元NFL選手のティム・ティーボウ シングルAで修行中
2017.5.22 11:30 Monday
メジャーリーグは日本球界と違い、ピラミッド型の組織を形成している。メジャーを1軍と位置つけるならば球団によっては8軍まである場合もある。ドラフトで入団する選手や経験が少ない選手達はほとんどの場合、ルーキーリーグやシングルAから経験を組むことになる。今年、注目されている選手の1人としてメッツに所属するティム・ティーボウが挙げられる。
ティーボウは29歳の外野手で昨秋にトライアウトを経て入団した選手。彼は元々、アメリカンフットボール(NFL)でクォーターバックとして活躍していた実績を持ち、ドラフト会議では1巡目指名を受けたこともある。昨年8月に野球転向を表明してメッツに入団していた。
去るスプリングキャンプでは結果が振るわず、シングルAで開幕を迎えていた。それでも29歳のオールドルーキーは他競技で培った力を野球でもいかんなく発揮する。その見せ場こそ、公式戦の初打席だった。日本時間4月7日に行われたジャイアンツ傘下のオーガスタ・グリーンジャケッツ戦では7番・レフトとしてスタメン出場するといきなり左中間スタンドへボールを飛ばして野球転向後初本塁打を記録して全米を驚かせた。
その後は野球の壁にぶつかっているのか35試合に出場して打率.230 本塁打3 打点14の成績を残している。しかし、日本時間22日に行われた試合では約1ヶ月半ぶりの一発を放ったという。現在、打率こそ低めではあるが、出塁率は.319で少しずつ数字を伸ばしている。まだシーズンも序盤であり、今後の活躍によって彼のメジャー昇格が早くなる可能性もある。それは彼自身の打撃次第だが、確実にその階段を登っている。
