で合計121ポイントを獲得。レッドソックスのアレックス・コーラ監督(79ポイント)、レイズのケビン・キャッシュ監督(57ポイント)を上回り、ダイヤモンドバックス時代の2007年、アスレチックスでの2012年に続く自身3度目の受賞となった。同賞を3度以上受賞したのは、ボビー・コックス、トニー・ラルーサ(ともに4度)、ダスティ・ベイカー、ジム・リーランド、ルー・ピネラ、バック・ショウォルター、ジョー・マドンに続いて史上8人目の快挙。メルビンは「コーチ陣と選手たちが本当に素晴らしい絆と信頼関係を築いてくれた。それが予想以上の躍進を可能にしてくれたんだ」とコーチ陣と選手たちへの感謝を口にした。

     一方のスニッカーは1位票17、2位票9、3位票4で合計116ポイントを獲得。ブリュワーズのクレイグ・カウンセル監督(99ポイント)、ロッキーズのバド・ブラック監督(41ポイント)を上回り、監督として最高の栄誉を初めて受賞した。選手としてのメジャー経験はないものの、40年以上にわたってブレーブスの組織の一員としてチームに貢献してきたスニッカー。「私はいつもチームに対して『調子が良くても悪くても気にするな。今日が本当に良いことの始まりになるかもしれないし、今日から連勝が始まるかもしれないんだから』と言い続けてきたんだ」と今季の戦いを振り返り、受賞を喜んでいた。

  • 今オフ中にトレードされる可能性のある9人のスター選手

    2018.11.13 17:35 Tuesday

     今オフは将来に向けてロースターの「再構築」を模索するチームが多く、スター選手を含む大型トレードが実現する可能性が取り沙汰されている。もちろん、これは必ずしもスター選手がトレードされることを意味するわけではないが、例年以上にトレードが活発に行われる可能性は十分にある。MLB公式サイトのリチャード・ジャスティスは「今オフ中にトレードされる可能性のあるスター選手」として9人の名前を紹介している。

     トレード候補のスター選手としては、J.T.リアルミュート(マーリンズ)の名前が真っ先に思い浮かぶが、ジャスティスはリアルミュートを「今オフ中にトレードされなければ世界が驚く選手」であるとしており、今回の9人には含めていない。ジャスティスがリストアップした9人は、ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)、マディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)、ジェームス・パクストン(マリナーズ)、コリー・クルーバー(インディアンス)、スクーター・ジェネット(レッズ)、ウィル・マイヤーズ(パドレス)、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)、コリー・ディッカーソン(パイレーツ)、ブラッド・ボックスバーガー(ダイヤモンドバックス)という顔ぶれだ。

     ダイヤモンドバックスは主力選手に対するトレードのオファーを聞く姿勢を明確にしており、主砲のゴールドシュミットやクローザーのボックスバーガーのトレードが成立しても決して不思議ではない。これはマリナーズも同様であり、ロースターの「再構築」の一環として左腕エースであるパクストンが放出される可能性は高いと見られている。

     バムガーナーの去就は契約延長交渉の行方次第だが、2年連続で故障に悩まされ、パフォーマンスに陰りが見られることを考えると、新たに編成最高責任者となったファーハン・ザイディはトレードでの放出を決断するかもしれない。クルーバーやジェネット、ディッカーソンに関しては、なるべくトレード・バリューの高いうちにトレードし、チームの将来に繋がる若手有望株を手に入れたいという思惑が見て取れる。

     マイヤーズは若手野手の台頭によりチーム内で確固たるポジションを築くことができておらず、放出の可能性が高い有力選手の1人となっている。6年連続ゴールドグラブ賞の名三塁手・アレナードは来季終了後にフリーエージェントとなるため、契約延長交渉がスムーズに進まなければ、ロッキーズが放出を検討する可能性もあると見られている。

     まだオフシーズンは始まったばかりだが、例年以上に大物選手の名前がトレード市場を賑わせている今オフ。ひょっとすると、勢力図を一変させるような大型トレードが成立するかもしれない。

  • フィリーズがハーパー獲得のためにサンタナの放出を検討か

    2018.11.13 15:35 Tuesday

     MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、ブライス・ハーパーの獲得を目指しているフィリーズは、昨オフに3年6000万ドルの契約を結んだばかりのカルロス・サンタナをトレードで放出することを検討しているようだ。フィリーズがサンタナを放出すれば、正左翼手のリーズ・ホスキンスが一塁に回り、ハーパーのために外野を1枠空けることができる。

     ローゼンタールによると、フィリーズは今季34本塁打を放ったホスキンスを一塁に戻したいと考えている。サンタナが加入したこともあり、今季は主にレフトを守ったホスキンスだが、レフトでの守備防御点はなんと-24。守備範囲が狭かっただけでなく、ミスの多さや肩の弱さも目立ち、チームの大きな穴となっていた。ホスキンスを本職の一塁に戻したいと考えるのは当然の流れと言えるだろう。

     ホスキンスを一塁に戻す際の障壁となるサンタナを他球団へトレードしてしまえば、フィリーズはホスキンスを一塁に戻してハーパーのポジションを空けることができるだけでなく、ハーパー獲得のための資金的な余裕も生まれる。「サンタナ放出」はフィリーズにとってまさに一石二鳥のオプションなのである。

     しかし、今季のサンタナは昨季を上回る24本塁打&86打点をマークし、リーグ2位の110四球を選んだとはいえ、打率.229は自己ワースト。まだ2年3500万ドルほどの契約が残っていることを考えると、フィリーズが年俸の一部を負担しなければトレードは成立しないだろう。

     サンタナを三塁に回すという選択肢も考えられるが、その場合は正三塁手のマイケル・フランコの放出が必要になるし、サンタナを一塁に残したままハーパーを獲得するのであれば、今季17本塁打の若手外野手、ニック・ウィリアムスの出場機会を犠牲にすることになってしまう。また、サンタナを三塁に回すとなると、今度は三塁が大きな穴となり、ホスキンスを一塁に戻すメリットを相殺してしまう恐れもある。ハーパー獲得に向けて、フィリーズはこの難しい「パズル」を解く必要がありそうだ。

  • スミス獲得によって気になるカノーの処遇 考えられる3つのシナリオ

    2018.11.13 14:30 Tuesday

     積極的にトレードを仕掛けることで知られるマリナーズのジェリー・ディポートGMは、今オフすでに正捕手のマイク・ズニーノらをレイズへ放出して俊足外野手のマレックス・スミスを獲得するトレードを成立させた。これによりディー・ゴードンが来季センターを守る可能性は消滅したと見られるが、二塁のゴードンとロビンソン・カノーが重なってしまい、さらなるロースターの再編が必要となっている。ディポートはカノーのポジションを確保するためにどのように動くのだろうか。

     先週、カリフォルニア州カールスバッドで行われたGM会議でカノーの起用法について尋ねられたディポートは「まだわからない。我々のロースターがどのようなものになるか次第だね。スプリング・トレーニングが近付いてくれば、25人のロースターを最大限に生かす方法が見えてくるだろう。ロビー(カノーの愛称)が二塁を守ることがチームにとってベストなら、彼には二塁を守ってもらうよ」とコメント。ディポートは今オフ、ロースターの再構築を行うことを明言しているが、カノーの起用法はその動き次第ということになりそうだ。

     ディポートの選択肢としては3つのシナリオが考えられる。1つ目はゴードンを正二塁手として起用し、カノーを一塁または指名打者で起用することだ。現在36歳のカノーは、まだ5年1億2000万ドルの契約を残しており、契約満了まで二塁にとどまれる可能性は低い。このタイミングで打撃力を生かすためにカノーを別のポジションへ移してしまうのは理にかなっていると言える。しかし、カノーが平均以上の守備力を持つ二塁手であることは間違いなく、一塁や指名打者に固定してしまうことについては「勿体ない」という感じもする。

     2つ目の選択肢はカノーを引き続き二塁手として起用し、ゴードンを二塁から動かすことだ。この場合は、ゴードンを他球団へトレードしてしまうか、正遊撃手のジーン・セグーラをトレードしてゴードンを遊撃へ移すという2つの選択肢が考えられる。ただし、ディポートは「(ゴードンとセグーラの二遊間は)完璧にフィットしていた。これに手を加える必要はないだろう」と語っていたことがあり、このシナリオが実現する可能性は低いかもしれない。

     最後に、3つ目はカノーを他球団へトレードしてしまうことだ。しかし、カノーの巨大契約を考えると、他球団との商談がまとまる可能性は極めて低い。また、ディポートはカノーの打撃力が引き続きマリナーズに必要であると考えている。となると、主砲のネルソン・クルーズがフリーエージェントで退団濃厚であることも加味すると、カノーを一塁や指名打者に回し、カノーとゴードンを同時に起用するシナリオを選択する可能性が高いと言えるのではないだろうか。

  • 新人王の受賞者が発表 アは大谷翔平、ナはアクーニャJr.

    2018.11.13 12:40 Tuesday

     日本時間11月13日、今季の新人王の受賞者が発表され、ア・リーグは大谷翔平(エンゼルス)、ナ・リーグはロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)が選出された。大谷は1位票を25票獲得し、2位のミゲル・アンドゥハー(ヤンキース)に48ポイント差、アクーニャJr.は1位票を27票獲得し、2位のフアン・ソト(ナショナルズ)に55ポイント差をつけて圧勝。ともに絶大な支持を受けたうえでの受賞となった。

     本格的な二刀流に挑戦した大谷は、打者として打率.285、22本塁打、OPS.925、投手として4勝2敗、防御率3.31、63奪三振をマーク。「1919年のベーブ・ルース以来」の記録をいくつも打ち立て、30人の記者から1位票を25票、2位票を4票集めて137ポイントを獲得した。

     惜しくも2位に終わったアンドゥハーは、1位票を5票獲得して合計89ポイント。3位のグレイバー・トーレス(ヤンキース)と4位のジョーイ・ウェンドルは2位票を3票ずつ獲得し、5位には3位票を1票だけ獲得したダニエル・パルカ(ホワイトソックス)とライアン・ヤーブロー(レイズ)が並んだ。

     球界最高のプロスペクト(若手有望株)として大きな注目を集めていたアクーニャJr.は、打率.293、26本塁打、16盗塁、OPS.917をマーク。2位のソトも打率.292、22本塁打、OPS.923とアクーニャJr.に匹敵する好成績を残したが、記者投票では意外な大差がついた。アクーニャJr.はメジャーに適応した後半戦に凄まじい活躍を見せ、後半戦のOPS1.028はリーグ3位の数字。ちなみに、今季「20本塁打&10盗塁」をクリアした新人選手は大谷とアクーニャJr.の2人だけである。

     2位のソトは1位票を2票、3位のウォーカー・ビューラー(ドジャース)は1位票を1票獲得。他の選手には3位票しか入っておらず、4位は3位票を4票獲得したブライアン・アンダーソン(マーリンズ)、5位は同2票のジャック・フラハティ(カージナルス)、6位には同1票のハリソン・ベイダー(カージナルス)、平野佳寿(ダイヤモンドバックス)、ジェフ・マクニール(メッツ)が並んだ。

  • 日米野球第4戦 前田健太がマツダスタジアムで凱旋登板へ

    2018.11.13 11:30 Tuesday

     MLBオールスターズと侍ジャパンによる「2018日米野球」は東京ドームでの3連戦を終え、日本時間11月13日の第4戦は広島・マツダスタジアムで行われる。すでに発表されている予告先発は、MLBオールスターズが前田健太(ドジャース)、侍ジャパンが大瀬良大地(広島)。ドジャース入団前に8シーズンにわたって広島でプレイした前田にとっては、かつての本拠地での凱旋登板であり、チームの後輩と投げ合う一戦となる。

     前田は当初の予定通り、日本時間11月11日にチームに合流。事前から予想されていた通り、広島・マツダスタジアムで行われる第4戦に先発することになった。前田は広島でプレイした8シーズンで計218試合(うち217先発)に登板して1509回2/3を投げ、97勝67敗、防御率2.39、1233奪三振をマーク。2010年と2015年には自己最多の15勝をマークして最多勝に輝き、最優秀防御率3度(2010年、2012年、2013年)、最多奪三振2度(2010年、2011年)と輝かしい成績を残した。2010年と2015年には沢村賞に選出されるなど、日本球界を代表する好投手として活躍したが、「マエケン」の凱旋登板にマツダスタジアムは大いに沸くことだろう。

     「マツダスタジアムで投げることができるのはとても嬉しい」と凱旋登板の機会を得られたことを喜んだ前田。「僕はメジャーリーグで3年間を過ごした。ファンのみなさんに僕のピッチングが良くなったところを見せたい」と第4戦での先発登板に向けて意気込んだ。

     MLBオールスターズは、巨人とのエキシビション・マッチにこそ勝利したものの、侍ジャパンとの対戦では最初の2試合に連敗。前田がチームに合流した11日に行われた第3戦にはヤディアー・モリーナ(カージナルス)の活躍もあって勝利したが、侍ジャパンとの対戦成績は1勝2敗と負けが先行している。前田がかつての本拠地で好投し、まずは対戦成績を五分に戻しておきたいところだろう。「マエケン」の好投に期待したい。

  • クオリファイング・オファーを受諾したのはドジャース・柳賢振のみ

    2018.11.13 10:55 Tuesday

     日本時間11月13日午前7時、クオリファイング・オファーを提示されているフリーエージェント選手の元所属球団への返答期限を迎えた。クオリファイング・オファーを提示されていた7人のうち、オファーを受諾したのは柳賢振(リュ・ヒョンジン)のみ。クオリファイング・オファーの制度が導入された2012年以降、オファーを受諾した6人目の選手となった柳は、年俸1790万ドルの1年契約でドジャースに残留することが確定した。

     柳以外にクオリファイング・オファーを提示されていたのは、アストロズのダラス・カイケル、ダイヤモンドバックスのA.J.ポロックとパトリック・コービン、ドジャースのヤスマニ・グランダル、ナショナルズのブライス・ハーパー、レッドソックスのクレイグ・キンブレルの6人。これらの選手はいずれもクオリファイング・オファーを拒否し、フリーエージェント市場に打って出ることになった。

     一方、クオリファイング・オファーを受け入れた柳は、2015年オフのコルビー・ラスマス、マット・ウィータース、ブレット・アンダーソン、2016年オフのニール・ウォーカー、ジェレミー・ヘリクソンに続いて史上6人目となるクオリファイング・オファー受諾者に。今季は15先発で82回1/3を投げ、7勝3敗、防御率1.97、89奪三振、WHIP1.01という好成績を残したが、左鼠径部を痛めて3ヶ月以上にわたって戦列を離れており、故障のリスクを考慮して柳との契約を敬遠するチームも現れると予想されるなか、年俸1790万ドルでの残留を選択した格好だ。

     ドジャースは柳の残留によって今季の先発ローテーションを担った面々が来季も引き続きチームに在籍することになり、クレイトン・カーショウ、ウォーカー・ビューラー、柳、リッチ・ヒル、ロス・ストリップリング、前田健太、アレックス・ウッドと現有戦力だけでも強力な先発ローテーションを形成することが可能に。今オフの補強は明らかに戦力が不足しているブルペンと捕手が中心となりそうだ。

  • クオリファイング・オファーの返答期限は明日13日の午前7時

    2018.11.12 14:00 Monday

     今オフは7人の選手に対してクオリファイング・オファーが提示された。年俸1790万ドルの1年契約となるこのオファーを受け入れるか拒否するかの返答期限は、日本時間11月13日の午前7時。この制度が導入されてからの6年間でクオリファイング・オファーを受け入れた選手は5人しかおらず、今オフも大半の選手がオファーを拒否することが予想されている。7人の決断を待って、フリーエージェント市場が本格的に動き始める。

     クオリファイング・オファーを提示され、それを拒否した選手は、来年のドラフトにおける指名順位に影響を与えることになる。収益分配金を受け取っているチーム(すなわち球団の予算規模や市場規模が小さいチーム)は、該当選手が他球団と総額5000万ドル以上の契約を結んだ場合、1巡目と戦力均衡ラウンドAの間に補償指名権を得ることができる。なお、総額5000万ドル未満の契約の場合は戦力均衡ラウンドBのあとに補償指名権を得ることになるが、今オフ、これに該当する球団はパトリック・コービンとA.J.ポロックにクオリファイング・オファーを提示したダイヤモンドバックスだけである。

     収益分配金を受け取らず、ぜいたく税の課税対象となっていないチームは、契約の規模にかかわらず、該当選手が他球団に流出した場合、戦力均衡ラウンドBのあとに補償指名権を得る。ダラス・カイケルにクオリファイング・オファーを提示したアストロズと、ヤスマニ・グランダルと柳賢振(リュ・ヒョンジン)に対してクオリファイング・オファーを提示したドジャースがこれに該当する。

     そして、年俸総額が規定の上限を超え、ぜいたく税の課税対象となっているチームは、契約の規模にかかわらず、該当選手が他球団に流出した場合、4巡目が終わったあとに補償指名権を得る。今季はナショナルズとレッドソックスが課税対象となっており、ナショナルズからはブライス・ハーパー、レッドソックスからはクレイグ・キンブレルがクオリファイング・オファーを提示されている。

     これら7人の選手がどのような決断を下すのか。元所属チームへの返答期限まで残り17時間となっている。

  • アストロズがマリナーズの左腕・パクストン獲得を狙う

    2018.11.12 13:30 Monday

     日本時間5月9日のブルージェイズ戦でノーヒッターを達成するなど、今季は11勝6敗、防御率3.76、奪三振率11.68をマークしたジェームス・パクストン(マリナーズ)。チームが主力選手を放出したうえでの世代交代を模索していることが報じられるなか、パクストンもトレード候補の1人に挙げられているが、高い奪三振率を誇る左腕の獲得に同地区王者のアストロズが興味を示しているようだ。

     MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、アストロズはパクストンの獲得レースに参戦しているチームの1つであり、パクストンが来季もア・リーグ西部地区のチームで先発ローテーションの一角を担う可能性があるという。先発投手の補強を目指すヤンキースがパクストンの獲得に興味を示していることはすでに報じられているが、今季100勝以上をマークした強豪チーム同士の争奪戦に発展することになるかもしれない。

     パクストンはアストロズに対して通算12先発で防御率2.89の好成績をマークしており、アストロズはパクストンに対して好印象を抱いているに違いない。今季の先発ローテーションからダラス・カイケルとチャーリー・モートンがフリーエージェントとなり、ランス・マカラーズJr.がトミー・ジョン手術により来季絶望となるなか、トレード市場に出てきたパクストンの獲得にアストロズが興味を示すのは自然な流れだろう。エースのジャスティン・バーランダーも来季が契約最終年となり、36歳という年齢もあって、今後長期にわたってエース級の活躍を望むのは酷。エース級のポテンシャルを秘め、少なくとも2020年オフまで保有できるパクストンは、アストロズにとって非常に魅力的な存在なのだ。

     同地区ライバルへ自軍のエース格を放出するとなると、マリナーズはかなりの対価を要求することが予想される。同地区に所属する両チームの交渉がどのように進展していくのか。今後の動向に注目だ。

  • ドジャースがベテラン二塁手・アトリーをリリース 現役引退へ

    2018.11.11 11:40 Sunday

     ドジャースは今年2月に2年契約を結んでいたチェイス・アトリーをリリースした。39歳のベテラン二塁手は、これにより正式に現役を引退することが可能となった。ドジャースとの契約が来季まで残っていたアトリーだが、今年7月に今季が自身のファイナル・シーズンになることを明言していた。

     アトリーは今年7月に開いた引退記者会見で「私が経験した最も困難な時間は、パートタイムの父親でいることだった」と現役引退を決断した理由を説明した。「だから、現役を引退することを決めたんだ。フルタイムの父親になる準備はできているよ」とアトリー。2000年代を代表する名二塁手は、家族と過ごす時間を優先するためにユニフォームを脱ぐことを決断した。

     アトリーはメジャーで16シーズンにわたってプレイし、最初の12シーズン半をフィリーズの一員として過ごしたあと、2015年のシーズン途中にドジャースへ移籍。ドジャースでは3シーズン半を過ごした。なお、フィリーズと1日契約を結び、フィリーズの一員として現役を引退することが有力視されているようだ。

     オールスター・ゲームに6度選出されるなど、球界を代表する二塁手として活躍したアトリーは、主力選手として2008年のフィリーズのワールドシリーズ制覇にも大きく貢献。ジミー・ロリンズ、ライアン・ハワード、ジェイソン・ワースといった選手たちとともに、フィリーズの地区5連覇(2007~2011年)の立役者となった。

     ドジャース移籍後は不動のレギュラーではなく、準レギュラーとしてチームを支える立場に回ったが、ドジャースはアトリーの経験やクラブハウスでの存在感を高く評価し、毎年契約を更新。16年の現役生活で通算打率.275、259本塁打、1885安打をマークし、シルバースラッガー賞にも4度選出された。

     ドジャースのアンドリュー・フリードマン野球部門社長は「私にとって、彼は考える間もなく殿堂入り選手だよ」とコメント。通算成績から判断すると、実際の殿堂入りは難しいかもしれないが、アトリーが名二塁手として一時代を築いたことは間違いない。また1人、名選手がフィールドを去った。

  • プラチナグラブ賞にチャップマンとアレナードが選出

    2018.11.11 11:15 Sunday

     メジャーリーグで最高の守備を見せた選手に贈られるプラチナグラブ賞の受賞者が発表され、ア・リーグはマット・チャップマン(アスレチックス)、ナ・リーグはノーラン・アレナード(ロッキーズ)が選出された。カリフォルニア州レイクフォレストのエルトロ高校でチームメイトだった両者は、各リーグを代表する好守の三塁手として活躍しており、同じ高校出身の選手が同じシーズンにプラチナグラブ賞を受賞するのは史上初の快挙。また、両リーグで同じポジションの選手が選出されるのも初めてとなった。

     2011年に設立されたプラチナグラブ賞は、ゴールドグラブ賞を受賞した各リーグ9人のなかからファン投票により受賞者が決定され、各リーグで最高の守備を見せた選手に贈られるアウォードとなっている。アレナードは2年連続2度目、チャップマンは初めての受賞であり、同賞を受賞した三塁手は過去にエイドリアン・ベルトレイ(レンジャーズ:2011年、2012年)とマニー・マチャド(当時オリオールズ:2013年)の2人だけである。

     フルシーズン1年目となったチャップマンは、三塁で守備防御点+29を記録。これは遊撃で守備防御点+21を記録したアンドレルトン・シモンズ(エンゼルス)とニック・アーメッド(ダイヤモンドバックス)を上回って全ポジションの全選手のなかで最多の数字であり、三塁手としては2位のベルトレイ(+10)に大差をつけてのトップである。一方のアレナードは、メジャー6年目にして初めて守備防御点がプラス2ケタに届かなかった(+5)ものの、同期間でマークした守備防御点+109はシモンズ(+165)に次ぐメジャー2位の数字。好守の三塁手として確固たる地位を築いていることが、2年連続2度目の受賞につながったと言えそうだ。

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