田中将大が登板3試合目で今季1勝目
2017.4.15 14:06 Saturday
メジャーリーグが開幕してから約2週間を迎えようとしている今、日本人投手の調子が上昇しつつある。日本時間14日にはダルビッシュ有(レンジャーズ)がエンゼルスを相手に7回10奪三振無失点の好投をみせて今季初勝利を挙げた。また、前田健太(ドジャース)も10日のロッキーズ戦で1勝を記録したものの、彼と同い年の田中将大(ヤンキース)になかなか勝ち星がつかず心配されていた。そチームを率いるジョー・ジラルディ監督の計らいで登板日を変更して臨んだ15日のカージナルス戦でやっと勝利投手となった。
投球内容は6回1/3を投げて5安打3失点だった。初回、1死一塁の場面からマット・カーペンターにライト方向への2ランを浴びるも4回からは3イニング連続3者凡退に打ち取り、テンポの良い投球をみせた。続く7回にもマウンドに立つも1死一・二塁でランダル・グリチェクにレフト方向への二塁打を打たれて途中降板となった。その後はタイラー・クリッパード、デリン・ベタンセス、アロルディス・チャプマンとつなぎ、4対3と接戦を制した。
今回の田中は打線にも助けられた。初回に2失点したその裏のチームの攻撃ではこの日、2番打者として出場したスターリン・カストロの2ランで瞬く間に同点に追いついた。その後はオースティン・ロマインのソロホームランとチェース・へドリーの二塁打で2点を追加、わずか1点差という緊迫した試合だったものの、逃げ切りに成功した形となった。
今年は3年連続の開幕投手を任されるもレイズ戦では3回もたず7失点で敗戦投手となり、9日のオリオールズ戦では5回3失点と試合をつくるも後続が打たれて勝ち負けは付かなかった。それでも自己最速となる158キロを計測するなど調子は上向きになりつつあった。そして迎えたカージナルス戦での勝利で念願の今季1勝目となった。
ヤンキースもこれで5連勝となり、最近は勢いに乗っている。田中にはこの勝ちをきっかけにして昨年のような活躍が期待される。
