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  • ナショナルズ カブスから放出のシュワーバーに興味

    2020.12.12 10:30 Saturday

     ナショナルズは正右翼手のアダム・イートンの来季オプションを破棄したため、外野手の補強が急務となっている(イートンは古巣のホワイトソックスと契約)。フリーエージェント市場にはジョージ・スプリンガー、マイケル・ブラントリー、エディ・ロサリオといった有力な外野手がいるものの、地元紙「ワシントン・ポスト」のジェシー・ドーアティによると、ナショナルズはカブスからノンテンダーFAとなったカイル・シュワーバーの獲得に興味を示しているようだ。

     ナショナルズは今オフ、正右翼手のイートンと控え外野手のマイケル・A・テイラーがフリーエージェントとなり、イートンはホワイトソックス、テイラーはロイヤルズと契約。外野手の層が薄くなっている。今季終盤は左翼アンドリュー・スティーブンソン、中堅ビクトル・ロブレス、右翼フアン・ソトという布陣が採用され、補強がなければ来季もこのままの布陣で戦うことになるが、左翼手または右翼手を補強し、スティーブンソンを控えに回すのが理想の形だろう。

     シュワーバーは2019年に打率.250、38本塁打、92打点、OPS.871という自己最高の成績をマーク。ところが、今季は不振を極め、59試合に出場して打率.188、11本塁打、24打点、OPS.701と実質自己ワーストの成績に終わった。カブスから来季の契約をオファーされず、日本時間12月3日にノンテンダーFAとなって放出されたが、「コロナの影響がない例年通りのオフシーズンならカブスに残っていただろう」とも言われている。

     ナショナルズがシュワーバーの獲得を検討するうえで懸念されるのは守備面だろう。シュワーバーは「指名打者向き」と言われることが多く、今季首位打者に輝いたソトも守備の上手い選手ではないため、外野の両翼にシュワーバーとソトを置くことには相当なリスクが伴う。中堅のロブレスも2019年の守備防御点+23から今季は-4と大幅に数字を悪化させており、外野の守備が崩壊しかねない。

     とはいえ、アンソニー・レンドンの穴を埋め切れずにリーグ10位の66本塁打に終わったナショナルズにとって、シュワーバーの長打力は非常に魅力的だ。カブスでベンチコーチを務めたデーブ・マルティネスが監督を務めていることも、シュワーバーの獲得を目指すうえで追い風となるかもしれない。

  • フィリーズ ドンブロウスキー編成本部長との4年契約を発表

    2020.12.12 10:00 Saturday

     フィリーズは日本時間12月12日、球団史上初となる「編成本部長」のポジションにワールドシリーズ制覇2度の実績を誇るデーブ・ドンブロウスキーが就任したことを発表した。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールによると、契約期間は4年で、総額2000万ドルという大型契約となっている。フィリーズは今季限りでチームを去ったマット・クレンタック前GMに代わるフロントオフィスの新たなリーダーの人選が難航していたが、実績十分の大物エグゼクティブを招聘することに成功した。

     ジョン・ミドルトン・オーナーは「フィラデルフィア・フィリーズにとって素晴らしい日だ」と述べ、ドンブロウスキーの加入を大喜び。「彼がフィラデルフィアに加わることに興奮している。我々はデーブとジョー・ジラルディという、ポストシーズン進出やワールドシリーズ制覇を目指すうえでベストの2人を抱えることになった」と具体的な目標にも言及した。

     ドンブロウスキーはマーリンズ時代の1997年とレッドソックス時代の2018年にワールドシリーズ制覇を経験。チームを「勝たせる」手腕には定評がある。フィリーズにはブライス・ハーパー、ザック・ウィーラー、アーロン・ノラといったスター選手がおり、ドンブロウスキーは「再建というよりは再編を考えている。優勝を争えるチームだと思うからね」と今後の方針を語った。

     ドンブロウスキーはテネシー州ナッシュビルにメジャーリーグ球団を招致するための活動を行う「ミュージック・シティ・ベースボール」という団体に加わっていたが、新型コロナウイルスの影響もあって次回の球団拡張が遅れる見通しのため、フィリーズに加入することを決断したという。

     崩壊したブルペンの立て直し、J・T・リアルミュートとの再契約など課題は山積しているが、「世界一になるために本当に必要な戦力でない限り、短期的な戦力アップのために将来を犠牲にするようなことはしたくない」と語るドンブロウスキーの手腕に注目だ。

  • ロッキーズから放出のダール レンジャーズと1年契約で合意

    2020.12.12 09:30 Saturday

     「ESPN」のジェフ・パッサンによると、レンジャーズはロッキーズからノンテンダーFAとなったデービッド・ダールと年俸300万ドル前後の1年契約で合意したようだ。2019年にオールスター・ゲーム初選出を果たしたダールだが、故障が非常に多く、2016年のメジャーデビュー以降、規定打席到達は1度もない。現在26歳でフリーエージェントまであと3年保有できるにもかかわらず、戦力として計算しにくいことが災いし、ロッキーズから放出されていた。

     ダールはデビューした2016年に63試合に出場して打率.315、7本塁打、24打点、OPS.859の好成績をマーク。しかし、2017年は肋骨のストレス反応によって開幕から故障者リスト入りし、結局メジャーでは1試合もプレーできなかった。

     2018年は右足の骨折による戦線離脱があったものの、77試合に出場して打率.273、16本塁打、48打点、OPS.859とパワーを発揮。2019年は前半戦に打率.308、12本塁打、51打点、OPS.881の好成績を残し、自身初のオールスター・ゲーム選出を果たしたが、後半戦に右足首を痛め、結局100試合にしか出場できず、規定打席にも届かなかった。

     今季は8月中旬に腰を痛めて戦列を離れ、9月上旬に復帰したものの、その2週間後に今度は右肩を痛めて再離脱。24試合にしか出場できず、打率.183、0本塁打、9打点、OPS.470という自己ワーストの成績に終わった。来季の年俸は260万ドル前後まで上昇することが予想されていたが、ロッキーズは計算の立たない戦力にこの金額を支払うことを拒否。あと3年保有できるダールをノンテンダーFAとすることを決断した。

     レンジャーズは今季、左翼のレギュラーを固定できなかったが、レギュラー候補としては2019年に83試合で21本塁打を放ったウィリー・カルフーンがいる。秋信守(チュ・シンス)がフリーエージェントとなって指名打者の枠が空いたため、カルフーンとダールの2人が左翼と指名打者の2枠に入ることになりそうだ。

  • 二冠王・オズーナが「エドガー・マルティネス賞」を受賞

    2020.12.12 09:00 Saturday

     メジャーリーグ機構は日本時間12月12日、最も優れた活躍を見せた指名打者に贈られる「エドガー・マルティネス賞」の2020年シーズンの受賞者を発表し、ナショナル・リーグの本塁打と打点の二冠に輝いたマーセル・オズーナ(今季ブレーブス・現在フリーエージェント)が選出された。オズーナは今季、全60試合に出場したが、65%にあたる39試合に指名打者として出場。外野の守備に就いたのは左翼19試合、右翼2試合だけだった。

     ドミニカ共和国出身のオズーナは現在30歳。昨オフ、カージナルスからフリーエージェントとなり、クオリファイング・オファーを拒否して複数年契約を狙ったものの、希望通りのオファーは届かず、1年1800万ドルでブレーブスと契約。すると、MVPに輝いたフレディ・フリーマンとともに強力打線を牽引し、リーグ最多の18本塁打&56打点を記録しただけでなく、打率.338、出塁率.431、長打率.636はいずれも自己ベストを更新した。

     指名打者として出場した39試合では、打率.362、14本塁打、40打点、OPS1.155という素晴らしい成績をマーク。ネルソン・クルーズ(OPS.997)、フランミル・レイエス(同.800)、ミゲル・カブレラ(同.743)など、他の指名打者の数字を大きく上回り、文句なしの受賞となった。

     オズーナは今季、「エドガー・マルティネス賞」のほかに自身2度目のシルバースラッガー賞も受賞し、「オールMLBチーム」では指名打者部門でファースト・チームに選出。MVP投票では自己最高の6位にランクインした。複数のチームがオズーナの獲得に興味を示していることが報じられており、今オフは念願の複数年契約を手に入れることができそうだ。

  • 慎重な姿勢を見せるカージナルス「1月が新たな12月になる」

    2020.12.11 18:00 Friday

     カージナルスは今オフ、ここまで目立った動きを見せていない。長年にわたってチームを支えてきたヤディアー・モリーナとアダム・ウェインライトがフリーエージェントとなり、両者との交渉を継続しているものの、その動きは極めてスローペースだ。ジョン・モゼリアック編成本部長は「例年なら12月はチーム完成に向けて補強をスピードアップする時期だが、今オフはそれに該当しない」と強調する。「今オフは1月が新たな12月になると思っている」と今後の見通しを明らかにした。

     モゼリアックは「市場の動きがスローになっている原因の一部は、不確定要素が多すぎることだと思う」と発言。確かに、来季のシーズン開催について、いつからどれくらいの観客を入れることができるか全く見通しは立っておらず、ナショナル・リーグでの指名打者制を継続するかどうかすら決まっていない。「このような状況では辛抱強く待つことが大切だ」とモゼリアック。「課題がいくつかあるのはわかっている。でも、これが今オフの我々の方針だ」と慎重に補強を進めていく意向を明言した。

     カージナルスの今オフの動きについて、最大の関心が寄せられているのはモリーナとウェインライトの動向だろう。ウェインライトは先日、「まだどのチームからも正式なオファーは届いていない。でも、移籍市場がスローペースなのは理解しているよ」と話していた。モゼリアックはこの2選手との再契約が最優先事項であると考えており、再契約に向けた交渉を継続して行っていることを明言している。この2選手との交渉を完了しない限り、今オフの補強に使える資金の見通しが立たないというわけだ。

     ここ数年、カージナルスは打線の得点力不足が顕著であり、「打てる外野手」も今オフの補強ポイントとなっている。モゼリアックは年俸総額を削減しつつ、2人のベテランと再契約を結び、そのうえで得点力不足を解消するという難題に取り組まなければならない。辛抱強く12月を乗り切り、年が明けた1月に効果的な手を打つことはできるのだろうか。

  • ヤンキースGM FAのレメイヒューを引き留める方針を明言

    2020.12.11 17:00 Friday

     ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMはウィンター・ミーティング(リモート開催)最終日となった日本時間12月11日、「YESネットワーク」の対してDJ・レメイヒューとの再契約に向けた交渉を継続していることを明らかにした。キャッシュマンによると、ヤンキースは今季MVP投票で3位にランクインした好打の二塁手を引き留めたいと考えているという。キャッシュマンは「我々は彼をチームにキープできるようにするつもりだ」と語り、レメイヒューの引き留めに注力する方針を明言した。

     キャッシュマンは自軍からのクオリファイング・オファーを拒否してフリーエージェント(FA)となっているレメイヒューについて「彼はニューヨークでプレーすることをとても気に入っているし、ヤンキースのため、そしてヤンキースのファンのためにプレーすることが大好きなんだ。チームメイトとの関係も非常に良好だよ」とコメント。「我々に有利な要素はたくさんある」とする一方、「最終的には金銭的な問題になる。我々のオファーと他球団のオファーが比較されるからね」と油断する様子は見せなかった。

     レメイヒューは2年2400万ドルの契約でヤンキースに加入し、昨季は打率.327、26本塁打、102打点、OPS.893の好成績をマーク。今季は打率.364、10本塁打、27打点、OPS1.011とさらに成績を向上させ、1900年以降の近代野球では史上初となる両リーグ首位打者を達成した。すでに32歳のレメイヒューだが、5年1億ドル規模の契約を希望していることが報じられている。

     「我々はレメイヒューと再契約したいと思っているし、それは彼も同じだと思う。でも、FA市場というものは非常に複雑でトリッキーなんだ。良い結果を期待しているけれど、思い通りにならないこともあるし、とにかく待つしかない」とキャッシュマン。現時点ではレメイヒューとの再契約に失敗した場合の「プランB」となる二塁手の獲得は想定されておらず、レメイヒューが他球団へ流出した場合は、キャッシュマンが「遊撃より二塁のほうが向いている」と語るグレイバー・トーレスが二塁を守ることになるかもしれない。

     レメイヒューの動向は、田中将大の去就も含め、今オフのヤンキースの補強戦略に大きな影響を与えることになりそうだ。

  • 本塁打王・ボイト レメイヒューのヤンキース残留を希望

    2020.12.11 15:00 Friday

     今季のヤンキースでは、首位打者に輝いたDJ・レメイヒューと本塁打王のタイトルを手にしたルーク・ボイトの2人が打線を牽引。同じチームから首位打者と本塁打王が誕生するのは、ハンク・アーロンが首位打者、エディ・マシューズが本塁打王となった1959年のミルウォーキー・ブレーブス以来61年ぶりの快挙だった。レメイヒューはヤンキースからのクオリファイング・オファーを拒否してフリーエージェント(FA)となっているが、ボイトはともに打線を牽引した「相棒」の残留を望んでいる。

     ヤンキースは今オフ、田中将大、ジェームス・パクストン、J・A・ハップの3投手がFAとなり、先発投手の補強も必要と見られているが、何より優先すべきなのはレメイヒューとの再契約であると言われている。レメイヒューは2019年1月にヤンキースと2年2400万ドルで契約。当初は内野の便利屋扱いで、打者有利のロッキーズを離れて打撃成績の悪化も懸念されていたが、予想を覆す大活躍を見せ、MVP投票で2019年は4位、今季は3位にランクイン。今や球界を代表する好打者の1人となった。

     ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは今オフ、ここまで目立った動きを見せていないが、これはレメイヒューとの再契約交渉を最優先に行っているからだろう。FAとなった3投手の穴は、故障から復帰するルイス・セベリーノ、出場停止処分が明けるドミンゴ・ヘルマン、若手有望株のデイビー・ガルシアやクラーク・シュミットで埋めることもできるが、レメイヒューは替えの利かない存在だ。アーロン・ジャッジやジャンカルロ・スタントンなど故障離脱の多い打者が目立つヤンキースにおいて、レメイヒューの安定感は際立っている。

     そんなレメイヒューについて、本塁打王・ボイトは「もし僕がギャンブラーなら、DJが戻ってくるほうに賭けるよ」と話している。「彼は残留を望んでいると思う。彼は球界で最高の選手の1人だし、僕が今まで一緒にプレーしてきたなかで最高の打者の1人だから、戻ってきてほしいよ。残りのキャリアをピンストライプのユニフォームで過ごしてほしい」とボイト。本塁打王のタイトルを獲得した大砲からのラブコールはレメイヒューに届くだろうか。

  • ドンブロウスキー招聘のフィリーズ マッキャン争奪戦に参戦か

    2020.12.11 13:00 Friday

     「ジ・アスレチック」は日本時間12月11日、フィリーズの編成本部長に世界一2度の実績を誇るデーブ・ドンブロウスキーの就任が確実となったことを報じた。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンは、ドンブロウスキーがフィリーズのフロントオフィスのリーダーとなることが正式に決まった場合、ジェームス・マッキャンの争奪戦に加わる可能性があると指摘する。マッキャンがドラフト2巡目でタイガースに指名されてプロ入りした2011年、タイガースのGMを務めていたのはドンブロウスキーだった。

     捕手の補強を必要としているフィリーズの第1希望は、もちろんJ・T・リアルミュートとの再契約だ。リアルミュートは2019年2月にシクスト・サンチェス、ホルヘ・アルファロらとのトレードでマーリンズからフィリーズに加入。2019年は「オールMLBチーム」のファースト・チーム、今季は「オールMLBチーム」のセカンド・チームに選出されるなど、球界を代表する捕手として期待に応える活躍を見せた。

     トップ・プロスペクトのサンチェスを放出してまでリアルミュートを獲得したという事情もあり、フィリーズは今春の時点でリアルミュートとの再契約に向けて動き始めていた。しかし、新型コロナウイルスの影響により2020年シーズンは無観客開催となり、フィリーズは財政面で大きなダメージを受けている。ジョン・ミドルトン・オーナーは「リアルミュートと契約延長できないならサンチェスの放出には応じなかった」と語っていたが、リアルミュートとの再契約にどれくらいの資金を投じることができるかは不透明だ。リアルミュートの希望を満たすオファーを提示できない可能性のほうが高いかもしれない。

     こうした事情を考慮すると、ドンブロウスキーがリアルミュートとの再契約を諦めてマッキャンの獲得に動くのは現実的な判断と言える。マッキャンに対してメッツとエンゼルスが「強力なオファー」を提示していることが報じられているが、ドンブロウスキー率いるフィリーズは逆転勝利を目指してマッキャン争奪戦に加わるのだろうか。

  • FAのベテラン左腕・レスター カブスと再契約の可能性も

    2020.12.11 12:30 Friday

     カブスのジェッド・ホイヤー編成本部長はウィンター・ミーティング(リモート開催)の最終日となった日本時間12月11日、ベテラン左腕、ジョン・レスターとの再契約を選択肢から排除していないことを明らかにした。現在36歳のレスターは、今季限りでカブスとの6年契約が終了し、来季の契約は年俸2500万ドルの球団オプションとなっていたが、カブスがオプションの行使を拒否。レスターはバイアウトの1000万ドルを受け取り、現在はフリーエージェント(FA)となっている。

     今オフのカブスは、新型コロナウイルスの影響を受けて年俸総額の削減を強いられており、来季終了後にクリス・ブライアント、ハビアー・バイエズ、アンソニー・リゾーといった主力選手が同時にFAとなるため、主力選手のトレード放出によるチーム解体の可能性も取り沙汰されている。とはいえ、シーズンを乗り切るための必要最低限の戦力は整えなければならない。レスターのほか、ホゼ・キンターナとタイラー・チャットウッドもFAとなっており、先発投手の補強は急務だ。

     ホイヤーはレスターとの再契約について「もし条件が合うのであれば、我々は喜んで彼と再契約するよ」とコメント。今季のレスターは自己ワーストの防御率5.16に終わったが、年間を通してローテーションを守り、規定投球回もクリアしているため、先発4~5番手のイニングイーターとしては十分に計算が立つ。限られた予算のなかで先発の頭数を揃えなければならないカブスのチーム事情を考えると、レスターが大幅な減俸を受け入れるのであれば、再契約の可能性はあるだろう。

     「彼がこのチームのために成し遂げてきたことは素晴らしいし、我々は再契約のドアを閉ざすつもりはないよ」とホイヤーは語る。レスターは今季の年俸が1500万ドルだったが、仮に来季の年俸が500万ドルだったとしても、バイアウトの1000万ドルを合わせれば今季と同等の収入を確保できることになる。通算193勝を挙げているベテラン左腕がカブスにとどまる可能性は十分にありそうだ。

  • ブルージェイズ ドジャースからFAのターナーに興味

    2020.12.11 12:00 Friday

     「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、ドジャースからフリーエージェント(FA)となったジャスティン・ターナーに対して複数の球団が興味を示しており、そのなかにはブルージェイズも含まれているようだ。ブルージェイズは多数のFA選手に興味を示していることが報じられており、ターナーの優先順位は不明。三塁から一塁へコンバートされたブラディミール・ゲレーロJr.が三塁復帰を希望しており、ゲレーロJr.を三塁へ戻すのであれば、ターナーの獲得には動かないだろう。

     現在36歳のターナーは、オリオールズでメジャーデビューしたあとメッツで控え内野手としてメジャー定着を果たしたものの、2013年オフにノンテンダーFAとなり、マイナー契約でドジャースに加入。すると、移籍1年目の2014年に打撃開眼して規定打席不足ながら打率.340、7本塁打、OPS.897の好成績をマークし、正三塁手の座を手中に収めた。

     2016年は自己最多の27本塁打、90打点を記録してMVP投票で9位にランクインし、翌2017年は自己ベストの打率.322、OPS.945をマークしてオールスター・ゲーム初選出。MVP投票では前年を上回る8位にランクインした。その後も安定した活躍を続け、今季は42試合に出場して打率.307、4本塁打、23打点、OPS.860を記録。ドジャースでの7年間では打率.302、OPS.886と打線の中軸に相応しい好成績を残している。

     ワールドシリーズ第6戦の試合途中に新型コロナウイルス陽性が判明したにもかかわらず試合後の優勝セレモニーに参加し、マスクを着用せずに記念写真に納まって批判を浴びる一幕もあったが、ドジャースの地区8連覇を支えてきた功労者の1人であり、ドジャースとの再契約が有力視されている。しかし、ドジャースがノーラン・アレナード(ロッキーズ)やクリス・ブライアント(カブス)といったスター三塁手の獲得を検討しているとの報道もある。ターナーの去就の決定にはしばらく時間がかかりそうだ。

  • ルール5ドラフト開催 ドジャースから最多の8人が流出

    2020.12.11 11:30 Friday

     メジャーリーグでは日本時間12月11日にルール5ドラフトが開催され、メジャー部門(メジャーリーグ・フェイズ)で18人、マイナー部門(トリプルA・フェイズ)で56人、合計74人の選手が他球団から指名を受けた。全体トップの指名権を持っていたパイレーツは、エンゼルスの右腕、ホゼ・ソリアーノを指名。チーム別に見ると、32年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げたドジャースから両リーグ最多の8人、ヤンキースとレイズからそれぞれ7人が他球団へ流出した。

     今年は新型コロナウイルスの影響でマイナーリーグのシーズンが開催されず、メジャーでプレーしていない選手の評価が難しいという事情があったため、各球団がルール5ドラフトでの指名に慎重になるとの予想もあった。しかし、メジャー部門では18人が指名を受け、これは19人が指名された2010年以降では2016年、2017年と並んで最多の人数。合計74人は2004年に79人が指名されて以来の人数となった。各球団は予想に反して積極的に指名を行ったわけだ。

     メジャー部門で指名された18人のうち、実に15人が右腕。左腕は1人も指名されず、残りの3人は外野手2人と遊撃手1人だった。パイレーツは全体トップでエンゼルスの右腕・ソリアーノを指名。90マイル台後半に達する速球を武器とし、今年2月にトミー・ジョン手術を受けたが、2019年はルーキー級とA級で合計20試合(18先発)に登板して防御率2.51、奪三振率10.06の好成績を残している。パイレーツはソリアーノに加え、メッツが9位で指名した右腕、ルイス・オビエドを金銭トレードで獲得している。

     メジャー部門で指名された選手は、10万ドルの移籍金と引き換えに新たなチームへ移籍する。移籍先では1年を通してアクティブ・ロースターに登録されている必要があり、もしロースターから外れる場合は、5万ドルと引き換えに元の所属球団へ返却されることになっている。メジャー部門で指名された18人は以下の通り。

    1位 パイレーツ ホゼ・ソリアーノ(エンゼルス・右腕)
    2位 レンジャーズ ブレット・デガス(ドジャース・右腕)
    3位 タイガース アキル・バドゥー(ツインズ・外野手)
    4位 レッドソックス ギャレット・ウィットロック(ヤンキース・右腕)
    5位 オリオールズ マック・セローラー(レッズ・右腕)
    6位 ダイヤモンドバックス ザック・ポップ(オリオールズ・右腕)※1
    7位 ロッキーズ ジョーダン・シェフィールド(ドジャース・右腕)
    8位 エンゼルス ホゼ・リベラ(アストロズ・右腕)
    9位 メッツ ルイス・オビエド(インディアンス・右腕)※2
    10位 マリナーズ ウィル・ベスト(タイガース・右腕)
    11位 フィリーズ カイル・ホルダー(ヤンキース・遊撃手)
    12位 ジャイアンツ デドニエル・ヌニェス(メッツ・右腕)
    13位 マーリンズ ポール・キャンベル(レイズ・右腕)
    14位 カブス グレイ・フェンター(オリオールズ・右腕)
    15位 インディアンス トレバー・ステファン(ヤンキース・右腕)
    16位 アスレチックス カーイ・トム(インディアンス・外野手)
    17位 オリオールズ タイラー・ウェルズ(ツインズ・右腕)
    18位 アスレチックス ダニー・ヒメネス(ブルージェイズ・右腕)

    ※1 ポップは後日指名選手とのトレードでマーリンズへ移籍
    ※2 オビエドは金銭トレードでパイレーツへ移籍

  • 世界一2度のドンブロウスキー フィリーズ編成本部長就任へ

    2020.12.11 11:00 Friday

     フィリーズのフロントオフィスの新たなリーダーにデーブ・ドンブロウスキーが就任することになりそうだ。「ジ・アスレチック」は日本時間12月11日、フィリーズとドンブロウスキーが契約合意に近付いていることを伝えた。早ければ来週前半にも正式発表が行われる見込みだという。フィリーズは今季限りで辞任したマット・クレンタック前GMに代わる新たなリーダーを探していたが、ツインズのサッド・レバインやドジャースのジョシュ・バーンズの引き抜きに失敗するなど、人選が難航していた。

     ドンブロウスキーは現在、テネシー州ナッシュビルにメジャーリーグ球団を招致するための活動を行う団体「ミュージック・シティ・ベースボール」に加わっており、11月上旬にエンゼルスのGMに就任する可能性が取り沙汰された時点では、同団体との契約を尊重する意向を示し、その可能性を完全に否定していた。どうやらこの1ヶ月のあいだにドンブロウスキーの心境に変化があったようだ。

     ドンブロウスキーはマーリンズ、タイガース、レッドソックスの3球団でワールドシリーズに出場し、1997年にマーリンズ、2018年にレッドソックスでワールドシリーズ制覇も経験。チームを「勝たせる」手腕には定評がある。ブライス・ハーパー、アーロン・ノラ、ザック・ウィーラー、リース・ホスキンス、アンドリュー・マカッチェンといったスター選手を擁しながらも2011年を最後に勝率5割以下のシーズンが続いているフィリーズにとって、2008年以来のワールドシリーズ制覇を目指すうえでうってつけの人材と言えるだろう。

     フィリーズは財政難に苦しんでいることが報じられており、ドンブロウスキーはそのなかでブルペンの再構築やJ・T・リアルミュートとの再契約といった難題に取り組むことになる。ドンブロウスキーがどんな補強を展開するのか、フィリーズを勝利へ導くことはできるのか、その手腕には大きな注目が集まりそうだ。

  • レンジャーズが正一塁手候補を獲得 レイズと3対3のトレード

    2020.12.11 10:30 Friday

     レンジャーズは日本時間12月11日、レイズとの3対3のトレードが成立したことを発表し、正一塁手候補のネイト・ロウのほか、ジェイク・グンザーと後日指名選手1名の合計3選手を獲得した。レイズにはオスレイビス・バサーベ、エリベルト・ヘルナンデス、アレクサンダー・オバージェスの3選手が移籍。レンジャーズのジョン・ダニエルズ編成本部長は、以前からロウの獲得に興味を持っていたこと、今夏にもロウの獲得を試みていたこと、正一塁手としての起用を検討していることなどを明らかにした。

     今回のトレードに絡む選手のうち、メジャー経験があるのは25歳のロウだけだ。ロウは2019年にメジャーデビューして50試合で打率.263、7本塁打、19打点、OPS.779をマークし、今季は21試合に出場して打率.224、4本塁打、11打点、OPS.749を記録。マイナー通算では打率.300、出塁率.400、OPS.883の好成績を残している。ダニエルズは「彼は優秀なアプローチとパワーを兼ね備えた非常に良いバッターだ。彼が正一塁手になることを期待してこのトレードを成立させた」とロウへの期待を口にした。

     グンザーは2019年ドラフト7巡目指名でレイズに入団した23歳の一塁手で、2019年はルーキー級で48試合に出場して打率.320、2本塁打、30打点、OPS.853を記録。26三振に対して23個の四球を選んで出塁率.431をマークしており、ダニエルズは「彼もアプローチが優秀な打者だ。これからパワーもついてくると思う」と今後の成長に期待している。

     バサーベはベネズエラ出身の20歳の遊撃手で、2019年はルーキー級とA-級で合計37試合に出場して打率.323を記録。ヘルナンデスはドミニカ共和国出身の20歳で、捕手、一塁、右翼での出場経験がある。2019年はルーキー級とA-級で合計53試合に出場し、打率.345、11本塁打、OPS1.071の好成績を残した。オバージェスはドミニカ共和国出身の20歳の外野手で、2019年はルーキー級とA-級で合計49試合に出場して打率.293をマーク。レイズにとっては、余剰戦力のロウを放出して未来の主力選手へと成長する可能性を秘めた選手を獲得するトレードとなった。

  • カムバック賞 ロイヤルズ・ペレスとロッキーズ・バードが選出

    2020.12.11 10:00 Friday

     メジャーリーグ機構は日本時間12月11日、2020年シーズンのカムバック賞の受賞者を発表し、アメリカン・リーグはサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)、ナショナル・リーグはダニエル・バード(ロッキーズ)が選出された。ペレスはトミー・ジョン手術を受けて2019年シーズンを全休したが、今季は自己ベストのOPS.986を記録する大活躍で「オールMLBチーム」のファースト・チームに選出。一方のバードは7年ぶりのメジャー復帰を果たし、クローザーとしてチーム最多の6セーブをマークした。

     ペレスはオールスター・ゲーム選出6度、ゴールドグラブ賞5度の実績を誇るロイヤルズの不動の正捕手だが、トミー・ジョン手術を受けて昨季は全休。今季は新型コロナウイルスに感染して7月の夏季キャンプへの合流が送れ、シーズン開幕後も視界不良で戦列を離れるなどアクシデントに見舞われたが、37試合に出場して打率.333、11本塁打、32打点、OPS.986の好成績を残し、自身3度目のシルバースラッガー賞に輝いた。

     ペレスは「この賞は自分のハードワークと僕がフィールドへ戻るのを手助けしてくれた全ての人々への感謝の気持ちを込めたものだ」と喜びのコメント。「まずは家族に感謝したい。家族は本当に私のことを助けてくれた。そして、トレーニング・スタッフにも感謝したい」と多くの人々への感謝を口にした。

     バードの復活劇は「今季最大の感動ストーリー」と言われている。レッドソックス時代の2010年に73試合に登板して防御率1.93を記録したが、2012年以降は故障とイップスに悩まされるようになり、2013年に2試合に登板したのを最後にメジャーの舞台から姿を消した。その後、2017年限りで引退し、ダイヤモンドバックスで選手のメンタル面をケアするスタッフに就任。しかし、現役復帰を決断し、ロッキーズとマイナー契約を結んで7年ぶりのメジャー復帰を実現させた。

     8年ぶりの勝利、9年ぶりのセーブを記録するなど、23試合に登板して4勝2敗6セーブ、防御率3.65を記録。「全く別のキャリアを過ごしていたので、現役復帰の決断は簡単なものではなかった。妻と話し合って決め、妻は私をサポートしてくれた。メジャーでもう1試合だけ、もう1球だけと考えていたけれど、それ以上のものになった。本当に感謝している」と妻への感謝を述べた。

     メジャーリーグ機構によるカムバック賞の表彰は2005年にスタート。ロイヤルズの選手が受賞するのは2017年のマイク・ムスターカスに次いでペレスが2人目、ロッキーズの選手による受賞も2017年のグレッグ・ホランドに次いでバードが2人目となった。

  • ルール5ドラフト 今年は日本時間11日午前2時スタート

    2020.12.10 17:07 Thursday

     オフシーズンの重要なイベントの1つである「ルール5ドラフト」が日本時間12月11日午前2時から行われる。これは簡単に言うと「他球団の40人枠登録外の選手を指名して獲得できる制度」だ。メジャーリーグ規約の第5条で定められているため「ルール5ドラフト」と呼ばれている。過去には「ルール5ドラフト」からアメリカ野球殿堂入りの名選手やオールスター・ゲームに出場する選手が誕生した例もあり、今年も未来のスター選手が指名されることになるかもしれない。

     「ルール5ドラフト」は18歳までにプロ入りして5年が経過した選手、もしくは19歳以上でプロ入りして4年が経過した選手が対象となり、各球団の40人枠に登録されていない選手は他球団が指名可能。対象選手の大半はメジャー経験のないマイナーリーガーであり、今季は新型コロナウイルスの影響によりマイナーリーグのシーズンが開催されなかったため、例年以上に各球団の「選手を見る目」が試されることになる。

     指名は今季の勝率が低かったチームから行われる。各球団は「ルール5ドラフト」のメジャーリーグ・フェイズで指名した選手を10万ドルと引き換えに獲得できる。指名した選手は翌年、シーズンを通してアクティブ・ロースター(26人枠)に登録する必要があり、登録から外れる場合、その選手は5万ドルと引き換えに元の所属球団へ返却される。

     「ルール5ドラフト」から誕生した名選手としてはロベルト・クレメンテが有名だが、近年の代表的な成功例はブラッド・ケラー(ロイヤルズ)とビクトル・レイエス(タイガース)だろう。ケラーは2017年オフの「ルール5ドラフト」でダイヤモンドバックスからレッズへ移籍した直後にロイヤルズへトレードされ、2018年途中から先発ローテーションに定着。今季は9試合に先発して5勝3敗、防御率2.47の好成績をマークした。一方、レイエスも同じく2017年オフの「ルール5ドラフト」でダイヤモンドバックスからタイガースへ移籍し、控え外野手としてメジャーに定着。2019年の後半戦に打率.313をマークしてレギュラーポジションを獲得し、今季は自身初の規定打席到達を果たした。

     過去30年間では、サイ・ヤング賞2度のヨハン・サンタナ、ゴールドグラブ賞4度のシェーン・ビクトリーノ、2010年MVPのジョシュ・ハミルトン、通算223セーブのホアキム・ソリア(現役)、オールスター・ゲーム選出3度のダン・アグラなどが「ルール5ドラフト」での移籍を経験。アグラがメジャー1年目に27本塁打を放ったように、「ルール5ドラフト」で移籍したマイナーリーガーが翌年メジャーでいきなり大活躍を見せるケースもないわけではない。

     今年の「ルール5ドラフト」では、メジャーリーグ公式サイトのプロスペクト・ランキングで各球団のトップ30にランクインしている有望株から80人以上の選手が指名可能となっている。メジャーリーグの次代を担う新たなスター選手が誕生するか注目だ。

  • 「リンドーアの今オフ中のトレード移籍は不可避」と米記者が指摘

    2020.12.10 15:53 Thursday

     ここ数年、毎年のようにトレード移籍の可能性が取り沙汰されてきたフランシスコ・リンドーアだが、ついにインディアンスがスター遊撃手を手放すときが来たようだ。「ESPN」のバスター・オルニーは「フリーエージェント(FA)まで残り1年となった今、リンドーアのトレード移籍は避けられない状況だ」と指摘。1年前のオフにレッドソックスがFAまで残り1年となったムーキー・ベッツをドジャースへ放出したのと同じように、リンドーアは今オフ中にトレードされることが確実視されている。

     オルニーによると、インディアンスはリンドーアの放出に向けて積極的に準備を進めているという。インディアンスは決して裕福な球団ではなく、過去にもCC・サバシア、クリフ・リー、トレバー・バウアーといった主力選手をトレードで放出してきた。その対価としてマイケル・ブラントリー(サバシア)、カルロス・カラスコ(リー)、フランミル・レイエス(バウアー)らを獲得。高額年俸選手を放出しつつもチームの戦力を維持してきた歴史がインディアンスにはある。今回もリンドーアを放出することで次代の主力選手を獲得することを狙っているに違いない。

     現在27歳のリンドーアは今季60試合に出場して打率.258、8本塁打、27打点、6盗塁、OPS.750と自己ワーストの成績に終わったが、2016~19年の4シーズンでオールスター・ゲーム選出4度、シルバースラッガー賞2度、ゴールドグラブ賞2度の実績を誇り、契約延長もしくはFAでの獲得には総額2億5000万~3億ドル規模の契約が必要と見られている。インディアンスの予算規模でリンドーアの大型契約を抱えてしまうとチーム編成が極めて困難になるため、放出に動くのは妥当な判断と言える。

     今のところ、インディアンスがトレード交渉を行っているという具体的な話は聞こえてこない。遊撃手の補強を今オフの最優先事項に挙げているレッズは、リンドーアの移籍先候補の1つとなるだろう。また、リンドーアの移籍先としてメッツを本命に挙げる声も多く聞こえるが、メッツはまだ新たなゼネラルマネージャー(GM)が決まっていない。関係者のなかには「メッツのGMが決まらないせいでリンドーアのトレード交渉がスローペースになっている」と指摘する者もいるほどだ。リンドーアは来季の開幕戦でどのチームのユニフォームを着ることになるのだろうか。

  • NCダイノスのナ・ソンボムがポスティング公示 今季34本塁打

    2020.12.10 13:48 Thursday

     「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンは日本時間12月10日、韓国プロ野球のNCダイノスが羅成範(ナ・ソンボム)外野手を正式にポスティング公示したことを伝えた。ヘイマンは「オールスター・ゲーム選出6度、ゴールデングラブ賞2度、通算打率.317、出塁率.384、長打率.542」とナの実績を紹介。スコット・ボラスが代理人を務めており、メジャー全30球団との交渉期限は日本時間1月10日の午前7時となっている。韓国球界のスラッガーのメジャー移籍は実現するだろうか。

     ナは当初、2019年シーズン終了後のメジャー移籍を目指していた。ところが、2019年は右膝に重傷を負い、23試合に出場したところでシーズン終了。打率.366、4本塁打、OPS1.089という好成績を残していたが、メジャー移籍を断念せざるを得なかった。今季は復活を遂げ、130試合に出場して打率.324、34本塁打、112打点、OPS.987をマーク。ただし、前年の故障の影響で指名打者と右翼手を兼任するような形となり、故障前の6シーズンで平均15個を記録していた盗塁数も3個へ激減した。

     2014年から5年連続で打率3割、20本塁打、90打点以上をマークするなど、打撃面については韓国球界でトップクラスの実力を誇っているが、メジャーでどこまで通用するかは未知数。右膝の故障の影響により走塁面と守備面に大きな期待はできないため、メジャー球団との交渉では苦戦を強いられるかもしれない。「指名打者が適任」と判断されれば、「ユニバーサルDH」の動向次第では、移籍先がアメリカン・リーグの球団に限定されてしまう可能性もある。

     データサイト「FanGraphs」はナについて「大きなインパクトを与える選手にはならないだろう。メジャーの速球に対応できれば、対右腕用のプラトーン要員になれるかもしれない」と分析。契約規模については「6ケタ(要するに100万ドル未満)の1年契約」と予想した。条件次第では残留を選択する可能性もあるが、敏腕代理人・ボラスの手腕にも注目したい。

  • ダルビッシュは「カブスにとって最高のトレード・ピース」

    2020.12.10 13:20 Thursday

     カブスは1年後のオフに主力選手の多くがフリーエージェントとなるため、今オフ中に複数の主力選手をトレードで放出してチーム再建へと舵を切る可能性が取り沙汰されている。クリス・ブライアントやハビアー・バイエズの名前がトレード候補として挙げられるなか、「最高のトレード・ピース」と言われているのがダルビッシュ有だ。現在34歳のダルビッシュはカブスと3年5900万ドル分の契約を残しているが、今オフ中にトレードが実現する可能性はあるのだろうか。

     カブスは2016年に108年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げ、ブライアント、バイエズ、アンソニー・リゾー、カイル・シュワーバー、ウィルソン・コントレラスらを中心としたチームで黄金期を迎えると予想されていた。ところが、それ以降は1度もワールドシリーズへ進出できず、今季もワイルドカード・シリーズで敗退。期待されたほどの成績を残せないままチームは転換期を迎え、セオ・エプスタイン編成本部長はチームを去った。

     たとえば、ブライアントを放出してチームの穴を補える安価な選手を2人ほど獲得し、今季と同様のロースターで来季もポストシーズン進出を目指すことは可能である。しかし、それでは来季以降のチームが抱える問題を解決することにはならない。2021年シーズン終了後にはリゾー、バイエズ、ブライアントが同時にフリーエージェントを迎えるが、彼らのあとを担うような若手有望株は見当たらず、一歩間違えれば暗黒期に突入しかねない状況なのだ。

     とはいえ、リゾー、バイエズ、ブライアントはいずれも今季不本意な成績に終わっており、保有期間があと1年ということを考えても、それほど大きな対価は得られないだろう。チームの将来を担う逸材を手に入れるという点において、ダルビッシュほど魅力的なトレード要員は他にいないのだ。サイ・ヤング賞投票で2位にランクインする好成績を残したことや移籍市場にエース級の投手がほとんどいないことを考えると、今オフはカブスにとってダルビッシュを放出する絶好のタイミングだと言える。

     メジャーリーグ公式サイトのトーマス・ハリガンは「カブスはダルビッシュをトレードすることで若手有望株を獲得するだけでなく、年俸総額を大幅に削減することができる」と指摘する。もちろん、ダルビッシュの年俸分を他の補強ポイントに充てることも可能だ。チーム状況を考えれば、ダルビッシュを放出することがベストの選択肢のように思われるが、カブスはどんな決断をするのだろうか。

  • Rソックスはレスターに興味なし クルーバーや菅野を狙う

    2020.12.10 12:46 Thursday

     カブスから来季の契約オプションを破棄されてフリーエージェントとなったジョン・レスターは今年5月、カブスとの契約が終了したあとに古巣・レッドソックスへ復帰することに前向きな姿勢を示していた。ところが、「WEEI.com」のロブ・ブラッドフォードによると、レッドソックスは今のところ、レスターを呼び戻すことに興味を示していないようだ。レッドソックスの先発補強のターゲットとして、コリー・クルーバー、マット・シューメイカー、菅野智之らの名前が挙げられている。

     ブラッドフォードはレッドソックスがクルーバー、シューメイカーの2投手とコンタクトを取っていることを伝えている。現在34歳のクルーバーは、直近2シーズンで合計8試合しか登板できず、わずか2勝に終わっているものの、シーズン18勝以上4度、サイ・ヤング賞2度の実績を誇る。同じく34歳のシューメイカーも故障の多い投手であり、8年間のメジャー生活で規定投球回に到達したシーズンは1度もない。2投手とも故障のリスクがあるとはいえ、健康にシーズンを過ごすことができれば大きな戦力となるだろう。

     また、レッドソックスが読売ジャイアンツからポスティング公示された菅野の獲得に興味を示していることも報じられている。菅野は「今オフの移籍市場(トレードを除く)でトレバー・バウアーに次いで2番目に優秀な先発投手」と言われており、メジャー30球団は日本時間1月8日の午前7時まで菅野との交渉が可能だ。

     現在36歳のレスターは、2002年のドラフトでレッドソックスから2巡目指名を受けてプロ入りし、2006年にメジャーデビュー。2014年途中にアスレチックスへトレードされるまで8年半にわたって先発ローテーションの中心的存在として活躍し、シーズン15勝以上6度を含む110勝をマークした。2007年と2013年にはワールドシリーズ制覇も経験。6年契約で加入したカブスでは、2016年に自身3度目の世界一を経験し、2018年には最多勝のタイトルを獲得したが、2019年は防御率4.46、今季は自己ワーストの防御率5.16に終わるなど、衰えが目立ち始めている。

  • ツインズ 強打者・クルーズとの再契約に向けて交渉継続中

    2020.12.10 12:22 Thursday

     「ジ・アスレチック」のダン・ヘイズによると、ツインズは自軍からフリーエージェントとなったベテランスラッガー、ネルソン・クルーズとの再契約に向けて交渉を継続しているようだ。ツインズはクルーズとの再契約を望んでいるものの、引き留めに失敗した場合に備えてマイケル・ブラントリー、カイル・シュワーバー、アダム・デュバルといった「プランB」の準備も行っているという。クルーズは「ユニバーサルDH」の動向が確定するまで契約を決めない可能性が高いと見られている。

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシは先月、クルーズが来季もナショナル・リーグで指名打者制が導入されるかどうかが確定するまで契約を決めない可能性が高いことを伝えた。今季は新型コロナウイルスの影響により異例の形式でのシーズン開催となったため、投手の負担を軽減する目的で「ユニバーサルDH(=両リーグでの指名打者制)」が採用された。しかし、今週に入ってメジャーリーグ機構がナ・リーグの各球団に対し、来季は指名打者制が採用されない前提でチーム作りを行うように指示を出したことが報じられている。

     来季も「ユニバーサルDH」が採用されるのであれば、クルーズの市場は全30球団に広がる。一方、「ユニバーサルDH」が1年限りで廃止されるのであれば、クルーズの獲得に動くのはアメリカン・リーグの15球団のみということになる。現在40歳のクルーズはツインズで過ごした2年間で2600万ドルを手にしたが、これを上回る規模の2年契約を希望していると見られる。「ユニバーサルDH」の動向はクルーズの市場に大きな影響を与えることになるだろう。

     クルーズは今季53試合に出場して打率.303、16本塁打、33打点、OPS.992を記録。120試合で打率.311、41本塁打、108打点、OPS1.031をマークした前年に続いて好成績を残し、2年連続4度目のシルバースラッガー賞を獲得した。なお、ツインズでプレーした2年間は1度も守備に就いていない。

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