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復活に懸ける男達

2017.3.9 10:03 Thursday

去る3月6日から第4回World Baseball Classic(WBC)が始まり、先に韓国と日本の両国でA組、B組の試合が行われている。A組では初出場のイスラエルが3連勝で二次ラウンド進出を決めた。この数日はWBCの話題でもちきりではあるが、その裏でメジャーリーグのスプリングトレーニングも開催中だ。

まだ開幕までは時間があるものの、これまでには様々な出来事であったようだ。特に昨年はケガや不調で存分に力が発揮できなかった選手達は巻き返しに燃えている。そこで注目すべき選手を紹介する。

□マイケル・ブランドリー(インディアンズ)
チームの外野手と活躍しているブラントリーだが、昨年は上腕二頭筋の手術もあってワールドシリーズには出場できなかった。だが、このスプリングトレーニングに無事に復帰してケガからの巻き返しを狙う。

□ギャレット・リチャード&マット・シューメイカー(エンゼルス)
2人ともエンゼルスの先発陣を支える選手。だが、どちらも故障もあって昨年はフル稼働することができなかった。シューメイカーは昨年9月に打球を頭に受けた手術を受けた。また、リチャードは肘のトミー・ジョン手術を避ける代わりに注射治療を行った。今季はどちらもシーズンはじめからチームに帯同できそうだ。

□デービット・ペラルタ(ダイヤモンドバックス)
左打ちの外野手である彼は投手経験者でもある。2015年にはシーズン15本の三塁打とOPS(出塁率と長打率を足して求める打撃の指標).893を記録したものの、昨年はケガが多くわずか114試合の出場に終わってしまった。スプリングトレーニングでは精力的に動いており、チームに希望を与えている。

□パブロ・サンドバル(レッドソックス)
彼はシーズン開幕戦で三塁を守ることが濃厚になっている。ジャイアンツ時代にはワールドシリーズ制覇も果たしているが、昨年はわずか3試合の出場に留まっている。もし、彼が何事もなくシーズンを過ごすことができればチームも上昇気流に乗ることだろう。

□グレグ・ホランド(ロッキーズ)
ロイヤルズ時代にはシーズン47セーブとリーグを代表するクローザーだったホランド。昨年はトミー・ジョン手術の影響で全休していた。それでも手術直前の2015年には32セーブと実力は十分にある。手術明け初めて迎えるシーズンに懸ける思いは強いだろう。

□スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)
2009年のドラフト1巡目で入団した彼は昨季、開幕13連勝を記録してチームに欠かすことができない投手となった。だが、8月に痛めていた肘の状態が悪化したこともあり、最終的には15勝止まりとなった。

□ジェレッド・ウィーバー(パドレス)
長年在籍したエンゼルスを離れ、今季から新天地にやってきたウィーバー。2012年にはシーズン20勝を挙げて活躍していたが、昨年は防御率5.06と悪化している。球速は150キロに満たないが、打たせて取る投球スタイルで相手を翻弄する。果たして自慢の投球は復活するだろうか。

□マイケル・ワカ(カージナルス)
彼は肩や首の部分に負担があるようで不安要素を抱えている。アレックス・レイエスがトミー・ジョン手術を受けることになったためにチームはワカに頼らなければならない。彼は昨年、防御率が5.09と数字が悪かったために今季は巻き返しを狙っている。

□ダラス・カイエル(アストロズ)
2015年に20勝を挙げてサイ・ヤング賞を受賞したが、昨年は肩の痛みとの戦いだった。最終的には9勝で2桁勝利に到達できず、悔しい思いをした。アストロズは今季、青木宣親をはじめ、多くの選手を補強した。カイエルが復活となればチームの地区優勝が見えてくる。

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