完全復活に向けてシャーザーは進む
2017.3.17 10:30 Friday
メジャー開幕まで1ヶ月を切り、スプリングキャンプの試合も佳境を迎えている。マイナーからメジャー昇格を狙う者、少しずつ試合に出場しながら実践感覚を養う主力など境遇はさまざまだ。中にはケガからの復帰を目指す選手もおり、その1つの目標こそが開幕シリーズだ。その中でマックス・シャーザー(ナショナルズ)も少しずつ復活に向けて前進している。
シャーザーは昨年12勝を挙げてチームの地区優勝に貢献した投手だが、昨年12月に右手薬指の疲労骨折が判明。当初はWorld Baseball Classic(WBC)にアメリカ代表の一員として参加予定だったがこれを辞退している。オフは治療に専念してきた。
最近の彼はメッツのマイナーチームとの試合に登板したという。3イニングのみのマウンドで54球を投じた。今ではボールを投げるときには痛みを感じることがなくなったと話しており、経過は良好のようだ。
マイク・マダックス投手コーチによると今後、シャーザーを日本時間木曜日のカージナルス戦で登板させることを明かした。この時期になると各球団の主力が試合に数多く出場することもあって
現在の力を把握するためには絶好の機会のようだ。この試合ではたとえ打たれたとしてもチームとしては大きな問題にしないようだ。
こうして少しずつ開幕戦に向けて動いているシャーザー。だが、現時点でローテーション入りできるかどうかは不透明な状態だ。チームとしてまずは彼をスプリングキャンプ中の試合で3回先発させ、そこで調子がよいと判断されればのちに投球数も増やして先発陣の仲間入りをさせる。
昨年は自身2度目となるサイ・ヤング賞を獲得して名実ともにリーグを代表する投手となった。これからの新たなシーズンに向けては1つの試練を迎えたが、ケガを治して万全な状態で再度、ナショナルズの先発マウンドに登る。昨季のような投球を披露できる日もそう遠くはない。