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ピネダが2安打1失点の快投で今季初勝利

2017.4.11 18:22 Tuesday

メジャーリーグが開幕して1週間。8年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すヤンキースは7戦を戦って3勝4敗とア・リーグ東地区の4位でスタートダッシュに苦しんでいる。また、開幕投手だった田中将大が7失点で敗戦投手になっただけではなく、レギュラー捕手のゲーリー・サンチェスが故障者リスト入りするなど心配な要素が多い。しかし、チームにとって1つの希望がみえた。先発のマイケル・ピネダが今季2試合目にして念願の初勝利を飾った。

ピネダは28歳の右腕でチームの先発ローテーションの一角を担っている投手。昨年は2年連続でヤンキースの先発陣を支え、自己最多の32試合に登板した。シーズンを通じての成績は6勝12敗 防御率3.97と数字だけをみると味方の援護に恵まれなかったが、1年を通じて先発としての役割を担ったことはプラス要素だろう。

だが、今季の初登板は本人にとって痛いものとなった。日本時間6日に行われたレイズ戦では初回からコリー・ディッカーソンに一発を浴び、続く2回にはデレク・ノリスとディッカーソンに適時打を打たれるなど不安定な投球が続き、終わってみれば4回もたず8安打4失点と降板して敗戦投手になった。

そして迎えた本日11日ヤンキー・スタジアムでのホーム開幕戦。その先発マウンドを任されたのがピネダだった。課題の立ち上がりを三者凡退に抑えるスタートを切ると、7回2アウトの場面でエバン・ロンゴリアに二塁打を打たれるまでノーヒットに抑える快投をみせた。結局は8回にローガン・モリソンに一発を浴びるも失点はこの1点のみで7回2/3を投げて11奪三振を記録。チームは8対1と勝利し、ピネダにも嬉しい今季初勝利を記録した。

試合後、本人は「今日はとてもよい試合だったよ」とご機嫌で多くのファンが待ち焦がれていたホーム開幕戦で勝利できたことに喜んでいた。ちなみに彼にとっては久々の勝ち星で昨年の8月5日に行われたインディアンス戦以来となった。

その一方で打線も4本塁打を含む10安打でレイズを圧倒。9回の最終回には日系人捕手のカイル・ヒガシオカがメジャーデビューを果たした。先発投手に勝ちがつき、新戦力の登場などこれまでチームに暗雲が立ちこめていたが、この試合を機によい方向へ向きそうだ。

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