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  • ハンク・アーロン賞はアルトゥーベとスタントン

    2017.10.26 10:38 Thursday

     日本時間10月26日、攻撃面で最も優れたパフォーマンスを見せた選手を表彰するハンク・アーロン賞の受賞者が発表され、ア・リーグはホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)、ナ・リーグはジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)が選出された。

     ハンク・アーロン賞は1999年に設立され、現在はファン投票と殿堂入り選手7名で構成する選考委員による選考を組み合わせて選出されている。選考委員の顔ぶれはハンク・アーロンのほか、ロベルト・アロマー、ジョニー・ベンチ、クレイグ・ビジオ、ケン・グリフィーJr.、エディ・マレー、ロビン・ヨーントという豪華な面々だ。表彰式はワールドシリーズ第2戦の試合前にドジャー・スタジアムで行われ、ロブ・マンフレッド・コミッショナーから両選手へトロフィーが授与された。

     アルトゥーベは球団史上初の同賞受賞者となった。今季は史上初の4年連続リーグ最多安打となる204安打を放ち、両リーグトップの打率.346をマークして2年連続3度目の首位打者に輝いた。112得点はリーグ2位、32盗塁、出塁率.410、OPS.957はいずれもリーグ3位、長打率.547はリーグ7位と各部門でリーグ上位に名を連ね、39二塁打、24本塁打、81打点と長打力も発揮。打率、長打力、スピードを兼ね備えたハイレベルな打者として、101勝をマークして地区優勝を果たしたチームの快進撃に大きく貢献し、MVPの有力候補にも挙げられてる。

     スタントンは2014年に続いて自身2度目の同賞受賞となった。「故障さえなければ」と言われ続けてきた男が故障なくシーズンを過ごし、ついに本格開花。59本塁打と132打点は球団新記録にして両リーグトップの数字であり、特に本塁打は2位に20本差をつける独走だった。59本塁打は2002年以降で最多の数字であり、史上最多の6105本塁打が飛び出した今季のメジャーリーグを象徴する存在と言っても過言ではないだろう。59本塁打のうち26本はチームにリードをもたらす本塁打だったが、これは1978年のジム・ライスと並んで歴代2位の数字(1位は1998年にマーク・マグワイアが記録した30本)。打率.281、32二塁打、85四球、OPS1.007などその他の部門でも好成績を残しており、クローズド・スタンスの導入によりワンランク上のスラッガーへと成長した。アルトゥーベと同様、スタントンもMVP候補に挙げられており、そちらの行方にも注目だ(MVPは日本時間11月17日に発表予定)。


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  • 最下位に沈んだジャイアンツ 投手コーチ探しがスタート

    2017.10.25 14:34 Wednesday

     今オフは各球団で投手コーチの解任が相次いでいる。そのため、多くの人材が市場に溢れ、多くの球団が自軍に適する人材を探し始めているが、ジャイアンツも投手コーチを探している球団の一つ。ジャイアンツは多くの候補者の中から誰を選択するのだろうか。

     ミッキー・キャラウェイがメッツの監督に就任したインディアンス、クリス・ボジオを解任したカブスなど、現時点で全30球団の3分の1近くの球団において投手コーチの座が空席となっている。2000年から今季まで18シーズンにわたって投手コーチを務めたデーブ・リゲッティのフロント入りが決定したジャイアンツも現在投手コーチ探しを進めており、2006年から今季まで12シーズンにわたってレイズの投手コーチを務めたジム・ヒッキーが候補に挙がっていると報じられている。しかし、ヒッキーの手腕を高く評価している球団はジャイアンツだけではなく、カージナルスとカブスも自軍の新たな投手コーチとしてヒッキーの招へいを検討中。ヒッキーの決断次第ではジャイアンツは他の候補を探さねばならない可能性もある。

     ヒッキー以外に候補として考えられるのはフランク・バイオーラ、ダリル・スコット、デーブ・バーバ、ダレン・ボルスリーの4人。バイオーラは1987年のワールドシリーズでMVPに輝き、1988年にはア・リーグのサイ・ヤング賞を受賞した名投手である。ここ4年間はメッツ傘下AAA級で投手コーチを務めており、ジェイコブ・デグロム、ノア・シンダーガード、スティーブン・マッツらの育成に携わった実績がある。スコットはロッキーズの球団組織で投手コーチを務め、今季の躍進を支えた若手投手の育成に貢献した人物だ。バーバも同じくロッキーズの若手投手育成に携わっており、現役時代にはジャイアンツでプレイした経験もある。ボルスリーはブルース・ボウチー監督がパドレスで監督を務めていたときの最後の投手コーチであり、その後もパドレスの球団組織に留まっている。

     ドジャースの対抗馬として期待されながらも大きく期待を裏切り、地区最下位に沈んだ今季のジャイアンツ。再浮上のためには新たな戦力の台頭が不可欠であり、投手コーチの責任も重大である。ジャイアンツは誰を選ぶのか。ヒッキーはどこへ行くのか。今後の動向を見守りたい。


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  • 【戦評】カーショウ好投&ターナー勝ち越し弾 ドジャースが先勝

    2017.10.25 12:47 Wednesday

     エースのクレイトン・カーショウがアストロズ打線から11三振を奪って7回1失点の好投を見せれば、クリス・テイラー&ジャスティン・ターナーのNLCS MVPコンビが初回初球先頭打者本塁打&勝ち越しツーラン。2点リードの最終回を守護神のケンリー・ジャンセンが三者凡退に抑え、ドジャースが理想的な試合運びでワールドシリーズ初戦を制した。

     「2本の本塁打、特に先制点をもたらしたテイラーの本塁打が大きかったよ」と試合を振り返ったカーショウは4回表にアレックス・ブレグマンに同点ソロを浴びたものの、失点はその1点だけ。今季メジャー最少三振のアストロズ打線から11三振を奪う快投を見せ、強打のアストロズ打線を7回までわずか3安打に抑えるなど、初の大舞台でエースに相応しいピッチングを展開した。「ターナーはいつも通りのことをやっただけだよ。今日も勝負強さを発揮してくれたね」と同僚を称えることも忘れなかった。

     試合開始時点で気温39.4度という猛暑の中スタートしたこの試合は、2時間28分で決着した。ワールドシリーズでは1992年の第4戦が2時間21分で終了して以来のスピード記録。両軍の投手陣がピンチを作ることなく、テンポよく試合を進めたことの証だが、その中で飛び出したドジャースの2本塁打は非常に効果的だった。6回裏に勝ち越しツーランを放ったターナーは今ポストシーズン14打点となり、単一ポストシーズンでの球団記録を更新。また、ポストシーズン通算26打点はデューク・スナイダーと並ぶ球団タイ記録となっている。

     得点源(テイラー&ターナー)が得点を叩き出し、エース(カーショウ)が好投して試合を作り、8回はセットアッパー(ブランドン・モロー)、9回はクローザー(ジャンセン)が相手の攻撃を3人で退けるというまさに理想的な試合運び。点差以上の実力差を感じさせるような一戦となった。直近29年のワールドシリーズでは初戦を制したチームが25度世界一に輝いているというデータもある。29年ぶりのワールドシリーズ制覇に向けて、ドジャースがこの上ないスタートを切った。


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      10月24日 コリー・シーガー ワールドシリーズのロースター入りへ

      10月23日 リーグ優勝決定シリーズの最優秀ブルペンはドジャース

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      10月23日 25日からワールドシリーズ ダルビッシュは第3戦で先発予定

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  • ジャッジは今季に満足せず 目標はワールドシリーズ制覇

    2017.10.25 12:21 Wednesday

     ベテラン左腕のCCサバシアが「俺が今まで見た中でベストのルーキーイヤーだった」と語るアーロン・ジャッジ(ヤンキース)の2017年シーズン。しかし、ジャッジ本人はリーグ優勝決定シリーズで敗退した2017年シーズンに満足していない。

     52本塁打を放って1987年にマーク・マグワイアが記録した49本塁打の新人本塁打記録を更新したジャッジは、本塁打のみならず得点(128)と四球(127)でもリーグ最多の数字をマーク。114打点、出塁率.422、長打率.627、OPS1.046はいずれもリーグ2位と各部門で素晴らしい成績を残した。個人成績だけを見れば文句なしのルーキーイヤーだったように思われるが、ジャッジは「俺たちはワールドシリーズに行けなかった。満足なんてしてないよ」と全く満足した様子を見せない。「俺が欲しいのはワールドシリーズ優勝なんだ。そのためにプレイしているし、オフシーズンにトレーニングを積んでいるんだよ。今年はそのチャンスがあったけど、残念ながら届かなかった」

     ジャッジは大ブレイクを果たした今季、ブレット・ガードナー、チェイス・ヘッドリー、マット・ホリデイ、サバシアといったベテラン選手の試合に対する準備や姿勢を見て、様々なことを学んだという。「故障者が出たり、好不調の波があったりしたけど、このチームは毎日試合を戦うことができた。ベテラン選手からいろんなことを学んだよ。彼らと一緒にプレイするのはとても楽しかった。素晴らしいチームだったよ」

     持ち前の長打力を生かしたバッティングだけでなく、走塁面や守備面でも輝きを放ったジャッジについて、ガードナーは「一年中言ってきたけど、彼は単なるパワーヒッターじゃないんだ。彼は様々な方法で試合の流れを変えることができる。走塁も上手だし、ライトの守備も非常に上手い。打撃だけでなく、守備でも試合を変えられるんだ」と総合力の高さを評価している。

     「俺たちは素晴らしいチームなんだ。来季も多くの選手と一緒に戦えるし、マイナーにも出番を待っている選手がたくさんいる。来季が楽しみだよ」と語るジャッジが目指すのはワールドシリーズ制覇、ただ一つだ。


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  • アストロズ フルタイムの従業員全員がロサンゼルスへ

    2017.10.25 11:33 Wednesday

     アストロズのオーナー、ジム・クレインはフルタイムの従業員全員をロサンゼルスで行われるワールドシリーズ第1戦・第2戦に招待したことを明らかにした。リード・ライアン球団社長によるとおよそ250人の従業員が2つのグループに分かれ、それぞれ第1戦と第2戦を観戦する予定だという。

     ライアン球団社長はワールドシリーズ第1戦の開始前に「彼らが到着したとき、私はそこへ行って彼らを出迎えたよ。我々は従業員たちに試合のチケットと航空券を用意した。彼らは本当に良い席に座っているよ。我々は彼らにワールドシリーズへ来てほしかったし、ワールドシリーズを経験してもらいたかったんだ。我々が今日ここにいられるのは組織内の全員のおかげなのだから」と語り、従業員への感謝の意を表した。

     現地時間月曜日の午前中に開かれたスタッフ・ミーティングの場で、ライアン球団社長は従業員に対して全員でドジャー・スタジアムへ行き、アストロズを応援することを伝えた。「それからはバタバタだったよ」とライアン球団社長は振り返る。「従業員たちは午後になって自分がグループ1なのかグループ2なのかを知らされた。ホームゲームの準備をするために今回来ることができない従業員もいたから、もし第6戦以降までシリーズがもつれたら、彼らを招待するつもりだよ」

     また、球団OBなど各方面からのチケットの問い合わせも後を絶たなかったようだ。ライアン球団社長は、1986年にナ・リーグのサイ・ヤング賞を受賞した球団OBのマイク・スコット氏がワールドシリーズ第1戦を観戦することを明らかにしている。球団傘下のマイナーリーグ球団のオーナー数名も観戦に訪れているようだ。

     「リーグ優勝を決めてからの72時間はクレイジーだったよ。テキストメッセージが1000通も届いたし、多くの人々がワールドシリーズの観戦を希望していた。でも、シーズン・チケットの保有者がワールドシリーズのチケットを購入して下さり、チケットの第2市場もクレイジーな状態になっていたから、チケットがなかったんだ」と予想以上の反響に驚いた様子を見せたライアン球団社長。あとは選手たちが周囲の大きな期待に応えるだけだ。


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  • ワールドシリーズの責任審判はゲーリー・デービス

    2017.10.25 11:11 Wednesday

     MLB機構はゲーリー・デービス、フィル・クージ、ラズ・ディアス、ダン・アイアソーニャ、ビル・ミラー、ポール・ナウアート、マーク・ウェグナーの7名がワールドシリーズで審判を務めることを発表した。責任審判はデービスが務めることになっている。

     デービスは今年が通算6度目のワールドシリーズであり、現役の審判員ではジョー・ウエストと並んで最多の回数となっている。また、デービスはこれまでにポストシーズンで通算136試合の審判を務めているが、これは史上最多の数字である。

     デービスが最後にワールドシリーズの審判を務めたのは2012年(ジャイアンツ対タイガース)。今年のポストシーズンではドジャースとダイヤモンドバックスが対戦したナ・リーグの地区シリーズを担当した。

     ミラーにとっては3度目、ディアス、アイアソーニャ、ウェグナーにとっては2度目のワールドシリーズであり、クージとナウアートは初めてワールドシリーズで審判を務める。今回ワールドシリーズの審判に選出された7名はいずれも今年のポストシーズンでは地区シリーズを担当していた。

     第1戦と第2戦ではウェグナーがリプレイ・オフィシャルを担当し、第3戦以降はクージがその役割を担う。リプレイ・オフィシャル以外の6名が各試合で審判団を形成する。また、チップ・ギブソンが全試合でリプレイ・アシスタントを担当することになっている。

     なお、第1戦の審判団は球審・クージ、一塁・ナウアート、二塁・デービス、三塁・ディアス、左翼・ミラー、右翼・アイアソーニャという配置となっている。ワールドシリーズは審判員にとっても大舞台。両軍の選手のみならず、審判員の仕事ぶりにも注目だ。

  • ワールドシリーズがついに開幕 専門家たちの予想は?

    2017.10.25 10:49 Wednesday

     日本時間10月25日、アストロズ対ドジャースのワールドシリーズがついに開幕の日を迎えた。クリス・テイラー(ドジャース)の初回初球先頭打者本塁打という派手な幕開けとなった今年のワールドシリーズを制するのはどちらのチームなのか。MLB.comとMLBネットワークのエキスパート11人がワールドシリーズの行方を予想している。

    ジェシー・サンチェス(4勝2敗でアストロズ)

     競ったシリーズになるが、球界屈指の攻撃力を誇り、ドジャース打線を封じ込めるだけのクオリティを持つ先発投手陣を擁するアストロズが優位と見る。試合序盤にアストロズ打線がドジャースの先発投手陣から奪う得点が勝敗を分けるだろう。ドジャースはアストロズのブルペンから得点するだろう。

     

    アンソニー・カストロビンス(4勝2敗でドジャース)

     アストロズのブルペンはALCSでは予想されていたほど悪くなかったが、ドジャースは前田健太の配置転換がシーズン終盤に不振に陥っていたブルペンを大いに助けている。強力な2チームの対戦となるワールドシリーズだが、最終的にはブルペンの質が勝敗を分けることになるだろう。

     

    アリソン・フーター(4勝1敗でドジャース)

     ジャスティン・バーランダーが大活躍を見せているアストロズの先発投手陣は強力である。ランス・マカラーズJr.やチャーリー・モートンがALCS第7戦のピッチングを再現できるようであれば、さらに強力になるだろう。しかし、ワールドシリーズではブルペンの質が勝敗を分けることになると見る。その点ではドジャースが上回っている。

     

    リチャード・ジャスティス(4勝3敗でアストロズ)

     アストロズ打線は非常に強力で、おそらく先発投手陣の質でもドジャースを上回っている。しかし、問題はポストシーズンの救援防御率5.03というブルペン陣がリードを守れるかどうかだ。ドジャースのブルペン陣は救援防御率0.94と素晴らしい数字を残している。

     

    カルロス・ペーニャ(4勝3敗でドジャース)

     私はドジャースが勝つと思う。強力なブルペンのおかげで、わずかにアストロズよりも優れたチームであるからだ。

     

    クリフ・フロイド(4勝3敗でアストロズ)

     アストロズはポストシーズンに入ってホームで6勝0敗と驚異的な強さを誇っている。また、レギュラーシーズンではアウェイで両リーグ最多タイの53勝をマークしている。

     

    ジム・デュケット(4勝2敗でドジャース)

     アストロズはALCSを突破した勢いのまま、ロサンゼルスでのアウェイゲームのうち最低でも1試合を取ろうとするだろう。しかし、投打両面で豊富な戦力を誇るドジャースはアストロズの勢いを打ち消してしまうだろう。

     

    ロバート・フローレス(4勝2敗でアストロズ)

     ヒューストン出身の人間としては難しい選択だ。私の心はアストロズが勝つと言っているし、私の頭はドジャースが勝つと言っている。アストロズでないほうを選べば、アストロズの公式Twitterと戦わなければならないだろう。だからアストロズを選ぶよ。

     

    ジョー・ポスナンスキー(4勝2敗でドジャース)

     とにかくホームフィールド・アドバンテージだ。ドジャースもアストロズも今年のポストシーズンではホームで負けていない。両チームともホームの利をしっかり生かしているように見えるよ。コリー・シーガーが復帰したドジャースが最初の2試合を制し、ヒューストンでの3試合で1勝して、ドジャー・スタジアムで世界一を決めるんじゃないかな。

     

    マーク・フェインサンド(4勝1敗でドジャース)

     両チームの先発投手陣、打線、守備力を比較するとほぼ互角だ。しかし、ドジャースにはブルペンという明確なアドバンテージがある。ポストシーズンではブルペンの影響力は大きく、今回のワールドシリーズでもブルペンの差が勝敗を分けることになるだろう。

     

    ジョン・ポール・モロシ(4勝2敗でドジャース)

     ドジャースは今年のポストシーズンでロサンゼルスでは一度も負けていない。アストロズはアウェイで1勝4敗だ。ドジャースがホームフィールド・アドバンテージを有しているのだから、このデータには注目せざるを得ないだろう。しかし、それ以上に重要なデータがある。ドジャースの救援防御率が0.94なのに対して、アストロズの救援防御率は5.03なのだ。

     

     以上のように、ドジャースの世界一を予想したのは7人、アストロズの世界一を予想したのは4人という結果になった。両チームの大きな違いとしてブルペンの質を挙げる声が非常に多く、また、ホームフィールド・アドバンテージに着目しているエキスパートが多いことも目を引く。今年のポストシーズンではホームチームが23勝8敗と大きく勝ち越しており、ホームフィールド・アドバンテージを有するドジャースが優位との分析も納得だ。11人中9人が第6戦以降までもつれると予想するなど、競った展開が予想される今年のワールドシリーズ。最後に笑うのはどちらのチームだろうか。

  • リーグ王者の2チームはどのように構築されたのか

    2017.10.24 15:15 Tuesday

     ア・リーグ王者のアストロズとナ・リーグ王者のドジャースが明日開幕するワールドシリーズで激突する。各リーグを制した両軍のロースターはどのように構築されたのか。MLB.comのジョナサン・マヨ氏が分析している。

     7月31日の時点で地区2位に16ゲーム差をつけていたアストロズと14ゲーム差をつけていたドジャース。ポストシーズン進出はほぼ間違いない状況だったが、この両チームは先発ローテーションのアップグレードに動いた。ドジャースは7月末にレンジャーズからダルビッシュ有を獲得し、アストロズは8月末にタイガースからジャスティン・バーランダーを獲得したのだ。移籍後の両投手の活躍はご存知の通り。ドジャースのアンドリュー・フリードマン野球部門社長は「我々が最も必要としていたのは左投げのリリーフ投手だった。しかし、もし10月の戦いで大きな戦力となってくれる選手がいるならば獲得したいと考えていた。それにピッタリ当てはまったのがダルビッシュだったんだ」と10月はじめに語っていた。

     上記はあくまでも一例だが、アストロズとドジャースがトレードを通して戦力を整備してきたことは事実である。ポストシーズンのロースター25名のうち、ドジャースは過半数にあたる13人がトレードで獲得した選手。アストロズはトレード8人、ルール5ドラフト1人、ウエーバー3人と半数近くの12人がトレードやウエーバーを介して獲得した選手である。フリーエージェントで獲得した選手はドジャースがブランドン・モロー、ジャスティン・ターナー、チャーリー・カルバーソンの3人。一方のアストロズはルーク・グレガーソン、チャーリー・モートン、ジョシュ・レディック、カルロス・ベルトラン、フアン・センテーノの5人。アストロズはレディックと4年5200万ドル、モートンと2年1400万ドルの契約を結ぶなど、あくまでも「戦力補強」としてフリーエージェントを活用しているが、ドジャースがターナーを獲得した際の契約は1年100万ドル。モローやカルバーソンも含め、「拾い物」の色が濃い顔ぶれとなっている。

     もちろん生え抜き選手の活躍もチームの躍進には必要不可欠だ。ドジャースではクレイトン・カーショウやコディ・ベリンジャー、コリー・シーガー、アストロズではカルロス・コレアやホゼ・アルトゥーベ、ダラス・カイケルがその代表的存在。チームの骨格はやはり生え抜き選手が担っており、足りない部分をトレードやフリーエージェントで補うという手法は昔から変わらない。いかに適切に資金や人材を活用できるかが重要であるということを、この2チームのチーム作りから学ぶことができるだろう。両軍が激突するワールドシリーズの開幕まで18時間を切った。今年のワールドシリーズではいったいどんなドラマが待っているのだろうか。

  • コリー・シーガー ワールドシリーズのロースター入りへ

    2017.10.24 14:24 Tuesday

     明日から始まる大舞台に向けて、コリー・シーガー(ドジャース)の戦列復帰の準備が整ったようだ。MLBネットワークのジョン・ヘイマンのリポートによると、ワールドシリーズのロースターにシーガーが登録されることがほぼ確実となった。

     ドジャースが誇るオールスター遊撃手はダイヤモンドバックスとの地区シリーズ第3戦でスライディングした際に腰を痛め、カブスとのリーグ優勝決定シリーズではロースターから外れていた。デーブ・ロバーツ監督はシーガーが遊撃手としてワールドシリーズ第1戦のスターティング・ラインナップに名を連ねる可能性が極めて高いことを明らかにしており、どうやら定位置の「2番・遊撃」で戦列復帰を果たすことになりそうだ。ただし、指名打者制が採用される第3戦から第5戦についてはシーガーを指名打者として起用する可能性もあるようだ。

     シーガーは戦列復帰へのプロセスを順調にこなしてきた。日本時間10月24日に行われた前日会見で故障後、スライディングを試みたかどうかを聞かれたシーガーは次のように答えている。「正直言って、それについては考えたことがなかったよ。今日やってみるべきかもしれないね。うっかりしていたよ、ありがとう。(スライディングを)メンタル的な問題にはしたくないしね。でも、(復帰までにスライディングを)やってみるべきだとは思うけど、大きな問題ではないかな」

     ロバーツ監督は「予期せぬことさえ起こらなければ、シーガーがロースターを外れることは起こり得ないだろう」とシーガーがワールドシリーズのロースターに名を連ねることを明言している。ただし、ギリギリまでシーガーの状態を見極め、慎重に判断する方針だ。

     シーガーに代わって遊撃のポジションに入ったチャーリー・カルバーソンやクリス・テイラーの活躍により、リーグ優勝決定シリーズではシーガー不在を感じさせない戦いを見せたドジャースだが、やはりオールスター遊撃手の存在は心強い。1988年以来29年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指して今ポストシーズンで安定した戦いを見せているドジャースに、頼もしい戦力が戻ってくる。


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  • パドレス 救援左腕・ハンドの放出を検討か

    2017.10.24 12:45 Tuesday

     今年のポストシーズンでもリリーフ投手の活躍が目立っているが、支配的なリリーバーはワールドシリーズ制覇を目指すチームにとって、もはや不可欠な存在となっている。今オフのFA市場やトレード市場においてもリリーフ投手が注目を集めることは間違いないが、その注目株の一人がパドレスの左腕ブラッド・ハンドである。

     今季のトレード・デッドラインでも注目株の一人となっていたハンドだが、A.J.プレラーGMがかなりの対価を要求していたため、トレードは成立しなかった。パドレスは要求を下げてトレードを成立させるのではなく、少なくとも2019年まで保有可能なハンドをキープすることを選択したが、この決断はハンドを喜ばせたようだ。

     「僕は選手、コーチ、街、サンディエゴの全てが好きなんだ。来季もここでプレイできることを望んでいるし、このチームが勝てるチームになったときにその一員でいられたらいいなと思うよ」とハンドはレギュラーシーズン終了後にパドレスへの愛着を語っていた。

     しかし、その一方でハンドは自身のトレード話がビジネスの一部であることも理解している。「(トレードは)野球の一部だし、選手自身はどうすることもできないよ。僕たちは毎日自分の仕事をしっかりこなすだけさ。だから、トレードの噂は気にしていない。何が起こるかを見守るだけだよ」

     今季72試合に登板して79回1/3を投げ、3勝4敗21セーブ、防御率2.16、104奪三振という好成績をマークしたハンド。パドレスから唯一、オールスター・ゲームにも選出された。シーズン中にはハンドの放出を拒否したプレラーGMだが、今オフは適切な対価を用意する球団があればハンドを放出する準備があることを明らかにしている。パドレスは2015年にも同じような状況があった。クレイグ・キンブレルをシーズン途中に放出せず、シーズン後にレッドソックスへトレード。対価としてマニュエル・マーゴ、カルロス・アスアヘら4選手を手に入れたのだ。

     「オフシーズンに入って、すでに数球団が『(ハンド獲得に)興味がある』と言ってきた」とプレラーGMは話しており、ワールドシリーズが終了して本格的にオフシーズンに突入すれば、ハンドのトレード話はさらに具体化するはずだ。来季ハンドはどのチームのユニフォームを着ているのか。プレラーGMの決断に注目が集まっている。


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  • 「勝負の年」を迎えるナショナルズ 新監督はどうなる?

    2017.10.24 12:05 Tuesday

     タイガースに続いてレッドソックス、メッツの新監督が決定し、監督探しを続けている球団は残り2つとなった。そのうちの1つであるナショナルズは来季が「勝負の年」。マイク・リゾーGMは「勝てる監督」を求めて監督探しを続けている。

     ロン・ガーデンハイアーがタイガース、アレックス・コーラがレッドソックス、ミッキー・キャラウェイがメッツの新監督に就任し、監督の座が空席となっているのはナショナルズとフィリーズの2球団のみとなった。非常にやりがいのある仕事ながら、大きなプレッシャーを背負わなければならないのが監督というポジション。特に勝利を求められている球団ではそのプレッシャーはより大きくなる。リゾーGMはこの大きなプレッシャーに耐えながらも結果を残せる監督を探すという困難なミッションにチャレンジしている。

     なぜナショナルズにとって2018年シーズンは「勝負の年」なのか。理由は単純である。2018年シーズン終了後にブライス・ハーパー、ダニエル・マーフィー、ジオ・ゴンザレスという投打の中心選手が一斉にフリーエージェントとなるのだ。 マックス・シャーザー、スティーブン・ストラスバーグ、ライアン・ジマーマンらは2018年以降も契約が残っているため、彼らを軸としてワールドシリーズ制覇を目指すチーム作りをすることは可能だが、現在の豪華戦力でシーズンを戦うことができるのは来季が最後なのである。ダスティ・ベイカー監督は2年連続地区優勝という結果を残したが、ポストシーズンでは2年連続地区シリーズ敗退という結果に終わり、今季限りで解任。地区内に対抗馬が見当たらない今、地区優勝は最低ノルマに過ぎず、ポストシーズンで結果を残すことが求められている。それに相応しい人材をリゾーGMは見つけ出さねばならないのだ。

     すでにカブスのベンチコーチであるデーブ・マルティネスと面会を済ませているナショナルズ。毎年のように様々な球団の監督候補に挙がるマルティネスがメジャーリーグの監督に相応しい人材であることは間違いないが、「勝負の年」を迎えるナショナルズにとっては監督未経験という点が不安材料となるはずだ。「勝負の年」を誰に任せるのか。リゾーGMの決断に注目したい。


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  • ブレーブスがフラワーズのオプション行使 ディッキーは退団へ

    2017.10.24 11:22 Tuesday

     日本時間10月24日、ブレーブスはタイラー・フラワーズとの年俸400万ドルの球団オプションを行使したことを発表した。一方、R.A.ディッキーとの年俸800万ドルの球団オプションは破棄。42歳のディッキーは現役引退を検討しているようだ。

     フラワーズは今季、カート・スズキと併用される形で99試合に出場し、打率.281、12本塁打、OPS.823の好成績をマーク。打率、出塁率、長打率はいずれも自己ベストの数字であり、メジャー9年目にしてキャリアハイのシーズンを過ごした。スズキも打率.283、19本塁打、OPS.887という好成績を残しており、捕手全体のOPSはカブスに次いでメジャー2位の数字。フラワーズとスズキが併用された捕手はブレーブスのストロング・ポイントの一つとなっていた。ジョージア州出身のフラワーズにとって、来季は地元ブレーブスで過ごす3年目のシーズン。ブレーブスに加入してから打撃成績を大幅に向上させており、来季も引き続き活躍が期待される。

     一方、今季190イニングを投げて10勝10敗、防御率4.26をマークしたディッキーはオプション破棄となった。これによりブレーブスはディッキーの代わりとなるベテラン投手の獲得に動くか、あるいは球団内に多数存在する若手投手を先発ローテーションの一角に抜擢することになる。そして、ディッキーは家族と過ごす時間を増やすために現役引退を選択する可能性があることを示唆している。ナックルボーラーであるディッキーは2012年から6年連続で2ケタ勝利を継続し、通算120勝をマーク。2年連続で防御率4点台に終わっているが、先発4~5番手として180イニング程度を消化する実力はまだ残っており、ディッキーが現役続行を決断した場合には獲得を検討する球団が多数現れるはずだ。

     ブレーブスの先発ローテーションはフリオ・テーラン、マイク・フォルティネビッチの2人が当確。残り3枠をショーン・ニューカム、ルーカス・シムズ、ルイス・ゴハラ、マックス・フリード、アーロン・ブレア、マット・ウィスラーといった若手投手たちが争うことになるが、確実に計算できる投手が少ないこともあり、ディッキー、バートロ・コローン、ハイメ・ガルシアを獲得した昨オフのようにベテラン投手の獲得に動く可能性は高いだろう。


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  • エンゼルスが来季コーチ陣を発表 ヒンスキーが打撃コーチ就任

    2017.10.24 10:35 Tuesday

     日本時間10月24日、エンゼルスは2018年シーズンの監督・コーチ陣を発表した。デーブ・ハンセンが解任され空白となっていた打撃コーチにはカブスで打撃コーチ補佐を務めていたエリック・ヒンスキーが就任した。

     今季の打撃面でのパフォーマンスが振るわなかったため解任されたハンセンに代わって打撃コーチに就任したヒンスキー。現役時代は三塁、一塁、外野を守りながらブルージェイズ、レッドソックス、レイズ、パイレーツ、ヤンキース、ブレーブス、ダイヤモンドバックスで計12シーズンにわたってプレイし、通算947安打、打率.249、137本塁打、522打点をマークした。デビューイヤーの2002年には打率.279、24本塁打、84打点の好成績をマークして新人王を受賞。この年を含め通算8度の2ケタ本塁打を記録している。2007年から2009年にかけてレッドソックス、レイズ、ヤンキースで3年連続ワールドシリーズ出場を果たしたが、異なる3球団で3年連続ワールドシリーズ出場を果たしたのはメジャーリーグ史上、ヒンスキーとドン・ベイラーの2人だけ。2007年と2009年にはワールドシリーズ制覇を経験している。

     2013年シーズン終了後に現役を引退し、スカウトとしてヤンキースに復帰。ブライアン・マッキャンのヤンキース移籍に関わったが、1ヶ月後にカブスの一塁ベースコーチに就任した。2015年シーズンからはカブスで打撃コーチ補佐を務め、2016年のワールドシリーズ制覇に貢献。その実績を評価され、エンゼルス打線再建のために白羽の矢が立ったというわけだ。

     なお、打撃コーチ以外の監督・コーチ陣は今季同様の顔ぶれ。就任19年目を迎えるマイク・ソーシア監督以下、ディノ・イーベル・ベンチコーチ、チャールズ・ナギー投手コーチ、アルフレッド・グリフィン一塁ベースコーチ、ロン・レネキー三塁ベースコーチ、スティーブ・ソリス捕手兼情報コーチ、ポール・ソレント打撃コーチ補佐、スコット・ラディンスキー・ブルペンコーチが引き続きチームを率いることが発表されている。


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  • リーグ優勝決定シリーズの最優秀ブルペンはドジャース

    2017.10.23 18:36 Monday

     アストロズがヤンキースを、ドジャースがカブスを破ってワールドシリーズ進出を決めたリーグ優勝決定シリーズ。リーグ優勝決定シリーズを対象とした「最優秀ブルペン」に選ばれたのは、5試合を通じて防御率0.00という素晴らしいパフォーマンスを見せたドジャースのブルペン陣だった。

     計算方法は至ってシンプル。以下のルールに従ってポイントを加減していくだけである(週あたり合計100ポイントで優秀だと考えられている)。なお、ポストシーズン期間の「最優秀ブルペン」もこのルールに従って計算されたポイントを参考に選出されている。
    ・1アウト=+1.5ポイント
    ・1奪三振=+1.5ポイント
    ・1セーブ=+5ポイント
    ・1被安打=-2ポイント
    ・1自責点=-4ポイント
    ・1非自責点=-2ポイント
    ・1与四球=-1ポイント
    ・1セーブ失敗=-5ポイント

     

     リーグ優勝決定シリーズのドジャースは17イニング(=51アウト)で22奪三振、1セーブを記録した一方、被安打4、自責点0、与四球1で105.5ポイントを記録。ヤンキースが56ポイント、アストロズが22.5ポイント、カブスが14.5ポイントに終わる中、圧倒的なパフォーマンスで文句なしの「最優秀ブルペン」に選出された。4勝1敗でカブスを破ったドジャースだが、先発投手が6回以上を投げたのは2試合だけ(第3戦のダルビッシュ有が6回1/3、第5戦のクレイトン・カーショウが6回)。これはすなわちブルペン陣の登板機会が多かったことを意味する。その中で打たれたヒットはわずか4本(トニー・シングラーニ1本、ブランドン・モロー1本、ロス・ストリップリング2本)。第3戦の9回裏にストリップリングが連打を浴びるまで9回2/3にわたって無安打を継続し、最後まで得点を許さなかった。トニー・ワトソンは4試合で2回1/3を投げてパーフェクト。前田健太は3試合で3イニングを投げて打者9人を完璧に封じ込めた。クローザーのケンリー・ジャンセンも4試合で4回1/3を投げて許した走者は死球による1人だけ。ブルペン全体がリーグ優勝決定シリーズのMVPに選出されてもおかしくないくらいの貢献度だった。


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      10月23日 ドジャース シーガーの遊撃手としての復帰に自信

      10月23日 25日からワールドシリーズ ダルビッシュは第3戦で先発予定

      10月20日 NLCS MVPはターナーとテイラーの同時受賞

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  • 地区シリーズの最優秀ブルペンはヤンキース

    2017.10.23 17:40 Monday

     アストロズがレッドソックスを、ヤンキースがインディアンスを、ドジャースがダイヤモンドバックスを、カブスがナショナルズを破った地区シリーズ。地区シリーズを対象とした「最優秀ブルペン」に選ばれたのは、2連敗からの3連勝という逆転劇に大きく貢献したヤンキースのブルペン陣だった。

     計算方法は至ってシンプル。以下のルールに従ってポイントを加減していくだけである(週あたり合計100ポイントで優秀だと考えられている)。なお、ポストシーズン期間の「最優秀ブルペン」もこのルールに従って計算されたポイントを参考に選出されている。
    ・1アウト=+1.5ポイント
    ・1奪三振=+1.5ポイント
    ・1セーブ=+5ポイント
    ・1被安打=-2ポイント
    ・1自責点=-4ポイント
    ・1非自責点=-2ポイント
    ・1与四球=-1ポイント
    ・1セーブ失敗=-5ポイント

     

     地区シリーズのヤンキースは20イニング(=60アウト)で29奪三振、3セーブを記録した一方、被安打10、自責点6、与四球9、セーブ失敗1で90.5ポイントを記録。獲得ポイントではインディアンス(109ポイント)が上回ったが、ポストシーズンらしくチームの勝敗も考慮されたようだ。第3戦では田中将大が7回無失点の好投を見せたあと、デービッド・ロバートソンが1/3回、アロルディス・チャップマンが1回2/3を無失点に抑えて完封リレーを完成。第4戦では7回を3失点に抑えたルイス・セベリーノの後を受けたデリン・ベタンセスが二者連続四球で降板する誤算があったものの、トミー・ケインリーが2回5奪三振無失点の快投で試合を締めくくった。第5戦はCCサバシアが5回途中で降板したがものの、ロバートソンが2回2/3、チャップマンが2回をそれぞれ無失点。0勝2敗となってからの3連勝で地区シリーズ突破を決めた。リーグ最多102勝をマークしたインディアンス相手の逆転劇は、ブルペン陣の活躍なしには成し得なかったはずだ。


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  • ヤンキース・ジラルディ監督 去就は家族が最優先

    2017.10.23 17:01 Monday

     アストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第7戦に敗れ、2017年シーズンを終えたヤンキース。今季限りで4年契約が終了するジョー・ジラルディ監督は去就について、家族の意見を最優先に考える方針だ。

     「私は自分の仕事を気に入っているよ。でも、常に言ってきたように、私が最初にやることは家族と話し合うことだ。家族が最優先なんだよ。なぜなら仕事を選ぶときには、家族を養うことを考えないといけないからね。自分だけの人生じゃない。だから妻や子供たちと話し合いをして、彼らが何を考えているかを聞くんだ。ヤンキースの話を聞くのはそれからだね」

     今月53歳の誕生日を迎えたジラルディ。ヤンキース監督としての10シーズン目を終え、2013年10月に結んだ4年1600万ドルの契約が終了した。ジラルディは球団オーナーであるハル・スタインブレナー氏とブライアン・キャッシュマンGMからの連絡を待つと語ったが、ジラルディと同様にコーチ陣やキャッシュマンGMも来季の契約は現時点では保証されていない。「オーナーと話をして、次に何をすべきかを考えるよ」とキャッシュマンGMは今後の方針を明らかにしている。

     キャッシュマンGMはジラルディの手腕を高く評価している。「今季は全員が目標に向かってできる限りのことをしてくれた。その結果、あそこまで行けたのだと思う。あと一歩届かなかったけどね。我々は素晴らしいシーズンを過ごしたと思うよ。ワイルドで面白いシーズンだった。我々はニューヨークに戻って今後のことを考えるよ」と苦戦を予想されながらもワイルドカードを獲得し、ワールドシリーズ進出まであと一歩に迫った今季のチームに高評価を与えた。

     CCサバシアやトッド・フレイジャーがフリーエージェントとなり、田中将大にもオプトアウトの可能性がある今オフ。「将来に向けて決断しなければならないことがたくさんある。まだ何も考えていないけどね」とキャッシュマンGMは語るが、忙しいオフを過ごすことになるのは間違いない。まずは球団史上6位となる通算910勝を誇るジラルディとの再契約交渉。チームを導く指揮官が決まって初めて、2018年シーズンに向けてのチーム作りがスタートする。


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  • ドジャース対アストロズ ポジション毎に戦力比較

    2017.10.23 16:06 Monday

     ドジャースが勝てば1988年以来29年ぶり、アストロズが勝てば1962年の球団創設以来初の世界一となる今年のワールドシリーズ。MLB.comのマイク・ペトリエロ氏はこの両チームをポジション毎に戦力比較している。

    ●捕手

     ドジャースはヤスマニ・グランダルとオースティン・バーンズ、アストロズはブライアン・マッキャンとエバン・ギャティスの併用だが、打撃面でも守備面でもドジャースに分がある。特に守備面ではドジャースが大きく上回っており、盗塁阻止率ではドジャース29%、アストロズ12%、フレーミング得点ではドジャース+34、アストロズ-6と大差がついている。

     

    ●一塁手

     ドジャースのコディ・ベリンジャーとアストロズのユリ・グリエルの比較になるが、グリエルのポストシーズンでの好調ぶりを考慮してもドジャースが上回っていると見るべきだろう。豪快なスイングから繰り出される一発はもちろんのこと、ハイレベルな守備力もベリンジャーの魅力である。

     

    ●二塁手

     アストロズが最大のアドバンテージを誇るのがこのポジションである。ドジャースの二塁はローガン・フォーサイスとチェイス・アトリーが併用されているが、球界最高の二塁手と言っても過言ではないホゼ・アルトゥーベには遠く及ばない。アルトゥーベはポストシーズンの11試合でも打率.400、5本塁打と大活躍。この男の存在はドジャースにとって脅威となるに違いない。

     

    ●三塁手

     アストロズのアレックス・ブレグマンも決して悪くない選手だが、ナ・リーグ優勝決定シリーズのMVPに輝いたジャスティン・ターナーには及ばない。ナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦で放ったサヨナラスリーランを筆頭に、「ポストシーズン男」のターナーは今ポストシーズンでも随所に勝負強さを発揮しており、その存在感は随一である。

     

    ●遊撃手

     ドジャースのコリー・シーガーは腰の状態に不安を抱えており、カルロス・コレアを擁するアストロズが上回っていると見るべきだろう。守備力ではシーガーが上回るが、パワーではコレアのほうが上。シーガーの状態が万全でない場合はクリス・テイラーやチャーリー・カルバーソンが遊撃のポジションに入ることになるが、その場合はさらにアストロズとの差は広がることになるだろう。

     

    ●左翼手

     アストロズはマーウィン・ゴンザレスでほぼ固定されているが、ドジャースは相手投手の左右によってキケ・ヘルナンデスとカーティス・グランダーソンを使い分けている。ドジャースは他にもジョク・ピーダーソン、アンドレ・イーシアーらが控えているものの、総合的に見てゴンザレスを擁するアストロズのほうが上回っていると見るべきだろう。

     

    ●中堅手

     アストロズはジョージ・スプリンガー、ドジャースはテイラーが守るこのポジション。しかし、シーガーの状態によってはテイラーが遊撃に回り、中堅にはピーダーソンやグランダーソンが入る可能性もある。いずれにせよ、攻守にハイレベルな能力を誇るスプリンガーがドジャース勢に劣っているというのは考えにくい。

     

    ●右翼手

     ドジャースはヤシエル・プイーグが好調、一方のアストロズはジョシュ・レディックが絶不調と対照的な状態。ともにハイレベルな守備力を誇っているが、レギュラーシーズンの打撃成績ではややレディックに分がある。ポストシーズンの状態を考慮してここは引き分けとしておきたい。

     

    ●指名打者・ベンチ

     両軍とも選手層が厚く、ベンチにも豊富な戦力を揃えている。アストロズはカルロス・ベルトラン、キャメロン・メイビン、デレク・フィッシャー、ドジャースはアトリー、イーシアー、ヘルナンデス、グランダーソン、ピーダーソンらがこのポジションに該当する選手だが、わずかにドジャースが上回っていると判断した。

     

    ●先発投手

     ダラス・カイケル&ジャスティン・バーランダーというアストロズのダブル・エースは非常に強力だが、先発ローテーション全体の顔ぶれを比較するとドジャース優位であることは間違いないだろう。ドジャースはクレイトン・カーショウ、リッチ・ヒル、ダルビッシュ有、アレックス・ウッドとハイクオリティな投手を4人揃えている。一方のアストロズは3番手以降の投手の質がやや落ちる。

     

    ●救援投手

     ここは間違いなくドジャースのほうが上である。ドジャースのリリーフ陣はリーグ優勝決定シリーズで1点も与えず、ポストシーズン全体でも防御率0.94をマーク。一方のアストロズは救援防御率5.03という状態である。ケンリー・ジャンセンを筆頭に前田健太、ブランドン・モローらを擁する安定感抜群のブルペンはワールドシリーズでもドジャースの戦いを支えてくれるに違いない。

  • 今年のワールドシリーズが盛り上がるであろう10個の理由

    2017.10.23 15:09 Monday

     1970年以来47年ぶりにレギュラーシーズン100勝以上のチーム同士が激突する今年のワールドシリーズ。MLB.comのアンソニー・カストロビンス氏が今年のワールドシリーズを盛り上げる様々な要素の中から10個をピックアップしている。

    ①29年ぶりor初の世界一なるか

     昨年のワールドシリーズでは108年ぶりの世界一を目指すカブスと68年ぶりの世界一を目指すインディアンスが激突。空白期間の合計174年(107年+67年)は史上最長だった。名門ドジャースは1988年を最後にワールドシリーズの舞台に縁がなく、今年は29年ぶりの世界一を目指す。一方、アストロズは球団史上2度目のワールドシリーズ出場。前回出場した2005年のワールドシリーズではホワイトソックスに4連敗を喫しており、ワールドシリーズ初勝利、そして初の世界一を目指す戦いとなる。

     

    ②100勝同士の対戦

     ワイルドカードが導入された1994年以降、レギュラーシーズン100勝をマークしたのは23チーム。しかし、そのうちワールドシリーズ制覇を成し遂げたのはわずか3チームしかない(1998年ヤンキース、2009年ヤンキース、2016年カブス)。今年もア・リーグ最多の102勝を挙げたインディアンスが地区シリーズで敗退。「100勝をマークしたワールドシリーズ王者」が誕生するは確実だが、どちらのチームが栄光を手にするのだろうか。

     

    ③球界屈指のエースの存在

     ドジャースにはクレイトン・カーショウ、アストロズにはジャスティン・バーランダーという将来的に野球殿堂入りの候補に挙げられるであろう大黒柱がいる。残念ながら両者のマッチアップは実現しなさそうな情勢だが、チームを世界一に導くのはどちらの投手だろうか。なお、カーショウは初のワールドシリーズ、バーランダーは3度目のワールドシリーズである。

     

    ④リングを手にして有終の美を飾れるか

     40歳のカルロス・ベルトラン(アストロズ)も将来の野球殿堂入り候補の一人である。カージナルス時代の2013年にワールドシリーズを経験したが、惜しくも世界一には手が届かなかった。今季はキャリアワースト級の成績に終わっており、ワールドシリーズ制覇のチャンピオン・リングを手にして現役引退を決断する可能性もありそうだ。

     

    ⑤「暴れ馬」プイーグ

     今ポストシーズンでここまで打率.414、OPS1.169と絶好調のヤシエル・プイーグ(ドジャース)。性格的にムラのあるこの男は初の大舞台でどのようなプレイを見せてくれるのだろうか。

     

    ⑥一流の若手遊撃手対決

     ドジャースのコリー・シーガーとアストロズのカルロス・コレアはともに23歳。若くしてすでにスタープレイヤーとしての地位を確立している一流選手である。この二人のプレイにも注目したい。

     

    ⑦究極のユーティリティ・プレイヤー対決

     ドジャースにはクリス・テイラー、アストロズにはマーウィン・ゴンザレスという好打を誇るユーティリティ・プレイヤーがいる。複数のポジションをこなしながら一流の打撃成績をマークした彼らの活躍にも期待したい。

     

    ⑧似た者同士の両監督

     ドジャースのデーブ・ロバーツ監督、アストロズのA.J.ヒンチ監督はともにコミュニケーションを大切にし、人間関係を重視する監督である。人心掌握術を武器に100勝チームを作り上げた両監督が見せる采配も、ワールドシリーズの勝敗を大きく左右することになるだろう。

     

    ⑨「オタク」同士の対決

     ドジャースとアストロズはともにデータを重視したチーム作りで知られる球団である。人間的な部分を無視するチーム作りには「データ・オタク」といった批判が集まる時代もあったが、それは今や過去の話。ドジャースのアンドリュー・フリードマン、アストロズのジェフ・ルーノウが作り上げたチームは頂上決戦に相応しいチームとなっている。

     

    ⑩ホームフィールド・アドバンテージ

     今ポストシーズンではホームチームが23勝8敗と大きく勝ち越している(30年ぶりの高勝率)。特にアストロズはホームで6戦全勝、アウェイで1勝4敗と極端。ワールドシリーズでもホームフィールド・アドバンテージは発揮されるのだろうか。

  • ドジャース シーガーの遊撃手としての復帰に自信

    2017.10.23 14:23 Monday

     ワールドシリーズ開幕まであと2日。ドジャースは腰の故障によりリーグ優勝決定シリーズのロースターを外れたコリー・シーガーをワールドシリーズのロースターに登録することがほぼ確実となっている。

     ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は日本時間10月25日に行われる本拠地ドジャー・スタジアムでのワールドシリーズ第1戦において、シーガーが定位置である「2番・遊撃」で先発出場できることを期待している。ただし、ロバーツ監督はシーガーが遊撃のポジションを守れる状態まで回復していることを確信する一方、敵地ミニッツメイド・パークで行われる第3戦~第5戦においてシーガーを指名打者として起用する可能性も排除していない。

     「最初の2試合を上手く乗り切れば、それからのことはまたそのときに考えればいいかな、と思っているよ。ア・リーグの球場で3試合を戦うわけだけれど、(指名打者があるので)我々には様々なオプションがあるからね」とロバーツ監督。シーガー不在のリーグ優勝決定シリーズではチャーリー・カルバーソンやクリス・テイラーが遊撃のポジションに入ったが、再びそうした布陣を採用する可能性もありそうだ。

     シーガーはすでにティー打撃やカーブを曲がるランニングを開始しており、日本時間10月23日にはチームの全体練習に出席して打撃練習も行った。シーガー本人によると、実戦復帰に向けての最後のハードルは生きたボールを打つこと、そして打撃でのリズムを取り戻すことだという。腰の状態に関しては「違和感や張りは日々解消されている」と話している。

     「(リーグ優勝決定シリーズのロースターに登録されなかったのは)正しい判断だったよ。しっかり治療を受けて、十分に回復することができた。故障が再発することなく、今はあらゆる練習をこなすことができているよ」とシーガー。チームメイトの頑張りによりメジャー3年目にしてワールドシリーズの舞台に辿り着いた若き好打者の、大舞台での活躍に期待したい。


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  • インディアンス投手コーチのキャラウェイがメッツ新監督就任へ

    2017.10.23 12:39 Monday

     今季リーグ14位の防御率5.01に終わるなど投手陣が完全に崩壊したメッツだが、投手力をベースとしたチーム作りを進めていく方針に変わりはないようだ。テリー・コリンズに代わる新監督として現インディアンス・投手コーチのミッキー・キャラウェイと合意に達したと複数のメディアが報じている。契約期間は3年になると見られている。

     球団からはまだ正式なアナウンスはないものの、インディアンスで5年間投手コーチを務めたキャラウェイがメッツの新監督に就任することがほぼ確実となった。今季インディアンス投手陣がマークした防御率3.30、1614奪三振、奪三振率10.1、WAR31.7(FanGraphs版)はいずれもメジャートップの数字。後ろの3つに至ってはメジャー新記録である。また、インディアンス投手陣は4年連続でリーグ最多の奪三振数を記録している。インディアンスはキャラウェイの指導のもと、メジャー有数の強力投手陣を築き上げたのだ。

     キャラウェイは1999年にデビルレイズ(現レイズ)でメジャーデビューを果たし、メジャーでは5シーズンにわたってプレイ。通算成績は20先発を含む40試合に登板して4勝11敗、防御率6.27。お世辞にもメジャーの舞台で成功したとは言えない投手だった。その後は韓国球界や台湾球界でプレイし、2009年シーズンを最後に現役を引退。インディアンスのマイナー組織でコーチとしてのキャリアをスタートした。マイナーの階段を順調に上り、2013年からテリー・フランコーナ監督のもとで投手コーチを務め、コリー・クルーバー、カルロス・カラスコ、トレバー・バウアーといった好投手たちの成長・活躍に貢献。インディアンス投手陣はカーブを多用することで知られるが、メッツは前投手コーチのダン・ワーゼンがスライダーを好む人物だったため、キャラウェイの新監督就任によってメッツ投手陣の配球に大きな変化が生まれることは間違いない。

     ノア・シンダーガード、ジェイコブ・デグロム、マット・ハービーらを筆頭に豊富な才能を抱えながらもそれを生かすことのできないシーズンが続いているメッツ。キャラウェイは投手陣の再建を進め、チームを立て直すことができるのか。その手腕に注目が集まっている。


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