English Español 韓国語
  • カブス ヤンキースから放出の救援右腕・ホルダーを獲得

    2020.12.18 11:30 Friday

     カブスは日本時間12月18日、ヤンキースからノンテンダーFAとなっていた救援右腕ジョナサン・ホルダーを獲得したことを発表した。現地記者の報道によると、ホルダーの契約は1年75万ドルで、最大15万ドルの出来高が設けられているという。カブスはジェレミー・ジェフレス、ペドロ・ストロップ、ライアン・テペラといった主力リリーバーがFAとなり、ホルダーのほか、ウエーバーでロバート・ストックを獲得するなど、安価な選手で穴埋めを進めている。

     現在27歳のホルダーは、2014年のドラフト6巡目指名でヤンキースに入団し、2016年9月にメジャーデビュー。メジャー2年目の2017年に37試合で防御率3.89、2018年には自己最多の60試合に登板して防御率3.14をマークしていたが、2019年は34試合で防御率6.31、今季も18試合で防御率4.98と精彩を欠き、今月上旬にノンテンダーFAとなっていた。

     なお、ホルダーの契約は「ノン・ギャランティード・コントラクト(非保証契約)」となっており、年俸75万ドルが支払われることが保証されているわけではない。ロースター入りしてシーズン開幕を迎えることができれば75万ドルの全額が保証されるものの、春季キャンプ中に解雇された場合は年俸の一部しか支払われない。

     メジャーリーグ公式サイトによると、春季キャンプの1日目から15日目までのあいだに解雇された場合、解雇手当として30日分の日割り給与が支払われる。また、春季キャンプの16日目から最終日までのあいだに解雇された場合、解雇手当として45日分の日割り給与が支払われる。毎年、春季キャンプがスタートして2週間が経過したあたりで解雇される選手が続出するのはこの制度の影響である。

     よって、ホルダーは現時点で開幕ロースター入りを保証されているわけではない。カブスは今後もリリーバーの補充を進めていくと見られるが、ホルダーが年俸75万ドルを得るためにはロースター争いに勝利することが必要となる。

  • 4年契約のマッキャン「最初からメッツに惹かれていた」

    2020.12.18 11:00 Friday

     ホワイトソックスからFAとなったジェームス・マッキャンは日本時間12月16日、メッツと正式に4年契約を結んだ。関係者によると、4年契約の総額は4060万ドル。2年前にタイガースからノンテンダーFAとなった捕手はホワイトソックスで過ごした2年間を経て今オフ、メッツに不動の正捕手として迎えられることになった。メッツから「補強リストの上位にいる」ことを伝えられたマッキャンは「交渉が始まった最初の瞬間からメッツに惹かれていた」という。

     4年契約を得るまでのマッキャンの道のりは、決して平坦なものではなかった。タイガースで有望な捕手として期待され、正捕手を担ったものの、2017年に打率.220、8本塁打、OPS.581と自己ワーストの成績に終わり、事実上の戦力外と言えるノンテンダーFAに。ホワイトソックスへ移籍した2019年は一転して打率.273、18本塁打、OPS.789をマークし、オールスター・ゲームに初選出されたが、守備面の評価は芳しくなかった。

     しかし、今季は新加入のヤスマニ・グランダルとの併用を強いられながらも、限られた出場機会のなかで打率.289、7本塁打、OPS.896の好成績を残し、前年の打撃成績がフロックでなかったことを証明。さらに、課題の守備面でも成長を示し、特にフレーミングの指標は大幅に改善された。「物事が起こるには理由がある」と語るマッキャンだが、よりよい選手になるために努力を続ける姿勢を高く評価したメッツは、正捕手として彼を迎え入れることを決めた。

     メッツはJ・T・リアルミュートの市場がスローペースであることを考慮し、リアルミュートの動きを待った結果、リアルミュートとマッキャンの両方を取り逃してしまうことを懸念。早めにマッキャンを確保するのが得策と判断したようだ。一方、マッキャンはメッツが大型補強を目指していることをニュースなどで把握。最初にメッツから連絡をもらったとき、「補強リストの上位にいる」ことを聞かされ、交渉の初期段階からメッツに惹かれていたという。

     相思相愛の4年契約。そこに他球団が入り込む余地はほとんどなかったに違いない。

  • ブ軍・ビシェット「レメイヒューは球界で最高の打者だ」

    2020.12.18 10:30 Friday

     ジョージ・スプリンガーを除けば、DJ・レメイヒューは今オフ、ブルージェイズと関連して名前が挙がるケースが最も多い選手の1人である。ブルージェイズの選手たちもレメイヒューのことを高く評価しており、たとえばボー・ビシェットは「レメイヒューは球界で最高の打者だと思う。これまで見てきたなかには彼に近い存在すらいないと思っている」と語っている。ブルージェイズの選手たちは球界屈指の好打者が自軍に加わることを望んでいるようだ。

     ビシェットは日本時間12月17日に同僚ロス・ストリップリングのポッドキャスト番組に出演し、アメリカン・リーグのMVP投票で昨季4位、今季3位にランクインしたレメイヒューのすごさを熱弁した。「これだけは言わせてもらう。レメイヒューは球界で最高の打者だと思う。これまで見てきたなかには彼に近い存在すらいないと思っている。僕が一緒にプレーしたいと思うナンバー1の選手だ」とビシェット。「もしそれが実現すれば最高だね」と自軍のレメイヒュー獲得を望んでいる。

     ストリップリングも投手の立場からビシェットの意見に同意している。「彼は投手にとって最悪の存在だよ。彼がチャーリー・ブラックモン、トレバー・ストーリー、ノーラン・アレナードに挟まれていた時代があったんだぜ?ひどいものだったよ」とロッキーズの強力打線と対戦したドジャース時代を回顧。「彼は本当に素晴らしい選手だよ。彼についていい話しか聞かないしね」とレメイヒューのことを絶賛した。

     レメイヒューについては、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが「彼との再契約が今オフの最優先事項」と話しており、ブルージェイズが獲得するためにはヤンキースとの争奪戦を制する必要がある。ブルージェイズは現在、スプリンガーと交渉中であると見られるが、ビシェットやストリップリングが一緒にプレーすることを希望するレメイヒューをチームに加えることはできるだろうか。

  • メッツがアレナード獲得に動く? トレード成立は期待薄か

    2020.12.17 17:00 Thursday

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシは日本時間12月17日、「ナショナル・リーグの金満球団」がノーラン・アレナード(ロッキーズ)の獲得に動く可能性について報じた。その球団はドジャースではない。モロシによると、ジョージ・スプリンガーの獲得に注力していると見られるメッツがアレナード争奪戦においてドジャースよりも優位なポジションに立っているという。モロシが指摘する通り、メッツはアレナード獲得に動くのだろうか。

     関係者によると、メッツとロッキーズは今オフ、連絡を取り合ってはいるものの、トレードについて具体的に話し合いを行っている様子はないという。メッツはジャレッド・ポーターが先日、ゼネラルマネージャーに就任したばかり。ポーターがメッツのチーム状況を把握し、補強に向けて本格的に動き始めるまでにはもう少し時間が必要と見られている。

     モロシは「ロッキーズがゴールドグラブ賞8度の三塁手を放出することを決めた場合、トレード相手の選択肢はほとんどない」と指摘する。アレナードは6年1億9900万ドルもの契約を残しており、来季の年俸は3500万ドル。コロナ禍において、この大型契約を引き受けることができるチームはほんの一握りだ。また、「自軍のフランチャイズ・プレーヤーを同地区のライバル球団へ放出することは考えにくい」とし、アレナードの移籍先としてドジャースではなくメッツを挙げている。

     アレナードはロッキーズのジェフ・ブライディッチGMに不信感を抱いており、来季終了後にオプトアウト(契約破棄)の権利を行使する可能性がある。しかし、コロナ禍において現行の契約を上回るような好条件を得られる可能性は極めて低い。アレナードは全球団に対するトレード拒否権も持っているが、ロッキーズから移籍できるのであれば、この権利を放棄するだろう。その場合、オプトアウトの権利を行使せず、2026年までの契約を全うするのではないだろうか。

     したがって、メッツはアレナードが1年後にオプトアウトするのリスクを気にすることなくトレード交渉に臨めるはずだ。ロッキーズとしても、1年後にオプトアウトの権利を行使してFAとなって去られるより、トレードの対価を得られるほうがいいのは間違いない。また、アレナードの放出に成功すれば、トレバー・ストーリーを引き留める資金を用意できるというメリットもある。

     とはいえ、メッツはスプリンガーに加えて先発投手の獲得も目指しており、スプリンガーとアレナードを獲得してしまうと流石のメッツでも予算オーバーとなる可能性が高い。コロナ禍における異例のオフシーズンでは何が起こっても不思議ではないが、アレナードのトレードが成立する可能性は低そうだ。

  • メッツの右腕・シンダーガード 来年6月ごろに戦列復帰か

    2020.12.17 16:00 Thursday

     メッツのサンディ・アルダーソン球団社長は日本時間12月17日、今年3月にトミー・ジョン手術を受けた先発右腕ノア・シンダーガードについて「来年6月」を合理的な復帰予想時期として挙げた。手術から15ヶ月での復帰ということになり、同手術を受けた先発投手の戦列復帰プロセスとしては一般的。よって、開幕延期などがなければ、メッツは来年のレギュラーシーズン開幕をシンダーガードを欠いた状態で迎えることがほぼ確実となった。

     アルダーソンは「今のところ、合理的な復帰予想時期は来年6月のどこかということになると思う。メディカルの報告書や最新の情報を見て判断した。現時点では医学的に示されているものに従うつもりだし、今後どうなるかは様子を見てみよう」と語り、医師の判断を尊重する意向を示している。シンダーガードは先月、自身のインスタグラムにマウンドから投球している様子を投稿しているが、アルダーソンはしっかり準備が整ってから戦列復帰させる方針だ。

     シンダーガードはインスタグラムに投稿した映像を投手コーチのジェレミー・ヘフナーや球団のトレーニング・スタッフにも送信し、ルイス・ロハス監督にはテキストメッセージで状態を報告しているという。ロハスは「私も(インスタグラムの)映像を見たよ。彼からの報告を聞いている限りでは、予定よりも少し早く準備が整っている。彼はハードワーカーだから出来る限りのことを一生懸命にやっているのだろう。我々が期待している通りの回復ぶりだよ」と右腕の現状をポジティブに捉えている。

     現在、メッツで先発ローテーション入りが当確と言えるのはエースのジェイコブ・デグロムとクオリファイング・オファーを受諾して残留したマーカス・ストローマンの2人だけ。シンダーガードは戦列復帰後、この2人とともに先発3本柱を形成することになる。他にはデービッド・ピーターソン、セス・ルーゴ、スティーブン・マッツ、サム・マクウィリアムスらが候補となるが、トレバー・バウアーやジェイク・オドリッジの獲得を狙っているとの報道もある。新戦力の加入とシンダーガードの復帰によって球界有数の強力ローテーションとなる可能性もありそうだ。

  • ニグロリーグがメジャーリーグ公式記録に認定 様々な問題も

    2020.12.17 14:00 Thursday

     メジャーリーグ機構は日本時間12月17日、1920年から1948年までのあいだに運営されていたニグロリーグの7つのリーグについて、メジャーリーグの地位を与えることを決定した。これにより同期間にニグロリーグでプレーしていた約3400人の選手が新たにメジャーリーガーとなり、メジャーリーグの歴史に追加される。ニグロリーグはメジャーリーグに匹敵するレベルだったと言われているが、各種の記録や選手の個人成績の統合については様々な問題があるようだ。

     今回メジャーリーグの地位を与えられるのは以下の7つのリーグである。

    ニグロ・ナショナル・リーグ(1期:1920~31年)
    イースタン・カラード・リーグ(1923~28年)
    アメリカン・ニグロ・リーグ(1929年)
    イースト・ウエスト・リーグ(1932年)
    ニグロ・サザン・リーグ(1932年)
    ニグロ・ナショナル・リーグ(2期:1933~48年)
    ニグロ・アメリカン・リーグ(1937~48年)

     これらのリーグは合計35人の殿堂入り選手を輩出しており、ジョシュ・ギブソン、オスカー・チャールストン、クール・パパ・ベルといった伝説的な選手たちがメジャーリーガーの地位を得ることになる。ただし、ニグロリーグの記録をそのままメジャーリーグの記録と統合すると、歴代のシーズン記録や通算記録にも大きな影響を与える可能性があり、メジャーリーグ機構はエリアス・スポーツ・ビューロー社(メジャーリーグの公式記録を提供する企業)とともに、ニグロリーグの記録の取り扱いについて検討するプロセスを開始した。

     たとえば、ギブソンには「通算800本以上のホームランを放った」という伝説があるが、ニグロリーグの記録を扱う「Seamheads」によると、公式記録として認められているのは238本(ニグロリーグ最多)。これはアール・アベリル、レイ・ランクフォード、J・D・マルティネスと並ぶ歴代264位タイに相当する。また、1920~48年の最多勝利はウィリー・フォスターによる150勝だが、これはディジー・ディーン、リック・ポーセロ、デービッド・プライスらと並んで歴代257位タイとなる。

     最大の問題は打率や長打率といった「率系スタッツ」の扱いだ。3000打席以上の打者のうち、ギブソンは通算打率.365、ジャッド・ウィルソンは.359、チャールストンは.350、ターキー・スターンズは.348をマークしており、テッド・ウィリアムス(.344)やベーブ・ルース(.342)を上回って歴代トップ10にランクインすることになってしまう。ギブソンに至ってはロジャース・ホーンスビー(.358)すらも上回り、タイ・カッブ(.367)に次ぐ歴代2位の数字となる。この扱いが本当に適切なのかどうか、今後議論されることになるだろう。

     もちろん、エキシビションゲームなどの記録は含まれないため、ギブソンの通算本塁打数がバリー・ボンズ(762本)を上回ることはない。通算755本塁打のハンク・アーロンもニグロリーグでプレーして本塁打を放っているが、アーロンがニグロリーグでプレーしたのは1952年のため、アーロンの通算本塁打数が増加することはない。一方、ウィリー・メイズは1948年にニグロリーグでプレーしているため、通算の打撃成績が変更される見込みだ。

     ニグロリーグの記録が最終的にどのように扱われるかはまだ不透明だが、今回の決定によって各種の記録に大きな影響があることだけは間違いなさそうだ。

  • タイガース・ヒンチ新監督 データ全盛時代の難しさを語る

    2020.12.17 13:00 Thursday

     2020年のワールドシリーズ終了とともに1年間の職務停止処分が明け、タイガースの新監督に就任したAJ・ヒンチ(前アストロズ監督)は、監督就任についてタイガースと話を進める一方で、レイズのケビン・キャッシュ監督と連絡を取り合っていたという。主な話題はワールドシリーズでの継投失敗について。キャッシュはワールドシリーズ第6戦でブレイク・スネルを早期降板させたことで大きな批判を浴びたが、ヒンチも昨年のワールドシリーズで同様の経験をしていた。

     ドジャースが1988年以来32年ぶりのワールドシリーズ制覇を決めた第6戦、キャッシュは先発のスネルが素晴らしいピッチングを見せていたにもかかわらず、6回裏一死から9番のオースティン・バーンズにヒットを許し、ドジャース打線が3巡目に入ったところでスネルを降板させた。スネルはその時点で73球しか投げておらず、打たれたヒットも2本だけ。2番手のニック・アンダーソンがドジャースに逆転を許したため、キャッシュの決断は大きな批判を浴びた。

     ヒンチはアストロズの監督を務めていた2019年にワールドシリーズでナショナルズと対戦。お互い3勝ずつで迎えた第7戦、2対0とリードしていた7回表一死から先発のザック・グレインキーがアンソニー・レンドンにソロ本塁打を許し、続くフアン・ソトに四球を与えたところで交代を命じた。ところが、直後に2番手のウィル・ハリスがハウィー・ケンドリックに逆転2ランを被弾。グレインキーも80球、被安打2という快投を見せていたため、継投失敗として批判を受けた。

     現代の球界には膨大なデータが溢れており、監督はそのデータを駆使してベストの判断をすることが求められる。しかし、ヒンチは「それが難しいんだ」と語る。「監督は選手のことを熟知したうえで、持っている全ての情報を駆使して意思決定をしなければならない。でも、測定可能なデータもあれば、そうでないものもある。人間的な要素もたくさんあるんだ。そうしたものとデータを組み合わせて、正しい判断を下さなければならない」とヒンチ。データに頼りすぎてもダメ。自分の直感を信じすぎてもダメ。そのバランスが非常に難しいのだという。

     「私自身はその2つをブレンドした監督だと考えている」とヒンチは言う。「私たちは監督として選手に愛情を注いでいるから、選手たちには成功してもらいたい。でも、それと同時に様々なデータが存在して、現代はそれが意思決定の原動力になっている。それらを上手く組み合わせて戦っていかなければならないんだ」とデータ全盛時代の意思決定の難しさについて語る。

     結果だけを見て采配を批判するのは簡単だ。しかし、その意思決定に至るまでに様々な葛藤や苦悩が存在していることを、我々は忘れるべきではないだろう。

  • ヤンキース・キャッシュマンGM ボイト放出の可能性を否定

    2020.12.17 12:30 Thursday

     ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは日本時間12月17日、DJ・レメイヒューとの再契約が今オフの最優先事項であることを改めて強調した。遊撃守備に不安を抱えるグレイバー・トーレスを二塁へ移すためにルーク・ボイトを放出し、レメイヒューに一塁を守らせる可能性が取り沙汰されているが、「レメイヒューのベストポジションは二塁だ」と語り、今季メジャー最多の22本塁打を放ったボイトの放出を考えていないことを明言した。

     キャッシュマンは「私はレメイヒューとの再契約に向けて動いていることをみなさんに約束します」と語り、レメイヒューとの再契約に向けて交渉中であることを明らかにした。「彼が最優先だ。全体的な優先事項はアメリカン・リーグの代表としてワールドシリーズに出場し、ワールドシリーズに勝つチームを作ることだ」とキャッシュマン。ワールドシリーズ制覇を目指すうえでレメイヒューは必要不可欠な戦力であるというわけだ。

     また、キャッシュマンは自軍からFAとなったブレット・ガードナー、田中将大の両選手とも交渉を行っていることを明らかにした。しかし、あくまでもレメイヒューとの再契約が最優先であり、レメイヒューとの交渉が終わらない限り、他の選手に使える予算が確定しない。ヤンキースは60試合制の短縮シーズンで最大のダメージを受けたチームの1つと言われており、今オフの補強にどれくらいの資金を注ぎ込めるかも不透明である。

     さらに「私の計画では、もしレメイヒューと再契約できたなら、彼には二塁を守ってもらう。彼が真価を発揮するのは二塁だ。守備面でのアドバンテージを享受できるだけでなく、あれだけ打てる選手が二塁にいるのは非常に大きい。これが我々の考えだよ」と語り、レメイヒューを正二塁手として起用する方針であることを断言。よって、レメイヒューとの再契約に成功した場合、一塁ボイト、二塁レメイヒュー、三塁ジオ・ウルシェラ、遊撃トーレスという今季同様の布陣で来季に臨むことになるだろう。

  • ジャイアンツが先発右腕・ディスクラファーニと1年契約

    2020.12.17 12:00 Thursday

     ジャイアンツは日本時間12月17日、レッズからFAとなっていた先発右腕アンソニー・ディスクラファーニと1年契約を結んだことを発表した。「NBCスポーツ・ベイエリア」のアレックス・パブロビッチによると、ディスクラファーニの年俸は600万ドルで、投球イニング数に応じて最大25万ドルの出来高が設けられているという。大手移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はディスクラファーニが得る契約を1年400万ドルと予想していたが、それを上回る規模の契約を得ることになった。

     現在30歳のディスクラファーニは今季9試合(うち7先発)に登板して1勝2敗、防御率7.22という自己最悪の成績に終わったが、2015年から2019年までの4シーズン(2017年は故障によりメジャーでの登板なし)で34勝をマーク。2019年には自己最多タイの31試合に先発して166回2/3を投げ、9勝9敗、防御率3.89、167奪三振を記録した。ジャイアンツはドリュー・スマイリー(ブレーブスと契約)、タイラー・アンダーソン(FA)、ジェフ・サマージャ(FA)らが退団しており、先発投手の補強を必要としていた。

     ジャイアンツは過去2シーズンにわたってドリュー・ポメランツ、ケビン・ゴーズマン、スマイリーといった投手たちの復活を手助けしており、投手ディレクターのブライアン・バニスターや投手コーチのアンドリュー・ベイリーがどのようにディスクラファーニを再生させるか注目される。また、自身の価値の立て直しを目指すディスクラファーニにとって、投手有利のオラクル・パークを本拠地にできるのは大きなメリットとなるだろう。

     ディスクラファーニの加入により、ゴーズマン、ジョニー・クエイトと合わせて先発ローテーション5枠のうち3枠は確定。ローガン・ウェブやショーン・アンダーソンといったローテ候補もいるが、5人全員が右腕のため、今後は左腕を中心にさらなる先発投手の補強を模索していくと思われる。

  • 捕手補強が急務のレイズ オプション破棄のズニーノと再契約

    2020.12.17 11:30 Thursday

     レイズは40人枠に捕手がロナルド・ヘルナンデス(メジャー経験なし)しかいない状況が続いており、正捕手の確保が急務となっていた。日本時間12月17日、レイズはマイク・ズニーノと年俸200万ドルの1年契約を結んだことを発表。シーズン終了後、ズニーノの年俸450万ドルの来季オプションを破棄していたレイズだが、投手陣からの信頼が厚いズニーノはチームに不可欠な存在であると判断し、呼び戻すことを決めた。

     レイズの発表によると、ズニーノの2022年の契約は年俸が400万ドルから700万ドルのあいだで変動する球団オプションとなっている。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールは来季ズニーノが80試合に出場すれば500万ドル、90試合に出場すれば600万ドル、100試合に出場するかトレードされた場合は700万ドルになることを伝えている。また、球団オプションには100万ドルのバイアウトが設けられており、ズニーノに保証される金額は年俸200万ドルとバイアウト100万ドルを合計した300万ドルとなる。

     現在29歳のズニーノは2018年11月にトレードでマリナーズからレイズに加入し、2019年は90試合、今季は28試合に出場。一発長打のあるパンチ力と安定した守備力は健在だが、2年連続で打率が1割台中盤に低迷するなど、打撃の安定性のなさは依然として改善されていない。今季のポストシーズンでも19試合で4本塁打を放ったが、打率.170、出塁率.196とトータルでの貢献度はそれほど高くなかった。

     40人枠内でメジャー経験がある唯一の捕手となったズニーノだが、レイズは今後も捕手の補強に動くと見られており、正捕手の座を確約されているわけではない。シーズン終了後にマイケル・ペレス(ウエーバーでパイレーツへ移籍)とケバン・スミス(FA)の2人が退団しているため、今後はズニーノと併用されるであろう捕手の獲得を目指すことになりそうだ。

  • マリナーズがさらなるブルペン補強 右腕・ミドルトンを獲得

    2020.12.17 11:00 Thursday

     マリナーズのジェリー・ディポートGMがブルペンの補強を進めている。マリナーズは日本時間12月17日、エンゼルスからノンテンダーFAとなっていた救援右腕キーナン・ミドルトンとメジャー契約を結んだことを発表。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンはミドルトンの年俸が80万ドル+出来高であることを伝えている。マリナーズは前日にレンジャーズとのトレードでラファエル・モンテロを獲得しており、それに続くブルペン補強となった。

     現在27歳のミドルトンは2013年のドラフトでエンゼルスから3巡目指名を受けてプロ入り。このときにエンゼルスのGMを務めていたのがディポートだった。メジャーデビューした2017年に64試合に登板して6勝1敗3セーブ、10ホールド、防御率3.86の活躍を見せ、翌年は開幕からクローザーを務めて16試合で6セーブ、防御率2.04をマークしたが、右肘を痛めてトミー・ジョン手術。昨年9月に復帰し、11試合で防御率1.17と好投したものの、今季は13試合に登板して0勝1敗、2ホールド、防御率5.25に終わった。

     Statcastのデータによると、ファストボールの平均球速は戦列復帰直後の2019年が94.1マイルだったのに対し、今季は97.1マイルまで上昇。マリナーズはこの数字を見て、健康を維持できれば十分に戦力になると判断したようだ。また、シアトルがあるワシントン州に隣接するオレゴン州のポートランド出身のミドルトンはマリナーズファンとして幼少期を過ごしており、「マリナーズが僕に興味を持っていると知ったとき、(契約を)迷う余地なんて全くなかった」と話している。

     なお、マリナーズはミドルトンの加入に伴いフィリップ・アービンのDFAを発表している。アービンは今年8月下旬にレッズからDFAとなり、9月上旬にウエーバーでマリナーズに加入。2球団合計で37試合に出場し、打率.149、0本塁打、4打点、OPS.481という成績だった。

  • レッズがレンジャーズとトレード ハイネマン外野手を獲得

    2020.12.17 10:30 Thursday

     レッズは日本時間12月17日、レンジャーズと1対1の交換トレードが成立したことを発表し、マイナーリーガーのホゼ・アコスタ外野手を放出してスコット・ハイネマン外野手を獲得した。ハイネマンはレンジャーズからノンテンダーFAとなったあと、すぐにレンジャーズと再契約を結んでいたが、日本時間12月12日にレンジャーズが同じくノンテンダーFAとなっていたジミー・ハーゲット投手と再契約を結んだのに伴いDFAとなっていた。

     現在28歳のハイネマンは2019年8月にメジャーデビューし、25試合に出場して打率.213、2本塁打、7打点、1盗塁、OPS.679を記録。今季は開幕ロースター入りを果たしたものの、シーズン中に2度のマイナー降格を経験し、24試合に出場して打率.154、1本塁打、7打点、3盗塁、OPS.454に終わった。マイナーでは通算4シーズンで打率.303、48本塁打、222打点、65盗塁、OPS.854という成績を残している。

     ハイネマンは外野3ポジションのほかに一塁での出場経験もあるが、レッズは外野手の層が厚いため、アリスティデス・アキーノやマーク・ペイトンと控え外野手の座を争うことになるだろう。ただし、アキーノはマイナー・オプションが切れているため、開幕ロースター入りが濃厚。よって、ハイネマンの当面のライバルはペイトンやマイナー契約で加入したドワイト・スミスJr.ということになりそうだ。

     一方、レンジャーズへ移籍するアコスタはドミニカ共和国出身の20歳の内野手で、2017年7月にレッズと契約。プロ1年目の2018年は母国のサマー・リーグで39試合に出場して打率.199に終わったが、2019年は母国のサマー・リーグで43試合に出場して.403、ルーキー級のアリゾナ・リーグでも10試合に出場して.370の高打率をマークした。守備では三塁または二塁を守ることが多く、2年間で盗塁を42度試みて38度成功させている(成功率90.5%)俊足も魅力だ。

  • エンゼルスが救援左腕・クラウディオを獲得 1年112.5万ドル

    2020.12.17 10:00 Thursday

     エンゼルスは日本時間12月17日、ブリュワーズからノンテンダーFAとなっていた救援左腕アレックス・クラウディオと年俸112万5000ドルの1年契約を結んだことを発表した。現在28歳のクラウディオは直近4シーズンで239試合に登板しており、これはメジャー全体で3位の数字。2019年にはメジャー最多の83試合に登板したが、これは1971年のケン・サンダースと並んでブリュワーズのシーズン球団記録となっている。

     エンゼルスは今オフ、すでにレッズからトレードでライセル・イグレシアス、ルール5ドラフトでアストロズからホゼ・アルベルト・リベラを獲得しており、ブルペンの補強はクラウディオが3人目となる。今季はブリュワーズで20試合に登板して19回を投げ、0勝0敗1セーブ、1ホールド、防御率4.26、15奪三振を記録。メジャー7年間で311試合に登板し、15勝8敗13セーブ、50ホールド、防御率3.44をマークしている。

     ペリー・ミナシアンGMは「質の高い左腕を獲得することは重要だ。特にウチの本拠地は右翼が狭いからね」とクラウディオ獲得の理由を説明。「彼は頑丈さと様々な役割をこなす柔軟さを持ち合わせているし、複数のイニングを投げることもできる。(左腕だけど)右打者も抑えることができる」と新戦力左腕のことを高く評価している。ただし、通算成績を見ると左打者を打率.202、OPS.556に抑えているのに対し、右打者には打率.305、OPS.798とよく打たれている。

     エンゼルスのブルペンからはハンセル・ロブレス、キーナン・ミドルトン、マット・アンドリース、ジャスティン・アンダーソン、ホビー・ミルナー、ジェイコブ・バーンズ、ノエ・ラミレスと多くの投手が退団しており、すでに3人を補強しているとはいえ、まだ十分とは言えない状況。ミナシアンは補強ポイントである先発投手や捕手とともに、今後もブルペンの補強を模索していくことになりそうだ。

  • 選手会は162試合制での通常通りのシーズン開催を希望

    2020.12.16 13:30 Wednesday

     メジャーリーグ各球団のオーナーが2021年シーズンの開幕を5月まで延期することを希望していることが報じられるなか、「ジ・アスレチック」のエバン・ドレリッチによると、メジャーリーグ選手会は来季から162試合制に復帰するプランを立てているようだ。選手会の労使交渉責任者であるブルース・マイヤーは「シーズンの開始時期と期間に疑問が投げかけられているが、選手たちは通常通りのスケジュールで春季キャンプと162試合制のシーズンを行う準備をしている」と話している。

     各球団のオーナーのなかには「2月に春季キャンプをスタートするのは難しい」「5月に開幕して130試合制で行う」といった趣旨の発言をしている者もいる。おそらく、無観客で開催される試合数を可能な限り減らしたいのだろう。しかし、2020年シーズンは例年より102試合も少ない60試合制で開催され、選手たちは完全な日割り給与によって大幅な収入減を強いられた。選手会がオーナー側の提案を受け入れる可能性はないと言っても過言ではないだろう。

     ただし、ドレリッチによると、選手会はスケジュールの見直しに必ずしも反対しているわけではないという。「162試合制で行われる」または「フルシーズンの給与が保証される」のであれば、シーズン開催時期の変更や試合数の削減にも応じるつもりがあるようだ。とはいえ、オーナー側はシーズン全体のスケジュールをそのまま後ろにスライドさせて11月や12月にポストシーズンを開催することには否定的であり、開幕を延期したうえで162試合制のシーズンを開催するのは困難であると思われる。また、いつ・どれくらいの観客を入れられるか見通しが立たない以上、試合数を削減したうえでフルシーズンの給与を保証するのも現実的な話とは言えない。

     今季の開幕前に両者の対立が泥沼化し、結果としてシーズン開幕が7月下旬までずれ込んでしまったように、再び両者の対立が泥沼化していく可能性もある。2021年12月には現在の労使協定が期限切れとなるため、新たな労使協定の締結に向けた交渉も必要だ。再び始まりつつある対立が近い将来のストライキという最悪の結果につながらないことを願うばかりである。

  • オーナー側は春季キャンプと2021年シーズンの開幕延期を希望

    2020.12.16 13:00 Wednesday

     新型コロナウイルスの影響により今後の見通しが立たない状況が続くなか、「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールによると、メジャーリーグ各球団のオーナーは2021年シーズンの開幕を5月まで延期することを希望しているようだ。あるア・リーグ球団のオーナーは「春季キャンプが2月に始まるなんて考えられない。その可能性はゼロだ。シーズンが140試合になろうが120試合になろうが80試合になろうが気にしない。みんなが安全であることが第一だ」と発言している。

     このオーナーの発言に従えば、新型コロナウイルスの感染拡大が続くなかで春季キャンプを2月にスタートするのは不可能であり、春季キャンプのスタートが遅れることにより2021年シーズンの開幕も延期されるということになる。ポストシーズンを10月いっぱいで終了させることは変わらないと思われるため、シーズンの開幕延期はすなわち試合数の減少を意味するだろう。

     新型コロナウイルスのワクチン接種が開始されたばかりであることを考えると、メジャーリーグ各球団の関係者全員が2月の春季キャンプ開始までにワクチン接種を終えるのは難しい。あるナ・リーグ球団のオーナーはナイチンゲールに対して「選手たちは春季キャンプに合流する前にワクチンを接種することを求められるだろう。春季キャンプを4月に延期し、シーズンは130試合制でやればいいさ。162試合制でやるためにワクチンを接種せず通常通りに春季キャンプをスタートするのはクレイジーだ」と語っている。

     さらに、開幕を遅らせることでファンにもワクチン接種のための時間的な余裕を与えることができる。ワクチン接種済みのファンが増えれば、シーズン開幕後の早い段階から有観客で試合を行うことも可能になるだろう。要するに、オーナーたちは無観客で開催される試合を可能な限り減らしたいというわけだ。

     とはいえ、試合数の減少は選手たちにとってサラリーの減少を意味するため、選手会がオーナー側の提案を受け入れることはないだろう。選手会は通常通りの162試合制のシーズンを希望しており、両者の対立が激化していく可能性もありそうだ。

  • ナショナルズの若き強打者・ソトらが「スーパー2」の対象に

    2020.12.16 12:30 Wednesday

     「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、クリント・フレイジャー(ヤンキース)、グレイバー・トーレス(ヤンキース)、ルーク・ボイト(ヤンキース)、マックス・フリード(ブレーブス)、マイク・ソローカ(ブレーブス)、ウォーカー・ビューラー(ドジャース)、ドミニク・スミス(メッツ)、フアン・ソト(ナショナルズ)、ブランドン・ウッドラフ(ブリュワーズ)といった選手たちが「スーパー2」として今オフから年俸調停の対象となるようだ。

     メジャーリーグでは通常、サービスタイム(メジャー登録日数)が3年に達した選手に年俸調停権が与えられる。サービスタイムが6年に達するとFAになるため、年俸調停期間は通常3年だ。ただし、サービスタイムが2年以上3年未満の選手のうち、サービスタイムが上位22%の選手には特例で年俸調停権が与えられる。これを「スーパー2」と呼ぶ。つまり、「スーパー2」の対象となった選手は年俸調停期間が通常よりも1年長くなる。

     メジャーリーグでは年俸調停権を得るまでの期間は最低保証年俸に近い金額のサラリーしか得られないが、年俸調停権を取得すると一気に年俸がアップする。たとえば、ムーキー・ベッツ(ドジャース)は2017年の年俸95万ドルから2018年は1050万ドル、フランシスコ・リンドーア(インディアンス)は2018年の年俸62万3200ドルから2019年は1055万ドルへ大幅昇給した。今オフ、サービスタイムが3年に達した大谷翔平(エンゼルス)の大幅昇給が予想されているのもこのためだ。

     J・D・デービス(メッツ)やオースティン・スレイター(ジャイアンツ)も「スーパー2」の対象であることが報じられている一方、ミゲル・アンドゥハー(ヤンキース)やワンダー・スエロ(ナショナルズ)はわずかに届かなかったという。「スーパー2」の対象であることが現時点で報じられている選手のなかで最もサービスタイムが少ないのはフレイジャーの2年133日であり、今オフの「スーパー2」はこのあたりの日数が基準となるだろう(正式発表はまだ)。ちなみに2018年オフは2年134日、昨オフは2年115日だった。

     「スーパー2」の対象となったソトは今季の年俸が62万9400ドルだったが、来季は少なくとも450万ドル、最大で850万ドル前後まで昇給する可能性があると予想されている。長期契約を結ぶことなく、このまま1年ごとに活躍と昇給を続けていけば、年俸調停期間4年目には2000万ドルの大台を突破することになるだろう。

  • フィリーズ、カブスなど複数のチームがブラッドリーJr.に興味

    2020.12.16 12:00 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、レッドソックスからFAとなったジャッキー・ブラッドリーJr.に複数のチームが興味を示しており、そのなかにフィリーズ、カブス、ブルージェイズが含まれているようだ。ブラッドリーJr.はゴールドグラブ賞こそ2018年の1度だけだが、好守の中堅手として広く知られており、今季は打撃面でも自己ベストの打率.283を記録。OPS.814はオールスター・ゲームに選出された2016年以来の高水準だった。

     フィリーズは先日、世界一2度の実績を誇るデーブ・ドンブロウスキーが編成本部長に就任。ドンブロウスキーは2015年8月から2019年9月までレッドソックスで編成本部長を務めていたが、その期間に不動の正中堅手として活躍していたのがブラッドリーJr.だった。今季フィリーズは中堅手を固定できず、ロマン・クインが28試合にスタメン出場したのが最多。ブラッドリーJr.獲得によるグレードアップを目指しているようだ。

     カブスはカイル・シュワーバーとアルバート・アルモラJr.の2人をノンテンダーFAとしたため、現在40人枠には外野手が2人(イアン・ハップとジェイソン・ヘイワード)しかいない。そうしたチーム状況もあり、ジェッド・ホイヤー編成本部長は外野手の補強を今オフの最優先事項の1つに挙げている。ブラッドリーJr.を獲得した場合は、好守のブラッドリーJr.を中堅に置き、ハップを中堅から左翼へ移すことになるだろう。

     ブルージェイズは中堅手の獲得を目指していることが報じられており、第1希望はジョージ・スプリンガーであると見られる。よって、ブラッドリーJr.はスプリンガー獲得を逃した場合の「プランB」である可能性が高い。中堅手の獲得に成功した場合、ランドール・グリチックを中堅から右翼へ移し、右翼のテオスカー・ヘルナンデスはフルタイムの指名打者として起用されることになりそうだ。

  • 先発右腕・オドリッジの争奪戦が激化 6球団以上が交渉中か

    2020.12.16 11:30 Wednesday

     2019年に自己最多の15勝を挙げたジェイク・オドリッジは今季、故障の影響によりわずか4試合しか登板できなかったが、FA市場では先発投手のなかで早い段階から注目を集める存在となっている。「MLBネットワーク・ラジオ」のジム・デュケットによると、オドリッジの争奪戦が激化しつつあり、ブルージェイズ、エンゼルス、ツインズ、パドレス、レッドソックス、メッツの少なくとも6球団が交渉を行っているという。オドリッジが2013~17年に在籍したレイズも加わる可能性があるようだ。

     デュケットがリストアップした6球団はいずれも先発投手の補強を検討していることが報じられているチームだ。エンゼルスとレッドソックスが先発投手の補強を必要としていることは言うまでもなく、パドレスはマイク・クレビンジャーがトミー・ジョン手術を受けて来季絶望となったため、その穴を埋める投手を探している。ブルージェイズはロビー・レイと再契約したあとも先発ローテーションのさらなるグレードアップを模索しており、ツインズもオドリッジを含む先発投手3人がFAとなったため補強が必要。メッツはトレバー・バウアーを逃した場合の「プランB」として考えているのかもしれない。

     もちろん、先発投手は全てのチームが補強を必要とするエリアであり、デュケットがリストアップした6球団以外のチームが新たに争奪戦に加わる可能性もある。その一例としてデュケットはレイズの名前を挙げており、チャーリー・モートンとの再契約に失敗し、ブレイク・スネルのトレード放出が噂されているレイズのチーム状況を考えると、彼らの穴を埋めるためにオドリッジの獲得に動く可能性は十分にあると言えるだろう。

     大手移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」では、オフシーズン開始時点でオドリッジの契約規模を3年3900万ドルと予想。今季わずか4先発で0勝1敗、防御率6.59に終わった30歳の右腕だが、多くのチームが獲得に乗り出しており、複数年契約を得られるのは間違いなさそうだ。

  • ナショナルズGM ブライアント獲得に動かないことを明言

    2020.12.16 11:00 Wednesday

     ナショナルズはクリス・ブライアント(カブス)の獲得に乗り出す可能性があることが報じられていたが、マイク・リゾーGMは「およそ2年間、ブライアントを獲得することについて真剣に議論されたことはない」と語り、ブライアント獲得に動かないことを明言した。デーブ・マルティネス監督は日本時間12月16日、「ブライアントが補強の候補に挙がったことがある」と発言して記者たちをざわつかせたが、リゾー自らその可能性を否定し、指揮官の発言の「火消し」を行った。

     「ESPN」のジェシー・ロジャースによると、リゾーはブライアントについて「彼はこの2年間、我々が注目する補強ターゲットではなかった」とコメント。「彼は素晴らしい選手だけど、現在の我々のチーム状況やマイナー組織の状況、今後の目標などを考えると、資金やプロスペクトを他のことに使ったほうがいいと思っている」と語り、若手有望株を放出してまで高額年俸のブライアントを獲得する意思がないことを強調した。

     リゾーは「打線の中軸を担う強打者の獲得」が今オフの最優先事項であることを明言し、「一塁か外野の両翼を守る選手であれば理想的」とも語っているが、ブライアントのメインポジションである三塁には有望株のカーター・キーブームがいる。キーブームを交換要員としてブライアントを獲得するという方法もあるが、すでにマイナー組織が枯渇しているというチーム事情もあり、1年後にFAとなる選手の対価として有望株を差し出すのは避けたいと考えているようだ。

     リゾーは「素晴らしい選手を1年雇うだけのために将来有望な選手を3~4人も放出するのは決して良いことではない」とコメント。よって、補強ポイントである強打者の獲得はFA市場で行われる可能性が高く、二冠王のマーセル・オズーナらが候補となるだろう。また、トレードで補強を行う場合も、手頃な対価で獲得できる選手をターゲットとすることになりそうだ。

  • ヤンキース・ブーン監督「レメイヒュー引き留めが最優先だ」

    2020.12.16 10:30 Wednesday

     ヤンキースのアーロン・ブーン監督は日本時間12月16日、ZOOMでのオンライン会見に応じ、自軍からFAとなったDJ・レメイヒューを引き留めることが今オフの最優先事項であることを改めて明言した。ブーンは「彼を引き留めることが今オフの最優先事項であることに疑いの余地はないと思うよ。キャッシュ(=ブライアン・キャッシュマンGM)がそれに取り組んでくれていることも知っている」とコメント。指揮官自身も好打の二塁手の残留を望んでいるようだ。

     ヤンキースは今オフ、田中将大、ジェームス・パクストン、J・A・ハップの3投手がFAとなり、先発ローテーションの整備が必要と見られているが、現時点では先発投手の補強を急いでいない。ゲリット・コール、ジョーダン・モンゴメリー、ドミンゴ・ヘルマンのほか、デイビー・ガルシア、クラーク・シュミット、マイケル・キングといった若手投手も台頭しており、来年6~7月ごろにはルイス・セベリーノがトミー・ジョン手術から復帰できる予定のため、先発投手の補強が急務とは考えていないようだ。

     そんななか、指揮官とGMは声を揃えて「レメイヒューとの再契約が最優先」であることを強調している。1900年以降の近代野球では史上初となる両リーグ首位打者を達成したレメイヒューは5年1億ドル規模の契約を希望していることが報じられているが、ヤンキースの提示額とは2500万ドル以上の開きがあるという。ブーンは「あまり語られることはないけど、彼は素晴らしいリーダーであり、我々のチームに大きな影響を与える存在なんだ。交渉を無事に終えて、彼が長い期間ヤンキースでプレーしてくれることを願っているよ」と語っているが、今後の交渉のなかで金額のギャップを埋めていかなければならない。

     また、先発ローテーションについては「良い戦力が揃っていると思う。さらに補強をできればいいなと思っているし、より多くの若手が成長してくれることも期待している」とコメント。「ゲリット以降の顔ぶれがどうなるかはオフシーズンの結果次第だね」とエースのコールに次ぐ投手の補強に動く可能性を示唆した。

« Previous PageNext Page »