ダルビッシュ有がついに今季初勝利
2017.4.14 18:32 Friday
2017年のメジャーリーグでは開幕から日本人投手が苦戦している。ヤンキースの開幕投手を務めた田中将大がレイズ戦で5回もたず7失点で降板、一方でマリナーズの岩隈久志は今季初登板となったアストロズ戦で6回2失点と好投するも味方の援護に恵まれず敗戦投手となった。ちなみに今年の日本人投手初勝利1番乗りとなったのはドジャースの前田健太。日本時間10日に行われたロッキーズ戦で5回4失点も打線に助けられて今季1勝目を挙げた。実に開幕からちょうど1週間が経っていた。そして彼の勝利に続いたのはダルビッシュ有だった。
ダルビッシュは日本時間14日に行われたエンゼルス戦に先発し、7回5安打10奪三振無失点と好投をみせて3試合目の登板で初勝利となった。レンジャーズは初回、1番打者のカルロス・ゴメスに先頭打者本塁打が飛び出して先制に成功するも、その裏にダルビッシュが2死一・二塁のピンチを迎える。ここで迎えるは去る3月のWBCでオランダ代表の一員として出場していたアンドレルトン・シモンズ。カウント1ボールから迎えた2球目のカットボールを引っかけて遊ゴロに抑えて無失点でこの回を終えた。
その後は怒涛の奪三振ショーで2回1死から4者連続三振。6回までで10人の打者から三振を奪っていた。この日記録した四球もわずかに2と球数も降板までに104球と効率のよい投球を披露し、マイク・ハウスチャイルドにマウンドを譲った。
今回、ダルビッシュが記録した2桁奪三振は自身29度目となり、球団OBのノーラン・ライアンが持つ34回の記録まであと5回となった。またメジャー通算勝利数では47勝になり、50勝までは残り3勝となっている。今年のダルビッシュにはこうした節目の記録を控えているのだ。