English Español 韓国語
  • 選手間投票の各賞ファイナリスト発表 大谷は年間最優秀選手の候補に

    2021.10.22 06:30 Friday

     日本時間10月22日、メジャーリーグ選手会は選手間投票によって決定される「プレイヤーズ・チョイス・アウォード」の各部門のファイナリストを発表した。最終的な受賞者は、年間最優秀選手とマービン・ミラー賞が両リーグから1名、それ以外の各賞は各リーグから1名が選出される。大谷翔平(エンゼルス)は年間最優秀選手とア・リーグ最優秀野手の2部門でファイナリストに選出。なお、最終的な受賞者日本時間10月29日午前7時から「ESPN」の番組内で発表される予定となっている。

     選手間投票で決定する「プレイヤーズ・チョイス・アウォード」の各部門のファイナリストは以下の通り。

    ◆年間最優秀選手
    ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)
    ブライス・ハーパー(フィリーズ)
    大谷翔平(エンゼルス)

    ◆ア・リーグ最優秀野手
    ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)
    大谷翔平(エンゼルス)
    サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)

    ◆ナ・リーグ最優秀野手
    ブライス・ハーパー(フィリーズ)
    オースティン・ライリー(ブレーブス)
    フアン・ソト(ナショナルズ)
    フェルナンド・タティスJr.(パドレス)

    ◆ア・リーグ最優秀投手
    ゲリット・コール(ヤンキース)
    ランス・リン(ホワイトソックス)
    ロビー・レイ(ブルージェイズ)

    ◆ナ・リーグ最優秀投手
    コービン・バーンズ(ブリュワーズ)
    マックス・シャーザー(ナショナルズ/ドジャース)
    ザック・ウィーラー(フィリーズ)

    ◆ア・リーグ新人王
    ランディ・アロザレーナ(レイズ)
    アドリス・ガルシア(レンジャーズ)
    ライアン・マウントキャッスル(オリオールズ)

    ◆ナ・リーグ新人王
    ディラン・カールソン(カージナルス)
    ジョナサン・インディア(レッズ)
    パトリック・ウィズダム(カブス)

    ◆ア・リーグカムバック賞
    ミッチ・ハニガー(マリナーズ)
    トレイ・マンシーニ(オリオールズ)
    セドリック・マリンズ(オリオールズ)

    ◆ナ・リーグカムバック賞
    ブランドン・クロフォード(ジャイアンツ)
    バスター・ポージー(ジャイアンツ)
    ジョーイ・ボットー(レッズ)

    ◆マービン・ミラー賞
    アンドリュー・ミラー(カージナルス)
    マックス・シャーザー(ナショナルズ/ドジャース)
    マーカス・セミエン(ブルージェイズ)

  • リーグ優勝に王手のブレーブス コロナ陽性のソレアーが戦列復帰

    2021.10.22 06:15 Friday

     1999年以来22年ぶりとなるリーグ優勝に王手をかけているブレーブスは、日本時間10月22日に行われるドジャースとのリーグ優勝決定シリーズ第5戦からホルヘ・ソレアーが戦列復帰することを発表した。ソレアーは新型コロナウイルス陽性により地区シリーズの途中から故障者リスト入りしていたが、「10日間の隔離後に2度の陰性」という復帰手順をクリアし、メジャーリーグ機構により戦列復帰を認められた。なお、ソレアーの復帰に伴い、クリスチャン・パチェがロースターから外れている。

     ロイヤルズ時代の2019年に球団新記録の48本塁打を放って本塁打王のタイトルを獲得したソレアーは、今年7月にトレードでブレーブスに加入。移籍後は55試合に出場して打率.269、14本塁打、33打点、OPS.882の好成績をマークし、ブレーブスの地区優勝に貢献した。ポストシーズンでは3試合で11打数1安打(打率.091)となかなかバットから快音が聞こえていなかったが、リーグ優勝に王手をかけて迎える今日の第5戦も含め、今後の試合での活躍が期待される。

     今季のブレーブスは若きスター外野手のロナルド・アクーニャJr.が7月に右膝前十字靭帯断裂の重傷でシーズン終了となり、その穴埋めとしてトレードでソレアー、エディ・ロサリオ、アダム・デュバル、ジョク・ピーダーソンと4人の外野手を獲得。この補強がズバリと的中し、この4人の外野手はレギュラーシーズン、そしてポストシーズンの戦いのなかでそれぞれが持ち味を発揮してチームの勝利に貢献している。フロントオフィスの大ファインプレーと言っても過言ではないだろう。

  • ドジャースの第5戦先発はケリー J・ターナー登録抹消で今季終了

    2021.10.22 06:00 Friday

     ドジャースは日本時間10月22日に行われるブレーブスとのリーグ優勝決定シリーズ第5戦に救援右腕ジョー・ケリーが先発することを発表した。長いイニングを投げられる投手は全員登板不可とみられるため、救援投手のみの継投による純粋なブルペンゲームになることが予想されている。また、前日の第4戦で左ハムストリングを負傷したジャスティン・ターナーはロースターから登録抹消。ポストシーズンのルールによりワールドシリーズにも出場できないため、今季終了となった。

     ポストシーズンのルールでは、シリーズ途中に故障者が発生した場合、メジャーリーグ機構にロースター変更を申請して承認されれば故障者を別の選手に入れ替えることができる。ただし、ロースターから外れた選手は、そのシリーズの残り試合だけでなく、次のラウンドの試合にも出場できない。よって、ドジャースが昨季同様に1勝3敗から逆転したとしても、ターナーは次のラウンドであるワールドシリーズには出場できない。

     ターナーは「グレード2の左ハムストリング痛」と診断されており、デーブ・ロバーツ監督は前日の時点で「今季終了の可能性が高い」ことを明らかにしていた。なお、ターナーの代わりに控え内野手としてアンディ・バーンズがロースター入りを果たしている。

  • 1勝3敗からの逆転劇 過去89チームのうち14チームが達成

    2021.10.21 14:30 Thursday

     昨季王者のドジャースはブレーブスとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦を終え、対戦成績1勝3敗と後がない状況に追い込まれた。メジャーリーグ公式サイトのマット・ケリー記者によると、4勝先取制のシリーズで1勝3敗から逆転したケースは、過去89チームのうち14チームだけ。割合にすると15.7%となる。とはいえ、ドジャースは昨季もブレーブスに1勝3敗と追い込まれたところから3連勝し、最終的には32年ぶりのワールドシリーズ制覇を達成している。第4戦までは昨季と全く同じ勝敗だが、2年連続でビハインドをはね返すことはできるだろうか。

     1勝3敗からの逆転を成し遂げたのは以下の14チームである。

    1925年ワールドシリーズ
    パイレーツ●○●●○○○(対セネタース:現ツインズ)

    1958年ワールドシリーズ
    ヤンキース●●○●○○○(対ブレーブス)

    1968年ワールドシリーズ
    タイガース●○●●○○○(対カージナルス)

    1979年ワールドシリーズ
    パイレーツ●○●●○○○(対オリオールズ)

    1985年ア・リーグ優勝決定シリーズ
    ロイヤルズ●●○●○○○(対ブルージェイズ)

    1985年ワールドシリーズ
    ロイヤルズ●●○●○○○(対カージナルス)

    1986年ア・リーグ優勝決定シリーズ
    レッドソックス●○●●○○○(対エンゼルス)

    1996年ナ・リーグ優勝決定シリーズ
    ブレーブス○●●●○○○(対カージナルス)

    2003年ナ・リーグ優勝決定シリーズ
    マーリンズ○●●●○○○(対カブス)

    2004年ア・リーグ優勝決定シリーズ
    レッドソックス●●●○○○○(対ヤンキース)

    2007年ア・リーグ優勝決定シリーズ
    レッドソックス○●●●○○○(対インディアンス)

    2012年ナ・リーグ優勝決定シリーズ
    ジャイアンツ●○●●○○○(対カージナルス)

    2016年ワールドシリーズ
    カブス●○●●○○○(対インディアンス)

    2020年ナ・リーグ優勝決定シリーズ
    ドジャース●●○●○○○(対ブレーブス)

  • 追い込まれたドジャースに痛手 J・ターナーが今季絶望に

    2021.10.21 14:00 Thursday

     ブレーブスとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦に敗れ、1勝3敗と追い込まれたドジャースに大打撃だ。正三塁手ジャスティン・ターナーが7回裏の打席で内野ゴロを打って一塁へ走った際に左ハムストリングを負傷して途中交代。試合後、デーブ・ロバーツ監督はターナーが「グレード2の左ハムストリング痛」と診断され、ポストシーズンの残り試合を欠場する見込みであることを明らかにした。これによりドジャースは球団史上最多タイのポストシーズン通算13本塁打を誇る正三塁手を欠いた状態で明日の第5戦を迎えることになった。

     現在36歳のターナーは今季レギュラーシーズン151試合に出場して打率.278、27本塁打(自己最多タイ)、87打点、OPS.832をマーク。得意としているはずのポストシーズンでは10試合で打率.118、1本塁打、1打点、OPS.416と不振に陥っていたが、経験豊富なチームリーダーであるターナーの離脱がドジャースにとって大きな痛手となるのは間違いないだろう。

     ターナーがハムストリングを痛めるのは今回が初めてではなく、直近では2020年シーズン終盤に左ハムストリング痛で戦線離脱を余儀なくされた。今季は大きな故障なくシーズンを過ごし、レギュラーシーズンでは自己最多タイの151試合に出場したが、首の痛みによりリーグ優勝決定シリーズ第2戦はベンチスタートに。その影響もあったのか、今年のポストシーズンでは不振が続いていたが、ポストシーズン通算13本塁打はコリー・シーガーと並ぶ球団タイ記録であり、ドジャースは「負ければ敗退」の一戦で大舞台に強い正三塁手を欠くことになってしまった。

     ドジャースはターナーの負傷交代に伴ってクリス・テイラーが中堅から三塁に回り、中堅には右翼からムーキー・ベッツが入った。明日の第5戦はブレーブスの先発が左腕マックス・フリードのため、一塁アルバート・プーホルス、三塁テイラー、左翼AJ・ポロック、中堅ベッツ、右翼スティーブン・スーザJr.と右打者を並べたラインナップになることが予想される。

  • スター選手がズラリ 今オフのFA市場で最高の遊撃手は誰?

    2021.10.21 10:30 Thursday

     今オフのFA市場は大物遊撃手が多いことで注目されている。現在リーグ優勝決定シリーズを戦っているカルロス・コレア(アストロズ)とコリー・シーガー(ドジャース)に加え、マーカス・セミエン(ブルージェイズ)、トレバー・ストーリー(ロッキーズ)、ハビアー・バイエズ(メッツ)といったスター遊撃手が同時にFAとなるのだ。「ESPN」ではこの5人のスター遊撃手を対象に専門家によるランク付けを実施。そのポイントを集計し、1位から5位までのランキングを公開している。

     集計方法は至ってシンプル。「ESPN」の11人の専門家が5人のスター遊撃手を1位から5位までランク付けし、1位5ポイント、2位4ポイント、3位3ポイント、4位2ポイント、5位1ポイントという形で合計ポイントを集計。その結果、1位シーガー(合計50ポイント)、2位コレア(同45ポイント)、3位セミエン(同32ポイント)、4位ストーリー(同23ポイント)、5位バイエズ(同15ポイント)の順となった。

     1位のシーガーは5人のなかで唯一の左打者であり、ベストの打撃能力を持っていることが高く評価された。その一方で故障の多さが懸念され、「将来的には三塁へのコンバートが必要になる」と評価する専門家もいる。ドジャースはシーガーの引き留めを試みるとみられるが、7月末のトレードでナショナルズからトレイ・ターナーを獲得しており、シーガー流出時の備えも万全である。

     2位のコレアはアストロズのサイン盗み問題で球界有数の嫌われ者となった感があるものの、その実力はホンモノ。故障の多さを懸念する声がある一方、リーダーシップや攻守のバランスの良さが高く評価されている。

     3位のセミエンは「二塁手として好成績を残した」というところが懸念材料に挙げられている。今季は二塁手新記録となる45本塁打を放ったが、遊撃手として同様の活躍ができる保証はない(ただし、2019年にMVP投票3位の実績もある)。

     4位のストーリーは故障によりパフォーマンスを落としている点、5位のバイエズはプレーの粗さに起因する不安定なパフォーマンスが懸念材料。なお、「今オフは13~14チームが遊撃手の補強を目指すだろう」との予想もあり、5人のスター遊撃手の争奪戦は激化していくことになりそうだ。

  • ブレーブス・イノアが先発回避 登録抹消でポストシーズン欠場へ

    2021.10.21 10:00 Thursday

     ブレーブスは日本時間10月21日に行われるドジャースとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦で23歳の若手右腕ワスカル・イノアが先発予定だったが、試合前のキャッチボール中に右肩の違和感を訴え、登板を回避することになった。ブレーブスはロースターの変更を申請して承認され、イノアの代わりに新人左腕ディラン・リーのロースター入りが決定。イノアはポストシーズンのルールにより、リーグ優勝決定シリーズの残り試合だけでなく、次のラウンドであるワールドシリーズにも出場できない。

     イノアはメジャー3年目の今季、18試合(うち17先発)に登板して91イニングを投げ、4勝6敗、防御率4.05、100奪三振を記録。レギュラーシーズンはマックス・フリード、チャーリー・モートン、イアン・アンダーソン、ドリュー・スマイリーに次ぐ先発5番手という位置付けだったが、今日の試合ではブルペンゲームのオープナーを務める予定となっていた。

     イノアに代わって先発したのは38歳のベテラン右腕ジェシー・チャベス。ドジャース打線は5番にギャビン・ラックス、7番にコディ・ベリンジャーと左打者が入っているため、チャベスは最初の4人(右打者3人、2番コリー・シーガーのみ左打者)と対戦したところで交代することが予想されていたが、1イニングを三者凡退に抑えただけでマウンドを降りた。

     チャベスのあとを継いで2回裏から2番手としてマウンドに上がったのは、先発4番手という位置付けの左腕スマイリー。今季は14勝を挙げたフリードとモートンに次ぐチーム3位の11勝(4敗、防御率4.48)をマークしたが、不安定なピッチングが目立ち、9月以降はリリーフに回っていた。ちなみに、今年のポストシーズンでの登板は今日が初めてである。

     ブレーブスはドジャース先発のフリオ・ウリアスから3本のアーチなどで3回表までに4点を先制。このまま第4戦に勝利すれば、3勝1敗で1999年以来22年ぶりのリーグ優勝に王手をかけることになる。

  • アルトゥーベ ポストシーズン通算21本塁打で歴代単独3位に浮上

    2021.10.20 14:30 Wednesday

     日本時間10月20日、ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)はレッドソックスとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦の8回表に2対2の同点に追いつくソロ本塁打を放ち、チームの勝利に貢献。これがポストシーズン通算21本目のアーチとなり、デレク・ジーターを抜いて歴代単独3位に浮上した。29本で1位のマニー・ラミレス、22本で2位のバーニー・ウィリアムスはいずれも外野手であり、内野手ではアルトゥーベが歴代最多となる。アルトゥーベはまだ31歳。歴代最多記録を更新するチャンスもありそうだ。

     メジャーリーグの歴史上、ポストシーズンで通算17本以上の本塁打を放っているのは12人だけ。そのうち5人は現役選手である。ポストシーズンはもともとワールドシリーズしか存在せず、東西2地区制が導入された1969年にリーグ優勝決定シリーズ、東中西の3地区制が導入された1994年に地区シリーズ、ワイルドカードが各リーグ2枠となった2012年にワイルドカード・ゲームがスタート(ただし、1994年はストライキのためポストシーズンは開催されず)。歴代7位タイのポストシーズン通算18本塁打を記録しているミッキー・マントルは、東西2地区制の導入前にキャリアを終えたため、この18本塁打をすべてワールドシリーズで放っている(ワールドシリーズ通算18本塁打は歴代最多、2位はベーブ・ルースの15本)。

     ポストシーズン通算本塁打のトップ12は以下の通り。

    1 マニー・ラミレス 29本
    2 バーニー・ウィリアムス 22本
    3 ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ) 21本
    4 デレク・ジーター 20本
    5 アルバート・プーホルス(ドジャース) 19本
    5 ジョージ・スプリンガー(ブルージェイズ) 19本
    7 レジー・ジャクソン 18本
    7 ミッキー・マントル 18本
    7 ネルソン・クルーズ(レイズ) 18本
    7 カルロス・コレア(アストロズ) 18本
    11 デービッド・オルティス 17本
    11 ジム・トーメイ 17本

  • ヤンキースGM 遊撃手補強について「対処しなければならない」

    2021.10.20 11:00 Wednesday

     アーロン・ブーン監督との3年間の契約延長を発表したヤンキース。球団史上28度目の世界一を成し遂げるために、フロントオフィスの目はすでに今オフの戦力補強へと向けられており、ブライアン・キャッシュマンGMは遊撃手補強について「ショートストップは補強が必要なエリアだ。我々はそれに対処しなければならない」と語った。今オフはカルロス・コレア、コリー・シーガー、ハビアー・バイエズ、トレバー・ストーリー、マーカス・セミエンら大物遊撃手がFAとなるため、ヤンキースの遊撃手補強の行方が注目される。

     ヤンキースは2016年7月にアロルディス・チャップマンとのトレードでカブスから獲得したグレイバー・トーレスが2018年に21歳でレギュラーに定着し、翌2019年には38本塁打を放つ大活躍。しばらくのあいだ、遊撃手の心配をする必要はないように思われた。ところが、トーレスは守備が不安定なうえに、打撃面でも不振に苦しむようになり、ヤンキースは今年9月に内野陣のポジション変更を決断。正二塁手DJ・レメイヒューを三塁、正三塁手ジオ・ウルシェラを遊撃、正遊撃手トーレスを二塁へ移してシーズン終盤戦を戦った。

     ウルシェラは遊撃手としての出場機会が増えることを歓迎しているものの、今のところ、ヤンキースはウルシェラを不動の正遊撃手とは考えていない模様。むしろ、大物遊撃手がズラリと並ぶFA市場で補強に動くことが有力視されており、地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者は「もしヤンキースが大物遊撃手を獲得するならば、それはコリー・シーガーかマーカス・セミエンになるだろう」と自身の意見を述べている。また、シャーマンはアストロズのサイン盗み問題を考慮し、ヤンキースがコレアの獲得に動くことはないと考えているようだ。

    「MLBパイプライン」が公開している球団別プロスペクト・ランキングでは、ヤンキースの上位3人のうち2人が遊撃手となっている。同ランキング1位のアンソニー・ボルプ(2019年ドラフト1巡目指名の20歳)と同3位のオズワルド・ペラザ(ベネズエラ出身の21歳)はいずれも2023年ごろのメジャー昇格を予想されており、大物遊撃手を長期契約で獲得するのがチーム状況に合わないのも事実。キャッシュマンはどんな形で遊撃手のグレードアップを実現するのだろうか。

  • 今オフFAのバイエズ 早い段階でメッツと再契約を結ぶ可能性も

    2021.10.20 09:30 Wednesday

     今季終了後にFAとなるハビアー・バイエズ(メッツ)だが、「SNY」のアンディ・マルティノが伝えたところによると、オフシーズンの早い段階でメッツと再契約を結ぶ可能性があるようだ。メッツにはバイエズの親友であるフランシスコ・リンドーアが在籍しており、バイエズとスティーブ・コーエン・オーナーの関係も良好。コーエンが再契約にゴーサインを出せば、十分な資金も用意できるだろう。来季以降もプエルトリコ出身の親友コンビによる二遊間が形成されることになるかもしれない。

     現在28歳のバイエズは、今季カブスで91試合、メッツで47試合、2球団合計で138試合に出場して打率.265、31本塁打、87打点、18盗塁、OPS.813をマーク。四球をわずか28個しか選ばなかったのに対し、リーグ最多の184三振を喫するなど、粗い打撃は依然として改善される気配が見えないものの、二塁と遊撃の両ポジションでプラスの守備防御点を記録するなど、深刻な打撃不振に陥った昨季から盛り返し、走攻守すべての面で持ち味を発揮した。

     メッツ移籍直後のバイエズはなかなか思うような活躍ができず、打率も2割そこそこに低迷していたが、8月末に発生した「ファンへのブーイング事件」を境に心を入れ替え、日本時間8月30日以降に出場した30試合では打率.343と見事な活躍。マルティノによると、バイエズがこの事件について責任を持ち、心を入れ替えてプレーしたことがメッツの幹部を感心させたという。また、故障を抱えながらも積極的にプレーしたことも、メッツに好印象を与えたようだ。

     遊撃手としてプレーすることを好んでいるバイエズだが、過去には「自分が二塁手としてプレーすることを受け入れる唯一の条件」として「親友のリンドーアの隣でプレーすること」を挙げたことがあり、リンドーアが在籍していることは、メッツにとってバイエズ争奪戦を制すうえでこのうえなく有利な材料となる。来季もバイエズとリンドーアが二遊間コンビを形成する可能性は高いと言えそうだ。

  • ヤンキースがブーン監督との3年+オプション1年の契約延長を発表

    2021.10.20 09:00 Wednesday

     日本時間10月20日、ヤンキースはアーロン・ブーン監督と3年契約を結び、契約を延長したことを発表した(2025年の球団オプションも含まれる)。ワイルドカード・ゲームで宿敵レッドソックスに敗れ、12年連続でワールドシリーズ進出を逃したヤンキースは、ブーン解任の可能性も取り沙汰されたが、ハル・スタインブレナー・オーナーがブーン続投の意向を示していた。「ここは間違いなく私がいたいと思う場所だ」と契約延長を喜んだブーンは、球団史上28度目となる世界一を目指す。

     ブーンは本拠地ヤンキー・スタジアムで行われた記者会見で「戻ってくることができて本当に興奮している。このグループとともに前進し、チャンピオンになるという目標を達成できるよう頑張りたい」とコメント。監督就任1年目の2018年から2年連続でシーズン100勝以上をマークし、今季まで4年連続でポストシーズンに進出しているものの、ポストシーズンではリーグ優勝決定シリーズに進んだのが1度だけ(アストロズに2勝4敗で敗れた2019年)と不甲斐ない戦いが続いており、今後はポストシーズンでの結果も求められることになるだろう。

     ブーンの続投を希望していたことが報じられているスタインブレナーは「アーロン・ブーンは野球に関して鋭い洞察力を持ち、クラブハウスで広く尊敬を集めている。今後も我々を導いてくれることだろう」と全幅の信頼を口にした。さらに「アーロンは我々の期待を十分に理解してくれている。彼の知性、直感、リーダーシップなどを駆使し、このチームに次のワールドシリーズ制覇をもたらしてくれるのを楽しみにしている」と述べ、ブーンの手腕に期待を寄せた。

     2003年のポストシーズンでヤンキースをリーグ優勝に導くホームランを放ったブーンは、ヤンキースの監督を務めた4年間で328勝218敗を記録。勝率.601はジョー・マカーシー、ケーシー・ステンゲル、ジョー・トーレに次ぐ球団史上4位(通算500試合以上)の好成績である。しかし、名門ヤンキースの監督を務める以上、ポストシーズンに進出するだけでは成功とは言えない。チームに28度目の世界一をもたらし、名監督の仲間入りを果たすことができるか注目したい。

  • レッズ・カステヤーノスはオプトアウト濃厚 秋山にはチャンス?

    2021.10.19 11:00 Tuesday

     今季リーグ2位の打率.249とOPS.759、同4位の786得点と222本塁打をマークしたレッズ打線だが、今オフは大きな戦力を失う可能性が高まっている。138試合に出場して打率.309、34本塁打、100打点、OPS.939の好成績をマークした主砲ニック・カステヤーノスがオプトアウト(契約破棄)濃厚とみられているのだ。カステヤーノスが抜ければ外野の1枠が空くため、3年契約のラストイヤーを迎える秋山翔吾にとってはレギュラー獲得の大きなチャンスとなるかもしれない。

     今季のレッズは外野3枠に対してカステヤーノス、秋山、ジェシー・ウィンカー、ニック・センゼルという4人をどのように使い分けていくのかが注目されていたが、秋山はオープン戦で左ハムストリングを痛めて故障者リスト入り。オープン戦で好成績を残したタイラー・ネークインがマイナー契約から開幕ロースター入りを勝ち取り、センゼルを差し置いて正中堅手の座を獲得した。左翼ウィンカー、中堅ネークイン、右翼カステヤーノスで「強打の外野トリオ」が形成されたため、長打力に欠ける秋山は戦列復帰後もなかなか出場機会に恵まれなかった。

     カステヤーノスは2020年1月に4年6400万ドルでレッズと契約。2020年シーズン終了後と2021年シーズン終了後にオプトアウトできる条項が盛り込まれていたが、昨季は自己ワーストの打率に終わったため、オプトアウトの権利を行使しなかった。今季はキャリアハイの成績を残したため、残り2年3400万ドルの契約よりも好条件のオファーを得られる可能性が高く、オプトアウトの権利を行使することが確実視されている。

     秋山は来季が総額2100万ドルの3年契約のラストイヤー。今季は88試合に出場して打率.204、0本塁打、12打点、2盗塁、OPS.535に終わり、メジャー2年間の通算418打席で本塁打を1本も打つことができていない。カステヤーノス退団となれば、レギュラー獲得のチャンスが到来するが、そのためには打撃力の向上が必要不可欠だろう。

  • ジャイアンツはポージーのオプション行使へ 契約延長の可能性も

    2021.10.19 10:30 Tuesday

     今季メジャー最多の107勝をマークしながらも地区シリーズで敗退したジャイアンツは、多くの主力選手がFAとなるため、忙しいオフシーズンを過ごすことが確実視されている。そんななか、ファーハン・ザイディ編成本部長は4人がFAとなる先発ローテーションの再構築が今オフの最優先課題であることを明言。その一方で、正捕手バスター・ポージーと正一塁手ブランドン・ベルトを来季以降もチームに残したい意向を示しており、ポージーは来季の年俸2200万ドルの球団オプションの行使が確実となっている。

     ポージーは2010年に新人王、2012年にMVPを受賞し、2013年3月に9年1億6700万ドル+オプション1年で契約を延長。昨季は養子に迎えた双子が未熟児で生まれたため、新型コロナウイルス感染のリスクを考慮してオプトアウト(出場辞退)を決断したが、今季は113試合に出場して打率.304、18本塁打、56打点、OPS.889をマークし、自身7度目のオールスター・ゲーム選出を果たした。

     今季のジャイアンツは期待以上の成績を残す投手が続出し、リーグ2位の防御率3.24をマークしたが、その「陰の立役者」と言われているのがポージーだ。強打のみならず、巧みなリードで投手陣を見事に操り、各投手の実力を存分に引き出した。来年3月には35歳の誕生日を迎えるため、年齢的な不安は残るものの、オプション行使による1年間の契約延長のみならず、改めて複数年契約を結ぶことも検討されるかもしれない。

     もしポージーが来季以降も正捕手を務めることになれば、2018年ドラフト全体2位指名のプロスペクト捕手、ジョーイ・バートは本格的にトレードが検討されるだろう。メジャーデビューした昨季はポージーの欠場もあって33試合に出場したが、今季はメジャーでの出場は2試合どまり。粗さが改善されない打撃を懸念する声もあり、価値が高いうちに放出が検討される可能性は十分にある。

  • 新たなGMを探すメッツ 他球団の有能スタッフの引き抜きに失敗

    2021.10.19 10:00 Tuesday

     オフシーズンに入って新たなGM(もしくは編成本部長)を探しているメッツだが、当初の候補者リストに入っていた他球団の有能スタッフの引き抜きにことごとく失敗し、再考を強いられている。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者によると、ブリュワーズのデービッド・スターンズ編成本部長のヘッドハンティングはブリュワーズに拒否されて失敗。また、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、アスレチックスのビリー・ビーン副社長もメッツへ移籍するつもりはないようだ。

     当初、メッツの新GM候補にはセオ・エプスタイン、スターンズ、ビーンといった大物エグゼクティブの名前ばかりが挙げられていた。しかし、現在メジャーリーグ機構のコンサルタントを務めているエプスタインは、メッツのスティーブ・コーエン・オーナーとの話し合いを行った結果、「自分が求める適切な機会ではない」としてメッツへの加入を拒否。真っ先に候補者リストから名前が消えた。

     メッツはブリュワーズに対してスターンズの面接を行う許可を求めていたが、ブリュワーズがスターンズのような優秀な人材を簡単に手放すわけもなく、ブリュワーズのマーク・アタナシオ・オーナーはこれを拒否。メッツは昨オフにもスターンズの引き抜きを画策していたが、このときもブリュワーズは許可を出さなかった。

     アスレチックスで長年にわたって手腕を発揮してきたビーンは、これまでにも他球団移籍の可能性が伝えられてきたが、今回もアスレチックスに残ることを選択。これにより、初期の段階でメッツの新GM候補に挙げられていたビッグネームは、いずれもメッツ加入の可能性が消滅した。

     これを受け、ドジャースのブランドン・ゴームズGM補佐が新たな候補として浮上しているが、ドジャースはゴームズの流出を防ぐためにGMへ昇進させることを検討しているという。なお、「SNY」のアンディ・マルティノはゴームズのほか、ブリュワーズのマット・アーノルドGM、ジャイアンツのスコット・ハリスGMを候補として挙げている。

  • パドレス・タティスJr. 不安を抱える左肩の手術を受けない可能性大

    2021.10.19 09:30 Tuesday

     パドレスが誇る若きスター遊撃手、フェルナンド・タティスJr.は今季少なくとも4度にわたって左肩を部分的に脱臼しており、2度の故障者リスト入りがあった。脱臼は回数を重ねるごとに再発の可能性が高まる傾向があると言われており、今オフ中に手術を受けるか注目されているが、その決断の日が迫っているようだ。複数の関係者が得た情報によると、タティスJr.は左肩の手術を回避したいと考えており、不安を抱える左肩の手術を受けない可能性が高まっているという。

     もし手術を受けた場合、回復には5ヶ月を要するとみられており、タティスJr.がこれ以上決断を先延ばしにすると、来季の開幕に間に合わない可能性が出てくる。そんななかで、タティスJr.は左肩の手術について決断を迫られているが、「肩の調子はとてもいい。今の状態に安心しているよ」と左肩の状態に問題がないことを強調。シーズン中にも故障を防ぐために左肩の強化トレーニングに取り組んでいたが、今のところ、手術を受けるつもりはないようだ。

     パドレスはここ数週間、定期的にタティスJr.と連絡を取り合い、手術を受けることのメリットについて説明しているという。ただし、最終的な決定権はタティスJr.にあるため、いくらパドレスが手術を受けさせたいと考えていても、タティスJr.が首を縦に振らない限り、手術が行われることはない。手術によってパフォーマンスにどんな影響が出るか不透明なため、タティスJr.はプレーを続けられる状態である限り、手術を受けたくないと考えているのかもしれない。

     今年2月に14年3億4000万ドルの超大型契約を手にしたタティスJr.は、今季130試合に出場して打率.282、42本塁打、97打点、25盗塁、OPS.975をマーク。本塁打王のタイトルを獲得し、MVP候補にも挙げられている。まだ契約が13年も残っているため、パドレスは早めに手術を受けて左肩のリスクを解消しておきたいようだが、タティスJr.は左肩に不安を抱えたままで超大型契約に見合う活躍を続けることはできるのだろうか。

  • 電撃解任のシルト前監督 18年間在籍したカージナルスに感謝

    2021.10.19 09:00 Tuesday

     球団新記録の17連勝を達成して3年連続のポストシーズン進出を果たしながらも電撃解任されたカージナルスのマイク・シルト前監督は、日本時間10月19日にオンライン会見を開き、フロントオフィスとの考え方の違いが解任につながったことを認めつつも、過去18年間にわたって様々な役割を任せてくれた球団への感謝を口にした。「私はこの球団をリスペクトしているし、感謝を述べることしかできない」とシルト。「どんな違いがあったかを私の口から言うことはできない」とも話している。

     来季まで契約が残っていたシルトだが、カージナルスは日本時間10月15日に解任を発表。ジョン・モゼリアック編成本部長はフロントオフィスとの「哲学的な相違」を解任の理由に挙げた。シルトは2018年途中に解任されたマイク・マシーニー(現ロイヤルズ監督)の後任としてカージナルスの監督となり、2019年から3年連続でポストシーズン進出。ドジャースと対戦してサヨナラ負けを喫したワイルドカード・ゲームがカージナルスの監督としての最後の試合となった。

     シルトはオンライン会見のなかで記者からの質問を受け付けなかった。今後のプランについても明言しなかったが、パドレスの新監督候補に挙がっていることが報じられており、シルト自身も「球界での次の機会が楽しみだ。たくさんのチャンスがあると思うから、選手や球界の成長に貢献したい」と話している。また、カージナルスに対してもネガティブな感情は持っておらず、「いい結果を残してチームを去ることができたし、2022年のチームにも期待しているよ」と語った。

     プロ野球選手としてのプレー経験を持たないシルトは、高校や大学でコーチを務めたあと、2004年にスカウトとしてカージナルスに加入。その後はコーチ業も兼任するようになり、マイナーの監督、メジャーの三塁ベースコーチ、メジャーのベンチコーチと着実に出世階段をのぼって2018年途中にカージナルスの監督に就任した。2019年に最優秀監督賞を受賞しているが、プロ野球選手経験のない監督しては史上初の快挙だった。

  • アストロズの内野手4人がポストシーズンのメジャー新記録を樹立

    2021.10.18 12:00 Monday

     アストロズの内野カルテット、一塁ユリ・グリエル、二塁ホゼ・アルトゥーベ、三塁アレックス・ブレグマン、遊撃カルロス・コレアは2016年9月に初めて同時にスタメンに名を連ね、それ以来、数多くの試合でともにプレーしてきた。アストロズが5年連続でリーグ優勝決定シリーズに進出しているため、この4人はポストシーズン64試合で同時に出場。エリアス・スポーツ・ビューロー社によると、ポジションに関わらず、4人のチームメイトが同時に出場した試合数としては、これがポストシーズン史上最多記録だという。

     アストロズのダスティ・ベイカー監督は「この4人組は史上最高の内野カルテットの1つとして語り継がれるだろう」と話しているが、それは決して過大評価ではないかもしれない。ポストシーズン史上最多の64試合で同時に出場しているだけでなく、レギュラーシーズンで同時にスタメン出場した267試合はワイルドカード時代(1995年~)では内野カルテットで5番目という大記録。アストロズの内野カルテットを上回る4組は以下の通りである。

    1位 304試合 マリナーズ
    エイドリアン・ベルトレイ、ホゼ・ロペス、リッチー・セクソン、ユニエスキー・ベタンコート

    2位 290試合 ヤンキース
    ロビンソン・カノー、デレク・ジーター、アレックス・ロドリゲス、マーク・テシェイラ

    3位 279試合 マーリンズ
    ルイス・カスティーヨ、アレックス・ゴンザレス、デレク・リー、マイク・ローウェル

    4位 268試合 ヤンキース
    スコット・ブローシャス、デレク・ジーター、チャック・ノブロック、ティノ・マルティネス

     グリエルは今季、自身初の首位打者に輝き、アルトゥーベはオールスター・ゲーム選出7度、首位打者3度、シルバースラッガー賞5度、ゴールドグラブ賞1度、MVP1度という輝かしい実績を誇る。ブレグマンはオールスター・ゲームに2度選出されているほか、2019年のMVP投票で2位にランクインしており、コレアも2015年新人王、オールスター・ゲーム選出2度のスター選手だ。内野手4人が揃ってこれだけの実力と実績を兼ね備えているのは非常に珍しいケースと言える。

     アルトゥーベとブレグマンはアストロズと長期契約を結んでおり、グリエルも来季の球団オプション行使が確実。ただし、コレアは今季終了後にFAとなり、超大型契約で他球団へ移籍する可能性がある。ブレグマンは「(この4人で形成する内野が)終わらないことを願っているよ」と話しているが、ベイカーが「史上最高の1つ」と高く評価するアストロズの内野カルテットは、今回のポストシーズンで見納めとなるかもしれない。

  • カージナルス監督解任の理由は依然不明 モリーナ「問題はなかった」

    2021.10.18 11:00 Monday

     球団新記録の17連勝を達成して3年連続のポストシーズン進出を果たしたカージナルスは、マイク・シルト監督の解任を発表して球界を驚かせた。ジョン・モゼリアック編成本部長は解任の理由を「哲学的な相違」と説明したが、多くを語っておらず、憶測ばかりが広がっている。解任後、現在に至るまでコメントを拒否しているシルトは、日本時間10月19日に公式声明を発表する予定となっており、そこで具体的な理由がようやく明らかになるかもしれない。

    「ジ・アスレチック」でカージナルスを担当するケイティ・ウー記者によると、モゼリアックとシルトのあいだに緊張感が漂い始めたのは、カージナルスが勝率5割前後をウロウロしていたシーズン半ばだという。チームの成績がなかなか上がらなかったこと、トレード・デッドラインで大きな補強がなかったこと、フロントオフィスがチーム運営にアナリティクスをもっと取り入れたいと考えていたこと、シルトの指導方法やコミュニケーション方法をめぐってコーチとの関係性が悪化しつつあったことなどが具体的な要因として挙げられている。

     シルトはウー記者とテキストメッセージでのやりとりを行っており、コーチとの関係性の悪化については否定。その他の要因については認めつつも「全体像ではない」としている。名門カージナルスを率いていくうえで、シルトの考え方とフロントオフィスの方針のあいだに乖離があったことは間違いなさそうだ。

     シルトの解任が大きな注目を集めるなか、カージナルスのコーチや選手は口を閉ざしていたが、正捕手ヤディアー・モリーナはプエルトリコで自身がオーナーを務めるバスケットボール・チームの応援に訪れた際、取材に応じた。「驚いたよ。とてもいいコミュニケーションを取ることができていたし、4年間で3回もポストシーズンに進んだからね。監督と経営陣のあいだに何か問題があったのかもしれない。でも、僕が知っている限り、クラブハウスには何の問題もなかった」とモリーナは語る。

     モリーナは現役最後の1年をプエルトリコ人監督のもとでプレーすることに興味を示しており、カージナルスで長年にわたってコーチを務め、現在はマイナーの内野守備インストラクターを務めているホゼ・オケンドー、あるいは2020年に1試合も指揮を執ることなくメッツの監督を解任されたカルロス・ベルトランが新監督候補に浮上する可能性もありそうだ。

  • イグレシアスはRソックスに不可欠な存在 来季残留の可能性も

    2021.10.18 10:00 Monday

     ワイルドカードからリーグ優勝決定シリーズまで勝ち上がったレッドソックスは、10月に入ってシーズン終盤に活躍した選手1人を失ったものの、代わりにコーチ1人を手に入れた。その男の名はホゼ・イグレシアスだ。9月に入ってからレッドソックスと契約したため、ポストシーズンの出場資格を持たないイグレシアスだが、チームへの影響力の大きさを評価されてタクシー・スクワッド(予備登録選手)に名を連ね、ベンチ入り。時にはコーチとして、時には応援団長として、存在感を発揮し続けている。

     日本時間9月4日にエンゼルスを解雇されたイグレシアスは、その3日後にレッドソックスと契約。2013年以来8年ぶりの古巣復帰となったが、レッドソックスは新型コロナウイルスのクラスターが発生したことにより二遊間を守れる選手が不足し、誰でもいいから二遊間を守れる選手がほしいという状況だった。つまり、イグレシアスはその時点で「コロナ感染者が復帰するまでのつなぎ役」に過ぎなかったのだ。

     ところが、イグレシアスはレッドソックス復帰後の23試合で打率.356(59打数21安打)、1本塁打、7打点、OPS.915をマークする大活躍。当初は遊撃を守り、正遊撃手ザンダー・ボガーツが戦列復帰したあとは二塁へ移ってポストシーズン争いのなかでレギュラーとして出場を続けた。

     レイズとの地区シリーズ第4戦では、9回裏無死1塁からクリスチャン・アローヨが送りバントを決めたことがサヨナラ勝ちにつながったが、アローヨにバント指導を行ったのはイグレシアスだった。イグレシアスはこの試合の数日前、アローヨのバントの欠点を指摘。それが大一番での重要な送りバント成功につながったというわけだ。また、イグレシアスは同僚がホームランを打った際にダグアウトで同僚を乗せたカートを押し、チームを盛り上げる役割も担っている。

     アレックス・コーラ監督は「彼がいなければ、我々は今ここに居られたかわからない。コミュニケーション能力、野球の理解度、試合への集中力など、素晴らしい存在だ」とイグレシアスを絶賛する。「彼はプレーできないけど、大きなインパクトを残している。いつも野球の話をしているんだ。チャンピオンリングを手に入れるために自分の役割を果たしている」というコーラの言葉を聞く限り、今季終了後にFAとなるイグレシアスにはレッドソックス残留のチャンスもありそうだ。

  • 地区シリーズでドジャース勝利を願ったフリーマン その理由は?

    2021.10.18 09:30 Monday

     ドジャースはメジャー屈指の戦力を誇る強豪チームであり、他球団にとって対戦したくない相手に違いない。しかし、ドジャースとジャイアンツが第5戦までもつれる白熱の地区シリーズを戦うなか、ブレーブスの主砲フレディ・フリーマンは極めて個人的な理由でドジャースを応援していた。ドジャースが勝ち上がった場合、ブレーブスがリーグ優勝決定シリーズのホームフィールド・アドバンテージを獲得し、フリーマンは愛息チャーリーくんのリトルリーグの試合の応援に行くことができるからだ。

     ドジャースは球団タイ記録のシーズン106勝をマークしながらもジャイアンツに1ゲーム差の地区2位でワイルドカードとなったため、ブレーブスとドジャースがリーグ優勝決定シリーズで対戦する場合、東部地区優勝のブレーブスにホームフィールド・アドバンテージが与えられる。これによりリーグ優勝決定シリーズの第1戦と第2戦がアトランタのトゥルイスト・パークで開催されることになり、フリーマンはリーグ優勝決定シリーズ開始前に「今週末、チャーリーが野球をプレーするところを見ることができるよ」と嬉しそうに話していた。

     ブレーブスは日本時間10月18日、球団公式ツイッターにチャーリーくんが父親の前でホームランを打った動画をアップ。父親と違って右打者のチャーリーくんは、父親と同じ背番号「5」を背負い、センターへの大飛球を放ってベースを一周した。その動画にはチャーリーくんがベースを一周したあとに父親とハイタッチをする微笑ましいシーンも収められている。

     フリーマン親子はお互いに刺激し合いながら野球を続けてきた。今季序盤、フリーマンが打撃不振に陥っていたとき、チャーリーくんは「家族みんなでオールスター・ゲームに行こうよ」と父親を励まし、フリーマンは5月中旬から急激に成績を向上させてオールスター選出を果たしている(ただし、チャーリーくんの真の目的はオールスターでフェルナンド・タティスJr.に会うことだった)。

     チャーリーくんは大好きなタティスJr.に会わせてくれた父親の目の前でホームランを放って恩返し。今後もフリーマン親子の物語は続いていく。

« Previous PageNext Page »