ゲーリー・サンチェスが故障者リスト入りへ
2017.4.9 18:07 Sunday
メジャーリーグ開幕後、各チームとも5試合を消化(4月8日現在)してここまで唯一の負けなしはオリオールズのみだ。シーズン初戦ではマーク・トランボのサヨナラ本塁打で延長戦を制してからその勢いは止まらない。昨年のチーム本塁打数はメジャー全体1位となる253本のアーチをかけた強力打線は脅威だ。その一方で同じア・リーグ東地区に所属しているヤンキースに緊急事態が発生した。
メジャー2年目を迎えるゲーリー・サンチェスが日本時間9日に行われたオリオールズ戦の5回表に負傷で途中交代を余儀なくされた。フルカウントの場面、相手投手のケビン・ガウスマンが投げた97マイル(約156キロ)の直球をファウルしたときに二頭筋に痛みが走ったという。この後、ベンチに下がり彼の代わりにオースティン・ロマインが出場した。ロマインは試合終了までマスクを被ったものの、最終的には4対5で敗戦となった。
サンチェス本人によるとスイングすらベストな状態ではできないという。これを受けてジョー・ジラルディ監督は彼を10日間の故障者リスト入りさせる意向だ。明日の試合からはロマインと日系人捕手のカイル・ヒガシオカの2人で投手陣をリードしていく。
ちなみにこの試合では田中将大がシーズン初勝利をかけて登板するも5回6安打3失点と勝敗はつかなかった。球速は自己最速の158キロを計測したが救援陣が打たれてしまい、初勝利はお預けの状態となった。たとえ10日間とはいえ、サンチェスの故障は田中にとっても大きな影響を与えるだろう。
ヤンキースは開幕戦目にして早くもレギュラー捕手が離脱となってしまった。今後はロマインをはじめ他の選手でカバーをしていく。当のサンチェスは決して落ち込むそぶりを見せずに「ポジティブだよ。早く1日でも早くケガを治してチームの力になりたいね」と話している。