野球の国際化を目指すメジャーリーグ
2017.2.23 16:49 Thursday
近年のメジャーリーグはアメリカやカナダ出身者だけではなく、ドミニカ共和国やベネズエラ、プエルトリコなどの選手達が増えている。過去のWorld Baseball Classic(WBC)ではドミニカ代表が全勝優勝を果たすなど野球界において中南米出身者の力が大きくなってきている。
メジャー球団は光る現役を発掘しようと各地に野球アカデミーを設立したり、有望選手発掘イベントを開催したりと裏で常にスカウト活動をしている。先日、ドミニカで6回目となるイベントが行われた。これは2011年にドミニカとベネズエラで始まり、翌年からMLBと提携して正式な国際的な選手発掘イベントとなった。
その中にエクスポズなど9球団でプレーしたオーランド・カブレラ氏がいた。彼は過去にエクスポズなど9球団で活躍した遊撃手でゴールドグラブ賞2回受賞の実績を持ち、2004年にはレッドソックスで世界一にも輝いたこともある。通算2055本安打を放ち、2011年を最後にメジャーでプレーしていない。
今回はドミニカやベネズエラだけではなくブラジルやコロンビア、パナマから54人の選手が集まった。ダッシュから始まり、内外野の守備や打撃練習、そして最後には試合が行われた。このイベントは継続して開催され今後は実践形式の練習も多くなるという。その際には300人以上のスカウトや球団関係者が視察に訪れる予定だ。
主に中南米を中心に選手発掘を行っているメジャーリーグは最近ではスペインやドイツ、南アフリカやオランダ・キュラソー島にコーチを派遣して各国の野球発展に努めている。今回開催されたイベントがより世界中に広がり、将来的にはより多国籍のリーグになることだろう。リーグは既に将来を見据えている。