勝負の2年目を迎えるシーガー
2017.2.23 16:58 Thursday
現地時間22日のダイヤモンドバックスの試合を皮切りにエキシビジョンゲームが始まった。選手達は約1か月間、開幕ロースター入りを目指して結果を残していく。たとえ昨季の成績がよくても次の年はどのようになるか未知数である。その中でもいわゆる「2年目のジンクス」に挑むのはコーリー・シーガー(ドジャース)だ。
シーガーは22歳の遊撃手で昨季はナショナルリーグの新人王に輝いた選手。初のメジャー昇格は2015年の後半戦からだったが、昨年が実質1年目のシーズンだった。開幕からロースター入りし、6月には1試合3本塁打を記録するなどチームをけん引した。最終的には157試合に出場して打率.308 本塁打26 打点72の成績を残した。
この活躍ぶりはリーグMVP候補にも挙がったほどで投票では3位となった。新人王だけではなく、26本塁打や193安打、105得点などドジャースの新人歴代遊撃手の記録に名を連ねるほどの数字を記録した。もちろん本人はこの成績に満足していない。
シーガーによると「どんなアスリートでも失敗を考えることがあるが、自分も同様に考えていた。自身が思う理想の状態になっていなければそれは成功したとは言えない。だから自分は満足していない」と昨季を振り返っている。
現在はスイングの修正に力を入れているというシーガーはオフにショーン・ウッテンコーチとトレーニングをしたという。ウッテンコーチはドジャース3Aの打撃コーチを務めており、シーガーを2A在籍時に指導した経験がある。
果たしてシーガーは自身が理想とするスイングを手に入れることができるのか。チームを率いるデーブ・ロバーツ監督の期待を大きいだけに2年目のジンクスとの戦いになるだろう。「常に満足はしない」と上を目指す彼にとっての勝負の年が今、始まる。