English Español 韓国語
  • メッツ リンドーアではなくアレナードを狙う可能性も?

    2020.11.19 09:00 Thursday

     スティーブ・コーエンを新オーナーに迎えたメッツは今オフ、潤沢な資金を生かして積極的な補強を展開することが予想されており、トレード移籍が確実なフランシスコ・リンドーア(インディアンス)を獲得する最有力候補に挙げられている。しかし、メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、メッツが獲得を狙うトレード候補はリンドーアだけではないという。契約状況を考えると、リンドーアよりもノーラン・アレナード(ロッキーズ)のほうがメッツにフィットすると指摘した。

     リンドーアとアレナードはどちらも来季終了後にフリーエージェントとなることができる。ただし、メジャー登録日数が6年に達してフリーエージェントとなるリンドーアとは異なり、アレナードがフリーエージェントになるためには2022年以降の5年1億6400万ドル分の契約を破棄(オプトアウト)する必要がある。

     モロシによると、アレナードはロッキーズからトレードされる場合、オプトアウトの権利を行使できるタイミングを数年遅らせることに合意する可能性があるという。一方、リンドーアをチームに引き留める場合には新たな契約を締結する必要があるものの、リンドーアがより好条件の契約を求め、メッツとの契約延長よりも一旦フリーエージェント市場に出ることを選択する可能性があるとモロシは指摘する。

     今季のメッツはJ・D・デービスを正三塁手として起用したが、ブレイクを遂げた昨季よりもOPSを130ポイント以上悪化(.895→.761)させ、守備防御点-8と守備面でも精彩を欠いた。本塁打王3度、打点王2度、ゴールドグラブ賞8度の実績を誇るアレナードの加入は、攻守両面でメッツの戦力を大きくアップさせることになるだろう。

     アメッド・ロサリオの伸び悩みによって遊撃は穴となっているものの、今季デビューしたアンドレス・ギメネスや19歳のロニー・マウリシオのような有望株も控えている。ひとまず遊撃をロサリオとギメネスに競わせ、三塁にアレナードを獲得してデービスをトレード要員とするのも、選択肢の1つとなるかもしれない。

  • NFLカージナルスQB・マレー 現在もMLBとの「二刀流」を希望

    2020.11.19 08:30 Thursday

     NFLアリゾナ・カージナルスに所属するカイラー・マレーは2年目の今季、スター・クオーターバック(QB)へ成長を遂げ、史上初のパス4000ヤード&ラン1000ヤードを達成できそうなペースで数字を積み上げている。先週のバッファロー・ビルズとの試合でチームを劇的な逆転勝利に導くヘイルメリー・パスを決めるなど、MVP候補に挙げられるほどの活躍を見せているが、本人は野球とフットボールの「二刀流」を諦めていないようだ。マレーは2018年のドラフトでアスレチックスから全体9位指名を受けている。

     マレーは大学時代、野球とフットボールの二刀流選手として活躍し、2018年にMLBのアスレチックスから1巡目(全体9位)、2019年にNFLのカージナルスからも1巡目(全体1位)指名を受けて両スポーツからドラフト1巡目で指名された史上初の選手となった。

     契約金466万ドルでアスレチックスに入団し、2019年のスプリング・トレーニングでプロ野球選手としてのキャリアをスタートする予定だったが、2018年に大学フットボールで最も活躍した選手に贈られるハイズマン賞を受賞すると、大学でフットボールを続け、NFLのドラフトにエントリーすることを選択。なお、マレーがMLBでプレーすることを選択した場合、保有権はアスレチックスにある。

     NFLで不動の地位を築きつつあるマレーだが、バッターボックスを恋しく思っているという。マレーは現在も野球とフットボールの「二刀流」を希望しており、「野球が恋しいよ。両方できたらいいなと思っている。間違いなく両方できると思っているんだ。できないとは絶対に言わないよ」と話している。

     メジャーリーグ公式サイトのマット・モナガンは、「カイラー・マレーとマーカス・セミエンが打線の1・2番を務め、マレーとラモン・ラウレアーノがオークランド・コロシアムの外野を守るのは夢がある」と伝え、「いつかボー・ジャクソンやディオン・サンダースのようにメジャーリーグでプレーするかもしれない」と今後への期待を述べた。

  • メッツ・カノー 2度目の薬物規定違反で162試合出場停止

    2020.11.19 08:00 Thursday

     メジャーリーグ機構は日本時間11月19日、ロビンソン・カノー(メッツ)が薬物規定で使用を禁止されているスタノゾロールに陽性反応を示し、162試合の出場停止処分を科されたことを発表した。カノーはマリナーズ時代の2018年にも薬物規定違反で80試合の出場停止処分を受けており、薬物規定に違反するのは今回が2度目となる。162試合の出場停止処分を受けたことにより、カノーは2021年シーズンに出場できず、年俸2400万ドル(約25億円)も受け取ることができない。

     メッツのサンディ・アルダーソン球団社長は「我々はロビンソンがメジャーリーグ機構の薬物使用防止・治療プログラムの規定に違反して出場停止処分を受けたことを知らされ、非常に落胆しています」とのコメントを発表。「この違反は彼にとっても、球団にとっても、ファンにとっても、そして球界にとっても非常に残念なことです。メッツは球界からパフォーマンス向上薬を排除しようというメジャーリーグ機構の取り組みを全面的に支持します」と述べた。

     2018年オフにトレードでマリナーズからメッツに加入したカノーは、移籍1年目の2019年こそ107試合で打率.256、13本塁打、39打点、OPS.736と不本意な成績に終わったものの、今季は49試合で打率.316、10本塁打、30打点、OPS.896の好成績をマーク。OPSはヤンキース最終年(2013年)以来の高水準となり、完全復活をアピールしていた。カノーは「自分の体内に入るものはすべて理解しています。私に責任があります」とのコメントを発表している。

     メッツとカノーの契約はあと3年残っているが、162試合の出場停止処分を受けたことにより、来季の年俸は支払われない。2022~23年の2年間で4800万ドル分の契約が残っており、このうち約4000万ドルがメッツの負担分となっている(残りはマリナーズが負担)。カノーの年俸が浮いたことにより、メッツの補強戦略に影響があるかもしれない。

     なお、メジャーリーグ公式サイトは「メッツが複数回の薬物規定違反を犯した選手の復帰を歓迎するかどうかはわからない。高額の契約が残っているが、カノーと別れることを選ぶ可能性もある」と指摘している。

  • パドレスはクレビンジャーの穴をどう埋めるのか 田中も候補?

    2020.11.18 11:30 Wednesday

     パドレスのA・J・プレラーGMは今オフ、先発投手の補強に動く方針を明らかにしていたが、マイク・クレビンジャーのトミー・ジョン手術が決定したことにより、先発投手のニーズはさらに高まった。ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞投票で4位にランクインしたディネルソン・ラメットとともに先発ローテーションの軸として期待されていたクレビンジャーを失ったパドレスは、その穴をどのように埋めるのだろうか。メジャーリーグ公式サイトでパドレスの番記者を務めるAJ・カッサベルが分析している。

     先発ローテーションの5枠のうち、現時点で当確と言えるのはラメット、ザック・デービース、クリス・パダックの3人だけ。チーム内にはライアン・ウェザース、ルイス・パティーニョ、マッケンジー・ゴアといったプロスペクトやエイドリアン・モレホン、ジョーイ・ルケーシーの両左腕がいるものの、少なくともあと1人は計算できる先発投手を加えておきたいところだろう。

     ゴアやパティーニョのメジャー定着が目前に迫っていること、クレビンジャーが2022年シーズンに復帰できる予定であることなどを考えると、理想的なのは1年契約でベテラン投手を獲得することだろう。カッサベルは自軍からフリーエージェントとなったギャレット・リチャーズとの再契約のほか、リッチ・ヒル、コリー・クルーバー、J・A・ハップといったベテラン投手を「検討の価値あり」としている。

     また、マニー・マチャドと大型契約を結び、フェルナンド・タティスJr.との長期契約も控えていることを考えると、トレバー・バウアーを獲得するほどの資金的な余裕はないとカッサベルは指摘。もし大物先発投手を獲得するとしても、バウアーのようなトップクラスの選手ではなく、田中将大、ジェームス・パクストン、ホゼ・キンターナ、タイワン・ウォーカーといった「第2グループ」の選手が候補になるとしている。

     いずれにしても、クレビンジャーの離脱により先発ローテーションに大きな穴が生まれたことだけは間違いない。現有戦力で賄うのか、それとも外部から新戦力を連れてくるのか。プレラーの判断に注目だ。

  • 大砲・トマスがナショナルズとマイナー契約 2016年に31本塁打

    2020.11.18 11:00 Wednesday

     ダイヤモンドバックスとの6年契約が満了してフリーエージェントとなったヤズマニー・トマスがナショナルズとのマイナー契約に合意したことが明らかになった。野球ライターのフランシス・ロメロが第一報を伝えた。大手移籍情報サイト「MLB Trade Rumors」によると、トマスは日本球界からの複数のオファーを拒否し、一塁手に転向してメジャー再定着を目指しているという。今回のマイナー契約には来春のスプリング・トレーニングへの招待が含まれており、トマスは招待選手からの開幕ロースター入りを目指す。

     ナショナルズにとって、トマスの獲得はマイナーの選手層に厚みを持たせる以上の意味はないと見られる。しかし、トマスにとって、ナショナルズはメジャー昇格を狙うのに最適の球団と言える。エリック・テームズ、アズドゥルバル・カブレラ、ハウィー・ケンドリック、ライアン・ジマーマンがいずれもフリーエージェントとなり、正一塁手が不在となっているからだ。また、アダム・イートンとマイケル・A・テイラーもフリーエージェントとなっており、外野でもチャンスがある。

     トマスはダイヤモンドバックスとの契約最終年となった今季、メジャーでの出場機会がなかった。昨季は2年ぶりのメジャー昇格を果たし、4試合に出場して6打数ノーヒット3三振。AAA級では102試合に出場して打率.301、29本塁打、82打点、OPS.931をマークしたが、22四球に対して110三振を喫するなど、アプローチの粗い打撃は改善されていない。守備面では左翼手として44試合(スタメン39試合)、一塁手として46試合(同40試合)に出場した。

     メジャー2年目の2016年に140試合で打率.272、31本塁打、83打点、OPS.820をマークしたトマスだが、翌2017年は故障もあって47試合の出場にとどまった。2017年オフに当時のデーブ・スチュワートGMとチーフ・ベースボール・オフィサーのトニー・ラルーサ(現ホワイトソックス監督)が解任され、マイク・ヘイゼンがGMに就任すると、チームの方針転換によって出場機会を失い、40人枠からも外された。ヘイゼンのGM就任以降、トマスがメジャーでプレーしたのは2019年の4試合だけ。ヘイゼンにとってトマスの6年6850万ドルという契約は、前政権が残した「負の遺産」となっていた。

  • ドジャース・ベリンジャーが右肩手術 決勝アーチ祝福で脱臼

    2020.11.18 10:30 Wednesday

     ドジャースは日本時間11月18日、コディ・ベリンジャーが利き腕ではない右肩の修復手術を受けたことを発表した。ベリンジャーはダイビングキャッチを試みた際に右肩を脱臼したことが何度かあり、ブレーブスとのリーグ優勝決定シリーズ第7戦で決勝アーチを放った際、エンリケ・ヘルナンデスと腕をぶつけ合って喜んだときに再負傷していた。来週からアリゾナでリハビリを開始し、全治10週間の見込み。ドジャースによると、来春のスプリング・トレーニングには間に合う予定だという。

     ベリンジャーは右肩の状態が思わしくないままワールドシリーズでも出場を続け、6試合のうち5試合は中堅手として出場(残りの1試合は指名打者)。ところが、地区シリーズ3試合で打率.333(12打数4安打)、1本塁打、5打点、OPS1.179、リーグ優勝決定シリーズ7試合で打率.200(25打数5安打)、2本塁打、5打点、OPS.875を記録したのに対し、ワールドシリーズ6試合では打率.136(22打数3安打)、1本塁打、3打点、OPS.481に終わっていた。

     ベリンジャーはリーグ優勝決定シリーズ第7戦の試合後、「キケ(=ヘルナンデスの愛称)の肩を少し強く叩きすぎて、僕の肩が飛び出してしまった。守備ができるように肩を元に戻さなければならなかったんだけど、ちょっと痛かったよ」とコメント。一方、ヘルナンデスも「ベリ(=ベリンジャーの愛称)は自分より強い人に手を出してはいけないということを知ったんじゃないかな」と話していた。

     2017年に39本塁打を放って新人王に選出されたベリンジャーは、メジャー3年目の2019年に打率.305、47本塁打、115打点、15盗塁、OPS1.035の好成績をマークし、MVPを受賞。今季は56試合に出場して打率.239、12本塁打、30打点、6盗塁、OPS.789とやや低調なシーズンを過ごした。右肩を手術して万全の状態で迎える来季は再びMVP級のパフォーマンスを見せることが期待される。

  • メッツのGM探しが進行中 ブ軍・スターンズの引き抜きは失敗

    2020.11.18 10:00 Wednesday

     スティーブ・コーエンのオーナー就任に伴ってブロディ・バンワグネンGMらが解任され、フロントオフィスの新たなリーダー探しを進めているメッツは、ブリュワーズのデービッド・スターンズ編成本部長(正式な肩書は野球運営部門社長)の引き抜きを画策し、ブリュワーズに面接の許可を求めたものの、拒否されたようだ。また、メッツはインディアンスのマイク・チャーノフGMについても面接の許可を求めているという。インディアンスが面接を許可するかどうかは明らかになっていない。

     チャーノフはインディアンスに17年間在籍し、2015年オフにはGMに就任。2018年オフにメッツのGMが空席となった際、チャーノフが面接を受ける可能性が取り沙汰されたが、結局チャーノフは面接を受けず、ロビンソン・カノーやジェイコブ・デグロムの代理人を務めていたバンワグネンがGMに就任した。チャーノフはインディアンスのクリス・アントネッティ編成本部長の右腕的な存在であり、インディアンスにチャーノフを手放す意思があるかどうかは不透明だ。

     現時点でメッツの面接を受けたことが報じられているのは、今季限りでマーリンズの編成本部長から退いたマイケル・ヒルだけ。メッツは日本時間11月18日の時点でGM探しの進捗状況についてコメントを拒否しており、具体的な状況は明らかになっていない。しかし、フランシスコ・リンドーア(インディアンス)の獲得を検討していると噂されるメッツがインディアンスのGMを引き抜こうとしている点について「興味深い動き」との声も上がっている。

     過去には実質的に監督と選手がトレードされた例もあり、インディアンスがチャーノフの引き抜きを許可する代わりに、自軍に有利な形でメッツとのリンドーアのトレード交渉を進める可能性もある。あくまでも仮定の話に過ぎないが、実質的にチャーノフをリンドーアのトレードに含めてしまうというやり方だ。

     なお、カブスの編成本部長を辞任したセオ・エプスタインは、フロントオフィスのリーダーが空席となっているメッツやフィリーズに加入する意思がないことを明言。少なくとも今オフ、エプスタインがどこかの球団のフロントオフィスに加わる可能性はなさそうだ。

  • カブス・エプスタイン編成本部長が辞任 契約残り1年を破棄

    2020.11.18 09:30 Wednesday

     日本時間11月18日、カブスのセオ・エプスタイン編成本部長(正式な肩書は野球運営部門社長)が辞任したことが発表された。契約はあと1年残っていたが、エプスタインはこれを破棄し、残り1年分の報酬は受け取らない。メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、エプスタインはフロントオフィスのリーダーが空席となっているメッツやフィリーズに移籍するために辞任したのではないという。なお、エプスタインの後任にはジェッド・ホイヤーGMの昇格が決定している。

     2002年オフに28歳の若さでレッドソックスのGMに就任したエプスタインは、2004年に「バンビーノの呪い」を解き、1918年以来86年ぶりとなるワールドシリーズ制覇を達成。3年後の2007年にも再びワールドシリーズを制し、2011年オフに5年契約でカブスに編成本部長として加入し、チームの再建を任された。

     5年間でチームの強化に成功したエプスタインは、4年目の2015年にポストシーズン進出、5年目の2016年には「ビリー・ゴートの呪い」を解いて1908年以来108年ぶりのワールドシリーズ制覇を達成。複数の球団でワールドシリーズ制覇を成し遂げたエグゼクティブはメジャー史上5人しかおらず、球史に残る2つの「呪い」を打ち破ったという点からも「将来のアメリカ野球殿堂入りは確実」との声も上がっている。

     とはいえ、エプスタインはまだ46歳。来季については家族と過ごす時間を優先し、球界に関わるつもりがないことを明らかにしたが、「来年ではないと思うけれど、いつか球界での第3章をスタートさせたいと思っている」と語り、近い将来にメジャー球団を率いる可能性があることを示唆した。エプスタインが球界復帰の意思を示せば、多くの球団からオファーが届くのは間違いないだろう。

     なお、カブスは現在、2021年限りで契約が切れるホイヤーとの契約延長交渉を進めているという。ホイヤーの昇格によって空席となったGMの座を球団内部または外部の人材で埋めるかどうかは、今のところ明らかになっていない。

  • ドジャース・フリードマン編成本部長が最優秀エグゼクティブに選出

    2020.11.18 09:00 Wednesday

     日本時間11月18日、2020年シーズンの年間最優秀エグゼクティブの受賞者が発表され、ドジャースを1988年以来32年ぶりのワールドシリーズ制覇へ導いたアンドリュー・フリードマン編成本部長(正式な肩書は野球運営部門社長)が選出された。投票はメジャーリーグ全30球団によってポストシーズン開始前に行われ、2位はホワイトソックスのリック・ハーンGM、3位は前年の受賞者であるレイズのエリック・ニアンダーGMだった。

     新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって60試合制の短縮シーズンとなった今季、ドジャースは43勝17敗の好成績でメジャー最高勝率をマーク。ナショナル・リーグ西部地区8連覇を達成し、ポストシーズンではブリュワーズを2勝0敗、パドレスを3勝0敗、ブレーブスを4勝3敗、そしてアメリカン・リーグ王者のレイズを4勝2敗で退け、32年ぶりのワールド・チャンピオンとなった。

     ドジャースは直近4シーズンで3度のワールドシリーズ進出を達成し、球団の歴史における黄金期の1つを謳歌している。今季はメジャー最多の118本塁打を放ったほか、投手陣の防御率3.02、被打率.213、WHIP1.06もメジャー1位。シーズンを通して同一カード負け越しはわずか1度だけと、圧倒的な戦いぶりを見せつけた。

     今季の戦いにおいて、最も大きかったのは春季キャンプ開始直前にムーキー・ベッツ(とデービッド・プライス)をレッドソックスからトレードで獲得したことだろう。プライスは出場辞退を選択したものの、ベッツは走攻守三拍子揃った見事な活躍でチームのワールドシリーズ制覇に大きく貢献。悲願の世界一への「ラストピース」としての役割を十二分に果たし、ナ・リーグのMVP投票でも2位にランクインした。

     チーム創設以来低迷が続いていた低予算球団のレイズを強豪へ変貌させ、資金力に恵まれたドジャースでもその手腕を存分に発揮。マイナー組織も含め、戦力の充実度はメジャーでも群を抜いており、フリードマンが作り上げた最強軍団の黄金期はもうしばらく続きそうだ。

  • ゴールドグラブ賞11度の名遊撃手・ビスケル 殿堂入りなるか

    2020.11.17 13:00 Tuesday

     2021年のアメリカ野球殿堂入り投票で最も殿堂入りの可能性が高いと言われているのは、昨年の得票率が70.0%のカート・シリングだ(殿堂入りラインは75%)。昨年の得票率でシリングに次ぐのはロジャー・クレメンスとバリー・ボンズだが、この2人はこの4年間で得票率があまり伸びておらず、支持者からの票を集め切った感がある。そこでシリングに次ぐ2番手に浮上するのがオマー・ビスケルだ。ゴールドグラブ賞11度の名遊撃手は昨年、得票率52.6%を記録。有力な新規候補が不在の今回は一気に得票率を伸ばすかもしれない。

     ビスケルは今回が4度目のチャレンジ。初年度の2018年は得票率37.0%からスタートし、翌2019年は42.8%と「微増」にとどまったが、昨年は一気に50%の壁を突破した。今回はまず、得票率を60%台に乗せることが目標となるが、前々回のマリアーノ・リベラや前回のデレク・ジーターのように強力な新規候補が不在であることを考えると、一気に得票率を伸ばしても決して不思議ではない。

     ビスケルの最大の強みは、何と言っても守備面での圧倒的な実績だ。1993年から9年連続でゴールドグラブ賞を受賞し、ジャイアンツ時代の2005年と2006年にも受賞(38歳と39歳のシーズン)。遊撃手として通算11度の受賞はオジー・スミス(13度)に次ぐ歴代2位である。また、遊撃での通算守備率.985は歴代1位。遊撃での併殺完成数1734はスミスの1590に大差をつけてダントツの数字となっている。

     一方、打撃面では24年のキャリアで通算2968試合に出場して2877安打、404盗塁を記録。オールスター・ゲームにも3度選ばれた経験がある。スミスはオールスター・ゲームに15度も選出されているが、スミスの通算2460安打、580盗塁という数字と比較してもビスケルの通算成績は決して見劣りせず、スミスが初年度の2002年に得票率91.7%で殿堂入りしていることを考えると、ビスケルの得票率は低すぎると言えるかもしれない。

     最初の3年間での得票率の推移を見る限り、ビスケルは投票対象となる10年間のうちに必ず殿堂入りを果たすだろう。シリング以外にビスケルを上回るような有力候補が見当たらない今回は、一気に得票率を伸ばす大きなチャンスとなる。シリング以外にもう1人、殿堂入り選手が誕生するとすれば、それはビスケルかもしれない。

  • 大型補強が予想されるブルージェイズ スプリンガーに興味を示す

    2020.11.17 12:00 Tuesday

     若手選手の着実な成長により4年ぶりのポストシーズン進出を成し遂げたブルージェイズは今オフ、余裕のあるペイロールを生かして積極的な補強を展開することが予想されている。「FanSided」のロバート・マレーによると、そのブルージェイズが興味を示している選手の一人がジョージ・スプリンガーだ。ロス・アトキンスGMは「失点を防ぐ」という側面を重視した補強を行うつもりであると発言しているが、強打者獲得の可能性は否定しておらず、スプリンガー獲得への動きに本腰を入れる可能性もありそうだ。

     今オフのブルージェイズはすでに先発左腕のロビー・レイと1年800万ドルで再契約。さらなる投手補強が噂されているほか、フランシスコ・リンドーア(インディアンス)の獲得に動く可能性なども取り沙汰されており、今オフの主役となるチームの1つであると見られている。以前からブルージェイズが中堅手の補強に動く可能性は報じられていたが、スプリンガーがその筆頭候補であることはどうやら間違いなさそうだ。

     マレーは現在31歳のスプリンガーがブライス・ハーパー(フィリーズと13年契約)やマニー・マチャド(パドレスと10年契約)のような長期契約を結ぶ可能性は低いと指摘。大手移籍情報サイト「MLB Trade Rumors」で5年1億2500万ドルの契約が予想されていることにも言及した。また、メイクアップ(人間性や野球に取り組む姿勢)が高く評価されており、ある球団幹部が「彼のメイクアップを考えると、年俸2000万ドル以上の契約を与えることに支障はない」と語っていることも紹介した。

     ブルージェイズがスプリンガー獲得に成功すれば、打線を強化できるだけでなく、中堅手を固定できることで外野の守備力アップも期待できる。さらに、メイクアップに優れたスプリンガーの存在は、ブラディミール・ゲレーロJr.やボー・ビシェット、キャバン・ビジオといった若手選手たちにも好影響を与えるだろう。ブルージェイズはそうしたチームリーダーとしての役割もスプリンガーに期待しているのかもしれない。

  • ブリュワーズが守護神・ヘイダーの今オフ中の放出を検討か

    2020.11.17 11:30 Tuesday

     「FanSided」のロバート・マレーによると、今季ナショナル・リーグ中部地区4位でポストシーズン進出を果たしたブリュワーズは今オフ、守護神ジョシュ・ヘイダーへのトレード獲得オファーに耳を傾ける準備があるようだ。以前からトレードの噂が絶えないヘイダーだが、フリーエージェントとなるまでの保有期間が残り3年となったこのタイミングで放出への動きが加速する可能性があるという。ただし、獲得には莫大な対価が必要と見られ、どのくらいの球団が獲得に興味を示すかは不透明だ。

     今季のヘイダーは21試合に登板して1勝2敗13セーブ、防御率3.79、奪三振率14.68を記録し、自身初となるセーブ王のタイトルを獲得。与四球率4.74が示すように制球が不安定で、速球の平均球速も約1マイルほど低下し、その結果として防御率は自身初の3点台となってしまったが、1回4失点と炎上した9月12日のカブス戦を除けば防御率2.00だった。また、開幕から12登板連続被安打0というメジャー新記録も樹立した。

     ヘイダーは昨オフ、サービスタイム3年未満ながら「スーパー2」として年俸調停の対象となり、球団との年俸調停に敗れて今季の年俸は410万ドル(ヘイダーの主張は640万ドル)。来季の年俸は500万ドル前後まで上昇することが予想されており、ブリュワーズはヘイダーの年俸と勤続疲労のバランスを考慮しながら放出のベスト・タイミングを探っている。今オフに放出する場合、保有期間がまだ3年残っているため、ブリュワーズは莫大な対価を要求することが予想される。

     マレーによると、ヘイダーの獲得にはこれまでにドジャース、メッツ、パドレス、ヤンキースなどが興味を示していたという。フリーエージェント市場にもリアム・ヘンドリックスやブラッド・ハンドといった優秀なリリーバーがおり、各球団は獲得に必要なコストのバランスを考えながら、ヘイダー獲得を検討することになりそうだ。

  • クレビンジャーがパドレスと2年契約&トミー・ジョン手術へ

    2020.11.17 11:00 Tuesday

     パドレスは日本時間11月17日、先発右腕のマイク・クレビンジャーと2年契約を結んだことを発表した。クレビンジャーは2022年シーズン終了後にフリーエージェントとなる予定のため、今回の2年契約は年俸調停期間の残り2年の年俸を確定させるものとなる。また、パドレスはクレビンジャーが日本時間11月18日にシンシナティでトミー・ジョン手術を受ける予定であることも発表。これにより、クレビンジャーは来季を全休することが確実となった。

     メジャーリーグ公式サイトでパドレスの番記者を務めるAJ・カッサベルによると、2年契約の総額は1150万ドル。契約ボーナスが300万ドル、全休する2021年の年俸が200万ドル、2022年の年俸が650万ドルという内訳で、2022年シーズンは成績に応じた出来高も設定されているようだ。今季の年俸は410万ドルだったため、パドレスは向こう2年間の年俸を安く抑えることに成功。一方、トミー・ジョン手術というリスクを抱えるクレビンジャーは2年分の契約を保証されることになった。

     今季のクレビンジャーは8月に新型コロナウイルスの感染防止プロトコルを破って無断で外出したことによりチームメイトの顰蹙を買ったこともあって、8月末のトレードでインディアンスからパドレスへ放出。2球団合計で8試合に先発して3勝2敗、防御率3.02をマークしたが、先発の柱として期待されたポストシーズンでは故障により1イニングしか投げられなかった。クレビンジャーはマイナー時代の2012年にもトミー・ジョン手術を受けており、今回が2度目となる。

     パドレスは2018年オフにも同様の2年契約をギャレット・リチャーズと結んだことがあり、トミー・ジョン手術からのリハビリ中だったリチャーズは2019年に3試合しか投げられなかったものの、今季は先発で10試合、リリーフで4試合に登板してチームのポストシーズン進出に貢献した。2ケタ勝利3度の実績を誇るクレビンジャーも、順調にリハビリを消化し、先発ローテーションの軸として2022年シーズンの戦いに貢献することが期待される。

  • ブレーブスがFA左腕・スマイリーと1年1100万ドルで契約

    2020.11.17 10:30 Tuesday

     ブレーブスは日本時間11月17日、フリーエージェントの先発左腕ドリュー・スマイリーと1年1100万ドルで契約したことを発表した。先発ローテーションに若手投手がズラリと並ぶブレーブスは、彼らをサポートするベテラン投手の補強を目指しており、31歳のスマイリーはその役割を担うことになるだろう。アレックス・アンソポロスGMは「ドリューは我々が特に注目し、非常に高く評価していた投手だった」と語り、スマイリーの加入を歓迎した。

     今季のスマイリーはジャイアンツで7試合(うち5先発)に登板して26回1/3を投げ、0勝1敗ながら防御率3.42、42奪三振、被打率.198の好成績をマーク。奪三振率14.35は5先発以上の投手で両リーグ最高の数字だった。トミー・ジョン手術からの復帰1年目となった2019年はレンジャーズとフィリーズで防御率6.24に終わったが、今季は見事に復活を遂げ、ブレーブスとの契約を勝ち取った。

     アンソポロスによると、ブレーブスはスマイリーが2019年途中にレンジャーズからフィリーズへ移籍し、フィリーズで復活の兆しを見せ始めたころから獲得に興味を持っていたという。アンソポロスは「カーブは彼にとってホンモノの武器だ」と語り、今季の投球割合の36.5%を占め、被打率.184、空振り率50.0%を記録したスマイリーのカーブを絶賛した。

     スマイリーの加入により、ブレーブスの来季の先発ローテーションはポストシーズンで好投したマックス・フリード、イアン・アンダーソン、カイル・ライトの3人に、アキレス腱の故障から復帰予定のマイク・ソローカ、そして新加入のスマイリーの5人で形成されることになる。ブライス・ウィルソンなど他の先発候補もおり、噂されていたアダム・ウェインライト獲得の可能性は低くなったと言えるかもしれない。

     ブレーブスは2019年にブレイクの兆しを見せたトラビス・ダーノウを獲得し、今季の大活躍につなげた実績がある。アンソポロスはダーノウと同様に、スマイリーも自軍で素晴らしいシーズンを送ってくれることを期待しているようだ。

  • 2021年殿堂入り投票の対象者発表 最有力は216勝のシリング

    2020.11.17 10:00 Tuesday

     アメリカ野球殿堂は日本時間11月17日、2021年の投票対象者を発表した。前回から引き続き投票対象となっているのが14人、今回初めて投票対象となったのが11人、合計25人が今回の投票対象。得票率75%以上で殿堂入りが決定するが、今回は有資格初年度での殿堂入りを果たす選手が現れないことが確実視されており、前回の得票率が70.0%だったカート・シリングが最有力候補と見られている。投票結果は日本時間1月27日に「MLBネットワーク」にて発表される。

     前回から引き続き投票対象となっている14人は以下の通り。投票対象となってから最大10年まで挑戦でき、得票率が5%を下回った時点で投票対象から除外されるルールとなっている。括弧内は年数と前回の得票率を表す。

    カート・シリング(9年目・70.0%)
    ロジャー・クレメンス(9年目・61.0%)
    バリー・ボンズ(9年目・60.7%)
    オマー・ビスケル(4年目・52.6%)
    スコット・ローレン(4年目・35.3%)
    ビリー・ワグナー(6年目・31.7%)
    ゲーリー・シェフィールド(7年目・30.5%)
    トッド・ヘルトン(3年目・29.2%)
    マニー・ラミレス(5年目・28.2%)
    ジェフ・ケント(8年目・27.5%)
    アンドリュー・ジョーンズ(4年目・19.4%)
    サミー・ソーサ(9年目・13.9%)
    アンディ・ペティット(3年目・11.3%)
    ボビー・アブレイユ(2年目・5.5%)

     通算216勝、3116奪三振を記録し、ダイヤモンドバックスで1度、レッドソックスで2度のワールドシリーズ制覇を経験しているシリングは、前回の投票で得票率を60.9%から70.0%へ上昇させており、9年目の今回ついに75%のラインを突破することが有力視されている。有資格初年度に有力候補がいないため、ボンズとクレメンスの「ステロイド疑惑コンビ」がどこまで得票率を伸ばすか、ゴールドグラブ賞11度の名遊撃手・ビスケルが一気に殿堂入りラインを超えてくるか、といったところにも注目が集まる。

     今回から投票対象となる選手は「不作」と言われているが、以下の11人が投票対象に選出された。10年以内に得票率75%を超えそうな選手は見当たらず、まずは今回、得票率5%を超えることが目標になるだろう。前回まで7年連続で有資格初年度での殿堂入り選手が誕生しており、有資格初年度での殿堂入りが0人なら2013年以来8年ぶりとなる。

    マーク・バーリー
    A・J・バーネット
    マイケル・カダイアー
    ダン・ヘイレン
    ラトロイ・ホーキンス
    ティム・ハドソン
    トリー・ハンター
    アラミス・ラミレス
    ニック・スウィッシャー
    シェーン・ビクトリーノ
    バリー・ジート

     新型コロナウイルスの影響により2020年の殿堂入り式典は延期となっており、今回の投票で選ばれた選手はデレク・ジーター、ラリー・ウォーカー、テッド・シモンズ、マービン・ミラー(故人)とともに、日本時間7月26日にニューヨーク州クーパーズタウンで行われる殿堂入り式典でスピーチを行うことになる。なお、今回はベテランズ委員会による選考は行われない。

  • メジャーリーグ公式サイトが早すぎる2021年の地区優勝予想

    2020.11.16 13:30 Monday

     メジャーリーグ公式サイトのアンソニー・カストロビンス記者は2019年11月に「早すぎる2020年の地区優勝予想」を公開した。レイズ、ホワイトソックス、アストロズ、ブレーブス、レッズ、ドジャースの優勝を予想し、的中したのは3球団だけ。しかし、ポストシーズン出場枠拡大の恩恵もあり、全6球団がポストシーズンへ進出した。そのカストロビンスが今年も「早すぎる地区優勝予想」を公開。2021年シーズンの地区王者6球団を予想している。

     まず、アメリカン・リーグ東部地区はブルージェイズ。若手野手が着実に成長していること、有望株右腕ネイト・ピアソンらの台頭が期待できること、そして今オフの大型補強が予想されていることなどを理由に挙げている。

     ア・リーグ中部地区はホワイトソックス。ツインズという強力なライバルがいるものの、投打とも再建期に蓄えたプロスペクトの成長で着実に戦力を整えており、マイケル・コペックやアンドリュー・ボーンといったさらなる有望株も控えている。殿堂入りの名将トニー・ラルーサの手腕にも期待がかかる。

     ア・リーグ西部地区はマリナーズという大胆予想。今季は戦前の予想を上回る健闘を見せ、ジャレッド・ケレニックなどメジャー昇格を控えた有望株もいる。それだけでなく、アスレチックスやアストロズは主力の退団によって戦力ダウンが予想され、エンゼルスやレンジャーズに上昇の兆しが見られないこともマリナーズが優勝という予想を後押ししたようだ。

     一方、ナショナル・リーグは東部地区がブレーブス、中部地区がカージナルス、西部地区はドジャースという比較的「無難」な予想となっている。ブレーブスは地区3連覇中、ドジャースは地区8連覇中で、メッツ、フィリーズ、パドレスなどが積極補強で王座奪取を狙うものの、王座は揺るがないとの予想。中部地区は混戦を予想しつつも、最も投手陣の層が厚く安定した戦いを計算できるという理由によりカージナルスが選ばれた。

  • 右腕・オドリッジに4球団が興味 2019年に自己最多15勝

    2020.11.16 12:30 Monday

     「ESPN」のバスター・オルニー記者によると、先発右腕のジェイク・オドリッジにジャイアンツ、ブルージェイズ、メッツ、そして再契約を目指すツインズの4球団が興味を示しているようだ。現在30歳のオドリッジは、レイズ時代に3度の2ケタ勝利を記録し、2019年にはツインズで自己最多の15勝をマークしてオールスター・ゲームに初選出。ところが、今季は3度にわたって戦列を離れるなど相次ぐ故障に悩まされ、不本意なシーズンを過ごした。

     昨オフ、オドリッジはツインズからのクオリファイング・オファーを受諾して年俸1780万ドルの1年契約で残留。2020年シーズンに再び好成績を残し、高額の長期契約を得るという青写真を描いていた。ところが、右肋間筋痛、打球直撃による胸部打撲、右手中指のマメなど故障が相次ぎ、今季はわずか4試合に登板しただけ。0勝1敗、防御率6.59という不本意な成績に終わった。

     しかし、2ケタ勝利4度、通算62勝の実績を誇る30歳の右腕には、複数の球団が興味を示しているという。ケビン・ゴーズマン(ジャイアンツ)とマーカス・ストローマン(メッツ)の2人がクオリファイング・オファーを受諾して残留し、フリーエージェント市場の先発投手の層が薄くなったことも影響していると見られる。

     ブルージェイズとジャイアンツは先発投手の補強に動くだけのペイロールの余裕があり、スティーブ・コーエンを新オーナーに迎えたメッツも巨額の資金を武器に積極的な補強を展開することが予想されている。一方、ツインズは前田健太、ホゼ・ベリオス、マイケル・ピネイダ、ランディ・ドブナックと先発4枚が確定し、若手の先発候補も複数控えているため、必ずしも先発投手の補強に大金を投じる必要はない。しかし、ポストシーズンを勝ち抜く競争力を維持するためにオドリッジとの再契約を検討しているようだ。

     大手移籍情報サイト「MLB Trade Rumors」が公開したフリーエージェント選手トップ50のランキングでは、オドリッジは10位の田中将大に次ぐ11位にランクインしている。オドリッジをめぐる獲得レースは、田中争奪戦の目安にもなるかもしれない。

  • ブルージェイズが積極補強へ 「エリート級の選手を獲得したい」

    2020.11.16 11:30 Monday

     近年のブルージェイズは、徐々にではあるものの、オフシーズンやトレード・デッドラインで積極的な動きを見せるようになっている。昨オフに柳賢振(リュ・ヒョンジン)、今季のトレード・デッドラインにロス・ストリップリング、タイワン・ウォーカー、ジョナサン・ビヤーらを獲得したのがその最たる例だろう。そして、ロス・アトキンスGMは今オフを「チームをより良くするさらなるチャンス」と考えているようだ。ブルージェイズは今オフ、最も積極的に動くチームの1つと見られており、アトキンスもそれを否定しなかった。

     アトキンスは「我々が実現したいと思っていることは、本当に優れた選手を1人ないし2人、あるいは3人くらいチームに加えることだ」と発言。「エリート級の選手を獲得するのは決して簡単なことではないけれど、今オフはそれを実現するチャンスだと思っている。まずは市場がどう動くか見てみよう」と語り、エリート級の選手を複数獲得するような大型補強を展開する可能性を示唆した。

     アトキンスによると、ブルージェイズは「失点を防ぐ」という観点での戦力アップを目指しているという。よって、エース級の先発投手の獲得に動く可能性が高く、長期の大型契約でトレバー・バウアー、あるいは短期契約でチャーリー・モートンの獲得を狙う可能性がありそうだ。

     若手選手の着実な成長により戦力を向上させ、レイズやヤンキースといった強豪がひしめくアメリカン・リーグ東部地区で4年ぶりのポストシーズン進出を成し遂げたブルージェイズだが、来季以降も競争力を維持するにはさらなる戦力アップが必要。そのために投手力の向上のほか、DJ・レメイヒュー、ジョージ・スプリンガーのような強打者の補強も検討されるだろう。

     「とにかくチームをより良くすることを考えている」とアトキンス。「オフシーズンが終わるころには、そのパズルのピースが何であるかがわかるだろう」と語り、今オフの積極補強に含みを持たせた。

  • 3年ぶり地区優勝のカブス 主力野手のトレード放出を開始か

    2020.11.16 11:00 Monday

     新型コロナウイルスの感染拡大で今季が無観客開催となったことにより、メジャーリーグでは多くの球団がダメージを受けているが、3年ぶりにナショナル・リーグ中部地区を制したカブスも例外ではない。「ESPN」のバスター・オルニー記者などが伝えているように、カブスは今オフ、年俸総額削減のために大規模なロースター再編を行うことが予想されており、ベテラン選手はもちろん、ハビアー・バイエズやクリス・ブライアントといった主力野手にもトレード放出の可能性が取り沙汰されている。

     オルニーによると、カブスはベテラン選手の大半だけでなく、2016年にワールドシリーズ制覇を経験してチームのコアとなっている主力選手の一部も放出することを検討しているという。そのなかには、今季開幕前に契約延長の可能性が報じられていたバイエズも含まれているようだ。

     2018年に打点王のタイトルを獲得するなど、攻守両面でチームに欠かせない存在となっていたバイエズだが、今季は59試合に出場して打率.203、8本塁打、24打点、OPS.599と大不振。ゴールドグラブ賞を初受賞したとはいえ、メジャー定着後最悪のシーズンとなってしまった。バイエズは試合中にビデオルームで映像を確認することが禁止されたことを不振の理由に挙げ、シーズン中にも不満を漏らしていた。

     1年後にフリーエージェントとなるバイエズだが、現在27歳とまだ若く、復調を期待できることやハイレベルな守備力を持つ遊撃手であることからトレード市場で人気を集めると見られている。来季の予想年俸が1100万ドル前後とそれほど高額でないこともトレード市場での人気を後押ししそうだ。

     カブスでは以前からブライアントも放出候補に挙げられているが、今季は34試合で打率.206、4本塁打、11打点、OPS.644と自己最悪の成績に終わった。来季の予想年俸が1800万ドル以上とバイエズより高額なこともあり、トレード交渉は難航すると見られる。

  • 評価の難しいセミエン 代理人「1億ドル以上の価値がある」

    2020.11.16 10:30 Monday

     今オフのフリーエージェント市場において最も評価が難しい選手と言われているのがアスレチックスからフリーエージェントとなった遊撃手、マーカス・セミエン(30歳)だ。2019年はアメリカン・リーグのMVP投票で3位に入るほどの大活躍を見せたものの、今季は大幅に成績が悪化。来季以降どれくらいのパフォーマンスを期待できるのか非常に予想が難しい。しかし、代理人のジョエル・ウルフは「マーカスは1億ドル以上の価値がある選手だ」と強気の姿勢を示している。

     データサイト「FanGraphs」が算出する総合指標WARを見ると、セミエンが2019年以降に記録した8.8は、ジョージ・スプリンガー(8.4)、DJ・レメイヒュー(7.8)、J・T・リアルミュート(7.4)といった有力フリーエージェント選手を上回っている。しかし、8.8の大部分(7.6)は2019年に記録したものであり、今季の数値(1.2)は遊撃手のなかで17位タイに過ぎなかった。

     今季は53試合に出場して打率.223、7本塁打、23打点、OPS.679と打撃不振に苦しんだだけでなく、守備防御点も2018年の+14、2019年の+12から今季は-5へ大幅に悪化。ポストシーズンでは7試合で打率.407、2本塁打、4打点、OPS1.151の活躍を見せたが、守備面では手痛いミスを犯しており、大型契約に値する選手かどうか評価が分かれている。

     代理人のウルフは「我々は常にマーカスを1億ドル以上の価値がある選手だと考えている。彼の純粋な価値は1億ドルを超える」と強気の姿勢を示すが、1年後のオフにハビアー・バイエズ(カブス)、カルロス・コレア(アストロズ)、フランシスコ・リンドーア(インディアンス)、コリー・シーガー(ドジャース)、トレバー・ストーリー(ロッキーズ)というスター遊撃手たちが同時にフリーエージェントとなるという事情もある。遊撃手の補強を目指すチームは、1年待てば多くの選択肢のなかからスター遊撃手を選ぶことができるのだ。

     よって、今オフのフリーエージェント市場でセミエン、ディディ・グレゴリアス、アンドレルトン・シモンズといった遊撃手に大金が投じられる可能性は低いと見られている。セミエンの今季のパフォーマンスを考えると、ウルフが期待するような総額1億ドル以上の大型契約は実現しないだろう。

« Previous PageNext Page »