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マイク・トラウト 球界のレジェンド達と肩を並べる可能性

2017.5.17 10:00 Wednesday

 現在、ア・リーグ西地区2位につけているエンゼルス。ここまでのチーム打率をア・リーグ内でみてみると.236で12位、本塁打でも42本で8位だが、チームは上位を保っている。その原動力になっているのはマイク・トラウトだ。

 トラウトは25歳の内野手で昨年、ア・リーグMVPを獲得した若手選手。その勢いは今年も止まることを知らず打率.352 本塁打12 打点27の成績を残している。5月では8試合に出場して5本塁打と自慢の長打力を発揮中だ。

 ファンの関心は今季、彼がどれほどの本数を打つか、ということだ。既に12本を放っており、このままのペースで進むとシーズン50本に到達するのではないかと予想される。ちなみに彼の自己ベストは2015年に記録した41本であり、既にその数字を大きく更新することになる。直近では4試合連続弾を放ったことでバビー・ボンズ氏が1977年に記録した5試合連続に王手をかけている。

 彼の凄さは本塁打記録だけではない。控え選手よりもどれほどチームの勝利に貢献したかを示す「WAR」では通算846試合に出場して51.1の数字を残している。この数字が1年間の成績で8.0以上だとMVP級の活躍をしている証明となる。ちなみにこの「WAR」の歴代最高記録は野球の神様、ベーブ・ルースの183.5だ。

 有識者の中ではルースの記録には届かないとされているものの、最後の4割打者と呼ばれるテッド・ウィリアムス(123.1)や通算756本塁打を記録したハンク・アーロンを(142.8)を抜く可能性が高い。ただし、本人としては数字よりも試合で出てプレーすることを最大の喜びと感じているようで記録については二の次のようだ。

 エンゼルスを率いるマイク・ソーシア監督もトラウトの才能や高い技術を評価しており、今後もチームの中心選手の1人として活躍してくれることを願っている。

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