期待が大きい大谷翔平のメジャー移籍
2017.4.8 14:00 Saturday
2017年のメジャーリーグ開幕後、日本では初めての週末を迎えた。移動日こそあるものの、ほぼ毎日のように試合が行われ熱戦が続いている。開幕したばかりではあるが、既に各チームのスカウト達は来年の補強に向けて世界中を飛び回っている。その中で注目されているのは大谷翔平(北海道日本ハム)だ。
日本では投手と野手の「二刀流」として知られ、昨年は投手として10勝を挙げただけではなく、打者としても22本塁打を放つなど世界中から大きな注目を浴びた。その後はWorld Baseball Classic(WBC)にも出場予定だったものの、右足首の故障で出場を辞退。それでも侍ジャパンは彼を欠きながらも大会ベスト4という成績を残した。
日本球界も開幕したが大谷はまだ投手としての登板はなく、主に指名打者としての出場を続けている。4月7日現在で7試合に出場して打率.423 本塁打2 打点3を記録している。ファンはもちろん、球界関係者が注目しているのは今季終了後にメジャー移籍をするのか、ということだ。
日本プロ野球入りする以前からメジャーリーグを志していた大谷。以前に「CBS’ “60 Minutes”」がインタビューをした際、北海道日本ハムとしては来季のメジャー挑戦を容認する姿勢をみせた。
しかし、メジャー移籍に大きな障害となるのは昨年11月にメジャーリーグ機構と選手会が同意した「新労使協定」だ。その中でも「インターナショナル・ボーナス・プール」という海外出身選手と契約する際の契約金の上限を定めたものがある。また、年齢もこれまでは23歳以下の選手に適用されてきたが、今回から25歳以下に引き上げられたことで来年23歳になる大谷もその対象になった。移籍の際の契約金は約1000万ドルに制限され、1年目はマイナー契約になるという。
それでも大谷本人のメジャー挑戦の意志は固く「CSB」のインタビューでも「(制度変更については)気にしていない」と話していた。もし、彼が25歳となりFAで移籍することになればより多くの契約金を得ることができるが、あまり関係はないようだ。
メジャーでも投手として最速165キロを投げ、野手としても本塁打を打てる逸材はいない。よくベーブ・ルースと比較される大物選手の早期挑戦を多くの球団は待っている。
