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  • 球団史上最高の中堅手は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

    2020.5.8 16:30 Friday

     メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を実施している。捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、左翼手に続く第7弾として、各球団の番記者が球団史上最高の中堅手を決定するファン投票をTwitterで実施中(それぞれの番記者のツイートから投票可能)。ファン投票の結果とは別に、それぞれの番記者が球団の歴代中堅手のなかからトップ5を選出して紹介している。

    アメリカン・リーグ東部地区

    オリオールズ
    【1位】アダム・ジョーンズ(2008-18)
    出場試合、安打、本塁打、打点の各部門で中堅手では球団歴代1位。ゴールドグラブ賞も4度受賞。
    【2位】ポール・ブレア(1964-76)
    【3位】アル・バンブリー(1972-84)
    【4位】マイク・デベロー(1989-94,96)
    【5位】ジャッキー・ブラント(1960-65)

    レッドソックス
    【1位】トリス・スピーカー(1907-15)
    1913年のシーズン22三塁打は現在も球団記録。1912年と1915年のワールドシリーズ制覇に貢献。
    【2位】フレッド・リン(1974-80)
    【3位】レジー・スミス(1966-73)
    【4位】ドム・ディマジオ(1940-42,46-53)
    【5位】ジャコビー・エルズベリー(2007-13)

    ヤンキース
    【1位】ミッキー・マントル(1951-68)
    通算536本塁打、MVP3度、1956年三冠王。1951年からの14年間でリーグ優勝12度、ワールドシリーズ制覇7度。
    【2位】ジョー・ディマジオ(1936-51)
    【3位】バーニー・ウィリアムス(1991-2006)
    【4位】アール・コームズ(1924-35)
    【5位】ボビー・マーサー(1965-74,79-83)

    レイズ
    【1位】ケビン・キアマイアー(2013-現在)
    ゴールドグラブ賞3度、プラチナグラブ賞1度。現在のメジャーリーグを代表する守備の名手。
    【2位】B・J・アップトン(2004,06-12)
    【3位】ランディ・ウィン(1998-2002)
    【4位】クイントン・マクラッケン(1998-2000)
    【5位】マレックス・スミス(2017-18)

    ブルージェイズ
    【1位】デボン・ホワイト(1991-95)
    在籍した5年間は毎年ゴールドグラブ賞を受賞。1992年と1993年の世界一メンバーの1人。
    【2位】ロイド・モスビー(1980-89)
    【3位】バーノン・ウェルズ(1999-2010)
    【4位】ケビン・ピラー(2013-19)
    【5位】ホゼ・クルーズ(1997-2002)

    アメリカン・リーグ中部地区

    ホワイトソックス
    【1位】ジョニー・モスティル(1918,21-29)
    1925年から2年連続盗塁王。1926年は打率.328、197安打、35盗塁の活躍でMVP投票2位にランクイン。
    【2位】ジム・ランディス(1957-64)
    【3位】チェット・レモン(1975-81)
    【4位】ランス・ジョンソン(1988-95)
    【5位】アーロン・ロワンド(2001-05)

    インディアンス
    【1位】トリス・スピーカー(1916-26)
    1916年にいずれも両リーグ1位の打率.386、出塁率.470、長打率.502を記録。キャリア通算792二塁打は歴代最多。
    【2位】アール・アベリル(1929-39)
    【3位】ラリー・ドビー(1947-55,58)
    【4位】ケニー・ロフトン(1992-96,98-2001,07)
    【5位】ジョー・カーター(1984-89)

    タイガース
    【1位】タイ・カッブ(1905-26)
    キャリア通算打率.366はメジャー歴代最高。4189安打と2245得点は歴代2位。1909年に三冠王。
    【2位】チェット・レモン(1982-90)
    【3位】カーティス・グランダーソン(2004-09)
    【4位】ミッキー・スタンリー(1964-78)
    【5位】バーニー・マコスキー(1939-42,46)

    ロイヤルズ
    【1位】エイモス・オーティス(1970-83)
    オールスター・ゲーム選出5度、ゴールドグラブ賞3度。在籍14年間で1977安打、340盗塁を記録。
    【2位】ウィリー・ウィルソン(1976-90)
    【3位】カルロス・ベルトラン(1998-2004)
    【4位】ロレンゾ・ケイン(2011-17)
    【5位】ジョニー・デイモン(1995-2000)

    ツインズ
    【1位】カービー・パケット(1984-95)
    2304安打、414二塁打、1071得点はいずれも球団記録。1986年から現役引退まで10年連続オールスター・ゲーム選出。
    【2位】トリー・ハンター(1997-2007,15)
    【3位】ジミー・ホール(1963-66)
    【4位】セザー・トバー(1965-72)
    【5位】デナード・スパン(2008-12)

    アメリカン・リーグ西部地区

    アストロズ
    【1位】セザー・セデーニョ(1970-81)
    WAR49.6(Baseball-Reference版)は中堅手では球団歴代1位。在籍12年間で1659安打、487盗塁を記録。
    【2位】ジミー・ウィン(1963-73)
    【3位】マイケル・ボーン(2008-11)
    【4位】スティーブ・フィンリー(1991-94)
    【5位】ジェイク・マリズニック(2014-19)

    エンゼルス
    【1位】マイク・トラウト(2011-現在)
    MVP3度、オールスター・ゲーム選出8度。まだ28歳ながらWAR72.8(Baseball-Reference版)はすでに球団歴代最高。
    【2位】ジム・エドモンズ(1993-99)
    【3位】トリー・ハンター(2008-12)
    【4位】アルビー・ピアソン(1961-66)
    【5位】ゲーリー・ペティス(1982-87)

    アスレチックス
    【1位】ドゥウェイン・マーフィー(1978-87)
    ゴールドグラブ賞6度は球団歴代最多タイ。1982年に27本塁打&26盗塁、1984年には33本塁打を記録。
    【2位】デーブ・ヘンダーソン(1988-93)
    【3位】サム・チャップマン(1938-41,45-51)
    【4位】ビル・ノース(1973-78)
    【5位】ココ・クリスプ(2010-16)

    マリナーズ
    【1位】ケン・グリフィーJr.(1989-99,2009-10)
    有資格初年度の2016年に当時歴代最高の得票率99.32%でアメリカ野球殿堂入り。WAR70.6(Baseball-Reference版)は球団歴代1位。
    【2位】マイク・キャメロン(2000-03)
    【3位】フランクリン・グティエレス(2009-13,15-16)
    【4位】デーブ・ヘンダーソン(1981-86)
    【5位】ルパート・ジョーンズ(1977-79)

    レンジャーズ
    【1位】ジョシュ・ハミルトン(2008-12,15)
    2010年にMVP受賞。在籍6年間でマークした長打率.542とOPS.901は球団歴代3位、打率.302は同9位。
    【2位】オダイビー・マクダウェル(1985-88,94)
    【3位】フアン・ベニケス(1976-78)
    【4位】デル・アンサー(1968-71)
    【5位】ゲーリー・マシューズ(2004-06)

    ナショナル・リーグ東部地区

    ブレーブス
    【1位】アンドリュー・ジョーンズ(1996-2007)
    10年連続でゴールドグラブ賞を受賞した外野手はジョーンズ、ロベルト・クレメンテ、ウィリー・メイズ、イチローの4人だけ。
    【2位】デール・マーフィー(1976-90)
    【3位】ウォーリー・バーガー(1930-37)
    【4位】エンダー・インシアーテ(2016-現在)
    【5位】ビル・ブルートン(1953-60)

    マーリンズ
    【1位】フアン・ピエール(2003-05,13)
    2003年からの3年間で167盗塁を記録。2003年は両リーグ最多の65盗塁をマークしてチームのワールドシリーズ制覇にも貢献。
    【2位】クリスチャン・イェリッチ(2013-17)
    【3位】プレストン・ウィルソン(1998-2002)
    【4位】コディ・ロス(2006-10)
    【5位】デボン・ホワイト(1996-97)

    メッツ
    【1位】カルロス・ベルトラン(2005-11)
    本塁打、打点、二塁打などの部門で中堅手では球団歴代1位の数字を記録。ゴールドグラブ賞3度、シルバースラッガー賞2度。
    【2位】ムーキー・ウィルソン(1980-89)
    【3位】トミー・エイジー(1968-72)
    【4位】レニー・ダイクストラ(1985-89)
    【5位】リー・マジーリ(1976-81,86-89)

    フィリーズ
    【1位】リッチー・アシュバーン(1948-59)
    1950年代に放った1875安打はメジャー最多。1995年にベテランズ委員会の選考によりアメリカ野球殿堂入り。
    【2位】ギャリー・マドックス(1975-86)
    【3位】シェーン・ビクトリーノ(2005-12)
    【4位】サイ・ウィリアムス(1918-30)
    【5位】レニー・ダイクストラ(1989-96)

    ナショナルズ
    【1位】アンドレ・ドーソン(1976-86)
    1977年新人王、1983年にリーグ最多の189安打。1980年から6年連続ゴールドグラブ賞、1981年から3年連続オールスター・ゲーム選出。
    【2位】マーキス・グリッソム(1989-94)
    【3位】ロンデル・ホワイト(1993-2000)
    【4位】デナード・スパン(2013-15)
    【5位】マイケル・A・テイラー(2014-現在)

    ナショナル・リーグ中部地区

    カブス
    【1位】ハック・ウィルソン(1927-31)
    1930年にマークしたシーズン191打点は現在もメジャー記録。この年は208安打、打率.356、56本塁打、OPS1.177の大活躍。
    【2位】アンディ・パフコ(1943-51)
    【3位】ジミー・ライアン(1885-89,91-1900)
    【4位】リック・マンデー(1972-76)
    【5位】デクスター・ファウラー(2015-16)

    レッズ
    【1位】ベイダ・ピンソン(1958-68)
    メジャー2年目の1959年から2年連続でオールスター・ゲーム選出。1961年の208安打と1963年の204安打はいずれも両リーグ最多。
    【2位】エド・ロウシュ(1916-26,31)
    【3位】エリック・デービス(1984-91,96)
    【4位】ガス・ベル(1953-61)
    【5位】セザー・ジェロニモ(1972-80)

    ブリュワーズ
    【1位】ゴーマン・トーマス(1973-83,86)
    208本塁打は球団歴代5位。1979年に45本塁打、123打点、1982年に39本塁打、112打点でそれぞれ本塁打王のタイトルを獲得。
    【2位】カルロス・ゴメス(2010-15)
    【3位】ロレンゾ・ケイン(2010,18-19)
    【4位】ダリル・ハミルトン(1988-95)
    【5位】デーブ・メイ(1970-74)

    パイレーツ
    【1位】アンドリュー・マカッチェン(2009-17)
    オールスター・ゲーム選出5度、2013年にMVP受賞。2012年から4年連続でMVP投票5位以内にランクイン。
    【2位】マックス・キャリー(1910-26)
    【3位】アンディ・バンスライク(1987-94)
    【4位】ロイド・ウェイナー(1927-45)
    【5位】アル・オリバー(1968-77)

    カージナルス
    【1位】ジム・エドモンズ(2000-07)
    在籍8年間で放った241本塁打は球団歴代4位。2000年から6年連続ゴールドグラブ賞。2004年にはシルバースラッガー賞も受賞。
    【2位】カート・フラッド(1958-69)
    【3位】ウィリー・マギー(1982-89,96-99)
    【4位】レイ・ランクフォード(1990-2000,04)
    【5位】テリー・ムーア(1935-48)

    ナショナル・リーグ西部地区

    ダイヤモンドバックス
    【1位】スティーブ・フィンリー(1999-2004)
    1999年と2000年にゴールドグラブ賞を受賞。2001年は主力選手の1人としてチームのワールドシリーズ制覇に貢献。
    【2位】A・J・ポロック(2012-18)
    【3位】クリス・ヤング(2006-12)
    【4位】デボン・ホワイト(1998)
    【5位】ジャロッド・ダイソン(2018-19)

    ロッキーズ
    【1位】チャーリー・ブラックモン(2011-現在)
    オールスター・ゲーム選出4度。2017年に打率.331で首位打者のタイトルを獲得。2016年から2年連続でシルバースラッガー賞。
    【2位】エリス・バークス(1994-98)
    【3位】デクスター・ファウラー(2008-13)
    【4位】プレストン・ウィルソン(2003-05)
    【5位】フアン・ピエール(2000-02)

    ドジャース
    【1位】デューク・スナイダー(1947-62)
    1953年から3年連続で「打率.300、40本塁打、125打点、OPS1.000」をクリア。1955年打点王、1956年本塁打王。
    【2位】ウィリー・デービス(1960-73)
    【3位】マット・ケンプ(2006-14,18)
    【4位】ピート・ライザー(1940-42,46-48)
    【5位】ブレット・バトラー(1991-97)

    パドレス
    【1位】スティーブ・フィンリー(1995-98)
    在籍4年間で放った82本塁打は主にセンターを守った選手としては球団歴代1位。1996年の地区優勝と1998年のリーグ優勝に貢献。
    【2位】ケビン・マクレイノルズ(1983-86)
    【3位】マイク・キャメロン(2006-07)
    【4位】ジョニー・グラブ(1972-76)
    【5位】ダリン・ジャクソン(1989-92)

    ジャイアンツ
    【1位】ウィリー・メイズ(1951-72)
    1965年の52本塁打を筆頭に本塁打王4度。1956年から4年連続で盗塁王。1957年から12年連続でゴールドグラブ賞。
    【2位】ボビー・トムソン(1946-53,57)
    【3位】ジョージ・バン・ハルトレン(1894-1903)
    【4位】チリ・デービス(1981-87)
    【5位】フレッド・スノッドグラス(1908-15)

  • ヤンキースのトーレス獲得は元有望株左腕の放出から始まった

    2020.5.8 12:40 Friday

     今や球界を代表する若きスター遊撃手へと成長したグレイバー・トーレス(ヤンキース)だが、もともとはカブスのマイナーにいた有望株であり、2016年7月にアロルディス・チャップマンをトレードでカブスへ放出した際、交換要員の4人のうちの1人としてヤンキースに加入。ヤンキースがトーレスを獲得するまでの軌跡を辿っていくと、そのスタート地点となっているのは2012年に「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで全体13位にランクインしたこともある元有望株マニー・バニュエロスの放出だった。

     2008年3月末、ヤンキースは左腕バニュエロスと契約。2011年には20歳にして早くもAAA級に到達し、殿堂入りの名クローザー、マリアーノ・リベラが「自分が今までに見てきたなかでベストの有望株投手の1人」と語るほど、大きな期待を背負っていた。

     2012年には「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで全体13位、左腕では2位という高評価を受けていたが、トミー・ジョン手術を受けるなど故障に悩まされ、ヤンキースは2015年1月、デービッド・カーペンター、チェイセン・シュリーブの2投手とのトレードでバニュエロスをブレーブスへ放出した。

     2015年6月、ヤンキースはカーペンターをナショナルズへ放出し、トニー・レンダを獲得。同年12月末にはレンダ、エリック・ジャギエロ、ケイレブ・コーサム、ルーキー・デービスの4人をレッズへ放出し、チャップマンを獲得することに成功した。

     翌2016年、チャップマンは防御率2.01、21度のセーブ機会で20度成功と期待に応えていたが、悲願のワールドシリーズ制覇に向けてブルペン強化を目指すカブスがチャップマン獲得を希望。ヤンキースはトーレス、ビリー・マッキニー、ラシャド・クロフォード、アダム・ウォーレンの4人とのトレードでチャップマンをカブスへ放出し、ここに「ヤンキースのトーレス」が誕生した。

     カブスの世界一に貢献したチャップマンは、同年オフにフリーエージェントとなってヤンキースに復帰。トーレスは2018年にメジャーデビューを果たして同年24本塁打、昨季は38本塁打を放ち、一躍スターダムにのし上がった。トーレスはまだ23歳。今後もヤンキースのスター遊撃手として長く活躍を続けていくことだろう。

  • ロイヤルズの本塁打王・ソレアー獲得までの軌跡を辿る

    2020.5.8 11:40 Friday

     ロイヤルズのホルヘ・ソレアーは昨季、球団記録を大幅に更新する48本塁打を放ち、球団史上初となる本塁打王に輝いた。ロイヤルズが守護神ウェイド・デービスとの1対1のトレードでソレアーを獲得したことはよく知られているが、ソレアー獲得までの過程を辿っていくと、全ては2006年7月にリリーフ右腕のマイク・マクドゥーガルをトレードで放出したことからスタートしている。また、その過程のなかには2015年のワールドシリーズ制覇に大きく寄与するトレードも含まれている。

     2006年5月末にロイヤルズのGMに就任したデイトン・ムーアは、2003年に27セーブ、2005年にも21セーブを挙げていた速球派リリーフ右腕のマクドゥーガルを2006年7月にマイナー2投手(ダン・コルテスとタイラー・ラムズデン)とのトレードでホワイトソックスへ放出。これが全ての始まりだった。

     それから3年後の2009年7月、ムーアはコルテスとデリック・サイトウの2人を放出し、マリナーズからユニエスキー・ベタンコートを獲得。2010年12月にはベタンコートとザック・グレインキー(プラス金銭)を放出し、ブリュワーズからロレンゾ・ケイン、アルシデス・エスコバー、ジェレミー・ジェフレス、ジェイク・オドリッジの4人を獲得することに成功した。

     さらに、2012年12月にはオドリッジ、パトリック・レナード、マイク・モンゴメリー、ウィル・マイヤーズの4人を放出し、レイズからウェイド・デービス、ジェームス・シールズ、後日指名選手(エリオット・ジョンソン)の3人を獲得。これにより、2015年に世界一となった当時の正遊撃手(エスコバー)、正中堅手(ケイン)、セットアッパー(デービス)がチームに揃うこととなった。

     そして、ワールドシリーズ制覇から1年後の2016年12月、ムーアはセットアッパーからクローザーとなっていたデービスを放出し、カブスからソレアーを獲得。伸び悩みが続いていたソレアーとの1対1のトレードでデービスを放出したことには批判の声もあったが、ソレアーは移籍3年目にして飛躍を遂げ、期待に応えた。

     以上がソレアー獲得までの過程である。ムーアがGM就任直後にマクドゥーガルを放出したことが、2015年のワールドシリーズ制覇と2019年の球団史上初の本塁打王誕生につながった。

  • トレード後にスターとなった8人の殿堂入り選手たち

    2020.5.7 13:50 Thursday

     レッドソックスからヤンキースへトレードされ、球界を代表するスーパースターとなったベーブ・ルースのように、移籍を経験している殿堂入り選手は少なくない。しかし、なかには「生え抜き」というイメージが強いにもかからわず、実は移籍を経験しているという選手も少なからず存在する。ここではサービスタイムが3年に達する前に移籍を経験し、殿堂入りプレーヤーへと成長を遂げた8人の選手をピックアップする。

     史上初の通算600セーブを達成したトレバー・ホフマンは「パドレスの守護神」というイメージが強いが、プロ入りはレッズだった。1992年11月のエクスパンション・ドラフトでマーリンズに指名され、翌1993年にメジャーデビュー。しかし、同年6月にゲーリー・シェフィールドを中心としたトレードでパドレスへ放出された。その後、シェフィールドも素晴らしいキャリアを過ごしたが、ホフマンは球史に残る名クローザーへと成長。パドレスの選手として殿堂入りしたのはホフマンとデーブ・ウィンフィールド、トニー・グウィンの3人だけである。

     ルースに続くレッドソックスの失敗と言われているのが、1990年8月末にベテラン救援右腕ラリー・アンダーセンとの交換でジェフ・バグウェルをアストロズへ放出したトレードだ。地元ボストンでメジャーリーガーになることを夢見ていたバグウェルだったが、のちにこのトレードを「人生で最悪の瞬間が人生で最高の瞬間となった」と振り返っている。レッドソックスでは出場機会に恵まれなかったバグウェルだが、翌1991年にメジャーデビューして新人王に輝き、その後は殿堂入りの強打者へと成長。一方のアンダーセンは地区優勝に貢献したものの、その年のオフにパドレスへ去っていった。

     ブレーブスの強力投手陣の一角として活躍したジョン・スモルツもメジャーデビュー前にトレードを経験している。優勝争いを繰り広げていたタイガースはブレーブスの先発右腕ドイル・アレクサンダーを獲得するために、1987年8月にスモルツを放出。アレクサンダーは無傷の9連勝の大活躍で期待に応えたが、スモルツはブレーブスで過ごした20シーズンで210勝&154セーブを記録するなど、殿堂入りの名投手へと成長を遂げた。

     このほか、名二塁手のライン・サンドバーグはメジャー1年目を終えたばかりの1982年1月にフィリーズからカブスへトレード。通算5714奪三振の名投手ノーラン・ライアンは1971年12月にメッツがエンゼルスからジム・フレゴシを獲得する際、交換要員の4人のうちの1人として放出された。

     名二塁手ネリー・フォックスはコニー・マック監督からの評価が低く、1949年10月に控え捕手ジョー・ティプトンとのトレードでアスレチックスからホワイトソックスへ放出。名遊撃手ピー・ウィー・リースも1939年7月に35000ドル+後日指名選手2人との交換でレッドソックスからドジャースへ放出されているが、これは当時レッドソックスの選手兼任監督だったジョー・クローニンが自身の定位置を確保する狙いもあったと言われている。

     また、名投手クリスティ・マシューソンは1900年にジャイアンツでメジャーデビューを果たしたあと、同年オフのルール5ドラフトでレッズへ移籍することになったが、ジャイアンツはエイモス・ルーシーとのトレードですぐさまマシューソンを取り戻している。この年、6試合に登板して0勝3敗に終わったマシューソンだが、翌1901年には20勝を挙げ、通算373勝をマークする名投手へと成長していくことになる。

  • 20歳・ウッドの快投は歴代最高のピッチングだった

    2020.5.7 12:40 Thursday

     1998年5月6日に20歳の新人右腕ケリー・ウッド(当時カブス)が1試合20奪三振の快投を披露してから22年が経過した。ウッドはメジャーデビューから5度目の登板となったこの試合で打者29人に対して被安打1、奪三振20、与死球1の完封勝利をマーク。メジャー最初の4先発で防御率5.89だった右腕の快投は球界に大きな衝撃を与えた。完全試合やノーヒッターを達成したわけではないが、この試合のウッドのピッチングは「歴代最高」と言っても過言ではない。

     この試合はカブス先発のウッドだけでなく、対戦相手のアストロズ先発のシェーン・レイノルズも8回10奪三振2失点(自責点1)の好投を見せ、わずか2時間19分で終了。カブスが2対0で勝利した。アストロズ打線にはジェフ・バグウェルとクレイグ・ビジオの殿堂入りコンビのほか、強打者モイゼス・アルー、当時好調だったデレク・ベルやリッキー・グティエレスらが名を連ねており、この豪華メンバーから20個の三振を奪ったウッドの快投は驚異的だ(唯一の安打を放ったのはグティエレス)。ちなみに、アストロズの4番を打っていたのはヤクルトや巨人でもプレーしたジャック・ハウエルだった。

     先発投手のパフォーマンスを評価するためにセイバーメトリクス専門家のビル・ジェームスが考案した「ゲーム・スコア」という指標がある。

    ・スタートは50ポイント
    ・1アウトでプラス1ポイント(1イニングで3ポイント)
    ・5回からは1イニングを投げ切るごとにプラス2ポイント
    ・1三振でプラス1ポイント
    ・1安打でマイナス2ポイント
    ・1四球でマイナス1ポイント
    ・1自責点でマイナス4ポイント
    ・1非自責点でマイナス2ポイント

     上記のルールに従って計算されるこの指標で、ウッドは9イニングの試合では歴代最高となる105を記録しているのだ。つまり、ウッドの快投は、少なくともこの指標に従えば、その他の投手による完全試合やノーヒッターを上回る快投だったということになる。ジェームスがボックススコアの投手成績を用いて計算していた都合上、与死球が計算式に含まれていないが、仮にウッドの与死球1をマイナス1ポイントで計算したとしても、ゲーム・スコアは歴代1位タイの104である。

     たとえば、マックス・シャーザー(ナショナルズ)は2015年10月3日のメッツ戦で許した走者がエラーによる1人だけという17奪三振のノーヒッターを達成したが、このときのゲーム・スコアは104だった。ウッドの105に並ぶためには「18奪三振かつ無四球でのノーヒッター」が必要であり、記録の更新は極めて難しいと言える。これだけのピッチングをメジャーデビュー5試合目の20歳の右腕が成し遂げたのだから、そのインパクトの大きさは計り知れない。

     ちなみに、延長戦も含めると、1920年5月1日の試合で26イニングを完投したジョー・エシュガー(ボストン・ブレーブス)とレオン・カドーア(ブルックリン・ロビンス)の両投手がそれぞれゲーム・スコア153、140で歴代1位と2位にランクインしている。

  • カブス・バイエズの契約延長交渉 現在は保留中

    2020.5.7 11:25 Thursday

     新型コロナウイルスの感染拡大により球界の動きがストップする前から、カブスにとって主力選手との契約延長は重要な問題となっていた。2021年シーズン終了後にフリーエージェントとなる主力選手のなかで、実際に契約延長交渉が行われていることが報じられていたのはオールスター遊撃手のハビアー・バイエズだけ。しかし、バイエズとの契約延長交渉も現在は保留の状態が続いている。

     カブスはクリス・ブライアント、バイエズ、カイル・シュワーバーのほか、来季の球団オプションの行使が確実なアンソニー・リゾーも2021年シーズン終了後にフリーエージェントとなり、実にレギュラー野手の半分が同時にフリーエージェントを迎えることになる。どの選手もカブスにとって不可欠な戦力だが、そのなかでバイエズとの契約延長交渉が優先して行われてきた。

     今オフ、カブスとバイエズは年俸調停を回避して年俸1000万ドルの1年契約で合意。カブスがバイエズを保有できるのは、2021年までの残り2シーズンとなっている。バイエズはスプリング・トレーニングの時点で「もし契約延長が実現すれば、僕はとても嬉しいよ。カブスでキャリア全部を過ごしたいと思っているからね」と契約延長に前向きな姿勢を示していたが、本人の話によると「僕たちは合意を目指していたけど、今は全てがストップしている。球界の動きがストップしてからは(契約延長について)何も話し合っていないよ」とのことだ。

     現在27歳のバイエズは2018年にブレイクを遂げ、打率.290、34本塁打、111打点、21盗塁、OPS.881の好成績をマークして打点王のタイトルを獲得。オールスター・ゲームに初選出されたほか、シルバースラッガー賞も初受賞し、MVP投票では2位にランクインした。昨季はシーズン終盤に故障離脱したものの、打率.281、29本塁打、85打点、11盗塁、OPS.847を記録。前年の活躍がフロックでないことを証明し、オールスター・ゲームには2年連続でファン投票により選出された。

  • 殿堂入りへの道を着実に歩むインディアンス・リンドーア

    2020.5.6 13:30 Wednesday

     現在のメジャーリーグは、カルロス・コレア(アストロズ)、ザンダー・ボガーツ(レッドソックス)、マーカス・セミエン(アスレチックス)、コリー・シーガー(ドジャース)らの活躍により「遊撃手黄金時代パート2」とも言うべき状況となっている。そして、その先頭を走るのがフランシスコ・リンドーア(インディアンス)だ。メジャーリーグ公式サイトのマット・ケリーは、リンドーアが将来のアメリカ野球殿堂入りに向けて着実に歩みを進めていると主張する。

     リンドーアは昨年11月に26歳の誕生日を迎えたが、25歳のシーズンまでにWAR27.6(Baseball-Reference版)、130本塁打を記録。メジャーリーグの長い歴史上、26歳の誕生日までにこの両部門でリンドーアを上回る数字を残した遊撃手は、カル・リプケンJr.とアレックス・ロドリゲスの2人しかいない。

     FanGraphsのダン・シンボースキーによると、成績予測システムZiPSを用いてリンドーアのキャリア通算成績を算出した結果、2600安打、443本塁打、打率.279、出塁率.339、長打率.490という数字が弾き出され、通算WARは80前後に達するという。通算WARが80を超える遊撃手は、リプケンJr.とロドリゲスのほかにホーナス・ワグナーしかおらず、リンドーアがこの予測通りの成績を残せば、殿堂入りは当確と言える。

     リンドーアのキャリアについては、うまくいけばWAR95.9(Baseball-Reference版)を記録したリプケンJr.、最悪の場合でもWAR44.5(同)を記録したトロイ・トゥロウィツキーに匹敵するものになると予測されており、このまま順調にキャリアを過ごした場合はWAR70.5(同)を記録したバリー・ラーキンくらいのレベルになるという。

     ラーキンは1995年のリーグMVP、1990年のワールドシリーズ制覇を筆頭に、オールスター・ゲーム選出12度、シルバースラッガー賞9度、ゴールドグラブ賞3度など輝かしいキャリアを過ごして2012年にアメリカ野球殿堂入りを果たしており、そのラーキンが比較対象となっていることからも、リンドーアが素晴らしいキャリアを過ごしていることが読み取れる。リンドーアの今後が非常に楽しみだ。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」 優勝はヤンキース

    2020.5.6 12:40 Wednesday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」は、ヤンキースとレッズによる決勝が第4戦を終えて2勝2敗のタイとなり、日本時間5月6日には第5戦以降のライブ配信と結果発表が行われた。第5戦をレッズが制し、優勝に王手をかけたものの、ヤンキースは第6戦と第7戦に連勝。史上最多27回の世界一を誇るヤンキースが名門球団の意地を見せ、2勝3敗からの逆転で「最強のベストチーム」となった。

     両軍2勝ずつで迎えた第5戦は、ヤンキース先発のホワイティ・フォードとレッズ先発のトム・シーバーの力投により、6回を終了して2対2の同点。しかし、レッズが7回裏にピート・ローズの2点タイムリーで勝ち越しに成功し、8回裏にはエリック・デービスがダメ押しのソロ本塁打を放った。シーバーは7回5安打2失点の好投で勝利投手となり、8回表をアロルディス・チャップマン、9回表をロブ・ディブルが無失点に抑えて5対2でレッズが勝利。対戦成績を3勝2敗とし、優勝に王手をかけた。

     第6戦は、追い込まれたヤンキースが初回にベーブ・ルースのソロ本塁打で先制。逆転を許した直後の6回裏には、再びルースがソロ本塁打を放ち、2対2の同点に追い付いた。その後、8回表にフランク・ロビンソンのタイムリー二塁打でレッズが勝ち越しに成功したが、ヤンキースは8回裏にジョー・ディマジオが逆転2ラン本塁打。今大会不振のスター外野手の一発でリードを奪うと、9回表は守護神マリアーノ・リベラが三者三振に仕留め、対戦成績を3勝3敗として第7戦に望みをつないだ。

     勝ったほうが優勝となる第7戦は、レッズ打線がヤンキース先発のアンディ・ペティットに襲いかかり、ロビンソンの2ラン本塁打などにより3回表終了時点で4点をリード。しかし、ヤンキースは3回裏にディマジオの3ラン本塁打とルー・ゲーリッグのソロ本塁打で一気に同点とし、5対6と1点ビハインドで迎えた5回裏には大量5点を奪って逆転に成功した。その後は、3番手のレフティ・ゴメスが4回2安打無失点の好投を見せるなど、リリーフ陣がレッズの反撃を封じ、11対6でヤンキースが勝利。ルースは打率こそ.237と低かったが、今大会最多の15本塁打、チーム最多の23打点を叩き出し、優勝の立役者となった。

  • 奇妙なトレード ディナーやスーツと交換された選手も

    2020.5.5 14:35 Tuesday

     メジャーリーグの世界では様々なトレードが行われてきた。過去には監督同士を交換した例もあるし、ブロードキャスターと選手を交換した例もある。ジョン・マクドナルドのように結果として自分自身とトレードされた選手もいる。メジャーリーグ公式サイトのアンソニー・カストロビンスは自身の記事のなかで、過去に行われた奇妙なトレードを紹介している。

     殿堂入り投手のレフティ・グローブは、1920年にブルーリッジ・リーグのマーティンズバーグ・マウンテニアーズからインターナショナル・リーグのボルティモア・オリオールズへ移籍する際、3500ドルと交換された。これは暴風雨によって破損したマーティンズバーグの外野フェンスの修理費用であり、グローブは「外野フェンスとトレードされた」と言える。なお、オリオールズはその後、1925年に10万600ドルでフィラデルフィア・アスレチックスへグローブを売却している。

     殿堂入り外野手のデーブ・ウィンフィールドは、大規模ストライキの最中である1994年8月31日にツインズからインディアンスへトレードされた。ツインズは後日指名選手を獲得する予定だったが、ストライキによってウィンフィールドがインディアンスで1試合もプレイしないままシーズンが終了。このトレードを決着させるため、インディアンスの球団首脳はツインズの球団首脳にディナーをご馳走したという。これにより、ウィンフィールドは「ディナーとトレードされた」と言われている。

     同じく殿堂入り外野手のトリス・スピーカーは、1907年にボストン・アメリカンズと契約したものの、7試合で打率.158に終わり、チームからの評価は低かった。そのため、翌年のキャンプは自費での参加となり、レッドソックスと名前を変えていたアメリカンズはキャンプ地の球場の使用料としてスピーカーをサザン・アソシエーションの球団へ売却した。「球場使用料とトレードされた」スピーカーだが、期待通りに成長すれば買い戻せる規定になっていたため、レッドソックスは同年中にスピーカーをチームに復帰させている。

     メジャー8年で通算386試合に登板したケリー・ライテンバーグは、ドラフトで指名されなかったため、独立リーグのミネアポリス・ルーンズと契約。月給650ドルでプレイしていた。その後、ブレーブスがライテンバーグに注目し、獲得を希望。このとき、ルーンズの監督だったグレッグ・オルソンはその対価として自軍が本当に必要としているものを要求し、12ダース分のボールと2ダースのバットとの交換でライテンバーグをブレーブスに差し出した。ライテンバーグは「ボールとバットとトレードされた」というわけだ。

     伝説の名投手サイ・ヤングも、奇妙なトレードを経験した選手の1人である。投手を必要としていたクリーブランド・スパイダースのフランク・ロビソン・オーナーは、トライステイト・リーグのカントン・ナジャイズに在籍していたデントン・ヤングに目を付けた。当時はまだ「サイ」というニックネームは付いていなかったが、このヤングを獲得するためにロビソンが支払った対価は250~300ドルの移籍金とカントンの監督のためのスーツ1着。通算511勝を挙げることになる大投手は、メジャーリーグに加入する際、「スーツとトレードされた」のである。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」決勝 第4戦まで2勝2敗

    2020.5.5 12:20 Tuesday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」は、日本時間5月5日にヤンキースとレッズによる決勝の第1戦から第4戦までがライブ配信され、第1戦と第3戦をヤンキース、第2戦と第4戦をレッズが制して2勝2敗のタイとなった。残りの試合は日本時間5月6日にライブ配信され、いよいよ「最強のベストチーム」が決定する。

     第1戦は、レッズが1回表にジョージ・フォスターの満塁本塁打で先制するも、ヤンキースは直後の1回裏にルー・ゲーリッグのタイムリー二塁打とミッキー・マントルの2ラン本塁打で3点を返して1点差。5回裏にはゲーリッグが逆転3ラン本塁打を放ち、ヤンキースがリードを奪った。その後、デレク・ジーターとトニー・ラゼリにもタイムリー二塁打が出て8対4となり、7回途中4失点の先発ホワイティ・フォードからデーブ・リゲッティ、グース・ゴセージとつないで逃げ切り。レッズは先発トム・シーバーが5回途中6失点と大誤算だった。

     第2戦は、レッズの先発ジム・マロニーが6つの四球を与えながらも5回を2安打無失点に抑え、ジョー・モーガンのタイムリー三塁打、フォスターの2ラン本塁打などで6回までに5点を先行。ヤンキースは7回裏にマントルのタイムリーなどで2点、9回裏にもベーブ・ルースの2ラン本塁打で2点を返したが、5番手ロブ・ディブルがゲーリッグとマントルを抑え、レッズが6対4で逃げ切った。

     第3戦は、ヤンキースの先発アンディ・ペティットが8回途中まで4安打無失点。レッズの先発マリオ・ソトも好投し、6回まで両軍無得点の投手戦となったが、ヤンキースが7回表にラゼリのタイムリー二塁打で先制すると、8回表にはヨギ・ベラの満塁本塁打などで5点を追加し、最終的には6対0で快勝を収めた。ペティットはこれで今大会5勝0敗、防御率1.53となり、大舞台での勝負強さを存分に発揮。一方のレッズは、2番手アロルディス・チャップマンの乱調が痛かった。

     第4戦は、序盤からレッズの強力打線が機能し、1回裏にジョーイ・ボットーとジョニー・ベンチの2ラン本塁打で4点を先制。2回表にマントルのソロ本塁打で1点を返されたが、2回裏にはバリー・ラーキンにも2ラン本塁打が飛び出し、リードを5点に広げた。レッズの先発ホゼ・リーホは6回途中まで3安打2失点の力投を見せ、ノーム・チャールトン、ジョニー・クエイトとつないでレッズが7対2で勝利。対戦成績を2勝2敗のタイとした。

     なお、今大会の終了後、好成績を残した単一シーズンの64チーム(例:2001年のマリナーズ、1927年のヤンキースなど)による「MLBドリーム・ブラケット2」が開催されることが決定している。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」 決勝はヤンキース対レッズ

    2020.5.4 14:00 Monday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」は、アメリカン・リーグ側のトーナメントを第1シードのヤンキース、ナショナル・リーグ側のトーナメントを第4シードのレッズが勝ち抜き、いよいよ決勝を迎える。両軍とも殿堂入りの名選手が打線にズラリと並んでおり、強力打線同士の対戦に注目が集まっている。

     ヤンキースは、第1ラウンドから準決勝までの合計4ラウンドで全32チーム中最多となる44本塁打を記録。その重量打線を牽引しているのがベーブ・ルースだ。ルースはレッドソックスとの準決勝7試合で放った7本塁打を含め、ここまで全選手中最多の15本塁打を量産。レッズとの決勝でもその打棒が爆発するか注目だ。

     黄金期を築いた「ビッグ・レッド・マシン」時代の選手たちが中心となるレッズ打線も負けていない。1試合平均5.1得点は全32チーム中1位となっており、しかもこれは準決勝で対戦した投手王国ドジャースとの試合を含む数字である。ヤンキースには及ばないものの、ここまで39本塁打を記録しており、フランク・ロビンソンが8本塁打、ジョニー・ベンチが6本塁打を放っているのが目立つ。

     投手陣に目を移すと、少なくとも記録や実績の面ではヤンキースに分があるように見える。ヤンキースは、殿堂入りコンビのホワイティ・フォードとレッド・ラフィング、1978年サイ・ヤング賞のロン・ギドリー、ポストシーズン通算最多勝利のアンディ・ペティットという強力先発投手陣を擁しており、ブルペンにもレフティ・ゴメス、ウェイト・ホイト、グース・ゴセージ、そしてマリアーノ・リベラと4人の殿堂入り投手が控えている。

     一方のレッズは、殿堂入り投手がトム・シーバーしかいない。しかし、ドジャースとの準決勝では、1990年ワールドシリーズMVPのホゼ・リーホが2先発で2勝0敗、防御率0.64という圧巻のパフォーマンスを見せ、マリオ・ソトも唯一の登板機会で8回2/3を無失点に抑える快投を披露。先発投手陣が準決勝と同様のピッチングをできるのであれば、レッズにも十分に勝機はあるだろう。

     決勝は日本時間5月5日と6日の午前4時からTwitchとMLB.comで一部の試合のライブ配信が行われ、6日の午前7時に最終結果が発表される予定となっている。「最強のベストチーム」となるのはどちらのチームだろうか。

  • メッツのセスペデス獲得のスタート地点は新庄獲得だった

    2020.5.4 12:20 Monday

     日本時間5月4日、メジャーリーグ公式サイトのデービッド・アドラーはメッツがヨエニス・セスペデスの獲得に至るまでのプロセスを振り返る特集記事を公開した。アドラーによると、セスペデス獲得までのメッツのトレードを振り返ると、2000年オフにある外野手と契約したことがそのスタート地点になっているという。その外野手とは、阪神タイガースからメッツに入団した新庄剛志である。

     2000年12月11日(現地時間、以下同)、新庄はイチローに次ぐ2人目の日本人野手メジャーリーガーとして年俸70万ドルでメッツと契約。日本プロ野球の球団からは総額12億円を超えるような大型オファーもあったが、自身の夢を追うことを選択した。

     メジャー1年目の2001年、123試合に出場して打率.268、10本塁打、56打点とまずまずの成績を残した新庄だが、前年リーグ優勝を果たしたメッツは82勝80敗に終わり、ポストシーズンに進出できず。そのオフ、メッツは先発投手の補強を目指し、2001年12月16日に新庄とデシー・レラフォードをジャイアンツへ放出してショーン・エステスを獲得するトレードが成立した。

     2002年8月15日にはエステスをレッズへ放出し、ペドロ・フェリシアーノ、エルビン・ベルトレイ、後日指名選手2人(ラウル・ゴンザレスとブレイディ・クラーク)の合計4人を獲得。フェリシアーノは2008年からの3年間で266試合(平均89試合)に登板するなど鉄腕リリーバーとして活躍し、2011年1月3日にフェリシアーノがフリーエージェントとしてヤンキースと契約すると、メッツは2011年のドラフトにおける補償指名権を獲得した。

     2011年6月6日、メッツはフェリシアーノ流出によって得た全体44位の指名権でマイケル・フルマーを獲得。2015年7月、外野手補強を目指すメッツはウィルマー・フローレスとザック・ウィーラーを放出してブリュワーズからカルロス・ゴメスを獲得する予定だったが、このトレードが破談となり、代わりにフルマーとルイス・セッサをタイガースへ放出してセスペデスを獲得するトレードを2015年7月31日に成立させた。

     以上のようにして、新庄との契約からスタートするセスペデス獲得が完了する。なお、アドラーは新庄が現在48歳であること、そしてもう一度プロ野球選手としてのプレイを目指していることを紹介している。

  • 各ポジションの通算最多本塁打記録保持者たち

    2020.5.3 13:55 Sunday

     日本時間5月3日、メジャーリーグ公式サイトのトーマス・ハリガンは、各ポジションの通算最多本塁打記録保持者を特集する記事を公開した。たとえば、ベーブ・ルースは通算714本塁打を記録しているが、残念ながらこれは右翼手1位の数字ではない。その一方で、通算450本塁打未満でポジション1位となっている選手もいる。ここではその顔触れをチェックしてみよう。

     ハリガンの特集記事では、該当ポジションで通算出場試合数の3分の2以上に出場した選手が対象となっている。また、外野手はポジションにかからわず、通算出場試合数の3分の2以上に外野手として出場していれば対象となり、外野のなかで最も出場試合数が多いポジションに振り分けられている。よって、「そのポジションでの出場時に放った本塁打数」ではないことにご注意いただきたい。

     各ポジションの通算最多本塁打記録保持者は以下の通り。

    捕手
    マイク・ピアッツァ 427本塁打
    (現役最多:ラッセル・マーティン 191本塁打)

    一塁手
    アルバート・プーホルス 656本塁打
    (現役最多:同上)

    二塁手
    ジェフ・ケント 377本塁打
    (現役最多:ロビンソン・カノー 324本塁打)

    三塁手
    マイク・シュミット 548本塁打
    (現役最多:エバン・ロンゴリア 297本塁打)

    遊撃手
    カル・リプケンJr. 431本塁打
    (現役最多:フランシスコ・リンドーア 130本塁打)

    左翼手
    バリー・ボンズ 762本塁打
    (現役最多:ライアン・ブラウン 344本塁打)

    中堅手
    ウィリー・メイズ 660本塁打
    (現役最多:マイク・トラウト 285本塁打)

    右翼手
    ハンク・アーロン 755本塁打
    (現役最多:ジェイ・ブルース 312本塁打)

    指名打者
    デービッド・オルティス 541本塁打
    (現役最多:大谷翔平 40本塁打)

    投手
    ウェス・フェレル 38本塁打
    (現役最多:マディソン・バムガーナー 19本塁打)

     ちなみに、「そのポジションでの出場時に放った本塁打数」の場合の最多記録保持者は以下のようになる(カッコ内は現役最多)。

    捕手:ピアッツァ 396本塁打(マーティン 188本塁打)
    一塁手:マーク・マグワイア 566本塁打(プーホルス 460本塁打)
    二塁手:ケント 351本塁打(カノー 308本塁打)
    三塁手:シュミット 509本塁打(ロンゴリア 281本塁打)
    遊撃手:リプケンJr. 345本塁打(リンドーア 125本塁打)
    左翼手:ボンズ 725本塁打(ブラウン 260本塁打)
    中堅手:メイズ 633本塁打(トラウト 260本塁打)
    右翼手:サミー・ソーサ 538本塁打(ブルース 275本塁打)
    指名打者:オルティス 485本塁打(ネルソン・クルーズ 187本塁打)
    投手:フェレル 36本塁打(バムガーナー 19本塁打)

  • インディアンスに痛手 新戦力クラーセが80試合出場停止

    2020.5.3 12:15 Sunday

     現地時間5月1日、メジャーリーグ機構はエマニュエル・クラーセ(インディアンス)に対して80試合の出場停止処分を科したことを発表した。コリー・クルーバーとのトレードでデライノ・デシールズとともにインディアンスへ加入したクラーセだが、薬物検査の結果、パフォーマンス向上薬(PED)の一種であるボルデノンに陽性反応を示した。レギュラーシーズンの試合数次第では、今季全く登板できない可能性もある。

     インディアンスは「エマニュエル・クラーセがメジャーリーグの薬物規定に違反して出場停止処分を受けたことを知り、残念に思っています。我々はメジャーリーグの方針とPEDを排除する努力を支持します。我々はエマニュエルと連絡を取り合っており、出場停止処分が終わったあと、彼が戻ってくるのを歓迎します」とのコメントを発表。サイ・ヤング賞2度のクルーバーを放出した際に獲得した交換要員の目玉だっただけに、インディアンスにとっては大きな痛手となる。

     クラーセは昨季レンジャーズでメジャーデビューを果たし、21試合に登板して23回1/3を投げ、2勝3敗、1セーブ、4ホールド、防御率2.31、21奪三振を記録。時速100マイルに達するカッターを最大の武器としており、殿堂入りの名クローザー、マリアーノ・リベラ(元ヤンキース)のような投手へ成長することを期待する声もある。スプリング・トレーニング中に背中を痛め、少なくとも5月まで登板できない見込みだったが、戦列復帰はさらに遅れることになった。

     クラーセの出場停止によりチャンスを得るのは、クラーセと同じく昨季メジャーデビューを果たしたジェームス・カリンチャックだろう。昨季はメジャー昇格後5試合に登板して5回1/3を投げ、防御率1.69、8奪三振、被打率.150の好成績をマーク。3月下旬にAAA級コロンバスへ降格となっていたが、クラーセの出場停止によって開幕ロースターに名を連ねる可能性が極めて高くなった。

  • 「完璧な選手」だったカージナルス時代のプーホルス

    2020.5.2 15:00 Saturday

     通算3202安打、656本塁打、2075打点という輝かしい実績を残し、将来のアメリカ野球殿堂入りが確実視されているアルバート・プーホルス(エンゼルス)。2012年のエンゼルス移籍後、急激にその輝きが失われたため、たとえば大谷翔平をきっかけにプーホルスを知ったファンは、プーホルスに対してあまり良い印象がないかもしれない。しかし、カージナルス時代のプーホルスは、殿堂入りの名監督トニー・ラルーサが「彼は完璧な選手だった」と語ったように、間違いなく球界最高の選手だった。

     アストロズは、アメリカン・リーグ西部地区へ移籍する前、カージナルスと同じナショナル・リーグ中部地区に所属していた。当時の主力選手であり、のちにカージナルスでプーホルスととともにプレイするランス・バークマンは、プーホルスについて「彼はいつも自分をコントロールできている。無理に打ちに行ったり、ワンバウンドするようなボール球を振ったりするところを見たことがないんだ」と語る。

     殿堂入り選手のジェフ・バグウェルも、アストロズの一員としてプーホルスと対戦した経験があり、「アルバートが最初の11シーズンで成し遂げたことより良い成績を残せる選手なんていないだろう。強い打球を打つ能力や試合を動かす能力は本当に驚異的だよ」と絶賛。「彼は周りの選手にも好影響を与えるんだ。彼がいることで、投手は彼の周囲の打者と対戦するときにもストレスを感じなければならない。素晴らしい選手の定義ってこういうことだと思うんだよね」とプーホルスの存在感の大きさについて語る。

     プーホルスの偉大さは成績にもしっかり現れており、カージナルスで過ごしたメジャーデビューからの11シーズンで放った445本塁打は史上最多(2位のエディ・マシューズは399本塁打)。455二塁打はトッド・ヘルトンと並ぶ史上最多タイであり、3893塁打や1291得点、915長打も史上最多の数字である。また、プーホルスのOPS1.037を上回っているのは、ベーブ・ルース、テッド・ウィリアムス、ジミー・フォックス、ルー・ゲーリッグという伝説の殿堂入り選手4人のみ。プーホルスがカージナルスに在籍した11シーズンすべてで監督を務めたラルーサが「完璧な選手」と讃えたのは当然のことと言える。

     エンゼルス移籍後は打率3割をマークしたシーズンが1度もなく、100打点は4度記録しているものの、40本塁打は1度だけ。2013年以降はOPS8割にすら届かないシーズンが続いている。しかし、それはカージナルス時代の素晴らしい活躍を否定する理由にはならない。数々の強打者に阻まれて三冠王にはなれず、MVP受賞も3度だけだが、カージナルス時代のプーホルスは間違いなく球界最高の選手だった。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」 ヤンキースとレッズが決勝進出

    2020.5.2 13:00 Saturday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」は、日本時間5月2日に準決勝の結果が発表され、アメリカン・リーグ側はヤンキースがレッドソックスを4勝3敗、ナショナル・リーグ側はレッズがドジャースを4勝2敗で破り、決勝進出を決めた。ヤンキースとレッズによる決勝戦は、日本時間5月7日に結果発表が行われる予定であり、いよいよ「最強のベストチーム」が決定する。

     第5戦まで2勝3敗とレッドソックス(第3シード)にリードを許したヤンキース(第1シード)だったが、第6戦と第7戦で1本塁打ずつを放ち、7試合で7本塁打を記録したベーブ・ルースがチームを決勝進出へと導いた。

     第6戦はヤンキース先発のアンディ・ペティットが7回無失点の好投を見せ、6回裏にミッキー・マントルの5号2ランで先制。8回裏にはルースがダメ押しの11号ソロを放ち、ペティットからグース・ゴセージ、マリアーノ・リベラとつなぐ完封リレーで勝利した。

     第7戦はロジャー・クレメンス(レッドソックス)とレッド・ラフィング(ヤンキース)の投げ合いとなり、ヤンキースが初回にルースの12号ソロで先制。3回表にドワイト・エバンスの2号ソロで同点となったが、ヤンキースは3回裏にルースの犠牲フライで勝ち越しに成功し、4回裏にはデレク・ジーターの2点タイムリーでリードを3点に広げた。クレメンスが6回途中4失点で降板したのに対し、ラフィングは7回1失点の好投。その後はゴセージからリベラへつなぐ必勝リレーでリードを守り、決勝進出を決めた。

     一方、第5戦まで3勝2敗で決勝進出に王手をかけたレッズは、第2戦で8回無失点の快投を披露したホゼ・リーホが第6戦でも6回1失点の好投。1990年のワールドシリーズでMVPに輝いた男が大舞台での勝負強さを発揮し、第1シードのカージナルスに続いて第3シードのドジャースも破り、第4シードからの決勝進出となった。

     レッズはドジャース先発のオーレル・ハーシュハイザーに対し、1回表無死一二塁からジョーイ・ボットーのタイムリーで先制。4回裏にロン・セイとピー・ウィー・リースの連続二塁打で同点に追い付かれたが、7回表にドジャース2番手のフィル・リーガンから一死一三塁のチャンスを作り、フランク・ロビンソンのタイムリーで勝ち越しに成功した。9回表にはドジャース4番手のドン・サットンに4安打を浴びせ、ロビンソンとジョージ・フォスターのタイムリーで2点を追加。リーホ降板後はランディ・マイヤーズ、アロルディス・チャップマン、ロブ・ディブルが各1イニングを無失点に抑え、決勝進出を決めた。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」 Rソックスとレッズが決勝進出に王手

    2020.5.1 13:00 Friday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」はいよいよ準決勝に突入した。準決勝はアメリカン・リーグ側がヤンキース対レッドソックス、ナショナル・リーグ側がドジャース対レッズの組み合わせで行われ、日本時間5月1日に第5戦までの結果が発表。レッドソックスとレッズがそれぞれ3勝2敗で決勝進出に王手をかけた。第6戦以降の結果は日本時間5月2日に発表される。

     ヤンキースとレッドソックスの対戦は長年のライバル同士の直接対決となり、両軍にベーブ・ルースが登録されているなど注目ポイントも非常に多い。

     第1戦はヤンキースのルースがペドロ・マルティネスとジョン・レスターから本塁打を放ち、1試合2本塁打の活躍を見せたものの、レッドソックスが7対5で勝利。第2戦はまたしてもヤンキースのルースがパワーを発揮し、サイ・ヤングと上原浩治から本塁打を放って1試合2本塁打。ルースの活躍もあってヤンキースが7対4で勝利したが、レッドソックスのルースはヤンキースのルースを内野ゴロに打ち取るなど3回1/3を無失点、6奪三振に抑える快投を見せた。

     第3戦はレッドソックスが9回裏に二死満塁のチャンスを迎え、マリアーノ・リベラからカールトン・フィスクがこの試合4本目となるヒットを放って5対4でサヨナラ勝ち。しかし、第4戦はヤンキースのルースが準決勝5本目、今大会10本目となる本塁打を放ち、ヤンキースが10対7で打撃戦を制した。

     両軍2勝ずつで迎えた第5戦はレッドソックス打線が爆発してヤンキース先発のホワイティ・フォードをノックアウトし、マルティネスは7回12奪三振2失点の好投を披露。9対2で大勝し、決勝進出に王手をかけた。なお、第6戦ではアンディ・ペティットとヤングが先発予定。ポストシーズン通算最多勝利記録保持者とレギュラーシーズン通算最多勝利記録保持者による投げ合いはどんな結末を迎えるのだろうか。

     ドジャースとレッズの対戦はこれまでの3ラウンドで1試合平均2.6失点という安定感を誇るドジャース投手陣に、レッズの強力打線「ビッグ・レッド・マシン」が立ち向かう構図となる。

     第1戦はレッズ打線がサンディ・コーファックスを5回途中で降板に追い込むなどドジャース投手陣から9点を奪ったが、先発のトム・シーバーが5回途中6失点でノックアウトされるなどレッズ投手陣は登板した7人全員が失点。ドジャースが14対9で打撃戦を制した。

     第2戦は一転して投手戦となり、レッズは8回表にバリー・ラーキンがオーレル・ハーシュハイザーからタイムリーを放って1点を先制。ホゼ・リーホが8回無失点の快投を見せ、最終回をロブ・ディブルが三者凡退に抑えて1対0で逃げ切った。

     第3戦は延長11回裏にジョージ・フォスターが本塁打を放ち、レッズが5対4でサヨナラ勝ち。その勢いのまま、第4戦では先発のマリオ・ソトが9回二死までドジャース打線を無得点に封じ、最後はドン・ガレットがコディ・ベリンジャーを三振に仕留めた。打線は25イニング連続無失点のドン・ドライスデールを攻略して6得点。6対0で快勝したレッズが決勝進出に王手をかけた。

     しかし、第5戦ではドジャース先発のコーファックスが意地を見せ、8回途中まで1失点(自責点0)の好投。ロイ・キャンパネラ、デューク・スナイダー、ピー・ウィー・リースがそれぞれシーバーから本塁打を放ち、5対1で勝利した。第6戦では第2戦で投手戦を展開したハーシュハイザーとリーホが先発予定。決勝に進出するのはどちらのチームだろうか。

  • 2020年のリトルリーグ・ワールドシリーズ中止が決定

    2020.5.1 11:25 Friday

     日本時間5月1日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により2020年のリトルリーグ・ワールドシリーズの開催が中止となることが発表された。毎年8月に開催されるリトルリーグ・ワールドシリーズが中止となるのは、1947年に第1回大会が開催されて以降初めてのこと。リトルリーグ・ワールドシリーズの出場権を争う各地域の大会も中止となり、また、8月23日(現地時間)にウィリアムスポートで開催予定だったレッドソックス対オリオールズの「MLBリトルリーグ・クラシック」も開催中止が決定した。

     リトルリーグのスティーブン・D・キーナー代表は「リトルリーグに関わる全ての人々にとって心の痛む決断だ。特に、いつかリトルリーグ・ワールドシリーズでプレイすることを夢見ていた数百万人ものリトルリーガーたちは誰よりもつらいだろう」と率直な心情を吐露。「あらゆる選択肢を検討した結果、公衆衛生の不安が今後数ヶ月続くと考えられるため、今回の決断に至った。専門家や開催地のリーダーたちと相談し、75年近く開催を続けてきた大会を進行するのは不可能だと判断した」と今回の決断に至るプロセスを説明した。

     「MLBリトルリーグ・クラシック」は2017年にスタートし、この年はパイレーツとカージナルスが対戦。2018年はフィリーズとメッツ、昨年はパイレーツとカブスが試合を行ったが、4年目にして初めて中止されることになった。ロブ・マンフレッド・コミッショナーは声明文のなかで「2017年以来、メジャーリーグの選手や球団、スタッフたちは、アメリカ国内や世界中のリトルリーガー、彼らのコーチ、彼らの家族とともに時間を過ごすのを楽しんできた。球界の一大イベントであり、中止になるのは非常に残念だが、関係者の健康と安全を最優先に考えなければならない」と述べている。

     なお、リトルリーグ・ワールドシリーズは2021年に再開される予定。メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会も2021年に「MLBリトルリーグ・クラシック」を開催する予定だ。

  • ジーターらの殿堂入り式典 来年7月への延期が決定

    2020.4.30 11:40 Thursday

     日本時間4月30日、アメリカ野球殿堂の取締役会は満場一致で今年7月に予定されていた殿堂入り式典の開催を中止することを決定した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、関係者の健康と安全を最優先した結果であり、デレク・ジーター、ラリー・ウォーカー、テッド・シモンズ、マービン・ミラーの4氏の殿堂入りを祝うセレモニーは、来年7月に2021年のセレモニーと合同で開催されることになった。

     アメリカ野球殿堂のジェーン・フォーブス・クラーク会長は「インダクション・ウィークエンドは、ナショナル・パスタイム(野球)とそのレジェンドたちを祝福する場であり、この特別なイベントを中止するのは残念だが、取締役会では新たに殿堂入りする者や、殿堂のメンバー、素晴らしいファンたち、数百人ものスタッフといったこのイベントに参加予定だった人々の健康と幸福を最優先に考えた」とのコメントを発表。マリアーノ・リベラらの殿堂入りを祝福した昨年のセレモニーには5万人を超える人々が集まっており、現在の状況で例年通りにセレモニーを開催するのは難しいとの判断が下された。

     2020年のセレモニーは来年7月25日(現地時間)に2021年のセレモニーと合同で開催されることになるが、ジーターは「殿堂入りは本当に素晴らしい名誉だけど、関係者全員の健康と安全が最優先だ」と語り、今回の決定を支持。「2021年にクーパーズタウンで現在の殿堂入りメンバーやファン、スタッフ、私の家族や友人に会えることを楽しみにしている」と前向きなコメントを残した。

     アメリカ野球殿堂によると、クーパーズタウンで殿堂入り式典が開催されないのは1960年以来のことだという。この年は新たに殿堂入りした者がいなかったため、セレモニーが開催されなかった。また、複数の年度のセレモニーが合同で開催されるのは、1948年と1949年のセレモニーが合同で開催された1949年以来となる。

  • 名捕手・モリーナが2022年まで現役続行へ 他球団移籍も視野

    2020.4.30 03:20 Thursday

     ゴールドグラブ賞9度の輝かしい実績を誇る名捕手ヤディアー・モリーナは今年1月、カージナルスから契約延長のオファーがあれば来季以降も現役を続行する意思がある一方で、他球団でプレイするつもりはないことを明言していた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によって2020年シーズンの開幕が延期となるなか、その心境に変化が生まれたようだ。ESPNのマーリー・リベラによると、モリーナはカージナルスとの契約延長が成立しなかった場合、他球団へ移籍して現役を続行することも視野に入れているという。

     2017年4月に3年6000万ドルでカージナルスとの契約を延長した際、モリーナは契約満了時に現役を引退する意向を示していた。今季はその3年契約の最終年となるが、モリーナは今年1月、少なくともあと2年は現役を続行する準備があること、そしてプレイを希望する球団はカージナルスのみであることを明言。今年3月にはカージナルスとモリーナが契約延長に向けた交渉を開始したことも報じられていた。

     しかし、モリーナは「このパンデミックの状況が全てを変化させた」と語り、たとえカージナルスとの契約延長が成立しなくとも現役を続行したいと考えるようになったという。球界が再び動き始めたあと契約延長交渉が再開される見込みであり、モリーナ自身は無事に契約延長が成立すると考えているが、契約延長が成立しなければフリーエージェントとなって他球団へ移籍することも視野に入れているようだ。

     「僕が望むのはプレイすることだ」と語るモリーナは、40歳となる2022年まで現役を続行したいと考えている。攻守両面で少しずつ衰えが見られるようになっているとはいえ37歳となった昨季も108試合で先発マスクを被っており、40歳まで正捕手を務めることも決して不可能ではないだろう。他球団移籍の可能性が浮上したことにより、カージナルス一筋16年のフランチャイズ・プレイヤーの契約延長交渉の動向にはさらなる注目が集まることになりそうだ。

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