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  • MLB公式サイトがアウォード受賞者を予想 MVPは熾烈な争いに

    2019.11.4 10:30 Monday

     日本時間11月4日、今季のゴールドグラブ賞の受賞者が発表され、アウォード受賞者の発表シーズンが幕を開けた。日本時間11月12日からは4日連続で新人王、最優秀監督、サイ・ヤング賞、MVPの受賞者が発表される予定だが、MLB公式サイトではその受賞者を予想。ア・リーグのMVPとサイ・ヤング賞、ナ・リーグのMVPでは、それぞれ2人の最有力候補者による熾烈な争いが予想されている。

     今回の予想では、各賞の「最有力候補者」と「その他の候補者」の名前を挙げる形で受賞者を予想。ア・リーグでは、新人王にヨルダン・アルバレス(アストロズ)、最優秀監督にアーロン・ブーン(ヤンキース)、ナ・リーグでは、サイ・ヤング賞にジェイコブ・デグロム(メッツ)、新人王にピート・アロンゾ(メッツ)、最優秀監督にデーブ・マルティネス(ナショナルズ)が単独で「最有力候補者」に選出された一方、先述の3部門では「最有力候補者」に2人の名前が挙げられ、熾烈な争いになることが予想されている。

     ア・リーグのMVPは、マイク・トラウト(エンゼルス)とアレックス・ブレグマン(アストロズ)の2人が「最有力候補者」となった。すでにMVPを2度受賞しているトラウトは、今季も打率.291、45本塁打、OPS1.083の好成績をマーク。しかし、故障の影響で9月の大部分を欠場し、出場試合数はブレグマンのほうが22試合も多い。ブレグマンは、打率.296、41本塁打、OPS1.015の好成績で両リーグ最多の107勝を挙げたチームの地区優勝に大きく貢献しており、その点を考慮するのであれば、ブレグマンにより多くのポイントが集まるかもしれない。

     ア・リーグのサイ・ヤング賞は、アストロズのチームメイトであるジャスティン・バーランダーとゲリット・コールの一騎打ち。バーランダーは最多勝、コールは最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得したが、今季両者が残したスタッツはほぼ互角。投票権を持つ各記者が何を重視するかによって明暗が分かれることになるだろう。なお、バーランダーは2011年に受賞経験があり、2016年と2018年も僅差の2位。一方のコールは2015年の4位が最高である。バーランダーの過去の受賞経験や2度も僅差で2位になっていることがどのように作用するかも注目されている。

     ナ・リーグのMVPは、コディ・ベリンジャー(ドジャース)とクリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)の2人が「最有力候補者」となっている。ベリンジャーは、打率.305、47本塁打、115打点、15盗塁、OPS1.035と自己最高の成績を残し、昨年MVPに輝いたイェリッチも、打率.329、44本塁打、97打点、30盗塁、OPS1.100と昨季以上の好成績をマーク。イェリッチが自打球による骨折で9月の大半を欠場したことがどのように影響するだろうか。また、打率.319、34本塁打、126打点、5盗塁、OPS1.010をマークしたアンソニー・レンドン(ナショナルズ)が両者の争いに割って入る可能性もありそうだ。

  • ゴールドグラブ賞の受賞者が決定 アレナードが7年連続の受賞

    2019.11.4 10:00 Monday

     日本時間11月4日、各ポジションで最も優れた守備を見せた選手に贈られるゴールドグラブ賞の受賞者が発表された。ノーラン・アレナード(ロッキーズ)、ムーキー・ベッツ(レッドソックス)、ザック・グレインキー(アストロズ)といったお馴染みの顔ぶれが選出された一方、ロレンゾ・ケイン(ブリュワーズ)らが初受賞。捕手と二塁手は両リーグとも初受賞となった。

     2019年のゴールドグラブ賞の受賞者は以下の通り。ナ・リーグの外野手3人など、合計8人が初受賞となった一方、アレナードはメジャーデビューから7年連続7度目の受賞。メジャー1年目から7年連続受賞はイチロー(10年連続)に次いで史上2人目であり、内野手では史上初の快挙となった。また、ナ・リーグの捕手部門はJ.T.リアルミュート(フィリーズ)が初受賞。最終候補者の1人だったヤディアー・モリーナ(カージナルス)の10度目の受賞はならなかった。

    ◆アメリカン・リーグ
    投手:マイク・リーク(マリナーズ:初)
    捕手:ロベルト・ペレス(インディアンス:初)
    一塁:マット・オルソン(アスレチックス:2年連続2度目)
    二塁:ヨルマー・サンチェス(ホワイトソックス:初)
    三塁:マット・チャップマン(アスレチックス:2年連続2度目)
    遊撃:フランシスコ・リンドーア(インディアンス:3年ぶり2度目)
    左翼:アレックス・ゴードン(ロイヤルズ:3年連続7度目)
    中堅:ケビン・キアマイアー(レイズ:3年ぶり3度目)
    右翼:ムーキー・ベッツ(レッドソックス:4年連続4度目)
    ※リークはシーズン途中にダイヤモンドバックスへ移籍

    ◆ナショナル・リーグ
    投手:ザック・グレインキー(ダイヤモンドバックス:6年連続6度目)
    捕手:J.T.リアルミュート(フィリーズ:初)
    一塁:アンソニー・リゾー(カブス:2年連続3度目)
    二塁:コルテン・ウォン(カージナルス:初)
    三塁:ノーラン・アレナード(ロッキーズ:7年連続7度目)
    遊撃:ニック・アーメッド(ダイヤモンドバックス:2年連続2度目)
    左翼:デービッド・ペラルタ(ダイヤモンドバックス:初)
    中堅:ロレンゾ・ケイン(ブリュワーズ:初)
    右翼:コディ・ベリンジャー(ドジャース:初)
    ※グレインキーはシーズン途中にアストロズへ移籍

  • チャップマンがヤンキース残留へ 来季から3年4800万ドル

    2019.11.3 13:55 Sunday

     日本時間11月3日、ヤンキースが剛腕クローザー、アロルディス・チャップマンとの新契約で合意に至ったことが明らかになった。ESPNのジェフ・パッサンが自身のTwitterで第一報を伝えた。チャップマンはオプトアウトの権利を有しており、ヤンキースとの契約延長を得られないのであれば、この権利を行使してフリーエージェントになる可能性が取り沙汰されていた。

     チャップマンはヤンキースと5年8600万ドルの契約を結んでおり、2年3000万ドルの契約を残している。5年契約の3年目を終えた今オフ、オプトアウトすることが可能となっていたが、パッサンによると、残りの契約に1年1800万ドルを加えることで合意。これにより、チャップマンとヤンキースの残り契約は3年4800万ドルとなり、オプトアウトすることなく2022年までヤンキースのクローザーを務めることが確定した。

     今季のチャップマンは60試合に登板して57イニングを投げ、3勝2敗37セーブ、防御率2.21の好成績をマーク。球速の低下などを指摘されているものの、奪三振率13.42は救援投手リーグ4位と依然として高水準を維持しており、対戦した235人の打者のうち36.2%を三振に仕留めるなど、支配的な投球を続けている。アストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第6戦では、ホゼ・アルトゥーベに痛恨のサヨナラ弾を浴びたが、球界屈指のクローザーであるという評価は変わっていない。

     チャップマンが退団した場合、今季66試合で防御率1.91をマークしたザック・ブリットンが代わりにクローザーを務めることが有力視されていたが、チャップマンの残留により来季もブリットンからチャップマンに繋ぐ必勝リレーが維持されることになった。アダム・オッタビーノ、トミー・ケインリー、チャド・グリーンなど、他のリリーバーも充実しており、来季も強力救援陣はヤンキースの大きな武器となりそうだ。

  • チームの英雄・オルティス ベッツ&マルティネスの残留を希望

    2019.11.3 13:40 Sunday

     レッドソックスが誇るレジェンド、デービッド・オルティスは、ムーキー・ベッツとJ.D.マルティネスの両者が来季もチームの一員としてプレイすることを望んでいるようだ。レッドソックスは、来季の年俸総額をぜいたく税の対象外となる2億800万ドル以下に抑える方針であることを明らかにしており、両者の去就は今オフの最大の注目ポイントの1つとなっている。

     ベッツは1年後にフリーエージェントとなるが、レッドソックスとの契約延長には関心を示しておらず、フリーエージェント市場に出て自身の価値を確かめたい意向を明らかにしている。そのため、レッドソックスが今オフのうちにベッツをトレードで放出してしまう可能性が取り沙汰されている。一方のマルティネスは、オプトアウトの権利を有しており、残り3年6250万ドルの契約を破棄してフリーエージェントとなる可能性がある。

     レッドソックスの球団首脳は、年俸総額削減の目標を達成するために、両者をチームに留めておくのは難しいと考えており、マルティネスがオプトアウトの権利を行使しないのであれば、ベッツの放出が確実視される。しかし、オルティスは「彼にはこのチームにいてほしい。ムーキーは我々が必要とするエンジンの1つなんだ。彼が長くこのチームにいられるように、フロントオフィスやオーナーが動いてくれるといいんだけどね」と語り、ベッツの重要性を訴えるとともに、チームに残留することを希望した。

     一方、マルティネスについては「彼は打線の核であり、替えの利かない存在だ」とコメント。「我々にはJ.D.が必要なんだ。彼は素晴らしい選手だ。私がこのチームで引退したように、彼にもそうなってほしいと思っている」と語り、来季以降も引き続きチームの中心打者として活躍することに期待を寄せた。

     「ビッグ・パピ」からのこのラブコールは、両者の去就にどんな影響を与えるのか。マルティネス、そしてフロントオフィスの決断に注目が集まりそうだ。

  • ナショナルズ・ストラスバーグがオプトアウト権を行使してFAに

    2019.11.3 13:10 Sunday

     日本時間11月3日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、今年のワールドシリーズMVPに輝いたスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)がオプトアウトの権利を行使してフリーエージェントとなる意向を固めたようだ。ストラスバーグは4年1億ドルの残り契約を破棄し、さらなる好条件の契約を目指す。

     今季のストラスバーグは、18勝6敗、防御率3.32の好成績をマークして最多勝のタイトルを手にしただけでなく、ポストシーズンでも5勝0敗の大活躍。現在31歳であることを考えると、フリーエージェント市場に出て大型契約を得るには最善にして最後のチャンスであり、オプトアウトの権利を行使するのは当然の判断とも言える。

     ナショナルズがストラスバーグに対してクオリファイング・オファーを提示するのは間違いなく、他球団がストラスバーグを獲得する場合は来年のドラフトにおける指名権の喪失や補償が発生する。多くの球団による争奪戦が予想される一方、ナショナルズと再契約を結ぶ可能性もあり、ナショナルズの球団関係者のなかにはストラスバーグの引き留めに自信を見せる者もいるようだ。

     2009年のドラフトで全体1位指名を受けてナショナルズに入団したストラスバーグは、翌2010年にメジャーデビューを果たし、今季までの10年間で112勝58敗、防御率3.17をマーク。オールスター・ゲーム選出には3度選出され、2017年にはサイ・ヤング賞の投票で3位にランクインした。今年のポストシーズンでは防御率1.98、奪三振47、与四球4と素晴らしいパフォーマンスを見せ、球団史上初となるワールドシリーズ制覇に大きく貢献。特に「負ければ敗退」のワールドシリーズ第6戦で見せた9回途中2失点の快投は見事だった。

     メジャーを代表する右腕は、どんな金額でどのチームと契約するのか。いよいよストラスバーグ争奪戦が幕を開ける。

  • ヤンキース・チャップマン 契約延長を得られなければ退団を検討か

    2019.11.2 10:40 Saturday

     ヤンキースの守護神、アロルディス・チャップマンの決断の日が迫っている。ヤンキースと2年3000万ドルの契約を残しているチャップマンは、オプトアウトの権利を有しており、その権利行使のデッドラインは日本時間11月3日まで。MLBネットワークのジョン・ヘイマンは、チャップマンが引き続きヤンキースでプレイすることに興味を持っているものの、速やかに契約延長を得られないのであればオプトアウトの権利行使も辞さない構えであることを伝えている。

     チャップマンがオプトアウトの権利を行使した場合、ヤンキースがチャップマンに対してクオリファイング・オファー(年俸1780万ドルの1年契約)を提示するのは確実。ただし、チャップマンはそれを拒否し、フリーエージェント市場に出ることになるだろう。もしヤンキースがフリーエージェント市場の最大の目玉であるゲリット・コール(今季アストロズ)の獲得を希望するのであれば、ぜいたく税のラインを考慮してチャップマンの引き留めを断念する可能性もある。

     今季のチャップマンは、37セーブ、防御率2.21、57イニングで85奪三振の好成績をマークし、ア・リーグで最も優れたリリーバーに贈られる「マリアーノ・リベラ賞」を受賞。しかし、それはヤンキースとの契約延長を保証するものではなく、チャップマンの球速は依然としてメジャートップレベルであるものの、以前のように平均100マイルに達することはなくなっており、来年2月に32歳になることを考えても、ヤンキースが現状以上の契約延長に積極的でないことも理解できる。

     強力なブルペンを擁するヤンキースは、チャップマンが退団してもチーム内に新たなクローザー候補がおり、ザック・ブリットンがクローザーを務め、アダム・オッタビーノ、チャド・グリーン、トミー・ケインリーらが最上位のセットアッパーとなるだろう。場合によっては、4度のオールスター・ゲーム選出経験がありながら、相次ぐ故障により今季は1試合のみの登板に終わったデリン・ベタンセスとの再契約を検討するかもしれない。

  • マーリンズが正二塁手・カストロの契約オプションを破棄

    2019.11.2 10:10 Saturday

     今季、全162試合に出場したスターリン・カストロだが、マーリンズでプレイする期間は終わりを迎えたようだ。日本時間11月2日、マーリンズはカストロの来季の契約オプション(年俸1600万ドル)を破棄したことを発表。カストロにはバイアウトの100万ドルが支払われ、カストロはフリーエージェントとなって新たな所属先を探すことになる。

     今季のカストロは、後半戦に打率.302、16本塁打、52打点、OPS.892の活躍を見せ、シーズン通算では打率.270、22本塁打、86打点、OPS.736をマーク。本塁打数と打点数で自己ベストを更新するなど、正二塁手として上々の働きを見せた。より安価な契約でマーリンズに残留する可能性はゼロではないものの、マーリンズが大規模な球団再建を進めていることを考えると、その可能性は極めて低いと言えるだろう。

     マーリンズは、今年7月にトレードでカストロの放出を画策したものの、高年俸がネックとなり、交渉がまとまらなかった経緯がある。カストロは優勝争いと無縁のマーリンズで2年間を過ごしたこともあり、優勝争いができるチームでのプレイを希望していると見られており、MLB公式サイトでマーリンズの番記者を務めるジョー・フリサロは、年俸700万ドル前後での契約を得られるだろうと見込んでいる。

     今季の成績は決して悪いものではなく、正二塁手としての獲得を検討する球団は少なくないはずだ。フリサロは、アンソニー・レンドンとハウィー・ケンドリックのどちらか一方、または双方が退団した場合のナショナルズを移籍先の候補の1つに挙げている。すでに通算1470試合、1617安打の実績がありながら、まだ29歳と若い点も魅力的な要素となるだろう。

     カブスでメジャーデビューして6年間プレイしたあと、2016年から2年間ヤンキースで正二塁手を務めたカストロは、2017年オフにジャンカルロ・スタントンが移籍する大型トレードの交換要員の1人としてマーリンズに移籍。チーム状況に不満を抱えながらも2年間レギュラーとして活躍したが、来季はどのチームでプレイすることになるのだろうか。

  • メッツの新監督に元スター外野手のベルトランが就任

    2019.11.2 09:45 Saturday

     日本時間11月2日、メッツは自軍の新監督にカルロス・ベルトランが就任することが決定したことを発表した。契約期間は3年で、4年目は球団側に選択権のあるオプションとなっている。プエルトリコ出身のベルトランは、メッツ史上初のラテンアメリカ出身の監督となる。日本時間11月5日に本拠地シティ・フィールドで記者会見が行われる予定だ。

     球団史上、最も活躍したフリーエージェント移籍選手の1人であるベルトランは、そのリーダーシップを高く評価され、監督就任を希望する声が高まっていた。CEOのジェフ・ウィルポンは「彼がチームに戻ってきてくれることについて、我々はとてもワクワクしているし、きっと我々の熱狂的なファンたちも同じだと思う」と語り、ベルトランの監督就任を歓迎した。

     ベルトランは2005年に7年1億1900万ドルの大型契約でメッツに加入し、契約最終年の途中でトレード放出されるまでの6年半の間に打率.280、149本塁打、100盗塁を記録。オールスター・ゲームにも5度選出された。2011年7月にザック・ウィーラーとのトレードでジャイアンツへ移籍し、アストロズ時代の2017年にはワールドシリーズ制覇を経験。引退後は、ヤンキースで特別アドバイザーを務めていた。

     先月、アストロズ時代の同僚であるカルロス・コレアが「彼は素晴らしい監督になると思うよ。彼が監督になれば、クラブハウスの雰囲気が一変すると思う。彼は若い選手たちに野球への取り組み方など様々なことを教えてくれる」と語ったように、現役時代のリーダーシップに対する評価は極めて高く、監督としての手腕は未知数であるものの、その手腕には大きな期待が集まっている。

     ベルトランは、メッツでの監督業にのみ興味を示していたため、その希望が叶う形での監督就任となった。ベルトラン以外には、ジョー・ジラルディ(フィリーズの監督に就任)、エドゥアルド・ペレス、ティム・ボガー、デレク・シェルトンらが新監督候補に挙がっていた。

  • ダルビッシュはオプトアウトせず カブスの番記者がレポート

    2019.11.1 15:25 Friday

     メジャーリーグはワールドシリーズを終え、正式にオフシーズンに突入した。その初日となった日本時間11月1日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ダルビッシュ有(カブス)はオプトアウトの権利を行使せず、来季も引き続きカブスでプレイする意向を固めたという。同サイトでカブスの番記者を務めるジョーダン・バスティアンが伝えている。

     シーズン終了時、ダルビッシュはカブスのことを自身と家族にとって「完璧な環境」であると表現し、オプトアウトの権利の行使には否定的な姿勢を示していた。カブスとの6年契約の2年目を終え、4年8100万ドルの契約を残すダルビッシュだが、オプトアウトの権利を行使することなく、引き続きカブスの一員としてプレイすることになりそうだ。

     カブスは今オフ、先発左腕のコール・ハメルズがフリーエージェントとなるため、ダルビッシュがオプトアウトの権利を行使すれば、先発ローテーションに2つの大きな穴が開くところだった。ジョン・レスターとカイル・ヘンドリックスは来季もカブスとの契約があり、ホゼ・キンターナも年俸1050万ドルの球団オプションを行使されることが確実なため、先発ローテーション5枠のうちダルビッシュを含めた4枠は、来季も同じ顔ぶれになる。アドベルト・アルゾレイとアレック・ミルズが先発5番手の座を狙うが、ハメルズの穴は外部からの補強で埋める可能性もあるだろう。

     今季のダルビッシュは、31試合に先発して178回2/3を投げ、6勝8敗、防御率3.98、229奪三振、56与四球をマーク。前半戦で防御率5.01に終わったのに対し、後半戦は81回2/3で防御率2.76、118奪三振という素晴らしいパフォーマンスを見せ、四球をわずか7個しか与えなかった。後半戦の奪三振率(37.8%)はリーグ最高で、メジャー全体でもゲリット・コール(アストロズ)とジャスティン・バーランダー(アストロズ)に次ぐ数字だった。

     カブス残留を決断したと見られるダルビッシュ。来季はカブスのエースとして、サイ・ヤング賞争いに名乗りを上げるくらいの活躍を期待したい。

  • アスレチックスが鉄腕リリーバー・ペティートの契約オプションを行使

    2019.11.1 13:45 Friday

     日本時間11月1日、アスレチックスがリリーフ右腕、ユスメイロ・ペティートの来季の契約オプション(年俸550万ドル)を行使したことが明らかになった。今オフの最初の動きとして、アスレチックスは信頼できるベテラン右腕を来季もチームに留めることを決めた。

     現在34歳のペティートは、メジャー13年目となった今季も衰えの兆候を見せず、自己最多かつリーグ最多の80試合に登板して83イニングを投げ、5勝3敗、29ホールド、71奪三振、防御率2.71、WHIP0.81の好成績をマーク。ペティートはシーズン終了後にアスレチックスに残留希望であることを明言しており、ボブ・メルビン監督も自軍のブルペンにおけるペティートの重要性を強調していたため、複数イニングをこなせる鉄腕の残留は、選手とチームの双方にとって最高の結果となった。

     ペティートは、レイズとのワイルドカード・ゲームに敗れたあと、「ここでは気持ちよくプレイすることができる。このチームでプレイし続けたい。この2年間は特別なものだった。来年はもっと特別なものになるチャンスがあると思うんだ」と語り、チームへの愛着を口にしていた。今季のアスレチックスは、昨季のブルペンを支えたブレイク・トライネンとルー・トリビーノの両投手が不振に陥り、苦しい台所事情のなかでの戦いを強いられた。そのなかでペティートは素晴らしいパフォーマンスを見せ、71個の三振を奪ったのに対して与えた四球は10個だけ。WAR2.2は自己ベストの数字だった。

     ペティートの契約オプションを行使した一方、アスレチックスはリリーフ左腕、ジェイク・ディークマンの来季の契約オプションを破棄したことを明らかにした。ディークマンは、ブルペンの戦力アップのために7月下旬にロイヤルズからトレードで加入したものの、自慢のスピードで打者を圧倒する一方、制球難に苦しむ場面も多々見られた。アスレチックス移籍後は、28試合に登板して20回1/3を投げ、1勝1敗、13ホールド、21奪三振、16与四球、防御率4.43という成績だった。

  • レンジャーズがカスティーヨを獲得 オプション破棄で退団濃厚

    2019.11.1 12:45 Friday

     日本時間11月1日、レンジャーズはホワイトソックスとのトレードでウェリントン・カスティーヨ捕手を獲得した。しかし、このトレードはレンジャーズのインターナショナル・スロットマネーの増額が目的であり、カスティーヨはまもなく来季の契約オプション(年俸800万ドル)を破棄され、フリーエージェントになると見られている。

     今回のトレードで、レンジャーズはマイナーのジョナ・マクレイノルズ内野手兼外野手をホワイトソックスへ放出し、カスティーヨとインターナショナル・スロットマネー25万ドルを獲得した。レンジャーズは来夏のインターナショナルFA市場での補強に向けてインターナショナル・スロットマネーの増額を目指しており、マイナーの選手を放出してカスティーヨの契約を引き受ける代わりにインターナショナル・スロットマネーを獲得する形となった。

     現在32歳のカスティーヨは、メジャー歴10年を誇る経験豊富な捕手であり、今季はホワイトソックスで72試合に出場して打率.209、12本塁打、41打点、OPS.684をマーク。2017年12月にホワイトソックスと2年1500万ドルの契約を結び、契約最終年となる今季は禁止薬物の使用により80試合の出場停止処分を受けていた。来季の契約は年俸800万ドルの球団オプションまたはバイアウト50万ドルとなっており、レンジャーズは50万ドルを支払ってカスティーヨの契約オプションを破棄する見込みである。

     一方、ホワイトソックスが獲得したマクレイノルズは、2016年のドラフトでレンジャーズから13巡目指名を受けて入団した23歳の内野手兼外野手で、プロ4年目の今季はA級ショートシーズンで56試合に出場して打率.239、6本塁打、32打点、OPS.718をマーク。今季のメインポジションは三塁だったが、内外野の全ポジションで出場経験があり、打撃力が向上すればユーティリティ・プレイヤーとして重宝する存在になりそうだ。

  • ヤンキースがエンカーナシオンの契約オプションを破棄 今季34本塁打

    2019.11.1 11:55 Friday

     日本時間11月1日、ヤンキースは通算414本塁打のスラッガー、エドウィン・エンカーナシオンの来季の契約オプション(年俸2000万ドル)を破棄したことを発表した。エンカーナシオンにはバイアウトの500万ドルが支払われ、エンカーナシオンはフリーエージェントとなって新たな所属先を探すことになる。

     今季のエンカーナシオンは、マリナーズとヤンキースで合計109試合に出場し、打率.244、34本塁打、86打点、OPS.875をマーク。8年連続の30本塁打以上を達成したが、右手首の骨折により1ヶ月にわたって戦列を離れたため、同期間では最少の出場試合数に終わり、86打点も同期間では最少だった。また、ポストシーズンでも8試合で打率.161、0本塁打、OPS.536と全く戦力にならなかった。

     エンカーナシオンは、2017年に3年6000万ドルの契約でインディアンスに加入し、マリナーズ、ヤンキースと渡り歩いて今季が3年契約のラストイヤー。8年連続30本塁打以上は継続中の記録としてはメジャー最長だが、起用法が指名打者と一塁に限定されること、来季の契約オプションが年俸2000万ドルと高額なことなどから、契約更新を見送られる形となった。今後はフリーエージェント市場で新天地を探すことになるが、長打力こそ健在であるものの、年齢的な衰えが見え始めており、厳しいオフシーズンを過ごすことになるかもしれない。

     また、ヤンキースは、アーロン・ヒックスが日本時間10月31日にロサンゼルスでニール・エラトラシュ医師によるトミー・ジョン手術を受けたことを併せて発表。リハビリには8~10ヶ月を要する見込みであり、順調にいけば戦列復帰は来年の6月~8月ごろとなる。少なくとも来季の開幕には間に合わず、来季の開幕からの数ヶ月を欠場することが確実となった。さらに、ヤンキースは生え抜きのベテラン、ブレット・ガードナーがフリーエージェントとなっており、そちらの動向も注目されている。

  • 前カージナルス監督のマシーニーがロイヤルズの新監督に就任

    2019.11.1 11:25 Friday

     日本時間11月1日、ロイヤルズは自軍の新監督に前カージナルス監督のマイク・マシーニーが就任したことを発表した。ロイヤルズは、2015年にチームをワールドシリーズ制覇へ導いたネッド・ヨスト監督が今季限りで退任。その後任探しを進めていたが、マシーニーが球団史上第17代の監督に就任することが決定した。

     現在49歳のマシーニーは、昨季終了後にデイトン・ムーアGMの特別アドバイザーとしてロイヤルズに加入。それから11ヶ月が経過し、ムーアに自身の手腕を認めさせて監督就任に至った。

     ムーアは「彼のリーダーシップには誰もが驚いているし、彼を1人の人間として誰もがリスペクトしている。マイクをカンザスシティ・ロイヤルズの新たな監督として紹介できる日がやってきたことを我々は喜んでいるんだ」と語り、マシーニーの手腕に期待を寄せた。

     現役時代のマシーニーは、ゴールドグラブ賞を4度受賞した名捕手だった。2013年からカージナルスの監督を務め、史上初となる「監督就任から4年連続でポストシーズン進出」を達成。しかし、ポストシーズンでは21勝22敗と思うような結果を残せず、2018年は開幕93試合で47勝46敗と低迷し、シーズン途中で解任となった。カージナルスの監督としての通算成績は591勝474敗となっている。

     カージナルスの監督としてのラストイヤーとなった2018年には、選手の扱いに関する問題点も報じられ、今回の監督就任に対して批判的な声があるのも事実。しかし、マシーニーはそれらの批判を受け入れたうえで「セントルイスで起こったあらゆることに対して謝罪するつもりはない。人間というものは、それぞれ自分の意見を持っているものだからね。後悔はしていないよ」と語った。

     毎年優勝争いに加わっていたカージナルスとは異なり、ロイヤルズでは再建途上のチームを任されることになる。マシーニーがカージナルスの監督としての経験を生かし、どのようにロイヤルズを育てていくか注目したい。

  • 真の名手たち フィールディング・バイブル賞の受賞者が発表

    2019.11.1 10:40 Friday

     日本時間11月1日、ベースボール・インフォ・ソリューションズは今季のフィールディング・バイブル賞の受賞者を発表した。この賞は、各種の守備指標をもとに12人の専門家からなる委員会による投票で各ポジションから1名ずつ受賞者が選出され、通常の9ポジションのほかに「マルチ・ポジション」部門があるのが特徴。各ポジションから1名のみの選出であるため、真の守備の名手が選出される賞となっている。

    ◆フィールディング・バイブル賞
    投手:ザック・グレインキー(アストロズ)
    捕手:ロベルト・ペレス(インディアンス)
    一塁:マット・オルソン(アスレチックス)
    二塁:コルテン・ウォン(カージナルス)
    三塁:マット・チャップマン(アスレチックス)
    遊撃:ニック・アーメッド(ダイヤモンドバックス)
    左翼:デービッド・ペラルタ(ダイヤモンドバックス)
    中堅:ロレンゾ・ケイン(ブリュワーズ)
    右翼:コディ・ベリンジャー(ドジャース)
    マルチ:コディ・ベリンジャー(ドジャース)

     今季ダイヤモンドバックスとアストロズでプレイしたグレインキーは、昨季に続いて2年連続の受賞。ワールドシリーズ第7戦でも見せたように、フィールディング能力は抜群だ。ペレスは全選手中1位の守備防御点29を記録。フレーミング技術も優秀で、文句なしの受賞となった。オルソンは一塁手1位の守備防御点13を記録し、満票での選出。2年連続の受賞となった。二塁手1位の守備防御点14を記録したウォンも同様に満票かつ2年連続の受賞。チャップマンも三塁手1位の守備防御点18を記録し、2年連続で選出された。アーメッドは遊撃手1位の守備防御点18を記録し、自身初の受賞。アンドレルトン・シモンズ(エンゼルス)の連続受賞を6年でストップさせた。

     左翼部門はペラルタとマイケル・ブラントリー(アストロズ)が同ポイントで並んだが、最多の1位票を獲得したペラルタが初受賞。ケインは2年連続の受賞となり、中堅手部門では同賞史上初の快挙となった。ベリンジャーは右翼手部門とマルチ・ポジション部門をダブル受賞。同一シーズンに2部門で同賞を受賞するのは史上初の快挙であり、右翼、一塁、中堅の各ポジションを高いレベルでこなした守備力が正当に評価される結果となった。

  • メジャーリーグの各球団が注目するNPB・KBOの選手たち

    2019.10.31 18:20 Thursday

     MLB公式サイトでは、オフシーズンの開幕を前にジョン・ポール・モロシが日本プロ野球と韓国プロ野球の注目選手をピックアップ。日本人選手では、秋山翔吾(埼玉西武)、筒香嘉智(横浜DeNA)、菊池涼介(広島東洋)の3人が紹介されている。

     モロシは、2010年代の日本人選手のメジャー挑戦を振り返り、投手が14人、野手が3人、そして「二刀流」の大谷翔平(エンゼルス)がメジャーデビューを果たしたことを紹介。しかし、「新たなディケード(10年間)のスタートともに、投手中心の流れに変化がある」とし、今オフにメジャーへ移籍する可能性のある選手として秋山、筒香、菊池の野手3人の名前を挙げた。

     モロシによると、ゼラス・ウィーラー(東北楽天)がMLB公式サイトへテキストメッセージを送り、「この3人は全員が日本プロ野球の一流選手であり、MLBでも活躍できる可能性を秘めている」と紹介したという。そのテキストメッセージのなかで、ウィーラーは、この3人がメジャーで活躍するためのポイントとして「メジャーのスピードとプレイスタイルに適応できるかどうか」を挙げたようだ。

     秋山、筒香、菊池のほか、日本プロ野球の選手で名前を紹介されているのは、ジョエリー・ロドリゲス(中日)とピアース・ジョンソン(阪神)の2投手。ロドリゲスについては、巨人が強い関心を示していることまで言及されている。

     一方、韓国プロ野球からは、金廣鉉(キム・グァンヒョン)、ジョシュ・リンドブロム、アンヘル・サンチェスの3投手がリストアップ。SKワイバーンズに所属する金は、2014年オフにポスティング制度を利用してメジャー移籍を試みたが、パドレスとの交渉が不調に終わって韓国に残留。今季は17勝6敗、防御率2.51、180奪三振の好成績をマークした。

     右腕リンドブロムは、斗山ベアーズで20勝3敗、防御率2.50、189奪三振、同じく右腕のサンチェスは、金と同じSKワイバーンズで17勝5敗、防御率2.62、148奪三振の好成績をマーク。両投手には日本プロ野球のチームも興味を示しており、日米による争奪戦となるかもしれない。

  • ナショナルズが初のWS制覇 「世界一なし」は残り6チームに

    2019.10.31 17:30 Thursday

     日本時間10月31日、ナショナルズがアストロズとのワールドシリーズ第7戦に勝利し、1969年の球団創設(当時モントリオール・エクスポズ、2005年からワシントン・ナショナルズ)以来初となる世界一に輝いた。これにより、まだワールドシリーズ制覇を経験していないメジャーリーグのチームは、残り6球団となった。

     残り6球団のうち、本拠地を移転したチームを除くと、最も長い歴史を持つのが1969年創設のパドレスだ。パドレスは、これまでワールドシリーズに2度進出しているものの、1984年はタイガースに1勝4敗、1998年はヤンキースに0勝4敗で敗退。現在、チームは再建期を終えつつあり、再び頂点にチャレンジする。

     1969年にシアトル・パイロッツとして誕生し、翌1970年から現名称のブリュワーズも、まだワールドシリーズ制覇を経験していない。まだア・リーグに所属していた1982年に1度だけワールドシリーズ進出の経験があるものの、このときはカージナルスに3勝4敗で敗れた。

     1961年にワシントン・セネタースとして誕生し、1972年から現名称のレンジャーズは、2010年以降5度もポストシーズンに進出し、2010年と2011年にはワールドシリーズまで駒を進めたが、それぞれ1勝4敗(対ジャイアンツ)、3勝4敗(対カージナルス)で敗退。レンジャーズと同じア・リーグ西部地区に所属するマリナーズは、1977年の球団創設以降1度もワールドシリーズ進出がなく、イチロー1年目の2001年を最後にポストシーズン進出すら果たせていない。

     1993年に誕生したロッキーズは、まだ1度も地区優勝の経験がなく、ワイルドカードで5度ポストシーズンに進出。2007年には球団史上初のワールドシリーズ進出を果たしたが、レッドソックスの前に4連敗で敗退した。

     最も直近のエクスパンション(球団拡張)により1998年に誕生したレイズ(創設当時はデビルレイズ)は、球団創設からの10シーズンで9度も地区最下位に沈んだが、創設11年目の2008年に球団名を改称すると、一気にワールドシリーズへ進出。しかし、フィリーズに1勝4敗で敗れ、その後も4度ポストシーズンへ進出しているが、いずれも地区シリーズ敗退となっている。

  • ワイルドカードからのワールドシリーズ制覇は史上7度目

    2019.10.31 17:00 Thursday

     1995年のポストシーズンから登場したワイルドカードは、2012年に各リーグ2枠となり、一発勝負のワイルドカード・ゲームが行われるようになった。まだ25年の歴史しかないワイルドカードだが、13チームがワールドシリーズへ進出。今年のナショナルズは、史上7度目となるワイルドカードからのワールドシリーズ制覇となった。

     ワイルドカードのチームが初めてワールドシリーズへ進出したのは、1997年のこと。球団創設5年目のマーリンズがリーグ2位の好成績でワイルドカードを獲得し、地区シリーズでジャイアンツを3勝0敗、リーグ優勝決定シリーズでブレーブスを4勝2敗、ワールドシリーズでインディアンスを4勝3敗で破り、世界一に輝いた。

     2000年のメッツは、ワールドシリーズでヤンキースに敗れたものの、2002年のエンゼルスは、ワイルドカード同士のワールドシリーズとなったジャイアンツとの対戦を4勝3敗で制し、球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げた。

     2003年には、マーリンズがまたしてもワイルドカードからのワールドシリーズ制覇を達成。マーリンズは、球団創設以来1度も地区優勝の経験がないものの、ワイルドカードから2度ワールドシリーズへ進出し、いずれも世界一になっている。

     2004年のレッドソックスは、ワイルドカードからの世界一で「バンビーノの呪い」を撃破。実に86年ぶりのワールドシリーズ制覇となった。その後、2005年のアストロズ、2006年のタイガース、2007年のロッキーズはいずれもワールドシリーズ敗退となったが、2011年のカージナルスは、デービッド・フリースの神がかり的な活躍によりレンジャーズを破って世界一に。2014年のワールドシリーズは、再びワイルドカード同士の対戦となり、ジャイアンツがロイヤルズを破った。

     そして2019年。球団史上初のワールドシリーズ進出を果たしたナショナルズが、両リーグ最多の107勝をマークしたア・リーグの王者・アストロズを4勝3敗で破り、史上7度目となるワイルドカードからのワールドシリーズ制覇を達成してメジャーリーグの歴史に名を刻んだ。

  • ホームフィールド・アドバンテージを無効化 ナショナルズの快進撃

    2019.10.31 16:25 Thursday

     ナショナルズが4勝3敗でアストロズを破り、球団史上初の世界一に輝いた第115回ワールドシリーズでは、全7試合でビジターチームが勝利するという新たな歴史が誕生した。レギュラーシーズンでのビジターチームの勝率は46.5%であり、この数字で計算するとビジターチームが6連勝する確率はわずか1.01%である。7連勝となれば、その確率は0.47%であり、今回のワールドシリーズは1000回のうち5回ほどしか起こらないような「奇跡」を成し遂げたことになる。

     今季のナショナルズは、現地時間5月24日の時点で19勝31敗と低迷し、ポストシーズン進出を危ぶまれる状況だった。また、ポストシーズンでは、ブリュワーズとのワイルドカード・ゲーム、ドジャースとの地区シリーズ第4戦と第5戦、アストロズとのワールドシリーズ第6戦と第7戦、合計5試合も「負ければ終わり」の試合を制してきた。何度も逆境をはねのけたナショナルズは、ホームフィールド・アドバンテージすらも無効化してしまったのだ。

     今季のアストロズは、レギュラーシーズンのホームゲームで両リーグ最多の60勝を記録していた。ポストシーズンに入ってからも、地区シリーズとリーグ優勝決定シリーズのホームゲーム6試合で5勝をマーク。ホームで圧倒的な強さを誇ったチームだった。しかし、ナショナルズと対戦したワールドシリーズでは、ホームで1度も勝てなかった。

     最大7試合制(4勝先取制)のポストシーズンのシリーズで、全7試合でビジターチームが勝利するのは、MLBのみならず、NBAとNHLを含めても今回のワールドシリーズが初めて。しかも、ワールドシリーズでは、昨年の第4戦からビジターチームが9連勝となった。今年のポストシーズンでは、ビジターチームが20勝17敗と勝ち越し。162試合という長いペナントレースを戦って獲得したホームフィールド・アドバンテージは、少なくとも今年のポストシーズンでは、「ホームフィールド・ディスアドバンテージ」となっていた。

  • ワールドシリーズMVPはナショナルズ・ストラスバーグ

    2019.10.31 13:15 Thursday

     日本時間10月31日、ナショナルズがアストロズを6対2で破り、4勝3敗で球団史上初となるワールドシリーズ制覇を成し遂げた。ワールドシリーズMVPには、チームで唯一2勝を挙げる活躍を見せたスティーブン・ストラスバーグが選出された。

     敵地での初戦を制したあと、第2戦に先発したストラスバーグは、初回にアレックス・ブレグマンに同点の2ラン本塁打を浴びたものの、その後の5イニングは無失点。6回114球を投げて被安打7、奪三振7、与四球1、失点2の力投でチームを勝利へ導き、勝利投手となった。

     本拠地で3連敗を喫し、2勝3敗と追い込まれたあとの第6戦では、初回にブレグマンのソロ本塁打などで2点を失い、アストロズに逆転を許したが、その後は9回途中まで無失点ピッチング。あわや完投勝利という素晴らしいピッチングを見せ、9回途中104球、被安打5、奪三振7、与四球2、失点2という好投で今シリーズ2勝目をマークした。

     今シリーズのストラスバーグは、いずれもジャスティン・バーランダーと投げ合った2先発で2勝0敗、防御率2.51の活躍を見せ、文句なしのMVP受賞。今年のポストシーズン全体でも6試合(5先発)で5勝0敗、防御率1.98という見事な活躍を見せた。

  • レッドソックスは強打者・マルティネスに新契約をオファーせず

    2019.10.30 18:30 Wednesday

     レッドソックスの主砲、J.D.マルティネスは今季終了後に残り3年6250万ドルの契約を破棄し、オプトアウトの権利を行使してフリーエージェントとなることが可能である。トム・ワーナー会長がマルティネスの代理人を務めるスコット・ボラスと会談を行ったことが報じられているが、特に進展はなかったようだ。筆頭オーナーのジョン・ヘンリーは、自軍がマルティネスに対して現時点では新契約をオファーしていないことを明らかにしている。

     レッドソックス側の視点では、ワーナーとボラスの会談は有意義なものとはならなかったようだ。ヘンリーが「彼らが何を考えているのかわからないよ」と話したように、マルティネスがオプトアウトの権利を行使するつもりか否かは、現時点では不透明な状況。ただし、マルティネスがオプトアウトの権利を行使した場合、レッドソックスがマルティネスのクオリファイング・オファーを提示するのは確実視されている。

     多くの関係者は、マルティネスがオプトアウトの権利を行使せず、レッドソックスに残留すると見ている。メジャー有数の強打者とはいえ、マルティネスはすでに32歳で、ほぼ指名打者専用の選手である。よって、ナ・リーグの球団は争奪戦に加わらず、30代の指名打者に年平均2000万ドル以上の複数年契約をオファーするア・リーグの球団もほとんどないと見られる。しかも、レッドソックスがクオリファイング・オファーを提示するのであれば、マルティネスを獲得する球団はドラフト指名権を失わなければならない。マルティネスにとって不利な条件が多く、残り3年6250万ドルの契約を全うする可能性が高い。

     マルティネスがオプトアウトの権利を行使せず、レッドソックスに残留するとなれば、ムーキー・ベッツのトレード放出が加速することになるだろう。チーフ・ベースボール・オフィサーに就任したばかりのチェイム・ブルームがどのようにトレードをまとめ上げるか、その手腕に注目が集まりそうだ。

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