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  • 今季大活躍のJ.D.マルティネスは2億ドル規模の契約を模索か

    2017.11.9 11:15 Thursday

     規定打席不足ながら打率.303、45本塁打、104打点、OPS1.066という素晴らしい成績を残したJ.D.マルティネスはジャスティン・アップトンがエンゼルスと契約を延長したことにより、フリーエージェント市場で獲得可能な最高の外野手となっている。ESPNのジェリー・クラスニックによると、マルティネスと代理人のスコット・ボラスは総額2億ドル規模の契約を模索しているようだ。

     メジャーリーグにおいて、総額2億ドルを超える大型契約は過去に12度あった。ボラスはそのうちの4つの契約で交渉を担当しており、これはすべての代理人の中で最多の数字である。敏腕代理人のボラスにとって大型契約の交渉はお手の物というわけだ。

     しかし、近年のスラッガーたちの契約状況を見ると、2億ドルという要求額が高すぎることは否定できない。今季のマルティネスは両リーグ3位となる45本塁打を放ち、2015年以降の3シーズンで100本塁打以上を放っているのはマルティネスを含め12人しかいないという状況だが、例えば昨オフにはエドウィン・エンカーナシオンが3年6000万ドルでインディアンス、ヨエニス・セスペデスが4年1億1000万ドルでメッツ、ジャスティン・ターナーが4年6400万ドルでドジャースと契約したように、2億ドルという金額からは程遠い契約に落ち着いている。

     さらに、今オフのフリーエージェント市場においてマルティネスと並んで外野手の注目株に挙げられていたアップトンはエンゼルスと5年1億1000万ドルで契約を延長。アップトンは今季キャリアハイの35本塁打、109打点、OPS.901をマークし、オプトアプトの権利を行使してフリーエージェント市場に打って出ることも噂されていたが、エンゼルスと契約を延長することを選択した。マルティネスとアップトンは同い年であり、今季の成績はともかく実績的にはアップトンのほうが格上ということもあり、マルティネスがアップトンの契約規模をはるかに上回るような契約を手にすると考えるのは現実的ではないだろう。

     野手が2億ドル以上の契約を手にしたのは2013年オフのロビンソン・カノー(マリナーズ)が最後。マルティネスも最終的には昨オフのセスペデスや今オフのアップトンのように、総額1億ドルを超える程度の4~5年契約に落ち着くのではないだろうか。


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  • レッドソックスの有望株・フローレスががん治療中の合併症で死去

    2017.11.9 10:40 Thursday

     レッドソックス所属の捕手、ダニエル・フローレス(17歳)ががん治療中の合併症により亡くなった。レッドソックスは日本時間11月9日にフローレスの死去を発表。フローレスは今年7月にレッドソックスと契約したばかりの有望株であり、将来的にはチームの正捕手へ成長することを期待されていた。

     フローレスはMLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで球団5位にランクインする有望株だった。まだ17歳ながらフットワークの良さ、強肩、リリースの素早さといった捕手に必要な能力を兼ね備え、ハイレベルな守備力を誇る捕手へと成長するポテンシャルを秘めていた。また、スイッチヒッターのフローレスは両打席ともパンチ力を秘め、打撃面でも貢献できる存在になると見込まれていた。レッドソックスはフローレスの才能を高く評価し、2017年のインターナショナルFA市場において最高級の評価を与え、契約金310万ドルでフローレスと契約。順調にいけば2018年シーズンはドミニカ共和国のサマーリーグでプレイする予定となっていた。

     レッドソックスはフローレスの家族の希望を尊重し、フローレスががんの治療中であることやがんの種類については情報を公開していなかった。ここ数週間はマサチューセッツ総合病院で治療を受けていたが、残念ながらメジャーリーグの舞台に立つという夢を追い続けることはできなかった。フローレスはロイヤルズの正捕手であるサルバドール・ペレスに憧れ、実際に何度かペレス本人に会う機会もあったという。2015年にロイヤルズをワールドシリーズ制覇に導いた名捕手とともに、いつかメジャーリーグの舞台でプレイしたいという夢を持っていたが、それを叶えることはできなかった。

     レッドソックスのデーブ・ドンブロウスキー野球部門社長は「レッドソックスの全員がダニエルの悲報を聞いてショックを受けている。将来を期待されていた若者の人生が短く終わってしまったことはとても悲しいことだ」との声明を発表。フローレス獲得に尽力したエディ・ロメロGM補佐も「彼は元気があり、ハードワーカーで、私欲がなく、いつも笑顔を見せていた。今日は言葉が見つからない。ダニエルはこれからも常にレッドソックスのファミリーの一員だ」との声明を発表し、有望株の死を悼んだ。


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  • メッツ 守備力を重視する方針へ転換

    2017.11.8 15:52 Wednesday

     メッツのサンディ・アルダーソンGMはこれまでの打撃重視の方針を転換し、今後は守備力を重視していく方針を明らかにした。投手力の底上げのためには守備力の向上も必要であるという判断に至ったようだ。

     メッツは今季、各ポジションから3名ずつが選ばれるゴールドグラブ賞のファイナリストをチームから一人も輩出することができなかった。ゴールドグラブ賞受賞者がいないのは3年連続、ここ9シーズンで8度目であり、2008年にデービッド・ライトとカルロス・ベルトランが選出されたあとは、2014年にフアン・ラガレスが選ばれただけという状況。「投手はすべての打者から三振を奪えるわけではない。だから守備力が重要になってくるんだ」とアルダーソンGMは9月に話していたが、期待の先発投手陣に故障が相次ぐ中で、守備力の重要性を再認識したようだ。

     今季のメッツは失策数こそ92とリーグ平均レベルだったものの、DRS(=守備防御点)-73は両リーグワースト。ナ・リーグだけを見ればメッツに次ぐのはブレーブスの-43であり、メッツの数字がいかにずば抜けたものであるかがわかるだろう。ポジション別に見ると、内野守備の酷さが目立つ。外野はレフトが±0、センターが+2、ライトが+9とまずまずの数字を残しているが、内野は投手が-15、捕手が-1、一塁が-10、二塁が-17、三塁も-17、遊撃が-24という有様だ。

     新人のドミニク・スミスが一塁で-7を記録するなど、若手選手を積極的に起用したことも守備力低下の要因となっているが、衰えが顕著なホゼ・レイエスを遊撃で起用し続けたり、アズドゥルバル・カブレラやウィルマー・フローレスを本職以外のポジションで起用したりしたことによって守備が崩壊に向かっていったことは否定できない。故障者続出の影響もあるとはいえ、ただ「守れる」というだけでゲーム感覚で守備位置を決めてしまうようなやり方は改めるべきだろう。

     センターで+15を記録したラガレスのような好守の選手もおり、全ての選手が守備に問題を抱えているわけではない。アルダーソンGMはアメッド・ロサリオ、スミス、ブランドン・ニモといった若手選手を積極的に起用していく意向を明らかにしているが、適切なポジションに選手を固定することも守備力向上のためには必要だろう。現状では二塁にカブレラ、三塁にフローレスが入る布陣が有力だが、守備力向上を目指すのであれば内野手の補強が必要になるかもしれない。

     ただし、守備力を重視し過ぎた結果、攻撃力が極端に低下してしまっては意味がない。「守備力が改善されることを望んでいる。しかし、常に大切なのはバランスだ。守備力の向上がどれくらいチームにとってプラスになるのか。そのあたりのバランスはしっかり考えていかなくてはならない」とアルダーソンGMは攻守のバランスを取りつつ、チーム力の向上を図る方針を明らかにしている。ミッキー・キャラウェイ新監督のもとで投手陣の立て直しに成功し、そこに守備力の向上が加われば、来季のメッツは面白いチームになりそうだ。


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      10月10日 2017年メッツ名場面集

  • ドジャース 2018年は30年ぶりの世界一を目指すシーズンに

    2017.11.8 14:50 Wednesday

     世界一に輝いた1988年以来29年ぶりとなるワールドシリーズ進出を果たしたものの、あと一歩のところで世界一を逃したドジャース。日本時間11月8日、ドジャースのアンドリュー・フリードマン野球部門社長とファーハン・ザイディGMがワールドシリーズ終了後初めて記者会見を開き、今後の展望について語った。

     ザイディGMは「(今年のワールドシリーズに敗れたことは)本当に我々のモチベーションとなっている。ワールドシリーズに進出できたことは本当に嬉しかったし、ファンも楽しんでくれていた。ここ数年間、我々は(ワールドシリーズ制覇という)究極の目標に向けて少しずつ前進している。来季こそは目標を成し遂げられると信じているよ」と語り、来季のワールドシリーズ制覇を誓った。

     フリードマン野球部門社長によると、シーズン終盤に右肘の不調を訴えていたコリー・シーガーは手術を回避できる見込み。また、ヘルニアによりシーズンの半分以上を欠場したエイドリアン・ゴンザレスについては「力強く、そして健康になって」スプリング・トレーニングに戻ってきてくれることを期待しているようだ。さらに5月に右膝前十字靭帯断裂の重傷を負ったアンドリュー・トールズとトミー・ジョン手術のリハビリにより今季を全休したイミー・ガルシアもスプリング・トレーニングに間に合う見込みとなっている。

     さらにフリードマンはポストシーズンでリリーバーとして好投した前田健太を、基本的には先発投手として起用するつもりであることを明言。フリーエージェントとなったダルビッシュ有と再契約する可能性も否定はしなかった。また、メジャー挑戦予定の大谷翔平については「状況を注視している」と具体的な言及を避けた。

     フロントからはゲーブ・キャプラー(フィリーズ新監督)、コーチ陣からはティム・ハイアーズ(打撃コーチ補佐)、ロースターからはダルビッシュやブランドン・モロー、アンドレ・イーシアーらが抜けることになるが、ザイディGMはその穴埋めをしっかりとすることをこのオフの課題に挙げている。「幸運なことに、今季のチームの大部分が来季もチームに残ってくれる。大きな補強が必要だとは考えていない。戦力を向上させる機会を逃さないようにするだけだよ」と語るザイディGMのもと、ドジャースは30年ぶりの世界一を目指すチーム作りを進めていく。


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  • ゴールドグラブ賞受賞者発表 アレナードら3選手が5度目の受賞

    2017.11.8 12:52 Wednesday

     日本時間11月8日、ゴールドグラブ賞の受賞者が発表された。ノーラン・アレナード(ロッキーズ)がデビューイヤーから5年連続の受賞となったほか、ジェイソン・ヘイワード(カブス)とアレックス・ゴードン(ロイヤルズ)も5度目の受賞。一方、タッカー・バーンハート(レッズ)ら6選手が嬉しい初受賞となった。

     ナ・リーグ三塁手部門のアレナードはメジャーデビューを果たした2013年から5年連続の受賞。デビューイヤーからの連続受賞でこれを上回るのはイチローの10年連続のみであり、内野手としてはメジャーリーグ史上最長の記録となっている。ナ・リーグ右翼手部門のヘイワードは4年連続5度目、ア・リーグ左翼手部門のゴードンは3年ぶり5度目の受賞。今回の受賞者の中ではこの3選手が最多の受賞回数となった。また、ア・リーグ一塁手部門のエリック・ホズマー(ロイヤルズ)は2年ぶり4度目、ナ・リーグ投手部門のザック・グレインキー(ダイヤモンドバックス)は4年連続4度目の受賞であり、お馴染みの顔ぶれが各ポジションで名を連ねている。

     初受賞は6選手。ア・リーグでは捕手部門のマーティン・マルドナード(エンゼルス)、二塁手部門のブライアン・ドージャー(ツインズ)、中堅手部門のバイロン・バクストン(ツインズ)、投手部門のマーカス・ストローマン(ブルージェイズ)が初受賞となり、マルドナードはサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)の5年連続受賞を阻止。ストローマンもダラス・カイケル(アストロズ)の連続受賞を3年連続でストップさせた。ナ・リーグではバーンハートと左翼手部門のマーセル・オズーナ(マーリンズ)の2選手が初受賞。バーンハートは2008年から8年連続受賞のヤディアー・モリーナ(カージナルス)、昨季モリーナからその座を奪ったバスター・ポージー(ジャイアンツ)という2人の強敵を抑えての初受賞となった。なお、各リーグの受賞者は以下の通り。

     

    アメリカン・リーグ
    捕手:マーティン・マルドナード(エンゼルス:初)
    一塁:エリック・ホズマー(ロイヤルズ:4度目)
    二塁:ブライアン・ドージャー(ツインズ:初)
    三塁:エバン・ロンゴリア(レイズ:3度目)
    遊撃:アンドレルトン・シモンズ(エンゼルス:3度目)
    左翼:アレックス・ゴードン(ロイヤルズ:5度目)
    中堅:バイロン・バクストン(ツインズ:初)
    右翼:ムーキー・ベッツ(レッドソックス:2度目)
    投手:マーカス・ストローマン(ブルージェイズ:初)

     

    ナショナル・リーグ
    捕手:タッカー・バーンハート(レッズ:初)
    一塁:ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス:3度目)
    二塁:DJレメイヒュー(ロッキーズ:2度目)
    三塁:ノーラン・アレナード(ロッキーズ:5度目)
    遊撃:ブランドン・クロフォード(ジャイアンツ:3度目)
    左翼:マーセル・オズーナ(マーリンズ:初)
    中堅:エンダー・インシアーテ(ブレーブス:2度目)
    右翼:ジェイソン・ヘイワード(カブス:5度目)
    投手:ザック・グレインキー(ダイヤモンドバックス:4度目)


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  • 人気ゲーム「MLB The Show 18」のカバー選手はジャッジ

    2017.11.8 12:02 Wednesday

     国内外のメジャーリーグ・ファンから人気を集めているTVゲーム「MLB The Show」シリーズの2018年版のカバーを飾る選手が発表され、アメリカ版のカバーにはアーロン・ジャッジ(ヤンキース)、カナダ版のカバーにはマーカス・ストローマン(ブルージェイズ)が起用されることになった。

     過去にデービッド・オルティス(2006年)、ミゲル・カブレラ(2014年)、ジョシュ・ドナルドソン(2016年)などメジャーリーグの「顔」と呼ぶに相応しい選手が起用されてきた「MLB The Show」シリーズのカバー。2017年版には殿堂入り選手のケン・グリフィーJr.が起用されていたが、2018年版は再び現役選手がカバーを飾ることになり、今季のメジャーリーグを大いに沸かせたジャッジが選ばれた。

     今季のジャッジは52本塁打を放ち、30年前の1987年にマーク・マグワイアが記録した49本塁打の新人記録を更新。ヤンキースのワイルドカード獲得に大きく貢献し、チームをワールドシリーズ進出まであと一歩のところへと導いた。MVPと新人王のファイナリスト3名にも名を連ねており、史上3人目となる同時受賞も期待されている。今季成績は打率.284、52本塁打、114打点。7月のホームラン・ダービーでは3ラウンド合計で47本塁打を放つなど、圧巻のパフォーマンスで初出場初優勝を飾った。

     2018年版がシリーズ13作目となる「MLB The Show」シリーズだが、新人選手がアメリカ版のカバーに起用されるのは今回が初めて。また、ヤンキースの選手がカバーに起用されるのはカナダ版、韓国版、台湾版を含めても初めてである。

     201cm、127kgという立派な体格を誇るジャッジがカバーを飾ることになり、MLB公式サイトでは「2018年版のMLB The Showはいつもより大きな箱が必要かもしれないね」と冗談を交えながらこのニュースを報じている。

  • 2017年シーズン 静かにブレイクを果たした選手たち

    2017.11.8 11:23 Wednesday

     ポストシーズンが終了し、アウォード受賞者が発表される季節となった。ポストシーズンで活躍した選手やアウォードを受賞した選手には自然と注目が集まるが、それ以外にも注目されるべきパフォーマンスを見せた選手は大勢いる。ここではそのような「静かにブレイクを果たした選手」を紹介する。

     MLB.comのフィル・ロジャースが「ポストシーズンに進出できなかったチームに所属している選手」という条件付きで選出したのが以下の10名だ。トミー・ファム(カージナルス)、タッカー・バーンハート(レッズ)、ウィット・メリーフィールド(ロイヤルズ)、スティーブン・スーザJr.(レイズ)、ヨルマー・サンチェス(ホワイトソックス)、ブレイク・パーカー(エンゼルス)、ディラン・バンディ(オリオールズ)、アンソニー・スウォーザック(ブリュワーズ)、ミッチ・ハニガー(マリナーズ)、フェリペ・リベロ(パイレーツ)。

     今回はロジャースが真っ先に名前を挙げたファムに注目してみたい。ファムは今季、ナ・リーグ新人王のファイナリスト3名に残ったポール・デヨングと同様にAAA級メンフィスで開幕を迎え、シーズン途中にメジャーへ昇格してチームに不可欠な戦力となった。ファムは若手有望株と呼ばれるような存在ではなく、来年3月には30歳の誕生日を迎える。メジャー3年目となった昨季は自己最多の78試合に出場して9本塁打を放ったが、ホゼ・マルティネスとのロースター争いに敗れ、開幕をマイナーで迎えることになったのだ。

     しかし、5月上旬にメジャー昇格を果たすと、5月は打率.320、5本塁打、OPS.978の大活躍。マイク・マシーニー監督のハートをガッチリ掴み、そのままレギュラーに定着した。最終的には128試合に出場して初めて規定打席をクリアし、打率.306、23本塁打、25盗塁、OPS.931と期待以上の好成績をマーク。22二塁打と合わせ、「打率3割・20二塁打・20本塁打・20盗塁」をクリアしたのは球団史上初、今季メジャー全体でもわずか3人だけという快挙だった(他の2人はアストロズのホゼ・アルトゥーベとエンゼルスのマイク・トラウト)。

     リーグ平均からの傑出度を測る「OPS+」では惜しくもメジャーTOP10入りこそ逃したものの、メジャー全体で12番目となる数字をマーク。昨季から三振率は大幅に低下させた一方で四球率を上昇させ、出塁率は4割を超えた(.411)。また、外野の守備ではレフトでDRS(=守備防御点)+10、センターでDRS+3を記録するなど好守を発揮。まさに走攻守の三拍子が揃った素晴らしい活躍で、FanGraphs版のWARはリーグ7位の5.9という高水準に達した。

     ファムのようにほとんど期待されていなかった選手がリーグトップクラスの選手へと急成長を遂げることは決して珍しいことではなく、メジャーリーグでは毎年のように新たなスター選手が誕生している。来季もニュースターの誕生に期待したい。

  • 名投手・ハラデイが飛行機事故で死亡

    2017.11.8 10:46 Wednesday

     2000年代を代表する名投手が早すぎる死を迎えた。ブルージェイズとフィリーズで計16シーズンにわたってプレイし、通算203勝、サイ・ヤング賞2回、オールスター・ゲーム選出8回という輝かしい実績を誇るロイ・ハラデイが日本時間11月8日、飛行機事故により死亡した。40歳の若さだった。

     現地の報道によると、ハラデイが操縦する小型飛行機は日本時間11月8日午前2時ごろにメキシコ湾へ墜落。ハラデイはそのまま亡き人となった。小型飛行機に乗っていたのはハラデイだけであり、事故の前に救難信号は発せられていなかったという。事故の原因は現在調査中とのことだ。ハラデイはフロリダ州クリアウォーター近郊で暮らしており、妻のブランディと2人の息子を残してこの世を去ることになってしまった。

     ハラデイはブルージェイズとフィリーズの2球団でエースとして活躍。全盛期と言える2002年から2011年までの10シーズンでマークした170勝はメジャー最多の数字であり、同期間は平均219イニングを投げて170勝75敗、防御率2.97という素晴らしい成績を残した。ブルージェイズ時代の2003年にはリーグ最多の22勝をマークしてサイ・ヤング賞を初受賞。フィリーズへ移籍した2010年にもリーグ最多の21勝をマークして2度目のサイ・ヤング賞に輝いた。完投が多いことでも知られ、メジャーデビューを果たした1998年以降の67完投は今もなおメジャー最多の数字。現役選手ではCCサバシアの38完投が最多であり、ハラデイの数字が抜かれることは当分の間なさそうだ。

     また、2010年5月29日のマーリンズ戦では完全試合を達成(115球、11奪三振)。同年のナ・リーグ地区シリーズ第1戦(対レッズ)ではポストシーズン史上2人目となるノーヒッターを達成した(104球、8奪三振、1四球)。

     名投手の突然の死に対し、ロブ・マンフレッド・コミッショナーは声明を発表。Twitter上ではブルージェイズ、フィリーズの両球団はもちろん、他球団や現役選手、OB選手などからも多数の追悼メッセージが投稿されており、早すぎる死の衝撃の大きさを物語っている。ハラデイの通算成績は416試合(うち390先発)、203勝105敗、防御率3.38、2117奪三振。

  • 再建進めるホワイトソックスは「第2のアストロズ」となるか

    2017.11.7 18:37 Tuesday

     2011年オフに就任したジェフ・ルーノウGMのもとでチーム再建を進め、111敗を喫した2013年からわずか4年後に球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げたアストロズ。この見事な再建プロセスは再建中のチームに勇気と希望を与えたに違いない。現在のメジャーリーグにおいて大規模な再建を進めているチームといえばホワイトソックスだが、ホワイトソックスは「第2のアストロズ」となれるのだろうか。

     ホワイトソックスがポストシーズンに進出したのは89勝74敗でア・リーグ中部地区を制した2008年が最後。それ以降の9シーズンで勝ち越しは2度だけであり、2013年以降は5年連続で負け越し&地区4位以下に沈んでいる。クリス・セール、ホゼ・キンターナ、ホゼ・アブレイユ、デービッド・ロバートソンといった好選手を抱えていたため、3年連続で100敗以上を喫したアストロズのような惨状には陥らなかったものの、近年はこれらの有力選手を次々に放出。本格的にチーム再建に乗り出している。

     昨年12月にエース左腕のセールをレッドソックスへ放出し、ヨアン・モンカダ、ルイス・アレクサンダー・バサベ、マイケル・コペック、ビクトル・ディアスの4選手を獲得。モンカダは当時球界最高級の若手有望株と評されており、今季は54試合に出場して8本塁打、OPS.750と徐々に才能を発揮し始めている。時速100マイルを超える速球を武器とするコペックはMLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで全体9位&球団2位の好評価を得ており、来季中にもメジャーデビューが実現するはずだ。

     今年7月13日にはまだ複数年保有可能だった実力派左腕のキンターナをカブスへ放出。対価としてディラン・シーズ、イロイ・ヒメネス、ブライアント・フリート、マット・ローズの4選手を手に入れた。ヒメネスは前述のプロスペクト・ランキングで全体4位&球団1位の好評価を得ている球界有数の有望株。長打力をジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)と比較する声もあり、今季はマイナー2階級合計で打率.312、19本塁打、OPS.947の好成績をマークした。時速90マイル台後半の速球とカーブを武器とするシーズも高い評価を受けており、先発ローテーションの軸となり得るポテンシャルを秘めている。

     球団4位のブレイク・ラザフォードと球団8位のデーン・ダニングもトレードで獲得した若手有望株であり、低迷期に得たドラフトの上位指名権を使って獲得した選手を中心に再建を進めたアストロズとは多少色合いが異なっている。しかし、球団6位のアレック・ハンセン(2016年2巡目)、球団7位のザック・コリンズ(2016年1巡目)、球団9位のカーソン・フルマー(2015年1巡目)、球団10位のジェイク・バーガー(2017年1巡目)などホワイトソックスがドラフトで指名した選手の中にも将来有望な選手は多く、生え抜き組と移籍組が合わさることで有望株の層の厚さは球界有数のものとなっている。さらに今年5月にはモンカダ以降最高のキューバ産有望株と言われていたルイス・ロベルトの獲得にも成功。彼らがメジャーの舞台に揃うであろう2019年~2020年ごろには極めて魅力的なチームが完成しているはずだ。

     モンカダのほか、ティム・アンダーソン、カルロス・ロドン、レイナルド・ロペス、ルーカス・ジオリトなどすでにメジャーに到達している若手有望株も多く、彼らがさらに成長してチームの軸となった状態でヒメネスらのメジャー昇格を迎えられるのが理想のシナリオ。モンカダ、ヒメネス、コリンズらが打線を牽引し、ジオリト、コペック、ハンセンらが魅力的な先発ローテーションを形成する。そんな明るい未来がホワイトソックスには待っているはずだ。


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  • ジラルディ解任の理由はコミュニケーション能力への懸念?

    2017.11.7 16:39 Tuesday

     10シーズンにわたってチームの指揮を執ったジョー・ジラルディを解任したヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは、新世代の選手たちとのコミュニケーションについてジラルディの能力に懸念を抱いていたようだ。キャッシュマンは新世代が中心となるチームを率いるのに適切な人物が必要であることを共同オーナーのハル・スタインブレナーに進言したという。

     インディアンスとの地区シリーズ第2戦でチャレンジを要求せず、最終的に逆転負けを喫したことや、アストロズとのリーグ優勝決定シリーズに3勝4敗で敗れ、ワールドシリーズ目前で敗退したことがジラルディの進退に影響を与えたことをキャッシュマンは明確に否定。むしろ、ここ数シーズンにおけるクラブハウスでの選手とのコミュニケーションについて検証した結果、解任という決断に至ったことを明らかにしている。

     「我々のチームは一年前とは全く違う。以前はベテランが多かったけど、現在は若手選手が多くなっている」とチームの現状について語るキャッシュマンはジラルディと若手選手の関係を懸念していたようだ。「10年前、ジョー・トーレの後任を探していたときはジョー・ジラルディ以上の人物はいないと思っていた」と語るキャッシュマンだが、チーム構成の変化、時代の変化に合わせて監督に求められる能力が変化し、ジラルディがベストのチョイスではなくなったということなのだろう。

     「ジラルディと私の関係が良くなかったという報道があるけど、それは事実ではない。私たちの関係はとても良かった。ジラルディがデータ分析を活用するのに積極的でなかったという話もあるけど、それも正しくないよ」とキャッシュマンはジラルディとの不仲説を一蹴。アーロン・ジャッジ、ゲーリー・サンチェス、ルイス・セベリーノら若手選手がチームの中心選手へと成長を遂げる中で、そうしたチーム状況に適した監督が必要になったということを強調した。

     まだ新監督候補として具体的な名前は浮上しておらず、新監督探しはこれから本格化していくと見られる。新時代を迎えようとしているヤンキースを率いる存在としてキャッシュマンが誰を選択するのか。今後の動向に注目だ。


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  • ベテランズ委員会選出による殿堂入り候補者10名が発表

    2017.11.7 15:45 Tuesday

     日本時間11月7日、アメリカ野球殿堂はベテランズ委員会選出による殿堂入り候補者10名を発表した。現在、ベテランズ委員会による選考は4つの時代に区切って行われており、今年度は1970年から1987年が対象。投票結果は日本時間12月11日に発表される予定となっている。

     アメリカ野球殿堂入りの選考は全米野球記者協会(BBWAA)に所属している記者の投票によって行われるが、その投票で選ばれなかった選手の殿堂入り審査を行う団体としてベテランズ委員会が存在している。選手のみならず監督、審判員、野球界の発展に貢献した人物なども審査の対象となり、選考委員16人のうち12票以上(得票率75%以上)を獲得すればアメリカ野球殿堂入りが認められる。

     今回、殿堂入り候補者となったのはスティーブ・ガービー、トミー・ジョン、ドン・マティングリー、ジャック・モリス、デール・マーフィー、デーブ・パーカー、テッド・シモンズ、ルイス・ティアント、アラン・トラメルの元選手9名と、メジャーリーグ選手会の会長として選手会の成長・発展に寄与したマービン・ミラー氏の計10名。初めて肘の靱帯再建手術を受け、「トミー・ジョン手術」としてその名を現在まで残しているジョン、現マーリンズ監督のマティングリーといった日本のメジャーリーグ・ファンにもお馴染みの名前から、通算254勝のモリス、名遊撃手として活躍したトラメルといったかつての名選手まで、錚々たる面々が候補者に名を連ねている。

     BBWAAの投票から漏れた元選手がベテランズ委員会の選出によりアメリカ野球殿堂入りを果たすのは簡単なことではなく、2010年以降ではロン・サント(2012年)とディーコン・ホワイト(2013年)の2人が選ばれただけ。なお、昨年度はブレーブスのGMとして名を馳せたジョン・シャーホルツと前コミッショナーのバド・シーリグの2名がベテランズ委員会の選出によりアメリカ野球殿堂入りを果たしている。


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  • ドジャースがフォーサイスの来季オプションを行使

    2017.11.7 11:39 Tuesday

     日本時間11月7日、ドジャースは正二塁手ローガン・フォーサイスの来季オプション(年俸850万ドルの球団オプション)を行使したことを発表した。ドジャース1年目は期待外れの成績に終わったフォーサイスだが、ポストシーズンでは実力を発揮。来季も引き続きドジャースの正二塁手を務めることになった。

     2008年のドラフトでパドレスから1巡目(全体46位)指名を受けてプロ入りしたフォーサイスは2011年にメジャーデビュー。2014年1月にアレックス・トーレス、ジェシー・ハーンとの5対2のトレードでブラッド・ボックスバーガー、マット・アンドリースらとともにレイズへ移籍した。レイズ2年目の2015年に打率.281、17本塁打、OPS.804の好成績を残して正二塁手としての座を確立し、翌2016年にも打率.264、20本塁打、OPS.778をマーク。2016年に対左腕で苦戦し、右打ちの二塁手を探していたドジャースが今年1月に有望株右腕のホゼ・デレオンとのトレードで獲得に成功した。

     しかし、フォーサイスはレギュラーシーズンでは期待を裏切り、119試合に出場して打率.224、6本塁打、OPS.678とレギュラー定着前の水準に逆戻り。しかし、439打席で69四球を選び(四球率15.7%)、出塁率.351は昨季を上回って自己2番目の数字だった。対左腕では打率.290、OPS.870の好成績をマークしており、左腕キラーとしての活躍はまずまず。ポストシーズンでは本来の好打を取り戻し、打率.297、出塁率.435の好成績でチームに貢献した。

     なお、ドジャースからはダルビッシュ有、ブランドン・モロー、トニー・ワトソン、チェイス・アトリー、カーティス・グランダーソン、フランクリン・グティエレス、アンドレ・イーシアーの7選手がフリーエージェントとなったほか、オコエ・ディクソンが40人枠から外れてAAA級降格となっている。


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  • QO締め切り ホズマー、アリエタなど9選手が提示を受ける

    2017.11.7 10:53 Tuesday

     ワールドシリーズ終了から5日が経過した日本時間11月7日午前7時、クオリファイング・オファー(QO)の提示期限を迎えた。今オフのQOは年俸1740万ドルの1年契約。提示を受けた9選手は10日以内に受諾するか拒否するかを決定しなければならない。

     フリーエージェントとなった選手が他球団と契約した場合、元所属球団がドラフトにおける補償指名権を得るためには該当選手にQOを提示し、拒否されていることが必要である。ただし、年俸1740万ドルは決して安い金額ではなく、QOを提示する球団は予想外の選手にQOを受諾されるリスクを背負うことにもなる。そのため、QOの提示については慎重な判断を迫られる。

     また、今オフから適用される新労使協定での取り決めにより、過去にQOを提示されたことのある選手に対してはQOを提示することができなくなった。また、従来通りシーズン途中で移籍した選手はQOの対象外となるため、ダルビッシュ有やJ.D.マルティネスはQOの対象となっていない。昨オフはQOを提示された10選手のうち、ジェレミー・ヘリクソンとニール・ウォーカーがQOを受諾して残留することを選択した。

     今オフQOを提示されたのはアレックス・カッブ(レイズ)、カルロス・サンタナ(インディアンス)、エリック・ホズマー(ロイヤルズ)、マイク・ムスターカス(ロイヤルズ)、ロレンゾ・ケイン(ロイヤルズ)、ジェイク・アリエタ(カブス)、ウェイド・デービス(カブス)、ランス・リン(カージナルス)、グレッグ・ホランド(ロッキーズ)の9選手。主力選手の多くが一斉にフリーエージェントとなったロイヤルズはホズマー、ムスターカス、ケインの3選手に対してQOを提示している。

     一方、CCサバシア(ヤンキース)、ローガン・モリソン(レイズ)、アンドリュー・キャッシュナー(レンジャーズ)、ザック・コザート(レッズ)といった選手にはQOが提示されなかった。獲得してもドラフト指名権を失わずに済むこれらの選手たちが人気を集める可能性もありそうだ。


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  • MVP、サイ・ヤング賞などBBWAA各賞の最終候補者が発表

    2017.11.7 10:22 Tuesday

     日本時間11月7日、全米野球記者協会(BBWAA)に所属する記者による投票で選出される各賞(MVP、サイ・ヤング賞、新人王、最優秀監督賞)の最終候補者が発表された。投票はポストシーズン開幕前に終了しており、投票結果の上位3名が発表された形となっている。受賞者は日本時間11月14日から17日までの4日間に新人王、最優秀監督賞、サイ・ヤング賞、MVPの順で発表される。

     まず、ア・リーグの各賞ファイナリストを見ていこう。新人王はトレイ・マンシーニ(オリオールズ)、アンドリュー・ベニンテンディ(レッドソックス)、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)の3名。最優秀監督賞はテリー・フランコーナ(インディアンス)、ポール・モリター(ツインズ)、A.J.ヒンチ(アストロズ)の3名。サイ・ヤング賞はクリス・セール(レッドソックス)、ルイス・セベリーノ(ヤンキース)、コリー・クルーバー(インディアンス)の3名。MVPはジャッジ、ホゼ・ラミレス(インディアンス)、ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)の3名。マーク・マグワイアの新人本塁打記録を更新したジャッジは新人王とMVPの2部門でファイナリストに選出された。

     次はナ・リーグ。新人王はジョシュ・ベル(パイレーツ)、ポール・デヨング(カージナルス)、コディ・ベリンジャー(ドジャース)の3名。最優秀監督賞はトーリ・ロブロ(ダイヤモンドバックス)、バド・ブラック(ロッキーズ)、デーブ・ロバーツ(ドジャース)の3名。サイ・ヤング賞はマックス・シャーザー(ナショナルズ)、スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)、クレイトン・カーショウ(ドジャース)の3名。MVPはジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)、ジョーイ・ボットー(レッズ)、ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)の3名。地区優勝を果たしたチーム(ナショナルズ、カブス、ドジャース)に所属するMVPのファイナリストがいない点、最優秀監督賞のファイナリストがいずれも西部地区所属のチームを率いている点などが特徴と言えるだろう。

     なお、ジャッジがMVPと新人王を同時受賞すればフレッド・リン、イチローに続いて史上3人目の快挙となる。また、マイク・トラウト(エンゼルス)はMVPのファイナリストに残ることができず、MVP投票2位以内は5年連続でストップしている。


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  • ドジャースがイーシアーの球団オプションを破棄

    2017.11.6 18:27 Monday

     ドジャースがベテラン外野手アンドレ・イーシアーとの来季オプション(年俸1750万ドル)を破棄し、バイアウトとして250万ドルを支払ったことが明らかになった。2006年のメジャーデビュー以来ドジャース一筋で12年間プレイしてきた好打者は、35歳にして初めてフリーエージェントとしてオフシーズンを迎えることになる。

     メジャーデビュー以来10年連続で126試合以上に出場してきたイーシアーだが、ここ2シーズンは故障続き。2016年は右足の骨折で自己最少となる16試合のみの出場に終わり、今季もヘルニアによりわずか22試合にしか出場できなかった。両年ともポストシーズンのロースターには名を連ね、存在感を発揮する場面もあったが、2年間で40試合ほどにしか出場していない選手に対して年俸1750万ドルの球団オプションを破棄するというのは当然の判断だろう。

     2003年のドラフトでアスレチックスから2巡目指名を受けてプロ入りしたイーシアーだが、2005年オフにミルトン・ブラッドリー、アントニオ・ペレスとの1対2のトレードでドジャースへ移籍し、翌2006年にメジャーデビューを果たしたため、メジャー昇格後はドジャース一筋。12シーズンで打率.285、1367安打、162本塁打、687打点、OPS.822をマークした。2009年には自己最多の31本塁打、106打点をマークしてシルバースラッガー賞を受賞し、2011年にはゴールドグラブ賞を受賞。2010年から2年連続でオールスター・ゲームにも選出されている。

     ワールドシリーズ第7戦に出場したことにより、ポストシーズン通算51試合目となり、球団記録を更新。代打で放ったタイムリーがこの試合、ドジャース唯一の得点となった。健康であれば貴重な戦力であることは間違いないが、ジョク・ピーダーソン、アンドリュー・トールズ、アレックス・ベルドゥーゴと左打ちの若手外野手がチームには在籍しており、35歳のイーシアーに居場所がなくなりつつあるのも事実。技術と勝負強さを兼ね備えた好打は捨てがたく、指名打者制のあるア・リーグの球団を中心にイーシアーの獲得を検討する球団は現れるに違いない。


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  • ジャイアンツ 主力2投手が残留確実に

    2017.11.6 15:20 Monday

     ジャイアンツはマディソン・バムガーナーの来季オプションを行使することがほぼ確実となった。また、ジョニー・クエイトはオプトアウトの権利を行使しないことを決断。昨季2人で33勝をマークした左右の両輪が来季も先発ローテーションの軸となる。

     バムガーナーは2012年4月に5年3500万ドル(2013-2017)+球団オプション2年で契約を延長。来季は年俸1200万ドルの球団オプションとなっていたが、ジャイアンツがこれを行使することが確実となった。今季はバイク事故による長期離脱もあり、17先発で4勝9敗、防御率3.32に終わったバムガーナーだが、2011年から6年連続で13勝以上、2013年から4年連続で防御率2点台、2014年から3年連続で200奪三振をマークするなど、エース級の実力は折り紙つき。バムガーナーの実力からすれば1200万ドルという年俸はバーゲン価格であり、ジャイアンツに迷う余地はなかったに違いない。なお、2012年から2017年までの間にサイ・ヤング賞の投票で3位以内に入れば2018年の年俸が1400万ドルに増額される条項が含まれていたが、2014年と2016年の4位が最高であり、この条項を満たすことはできなかった。

     一方、6年1億3000万ドルの大型契約の2年目を終えたクエイトはオプトアプトの権利を行使せず、ジャイアンツに残留することを決断した。移籍1年目の昨季は18勝5敗、防御率2.79という素晴らしい成績を残したクエイトだが、今季は25試合で8勝8敗、防御率4.52と物足りない成績。このタイミングでオプトアプトの権利を行使してFAになったとしても4年8400万ドルという残り契約以上の条件を手にできるとは考えにくく、ジャイアンツ残留は賢明な判断だと言えるだろう。

     バムガーナーとクエイトが復調し、昨季のような好成績を残すようであればジャイアンツにとっては大きな戦力アップとなる。今オフの最優先課題である強打者補強に成功すれば、今季のリーグ最低勝率から再びポストシーズンへジャンプアップする可能性は大いにある。バムガーナーとクエイトの両輪には実力通りの活躍を期待したいところだ。


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  • 強打者補強を目指すカージナルス スタントン獲得を検討か

    2017.11.6 14:49 Monday

     打線の中軸を任せることのできる強打者の獲得を目指すカージナルスはフリーエージェント市場で強打者と大型契約を結ぶよりも、トレードでの強打者獲得のほうが現在のチーム状況に適していると考えているようだ。そして、獲得候補の一人としてジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)の名前が浮上している。

     デレク・ジーターらを筆頭とする新オーナーグループが年俸総額削減の方針を掲げているマーリンズは、スタントン、ディー・ゴードン、マーティン・プラドといった主力選手の放出を検討していると報じられている。なかでも大きな注目を集めているのがスタントンの動向だ。今季はついにポテンシャルを開花させ、両リーグトップの59本塁打、132打点をマーク。球界トップクラスの長打力を誇るスラッガーを欲するチームは少なくないはずだ。しかし、2027年まで続く13年3億2500万ドルという超大型契約がトレードの足枷となっている。この契約をそのまま引き受けるチームは存在しないだろう、というのが大方の予想である。

     カージナルスはスタントン獲得に向けて才能豊かな若手投手を放出する準備を進めているようだ。しかし、トレード成立のためにはマーリンズがスタントンの残り契約の一部を負担することが必須になると見られている。投手が補強ポイントであるマーリンズにとって有望な若手投手を数多く抱えるカージナルスは絶好のトレード相手になり得るが、年俸負担の面でどこまで譲歩できるだろうか。カージナルスはスタントンの同僚であるクリスチャン・イェリッチ獲得の可能性も探っており、今後の両チームの交渉には大きな注目が集まっている。

     また、カージナルスはリリーフ投手も補強ポイントとなっている。トレード市場とフリーエージェント市場の両面で補強の可能性を探っていくことになるが、ルール5ドラフトから自軍の選手をプロテクトするためにロースターの枠を空ける必要があり、ジョン・モゼリアック野球部門社長は「1人の選手を獲得するために2人の選手を放出することも検討する必要がある」とトレードに動く可能性を示唆している。

     21世紀に入ってから3年連続でのポストシーズン逸が一度もないカージナルス。来季ポストシーズン進出を逃せば今世紀初の屈辱となってしまうだけに、ポストシーズン進出に向けてどのような動きを見せるか注目だ。


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  • セーブ王・ホランドがオプションを破棄してFAに

    2017.11.6 14:22 Monday

     今季41セーブをマークしてケンリー・ジャンセン(ドジャース)とともにナ・リーグのセーブ王に輝いたグレッグ・ホランド(ロッキーズ)が来季の選手オプションを破棄し、フリーエージェント(FA)となった。一流クローザーの一人として、今オフのFA市場の注目株となりそうだ。

     ホランドは2013年からの3シーズンで125セーブを記録するなど、ロイヤルズのクローザーとして活躍していたが、2015年のシーズン終盤に右肘を故障。トミー・ジョン手術を受けることになり、2016年は無所属のまま全休した。今季は復活をかけて1年契約+オプション1年でロッキーズと契約し、61試合に登板して3勝6敗41セーブ、防御率3.61をマーク。8月に11試合で防御率13.50と大炎上したため、シーズン通算の成績は冴えないものとなってしまったが、自身初のセーブ王に輝くなど復活をアピールした。すでにスポーティング・ニュース社が選出するナ・リーグのカムバック賞に選出されており、日本時間11月9日に発表される選手間投票による各賞でもカムバック賞の最有力候補と見られている。

     来季の契約は年俸1500万ドルの選手オプションとなっていたが、ホランドがこれを破棄。セーブ王という実績を引っ提げて、ホランドは複数年契約を模索しており、ロッキーズが提示するであろうクオリファイング・オファー(QO)も拒否が濃厚だ。クローザーを求めている球団は少なくなく、ウェイド・デービスがFAとなるカブス、絶対的クローザー不在のツインズやカージナルスなどがホランド獲得に興味を示すと見られるが、当然ながらロッキーズと再契約を結ぶ可能性も残されている。なお、ホランドがQOを拒否したうえで他球団と契約した場合は、ロッキーズに来年のドラフトで補償指名権が与えられることになる。通算186セーブの実績を誇る31歳右腕は来季、どのチームで試合の最後を締めくくるのだろうか。


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  • クオリファイング・オファーの仕組みを確認しよう

    2017.11.6 12:50 Monday

     昨オフに合意された新労使協定により複雑化したクオリファイング・オファー制度。すでにレイズがアレックス・カッブにクオリファイング・オファー(QO)を提示する方針を固めたとの報道もあり、いよいよ動きが本格化しつつある。ここでは制度を簡単に確認してみる。

     球団がQOを提示したFA選手が他球団へ流出した場合のみ、球団はドラフトでの補償指名権を手に入れることができる。QOの年俸は年俸上位125選手の平均額と定められており、昨オフは1720万ドル、今オフは1740万ドルとなっている。球団は1年1740万ドルの契約をFA選手に提示し、FA選手側はQOを受け入れるか否かを判断。QOを拒否した選手が他球団と契約すると元所属球団に補償指名権が与えられるという仕組みだ。

     ただし、すべてのFA選手にQOを提示できるわけではなく、過去にQOを提示された経験のある選手に対してQOを提示することはできない。また、シーズン全体を1つの球団のみで過ごした選手が対象となり、ダルビッシュ有やJ.D.マルティネスのようにシーズン途中で移籍した選手はQOの対象とはならない。QOを受け入れた選手は年俸1740万ドルの1年契約で残留することになるため、球団側は慎重な判断を迫られる。

     そして、FA選手が流出した側の球団に与えられる補償指名権に関する制度が新労使協定により複雑化した。従来は1巡目の直後に補償指名権が与えられていたが、これが大幅に変更されたのだ。収益分配金を受け取っている球団はFA選手が総額5000万ドル以上の契約で他球団へ流出した場合、1巡目と戦力均衡ラウンドAの間に補償指名権を得ることができる。総額5000万ドル未満の場合は戦力均衡ラウンドBのあとに補償指名権を得ることになる。なお、収益分配金を受け取っている球団はオリオールズ、レイズ、インディアンス、ロイヤルズ、ツインズ、アストロズ、アスレチックス、マリナーズ、ブレーブス、マーリンズ、レッズ、ブリュワーズ、パイレーツ、ダイヤモンドバックス、ロッキーズ、パドレスの16球団である。

     それ以外の14球団についてはぜいたく税の上限を超過しているかどうかが判断基準となり、流出した選手の契約規模は影響しない。ぜいたく税の上限を超過していない場合は戦力均衡ラウンドBのあと、超過している場合は4巡目のあとに補償指名権が与えられる。

     また、QOを拒否したFA選手を獲得したチームはドラフトでの指名権を失うことになる。新労使協定により該当チームが持つ最上位の1巡目指名権はペナルティの対象外となった(以前は全体10位までのみが対象外)。ぜいたく税の上限を超過しているチームは2番目と5番目に高い順位の指名権を失い、インターナショナル・ボーナス・プールを100万ドル減額される。収益分配金を受け取っている球団は3番目に高い順位の指名権を失う。それ以外のチームは2番目に高い順位の指名権を失い、インターナショナル・ボーナス・プールを50万ドル減額される。

     以上のように複雑化したクオリファイング・オファー制度。この制度変更がFA市場にどのような影響を与えるのか。新労使協定のもとで初めてとなるオフシーズンの動向を見守りたい。

  • 各アウォード受賞者の発表予定日をチェック!

    2017.11.6 12:09 Monday

     ワールドシリーズが終了し、オフシーズンに突入したメジャーリーグ。早くも今週からゴールドグラブ賞、シルバースラッガー賞といったアウォードの受賞者が続々と発表される予定となっている。ここで各アウォード受賞者の発表予定日を確認しておこう。

    ●BBWAA各賞ファイナリスト(日本時間11月7日午前8時)

     BBWAA(全米野球記者協会)の投票によって決定されるMVP、サイ・ヤング賞、新人王、最優秀監督賞のファイナリスト各3名が発表される。なお、投票はポストシーズン開幕前に終了しており、ポストシーズンでのパフォーマンスは選考の対象とならない。

     

    ●ゴールドグラブ賞(日本時間11月8日午前11時)

     ゴールドグラブ賞の受賞者は監督・コーチの投票にデータ分析を加味して選出される。各ポジションのファイナリストはすでに発表されており、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)はデビューイヤーからの5年連続受賞を目指す。

     

    ●選手間投票による各賞(日本時間11月9日午前10時)

     年間最優秀選手、マービン・ミラー賞、カムバック賞など、選手間投票によって選出される各賞。1992年に各リーグの優秀選手賞が創設されて以降、新たな賞が少しずつ創設され、今年で26回目となった。投票は9月に行われ、両リーグから1名だけ選出される年間最優秀選手のファイナリストにはホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)、ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)、アレナードの3名が名を連ねている。

     

    ●シルバースラッガー賞(日本時間11月10日午前8時)

     監督・コーチの投票に基づき、各ポジションにおいて攻撃面で最も優れたパフォーマンスを見せた選手に贈られる。マイク・トラウト(エンゼルス)は新人王に輝いた2012年から5年連続でこの賞を受賞しており、6年連続の受賞を目指す。

     

    ●年間優秀守備選手(日本時間11月11日午前8時)

     投票により決定されるゴールドグラブ賞とは異なり、守備成績にデータ分析を加味して選出される。2014年からは両リーグから各ポジション1名のみが選出されるようになり、メジャー全体で9名のみの選出となる。また、その9名の中から年間最優秀守備選手が選出され、それとは別に年間最優秀守備チームも選出される。

     

    ●新人王(日本時間11月14日午前8時)

     アーロン・ジャッジ(ヤンキース)とコディ・ベリンジャー(ドジャース)の受賞が確実視されており、焦点は満票での受賞なるかというところだけである。対抗馬にはアンドリュー・ベニンテンディ(レッドソックス)、ポール・デヨング(カージナルス)らの名前が挙げられている。

     

    ●最優秀監督賞(日本時間11月15日午前8時)

     ア・リーグはA.J.ヒンチ(アストロズ)、テリー・フランコーナ(インディアンス)、ポール・モリター(ツインズ)、ナ・リーグはデーブ・ロバーツ(ドジャース)、トーリ・ロブロ(ダイヤモンドバックス)らが候補に挙げられている。

     

    ●サイ・ヤング賞(日本時間11月16日午前8時)

     ア・リーグはクリス・セール(レッドソックス)とコリー・クルーバー(インディアンス)の一騎打ちが濃厚。ナ・リーグはクレイトン・カーショウ(ドジャース)とマックス・シャーザー(ナショナルズ)の争いになるが、スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)やケンリー・ジャンセン(ドジャース)の名前を対抗馬として挙げる声もある。

     

    ●MVP(日本時間11月17日午前8時)

     ア・リーグはアルトゥーベが本命で、ジャッジやトラウトが対抗馬になると見られている。一方のナ・リーグは混戦模様。スタントン、アレナードのほか、チャーリー・ブラックモン(ロッキーズ)、ジョーイ・ボットー(レッズ)、ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)らの名前も挙げられている。

     

    ●Esurance MLBアウォーズ(日本時間11月18日午前10時)

     メディア、引退選手、ファンなど多方面からの投票により最優秀投手、最優秀新人、最優秀監督など数多くの受賞者が選出される。選手や監督のみならず、「ファンによるベスト・キャッチ」などファンや実況アナウンサー向けの賞が設定されているのも特徴だ。


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