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  • パドレスがブルペン補強 右腕・ウォーレンと1年契約

    2019.3.2 11:45 Saturday

     日本時間3月2日、パドレスのA.J.プレラーGMはフリーエージェントのリリーフ右腕、アダム・ウォーレンと1年+球団オプション1年で契約を結んだことを発表した。40人枠が埋まっているパドレスは、ウォーレン獲得に伴ってホゼ・カスティーヨを60日間の故障者リストに登録。また、ウォーレンの背番号は「17」に決定した。

     昨季のウォーレンは、ヤンキースとマリナーズで計47試合に登板して51回2/3を投げ、3勝2敗、4ホールド、防御率3.14、52奪三振をマーク。特に最初の3ヶ月間の安定感は目覚ましく、同期間ではア・リーグのリリーフ投手で6位となる防御率1.35を記録した。また、ヤンキー・スタジアムで登板した13試合では防御率4.08とやや安定感を欠いたものの、その他の球場で登板した34試合では防御率2.64の好成績をマークしており、今季も同様の活躍が期待される。

     現在31歳のウォーレンは、7年間のメジャー生活で21先発を含む通算298試合に登板し、26勝23敗、6セーブ、54ホールド、防御率3.42、WHIP1.22、被打率.235をマーク。2014年以降、1回1/3を以上を投げて無失点に抑えたリリーフ登板が68度あるが、これはメジャー全体で3番目に多い数字である。先発、ロングリリーフ、ミドルリリーフ、セットアップと様々な役割をこなすことができ、イニングを跨ぐリリーフ登板も厭わないタフさが最大の魅力と言えるだろう。

     パドレスのブルペンにはクローザーのカービー・イエーツ、セットアッパーのクレイグ・スタメンを中心に、アーロン・ループ、マット・ストラーム、ロバート・ストックなど地味ながらも好投手が揃っている。チーム最大の強みと言えるブルペンに、様々な役割に対応できる便利屋右腕が加わり、パドレスのブルペンはさらに強化された。

  • メッツがベテラン外野手・ゴメスとマイナー契約へ

    2019.3.2 11:25 Saturday

     関係者によると、メッツはフリーエージェントのベテラン外野手、カルロス・ゴメスとマイナー契約を結ぶ方向で交渉を進めているようだ。ゴメスは2008年にメッツがヨハン・サンタナを獲得する際のトレード要員としてツインズへ移籍しており、今回のマイナー契約が実現すれば11年ぶりの古巣復帰となる。2015年のトレード・デッドラインでは、ウィルマー・フローレス、ザック・ウィーラーとのトレードでブリュワーズからメッツへの移籍が成立目前となっていたものの、最終的に破談。トレードを聞かされたフローレスがグラウンド上で涙ぐんだ場面を覚えている人も多いだろう。

     現在33歳のゴメスは、過去に2度のオールスター・ゲーム選出経験があり、自己ベストのシーズンはブリュワーズでプレイした2013年。この年は147試合に出場して打率.284、24本塁打、40盗塁、OPS.843の好成績をマークした。しかし、その後はパフォーマンスの低下に歯止めがかからず、昨季はレイズで118試合に出場して打率.208、9本塁打、12盗塁、OPS.634。メジャーデビュー以来12年連続で2ケタ盗塁を継続しているものの、2ケタ本塁打は6年連続でストップした。また、一時はメジャートップクラスと評されていたセンターの守備も、ここ数年は衰えが目立つようになっている。

     2015年のトレード・デッドラインでメッツが獲得目前となっていたゴメスだが、身体検査で問題が発覚し、トレードは破談に。そのとき、ゴメスに代わってメッツに加入したのがヨエニス・セスペデスだった。今季、セスペデスは前半戦を欠場する見込みだが、メッツにはマイケル・コンフォート、ブランドン・ニモ、フアン・ラガレス、キーオン・ブロクストン、ジェフ・マクニールと外野のレギュラー候補が5人もいるほか、招待選手としてラジェイ・デービスとグレガー・ブランコも開幕ロースター入りを目指している。実績豊富なゴメスといえどもロースター入りは保証されておらず、開幕までの1ヶ月弱の間に猛アピールが必要となるだろう。

  • 日本時間3月1日 オープン戦の主なトピックス Part2

    2019.3.1 13:35 Friday

     日本時間3月1日、メジャーリーグではオープン戦16試合が行われた。ここでは、そのなかから注目選手の活躍や注目すべきシーンをピックアップしてお伝えする。

    【メッツ3-2カージナルス】
    カージナルスはすでに今季の開幕投手に指名され、先日4年6800万ドルで契約を延長したばかりのマイルズ・マイコラスが先発。初回一死満塁のピンチを併殺打で切り抜けると、2回表と3回表も走者を出しながらも無失点に抑え、3回無失点でオープン戦2度目の登板を終えた。試合はカージナルスがマット・カーペンターの先頭打者アーチで先制したものの、5回表に2番手のジャック・フラハティがメッツの有望株ピート・アロンゾに2点打を浴びて逆転を許し、7回表には3番手のマイク・マイヤーズが1失点。8回裏にエドムンド・ソーサのタイムリー二塁打で1点差に迫ったが、あと一歩及ばず、メッツが3対2で勝利した。

    【ホワイトソックス3-8マリナーズ】
    レイズとのトレードでマリナーズに加わったジェイク・フレイリーが首脳陣へのアピールを続けている。この試合では「8番・中堅」で先発出場し、マルチ安打をマーク。これでオープン戦の成績は11打数5安打(打率.455)、OPS1.409となった。マリナーズでマルチ安打を記録した選手はフレイリーだけだったが、フレイリー以外に9人の選手が安打を放ち、8回裏にはカイル・ルイスとブレイデン・ビショップの若手2選手がホームラン。11安打8得点と効率の良い攻撃を見せ、8対3でホワイトソックスに勝利した。なお、イチローの出場機会はなかった。

    【インディアンス7-10ダイヤモンドバックス】
    ここまであまり元気がなかったインディアンスのホゼ・ラミレスが初回に先制タイムリー、4回表に逆転3ランを放ち、3打数2安打4打点の活躍。4回終了時点でインディアンスが7対5と2点をリードした。しかし、ダイヤモンドバックスは5回裏にスティーブン・スーザJr.のタイムリー二塁打などで3点を奪って逆転に成功し、8回裏にはヤズマニー・トマスの2点タイムリーでダメ押し。10対7で逆転勝利を収めた。ダイヤモンドバックスは「2番・遊撃」のイルデマーロ・バルガスと「7番・左翼」のエイブラハム・アルモンテが3打数3安打をマーク。いずれも3割を大きく超える高打率をキープしており、開幕ロースター入りに向けてアピールを続けている。

  • 日本時間3月1日 オープン戦の主なトピックス Part1

    2019.3.1 12:45 Friday

     日本時間3月1日、メジャーリーグではオープン戦16試合が行われた。ここでは、そのなかから注目選手の活躍や注目すべきシーンをピックアップしてお伝えする。

    【ナショナルズ5-13レッドソックス】
    ナショナルズは先発のマックス・シャーザーが3イニングを投げて被安打1、奪三振4、無失点の好投を披露。特に3回裏はボビー・ダルベック、ジョシュ・オッキミー、アンドリュー・ベニンテンディを三者連続三振に抑える見事なピッチングを見せた。ところが、試合はシャーザー降板後にナショナルズのリリーフ陣を打ち込んだレッドソックスが逆転勝利。4回裏にブロック・ホルトとブレイク・スワイハートのタイムリーで3点差に迫ると、5回裏に8点、6回裏に3点を奪って一気に試合をひっくり返した。

    【パイレーツ6-8ヤンキース】
    パイレーツは「2番・三塁」で先発出場した姜正浩(カン・ジョンホ)が初回にヤンキース先発のJ.A.ハップから先制ソロ。これで早くもオープン戦3号となり、3年ぶりのレギュラー奪取に向けて猛アピールを続けている。一方、「4番・遊撃」で先発出場したヤンキースのトロイ・トゥロウィツキーは、姜が先制弾を放った直後の1回裏にレフトへの逆転3ラン。その後、ヤンキースは逆転を許したものの、4回裏にタイラー・ウェイドのソロで追い付き、7回裏にはL.J.マジーリの2点タイムリー二塁打で勝ち越しに成功。最終的には8対6で勝利を収めた。

    【マーリンズ5-7アストロズ】
    ジョシュ・ジェームスの故障により、先発5番手の有力候補となっているアストロズのブラッド・ピーコックが2イニングをパーフェクトに抑える見事なピッチングを見せた。初回はフライアウト2つのあと、ニール・ウォーカーを空振り三振に仕留め、2回表はピーター・オブライエンから見逃し三振を奪ったあと、フライアウトと内野ゴロで三者凡退。開幕ローテーション入りに向けて、この上ない好アピールとなった。試合は初回にカルロス・コレアのタイムリー二塁打などで2点を先制したアストロズが、一度もマーリンズに主導権を渡すことなく、7対5で勝利を収めている。

  • ブルージェイズが投手補強 バックホルツ&ノリスを獲得へ

    2019.3.1 11:45 Friday

     日本時間3月1日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ブルージェイズはクレイ・バックホルツ、バド・ノリスの両右腕と契約合意に達したようだ。ノリスとの契約はマイナー契約であることが明らかになっており、招待選手としてスプリング・トレーニングに参加する。一方、バックホルツとの契約の詳細については現時点では明らかになっておらず、続報待ちの状態となっている。

     現在34歳のバックホルツは、昨季ダイヤモンドバックスで16試合に先発して7勝2敗、防御率2.01の好成績をマーク。コンディションさえ万全であれば、まだ一流の成績を残す実力が残っていることを証明してみせた。ロス・アトキンスGMは先発ローテーション5枠のうち、最初の4枠はマーカス・ストローマン、アーロン・サンチェス、マット・シューメイカー、クレイトン・リチャードが担う予定であることを明言しており、バックホルツはライアン・ボルッキ、ショーン・リードフォーリーといった若手投手たちと先発5番手の座を争うことになりそうだ。

     一方、現地時間3月2日に34歳の誕生日を迎えるノリスは、昨季カージナルスでクローザーを務め、64試合に登板して3勝6敗、28セーブ、2ホールド、防御率3.59をマーク。ブルージェイズはケン・ジャイルズがクローザーを務める予定であり、ノリスはライアン・テペラ、デービッド・フェルプスらとセットアッパーの座を争うことが予想される。昨季のパフォーマンスを考えれば、スプリング・トレーニングを健康に過ごし、よほどの不調に陥らない限り、開幕ロースター入りは有力と言えるだろう。

     ジャイルズ、ノリス、テペラ、フェルプスでブルペンの4枠が埋まり、残りの3~4枠をジョン・アックスフォード、ティム・メイザ、ジェイコブ・ワゲスパック、サム・ガビーリオ、デービッド・ポーリーノ、エルビス・ルシアーノといった投手たちが争うことになりそうだ。

  • ハーパー争奪戦ついに決着! フィリーズと13年契約へ

    2019.3.1 11:25 Friday

     北米プロスポーツ史上最高額となる超大型契約が誕生した。日本時間3月1日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、フィリーズはブライス・ハーパーと13年3億3000万ドルの超大型契約を結ぶことで合意に至ったようだ。これは先日パドレスがマニー・マチャドと結んだ10年3億ドルのフリーエージェント史上最高額を上回るだけでなく、2014年にマーリンズがジャンカルロ・スタントン(現ヤンキース)と結んだ13年3億2500万ドルの北米プロスポーツ史上最高額をも上回る巨額の契約である。身体検査を経て、「フィリーズ・ハーパー」の誕生が正式に発表されることとなる。

     今回の契約には当然のように全球団に対するトレード拒否条項が含まれているほか、ハーパーの希望に従ってオプトアウト(契約破棄)の条項は盛り込まれておらず、ハーパーが他球団へのトレードを受け入れない限り、2031年までフィリーズのユニフォームを着てプレイし続けることになる。ハーパー側は可能な限り長期の契約を求めていたと見られており、フィリーズは当初の10年契約から13年契約へオファーを拡張。その結果、年平均の年俸は低下したものの、ハーパーのハートを射止めることに成功した。

     当初はハーパーよりもマチャドの獲得を優先すると見られていたフィリーズだったが、途中で方針を転換。ハーパー獲得を最優先事項として、ドジャースやジャイアンツとの争奪戦を繰り広げてきた。MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、ドジャースはハーパーとの短期契約を望んでおり、10年を超えるオファーは提示されなかったという。また、ジャイアンツの最終的なオファーは12年3億1000万ドルだったようだ。

     ハーパーにはフィリーズを2011年以来のポストシーズン進出、そして2008年以来のワールドシリーズ制覇に導く活躍が求められる。アーロン・ノラというエースを擁し、ハーパーのほか、アンドリュー・マカッチェン、J.T.リアルミュートといったスター選手を打線に加えたフィリーズにとって、ポストシーズン進出は今季の「最低ノルマ」と言えるだろう。今オフの大型補強の「ラストピース」としてフィリーズに加わったハーパー。その活躍が楽しみだ。

  • 日本時間2月28日 オープン戦の主なトピックス

    2019.2.28 15:00 Thursday

     日本時間2月28日、メジャーリーグではオープン戦16試合が行われた。ここでは、そのなかから注目選手の活躍や注目すべきシーンをピックアップしてお伝えする。

    【マーリンズ6-14メッツ】
    マーリンズは先発の陳偉殷(チェン・ウェイン)が大乱調。1回裏に一死一・三塁から内野ゴロの間に1点を失うと、2回裏はまたしても一死一・三塁のピンチを招き、暴投とアメッド・ロサリオの2点タイムリー二塁打で3点を追加されたところで降板となった。陳のあとを継いだアダム・コンリーはJ.D.デービスに3ランを被弾。陳は1回1/3を投げて被安打5、5失点という内容で敗戦投手となった。そんななか、マーリンズでは「5番・指名打者」で先発出場したルイス・ブリンソンが2本塁打を放つ活躍。オープン戦ではここまで打率.444、3本塁打、OPS2.056と好調を維持しており、今季は本格ブレイクに期待がかかる。

    【レッズ11-4ホワイトソックス】
    デレク・ディートリックと途中出場のクリスチャン・コローンがそれぞれ3打点を叩き出すなど、11対4でホワイトソックスに大勝したレッズでは、レギュラー獲りが期待される有望株ニック・センゼルが存在感を発揮。「7番・中堅」で先発出場し、2回表の第1打席でセンターへのヒットを放つと、3回表の第2打席でレフトへのタイムリー二塁打、6回表の第3打席でライトへのヒットを放ち、3安打1打点の大活躍を見せた。この日の3安打によりオープン戦の打率は.500、OPSは1.167へ上昇。中堅の守備も無難にこなしており、この活躍を続けていれば、開幕メジャーも夢ではないだろう。

    【エンゼルス9-7ロッキーズ】
    エンゼルスの有望株一塁手マット・サイスが好調を維持している。9対7でロッキーズに勝利したこの試合に「5番・一塁」で先発出場したサイスは、2回表の第1打席でピッチャー強襲のヒットを放って先制のホームを踏み、3回表の第2打席ではライトへの2点タイムリー三塁打。5回表の第3打席はストレートの四球を選び、全3打席で出塁した。これでオープン戦は10打数7安打(打率.700)、8打点、OPS2.127と絶好調。本塁打こそまだ出ていないものの、二塁打3本、三塁打2本とコンスタントに長打を放っており、文句なしの活躍だ。昨季すでにAAA級に到達しており、今季中のメジャーデビューが濃厚となっている。

    【マリナーズ5-6インディアンス】
    2回表に一挙5点を先制し、先発のマイク・リークが3回無失点の好投を見せたマリナーズだったが、試合後半にリリーフ陣が崩れてインディアンスに逆転負けを喫した。「7番・右翼」で先発出場したイチローは、2回表の第1打席でセンターフライに倒れると、3回表の第2打席と6回表の第3打席はいずれも空振り三振。直後の6回裏の守備からベンチに退いた。初出場の試合でヒットを放って以降はノーヒットが続いており、打率は.125、OPSは.347まで低下。まだ慌てる時期ではないとはいえ、日本での開幕シリーズ後もロースターに生き残るためには、少しずつ実力健在をアピールしていきたいところだ。

  • 40歳の鉄腕リリーバー・モイランが現役引退を表明

    2019.2.28 12:40 Thursday

     80試合以上に登板したシーズンが3度もあるなど、主にブレーブスで鉄腕リリーバーとして活躍したピーター・モイランがメジャーリーグからの引退を表明した。これはジ・アスレチックのデービッド・オブライエンが伝えたものだが、オブライエンによると、モイランは球界から完全に退くわけではなく、今年の夏にはイタリアのプロ野球チームでプレイする予定だという。さらに、来年行われる東京オリンピックにおいて、オーストラリア代表の一員としてプレイすることを希望しているようだ。

     モイランはメジャーリーグからの引退を決断した理由として、「3月が近付いているにもかかわらず、契約のオファーを得られなかったこと」を挙げている。ロイヤルズでプレイした2017年にはリーグ最多の79試合に登板したモイランだが、古巣ブレーブスに復帰した昨季は39試合どまりで、防御率4.45、WHIP1.76と投球内容も振るわなかった。また、近年の移籍市場がベテラン選手に厳しくなっていることも自覚しており、まだ第一線でプレイできる自信を持ちつつも「このゲームは若い選手のものになりつつある。僕はもう若くないから、若い選手に活躍の場を譲って、僕はプレイを終えるべきなんだ」とメジャーリーグから身を引くことを決断した。

     モイランは1996年1月にツインズと契約したものの、1998年4月に解雇され、野球以外の仕事をしながらプレイを続けてきた苦労人である。2006年に行われた第1回ワールド・ベースボール・クラシックでの活躍がブレーブスのスカウトの目に留まり、28歳でブレーブスと契約してメジャーデビュー。2007年は80試合で防御率1.80、2009年は87試合で防御率2.84、2010年は85試合で防御率2.97と鉄腕ぶりを発揮した。12シーズンにわたるメジャー生活のなかで2度のトミー・ジョン手術を経験するなど、メジャー定着後も苦労は絶えなかったが、ブレーブス、ドジャース、ロイヤルズの3球団で計499試合に登板して24勝10敗、4セーブ、99ホールド、防御率3.10をマーク。2010年にはポストシーズンの舞台も経験した(4試合に登板して防御率0.00)。

     メジャーリーグからの引退を決断してもなお、野球に対する情熱は失われておらず、2020年の東京オリンピックの舞台でモイランのピッチングが見られることを楽しみに待ちたい。

  • ダイヤモンドバックス・平野佳寿 新たな武器としてカーブを準備

    2019.2.28 12:10 Thursday

     今季、平野佳寿(ダイヤモンドバックス)と対戦する打者たちは、別の球種にも注意しておく必要があるかもしれない。日本時間2月28日に行われた韓国プロ野球・NCダイノスとの練習試合に登板した平野は、カーブを駆使して相手打者を翻弄。速球とスプリッターのコンビネーションで相手打者を封じる平野のピッチングに、新たな武器が加わった。

     昨季2年契約でダイヤモンドバックスに加わった平野は、メジャー1年目からチームに不可欠な戦力となり、75試合に登板して防御率2.44の好成績をマーク。この活躍の原動力となったのが、速球とスプリッターの効果的なコンビネーションだった。この2球種のほかに、以前はスライダーも交えていたが、なぜこのタイミングでカーブに取り組み始めたのだろうか。

     この疑問を平野にぶつけたところ、平野は「スライダーが全く曲がらなくなってしまったからです」と笑いながら答えてくれた。曲がらなくなったスライダーとは対照的に、カーブはNCダイノスとの練習試合でしっかり機能。カーブ2球のうち、1球は相手打者を内野ゴロに打ち取り、もう1球は早いカウントでストライクを取ることに成功した。

     MLB公式サイトでダイヤモンドバックスの番記者を務めるスティーブ・ギルバートは、平野のカーブが「決め球」として機能するとは考えていない。NCダイノスとの練習試合で見せたように、早いカウントでストライクを取る球種として使うことが多くなるだろう。

     昨季のように、速球とスプリッターの2球種のみのコンビネーションであれば、相手打者にヤマを張られて痛打される可能性も高くなる。相手打者が速球ないしスプリッターを待っているところに緩いカーブを投じれば、そのボールのクオリティ以上のダメージを相手打者に与えることができるだろう。ピッチングの幅をグッと広げる可能性のあるカーブを効果的に使うことができれば、今季の平野は「2年目のジンクス」とは無縁の、素晴らしいシーズンを送ることができるはずだ。

  • アストロズ・ジェームスが故障離脱 先発5番手争いから脱落

    2019.2.28 11:40 Thursday

     今年のスプリング・トレーニングで、アストロズに初めての故障者が発生した。昨季鮮烈なデビューを飾り、今季は先発5番手の最有力候補と見られていたジョシュ・ジェームスが、右大腿四頭筋を痛めてしまったのだ。ジェームスの故障により、先発5番手はブラッド・ピーコックとフランベル・バルデスの2人で争われることが有力となった。

     100マイルの剛速球で鮮烈なデビューを飾ったジェームスは、日本時間2月25日にブルペンでの投球練習のあと、ウエイトリフティングをしていた際に右大腿四頭筋を痛めてしまった模様。A.J.ヒンチ監督は「すでにスロー気味の調整になっていたけれど、さらにスローな調整になってしまうだろうね。しばらくの間、投球練習はできないんじゃないかな」と語り、ジェームスが開幕ローテーション争いから脱落したことを示唆した。

     ジェームスは昨季メジャーとマイナーの合計で自己最多の137回1/3を投げたため、投げ過ぎを懸念してスプリング・トレーニングではスロー気味の調整となっていた。右大腿四頭筋を痛める直前のブルペンでの投球練習を見たヒンチは「素晴らしいボールを投げていた」とジェームスの投球を絶賛していたものの、直後に故障離脱。日本時間2月28日にはキャッチボールを行ったが、本格的な投球練習を再開するまでには少し時間が掛かるかもしれない。

     「とてもフラストレーションが溜まるよ」と無念そうに話したジェームスだが、「今は自分がやるべきことをしっかりこなし、力強い身体を取り戻してシーズンに向けての準備をするだけさ」とすでに気持ちを切り替えている。開幕ローテーションからは漏れる可能性が高くなったものの、故障が癒えれば再び先発5番手の最有力候補となるはずだ。

     ヒンチが「我々にはいくつかの選択肢がある」と語っているように、ピーコックとバルデスもジェームスに引けを取らない実力者だ。ジェームスの故障離脱は残念だが、それにより戦力が大きく低下するわけではない。そこがアストロズの強みの1つと言えるのではないだろうか。

  • マリナーズの開幕投手は左腕2人の争い ゴンザレスvs菊池

    2019.2.28 11:20 Thursday

     マリナーズのスコット・サービス監督は、日本時間3月20日に東京ドームで行われるアスレチックスとの開幕戦に先発する投手をまだ決めかねているようだ。MLB公式サイトでマリナーズの番記者を務めるグレッグ・ジョンズは、東京ドームで行われる今季最初の2試合にマルコ・ゴンザレスと菊池雄星が先発する見込みであることを伝えており、メジャー1年目の菊池が開幕投手を任される可能性もある。

     サービスは、東京に到着してから開幕戦までに5日間の調整期間があるため、必要があればいつでも先発ローテーションのプランを変更できると考えている。日本時間2月27日のオープン戦では、開幕投手候補のゴンザレスが好投を見せたが、「順調に調整が進んでいる。数週間でシーズン開幕の準備が整いそうだね」とゴンザレスの好投を称えた一方で、先発ローテーションの順番はまだどの投手にも伝えておらず「白紙」であることを強調した。

     もちろん、過去10年連続で開幕投手を務めているフェリックス・ヘルナンデスも指揮官の選択肢の1つとなる。10年連続開幕投手は継続中の記録としてはメジャー最長であり、昨季ヘルナンデスが自己ワーストのシーズンを過ごしたとはいえ、指揮官が長年チームを支えてきたエースに開幕戦のマウンドを託す可能性もゼロではない。

     現在の先発順でオープン戦を消化していけば、来日前の最後の試合でゴンザレスが先発することになり、登板間隔を考えるとゴンザレスが開幕投手の最有力候補と言える。オープン戦初登板で指揮官に好印象を与えた菊池は、開幕2戦目の先発の最有力候補だ。ただし、サービスは5人の先発投手を東京へ連れていく方針であると語っており、オープン戦の出来を見ながら、最後まで熟考することになるだろう。

     「一番大切なのは、5人の先発投手が健康に開幕を迎えることだ。(日本では)エキシビションマッチも2試合組まれているから、4人の先発投手が必要になる。今年は(日本とアメリカで)2度の開幕があるようなものだね」とサービス。菊池の登板予定も含め、指揮官の決断には大きな注目が集まりそうだ。

  • ジャイアンツがハーパー獲得に向けて2度目の面会

    2019.2.28 10:50 Thursday

     ジャイアンツのブライス・ハーパー獲得に向けての動きは継続中だ。日本時間2月28日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、ジャイアンツのラリー・ベアーCEOとファーハン・ザイディ野球部門社長は、現地時間火曜日(日本時間2月27日)にラスベガスを訪れ、ハーパーと入団交渉を行ったという。ジャイアンツがラスベガスでハーパーと入団交渉を行うのは、ベアー、ザイディ、ブルース・ボウチー監督がラスベガスを訪問してハーパー、代理人のスコット・ボラスと交渉を行った日本時間2月6日以来2度目となった。

     1度目の交渉を終えたあと、「我々は互いに関心を持っている」と手応えを口にしていたザイディは、2度目の交渉を終え、「(獲得を目指しているという)ポーズを示すだけのために、わざわざ選手のところを訪問するようなことはしないよ」と語り、ジャイアンツが真剣にハーパー獲得を目指していることを明言した。

     ハーパーとともにフリーエージェント市場の目玉となっていたマニー・マチャドがパドレスと10年3億ドルで契約した一方、ハーパー争奪戦はまだゴールが見えていない。最有力候補と目されるフィリーズは、先週末にオーナーのジョン・ミドルトンがラスベガスを訪れたものの、ハーパーとの契約を完了させることはできなかった。フィリーズ同様にハーパー獲得を目指すジャイアンツとドジャースには、本拠地がラスベガスに近く、スプリング・トレーニングをアリゾナで行うという「地の利」があり、ハーパー争奪戦の行方は予断を許さない状況だ。

     ジャイアンツは当初、ハーパーとの短期契約を目指していたようだが、NBCスポーツ・ベイエリアが報じたところによると、現在は10年契約を基本線として交渉が行われているという。ハーパーはマチャドを超える大型契約を手にすることが予想されており、ジャンカルロ・スタントン(当時マーリンズ・現ヤンキース)が2014年に手にした総額3億2500万ドルの契約を上回る可能性もありそうだ。

     今回のラスベガス訪問に参加しなかったボウチーは、自軍がハーパー争奪戦に加わっていることを歓迎しつつも、自身は現有戦力の見極めに注力する方針であることを明言。ジャイアンツは今季限りでの退任を表明したボウチーに、ハーパーという最高のプレゼントを用意することができるのだろうか。

  • 日本時間2月27日 オープン戦の主なトピックス

    2019.2.27 14:30 Wednesday

     日本時間2月27日、メジャーリーグではオープン戦2試合が中止となり、14試合が行われた。ここでは、そのなかから注目選手の活躍や注目すべきシーンをピックアップしてお伝えする。

    【ダイヤモンドバックス5-4カブス】
    カブスのダルビッシュ有がオープン戦初登板。初回は打者2人をわずか3球で片付けたあと、2者連続で四球を与えたものの、5番のスティーブン・スーザJr.をセンターフライに打ち取って事なきを得た。2回表は先頭のアレックス・アビラをストレートの四球で歩かせ、ヤズマニー・トマスをサードゴロに打ち取ったが、続くジャズ・チズホルムにまたもストレートの四球を与えて降板。2番手投手が犠牲フライと2本のタイムリーで5点を失ったため、ダルビッシュには2失点(自責点1)が記録された。試合は2回表に5点を奪って逆転したダイヤモンドバックスが5対4で勝利。ダルビッシュは1回1/3を投げて被安打0ながら与四球4と制球に不安を残す初登板となった。

    【ドジャース2-8ロイヤルズ】
    ドジャースの前田健太がオープン戦初登板。1番のウィット・メリーフィールド、2番のビリー・ハミルトンと快足自慢の両選手からいずれも見逃し三振を奪い、続くアレックス・ゴードンは1球でセカンドゴロに打ち取って1回無失点の好投で初登板を終えた。試合は6回裏に押し出しで1点を先制したロイヤルズが、8回裏に4本のタイムリーなどで一挙7得点。ドジャースは9回表にシェーン・ピーターソンのソロ本塁打とオマー・エステベスのタイムリーで2点を返すのが精一杯だった。

    【レンジャーズ4-4マリナーズ】
    マリナーズは1対1の同点で迎えた6回表に4番手のチェイセン・ブラッドフォードが2点を失い、レンジャーズにリードを許す展開に。しかし、3点ビハインドで迎えた9回裏、二死二塁からジェイク・フレイリーとクリス・マリスカルに二者連続アーチが飛び出して4対4の同点に追い付いた。マリナーズのイチローは、5回裏二死走者なしの場面でエドウィン・エンカーナシオンの代打として登場。この打席はライトフライ、8回裏の第2打席はサードフライに倒れ、2打数ノーヒットに終わった。

  • 「3番手捕手」スワイハートの処遇に頭を悩ませるレッドソックス

    2019.2.27 12:50 Wednesday

     レッドソックスのブレイク・スワイハートは、将来の正捕手筆頭候補と目され、レッドソックスがコール・ハメルズ(現カブス)の獲得に動いた際に対価として放出することを拒んだほどだった。その後、スワイハートは足の故障と戦いながらも捕手のほかに内外野を兼任するユーティリティ・プレイヤーとしてメジャー定着。昨季はデビューイヤーの2015年(84試合)に次ぐ82試合に出場した。しかし、今季のレッドソックスは、25人枠内に捕手を3人登録することを考えていないという。すでにマイナー・オプションが切れているスワイハートの処遇に、レッドソックス首脳陣は頭を悩ませている。

     昨季のレッドソックスは、正捕手格のクリスチャン・バスケス、サンディ・レオン、スワイハートの捕手3人体制でシーズンを戦った。昨季の時点でマイナー・オプションが切れていたスワイハートを失いたくないがために、無理やりロースターに枠を作ってスワイハートを1年間キープしたレッドソックスだが、スワイハートは打率.229、3本塁打、OPS.613と期待されたほどのインパクトを残すことができなかった。今季のレッドソックスは、この3人の捕手のなかから2人を25人枠に入れてシーズンを戦う見込みだが、ロースターから弾き出される可能性が最も高いのがスワイハートであることは明白だ。

     「(ロースターから漏れるかもしれない状況には)慣れているよ」とスワイハートは語る。スワイハートには捕手のほか、一塁、二塁、三塁、左翼、右翼を守ることができるという長所があるものの、レッドソックス投手陣が信頼を寄せるのはバスケスであり、レオンである。デーブ・ドンブロウスキー野球部門社長は「ブレイク(・スワイハート)は優れた選手になる可能性を秘めていると思う。でも、我々は選手を育成する機関ではなく、勝利を目指しているチームなんだ」とスワイハートがチーム状況に合わない選手であることを示唆。スプリング・トレーニング終了時点でバスケスとレオンのコンディションに問題がなければ、シーズン開幕前に放出される可能性は高い。

     トレードされるのか、レッドソックスのロースターから外されたところを他球団が拾うのか、あるいは逆転で開幕ロースター入りを勝ち取るのか。すべては残りおよそ1ヶ月となったオープン戦期間中のパフォーマンス次第ということになりそうだ。

  • ドジャースは大黒柱・カーショウの状態について心配せず

    2019.2.27 12:25 Wednesday

     オープン戦開始からまだ4試合しか消化していない現段階で、左肩のコンディションに不安を抱えるクレイトン・カーショウ(ドジャース)が開幕に間に合わない可能性について騒ぎ立てるのは早すぎるのかもしれない。デーブ・ロバーツ監督は「我々は投手陣の層が厚いからね」とカーショウ不在での開幕を見据えた発言をしつつも、「クレイトン(・カーショウ)なしで開幕を迎えることは今のところ考えていないよ」とカーショウに9年連続の開幕投手を任せたい意向を明らかにした。

     左肩の痛みを訴えたカーショウは、現在あらゆる投球練習を回避しており、左肩のコンディションが良くなったあとに投球練習を再開する見込みとなっている。「今のところ、我々は(現地時間)木曜日にカーショウがどのようなコンディションであるかということに注目している。スタッフたちは組織として、彼の状況にしっかり対応してくれているし、まずは様子を見てからだね」とロバーツ。この言葉から判断する限り、ドジャースはカーショウの左肩のコンディションを見ながら、開幕戦での先発に向けて焦らず準備をさせていくつもりのようだ。

     カーショウは現在7年連続でオールスター・ゲームに選出されており、サイ・ヤング賞を3度、MVPを1度受賞している。メジャー11年間のうち、30試合以上に先発したのが6シーズン、200イニング以上を投げたのが5シーズンで、通算25完投(うち15完封)、153勝、防御率2.39、2275奪三振をマーク。最後に200イニングを突破した2015年には、自己最多の301奪三振を記録した。

     勤続疲労がたたったのか、近年は200イニングどころか規定投球回にも届かないシーズンが目立つようになっているが、指揮官は「彼は私が今までに見てきたなかで、最も精神的に強い選手の1人だ。誰よりも適切に今回の状況に対処することだろう」とエースへの信頼を口にする。カーショウは指揮官の信頼に応え、9年連続となる開幕戦のマウンドに立つことができるのか。今後の動向に注目だ。

  • カージナルスがウィータースとマイナー契約へ 控え捕手争いに参戦

    2019.2.27 11:45 Wednesday

     日本時間2月27日、カージナルスがフリーエージェントの捕手、マット・ウィータースとのマイナー契約に向けて最終段階に突入していることが明らかになった。カージナルスとウィータースの契約は、明日にも正式に発表される見込みとなっており、ウィータースは招待選手としてスプリング・トレーニングに参加し、熾烈な控え捕手争いに加わることになりそうだ。

     オリオールズ時代は2011年から3年連続で22本塁打以上を放ち、オールスター・ゲーム4度選出、ゴールドグラブ賞2度受賞とリーグを代表する捕手として活躍したウィータースだが、2年2100万ドルでナショナルズに加入したあとは精彩を欠くシーズンが続いていた。そのため、メジャー10年、通算135本塁打の実績がありながらも、ウィータースにメジャー契約を与える球団は現れず、2月末になってようやくカージナルスとのマイナー契約にこぎ着けた格好だ。

     現在、カージナルスの40人枠内には捕手がヤディアー・モリーナしかおらず、昨季モリーナの控え捕手を務めたフランシスコ・ペーニャを含めて、招待選手による熾烈な控え捕手争いが繰り広げられている状況。現時点では、昨季に引き続きペーニャが最有力候補と見られているが、実績ではウィータースに分があるだけに、ウィータースが出遅れを挽回できれば、開幕ロースター入りのチャンスは十分にあるだろう。

     なお、モリーナは昨年12月に左膝の手術を受けており、マイク・シルト監督はモリーナがオープン戦に捕手として出場するのはオープン戦期間の最後の2週間になる見込みであることを明言している(それまでに指名打者として実戦復帰予定)。もしモリーナの回復が遅れるようであれば、オリオールズとナショナルズで正捕手を務めてきたウィータースに、より大きなチャンスが巡ってくることになる。いずれにしても、カージナルスにとっては「ローリスク・ハイリターン」な好補強になったと言えそうだ。

  • カージナルス・マイコラス 4年6800万ドルで2023年まで契約延長

    2019.2.27 11:10 Wednesday

     先日、ホゼ・マルティネスとの2年契約を発表したばかりのカージナルスが、今度は先発ローテーションの軸の確保に動いた。日本時間2月27日、カージナルスは昨季メジャー復帰1年目にしてリーグ最多タイの18勝をマークしたマイルズ・マイコラスと4年契約を結んだことを発表。日本プロ野球の読売ジャイアンツで3年間を過ごした男が、「アメリカン・ドリーム」を実現させた。

     ジョン・モゼリアック野球部門社長は「我々はこのオフシーズンの大半を、2019年の戦いについて考えることに費やしてきた。そして、スプリング・トレーニングの開始が近付くにつれ、我々は将来のことも考え始めるようになった」と語っており、その結果がマルティネス、マイコラスとの複数年契約というわけだ。そして、モゼリアックは「彼の能力とリーダーシップは、若手選手の牽引役に相応しく、セントルイス・カージナルスの将来を考えたときに、彼は球団を次のステップへ進めるのに当然必要な人材だった」とマイコラスを絶賛した。

     マイコラスはメジャー復帰の際にカージナルスと2年1550万ドルの契約を結んでおり、その契約が今季限りで終了。来季から今回の4年契約がスタートし、関係者によると、全球団に対するトレード拒否条項が盛り込まれているほか、今季マイコラスが200イニングを投げれば、4年契約の総額は6800万ドルから7000万ドルに上昇するという。

     カージナルスは、長年エースとして活躍してきたアダム・ウェインライトが37歳となり、あと何年現役を続けられるかわからない状況。さらに、マイケル・ワカも今季限りでの退団が濃厚となっており、マイコラスとの契約延長は先発ローテーションに安定をもたらすことになる。マイコラスは、カルロス・マルティネス、ジャック・フラハティ、アレックス・レイエスといった20代の若手投手たちと今後数年にわたって先発ローテーションを形成することになるだろう。

     昨季18勝をマークし、今季はすでに開幕投手に指名されているマイコラス。カージナルス先発陣の中心的存在として、さらなる活躍が期待される。

  • アレナードがロッキーズと契約延長 8年総額2億6000万ドルとの報道

    2019.2.27 10:45 Wednesday

     日本時間2月27日、ロッキーズはメジャーを代表する三塁手であるノーラン・アレナードと8年契約を結んだことを発表した。アレナードは今季終了後にフリーエージェントとなる予定だったため、今季中のトレードの可能性を含めて動向が注目されていたものの、MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、総額2億6000万ドルという大型契約で2026年までの契約延長に合意。ハイレベルな攻守を兼ね備えた三塁手は、来季以降も引き続きロッキーズのユニフォームを着ることになった。

     ESPNのジェフ・パッサンが最初に報じた今回の契約延長は、今季からスタートする8年契約となっており、3年目終了時にオプトアウト(契約破棄)の権利を行使してフリーエージェントになることが可能だという。よって、現在27歳のアレナードは、30歳でフリーエージェント市場に出る可能性があり、8年契約を満了した場合には35歳。また、全球団に対するトレード拒否条項も盛り込まれているようだ。

     ローゼンタールによると、年平均3250万ドルという金額は、ミゲル・カブレラ(タイガース)の8年2億4800万ドル(年平均3100万ドル)、クレイトン・カーショウ(ドジャース)の3年9300万ドル(年平均3100万ドル)を上回る数字であり、メジャーリーグ史上でもザック・グレインキー(ダイヤモンドバックス)の年平均3440万ドルに次ぐ数字。過去4シーズンで平均40本塁打・126打点をマークし、デビューイヤーから6年連続でゴールドグラブ賞を獲得していることを考えると、実績に見合った金額であると言えるだろう。

     アレナードは、1月に年俸調停を回避して年俸2600万ドルの1年契約を結んでいたが、今回の8年契約はこれに取って代わることになる(年俸2600万ドルは年俸調停権保有選手の史上最高額)。来オフのフリーエージェント市場の目玉と目されていたため、ロッキーズとの契約延長が実現したことは、ロッキーズのみならず、多くの球団に影響を与えることになりそうだ。

  • 菊池がオープン戦初登板 2回2失点も自責点0で勝利投手に

    2019.2.26 11:55 Tuesday

     今季からマリナーズに加わった菊池雄星が、日本時間2月26日に行われたレッズとのオープン戦で初登板。2回表に味方のエラーが絡んで2点を失ったものの、メジャーを代表する好打者であるジョーイ・ボットーから空振り三振を奪うなど、随所に光るものを見せ、2回2失点(自責点0)で勝利投手となった。

     初回の菊池はニック・センゼルをライトライナー、ボットーを空振り三振、ヤシエル・プイーグを一塁ゴロに抑え、三者凡退の好スタート。2回表は先頭のエウヘニオ・スアレスに四球を与えたあと、守備陣のミスが続いて2点を失ったものの、無死一・三塁のピンチではフィリップ・アービンを併殺打、ジョーダン・パターソンをショートゴロに打ち取り、予定の2イニングを終えた。

     スコット・サービス監督は菊池のピッチングを「かなり良かったね」と振り返った。「素晴らしかった。初めての登板だったから少し緊張していたと思うけど、速球は95マイル出ていたし、本当に良かった。変化球も我々が知っているとおりに良かったね。初登板を本当にいい形で終えてくれたよ」とサービス。菊池のピッチングは指揮官に好印象を与えたようだ。

     菊池は好打者ボットーを三振に打ち取った場面について「まだスプリング・トレーニングなので、彼はスイングを調整中だと思う」と謙虚に振り返ったものの、「でも、ボットーのような打者を三振に打ち取れたのは、結果としてはとても良かったと思う」と手応えも口にした。

     一方のボットーは菊池のピッチングについて「とても素晴らしいカーブボールだった」とコメント。「とても驚いたよ。あれほどのカーブボールを投げる投手は、現在の球界にはそれほど多くないと思う。ドジャースの柳賢振とクレイトン・カーショウくらいじゃないかな」と好投手の名前を挙げて菊池の好投を称えた。

     マリナーズ・菊池の挑戦はまだ始まったばかりだが、少なくとも順調なスタートを切れたことだけは間違いなさそうだ。

  • ロッキーズがブラック監督と3年間の契約延長

    2019.2.26 11:35 Tuesday

     ロッキーズの監督に就任してから2年連続でチームをポストシーズンに導いているバド・ブラック監督が、日本時間2月26日、3年間の契約延長を与えられ、2022年までチームの指揮を執ることになった。もともとの契約は今季までの3年契約で、来季は相互オプションとなっていたが、2年連続ワイルドカード獲得の実績が評価され、契約延長を勝ち取った形。今季を含めて少なくともあと4年、ロッキーズはブラックの指揮のもとでワールドシリーズ制覇を目指すことになる。

     2007年から2015年までパドレスの指揮を執っていたブラックは、同地区のロッキーズについて「対戦相手としてのロッキーズを見ていたとき、もし監督の座が空けば、やってみたいと思っていたんだ。ロッキーズのフロント陣のリーダーシップや情熱を見ると、この球団の将来は明るいものになると思ったからね」と感じていたという。実際、ロッキーズはブラックのもとで球団史上初となる2年連続のポストシーズン進出を達成。ブラックが予想した「明るい将来」は現実のものとなりつつある。

     昨季のロッキーズは、162試合終了時点で91勝61敗でドジャースと並び、最終決戦の末、ドジャースに0対6で敗れてワイルドカードを獲得。ワイルドカード・ゲームではカブスを撃破したものの、地区シリーズではブリュワーズの前にスイープで敗退した。ジェフ・ブリディッチGMは「彼が率いるチームはパニックに陥ることがない。経験に基づいて、素晴らしい仕事をしてくれているよ」とブラックの手腕を絶賛。その高評価が、今回の契約延長につながった。

     投手出身の監督であるブラックのもとで、ロッキーズは球団史上最高クラスの先発ローテーションを形成することに成功している。昨季はカイル・フリーランドがサイ・ヤング賞の投票で4位にランクインし、ヘルマン・マルケスは球団新記録の230奪三振をマークした。球団の伝統である強力打線と、着実に力をつけている先発投手陣がうまく噛み合えば、ワールドシリーズ制覇も夢ではなく、ブラック率いるロッキーズの今後にはさらなる注目が集まりそうだ。

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