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ナ・リーグ東地区所属チームの今

2017.3.29 11:13 Wednesday

メジャーリーグ開幕まであと数日。昨年はカブスが108年ぶりとなるワールドシリーズを制し、大いに湧いた年となったが、果たして今年はどこのチームが頂点に立つのだろうか。

既にチームによっては先発陣や開幕ロースターの選手を固めつつある。しかしシーズン直前となった今、故障者リスト入りする選手が多くなり、予定通りの編成ができない場合もある。そこでナ・リーグ東地区に所属している5球団のチーム状況をみてみる。

□ブレーブス
今年は試合経験豊富な投手であるバートロ・コローンとR.A.ディッキーを獲得。彼らが先発ローテーションに入ることで若手選手の成長が期待されている。また、この先発陣にフリオ・テヘランが入ることができれば大きな力になるだろう。しかし、フレディ・フリーマンやマット・ケンプなど主軸を担う選手達が途中離脱をした場合は補強も考えなければならない。特にブランドン・フィリップスは今季終了後にFAとなるため、将来を見据えて新しい二塁手を獲ることができるどうかがカギとなるだろう。

□マーリンズ
チームはエディソン・ボスケスや田澤純一など投手陣に重点を置き補強を進めてきた。以前は身売り問題も浮上したが、今年は本拠地のマーリンズ・パークでオールスターが開催される。まずはファンの関心をチームに向けることが優先で投手陣の補強に成功した今、ジャッカルロ・スタントンやクリスチャン・イエリッチなど強打者達が打線をけん引する。他の注目としてはアデイニー・エチェバリアの動向。今オフにFAになるため、トレード候補に挙がっている。

□メッツ
昨年は先発投手陣のケガに泣かされたチーム。マット・ハービーやスティーブン・マッツが途中離脱したものの、セス・ルーゴとロバート・グセルマンがシーズン終盤の戦いを救った。今年は彼らがローテーションに復帰予定で朗報となりそうだ。一方で野手は特に外野争いがし烈。オフには同じ左打ちの外野手が多いことからトレードを模索していたこともあるが、ルーカス・デューダやカーティス・グランダーソン、ジェイ・ブルースらが残り開幕直前となった今も定位置を争っている。また、有望株のアメド・ロサリオやドミニック・スミスの活躍にも注目が集まる。

□フィリーズ
ポストシーズン進出のためにはまず勝率5割を目指す。今年のチームのカギを握るのはハウィー・ケンドリックスとマイケル・ゾーンダースの2人だ。彼らは主軸の一角を担う選手であるが、オドュベル・ヘレラやマイケル・フランコといった若手選手が台頭していることもあり、レギュラーの座も怪しくなってくる可能性もある。ケンドリックスとゾーンダースには若手に自らの経験を伝える役割もある。投手はレッドソックスからクレイ・バックホルツを獲得。先発・中継ぎの両方でできるだけあって起用法の幅が広がる。もちろん、彼らに故障などがあればチームは補強に動く。有望株も積極的にプレーさせる予定だ。

□ナショナルズ
昨年、地区優勝を果たしたチーム。このスプリングキャンプではブライス・ハーパーが8本塁打と絶好調だ。また、投手においてはマックス・シャーザーやスティーブン・ストラスバーグといった故障者が復帰間近とあって投打共に脅威の選手達が揃う。しかし、心配事は抑え投手が固定できていないことでホワイトソックスのデビッド・ロバートソンを狙っているという。チームとしては現在のブルペン陣から守護神が登場を望んでいるが、それができなければトレードを模索することも方法の1つだ。

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