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  • 「MLBドリーム・ブラケット」決勝 第4戦まで2勝2敗

    2020.5.5 12:20 Tuesday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」は、日本時間5月5日にヤンキースとレッズによる決勝の第1戦から第4戦までがライブ配信され、第1戦と第3戦をヤンキース、第2戦と第4戦をレッズが制して2勝2敗のタイとなった。残りの試合は日本時間5月6日にライブ配信され、いよいよ「最強のベストチーム」が決定する。

     第1戦は、レッズが1回表にジョージ・フォスターの満塁本塁打で先制するも、ヤンキースは直後の1回裏にルー・ゲーリッグのタイムリー二塁打とミッキー・マントルの2ラン本塁打で3点を返して1点差。5回裏にはゲーリッグが逆転3ラン本塁打を放ち、ヤンキースがリードを奪った。その後、デレク・ジーターとトニー・ラゼリにもタイムリー二塁打が出て8対4となり、7回途中4失点の先発ホワイティ・フォードからデーブ・リゲッティ、グース・ゴセージとつないで逃げ切り。レッズは先発トム・シーバーが5回途中6失点と大誤算だった。

     第2戦は、レッズの先発ジム・マロニーが6つの四球を与えながらも5回を2安打無失点に抑え、ジョー・モーガンのタイムリー三塁打、フォスターの2ラン本塁打などで6回までに5点を先行。ヤンキースは7回裏にマントルのタイムリーなどで2点、9回裏にもベーブ・ルースの2ラン本塁打で2点を返したが、5番手ロブ・ディブルがゲーリッグとマントルを抑え、レッズが6対4で逃げ切った。

     第3戦は、ヤンキースの先発アンディ・ペティットが8回途中まで4安打無失点。レッズの先発マリオ・ソトも好投し、6回まで両軍無得点の投手戦となったが、ヤンキースが7回表にラゼリのタイムリー二塁打で先制すると、8回表にはヨギ・ベラの満塁本塁打などで5点を追加し、最終的には6対0で快勝を収めた。ペティットはこれで今大会5勝0敗、防御率1.53となり、大舞台での勝負強さを存分に発揮。一方のレッズは、2番手アロルディス・チャップマンの乱調が痛かった。

     第4戦は、序盤からレッズの強力打線が機能し、1回裏にジョーイ・ボットーとジョニー・ベンチの2ラン本塁打で4点を先制。2回表にマントルのソロ本塁打で1点を返されたが、2回裏にはバリー・ラーキンにも2ラン本塁打が飛び出し、リードを5点に広げた。レッズの先発ホゼ・リーホは6回途中まで3安打2失点の力投を見せ、ノーム・チャールトン、ジョニー・クエイトとつないでレッズが7対2で勝利。対戦成績を2勝2敗のタイとした。

     なお、今大会の終了後、好成績を残した単一シーズンの64チーム(例:2001年のマリナーズ、1927年のヤンキースなど)による「MLBドリーム・ブラケット2」が開催されることが決定している。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」 決勝はヤンキース対レッズ

    2020.5.4 14:00 Monday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」は、アメリカン・リーグ側のトーナメントを第1シードのヤンキース、ナショナル・リーグ側のトーナメントを第4シードのレッズが勝ち抜き、いよいよ決勝を迎える。両軍とも殿堂入りの名選手が打線にズラリと並んでおり、強力打線同士の対戦に注目が集まっている。

     ヤンキースは、第1ラウンドから準決勝までの合計4ラウンドで全32チーム中最多となる44本塁打を記録。その重量打線を牽引しているのがベーブ・ルースだ。ルースはレッドソックスとの準決勝7試合で放った7本塁打を含め、ここまで全選手中最多の15本塁打を量産。レッズとの決勝でもその打棒が爆発するか注目だ。

     黄金期を築いた「ビッグ・レッド・マシン」時代の選手たちが中心となるレッズ打線も負けていない。1試合平均5.1得点は全32チーム中1位となっており、しかもこれは準決勝で対戦した投手王国ドジャースとの試合を含む数字である。ヤンキースには及ばないものの、ここまで39本塁打を記録しており、フランク・ロビンソンが8本塁打、ジョニー・ベンチが6本塁打を放っているのが目立つ。

     投手陣に目を移すと、少なくとも記録や実績の面ではヤンキースに分があるように見える。ヤンキースは、殿堂入りコンビのホワイティ・フォードとレッド・ラフィング、1978年サイ・ヤング賞のロン・ギドリー、ポストシーズン通算最多勝利のアンディ・ペティットという強力先発投手陣を擁しており、ブルペンにもレフティ・ゴメス、ウェイト・ホイト、グース・ゴセージ、そしてマリアーノ・リベラと4人の殿堂入り投手が控えている。

     一方のレッズは、殿堂入り投手がトム・シーバーしかいない。しかし、ドジャースとの準決勝では、1990年ワールドシリーズMVPのホゼ・リーホが2先発で2勝0敗、防御率0.64という圧巻のパフォーマンスを見せ、マリオ・ソトも唯一の登板機会で8回2/3を無失点に抑える快投を披露。先発投手陣が準決勝と同様のピッチングをできるのであれば、レッズにも十分に勝機はあるだろう。

     決勝は日本時間5月5日と6日の午前4時からTwitchとMLB.comで一部の試合のライブ配信が行われ、6日の午前7時に最終結果が発表される予定となっている。「最強のベストチーム」となるのはどちらのチームだろうか。

  • メッツのセスペデス獲得のスタート地点は新庄獲得だった

    2020.5.4 12:20 Monday

     日本時間5月4日、メジャーリーグ公式サイトのデービッド・アドラーはメッツがヨエニス・セスペデスの獲得に至るまでのプロセスを振り返る特集記事を公開した。アドラーによると、セスペデス獲得までのメッツのトレードを振り返ると、2000年オフにある外野手と契約したことがそのスタート地点になっているという。その外野手とは、阪神タイガースからメッツに入団した新庄剛志である。

     2000年12月11日(現地時間、以下同)、新庄はイチローに次ぐ2人目の日本人野手メジャーリーガーとして年俸70万ドルでメッツと契約。日本プロ野球の球団からは総額12億円を超えるような大型オファーもあったが、自身の夢を追うことを選択した。

     メジャー1年目の2001年、123試合に出場して打率.268、10本塁打、56打点とまずまずの成績を残した新庄だが、前年リーグ優勝を果たしたメッツは82勝80敗に終わり、ポストシーズンに進出できず。そのオフ、メッツは先発投手の補強を目指し、2001年12月16日に新庄とデシー・レラフォードをジャイアンツへ放出してショーン・エステスを獲得するトレードが成立した。

     2002年8月15日にはエステスをレッズへ放出し、ペドロ・フェリシアーノ、エルビン・ベルトレイ、後日指名選手2人(ラウル・ゴンザレスとブレイディ・クラーク)の合計4人を獲得。フェリシアーノは2008年からの3年間で266試合(平均89試合)に登板するなど鉄腕リリーバーとして活躍し、2011年1月3日にフェリシアーノがフリーエージェントとしてヤンキースと契約すると、メッツは2011年のドラフトにおける補償指名権を獲得した。

     2011年6月6日、メッツはフェリシアーノ流出によって得た全体44位の指名権でマイケル・フルマーを獲得。2015年7月、外野手補強を目指すメッツはウィルマー・フローレスとザック・ウィーラーを放出してブリュワーズからカルロス・ゴメスを獲得する予定だったが、このトレードが破談となり、代わりにフルマーとルイス・セッサをタイガースへ放出してセスペデスを獲得するトレードを2015年7月31日に成立させた。

     以上のようにして、新庄との契約からスタートするセスペデス獲得が完了する。なお、アドラーは新庄が現在48歳であること、そしてもう一度プロ野球選手としてのプレイを目指していることを紹介している。

  • 各ポジションの通算最多本塁打記録保持者たち

    2020.5.3 13:55 Sunday

     日本時間5月3日、メジャーリーグ公式サイトのトーマス・ハリガンは、各ポジションの通算最多本塁打記録保持者を特集する記事を公開した。たとえば、ベーブ・ルースは通算714本塁打を記録しているが、残念ながらこれは右翼手1位の数字ではない。その一方で、通算450本塁打未満でポジション1位となっている選手もいる。ここではその顔触れをチェックしてみよう。

     ハリガンの特集記事では、該当ポジションで通算出場試合数の3分の2以上に出場した選手が対象となっている。また、外野手はポジションにかからわず、通算出場試合数の3分の2以上に外野手として出場していれば対象となり、外野のなかで最も出場試合数が多いポジションに振り分けられている。よって、「そのポジションでの出場時に放った本塁打数」ではないことにご注意いただきたい。

     各ポジションの通算最多本塁打記録保持者は以下の通り。

    捕手
    マイク・ピアッツァ 427本塁打
    (現役最多:ラッセル・マーティン 191本塁打)

    一塁手
    アルバート・プーホルス 656本塁打
    (現役最多:同上)

    二塁手
    ジェフ・ケント 377本塁打
    (現役最多:ロビンソン・カノー 324本塁打)

    三塁手
    マイク・シュミット 548本塁打
    (現役最多:エバン・ロンゴリア 297本塁打)

    遊撃手
    カル・リプケンJr. 431本塁打
    (現役最多:フランシスコ・リンドーア 130本塁打)

    左翼手
    バリー・ボンズ 762本塁打
    (現役最多:ライアン・ブラウン 344本塁打)

    中堅手
    ウィリー・メイズ 660本塁打
    (現役最多:マイク・トラウト 285本塁打)

    右翼手
    ハンク・アーロン 755本塁打
    (現役最多:ジェイ・ブルース 312本塁打)

    指名打者
    デービッド・オルティス 541本塁打
    (現役最多:大谷翔平 40本塁打)

    投手
    ウェス・フェレル 38本塁打
    (現役最多:マディソン・バムガーナー 19本塁打)

     ちなみに、「そのポジションでの出場時に放った本塁打数」の場合の最多記録保持者は以下のようになる(カッコ内は現役最多)。

    捕手:ピアッツァ 396本塁打(マーティン 188本塁打)
    一塁手:マーク・マグワイア 566本塁打(プーホルス 460本塁打)
    二塁手:ケント 351本塁打(カノー 308本塁打)
    三塁手:シュミット 509本塁打(ロンゴリア 281本塁打)
    遊撃手:リプケンJr. 345本塁打(リンドーア 125本塁打)
    左翼手:ボンズ 725本塁打(ブラウン 260本塁打)
    中堅手:メイズ 633本塁打(トラウト 260本塁打)
    右翼手:サミー・ソーサ 538本塁打(ブルース 275本塁打)
    指名打者:オルティス 485本塁打(ネルソン・クルーズ 187本塁打)
    投手:フェレル 36本塁打(バムガーナー 19本塁打)

  • インディアンスに痛手 新戦力クラーセが80試合出場停止

    2020.5.3 12:15 Sunday

     現地時間5月1日、メジャーリーグ機構はエマニュエル・クラーセ(インディアンス)に対して80試合の出場停止処分を科したことを発表した。コリー・クルーバーとのトレードでデライノ・デシールズとともにインディアンスへ加入したクラーセだが、薬物検査の結果、パフォーマンス向上薬(PED)の一種であるボルデノンに陽性反応を示した。レギュラーシーズンの試合数次第では、今季全く登板できない可能性もある。

     インディアンスは「エマニュエル・クラーセがメジャーリーグの薬物規定に違反して出場停止処分を受けたことを知り、残念に思っています。我々はメジャーリーグの方針とPEDを排除する努力を支持します。我々はエマニュエルと連絡を取り合っており、出場停止処分が終わったあと、彼が戻ってくるのを歓迎します」とのコメントを発表。サイ・ヤング賞2度のクルーバーを放出した際に獲得した交換要員の目玉だっただけに、インディアンスにとっては大きな痛手となる。

     クラーセは昨季レンジャーズでメジャーデビューを果たし、21試合に登板して23回1/3を投げ、2勝3敗、1セーブ、4ホールド、防御率2.31、21奪三振を記録。時速100マイルに達するカッターを最大の武器としており、殿堂入りの名クローザー、マリアーノ・リベラ(元ヤンキース)のような投手へ成長することを期待する声もある。スプリング・トレーニング中に背中を痛め、少なくとも5月まで登板できない見込みだったが、戦列復帰はさらに遅れることになった。

     クラーセの出場停止によりチャンスを得るのは、クラーセと同じく昨季メジャーデビューを果たしたジェームス・カリンチャックだろう。昨季はメジャー昇格後5試合に登板して5回1/3を投げ、防御率1.69、8奪三振、被打率.150の好成績をマーク。3月下旬にAAA級コロンバスへ降格となっていたが、クラーセの出場停止によって開幕ロースターに名を連ねる可能性が極めて高くなった。

  • 「完璧な選手」だったカージナルス時代のプーホルス

    2020.5.2 15:00 Saturday

     通算3202安打、656本塁打、2075打点という輝かしい実績を残し、将来のアメリカ野球殿堂入りが確実視されているアルバート・プーホルス(エンゼルス)。2012年のエンゼルス移籍後、急激にその輝きが失われたため、たとえば大谷翔平をきっかけにプーホルスを知ったファンは、プーホルスに対してあまり良い印象がないかもしれない。しかし、カージナルス時代のプーホルスは、殿堂入りの名監督トニー・ラルーサが「彼は完璧な選手だった」と語ったように、間違いなく球界最高の選手だった。

     アストロズは、アメリカン・リーグ西部地区へ移籍する前、カージナルスと同じナショナル・リーグ中部地区に所属していた。当時の主力選手であり、のちにカージナルスでプーホルスととともにプレイするランス・バークマンは、プーホルスについて「彼はいつも自分をコントロールできている。無理に打ちに行ったり、ワンバウンドするようなボール球を振ったりするところを見たことがないんだ」と語る。

     殿堂入り選手のジェフ・バグウェルも、アストロズの一員としてプーホルスと対戦した経験があり、「アルバートが最初の11シーズンで成し遂げたことより良い成績を残せる選手なんていないだろう。強い打球を打つ能力や試合を動かす能力は本当に驚異的だよ」と絶賛。「彼は周りの選手にも好影響を与えるんだ。彼がいることで、投手は彼の周囲の打者と対戦するときにもストレスを感じなければならない。素晴らしい選手の定義ってこういうことだと思うんだよね」とプーホルスの存在感の大きさについて語る。

     プーホルスの偉大さは成績にもしっかり現れており、カージナルスで過ごしたメジャーデビューからの11シーズンで放った445本塁打は史上最多(2位のエディ・マシューズは399本塁打)。455二塁打はトッド・ヘルトンと並ぶ史上最多タイであり、3893塁打や1291得点、915長打も史上最多の数字である。また、プーホルスのOPS1.037を上回っているのは、ベーブ・ルース、テッド・ウィリアムス、ジミー・フォックス、ルー・ゲーリッグという伝説の殿堂入り選手4人のみ。プーホルスがカージナルスに在籍した11シーズンすべてで監督を務めたラルーサが「完璧な選手」と讃えたのは当然のことと言える。

     エンゼルス移籍後は打率3割をマークしたシーズンが1度もなく、100打点は4度記録しているものの、40本塁打は1度だけ。2013年以降はOPS8割にすら届かないシーズンが続いている。しかし、それはカージナルス時代の素晴らしい活躍を否定する理由にはならない。数々の強打者に阻まれて三冠王にはなれず、MVP受賞も3度だけだが、カージナルス時代のプーホルスは間違いなく球界最高の選手だった。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」 ヤンキースとレッズが決勝進出

    2020.5.2 13:00 Saturday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」は、日本時間5月2日に準決勝の結果が発表され、アメリカン・リーグ側はヤンキースがレッドソックスを4勝3敗、ナショナル・リーグ側はレッズがドジャースを4勝2敗で破り、決勝進出を決めた。ヤンキースとレッズによる決勝戦は、日本時間5月7日に結果発表が行われる予定であり、いよいよ「最強のベストチーム」が決定する。

     第5戦まで2勝3敗とレッドソックス(第3シード)にリードを許したヤンキース(第1シード)だったが、第6戦と第7戦で1本塁打ずつを放ち、7試合で7本塁打を記録したベーブ・ルースがチームを決勝進出へと導いた。

     第6戦はヤンキース先発のアンディ・ペティットが7回無失点の好投を見せ、6回裏にミッキー・マントルの5号2ランで先制。8回裏にはルースがダメ押しの11号ソロを放ち、ペティットからグース・ゴセージ、マリアーノ・リベラとつなぐ完封リレーで勝利した。

     第7戦はロジャー・クレメンス(レッドソックス)とレッド・ラフィング(ヤンキース)の投げ合いとなり、ヤンキースが初回にルースの12号ソロで先制。3回表にドワイト・エバンスの2号ソロで同点となったが、ヤンキースは3回裏にルースの犠牲フライで勝ち越しに成功し、4回裏にはデレク・ジーターの2点タイムリーでリードを3点に広げた。クレメンスが6回途中4失点で降板したのに対し、ラフィングは7回1失点の好投。その後はゴセージからリベラへつなぐ必勝リレーでリードを守り、決勝進出を決めた。

     一方、第5戦まで3勝2敗で決勝進出に王手をかけたレッズは、第2戦で8回無失点の快投を披露したホゼ・リーホが第6戦でも6回1失点の好投。1990年のワールドシリーズでMVPに輝いた男が大舞台での勝負強さを発揮し、第1シードのカージナルスに続いて第3シードのドジャースも破り、第4シードからの決勝進出となった。

     レッズはドジャース先発のオーレル・ハーシュハイザーに対し、1回表無死一二塁からジョーイ・ボットーのタイムリーで先制。4回裏にロン・セイとピー・ウィー・リースの連続二塁打で同点に追い付かれたが、7回表にドジャース2番手のフィル・リーガンから一死一三塁のチャンスを作り、フランク・ロビンソンのタイムリーで勝ち越しに成功した。9回表にはドジャース4番手のドン・サットンに4安打を浴びせ、ロビンソンとジョージ・フォスターのタイムリーで2点を追加。リーホ降板後はランディ・マイヤーズ、アロルディス・チャップマン、ロブ・ディブルが各1イニングを無失点に抑え、決勝進出を決めた。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」 Rソックスとレッズが決勝進出に王手

    2020.5.1 13:00 Friday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」はいよいよ準決勝に突入した。準決勝はアメリカン・リーグ側がヤンキース対レッドソックス、ナショナル・リーグ側がドジャース対レッズの組み合わせで行われ、日本時間5月1日に第5戦までの結果が発表。レッドソックスとレッズがそれぞれ3勝2敗で決勝進出に王手をかけた。第6戦以降の結果は日本時間5月2日に発表される。

     ヤンキースとレッドソックスの対戦は長年のライバル同士の直接対決となり、両軍にベーブ・ルースが登録されているなど注目ポイントも非常に多い。

     第1戦はヤンキースのルースがペドロ・マルティネスとジョン・レスターから本塁打を放ち、1試合2本塁打の活躍を見せたものの、レッドソックスが7対5で勝利。第2戦はまたしてもヤンキースのルースがパワーを発揮し、サイ・ヤングと上原浩治から本塁打を放って1試合2本塁打。ルースの活躍もあってヤンキースが7対4で勝利したが、レッドソックスのルースはヤンキースのルースを内野ゴロに打ち取るなど3回1/3を無失点、6奪三振に抑える快投を見せた。

     第3戦はレッドソックスが9回裏に二死満塁のチャンスを迎え、マリアーノ・リベラからカールトン・フィスクがこの試合4本目となるヒットを放って5対4でサヨナラ勝ち。しかし、第4戦はヤンキースのルースが準決勝5本目、今大会10本目となる本塁打を放ち、ヤンキースが10対7で打撃戦を制した。

     両軍2勝ずつで迎えた第5戦はレッドソックス打線が爆発してヤンキース先発のホワイティ・フォードをノックアウトし、マルティネスは7回12奪三振2失点の好投を披露。9対2で大勝し、決勝進出に王手をかけた。なお、第6戦ではアンディ・ペティットとヤングが先発予定。ポストシーズン通算最多勝利記録保持者とレギュラーシーズン通算最多勝利記録保持者による投げ合いはどんな結末を迎えるのだろうか。

     ドジャースとレッズの対戦はこれまでの3ラウンドで1試合平均2.6失点という安定感を誇るドジャース投手陣に、レッズの強力打線「ビッグ・レッド・マシン」が立ち向かう構図となる。

     第1戦はレッズ打線がサンディ・コーファックスを5回途中で降板に追い込むなどドジャース投手陣から9点を奪ったが、先発のトム・シーバーが5回途中6失点でノックアウトされるなどレッズ投手陣は登板した7人全員が失点。ドジャースが14対9で打撃戦を制した。

     第2戦は一転して投手戦となり、レッズは8回表にバリー・ラーキンがオーレル・ハーシュハイザーからタイムリーを放って1点を先制。ホゼ・リーホが8回無失点の快投を見せ、最終回をロブ・ディブルが三者凡退に抑えて1対0で逃げ切った。

     第3戦は延長11回裏にジョージ・フォスターが本塁打を放ち、レッズが5対4でサヨナラ勝ち。その勢いのまま、第4戦では先発のマリオ・ソトが9回二死までドジャース打線を無得点に封じ、最後はドン・ガレットがコディ・ベリンジャーを三振に仕留めた。打線は25イニング連続無失点のドン・ドライスデールを攻略して6得点。6対0で快勝したレッズが決勝進出に王手をかけた。

     しかし、第5戦ではドジャース先発のコーファックスが意地を見せ、8回途中まで1失点(自責点0)の好投。ロイ・キャンパネラ、デューク・スナイダー、ピー・ウィー・リースがそれぞれシーバーから本塁打を放ち、5対1で勝利した。第6戦では第2戦で投手戦を展開したハーシュハイザーとリーホが先発予定。決勝に進出するのはどちらのチームだろうか。

  • 2020年のリトルリーグ・ワールドシリーズ中止が決定

    2020.5.1 11:25 Friday

     日本時間5月1日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により2020年のリトルリーグ・ワールドシリーズの開催が中止となることが発表された。毎年8月に開催されるリトルリーグ・ワールドシリーズが中止となるのは、1947年に第1回大会が開催されて以降初めてのこと。リトルリーグ・ワールドシリーズの出場権を争う各地域の大会も中止となり、また、8月23日(現地時間)にウィリアムスポートで開催予定だったレッドソックス対オリオールズの「MLBリトルリーグ・クラシック」も開催中止が決定した。

     リトルリーグのスティーブン・D・キーナー代表は「リトルリーグに関わる全ての人々にとって心の痛む決断だ。特に、いつかリトルリーグ・ワールドシリーズでプレイすることを夢見ていた数百万人ものリトルリーガーたちは誰よりもつらいだろう」と率直な心情を吐露。「あらゆる選択肢を検討した結果、公衆衛生の不安が今後数ヶ月続くと考えられるため、今回の決断に至った。専門家や開催地のリーダーたちと相談し、75年近く開催を続けてきた大会を進行するのは不可能だと判断した」と今回の決断に至るプロセスを説明した。

     「MLBリトルリーグ・クラシック」は2017年にスタートし、この年はパイレーツとカージナルスが対戦。2018年はフィリーズとメッツ、昨年はパイレーツとカブスが試合を行ったが、4年目にして初めて中止されることになった。ロブ・マンフレッド・コミッショナーは声明文のなかで「2017年以来、メジャーリーグの選手や球団、スタッフたちは、アメリカ国内や世界中のリトルリーガー、彼らのコーチ、彼らの家族とともに時間を過ごすのを楽しんできた。球界の一大イベントであり、中止になるのは非常に残念だが、関係者の健康と安全を最優先に考えなければならない」と述べている。

     なお、リトルリーグ・ワールドシリーズは2021年に再開される予定。メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会も2021年に「MLBリトルリーグ・クラシック」を開催する予定だ。

  • ジーターらの殿堂入り式典 来年7月への延期が決定

    2020.4.30 11:40 Thursday

     日本時間4月30日、アメリカ野球殿堂の取締役会は満場一致で今年7月に予定されていた殿堂入り式典の開催を中止することを決定した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、関係者の健康と安全を最優先した結果であり、デレク・ジーター、ラリー・ウォーカー、テッド・シモンズ、マービン・ミラーの4氏の殿堂入りを祝うセレモニーは、来年7月に2021年のセレモニーと合同で開催されることになった。

     アメリカ野球殿堂のジェーン・フォーブス・クラーク会長は「インダクション・ウィークエンドは、ナショナル・パスタイム(野球)とそのレジェンドたちを祝福する場であり、この特別なイベントを中止するのは残念だが、取締役会では新たに殿堂入りする者や、殿堂のメンバー、素晴らしいファンたち、数百人ものスタッフといったこのイベントに参加予定だった人々の健康と幸福を最優先に考えた」とのコメントを発表。マリアーノ・リベラらの殿堂入りを祝福した昨年のセレモニーには5万人を超える人々が集まっており、現在の状況で例年通りにセレモニーを開催するのは難しいとの判断が下された。

     2020年のセレモニーは来年7月25日(現地時間)に2021年のセレモニーと合同で開催されることになるが、ジーターは「殿堂入りは本当に素晴らしい名誉だけど、関係者全員の健康と安全が最優先だ」と語り、今回の決定を支持。「2021年にクーパーズタウンで現在の殿堂入りメンバーやファン、スタッフ、私の家族や友人に会えることを楽しみにしている」と前向きなコメントを残した。

     アメリカ野球殿堂によると、クーパーズタウンで殿堂入り式典が開催されないのは1960年以来のことだという。この年は新たに殿堂入りした者がいなかったため、セレモニーが開催されなかった。また、複数の年度のセレモニーが合同で開催されるのは、1948年と1949年のセレモニーが合同で開催された1949年以来となる。

  • 名捕手・モリーナが2022年まで現役続行へ 他球団移籍も視野

    2020.4.30 03:20 Thursday

     ゴールドグラブ賞9度の輝かしい実績を誇る名捕手ヤディアー・モリーナは今年1月、カージナルスから契約延長のオファーがあれば来季以降も現役を続行する意思がある一方で、他球団でプレイするつもりはないことを明言していた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によって2020年シーズンの開幕が延期となるなか、その心境に変化が生まれたようだ。ESPNのマーリー・リベラによると、モリーナはカージナルスとの契約延長が成立しなかった場合、他球団へ移籍して現役を続行することも視野に入れているという。

     2017年4月に3年6000万ドルでカージナルスとの契約を延長した際、モリーナは契約満了時に現役を引退する意向を示していた。今季はその3年契約の最終年となるが、モリーナは今年1月、少なくともあと2年は現役を続行する準備があること、そしてプレイを希望する球団はカージナルスのみであることを明言。今年3月にはカージナルスとモリーナが契約延長に向けた交渉を開始したことも報じられていた。

     しかし、モリーナは「このパンデミックの状況が全てを変化させた」と語り、たとえカージナルスとの契約延長が成立しなくとも現役を続行したいと考えるようになったという。球界が再び動き始めたあと契約延長交渉が再開される見込みであり、モリーナ自身は無事に契約延長が成立すると考えているが、契約延長が成立しなければフリーエージェントとなって他球団へ移籍することも視野に入れているようだ。

     「僕が望むのはプレイすることだ」と語るモリーナは、40歳となる2022年まで現役を続行したいと考えている。攻守両面で少しずつ衰えが見られるようになっているとはいえ37歳となった昨季も108試合で先発マスクを被っており、40歳まで正捕手を務めることも決して不可能ではないだろう。他球団移籍の可能性が浮上したことにより、カージナルス一筋16年のフランチャイズ・プレイヤーの契約延長交渉の動向にはさらなる注目が集まることになりそうだ。

  • 球団史上最高の左翼手は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

    2020.4.29 18:20 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を実施している。捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手に続く第6弾として、各球団の番記者が球団史上最高の左翼手を決定するファン投票をTwitterで実施中(それぞれの番記者のツイートから投票可能)。ファン投票の結果とは別に、それぞれの番記者が球団の歴代左翼手のなかからトップ5を選出して紹介している。

    アメリカン・リーグ東部地区

    オリオールズ
    【1位】ブレイディ・アンダーソン(1988-2001)
    球団史上最多の307盗塁。本塁打と盗塁の両部門で球団歴代トップ10に入っている唯一の選手。1992~95年に左翼のレギュラーを務めた。
    【2位】ドン・ビュフォード(1968-72)
    【3位】B・J・サーホフ(1996-2000,03-05)
    【4位】ボブ・ニーマン(1956-59)
    【5位】ゲーリー・レネキー(1975-85)とジョン・ローウェンスタイン(1979-85)のプラトーン

    レッドソックス
    【1位】テッド・ウィリアムス(1939-42,46-60)
    WAR121.9(FanGraphs版)はベーブ・ルースに次ぐアメリカン・リーグ史上2位の大記録。最後の4割打者。
    【2位】カール・ヤストレムスキー(1961-83)
    【3位】ジム・ライス(1974-89)
    【4位】マニー・ラミレス(2001-08)
    【5位】マイク・グリーンウェル(1985-96)

    ヤンキース
    【1位】チャーリー・ケラー(1939-49,52)
    ハイレベルな選球眼を武器に在籍11年で出塁率.410、OPS.928を記録。オールスター・ゲーム選出5度、ワールドシリーズ制覇3度。
    【2位】ボブ・ミューゼル(1920-29)
    【3位】ロン・ホワイト(1965-79)
    【4位】松井秀喜(2003-09)
    【5位】ブレット・ガードナー(2008-現在)

    レイズ
    【1位】カール・クロフォード(2002-10)
    オールスター・ゲーム選出4度は球団史上最多。1480安打、打率.296、409盗塁、105三塁打はいずれも球団記録。
    【2位】マット・ジョイス(2009-14)
    【3位】トミー・ファム(2018-19)
    【4位】グレッグ・ボーン(2000-02)
    【5位】コリー・ディッカーソン(2016-17)

    ブルージェイズ
    【1位】ジョージ・ベル(1981,83-90)
    1987年に打率.308、47本塁打、134打点、OPS.957の好成績をマークして球団史上初のMVP受賞。
    【2位】シャノン・スチュワート(1995-2003,08)
    【3位】フランク・カタラノット(2003-06)
    【4位】リード・ジョンソン(2003-07)
    【5位】キャンディ・マルドナード(1991-92,95)

    アメリカン・リーグ中部地区

    ホワイトソックス
    【1位】ミニー・ミニョソ(1951-57,60-61,64,76,80)
    球団史上初の黒人選手。WARはFanGraphs版(41.8)、Baseball-Reference版(41.4)ともに左翼手では球団史上1位。
    【2位】シューレス・ジョー・ジャクソン(1915-20)
    【3位】カルロス・リー(1999-2004)
    【4位】ティム・レインズ(1991-95)
    【5位】アルバート・ベル(1997-98)

    インディアンス
    【1位】アルバート・ベル(1989-96)
    1995年に史上唯一となる50二塁打&50本塁打を達成。WAR27.4(Baseball-Reference版)は左翼手では球団史上1位。
    【2位】マイケル・ブラントリー(2009-18)
    【3位】チャーリー・ジェイミーソン(1919-32)
    【4位】ジェフ・ヒース(1936-45)
    【5位】デール・ミッチェル(1946-56)

    タイガース
    【1位】ウィリー・ホートン(1963-77)
    オールスター・ゲーム選出4度。世界一に輝いた1968年にチーム1位の打率.285、36本塁打、OPS.895を記録。
    【2位】ボビー・ビーチ(1912-23)
    【3位】ヘイニー・マヌーシュ(1923-27)
    【4位】ロッキー・コラビト(1960-63)
    【5位】トニー・フィリップス(1990-94)

    ロイヤルズ
    【1位】アレックス・ゴードン(2007-現在)
    オールスター・ゲーム選出3度、ゴールドグラブ賞7度。2014年にはプラチナグラブ賞も受賞。
    【2位】ボー・ジャクソン(1986-90)
    【3位】ルー・ピネラ(1969-73)
    【4位】ジム・アイゼンライク(1987-92)
    【5位】マーク・クイン(1999-2002)

    ツインズ
    【1位】シェーン・マック(1990-94)
    在籍5年間で打率.309、出塁率.375、OPS.854を記録。1991年にはレギュラーとしてワールドシリーズ制覇に貢献。
    【2位】ラリー・ハイスル(1973-77)
    【3位】ジャック・ジョーンズ(1999-2005)
    【4位】エディ・ロサリオ(2015-現在)
    【5位】マーティ・コルドバ(1995-99)

    アメリカン・リーグ西部地区

    アストロズ
    【1位】ランス・バークマン(1999-2010)
    OPS.959はモイゼス・アルーに次ぐ球団史上2位の数字。2002年に打点王。オールスター・ゲーム選出4度。
    【2位】ホゼ・クルーズ(1975-87)
    【3位】カルロス・リー(2007-12)
    【4位】モイゼス・アルー(1998,2000-01)
    【5位】ルイス・ゴンザレス(1990-95,97)

    エンゼルス
    【1位】ギャレット・アンダーソン(1994-2008)
    2368安打、489二塁打、1292打点、1024得点などの各部門で球団記録を保持。エンゼルスで2000安打以上を記録した唯一の選手。
    【2位】ブライアン・ダウニング(1978-90)
    【3位】リック・ライカート(1964-70)
    【4位】レオン・ワグナー(1961-63)
    【5位】フアン・リベラ(2005-10)

    アスレチックス
    【1位】リッキー・ヘンダーソン(1979-84,89-93,94-95,98)
    WAR72.7(Baseball-Reference版)は野手では球団史上1位。1982年の130盗塁を筆頭に3度のシーズン100盗塁を含む867盗塁を記録。
    【2位】アル・シモンズ(1924-32,40-41,44)
    【3位】ボブ・ジョンソン(1933-42)
    【4位】ジョー・ルディ(1967-76,82)
    【5位】ヨエニス・セスペデス(2012-14)

    マリナーズ
    【1位】ラウル・イバニェス(1996-2000,04-08,13)
    出場試合、安打、本塁打、打点、得点の各部門で球団史上トップ10にランクイン。2006年に自己最多の123打点。
    【2位】フィル・ブラッドリー(1983-87)
    【3位】ランディ・ウィン(2003-05)
    【4位】トム・パチョレック(1978-81)
    【5位】スタン・ハビアー(2000-01)

    レンジャーズ
    【1位】ラスティ・グリーア(1994-2002)
    300試合以上出場した選手のなかで打率.305は球団史上5位、出塁率.387は同4位、OPS.865は同8位の数字。
    【2位】フランク・ハワード(1965-72)
    【3位】アル・オリバー(1978-81)
    【4位】デービッド・マーフィー(2007-13)
    【5位】ピート・インカビリア(1986-90)

    ナショナル・リーグ東部地区

    ブレーブス
    【1位】リコ・カーティ(1963-72)
    WARはFanGraphs版(25.1)、Baseball-Reference版(23.2)ともに左翼手では球団史上1位。1970年に.366の高打率で首位打者。
    【2位】シド・ゴードン(1950-53)
    【3位】ロン・ガント(1987-93)
    【4位】ライアン・クレスコ(1992-99)
    【5位】ロニー・スミス(1988-92)

    マーリンズ
    【1位】クリフ・フロイド(1997-2002)
    打率.317、31本塁打、103打点、18盗塁、OPS.968の好成績をマークした2001年にオールスター・ゲーム選出。
    【2位】マーセル・オズーナ(2013-17)
    【3位】ジョシュ・ウィリンガム(2004-08)
    【4位】クリス・コグラン(2009-13)
    【5位】ローガン・モリソン(2010-13)

    メッツ
    【1位】クレオン・ジョーンズ(1963-75)
    「ミラクル・メッツ」の1969年に世界一決定のウイニングボールを捕球。この年は自己ベストの打率.340、OPS.904を記録。
    【2位】ケビン・マクレイノルズ(1987-91,94)
    【3位】ヨエニス・セスペデス(2015-現在)
    【4位】デーブ・キングマン(1975-77,81-83)
    【5位】バーナード・ギルキー(1996-98)

    フィリーズ
    【1位】シェリー・マギー(1904-14)
    1910年にいずれもリーグ1位の打率.331、123打点、出塁率.445、長打率.507、OPS.952を記録。1907年と1914年にも打点王。
    【2位】デル・エニス(1946-56)
    【3位】グレッグ・ルジンスキー(1970-80)
    【4位】パット・バール(2000-08)
    【5位】ゲーリー・マシューズ(1981-83)

    ナショナルズ
    【1位】ティム・レインズ(1979-90)
    635盗塁などの各部門で球団記録を保持。WAR49.2(Baseball-Reference版)はゲーリー・カーターに次ぐ球団史上2位の数字。
    【2位】モイゼス・アルー(1990-96)
    【3位】フアン・ソト(2018-現在)
    【4位】ウォーレン・クロマティ(1974,76-83)
    【5位】アルフォンゾ・ソリアーノ(2006)

    ナショナル・リーグ中部地区

    カブス
    【1位】ビリー・ウィリアムス(1959-74)
    4262塁打はアーニー・バンクスに次ぐ球団史上2位の数字。1972年に打率.333、37本塁打、122打点、OPS1.005の好成績で首位打者。
    【2位】リグス・スティーブンソン(1926-34)
    【3位】アルフォンゾ・ソリアーノ(2007-13)
    【4位】ハンク・サウアー(1949-55)
    【5位】ジミー・シェッカード(1906-12)

    レッズ
    【1位】ジョージ・フォスター(1971-81)
    1977年に球団史上最多の52本塁打。この年から2年連続本塁打王、前年から3年連続打点王。1975年からのワールドシリーズ2連覇に貢献。
    【2位】アダム・ダン(2001-08)
    【3位】ボブ・ベッシャー(1908-13)
    【4位】カル・ダニエルズ(1986-89)
    【5位】パット・ダンカン(1919-24)

    ブリュワーズ
    【1位】ライアン・ブラウン(2007-現在)
    2007年に新人王、2011年にMVPを受賞。344本塁打は球団史上最多。2011年から2年連続で「30-30」を達成。
    【2位】ベン・オグリビー(1978-86)
    【3位】ジェフ・ジェンキンス(1998-2007)
    【4位】グレッグ・ボーン(1989-96)
    【5位】ジョン・ブリッグス(1971-75)

    パイレーツ
    【1位】ラルフ・カイナー(1946-53)
    史上唯一の7年連続本塁打王に輝いた殿堂入りスラッガー。1949年に自己ベストの54本塁打、127打点、OPS1.089を記録。
    【2位】バリー・ボンズ(1986-92)
    【3位】フレッド・クラーク(1900-11,13-15)
    【4位】ブライアン・ジャイルズ(1999-2003)
    【5位】スターリング・マーテイ(2012-19)

    カージナルス
    【1位】ルー・ブロック(1964-79)
    1966年から4年連続盗塁王。1971年から再び4年連続盗塁王に輝いて1974年にはシーズン118盗塁をマーク。
    【2位】ジョー・メドウィック(1932-40,47-48)
    【3位】マット・ホリデイ(2009-16)
    【4位】チック・ヘイフィー(1924-31)
    【5位】ビンス・コールマン(1985-90)

    ナショナル・リーグ西部地区

    ダイヤモンドバックス
    【1位】ルイス・ゴンザレス(1999-2006)
    WAR30.0(Baseball-Reference版)は野手ではポール・ゴールドシュミットに次ぐ球団史上2位の数字。
    【2位】デービッド・ペラルタ(2014-現在)
    【3位】エンダー・インシアーテ(2014-15)
    【4位】エリック・バーンズ(2006-09)
    【5位】デービッド・デルーチ(1998-2003)

    ロッキーズ
    【1位】マット・ホリデイ(2004-08,18)
    2007年に史上6人目の打率.335、35本塁打、130打点、200安打、50二塁打をクリア。打率.340と137打点で二冠王。
    【2位】ダンテ・ビシェット(1993-99)
    【3位】ジェイ・ペイトン(2002-03,10)
    【4位】コリー・ディッカーソン(2013-15)
    【5位】セス・スミス(2007-11)

    ドジャース
    【1位】ザック・ウィート(1909-26)
    1918年に打率.335で首位打者。在籍18年間で2804安打を放って1959年にベテランズ委員会の選考によりアメリカ野球殿堂入り。
    【2位】ダスティ・ベイカー(1976-83)
    【3位】トミー・デービス(1959-66)
    【4位】ゲーリー・シェフィールド(1998-2001)
    【5位】ジミー・シェッカード(1897-98,1900-05)

    パドレス
    【1位】ジーン・リチャーズ(1977-83)
    1980年に61盗塁をマークするなど在籍7年間で247盗塁を記録。WAR19.0(Baseball-Reference版)は左翼手では球団史上1位。
    【2位】グレッグ・ボーン(1996-98)
    【3位】カルメロ・マルティネス(1984-89)
    【4位】リッキー・ヘンダーソン(1996-97,2001)
    【5位】フィル・プランティアー(1993-95,97)

    ジャイアンツ
    【1位】バリー・ボンズ(1993-2007)
    2001年に史上最多の73本塁打。2004年には120回も敬遠されて出塁率.609をマーク。ジャイアンツ時代だけでMVP5度受賞(通算7度)。
    【2位】ジョージ・バーンズ(1911-21)
    【3位】モンテ・アービン(1949-55)
    【4位】ケビン・ミッチェル(1987-91)
    【5位】ジム・オルーク(1885-89,91-92,1904)

  • オリオールズ・マンシーニ がん治療により今季絶望に

    2020.4.29 14:30 Wednesday

     日本時間4月29日、オリオールズのトレイ・マンシーニは、3月中旬に大腸の悪性腫瘍を取り除く手術を受けたあと、初めて公式声明を出し、ステージ3の結腸がんと闘っていることを公表した。「プレイヤーズ・トリビューン」で公開した詳細なエッセイのなかで、友人やファン、チームメイトからのサポートに対する感謝を述べている。

     マンシーニは「私はとてもラッキーだ」というタイトルのエッセイのなかで、6ヶ月間にわたる化学療法での治療を開始したことを公表。新型コロナウイルスの感染拡大により開幕が遅れている2020年のレギュラーシーズンだが、開幕することが決まったとしても、マンシーニが今季プレイすることは絶望となった。

     スプリング・トレーニング序盤にインフルエンザのような症状を感じたマンシーニは、複数の血液検査を受け、血液中の鉄分濃度が低いことが判明。まだ28歳であることや、これまでに大きな健康問題がなかったことを踏まえ、マンシーニ自身はセリアック病か胃潰瘍のどちらかであると考えていたという。父トニーが2011年に58歳でステージ2の結腸がんと診断されたことはあったものの、マンシーニは自身ががんと闘うことになるとは考えていなかったようだ。

     「がんになるには自分は若すぎると思っていた。28歳だからね」とマンシーニ。ところが、内視鏡検査を受けた結果、悪性腫瘍があることが判明し、それを除去する手術を受けることに。さらに、がんが結腸に転移して現在はステージ3。今後は1ヶ月に2回、9月下旬までの6ヶ月で合計12回の治療を受ける予定になっているという。

     新型コロナウイルスへの対策として自分で運転して通院しているマンシーニは「野球を再開できるときが来たら、プレイする準備はできている。その前に自分が健康であることをハッキリさせておきたいんだ」とコメント。がんを克服してメジャーリーグの舞台へ復帰することへの意欲を示した。

     昨季は154試合に出場して打率.291、35本塁打、97打点、OPS.899という自己最高のシーズンを過ごしたマンシーニ。オリオールズ打線の中軸を担う28歳のスラッガーのもとには、チームの内外から多数のエールが届いている。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」 レッズとドジャースが準決勝進出

    2020.4.29 13:40 Wednesday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」は、現地時間4月28日にナショナル・リーグ側の準々決勝が行われ、レッズがカージナルス、ドジャースがブリュワーズをそれぞれ4勝3敗で破って準決勝進出を決めた。準決勝はヤンキース対レッドソックス、レッズ対ドジャースの組み合わせで現地時間5月1日に行われる。

     レッズとカージナルスによる名門球団同士の対戦は、7試合中5試合が1点差ゲームとなったように、最後まで勝者がわからない白熱した試合の連続だった。

     カージナルスは、第1戦に6対5で勝利すると、第2戦はスタン・ミュージアルのタイムリー二塁打でサヨナラ勝ち。しかし、連敗スタートなったレッズも、第3戦をジョーイ・ボットーのサヨナラタイムリー二塁打で制し、第4戦と第5戦はいずれも3点差で勝利して準決勝進出に王手をかけた。

     第6戦はカージナルス先発のディジー・ディーンが6回3安打無失点の好投を見せ、カージナルスが2対1で逃げ切り。ここまでの6試合はすべてホームチームが勝利し、3勝3敗で運命の第7戦に突入した。

     カージナルスがクリス・カーペンター、レッズがマリオ・ソトの先発で始まった第7戦は、レッズが2回表に3点を先制するも、カージナルスが3回裏に1点、6回裏に2点を奪い、両軍ブルペンが粘って延長戦に突入。延長12回表にジョージ・フォスターがカージナルス7番手のジェイソン・イズリングハウゼンからソロ本塁打を放ち、これがレッズの準決勝進出を決める決勝点となった。

     ナ・リーグの第1シードで優勝候補の一角に挙げられていたカージナルスは、第7戦の7回裏無死一二塁の勝ち越し機で強打者ロジャース・ホーンスビーにバントを指示するも、これが一塁へのポップフライとなって作戦失敗。このチャンスを逃したのが大きく響く結果となった。

     ドジャースは、ジャイアンツとカブスを破って準々決勝まで勝ち進んできたブリュワーズと対戦。第7戦でドン・ドライスデールが8回8安打無失点の好投を見せ、最終回をエリック・ガニエが締めくくって準決勝進出を決めた。ドジャースが勝利した4試合でブリュワーズが奪った得点はわずか3点だけ。準々決勝でもドジャース投手陣の安定感は健在だった。

     ドライスデールは第3戦でも8イニングを6安打無失点に抑えており、準々決勝では合計16イニング無失点。第2ラウンド唯一の登板では完封勝利をマークしており、直近3登板で合計25イニングを無失点に抑える見事なパフォーマンスを続けている。

     ドライスデール以外の先発投手も好投を続けており、クレイトン・カーショウは2敗を喫したものの、防御率0.79を記録。サンディ・コーファックスは2度の先発で防御率2.19をマークし、オーレル・ハーシュハイザーは唯一の登板で8回3安打1失点の快投を披露した。ドジャース先発陣の今大会の防御率は1.78となっている。

  • MLB公式サイトのドラフト1巡目予想 全体1位は強打のトーケルソン

    2020.4.28 12:50 Tuesday

     日本時間4月28日、メジャーリーグ公式サイトのジョナサン・マヨは、今年のドラフト1巡目の指名予想を公開した。スカウトからの情報や各球団の指名傾向に基づいた予想となっており、全体1位指名権を持つタイガースはアリゾナ州立大のスペンサー・トーケルソン一塁手を指名するとの予想。なお、アストロズは不正なサイン盗みへのペナルティとして2020年と2021年のドラフト1~2巡目の指名権を剥奪されており、今回の予想は全体29位までのものとなっている。

     タイガースが全体1位で指名すると予想されたトーケルソンは、強打が魅力の大学生一塁手である。一塁手の全体1位指名は2000年のエイドリアン・ゴンザレスまでさかのぼらなければならないが、広角に長打を打てるトーケルソンにはそれだけの価値があると見られている。昨年のドラフトでは同じく大学生一塁手のアンドリュー・ボーンがホワイトソックスに全体3位で指名されており、最上位で大学生一塁手が指名されるのは決して非現実的な話ではない。

     全体2位のオリオールズはバンダービルト大のオースティン・マーティン三塁手兼外野手、全体3位のマーリンズはテキサスA&M大のエイサ・レイシー投手、全体4位のロイヤルズはジョージア大のエマーソン・ハンコック投手、全体5位のブルージェイズはニューメキシコ州立大のニック・ゴンザレス二塁手を指名するとの予想。ここまでの5人は、メジャーリーグ公式サイトが公開しているドラフト候補ランキングのトップ5と一致する。

     なお、全体29位までの指名予想は以下の通り。メジャーリーグ公式サイトではこれらの29選手を含むドラフト候補150人分のスカウティング・レポートを公開しているので、ぜひ参考にしていただきたい(https://www.mlb.com/prospects/2020/draft/)。

    ※学校名の後ろの順位はメジャーリーグ公式サイトのドラフト候補ランキングの順位を表す。

    1位 タイガース スペンサー・トーケルソン一塁手(アリゾナ州立大:1位)
    2位 オリオールズ オースティン・マーティン三塁手兼外野手(バンダービルト大:2位)
    3位 マーリンズ エイサ・レイシー投手(テキサスA&M大:3位)
    4位 ロイヤルズ エマーソン・ハンコック投手(ジョージア大:4位)
    5位 ブルージェイズ ニック・ゴンザレス二塁手(ニューメキシコ州立大:5位)
    6位 マリナーズ マックス・マイヤー投手(ミネソタ大:9位)
    7位 パイレーツ ザック・ビーン外野手(スプルース・クリーク高:7位)
    8位 パドレス ミック・エイベル投手(ジェズイト高:11位)
    9位 ロッキーズ リード・デトマーズ投手(ルイビル大:8位)
    10位 エンゼルス ギャレット・ミッチェル外野手(カリフォルニア大ロサンゼルス校:6位)
    11位 ホワイトソックス ヘストン・ケアスタッド外野手(アーカンソー大:10位)
    12位 レッズ ジャレッド・ケリー投手(レフュリオ高:12位)
    13位 ジャイアンツ オースティン・ヘンドリック外野手(ウエスト・アレゲニー高:13位)
    14位 レンジャーズ ニック・ビツコ投手(セントラル・バックス・イースト高:14位)
    15位 フィリーズ ロバート・ハッセル外野手(インディペンデンス高:16位)
    16位 カブス パトリック・ベイリー捕手(ノースカロライナ州立大:17位)
    17位 レッドソックス ギャレット・クローシュ投手(テネシー大:18位)
    18位 ダイヤモンドバックス エド・ハワード遊撃手(マウント・カーメル高:15位)
    19位 メッツ タイラー・ソダーストロム捕手(ターロック高:19位)
    20位 ブリュワーズ ピート・クロウ=アームストロング外野手(ハーバード・ウエストレイク高:20位)
    21位 カージナルス ケイド・キャバリ投手(オクラホマ大:22位)
    22位 ナショナルズ コール・ウィルコックス投手(ジョージア大:23位)
    23位 インディアンス ディロン・ディングラー捕手(オハイオ州立大:24位)
    24位 レイズ スレイド・チェッコーニ投手(マイアミ大:31位)
    25位 ブレーブス カルメン・ムロジンスキー投手(サウスカロライナ大:21位)
    26位 アスレチックス ジャスティン・フォスキュー二塁手(ミシシッピ州立大:32位)
    27位 ツインズ ニック・ロフティン遊撃手(ベイラー大:36位)
    28位 ヤンキース カーソン・タッカー遊撃手(マウンテン・ポインテ高:52位)
    29位 ドジャース ジョーダン・ウエストバーグ遊撃手(ミシシッピ州立大:37位)

  • カブスがメジャー史上初の球団通算100000得点達成へ

    2020.4.28 11:50 Tuesday

     1876年4月25日に21歳の外野手、ポール・ハインズが球団史上初得点を記録してから144年が経過し、カブスはこれまでに通算99248得点を積み重ねてきた。これはメジャー史上最多の数字であり、2位のジャイアンツとは2000近い差がついている。よって、カブスがメジャー史上初の球団通算100000得点を達成するのはほぼ確実だ。

     現在まで続くナショナル・リーグが誕生する以前の「ナショナル・アソシエーション」の記録を含めるべきかどうかについては様々な意見があるものの、メジャーリーグの公式歴史家であるジョン・ソーンの見解(最初のプロリーグではあるが、メジャーリーグと見なされるべきではない)に従い、ここではその記録を除外する。また、「エリアス・スポーツ・ビューロー」では、カブスの通算得点を99254としており、古い記録の集計に誤差があることも事実。ここでは「Baseball-Reference」に掲載されている記録を使用することにする。

     カブスは過去4年間、808得点、822得点、761得点、814得点を記録しており、その平均は801得点。通算100000得点までは残り752得点であり、予定通りにシーズンが開幕していれば今季中の達成が濃厚だった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によりシーズン開幕が延期され、シーズンが開催される場合は試合数が減らされる可能性が高く、今季中の達成は困難に。よって、2021年シーズン中に達成される可能性が高い。

     では、その節目のホームを踏むのは誰だろうか。過去3年の合計得点数を見ると、クリス・ブライアント、ハビアー・バイエズ、アンソニー・リゾーが上位3人となっており、確率だけで言えばこの3人のいずれかになる可能性が最も高い。「リゾーのタイムリーでブライアントが生還する」というのが最も素直な予想かもしれない。

     しかし、これは偶然性の高い記録であり、たとえば先発右腕のカイル・ヘンドリックスがスクイズを決める可能性もあれば、三塁にダルビッシュ有を置いた状態で控え捕手のビクトル・カラティーニが本塁打を放つ可能性もある。さらに、マイナーから上がってきたばかりのプロスペクトが節目のホームを踏む可能性さえある。

     誰がどのような形で節目のホームを踏むのか。メジャー史上初となる大記録達成の瞬間に注目だ。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」 ヤンキースとRソックスが準決勝進出

    2020.4.28 11:05 Tuesday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」は、現地時間4月27日にアメリカン・リーグ側の準々決勝が行われ、ヤンキースがアストロズ、レッドソックスがホワイトソックスをそれぞれ破って準決勝進出を決めた。現地時間28日にはナショナル・リーグ側の準々決勝が行われ、カージナルスとレッズ、ドジャースとブリュワーズが対戦する。

     ヤンキースとアストロズの対戦は、第7戦までもつれる激戦となり、ヤンキースが4勝3敗でアストロズを破って準決勝進出を決めた。

     第1戦は、レジー・ジャクソンがアストロズ先発のノーラン・ライアンから先制2ランを放ち、ジョー・ニークロからも貴重な追加点となるソロアーチ。ジャクソンの2本塁打で奪った3点を、ホワイティ・フォード、デーブ・リゲッティ、マリアーノ・リベラによる完封リレーで守り抜いた。

     第2戦をヤンキース、第3戦をアストロズが勝利して迎えた第4戦は、ヤンキースが1点ビハインドの9回表にデレク・ジーターのタイムリーで同点に追い付くも、アストロズはその裏、クレイグ・ビジオの死球をきっかけにリベラから二死満塁のチャンスを迎え、ヨギ・ベラの捕逸によりサヨナラ勝ち。まさかの展開で対戦成績は2勝2敗となった。

     第5戦をヤンキース、第6戦をアストロズが勝利して迎えた第7戦は、アストロズ打線がロン・ギドリーを攻略し、6回表終了時点で5点をリードした。しかし、ヤンキースはジャクソンとベーブ・ルースの本塁打などで1点差に迫り、9回裏には剛腕ビリー・ワグナーからミッキー・マントルが起死回生の同点アーチ。試合は延長戦に突入し、延長12回裏にブラッド・リッジからベラが2ランを放って劇的なサヨナラ勝利でヤンキースの準決勝進出が決定した。

     レッドソックスとホワイトソックスの対戦では、最初の2ラウンド合計で防御率2.47という好投を見せていたホワイトソックスの先発左腕カルテット(ビリー・ピアース、クリス・セール、ウィルバー・ウッド、マーク・バーリー)をレッドソックス打線が攻略。ホワイトソックス先発陣は防御率7.11に終わり、レッドソックスが4勝1敗で準決勝進出を決めた。

     第1戦をレッドソックス、第2戦をホワイトソックスが勝利して迎えた第3戦は、両軍のロースターに名を連ねているカールトン・フィスクがレッドソックス打線を牽引。セールから3ランを放つなど、単打が出ればサイクル達成という6打数3安打6打点の大活躍でチームの勝利に大きく貢献した。

     レッドソックスはその後、第4戦と第5戦にも危なげなく勝利し、1勝1敗からの3連勝で準決勝進出が決定。デービッド・オルティスは21打数2安打(打率.095)、7三振と元気がなかったが、フィスクとテッド・ウィリアムスが2本塁打ずつを放ち、ウェイド・ボッグス(19打数8安打、打率.421)とノマー・ガルシアパーラ(23打数9安打、打率.391)の1、2番コンビが機能したのも大きかった。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」準々決勝プレビュー

    2020.4.27 14:10 Monday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」はベスト8が出揃い、現地時間4月27日と28日に準々決勝が行われる。ここでは準々決勝の4組の対戦の注目ポイントを紹介する。

    ヤンキースvsアストロズ
    Twitch/MLB.comで日本時間4月28日午前4時からライブ配信
    結果発表:日本時間4月28日午前5時

     両軍は2017年と2019年のリーグ優勝決定シリーズで対戦しているが、どちらもアストロズが勝利。27度のワールドシリーズ制覇を誇るヤンキースは、そのリベンジに臨む。一方のアストロズは、オリオールズ、タイガースという伝統球団を相次いで撃破しており、その勢いのまま準決勝進出を目指す。

     第1ラウンドではあまり打線に元気がなかったヤンキースだが、第2ラウンドではインディアンスを相手に打線が爆発。ルー・ゲーリッグの4本塁打を筆頭に、トニー・ラゼリとベーブ・ルースが3本塁打、ジョー・ディマジオとミッキー・マントルが2本塁打を放つなど、合計17本塁打を量産した。アストロズとの準々決勝でも「レジェンド」がズラリと並ぶ強力打線が最大の武器となる。

     アストロズは、ノーラン・ライアンを中心に、J・R・リチャード、ロイ・オズウォルト、マイク・スコットという安定感のある先発投手陣がヤンキース打線を迎え撃つ。5試合で防御率8.44と打ち込まれているフィル・ニークロを除けば、リリーフ陣も防御率1.47と安定している。アストロズ投手陣がヤンキース打線をいかに抑え込むかが、勝敗を分ける大きなポイントとなりそうだ。

    レッドソックスvsホワイトソックス
    Twitch/MLB.comで日本時間4月28日午前5時からライブ配信
    結果発表:日本時間4月28日午前6時

     アメリカン・リーグ創設時(1901年)の初期メンバーである両軍だが、ポストシーズンでの対戦は過去に1度しかない。ホワイトソックスは2005年の地区シリーズで前年王者のレッドソックスをスイープし、その勢いのままワールドシリーズ制覇を成し遂げた。しかし、レッドソックスはその後、2007年、2013年、2018年と3度のワールドシリーズ制覇を達成。その間、ホワイトソックスのポストシーズン進出は1度だけである。

     左腕偏重のホワイトソックス先発陣のなかでは、ビリー・ピアースが4先発で3勝1敗、防御率2.05の好成績をマークし、クリス・セールも2先発で12回2/3を投げて無失点。この両エース左腕が今大会1試合平均5.8得点を誇るレッドソックスの強力打線に立ち向かう。

     レッドソックスは、テッド・ウィリアムスがブルージェイズとの第2ラウンドで26打数14安打、打率.538、5本塁打、10打点、OPS1.702と猛打爆発。この主砲を中心に、デービッド・オルティス、ムーキー・ベッツ、ウェイド・ボッグス、ジミー・フォックス、カールトン・フィスクらが並ぶ強力打線を武器に準決勝進出を目指す。

    カージナルスvsレッズ
    Twitch/MLB.comで日本時間4月29日午前4時からライブ配信
    結果発表:日本時間4月28日午前4時半

     赤をチームカラーとする伝統球団同士の対戦は、両軍合計でポストシーズン出場44度、リーグ優勝33度、ワールドシリーズ制覇16度を誇る。ただし、ポストシーズンでの対戦経験は1度もない。

     レッズは、過去2ラウンドの勝利した8試合で平均7.8得点を記録。特にパイレーツと対戦した第2ラウンドで勝利した4試合は、平均10.5得点をマークした。敗れた試合では平均2.0得点に終わっており、ジョーイ・ボットー、ジョニー・ベンチ、ジョー・モーガン、フランク・ロビンソン、バリー・ラーキン、ピート・ローズらが並ぶ強力打線「ビッグ・レッド・マシン」の出来が勝敗を大きく左右することになる。ちなみに、レッズのロースターのうち、殿堂入り投手はトム・シーバーだけである。

     カージナルスは、殿堂入り投手5人、殿堂入り野手8人を擁し、投打のバランスが取れている。ボブ・ギブソンとディジー・ディーンの2人が投手陣の中心となり、打線にもスタン・ミュージアル、ロジャース・ホーンスビー、アルバート・プーホルス、オジー・スミス、ジム・エドモンズなど名選手がズラリ。打撃戦でも投手戦でも勝利できる試合巧者ぶりを今大会でも見せつけている。

    ブリュワーズvsドジャース
    Twitch/MLB.comで日本時間4月29日午前4時半からライブ配信
    結果発表:日本時間4月28日午前5時

     ワールドシリーズ制覇の経験がなく、出場自体も1982年の1度しかないブリュワーズだが、今大会ではシンデレラ・ストーリーを演じており、第1ラウンドで名門球団のジャイアンツを撃破。第2ラウンドでも伝統球団のカブスを破り、1969年創設の新興球団ながら準々決勝まで勝ち上がってきた。準々決勝でも過去2ラウンドと同様に、19世紀からの長い歴史を誇る名門球団と対戦する。

     ドジャースは、過去2ラウンドとも4勝1敗と安定感のある戦いを続けており、その原動力となっているのが、サンディ・コーファックス、クレイトン・カーショウ、ドン・ドライスデール、オーレル・ハーシュハイザーという強力先発投手陣だ。ブルペンにもフェルナンド・バレンズエラ、ドン・ニューカム、エリック・ガニエらが控えており、過半数の試合で相手打線を2得点以下に抑えている。よって、打線の援護はそれほど必要でないものの、打線もデューク・スナイダー、ジャッキー・ロビンソン、ピー・ウィー・リース、コディ・ベリンジャーなど強力な陣容となっている。

     戦力的に見れば、圧倒的にドジャース優位だが、カブスとの第2ラウンドの最終5試合がすべて1点差ゲームになるなど、ドラマチックな展開で勝ち上がってきたブリュワーズも決して侮れない存在である。クリスチャン・イェリッチやプリンス・フィルダーを中心とするブリュワーズ打線がいかにドジャースの強力投手陣を攻略できるかがポイントとなりそうだ。

  • パドレス・イエーツ 「戦力外」から最強のクローザーへ

    2020.4.27 12:00 Monday

     昨季メジャー最多の41セーブを挙げ、自己ベストの防御率1.19をマークして「オールMLBチーム」の一員に選ばれたカービー・イエーツ(パドレス)は、決してエリートとして期待されてきた存在ではなかった。プロ入りはドラフト外であり、これまでに金銭トレードとウエーバー移籍を2度ずつ経験している。しかし、パドレスのスカウト陣が注目した才能が本格開花。ただし、それはパドレスの期待をはるかに上回るものだった。

     2016年10月、イエーツはウエーバーでヤンキースからエンゼルスへ移籍。この年、イエーツは自己最多の41試合に登板したものの、防御率5.23という不本意な成績に終わっていた。

     2017年4月、マイナー・オプション切れとなっていたイエーツは、エンゼルスからDFAとなり、ウエーバーにかけられたが、獲得を希望する球団は現れず、AAA級ソルトレイクへ降格となった。ここでイエーツは現在の武器であるスプリッターを本格的に使い始めることになるのだが、そのピッチングに注目したのがパドレスのスカウト陣だった。

     2017年4月22日、AAA級で好投していたイエーツは、メジャーの試合で登板する機会を与えられた。4点リードの8回途中からマウンドに上がったが、ケビン・ピラーとジャスティン・スモークに本塁打を浴びて3失点。チームは1点差で逃げ切ったものの、エンゼルスでの登板はこれが最後となった。

     翌日にDFAとなったイエーツを、パドレスは獲得に成功。当時30歳のイエーツは「これがメジャーで投げられる最後のチャンスかもしれない」と思っていたという。一方、パドレスの評価は「クローザーは無理かもしれないが、7回や8回を任せられる能力はある」というものだった。

     パドレス移籍後、イエーツは61試合に登板して55回2/3を投げ、20ホールド、1セーブ、防御率3.72、87奪三振をマーク。翌2018年には65試合で63回を投げ、16ホールド、12セーブ、防御率2.14、90奪三振と成績を向上させた。そして、昨季は60試合で60回2/3を投げ、41セーブ、防御率1.19、101奪三振。スプリッターを武器に、メジャー最強クローザーの1人となった。

     A・J・プレラーGMは「彼にはチャンスが必要だということを我々は知っていた。彼はコンスタントに登板するチャンスを得て、素晴らしい仕事をしてくれている」と語る。パドレス移籍のチャンスを生かし、当初の期待以上の活躍を続けているイエーツ。シーズンが開幕しさえすれば、今季もパドレスの9回のマウンドには絶対的守護神が君臨する。

  • ノーヒッター0回の「最高の投手」 クレメンス、マダックスら

    2020.4.27 11:15 Monday

     アストロズのサイン盗みの「告発者」として注目を浴びたマイク・ファイアーズ(アスレチックス)は、これまでに2度のノーヒッターを達成しているが、現在34歳で通算69勝。引退後にアメリカ野球殿堂入りする可能性は限りなくゼロに近い。このように、ノーヒッター達成者は必ずしも超一流の投手とは限らない。逆に、ノーヒッターを1度も達成できなかった「レジェンド」も多数存在する。メジャーリーグ公式サイトのアンソニー・カストロビンスは、そのなかから5人をピックアップしている。

     通算354勝、4672奪三振、サイ・ヤング賞7度、MVP1度という輝かしい実績を誇るロジャー・クレメンスは、1度もノーヒッターを達成していない。2000年のリーグ優勝決定シリーズ第4戦(対マリナーズ)では6回まで無安打に抑え、15奪三振で1安打完封をマーク。1988年9月10日のインディアンス戦でも1安打完封を記録したが、ノーヒッターは最後まで達成できなかった。

     ペドロ・マルティネスは、1995年6月3日のパドレス戦で9イニングをパーフェクトに抑えた経験がある。しかし、試合は両軍無得点のまま延長戦に突入。10回表に味方打線が先制点を奪ったが、10回裏の先頭打者に二塁打を浴び、無念の降板となった。全盛期(1997~2003年)の7年間には被打率.196をマークするなど相手打者を圧倒したが、ノーヒッターを達成することはできなかった。

     「100球未満での完封」にその名を残すグレッグ・マダックスも、ノーヒッターを達成していない名投手の1人だ。17年連続15勝以上(1988~2004年)を含む通算355勝を挙げたが、残念ながらノーヒッターとは縁がなかった。

     通算329勝、4136奪三振、サイ・ヤング賞4度を誇る名左腕スティーブ・カールトンも、6度の「ワンヒッター」を記録する一方で、ノーヒッターとは無縁だった。「ワンヒッター」6度は、ノーラン・ライアン(12度)、ボブ・フェラー(12度)、ウォルター・ジョンソン(8度)に次ぐ歴代4位タイの数字である。

     歴代2位の通算90完封を誇るピート・アレクサンダーも、ノーヒッターを達成していない。防御率1.22をマークした1915年には、なんと4度の「ワンヒッター」を記録。同年6月5日のカージナルス戦では9回二死まで無安打に抑えたが、ヒットを許して快挙達成を逃した。

     このほか、マイク・ムシーナ、ファージー・ジェンキンス、レフティ・グローブ、ドン・サットン、キッド・ニコルズ、モーデカイ・ブラウン、エディ・プランク、ロビン・ロバーツ、ドン・ドライスデール、ホワイティ・フォード、アーニー・ウィンといった殿堂入り投手や、将来の殿堂入りが有力なカート・シリングとCC・サバシアもノーヒッターを達成していない。また、ノーヒッター未経験の「最高の現役投手」には、ザック・グレインキー(アストロズ)の名前が挙げられている。

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