ハーパーがスプリングキャンプで絶好調
2017.3.28 11:13 Tuesday
スプリングキャンプも終了間近になり、開幕戦も迫ってきた。この春の試合の結果で開幕ロースター枠が決まるだけあってただの調整期間ではない。昨年はケガや不調で結果を残せなかった選手が巻き返しを狙うための大事な時期となる。ブライス・ハーパー(ナショナルズ)も復活を目指す選手の1人だ。
ハーパーは24歳の外野手でチームの中心選手の1人。2015年は42本のアーチを架けてナ・リーグの本塁打王に輝いた実績を持つ。この年には打率.330とリーグ2位を記録して打撃のベストナインを決めるシルバースラッガー賞を受賞した。しかし、序盤は通算100号本塁打を記録するなど好調を維持していたが、後半戦は調子を落としていまい、打率が.243まで落ち込んだ。
2年前の輝きを取り戻すため、ハーパーはこのスプリングキャンプで猛打を発揮している。ここまで21試合に出場して打率.308 本塁打8 打点14を記録しており、この本塁打数は全選手の中でトップの数字だ。日本時間28日に行われたメッツ戦では球場に2本のアーチを架けた。
昨年はナ・リーグ東地区を制したナショナルズだが、ワールドシリーズに進出することはできなかった。チームはハーパーを今季のキーマンに挙げるほど、彼の復調を待ち望んでいる。ダスティ・ベイカー監督は「既にハーパーは開幕に向けて準備ができている」と話しているという。
ハーパー本人は「打席に立つごとに調子がよくなっているよ」と自らも好調を維持できていると実感しているようだ。この状態が続くならばマーリンズとの開幕戦でクリーンナップを任される可能性もある。2年前のような活躍ができればナショナルズにとって大きな力となることだろう。