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  • リゾがロベルト・クレメンテ賞を受賞

    2017.10.28 10:47 Saturday

     ワールドシリーズで盛り上がりをみせているメジャーリーグでは現在、段階的にタイトル獲得者の表彰を行っている。本日のワールドシリーズ第3戦前には慈善活動に尽力する選手を表彰するロベルト・クレメンテ賞の受賞者が発表され、アンソニー・リゾ(カブス)が選ばれた。

     リゾは2012年からガン研究に従事している人やガンと闘う家族を支援するために「アンソニー・リゾ ファミリーファウンデーション」を設立した。最近では日本時間9月30日に病院に350万ドルの寄付を行ったり、支援プログラムをつくるなど全面的に協力している。

     リゾ自身はレッドソックスのマイナーでプレーしていた2008年に悪性腫瘍のホジキンリンパ腫に冒された経験があり、これを克服したことがきっかけでこの慈善団体を設立している。今回の受賞を通じて「僕がこのような賞をもらうことになるなんて驚きだよ。多くのチームや組織の方々のおかげでガンと闘う家族達の支援ができている」と喜びを語っている。

     これからもリゾの活動は続いていく。「病院訪問を通じて多くの子供達や家族の顔をみているけどその様子から本人の異変がわかるんだ。自分も病気にかかった経験があるからね。彼らに寄り添っていきたいと思う。僕の情熱でもある野球を通じてできることを精一杯やりたい」と意気込んでいた。


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  • カージナルスの来季コーチ陣が決定 マダックスが投手コーチ就任

    2017.10.27 15:02 Friday

     日本時間10月27日、投手コーチ探しを続けていたカージナルスは前ナショナルズ投手コーチのマイク・マダックスが投手コーチに就任することを発表した。また、球団傘下で15シーズンにわたって投手コーチを務めてきたブライアン・エバースガードがブルペンコーチに就任することになり、これで来季のコーチ陣の顔ぶれが固まった。

     レギュラーシーズン終了後に2012年から6シーズンにわたって投手コーチを務めたデレク・リリキストを解任し、後任探しを進めていたカージナルス。後任候補としてレイズを退団したジム・ヒッキーらの名前も浮上していたが、ジョン・モゼリアック野球部門社長が最終的に選択したのは3球団で計15シーズンにわたって投手コーチを務めた実績を誇るマダックスだった。

     「我々はマイク(・マダックス)をカージナルスの球団組織に迎えることができてとてもワクワクしています」とモゼリアック。マダックスはブリュワーズ(2003-2008)、レンジャーズ(2009-2015)、ナショナルズ(2016-2017)の3球団で投手コーチを務め、レンジャーズ時代にはダルビッシュ有の指導にもあたっていたため、日本のメジャーリーグファンにも馴染みの存在である。殿堂入りの名投手グレッグ・マダックスの兄であることばかりが強調されるが、投手コーチとしても確かな手腕を持っており、ナショナルズのここ2年間のチーム防御率3.70はメジャー全体で4位の数字。ナショナルズは今季ナ・リーグの防御率TOP5に3人を送り出しており、レンジャーズはマダックス在籍期間にチーム奪三振数で球団歴代1~4位の数字を叩き出している。

     カージナルスが投手コーチ探しを開始した時点では、マダックスの名前は候補者リストに入っていなかったが、ナショナルズがダスティ・ベイカー監督を解任し、その他のコーチ陣とも契約を更新しないことを決定したことにより事情が変わった。モゼリアックは投手コーチに求めるものとして先進的なデータを活用できること、現代の戦術や分析に対する理解があること、投手陣の最適化に関するスキルを持ち合わせていることなどを挙げていたが、それにピタリと当てはまる存在がマダックスだった。

     なお、カージナルスは先日、マイク・シルトが三塁ベースコーチからベンチコーチに配置転換され、空席となった三塁ベースコーチにはホゼ・オケンドーが復帰。球団OBのウィリー・マギーも役職は未定ながらコーチとしてチームに加わることが発表されており、マダックスの投手コーチ就任、エバースガードのブルペンコーチ就任により、来季のコーチ陣の顔ぶれが確定した。


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  • ブリュワーズ アンダーソンと契約延長&ソガードと再契約

    2017.10.27 14:28 Friday

     日本時間10月27日、ブリュワーズはチェイス・アンダーソンと2年1175万ドル+球団オプション2年で契約延長に合意したことを発表。さらに、今季終了後にフリーエージェントとなる予定だったエリック・ソガードと年俸240万ドルの1年契約を結んだことが明らかになった。

     今季がブリュワーズ2年目となったアンダーソンは25試合に先発して12勝4敗、防御率2.74の好成績をマーク。6月下旬に左腹斜筋を痛めて故障者リスト入りし、2ヶ月近く戦列を離れたため、規定投球回には届かなかったものの、自身初の2ケタ勝利をマークするなど自己ベストのシーズンを過ごした。デービッド・スターンズGMは「我々は今季のパフォーマンスが今後も継続されるだろうと判断した」と語っており、来季以降も先発ローテーションの一角として今季同様の活躍が期待される。1175万ドルの内訳はサイン・ボーナスが100万ドル、2018年の年俸が425万ドル、2019年の年俸が600万ドル、2020年の球団オプションが破棄された場合のバイアウトが50万ドル。なお、球団オプションは2020年が年俸850万ドル、2021年が年俸950万ドルとなっており、2021年の球団オプションが破棄された場合にもバイアウト50万ドルが支払われる。

     昨年12月にマイナー契約でブリュワーズに加入したソガードは5月中旬に2年ぶりのメジャー復帰を果たし、94試合に出場して打率.273、3本塁打、18打点、OPS.770。37三振に対して45四球を選び、出塁率は.393と4割近い数字をマークした。今季は二塁を中心に三塁、遊撃、レフトの計4ポジションを守ったが、「僕はどんなことでもやる準備ができているよ。今季は自分のユーティリティぶりをアピールできたと思う。求められたポジションでプレイするよ」とソガード本人が語っているように、来季も今季同様にユーティリティぶりを発揮してくれるはずだ。ソガードとの再契約について現時点では球団からの公式発表はないものの、年俸240万ドルに最大65万ドルのインセンティブが付属した契約になると見られている。

     若手選手の成長もあって予想外の躍進を遂げた今季のブリュワーズ。来季はいよいよ本格的にポストシーズン進出を目指すシーズンとなるが、2011年以来となるポストシーズン進出に向けて着々と戦力の整備が進められている。


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  • ダルビッシュをよく知るアストロズ打線だが・・・

    2017.10.27 12:41 Friday

     ワールドシリーズ第3戦、1回裏にジョージ・スプリンガー(アストロズ)が打席に入ると、60フィート6インチ(約18.44m)先には見慣れた顔が見えるはずだ。しかし、現在のダルビッシュ有(ドジャース)はアストロズ打線が知るダルビッシュではない。

     「対戦経験というのは多ければ多いほど良いものだ。より正確に相手のことを知ることができる」と語るのはアストロズのベテラン捕手、ブライアン・マッキャンだ。マッキャンはヤンキース時代の2014年に2試合、アストロズに加入した今季も2試合、ダルビッシュと対戦している。通算11打数2安打(打率.182)に終わっているが、「準備はできているよ」とダルビッシュ攻略に自信を見せる。

     アレックス・ブレグマンもマッキャンと同様、ダルビッシュ攻略に自信を覗かせる。「このチームの選手たちはみんなダルビッシュのことをよく知っているし、彼のボールのことも知っていると思うよ。彼と戦う準備はできている」

     アストロズは今季、ダルビッシュと6月に2度対戦している(当時のダルビッシュはレンジャーズ所属)。レンジャーズの本拠地グローブライフ・パーク・イン・アーリントンで行われた6月2日の試合では、5回表にカルロス・コレアがダルビッシュから先制スリーランを放ち、7対1で勝利(ダルビッシュは5回3失点)。一方、アストロズの本拠地ミニッツメイド・パークで行われた6月12日の試合ではダルビッシュに7回までわずか1安打に封じ込まれ、1対6で敗れている(ダルビッシュは7回1失点)。このときの対戦経験がダルビッシュ攻略に生きる、というのがアストロズ側の考えだが、現在のダルビッシュは当時のダルビッシュではなく、いわば「新型のダルビッシュ」なのである。

     ダルビッシュはドジャース移籍後、メカニクスに調整を加えた。調整が完了するまでの間、打ち込まれる試合が続いた時期もあったが、レギュラーシーズン最後の3先発では19回1/3を投げて被安打9、奪三振21、与四球1という素晴らしい内容で防御率0.47をマーク。ポストシーズンでも2先発で2勝0敗、防御率1.59としっかり結果を残している。知っている投手だが、知らない投手。それがアストロズ打線にとってのダルビッシュなのだ。

     A.J.ヒンチ監督は「どんな投手と対戦しようとも、打つべき球を打つだけだよ。ボール球を振らずに、ストライクゾーンに投げさせること。それが大切だ」と相手投手攻略の心構えを語る。ダルビッシュを攻略すれば球団史上初のワールドシリーズ制覇がグッと現実味を増すだけに、明日の第3戦はシリーズの流れを大きく左右する大事な一戦となりそうだ。


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  • ゴールドグラブ賞 ファイナリスト発表

    2017.10.27 12:10 Friday

     日本時間10月27日、ゴールドグラブ賞のファイナリスト(各ポジション3名、計54名)が発表された。受賞者は日本時間11月8日に発表される予定となっており、また、受賞者の中から各リーグ1名がプラチナ・グラブ賞に選出される。

     各ポジションで最も優れた守備を見せた選手に贈られるゴールドグラブ賞のファイナリストが発表された。球団別に見るとレッドソックス、ロイヤルズ、レッズの3球団から最多の4名が選出。ア・リーグの投手部門と中堅手部門は誰が選ばれてもゴールドグラブ賞初受賞となる。両リーグの本塁打王であるアーロン・ジャッジ(ヤンキース)とジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)がファイナリストに名を連ねている点も注目に値するだろう。

     ア・リーグでは捕手部門のサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)、二塁手部門のダスティン・ペドロイア(レッドソックス)、左翼手部門のアレックス・ゴードン(ロイヤルズ)がそれぞれ5度目の受賞を目指す。一方、ナ・リーグでは2008年から8年連続で受賞していたヤディアー・モリーナ(カージナルス)が捕手部門で2年ぶり9度目、三塁手としてデビューイヤーから4年連続受賞のメジャー記録を誇るノーラン・アレナード(ロッキーズ)が5年連続5度目、ジェイソン・ヘイワード(カブス)が4年連続5度目の受賞を目指すなど、お馴染みの面々も各リーグの各ポジションで名を連ねている。ファイナリスト54名は以下のとおり。

     

    ア・リーグ

    ●投手
    クリス・セール(レッドソックス)
    マーカス・ストローマン(ブルージェイズ)
    アレックス・カッブ(レイズ)

    ●捕手
    ヤン・ゴームズ(インディアンス)
    マーティン・マルドナード(エンゼルス)
    サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)

    ●一塁手
    カルロス・サンタナ(インディアンス)
    エリック・ホズマー(ロイヤルズ)
    ミッチ・モアランド(レッドソックス)

    ●二塁手
    ブライアン・ドージャー(ツインズ)
    イアン・キンズラー(タイガース)
    ダスティン・ペドロイア(レッドソックス)

    ●三塁手
    マニー・マチャド(オリオールズ)
    ホゼ・ラミレス(インディアンス)
    エバン・ロンゴリア(レイズ)

    ●遊撃手
    エルビス・アンドルース(レンジャーズ)
    アンドレルトン・シモンズ(エンゼルス)
    フランシスコ・リンドーア(インディアンス)

    ●左翼手
    ブレット・ガードナー(ヤンキース)
    アレックス・ゴードン(ロイヤルズ)
    ジャスティン・アップトン(エンゼルス)

    ●中堅手
    ロレンゾ・ケイン(ロイヤルズ)
    ケビン・ピラー(ブルージェイズ)
    バイロン・バクストン(ツインズ)

    ●右翼手
    コール・カルフーン(エンゼルス)
    ムーキー・ベッツ(レッドソックス)
    アーロン・ジャッジ(ヤンキース)

     

    ナ・リーグ

    ●投手
    R.A.ディッキー(ブレーブス)
    ザック・グレインキー(ダイヤモンドバックス)
    ザック・デイビーズ(ブリュワーズ)

    ●捕手
    バスター・ポージー(ジャイアンツ)
    ヤディアー・モリーナ(カージナルス)
    タッカー・バーンハート(レッズ)

    ●一塁手
    ジョーイ・ボットー(レッズ)
    ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)
    アンソニー・リゾー(カブス)

    ●二塁手
    DJレメイヒュー(ロッキーズ)
    ディー・ゴードン(マーリンズ)
    ベン・ゾブリスト(カブス)

    ●三塁手
    ノーラン・アレナード(ロッキーズ)
    アンソニー・レンドン(ナショナルズ)
    デービッド・フリーズ(パイレーツ)

    ●遊撃手
    フレディ・ギャルビス(フィリーズ)
    ブランドン・クロフォード(ジャイアンツ)
    コリー・シーガー(ドジャース)

    ●左翼手
    ヘラルド・パーラ(ロッキーズ)
    アダム・デュバル(レッズ)
    マーセル・オズーナ(マーリンズ)

    ●中堅手
    ビリー・ハミルトン(レッズ)
    マイケル・テイラー(ナショナルズ)
    エンダー・インシアーテ(ブレーブス)

    ●右翼手
    ヤシエル・プイーグ(ドジャース)
    ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)
    ジェイソン・ヘイワード(カブス)


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  • ヤンキース 契約満了のジラルディ監督が退任

    2017.10.27 11:34 Friday

     日本時間10月27日、ヤンキースは今季限りで4年契約が終了したジョー・ジラルディ監督がチームを去ることを発表した。ジラルディは2008年から10シーズンにわたってヤンキースの監督を務め、地区優勝3回、ワイルドカード獲得3回、ワールドシリーズ制覇1回を成し遂げた。

     「10年間、この組織のために熱心に働いてくれたこと、貢献してくれたことに対してジョー(・ジラルディ)に感謝したい。この組織は慎重かつ冷静な判断のもと、様々なことを決定している。そして我々は今回、新たな監督を探すことを決断したんだ」とブライアン・キャッシュマンGMは事実上のジラルディ解任を明らかにした。現地の報道によると、ジラルディは引き続きヤンキースの監督を務めることを希望していたが、ハル・スタインブレナー共同オーナーら球団側がジラルディとの契約を更新しないことを決めたようだ。「私を信頼し、このような素晴らしい機会を与えてくれたことに対してスタインブレナー・ファミリーに感謝したい。私を雇い、常にチームの強化に努めてくれたブライアン・キャッシュマンGMとその他のスタッフにも感謝している」とジラルディは語った。

     ジラルディは10年間にわたるヤンキースでの監督生活で通算910勝710敗を記録。2009年にはワールドシリーズ制覇を成し遂げた。なお、通算910勝はジョー・マッカーシー(1460勝)、ジョー・トーレ(1173勝)、ケーシー・ステンゲル(1149勝)、ミラー・ハギンス(1067勝)、ラルフ・ハウク(944勝)に次ぐ球団史上6位の数字である。2009年、2011年、2012年にア・リーグ東部地区で地区優勝を果たし、2010年、2015年、2017年にはワイルドカードを獲得。計6度のポストシーズン進出のうち、2009年には球団史上27度目のワールドシリーズ制覇を成し遂げた。監督就任時は背番号「27」を背負っていたが、ワールドシリーズ制覇後は球団史上28度目のワールドシリーズ制覇を目指して背番号を「28」に変更。しかし、28度目のワールドシリーズ制覇を成し遂げる日はやってこなかった。

     レッドソックスはすでにアレックス・コーラの監督就任が決定しており、ヤンキースとレッドソックスがともに新監督のもとで開幕を迎えるのは1992年以来となる。また、ヤンキース、レッドソックスのほかにナショナルズもダスティ・ベイカー監督の退任が決まっており、ポストシーズンに進出した3球団で監督が交代するのは史上初の出来事となった。

     アル・ペドリク、トニー・ペーニャ、ロブ・トムソンといった球団内部の人材のほか、ケビン・ロング、ブラッド・オースマス、ドン・マティングリー(現マーリンズ監督)らの名前が新監督候補として挙げられているが、メジャー屈指の伝統球団はジラルディに代わる監督に誰を指名するのだろうか。今後の動向に注目だ。


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  • ダルビッシュを第3戦まで温存した理由とは?

    2017.10.27 10:54 Friday

     ドジャースは今ポストシーズン、クレイトン・カーショウ、リッチ・ヒル、ダルビッシュ有の順で先発ローテーションを形成している。エース左腕・カーショウに次ぐ右のエースと称されるダルビッシュがなぜ2番手でなく3番手に回っているのか。その理由をMLB.comのマイク・ペトリエロが分析している。

     ナ・リーグ西部地区の首位を独走していたドジャースが若手有望株を放出してまでダルビッシュの獲得に動いたのは、ある種のサプライズだった。なぜならドジャースはポストシーズン進出をほぼ確実なものにしていたからである。しかし、ドジャースはカーショウだけではポストシーズンを勝ち抜けないことを昨季までの経験から学んでいた。ドジャースのダルビッシュ獲得はあくまでもポストシーズンを見据えたものであり、29年ぶりのワールドシリーズ出場を成し遂げた今、その判断は間違っていなかったと言えるだろう。

     では、ドジャースはなぜ今ポストシーズンにおいてダルビッシュを先発ローテーションの3番手として起用しているのだろうか。ワールドシリーズ第3戦はアストロズの本拠地ミニッツメイド・パークで行われるが、ダルビッシュはこの球場で通算6試合に先発し、防御率2.16という好成績を残している。ただ、これをダルビッシュが3番手に回っている理由に挙げるのは安易すぎる。これだけではNLDSとNLCSでダルビッシュが第3戦に回ったことの説明がつかないからだ。

     これを説明するためにはダルビッシュやアストロズよりも、ヒルに注目する必要がある。デーブ・ロバーツ監督はポストシーズン開幕前、「ヒルをホームで投げさせたい。彼はホームで何度も良い投球をしているからね。ダルビッシュはホームでもアウェイでも良い投球をしてくれている」と話していた。ヒルは今季ホームでの14先発で防御率2.77をマークした一方、アウェイでの11先発では防御率4.06。また、ヒルはフライ性の打球が多いフライボール・ピッチャーであり、投手有利のドジャー・スタジアムと相性が良い投手なのだ。そのため、ロバーツ監督はダイヤモンドバックスとのNLDSでヒルを本拠地での第2戦、ダルビッシュを敵地での第3戦に先発させる決断をした。

     ヒルをホームで投げさせたいという指揮官の思惑はその後も変わっていないが、NLCS以降のローテ順については「上手くいっている状態を維持したい。(ローテ順を変えなければ)投手たちは準備のスケジュールやルーティーンを守ることができる」という指揮官の配慮も働いている。NLDSで決めたローテ順をわざわざ変更してまで投手たちのルーティーンを狂わせる必要はないというわけだ。仮にワールドシリーズでヒルとダルビッシュの順番を入れ替えると、ヒルの登板間隔は2週間近くも空いてしまうことになる。登板間隔が空きすぎることを避けようとするのは当然の判断だろう。

     最後に、ダルビッシュのミニッツメイド・パークでの通算成績を額面通りに受け取るのも危険である。通算6先発のうちの4試合は2014年以前のものであり、ジョージ・スプリンガーやカルロス・コレアはまだアストロズのラインナップにいなかったのだ。とはいえ、昨季はミニッツメイド・パークで7回無失点、今季も6月12日の登板で7回1失点と好投しており、相性が良い球場であることは間違いない。日本時間10月28日に行われるワールドシリーズ第3戦。ダルビッシュの好投に期待したい。


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  • フィリーズ 新監督候補との一次面接がほぼ終了

    2017.10.26 17:53 Thursday

     ピート・マッカニン監督を解任し、新監督探しを続けているフィリーズ。今週中にも新監督候補者たちとの一次面接を終え、来週はファイナリストたちとの最終面接を行って新監督を決定すると見られている。

     現地の報道によると、フィリーズは新監督について現時点ではいかなる決定も行っていないようだ。日本時間10月26日には前レッドソックス監督のジョン・ファレルとの面接を行ったが、まだ様々な選択肢を検討中だという。

     USAトゥデイが日本時間10月26日に報じたところによると、フィリーズは球団傘下AAA級で監督を務めているダスティ・ワーサンに照準を定めつつあるという。球団傘下の若手選手を熟知しているだけでなく、リース・ホスキンス、ニック・ウィリアムス、ホルヘ・アルファロといった有望株がメジャー昇格を果たしたにもかかわらずチームをプレーオフへ導いた手腕を高く評価されており、当初から新監督有力候補の一人と見られていた。ワーサンがファイナリストに残ることは間違いなさそうだ。

     また、ドジャースの選手育成部門でディレクターを務めているゲーブ・キャプラーもファイナリストに残ることが確実視されている。メジャーで12シーズンのプレイ経験があるキャプラーは2005年には巨人でもプレイ。38試合に出場して打率.153、3本塁打に終わり、シーズン途中で帰国した。2007年にはレッドソックス傘下A級で監督を務めた経験があり、2015年オフにはドジャースの監督候補にも挙がっていた(最終的にデーブ・ロバーツが就任)。

     ワーサンとキャプラー以外の候補者についてはファイナリストに残れるか否かは不透明である。アスレチックスの三塁ベースコーチであるチップ・ヘイル、ジャイアンツの前三塁ベースコーチであるフィル・ネビン、インディアンスの前投手コーチであるミッキー・キャラウェイらがすでにフィリーズとの面接を終えているが、この中ではキャラウェイがメッツの新監督に就任。今日面接を終えたばかりのファレルを含め、フィリーズの新監督探しにはもう少し時間が掛かりそうだ。


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  • ヤンキース・ジラルディ監督 今季限りで退任の可能性も

    2017.10.26 16:44 Thursday

     今季まで10シーズンにわたってヤンキースを率いたジョー・ジラルディ監督。MLBネットワークのジョン・ヘイマンによるとジラルディは日本時間10月26日にブライアン・キャッシュマンGMと会談の場を設け、今後について話し合ったようだ。ジラルディが今季限りで退任する可能性も取り沙汰されている。

     今季は若手選手を辛抱強く起用しながら耐え抜くシーズンになると予想されていたヤンキース。しかし、アーロン・ジャッジを筆頭にルイス・セベリーノ、ゲーリー・サンチェスら若手選手がチームを牽引し、ワイルドカード獲得&リーグ優勝決定シリーズ進出という予想外の快進撃を見せた。惜しくもリーグ優勝にはあと1勝届かなかったものの、キャッシュマンGMはシーズン終了後にジラルディの手腕に高評価を与えており、続投は既定路線かと思われていた。

     「監督を務めるのは楽しいし、シーズンを戦うこと、選手たちと関係を築くことにもやりがいを感じている」と語ったジラルディだが、彼が常々強調しているのが家族の存在である。采配を疑問視されると周囲からの批判の矛先はジラルディ自身だけでなく、家族に向けられることもあるという。「妻や子供たちに害が及ぶことを心配しているんだ。家族が攻撃されるなんてアンフェアだよね。私の子供たちは私と同じように攻撃的なところがあるから、私はいつも彼らを守ってあげなければならないんだよ」

     だからこそ、ジラルディは自身の去就を決める際に家族の意見を最優先に考える。シーズン終了後、自身の去就について問われた際にも「まずは家族と話し合ってから」とその姿勢を崩すことはなかった。また、ジラルディはヤンキースの監督という仕事に魅力を感じているとしつつも、他のポジションから野球に触れてみたいという願望も持っているようだ。

     「何をするにしても、家族が多くの犠牲を払ってくれているからこそ私は仕事をすることができるんだ。だから、まず最初に家族と話し合う必要があるんだよ」と語ったジラルディ。家族との話し合い、キャッシュマンGMとの話し合いを経て、どのような結論を出すのだろうか。


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  • 【戦評】試合終盤に点取り合戦 アストロズが熱戦制しタイに

    2017.10.26 14:34 Thursday

     6回裏にコリー・シーガーの勝ち越しツーランが飛び出し、3対1と2点をリードした状況でマウンドには守護神のケンリー・ジャンセン。ほとんどのドジャース・ファンは勝利を確信したに違いない。しかし、野球の神様はワールドシリーズ第2戦をあっさりと終わらせるようなことはしなかった。8回以降、ドジャー・スタジアムの観客席が沸く劇的なシーンが何度も訪れたのだ。

     8回表のアストロズの攻撃。先頭のアレックス・ブレグマンが二塁打で出塁すると、デーブ・ロバーツ監督は迷わずジャンセンを投入した。ところが、ホゼ・アルトゥーベの二塁ゴロで一死三塁となったあと、カルロス・コレアがセンターへのタイムリー。NLDS第3戦から続いていたドジャースの救援投手陣による連続無失点は28イニングでストップした。さらに9回表、先頭のマーウィン・ゴンザレスがカウント0-2からのカッターを捉え、左中間へ飛び込む起死回生の同点弾。レギュラーシーズンでセーブ失敗がわずか1度しかなかった絶対的守護神から不振に陥っていたユーティリティ・プレイヤーが一発を放ち、アストロズは土壇場で同点に追い付いた。

     試合は3対3の同点で延長戦に突入。ドジャースはジャンセンに代えてジョシュ・フィールズを投入したが、アルトゥーベとコレアに二者連続の一発が飛び出し、アストロズが2点を勝ち越し。その後のピンチはトニー・シングラーニがなんとか抑えたものの、試合は決まったかに思われた。ところがその裏、ドジャースは先頭のヤシエル・プイーグが左中間へ豪快な一発を叩き込んで1点差。その後、二者連続三振で追い込まれたものの、ローガン・フォーサイスが四球で出塁すると暴投の間に二塁へ進み、キケ・ヘルナンデスのライト前ヒットで同点のホームを踏んだ。ドジャース・ナインが見せる驚異の粘りに、ドジャー・スタジアムは大いに沸いた。

     ところが延長11回表、ドジャースはワールドシリーズからロースター入りを果たしたブランドン・マッカーシーを投入したものの、先頭のキャメロン・メイビンがセンターへのヒットで出塁すると、続くジョージ・スプリンガーが右中間への勝ち越しツーラン。打った瞬間はセンターフライかと思われた打球がグングン伸び、そのままスタンドへ突き刺さった。ドジャースはその裏、二死走者なしからチャーリー・カルバーソンが一発を放って意地を見せたが、最後はプイーグが空振り三振に倒れて試合終了。延長戦に入って両軍合計5本塁打が飛び出すという史上稀に見る熱戦をアストロズが制し、対戦成績を1勝1敗のタイとした。

     この試合では両軍合わせて8本の本塁打が飛び出したが、これはワールドシリーズ史上最多記録。また、延長戦での5本塁打はレギュラーシーズン、ポストシーズンを含めて史上最多の数字だった。ワールドシリーズの舞台は移動日を1日挟んでアストロズの本拠地ミニッツメイド・パークへ。第3戦ではドジャースはダルビッシュ有、アストロズはランス・マカラーズJr.が先発予定となっている。


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  • ロバーツ監督が頭を悩ませる指名打者の人選

    2017.10.26 13:04 Thursday

     ワールドシリーズ第3戦からの3試合はアストロズの本拠地ミニッツメイド・パークで行われるため、指名打者制が採用される。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は誰を指名打者に起用するのか、まだ決めかねているようだ。

     日本時間10月26日、ロバーツ監督はジョク・ピーダーソン、アンドレ・イーシアー、ヤスマニ・グランダルの3人が指名打者の候補であることを明らかにした。「指名打者について考えているけど、(誰を起用するかは)まだ決めていないんだ。ジョク(・ピーダーソン)、(アンドレ・)イーシアー、(ヤスマニ・)グランダルの3人が候補だね」

     当初は腰痛によりNLCSを欠場し、ワールドシリーズで戦列復帰を果たしたコリー・シーガーが敵地では指名打者を務めるのではないかと見られていた。しかし、シーガーの状態が予想以上に良く、指名打者として起用する必要がなくなったため、ロバーツ監督は新たに指名打者候補を探さねばならなくなったのだ。「今日(のワールドシリーズ第2戦で)状況が変わらなければ、シーガーを遊撃手として起用しない理由はないよ」とロバーツ監督は敵地でもシーガーを引き続き遊撃手として起用する方針を明らかにしている。

     今季のドジャースはア・リーグとの交流戦のうち10試合を敵地で戦い、うち5試合でジャスティン・ターナーを指名打者として起用した。その5試合でチームは4勝1敗を記録したが、ロバーツ監督はターナーを指名打者としてではなく三塁手として起用することを明言している。その他の5試合ではチェイス・アトリー(3試合で2勝1敗)、コディ・ベリンジャー(1試合で0勝1敗)、シーガー(1試合で1勝0敗)が指名打者を務めたが、ロバーツ監督の発言を聞く限りでは、この3人も指名打者として起用される可能性は低い。

     第3戦と第4戦ではランス・マカラーズJr.、チャーリー・モートンという右腕と対戦することになるため、ピーダーソンとイーシアーがレフトと指名打者のいずれかに入る可能性が高い。グランダルを指名打者として起用してしまうと控えの捕手がいなくなるという事情もあるため、レフトにピーダーソン、指名打者にイーシアーが入る布陣を採用するのではないだろうか。


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  • アストロズ 第3戦と第4戦はALCS第7戦好投コンビを投入

    2017.10.26 12:19 Thursday

     日本時間10月26日、アストロズのA.J.ヒンチ監督は本拠地ミニッツメイド・パークで行われるワールドシリーズ第3戦にランス・マカラーズJr.、第4戦にチャーリー・モートンを先発させる予定であることを明らかにした。

     「A.J.(ヒンチ監督)はワールドシリーズが始まる前、僕に第3戦で投げる可能性が高いと言ってくれたんだ。だからこの数日間は第3戦に向けてしっかり準備をしてきたよ」と語ったのはALCS第7戦で2番手として6回から登板し、4回6奪三振無失点の快投でセーブを記録したマカラーズJr.。「調子は良いよ。準備はできているし、本拠地のミニッツメイド・パークで投げられるのも楽しみだね」と大舞台での登板を心待ちにしていた。

     ヒンチ監督は「この2人は我々が本当に信頼を置いている投手だ。もしシリーズが第6戦や第7戦まで進めば、ランス(・マカラーズJr.)はもう一度投げるチャンスがあるだろうね。ホームに戻り、ランスを先発に送り出せるのは我々に大きなエネルギーをもたらしてくれるだろう」とマカラーズJr.の好投に期待を寄せている。マカラーズJr.は「今は第3戦に集中しているけど、第7戦のことを考えていないと言ってしまうと嘘になる。だって、打席に立つチャンスがあるんだぜ」と語り、そのコメントからはシリーズを早々に終わらせまいという強い意志が感じられた。

     第4戦で先発予定のモートンはALCS第7戦で先発し、5回無失点の好投でチームの勝利に大きく貢献。ALCS第3戦では4回途中7失点と打ち込まれ、敗戦投手となってしまったものの、大一番で勝負強さを見せ、ポストシーズン初勝利をマークした。初戦を落とし、第2戦もリードを奪われる展開になるなど、過去2シリーズとは違ってワールドシリーズでは苦しいスタートとなっているアストロズだが、まだまだ挽回のチャンスはある。そして、挽回のためにはALCS第7戦で完封リレーを成し遂げたマカラーズJr.とモートンの好投が必要だ。ヒンチ監督が期待を寄せる右腕コンビのピッチングに注目したい。


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  • Dバックスの新ベンチコーチは来週にも発表か

    2017.10.26 11:42 Thursday

     今季ベンチコーチを務めたロン・ガーデンハイアーがタイガースの新監督に就任し、ベンチコーチの座が空席となっているダイヤモンドバックスだが、すでに後任探しに着手しており、来週中にも新たなベンチコーチを発表できるようだ。

     マイク・ヘイゼンGMは「我々はいつも通りのプロセスを踏んでいる。しっかり検討し、正しい決断をするつもりだよ」と語り、後任探しが順調に進んでいることを示唆した。

     ガーデンハイアーは2002年から13シーズンにわたってツインズの監督を務め、昨オフ、ダイヤモンドバックスのベンチコーチに就任。今季は開幕から7試合が経過したところで前立腺がんの治療のためにチームを離れて手術を受けたが、5月に復帰してからは最後までシーズンを戦い抜いた。先日、ブラッド・オースマス解任後の後任を探していたタイガースの新監督に就任。ダイヤモンドバックスは後任探しを開始した。

     ベンチコーチの最有力候補に挙げられているのがジェリー・ナーロンである。現在は球団傘下AAA級リノの監督を務めているナーロンだが、ガーデンハイアーが治療のためにチームを離れた際には代役としてベンチコーチを務めた。2001年途中から2002年にレンジャーズ、2005年途中から2007年途中までレッズで監督を務めた経験もあり、監督就任2年目を迎えるトーリ・ロブロ監督のサポート役としてはうってつけの存在だろう。

     また、ヘイゼンGMはガーデンハイアーについて「ガーディ(=ガーデンハイアーの愛称)がチームに来てくれることになって、我々はとてもワクワクしていたんだ。彼がチームに来てくれたことによって、チームには多くの利益があったよ。1年間しか一緒にいられなかったけれど、彼はスプリング・トレーニングから現在に至るまで、多くのものをチームのもたらしてくれた。ベンチにおいてもクラブハウスにおいても彼の存在は大きかったし、選手とフロントの橋渡し役も担ってくれた。なぜ彼が監督やリーダーとして成功しているのかがよくわかったよ。彼と一緒に仕事をすることができたのはとても幸運だった」と語り、1年間の多大なる貢献に感謝の意を表していた。


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  • ペドロイアが左膝手術 来季最初の2ヶ月を欠場へ

    2017.10.26 11:02 Thursday

     レッドソックスの正二塁手、ダスティン・ペドロイアが日本時間10月26日に左膝の手術を受け、2018年シーズンの最初の2ヶ月程度を欠場する可能性が高くなった。全治には7ヶ月を要すると見られており、戦列復帰は早くても来年6月ごろになりそうだ。

     今季はシーズンを通して故障に悩まされ、5月下旬に左手首痛、8月には2度にわたって左膝の炎症で故障者リスト入りしたペドロイア。9月に入って戦列復帰を果たし、ポストシーズンまで戦い抜いたものの、左膝には違和感を抱えたままだった。昨オフにも左膝の手術を受けたペドロイアだが、症状は思ったように回復せず、完治させるために今回の手術を受けることを決断した。ペドロイアの望みはただ一つ。左膝の違和感なくプレイできるようになることである。

     今季のペドロイアは105試合に出場して打率.293、7本塁打、62打点、OPS.760をマーク。しかし、9月は打率.242、OPS.638、アストロズとの地区シリーズでは打率.125、OPS.347に終わるなど、万全でない左膝の状態がパフォーマンスに悪影響を及ぼしていることは明白だった。ちなみにレッドソックスは現アストロズ・ベンチコーチのアレックス・コーラが新監督に就任することが決定しているが、コーラとともにプレイしたレッドソックスの選手は現在ペドロイアただ一人である。

     レッドソックスはペドロイア復帰までの2ヶ月間、正二塁手の穴を埋める必要がある。球団内のオプションとしてはブロック・ホルト、デベン・マレーロ、マルコ・ヘルナンデス、林子偉(リン・ズーウェイ)らの起用が考えられるが、今季終了後にフリーエージェントとなるエドゥアルド・ヌニェスとの再契約も選択肢の一つになるだろう。ヌニェスは7月下旬にジャイアンツからレッドソックスへ加入し、移籍後は38試合に出場して打率.321、8本塁打、27打点、OPS.892の好成績をマーク。二塁以外にも内外野の多くのポジションを守れるため、ペドロイア復帰後もユーティリティ・プレイヤーとして重宝するに違いない。


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  • ハンク・アーロン賞はアルトゥーベとスタントン

    2017.10.26 10:38 Thursday

     日本時間10月26日、攻撃面で最も優れたパフォーマンスを見せた選手を表彰するハンク・アーロン賞の受賞者が発表され、ア・リーグはホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)、ナ・リーグはジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)が選出された。

     ハンク・アーロン賞は1999年に設立され、現在はファン投票と殿堂入り選手7名で構成する選考委員による選考を組み合わせて選出されている。選考委員の顔ぶれはハンク・アーロンのほか、ロベルト・アロマー、ジョニー・ベンチ、クレイグ・ビジオ、ケン・グリフィーJr.、エディ・マレー、ロビン・ヨーントという豪華な面々だ。表彰式はワールドシリーズ第2戦の試合前にドジャー・スタジアムで行われ、ロブ・マンフレッド・コミッショナーから両選手へトロフィーが授与された。

     アルトゥーベは球団史上初の同賞受賞者となった。今季は史上初の4年連続リーグ最多安打となる204安打を放ち、両リーグトップの打率.346をマークして2年連続3度目の首位打者に輝いた。112得点はリーグ2位、32盗塁、出塁率.410、OPS.957はいずれもリーグ3位、長打率.547はリーグ7位と各部門でリーグ上位に名を連ね、39二塁打、24本塁打、81打点と長打力も発揮。打率、長打力、スピードを兼ね備えたハイレベルな打者として、101勝をマークして地区優勝を果たしたチームの快進撃に大きく貢献し、MVPの有力候補にも挙げられてる。

     スタントンは2014年に続いて自身2度目の同賞受賞となった。「故障さえなければ」と言われ続けてきた男が故障なくシーズンを過ごし、ついに本格開花。59本塁打と132打点は球団新記録にして両リーグトップの数字であり、特に本塁打は2位に20本差をつける独走だった。59本塁打は2002年以降で最多の数字であり、史上最多の6105本塁打が飛び出した今季のメジャーリーグを象徴する存在と言っても過言ではないだろう。59本塁打のうち26本はチームにリードをもたらす本塁打だったが、これは1978年のジム・ライスと並んで歴代2位の数字(1位は1998年にマーク・マグワイアが記録した30本)。打率.281、32二塁打、85四球、OPS1.007などその他の部門でも好成績を残しており、クローズド・スタンスの導入によりワンランク上のスラッガーへと成長した。アルトゥーベと同様、スタントンもMVP候補に挙げられており、そちらの行方にも注目だ(MVPは日本時間11月17日に発表予定)。


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  • 最下位に沈んだジャイアンツ 投手コーチ探しがスタート

    2017.10.25 14:34 Wednesday

     今オフは各球団で投手コーチの解任が相次いでいる。そのため、多くの人材が市場に溢れ、多くの球団が自軍に適する人材を探し始めているが、ジャイアンツも投手コーチを探している球団の一つ。ジャイアンツは多くの候補者の中から誰を選択するのだろうか。

     ミッキー・キャラウェイがメッツの監督に就任したインディアンス、クリス・ボジオを解任したカブスなど、現時点で全30球団の3分の1近くの球団において投手コーチの座が空席となっている。2000年から今季まで18シーズンにわたって投手コーチを務めたデーブ・リゲッティのフロント入りが決定したジャイアンツも現在投手コーチ探しを進めており、2006年から今季まで12シーズンにわたってレイズの投手コーチを務めたジム・ヒッキーが候補に挙がっていると報じられている。しかし、ヒッキーの手腕を高く評価している球団はジャイアンツだけではなく、カージナルスとカブスも自軍の新たな投手コーチとしてヒッキーの招へいを検討中。ヒッキーの決断次第ではジャイアンツは他の候補を探さねばならない可能性もある。

     ヒッキー以外に候補として考えられるのはフランク・バイオーラ、ダリル・スコット、デーブ・バーバ、ダレン・ボルスリーの4人。バイオーラは1987年のワールドシリーズでMVPに輝き、1988年にはア・リーグのサイ・ヤング賞を受賞した名投手である。ここ4年間はメッツ傘下AAA級で投手コーチを務めており、ジェイコブ・デグロム、ノア・シンダーガード、スティーブン・マッツらの育成に携わった実績がある。スコットはロッキーズの球団組織で投手コーチを務め、今季の躍進を支えた若手投手の育成に貢献した人物だ。バーバも同じくロッキーズの若手投手育成に携わっており、現役時代にはジャイアンツでプレイした経験もある。ボルスリーはブルース・ボウチー監督がパドレスで監督を務めていたときの最後の投手コーチであり、その後もパドレスの球団組織に留まっている。

     ドジャースの対抗馬として期待されながらも大きく期待を裏切り、地区最下位に沈んだ今季のジャイアンツ。再浮上のためには新たな戦力の台頭が不可欠であり、投手コーチの責任も重大である。ジャイアンツは誰を選ぶのか。ヒッキーはどこへ行くのか。今後の動向を見守りたい。


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  • 【戦評】カーショウ好投&ターナー勝ち越し弾 ドジャースが先勝

    2017.10.25 12:47 Wednesday

     エースのクレイトン・カーショウがアストロズ打線から11三振を奪って7回1失点の好投を見せれば、クリス・テイラー&ジャスティン・ターナーのNLCS MVPコンビが初回初球先頭打者本塁打&勝ち越しツーラン。2点リードの最終回を守護神のケンリー・ジャンセンが三者凡退に抑え、ドジャースが理想的な試合運びでワールドシリーズ初戦を制した。

     「2本の本塁打、特に先制点をもたらしたテイラーの本塁打が大きかったよ」と試合を振り返ったカーショウは4回表にアレックス・ブレグマンに同点ソロを浴びたものの、失点はその1点だけ。今季メジャー最少三振のアストロズ打線から11三振を奪う快投を見せ、強打のアストロズ打線を7回までわずか3安打に抑えるなど、初の大舞台でエースに相応しいピッチングを展開した。「ターナーはいつも通りのことをやっただけだよ。今日も勝負強さを発揮してくれたね」と同僚を称えることも忘れなかった。

     試合開始時点で気温39.4度という猛暑の中スタートしたこの試合は、2時間28分で決着した。ワールドシリーズでは1992年の第4戦が2時間21分で終了して以来のスピード記録。両軍の投手陣がピンチを作ることなく、テンポよく試合を進めたことの証だが、その中で飛び出したドジャースの2本塁打は非常に効果的だった。6回裏に勝ち越しツーランを放ったターナーは今ポストシーズン14打点となり、単一ポストシーズンでの球団記録を更新。また、ポストシーズン通算26打点はデューク・スナイダーと並ぶ球団タイ記録となっている。

     得点源(テイラー&ターナー)が得点を叩き出し、エース(カーショウ)が好投して試合を作り、8回はセットアッパー(ブランドン・モロー)、9回はクローザー(ジャンセン)が相手の攻撃を3人で退けるというまさに理想的な試合運び。点差以上の実力差を感じさせるような一戦となった。直近29年のワールドシリーズでは初戦を制したチームが25度世界一に輝いているというデータもある。29年ぶりのワールドシリーズ制覇に向けて、ドジャースがこの上ないスタートを切った。


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  • ジャッジは今季に満足せず 目標はワールドシリーズ制覇

    2017.10.25 12:21 Wednesday

     ベテラン左腕のCCサバシアが「俺が今まで見た中でベストのルーキーイヤーだった」と語るアーロン・ジャッジ(ヤンキース)の2017年シーズン。しかし、ジャッジ本人はリーグ優勝決定シリーズで敗退した2017年シーズンに満足していない。

     52本塁打を放って1987年にマーク・マグワイアが記録した49本塁打の新人本塁打記録を更新したジャッジは、本塁打のみならず得点(128)と四球(127)でもリーグ最多の数字をマーク。114打点、出塁率.422、長打率.627、OPS1.046はいずれもリーグ2位と各部門で素晴らしい成績を残した。個人成績だけを見れば文句なしのルーキーイヤーだったように思われるが、ジャッジは「俺たちはワールドシリーズに行けなかった。満足なんてしてないよ」と全く満足した様子を見せない。「俺が欲しいのはワールドシリーズ優勝なんだ。そのためにプレイしているし、オフシーズンにトレーニングを積んでいるんだよ。今年はそのチャンスがあったけど、残念ながら届かなかった」

     ジャッジは大ブレイクを果たした今季、ブレット・ガードナー、チェイス・ヘッドリー、マット・ホリデイ、サバシアといったベテラン選手の試合に対する準備や姿勢を見て、様々なことを学んだという。「故障者が出たり、好不調の波があったりしたけど、このチームは毎日試合を戦うことができた。ベテラン選手からいろんなことを学んだよ。彼らと一緒にプレイするのはとても楽しかった。素晴らしいチームだったよ」

     持ち前の長打力を生かしたバッティングだけでなく、走塁面や守備面でも輝きを放ったジャッジについて、ガードナーは「一年中言ってきたけど、彼は単なるパワーヒッターじゃないんだ。彼は様々な方法で試合の流れを変えることができる。走塁も上手だし、ライトの守備も非常に上手い。打撃だけでなく、守備でも試合を変えられるんだ」と総合力の高さを評価している。

     「俺たちは素晴らしいチームなんだ。来季も多くの選手と一緒に戦えるし、マイナーにも出番を待っている選手がたくさんいる。来季が楽しみだよ」と語るジャッジが目指すのはワールドシリーズ制覇、ただ一つだ。


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  • アストロズ フルタイムの従業員全員がロサンゼルスへ

    2017.10.25 11:33 Wednesday

     アストロズのオーナー、ジム・クレインはフルタイムの従業員全員をロサンゼルスで行われるワールドシリーズ第1戦・第2戦に招待したことを明らかにした。リード・ライアン球団社長によるとおよそ250人の従業員が2つのグループに分かれ、それぞれ第1戦と第2戦を観戦する予定だという。

     ライアン球団社長はワールドシリーズ第1戦の開始前に「彼らが到着したとき、私はそこへ行って彼らを出迎えたよ。我々は従業員たちに試合のチケットと航空券を用意した。彼らは本当に良い席に座っているよ。我々は彼らにワールドシリーズへ来てほしかったし、ワールドシリーズを経験してもらいたかったんだ。我々が今日ここにいられるのは組織内の全員のおかげなのだから」と語り、従業員への感謝の意を表した。

     現地時間月曜日の午前中に開かれたスタッフ・ミーティングの場で、ライアン球団社長は従業員に対して全員でドジャー・スタジアムへ行き、アストロズを応援することを伝えた。「それからはバタバタだったよ」とライアン球団社長は振り返る。「従業員たちは午後になって自分がグループ1なのかグループ2なのかを知らされた。ホームゲームの準備をするために今回来ることができない従業員もいたから、もし第6戦以降までシリーズがもつれたら、彼らを招待するつもりだよ」

     また、球団OBなど各方面からのチケットの問い合わせも後を絶たなかったようだ。ライアン球団社長は、1986年にナ・リーグのサイ・ヤング賞を受賞した球団OBのマイク・スコット氏がワールドシリーズ第1戦を観戦することを明らかにしている。球団傘下のマイナーリーグ球団のオーナー数名も観戦に訪れているようだ。

     「リーグ優勝を決めてからの72時間はクレイジーだったよ。テキストメッセージが1000通も届いたし、多くの人々がワールドシリーズの観戦を希望していた。でも、シーズン・チケットの保有者がワールドシリーズのチケットを購入して下さり、チケットの第2市場もクレイジーな状態になっていたから、チケットがなかったんだ」と予想以上の反響に驚いた様子を見せたライアン球団社長。あとは選手たちが周囲の大きな期待に応えるだけだ。


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  • ワールドシリーズの責任審判はゲーリー・デービス

    2017.10.25 11:11 Wednesday

     MLB機構はゲーリー・デービス、フィル・クージ、ラズ・ディアス、ダン・アイアソーニャ、ビル・ミラー、ポール・ナウアート、マーク・ウェグナーの7名がワールドシリーズで審判を務めることを発表した。責任審判はデービスが務めることになっている。

     デービスは今年が通算6度目のワールドシリーズであり、現役の審判員ではジョー・ウエストと並んで最多の回数となっている。また、デービスはこれまでにポストシーズンで通算136試合の審判を務めているが、これは史上最多の数字である。

     デービスが最後にワールドシリーズの審判を務めたのは2012年(ジャイアンツ対タイガース)。今年のポストシーズンではドジャースとダイヤモンドバックスが対戦したナ・リーグの地区シリーズを担当した。

     ミラーにとっては3度目、ディアス、アイアソーニャ、ウェグナーにとっては2度目のワールドシリーズであり、クージとナウアートは初めてワールドシリーズで審判を務める。今回ワールドシリーズの審判に選出された7名はいずれも今年のポストシーズンでは地区シリーズを担当していた。

     第1戦と第2戦ではウェグナーがリプレイ・オフィシャルを担当し、第3戦以降はクージがその役割を担う。リプレイ・オフィシャル以外の6名が各試合で審判団を形成する。また、チップ・ギブソンが全試合でリプレイ・アシスタントを担当することになっている。

     なお、第1戦の審判団は球審・クージ、一塁・ナウアート、二塁・デービス、三塁・ディアス、左翼・ミラー、右翼・アイアソーニャという配置となっている。ワールドシリーズは審判員にとっても大舞台。両軍の選手のみならず、審判員の仕事ぶりにも注目だ。

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