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  • 熾烈な地区優勝争い ジャイアンツ新記録、ドジャース大逆転勝利

    2021.9.30 15:00 Thursday

     首位のジャイアンツがサンフランシスコ移転後最多となる103勝をマークしながらも、2位ドジャースが101勝で後を追い、まだ優勝が決まっていないナ・リーグ西部地区。日本時間9月30日はジャイアンツがダイヤモンドバックスに1対0、ドジャースがパドレスに11対9で勝利し、両チームの2ゲーム差は変わらなかった。両チームとも残り4試合という状況でジャイアンツの優勝マジックは3。地区9連覇を目指すドジャースは、明日以降も1つも負けられない戦いが続いていく。

     首位のジャイアンツは最下位のダイヤモンドバックスと対戦。先発のアレックス・ウッドが6回3安打無失点の好投を見せたものの、ダイヤモンドバックス投手陣からなかなか得点を奪えなかった。7回裏にヒット、盗塁、犠打で一死3塁のチャンスを作り、クリス・ブライアントの犠飛でようやく先制。このリードをリリーフ陣が守り抜き、1958年のサンフランシスコ移転後では球団史上最多となるシーズン104勝目をマークした。

     一方、2位のドジャースは3位のパドレスと対戦し、初回に4点を先制したものの、先発のマックス・シャーザーが打ち込まれ、6回終了時点で5対6と1点ビハインド。7回表には3点を追加され、リードを4点に広げられた。しかし、7回裏にムーキー・ベッツの22号ソロで1点を返すと、8回裏にはマックス・マンシーの36号ソロ、AJ・ポロックの19号ソロ、コディ・ベリンジャーの10号ソロ、コリー・シーガーの13号2ランと4本のアーチが飛び出し、一挙5得点で逆転に成功。2点のリードを守護神ケンリー・ジャンセンが守り、ジャイアンツとの2ゲーム差を死守した。

  • エンゼルス・大谷翔平は今季の残り試合に登板せず DHに専念へ

    2021.9.30 09:30 Thursday

     大谷翔平(エンゼルス)は今季の最終戦となる日本時間10月4日のマリナーズ戦に先発する可能性が残されていたが、ジョー・マドン監督は大谷が登板せず、DHに専念することを発表した。マドンは「そんなに複雑な話ではない。今季の残りはピッチングのことを心配せず、バッティングに集中してほしい」とコメント。エンゼルスがポストシーズンに進出する可能性が消滅している以上、大谷に無理をして登板してもらう必要はなく、指揮官は本塁打王争いに集中してほしいと考えているようだ。

     今季の大谷は23試合に先発して130回1/3を投げ、9勝2敗、防御率3.18、156奪三振をマーク。また、打者として打率.256、45本塁打、98打点、24盗塁、OPS.962をマークし、ア・リーグMVPの最有力候補に挙げられている。本塁打王争いでは48本塁打のサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)を3本差、46本塁打のブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)を1本差で追っている状況だ(記事公開時点)。

     マドンは「彼と話をしたよ。彼も今季の登板を終了するのに適切なタイミングだと考えていたようだ。だから、我々はそうすることにした」と大谷との話し合いのうえで決断を下したことを明らかにした。「彼は2試合連続で素晴らしいピッチングをした。これ以上得るものはないだろう。だから、登板しないのがベストだと思う。繰り返すが、これは彼との話し合いで決まったことだ」と指揮官は語った。

     マドンは先日、大谷が来季も今季同様のやり方(=6人ローテーションの一角を担い、レギュラーのDHを務める)で試合に出場する見込みであることを明らかにした。「彼が今季やったことのすべてが来季に向けて彼の自信につながると思う。来季も同様の活躍をし、さらに投球イニングを増やしてほしい。彼に望むのはそれだけさ」とマドン。来季は今季達成できなかった「2ケタ本塁打&2ケタ勝利」にとどまらず、「規定打席到達&規定投球回到達」の離れ業を演じることになるかもしれない。

  • ロイヤルズが正中堅手・テイラーと契約延長 2年900万ドルとの報道

    2021.9.30 08:20 Thursday

     日本時間9月30日、ロイヤルズは正中堅手マイケル・A・テイラーと2023年までの2年間の契約延長に合意したことを発表した。球団の方針により具体的な金額は明らかにされていないものの、2年900万ドルであることが報じられている。テイラーは昨季終了後にナショナルズからFAとなり、1年175万ドルでロイヤルズに加入。今季は正中堅手として137試合に出場し、守備面で素晴らしい働きを見せていた。今季終了後に再びFAとなる予定だったが、FA市場に出る前にロイヤルズ残留が決まった。

     現在30歳のテイラーは2014年8月、23歳のときにナショナルズでメジャーデビュー。2017年に打率.271、19本塁打、53打点、17盗塁、OPS.806という自己最高のシーズンを過ごして地区優勝に貢献し、2019年にはワールドシリーズ制覇にも貢献した。今季は137試合に出場して打率.244、12本塁打、52打点、14盗塁、OPS.657という成績。33四球に対して138三振を喫し、出塁率が3割を下回る(.298)など、打撃面の課題は依然として改善されておらず、早々に契約延長を決めたロイヤルズの動きは意外とも言える。

     マイナーにいる若手有望株の成長により「打てる選手」が揃いつつあるロイヤルズは、テイラーのメジャー屈指の守備力を高く評価しているとみられる。データサイト「ファングラフス」によると、今季のテイラーは中堅手として守備防御点+21を記録。これは全ポジションの全選手のなかでメジャートップの数字である。また、「スタットキャスト」が算出する守備指標OAAでもメジャーの全外野手でトップタイとなる+14をマーク。11補殺も中堅手でメジャートップの数字であり、「最も守備力が高い中堅手」と言っても過言ではないだろう。

     今季は7番や8番など、打線の下位を打つことが多いテイラー。守備力には文句の付けようがなく、課題の打撃力さえ向上すれば、メジャー屈指の中堅手へと成長する可能性を秘めている。

  • ブリュワーズに痛手 昨季新人王・ウィリアムスが壁を殴って骨折

    2021.9.30 08:00 Thursday

     すでに地区優勝を決め、ワールドシリーズ制覇を目指すブリュワーズに大打撃だ。日本時間9月30日、ブリュワーズはセットアッパーのデビン・ウィリアムスを10日間の故障者リストに登録したことを発表。デービッド・スターンズ編成本部長によると、ウィリアムスは地区優勝の祝勝会の数時間後、酒に酔った状態で壁を殴り、利き手である右手を骨折してしまったという。ウィリアムスは手術が必要となり、少なくともリーグ優勝決定シリーズが終わるまでは戦列に復帰できないとみられている。

     現在27歳のウィリアムスは今季がメジャー3年目のシーズン。昨季は60試合制の短縮シーズンのなかで22試合に登板して4勝1敗9ホールド、防御率0.33、奪三振率17.67という驚異的なパフォーマンスを見せ、ナ・リーグの新人王に選ばれた。ただし、レギュラーシーズンの最終週に右肩を故障し、ドジャースと対戦したワイルドカード・シリーズには出場できなかった。

     今季は開幕から精彩を欠き、6月上旬まで防御率は4点台だったが、それ以降は昨季のような安定感を取り戻し、直近27登板で自責点がついた試合は1試合だけ。シーズン通算では58試合に登板し、8勝2敗3セーブ、23ホールド、防御率2.50、奪三振率14.50と「2年目のジンクス」の影響を感じさせない好成績を残していた。

     ウィリアムスは自身の骨折の経緯についてチームメイトに説明し、謝罪したようだ。「自分でもかなり動揺している。誰のせいでもなく、自分のせいだ。チームメイトやコーチング・スタッフ、ファン、いろんな人々をがっかりさせてしまったと思う。このチームで自分がどんなに重要な役割を担っているかということ、そして多くの人々が僕を信頼してくれていることを知っているからね」と語っている。

     スターンズによると、ウィリアムスは他人との口論などに巻き込まれたわけではないという。酔った勢いで何かに腹を立て、壁を殴って骨折してしまったウィリアムス。ブリュワーズは絶対的セットアッパーの穴を埋め、ポストシーズンを勝ち抜いていくことができるだろうか。

  • 大谷3打数0安打1四球 47号放ったペレスに2本差をつけられる

    2021.9.29 13:00 Wednesday

     注目のア・リーグ本塁打王争いは久しぶりに動きがあった。サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)がインディアンス戦で47号ソロを放ち、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)に1本差、大谷翔平(エンゼルス)に2本差をつけて単独トップに浮上。打点も118に伸ばし、2位ホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)との差を5に広げた。ロイヤルズ、ブルージェイズ、エンゼルスはいずれもレギュラーシーズン残り5試合。本塁打王争いは最後までその行方から目が離せない展開となっている。

     ペレスが所属するロイヤルズはインディアンスと対戦し、6対4で勝利した。ペレスは初回に四球を選んでアンドリュー・ベニンテンディの17号2ランを呼び込むと、4回裏は二塁打を放ってカルロス・サンタナの犠飛で同点のホームを踏み、6回裏はに47号勝ち越しソロ。3打数2安打1打点1四球3得点の活躍でチームの勝利に貢献した。

     ゲレーロJr.が所属するブルージェイズはヤンキースと対戦し、2対7で敗れた。ゲレーロJr.は3打数0安打1四球に終わり、4試合連続ノーヒット、10試合連続ノーアーチ、8試合連続打点なしという状況。OPS1.001は依然としてリーグトップだが、打率.313はリーグ3位に後退しており、打撃3部門で無冠に終わる可能性も出てきた。

     大谷が所属するエンゼルスはレンジャーズと対戦し、2点を先制した直後の2回裏に4点を奪われて2対5で逆転負け。「2番・DH」でスタメン出場した大谷は四球、ショートライナー、見逃し三振、セカンドライナーで3打数0安打1四球に終わった。日本時間9月22日のアストロズ戦で45号ソロを放ったあと、四球攻めもあって6試合連続ノーアーチ。今季の打率は.256、OPSは.962となっている。

  • メッツ・シンダーガードが戦列復帰 デグロムは復帰せず今季終了へ

    2021.9.29 09:00 Wednesday

     日本時間9月29日、トミー・ジョン手術からの戦列復帰が遅れていたノア・シンダーガード(メッツ)がようやくメジャーのマウンドに戻ってきた。マーリンズとのダブルヘッダー第2試合に先発し、わずか10球で1イニングを無失点。2つの空振り三振を奪うなど、上々の復帰登板となった。一方、右前腕の張りで戦列を離れているジェイコブ・デグロム(メッツ)は復帰しないままシーズンを終えることに。ポストシーズン進出の可能性が消滅した今、無理に復帰させるのは得策ではないとの判断が下されたようだ。

     シンダーガードがメジャーのマウンドに立つのは2019年9月29日(現地時間)のブレーブス戦以来2年ぶり。この6ヶ月後に右肘のトミー・ジョン手術を受け、ようやく戦列復帰を果たした。先頭のミゲル・ロハスを96マイルの速球で空振り三振に仕留めると、続くジャズ・チザムJr.は89マイルのチェンジアップで二者連続の空振り三振。ブライアン・デラクルーズは90マイルのチェンジアップを打たせてサードゴロに仕留め、本拠地シティ・フィールドの大歓声に帽子を取って応えた。

     一方のデグロムは今季中に再びマウンドに立つ可能性がなくなった。ルイス・ロハス監督は「みんなが全面的に賛成している。デグロムも納得しているし、これは正しい判断だ」とコメント。すでに投球練習を再開してはいるものの、まだ打者と対戦する段階には至っておらず、マイナーでのリハビリ登板も行っていない。戦列復帰の準備が整った状況ではなく、ロハスは「現時点では彼が登板する意味はない」とポストシーズン進出の可能性が消滅しているチーム状況も踏まえ、復帰させないことを決めた。

     2年ぶりの戦列復帰を果たしたシンダーガードと今季中に復帰しないことが決まったデグロム。この扱いの違いは、シンダーガードが十分な時間をかけてリハビリを行ってきたことも理由の1つだが、今季終了後にシンダーガードがFAになることも関係しているとみられる。シンダーガードには今季中に復帰してメジャーレベルのピッチングができることを証明するモチベーションがあったというわけだ。

     今季のデグロムは15試合に先発して92イニングを投げ、7勝2敗、防御率1.08、146奪三振、WHIP0.55という歴史的な成績をマーク。シーズン途中までサイ・ヤング賞レースのみならず、MVPレースでも先頭を走っていたが、身体のあちこちが悲鳴を上げ、シーズンを完走することはできなかった。

  • 3年ぶり「163試合目」の可能性 PS進出チーム決定方法は?

    2021.9.28 16:00 Tuesday

     メジャーリーグの2021年レギュラーシーズンは最終週に突入したが、ア・リーグのワイルドカード2枠、ナ・リーグ東部地区の優勝、ナ・リーグ西部地区の優勝をめぐって依然として熾烈な争いが続いている。レギュラーシーズン最終日となる日本時間10月4日の全試合終了時点でもポストシーズン進出チームが決まらず、翌日にレギュラーシーズンの「163試合目」が開催される可能性も残されている。そのケースに備え、ここではポストシーズン進出チームの決定方法を確認しておこう。

     ワイルドカードが2枠に増えた2012年以降、ポストシーズン進出チームを決める「163試合目」は3度開催されている。2013年はア・リーグの第2ワイルドカードをかけてレイズとレンジャーズが対戦し、2018年はナ・リーグ中部地区(ブリュワーズ対カブス)とナ・リーグ西部地区(ドジャース対ロッキーズ)の優勝が「163試合目」まで決まらなかった。

     今季はナ・リーグ東部地区(ブレーブスとフィリーズ)とナ・リーグ西部地区(ジャイアンツとドジャース)の優勝争いが最後の最後までもつれる可能性がある。たとえば、ジャイアンツとドジャースが162試合消化時点で同率首位となった場合、日本時間10月5日に「163試合目」が開催される。直接対決で10勝9敗と勝ち越しているジャイアンツがホームチームとなり、サンフランシスコのオラクル・パークで開催される「163試合目」に勝ったほうが地区優勝、負けたほうが第1ワイルドカードとなる。

     ナ・リーグ東部地区のケースは少しイレギュラーだ。ブレーブスは中止となったロッキーズ1試合の振替が決まっていないため、フィリーズと0.5ゲーム差でレギュラーシーズンを終えた場合、まずは正式な順位を確定させるためにロッキーズ戦の振替試合が行われることになる(順位に影響がない場合、この1試合は開催キャンセルとなる)。その振替試合の結果、ブレーブスとフィリーズが並んだ場合、地区優勝を決める「163試合目」が開催される。

     ア・リーグのワイルドカード争いは、1位に2チームが並んだ場合、直接対決の結果によって第1ワイルドカードと第2ワイルドカードが決定され、「163試合目」は開催されない。2位に2チームが並んだ場合は、ワイルドカード・ゲームに進出する1チームを決めるために「163試合目」が開催される。直接対決の成績が良いほうがホームチームとなる。

     1位に3チームが並んだ場合は少し話がややこしくなる。この3チームは直接対決の成績が良い順に「A」「B」「C」のいずれかを選ぶ。そして、まず「A」のホームで「A」と「B」の試合が行われ、この試合の敗者は「C」のホームで「C」と対戦する。この2試合の勝者がワイルドカードを獲得する。最初に選択できるチームは1試合目をホームで開催できるうえに最大2試合のチャンスがある「A」を選ぶのが自然だが、1試合目で消耗した相手とホームで戦うことができる「C」を選択する可能性もあるだろう。

     2位に3チームが並んだ場合も「A」「B」「C」の形式となる。まず「A」のホームで「A」と「B」の試合が行われ、この試合の勝者がホームに「C」を迎えることになる。最初に選択できるチームは2試合ともホームで開催できる「A」、もしくは1試合に勝つだけでワイルドカードを獲得できる「C」のどちらかを選ぶことになるだろう。

     最後に、1位に4チームが並んだ場合にも触れておこう。この場合、まず直接対決の成績が良い順に「A」「B」「C」「D」のいずれかを選ぶ。そして、「A」のホームで「A」と「B」、「C」のホームで「C」と「D」の試合が行われ、この2試合の勝者がワイルドカードを獲得する。

  • ジャイアンツに痛手 チーム本塁打王・ベルトの左手親指骨折が判明

    2021.9.28 11:30 Tuesday

     今季メジャー最多の102勝をマークし、ドジャースに2ゲーム差をつけてナ・リーグ西部地区の首位に立っているジャイアンツだが、レギュラーシーズンの最終週をチーム本塁打王の正一塁手を欠いた状態で戦わなければならなくなった。日本時間9月27日のロッキーズ戦で死球を受けたブランドン・ベルトが左手親指を骨折していることが判明したのだ。医者による診察を受け、今後数日間で戦列復帰に向けたプランを決定していくことになるが、チーム最多の29本塁打を放っているベルトの離脱がジャイアンツにとって大きな痛手となることは間違いない。

     現在33歳のベルトはジャイアンツと5年7280万ドルの契約を結んでおり、今季が5年契約のラストイヤー。2度の故障者リスト入りがあり、ここまで97試合にしか出場していないものの、打率.274、29本塁打、59打点、OPS.975をマークし、自身初のシーズン20本塁打を突破してキャリアハイを大幅に更新している。ジャイアンツの本拠地オラクル・パークは本塁打が出にくいことで知られており、ベルトの29本塁打はジャイアンツの選手としては2004年にバリー・ボンズが45本塁打を記録して以来の本数である。

     ベルトは日本時間8月25日以降、27試合に出場して打率.355(107打数38安打)、6二塁打、12本塁打、22打点、出塁率.444、長打率.748、OPS1.191という素晴らしい成績を残し、ジャイアンツのラストスパートに大きく貢献していただけに、ジャイアンツにとってベルト離脱のダメージは小さくない。ベルトは2014年にも死球で左手親指を骨折して戦列を離れているが、このときは8週間近くを欠場した。もし同じくらいの期間を要するのであれば、ポストシーズン出場も難しくなる。

     ジャイアンツは左打ちのベルトと一塁で併用されてきた右打ちのダリン・ラフも現在、右脇腹痛で戦列を離れており、復帰できるのは最短でも日本時間10月1日。それまでの期間は左打ちのラモンテ・ウェイドJr.と右打ちのウィルマー・フローレスのプラトーン起用で乗り切ることになりそうだ。

  • マリナーズ・菊池雄星はローテ落ち濃厚 有望株右腕が明日先発か

    2021.9.28 11:00 Tuesday

     逆転でのワイルドカード獲得に向けて負けられない戦いが続くなか、マリナーズは背信投球を続ける菊池雄星を先発ローテーションから外すことを決断したようだ。菊池は順番通りにいけば明日(日本時間9月29日)のアスレチックス戦で先発する予定だが、マリナーズは有望株右腕マット・ブラッシュをチームに帯同させ、先発投手としての準備を行わせている。メジャーリーグ公式サイトでマリナーズを担当するダニエル・クレイマー記者は「先発ローテーションの菊池のスポットにブラッシュが入ることになるだろう」と伝えている。

     菊池は日本時間7月5日に自身初のオールスター・ゲーム選出が決定。その時点では15試合に先発して93回1/3を投げ、6勝3敗、防御率3.18、93奪三振をマークしていた。ところが、それ以降の14先発では63回2/3しか投げられず、1勝6敗、防御率6.22、70奪三振と大幅に成績が悪化。特に9月は5イニングを投げた登板が1度しかなく、マリナーズは負けられない戦いが続くなか、菊池にこれ以上先発のマウンドを任せられないと判断したようだ。

     ブラッシュは2019年ドラフト4巡目(全体113位)指名でパドレスに入団した23歳の右腕。パドレスがテイラー・ウィリアムスを獲得したトレードの後日指名選手として昨年9月にマリナーズへ移籍し、「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングではマリナーズの10位にランクインしている。今季はA+級とAA級で合計20試合(うち19先発)に登板して97回1/3を投げ、6勝4敗1セーブ、防御率2.31、143奪三振をマーク。制球力に不安を残すものの、三振奪取能力の高さが魅力の右腕である。

     菊池が今後どのような役割を担うかは不透明だが、もしマリナーズがワイルドカードを獲得できたとしても、菊池がポストシーズンのロースターに名を連ねる可能性は低いとみられる。菊池の現状を考えると、マリナーズが来季以降の4年6600万ドルという球団オプションを行使する可能性は低く、菊池は選手オプションを行使して1年1300万ドルで残留するか、選手オプションを破棄してFAになるかを選択することになりそうだ。

  • 第26週の週間MVPはチームの連勝に貢献したスタントンとベイダー

    2021.9.28 10:00 Tuesday

     日本時間9月28日、2021年シーズン第26週の週間最優秀選手(週間MVP)が発表され、ア・リーグは6連勝中のヤンキースからジャンカルロ・スタントン、ナ・リーグは16連勝中のカージナルスからハリソン・ベイダーが選出された。スタントンは自身8度目の受賞だが、ヤンキース移籍後では初めて。ヤンキースからは今季4人目(5度目)の選出である。初受賞のベイダーはタイラー・オニールに続いてカージナルスから2週連続の選出。カージナルスでは1996年7月にブライアン・ジョーダンとレイ・ランクフォードが連続受賞して以来となった。

     スタントンは6試合に出場して打率.409(22打数9安打)、1二塁打、4本塁打、13打点、出塁率.440、長打率1.000、OPS1.440の好成績をマーク。特に日本時間9月25~27日に行われた敵地ボストンでのレッドソックス3連戦で素晴らしい活躍を見せ、第2戦では8回表に33号逆転グランドスラムを放った。レッドソックス3連戦で3本塁打10打点を記録するのは1927年のベーブ・ルース、1931年のルー・ゲーリッグ、1954年のミッキー・マントルに次ぐ球団史上4人目の快挙。9月は22試合に出場して打率.299、9本塁打、22打点、OPS.958と好調を維持している。

     ベイダーは8試合に出場して打率.517(29打数15安打)、5二塁打、3本塁打、6打点、2盗塁、出塁率.548、長打率1.000、OPS1.548の大活躍。日本時間9月26日のカブス戦では球団史上7人目(8度目)となる「本塁打を含む4安打&2盗塁」をマークした。球団記録を更新する16連勝という快進撃の原動力となっており、この大型連勝期間中は全試合に出場して打率.400(60打数24安打)、9二塁打、4本塁打、12打点、2盗塁、出塁率.429、長打率.750、OPS1.179をマーク。ハイレベルなセンターの守備でもチームに大きく貢献している。

  • レギュラーシーズン残り1週間 ポストシーズン争いの行方に注目!

    2021.9.27 13:00 Monday

     2021年のレギュラーシーズンは日本時間9月28日からいよいよ最後の1週間に突入する。現時点でポストシーズン進出が決まっているのはレイズ、ホワイトソックス、ブリュワーズ、ジャイアンツ、ドジャースの5チーム。このうちレイズ、ホワイトソックス、ブリュワーズの3チームは地区優勝も決めている。逆に言えば、ポストシーズンに進出する10チームのうち5チーム、地区優勝6チームのうち3チームの決定はレギュラーシーズン最終週に持ち越されることになった。

     ア・リーグは東部地区のレイズ、中部地区のホワイトソックスの優勝が決まり、西部地区のアストロズもマジック2という状況。よって、ワイルドカードの2枠をめぐる争いの行方に注目が集まっている。現時点ではヤンキースがトップに立ち、そこから1ゲーム差の等間隔でレッドソックス、ブルージェイズ、マリナーズ、アスレチックスという順番。トップのヤンキースから5番手のアスレチックスまで4ゲーム差という状況になっている。

     直接対決はヤンキース対ブルージェイズが3試合、マリナーズ対アスレチックスが3試合。ブルージェイズはヤンキース3連戦のあとに勝ちを計算できるオリオールズ3連戦を残しており、ヤンキース3連戦に勝ち越すことができれば逆転でのワイルドカード獲得が見えてくる。マリナーズは今季アスレチックスに12勝4敗と相性がよく、前回の4連戦と同様にアスレチックスをスイープし、最後のエンゼルス3連戦を迎えたいところだろう(アスレチックスはマリナーズ3連戦のあとアストロズ3連戦)。

     ヤンキースはブルージェイズ3連戦とレイズ3連戦を残しており、スケジュール的には最もタフ。今季ブルージェイズに6勝10敗、レイズに7勝9敗と負け越しており、ワイルドカード圏内キープのためには奮起が必要だ。レッドソックスは残り6試合がすべて敵地だが、オリオールズ3連戦、ナショナルズ3連戦と下位チームとの対戦が続く。取りこぼしがなければワイルドカードを手にすることができるはずだ。

     ナ・リーグは中部地区のブリュワーズの優勝が決まり、中部地区2位のカージナルスは破竹の16連勝で第2ワイルドカード獲得へのマジックを1としている。よって、残りの注目ポイントは東部地区と西部地区の優勝争いということになる。

     東部地区は首位ブレーブスを2.5ゲーム差で2位フィリーズが追っている。日本時間9月29日から直接対決3連戦がスタートするが、この3連戦をブレーブスがスイープすれば一気に優勝決定、逆にフィリーズがスイープすれば順位が入れ替わる。直接対決のあと、ブレーブスはメッツ3連戦、フィリーズはマーリンズ3連戦が残っているが、直接対決3連戦でブレーブスが2勝以上すれば優勝争いは決着したも同然だろう。

     西部地区は優勝争いに敗れたチームが一発勝負のワイルドカード・ゲームに回ることになる。現在は首位ジャイアンツを2ゲーム差で2位ドジャースが追う状況。ダイヤモンドバックス3連戦とパドレス3連戦を残すジャイアンツに対し、ドジャースはパドレス3連戦とブリュワーズ3連戦を残している。対戦相手だけを見ればジャイアンツがかなり有利な状況だが、ブリュワーズはすでにナ・リーグの第2シードとなることが確定しており、最後の3連戦は主力を休ませる可能性もある。期待はずれのシーズンを過ごしたパドレスが両チームの対戦を残しており、優勝争いのカギを握る存在となる。

     なお、日本人選手でポストシーズン進出の可能性があるのは澤村拓一(レッドソックス)と菊池雄星(マリナーズ)の2人。ともに自身初となる大舞台に立つことができるか注目したい。

  • 秋山翔吾所属のレッズ ベル監督と2023年まで2年間の契約延長

    2021.9.23 09:30 Thursday

     日本時間9月23日、レッズのデービッド・ベル監督が新たに2年契約に合意したことが明らかになった。ベルは監督就任時に今季までの3年契約を結び、来季の契約は球団側に選択権のあるオプションとなっていたが、今回の2年契約により2023年まで契約が延長される。「我々はここ数日間、契約延長について話し合ってきた。私はこの仕事が大好きなんだ。他に比べられるものなんてないよ」とベル。なお、ベルとニック・クロールGMによると、コーチング・スタッフも全員が留任する見込みだという。

     現在49歳のベルは2018年10月にレッズの監督に就任し、今季が3年目のシーズン。今季は10試合を残しており、ここまで78勝74敗。8月下旬以降、8カード連続負け越しと失速し、ポストシーズン進出が厳しい状況となっている。3年間の通算成績は184勝190敗と黒星が先行しているものの、クロールは「彼は素晴らしい仕事をしてくれている。彼が来季以降も指揮を執るのは当然だと思う。昨季はポストシーズンに進出できたし、今季もまだ可能性が残っている」とベルの手腕を高く評価する。

     ベルは先日、「できるだけ長く務めたい仕事だよ。監督の仕事が大好きだし、このチームや選手のことが大好きだからね」と長期政権への意欲を示していた。レッズではピート・ローズの解任後、2~3年のスパンで監督がコロコロと変わる状況が続いていたが、ダスティ・ベイカー(現アストロズ監督)が2008年から6シーズン監督を務め、ブライアン・プライスも2018年のスタートダッシュに失敗して解任されたとはいえ、5シーズン目を迎えた。ベルが今後2年間で結果を残せば、ベイカーに並ぶ6シーズン目、それを超える7シーズン目を迎えることも可能だろう。

     秋山翔吾は慣れ親しんだ監督の下で3年契約のラストイヤーを迎えることになる。今季は打撃不振の影響もあり、代走要員または守備固め要員としての起用が目立っていたが、来春のキャンプやオープン戦で監督に実力をアピールし、多くの出場機会を勝ち取りたいところだ。

  • 300勝を達成する投手はもう現れないのか 200勝は現役3人だけ

    2021.9.22 15:00 Wednesday

     日本時間9月21日のブリュワーズ戦でジョン・レスター(カージナルス)が現役選手ではジャスティン・バーランダーとザック・グレインキー(ともにアストロズ)に次いで3人目となる通算200勝を達成した。以前ほど投手の勝利数が重視されなくなっているとはいえ、200勝の大台に到達するには長期間にわたって第一線で活躍することが必要であり、やはり偉大な記録であると言える。しかし、投手の起用法の変化もあり、通算300勝に迫る投手は久しく現れていない。300勝を達成する投手はもう現れないのだろうか。

     通算成績のマイルストーンに到達するためには、長期間にわたって健康にプレーすることが求められる。現在37歳のレスターはメジャーデビューした2006年のガンを乗り越え、16年間にわたってメジャーでプレー。11度の2ケタ勝利をマークした。先日通算3000奪三振を達成し、通算190勝をマークしているマックス・シャーザー(ドジャース)は「(メジャーリーガーなら)誰もが3000奪三振を達成する能力を持っているんだ。でも、それを達成するだけの耐久性がない」と長期間にわたって第一線で活躍することの難しさを口にする。

     以前は通算300勝が「投手が殿堂入りするための条件」として語られることもあったが、300勝を達成した投手はメジャー史上24人だけ。2009年にランディ・ジョンソンが達成したのを最後に300勝投手は現れていない。先発投手がほとんどの試合で完投していた時代や先発ローテーションを3~4人で回していた時代とは異なり、通算300勝どころか200勝を達成する投手すらも貴重な存在となっている。

     マウンドの高さが現行のものに統一された1969年以降にデビューして通算300勝を達成した投手はロジャー・クレメンス、グレッグ・マダックス、トム・グラビン、ジョンソンの4人だけ。いずれも1980年代にデビューした投手であり、1990年代以降にデビューした300勝投手は存在しない。メジャーリーグ公式サイトのアンドリュー・サイモンとサラ・ラングスはこうした事実を踏まえ、「投手の起用法や全体的な傾向を考えると、300勝の代わりに200勝が新たな目標となるだろう」と主張する。

     近いうちに通算200勝を達成しそうな投手は190勝のシャーザーと185勝のクレイトン・カーショウ(ドジャース)の2人。183勝のアダム・ウェインライト(カージナルス)は現在40歳だが、来季の現役続行を明言しており、200勝の大台に到達する可能性を残している。このベテラン3人を除くと、最有力候補と言えるのはゲリット・コール(ヤンキース)だが、まだ116勝。大台到達にはあと5~6年かかるだろう。近い将来、200勝投手すら誕生しない時代が訪れることになるかもしれない。

  • 混戦が続くア・リーグWC争い 東部地区の3チームが揃って勝利

    2021.9.22 13:30 Wednesday

     10連勝のカージナルスが一歩抜け出した印象のあるナ・リーグとは対照的に、ア・リーグのワイルドカード争いは依然として混戦が続いている。アスレチックスとマリナーズの西部地区2チームもまだ可能性を残しているが、実質的にはレッドソックス、ヤンキース、ブルージェイズの東部地区3チームによる争い。ワイルドカードの2枠を目指してこの3チームが2ゲーム差のなかにひしめく混戦となっており、日本時間9月22日は3チームが揃って勝利したため、順位やゲーム差に変動はなかった。

     ア・リーグのワイルドカード争いでトップに立っているレッドソックスは、メッツを6対3で破って6連勝。1点ビハインドの5回裏にエンリケ・ヘルナンデスの18号ソロとザンダー・ボガーツの23号2ランで逆転し、ボガーツは6回裏にも2点タイムリーを放って2安打4打点の活躍を見せた。メッツと残り1試合、ヤンキースと残り3試合を戦ったあと、シーズン最後の6試合は低迷するオリオールズとナショナルズとの対戦となるため、このまま逃げ切りたいところだ。

     レッドソックスを1.5ゲーム差で追うブルージェイズは、投手陣が11個の四球を与えるなど苦しい試合となったが、地区首位のレイズに4対2で勝利。6回表にボー・ビシェットが放った犠飛が決勝打となった。直近10試合でレッドソックスと同じ7勝3敗を記録し、1.5ゲーム差をピタリとキープ。レイズ戦を1試合、ヤンキース戦を3試合を残しているが、それ以外の7試合はツインズ、オリオールズという下位チームとの対戦のため、ここを取りこぼさなければワイルドカード獲得が見えてくるだろう。

     ブルージェイズを0.5ゲーム差で追うヤンキースは、西部地区の最下位に低迷するレンジャーズに7対1で快勝して2連勝。ジャンカルロ・スタントンが31号ソロ、ジョーイ・ギャロが38号ソロ、アーロン・ジャッジが36号3ランを放ち、2年ぶりの戦列復帰となったルイス・セベリーノは8回以降の2イニングを無失点に抑えた。明日でレンジャーズとの3連戦を終えると、残り9試合はレッドソックス、ブルージェイズ、レイズとの対戦。ライバルとの直接対決を制し、逆転でワイルドカードを手にすることはできるだろうか。

  • レンジャーズ・有原航平がウエーバー通過 傘下AAA級に残留へ

    2021.9.22 09:00 Wednesday

     日本時間9月22日、レンジャーズの有原航平がウエーバーを通過し、傘下AAA級ラウンドロックに配属されたことが発表された。有原は同20日にレンジャーズからDFAとなり、ロースターの40人枠から外されていたが、獲得を希望する球団は現れなかった。レンジャーズ公式サイトによると、有原は今週末にマリナーズ傘下AAA級タコマとの試合で先発する予定になっているという。契約は来季まで残っており、今後はマイナーで結果を残してメジャー再昇格を目指すことになる。

     現在29歳の有原は昨季終了後に北海道日本ハムファイターズからポスティング制度を利用し、2年620万ドルでレンジャーズと契約。今季の年俸は360万ドル、来季の年俸は260万ドルで、先発登板数に応じた出来高(24先発で2万5000ドル、28先発で2万5000ドル)も設けられていたが、今季は故障による長期離脱があり、10先発で2勝4敗、防御率6.64に終わった。

     レンジャーズからDFAとなった有原を他球団がウエーバー経由で獲得する場合、来季まで残る契約をそのまま引き継ぐ必要があったが、40回2/3を投げて三振をわずか24個しか奪えない一方で、本塁打を11本も浴びるなど実力不足は明白であり、年俸を負担してまで有原を獲得したいと考える球団は現れなかった。有原が今季打たれた45本のヒットのうち半分以上が長打(二塁打14、三塁打2、本塁打11)であり、被長打率は.600、被OPSは.948に達する。

     チーム再建中のレンジャーズは23歳のA・J・アレクシーや25歳のグレン・オットーなど若手投手に先発のチャンスを与え始めている。26歳のデーン・ダニング、27歳のテイラー・ハーン、25歳のスペンサー・ハワード、24歳のコルビー・アラードなど、有原より年下の先発候補は他にもいる。40人枠外となった有原をメジャーへ再昇格させるには、代わりに誰か1人を40人枠から外さなければならず、有原はマイナーでそれに見合うだけの成績を残すことが求められるだろう。

  • MVPは依然として大谷が大本命 「彼のインパクトは計り知れない」

    2021.9.21 15:00 Tuesday

     日本時間9月21日、メジャーリーグ公式サイトは専門家71人による最新のMVP投票の結果を公開した。ア・リーグは依然として大谷翔平(エンゼルス)が大本命。先月の投票と比較して2位との差は縮まったものの、独走しているという状況に変わりはない。一方、ナ・リーグではフェルナンド・タティスJr.(パドレス)に代わってブライス・ハーパー(フィリーズ)が最有力候補に浮上。ハーパー自身の活躍はもちろん、直近34試合で10勝24敗というパドレスの急失速がMVPレースにも影響を与えているようだ。

     ア・リーグは専門家71人が投じた1位票のうち、大谷が56票、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)が15票を獲得。大谷の「支持率」は78.9%となったが、これは先月の90.1%から10ポイント以上も下落している。とはいえ、同サイトは「大谷はおそらくMVP受賞を確実なものとしている」とし、総合指標WARでダントツの数字を残していることにも言及。「彼のインパクトは計り知れない。ベーブ・ルースも含め、メジャーの歴史で誰もしなかったことを成し遂げている」と大谷が球界に与えたインパクトを強調した。

     ゲレーロJr.は打撃成績の各部門でメジャートップないしリーグトップの数字を残しており、ブルージェイズがワイルドカード争いに加わっていることもあって支持を伸ばした。しかし、同サイトは「ゲレーロJr.にとって残念なことに、今年は普通のシーズンではなく、普通のMVPレースでもない。前例のないパフォーマンスによって大谷がMVPになるだろう」とここでも大谷のMVP受賞をプッシュした。

     ナ・リーグはフアン・ソト(ナショナルズ)とコービン・バーンズ(ブリュワーズ)が1位票を1票ずつ獲得したものの、実質的にはハーパーとタティスJr.の一騎打ち。8月以降に大きく成績を伸ばしたハーパーは、長打率とOPSでメジャートップの数字を残しており、フィリーズは地区優勝やワイルドカードを狙える位置につけている。一方のタティスJr.は本塁打、打点、盗塁、WARなどで依然としてハーパーを上回っているが、一時ほどの勢いはなく、チームも急失速。そうした現状がハーパーの1位票42、タティスJr.の1位票27という投票結果にも表れた。

     レギュラーシーズンは残り2週間を切った。このまま大谷とハーパーがMVPレースを制することになるのだろうか。

  • 第25週の週間MVPは打撃好調のイ軍・ラミレスとカ軍・オニール

    2021.9.21 09:00 Tuesday

     日本時間9月21日、2021年シーズン第25週の週間最優秀選手(週間MVP)が発表され、ア・リーグはホゼ・ラミレス(インディアンス)、ナ・リーグはタイラー・オニール(カージナルス)が選出された。ラミレスは2018年7月以来3年ぶり4度目の受賞。インディアンスの野手が週間MVPを受賞するのはそのときのラミレス以来である。一方のオニールは自身初の受賞。カージナルスからの選出はトミー・エドマン(第22週)に続いて今季2人目となった。

     ラミレスは6試合に出場して打率.500(20打数10安打)、2二塁打、2本塁打、7打点、4四球、0三振、1盗塁、出塁率.560、長打率.900、OPS1.460の好成績をマーク。日本時間9月20日のヤンキース戦では4打数4安打3打点の大活躍でチームの勝利に貢献し、今季の35本塁打はスイッチヒッターでメジャー最多の数字となっている。2017年以降に放った長打334本は同期間のメジャー最多。2016年以降に150本塁打以上かつ長打390本以上を放っているのはメジャー全体でラミレスとノーラン・アレナード(カージナルス)の2人だけである。

     オニールは6試合に出場して打率.391(23打数9安打)、1二塁打、3本塁打、10打点、4四球、10三振、2盗塁、出塁率.481、長打率.826、OPS1.308の好成績をマーク。日本時間9月15日から4試合連続で複数打点を記録し、同19日のパドレス戦では8回裏に値千金の28号逆転2ランを放った。カージナルスは現在8連勝中と好調だが、オニールはその8試合すべてで安打と得点を記録。ポール・ゴールドシュミットとアレナードのあいだを打つ3番打者としてチームの快進撃に大きく貢献している。

  • ナショナルズのベテラン捕手・アビラ 今季限りで現役引退へ

    2021.9.20 05:00 Monday

     日本時間9月20日、ナショナルズの34歳のベテラン捕手、アレックス・アビラは「いいことには終わりがある」と語り、今季限りでの現役引退を表明した。アビラは引退後、家族と過ごす時間を増やし、酷使してきた自身の身体を休ませたいと考えているようだが、その一方で「野球から長く離れるつもりはない」という。「野球に関わらないということはないと思う。野球に関わる何かをするつもりだ。僕は野球が大好きだからね」とアビラ。第二の人生も野球と関わりながら過ごしていくことになりそうだ。

     アビラは今年2月に1年150万ドルでナショナルズと契約。今季がメジャー13年目のシーズンということもあり、豊富な経験を持つ控え捕手としての働きを期待されていたが、2度の故障者リスト入りがあり、ここまで29試合に出場して打率.179、1本塁打、7打点、OPS.680と不本意な成績に終わっている。

     自己ベストのシーズンはタイガース時代の2011年で、この年は自己最多の141試合に出場して打率.295、19本塁打、82打点、OPS.895の好成績をマーク。キャリア唯一のオールスター・ゲーム選出を果たし、シルバースラッガー賞も受賞した。13年間のメジャー生活で6球団を渡り歩き、通算1047試合に出場して打率.233、105本塁打、395打点、OPS.740をマークしている。

     アビラの父はタイガースのGMを務めており、2017年7月には父によってタイガースからカブスへトレードされたこともあった。アビラは「引退後にどんなチャンスがあるか、今からワクワクしている。父と一緒に働くことになるかもしれないし、そうでないかもしれない。野球は僕の人生の一部であり、今後も関わっていきたい」と話しており、父と同様、野球人としての人生を貫くことになりそうだ。

     13年間のメジャー生活を振り返ったアビラは、自身のキャリアのなかで印象に残っていることとして「タイガース時代にワールドシリーズを制覇できなかったこと」を挙げている。現在はトレス・バレーラ、ライリー・アダムス、キーバート・ルイーズといった若手捕手たちに自身の経験を積極的に伝えており、ワールドシリーズ制覇の夢を後輩たちに託してユニフォームを脱ぐ。

  • レンジャーズが有原航平のDFAを発表 2年契約の1年目

    2021.9.20 04:00 Monday

     日本時間9月20日、レンジャーズはマイク・フォルティネビッチの戦列復帰に伴い、有原航平をDFAとしたことを発表した。有原は北海道日本ハムファイターズからポスティング制度を利用し、昨年12月に2年620万ドルでレンジャーズと契約しており、今季は2年契約の1年目。来季は年俸260万ドルの契約が残っており、このタイミングでのDFAは意外な動きと言える。なお、この日のホワイトソックス戦が終わったあとにクリス・ヤングGMがオンライン会見を開き、今回の動きについて説明する予定となっている。

     DFAとはメジャー契約を結んでいる選手をロースターの40人枠から外す際に取られる措置である。他球団はウエーバーを経由して有原を獲得できるが、その場合はレンジャーズと有原が結んでいる契約をそのまま引き継ぐ必要がある。10先発で2勝4敗、防御率6.64という有原の成績を考えると、ウエーバー経由での獲得を希望する球団が現れる可能性は低いとみられる。よって、有原は40人枠外のマイナー選手としてレンジャーズに残るか、FAとなって新たな所属先を探すことになるだろう。FAになった場合、レンジャーズに2年契約の負担義務があり、他球団は最低保証年俸を支払うだけで有原を獲得できる。

     メジャーデビューからの4先発で2勝1敗、防御率2.21と好スタートを切った有原だったが、その後の3先発で0勝2敗、防御率17.28と打ち込まれ、5月上旬に右手中指の打撲で故障者リスト入り。その後、右肩の手術を受けたことが発表され、9月まで戦列復帰できなかった。戦列復帰後も3先発で0勝1敗、防御率6.75と低調。シーズン通算の奪三振率は5.31とかなり低く、40回2/3を投げて11本塁打を浴びるなど、球威不足が目立っていた。

     来季の契約が残っているにもかかわらず、有原のDFAを決断したレンジャーズ。試合後のオンライン会見でヤングGMが何を語るか注目される。

  • 負けられない一戦でパドレス・マチャドが見せたリーダーシップ

    2021.9.19 14:00 Sunday

     日本時間9月19日、セントルイスのブッシュ・スタジアムで行われたパドレス対カージナルスの一戦で、パドレスは5回表先頭のフェルナンド・タティスJr.が見逃し三振に倒れたあと、ダグアウト内でタティスJr.とマニー・マチャドが口論している様子がカメラに抜かれ、注目を集めた。試合後、両選手ともメディア対応を行わなかったため、口論の真相は不明だが、元メジャーリーガーのウィル・ミドルブルックスはツイッターで「マチャドがリーダーシップを示した行為だ」と自身の見解を示している。

     まず大前提として、今日の試合は球審を務めたフィル・クージのストライクゾーンが非常に広く、タティスJr.以外にも見逃しストライクの判定に不満を示す打者が少なくなかった。タティスJr.は5回表の先頭打者として打席に入り、フルカウントからの6球目、高めの速球に手を出さず見逃し三振に倒れたが、この1球はゾーンギリギリのコース。タティスJr.はこの判定に不満げな様子を示し、ダグアウトに戻ったあとにはヘルメットを投げつけてフラストレーションをあらわにした。

     タティスJr.がクージと口論になりかけたところでジェイス・ティングラー監督が割って入り、タティスJr.に代わって抗議したティングラーは退場を命じられたものの、タティスJr.はその後も試合にとどまってフル出場。ダグアウトからマチャドがタティスJr.に対して「お前は野球をやれ!」「お前だけの問題じゃないんだ!」と叫んでいる声が映像に収められていた。要するにマチャドはワイルドカード獲得に向けて絶対に負けられない一戦において、5回表にタティスJr.が退場となるわけにはいかないと考え、メジャーリーガーの先輩として22歳のタティスJr.を「教育」したというわけだ。

     ティングラーは「ネガティブなものではない。外野の人々が何を考えているかはわからないが、我々はファミリーだ。情熱もあれば、フラストレーションもある。それは当然のことだ」とコメント。ジェイク・クロネンワースも「シーズンのこの時期になれば、誰もが情熱を持ってプレーしている。みんな勝ちたいんだ。これが僕たちの現状さ」と話しており、少なくともパドレスのチーム内では今回の口論がネガティブに捉えられている様子はない。

     この件について、ミドルブルックスは「マチャドが『悪いチームメイト』であるという見方をする人もいるかもしれないが、それは間違いだ。これはマチャドがリーダーシップを示した行為だ。タティスJr.がまだ22歳だということを忘れてはいけない。素晴らしい選手だが、まだ学ぶべきことがたくさんある。勝利が必要な試合でタティスJr.が5回に退場になるわけにはいかないんだ」と自身の見解を示した。おそらくこれが真相ではないだろうか。

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