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  • 補強大成功のブレーブス 途中加入選手の活躍で勝ち取ったWS制覇

    2021.11.4 15:00 Thursday

     アストロズを4勝2敗で破り、1995年以来26年ぶり、球団史上4度目となるワールドシリーズ制覇を成し遂げたブレーブス。若きスター外野手のロナルド・アクーニャJr.や昨季の二冠王マーセル・オズーナ、さらにはエース格の右腕マイク・ソローカが故障で長期離脱するなど、決して順風満帆なシーズンではなかった。そんな窮地を救ったのがアレックス・アンソポロスGMが7月に敢行した「外野手の乱獲」だ。途中加入選手の活躍がワールドシリーズ制覇につながった。

     前半戦終了間際にアクーニャJr.が今季絶望となったことを受け、アンソポロスは「外野手の乱獲」を敢行。マーリンズからアダム・デュバル、カブスからジョク・ピーダーソン、インディアンスからエディ・ロサリオ、ロイヤルズからホルヘ・ソレアーと実績十分の外野手を4人もチームに加えた。この4人のうち、ロサリオはリーグ優勝決定シリーズ、ソレアーはワールドシリーズでMVPを受賞。両シリーズのMVPを同一チームの途中加入選手が占めるのは史上初だった。

     また、ブレーブスはシーズン途中で加入した選手がポストシーズンで合計12本塁打(4人の外野手が各3本)を記録。エリアス・スポーツ・ビューロー社によると、これは史上最多の数字である。さらに、ブレーブスはレギュラーシーズンとポストシーズンの合計で、開幕ロースターに登録されていなかった選手が59本塁打。これも史上最多記録となった。

     ソレアーはワールドシリーズだけで3本塁打を記録(ポストシーズンの1シリーズで3本塁打は球団タイ記録)。第1戦で先頭打者アーチ、第4戦で代打決勝アーチ、第6戦で場外先制アーチを放った。単年のワールドシリーズでチームにリードをもたらす本塁打を3本以上放つのは、1926年のベーブ・ルース(ヤンキース)、1928年のルー・ゲーリッグ(ヤンキース)、1972年のジーン・テナス(アスレチックス)、2015年のカーティス・グランダーソン(メッツ)、2017年のジョージ・スプリンガー(アストロズ)に次ぐ史上6人目の快挙である。

     キューバ出身の選手がポストシーズンのシリーズMVPに選ばれるのはソレアーが4人目だが、ワールドシリーズに限れば、1997年のリバン・ヘルナンデス(マーリンズ)に次いで2人目だ。ソレアーのワールドシリーズMVP受賞は「途中加入選手の活躍で勝ち取った世界一」の象徴となった。

  • 選手会が160人をFA公示 WS制覇ブレーブスのフリーマンも

    2021.11.4 09:30 Thursday

     日本時間11月4日、メジャーリーグ選手会はFA選手160人のリストを公開した。現行の契約のなかにオプションが含まれている場合、選手または球団はワールドシリーズ終了から5日以内にオプションを行使するか否かを決定する必要があり、FA選手は現在の160人からさらに増加する可能性がある。日本人選手ではパイレーツの筒香嘉智が160人のリスト入り。また、160人のリストには含まれていないものの、マリナーズの菊池雄星もオプション破棄によりFAになったことが報じられている。

     メジャーリーグ選手会が公開したFA選手160人のリストは以下の通り。

    オリオールズ(2人)
    フェルナンド・アバッド
    マット・ハービー

    レッドソックス(5人)
    アダム・オッタビーノ
    ハンセル・ロブレス
    エドゥアルド・ロドリゲス
    ダニー・サンタナ
    トラビス・ショウ

    ヤンキース(2人)
    コリー・クルーバー
    アンソニー・リゾー

    レイズ(7人)
    クリス・アーチャー
    ネルソン・クルーズ
    トミー・ハンター
    コリン・マクヒュー
    デービッド・ロバートソン
    チャズ・ロー
    マイケル・ワカ

    ブルージェイズ(8人)
    コリー・ディッカーソン
    ジャロッド・ダイソン
    スティーブン・マッツ
    デービッド・フェルプス
    ロビー・レイ
    マーカス・セミエン
    ホアキム・ソリア
    カービー・イエーツ

    ホワイトソックス(4人)
    レウリー・ガルシア
    ビリー・ハミルトン
    カルロス・ロドン
    ライアン・テペラ

    インディアンス(3人)
    ブレイク・パーカー
    ウィルソン・ラモス
    ブライアン・ショウ

    タイガース(4人)
    デレク・ホランド
    ウィリー・ペラルタ
    フリオ・テーラン
    ホゼ・ウレーニャ

    ロイヤルズ(4人)
    ウェイド・デービス
    ジェシー・ハーン
    グレッグ・ホランド
    アービン・サンタナ

    ツインズ(2人)
    マイケル・ピネイダ
    アンドレルトン・シモンズ

    アストロズ(7人)
    カルロス・コレア
    イミー・ガルシア
    マーウィン・ゴンザレス
    ケンドール・グレイブマン
    ザック・グレインキー
    ブルックス・レイリー
    ジャスティン・バーランダー

    エンゼルス(8人)
    ディラン・バンディ
    スティーブ・シーシェック
    アレックス・カッブ
    デクスター・ファウラー
    ライセル・イグレシアス
    フアン・ラガレス
    AJ・ラモス
    カート・スズキ

    アスレチックス(11人)
    マーク・キャナ
    クリス・デービス
    マイク・ファイアーズ
    ヤン・ゴームス
    ジョシュ・ハリソン
    ジェッド・ラウリー
    スターリング・マーテイ
    ミッチ・モアランド
    ユスメイロ・ペティート
    セルジオ・ロモ
    トレバー・ローゼンタール

    マリナーズ(5人)
    タイラー・アンダーソン
    ショーン・ドゥーリトル
    ジェームス・パクストン
    ヘクター・サンティアゴ
    ジョー・スミス

    レンジャーズ(3人)
    チャーリー・カルバーソン
    ブロック・ホルト
    ジョーダン・ライルズ

    ブレーブス(7人)
    エイレ・アドリアンザ
    ジェシー・チャベス
    フレディ・フリーマン
    クリス・マーティン
    エディ・ロサリオ
    ドリュー・スマイリー
    ホルヘ・ソレアー

    マーリンズ(1人)
    サンディ・レオン

    メッツ(11人)
    ハビアー・バイエズ
    デリン・ベタンセス
    マイケル・コンフォート
    ジューリス・ファミリア
    ブラッド・ハンド
    ヒース・ヘンブリー
    リッチ・ヒル
    アーロン・ループ
    マーカス・ストローマン
    ノア・シンダーガード
    ジョナサン・ビヤー

    フィリーズ(7人)
    キャム・ベドロージアン
    アーチー・ブラッドリー
    フレディ・ギャルビス
    イアン・ケネディ
    ブラッド・ミラー
    マット・ムーア
    ヘクター・ネリス

    ナショナルズ(5人)
    アレックス・アビラ
    ルイス・アビラン
    ジョーディ・マーサー
    ヘラルド・パーラ
    ライアン・ジマーマン

    カブス(5人)
    ロビンソン・チリーノス
    ザック・デービース
    マット・ダフィー
    ホゼ・ロバトン
    オースティン・ロマイン

    レッズ(3人)
    アズドゥルバル・カブレラ
    マイケル・ギブンズ
    マイケル・ロレンゼン

    ブリュワーズ(8人)
    ブレット・アンダーソン
    ジョン・アックスフォード
    ブラッド・ボックスバーガー
    エドゥアルド・エスコバー
    ダニエル・ノリス
    マニー・ピーニャ
    コリン・レイ
    ハンター・ストリックランド

    パイレーツ(3人)
    トレバー・ケーヒル
    シェルビー・ミラー
    筒香嘉智

    カージナルス(7人)
    ルイス・ガルシア
    J・A・ハップ
    金廣鉉(キム・グァンヒョン)
    ウェイド・ルブラン
    ジョン・レスター
    T・J・マクファーランド
    アンドリュー・ミラー

    ダイヤモンドバックス(0人)

    ロッキーズ(4人)
    ヨーリス・チャシーン
    ジョン・グレイ
    クリス・オーウィングス
    トレバー・ストーリー

    ドジャース(11人)
    ダニー・ダフィー
    コール・ハメルズ
    ケンリー・ジャンセン
    クレイトン・カーショウ
    コリー・クネーベル
    ジミー・ネルソン
    アルバート・プーホルス
    マックス・シャーザー
    コリー・シーガー
    スティーブン・スーザJr.
    クリス・テイラー

    パドレス(4人)
    ロス・デトワイラー
    ダニエル・ハドソン
    トミー・ファム
    ビンス・ベラスケス

    ジャイアンツ(9人)
    ブランドン・ベルト
    クリス・ブライアント
    タイラー・チャットウッド
    アンソニー・ディスクラファーニ
    ケビン・ゴーズマン
    スコット・カズミアー
    ドノバン・ソラーノ
    トニー・ワトソン
    アレックス・ウッド

  • ブリュワーズが右腕・ゴットと1年契約 今季はメジャー登板なし

    2021.11.4 09:00 Thursday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ブリュワーズはFAのリリーフ右腕、トレバー・ゴットと1年契約を結ぶことで合意したようだ。ブリュワーズは公式ツイッターで「1年契約を結んだ」と発表したが、今回の契約はスプリット契約であることが報じられている。スプリット契約とは、選手がメジャーとマイナーで異なるサラリーを得る契約のことであり、メジャーのロースターに登録された日数に応じてメジャーのサラリーが日割りで支払われる。

     現在29歳のゴットは今年2月にジャイアンツの40人枠登録外となり、4月に1日だけ40人枠に復帰したものの、メジャーでの登板なく再び40人枠登録外に。今季はジャイアンツ傘下AAA級で43試合(うち1先発)に登板して41回2/3を投げ、1勝3敗3セーブ、5ホールド、防御率4.10、53奪三振という成績だった。

     2013年ドラフト6巡目(全体178位)指名でパドレスに入団し、2015年にエンゼルスでメジャーデビューして48試合で4勝2敗、14ホールド、防御率3.02をマーク。2016~2018年はナショナルズでプレーし、ジャイアンツへ移籍した2019年は自己最多の50試合に登板して7勝0敗1セーブ、1ホールド、防御率4.44を記録した。2020年はクローザーを務めた時期もあったが、防御率10点台の大乱調。メジャー通算では146試合に登板して13勝6敗5セーブ、21ホールド、防御率5.01という成績を残している。

     ゴットはすでにマイナーオプションが消滅しているため、ブリュワーズはゴットが他球団へ流出するリスクを冒すことなくマイナーへ降格させることはできない。今季はブラッド・ボックスバーガーやハンター・ストリックランドといった投手を貴重な戦力へと変貌させたブリュワーズだが、残り3年保有可能なゴットも彼らと同様にブルペンの一角を担う戦力へと変貌させることができるか注目したい。

  • タイガースがレッズからバーンハートを獲得 ゴールドグラブ賞2度

    2021.11.4 08:00 Thursday

     昨年のワールドシリーズ終了直後にAJ・ヒンチの監督就任を発表したタイガースは、今年もオフシーズン開始早々に動いた。日本時間11月4日、タイガースはマイナー三塁手のニック・キンターナとのトレードでレッズからタッカー・バーンハートを獲得したことを発表。ゴールドグラブ賞を2度受賞するなど、球界有数の好守の捕手として知られるバーンハートだが、レッズは若手捕手のタイラー・スティーブンソンが台頭しており、来季オプションを破棄してバーンハートがFAになる前にトレードを成立させる形となった。

     現在30歳のバーンハートは、今季116試合に出場して打率.247、7本塁打、48打点、OPS.685を記録。2017年と2020年にゴールドグラブ賞を受賞するなど、好守の捕手としてレッズを支えてきた。来季の契約は球団側に選択権のあるオプション(年俸750万ドル)となっていたが、レッズはスティーブンソンを正捕手に据える方針のため、バーンハートはオプション破棄でFA市場に出ることが濃厚に。その前にバーンハートを欲しがっているチームへ放出し、対価を得ることになった。

     バーンハートを獲得したタイガースは、来季の契約オプションを行使する見込み。若手捕手のジェイク・ロジャースがトミー・ジョン手術により来季の大部分を欠場する予定となっており、打力のあるエリック・ハースは正捕手をフルシーズン務めるのが難しいことが今季判明したため、正捕手を任せられる選手の獲得が急務となっていた。今オフのFA市場は捕手の層が薄いと言われており、迅速なトレードでバーンハートを獲得したのはアル・アビラGMのファインプレーとなるかもしれない。

     レッズへ移籍するキンターナは24歳の三塁手で、2019年ドラフト2巡目(全体47位)指名でタイガースに入団。今季はルーキー級で7試合、A級で82試合、マイナー合計89試合に出場し、打率.186、9本塁打、47打点、4盗塁、OPS.645という成績だった。

  • マリナーズ・菊池雄星 年俸1300万ドルのオプション行使せずFAに

    2021.11.4 07:30 Thursday

     メジャーリーグはワールドシリーズが終了してオフシーズンに突入したが、マリナーズの菊池雄星が4年6600万ドルの球団オプションの行使を拒否されたあと、1年1300万ドルの選手オプションを行使せず、FAになったことが明らかになった。マリナーズが4年契約のオプションを行使しないのは予想通りの動きだったが、菊池は選手オプションを行使してマリナーズでもう1年プレーするとみられていただけに、今回の動きはサプライズと言える。菊池はFA市場で新たな所属チームを見つけることになる。

     現在30歳の菊池は、2018年オフにポスティング・システムを利用してマリナーズと契約。最初の3年間の契約は保証され、4年目以降はマリナーズ側が4年6600万ドル、菊池側が1年1300万ドルのオプションを行使する選択権を持つという異例の契約となっていた。

     菊池はメジャー3年目の今季、開幕から安定したピッチングを見せ、自身初のオールスター・ゲーム選出。ところが、オールスター・ゲーム選出が決まった直後から成績が悪化し、ワイルドカードを争っていたシーズン終盤には首脳陣からの信頼を失って先発ローテーションから外されるなど、シーズントータルでは29先発で7勝9敗、防御率4.41という平凡な成績に終わった。

     1年1300万ドルのオプションを行使してマリナーズに残留し、よりよい成績を残してからFA市場に出るという選択肢もあったが、大方の予想を裏切ってオプションを行使せずに今オフのFA市場に出ることを選択。代理人のスコット・ボラスは1年1300万ドルで残留するよりもいい条件の契約を得る自信があるのだろう。

     なお、マリナーズは菊池のほかに、カイル・シーガーも年俸2000万ドルの球団オプションの行使を拒否される形でFAに。タイラー・アンダーソン、ジェームス・パクストン、ヘクター・サンティアゴ、ジョー・スミス、ショーン・ドゥーリトルの5投手もFAとなった。来季はチーム再建を終えて本格的に勝負モードに突入するシーズンになると予想されており、オーナーがペイロールの増額を公言するなかでどんな補強を見せるか注目される。

  • ジャイアンツの名捕手・ポージーが現役引退へ 明日正式発表の見込み

    2021.11.4 07:00 Thursday

     ワールドシリーズが終了した翌日、驚きのニュースが飛び込んできた。「ジ・アスレチック」でジャイアンツを担当するアンドリュー・バガーリー記者によると、名捕手バスター・ポージー(ジャイアンツ)が今季限りでの現役引退を決め、明日(日本時間11月5日)に正式発表する見込みだという。現時点では球団からもポージー自身からも引退に関するコメントは出ていないが、2010年代前半にジャイアンツを3度のワールドシリーズ制覇に導いた名捕手が今季限りでユニフォームを脱ぐことになりそうだ。

     現在34歳のポージーは、新型コロナウイルスのパンデミックのなかで行われた2020年の短縮シーズンの出場を辞退し、今季2年ぶりに戦列復帰。適度な休養を与えられながらプレーしたことが功を奏し、113試合に出場して打率.304、18本塁打、56打点、OPS.889という好成績をマークした。ポージーの活躍もあり、ジャイアンツは球団史上最多となる107勝を記録してドジャースの地区9連覇を阻止。そのドジャースに地区シリーズで敗れたものの、ジャイアンツの大躍進は2021年シーズン最大のサプライズの1つだった。

     ポージーは3年ぶりにオールスター・ゲームに選出され、シーズン終了後には選手間投票によるカムバック賞も受賞。今季が9年総額1億6700万ドルという大型契約のラストイヤーであり、来季の契約は球団側に選択権のあるオプション(年俸2200万ドル)となっていたが、オプション行使が有力視されるなか、現役引退という驚きの選択をした。引退の理由はまだ明らかになっておらず、明日の正式発表の際に詳細が語られるものとみられる。

     2008年ドラフト1巡目(全体5位)指名でジャイアンツに入団したポージーは、2009年9月にメジャーデビュー。2010年に新人王、2012年にMVPを受賞するなど、瞬く間に球界を代表するスター捕手へと成長を遂げ、オールスター・ゲーム選出7度、シルバースラッガー賞4度、ゴールドグラブ賞1度、首位打者1度など輝かしいキャリアを過ごした。通算成績は1371試合に出場して打率.302、1500安打、158本塁打、729打点、OPS.831。「コリジョン・ルール」制定のきっかけとなった選手としても知られている。

  • ブルージェイズ・ゲレーロJr. フアン・マリシャル賞の初代受賞者に

    2021.11.3 15:30 Wednesday

     最も優れたパフォーマンスを見せたドミニカ共和国出身選手を表彰するフアン・マリシャル賞が今季から新設され、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)が初代受賞者となった。フアン・マリシャルは1960年代から70年代にかけて主にジャイアンツで活躍したドミニカ共和国出身の右腕で、通算243勝をマークし、1983年にアメリカ野球殿堂入り。ゲレーロJr.は投票者100名から1位票を97票獲得し、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)やフアン・ソト(ナショナルズ)に圧勝した。

     この賞は100名のリポーターやジャーナリストの投票によって受賞者が決定され、先発投手なら投球回数100イニング以上、救援投手ならチームの試合数の30%以上に登板(48試合)、野手ならチームの試合数の65%以上に出場(105試合)した選手が投票対象となる。

     有資格選手44人のうち15人がポイントを獲得し、ゲレーロJr.は1位票を97票、2位票を3票獲得して合計594ポイントで圧勝。タティスJr.は1位票を2票獲得して326ポイントで2位、ソトは1位票を1票獲得して305ポイントで3位となり、トップ5にはこの3人のほかにラファエル・デバース(レッドソックス)とテオスカー・ヘルナンデス(ブルージェイズ)が名を連ねた。

     現在22歳のゲレーロJr.はメジャー3年目の今季、161試合に出場して打率.311、48本塁打、111打点、出塁率.401、長打率.601、OPS1.002の好成績をマーク。シーズン終盤まで三冠王の可能性を残し、最終的にサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)と並ぶ48本塁打で本塁打王のタイトルを獲得したほか、出塁率、長打率、OPS、得点(123)などの各部門でリーグトップの成績を残した。

    「ドミニカ共和国出身選手のMVP」に輝いたゲレーロJr.は、ア・リーグMVPの投票で大谷翔平(エンゼルス)に次ぐ2位となることが有力視されている。注目のア・リーグMVPは日本時間11月9日にファイナリスト3名、同19日に受賞者が発表される予定だ。

  • ピーダーソンが史上9人目の快挙 異なるチームで2年連続世界一

    2021.11.3 14:30 Wednesday

    「ジョクトーバー」の愛称で知られるジョク・ピーダーソン(ブレーブス)が史上9人目の快挙を達成し、メジャーリーグの歴史に名を残した。ピーダーソンは昨季ドジャースで自身初のワールドシリーズ制覇を経験。今季はカブスの一員としてシーズンをスタートしたが、7月中旬に移籍したブレーブスで2年連続のワールドシリーズ制覇を成し遂げた。「異なるチームで2年連続ワールドシリーズ制覇」はメジャーリーグの長い歴史のなかで9人目しか達成していない珍しい記録である。

     今季のピーダーソンはカブスとブレーブスで合計137試合に出場し、打率.238、18本塁打、61打点、2盗塁、OPS.732を記録。ポストシーズンではブリュワーズとの地区シリーズで2本の代打本塁打を含む打率.429(7打数3安打)、OPS1.714の活躍を見せた。古巣ドジャースとのリーグ優勝決定シリーズでは1本塁打を放ったものの、打率.227、OPS.655、アストロズとのワールドシリーズでは打率.067、OPS.243と徐々に勢いを失っていったが、2年連続のワールドシリーズ制覇を達成。首にかけたパールのネックレスはチームのラッキーアイテムとなっていた。

    「異なるチームで2年連続ワールドシリーズ制覇」を達成した9人の選手は以下の通り。

    アリー・クラーク(1947年ヤンキース、1948年インディアンス)
    クレム・ラバイン(1959年ドジャース、1960年パイレーツ)
    ビル・スコウロン(1962年ヤンキース、1963年ドジャース)
    ドン・ガレット(1976年レッズ、1977年ヤンキース)
    ジャック・モリス(1991年ツインズ、1992年ブルージェイズ)
    ライアン・テリオー(2011年カージナルス、2012年ジャイアンツ)
    ジェイク・ピービー(2013年レッドソックス、2014年ジャイアンツ)
    ベン・ゾブリスト(2015年ロイヤルズ、2016年カブス)
    ジョク・ピーダーソン(2020年ドジャース、2021年ブレーブス)

  • ワールドシリーズMVPはブレーブス・ソレアー 効果的な3本塁打

    2021.11.3 12:51 Wednesday

     日本時間11月3日、ブレーブスがワールドシリーズ第6戦でアストロズを破り、1995年以来26年ぶりのワールドシリーズ制覇を決めた。MVPには効果的な3本塁打を放ったホルヘ・ソレアー(ブレーブス)が選出。第1戦で放ったワールドシリーズ史上初となる1回表の先頭打者アーチ、第4戦で放った代打決勝アーチ、そして第6戦で放った先制の場外3ラン本塁打と、3本塁打がいずれもチームにリードをもたらすアーチとなり、球団史上4度目のワールドシリーズ制覇の立役者となった。

     ソレアーは新型コロナウイルス陽性により地区シリーズ第3戦を最後に戦列を離れていたが、リーグ優勝決定シリーズ第5戦から復帰。ワールドシリーズでは5試合にスタメン、1試合に代打で起用され、代打本塁打を含む20打数6安打、打率.300、1二塁打、3本塁打、6打点、出塁率.391、長打率.800、OPS1.191の活躍を見せた。ワールドシリーズで3本のアーチを放つのは球団史上4人目の快挙だった。

     ソレアーは今年7月末のトレードでロイヤルズから加入。移籍前は94試合で打率.192、13本塁打、37打点、OPS.658と低迷していたが、移籍後は55試合に出場して打率.269、14本塁打、33打点、OPS.882と調子を上げ、逆転での4年連続地区優勝に貢献した。2019年にはロイヤルズ球団記録となる48本塁打を放ち、本塁打王のタイトルを獲得している(今季サルバドール・ペレスが48本塁打を放って並んだ)。

  • WS第6戦スタメン 不振のブレーブス・オルビーズが7番に降格

    2021.11.3 07:30 Wednesday

     日本時間11月3日、ヒューストンのミニッツメイド・パークでワールドシリーズ第6戦が行われる。勝てば1995年以来26年ぶりのワールドシリーズ制覇が決まるブレーブスは、打撃不振が続くオジー・オルビーズを3番から7番へ降格。大事な一戦に向けて打線の組み換えを行った。一方、第5戦で組み替えた打線が機能したアストロズは、3番カルロス・コレア、5番ユリ・グリエル、7番アレックス・ブレグマンという第5戦の布陣を継続。ブレーブスはエース左腕のマックス・フリード、アストロズは新人右腕のルイス・ガルシアが先発する。

     オルビーズはメジャー5年目の今季、156試合に出場して打率.259、30本塁打、106打点、20盗塁、OPS.799をマークした俊足強打の二塁手。ポストシーズンでは、ブリュワーズとの地区シリーズで打率.235(17打数4安打)、2二塁打、1打点、OPS.588、ドジャースとのリーグ優勝決定シリーズで打率.280(25打数7安打)、1二塁打、1打点、OPS.653を記録したが、ワールドシリーズではここまでの5試合で打率.167(18打数3安打)、OPS.452に終わり、長打は1本も出ていなかった。

     ワールドシリーズ第6戦の両軍のスタメンは以下の通り。

    【ブレーブス】
    (左)エディ・ロサリオ
    (指)ホルヘ・ソレアー
    (一)フレディ・フリーマン
    (三)オースティン・ライリー
    (中)アダム・デュバル
    (右)ジョク・ピーダーソン
    (二)オジー・オルビーズ
    (捕)トラビス・ダーノウ
    (遊)ダンズビー・スワンソン
    先発投手:マックス・フリード

    【アストロズ】
    (二)ホゼ・アルトゥーベ
    (左)マイケル・ブラントリー
    (遊)カルロス・コレア
    (指)ヨーダン・アルバレス
    (一)ユリ・グリエル
    (右)カイル・タッカー
    (三)アレックス・ブレグマン
    (中)ホゼ・シリ
    (捕)マーティン・マルドナード
    先発投手:ルイス・ガルシア

  • ワールドシリーズ第6戦 ブレーブスがカマルゴをロースターに登録

    2021.11.3 07:00 Wednesday

     日本時間11月3日、ブレーブスはワールドシリーズ第6戦に先立ち、ユーティリティ・プレーヤーのヨハン・カマルゴをロースターに登録したことを発表した。同じくユーティリティ・プレーヤーのエイレ・アドリアンザの妻が出産を控えており、アドリアンザが父親産休リスト入りしたことに伴う措置となる。メジャーリーグ機構が定めた規則に従い、アドリアンザには1日以上3日以下の離脱が認めらる。よって、アドリアンザが第7戦でロースターに復帰する可能性は残されている。

     ワールドシリーズは第6戦からアストロズの本拠地ヒューストンのミニッツメイド・パークで行われるため、指名打者制が採用される。よって、投手に代打を起用する必要がないため、アドリアンザの離脱はブライアン・スニッカー監督の選手起用に大きな影響を与えないとみられる。アドリアンザは今季109試合に出場して打率.247、5本塁打、28打点、OPS.728を記録。ポストシーズンではここまで10試合に出場しているが、すべて代打での起用だった。

     カマルゴは2018年に三塁のレギュラーとして134試合に出場し、打率.272、19本塁打、76打点、OPS.806をマークしたこともある選手だが、自身の不振とオースティン・ライリーの台頭により、徐々に出場機会が減少。今季はわずか15試合に出場に終わり、16打数0安打に終わった。ポストシーズンではドジャースとのリーグ優勝決定シリーズでロースターに登録されたが、代打で4度起用されて2三振を含むノーヒット。指名打者制の試合であることを考えると、出番が巡ってくる可能性は低そうだ。

  • WS第6戦 ブレーブスの世界一決定か、アストロズが粘りの連勝か

    2021.11.2 18:00 Tuesday

     ワールドシリーズはブレーブスが3勝、アストロズが2勝で舞台をヒューストンのミニッツメイド・パークに戻し、第6戦を迎えることになった。アストロズのダスティ・ベイカー監督は「プレッシャーは我々のほうにある。なぜなら彼らがリードしているからね。彼らは1勝だけでいい。我々は2勝しなければならない」と語っているが、ブレーブスが第6戦もしくは第7戦に勝利して26年ぶりの世界一に輝くのか。あるいはアストロズが逆転で4年ぶりの世界一を決めるのか。2021年シーズンはいよいよクライマックスを迎える。

     1995年以来26年ぶりのワールドシリーズ制覇に王手をかけているブレーブスは、第4戦から2試合連続でブルペンゲームでの戦いを強いられたものの、第6戦にはエース左腕のマックス・フリードが中5日という万全の状態で先発する。「子供のときからワールドシリーズ制覇に貢献することが夢だった」というフリード。第2戦では不運なヒットもあり、6失点で敗戦投手となったが、「この瞬間にここにいられることに感謝している。準備はできているよ」とリベンジを期す。

     一方のアストロズは、第2戦でフリードと投げ合ったホゼ・ウルキディが第5戦にリリーフ登板したため、第6戦には新人右腕のルイス・ガルシアが第3戦から中3日で先発する。中3日での先発はキャリア初だが、「(ルーティーンは)何も変わらない。自分のやるべきことをやり、登板に備えている」と冷静。「ポストシーズンが始まった当初は少し緊張していたけど、今は自信を持っている。自分にできることをやりたい」と意気込みを口にした。

     移動日を1日挟んでいるため、登板できない投手は皆無。ブレーブスのブライアン・スニッカー監督とアストロズのベイカー監督がともに全戦力を投入する総力戦となることは間違いない。第6戦が開催されるのはワールドシリーズ史上70度目。ワールドシリーズで1勝3敗の窮地から逆転したチームは過去に14チームしか存在しないが、アストロズが史上15チーム目の快挙へと望みをつなぐのか。あるいは王手をかけているブレーブスが第6戦で歓喜の瞬間を迎えるのか。注目の一戦は日本時間11月3日午前9時9分プレーボール予定だ。

  • マルドナードが1試合3打点の活躍 ソーシア元監督は驚かず

    2021.11.2 14:30 Tuesday

    「負ければ敗退」というワールドシリーズ第5戦で3打点を叩き出す活躍を見せ、チームの勝利に大きく貢献したマーティン・マルドナード(アストロズ)。ポストシーズンの最初の14試合で41打数4安打(打率.098)、2打点、1四球だった男が3打数1安打3打点1四球の活躍を見せたことは大きなサプライズとなった。しかし、マルドナードがエンゼルスでプレーした2017~18年にエンゼルスを率いていたマイク・ソーシア元監督は、マルドナードの実力を高く評価。第5戦の活躍にも驚きはなかったようだ。

     マルドナードはエンゼルス時代の2017年に自己最多の138試合に出場し、キャリアハイの95安打、14本塁打、38打点をマーク。この年はゴールドグラブ賞も受賞した。ソーシアはマルドナードの打撃について「打率が示すほど簡単にアウトを取れる打者ではない」という印象を持っており、「ワールドシリーズ第5戦で見せたように、彼はゾーン外のボール球をめったに振らない。ストライクゾーンをしっかりコントロールできる打者なんだ。(投手にとって)常にタフな打者だよ」と語る。

    「もし失投をすれば、彼はホームランを打つのに十分なパワーも持っている。必要なときにはボールを転がすことができるし、エンドランも上手い。打撃成績にはなかなか現れないが、彼は打撃面でもチームにしっかり貢献できるんだ」とソーシア。マルドナードの実力を高く評価しているからこそ、犠飛、押し出し四球、タイムリーで3打点を叩き出した第5戦のマルドナードの活躍は、ソーシアにとってサプライズではなかった。

     守備面については「彼は様々な部分で非常に優秀な捕手だ。肩は強いし、よく動ける。ブロッキングやレシービングも上手い。そして、最大の長所は試合前のゲームプランを試合の展開や打者の様子に合わせて変えられるところだ」と絶賛。ドジャースの正捕手として活躍したソーシアだからこそ、「彼は頭のいい捕手だ。彼の野球IQは途轍もないよ」とマルドナードの真の価値を理解しているのかもしれない。また、捕手(マルドナード)、遊撃手(カルロス・コレア)、中堅手(チャス・マコーミック)とセンターラインに名手を揃えていることがアストロズの強みであると指摘した。

  • アストロズの「コア4」が目指す2度目のワールドシリーズ制覇

    2021.11.2 14:00 Tuesday

     2017年から今季まで5年連続でリーグ優勝決定シリーズへ進出し、2017年、2019年、そして今季と2年おきにリーグ優勝しているアストロズ。この間、一塁ユリ・グリエル、二塁ホゼ・アルトゥーベ、三塁アレックス・ブレグマン、遊撃カルロス・コレアという不動の内野陣がチームを支えてきた。ポストシーズンでこの4人が出場した72試合は、チームメイト4人の出場試合数としては歴代最多。アストロズが誇る「コア4」は2017年以来4年ぶり2度目のワールドシリーズ制覇を目指している。

     グリエル、アルトゥーベ、ブレグマン、コレアの4人が揃って出場するポストシーズンの試合は、日本時間11月3日に行われるワールドシリーズ第6戦が通算73試合目となる。これは黄金期のヤンキースを支えたデレク・ジーター、バーニー・ウィリアムス、ティノ・マルティネス、ポール・オニールの4人が1996~2001年に記録した68試合を上回る歴代最多の数字。コレアは「特別なグループだよ。僕たちは一緒に成長してきたし、僕は彼らが大好きだ」と語る。

     ただし、コレアは今季終了後にFAとなるため、この4人がチームメイトとしてプレーするのは今回のワールドシリーズが最後になるかもしれない。これについてグリエルは「考えすぎないようにしている。一緒にプレーする最後の機会になるかもしれないというのは知っているけどね」とコメント。「そうならなければいいと思っている。彼が戻ってきてくれることを期待しているよ」とコレア残留の望みを捨てていないようだ。

    「僕たちはいろんなことを一緒に成し遂げてきた。5年間で3度もワールドシリーズに出場したんだからね。たくさんの試合を一緒にプレーしてきた。それはたくさんのことを意味するんだ」とアルトゥーベ。また、ブレグマンは「本当に誇りに思うよ。彼らと日々競争し合えることは光栄だし、一緒にプレーできるのは素晴らしいことだよ」と語る。

     そして、彼ら4人の目は今、ワールドシリーズ第6戦に向けられている。「僕たちは戦い続ける。今は第6戦に集中しているよ」とコレア。4年ぶりの歓喜の瞬間を迎えるためには、第6戦と第7戦に連勝することが絶対条件。アストロズが誇る「コア4」はヒューストンの街に再びワールドシリーズ制覇をもたらすことができるだろうか。

  • メッツがスコットGMの解任を決定 飲酒運転で8月末から休職中

    2021.11.2 11:00 Tuesday

     メッツは8月末に飲酒運転で逮捕されて休職処分を受けているザック・スコットGMを、裁判の結果に関わらず、チームに復帰させないことを決定したようだ。この件についてメッツからの正式発表は行われていないものの、関係者によると、メッツは日本時間11月2日にスコットへ通達したという。スコットは昨年12月にGM補佐としてメッツに加入。ジャレッド・ポーター前GMがセクハラ問題で解任されたあと、フロントオフィスのトップを引き継いだが、自身も不祥事を起こし、1年足らずでメッツを去ることになった。

     サンディ・アルダーソン球団社長は当初、スコットの飲酒運転に関する裁判が終了するまで、スコットの将来に関する決断を待つことを示唆していた。メッツやアルダーソンからこの件に関するコメントは出されておらず、正式発表は裁判終了後になる可能性もある。しかし、メッツはすでにスコット自身には伝えており、少なくとも球団内では決断が下されたようだ。スコットのGM在任中の主な仕事としては、ドラフト1巡目で指名したクマー・ロッカーと契約しなかったこと、トレード・デッドラインでカブスからハビアー・バイエズを獲得したことなどが挙げられる。

     メッツは現在、フロントオフィスの新たなリーダー(GMもしくは編成本部長)の人選を進めている。新たなリーダー探しは暫定的にフロントオフィスのトップを務めているアルダーソンが主導権を握っているが、新たなリーダーが決定後、アルダーソンは編成部門から離れ、ビジネス部門に完全移行する予定だという。また、ブリン・アルダーソンとイアン・レバインの両GM補佐はチームに残っており、今後決定する新たなリーダーをサポートしていくとみられる。

     セオ・エプスタイン、デービッド・スターンズ、ビリー・ビーンといったビッグネームの招聘が不調に終わり、他球団からのヘッドハンティングも次々に失敗しているメッツ。無事にフロントオフィスの新たなリーダーを見つけることはできるだろうか。

  • 両リーグDH制の議論が再燃 スニッカーは賛成、ベイカーは反対

    2021.11.2 10:30 Tuesday

     ブレーブスの本拠地トゥルイスト・パークで行われたワールドシリーズ第5戦は、二刀流選手を除く投手が打席に入る最後の試合だったかもしれない。今オフに締結される予定の新たな労使協定によりユニバーサルDH(両リーグでのDH制)が導入される可能性があるからだ。ユニバーサルDHの導入については様々な意見があり、ワールドシリーズを戦う2チームの監督のあいだでも意見が分かれている。ブレーブスのブライアン・スニッカー監督は賛成、アストロズのダスティ・ベイカー監督は反対の立場だ。

     ワールドシリーズ第5戦では両チーム合計5人の投手が打席に入ったが、これはワールドシリーズ史上最多タイ記録(7度目)だった。両チームの先発投手だけでなく、イニング跨ぎのリリーフをするためにA・J・ミンター(ブレーブス)とケンドール・グレイブマン(アストロズ)も打席に入り、ザック・グレインキー(アストロズ)は代打で登場。グレインキーはワールドシリーズでは98年ぶりとなる投手による代打安打を記録したが、ユニバーサルDHが導入されると、このようなシーンも観られなくなるだろう。

     ブレーブスのスニッカー監督は「私はオールドスクールの人間なので、昨季ユニバーサルDHを経験するまでは賛成の立場ではなかった」とコメント。しかし、「今は賛成している。マックス・フリード(ブレーブス)、アダム・ウェインライト(カージナルス)、マディソン・バムガーナー(ダイヤモンドバックス)のように打てる投手はいるけど、彼ら1人に対して15人くらいの打てない投手がいる。彼らは打てないまま育ってきたんだ」と現在は意見を変え、ユニバーサルDHに賛成の立場を取っている。

     アストロズのベイカー監督は、スニッカーとは異なる立場だ。「私は今のままでいいと思っている」とベイカー。「ア・リーグはDH制、ナ・リーグはDHなしでプレーする。どちらも面白いからね。私がユニバーサルDHに賛成しない理由は子供たちへの影響だ。子供たちが12歳、13歳、14歳くらいで守備に就きたくない、DHをやりたいと考え始めてしまう。野球選手になるためには、ただ打つだけでなく、もっと多くのことをしなければならないんだ」と主張する。

     投手の打席の生産性が極めて低いのは事実だが、投手がヒットやホームランを打つことで球場が大きく盛り上がるシーンを目にすることも多い。様々な意見があるなか、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会は、ユニバーサルDHの導入についてどのような答えを出すのだろうか。

  • パドレスがメルビン新監督を正式発表 最優秀監督賞3度の名将

    2021.11.2 10:00 Tuesday

     日本時間11月2日、パドレスはジェイス・ティングラー前監督を解任してから約4週間が経過し、アスレチックスの監督を務めていたボブ・メルビンが新監督に就任することを正式発表した。A・J・プレラーGMは「ボブの名前は候補者リストの最上位にあった」とコメント。今季、積極補強で「打倒・ドジャース」の1番手に挙げられながらもリーダーシップの欠如によりチームが機能せず、期待はずれのシーズンを過ごしたパドレスは、最優秀監督賞を3度受賞している球界屈指の名将を手に入れた。

     メルビンは就任記者会見で約30分にわたって記者からの質問に答えた。現在のパドレスはチーム再建を終了して球団史上初のワールドシリーズ制覇を目指すフェイズに突入しており、実績十分のメルビンもまだワールドシリーズ制覇の経験はない。「このチーム、この街、この球団組織にとって、次の大きな目標はポストシーズンを勝ち進み、ワールドシリーズを制覇することだ。彼らは勝ちたがっている。それは私も同じだよ」とメルビン。自身初のワールドシリーズ制覇を目指すうえで、パドレスにはそのチャンスがあると考え、監督を引き受けたようだ。

     とはいえ、新監督探しをスタートした当初、プレラーがアスレチックスとの契約を1年残していたメルビンを引き抜くのは簡単ではないと思われた。プレラーはアスレチックスのビリー・ビーン副社長に電話をかけ、メルビンとの面接を行う許可を求めたときのことを「チャンスはない、地獄に落ちろ、と言われたよ」と冗談半分に振り返る。しかし、ビーンは「メルビンのために最善を尽くしたい」と考え、メルビンにパドレスからのオファーがあることを伝達。メルビンがパドレス移籍に興味を示し、今回の異例の引き抜きが実現した。プレラーは「アスレチックスのおかげだ」と語っている。

     マニー・マチャド、フェルナンド・タティスJr.などパドレスの個性豊かな面々を、通算1346勝の名将メルビンはどのようにまとめ上げていくのだろうか。なお、メルビンはアスレチックスからコーチを連れてくるつもりがないことを明言している。

  • インディアンス 強肩好守のペレスのオプション破棄が濃厚に

    2021.11.1 16:30 Monday

     地元紙「クリーブランド・プレーン・ディーラー」のポール・ホインズ記者によると、インディアンスは2019年から2年連続でゴールドグラブ賞を受賞した強肩好守の捕手、ロベルト・ペレスの来季の契約オプションを行使しない可能性が高いようだ。ペレスは今季2度の故障者リスト入りがあり、出場は44試合どまり。打率.149、OPS.564、盗塁阻止率15.8%、守備防御点-1など攻守両面で精彩を欠き、年俸700万ドルに見合わないとの判断に至ったとみられる。

     来季からチーム名をガーディアンズに変更することが決まっているインディアンス。2018年オフにヤン・ゴームスをトレードで放出後、強肩好守のペレスが正捕手として活躍してきたが、今年12月に33歳の誕生日を迎えるペレスがガーディアンズのユニフォームを着てプレーする可能性は限りなくゼロに近い。

     24本塁打、OPS.774、盗塁阻止率40.8%、守備防御点+30を記録した2019年のような活躍を見せていれば、スモールマーケット球団のインディアンスが年俸700万ドルのオプションを行使していた可能性もあったが、右手薬指の骨折と右肩の炎症に悩まされた今季は年俸550万ドルに見合う働きではなかった。来月で33歳という年齢を考えても、インディアンスが伸びしろのないベテラン捕手に700万ドルもの年俸を支払う可能性は極めて低いと言えるだろう。

     また、チーム内にオースティン・ヘッジスという同タイプの捕手がいることもペレスのオプション破棄を後押しする要因となっている。ヘッジスは今季87試合に捕手として出場し、盗塁阻止率31.1%、守備防御点+12をマーク。全盛期のペレスほどではないものの、正捕手を任せられるだけの守備力を有している。来季の年俸は380万ドル前後と予想されており、ヘッジスよりも高齢のペレスを無理に引き留める必要はないのが実情だ。

     強肩好守のペレスはFA市場で捕手の補強を狙うチームにとって魅力的な補強ターゲットと言える。今オフの捕手市場は層が薄く、ペレスは複数のチームが争奪戦を繰り広げる人気物件となるかもしれない。

  • ブレーブスは本拠地で世界一決定ならず 2013年Rソックスが最後

    2021.11.1 15:30 Monday

     1995年以来26年ぶりのワールドシリーズ制覇に王手をかけていたブレーブスは、日本時間11月1日に行われた第5戦に5対9で敗れ、本拠地アトランタのトゥルイスト・パークに集まったファンの前で歓喜の瞬間を迎えることはできなかった。本拠地のファンの前でワールドシリーズ制覇を決めたのは2013年のレッドソックスが最後(胴上げ投手は上原浩治)。第6戦と第7戦はアストロズの本拠地ミニッツメイド・パークで行われるが、ヒューストンでワールドシリーズ制覇を決めるのはどちらのチームだろうか。

     昨年のワールドシリーズはドジャースがホームゲームの第6戦でワールドシリーズ制覇を決めたが、新型コロナウイルスのパンデミックによる中立地開催だったため、試合会場はドジャー・スタジアムではなく、レンジャーズの本拠地グローブライフ・フィールドだった。

     2019年のナショナルズ、2018年のレッドソックス、2017年のアストロズ、2016年のカブス、2015年のロイヤルズ、2014年のジャイアンツはいずれも敵地でワールドシリーズ制覇が決定。過去には1954~59年に6年連続でビジターチームがワールドシリーズ制覇を決めた例があるが、もしブレーブスが敵地ヒューストンで歓喜の瞬間を迎えると、7年連続は新記録となる(中立地開催の2020年を除く)。

     2014年以降のジンクス通り、ブレーブスがあと1勝して26年ぶりのワールドシリーズ制覇を決めるのか。あるいは、アストロズが残り2試合に連勝し、2013年のレッドソックス以来8年ぶりに本拠地のファンの前で歓喜の瞬間を迎えるのか。もしアストロズがワールドシリーズ制覇を成し遂げれば、4勝先取制のワールドシリーズでは史上7度目となる1勝3敗からの逆転劇となる。

  • マリナーズ シーガーに契約オプション破棄をメールで通達

    2021.11.1 15:00 Monday

     地元紙「シアトル・タイムズ」のライアン・ディビッシュ記者によると、マリナーズは正三塁手カイル・シーガーに対して来季の契約オプションを破棄する旨を伝えたようだ。現在33歳のシーガーは2009年のドラフト3巡目指名で入団し、生え抜きの正三塁手としてメジャーで11年間プレー。今季が7年1億ドルの長期契約の最終年で、来季の契約は球団側に選択権のあるオプションとなっていた。シーガーはプロ入り後初めてFAとなり、来季プレーするチームを探すことになる。

     今季最終戦で地元シアトルのファンから大歓声を浴び、涙を流したシーガー。今季限りでマリナーズを去ることが既定路線となっていたが、複数の関係者によると、シーガーはジャスティン・ホランダーGM補佐からのメールを受け取り、来季の契約オプションを行使しないことを伝えられたようだ。チーム関係者によると、ジェリー・ディポートGMはシーガーに直接伝えるために電話やテキストメッセージを試みたものの、シーガーと連絡が取れなかったという。代わりにディポートはシーガーの代理人であるアンドリュー・ローウェンタールに連絡し、メールを送った旨を報告した。

     シーガーの来季の契約オプションは当初、年俸1500万ドルと報じられていたが、シーガーが打席数などの条件をクリアしたため、2000万ドルまで増額。マリナーズはオプション破棄に伴い、バイアウトの200万ドルをシーガーに支払うことになる。生え抜きの正三塁手にオプション破棄をメールで知らせるというのは異例のケースだが、シーガーは以前「ディポートと4年間で1度も会話をしたことがない」と話していたことがあり、シーガーとフロントオフィスの関係は決して良好なものではなかったとみられる。

     今季のシーガーは159試合に出場して自己最多の35本塁打と101打点をマークしたものの、打率は.212、OPSは.723どまり。メジャー通算では1395安打、309二塁打、242本塁打、807打点を記録している。2014年にはオールスター・ゲームに選出され、ゴールドグラブ賞を受賞した。

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